説明

プラズマディスプレイパネル及びその製造方法

【課題】プラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層を形成して発光効率及び輝度を向上させることができるプラズマディスプレイパネル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施例に係るプラズマディスプレイパネルは、赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体が塗布されている複数の放電セルが形成され、前記相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数の隔壁が形成され、前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマディスプレイパネルに係り、さらに詳しくは、隔壁を含むプラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、プラズマディスプレイパネルは、前面パネルと背面パネルとの間に形成された隔壁が1つの単位セルをなしており、各セル内にはネオン(Ne)、ヘリウム(He)またはネオン及びヘリウムの混合気体(Ne+He)などの主放電気体と少量のキセノンを含む不活性ガスが充填されている。高周波電圧により放電が発生すると、不活性ガスは真空紫外線(Vacuum Ultraviolet rays)を発生し、隔壁間に形成された蛍光体を発光させて画像を表現する。このようなプラズマディスプレイパネルは、薄くて軽い構成を採用できるので、次世代表示装置として脚光を浴びている。
【0003】
図1は、一般的なプラズマディスプレイパネルの構造を示す図である。
【0004】
図1に示すように、プラズマディスプレイパネルは、画像が表示される表示面としての前面ガラス101に走査電極102及び維持電極103が対をなして形成された複数の維持電極対が配列されている前面パネル100と、背面を形成する背面ガラス111上に前記複数の維持電極対と交差する複数のアドレス電極113が配列されている背面パネル110とが、所定の間隔をあけて結合されてなる。
【0005】
前面パネル100は、1つの放電セルで相互放電を起こし且つセルの発光を維持するための走査電極102及び維持電極103、すなわち透明な物質よりなる透明電極aと金属材質よりなるバス電極bによって構成される走査電極102及び維持電極103の対を備える。走査電極102及び維持電極103は、放電電流を制限し、電極対間を絶縁させる上部誘電体層104によって覆わられる。さらに、上部誘電体層104上には、放電条件を容易にするために酸化マグネシウム(MgO)を蒸着した保護層105が形成される。
【0006】
背面パネル110の背面ガラス111の上部には、前面ガラス101上部に平行に配列されている走査電極102及び維持電極103と交差するアドレス電極113が配設される。アドレス電極113の上部には下部誘電体層115が形成される。また、下部誘電体層115の上部には放電セルを区切る隔壁112が形成され、放電セル空間には蛍光体層114が塗布される。この蛍光体層は、放電時にR(赤色),G(緑色),B(青色)のいずれかの色を有する可視光線を発生する。
【0007】
このような構造を有する従来のプラズマディスプレイパネルにおいて、背面パネル上における複数の放電空間、すなわち放電セルを形成するための隔壁112は、その構造によってストライプ状(stripe type)とウェル状(well type)に大別される。このような隔壁112の構造は、輝度特性、排気特性及び蛍光体の塗布面積などを考慮に入れ、様々に採用できる。。
【0008】
図2は、従来のプラズマディスプレイパネルのストライプ状の隔壁構造を示す図である。
【0009】
図2を参照すると、背面ガラス111上の下部誘電体層115の上部に形成された隔壁112は、一列に配列されているストライプ状の構造を有し、バス電極と透明電極よりなる走査電極(図示せず)及び維持電極(図示せず)と垂直に配列されている。このようなストライプ状の隔壁構造は、バス電極が放電空間上に露出しているため、背面ガラス111のアドレス電極113との相互作用が円滑であり、製造工程が簡単である。
【0010】
一方、図3は、従来のプラズマディスプレイパネルのウェル状の隔壁構造を示す図である。
【0011】
図3に示すように、背面ガラス111上の下部誘電体層115の上部に形成された隔壁112は、格子型のウェル状の構造を有し、バス電極と透明電極よりなる走査電極(図示せず)及び維持電極(図示せず)と水平または垂直に配列されている。
【0012】
このような構造による隔壁はそれぞれ赤色放電セル、緑色放電セル、青色放電セルを区切り、隔壁間には蛍光体層が塗布される。この蛍光体層は、放電時に可視光線を発生する。このとき、隔壁の上部を黒色にすることで、プラズマディスプレイパネルの明暗コントラストを向上させることができる。
【0013】
