説明

プリンター装填用下げ札

【課題】プリンター装填用下げ札が移送路内で多少蛇行しても、複雑な制御ないしデータ補正処理を行うことなく、糸通し孔21の適正な位置検出が可能な範囲を拡大可能としたプリンター装填用下げ札を提供すること。
【解決手段】糸通し孔21をプリンター装填用下げ札の幅方向において、円形状ではなく、細長く形成すること、少なくともいずれか一方の側縁部21A、21Dを、プリンター装填用下げ札の蛇行幅より長い直線状にすることに着目したもので、プリンターに装填して所定の移送路上を移送し、その表面に所定の情報を印字可能としたプリンター装填用下げ札であって、糸通し孔21は、プリンターの移送路における当該プリンター装填用下げ札の移送方向に対して直角な方向に直線状に長く形成した側縁部21A、21Dを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンター装填用下げ札にかかるもので、とくに商品などへの吊り下げ用の糸通し孔を形成してあるとともに価格その他の情報を表示するためのプリンター装填用下げ札に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプリンター装填用下げ札1について、図4ないし図6にもとづき概説する。
図4は、プリンター装填用下げ札1の平面図であって、プリンター装填用下げ札1は、吊り下げ用の円形状の糸通し孔2を形成してあるとともに、帯状にこれを形成し、その表面に所定の情報を印字可能としている。
プリンター装填用下げ札1は、糸通し孔2以外に、その移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目3を有する。このミシン目3は、プリンター装填用下げ札1を取り付けた商品(図示せず)の販売にあたって、顧客用控え部1Aおよび販売店用控え部1Bに切り離すためのものである。
なお、切断線4において切断することにより、単葉のプリンター装填用下げ札1とすることができる。
【0003】
図5は、プリンター装填用下げ札1に所定の情報を印字するためのプリンター(たとえばサーマルプリンター5)の概略側面図であり、サーマルプリンター5は、プリンター装填用下げ札1の供給部6と、移送路7と、位置検出部8と、印字部9と、切断部10と、制御部11と、を有する。
【0004】
供給部6は、帯状のプリンター装填用下げ札1をロール状に装填して、移送路7上に帯状に操出可能とする。
【0005】
位置検出部8は、発光ダイオードなどを用いた透過型センサー12を有し、プリンター装填用下げ札1の隣り合う糸通し孔2を検出することにより、プリンター装填用下げ札1のピッチサイズを確認するとともに、プリンター装填用下げ札1と、印字部9(サーマルヘッド13の発熱素子15)および切断部10(切断刃17)との相対位置を検出可能とする。
【0006】
印字部9は、サーマルヘッド13およびプラテンローラー14を有する。
サーマルヘッド13およびプラテンローラー14の間にプリンター装填用下げ札1を挟持し、プラテンローラー14を回転駆動するとともに、サーマルヘッド13の発熱素子15の部分において、プリンター装填用下げ札1の表面に所定の情報を印字可能とする。
なお、この印字にあたっては、熱転写インキリボン16を用いたり、あるいはプリンター装填用下げ札1として感熱発色剤層を有する、いわゆるサーマル紙を用いることができる。
【0007】
切断部10は、切断刃17を有し、上記切断線4の部分においてプリンター装填用下げ札1を切断して、所定ピッチサイズのプリンター装填用下げ札1(単葉下げ札)とする。
【0008】
制御部11は、位置検出部8からの位置検出信号にもとづき、プリンター装填用下げ札1(単葉)のピッチサイズを演算し、上述のように、プリンター装填用下げ札1と印字部9および切断部10との相対位置を演算し、さらに印字部9および切断部10を駆動制御する。
【0009】
図6は、糸通し孔2部分の拡大平面図であって、位置検出部8における透過型センサー12に糸通し孔2が至った際に、移送路7におけるプリンター装填用下げ札1の移送姿勢により、すなわち、プリンター装填用下げ札1の移送路7における幅方向(移送方向に直角な方向)への蛇行状態ないしその蛇行幅によっては、ピッチサイズを正確ないし適正に検出するとともに印字部9におけるサーマルヘッド13の発熱素子15の部分にプリンター装填用下げ札1の頭出しを精度よく行うために、データ補正処理が必要になるという問題がある。
