説明

プログラム、サーバシステム、情報記憶媒体及び方法

【課題】無線通信機能を有する端末装置、特に携帯端末装置において、携帯性の高さや通信規格の特性を利用することで、何か新しい利用の仕方、或いは遊び方を提案すること。
【解決手段】それぞれの携帯端末装置において、所有者と何らかのつながり(関係)を有する人物を、その所有者との関係とともに登録する。そして、通信可能な距離内に、同一の人物が登録されている他の携帯端末装置を発見した場合には、その旨を知らせるメッセージとともに、携帯端末装置の所有者と、発見した他の携帯電話機の所有者と、の関係を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話機やPDAなど、携帯性が高い情報機器の開発や普及がめざましく、特に携帯電話機についていえば、その普及率は50%を超えるものとなっている。また、これらの情報機器の多くは、本体に通信機能を内蔵するもの、或いは通信ユニットを外付けすることで他の情報機器との通信が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−167233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、情報機器の間でデータのやり取りを行う無線通信規格として、例えばIrDAに代表される赤外線通信規格や、いわゆる無線LANと呼ばれるIEEE802.11、更には1対多通信を可能としたBluetooth(R)など、様々な規格が発表されている。
このような情報機器を利用し、携帯性の高さや個々の通信規格の特性を生かすことで、何か新しい遊び方は提案できないだろうか。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための第1の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置(例えば、図7の携帯電話機100)に対して、人物に係る人物情報(例えば、図7の所有者情報63或いは友人情報64)を記憶する記憶手段(例えば、図7の記憶装置60)と、前記他の端末装置に記憶されている人物情報を取得する取得手段(例えば、図7のBluetooth通信装置41)と、所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図7のCPU10)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に報知する報知手段(例えば、図7の表示部30)と、を機能させるための通信情報である。
【0006】
また、第20の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置(例えば、図7の携帯電話機100)であって、人物に係る人物情報(例えば、図7の所有者情報63或いは友人情報64)を記憶する記憶手段(例えば、図7の記憶装置40)と、前記他の端末装置に記憶されている人物情報を取得する取得手段(例えば、図7のBluetooth通信装置41)と、所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図7のCPU10)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に報知する報知手段(例えば、図7の表示装置30)と、を備える携帯端末装置である。
【0007】
この第1又は第20の発明によれば、携帯端末装置に記憶されている人物情報と合致する人物情報が記憶されている端末装置が所定距離内に存することを、報知できる。
即ち、例えば上記合致判定が、それぞれの人物情報に係る人物が同一人物であるか否かの判定である場合、同一人物が登録されている他の端末装置が存することを報知できる。尚、ここで「人物が登録される」とは、該人物に係る人物情報が記憶されることを意味しており、以下においても同様である。
また、記憶されている人物情報が、所有者と何らかのつながり(関係)を有する人物に関する人物情報である場合、携帯端末装置の所有者と何らかのつながり(関係)を有する人物が所定距離内に存在することを、報知できる。尚、ここで携帯端末装置及び端末装置の所有者はその近傍に存在するものとし、携帯端末装置及び端末装置の存在を、所有者の存在にて表現するものとする。また、以下においても同様である。
更に、取得手段による取得対象を、他の端末装置の所有者に関する人物情報であるとすれば、携帯端末装置に登録されている人物が所定距離内に存在することを、報知できる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の通信情報において、前記無線通信は、前記携帯端末装置が、自動的に、前記所定距離内に位置する一乃至複数台の他の端末装置を認識するとともに、当該一乃至複数台の他の端末装置との無線通信回線を確立し、情報の取得或いは提供を可能とする通信方式である通信情報である。
【0009】
この第2の発明によれば、携帯端末装置による無線通信方式を、例えばBluetooth(R)とするとともに、所定距離内に存する一乃至複数台の端末装置との情報の取得或いは提供を自動的に実行可能とすることができる。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明の通信情報において、前記人物情報には少なくとも人物を識別するための識別情報(例えば、友人情報64の項目「電話番号」)が含まれ、前記判定手段が、前記取得手段により取得された人物情報に含まれる識別情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報に含まれる識別情報とが合致するか否かに基づき判定するための情報、を含む通信情報である。
【0011】
ここで識別情報とは、それぞれの人物情報に係る人物を識別するためのものであり、例えば電話番号や氏名であってもよい。この識別情報は、係る人物毎に固有なものであることが望ましいが、状況や目的に応じて、人物をグループ分けし、それぞれが属するグループを識別するものであってもよい。例えば、上記グループとして、性別、年齢、居住地、所有物などが挙げられる。
【0012】
この第3の発明によれば、人物情報に含まれる識別情報に基づき、人物情報の合致を判定できる。
また、識別情報が、上述したグループ分けに従うものであれば、同一の属性を有する人物に係る人物情報が記憶されている他の端末装置が所定距離内に存することを、報知できる。
【0013】
第4の発明は、第1〜第3の何れかの発明の通信情報において、前記記憶手段が、前記携帯端末装置の所有者と前記人物情報に係る人物との間の人物関係を示す関係情報(例えば、友人情報64の項目「直接関係人物」)を記憶するための情報と、前記取得手段が、前記他の端末装置に記憶されている人物情報とともに、当該人物情報に係る人物と前記他の端末装置の所有者との関係を示す関係情報を、前記他の端末装置から取得するための情報と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記記憶手段が記憶する関係情報と、前記取得手段により取得された関係情報とに基づいて、前記携帯端末装置の所有者と前記他の端末装置の所有者との関係性を導出する導出手段(例えば、図7のCPU10)、を前記携帯端末装置に機能させるための情報と、前記報知手段が、前記導出手段により導出された関係性を表示するための情報と、を含む通信情報である。
【0014】
また、第21の発明は、第20の発明の携帯端末装置において、前記記憶手段は、前記携帯端末装置の所有者と前記人物情報に係る人物との間の人物関係を示す関係情報(例えば、人物情報64の項目「直接関係人物」)を記憶し、前記取得手段は、前記他の端末装置に記憶されている人物情報とともに、当該人物情報に係る人物が前記他の端末装置の所有者との関係を示す関係情報(例えば、友人情報64の項目「直接関係人物」)を前記他の端末装置から取得し、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記記憶手段が記憶する関係情報と、前記取得手段により取得された関係情報とに基づいて、前記携帯端末装置の所有者と前記他の端末装置の所有者との関係性を導出する導出手段(例えば、図7のCPU10)、を備え、前記報知手段は、前記導出手段により導出された関係性を表示する、携帯端末装置である。
【0015】
この第4又は第21の発明によれば、判定手段により人物情報の合致が判定された場合に、携帯端末装置の所有者と、他の端末装置の所有者との間の関係性を導出するとともに、その関係性を報知できる。
【0016】
第5の発明は、第4の発明の通信情報において、前記報知手段が、前記携帯端末装置の所有者から前記他の端末装置の所有者に至るまでの人物関係を順に表示するための情報、を含む通信情報である。
【0017】
この第5の発明によれば、上記関係性を、例えば間にどのような人物を介しているのか、或いは何人の人物を介しているのかといった、携帯端末装置の所有者から他の端末装置の所有者へ至るまでの順をも含めて報知できる。
【0018】
第6の発明は、第4又は第5の発明の通信情報において、前記関係情報を識別するための識別標識を記憶する関係標識記憶手段(例えば、図7の記憶装置60)、を前記携帯端末装置に機能させるための情報と、前記報知手段が、前記関係標識記憶手段に記憶された識別標識を用いて前記関係性を表示するための情報と、を含む通信情報である。
【0019】
ここで、識別標識とは、形(大きさを含む)、色、模様(文字や記号を含む)、或いはこれらの組み合わせにより形成されるものであり、上記関係性を視覚的に把握可能とするものを意味する。
【0020】
この第6の発明によれば、上記関係性を容易に視認可能なよう、報知することができる。
【0021】
第7の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置(例えば、図7の携帯電話機100)に対して、人物に係る人物情報(例えば、図7の所有者情報63或いは友人情報64)を、当該人物と当該携帯端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報(例えば、友人情報64の項目「直接関係人物」)と関連付けて記憶する記憶手段(例えば、図7の記憶装置60)と、前記他の端末装置に記憶されている人物情報及び関係情報を取得する取得手段(例えば、図7のBluetooth通信装置41)と、所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図7のCPU10)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図7のCPU10)と、を機能させるための通信情報である。
【0022】
また、第8の発明は、第1〜第6の何れかの発明の通信情報において、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図7のCPU10)、を前記携帯端末装置に機能させるための情報を含む通信情報である。
【0023】
また、第22の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置(例えば、図7の携帯電話機100)であって、人物に係る人物情報(例えば、図7の所有者情報63或いは友人情報64)を、当該人物と当該携帯端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段(例えば、図7の記憶装置60)と、前記他の端末装置に記憶されている人物情報及び関係情報を取得する取得手段(例えば、図7のBluetooth通信装置41)と、所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図7のCPU10)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図7のCPU10)と、を備える携帯端末装置である。
【0024】
また、第23の発明は、第20又は第21の発明の通信情報において、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図7のCPU10)、を備える通信情報である。
【0025】
この第7、第8、第22、及び第23の何れかの発明によれば、判定手段により合致判定がなされた場合に、取得された人物情報を、携帯端末装置の所有者とのつながり(関係)を示す関係情報ともに、追加記憶することができる。即ち、他の端末装置に登録されている人物を、携帯端末装置の所有者とのつながり(関係)とともに、追加登録することができる。
更に、追加登録する人物を、合致判定がなされた人物を除くことで、同一人物が重複して登録されることを防止できる。
【0026】
第9の発明は、第1〜第8の何れかの発明の通信情報において、前記記憶手段が、前記携帯端末装置の所有者を基準とする階層構造状に人物情報を記憶するための情報と、前記取得手段が、所与の階層に位置する人物情報を取得対象とするための情報と、を含む通信情報である。
【0027】
この第9の発明によれば、人物情報が階層構造を有することで、携帯端末装置の所有者と登録人物との関係の深さを表現できる。
また、取得手段による取得対象を、他の端末装置の所有者に係る人物情報のみとすることで、登録人物が所定距離内に存在することを、報知できる。
【0028】
第10の発明は、第1〜第9の何れかの発明の通信情報において、前記記憶手段に記憶されている人物情報が所与の条件を満たす場合に、所与の演出を行う演出手段、を前記携帯端末装置に機能させるための情報を含む通信情報である。
【0029】
ここで所与の条件とは、記憶されている人物情報の合計数が所定数に到達する、特定人物に係る人物情報を記憶する、或いは特定の情報を含む人物情報を記憶するなど、人物情報に関する条件の意である。
また、所与の演出とは、画像(静止画、及び動画を含む)の表示、メロディなどの音出力、ライトの点灯(点滅)、携帯端末装置本体の振動などを意味する。
【0030】
この第10の発明によれば、例えば登録人物が一定人数に達した場合、これ以上登録できないことや、また、特定の人物が登録されている他の端末装置が所定距離内に存するといったことを、表示画面やメロディ等により報知することができる。
更に、取得手段により取得された人物情報が前記所与の条件を満たす場合に、前記所与の演出を行うこととしてもよい。