しかし、コントラスト向上のために隔壁の上部を黒色にする場合、 隔壁の上部の黒色は、塗布された蛍光体層の放電時に発生する可視光線の一部を吸収し、その結果、プラズマディスプレイパネルの色温度が下がり、発光効率及び輝度が低下するという不具合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、プラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層を形成して発光効率及び輝度を向上させることができるプラズマディスプレイパネル及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施例に係るプラズマディスプレイパネルは、赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体が塗布されている複数の放電セルが形成され、前記相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数の隔壁が形成され、前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層が形成されることを特徴とする。
【0016】
前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部には、隣り合う放電セルの蛍光体のうちいずれかの蛍光体と同じ色を有するカラー層が形成されることを特徴とする
【0017】
前記カラー層は第1の色と第2の色を含み、前記第1の色は、前記カラー層が形成されている1隔壁により区切られる2つの放電セルのうちどちらか一方に塗布されている蛍光体の色であり、前記第2の色は、前記カラー層が形成されている1隔壁により区切られる2つの放電セルのうち他方に塗布されている蛍光体の色であることを特徴とする。
【0018】
前記第1の色と前記第2の色のそれぞれは、さらに隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じであることを特徴とする。
【0019】
前記複数の隔壁のうち最外郭の隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上の隔壁のそれぞれの上部には、黒色のカラー層が形成されることを特徴とする。
【0020】
前記青色蛍光体が塗布されている放電セルに隣り合う隔壁のうち1以上の隔壁の上部に形成されるカラー層の面積が、前記赤色放電セルあるいは前記緑色放電セルに隣り合う隔壁のうち1以上の隔壁の上部に形成されるカラー層のそれよりも広くなるように形成されることを特徴とする。
【0021】
本発明の実施例に係るプラズマディスプレイパネルは、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体が塗布されている複数の放電セルが形成され、前記複数の放電セルのうち同じ蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数のロウ隔壁と、相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数のカラム隔壁が形成され、前記複数のロウ隔壁と複数のカラム隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部には所定の色を有するカラー層が形成されることを特徴とする。
【0022】
前記複数のカラム隔壁のうち少なくともいずれかのカラム隔壁の上部には、隣り合う放電セルの蛍光体のうちいずれかの蛍光体と同じ色を有するカラー層が形成されることを特徴とする。
【0023】
前記カラー層は第1の色と第2の色を含み、前記第1の色は、前記カラー層が形成されている1カラム隔壁により区切られる2つの放電セルのうちどちらか一方に塗布されている蛍光体の色であり、前記第2の色は、前記カラー層が形成されている1カラム隔壁により区切られる2つの放電セルのうち他方に塗布されている蛍光体の色であることを特徴とする。
【0024】
前記第1の色と前記第2の色のそれぞれは、さらに隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じであることを特徴とする
【0025】
前記複数のロウ隔壁のうち最外郭のロウ隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のロウ隔壁のそれぞれの上部には、黒色のカラー層が形成されることを特徴とする
【0026】
前記複数のカラム隔壁のうち最外郭のロウ隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のカラム隔壁のそれぞれの上部には、黒色のカラー層が形成されることを特徴とする
【0027】
前記青色蛍光体が塗布されている放電セルに隣り合うロウ隔壁とカラム隔壁のうち1以上の上部に形成されるカラー層の面積が、前記赤色放電セルあるいは前記緑色放電セルに隣り合うロウ隔壁とカラム隔壁のうち1以上の上部に形成されるカラー層のそれよりも広くなるように形成されることを特徴とする。
【0028】
本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、(a)ガラスに形成されている誘電体の上部に隔壁用ペーストを塗布する段階と、(b)前記隔壁用ペーストに所定のパターンが形成されているフォトマスクを載置し、露光及び現像して相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数の隔壁を形成する段階と、(c)前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層を形成する段階と、を含むことを特徴とする。
【0029】
前記カラー層は、直接パターニング法により形成されることを特徴とする。
【0030】
前記直接パターニング法は、インクジェット法あるいはディスペンス法であることを特徴とする。
【0031】
