説明

プリンタドライバプログラム及び情報処理装置

【課題】限られた供給電力のなかで画像形成装置を管理、制御できるプリンタドライバプログラム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】クライアントコンピュータ100は、印刷要求を発行(図6のステップS1000)すると、サーバコンピュータ200から電力の供給状況に関する情報を取得(図8のステップS3000)し、取得した情報に基づいて、画像データの出力先候補を検索する(絞込む)(図6のステップS1030)。画像データを出力するためのMFP300をユーザに選択させるために、検索した出力先候補をディスプレイ162に一覧表示する(図6のステップS1040)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタドライバプログラム及び情報処理装置に関し、特に、ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置のいずれかに画像データを出力させるプリンタドライバプログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC(Personal Computer)等の情報処理装置と、ネットワークを介してそのような情報処理装置と通信可能である、プリンタ、複合機、又はMFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置とを含むネットワークシステムが普及している。
【0003】
そのようなネットワークシステムにおいて、情報処理装置は、画像等の画像データの印刷を指示するための印刷指示を出力する。画像形成装置は、情報処理装置によって出力された印刷指示を受信すると、当該印刷指示にしたがって、画像データを用紙に印刷する。
【0004】
上記ネットワークシステムにおいて、複数の画像形成装置が接続される場合がある。この場合、情報処理装置は、複数の画像形成装置のいずれかに画像データを出力させる。
【0005】
後掲の特許文献1は、このような、複数の画像形成装置が接続されたネットワークシステムを開示する。特許文献1では、ネットワークを介して、複数の印刷装置を管理するサーバ装置(サーバ)とデータ処理装置(ホスト)とが通信可能となっており、データ処理装置からの印刷発注をサーバ装置が受取ると、サーバ装置は申し込み内容に合った印刷装置を検索し、注文に最適な印刷装置を決定する。例えば、発注内容にカラー印刷が含まれる場合は、カラー印刷が可能な印刷装置を決定し、両面印刷が含まれる場合は、両面印刷が可能な印刷装置を決定する。さらに、ステープル処理等の後処理が含まれる場合は、後処理装置が装着された印刷装置を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−346178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、このような画像形成装置への電力供給は、通常、一般商用電源により行なわれるため、ノートPC等のバッテリーを備えた携帯型端末のように、バッテリー残量が少なくなるといったことを考える必要はない。また、我が国においては、商用電源による電力供給は、突発的な停電が発生する場合を除き、ほとんど安定して行なわれてきた。そのため、画像形成装置への電力供給は安定して行なわれることが前提であり、画像形成装置においては、バッテリー残量が少なくなる、或いは、間もなく停電が発生する時間帯となる、といったことへの配慮は特段考える必要はなかった。
【0008】
しかし、昨今の電力供給事情を鑑みると、従来までの、安定した電力供給が行なわれる(補償される)という前提は崩れ、電力の供給停止による停電及び緊急停止等がいつ発生してもおかしくない状況にある。そのため、限られた供給電力のなかで画像形成装置を管理、制御することが求められている。しかし、上記特許文献1の構成ではそのような要求に対応することが困難であるという問題がある。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、限られた供給電力のなかで画像形成装置を管理、制御できるプリンタドライバプログラム及び情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面に係るプリンタドライバプログラムは、表示装置に接続され、かつ、ネットワークを介して外部機器及び複数の画像形成装置に接続されたコンピュータを、外部機器から電力の供給状況に関する情報を取得するための情報取得手段と、取得した情報に基づいて、複数の画像形成装置から画像データの出力先候補を検索するための検索手段と、検索手段により検索された画像形成装置を表示装置に表示させるための表示手段として機能させるプリンタドライバプログラムである。
【0011】
外部機器から取得した電力の供給状況に関する情報によって、電力の供給不足により停電が発生すると予測される状況下にあるか否かがわかる。停電が発生すると予測される状況下においては、停電の発生を回避するために無駄な電力を消費しないようにするのが好ましい。取得した情報に基づいて、複数の画像形成装置の中から画像データの出力先候補として、例えば、このような状況下での使用に適した画像形成装置を検索でき、検索した画像形成装置を表示装置に表示することにより、供給電力を考慮した出力先の指定が可能となる。これにより、無駄な電力を消費しない、省エネ効果の高い印刷環境を実現できる。