【0031】
第11の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、所与のゲームを実行するゲーム実行手段と、前記他の端末装置における前記所与のゲームの進行状況を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された進行状況に基づき、前記所与のゲームを進行させる手段と、を機能させるための情報を含む通信情報である。
【0032】
この第11の発明によれば、例えば他の端末装置から所定のアイテム(キャラクタ、キーワードを含む)を取得することにより、ゲームを進行させる、また、ゲームの展開に行き詰まったときに、他の端末装置から攻略情報を取得し、ゲームを進行させる、といったことができる。
【0033】
第12の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、被検索情報を記憶する記憶手段と、前記他の端末装置に記憶されている被検索情報を取得する取得手段と、所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された被検索情報と、前記記憶手段に記憶された被検索情報と、の合致を判定する判定手段と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に報知する報知手段と、を機能させるための通信情報である。
【0034】
この第12の発明によれば、携帯端末装置に記憶されている被検索情報と、所定距離内に存する他の端末装置に記憶されている被検索情報と、の合致を報知することができる。
そして、例えば被検索情報を人物に係る人物とすれば、第1又は第20の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
【0035】
第13の発明は、所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、トレード情報を記憶する記憶手段と、前記他の端末装置に記憶されているトレード情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたトレード情報および前記記憶手段に記憶されたトレード情報に基づき、トレードの成否を判別する判別手段と、前記判別手段によりトレード成立と判別された場合に報知する報知手段と、を機能させるための通信情報である。
【0036】
ここでトレード情報とは、双方の端末装置、或いはその所有者の間でトレード(交換)され得るものに関する情報を意味する。また、トレード(交換)され得るものとして、例えば電化製品や書籍、或いはトレーディングカードといった具体的な品物に加え、双方の端末装置の間でやり取りされるプログラムやデータ等も含まれる。
【0037】
この第13の発明によれば、携帯端末装置と他の端末装置との間のトレードの成立を判定するとともに、トレードが成立する他の端末装置が所定距離内に存することを、報知できる。
例えば、携帯端末装置に登録されている「欲しい」品物が「譲りたい」品物として登録されている他の端末装置、或いは「譲りたい」品物が「欲しい」品物として登録されている端末装置が所定距離内に存することを報知できる。また、所有者にとっては、「欲しい」或いは「譲りたい」品物を登録することで、トレードの成立を迅速に知ることが可能となる。
【0038】
第14の発明は、複数の端末装置(例えば、図16の携帯電話機300)と情報の送受信が可能なサーバ装置(例えば、図17のサーバ装置400)に対して、前記端末装置毎に、人物に係る人物情報(例えば、図17の人物情報DB93)を記憶する記憶手段(例えば、図17の記憶装置90)と、前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段(例えば、図17のCPU12)と、所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図17のCPU12)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記一の端末装置及び/又は前記他の端末装置に合致検出情報を送信する送信手段(例えば、図17の通信装置42)と、を機能させるための通信情報である。
【0039】
また、第24の発明は、複数の端末装置(例えば、図16の携帯電話機300)と情報の送受信が可能なサーバ装置(例えば、図17のサーバ装置400)であって、前記端末装置毎に、人物に係る人物情報(例えば、図17の人物情報DB93)を記憶する記憶手段(例えば、図17の記憶装置90)と、前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段(例えば、図17のCPU12)と、所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図17のCPU12)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記一の端末装置及び/又は前記他の端末装置に合致検出情報を送信する送信手段(例えば、図17の通信装置42)と、を備えるサーバ装置である。
【0040】
この第14又は第24の発明によれば、一の端末装置及び/又は所与の位置に存する端末装置に対して、それぞれに対応する人物情報の合致を報知できる。
即ち、例えば上記合致判定が、各々の人物情報に係る人物が同一人物であるか否かの判定である場合、同一人物が登録されていることを報知できる。
また、人物情報が、所有者と何らかのつながり(関係)を有する人物に関する人物情報である場合、何らかのつながり(関係)を有する人物が所定距離内に存在することを、報知できる。
更に、合致手段による合致判定対象を、例えば他の端末装置の所有者に関する人物情報であるとすれば、一の端末装置に対して、登録されている人物が所定距離内に存在することを、報知できる。
【0041】
第15の発明は、第14の発明の通信情報において、前記記憶手段が、前記人物情報を、対応する端末装置の所有者と当該人物情報に係る人物との間の人物関係を示す関係情報(例えば、図16のCPU11)と関連付けて記憶するための情報と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記記憶手段が記憶する関係情報に基づいて、前記一の端末装置の所有者と前記他の端末装置の所有者との関係性を導出する導出手段(例えば、図16のCPU11)、を前記サーバ装置に機能させるための情報と、前記送信手段が、前記導出手段により導出された関係性を表示するための情報を送信するための情報と、を含む通信情報である。
【0042】
この第15の発明によれば、判定手段により人物情報の合致が判定された場合に、一の端末装置の所有者と、所与の位置に存する他の端末装置の所有者との間の関係性を導出するとともに、その関係性を報知できる。
【0043】
第16の発明は、第14又は第15の発明の通信情報において、前記一の端末装置から所望位置情報を受信する受信手段、を前記サーバ装置に機能させるための情報と、前記特定手段が、前記受信手段により受信された所望位置情報に基づいて前記他の端末装置を特定するための情報と、を含む通信情報である。
【0044】
また、第25の発明は、第24の発明のサーバ装置において、前記一の端末装置から所望位置情報を受信する受信手段、を備え、前記特定手段は、前記受信手段により受信された所望位置情報に基づいて前記他の端末装置を特定する、サーバ装置である。
【0045】
この第16又は第25の発明によれば、一の端末装置が所望する位置(範囲)に存する他の端末装置に対応する人物情報との合致を、報知できる。
更に、合致手段による合致判定対象を、特定された他の端末装置の所有者に関する人物情報であるとすれば、登録されている人物が所望の位置に存在することを、報知できる。
【0046】
第17の発明は、複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置(例えば、図15のサーバ装置400)に対して、前記端末毎に、人物に係る人物情報(例えば、図17の人物情報DB93)を、当該人物と当該端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段(例えば、図17の記憶装置90)と、前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段(例えば、図17のCPU12)と、所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図17のCPU12)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図17のCPU12)と、を機能させるための通信情報である。
【0047】
また、第18の発明は、第14〜第16の何れかの発明の通信情報において、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図17のCPU12)、を機能させるための情報を含む通信情報である。
【0048】
また、第26の発明は、複数の端末装置(例えば、図15の携帯電話機300)と情報の送受信が可能なサーバ装置(例えば、図15のサーバ装置400)であって、前記端末装置毎に、人物に係る人物情報(例えば、図17の人物情報DB93)を、当該人物と当該端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段(例えば、図17の記憶装置90)と、前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段(例えば、図17のCPU12)と、所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段(例えば、図17のCPU12)と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図17のCPU12)と、を備えるサーバ装置である。
【0049】
また、第27の発明は、第24又は第25の発明のサーバ装置において、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段(例えば、図17のCPU12)、を備えるサーバ装置である。
【0050】
また、第28の発明は、複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置であって、前記端末装置毎に、人物に係る人物情報を、当該人物と当該端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段と、前記複数の端末装置の内、一の端末装置と、他の端末装置とを特定する特定手段と、所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段と、前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段と、を備えるサーバ装置である。
【0051】
この第17、第18、第26、第27、又は第28の何れかの発明によれば、判定手段により合致判定がなされた場合に、他の端末装置に対応する人物情報を、一の端末装置の所有者とのつながり(関係)を示す関係情報ともに、追加記憶することができる。即ち、他の端末装置に登録されている人物を、一の端末装置の所有者とのつながり(関係)とともに、追加登録することができる。
更に、追加登録する人物を、合致判定がなされた人物を除くことで、同一人物が重複して登録されることを防止できる。
【0052】
更に、第19の発明として、第1〜第18の何れかの発明の通信情報を記憶する情報記憶媒体を構成することとしてもよい。
【0053】
この第19の発明によれば、第1〜第18の何れかの発明の効果と同様の効果を有する情報記憶媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】携帯電話機に登録される人物関係の一例を示す図である。
【図2】関係・絵文字対応関係の一例を示す図である。
【図3】携帯電話機に登録される人物関係の一例を示す図である。
【図4】携帯電話機に登録される人物関係の一例を示す図である。
【図5】携帯電話機に登録される人物関係の一例を示す図である。
【図6】携帯電話機に表示されるつながり発見画面の一例を示す図である。
【図7】携帯電話機の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図8】所有者情報の一例を示す図である。
【図9】友人情報の一例を示す図である。
【図10】友人情報の一例を示す図である。
【図11】友人情報の一例を示す図である。
【図12】友人情報の一例を示す図である。
【図13】つながり登録処理を説明するフローチャートである。
【図14】つながり発見処理を説明するフローチャートである。
【図15】つながり登録/発見システムの概略構成を示す図である。
【図16】携帯電話機の内部構成例を示すブロック図である。
【図17】サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図18】つながり登録処理を説明するフローチャートである。
【図19】つながり発見処理を説明するフローチャートである。
【図20】携帯電話機に登録されるトレード関係の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下では、本発明を携帯電話機に適用する場合について説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0056】
本発明に係る携帯電話機は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、補助記憶装置と、数字キーや操作キー等の入力装置と、小型液晶ディスプレイ等の表示装置と、無線通信を行う無線装置と、がシステムバスを介して接続される周知の携帯電話機である。更に、携帯電話機は、いわゆる周知の無線電話機として用いられるものであり、無線電話通信機能を有している。
【0057】
また、この携帯電話機には、その所有者の人物関係が登録されている。より具体的には、所有者と何らかのつながり(関係)がある人物が、そのつながり(関係)とともに登録されている。
