説明

プレゼンテーション録画装置

【課題】プレゼンテーション時に発表者が視聴者に提示した資料の細部まで他会場の視聴者に伝達すること。
【解決手段】本発明では、プレゼンテーション会場で発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを録画するためのプレゼンテーション録画装置において、プレゼンテーションを行う際に発表者が視聴者に提示する資料からなる資料データとプレゼンテーションを行っている発表者を撮影した映像からなる映像データとプレゼンテーションを行っている発表者が発した音声からなる音声データとをそれぞれ入力し、資料データと映像データと音声データとを合成して電子通信回線網を介して配信可能なファイル形式の合成ファイルを作成し、合成ファイルを記憶媒体に記憶することにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレゼンテーション会場において発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを録画するためのプレゼンテーション録画装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より学内での講義や学会での講演や商品説明会での発表など様々なプレゼンテーションが行われている。そして、より多くの視聴者にプレゼンテーションを視聴してもらえるようにするために、プレゼンテーション会場において発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを撮影装置を用いて記録媒体に録画し、録画した映像をプレゼンテーション会場の外部に設置した他会場で視聴できるようにもしている。
【0003】
このように、プレゼンテーション会場でのプレゼンテーションを単に撮影装置で録画した映像を他会場で視聴するようにした場合には、プレゼンテーション会場での雰囲気は伝わるものの、プレゼンテーション会場でプロジェクターやモニターなどを利用して発表者が視聴者に提示した資料については細部まで他会場の視聴者に伝えることが困難である。
【0004】
そのため、従来においては、録画したプレゼンテーション会場の映像に後から資料の画像を嵌め込み合成して他会場への配信映像を作成したり、必要に応じてプレゼンテーション会場の映像と資料の画像とを切替えて他会場への配信映像を作成するなどしていた(たとえば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−250392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記従来のように、録画したプレゼンテーション会場の映像に後から資料の画像を嵌め込み合成して他会場への配信映像を作成する場合には、配信映像の作成に多大な労力や時間や費用を要するとともに、プレゼンテーション会場と同時に他会場で視聴することができないといった問題点を有している。
【0007】
また、必要に応じてプレゼンテーション会場の映像と資料の画像とを切替えて他会場への配信映像を作成する場合には、煩雑な切替え作業が必要となり配信映像の作成に多大な労力を要するとともに、プレゼンテーション会場とは異なって頻繁に画面が切替わる映像を他会場で視聴することになってしまいプレゼンテーションの効果が低減してしまうといった問題点を有している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、請求項1に係る本発明では、プレゼンテーション会場で発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを録画するためのプレゼンテーション録画装置において、プレゼンテーションを行う際に発表者が視聴者に提示する資料からなる資料データとプレゼンテーションを行っている発表者を撮影した映像からなる映像データとプレゼンテーションを行っている発表者が発した音声からなる音声データとをそれぞれ入力し、資料データと映像データと音声データとを合成して電子通信回線網を介して配信可能なファイル形式の合成ファイルを作成し、合成ファイルを記憶媒体に記憶することにした。
【0009】
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、前記合成ファイルは、資料データを表示する資料データ表示領域と映像データを表示する映像データ表示領域とを有するとともに、予め生成した挿入データを表示する挿入データ表示領域を有することにした。
【0010】
また、請求項3に係る本発明では、前記請求項2に係る本発明において、前記合成ファイルは、資料データ表示領域、映像データ表示領域、挿入データ表示領域の位置やサイズや表示有無を変更可能とすることにした。
【0011】
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明において、前記合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともにプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置に電子通信回線網を介して直接同時配信することにした。
