説明

プランターおよび植物の移植方法

【課題】本発明の目的は、簡単に苗を移植することができ、土がこぼれず、植物を上下逆さまに栽培することができるプランターおよび移植方法を提供することにある。
【解決手段】プランター10は、上部12と下部14にそれぞれ上部開口部16と下部開口部18を備えた容器本体20と、下部開口部18の開口面積を変化させる線状体22と、上部12と下部14との距離を変化させる弾性部材24とを備える。弾性部材24はロック34によって圧縮状態で固定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物を栽培するためのプランターおよびそのプランターを使用した植物の移植方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、植物を栽培するための種々のプランターが開発および販売されている。例えば、下記の特許文献1と2のような植物を逆さに栽培するためのプランターもある。プランターに苗を移植する際、苗を逆さに向け、プランターの下部の穴に茎が通るようにする。植物が地面を向くようにプランターを吊り下げる。植物に実がなれば、その重量によって下方に茎が伸びる。プランターを吊り下げる代わりに、植物を支えるための支柱やネットを設ける必要はない。
【0003】
しかし、移植をおこなう際、葉によって下部の穴に茎と葉が通りにくい。新聞紙などで茎と葉を束ねても、下部の穴を大きくする必要がある。下部の穴を大きくすると土がその穴からこぼれる。特許文献1のように保持手段を設けたり、特許文献2のように容器が分割できるようにすることが考えられる。しかし、下部の穴の大きさが固定されるので、茎の細い植物の場合、穴に茎が通っても隙間ができ、土が漏れる。苗は薄い鉢状の育苗ポットで栽培されており、苗を逆さに向けて移植することも手間である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2010−527587号公報
【特許文献2】特開2004−121193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、簡単に苗を移植することができ、土がこぼれず、植物を上下逆さまに栽培することができるプランターおよび移植方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプランターは、柔軟性を有するシート状部材で構成され、上部と下部にそれぞれ上部開口部と下部開口部を備えた容器本体と、前記容器本体の上部と下部との距離を変化させる弾性部材と、前記弾性部材を圧縮状態で固定し、弾性部材を伸張させるために該固定を解除するロックとを備える。前記容器本体に植物の根が配置され、該植物が下部開口部を通して下方に向けられ、前記植物を容器本体に配置した後、ロックを外して弾性部材によって容器本体の上部と下部の距離を変化させる。未使用時にロックによって容器本体を縮小し、使用時に容器本体を拡張して、植物や土が入れられる形状にする。
【0007】
前記容器本体内の下部において、植物の茎または幹が通過する穴を有する透水部材を設ける。透水部材で土や植物が漏れないようにする。
【0008】
前記容器本体から下方に伸びるガイド部材を設ける。ガイド部材を伝って植物が伸びる。
【0009】
前記下部開口部を形成する縁に取り付けられ、植物の茎または幹の周りに下部開口部の縁が配置されるように、下部開口部の開口面積を変化させる線状体を備える。
【0010】
前記容器本体の上部、側部または弾性部材に取り付けられた容器本体を吊り下げる吊り下げ用治具、または下部または側部を支える支持具を設ける。上部またはその付近から容器本体を所望の箇所に吊り下げる、または支持具によって支える。
【0011】
植物の移植方法は、上記のプランターを準備する工程と、前記弾性部材を圧縮状態で固定し、植物を上方に向け、前記下部を上方に配置した状態の容器本体の内部に植物を配置する工程と、前記プランターおよび植物を一緒にひっくり返す工程と、前記吊り下げ用治具によって容器本体を吊り下げ、または支持具によって容器本体を支える工程と、前記弾性部材の固定を解除して弾性部材を伸張させ、容器本体の上部と下部との距離を長くする工程と、前記上部開口部から容器本体の内部に土を入れる工程とを備える。
【0012】