【0012】
好ましくは、コンピュータを、検索手段による検索を開始可能な状態にするための設定を受付ける設定受付手段としてさらに機能させる。これにより、検索手段による検索を開始可能な状態にするか否かを設定により決定できる。
【0013】
より好ましくは、検索手段は、複数の画像形成装置のなかに待機状態の画像形成装置があるか否かを判定するための判定手段と、判定手段により待機状態の画像形成装置があると判定された場合に、複数の画像形成装置から待機状態の画像形成装置を除いた画像形成装置を画像データの出力先候補として検索するための手段とを含む。
【0014】
表示装置には検索された画像形成装置が表示されるため、検索されない待機状態の画像形成装置は表示装置に表示されない。そのため、待機状態の画像形成装置が画像データの出力先とはならない。待機状態の画像形成装置に画像データを出力させる場合、画像形成装置は、待機状態から通常の通電状態に移行するため、消費電力が増加する。このような消費電力の増加を伴う待機状態の画像形成装置を用いた画像データの出力を抑制することにより、消費電力を低減できる。
【0015】
本発明の第2の局面に係る情報処理装置は、ネットワークを介して外部機器及び複数の画像形成装置と通信するための通信手段と、通信手段を介して、外部機器から電力の供給状況に関する情報を取得するための情報取得手段と、取得した情報に基づいて、複数の画像形成装置から画像データの出力先候補を検索するための検索手段と、検索手段により検索された画像形成装置を表示するための表示手段とを含む。
【0016】
外部機器から取得した電力の供給状況に関する情報によって、電力の供給不足により停電が発生すると予測される状況下にあるか否かがわかる。停電が発生すると予測される状況下においては、停電の発生を回避するために無駄な電力を消費しないようにするのが好ましい。取得した情報に基づいて、複数の画像形成装置の中から画像データの出力先候補として、例えば、このような状況下での使用に適した画像形成装置を検索でき、検索した画像形成装置を表示装置に表示することにより、供給電力を考慮した出力先の指定が可能となる。これにより、無駄な電力を消費しない、省エネ効果の高い印刷環境を実現できる。
【0017】
好ましくは、検索手段による検索を開始可能な状態にするための設定を受付ける設定受付手段をさらに含む。これにより、検索手段による検索を開始可能な状態にするか否かを設定により決定できる。
【0018】
検索手段は、複数の画像形成装置のなかに待機状態の画像形成装置があるか否かを判定するための判定手段と、判定手段により待機状態の画像形成装置があると判定された場合に、複数の画像形成装置から待機状態の画像形成装置を除いた画像形成装置を画像データの出力先候補として検索するための手段とを含むとより好ましい。
【発明の効果】
【0019】
以上より、本発明によれば、限られた供給電力のなかで画像形成装置を管理、制御できるプリンタドライバプログラム及び情報処理装置を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置(MFP)を含んで構成されるネットワーク印刷システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1のクライアントコンピュータ(PC)のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。
【図3】クライアントコンピュータ(PC)において出力モードの設定(通常モード又は省エネ重視モードの設定)を行なうためのプロパティ画面の構成を示した図である。
【図4】図1のサーバコンピュータのハードウェア構成を示す制御ブロック図である。
【図5】図1のMFPのハードウェア構成を示す制御ブロック図である。
【図6】図1のクライアントコンピュータ(PC)で実行されるプリンタドライバプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS1010の詳細なフローである。
【図8】図6のステップS1030の詳細なフローである。
【図9】利用可能な出力先が全件表示された出力先一覧画面600を示す図である。
【図10】利用可能な出力先が制限された出力先一覧画面700を示す図である。
【図11】図10の出力先一覧画面700において、出力先が選択された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰返さない。以下の説明においては、情報処理装置の一種であるクライアントコンピュータ(PC)からの印刷要求を受信して、記録用紙に画像を形成するための画像形成装置(典型的には印刷装置)は、MFPであるとする。しかしながら、本発明に係る画像形成装置は、少なくともネットワーク対応の印刷機能を備えた装置であればよく、MFPに限定されるものではない。
【0022】
[全体システム構成]