図6に示すように、プリンター装填用下げ札1の糸通し孔2が設計通りに移送路7内を蛇行せずに移送されれば、透過型センサー12の中心12Cと糸通し孔2の中心2Cとが一致して、透過型センサー12からの検出信号(パルス)は、たとえば図示のような立ち上がり部S1および立ち下がり部S2を示し、制御部11は、データ補正処理を行うことなく、立ち上がり部S1および立ち下がり部S2のいずれかの信号をプリンター装填用下げ札1の単葉ピッチサイズなどの演算に利用することができる。
しかしながら、プリンター装填用下げ札1が移送路7内において何らかの原因で蛇行すれば、透過型センサー12の中心12Cと糸通し孔2の中心2Cとが一致せず、透過型センサー12からの検出信号は、図示のような立ち上がり部S3および立ち下がり部S4を示すことになる。
したがって、立ち上がり部S3および立ち下がり部S4の間の時間幅(パルス幅)などから糸通し孔2の直径を計算し直した上で、ピッチサイズの計算、印字部9における印字位置の決定、切断部10におけるカット位置の決定を行うことになり、このようなプリンター装填用下げ札1の印字位置精度やカット位置精度の誤差などを縮小するための制御部11による制御プログラムが複雑化するとともに、サーマルプリンター5の処理速度の低下をきたすという問題がある。
【0010】
かくして、プリンター装填用下げ札1が移送路7内で蛇行し、糸通し孔2の中心2Cが透過型センサー12の中心12Cからずれると、糸通し孔2の正確な検出が困難となり、複雑な制御を行わないと、印字位置ずれやカット位置ずれにつながるという問題がある。
ただし、糸通し孔2には、札取付け用の糸を挿通することから、この糸が切れないようにその形状を円形とすることが一般的であった。
【0011】
【特許文献1】特開2004−106484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、プリンター装填用下げ札が移送路内で多少蛇行してもピッチサイズをより簡単かつ正確に検出可能としたプリンター装填用下げ札を提供することを課題とする。
【0013】
また本発明は、プリンター装填用下げ札が移送路内で蛇行しても糸通し孔の検出位置を適正にして、複雑な制御ないしデータ補正処理を行うことなく糸通し孔の検出処理を容易にしたプリンター装填用下げ札を提供することを課題とする。
【0014】
また本発明は、糸通し孔の適正な位置検出が可能な範囲を拡大可能としたプリンター装填用下げ札を提供することを課題とする。
【0015】
また本発明は、プリンター装填用下げ札の印字部における頭出し精度の誤差、さらには切断部における切断位置精度の誤差を少なくすることができるようにしたプリンター装填用下げ札を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
すなわち本発明は、糸通し孔をプリンター装填用下げ札の幅方向において、円形状ではなく、細長く形成すること、とくにプリンター装填用下げ札の移送方向において上流側あるいは下流側の少なくともいずれか一方の側縁部を、プリンター装填用下げ札の蛇行幅より長い直線状にすることに着目したもので、吊り下げ用の糸通し孔を形成してあるとともに、プリンターに装填して所定の移送路上を移送し、その表面に所定の情報を印字可能としたプリンター装填用下げ札であって、上記糸通し孔は、上記プリンターの上記移送路における当該プリンター装填用下げ札の移送方向に対して直角な方向に直線状に長く形成した側縁部を有することを特徴とするプリンター装填用下げ札である。
【0017】
上記側縁部につながる上記糸通し孔の幅方向の両端縁部は、これを弧状に形成してあることができる。
【0018】
上記直線状の側縁部の長さは、上記移送路における当該プリンター装填用下げ札がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してあることができる。
【0019】
上記糸通し孔以外に、当該プリンター装填用下げ札の移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目を有するとともに、このミシン目の中央部を、細長の矩形孔に形成してあることができる。
【0020】
上記矩形孔の長さは、上記移送路における当該プリンター装填用下げ札がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してあることができる。