前記プランターおよび植物を一緒にひっくり返す工程の前に、透水部材の穴に植物の茎または幹を配置する工程を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、最初に容器本体の側部が収縮しているため、植物を上方に向けたままで移植をおこなうことが可能であり、植物の移植が容易である。ロックを解除するだけで簡単に容器本体の側部が伸びて使用時の形状になり、作業が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のプランターを示す図である。
【図2】(a)はプランターの上面図であり、(b)はプランターの下面図である。
【図3】プランターの使用前に下部を上方に向けた図である。
【図4】プランターの容器本体の内部に育苗ポットに入れられた植物を配置した図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。
【図5】線状体によって下部開口部の縁を茎の周囲へ配置した図である。
【図6】プランターと植物とを一緒にひっくり返した図である。
【図7】プランターのロックを外して、上部開口部から土を入れる図である。
【図8】ロックとして紐を使用した図である。
【図9】容器本体を円錐にした図である。
【図10】プランターを板の上に配置した図である。
【図11】容器本体の下部に透水部材を設けた図である。
【図12】透水部材の上面図である。
【図13】透水部材を配置した容器本体の仮面図である。
【図14】植物保持体を設けた図であり、(a)は植物保持体が容器本体を通過し、(b)は植物保持体が容器本体の下部かに取り付けられた図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のプランターおよび植物の移植方法について図面を使用して説明する。プランターに移植されて栽培される植物は、野菜、果物、花など限定されない。上部と下部は植物の移植後にプランターの使用状態での位置を表している。
【0016】
図1、図2に示すプランター10は、上部12と下部14にそれぞれ上部開口部16と下部開口部18を備えた容器本体20と、下部開口部18の開口面積を変化させる線状体22と、上部12と下部14との距離を変化させる弾性部材24とを備える。
【0017】
容器本体20の側部32は、筒状になっている。容器本体20の内部空間に土26が入れられ、土26の中に植物28の根が配置される。容器本体20は柔軟性を有するシート状部材で構成される。
【0018】
容器本体20の上部12は、上部開口部16から土26や肥料を入れ、水を供給できるようになっている。植物28を移植する際に、上部開口部16を植物28や育苗ポットが通過する開口面積にしておく。上部12の全てを上部開口部16にしても良いし、上部12の一部を上部開口部16にしても良い。
【0019】
下部開口部18が下部14の中心に配置され、下部開口部18を植物28の茎が通過し、下部14の下部開口部18以外の部分で植物28の根や土26を支える。下部開口部18は線状体22によって、植物28を移植する前は、葉や茎が通過する開口面積を有し、移植後は土がこぼれないように絞られる。
【0020】
容器本体20を構成するシート状部材は柔軟性を有し、下部開口部18の開口面積を変化させることができる。例えば容器本体20は、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸(またはその塩)共重合体)、ビニルアルコール系重合体、アクリロニトリル系共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンをはじめとする種々の樹脂(エラストマーを含む)のシート状部材を使用する。また、シート状部材は木綿、麻などの天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維などの合成繊維などの種々の繊維を織ったものでも良い。土26や水の重量によって破れないシート状部材を使用する。図1では、下部14が水平になっているが、土26などの重みによって垂れ下がっても良い。
【0021】
容器本体20の下部14は、透水用の孔が設けられても良い。下部開口部18から植物18の茎を伝って流れ落ちる水もあるが、孔を利用して下部14全体から落水させることにより、水はけを良くすることができる。移植する植物28の性質によって透水用の孔の有無を変更しても良い。また、容器本体20の側部32の透水性、非透水性、通気性など、植物28の種類によって変更しても良い。