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るネットワーク印刷システムの全体構成について説明する。このネットワーク印刷システムは、印刷要求を発行するクライアントコンピュータ100(パーソナルコンピュータPC(1)〜PC(2))と、印刷要求を受信して紙媒体に画像を印刷するMFP300(MFP(1)〜MFP(6))と、電力の供給状況に関する情報を保有し、クライアントコンピュータ100からの要求に応じて、要求時における電力の供給状況に関する情報をクライアントコンピュータ100に送信するサーバコンピュータ200とを含む。これらのクライアントコンピュータ100、サーバコンピュータ200及びMFP300は、ネットワーク回線400により通信可能に接続されている。
【0023】
なお、図1に示したクライアントコンピュータ100、サーバコンピュータ200及びMFP300の台数及び配置は一例であって、図1に示した台数及び配置に限定されるものではない。同じ符号を付したMFPは、同じ機能を備えた画像形成装置である必要はないが、いずれのMFPも、印刷機能を備える。
【0024】
本実施の形態に係るクライアントコンピュータ100は、サーバコンピュータ200から電力の供給状況に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、ネットワーク回線400に接続されている複数のMFP300の中から画像データの出力先候補を検索する。出力先候補を検索すると、検索した出力先候補としてのMFP300をディスプレイ162(図2参照)に表示する。
【0025】
[ハードウェア構成]
<クライアントコンピュータ100>
図2を参照して、本実施の形態に係るクライアントコンピュータ100は、バス190と、バス190に接続されたCPU(Central Processing Unit)110と、バス190に接続されたROM(Read−Only Memory)120と、バス190に接続されたRAM(Random Access Memory)130と、バス190に接続されたハードディスク(HDD)140と、バス190に接続され、マウス152及びキーボード154との間の接続に関するインターフェイスを提供するための入力インターフェイス(以下「入力I/F」と呼ぶ。)150と、バス190に接続され、ディスプレイ162との間の接続に関するインターフェイスを提供するためのディスプレイインターフェイス(以下「ディスプレイI/F」と呼ぶ。)160と、有線又は無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク回線400への接続を提供するネットワークインターフェイス(以下「ネットワークI/F」と呼ぶ。)170とを含む。ネットワークI/F170は、クライアントコンピュータ100がノート型である場合を含めて、無線によりネットワーク回線400へ接続するインターフェイスの場合がある。
【0026】
クライアントコンピュータ100には、図形描画ツール及びワードプロセッサ等のアプリケーションプログラム、並びに、画像データの印刷ジョブを実現するためのプリンタドライバプログラム(以下単に「プリンタドライバ」と記す場合がある。)がインストールされている。クライアントコンピュータ100は、上記アプリケーションプログラムを使用するユーザの指示に応じて、文字及び図形等を含む画像を出力するための画像データを作成し、作成した画像データをプリンタドライバによってプリンタ記述言語に変換して、MFP300に対して送信できる。
【0027】
ハードディスク140は、MFP300に対し、印刷ジョブを実行させるための上記プリンタドライバを記憶する。クライアントコンピュータ100は、このプリンタドライバを実行することによって、ユーザによって指定されたファイルの内容に基づく画像をMFP300に印刷させる動作等を実現することができる。
【0028】
クライアントコンピュータ100は、印刷要求を発行すると、ネットワーク上に接続されているMFP300を検索して、ネットワーク上に接続されているMFP300の機器情報及びステータス情報を取得する。機器情報は、MFP300の名称及びIPアドレスを含む。ステータス情報は、例えばMFP300が稼働中(通常の通電状態)であるかスリープ中(待機状態)であるかの情報である。
【0029】
クライアントコンピュータ100はまた、画像データの印刷出力において、通常の印刷出力を行なうための通常モード、又は省エネ重視の印刷出力を行なうための省エネ重視モードのいずれかの設定が可能とされている。通常モード/省エネ重視モードの設定は、プリンタドライバのプロパティ画面500(図3参照)から行なうことが可能である。
【0030】
図3を参照して、プリンタドライバのプロパティ画面500には、通常モード/省エネ重視モードを切換えるための省エネ設定タブ510が設けられている。省エネ設定タブ510は、出力モードとして、通常モード又は省エネ重視モードのいずれかをユーザに選択させるためのラジオボタン520及び522を含む。プロパティ画面500には、さらに、設定を適用するための適用キー524、ヘルプ表示を行なうヘルプキー526、OKキー528及びキャンセルキー530が設けられている。通常モード/省エネ重視モードの切換えは、ラジオボタン520及び522を用いていずれかを選択した後、適用キー524又はOKキー528を押下する。これにより、選択されたモードが有効となり、出力モードが切換えられる。適用キー524を押下せずに、キャンセルキー530を押下した場合は、出力モードは切替わらず、元の状態のままとなる。通常モードが選択されると、出力モードが通常モードに設定され、省エネ重視モードが選択されると、出力モードが省エネ重視モードに設定される。省エネ重視モードが設定されると、後述する出力先候補の検索(出力先候補の絞込み)が開始可能な状態となる。