本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、(a)ガラスに形成されている誘電体の上部に隔壁用ペーストを塗布する段階と、(b)前記隔壁用ペーストに所定のパターンが形成されているフォトマスクを載置し、露光及び現像して複数のロウ隔壁と複数のカラム隔壁を形成する段階と、(c)前記複数のロウ隔壁とカラム隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層を形成する段階と、を含むことを特徴とする。
【0032】
前記カラー層は、直接パターニング法により形成されることを特徴とする。
【0033】
前記ロウ隔壁とカラム隔壁は、相異なる高さを有することを特徴とする。
【0034】
前記ロウ隔壁とカラム隔壁のうち高い隔壁は、カラム隔壁であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明は、プラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層を形成して放電セルに塗布されている蛍光体の色温度を高めることにより、発光効率及び輝度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明に係る具体的な実施例を添付図を参照して説明する。
【0037】
<第1の実施例>
図4は、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁構造を示す図である。
【0038】
図4を説明するに先立ち、次のように記述する。図示されていないが本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルは、従来と同様にして、画像が表示される表示面としての前面パネルと背面を形成する背面パネルとが所定の間隔を開けて結合されてなる。
【0039】
前面パネルにの前面ガラスの上部には、走査電極と維持電極が対をなして形成された維持電極対が備えられる。走査電極及び維持電極が平行に配列されている前面ガラスの上部には、放電電流を制限する上部誘電体層が積層される。また、上部誘電体層には、プラズマ放電時に発生するスパッタリングによる上部誘電体層の損傷を防止すると共に2次電子の放出効率を高めるために酸化マグネシウム(MgO)を蒸着した保護層が形成される。
【0040】
背面パネルの背面ガラスの上部には、前面ガラスの上部に平行に配列されている維持電極と交差するアドレス電極が配設されており、アドレス電極の上部には、壁電荷蓄積のための下部誘電体層が形成される。また、下部誘電体層の上部には放電セルを区切る隔壁が形成され、放電セル空間には蛍光体層が塗布される。この蛍光体層は、放電時にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のいずれかの色を有する可視光線を発生する。
【0041】
このような構造を有する本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルに形成された隔壁は、図4に示すように、隔壁420が背面ガラス400上の下部誘電体層410の上部に形成されて放電セルを区切るストライブ状(Stripe Type)を有する。このような構造を有する複数の隔壁420のうち少なくともいずれかの隔壁420の上部には、カラー層が形成される。このとき、隔壁420の上部に形成されるカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色を有し、その配列は放電セルの蛍光体の色の配列と同一である。このようにカラー層が形成されている第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の構造をさらに詳しく説明すると、次のようになる。
【0042】
図5A〜図5Dは、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【0043】
先ず、図5Aを参照すると、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部に形成されているカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体のうち右の方の放電セルに塗布されている蛍光体と同じ色を有する。
【0044】
図5Bを参照すると、図5Aとは反対に本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部に形成されたカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体のうち左の方の放電セルに塗布されている蛍光体と同じ色を有する。
【0045】
図5A〜図5Bに示すように、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部に形成されるカラー層は、その配列とは無関係に、より隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色を有すると良い。
【0046】
一方、図5Cを参照すると、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部に形成されたカラー層は、隣り合う2つの放電セルの蛍光体の色をどちらも有する。もし、隣り合う放電セルのうちどちらか一方の放電セルに塗布されている蛍光体の色が第1の色であり、他方の放電セルに塗布されている蛍光体色が第2の色であれば、隔壁の上部に形成されたカラー層は第1の色と第2の色をどちらも有する。このとき、第1の色はカラー層が形成されている1隔壁により区切られる2つの放電セルのうちどちらか一方に塗布されている蛍光体の色であり、第2の色はカラー層が形成されている1隔壁により区切られる2つの放電セルのうち他方に塗布されている蛍光体の色である。すなわち、第1の色と第2の色のそれぞれは、隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じである。