【0022】
線状体22は、紐やロープなどである。例えば、巾着袋のように下部開口部18を形成する縁30に袋状部分を形成して、袋状部分の中で縁30を一周するように線状体22を配置する。袋状部分に開口を設け、線状体22の両端は開口から袋状部分から出るようにする。線状体22で縁30を絞ることによって、下部開口部18の開口面積を縮小することができる。縁30を植物28の茎に沿わせ、土26が落ちないようにする。土26が落ちないのであれば、下部開口部18を形成する縁30が茎に完全に接しなくても良い。袋状部分を形成しなくても、縁30を絞ることができれば、縁30の付近を外側から線状体22を押し当てて絞っても良い。
【0023】
弾性部材24は、コイルバネを使用する。コイルバネの一端が上部12、他端が下部14に配置される。コイルバネの両端の一周によって、上部12と下部14の外縁を形成するようにしても良い。コイルバネの両端以外の部分は、容器本体20の側部32を周回するように配置される。容器本体20が弾性部材24に取り付けられ、弾性部材24が容器本体20の骨組みとなる。弾性部材24によって容器本体20の形が崩れず、土26を入れやすくなっている。図1では、弾性部材24が容器本体20の内側に配置されているが、容器本体20の外側に配置されても良い。
【0024】
弾性部材24はロック34によって圧縮状態で固定することができる(図3)。ロック34によって弾性部材24が縮小していると、容器本体20の側部32は折り畳まれ、高さも低くなる。ロックを解除すると、弾性部材24が伸張する。この伸張に応じて容器本体20の側部32が伸び、上部12と下部14の距離が長くなる。流通段階では弾性部材24を圧縮状態で固定し、容器本体20の側部32を縮小させ、持ち運びを容易にする。植物28を移植する際、最初は圧縮されて縮んでおり、途中で伸張される。使用後は再びロック34によって弾性部材24を圧縮することにより、プランター10が小さくなり、収納場所を小さくできる。
【0025】
例えば、ロック34はコイルバネの一端と他端とに引っかけられるフック36を備えている。帯状にした板バネによってロック34を構成しても良い。板バネの両端にフック36を設け、各フック36でコイルバネの一端と他端とを保持し、片手で板バネが外れるようにする。また、ボタンなどによってコイルバネの圧縮状態を解除するロック34であっても良い。ロック34の数は1つに限定されず、複数であっても良い。
【0026】
プランター10を吊り下げるために、吊り下げ用治具42を備える。吊り下げ用治具42は吊りベルトやフックである。上部14または側部32の複数箇所に穴を設け、穴に吊りベルトやフックを通してプランター10を吊り下げる。側部32に吊り下げ用治具42を取り付ける場合、上部14の付近に取り付ける。また、コイルバネを使用した弾性部材24の上部の一周に吊り下げ用治具42を取り付けても良い。
【0027】
上記のプランター10を使用した植物の移植方法について説明する。(1)植物28を移植する前に、育苗ポット(苗プランター)38の中で植物28を移植できる状態まで栽培しておく。
【0028】
(2)弾性部材24を圧縮した状態のプランター10を準備し、容器本体20の内部に植物28を配置する(図4)。下部開口部18の縁30は絞っていない状態で広くあけておき、植物28の葉と茎が通過するようにしておく。プランター10は上部12と下部14が上下逆さの状態であり、下部14が上方にあり、上部12が下方にある。植物28は育苗ポット38で栽培された状態であり、植物28は上方を向いている。植物28の茎と葉が新聞紙などに包まれていても良い。
【0029】
育苗ポット38で栽培された状態の植物28を置いて、植物28に対して被せるようにして容器本体20を後から配置しても良いし、プランター10を配置した後に、育苗ポット38で栽培された状態の植物28を容器本体20の内部に配置しても良い。
【0030】
(3)線状体22で下部開口部18の縁30を絞ることにより、縁30が植物28の茎の周りに配置されるようにする(図5)。茎の周りに完全に接する必要はなく、土26がこぼれない程度に茎と縁30の隙間が生じていても良い。上記(2)と(3)の作業では、植物28が上方を向いており、容器本体20の中への植物28の配置や縁30を絞る作業は容易である。
【0031】
(4)プランター10と植物28を一緒にひっくり返す(図6)。植物28が天地逆さまになる。植物28が押しつぶされないように、プランター10をつり下げる。