また、ここで述べる“つながり(関係)”とは、例えば“兄弟”や“親友”、“恋人”といった直接的な関係のみならず、“親友”の“恋人”の“兄弟”、といった間接的な関係をも含むものである。つまり、所有者と全く面識がない人物についても、何らかのつながり(関係)がある人物として登録され得ることになる。
そして、本携帯電話機は、他の携帯電話機(或いは、任意のデータ処理装置)とのデータ通信を行うことにより、つながり登録機能、つながり発見機能といった機能を実現する。
【0058】
つながり登録機能とは、一のユーザが所有する携帯電話機が、当該携帯電話機に登録されている人物(以下、登録人物という。)が所有する携帯電話機に接近すると、その登録人物の携帯電話機に登録されている人物関係が、そのまま一のユーザの携帯電話機にコピーされる、という機能である。
【0059】
また、つながり発見機能とは、一のユーザの携帯電話機の登録人物と、他のユーザの携帯電話機の登録人物とが一部一致する場合に、一のユーザの携帯電話機と他のユーザの携帯電話機とが接近すると、一のユーザの携帯電話機が何らかの反応を示すという機能である。
【0060】
以下、これらの機能について、順に、その詳細を説明する。
尚、1台の携帯電話機については、その所有者は原則1人であることとする。
【0061】
[つながり登録]
先ず、つながり登録機能について説明する。
図1は、携帯電話機に登録されている人物関係の一例を示す図である。
同図に示すように、携帯電話機に登録される人物関係は、所有者をルートとする階層構造により表現される。また、この階層構造は、所有者と登録人物とのつながり(関係)に従うものである。つまり、より上位の階層に位置する人物ほど、所有者との関係が深い人物であり、一方、より下位の階層に位置する人物ほど、所有者との関係が浅い人物であることを意味する。
【0062】
また、図1において、それぞれの登録人物に付随して表示されている絵文字は、所有者とその登録人物との関係を表している。この絵文字と、人物間の関係との対応は、図2に示す関係・絵文字対応表において、定められる。
【0063】
図2は、関係・絵文字対応表の一例を示す図である。
同図に示すように、関係・絵文字対応表は、“親友”や“バンド仲間”、“恋人”といった人物間の関係毎に、異なる絵文字を対応付けるものである。
尚、ここで用意される人物間の関係や対応する絵文字は、これに限るものではなく、任意に変更可能である。
【0064】
図1(a)は、「高橋(男性)」が所有する携帯電話機A(以下、単に「高橋」の携帯電話機Aという。また、後述する他の人物についても同様である。)に登録されている人物関係を示す図である。
同図(a)によれば、所有者である「高橋」の下には、「ケン(男性)」、及び「マユ(女性)」を含む合計5人の人物が、「高橋」と直接関係がある人物として登録されている。例えば、「ケン」は「高橋」の“バンド仲間”として、また、「マユ」は「高橋」の“恋人”として、それぞれ登録されている。
【0065】
また、図1(b)は、「ケン(男性)」の携帯電話機Bに登録されている人物関係を示す図である。
同図(b)によれば、「ケン」の下には、「コウタ(男性)」、及び「高橋(男性)」を含む合計4人の人物が、「ケン」と直接関係がある人物として登録されている。例えば、「コウタ」は「ケン」の“兄弟”として、また、「高橋」は「ケン」の“バンド仲間”として、それぞれ登録されている。尚、ここで「高橋」は、図1(a)における「高橋」、即ち携帯電話機Aの所有者である「高橋」と同一人物である。
【0066】
そして、「高橋」と「ケン」とが接近すると、両者の携帯電話機A、Bに登録されている人物関係は、それぞれ、図3、及び図4に示すように変更される。
【0067】
尚、ここで「人物A」と「人物B」とが接近するとは、正確には、「人物Aが所有する携帯電話機A」と、「人物Bが所有する電話機B」とが、所定距離以内に近づくことを意味する。しかし、それぞれの人物は、所有する携帯電話を常時“携帯”していることとすれば、所有者同士が接近すると、それぞれが所有する携帯電話機同士も接近する。そのため、以下では、2台の携帯電話機が所定距離以内に接近することを、それぞれの所有者同士が接近することと代替して表現する。
【0068】
図3は、「高橋」の携帯電話機Aの変更後の人物関係を示す図である。
同図によれば、「ケン」の下には、「コウタ」を含む合計3人の人物が、新たに「高橋」と関係のある人物として追加登録されている。例えば、「コウタ」は、「高橋」の“バンド仲間”である「ケン」の“兄弟”、として登録されている。
【0069】
ここで追加登録されている3人の人物は、「ケン」の携帯電話機Bの登録人物(但し、「高橋」を除く。)である。つまり、接近した「ケン」と関係のある人物が、「ケン」を介して「高橋」と関係のある人物として、携帯電話機Aに追加登録されていることになる。言い換えれば、追加登録された人物は、「ケン」を介して「高橋」と間接的に関係がある人物ということになる。
【0070】
例えば、図3に示すように、「ケン」の携帯電話機Bにおいて、「コウタ」は「ケン」の“兄弟”、として登録されている。そして、「高橋」と「ケン」とが接近することで、「コウタ」は、「ケン」と直接関係がある人物として、「ケン」の直下の階層に位置するよう、「高橋」の携帯電話機Aに追加登録されることになる。
【0071】
ところで、図1(b)に示すように、「ケン」の携帯電話機Bには、「ケン」と関係がある人物として、「高橋」を含む合計4人の人物が登録されている。しかし、この「高橋」は、携帯電話機Aの所有者である「高橋」本人であるため、携帯電話機Aへの追加登録の際には、「高橋」を除く合計3人の登録人物が、追加登録の対象となる。
【0072】
図4は、「ケン」の携帯電話Bの変更後の人物関係を示す図である。
同図によれば、「高橋」の下には、「マユ」を含む合計4人の人物が、新たに「ケン」と関係のある人物として追加登録されている。例えば、「マユ」は、「ケン」の“バンド仲間”である「高橋」の“恋人”、として登録されている。
【0073】
また、ここで追加登録されている4人の人物は、「高橋」の携帯電話機Aの登録人物(但し、「ケン」を除く。)である。つまり、上述した「高橋」の携帯電話機Aの場合と同様に、「高橋」と関係のある人物が、「高橋」を介して「ケン」と関係のある人物として、「高橋」の直下の階層に位置するよう、携帯電話機Bに追加登録されていることになる。
【0074】
このように、一のユーザが所有する携帯電話機と、当該一のユーザの携帯電話機の登録人物の携帯電話機とが接近した場合、お互いの携帯電話機の登録人物が、お互いの人物関係を維持したまま、お互いの携帯電話機に追加登録されることになる。
【0075】
[つながり発見]
次に、つながり発見機能について説明する。
ここで、「高橋」の携帯電話機Aには、図5(a)に示す人物関係が、また、「ナオミ(女性)」の携帯電話機Cには、図5(b)に示す人物関係が、それぞれ登録されているものとする。
【0076】
図5(a)は、「高橋」の携帯電話機Aに登録されている人物関係の一例を示す図である。
同図によれば、所有者である「高橋」の下には、「ケン」、「マユ」、及び「コウタ」を含む合計8人の人物が、「高橋」と関係のある人物として登録されている。
例えば、「コウタ」は、「高橋」の“バンド仲間“である「ケン」の“兄弟”、として登録されている。
【0077】
図5(b)は、「ナオミ」の携帯電話機Cに登録されている人物関係の一例を示す図である。
同図によれば、所有者である「ナオミ」の下には、「ヒロシ(男性)」、及び「コウタ」を含む合計9人の人物が、「ナオミ」と関係のある人物として登録されている。例えば、「ヒロシ(男性)」は、「ナオミ」の“バンド仲間”、として、また「コウタ」は、「ナオミ」の“バンド仲間”である「ヒロシ」の“親友”、として、それぞれ登録されている。尚、ここで「コウタ」は、図5(a)における「コウタ」と同一人物である。
【0078】
そして、「高橋」と「ナオミ」が接近すると、両者の携帯電話機A、Cの表示画面上には、それぞれ、図6(a)、(b)に示すつながり発見画面が表示される。
【0079】
図6は、携帯電話機の表示画面上に表示されるつながり発見画面の一例を示す図である。
同図に示すように、つながり発見画面には、所有者と何らかの関係がある人物が近くに存在することを知らせるメッセージと、その人物とのつながり(関係)と、が表示される。また、ここで表示される人物間の関係は、図2の関係・絵文字対応表に示すように、それぞれの人物間の関係に対応する絵文字で表示される。
【0080】
図6(a)は、「高橋」の携帯電話機Aにおけるつながり発見画面を示す図である。
同図(a)によれば、所有者である「高橋(男性)」にとって、“バンド仲間”である「ケン(男性)」の“兄弟(男性)”の“親友(男性)”の“バンド仲間(女性)”、といったつながり(関係)の人物(即ち、「ナオミ」である。)が、近くに存在することが示されている。
【0081】
また、このつながり発見画面においては、所有者と直接関係のある人物についてのみ、その名前が表示される。
即ち、図5によれば、「高橋」、及び「ナオミ」の携帯電話機A、Cそれぞれには、「コウタ」が共通に登録されている。つまり、「高橋」にとって「ナオミ」は、「ケン」、「コウタ」、そして「ヒロシ」を介して関係がある人物ということになる。
そして、図6(a)に示すように、携帯電話機Aのつながり発見画面においては、所有者である「高橋」と直接関係のある人物、即ち「ケン」についてのみ、所有者との関係、性別とともに、その名前が表示される。また、それ以外の人物、即ち「コウタ」、「ヒロシ」、そして「ナオミ」に関しては、その関係と性別のみが表示される。具体的には、「コウタ」は「ケン」の“兄弟(男性)”、「ヒロシ」はその“親友(男性)”、そして「ナオミ」はその“バンド仲間(女性)”、というように、表示されることになる。
【0082】
また、図6(b)は、「ナオミ」の携帯電話機Cにおけるつながり発見画面を示す図である。
同図によれば、「ナオミ(女性)」にとって、“バンド仲間”である「ヒロシ(男性)」の“親友(男性)”の“兄弟(男性)”の“バンド仲間(男性)”、といったつながり(関係)の人物(即ち、「高橋」である。)が、近くに存在することが示されている。
【0083】
図5によれば、上述した「高橋」の場合と同様に、「ナオミ」にとって「高橋」は、「ヒロシ」、「コウタ」、そして「ケン」を介して関係がある人物ということになる。
そして、図6(b)に示すように、携帯電話機Bのつながり発見画面においては、所有者である「ナオミ」と直接関係のある人物、即ち「ヒロシ」についてのみ、所有者との関係、性別とともに、その名前が表示される。また、それ以外の人物、即ち「コウタ」、「ケン」、そして「高橋」に関しては、関係と性別のみが表示される。つまり、「コウタ」は「ヒロシ」の“親友(男性)”、「ケン」はその“兄弟(男性)”、そして「高橋」はその“バンド仲間(男性)”、というように、表示されることになる。
【0084】
このように、それぞれの携帯電話機に同一人物(共通人物)が登録されている各携帯電話機の所有者同士が接近した場合、両者の携帯電話機には、例えば図6に示すつながり発見画面が表示されるといった演出が行われることにより、何らかの関係がある人物が近くにいることを、その所有者に知らせることになる。
【0085】
続いて、本発明に係る携帯電話機を実現する2つの実施例について、説明する。
【0086】
[第1の実施例]
先ず、第1の実施例について説明する。
第1の実施例において、本発明に係る携帯電話機は、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる無線通信規格による無線通信機能を搭載する。そして、他の携帯電話機(勿論、Bluetooth(登録商標)による無線通信機能を搭載する。)との無線通信によりデータのやり取りを行うことで、上記つながり登録及びつながり発見の機能を実現する。
【0087】
ここで、Bluetooth(登録商標)について簡単に説明する。
Bluetooth(登録商標)とは、主に携帯情報機器向けの近距離無線データ通信規格の名称であり、電波免許が不要な2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)バンドを使用する無線伝送方式である。また、周波数ホッピングを用いたスペクトラム拡散を利用し、1Mbpsのシンボル・レートを実現している。
【0088】
Bluetooth(登録商標)を搭載した通信機器間のデータ通信は、1台のマスタ(Master)と、1乃至複数台のスレーブ(Slave)とを含む、最大8台の通信機器から構成されるネットワークを最小単位として行われる。このネットワークはピコネット(Piconet)と呼ばれ、マスタを中心とするスター状のネットワークである。そして、ピコネットにおける通信の一切は、マスタによって制御される。
【0089】
また、ピコネットの生成、即ち通信機器間のリンク確立は、任意の通信機器によるポーリングにより実現される。そして、ポーリングした通信機器が、そのピコネットにおけるマスタとなる。
【0090】
詳細には、マスタとして機能する通信機器は、先ず、周辺の通信機器をスキャンする(Inquiryモード)。そして、Standbyモードとなっている通信機器を認識すると、認識した通信機器に「Active Member Address」と呼ばれる3ビットのアドレスを割り振る。マスタに認識され、アドレスを割り振られた通信機器は、マスタとの通信リンクを確立し、スレーブとして機能することになる。
尚、ここでのスキャン範囲は、相互にデータ通信が可能な範囲、具体的にはマスタとなる通信機器を中心とする、約10mの範囲である。
【0091】
また、一のピコネットにおいて、マスタは、スレーブ毎に割り振る上記「Active Member Address」により、制御する全てのスレーブを認識する機能を有している。そして、マスタは、同時に最大7台のスレーブに対して、同時にデータの送受信を行うことが可能となる。
【0092】
更に、ピコネットを構成する通信機器は、時分割で通信を切り換えることにより、異なる複数のピコネットに参加可能である。つまり、あるピコネットでのマスタは、同時に、異なるピコネットでのスレーブにも成り得る。このように、複数のピコネットが重なり合い、互いに通信可能なネットワークの構成は、スキャッタネット(Scatternet)と呼ばれる。
【0093】