【0031】
クライアントコンピュータ100はさらに、図3に示すプロパティ画面500において、省エネ重視モードが設定されていると、印刷要求の発行時に、ネットワークI/F170を介してサーバコンピュータ200と通信し、サーバコンピュータ200から電力の供給状況に関する情報を取得する。取得した情報によって、現時刻が電力の供給不足により停電が発生すると予測される時間帯(電力需要のピーク時でありこれ以上消費電力が増えると電力の供給不足により停電が発生すると予測される時間帯)である場合、画像データの出力先候補として、スリープ中のMFP300を除いた稼働中のMFP300のみをディスプレイ162に表示する。すなわち、電力の供給不足により停電が発生すると予測される時間帯となっている場合には、稼働中のMFP300のみが画像データの出力先として選択可能とされる。
【0032】
<サーバコンピュータ200>
図4を参照して、本実施の形態に係るクライアントコンピュータ100と通信するサーバコンピュータ200は、上述したクライアントコンピュータ100と同様の構成を備えるコンピュータである。このようなサーバコンピュータの構成部品には、いわゆるパーソナルコンピュータの構成部品よりも信頼性の高い部品が使用されている。
【0033】
サーバコンピュータ200は、バス290と、バス290に接続されたCPU210と、バス290に接続されたROM220と、バス290に接続されたRAM230と、バス290に接続されたHDD240と、バス290に接続され、マウス252及びキーボード254との間の接続に関するインターフェイスを提供するための入力I/F250と、バス290に接続され、ディスプレイ262との間の接続に関するインターフェイスを提供するためのディスプレイI/F260と、有線又は無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク回線400への接続を提供するネットワークI/F270とを含む。
【0034】
ハードディスク240は、種々のデータに加えて、電力の供給状況に関する情報を記憶する。この情報は、現時刻の電力の供給状況を示すために、比較的短い所定の時間間隔で更新される。サーバコンピュータ200は、クライアントコンピュータ100からの問合せに応じて、現時刻における電力の供給状況に関する最新の情報をクライアントコンピュータ100に送信する。
【0035】
バス290、ROM220、RAM230、ハードディスク240、入力I/F250、ディスプレイI/F260及びネットワークI/F270は、いずれもCPU210の制御のもとに協調して動作し、本実施の形態に係るサーバコンピュータとしてサーバコンピュータ200は種々のアプリケーションによる処理を実現する。
【0036】
<MFP300>
図5を参照して、ネットワーク印刷システムを構成するMFP300は、バス390と、バス390に接続されたCPU310と、バス390に接続されたROM320と、バス390に接続されたRAM330と、バス390に接続されたハードディスク(HDD)340と、バス390に接続され、タッチパネルディスプレイ380との間の接続に関するインターフェイスを提供するための入力I/F350及びディスプレイI/F360と、バス390に接続され、有線又は無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク回線400への接続を提供するネットワークI/F370とを含む。
【0037】
バス390、ROM320、RAM330、ハードディスク340、入力I/F350、ディスプレイI/F360及びネットワークI/F370は、いずれもCPU310の制御のもとに協調して動作し、MFP300において、プリント処理、FAX送受信処理、スキャナ処理及びコピー処理並びにアプリケーションによる処理を実現する。なお、これらの処理は、図5においては図示していないMFP300を構成する各部品がCPU310により制御されて実行される。
【0038】
MFP300は、例えば、原稿読取部、画像形成部、給紙部、及び排紙処理装置を備える。MFP300においては、クライアントコンピュータ100から受信した画像データ又は原稿読取部により読取られた原稿の画像データに対して、CPU310により各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成部へと出力される。なお、このMFP300は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかしながら、他の形式の印刷機能を備えたものであってもよい。また、原稿読取部は、カラーモードで原稿を読取って、カラーの画像データを生成することができる(原稿がカラーの場合)。
【0039】
画像形成部は、画像データによって示される画像を記録用紙に印刷するものであって、例えば、感光体ドラム、帯電装置、レーザースキャンユニット、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、及び除電装置等を備えている。画像形成部には、例えば、搬送路が設けられており、給紙部から給紙されてきた記録用紙が搬送路に沿って搬送される。給紙部は、用紙カセットに収納された記録用紙、又は手差トレイに載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部の搬送路へと送り出す。
