説明

プリントシステム及びその制御方法、画像供給装置及びその制御方法、印刷制御装置及び印刷制御方法、プログラム

【課題】動画データをプリントする際のユーザが行うべき操作を削減し、より利便性を高めたシステムの実現。
【解決手段】動画データを供給する画像供給装置と、画像データを印刷する印刷装置とが通信可能に接続されたプリントシステムであって、前記画像供給装置は、前記動画データを再生する再生手段と、前記動画データの印刷を指示する指示手段と、1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示手段による印刷指示が、前記再生手段による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定手段と、を備え、前記印刷装置は、前記画像供給装置から取得した画像データと印刷情報とから印刷データを生成し、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた印刷を実行する印刷手段、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラなどによって再生された動画を簡単な操作で印刷可能とするプリントシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、感熱型の印画紙を用い、主走査方向に配列された複数個の発熱体を選択的に駆動して、印画紙を副走査方向に搬送することでドットライン上に印画を行うライン熱転写方式のプリンタが存在する。
【0003】
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、スキャナなどの画像を扱う入力機器の進歩に伴い、熱転写方式のプリンタにも注目が集まっている。
【0004】
インクジェットプリンタでは、インク液滴を飛翔させるか否かという2値の選択しかできないため、小さなインク液滴を用紙に着弾させて誤差拡散等の手法を用いて見かけの解像度と階調性を得ている。
【0005】
これに対して、熱転写方式のプリンタの場合には、画素ごとの熱エネルギーの制御が容易であるため、1つの画素に対してより多くの階調を再現可能となり、インクジェットプリンタに比べて滑らかで高画質な画像を得ることができる。
【0006】
また、サーマルヘッドの性能や記録紙材料の性能も向上しているため、仕上がり品位で銀塩写真にも見劣りしない画像プリントが得られ、近年のデジタルカメラの進歩に歩調を合わせるように特に自然画像用のプリンタとして注目されている。
【0007】
そこで、プリンタとデジタルカメラなどの撮影機器とを直接的に接続又は一体的に構成し、撮影画像をPCなどの画像処理機器を介さずにプリントするシステムも登場している。
【0008】
このようなシステムによれば、撮影機器が保持する画像データを写真のように簡単にプリントすることが可能になり、大変便利である。
【0009】
例えば、特許文献1には、画像入力装置と画像出力装置とを接続した画像入出力システムが記述されている。画像出力装置は、画像入力装置からの画像信号を受信して出力すると共に、画像入力装置に電力を供給する電源部を有する。また、画像出力装置は、画像出力装置に画像データを送信し、かつ画像出力装置から電力供給を受けるための接続ケーブルにより画像出力装置と接続され、画像出力装置から電力供給を受けることの可否を判定する判定手段と、電源部とを有する。そして、判定手段により画像出力装置から電力供給を受けられると判定された場合は、画像出力装置からの電力を用い、電力供給を受けられないと判定された場合は、電源部からの電力を用いるものである。このシステムによれば、画像出力装置から電力の供給が受けられるのでデジタルカメラなどの画像入力装置の電源の残量を気にすることなくプリント出力できるので、非常に効果的である。
【0010】
また、特許文献2には、プリント時に消費電力を低減するため、電子ビューファインダを有し、且つ撮影データを記録メディアへ保存する撮影手段と、撮影データを記録用紙へプリント出力するプリンタ手段とを一体化した複合カメラについて記述されている。このカメラには、上記プリンタ手段により記録用紙へ撮影データをプリント出力している間は、上記電子ビューファインダへの電力供給を停止するよう制御する制御手段が設けられている。これにより、プリント中は電子ビューファインダへの電力供給をしないので、節電に役立つというものであり非常に効果的である。
【0011】
ここで、従来の動画のプリント方法として、記憶手段に保持された動画データからシーンの変わり目ごとに抽出された複数のフレームを連続的に並べてプリントする、所謂ダイジェストプリントがある(例えば、特許文献3)。ダイジェストプリントでは、動画データのシーンの変わり目を検出し、印刷すべきフレームとして指定した後、ダイジェストプリントか指定したフレームのみの1枚プリントかを選択する。これにより、シーンの変わり目ごとのダイジェストプリントと指定したフレームのみの1枚プリントのいずれかを選択的に実行できる。
【0012】
また、ダイジェストプリントか1枚プリントかを決定する方法が、例えば、特許文献4に記述されている。特許文献4では、画像出力装置に1コマ分の画像が再生されていた場合は、そのフレームのみをプリントし、複数コマ分がマルチ再生されていた場合は、再生された複数コマのダイジェストプリントが可能である。これにより、ユーザが手動で設定を行うことなく、画像を再生した状態でいずれかのプリントモードを決定できる。
【0013】
更に、ダイジェストプリントか1枚プリントかを決定する他の方法が、例えば、特許文献5に記述されている。特許文献5では、動画データのダイジェストプリントにおけるコマ数を設定し、動画データを指定されたコマ数に分割し、分割されたデータを構成するフレーム数に基づき、ダイジェストプリントか1枚プリントかを決定している。これにより、ユーザは分割するコマ数を指定するだけでいずれかのプリントモードを決定できる。
【特許文献1】特開平10−243327号公報
【特許文献2】特開平09−065182号公報
【特許文献3】特開2004−179823号公報
【特許文献4】特開2002−094904号公報
【特許文献5】特開2002−244934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述した特許文献3では、プリントするフレームを動画データのシーンの変わり目のフレームに指定した上で、ダイジェストプリントか1枚プリントかをユーザ自身がプリントを行うごとに指定する必要がある。また、特許文献5では、分割するコマ数を指定する必要があるため、ユーザ操作において多少の手間が発生する。
【0015】