【0012】
また、請求項5に係る本発明では、前記請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明において、前記合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともに配信サーバに電子通信回線網を介して配信し、配信サーバからプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置に電子通信回線網を介して配信することにした。
【0013】
また、請求項6に係る本発明では、前記請求項1〜請求項5のいずれかに係る本発明において、前記音声データに対する資料データ又は映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて音声データを遅延させて合成ファイルに合成することにした。
【0014】
また、請求項7に係る本発明では、前記請求項6に係る本発明において、前記音声データに対する資料データの遅延時間と、音声データに対する映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて資料データ又は音声データを遅延させて合成ファイルに合成することにした。
【発明の効果】
【0015】
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
【0016】
すなわち、本発明では、プレゼンテーション会場で発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを録画するためのプレゼンテーション録画装置において、プレゼンテーションを行う際に発表者が視聴者に提示する資料からなる資料データとプレゼンテーションを行っている発表者を撮影した映像からなる映像データとプレゼンテーションを行っている発表者が発した音声からなる音声データとをそれぞれ入力し、資料データと映像データと音声データとを合成して電子通信回線網を介して配信可能なファイル形式の合成ファイルを作成し、合成ファイルを記憶媒体に記憶することにしているために、プレゼンテーション時に発表者が視聴者に提示した資料の細部まで他会場の視聴者に伝達することができる合成ファイルをプレゼンテーション時に労力を要することなく容易に作成することができる。
【0017】
特に、合成ファイルが資料データを表示する資料データ表示領域と映像データを表示する映像データ表示領域とを有するとともに、予め生成した挿入データを表示する挿入データ表示領域を有することにした場合には、タイトルや発表者の氏名などを挿入データとして表示することができ、プレゼンテーション効果を増大させることができる。
【0018】
また、合成ファイルの資料データ表示領域、映像データ表示領域、挿入データ表示領域の位置やサイズや表示有無を変更可能とした場合には、視聴者に見易い表示とすることができ、プレゼンテーション効果をより一層増大させることができる。
【0019】
また、合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともにプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置に電子通信回線網を介して直接同時配信することにした場合には、プレゼンテーション会場と外部の他会場においてより多数の視聴者に同時にプレゼンテーションを行うことができる。
【0020】
また、合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともに配信サーバに電子通信回線網を介して配信し、配信サーバからプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置に電子通信回線網を介して配信することにした場合でも、プレゼンテーション会場と外部の他会場においてより多数の視聴者にプレゼンテーションを行うことができる。
【0021】
また、音声データに対する資料データ又は映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて音声データを遅延させて合成ファイルに合成することにした場合には、視聴者が視る画像と視聴者が聴く音声とのずれをなくすことができるので、他会場の視聴者に対してプレゼンテーション会場で視聴するのと同様の感覚を与えることができ、他会場でのプレゼンテーション効果を増大させることができる。
【0022】
また、音声データに対する資料データの遅延時間と、音声データに対する映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて資料データ又は音声データを遅延させて合成ファイルに合成することにした場合には、映像データを作成する機器と資料データを作成する機器との相違によるずれをなくすことができるので、他会場での視聴者に視易い印象を与えることができ、他会場でのプレゼンテーション効果をより一層増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るプレゼンテーション録画装置のハードウェア構成を示す説明図。