【0040】
画像形成部の搬送路に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通過し、更に定着装置を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
【0041】
感光体ドラムは、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置により均一に帯電される。レーザースキャンユニットは、印刷対象の画像データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラムの表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像装置は、トナーを感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラムの表面に形成する。
【0042】
転写装置は、転写装置と感光体ドラムとの間を通過していく記録用紙に感光体ドラムの表面のトナー像を転写する。定着装置は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。記録用紙は、加熱ローラによって加熱され、かつ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。定着装置から排出された(印刷された)記録用紙は、排紙トレイに排出される。排紙処理装置においては、複数の記録用紙を各排紙トレイに仕分けして排出する処理、各記録用紙にパンチングする処理、及び記録用紙の束にステープルする処理を施す場合がある。例えば、複数部の印刷物を作成する場合は、各排紙トレイに印刷物の一部ずつが割り当てられるように、各記録用紙を各排紙トレイに仕分けして排出し、排紙トレイごとに、各排紙トレイ上の記録用紙の束にパンチング処理又はステープル処理を施して印刷物を作成する。このような様々な処理が、CPU310による制御の元で行なわれる。なお、パンチング処理は、記録用紙1枚ずつに対して行なうようにしても構わない。
【0043】
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係るクライアントコンピュータ100において、画像データの印刷ジョブを実現するためのプリンタドライバプログラムの制御構造について説明する。
【0044】
図6を参照して、このプログラムは、画像データの印刷要求を発行するステップS1000と、ステップS1000の後、ネットワーク回線400に接続されたMFP300の情報(出力先情報)を取得するステップS1010と、ステップS1010の後、省エネ重視の状態であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1020とを含む。図3に示すプロパティ画面500において、省エネ重視モードに設定されている場合は、ステップS1020の判定は肯定(YES)とされ、通常モードに設定されている場合は、ステップS1020の判定は否定(NO)とされる。
【0045】
このプログラムはまた、ステップS1020において省エネ重視の状態であると判定された場合(省エネ重視モードに設定されている場合)に、画像データの出力先候補を絞込むステップS1030と、ステップS1030において出力先候補が絞込まれた後、及び、ステップS1020において省エネ重視の状態でないと判定された場合(通常モードに設定されている場合)に、画像データの出力先候補(MFP300)をディスプレイ162の画面上に一覧表示するステップS1040とを含む。
【0046】
このプログラムはさらに、ステップS1040の後、ディスプレイ162の画面上に一覧表示したMFP300のいずれかをユーザに選択させるステップS1050と、ステップS1050の後、選択されたMFP300に対して画像データの出力処理を開始させるステップS1060とを含む。
【0047】
図7は、図6のステップS1010の詳細なフローである。図7を参照して、このルーチンは、ブロードキャストにより利用可能なMFP300の検索を開始するステップS2000と、ステップS2000の後、MFP300の機器情報及びステータス情報を取得するステップS2010と、ステップS2010の後、取得した機器情報等を含む検索結果一覧リスト(出力先候補の一覧リスト)をハードディスク140等に記憶するステップS2020とを含む。
【0048】
ステップS2000では、一斉同報データを送信するブロードキャスト要求情報をMFP300を含めてネットワーク上の機器に送信する。ブロードキャスト要求情報が送信されると、ブロードキャスト要求情報を受信したMFP300はMFP情報をクライアントコンピュータ100に対して送信する。ステップS2010では、MFP300から送信されたMFP情報を受信することにより、利用可能なMFPリストを作成する。MFPリストには、MFP300の機器情報及びステータス情報が含まれる。機器情報は、図9に示すように、例えばMFP300の名称及びIPアドレスを含む。ステータス情報は、MFP300の状態を示す情報であり、MFP300の動作について情報をユーザに示すものである。具体的には、例えばMFP300が稼働中(通常の通電状態)であるかスリープ中(待機状態)であるかの情報である。この機器情報及びステータス情報は、所定の形式(例えば、MIB(Management Information Base))で記述したものであり、ネットワーク回線400を介してMFP300からクライアントコンピュータ100が受信する。