本発明は、動画データをプリントする際のユーザが行うべき操作を削減し、より利便性を高めたシステムを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明のプリントシステムは、動画データを供給する画像供給装置と、画像データを印刷する印刷装置とが通信可能に接続されたプリントシステムであって、前記画像供給装置は、前記動画データを再生する再生手段と、前記動画データの印刷を指示する指示手段と、1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示手段による印刷指示が、前記再生手段による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定手段と、を備え、前記印刷装置は、前記画像供給装置から取得した画像データと印刷情報とから印刷データを生成し、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた印刷を実行する印刷手段、を有する。
【0017】
また、本発明のプリントシステムの制御方法は、動画データを供給する画像供給装置と、画像データを印刷する印刷装置とが通信可能に接続されたプリントシステムの制御方法であって、前記画像供給装置は、前記動画データを再生する再生工程と、前記動画データの印刷を指示する指示工程と、1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示工程による印刷指示が、前記再生工程による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定工程と、を備え、前記印刷装置は、前記画像供給装置から取得した画像データと印刷情報とから印刷データを生成し、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた印刷を実行する印刷工程、を有する。
【0018】
また、本発明の画像供給装置は、画像データを印刷する印刷装置と通信可能に接続された画像供給装置であって、動画データを再生する再生手段と、前記動画データの印刷を指示する指示手段と、1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示手段による印刷指示が、前記再生手段による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定手段と、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた画像データと印刷情報とを前記印刷装置に送信する送信手段と、を有する。
【0019】
また、本発明の画像供給装置の制御方法は、画像データを印刷する印刷装置と通信可能に接続された画像供給装置の制御方法であって、動画データを再生する再生工程と、前記動画データの印刷を指示する指示工程と、1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示工程による印刷指示が、前記再生工程による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定工程と、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた画像データと印刷情報とを前記印刷装置に送信する送信工程と、を備える。
【0020】
また、本発明の印刷設定装置は、動画データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得した動画データに基づいた表示を行うための表示手段と、前記表示手段に表示されている動画データに基づく印刷を指示する指示手段と、前記動画データに基づいて動画が再生表示されているときに前記指示手段により印刷を指示された場合は、前記動画データに基づいて1つの画像を1枚の記録紙に印刷する第1の印刷モードに設定し、前記動画データの代表画像または1フレーム目の画像が表示されているときに前記指示手段により印刷を指示された場合は、前記動画データに基づいた複数の画像を配列して1枚の記録紙に印刷する第2の印刷モードに設定する制御手段とを有する。
【0021】
また、本発明の印刷設定方法は、動画データを取得する取得工程と、前記取得工程で取得した動画データに基づいた表示を行うための表示工程と、表示されている動画データに基づく印刷を指示する指示工程と、前記動画データに基づいて動画が再生表示されているときに印刷が指示された場合は、前記動画データに基づいて1つの画像を1枚の記録紙に印刷する第1の印刷モードに設定し、前記動画データの代表画像または1フレーム目の画像が表示されているときに印刷が指示された場合は、前記動画データに基づいた複数の画像を配列して1枚の記録紙に印刷する第2の印刷モードに設定する制御工程とを有する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、動画データをプリントする際のユーザが行うべき操作を削減し、より利便性を高めたシステムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0024】
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0025】
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態の印刷装置について説明する。
【0026】
なお、本実施形態の印刷装置は、昇華型の熱転写記録方式を採用した印刷部を有し、電子的な画像データを記録紙に任意の枚数分プリント可能な、所謂熱転写プリンタを構成している。
【0027】
図1及び図5は本発明に係る実施形態の熱転写プリンタの主要な構成例1及び構成例2を示す側面図である。
【0028】
図1及び図5において、先ず、熱転写プリンタの全体構成について説明すると、装置本体1には複数枚の記録用紙Pを積層して保持する用紙カセット2が着脱可能に搭載されている。記録用紙Pはこの用紙カセット2から給紙ローラ3で1枚ずつ分離して印刷部に給送される。ここで、記録用紙Pは分離給送時にバネ19によって付勢された押上げ板20によって給紙ローラ3に当接している。
【0029】
記録用紙Pは自身の反りによる給紙不良を防ぐため、反りを矯正できる程度の作用力の押さえバネ14によって押圧されている。
【0030】
給紙ローラ3によって搬送された記録用紙Pは、搬送ローラ対4で挟持搬送されて印刷部に対して往復可能とされる。搬送ローラ対4はピンチローラ4−2とグリップローラ4−1で構成されている。
【0031】
印刷部は、記録用紙搬送経路を挟んでプラテンローラ5と、記録情報に応じて発熱するサーマルヘッド6とが対向配置されている。
【0032】
そして、インクカセット7に収容されたインクシート8がサーマルヘッド6によって記録用紙Pに押圧される。インクシート8は、熱溶融性又は熱昇華性のインクを塗布したインク層と印画面を保護するために印画面上にオーバーコートされるオーバーコート層を有する。この押圧とともに、選択的にサーマルヘッド6を加熱することにより、記録用紙Pに所定の画像を転写し、或いは保護層がオーバーコートされる。インクシート8は供給側ボビン7−2から巻取側ボビン7−1へ巻き取られる。
【0033】