【0047】
最後に、図5Dを参照すると、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部に形成されたカラー層は、図5Cの如く隣り合う2つの放電セルの蛍光体の色をとぢらも有する。ただし、カラー層は、放電セルとの隣接程度とは無権系に、図5Dに示すように隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色を有する。
【0048】
また、ほとんどの場合、赤色、緑色及び青色の蛍光体のうち青色蛍光体のほうが最低の発光効率を有する。したがって、カラー層を形成するに際し、青色蛍光体が塗布されている放電セルに隣り合う隔壁のうち1以上の隔壁の上部に形成されるカラー層の面積が、赤色放電セルまたは緑色放電セルに隣り合う隔壁のうち1以上の隔壁の上部に形成されるカラー層のそれよりも広くなるように形成する。
【0049】
このようなカラー層は、赤色顔料、緑色顔料及び青色顔料を含む。赤色顔料は、ZnO・(Al,Cr,Fe)またはZnO・(Cr,Fe)のスピネル固溶体(spinelsolid solution)のうち少なくとも1以上を含む。緑色顔料は、(Co,Zn)O・(Al,Cr)のスピネル固溶体または3CaO−Cr・3SiOのうち少なくとも1以上を含む。青色顔料は、CoO−nAlまたは(Co,Zn)O−nAlのスピネル固溶体のうち少なくとも1以上を含む。このとき、nは2であることが好ましい。
【0050】
このとき、最外郭の隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上の隔壁のそれぞれの上部には、隣り合う放電セルの蛍光体と同じ色を有するカラー層ではなく、黒色のカラー層が形成される。すなわち、最外郭の隔壁を含む非有効面の領域に位置する隔壁の上部には、黒色のカラー層が形成される。
【0051】
このような本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの製造方法における隔壁の形成過程を説明すると、次の図6A〜図6Dのようになる。
【0052】
図6A〜図6Dは、本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【0053】
先ず、図6Aに示すように、電極(図示せず)が実装されている背面ガラス400上に下部誘電体410を形成し、下部誘電体410上には所定の厚さを有する隔壁用ペースト420を印刷法やコート法などにより形成する。その後、ラミネート工程を行い隔壁用ペースト上にドライフィルムレジン(Dry Film Resin:以下、「DFR」という)421を形成し、DFR421上に所定のパターンを有するフォトマスク422を整列してUVのような光を照射する露光工程を行う。
【0054】
図6bに示すように、DFR421の露光工程後、現像工程を行う。このような現像工程により、光に露出していない領域(以下、「未露光領域」という)のDFR421は隔壁用ペースト420上に残留し、一方、光に露出している領域(以下、「露光領域」という)のDFR421はエッチングされて除去される。
【0055】
図6Cに示すように、現像工程を経た隔壁用ペースト420及びDFR421上にサンドブラスト装置430を位置せしめて駆動することにより、砂粒子を隔壁用ペーストに噴射する。このとき、隔壁用ペースト420は砂粒子のスパッタリングによってカットされる一方、隔壁にあたるDFR421のパターンによって保護される。
【0056】
図6Dに示すように、DFR421によって保護されて形成された隔壁に剥離工程を行い複数の隔壁を形成した後、複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁に直接パターニング法を用いてカラー層420b,420cを形成する。好ましくは、直接パターニング法のうちインクジェット法またはディスペンス法を用いる。
【0057】
一方、本発明の隔壁は、図6A〜図6Dの如く隔壁ペーストの上部にDFRを形成して露光を行うことにより、所定のパターンを有する隔壁を形成することができるが、これとは異なり、隔壁ペースト自体に感光性物質を含ませて露光工程を行うことにより、隔壁を形成することもできる。
【0058】
このように本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部に、隣り合う蛍光体の色と同じ色のカラー層を形成すると、プラズマディスプレイパネルの色温度が上がり、その結果、発光効率及び輝度が向上する。
【0059】
<第2の実施例>
図7は、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁構造を示す図である。
【0060】