【0049】
図8は、図6のステップS1030の詳細なフローである。図8を参照して、このルーチンは、サーバコンピュータ200から電力の供給状況に関する情報を取得するステップS3000と、ステップS3000の後、取得した電力の供給状況に関する情報に基づいて、現時刻が電力需要のピーク時間帯(以下「電力ピーク時間帯」と記す。)であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3010と、ステップS3010において電力ピーク時間帯であると判定された場合に、図7のステップS2020において記憶された出力先候補の一覧リストを読出し、読出した一覧リストから稼働中(通常の通電状態)以外のMFP300(スリープ中(待機状態)のMFP300)を削除することにより、電力ピーク時間帯における出力先候補の一覧リストを作成するステップS3020とを含む。
【0050】
ステップS3000では、クライアントコンピュータ100は、サーバコンピュータ200に対して問合せ情報を送信し、問合せ情報を受信したサーバコンピュータ200から送信される電力の供給状況に関する最新の情報を受信する。ステップS3010において電力ピーク時間帯でないと判定された場合には、このルーチンの処理は終了する。
【0051】
再び図6に戻り、ステップS1020において省エネ重視の状態でないと判定された場合(出力モードが通常モードに設定されている場合)、及び、省エネ重視の状態ではあるが図8のステップS3010において現時刻が電力ピーク時間帯ではないと判定された場合(ステップS3010においてNO)には、ステップS1040において図9に示す出力先一覧画面600をディスプレイ162に表示する。
【0052】
図9を参照して、出力先一覧画面600には、利用可能なMFP300の一覧表610、表示されたMFP300のいずれかを選択した後に選択したMFP300に対して印刷処理を実行させるためのOKキー620、及び、印刷処理をキャンセルするためのキャンセルキー630が表示されている。MFP300の一覧表610には、ハードディスク140等に記憶された検索結果の一覧リストが読出されることによって、読出された一覧リストの内容(各MFP300の機器情報及びステータス情報)が表示される。この出力先一覧画面600には、稼働中のMFP300及びスリープ中のMFP300を含む利用可能なMFP300の全てが表示されている。ユーザは、表示されたMFP300の中から所望のMFP300を1つ選択することで、選択したMFP300に対して印刷処理を実行させることができる。
【0053】
図6に示すステップS1020において出力モードが省エネ重視モードに設定されており、かつ、図8に示すステップS3010において現時刻が電力ピーク時間帯であると判定された場合には、ステップS1040において図10に示す出力先一覧画面700をディスプレイ162に表示する。
【0054】
図10を参照して、出力先一覧画面700には、現在、電力ピーク時間帯であるため出力先を制限していることをユーザに知らせるための通知文(「電力ピーク時間帯(出力先限定中)」)702、利用可能なMFP300の一覧表710、表示されたMFP300のいずれかを選択した後に選択したMFP300に対して印刷処理を実行させるためのOKキー720、及び、印刷処理をキャンセルするためのキャンセルキー730が表示されている。MFP300の一覧表700には、ステップS3020において稼働中以外のMFP300を一覧リストから削除(スリープ中のMFP300を削除)した後の一覧リスト(電力ピーク時間帯における出力先候補の一覧リスト)の内容が表示される。そのため、稼働中のMFP300のみが利用可能なMFP300として一覧表710が表示される。
【0055】
図11を参照して、ユーザが、表示されたMFP300の中から所望のMFP300を1つ選択すると、選択したMFP300が反転表示される。OKキー720を押下することにより選択したMFP300に対して印刷処理が実行される。
【0056】
[動作]
図3及び図6〜図11を参照して、以上のような構造及びフローチャートに基づく、本実施の形態に係るネットワーク印刷システム(クライアントコンピュータ100)の動作について説明する。
【0057】
図3を参照して、ユーザはプロパティ画面500から、出力モードを通常モード又は省エネ重視モードのいずれかに予め設定する。ユーザが画像データの印刷要求を行なう(図6のステップS1000)と、ブロードキャストにより利用可能なMFP300の検索を開始する(図7のステップS2000)。検索された利用可能なMFP300は検索結果一覧リストとしてハードディスク140等に記憶する(図7のステップS2020)。
【0058】
次に、出力モードが通常モードに設定されているか、省エネ重視モードに設定されているかを判定する(図6のステップS1020)。出力モードが通常モードに設定されている場合(ステップS1020においてNO)は、検索結果一覧リストを読出すことにより、検索結果一覧リストの内容が一覧表610に表示された、図9に示す出力先一覧画面600をディスプレイ162に表示する(図6のステップS1040)。