インクシート8は、記録用紙Pの印画領域を覆ってそのサイズと略等しいサイズでイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各インク層とオーバーコート(OP)層が並べて配設されている。
【0034】
そして、各インク層ごとに印画領域に熱転写しては、記録用紙Pを記録開始位置P1に戻すことを繰り返しながら記録用紙P上に、各色インクが順次重ねて転写されていく。
【0035】
このように、記録用紙Pは搬送ローラ対4により各色インク及びオーバーコート層の数だけ往復搬送される。
【0036】
ここで、各インク層の印画終了後の記録用紙Pは装置本体1前方で搬送経路切替シート16によって搬送経路路が切り替えられ、ガイド部15に沿って排出方向へ案内される。
【0037】
26は排紙トレイ部であり、その上面部は印画されて排紙される記録用紙Pのトレイ部分を兼ねており、用紙交換時には開くことができる。
【0038】
前述の押さえバネ14は、排紙トレイ部26の内側の左右2箇所に配設されている。
【0039】
各インク層の印画終了後に記録用紙Pは排出ローラ9(9−1,9−2)へ案内され装置本体1前方に向かって排出され印刷動作が終了する。
【0040】
また、サーマルヘッド6は、ヘッドアーム22に一体的に搭載されており、インクカセット7を交換する場合にはインクカセット7の抜き差しに支障ない位置まで退避する。
【0041】
通常の熱転写プリンタは、YMCの3色で3回往復して印画を行うため、各色の印刷開始位置を正確に合致させる制御が必要となる。
【0042】
また、図5に示す搬送ローラ対4で記録用紙Pが離れないように挟持し搬送を行う。そして、記録用紙Pの搬送方向端部に印刷不可能な余白部が必要となる。このため、記録用紙Pには、図3に示すように、印刷開始時に搬送ローラ対4で確実に挟持し印刷できない余白部を印画終了後に容易に手などで切り取り可能にミシン目12が設けられている。これにより、最終的に、容易に縁なし印画物を得ることができる。
【0043】
本発明は、上述したミシン目12を持つ記録用紙Pと熱転写プリンタによって実現され、記録用紙Pに設けられたミシン目12の領域にはオーバーコートがなされる。
【0044】
また、斜線で示す領域17は印画領域であり、ミシン目12を含む領域を印画するように制御される。オーバーコートは略印画される領域であって、且つ印画領域よりやや大きい領域となるように制御される。
【0045】
装置本体1において、グリップローラ4−1は、図示しないステッピングモータの出力軸が減速機構を介して直結され、ステッピングモータの回転制御により正逆自在に駆動される。
【0046】
記録用紙Pは、搬送ローラ対4により確実に挟持され、往復搬送されるので、記録用紙Pもまた、ステッピングモータの回転制御により正確に位置制御され、搬送駆動される。
【0047】
ここで、一例としてサーマルヘッド6による1ライン分の記録ピッチを85μmとし、記録用紙Pを1ライン分搬送するためのステッピングモータのステップ数を4ステップとする。記録用紙Pは、ステッピングモータを4ステップで回転制御することにより、1ライン(即ち、85μm)搬送することができる。
【0048】
図3に示した印画領域17は、搬送方向に144mmであるとすると、1694ライン分の印画が可能であり、記録用紙Pをこの分だけ搬送するためには、ステッピングモータを6776ステップ分回転させればよい。
【0049】
また、装置本体1において、給紙ローラ3から給紙ローラ対4を見たときに、給紙ローラ対4の近傍に、先端検知センサ10が配設されている。このセンサ10が記録用紙Pの先端部を検知した後、搬送ローラ対4で挟持できる範囲で所定ラインの搬送を停止させる。この検知位置が前述の記録開始位置となる。
【0050】
ここから、先ず最初のイエロー(Y)からサーマルヘッド6を印画データに応じて発熱駆動し、各色インクによる印画を行う。
【0051】
1色の印画が終わると、この位置から記録用紙Pを排出ローラ9の方向に戻して搬送し、再び所定のライン数だけ戻し送り、この動作をYMCの各色及びオーバーコート層について4回繰し返し行う。
【0052】
ここでは、先端検知センサ10と、プラテンローラ5とサーマルヘッド6により記録用紙Pを押圧する位置との間の距離は、装置内部品配置を考慮し、記録用紙P上の距離で20mmに設定されているが、これに限られるものではない。
【0053】
[印刷動作フロー]
図3に示す印画物は、以下に述べる手順で各色インク及びオーバーコート層を記録用紙P上に転写することで得られる。
【0054】
図2は、本実施形態の熱転写プリンタによる印刷動作を示すフローチャートである。
【0055】
S1:ユーザによる熱転写プリンタのプリント開始操作若しくはデジタルカメラ等の画像供給装置からのプリント指示を受けて印刷動作を開始する。
【0056】
S2:装置本体1内部の処理回路18は印刷指示を実行した機器との通信を開始し、印刷指示を実行した機器との間でプリントに必要な諸条件の確認や必要であれば画像データから印画データへの画像処理を行う。
【0057】
図4に示すデジタルカメラDCは、入力機器として印刷する画像データをプリンタの機種によって最適な色やシャープネス処理を行う。その後、デジタルカメラDCの画素数と装置本体1から出力するプリントサイズに合わせた画素へ補間処理を行ってから装置本体1へ画像データを送出する。
【0058】
S3:印画準備ができたら、給紙ローラ3に連結されたモータを駆動して記録用紙Pの給紙を開始する。
【0059】
S4:記録用紙先端検知後、ステッピングモータを所定ステップ分回転させ、印画を開始する。本例では、印画開始位置は記録用紙先端部を基準として12.465mmとする。
【0060】
S5:引き続き、ステッピングモータを4ステップ分回転しながら、サーマルヘッド6を発熱駆動し1ライン分の印画を行う。全部で6776ステップ分(1694ライン分)回転させ、印画を終了する。この時の印画終了位置は、記録用紙先端部を基準として156.455mmとする。
【0061】
S6:次に、停止に至るまでの減速のため、ステッピングモータを10ライン分(40ステップ分)程回転させ、停止させる。
【0062】
S7:この状態から、ステッピングモータを逆転駆動し、記録用紙Pを印画時と逆方向に搬送し、所定のステップ数(6776ステップ−減速分)だけ戻して、更に減速のため、所定のライン数の10ライン分(40ステップ分)程回転させ停止させる。
【0063】
S8:上記動作をYMCの3色分、3回程繰返し、所望の画像を記録用紙Pに転写記録する。
【0064】
S9:その後、印画面保護のためのオーバーコート層を転写する。
【0065】
S10:次に、ステッピングモータを駆動してそのまま排出ローラ9へ導き、排出ローラ9の駆動で用紙Pを排出して一連の動作を終了させる。
【0066】
また、上記において、記録用紙Pの給紙時に、最初に先端検知センサ10で検知した記録用紙の先端検知信号に基づきステッピングモータのステップ数が管理されている。
【0067】
また、記録用紙Pの給紙時における位置関係に基づき、ステッピングモータの回転駆動のステップ数が全印画時において管理されている。