【図2】本発明に係るプレゼンテーション録画装置での処理構成を示す説明図。
【図3】画面データの表示状態を示す説明図。
【図4】複数の画面データの表示パターンを示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明に係るプレゼンテーション録画装置の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。なお、本発明に係るプレゼンテーション録画装置は、プレゼンテーション会場において発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを録画する機能を有する装置であり、以下に説明する専用の装置でもよく、また、汎用のコンピュータで構成してもよい。
【0025】
図1に示すように、プレゼンテーション録画装置(以下「録画装置1」という。)は、プレゼンテーションを行う際に発表者が視聴者に提示する資料からなる資料データを出力するコンピュータ2と、プレゼンテーションを行っている発表者を撮影した映像からなる映像データを出力する撮影装置3と、プレゼンテーションを行っている発表者が発した音声からなる音声データを出力する音声装置4とがそれぞれ接続されるとともに、インターネットに代表される電子通信回線網5を介してプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置6や配信サーバ7と接続されている。なお、端末装置6としては、コンピュータ、携帯端末、携帯電話機などの電子データの通信機能を有する各種機器を用いることができ、また、配信サーバ7としては、専用或いは汎用のコンピュータなどの電子データの通信機能を有する各種機器を用いることができる。
【0026】
録画装置1は、コンピュータ2からの資料データを入力するためにコンピュータ2に接続した資料用入力部8と、撮影装置3からの映像データを入力するために撮影装置3に接続した映像用入力部9と、音声装置4からの音声データを入力するために音声装置4に接続した音声用入力部10とを有し、これらの各入力部8,9,10をCPUなどから構成された制御部11に接続している。
【0027】
また、録画装置1は、制御部11にキースイッチなどから構成された操作部12や記憶媒体などから構成された記憶部13や電子通信回線網5に接続するための配信部14を接続している。
【0028】
そして、録画装置1は、制御部11で各入力部8,9,10や操作部12や記憶部13や配信部14を記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて適宜制御することにより、コンピュータ2から入力した資料データと撮影装置3から入力した映像データと音声装置4から入力した音声データとから記憶部13で記憶したり配信部14から端末装置6や配信サーバ7に向けて配信する合成ファイルを作成するようにしている。
【0029】
すなわち、図2に示すように、録画装置1では、まず、プレゼンテーション時に同時に、資料用入力部8を介してコンピュータ2からたとえばアナログRGB信号形式の資料データをデジタルRGB信号形式に変換して入力し、映像用入力部9を介して撮影装置3からたとえばNTSC信号形式の映像データを資料データと同じデジタルRGB信号形式に変換して入力し、音声用入力部10を介して音声装置4からたとえばアナログ信号形式の音声データをPCM形式に変換して入力する。
【0030】
次に、録画装置1では、必要に応じて資料データや映像データや音声データに対する遅延処理を行い、処理するタイミングを同期させる。なお、遅延処理は入力と同時に行ってもよく、また、入力後に行ってもよい。
【0031】
たとえば、資料データや映像データの場合には、音声データの入力開始時を基準として音声データに対する資料データと映像データの遅延時間を検出し、検出したそれぞれの遅延時間の差に基づいてその差だけ資料データ又は映像データのいずれかを遅延させる遅延処理を行う。これにより、コンピュータ2と撮影装置3との機器の相違による資料データと映像データとの間の遅延(ずれ)を相殺することができる。
【0032】
また、音声データの場合には、音声データの入力開始時を基準として音声データに対する資料データと映像データの遅延時間を検出し、検出したそれぞれの遅延時間のうちで長い遅延時間に基づいてその遅延時間と資料データや映像データの処理に要する処理時間(たとえば、後述する嵌め込み処理に要する処理時間)だけ音声データを遅延させる遅延処理を行う。これにより、比較的多量のデータ処理を行うコンピュータ2や撮影装置3と比較的少量のデータ処理を行う音声装置4との間で生じる資料データ又は映像データと音声データとの間の遅延(ずれ)を相殺することができる。
【0033】
次に、録画装置1では、遅延処理後の資料データに映像データを一画面上に嵌め込んで合成した画面データを作成する嵌め込み処理を行う。なお、嵌め込み処理では、資料データと映像データとを一画面上に嵌め込んで合成した一つの画面データを形成する処理であればよく、資料データに映像データを嵌め込んだ画面構成としてもよく、映像データに資料データを嵌め込んだ画面構成としてもよく、それぞれの画面上のサイズを任意に変更できるようにしてもよく、さらには、他の機器や装置内部で予め生成したデータを挿入データとして生成し、その挿入データを一緒に嵌め込んだ画面構成としてもよい。