図示されていないが、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの構造は、前記本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの構造と同一である。ただし、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルに形成された隔壁は、図7に示すように、ロウ隔壁とカラム隔壁が背面ガラス400上の下部誘電体層410の上部に形成されて放電セルを区切るウェル状(well type)を有する。ここで、ロウ(横)隔壁は同じ蛍光体が塗布されている放電セルを区切る隔壁であり、カラム(縦)隔壁は相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る隔壁である。
【0061】
このように形成される本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部には、カラー層が形成される。このカラー層はロウ隔壁とカラム隔壁のうち少なくともどちらか一方の隔壁の上部に形成される。すなわち、カラー層はロウ隔壁の上部にのみ形成されても、カラム隔壁の上部にのみ形成されても、ロウ隔壁及びカラム隔壁の両方に形成されても良い。このようにカラー層が形成される本発明の第2の実施例による隔壁構造をさらに詳しく説明すると、次のようになる。
【0062】
先ず、カラー層がロウ隔壁にのみ形成される場合、ロウ隔壁は、上記の如く同じ蛍光体が塗布されている放電セルを区切る隔壁であるので、ロウ隔壁が区切る該当放電セルの蛍光体の色と同じ色のカラー層を有する。
【0063】
このとき、最外郭のロウ隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のロウ隔壁のそれぞれの上部には、隣り合う放電セルの蛍光体と同じ色を有するカラー層が形成されるのではなく、黒色のカラー層が形成される。すなわち、最外郭のロウ隔壁を含む非有効面の領域に位置するロウ隔壁の上部には、黒色のカラー層が形成される。
【0064】
一方、カラー層がカラム隔壁にのみ形成される場合、カラム隔壁は、上記の如く相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る隔壁であるので、前記第1の実施例と同様にしてカラー層が形成される。すなわち、このカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体のうち左の方の蛍光体と同じ色を有し、あるいはこれとは反対に、隣り合う放電セルの蛍光体のうち右の方の蛍光体と同じ色を有する。また、隣り合う2つの放電セルの蛍光体の色をどちらも有する。
【0065】
このとき、最外郭のカラム隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のカラム隔壁のそれぞれの上部には、隣り合う放電セルの蛍光体と同じ色を有するカラー層が形成されるのではなく、黒色のカラー層が形成される。すなわち、最外郭のカラム隔壁を含む非有効面の領域に位置するカラム隔壁の上部には、黒色のカラー層が形成される。
【0066】
最後に、ロウ隔壁とカラム隔壁の両方にカラー層が形成される場合を説明すると、次の図8A〜図8Dのようになる。
【0067】
図8A〜図8Dは、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【0068】
先ず、図8Aを参照すると、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルにおけるロウ隔壁の上部には、隣り合う放電セルの蛍光体が形成される。また、カラム隔壁の上部に形成されたカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体のうちカラム隔壁の左の方向の蛍光体と同じ色を有する。
【0069】
図8Bを参照すると、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルにおけるロウ隔壁の上部に形成されたカラー層は、図8Aの如く隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色を有し、カラム隔壁の上部に形成されたカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体のうちカラム隔壁の右の方の蛍光体の色と同じ色を有する。
【0070】
一方、図8Cを参照すると、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルにおけるロウ隔壁の上部のカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色を有し、カラム隔壁の上部のカラー層は、隣り合う2つの放電セルの蛍光体の色をどちらも有する。もし、隣り合う放電セルのうちどちらか一方の放電セルに塗布されている蛍光体の色が第1の色であり、他方の放電セルに塗布されている蛍光体の色が第2の色であれば、カラム隔壁の上部に形成されたカラー層は第1の色と第2の色をどちらも有する。このとき、第1の色はカラー層が形成されている1カラム隔壁により区切られる2つの放電セルのうちどちらか一方に塗布されている蛍光体の色であり、第2の色はカラー層が形成されている1カラム隔壁により区切られる2つの放電セルのうち他方に塗布されている蛍光体の色である。すなわち、第1の色と前記第2の色のそれぞれは、隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じである。
【0071】
また、最外郭のカラム隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のカラム隔壁のそれぞれの上部には、隣り合う放電セルの蛍光体と同じ色を有するカラー層ではなく、黒色のカラー層が形成される。すなわち、最外郭のカラム隔壁を含む非有効面の領域に位置するカラム隔壁の上部には、黒色のカラー層が形成される。