【0068】
なお、YMC各色、オーバーコート層の転写記録時において先端検知センサにより記録用紙Pの先端位置を検出し、その検知信号を基準としてステッピングモータの回転駆動のステップ数を管理することにより記録位置を管理する構成としても良い。
【0069】
印画途中の記録用紙Pは装置本体1の後方に設けられたスリット29を通して外部へ露出し、後方に保持された脱着可能な電池30の下方の記録用紙後端部28まで搬送される。
【0070】
また、オーバーコート層の転写は、サーマルヘッド6の発熱駆動のON/OFFのみで行うように説明した。しかしながら、オーバーコートの転写開始時から徐々に発熱量を増加させ、また、オーバーコートの転写終了時に徐々に発熱量を減少させるような制御を行っても良い。
【0071】
なお、このような発熱を伴う動作によって装置が加熱して所定の性能を引き出せない場合があってはならない。特にヘッド近傍もしくは取付部品であるヘッドアーム22が蓄熱すると印画のための過熱制御が所望の通り行えないことがある。
【0072】
そこで、ファン21が設けられ、ヘッド6近傍が所定の温度を上回った場合にはファン21を作動させて空冷を行っている。
【0073】
次に、図2のS2においてプリント指示を実行する画像供給装置とプリンタとの通信について詳述する。
【0074】
一例として、プリント指示を実行する画像供給装置がデジタルカメラDCとするが、デジタルカメラDCだけでなく、プリンタや他の画像供給装置でもあっても良い。また、プリンタで動画データを再生する構成としても良い。
【0075】
図4はデジタルカメラDCとプリンタとを通信可能に接続したプリントシステムの構成を示す図である。
【0076】
デジタルカメラDCは撮影後に、動画データをメモリに保持する。メモリとしては、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードやスマートメディア(登録商標)といったカメラに対して着脱可能なメモリカード等が便利である。ここで、デジタルカメラDCを再生モードに設定して任意の動画が再生可能である。
【0077】
メモリから動画を読み出して取得し、取得した画像データに基づいて、画像を液晶表示部37に再生表示することにより、撮影した動画を随時確認できるので、ユーザは撮影後に動画を任意に再生することが可能である。
【0078】
デジタルカメラDCは、ケーブル39や無線手段によってプリンタPRと通信可能に接続される。そして、プリント実行ボタン31aによってデジタルカメラDCからプリンタPRへ必要な情報が送信される。プリンタPRは、デジタルカメラDCから取得した必要な情報に基づき所望の動画を印刷する。
【0079】
上記必要な情報としては、デジタルカメラDCとのネゴシエーションの情報や、印刷すべき画像データや画像データに付加された情報等である。
【0080】
[ブロック構成]
図6は、本実施形態のデジタルカメラとプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。
【0081】
図6において、動画データを撮影し保有するデジタルカメラDCは、CPU32、内部記憶装置33、外部記憶装置34、画像処理部36、液晶表示部37、画像転送のためのインターフェース35を備える。画像処理部36は、ダイジェストプリント用の動画データのフレームを抽出する動画フレーム抽出機能と、抽出した各フレームを1枚の記録用紙に時系列に配列し、記録用紙1枚分の印刷データに変換することによりコマレイアウトを生成する機能とを有する。
【0082】
更に、デジタルカメラDCは、CPU32、内部記憶装置33、外部記憶装置34、画像処理部36、液晶表示部37及びインターフェース35を接続するシステム・バス38を備えている。
【0083】
プリンタPRは、画像印刷部41、画像処理部42、画像転送のためのインターフェース43、CPU44、内部記憶装置45、外部記憶装置46を備える。そして、画像印刷部41、画像処理部42、画像転送のためのインターフェース43、CPU44、内部記憶装置45及び外部記憶装置46を接続するシステム・バス47を備えている。また、プリンタPRは1枚の記録用紙に印刷可能(ダイジェストプリント)なコマ数情報を記憶している。
【0084】
デジタルカメラDCのインターフェース35はケーブル39を介してプリンタPRのインターフェース43に接続される。
【0085】
図17は動画データのフレームを例示しており、各フレーム右上の番号はフレーム番号を示している。
【0086】
図7は、第1の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0087】
図7において、ユーザがデジタルカメラDCのユーザインターフェースにより上下左右ボタン31bを操作して所望の動画を選択しプリント実行ボタン31aを押すと、デジタルカメラDCは動画印刷時のデフォルト設定を決定する(S201)。
【0088】
ここで、動画再生前、即ち動画データの初期フレーム(1フレーム目)又は動画データに設定されている代表画像が液晶表示部37に表示されていたとする(図18又は図19)。この状態においてプリント実行ボタン31aが押下されると、第2の印刷モードとしてのダイジェストプリントモードにデフォルト設定する(S203、図21)。
【0089】
一方、動画データの再生中(一時停止中も含む)又は再生後、即ち初期フレーム(1フレーム目又は代表画像)以外のフレームが液晶表示部37に表示されていたとする(図20)。この状態においてプリント実行ボタン31aが押下されると、第1の印刷モードとしての1コマプリントモードという印刷モードにデフォルト設定する(S204、図22)。
【0090】
次に、上記S203、S204で設定されたプリントモードでプリント確認ダイアログを液晶表示部37に表示する(S205)。プリント確認ダイアログは、図21乃至図26に示すようなGUI(Graphic User Interface)画面として表示される。プリント確認ダイアログには、動画再生開始前の初期フレーム又はプリント実行ボタン31aが押下された時に再生中のフレームの画像37cと、現在設定中のプリントモード37d及び/又はプリント枚数(又はプリント部数)37eが同一画面に表示される。
【0091】
また、プリント確認ダイアログは、ユーザの上下左右ボタン31bの操作によりダイジェストプリントモード又は1コマプリントモードへの任意のモード設定の変更が可能である(S205〜S207、図21と図23、図22と図24)。
【0092】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aを押下すると、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信される。印刷情報には、プリントモード情報(印刷モード情報)、動画総フレーム数情報、プリント実行ボタン31a押下時(印刷指示時)のフレーム位置情報が含まれる。
【0093】