【0021】
上記糸通し孔の直線状の上記側縁部は、この側縁部に対向する他の側縁部に対して当該プリンター装填用下げ札の上記移送路における上流側にこれを位置させるとともに、上記他の側縁部は、上記側縁部より下流側にこれを位置させ、かつこれを弧状に形成することができる。
【0022】
当該プリンター装填用下げ札は、一般的には帯状にこれを構成することができるが、単葉の形態でもかまわない。
【発明の効果】
【0023】
本発明によるプリンター装填用下げ札においては、糸通し孔が、プリンターの移送路における当該プリンター装填用下げ札の移送方向に対して直角な方向(幅方向)に直線状に長く形成した側縁部を有するようにしたので、透過型センサーがこの側縁部を検出可能であり、プリンター装填用下げ札の幅方向に蛇行が発生しても、糸通し孔の位置検出処理におけるずれ(蛇行)の許容範囲が広くなるとともに、印字位置精度や切断位置精度の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明は、糸通し孔として、プリンター装填用下げ札の幅方向に長い側縁部を有するものとしたので、移送路内においてプリンター装填用下げ札が蛇行しても、糸通し孔の位置を正確に、かつ特別な補正処理なしで容易に実行可能であり、プリンター装填用下げ札の単葉のピッチサイズの検出を簡略化し、印字位置精度などの向上を図ることができるプリンター装填用下げ札を実現した。
【実施例】
【0025】
つぎに本発明の第1の実施例によるプリンター装填用下げ札20を図1ないし図3にもとづき説明する。ただし、図4ないし図6と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、プリンター装填用下げ札20の平面図であり、プリンター装填用下げ札20には、糸通し孔21と、切り離し用のミシン目22と、矩形孔23と、を形成してある。
【0026】
糸通し孔21は、第1の被検出部としても機能するもので、前記サーマルプリンター5(図5)の前記移送路7におけるプリンター装填用下げ札20の移送方向に対して直角な方向(幅方向)に直線状に長く形成した下流側側縁部21A(側縁部)および上流側側縁部21D(側縁部)を有する。
下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dにつながる糸通し孔21の幅方向の両端縁部21B、21Cは、これを弧状(たとえば半円弧状)に形成してある。
直線状の下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dは互いに平行であり、その長さは、移送路7におけるプリンター装填用下げ札20がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してある。
【0027】
ミシン目22は、糸通し孔21の上流側であって、プリンター装填用下げ札20の移送方向に対して直角な方向に延びており、その中央部を、細長の矩形孔23に形成してある。このミシン目22および矩形孔23は、プリンター装填用下げ札20を取り付けた商品(図示せず)の販売にあたって、顧客用控え部20Aおよび販売店用控え部20Bに切り離すためのものである。
矩形孔23は、第2の被検出部としても機能するもので、その長さは、糸通し孔21の下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dの長さと同等にこれを設定することが好ましく、移送路7におけるプリンター装填用下げ札20がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してある。互いに対向する下流側側縁部23Aおよび上流側側縁部23Bは互いに平行である。
【0028】
こうした構成のプリンター装填用下げ札20において、図2(1)は、糸通し孔21を拡大して示す説明図であって、図示のように、透過型センサー12における検出信号の立ち上がり部S5および立ち下がり部S6のいずれかを利用して糸通し孔21の位置を検出可能であるが、下流側側縁部21Aあるいは上流側側縁部21Dがプリンター装填用下げ札20の移送方向に対して直角な方向に所定長さの直線を呈しているため、プリンター装填用下げ札20が移送路7内で蛇行しても、この蛇行幅が下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dの長さより小さければ、その検出位置が異なることはなく、位置検出精度を設計通りに維持可能である。