【0072】
最後に、図8Dを参照すると、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルのロウ隔壁の上部のカラー層は、隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色を有し、カラム隔壁の上部のカラー層は、隣り合う2つの放電セルの蛍光体の色をどちらも有する。しかし、カラー層は、図8Cとは異なり、より隣り合う放電セルと同じ方向に形成されるのではなく、隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じ色で形成される。
【0073】
また、ほとんどの場合、赤色、緑色及び青色の蛍光体のうち青色蛍光体のほうが最低の発光効率を有する。この問題を解消するために、カラー層を形成するに際し、前記青色蛍光体が塗布されている放電セルに隣り合うロウ隔壁とカラム隔壁のうち1以上の上部に形成されるカラー層の面積が、前記赤色放電セルあるいは前記緑色放電セルに隣り合うロウ隔壁とカラム隔壁のうち1以上の上部に形成されるカラー層のそれよりも広くなるように形成する方法も採用できる。
【0074】
このようなカラー層は、赤色顔料、緑色顔料及び青色顔料を含む。赤色顔料は、ZnO・(Al,Cr,Fe)またはZnO・(Cr,Fe)のスピネル固溶体のうち少なくとも1以上を含む。緑色顔料は、(Co,Zn)O・(Al,Cr)のスピネルスピネル固溶体または3CaO−Cr2O3・3SiO2のうち少なくとも1以上を含む。青色顔料はCoO−nAl2O3または(Co,Zn)O−nAl2O3のスピネル固溶体のうち少なくとも1以上を含む。このとき、nは2であることが好ましい。
【0075】
このとき、最外郭のロウ隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のロウ隔壁のそれぞれの上部には、隣り合う放電セルの蛍光体と同じ色を有するカラー層ではなく、黒色のカラー層が形成される。すなわち、最外郭のロウ隔壁を含む非有効面の領域に位置するロウ隔壁の上部には、黒色のカラー層が形成される。
【0076】
このような本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの製造方法における隔壁の形成過程を説明すると、次の図9A〜図9Dのようになる。
【0077】
図9A〜図9Dは、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【0078】
先ず、図9Aに示すように、電極(図示せず)が実装されている背面ガラス400上に下部誘電体410を形成し、下部誘電体410上には所定の厚さを有する隔壁用ペースト420を印刷法やコート法などにより形成する。その後、ラミネート工程を行い隔壁用ペースト420上にDFR421を形成し、DFR421上に所定のパターンを有するフォトマスク422を整列してUVのような光を照射する露光工程を行う。
【0079】
図9Bに示すように、DFR421の露光工程後、現像工程を行う。このような現像工程により、未露光領域のDFR421は隔壁用ペースト420上に残留し、一方、露光領域のDFR421はエッチングされて除去される。
【0080】
図9Cに示すように、現像工程を経た隔壁用ペースト420及びDFR421上にサンドブラスト装置430を位置せしめて駆動することにより、砂粒子を隔壁用ペースト420に噴射する。このとき、隔壁用ペースト420は砂粒子のスパッタリングによってカットされる一方、隔壁にあたるペーストはDFRのパターンによって保護される。
【0081】
図9Dに示すように、DFRによって保護されて形成された隔壁に剥離工程を行いロウ隔壁とカラム隔壁を形成した後、ロウ隔壁、カラム隔壁またはロウ隔壁とカラム隔壁の両方に直接パターニング法を用いてカラー層420a,420b,420b',420c,420c'を形成する。このとき、好ましくは、直接パターニング法のうちインクジェット法またはディスペンス法を用いる。
【0082】
また、このように形成される本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルのロウ隔壁とカラム隔壁は、図示の如く同じ高さを有することもできるが、相異なる高さを有することもできる。ロウ隔壁とカラム隔壁が相異なる高さを有する場合、カラー層は、前述の方法と同様にして形成される。このように相異なる高さを有するロウ隔壁とカラム隔壁のうち高い隔壁は、カラム隔壁である。このように相異なる高さを有するロウ隔壁とカラム隔壁は、放電特性はもとより排気特性も向上させる。しかし、ロウ隔壁とカラム隔壁により区切られている放電セルに蛍光体が塗布されるとき、蛍光体が希望としない放電セルにも塗布されることがある。すなわち、蛍光体の粘度特性(viscosity characteristic)に起因して蛍光体が希望としない隣接放電セルに流れ込んでしまう。これは、蛍光体の混色を誘発させる原因となる。したがって、赤色、緑色、青色の蛍光体が塗布されている放電空間において、赤色、緑色、青色の蛍光体間のそれぞれを分離するカラム隔壁の高さを、ロウ隔壁よりも高くすることが好ましい。
【0083】
一方、本発明では、図9A〜図9Dの如く隔壁ペーストの上部にDFRを形成して露光を行うことにより、所定のパターンを有するロウ隔壁及びカラム隔壁を形成できるが、これとは異なり、隔壁ペースト自体に感光性物質を含ませて露光工程を行うことにより、ロウ隔壁及びカラム隔壁を形成することもできる。