ところで、無線データ通信の代表的な規格として、赤外線を利用するIrDAやIrBus等の規格がある。これらの規格と比較し、Bluetooth(登録商標)は、通信機器間の距離が10m(通信機器の出力電力によっては、100m程度まで可能)以内であれば、障害物が存在してもデータ通信が可能という特徴(長所)がある。
【0094】
そのため、Bluetooth(登録商標)規格を搭載した携帯電話機については、例えばバックやポケットの中に該携帯電話機が置かれている場合でも、携帯電話同士が所定距離まで接近した場合には、この携帯電話機間のデータ通信は問題なく行われる。このことを踏まえて、上述のように、データ通信が可能な距離まで携帯電話機同士が接近することを、その所有者同士が接近することとして説明するのである。
【0095】
また、本発明に係る携帯電話機、即ちBluetooth(登録商標)規格に準じた携帯電話機は、1対1通信、及び1対多通信の何れも可能である。しかし、以下においては、説明の簡明のため、携帯電話機は、他の1台の携帯電話機と1対1通信を行うものとするが、一対多通信の場合においても、同様に実施できる。そして、以下、本携帯電話機と相互にデータ通信を行う他の携帯電話機を、相手端末ということにする。
【0096】
次に、携帯電話機の内部構成について説明する。
また、この携帯電話機は、「高橋」の携帯電話機Aであるとして以下説明するが、上述の携帯電話機B、及びCについても、勿論同一構成となっている。
【0097】
図7は、本発明を適用した携帯電話機100の内部構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、携帯電話機100は、CPU10、入力装置20、表示装置30、Bluetooth通信装置41、移動体通信装置42、RAM50、及び記憶装置60より構成される。また、これらの各部はシステムバスによって接続され、相互にデータ等のやり取りが可能なよう、構成されている。
【0098】
CPU10は、記憶装置60に記憶されている、携帯電話機100に対応する各種プログラム等の中から指定されたプログラムやデータ、入力装置20から入力される各種指示、及び通信装置40から取得される各種データ等をRAM50内に展開する。そして、この入力指示やデータに応じて、上記プログラムに従う各種処理を実行し、その処理結果を、記憶装置60内の所定の領域に格納するとともに、表示装置30に表示させる。
【0099】
また、CPU10は、携帯電話機100を構成する各部の動作を統一的に制御するとともに、後述するつながり登録処理(図13参照)、つながり発見処理(図14参照)等を実行制御する。
【0100】
即ち、CPU10は、記憶装置60から読み出したつながり登録プログラム61に従うことで、後述するつながり登録処理(図13参照)を実行する。
つまり、相手端末から取得した所有者情報と、記憶装置60の友人情報64と、の合致を判定することにより、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物であるか否かを判定する。そして、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物である場合、この相手端末から取得した友人情報を、記憶装置60の友人情報64に追加記憶する。
【0101】
また、CPU10は、記憶装置60から読み出したつながり発見プログラム62に従うことで、後述するつながり発見処理(図14参照)を実行する。
つまり、相手端末から取得した所有者情報或いは友人情報と、記憶装置60の友人情報64と、の合致を判定することにより、相手端末と携帯電話機100とに同一人物(共通人物)が登録されているか否かを判定する。そして、同一人物が登録されている場合、その旨を知らせるメッセージとともに、上記同一人物を介する、携帯電話機100の所有者と相手端末の所有者とのつながり(関係)を、表示装置30に表示させる。
【0102】
入力装置20は、数字キーや操作キー、各種機能キー等により構成される。そして、各キーが押下されたことを検知すると、押下されたキーに対応する押下信号を、CPU10に出力する。
【0103】
表示装置30は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。そして、CPU10から入力される表示指示に従って、例えば図6に示すつながり発見画面を表示する。
【0104】
Bluetooth通信装置41は、Bluetooth(登録商標)規格に準じた通信ユニットであり、主にRF/変復調回路、ベースバンド信号処理部、及びアンテナより構成される。そして、他の携帯電話機100との通信回線を確立し、例えば所有者情報63や友人情報64といったデータのやり取りを行う。
【0105】
移動体通信部42は、他の携帯電話機の無線電話機能を実現するための通信装置であり、移動体無線基地局(図示省略)を経由し、移動体通信網と接続する機能を有する。
【0106】
RAM50は、CPU10によって実行される各種処理において、記憶装置60、入力装置20、或いは通信装置40から取得されるプログラムやデータ、若しくは処理データ等を一時的に格納する作業領域として用いられるものである。
【0107】
記憶装置60は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは不揮発性の半導体メモリ等で構成され、各種データの読み出し及び書き込みを可能とする。そして、記憶装置60には、携帯電話機100のシステムプログラム(携帯電話機100の初期化情報等)、処理プログラム、及び当該プログラムの実行に必要な諸データ等が、予め記憶されている。
【0108】
上記処理プログラムには、つながり登録プログラム61、及びつながり発見プログラム62が含まれる。これらの各処理プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU10は、該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、これらの処理プログラムの実行に必要な諸データとして、記憶装置60には、所有者情報63、友人情報64、及び図2に示す関係・絵文字対応表65が、記憶されている。
【0109】
図8(a)は、所有者情報63の一例を示す図である。
同図(a)に示すように、所有者情報63は、携帯電話機100の所有者に関する情報を記憶するものであり、所有者の名前と、性別と、電話番号と、を記憶する。
同図(a)によれば、携帯電話機100の所有者である「高橋」の‘性別’は“男性”であり、‘電話番号’は“090-1111-1111”である。
【0110】
尚、ここで記憶される電話番号は、携帯電話機100の電話番号である。また、この電話番号は、携帯電話機それぞれに固有の番号であり、同一の電話番号は、原則2つと存在しない。そのため、本実施の形態においては、電話番号が一致するか否かにより、人物の一致を判別する。
【0111】
また、図8(b)は、「ケン」の携帯電話機Bにおける所有者情報63を示すものである。つまり、携帯電話機100が「ケン」の携帯電話機Bである場合には、記憶装置60は、同図(b)に示す所有者情報63を記憶することになる。
同図(b)によれば、携帯電話機Bの所有者である「ケン」の‘性別’は“男性”であり、‘電話番号’は“090-2222-2222”である。
【0112】
また、図8(c)は、「ナオミ」の携帯電話機Cにおける所有者情報63を示すものである。つまり、携帯電話機100が「ナオミ」の携帯電話機Cである場合には、記憶装置60は、同図(c)に示す所有者情報63を記憶することになる。
同図(c)によれば、携帯電話機Cの所有者である「ナオミ」の‘性別’は“女性”であり、‘電話番号’は“090-3333-3333”である。
【0113】
図9は、友人情報64の一例を示す図である。
同図に示すように、友人情報64は、携帯電話機100の登録人物に関する情報を記憶するものであり、登録人物毎に、その名前と、性別と、電話番号と、所有者との関係等の情報と、を対応付けて記憶する。尚、ここで記憶される電話番号は、その登録人物が所有する携帯電話機の電話番号である。
【0114】
また、図9は、携帯電話機100に、図1(a)に示す人物関係が登録されている場合に相当する。つまり、友人情報64は、携帯電話機100に登録されている5人の登録人物それぞれに関する友人情報(No.1〜5)を、記憶している。
【0115】
図9において、‘直接関係人物’とは、その登録人物と直接関係のある人物を示すものである。具体的には、その登録人物の1つ上の階層に位置し、且つ直接関係のある登録人物に関する友人情報の‘No.’が格納される。また、登録人物と直接関係のある人物が、携帯電話機100の所有者である場合については、‘直接関係人物’には“0”が格納される。
そして‘関係’は、この‘直接関係人物’にて示された登録人物との関係を示すものである。
【0116】
即ち、図1(a)に示すように、5人の登録人物は、全員、携帯電話機100の所有者である「高橋」と直接関係がある人物である。そのため、図9に示すように、それぞれの‘直接関係人物’は“0”である。また、‘関係’は、それぞれの登録人物と「高橋」との関係を示している。
【0117】
例えば、図9において、「ケン」に関する友人情報(No.1)によれば、「ケン」の‘性別’は“男性”であり、‘電話番号’は“090-2222-2222”である。そして、「高橋」との‘関係’は、“バンド仲間”である。
また、「マユ」に関する友人情報(No.3)によれば、「マユ」の‘性別’は“女性”であり、‘電話番号’は“090-1234-5678”である。そして、「高橋」との‘関係’は、“恋人”である。
【0118】
図10は、「ケン」の携帯電話機Bにおける友人情報64を示すものである。即ち、携帯電話機100が「ケン」の携帯電話機Bである場合には、記憶装置60は、同図に示す友人情報64を記憶することになる。
【0119】
また、図10は、携帯電話機Bに、図1(b)に示す人物関係が登録されている場合に相当する。つまり友人情報64は、携帯電話機Bに登録されている4人の登録人物それぞれに関する友人情報(No.1〜4)を、記憶している。
そして、図1(b)に示すように、4人の登録人物は、全員、携帯電話機Bの所有者である「ケン」と直接関係のある人物である。そのため、図10において、それぞれの‘直接関係人物’は、全て“0”である。また、‘関係’は、それぞれの登録人物と「ケン」との関係を示している。
【0120】
例えば、図10において、「コウタ」に関する友人情報(No.1)によれば、「コウタ」の‘性別’は“男性”であり、‘電話番号’は“090-3456-7890”である。そして、「ケン」との‘関係’は、“兄弟”である。
また、「高橋」に関する友人情報(No.4)によれば、「高橋」の‘性別’は“男性”であり、‘電話番号’は“090-1111-1111”である。そして、「ケン」との‘関係’は、“バンド仲間”である。
【0121】
そして、携帯電話機100(携帯電話機A)の所有者である「高橋」と、携帯電話機Bの所有者である「ケン」とが接近すると、CPU10によるつながり登録処理により、図9に示す友人情報64は、例えば図11に示すように変更される。
【0122】
図11は、変更後の友人情報64の一例を示す図である。
また、同図は、携帯電話機100に、図3に示す人物関係が登録されている場合に相当する。つまり、友人情報64は、携帯電話機100に登録されている8人の登録人物それぞれに関する友人情報(No.1〜8)を、記憶している
【0123】
図11によれば、変更後の友人情報64は、図9に示す変更前の友人情報64と比較し、合計3人の登録人物に相当する友人情報(No.6〜8)が、新たに追加されている。
【0124】
ここで新たに追加されている友人情報(No.6〜8)は、「ケン」の携帯電話機Bから取得された友人情報であり、図10における友人情報(No.1〜3)に相当する。つまり、新たに追加されている友人情報(No.6〜8)は、「ケン」を介して「高橋」と関係がある人物として、携帯電話機100に追加登録された人物(図3において、「ケン」の直下の階層に追加登録されている3人の人物のことである。)に関する情報である。
【0125】
また、図11に示すように、これら追加された友人情報(No.6〜8)の‘直接関係人物’は“1”である。即ち、「ケン」と直接関係がある人物であることを示している。そして、‘関係’は、携帯電話機100の所有者である「高橋」との関係ではなく、直接関係がある「ケン」との関係を示している。
【0126】
図11において、例えば、携帯電話機100の所有者である「高橋」と、登録人物である「コウタ」との関係は、以下のようになる。
即ち、「コウタ」に関する友人情報(No.6)によれば、‘直接関係人物’は“1”である。つまり、「コウタ」は「ケン」と直接関係があり、その‘関係’は“兄弟”である。また、「ケン」に関する友人情報(No.1)によれば、‘直接関係人物’は“0”である。つまり、「ケン」は「高橋」と直接関係があり、その‘関係’は“バンド仲間”である。
このことより、「高橋」と「コウタ」との関係は、「高橋」の“バンド仲間”である「ケン」の“兄弟”、となる。
【0127】
尚、図10に示すように、「ケン」の携帯電話機Bに記憶される友人情報64には、「高橋」に関する友人情報(No.4)が含まれる。しかし、「高橋」は、携帯電話機100の所有者本人であるため、この友人情報(No.4)を除く友人情報(No.1〜3)が、図11に示すように、友人情報(No.6〜8)として、友人情報64に新たに追加されることになる。
【0128】
図12は、「ナオミ」の携帯電話機Cにおける友人情報64を示すものである。即ち、携帯電話機100が「ナオミ」の携帯電話機Cである場合には、記憶装置60は、同図に示す友人情報64を記憶することになる。
また、同図は、携帯電話機100に、図5(b)に示す人物関係が登録されている場合に相当する。つまり、友人情報64は、携帯電話機Cに登録されている9人の登録人物それぞれに関する友人情報(No.1〜9)を、記憶している。
【0129】
図12によれば、例えば、友人情報(No.1〜4)の‘直接関係人物’は“0”である。つまり、友人情報(No.1〜4)は、携帯電話機Cの所有者である「ナオミ」と直接関係がある登録人物に関する情報である。そして、‘関係’は、その登録人物と「ナオミ」との関係を示している、
また、友人情報(No.5〜7)の‘直接関係人物’は“1”である。つまり、友人情報(No.5〜7)は、友人情報(No.1)に対応する登録人物、即ち「ヒロシ」と直接関係がある登録人物に関する人物情報である。そして、‘関係’は、その登録人物と「ヒロシ」との関係を示している。