したがって、既述したような制御部11による複雑なデータ補正処理は必要がなく、プリンター装填用下げ札20のピッチサイズを容易かつマージン広く検出して処理速度を向上可能であるとともに、印字部9や切断部10における位置精度を向上可能である。
【0029】
なお制御部11は、透過型センサー12により糸通し孔21の位置検出を行うとともに、同時に矩形孔23の位置検出を行って、隣り合う糸通し孔21(下流側側縁部21Aあるいは上流側側端縁21B)の位置検出にもとづく第1のピッチサイズと、隣り合う矩形孔23(下流側側縁部23Aあるいは上流側側端縁23B)の位置検出にもとづく第2のピッチサイズと、を演算するようにしておくことができる。
かくすれば、プリンター装填用下げ札20が印字部9のプラテンローラー14の部分でスリップして、透過型センサー12からの検出信号にもとづく制御部11による検出位置ないしピッチサイズが異なってくる場合があっても、すなわち、糸通し孔21の位置検出によるプリンター装填用下げ札20の第1のピッチサイズと、矩形孔23の位置検出によるプリンター装填用下げ札20の第2のピッチサイズとが異なる場合には、これらのピッチサイズを平均することにより、所定のピッチサイズとして処理することが可能である。
【0030】
また、糸通し孔21の位置検出による第1のピッチサイズと、矩形孔23の位置検出による第2のピッチサイズとが所定のピッチ設定値をこえて異なる場合には、プリンター装填用下げ札20のスリップ量が許容量をこえていると判断して、プリンター装填用下げ札20への印字を行わないように制御することもできる。
【0031】
図3は、切断部10で切断して単葉としたプリンター装填用下げ札20の説明図であって、糸通し孔21に吊下げ用糸24を取り付けた状態を示す。
この吊下げ用糸24の取付け状態であっても、糸通し孔21の下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dの間に延びる端縁部21Bおよび端縁部21Cが弧状であるため、吊下げ用糸24が鋭角な隅部に引っかかって不用意に切断してしまうことを防止している。
【0032】
図2(2)は、本発明の第2の実施例によるプリンター装填用下げ札30における糸通し孔31を拡大して示す説明図であって、その下流側側縁部31Aは、これを弧状に形成するとともに、この下流側側縁部31Aに対向する上流側側縁部31Dは、これを前記蛇行長さよりわずかに大きな長さを有する直線状としてある。
【0033】
こうした構成のプリンター装填用下げ札30においても、糸通し孔31の上流側側縁部31Dを検出することにより、その検出信号の立ち下がり部S7を基準としてプリンター装填用下げ札30のピッチサイズなどを演算することができる。
なお糸通し孔31は、その下流側側縁部31Aが弧状に形成されているので、糸通し孔31に吊下げ用糸24を挿通して所定の商品に取り付けた状態で、プリンター装填用下げ札30をまっすぐに吊り下げておくことができる。
【0034】
図2(3)は、本発明の第3の実施例によるプリンター装填用下げ札40における糸通し孔41を拡大して示す説明図であって、その下流側側縁部41Aは、これを直線状に形成し、この下流側側縁部21Aに対向する他の上流側側縁部41Dは、これを弧状に形成している。
【0035】
こうした構成のプリンター装填用下げ札40においても、糸通し孔41の下流側側縁部41Aを検出することにより、その検出信号の立ち上がり部S8を基準としてプリンター装填用下げ札40のピッチサイズなどを演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施例によるプリンター装填用下げ札20の平面図である。
【図2】同、糸通し孔21、31、41部分の拡大平面図であって、図2(1)は、第1の実施例によるプリンター装填用下げ札20の糸通し孔21を拡大して示す説明図、図2(2)は、第2の実施例によるプリンター装填用下げ札30における糸通し孔31を拡大して示す説明図、図2(3)は、第3の実施例によるプリンター装填用下げ札40における糸通し孔41を拡大して示す説明図である。
【図3】同、切断部10で切断して単葉としたプリンター装填用下げ札20の説明図である。