【0084】
このように赤色、緑色、青色の蛍光体が塗布される放電セルを区切る隔壁の上部に該当蛍光体と同じ色を有するカラー層を形成すると、プラズマディスプレイパネルにおける蛍光体の色温度が上がり、このため、プラズマディスプレイパネルの発光効率及び輝度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】一般的なプラズマディスプレイパネルの構造を示す図である。
【図2】従来のプラズマディスプレイパネルのストライプ状(stripe type)の隔壁構造を示す図である。
【図3】従来のプラズマディスプレイパネルのウェル状(well type)の隔壁構造を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁構造を示す図である。
【図5A】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図5B】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図5C】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図5D】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図6A】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図6B】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図6C】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図6D】本発明の第1の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁構造を示す図である。
【図8A】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図8B】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図8C】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図8D】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の上部にカラー層が形成される方法を示す図である。
【図9A】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図9B】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図9C】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。
【図9D】本発明の第2の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの隔壁の製造方法を順次に示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体が塗布されている複数の放電セルが形成され、
前記相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数の隔壁が形成され、
前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層が形成されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項2】
前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部には、隣り合う放電セルの蛍光体のうちいずれかの蛍光体と同じ色を有するカラー層が形成されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項3】
前記カラー層は第1の色と第2の色を含み、
前記第1の色は、前記カラー層が形成されている1隔壁により区切られる2つの放電セルのうちどちらか一方に塗布されている蛍光体の色であり、
前記第2の色は、前記カラー層が形成されている1隔壁により区切られる2つの放電セルのうち他方に塗布されている蛍光体の色であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項4】
前記第1の色と前記第2の色のそれぞれは、さらに隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じであることを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項5】
前記複数の隔壁のうち最外郭の隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上の隔壁のそれぞれの上部には、黒色のカラー層が形成されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項6】
前記青色蛍光体が塗布されている放電セルに隣り合う隔壁のうち1以上の隔壁の上部に形成されるカラー層の面積が、前記赤色放電セルあるいは前記緑色放電セルに隣り合う隔壁のうち1以上の隔壁の上部に形成されるカラー層のそれよりも広くなるように形成されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項7】
赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体が塗布されている複数の放電セルが形成され、
前記複数の放電セルのうち同じ蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数のロウ隔壁と、相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数のカラム隔壁が形成され、
前記複数のロウ隔壁と複数のカラム隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部には所定の色を有するカラー層が形成されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項8】
前記複数のカラム隔壁のうち少なくともいずれかのカラム隔壁の上部には、隣り合う放電セルの蛍光体のうちいずれかの蛍光体と同じ色を有するカラー層が形成されることを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項9】
前記カラー層は第1の色と第2の色を含み、
前記第1の色は、前記カラー層が形成されている1カラム隔壁により区切られる2つの放電セルのうちどちらか一方に塗布されている蛍光体の色であり、
前記第2の色は、前記カラー層が形成されている1カラム隔壁により区切られる2つの放電セルのうち他方に塗布されている蛍光体の色であることを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項10】
前記第1の色と前記第2の色のそれぞれは、さらに隣り合う放電セルの蛍光体の色と同じであることを特徴とする請求項9記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項11】
前記複数のロウ隔壁のうち最外郭のロウ隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のロウ隔壁のそれぞれの上部には、黒色のカラー層が形成されることを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項12】
前記複数のカラム隔壁のうち最外郭のロウ隔壁から始まる所定の領域に位置する1以上のカラム隔壁のそれぞれの上部には、黒色のカラー層が形成されることを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項13】
前記青色蛍光体が塗布されている放電セルに隣り合うロウ隔壁とカラム隔壁のうち1以上の上部に形成されるカラー層の面積が、前記赤色放電セルあるいは前記緑色放電セルに隣り合うロウ隔壁とカラム隔壁のうち1以上の上部に形成されるカラー層のそれよりも広くなるように形成されることを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項14】
(a)ガラスに形成されている誘電体の上部に隔壁用ペーストを塗布する段階と、
(b)前記隔壁用ペーストに所定のパターンが形成されているフォトマスクを載置し、露光及び現像して相異なる蛍光体が塗布されている放電セルを区切る複数の隔壁を形成する段階と、
(c)前記複数の隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層を形成する段階と、を含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項15】
前記カラー層は、直接パターニング法により形成されることを特徴とする請求項14記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項16】
前記直接パターニング法は、インクジェット法あるいはディスペンス法であることを特徴とする請求項15記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項17】
(a)ガラスに形成されている誘電体の上部に隔壁用ペーストを塗布する段階と、
(b)前記隔壁用ペーストに所定のパターンが形成されているフォトマスクを載置し、露光及び現像して複数のロウ隔壁と複数のカラム隔壁を形成する段階と、
(c)前記複数のロウ隔壁とカラム隔壁のうち少なくともいずれかの隔壁の上部に所定の色を有するカラー層を形成する段階と、を含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項18】
前記カラー層は、直接パターニング法により形成されることを特徴とする請求項17記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項19】
前記ロウ隔壁とカラム隔壁は、相異なる高さを有することを特徴とする請求項17記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項20】
前記ロウ隔壁とカラム隔壁のうち高い隔壁は、カラム隔壁であることを特徴とする請求項19記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【公開番号】特開2006−294588(P2006−294588A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−376656(P2005−376656)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】