【0130】
図12において、例えば、携帯電話機Cの所有者である「ナオミ」と、登録人物である「コウタ」との関係は、以下のようになる。
即ち、「コウタ」に関する友人情報(No.5)によれば、‘直接関係人物’は“1”である。つまり、「コウタ」は「ヒロシ」と直接関係があり、その‘関係’は“親友”である。また、「ヒロシ」に関する友人情報(No.1)によれば、‘直接関係人物’は“0”である。つまり、「ヒロシ」は「ナオミ」と直接関係があり、その‘関係’は“バンド仲間”である。
このことにより、「ナオミ」と「コウタ」との関係は、「ナオミ」の“バンド仲間”である「ヒロシ」の“親友”、となる。
【0131】
以上のように、所有者情報63、及び友人情報64によって、携帯電話機100に登録されている人物関係が、表現されている。
【0132】
図13は、つながり登録プログラム61に従い、CPU10により実行されるつながり登録処理を説明するためのフローチャートである。
尚、このつながり登録処理は、相互にデータ通信可能な範囲、具体的には約10m以内に存する1台の携帯電話機を相手端末として実行される処理である。また、データ通信を行う相手端末は、勿論、携帯電話機100と同一機能を有するものである。
【0133】
そして、相手端末が「ケン」の携帯電話機Bである場合のつながり登録処理動作を、図13のフローチャートを参照し、説明する。
尚、携帯電話機100は、図8(a)に示す所有者情報63(以下、所有者情報aという。)、及び図9に示す友人情報64(以下、友人情報aという。)を、また、相手端末(即ち、「ケン」の携帯電話機Bである。)は、図8(b)に示す所有者情報63(以下、所有者情報bという。)、及び図10に示す友人情報64(以下、友人情報bという。)を、それぞれ記憶しているものとする。
【0134】
図13において、先ず、CPU10は、相手端末に対して、所有者情報bの‘電話番号’の送信を要求する(ステップS11)。
【0135】
そして、この送信要求に応じて相手端末から送信される‘電話番号’を取得するすると(ステップS12)、続いて、CPU10は、取得した‘電話番号’と、友人情報aの‘電話番号’それぞれと、の一致を順に判定する。つまり、CPU10は、双方の‘電話番号’の一致を判定することで、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物であるか否かを判定するのである(ステップS13)。
【0136】
即ち、図8(b)に示すように、所有者情報bの‘電話番号’は“090-2222-2222”であるので、CPU10は、相手端末から送信される‘電話番号’として“090-2222-2222”を取得することになる。また、図9に示すように、友人情報aの内のNo.1の‘電話番号’は“090-2222-2222”である。このことにより、CPU10は、取得した‘電話番号’と、友人情報a(No.1)の‘電話番号’と、の一致を判定する(ステップS13:YES)。この場合は、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物である場合に相当することになる。
【0137】
尚、上記判定の結果、取得した‘電話番号’が、友人情報aの‘電話番号’の何れとも一致しない場合(ステップS13:NO)、CPU10は、本処理を終了する。この場合は、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物でない場合に相当することになる。
【0138】
ステップS13において、取得した‘電話番号’と、友人情報aの‘電話番号’の何れかと、の一致を判定した場合(ステップS13:YES)、次いで、CPU10は、相手端末に対して、友人情報bの送信を要求する(ステップS14)。
【0139】
そして、この送信要求に応じて相手端末から送信される友人情報bを取得すると(ステップS15)、CPU10は、取得した友人情報bの‘電話番号’それぞれと、所有者情報aの‘電話番号’と、の一致を順に判定する。そして、友人情報bから、ここで一致判定した情報を除いた友人情報bを、友人情報aに追加するとともに、記憶装置60に記憶させる。つまり、CPU10は、携帯電話機100の所有者が、相手端末の登録人物であるか否かを判定するとともに、相手端末の登録人物の内、携帯電話機の所有者を除く登録人物を、携帯電話機100に追加登録するのである(ステップS16)。
【0140】
即ち、図8(a)に示すように、所有者情報aの‘電話番号’は“090-1111-1111”であるので、CPU10は、相手端末から送信される‘電話番号’として“090-1111-1111”を取得することになる。また、図10に示すように、友人情報bの内のNo.4の‘電話番号’は“090-1111-1111”である。このことにより、CPU10は、所有者情報aの‘電話番号’と、友人情報b(No.4)の‘電話番号’と、の一致を判定する。
そして、友人情報bから、ここで一致判定した友人情報b(No.4)を除いた残りの友人情報b(No.1〜3)を、友人情報aに追加する。
この場合は、携帯電話機100の所有者が、相手端末の登録人物である場合に相当することになる。
【0141】
また、ステップS16において、取得した友人情報bを記憶装置60の友人情報aへ追加する際には、CPU10は、新たに追加することとなる友人情報bに対して、記憶装置60に既に記憶されている友人情報aに続く‘No.’を付す。
即ち、図9に示すように、友人情報aには、既に、合計5人の登録人物に関する友人情報a(No.1〜5)が記憶されている。そのため、取得した友人情報b(No.1〜3)を、それぞれ友人情報a(No.6〜8)として、図11に示すように、友人情報aに追加することになる。
【0142】
更に、ステップS16において、取得した友人情報bを記憶装置60の友人情報aへ追加する際には、CPU10は、新たに追加することとなる友人情報bの‘直接関係人物’を、ステップS13において一致判定した友人情報aの‘No.’に変更する。
つまり、CPU10は、携帯電話機100に追加登録される人物は、既に携帯電話機100に登録されている登録人物の内、どの登録人物と直接関係があるのかを示すよう友人情報bを変更し、友人情報aに追加するのである。
【0143】
即ち、ステップS13において一致判定した友人情報aは、相手端末の所有者である「ケン」に関する友人情報a(No.1)である。つまり、CPU10は、新たに追加することとなる友人情報b(No.1〜3)の‘直接関係人物’を、それぞれ、“0”から“1”に変更する。そして、友人情報a(No.6〜8)として、図11に示すように、友人情報aに追加することになる。
【0144】
以上の処理を行うと、CPU10は、本処理を終了する。
【0145】
このように、相手端末から取得した友人情報b(但し、携帯電話機100の所有者に関する情報を除く。)を、記憶装置60の友人情報aに追加することで、携帯電話機100において、図1(a)に示すように登録されていた人物関係は、図3に示すように変更されることになる。
【0146】
図14は、つながり発見プログラム62に従い、CPU10により実行されるつながり発見処理を説明するためのフローチャートである。
尚、このつながり登録処理は、上述のつながり登録処理(図13参照)と同様に、相互にデータ通信可能な範囲、具体的には約10m以内に存する1台の携帯電話機を相手端末として実行される処理である。また、データ通信を行う相手端末は、勿論、携帯電話機100と同一機能を有するものである。
【0147】
そして、相手端末が「ナオミ」の携帯電話機Cである場合のつながり発見処理動作を、図14のフローチャートを参照し、説明する。
尚、携帯電話機100は、図8(a)に示す所有者情報63(以下、所有者情報aという。)、及び図11に示す友人情報64(以下、友人情報aという。)を、また、相手端末(即ち、「ナオミ」の携帯電話機Cである。)は、図8(c)に示す所有者情報63(以下、所有者情報cという。)、及び図12に示す友人情報64(以下、友人情報cという。)を、それぞれ記憶しているものとする。
【0148】
図14において、先ず、CPU10は、相手端末に対して、所有者情報cの‘電話番号’の送信を要求する(ステップS21)。
【0149】
そして、この送信要求に応じて相手端末から送信される‘電話番号’を取得すると(ステップS22)、続いて、CPU10は、取得した‘電話番号’と、友人情報aの‘電話番号’それぞれと、の一致を順に判定する。つまり、CPU10は、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物であるか否かを判定するのである(ステップS23)。
【0150】
即ち、図8(c)に示すように、所有者情報cの‘電話番号’は“090-3333-3333”であるので、CPU10は、相手端末から送信される‘電話番号’として“090-3333-3333”を取得する。しかし、図11に示すように、取得した‘電話番号’は、友人情報aの‘電話番号’の何れとも一致しない。
この場合は、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物でない場合に相当することになる。
【0151】
このように、判定の結果、取得した‘電話番号’が、友人情報aの‘電話番号’の何れとも一致しない場合(ステップS23:NO)、続いて、CPU10は、相手端末に対して、友人情報bの‘電話番号’の送信を要求する(ステップS24)。
【0152】
そして、この送信要求に応じて相手端末から送信される‘電話番号’を取得すると(ステップS25)、CPU10は、取得した‘電話番号’それぞれと、友人情報aの‘電話番号’それぞれと、の一致を順に判定する。つまり、CPU10は、相手端末と携帯電話機100とに、同一人物が登録されているか否かを判定するのである(ステップS26)。
【0153】
即ち、図12によれば、CPU10は、“090-4444-4444”、・・と順に、合計9つの‘電話番号’を、相手端末から取得することになる。また、図11によれば、友人情報a(No.6)の‘電話番号’は“090-3456-7890”である。これは、先に取得した‘電話番号’の内、5番目に取得した“090-3456-7890”と一致する。
このことにより、CPU10は、友人情報a(No.6)の‘電話番号’と、5番目に取得した‘電話番号’と、の一致を判定する(ステップS26:YES)。
つまり、ここで一致判定した友人情報a(No.6)は、「コウタ」に関する友人情報であり、CPU10は、携帯電話機100の所有者と相手端末の所有者とは、「コウタ」を共通人物として、何らかのつながり(関係)があることを検出(発見)したことになる。
【0154】
取得した‘電話番号’と、友人情報aの‘電話番号’何れかと、の一致を判定すると(ステップS26:YES)、次いで、CPU10は、一致判定した‘電話番号’とともに、相手端末に対して、当該‘電話番号’に対応する登録人物(共通人物)と、相手端末の所有者と、のつながり(関係)の送信を要求する(ステップS27)。
【0155】
一方、このつながり送信要求とともに、CPU10は、一致判定した友人情報aに基づき、携帯電話機100の所有者である「高橋」と、共通人物である「コウタ」と、のつながり(関係)を導出する。
【0156】
即ち、ステップS26において一致判定した友人情報aは、「コウタ」に関する友人情報(No.5)である。そして、図11に示すように、この友人情報a(No.6)によれば、「コウタ(男性)」は「ケン(男性)」と直接関係があり、その‘関係’は“兄弟”である。また、「ケン」に関する友人情報a(No.1)によれば、「ケン」は、携帯電話機100の所有者である「高橋」と直接関係があり、その‘関係’は“バンド仲間”である。
つまり、「高橋」と「コウタ」との関係は、「高橋」の“バンド仲間”である「ケン(男性)」の“兄弟(男性)”、となる。
【0157】
一方、ステップS26において一致判定した‘電話番号’に対応する友人情報bは、「コウタ」に関する人物情報b(No.5)である。そして、図12に示すように、この人物情報b(No.5)によれば、「コウタ(男性)」は「ヒロシ(男性)」と直接関係があり、その‘関係’は“親友”である。また、「ヒロシ」に関する人物情報b(No.1)によれば、「ヒロシ」は、相手端末の所有者である「ナオミ(女性)」と直接関係があり、その関係は“バンド仲間”である。
つまり、「コウタ」と「ナオミ」との関係は、「コウタ(男性)」の“親友(男性)”の“バンド仲間(女性)”、となる。
【0158】
そして、CPU10は、相手端末から、共通人物である「コウタ」と相手端末の所有者とのつながり(関係)として、「コウタ(男性)」の“親友(男性)”の“バンド仲間(女性)”、といったつながり(関係)を取得することになる(ステップS28)。
【0159】
これらのことより、CPU10は、携帯電話機100の所有者と、相手端末の所有者とのつながり(関係)として、「高橋」の“バンド仲間”である「ケン」の“兄弟(男性)”の“親友(男性)”の“バンド仲間(女性)”、というつながり(関係)を得ることになる。
【0160】
このように、携帯電話機100の所有者と、相手端末の所有者と、のつながり(関係)を得ると、CPU10は、例えば図6に示すように、何らかのつながり(関係)がある人物が近くに存在する旨のメッセージとともに、得られたつながり(関係)を、表示装置30に表示させる(ステップS29)。
【0161】
尚、ステップS23において、判定の結果、取得した‘電話番号’が、友人情報aの‘電話番号’の何れかと一致した場合(ステップS23:YES)、CPU10は、ステップS29に処理を移行する。そして、同様に、一致判定した友人情報aに基づき、携帯電話機100の所有者と、相手端末の所有者と、のつながり(関係)を導出するとともに、導出したつながり(関係)を、表示装置30に表示させる処理を行う(ステップS29)。
この場合は、相手端末の所有者が、携帯電話機100の登録人物である場合に相当する。
【0162】
以上の処理を行うと、CPU10は、本処理を終了する。
【0163】
[第2の実施例]
次に、第2の実施例について、説明する。
図15は、第2の実施例におけるつながり発見/登録システム200の概略構成を示す図である。
同図に示すように、つながり発見/登録システム200は、複数の携帯電話機300と、ネットワークNを介して複数の携帯電話機300とデータの送受信自在なサーバ装置400と、から構成される。