【0059】
通常モードの場合には、稼働中のMFP300及びスリープ中のMFP300のいずれのMFP300をも画像データの出力先として選択することが可能である。このため、選択できるMFP300が多くなるため、選択の自由度が高まる。
【0060】
ユーザは、出力先一覧画面600に表示されたMFP300の中から所望のMFP300を1つ選択(図6のステップS1050)することで、選択したMFP300により画像データの出力が行なわれる(図6のステップS1060)。
【0061】
一方、出力モードが省エネ重視モードに設定されている場合には、サーバコンピュータ200から電力の供給状況に関する情報を取得(図8のステップS3000)し、取得した情報に基づいて、現時刻が電力ピーク時間帯であるか否かを判定する(図8のステップS3010)。
【0062】
現時刻が電力ピーク時間帯ではないと判定された場合(ステップS3010においてNO)は、通常モードが設定されている場合と同様、検索結果一覧リストを読出すことにより、検索結果一覧リストの内容が一覧表610に表示された、図9に示す出力先一覧画面600をディスプレイ162に表示する(図6のステップS1040)。その後、通常モードに設定されている場合と同様の処理が実行される。
【0063】
他方、現時刻が電力ピーク時間帯である判定された場合(ステップS3010においてYES)は、検索結果一覧リストを読出し、読出した一覧リストから稼働中(通常の通電状態)以外のMFP300(スリープ中(待機状態)のMFP300)を削除する。これにより、出力先が絞込まれた、電力ピーク時間帯における出力先候補の一覧リストを作成する。
【0064】
続いて、出力先候補の一覧リストの内容が一覧表710に表示された、図10に示す出力先一覧画面700をディスプレイ162に表示する(図6のステップS1040)。この出力先一覧画面700では、現在、電力ピーク時間帯であるため出力先を限定している旨をユーザに知らせるための通知文702が表示される。
【0065】
このように、出力モードが省エネ重視モードに設定されており、かつ、現時刻が電力ピーク時間帯である場合に、電力の供給状況に応じた最適な出力先候補が検索される。この検索により、利用可能なMFP300が稼働中のもののみに絞込まれ、出力先一覧画面700に表示される。
【0066】
図11を参照して、ユーザは、出力先一覧画面700に表示されたMFP300の中から所望のMFP300を1つ選択(図6のステップS1050)することで、選択したMFP300により画像データの出力が行なわれる(図6のステップS1060)。
【0067】
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係るネットワーク印刷システム(クライアントコンピュータ100)を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
【0068】
本実施の形態に係るクライアントコンピュータ100において、出力モードが省エネ重視モードに設定されていると、サーバコンピュータ200から電力の供給情報に関する情報を取得する。取得した電力の供給状況に関する情報によって、電力の供給不足により停電が発生すると予測される状況下にあるか否かがわかる。停電が発生すると予測される状況下においては、停電の発生を回避するために無駄な電力を消費しないようにするのが好ましい。取得した情報に基づいて、複数のMFP300の中から画像データの出力先候補として、このような状況下での使用に適したMFP300を検索し、検索したMFP300をディスプレイ162に表示することにより、供給電力を考慮した出力先の指定が可能となる。具体的には、スリープ中(待機状態)のMFP300を除く稼働中(通常の通電状態)のMFP300のみをディスプレイ162に表示することにより、稼働中のMFP300のみを画像データの出力先として選択可能とできる。これより、スリープ中のMFP300は画像データの出力先とはならない。
【0069】
スリープ中のMFP300を画像データの出力先とした場合、MFP300はスリープ状態から印刷処理が可能な状態に移行する際に消費電力が増加する。稼働中のMFP300に画像データを出力させれば、このような無駄な電力の消費が抑制できる。そのため、このような消費電力の増加を伴うスリープ中のMFP300を用いた画像データの出力を抑制することにより、消費電力を低減できる。これにより、無駄な電力を消費しない、省エネ効果の高い印刷環境(ネットワーク印刷システム)を実現できる。このような動作は、電力の供給不足により停電が発生すると予測される状況下において行なわれると、その効果がより大きくなり、停電の発生の抑制に貢献できる。
【0070】
出力モードを省エネ重視モードに設定すると、出力先の絞込み(電力ピーク時間帯における出力先候補の検索)を開始可能な状態にできる。このため、検索(絞込み)を開始可能な状態にするか否かを出力モードの設定により決定できる。
【0071】
なお、出力モードが通常モードに設定されている場合、及び出力モードは省エネ重視モードであるが現時刻が電力ピーク時間帯ではない場合には、稼働中のMFP300及びスリープ中のMFP300のいずれのMFP300をも画像データの出力先として選択できるため、スリープ中で空いているMFP300に対して別のジョブを実行させることもできる。稼働中のMFP300は他の印刷処理を実行中である場合があるため、稼働中のMFP300に対して印刷要求(例えば別ジョブ)を発行してしまうと処理が遅くなる場合がある。これに対し、スリープ中のMFP300では印刷処理は実行されていないため、スリープ中で空いているMFP300に対してジョブを実行させることにより印刷処理の効率を向上できる。