【0032】
(5)ロック34を取り外して、弾性部材24を伸張させる。弾性部材24の伸張にしたがって容器本体20の側部32が伸び、上部12と下部14との距離が長くなる。容易に容器本体20の内部に土26と肥料を入れられる状態にすることができる。
【0033】
(6)上部開口部16から容器本体20の内部に土26を入れる(図7)。土26を入れる前に育苗ポット38を取り外す。土26と一緒に肥料などを入れることができる。吊り下げ用治具42でプランター10を所望の箇所につり下げ、上部開口部16から水を供給することができる。植物28が生長し、果実が実ると重量によって植物28が下方を向く。また、花などの重量によって下方を向かなくても、通常とは異なる雰囲気に植物28を育てることができる。
【0034】
以上のように本発明のプランター10は、従来のプランターのように保持手段を備えたり分割されたりしない。線状体22によって容易に土26がこぼれないようにすることができる。茎の太さによって下部開口部18の開口面積が変えられ、どのような植物28に対しても土26がこぼれないようにすることができる。最初に容器本体20の側部32が縮んでいるため、最初から植物28を上下逆さにする必要もなく、植物28の移植が容易である。
【0035】
以上、本発明について一実施形態を説明したが本発明は上記の実施形態に限定されることはない。例えば、植物28は草本以外に、盆栽などで栽培する小型の木本(樹木)であっても良い。樹木の根が容器本体20の内部に配置され、幹が下部開口部18を通過する。下部開口部18の縁30が幹の周りに配置される。草本および木本を含めて移植される植物28は、育苗ポット38で栽培された植物28に限定されない。
【0036】
ロック34は弾性部材24を圧縮状態で結ぶ紐であっても良い。紐をほどくことによって弾性部材24が伸張する。紐40aを上部12(または下部14)に取り付け、紐40aを締結するためのリング40bを下部14(または上部14)に設けてもよい(図8)。
【0037】
上記実施形態では容器本体20が円筒形になっているが、上部12と下部14で大きさや形状が異なっても良く、植物28の根や土26が保持できれば容器本体20の形状は限定されない。図9に示すプランター10’のように円錐形の容器本体20’や、その他に多角形、角錐などが挙げられる。また、側部32に凹凸が形成されたり、波打った形状であっても良い。また容器本体20は、外側に種々の模様や絵を施しても良い。
【0038】
容器本体20を吊り下げる以外に、容器本体20の下部14または側部32を支柱などの支持具で支えることによって、プランター10が落下しないようにしても良い。また、支持具として板44を使用し、板44の上にプランター10の下部14を配置しても良い(図10)。板44は地表から離れており、板44の植物28の通過する部分に穴46をあけておく。穴46の数は限定されず、複数のプランター10が配置されても良い。上記(4)では、プランター10を吊り下げるのではなく、支持具で落下しないように支える。
【0039】
容器本体20の側部32の高さが変えられる弾性部材24はコイルバネに限定されない。線状のバネを折り畳んでおき、ロック34を外すことによって線状のバネを伸張させ、側部32の高さを高くしても良い。なお、容器本体20の高さを変えないのであれば、弾性部材24とロック34を省略した構成であっても良い。
【0040】
図11のプランター50のように、下部14の内方に透水部材52を設けても良い。透水部材52はマット状であり、中心に植物28の茎を通すための穴54、透水部材52の外縁から穴54まで形成された第1切り込み56を有する(図12)。穴54は下部開口部18の開口領域よりも小さくしておく(図13)。透水部材52の外形は、下部開口部18よりも大きく、下部14と同じであっても良い。透水部材52によって、土26が漏れるのを防止し、水を通過させる。透水部材52の材料としては、ヤシ、アシ、アバカ、バナナなどの食物繊維が挙げられる。
【0041】
この場合、図11のプランター50のように線状体22を省略しても良い。下部開口部18を植物28が通過する大きさにしておき、透水部材52で土などが漏れるのを防止する。線状体22が省略される分、見た目が美しくなる。なお、透水部材52と線状体22の両方を備えたプランターであっても良い。
【0042】