【0164】
尚、図15においては、携帯電話機300として3台の携帯電話機A、B、Cと、1台のサーバ装置400と、が示されているが、勿論これは何台でも構わない。
また、図15において、携帯電話機Aは、「高橋」の所有する携帯電話機300であり、携帯電話機Bは、「ケン」の所有する携帯電話機300であり、携帯電話機Cは、「ナオミ」の所有する携帯電話機300であるとする。
【0165】
ネットワークNは、公衆回線網やインターネット等の有線/無線の電気通信回線により構成される。そして、ネットワークNには、一乃至複数の無線基地局(図示省略)が接続されており、携帯電話機300は、この無線基地局との無線通信を確立することにより、ネットワークNを介して、サーバ装置400とのデータ送受信を行うことになる。
【0166】
また、つながり発見/登録システム200における携帯電話機300は、上述のように、つながり登録機能、及びつながり発見機能を有する。
【0167】
即ち、例えば、携帯電話機Aには図1(a)に示す人物関係が、また、携帯電話機Bには図1(b)に示す人物関係が、それぞれ登録されているとする。
そして、「高橋」と「ケン」とが接近すると、「高橋」の携帯電話機Aに登録されている人物関係には、「ケン」の携帯電話機Bに登録されている人物関係がコピーされることで、例えば図3に示すように変更される。一方、「ケン」の携帯電話機Bに登録されている人物関係には、「高橋」の携帯電話機Bに登録されている人物関係がコピーされることで、例えば図4に示すように変更されることになる(つながり登録機能)。
【0168】
また、携帯電話機Aには図5(a)に示す人物関係が、また、携帯電話機Cには図5(b)に示す人物関係が、それぞれ登録されているとする。
そして、「高橋」と「ナオミ」が接近すると、「高橋」の携帯電話機A、及び「ナオミ」の携帯電話機Bにおいて、それぞれの表示画面上には、例えば図6(a)、(b)に示すつながり発見画面が表示され、何らかの関係がある人物が近くに居ることを知らせることになる(つながり発見機能)。
【0169】
図15において、携帯電話機300は、上述のように、CPUと、RAMと、ROMと、記憶装置と、数字キーや操作キー等の入力装置と、小型液晶ディスプレイ等の表示装置と、無線通信を行う無線装置と、がシステムバスを介して接続される周知の携帯電話機である。
また、携帯電話機300は、GPS受信機としての機能を有する。即ち、GPS衛星Sから送信されるGPS信号を受信し、所定の測位動作を行うことで、携帯電話機300の現在の位置を示す位置情報(緯度、経度等)を得る。それとともに、得られた位置情報を、ネットワークNを介して、常時サーバ装置400に送信する。
【0170】
サーバ装置400は、CPUと、RAMと、ROMと、記憶装置と、CD或いはMOといった外部記憶媒体を読み込み自在な外部記憶媒体読込装置と、ネットワークNに接続するための通信装置と、がシステムバスを介して接続される、周知のサーバ装置である。
このサーバ装置400は、ネットワークNを介して携帯電話機300とのデータ通信を行うことで、上記携帯電話機300のつながり登録機能、及びつながり発見機能を実現する。
【0171】
次に、携帯電話機300、及びサーバ装置400の内部構成について、説明する。
【0172】
図16は、携帯電話機300の内部構成の一例を示すブロック図である。
同図に示すように、携帯電話機300は、CPU11、入力装置21、表示装置31、通信装置41、RAM51、記憶装置70、及びGPSアンテナ81を備えるGPS受信装置80より構成される。また、これらの各部はシステムバスによって接続され、データ等のやり取りが可能なよう、構成されている。
【0173】
CPU11は、携帯電話機300を構成する各部の動作を統括的に制御する。
【0174】
入力装置21は、図7の入力装置20と同一構成であり、数字キーや操作キー、各種機能キー等により構成される。そして、各キーが押下されたことを検知すると、押下されたキーに対応する押下信号をCPU11に出力する。
【0175】
表示装置31は、図7の表示装置30と同一構成であり、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。そして、CPU11から入力される表示指示に従って、例えば図6に示すつながり発見画面を表示する。
【0176】
通信装置41は、無線基地局(図示省略)との間の無線通信回線を確立することで、通信回線としてのネットワークNを介して、主にサーバ装置400とのデータのやり取りを行う。
具体的には、例えば、GPS受信装置80にて得られた携帯電話機300の位置情報を、サーバ装置400に送信する。或いは、サーバ装置400から送信される処理結果データや画像データ等を受信する。
【0177】
RAM51は、図7のRAM50と同一構成であり、CPU11によって実行される各種処理において、記憶装置70、入力装置21、或いは通信装置41から取得されるプログラムやデータ、処理データ等を一時的に格納する作業領域として用いられるものである。
【0178】
記憶装置70は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは不揮発性の半導体メモリ等で構成され、各種データの読み出し及び書き込みを可能とする。そして、記憶装置70には、携帯電話機300のシステムプログラム等が予め記憶されている。
【0179】
GPS受信装置80は、GPS衛星Sから送信されるGPS信号を受信するGPSアンテナ81を有する。そして、GPS受信装置80は、GPSアンテナ81を介して受信したGPS衛星信号に基づき、所定の測位動作を実行することで、携帯電話機300の現在位置を求める。そして、求めた位置情報は、CPU11の指示により、通信装置41を介して、サーバ装置400に送信される。
【0180】
図17は、サーバ装置400の内部構成の一例を示すブロック図である。
同図に示すように、サーバ装置400は、CPU12、通信装置42、RAM52、及び記憶装置90より構成される。また、これらの各部はシステムバスによって接続され、データ等のやり取りが可能なよう、構成されている。
【0181】
CPU12は、記憶装置90に記憶されている、サーバ装置400に対応する各種プログラムの中から指定されたプログラムやデータ、通信装置42から取得される各種データ等をRAM52内に展開する。そして、この入力指示やデータに応じて、上記プログラムに従う各種処理を実行し、その処理結果を、記憶装置90内の所定の領域に格納するとともに、通信装置42を介して、携帯電話機300に送信する。
【0182】
また、CPU12は、複数の携帯電話機300の中から、任意の1台の携帯電話機300を対象端末とする。そして、通信装置42を介して取得した、携帯電話機300それぞれの位置情報に基づき、対象端末を中心とする所定範囲内に存する他の携帯電話機300を、相手端末として特定する。
尚、以下においては、説明の簡明のため、相手端末は1台の携帯電話機300であるとする。
【0183】
また、CPU12は、記憶装置90から読み出したつながり登録プログラム91に従うことで、後述するつながり登録処理(図18参照)を実行する。
つまり、相手端末の所有者情報と、対象端末の友人情報と、の合致を判定することにより、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物であるか否かを判定する。そして、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物である場合、この相手端末の友人情報を、対象端末の友人情報に追加する。
【0184】
更に、CPU12は、記憶装置90から読み出したつながり発見プログラム92に従うことで、後述するつながり発見処理(図19参照)を実行する。
つまり、対象端末の友人情報と、相手端末の所有者情報或いは友人情報と、の合致を判定することにより、対象端末と相手端末とに同一人物(共通人物)が登録されているか否かを判定する。そして、同一人物が登録されている場合、上記同一人物を介する、対象端末の所有者と相手端末の所有者とのつながり(関係)を、双方の表示装置31上に表示させる。
【0185】
通信装置42は、通信回線としてのネットワークNを介して、携帯電話機300とのデータのやり取りを行う。
具体的には、例えば、携帯電話機300から送信される位置情報を受信する。或いは、CPU12よる処理結果データや画像データ等を、携帯電話機300に送信する。
【0186】
RAM52は、CPU12によって実行される各種処理において、記憶装置90から取得されるプログラムやデータ、処理データ等を一時的に格納する作業領域として用いられるものである。
【0187】
記憶装置90は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは不揮発性の半導体メモリ等で構成され、各種データの読み出し及び書き込みを可能とする。そして、記憶装置には、サーバ装置400のシステムプログラム、処理プログラム、及び当該プログラムの実行に必要な諸データ等が、予め記憶されている。
【0188】
上記処理プログラムには、つながり登録プログラム91、及びつながり発見プログラム92が含まれる。これらの各処理プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU12は、該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、これらの処理プログラムの実行に必要な諸データとして、記憶装置90には、人物情報DB93、及び図2に示す関係・絵文字対応表65が、記憶されている。
【0189】
人物情報DB93には、複数の携帯電話機300それぞれに対応する人物情報が格納される。また、それぞれの人物情報には、対応する携帯電話機300の所有者に関する所有者情報94、及び該携帯電話機300の登録人物に関する友人情報95、が含まれる。
また、この所有者情報94、及び友人情報95は、上記第1の実施例において説明した所有者情報63、及び友人情報64と同一構成であり、その詳細な説明は省略する。
【0190】
例えば、「高橋」の携帯電話機Aに対応する人物情報として、図8(a)に示す所有者情報63と、図9或いは図11に示す友人情報64と、が記憶される。また、「ケン」の携帯電話機Bに対応する人物情報として、図8(b)に示す所有者情報63と、図10に示す友人情報64と、が記憶される。また、「ナオミ」の携帯電話機Cに対応する人物情報として、図9(c)に示す所有者情報63と、図12に示す友人情報64と、が記憶される。
【0191】
図18は、つながり登録プログラム91に従い、CPU12により実行されるつながり登録処理を説明するためのフローチャートである。
そして、対象端末が「高橋」の携帯電話機A、相手端末が「ケン」の携帯電話機Bである場合のつながり発見処理動作を、図18に示すフローチャートを参照し、説明する。
【0192】
また、記憶装置90の人物情報DB93には、携帯電話機Aに対応する人物情報として、図8(a)に示す所有者情報63(以下、所有者情報aという。)、及び図9に示す友人情報64(以下、友人情報aという。)を含む人物情報が、また、携帯電話機Bに対応する人物情報として、図8(b)に示す所有者情報63(以下、所有者情報bという。)、及び図10に示す友人情報64(以下、友人情報bという。)を含む人物情報が、それぞれ格納されているものとする。
【0193】
図18において、先ず、CPU12は、人物DB93を参照し、所有者情報bの‘電話番号’と、友人情報aの‘電話番号’それぞれと、の一致を順に判定する。つまり、CPU12は、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物であるか否かを判定するのである。(ステップS31)。
【0194】
即ち、図8(b)に示すように、所有者情報bの‘電話番号’は“090-2222-2222”である。また、図9に示すように、友人情報a(No.1)の‘電話番号’は“090-2222-2222”である。このことにより、CPU12は、所有者情報bの‘電話番号’と、友人情報a(No.1)の‘電話番号’と、の一致を判定する(ステップS31:YES)。この場合は、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物である場合に相当することになる。
【0195】
尚、上記判定の結果、所有者情報bの‘電話番号’が、友人情報aの‘電話番号’の何れとも一致しない場合(ステップS31:NO)、CPU12は、本処理を終了する。この場合は、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物でない場合に相当することになる。
【0196】
ステップS31において、所有者情報bの‘電話番号’と、友人情報aの‘電話番号’の何れかと、の一致を判定した場合(ステップS31:YES)、次いで、CPU12は、人物情報DB93を参照し、友人情報bの‘電話番号’それぞれと、所有者情報aの‘電話番号’と、の一致を順に判定する。そして、友人情報bから、ここで一致判定した情報を除いた友人情報bを、友人情報aに追加するとともに、記憶装置90に記憶させる。つまり、CPU12は、対象端末の所有者が、相手端末の登録人物であるか否かを判定するとともに、相手端末の登録人物の内、対象端末の所有者を除く登録人物を、対象端末の登録人物として追加登録するのである(ステップS32)。
【0197】
即ち、図8(a)に示すように、所有者情報aの‘電話番号’は“090-1111-1111”である。また、図10に示すように、友人情報b(No.4)の‘電話番号’は“090-1111-1111”である。このことにより、CPU12は、所有者情報aの‘電話番号’と、友人情報b(No.4)の‘電話番号’と、の一致を判定する。
そして、友人情報bから、ここで一致判定した友人情報b(No.4)を除いた残りの友人情報b(No.1から3)を、友人情報aに追加する。
この場合は、対象端末の所有者が、相手端末の登録人物である場合に相当することになる。
【0198】
また、ステップS32において、友人情報bを友人情報aへ追加する際には、CPU12は、新たに追加することとなる友人情報bに対して、記憶装置90に既に記憶されている友人情報aに続く‘No.’を付す。