【0034】
ここで、画面データは、図3に示すように、資料データを表示する資料データ表示領域と映像データを表示する映像データ表示領域とを有するとともに、制御部11及び操作部12或いは他の装置を用いて予め生成したプレゼンテーションのタイトルや目次や発表者の氏名や主催者の名称などからなる挿入データを表示する挿入データ表示領域をも有している。
【0035】
この画面データは、図4に示すように、予め複数の表示パターンを用意しておき(記憶部13で記憶しておき)、いずれかの表示パターンを選択することによって、資料データ表示領域や映像データ表示領域や挿入データ表示領域のそれぞれの位置やサイズや表示の有無を変更をできるようにしている。
【0036】
次に、録画装置1では、嵌め込み処理で生成した画面データと遅延処理後の音声データとをエンコードすることによって合成ファイルを作成する合成処理を行う。なお、合成処理は、画面データと音声データとを合成した一つの合成ファイルを形成する処理であればよく、たとえばBGMなどの他の音声機器からの音声をも一緒に合成するようにしてもよい。
【0037】
ここで、合成処理によって生成する合成ファイルは、たとえばWMV形式のファイルのように電子通信回線網5を介して端末装置6や配信サーバ7に向けて配信することが可能なファイル形式で生成するようにしている。
【0038】
そして、録画装置1では、上記合成処理と同時に合成処理で生成した合成ファイルを記憶部13で記憶媒体に記憶(録画)する記憶処理を行う。なお、記憶処理では、録画装置1に内蔵されたハードディスクやメモリICなどの記憶媒体に記憶してもよく、また、録画装置1に着脱可能に装着されたメモリカードや記憶ディスクなどの記憶媒体に記憶してもよい。
【0039】
また、録画装置1では、上記合成処理や記憶処理と同時に電子通信回線網5を介して接続された端末装置6に向けて配信部14から合成ファイルを配信する同時配信処理を行う。録画装置1では、合成処理によって電子通信回線網5を介して配信可能なファイル形式で合成ファイルを生成しているため、プレゼンテーション時に記憶と同時に端末装置6への配信が行えるようになっている。
【0040】
さらに、録画装置1では、上記合成処理や記憶処理と同時に電子通信回線網5を介して接続された配信サーバ7に向けて配信部14から合成ファイルを配信するサーバ配信処理を行う。ここでも、録画装置1では、合成処理によって電子通信回線網5を介して配信可能なファイル形式で合成ファイルを生成しているため、プレゼンテーション時に記憶と同時に配信サーバ7への配信が行えるようになっている。配信サーバ7では、録画装置1から配信された合成ファイルをプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置6に電子通信回線網5を介して配信する。
【0041】
なお、端末装置6や配信サーバ7への配信は、プレゼンテーション時に同時に行う場合に限られず、遅れて行うようにしてもよく、また、端末装置6や配信サーバ7からの要求に基づいて配信するようにしてもよい。
【0042】
以上に説明したように、上記録画装置1では、プレゼンテーションを行う際に発表者が視聴者に提示する資料からなる資料データとプレゼンテーションを行っている発表者を撮影した映像からなる映像データとプレゼンテーションを行っている発表者が発した音声からなる音声データとをそれぞれ入力し、資料データと映像データと音声データとを合成して電子通信回線網5を介して配信可能なファイル形式の合成ファイルを作成し、合成ファイルを記憶媒体に記憶するように構成している。
【0043】
そのため、上記構成の録画装置1では、プレゼンテーション時に発表者が視聴者に提示した資料の細部まで他会場の視聴者に伝達することができる合成ファイルをプレゼンテーション時に労力を要することなく容易に作成することができる。
【0044】
また、上記録画装置1では、合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともにプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置6に電子通信回線網5を介して直接同時配信するように構成している。
【0045】
そのため、上記構成の録画装置1では、プレゼンテーション会場と外部の他会場においてより多数の視聴者に同時にプレゼンテーションを行うことができる。
【0046】
また、上記録画装置1では、合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともに配信サーバ7に電子通信回線網5を介して配信し、配信サーバ7からプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置6に電子通信回線網5を介して配信するように構成している。
【0047】
そのため、上記構成の録画装置1では、プレゼンテーション会場と外部の他会場においてより多数の視聴者にプレゼンテーションを行うことができる。