穴54を中心にして複数の第2切り込み58を入れても良い。第2切り込み58は透水部材52の外縁に到達しない。植物28が成長したときに、穴54が広がり、植物28の成長を阻害しない。
【0043】
育苗ポット38に植物28が栽培されている状態で、植物28の茎または幹を透水部材52の外縁から第1切り込み56を通して穴54に配置させる。このとき、植物28は上方を向いている。この後、上記(4)以降のように、プランター10をひっくり返して、容器本体20の側部を伸ばし、土を入れる。透水部材52を配置するにときに、植物28が下方を向いていないため、作業が行いやすい。
【0044】
容器本体20の下方に向けて伸びるガイド部材60を設けても良い(図14)。ガイド部材60は、紐、ロープ、棒などである。ガイド部材60は容器本体20の内部を通過しても良いし(図14(a))、容器本体20の下方から伸びても良い(図14(b))。ガイド部材60の一端が容器本体20にあり、蔓植物などがガイド部材60に巻き付きながら伸びることができる。蔓植物の特性から、ガイド部材60のある方が何もないよりも蔓の伸びがよい。
【0045】
ガイド部材60の他端に錘62を付け、ガイド部材60の揺れを押さえてもよい。揺れを押さえることによって、植物28の切断を防止する。ガイド部材60は、容器本体20自体や容器本体20に取り付けられた吊り下げ用治具42,リング40bなどに取り付けられても良い。
【0046】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【符号の説明】
【0047】
10、50:プランター
12:上部
14:下部
16:上部開口部
18:下部開口部
20:容器本体
22:線状体
24:弾性部材
26:土
28:植物
30:縁
32:側部
34:ロック
36:フック
38:育苗ポット
40a:紐
40b:リング
42:吊り下げ用治具
44:板
52:透水部材
54:穴
56、58:切り込み
60:ガイド部材
62:錘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性を有するシート状部材で構成され、上部と下部にそれぞれ上部開口部と下部開口部を備えた容器本体と、
前記容器本体の上部と下部との距離を変化させる弾性部材と、
前記弾性部材を圧縮状態で固定し、弾性部材を伸張させるために該固定を解除するロックと、
を備え、
前記容器本体に植物の根が配置され、該植物が下部開口部を通して下方に向けられ、
前記植物を容器本体に配置した後、ロックを外して弾性部材によって容器本体の上部と下部の距離を変化させる
プランター。
【請求項2】
前記容器本体内の下部において、植物の茎または幹が通過する穴を有する透水部材を設けた請求項1のプランター。
【請求項3】
前記容器本体から下方に伸びるガイド部材を設けた請求項1または2のプランター。
【請求項4】
前記下部開口部を形成する縁に取り付けられ、植物の茎または幹の周りに下部開口部の縁が配置されるように、下部開口部の開口面積を変化させる線状体を備えた請求項1から3のいずれかのプランター。
【請求項5】
前記容器本体の上部、側部または弾性部材に取り付けられた容器本体を吊り下げる吊り下げ用治具、または下部または側部を支える支持具を設けた請求項1から4のいずれかのプランター。
【請求項6】
請求項5のプランターを準備する工程と、
前記弾性部材を圧縮状態で固定し、植物を上方に向け、前記下部を上方に配置した状態の容器本体の内部に植物を配置する工程と、
前記プランターおよび植物を一緒にひっくり返す工程と、
前記吊り下げ用治具によって容器本体を吊り下げ、または支持具によって容器本体を支える工程と、
前記弾性部材の固定を解除して弾性部材を伸張させ、容器本体の上部と下部との距離を長くする工程と、
前記上部開口部から容器本体の内部に土を入れる工程と、
を備えた植物の移植方法。
【請求項7】
前記プランターおよび植物を一緒にひっくり返す工程の前に、透水部材の穴に植物の茎または幹を配置する工程を備えた請求項6の植物の移植方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−99313(P2013−99313A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−17464(P2012−17464)
【出願日】平成24年1月31日(2012.1.31)
【出願人】(599161889)株式会社秋本天産物 (1)
【Fターム(参考)】