プリント確認ダイアログ上のキャンセルボタン37bを押下すると、プリント確認ダイアログを終了し、動画再生画面に戻る(図20)。
【0094】
一方、ダイジェストプリントモードの場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S208、S209)。
【0095】
[第2の実施形態]
図8は、本発明に係る第2の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0096】
図8において、S301〜S304は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0097】
本実施形態のプリント確認ダイアログは、ユーザの上下左右ボタン31bの操作によりプリント枚数が設定可能及びプリントモードが変更可能となっている(S305〜S309、図27、図28、図31、図32)。そして、1コマプリントモードの場合、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aを押下すると、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信され(S310)、プリントを開始する(S311、図29、図30)。ここで、印刷情報には、プリントモード情報、プリント枚数、動画総フレーム数情報、プリント実行ボタン31a押下時(印刷指示時)のフレーム位置情報が含まれる。
【0098】
一方、ダイジェストプリントモードの場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S310、S311、図29)。
【0099】
[第3の実施形態]
図9は、本発明に係る第3の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0100】
図9において、S401〜S404は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0101】
ダイジェストプリントモードの場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報を利用して、動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S405、図29、図30)。
【0102】
一方、1コマプリントモードに設定されている場合、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信され、プリントを開始する(S405)。
【0103】
[第4の実施形態]
図10は、本発明に係る第4の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0104】
図10において、S501〜S505は、図7のS201〜S205と同様の処理を行う。
【0105】
本実施形態のプリント確認ダイアログでは、ユーザの上下左右ボタン31bの操作によりプリント枚数が設定可能となっている(S506、S507、図31、図32)。そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aを押下すると、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信され(S508)、プリントを開始する(S509)。
【0106】
一方、ダイジェストプリントが設定されている場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S508、S509)。
【0107】
[第5の実施形態]
図11は、本発明に係る第5の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0108】
図11において、S601〜S604は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0109】
本実施形態では、1コマプリントモードにデフォルト設定されたプリント確認ダイアログにおいて、プリントモードが変更可能となっている(S605〜S607、図34)。
【0110】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aの押下により、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信され(S608)、プリントを開始する(S609)。
【0111】
一方、ダイジェストプリントモードの場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S603、S609、図33)。
【0112】
[第6の実施形態]
図12は、本発明に係る第6の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0113】
図12において、S701〜S704は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0114】
本実施形態では、1コマプリントモードにデフォルト設定されたプリント確認ダイアログにおいて、プリント枚数が設定可能となっている(S705〜S707)。
【0115】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aの押下により、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信され、プリントが開始される(S708、S709)。
【0116】
一方、ダイジェストプリントモードの場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S703、S709)。
【0117】
[第7の実施形態]
図13は、本発明に係る第7の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0118】
図13において、S801〜S804は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0119】
本実施形態では、1コマプリントモードにデフォルト設定されたプリント確認ダイアログにおいて、プリント枚数が設定可能及びプリントモードが変更可能となっている(S805〜S809)。
【0120】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aの押下により、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信され、プリントが開始される(S810、S811)。
【0121】
一方、ダイジェストプリントモードの場合、プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数からプリントするフレームを決定し、プリントを開始する(S803、S811)。
【0122】
[第8の実施形態]