【図4】従来のプリンター装填用下げ札1の平面図である。
【図5】同、プリンター装填用下げ札1に所定の情報を印字するためのプリンター(たとえばサーマルプリンター5)の概略側面図である。
【図6】同、糸通し孔2部分の拡大平面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 プリンター装填用下げ札(従来、図4)
1A プリンター装填用下げ札1の顧客用控え部
1B プリンター装填用下げ札1の販売店用控え部
2 糸通し孔
2C 糸通し孔2の中心(図6)
3 切り離し用のミシン目
4 切断線
5 サーマルプリンター(図5)
6 供給部
7 移送路
8 位置検出部
9 印字部
10 切断部
11 制御部
12 透過型センサー
12C 透過型センサー12の中心(図6)
13 サーマルヘッド
14 プラテンローラー
15 サーマルヘッド13の発熱素子
16 熱転写インキリボン
17 切断刃
20 プリンター装填用下げ札(第1の実施例、図1、図2(1))
20A プリンター装填用下げ札20の顧客用控え部
20B プリンター装填用下げ札20の販売店用控え部
21 糸通し孔
21A 糸通し孔21の下流側側縁部(側縁部)
21B 糸通し孔21の弧状の端縁部
21C 糸通し孔21の弧状の端縁部
21D 糸通し孔21の上流側側縁部(側縁部)
22 切り離し用のミシン目
23 矩形孔
23A 矩形孔23の下流側側縁部(側縁部)
23B 矩形孔23の上流側側縁部(側縁部)
24 吊下げ用糸
30 プリンター装填用下げ札(第2の実施例、図2(2))
31 糸通し孔
31A 糸通し孔31の下流側側縁部
31D 糸通し孔31の上流側側縁部
40 プリンター装填用下げ札(第3の実施例、図2(3))
41 糸通し孔
41A 糸通し孔41の下流側側縁部
41D 糸通し孔41の上流側側縁部
S1、S3、S5、S8 立ち上がり部
S2、S4、S6、S7 立ち下がり部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊り下げ用の糸通し孔を形成してあるとともに、プリンターに装填して所定の移送路上を移送し、その表面に所定の情報を印字可能としたプリンター装填用下げ札であって、
前記糸通し孔は、前記プリンターの前記移送路における当該プリンター装填用下げ札の移送方向に対して直角な方向に直線状に長く形成した側縁部を有することを特徴とするプリンター装填用下げ札。
【請求項2】
前記側縁部につながる前記糸通し孔の幅方向の両端縁部は、これを弧状に形成してあることを特徴とする請求項1記載のプリンター装填用下げ札。
【請求項3】
前記直線状の側縁部の長さは、前記移送路における当該プリンター装填用下げ札がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してあることを特徴とする請求項1記載のプリンター装填用下げ札。
【請求項4】
前記糸通し孔以外に、当該プリンター装填用下げ札の移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目を有するとともに、
このミシン目の中央部を、細長の矩形孔に形成してあることを特徴とする請求項1記載のプリンター装填用下げ札。
【請求項5】
前記矩形孔の長さは、前記移送路における当該プリンター装填用下げ札がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してあることを特徴とする請求項4記載のプリンター装填用下げ札。
【請求項6】
前記糸通し孔の直線状の前記側縁部は、この側縁部に対向する他の側縁部に対して当該プリンター装填用下げ札の前記移送路における上流側にこれを位置させるとともに、
前記他の側縁部は、前記側縁部より下流側にこれを位置させ、かつこれを弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載のプリンター装填用下げ札。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−157318(P2009−157318A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−338759(P2007−338759)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)