【0072】
このように、本実施の形態によれば、限られた供給電力のなかでMFP300を管理、制御できる。
【0073】
[変形例]
上記実施の形態では、通常モード及び省エネ重視モードの設定を切換える構成について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、出力モードとして通常モードのみを備えており、通常モードにおいて上記した省エネ重視モードと同様の動作をするように構成してもよい。
【0074】
また上記実施の形態では、サーバコンピュータ200から取得した情報に基づいて、現時刻が電力ピーク時間帯である場合に、稼働中のMFP300のみをディスプレイ162に表示することにより、稼働中のMFP300のみが画像データの出力先として選択可能に構成した例を示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、ネットワーク上の画像形成装置として、消費電力の小さい機種(所定の消費電力以下で出力可能な機種)がある場合、現時刻が電力ピーク時間帯である場合に、消費電力の大きい機種はディスプレイ162に表示せずに消費電力の小さい機種のみを表示するようにしてもよい。このように構成した場合でも、省エネ効果の高い印刷環境(ネットワーク印刷システム)を実現できる。
【0075】
また上記実施の形態において、利用可能なMFP300の機器情報、ステータス情報等の取得は、上記以外の方法で取得してもよい。例えば、SOAPを利用して、利用可能なMFP300の機器情報、ステータス情報等を取得してもよい。
【0076】
さらに上記実施の形態において、サーバコンピュータ200から取得する電力の供給状況に関する情報については、現時刻における電力の供給状況がわかる情報であれば特に制限されない。
【0077】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0078】
100 クライアントコンピュータ
110 CPU
120 ROM
130 RAM
140 ハードディスク(HDD)
150 入力I/F
160 ディスプレイI/F
162 ディスプレイ
170 ネットワークI/F
190 バス
200 サーバコンピュータ
300 MFP
400 ネットワーク回線




【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に接続され、かつ、ネットワークを介して外部機器及び複数の画像形成装置に接続されたコンピュータを、
前記外部機器から電力の供給状況に関する情報を取得するための情報取得手段と、
前記取得した情報に基づいて、前記複数の画像形成装置から画像データの出力先候補を検索するための検索手段と、
前記検索手段により検索された画像形成装置を前記表示装置に表示させるための表示手段として機能させる、プリンタドライバプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記検索手段による検索を開始可能な状態にするための設定を受付ける設定受付手段としてさらに機能させる、請求項1に記載のプリンタドライバプログラム。
【請求項3】
前記検索手段は、
前記複数の画像形成装置のなかに待機状態の画像形成装置があるか否かを判定するための判定手段と、
前記判定手段により待機状態の画像形成装置があると判定された場合に、前記複数の画像形成装置から前記待機状態の画像形成装置を除いた前記画像形成装置を画像データの出力先候補として検索するための手段とを含む、請求項1又は請求項2に記載のプリンタドライバプログラム。
【請求項4】
ネットワークを介して外部機器及び複数の画像形成装置と通信するための通信手段と、
前記通信手段を介して、前記外部機器から電力の供給状況に関する情報を取得するための情報取得手段と、
前記取得した情報に基づいて、前記複数の画像形成装置から画像データの出力先候補を検索するための検索手段と、
前記検索手段により検索された画像形成装置を表示するための表示手段とを含む、情報処理装置。
【請求項5】
前記検索手段による検索を開始可能な状態にするための設定を受付ける設定受付手段をさらに含む、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記検索手段は、
前記複数の画像形成装置のなかに待機状態の画像形成装置があるか否かを判定するための判定手段と、
前記判定手段により待機状態の画像形成装置があると判定された場合に、前記複数の画像形成装置から前記待機状態の画像形成装置を除いた前記画像形成装置を画像データの出力先候補として検索するための手段とを含む、請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−97523(P2013−97523A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238882(P2011−238882)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】