図14は、本発明に係る第8の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0123】
図14において、S901〜S904は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0124】
本実施形態では、ダイジェストプリントモードにデフォルト設定されたプリント確認ダイアログにおいて、プリントモードが変更可能となっている(S905〜S907、図35)。
【0125】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aの押下により、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信される(S908)。プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数から印刷するフレームを決定し、プリントを開始する(S909)。
【0126】
一方、動画再生中にプリント実行ボタン31aを押下されたならば、デフォルトの設定を1コマプリントとし、プリントを開始する(S904、S909、図36)。
【0127】
[第9の実施形態]
図15は、本発明に係る第9の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0128】
図15において、S1001〜S1004は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0129】
本実施形態では、ダイジェストプリントモードにデフォルト設定されたプリント確認ダイアログにおいて、プリント枚数が設定可能となっている(S1005〜S1007)。
【0130】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aの押下により、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信される(S1008)。プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数から印刷するフレームを決定し、プリントを開始する(S1009)。
【0131】
一方、動画再生中にプリント実行ボタン31aを押下されたならば、デフォルトの設定を1コマプリントとし、プリントを開始する(S1004、S1009)。
【0132】
[第10の実施形態]
図16は、本発明に係る第10の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【0133】
図16において、S1101〜S1104は、図7のS201〜S204と同様の処理を行う。
【0134】
本実施形態では、ダイジェストプリントモードにデフォルト設定されたプリント確認ダイアログにおいて、プリント枚数が設定可能及びプリントモードが変更可能となっている(S1105〜S1109)。
【0135】
そして、プリント確認ダイアログ上のプリントボタン37aの押下により、デジタルカメラDCからプリンタPRに印刷情報が送信される(S1110)。プリンタPRでは予め設定された1枚の記録用紙にダイジェストプリント可能なコマ数情報に基づき動画の総フレーム数から印刷するフレームを決定し、プリントを開始する(S1111)。
【0136】
一方、動画再生中にプリント実行ボタン31aを押下されたならば、デフォルトの設定を1コマプリントとし、プリントを開始する(S1104、S1111)。
【0137】
[第11の実施形態]
デジタルカメラDCでの動画再生時にデジタルカメラDCとプリンタPRが接続された場合に、上述した第1〜第10の実施形態のいずれかの動作を実行するように構成しても良い。
【0138】
プリンタPRと接続する機器は、デジタルカメラDCに限らず、デジタルビデオカメラや動画を記憶する記憶装置等であっても良い。
【0139】
また、上述した第1〜第10の実施形態では、プリンタに接続されたカメラにおいて印刷の設定を行い、プリンタにおいて設定に基づいた印刷を行った。しかし、第1〜第10の実施形態においてデジタルカメラDC側で行った印刷設定を同様にプリンタPRで実行可能にし、印刷設定に基づいて印刷を実行するようにしても良い。この場合、プリンタはデジタルカメラから取得した動画若しくはプリンタに装着されたメモリカードから動画を選択するようにすると良い。
【0140】
[第12の実施形態]
デジタルカメラDCで再生中の動画の一時停止のタイミングで、デジタルカメラDCとプリンタPRが接続された場合に、上述した第1〜第10の実施形態のいずれかの動作を実行するように構成しても良い。
【0141】
プリンタPRと接続する機器は、デジタルカメラDCに限らず、デジタルビデオカメラや記憶装置等であっても良い。
【0142】
尚、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを格納した記憶媒体(又は記録媒体)をカメラに供給ことによっても達成されることは言うまでもない。この場合、カメラのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体からプログラムコードを読み出して実行することによって達成される。
【0143】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した各フローチャートの処理を実行する制御プログラムや各種テーブルが格納されることになる。これらのプログラムコードは、例えば、アップデート可能なファームウェアとしても提供可能である。
【0144】
上記各実施形態によれば、動画データをプリントする際、ユーザによりプリント指示された動画から抽出されたフレーム位置によってデフォルトのプリントモードを設定することができる。これにより、動画再生前はダイジェストプリントモードに設定し、動画データ再生開始後は再生中のフレームをプリントする可能性が高いことから1コマプリントモードに設定することで、ユーザの設定の手間を軽減することができる。
【0145】
また、プリント確認ダイアログ上で任意に、デフォルトで設定されたプリントモードの変更やプリント枚数の設定が可能であるので、ユーザによる利便性が向上する。
【0146】
また、デフォルトでプリントモードが設定されているため、プリント実行ボタンを押すだけで、すぐに設定された枚数のプリントを開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の熱転写プリンタの構成例1を示す側面図である。
【図2】第1の実施形態の熱転写プリンタによる印刷動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態の記録用紙Pの構成を示す図である。
【図4】(a)はデジタルカメラとプリンタとを接続したときの構成、(b)はデジタルカメラの背面構成を示す図である。
【図5】本発明に係る第1の実施形態の熱転写プリンタの構成例2を示す側面図である。