即ち、図9に示すように、友人情報aには、既に、合計5人の登録人物に関する友人情報a(No.1〜5)が記憶されている。そのため、追加することとなる友人情報b(No.1〜3)を、それぞれ友人情報a(No.6〜8)として、図11に示すように、友人情報aに追加することになる。
【0199】
更に、ステップS32において、友人情報bを友人情報aへ追加する際には、CPU12は、新たに追加することとなる友人情報bの‘直接関係人物’を、ステップS31において一致判定した友人情報aの‘No.’に変更する。
つまり、CPU12は、対象端末に追加登録される人物は、既に対象端末に登録されている登録人物の内、どの登録人物と直接関係があるのかを示すよう友人情報bを変更し、友人情報aに追加するのである。
【0200】
即ち、ステップS31において一致判定した友人情報aは、相手端末の所有者である「ケン」に関する友人情報(No.1)である。つまり、CPU12は、新たに追加することとなる友人情報b(No.1〜3)の‘直接関係人物’を、それぞれ、“0”から“1”に変更する。そして、友人情報a(No.6〜8)として、図11に示すように、友人情報aに追加することになる。
【0201】
以上の処理を行うと、CPU12は、本処理を終了する。
【0202】
このように、相手端末に対応する友人情報b(但し、対象端末の所有者に関する情報を除く。)を、対象端末に対応する友人情報aに追加することで、対象端末において、図1(a)に示すように登録されていた人物関係は、図3に示すように変更されることになる。
【0203】
図19は、つながり発見プログラム92に従い、CPU12により実行されるつながり発見処理を説明するフローチャートである。
そして、対象端末が「高橋」の携帯電話機A、相手端末が「ナオミ」の携帯電話機Cである場合のつながり発見処理動作を、図19に示すフローチャートを参照し、説明する。
【0204】
また、記憶装置90の人物情報DB93には、携帯電話機Aに対応する人物情報として、図8(a)に示す所有者情報63(以下、所有者情報aという。)、及び図11に示す友人情報64(以下、友人情報aという。)を含む人物情報が、また、携帯電話機Cに対応する人物情報として、図8(c)に示す所有者情報63(以下、所有者情報aという。)、及び図12に示す友人情報64(以下、友人情報bという。)を含む人物情報が、それぞれ格納されているものとする。
【0205】
図19において、先ず、CPU12は、人物情報DB93を参照し、所有者情報cの‘電話番号‘と、友人情報aの‘電話番号’それぞれと、の一致を順に判定する。つまり、CPU12は、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物であるか否かを判定するのである(ステップS41)。
【0206】
即ち、図8(c)に示すように、所有者情報bの‘電話番号’は“090-3333-3333”である。しかし、図11に示すように、この‘電話番号’は、友人情報aの‘電話番号’の何れとも一致しない。
この場合には、相手端末の所有者が、対象端末の登録人物でない場合に相当することになる。
【0207】
このように、判定の結果、所有者情報bの‘電話番号’が、友人情報aの‘電話番号’の何れとも一致しない場合(ステップS41:NO)、続いて、CPU12は、人物情報DB93を参照し、友人情報aの‘電話番号’それぞれと、友人情報bの‘電話番号’それぞれと、の一致を順に判定する。つまり、CPU12は、対象端末と相手端末とに、同一人物が登録されているか否かを判定するのである(ステップS42)。
【0208】
即ち、図11によれば、友人情報a(No.6)の‘電話番号’は“090-3456-7890“である。また、図12によれば、友人情報b(No.5)の‘電話番号’は“090-3456-7890”である。このことにより、CPU21は、友人情報a(No.6)の‘電話番号’と、友人情報b(No.5)の‘電話番号’と、の一致を判定する(ステップS42:YES)。
つまり、ここで一致判定した友人情報a(No.6)及び友人情報b(No.5)は、ともに「コウタ」に関する友人情報であり、CPU12は、対象端末の所有者と相手端末の所有者とは、「コウタ」を共通人物として、何らかのつながり(関係)があることを検出(発見)したことになる。
【0209】
友人情報aの‘電話番号’の何れかと、友人情報bの‘電話番号’の何れかと、の一致を判定すると(ステップS42:YES)、次いで、CPU12は、一致判定した友人情報a及び友人情報bに基づいて、対象端末の所有者と、相手端末の所有者と、のつながり(関係)を求める(ステップS43)。
【0210】
即ち、図11に示すように、ステップS42において一致判定した友人情報(No.6)によれば、「コウタ(男性)」は「ケン(男性)」と直接関係があり、その‘関係’は“兄弟”である。また、「ケン」に関する友人情報(No.1)によれば、「ケン」は、対象端末の所有者である「高橋」と直接関係があり、その‘関係’は“バンド仲間”である。
つまり、「高橋」と「コウタ」との関係は、「高橋」の“バンド仲間”である「ケン(男性)」の“兄弟(男性)”、となる。
【0211】
一方、図12に示すように、ステップS42において一致判定した友人情報(No.5)によれば、「コウタ(男性)」は「ヒロシ(男性)」と直接関係があり、その‘関係’は“親友”である。また、「ヒロシ」に関する友人情報(No.1)によれば、「ヒロシ」は、相手端末の所有者である「ナオミ(女性)」と直接関係があり、その‘関係’は“バンド仲間”である。
つまり、「ナオミ」と「コウタ」との関係は、「ナオミ」の“バンド仲間”である「ヒロシ(男性)」の“親友(男性)”、となる。
【0212】
これらのことより、CPU12は、対象端末の所有者と、相手端末の所有者とのつながり(関係)として、「高橋」の“バンド仲間”である「ケン(男性)」の“兄弟(男性)”の“親友(男性)”の“バンド仲間(女性)”、というつながり(関係)を得ることになる。
一方、相手端末の所有者と、対象端末の所有者とのつながり(関係)として、「ナオミ」の“バンド仲間“である「ヒロシ(男性)」の“親友(男性)”の“兄弟(男性)”の“バンド仲間(男性)“、というつながり(関係)を得ることになる。
【0213】
このように、対象端末の所有者と、相手端末の所有者と、のつながり(関係)を得ると、CPU12は、対象端末には、例えば図6(a)に示すつながり発見画面を表示させるための画像データを、また、相手端末には、例えば図6(b)に示すつながり発見画面を表示させるための画面データを、それぞれ生成する。そして、生成した画像データを、対象端末、及び相手端末に送信するともに、それぞれの表示装置31に表示させる(ステップS44)。
【0214】
尚、ステップS41において、判定の結果、所有者情報bの‘電話番号’が、友人情報aの‘電話番号’の何れかと一致した場合(ステップS41:YES)、CPU12は、ステップS43に処理を移行する。そして、同様に、一致判定した友人情報aに基づき、対象端末の所有者と、相手端末の所有者と、のつながり(関係)を導出するとともに(ステップS43)、導出したつながり(関係)を、それぞれの表示装置31に表示させる処理を行う(ステップS44)。
【0215】
以上の処理を行うと、CPU12は、本処理を終了する。
【0216】
尚、本発明は、上記第1又は第2の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0217】
例えば、第1の実施例において、携帯電話機100の間のデータ通信を、赤外線通信によって行うこととしてもよい。
その際には、携帯電話機100において、Bluetooth通信装置41の代わりに、例えばIrDA規格に準拠した赤外線を発信する送信部と、主に他の携帯電話機100から送信される赤外線を受信する受信部と、IrDA通信装置とする。この時、データ通信を実行する際には、赤外線の特性上、情報の送受信を行う2台の携帯電話機100は、それぞれの送受信及び受信部が対向して置かれている必要がある。
【0218】
一方、第2の実施例において、サーバ装置400の記憶装置90に記憶されている所有者情報94、友人情報95を、更に、携帯電話機300の記憶装置70においても記憶することとしてもよい。
【0219】
また、つながり発見機能において、相手端末を、対象端末によって指定された場所に存在する他の携帯電話機300としてもよい。
具体的には、対象端末(携帯電話機300)は、入力装置21を介して所有者より指定された場所を、サーバ装置400に送信する。また、サーバ装置400は、携帯電話機300それぞれの位置情報に基づいて、対象端末による指定場所に存在する携帯電話機300を相手端末とし、つながり発見処理(図19参照)を実行するよう、構成する。
つまり、この場合には、対象端末の所有者が指定する場所に存在し、且つ該所有者と何らかのつながり(関係)がある人物を発見(検出)することになる。
【0220】
また、サーバ装置400は、携帯電話機300それぞれの位置情報を、図示されていない携帯電話基地局より取得することとしてもよい。
この場合、更に、携帯電話機がPHS(Personal Handy Phone)である場合には、携帯電話機の場合と比較し、より狭い範囲において、相手端末を特定できることになる。
【0221】
更に、第1又は第2の実施例において、携帯電話機に登録されている人物関係を、携帯電話機の表示装置上に表示可能としてもよい。
その際には、プライバシー保護の観点から、所有者の直下の階層に位置する登録人物、即ち所有者と直接関係がある人物についてのみ、名前や電話番号といった詳細な情報を表示可能とし、例えばつながり登録機能により追加登録された人物については、その関係と性別のみを表示するように構成することが望ましい。
【0222】
また、携帯電話機に登録されている人物関係を、その所有者により変更可能としてもよい。
具体的には、携帯電話機の入力装置において、所有者/友人情報変更キーを備える構成とする。そして、この所有者/友人情報変更キーが押下された場合には、携帯電話機(或いはサーバ装置)は、入力装置から入力される入力データに基づき、記憶装置の所有者情報、或いは友人情報を変更・記憶する。尚、ここでの変更には、新たな友人情報の追加や、不要な友人情報の削除も含まれる。
更に、ここで所有者により変更可能な友人情報は、例えば所有者と直接関係のある登録人物についてのみとするように構成することが望ましい。
【0223】
また、所有者の指示により、つながり登録機能、或いはつながり発見機能を実行することとしてもよい。
具体的には、携帯電話機の入力装置において、つながり登録キー、或いはつながり発見キーを備える構成とする。そして、このつながり登録キー、或いはつながり発見キーが押下された場合にのみ、携帯電話機100(或いはサーバ装置400)は、上述したつながり登録処理(図13、或いは図18参照)、或いはつながり発見処理(図14、或いは図19参照)を実行する構成とする。
【0224】
また、つながり登録機能において、携帯電話機の登録人物の内、例えば所有者と直接関係がある人物に近づいた場合のみ、その接近した人物の携帯電話機に登録されている人物関係を、本携帯電話機にコピーすることとしてもよい。
更に、全ての人物関係をコピーするのではなく、例えばその接近した人物と直接関係がある登録人物のみを、本携帯電話機に追加登録することとしてもよい。
【0225】
また、携帯電話機に追加登録する人物が、該携帯電話機に既に登録されている人物であるか否かを判定することで、同一人物の重複登録を防止する構成としてもよい。
【0226】
また、つながり発見機能において、つながり発見画面(図6参照)の表示とともに、携帯電話機本体の振動、スピーカ等の音声出力装置からのメロディ等の音出力、或いはライト等の発光装置の点灯(点滅)、或いはこれらを組み合わせた演出を行うこととしてもよい。
【0227】
また、例えば携帯電話機における登録人物が所定人数に達した場合、或いは特定の人物が発見或いは登録された場合など、所定条件を満たした際に、何らかの演出を行うこととしてもよい。ここでの演出として、上述の演出に加え、特定画面の表示や特定音声の出力といったことが挙げられる。更に、第2の実施例においては、サーバ装置400から、上記所定条件を満たした携帯電話機300に対して演出データを送信することとしてもよい。
【0228】
また、携帯電話機にて所与のゲームを実行する場合、他の携帯電話機における上記所与のゲーム進行に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、ゲームを進行させる構成としてもよい。
例えば、所定のキーワードやキャラクタをする他の携帯電話機を発見することで、ゲームが進行する、また、ゲームの展開に行き詰まった場合に、他の携帯電話機から攻略情報を取得するといった構成とする。
【0229】
また、所有者情報63及び友人情報64に含まれる項目は、上記実施例に限らず、どのような項目でも構わないし、一致判定の基準となる項目は、何れの項目でも構わない。
【0230】
更に、携帯電話機が記憶する人物情報を、人物以外のものに関する情報としてもよい。
例えば、「欲しい」或いは「譲りたい」品物に関する情報(トレード情報)を記憶し、このトレード情報に基づき、トレード(交換)の成立を判定・出力を行う構成とする。尚、このトレード(交換)の対象としては、トレーディングカードや電化製品といった具体的な品物に加えて、プログラムやデータといった情報のやり取りも含まれる。
【0231】
具体的には、図20に示すように、携帯電話機に、「欲しい」或いは「譲りたい」品物を登録する。
そして、登録されている「欲しい」品物と、他の携帯電話機に登録されている「譲りたい」品物との合致を判定し、合致した場合には、その旨を知らせるメッセージなどを表示する。また、登録されている「譲りたい」品物についても同様に、他の携帯電話機に登録されている「欲しい」品物との合致を判定することとする。
【0232】
また、上記実施形態においては、本発明を携帯電話機に適用した場合について説明したが、例えば、PHS、携帯情報端末、携帯型ゲーム装置等、所有者が持ち運び可能な何れの端末装置、更には自動車に搭載された情報端末に対しても、適用可能である。
【符号の説明】
【0233】
100 携帯電話機
10 CPU
20 入力装置
30 表示装置
41 Bluetooth通信装置
42 移動体通信装置
50 RAM
60 記憶装置
61 つながり登録プログラム
62 つながり発見プログラム