【0048】
また、上記録画装置1では、音声データに対する資料データ又は映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて音声データを遅延させて合成ファイルに合成することにしているため視聴者が視る画像と視聴者が聴く音声とのずれをなくすことができるので、他会場の視聴者に対してプレゼンテーション会場で視聴するのと同様の感覚を与えることができ、他会場でのプレゼンテーション効果を増大させることができる。
【0049】
また、上記録画装置1では、音声データに対する資料データの遅延時間と、音声データに対する映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて資料データ又は音声データを遅延させて合成ファイルに合成することにしているため、映像データを作成する機器と資料データを作成する機器との相違によるずれをなくすことができるので、他会場での視聴者に視易い印象を与えることができ、他会場でのプレゼンテーション効果をより一層増大させることができる。
【0050】
特に、上記録画装置1では、画面データと音声データとを合成した合成ファイルが資料データを表示する資料データ表示領域と映像データを表示する映像データ表示領域とを有するとともに、予め生成した挿入データを表示する挿入データ表示領域を有しているために、タイトルや発表者の氏名などを挿入データとして表示することができ、プレゼンテーション効果を増大させることができる。
【0051】
しかも、上記録画装置1では、画面データと音声データとを合成した合成ファイルの資料データ表示領域、映像データ表示領域、挿入データ表示領域の位置やサイズや表示有無を変更可能としているために、視聴者に見易い表示とすることができ、プレゼンテーション効果をより一層増大させることができる。
【符号の説明】
【0052】
1 録画装置 2 コンピュータ
3 撮影装置 4 音声装置
5 電子通信回線網 6 端末装置
7 配信サーバ 8 資料用入力部
9 映像用入力部 10 音声用入力部
11 制御部 12 操作部
13 記憶部 14 配信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンテーション会場において発表者が視聴者に向けて行うプレゼンテーションを録画するためのプレゼンテーション録画装置であって、
プレゼンテーションを行う際に発表者が視聴者に提示する資料からなる資料データとプレゼンテーションを行っている発表者を撮影した映像からなる映像データとプレゼンテーションを行っている発表者が発した音声からなる音声データとをそれぞれ入力し、資料データと映像データと音声データとを合成して電子通信回線網を介して配信可能なファイル形式の合成ファイルを作成し、合成ファイルを記憶媒体に記憶することを特徴とするプレゼンテーション録画装置。
【請求項2】
前記合成ファイルは、資料データを表示する資料データ表示領域と映像データを表示する映像データ表示領域とを有するとともに、予め生成した挿入データを表示する挿入データ表示領域を有することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション録画装置。
【請求項3】
前記合成ファイルは、資料データ表示領域、映像データ表示領域、挿入データ表示領域の位置やサイズや表示有無を変更可能としたことを特徴とする請求項2に記載のプレゼンテーション録画装置。
【請求項4】
前記合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともにプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置に電子通信回線網を介して直接同時配信することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプレゼンテーション録画装置。
【請求項5】
前記合成ファイルを記憶媒体に記憶するとともに配信サーバに電子通信回線網を介して配信し、配信サーバからプレゼンテーション会場の外部に設置された端末装置に電子通信回線網を介して配信することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプレゼンテーション録画装置。
【請求項6】
前記音声データに対する資料データ又は映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて音声データを遅延させて合成ファイルに合成することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプレゼンテーション録画装置。
【請求項7】
前記音声データに対する資料データの遅延時間と、音声データに対する映像データの遅延時間を検出し、検出した遅延時間に基づいて資料データ又は音声データを遅延させて合成ファイルに合成することを特徴とする請求項6に記載のプレゼンテーション録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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