【図6】本実施形態のデジタルカメラとプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。
【図7】第1の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図11】第5の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図12】第6の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図13】第7の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図14】第8の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図15】第9の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図16】第10の実施形態のデジタルカメラとプリンタによる動画印刷時の動作を示すフローチャートである。
【図17】動画データのフレームを例示する図である。
【図18】動画再生前のマルチ表示画面を例示する図である。
【図19】動画再生前の1コマ表示画面を例示する図である。
【図20】動画再生中の画面を例示する図である。
【図21】第1の実施形態の初期フレーム再生時にダイジェストプリントモードが設定されている場合のプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図22】第1の実施形態の初期フレーム再生時に1コマプリントモードが設定されている場合のプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図23】第1の実施形態の初期フレーム以外再生時に1コマプリントモードが設定されている場合のプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図24】第1の実施形態の初期フレーム以外再生時にダイジェストプリントモードが設定されている場合のプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図25】第2の実施形態の初期フレーム再生時にダイジェストプリントモードが設定されている場合のプリント枚数が設定可能なプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図26】第2の実施形態の初期フレーム再生時に1コマプリントモードが設定されている場合のプリント枚数が設定可能なプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図27】第2の実施形態の初期フレーム以外再生時に1コマプリントモードが設定されている場合のプリント枚数が設定可能なプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図28】第2の実施形態の初期フレーム以外再生時にダイジェストプリントモードが設定されている場合のプリント枚数が設定可能なプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図29】第3の実施形態の初期フレーム再生時のダイジェストプリントモードによる印画物を例示する図である。
【図30】第3の実施形態の初期フレーム以外再生時の1コマプリントモードによる印画物を例示する図である。
【図31】第4の実施形態の初期フレーム再生時にダイジェストプリントモードが設定されている場合のプリント枚数が設定可能なプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図32】第4の実施形態の初期フレーム以外再生時に1コマプリントモードが設定されている場合のプリント枚数が設定可能なプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図33】第5の実施形態の初期フレーム再生時のダイジェストプリントモードによる印画物を例示する図である。
【図34】第5の実施形態の初期フレーム以外再生時の1コマプリントモードによる印画物を例示する図である。
【図35】第8の実施形態の初期フレーム再生時にダイジェストプリントモードが設定されている場合のプリント確認ダイアログを例示する図である。
【図36】第8の実施形態の初期フレーム以外再生時に1コマプリントモードが設定されている場合の印刷結果を例示する図である。
【符号の説明】
【0148】
1 装置本体
2 用紙カセット
3 給紙ローラ
4 搬送ローラ対
4−1 グリップローラ
4−2 ピンチローラ
5 プラテンローラ
6 サーマルヘッド
7 インクカセット
7−1 巻き取り側ボビン
7−2 供給側ボビン
8 インクシート
9 排出ローラ
9−1 排出ローラ1
9−2 排出ローラ2
10 記録用紙先端検知センサ
12 ミシン目
13 余白部
14 押さえバネ
15 ガイド部
16 搬送経路切替シート
17 印画領域
18 処理回路
19 バネ
20 押上げ板
21 ファン
22 ヘッドアーム
26 排紙トレイ部
28 記録用紙後端部
29 スリット
30 電池
32 CPU
33 内部記憶装置
34 外部記憶装置
35 インターフェース
36 画像処理部
37 液晶表示部
38 システム・バス
39 ケーブル
PR プリンタ
41 画像印刷部
42 画像処理部
43 インターフェース
44 CPU
45 内部記憶装置
46 外部記憶装置
47 システム・バス
DC デジタルカメラ
PR プリンタ
P 記録用紙
P1 記録開始位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画データを供給する画像供給装置と、画像データを印刷する印刷装置とが通信可能に接続されたプリントシステムであって、
前記画像供給装置は、
前記動画データを再生する再生手段と、
前記動画データの印刷を指示する指示手段と、
1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示手段による印刷指示が、前記再生手段による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定手段と、を備え、
前記印刷装置は、
前記画像供給装置から取得した画像データと印刷情報とから印刷データを生成し、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた印刷を実行する印刷手段、を有することを特徴とするプリントシステム。
【請求項2】
前記モード設定手段は、前記再生手段による動画再生中に前記指示手段による印刷指示がなされた場合、前記第1の印刷モードに設定する一方、前記再生手段による動画再生前に前記指示手段による印刷指示がなされた場合、前記第2の印刷モードに設定することを特徴とする請求項1に記載のプリントシステム。
【請求項3】