63 所有者情報
64 友人情報
65 関係・絵文字表
200 つながり登録/発見システム
300 携帯電話機
11 CPU
21 入力装置
31 表示装置
41 通信装置
51 RAM
70 記憶装置
80 GPS受信装置
81 GPSアンテナ
400 サーバ装置
12 CPU
42 通信装置
52 RAM
90 記憶装置
91 つながり登録プログラム
92 つながり発見プログラム
93 人物情報DB
94 所有者情報
95 友人情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、
人物に係る人物情報を記憶する記憶手段と、
前記他の端末装置に記憶されている人物情報を取得する取得手段と、
所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に報知する報知手段と、
を機能させるための通信情報。
【請求項2】
請求項1において、
前記無線通信は、前記携帯端末装置が、自動的に、前記所定距離内に位置する一乃至複数台の他の端末装置を認識するとともに、当該一乃至複数台の他の端末装置との無線通信回線を確立し、情報の取得或いは提供を可能とする通信方式であることを特徴とする通信情報。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記人物情報には少なくとも人物を識別するための識別情報が含まれ、
前記判定手段が、前記取得手段により取得された人物情報に含まれる識別情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報に含まれる識別情報とが合致するか否かに基づき判定するための情報、を含む通信情報。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかにおいて、
前記記憶手段が、前記携帯端末装置の所有者と前記人物情報に係る人物との間の人物関係を示す関係情報を記憶するための情報と、
前記取得手段が、前記他の端末装置に記憶されている人物情報とともに、当該人物情報に係る人物と前記他の端末装置の所有者との関係を示す関係情報を、前記他の端末装置から取得するための情報と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記記憶手段が記憶する関係情報と、前記取得手段により取得された関係情報とに基づいて、前記携帯端末装置の所有者と前記他の端末装置の所有者との関係性を導出する導出手段、を前記携帯端末装置に機能させるための情報と、
前記報知手段が、前記導出手段により導出された関係性を表示するための情報と、
を含む通信情報。
【請求項5】
請求項4において、
前記報知手段が、前記携帯端末装置の所有者から前記他の端末装置の所有者に至るまでの人物関係を順に表示するための情報、を含む通信情報。
【請求項6】
請求項4又は5において、
前記関係情報を識別するための識別標識を記憶する関係標識記憶手段、を前記携帯端末装置に機能させるための情報と、
前記報知手段が、前記関係標識記憶手段に記憶された識別標識を用いて前記関係性を表示するための情報と、
を含む通信情報。
【請求項7】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、
人物に係る人物情報を、当該人物と当該携帯端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記他の端末装置に記憶されている人物情報及び関係情報を取得する取得手段と、
所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段と、
を機能させるための通信情報。
【請求項8】
請求項1〜6の何れかにおいて、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段、
を前記携帯端末装置に機能させるための情報を含む通信情報。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかにおいて、
前記記憶手段が、前記携帯端末装置の所有者を基準とする階層構造状に人物情報を記憶するための情報と、
前記取得手段が、所与の階層に位置する人物情報を取得対象とするための情報と、
を含む通信情報。
【請求項10】
請求項1〜9の何れかにおいて、
前記記憶手段に記憶されている人物情報が所与の条件を満たす場合に、所与の演出を行う演出手段、
を前記携帯端末装置に機能させるための情報を含む通信情報。
【請求項11】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、
所与のゲームを実行するゲーム実行手段と、
前記他の端末装置における前記所与のゲームの進行状況を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された進行状況に基づき、前記ゲームを進行させる手段と、
を機能させるための情報を含む通信情報。
【請求項12】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、
被検索情報を記憶する記憶手段と、
前記他の端末装置に記憶されている被検索情報を取得する取得手段と、
所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された被検索情報と、前記記憶手段に記憶された被検索情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に報知する報知手段と、
を機能させるための通信情報。
【請求項13】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置に対して、
トレード情報を記憶する記憶手段と、
前記他の端末装置に記憶されているトレード情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたトレード情報および前記記憶手段に記憶されたトレード情報に基づき、トレードの成否を判別する判別手段と、
前記判別手段によりトレード成立と判別された場合に報知する報知手段と、
を機能させるための通信情報。
【請求項14】
複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置に対して、
前記端末装置毎に、人物に係る人物情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段と、
所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記一の端末装置及び/又は前記他の端末装置に合致検出情報を送信する送信手段と、
を機能させるための通信情報。
【請求項15】
請求項14において、
前記記憶手段が、前記人物情報を、対応する端末装置の所有者と当該人物情報に係る人物との間の人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶するための情報と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記記憶手段が記憶する関係情報に基づいて、前記一の端末装置の所有者と前記他の端末装置の所有者との関係性を導出する導出手段、を前記サーバ装置に機能させるための情報と、
前記送信手段が、前記導出手段により導出された関係性を表示するための情報を送信するための情報と、
を含む通信情報。
【請求項16】
請求項14又は15において、
前記一の端末装置から所望位置情報を受信する受信手段、を前記サーバ装置に機能させるための情報と、
前記特定手段が、前記受信手段により受信された所望位置情報に基づいて前記他の端末装置を特定するための情報と、
を含む通信情報。
【請求項17】
複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置に対して、
前記端末毎に、人物に係る人物情報を、当該人物と当該端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段と、
所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段と、
を機能させるための通信情報。
【請求項18】
請求項14〜16の何れかにおいて、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段、
を機能させるための情報を含む通信情報。
【請求項19】
請求項1〜18の何れか記載の通信情報を記憶する情報記憶媒体。
【請求項20】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置であって、
人物に係る人物情報を記憶する記憶手段と、
前記他の端末装置に記憶されている人物情報を取得する取得手段と、
所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に報知する報知手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項21】
請求項20において、
前記記憶手段は、前記携帯端末装置の所有者と前記人物情報に係る人物との間の人物関係を示す関係情報を記憶し、
前記取得手段は、前記他の端末装置に記憶されている人物情報とともに、当該人物情報に係る人物が前記他の端末装置の所有者との関係を示す関係情報を前記他の端末装置から取得し、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記記憶手段が記憶する関係情報と、前記取得手段により取得された関係情報とに基づいて、前記携帯端末装置の所有者と前記他の端末装置の所有者との関係性を導出する導出手段、を備え、
前記報知手段は、前記導出手段により導出された関係性を表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項22】
所定距離内に位置する他の端末装置と無線通信を行って、情報の取得或いは提供が可能な携帯端末装置であって、
人物に係る人物情報を、当該人物と当該携帯端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記他の端末装置に記憶されている人物情報及び関係情報を取得する取得手段と、
所与の判定基準に基づき、前記取得手段により取得された人物情報と、前記記憶手段に記憶された人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項23】
請求項20又は21において、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記取得手段により取得された人物情報に係る人物と前記携帯端末装置の所有者との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記取得手段により取得された人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段、
を備える携帯端末装置。
【請求項24】
複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置であって、
前記端末装置毎に、人物に係る人物情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段と、
所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、前記一の端末装置及び/又は前記他の端末装置に合致検出情報を送信する送信手段と、
を備えるサーバ装置。
【請求項25】
請求項24において、
前記一の端末装置から所望位置情報を受信する受信手段、を備え、
前記特定手段は、前記受信手段により受信された所望位置情報に基づいて前記他の端末装置を特定する、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項26】
複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置であって、
前記端末装置毎に、人物に係る人物情報を、当該人物と当該端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記複数の端末装置の内、一の端末装置が存する位置と、所与の位置に存する他の端末装置とを特定する特定手段と、
所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段と、
を備えるサーバ装置。
【請求項27】
請求項24又は25において、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段、
を備えるサーバ装置。
【請求項28】
複数の端末装置と情報の送受信が可能なサーバ装置であって、
前記端末装置毎に、人物に係る人物情報を、当該人物と当該端末装置の所有者との人物関係を示す関係情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記複数の端末装置の内、一の端末装置と、他の端末装置とを特定する特定手段と、
所与の判定基準に基づき、前記一の端末装置に対応する人物情報と、前記他の端末装置に対応する人物情報と、の合致を判定する判定手段と、
前記判定手段により合致判定がなされた場合に、合致判定結果に基づいて、前記一の端末装置の所有者と、前記他の端末装置に対応する人物情報に係る人物との人物関係を判断し、この判断した人物関係を示す関係情報と関連付けて、前記他の端末装置に対応する人物情報を前記記憶手段に追加記憶させる追記手段と、
を備えるサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−246133(P2010−246133A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118143(P2010−118143)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【分割の表示】特願2001−303665(P2001−303665)の分割
【原出願日】平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】