前記モード設定手段は、前記第1の印刷モードにおいては前記再生手段による動画再生中に前記指示手段による印刷指示がなされたフレームを前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントシステム。
【請求項4】
前記モード設定手段により設定された前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードをユーザの操作により変更可能な操作手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリントシステム。
【請求項5】
前記操作手段は、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードにおいて印刷するプリント枚数をユーザの操作により設定可能であることを特徴とする請求項4に記載のプリントシステム。
【請求項6】
前記再生手段による再生前の初期フレームの画像又は前記指示手段により印刷指示がなされた時に再生中のフレームの画像と、設定された印刷モード及び/又は前記プリント枚数とを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のプリントシステム。
【請求項7】
前記モード設定手段は、前記動画再生中に前記画像供給装置が接続された場合、前記印刷モードの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプリントシステム。
【請求項8】
前記モード設定手段は、前記動画再生中に前記画像供給装置が接続されて一時停止した場合、前記印刷モードの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプリントシステム。
【請求項9】
前記画像供給装置は、前記印刷情報として、印刷モード情報、動画の総フレーム数情報、前記指示手段による印刷指示時のフレーム位置情報を前記印刷装置に送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプリントシステム。
【請求項10】
前記印刷装置は、前記第2の印刷モードの場合、予め設定された1枚の記録紙に印刷可能なコマ数情報と、前記画像供給装置から取得した印刷情報に含まれる動画の総フレーム数とに基づいて印刷データを生成し、印刷を実行することを特徴とする請求項9に記載のプリントシステム。
【請求項11】
動画データを供給する画像供給装置と、画像データを印刷する印刷装置とが通信可能に接続されたプリントシステムの制御方法であって、
前記画像供給装置は、
前記動画データを再生する再生工程と、
前記動画データの印刷を指示する指示工程と、
1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示工程による印刷指示が、前記再生工程による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定工程と、を備え、
前記印刷装置は、
前記画像供給装置から取得した画像データと印刷情報とから印刷データを生成し、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた印刷を実行する印刷工程、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項12】
画像データを印刷する印刷装置と通信可能に接続された画像供給装置であって、
動画データを再生する再生手段と、
前記動画データの印刷を指示する指示手段と、
1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示手段による印刷指示が、前記再生手段による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定手段と、
前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた画像データと印刷情報とを前記印刷装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする画像供給装置。
【請求項13】
画像データを印刷する印刷装置と通信可能に接続された画像供給装置の制御方法であって、
動画データを再生する再生工程と、
前記動画データの印刷を指示する指示工程と、
1枚の記録紙に対して、動画データを構成する複数のフレームから1コマのフレームの画像を抽出して印刷する第1の印刷モードと、前記複数のフレームの画像を配列して印刷する第2の印刷モードとを有し、前記指示工程による印刷指示が、前記再生工程による動画再生前に行われたか、或いは動画再生中に行われたかに応じて、前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードを設定するモード設定工程と、
前記第1の印刷モード又は前記第2の印刷モードに応じた画像データと印刷情報とを前記印刷装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする制御方法。
【請求項14】
請求項11又は13に記載された制御方法を画像供給装置及び/又は印刷装置のコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
動画データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した動画データに基づいた表示を行うための表示手段と、
前記表示手段に表示されている動画データに基づく印刷を指示する指示手段と、
前記動画データに基づいて動画が再生表示されているときに前記指示手段により印刷を指示された場合は、前記動画データに基づいて1つの画像を1枚の記録紙に印刷する第1の印刷モードに設定し、前記動画データの代表画像または1フレーム目の画像が表示されているときに前記指示手段により印刷を指示された場合は、前記動画データに基づいた複数の画像を配列して1枚の記録紙に印刷する第2の印刷モードに設定する制御手段とを有することを特徴とする印刷設定装置。
【請求項16】
動画データを取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した動画データに基づいた表示を行うための表示工程と、
表示されている動画データに基づく印刷を指示する指示工程と、
前記動画データに基づいて動画が再生表示されているときに印刷が指示された場合は、前記動画データに基づいて1つの画像を1枚の記録紙に印刷する第1の印刷モードに設定し、前記動画データの代表画像または1フレーム目の画像が表示されているときに印刷が指示された場合は、前記動画データに基づいた複数の画像を配列して1枚の記録紙に印刷する第2の印刷モードに設定する制御工程とを有することを特徴とする印刷設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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