説明

プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法

【課題】ランプユニット交換時に、本体を起動することなく、装着したランプユニットが未使用か使用済みかを判定してユーザーに報知できるプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、ランプユニットカバー検出部33によりランプユニットカバー31が開放されていることを検出した場合に、ランプユニット11のヒューズ111の導通状態をヒューズ導通状態検出部32が検出し、ヒューズ導通状態検出部32による検出結果に基づき、ランプ状態報知部30が、光源110が未使用か否かの状態を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクターにおいて、ランプユニットに、未使用時には導通状態で、初回点灯時に溶断させるヒューズを搭載することで、使用済みか未使用品かを判断できるものが使われている。このようなプロジェクターでは、ランプユニット交換後、電源をオンし、ヒューズが導通状態ならば未使用品とわかるので、ヒューズを溶断するための電流を流し、ヒューズを溶断することで、以後は装着されたランプユニットが使用済みとなる。しかし、単にランプユニットが未使用品か、使用済みかのみを知りたい場合においても、装着後、起動することでヒューズが溶断され、以後は使用済みとなってしまうという問題があった。
特許文献1には、ヒューズを溶断することなく、ランプユニットが未使用品か否かを判定できるプロジェクターが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−24469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のプロジェクターでは、ランプユニットが使用済みか未使用品かを判定するために、ランプユニットを交換後、プロジェクター本体を起動し、点灯するまで待たねばならない。また、次のランプユニットを調べたい場合は電源をオフし、点灯したランプが交換可能な温度に下がるまで待たなければならず、複数のランプユニットについて、使用済みか未使用品かを判定するために時間がかかってしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部を備えたプロジェクターであって、光源、および前記光源の初回点灯時に溶断されるヒューズを有するランプユニットと、前記ヒューズが導通状態であるか否かを検出するヒューズ導通状態検出部と、前記ランプユニットが収容される部分を覆うためのランプユニットカバーと、前記ランプユニットカバーの開閉状態を検出するランプユニットカバー検出部と、前記ランプが未使用か否かを表示するランプ状態報知部と、当該プロジェクターの動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ランプユニットカバー検出部により、前記ランプユニットカバーが開放されていることを検出した場合に、前記ヒューズ導通状態検出部によって検出された前記ヒューズの導通状態の検出結果に基づき、前記ランプ状態報知部に前記光源が未使用か否かの状態を報知させることを特徴とする。
【0007】
本適用例によれば、ランプユニットカバーの開放を検出し、ランプユニットを検出することで、ヒューズの導通状態を検出してランプ状態報知部により報知する。これにより、プロジェクター本体を起動することなく、装着したランプユニットが使用済みか、未使用品であるかを判断することが可能となる。
【0008】
[適用例2]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記ランプユニットが装着されているか否かのランプユニット装着検出部をさらに備え、前記ランプ状態報知部は前記ランプユニットが装着されているか否かをさらに報知することを特徴とする。
【0009】
本適用例によれば、ランプユニットが装着されているか否かを検出して、ランプ状態報知部により報知するので、ランプユニットの装着が不完全なことによる、ヒューズの導通状態が正しく取得できない状態を回避することが可能となる。
【0010】
[適用例3]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部と、光源、および前記光源の初回点灯時に溶断されるヒューズを有するランプユニットと、を備えたプロジェクターの制御方法であって、前記光源が未使用か否かを表示するランプ状態報知部と、前記ランプユニットが収容される部分を覆うためのランプユニットカバーとを備え、前記ランプユニットカバーの開閉状態を検出するランプユニットカバー検出ステップと、前記ヒューズが導通状態であるか否かを検出するヒューズ導通状態検出ステップと、前記ランプユニットカバーが開放されていることを検出した場合に、前記ヒューズ導通状態検出部によって検出された前記ヒューズの導通状態の検出結果に基づき、前記ランプ状態報知部に前記光源が未使用か否かの状態を報知させるランプチェックステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
本適用例によれば、ランプユニットカバーの開放を検出し、ランプユニットを検出することで、ヒューズの導通状態を検出してランプ状態報知部により報知する。これにより、プロジェクター本体を起動することなく、装着したランプユニットが使用済みか、未使用品であるかを判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】プロジェクターの斜視図であり、(a)はプロジェクターを背面から見た図、(b)はランプユニット周辺を部分的に示す図。
【図2】プロジェクターの回路構成を示すブロック図。
【図3】プロジェクターがランプユニットカバーの開放を検出したときの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態における特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
(第1実施形態)
図1(a)に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、装置本体が筐体2によって覆われた構成になっている。筐体2は、上面2t、前面(不図示)、背面2b、右側面2r、左側面(不図示)などから構成されている。
【0015】
筐体2の上面2tには、ユーザーにより入力操作が行われる複数の操作キーを備えた入力操作部23が備えられている。
筐体2の背面2bには、複数の入力端子を持つ画像信号入力部5と、電源端子6が備えられている。
筐体2の右側面2rの内側にはランプユニット11が交換可能に備えられており、ランプユニットカバー31により覆われている。
【0016】
図1(b)はランプユニット11の周辺を部分的に示す図である。図1(b)に示すように、筐体2の右側面2rに備えられたランプユニットカバー31を開放すると、ランプユニット11が装着されており、ランプユニット11の近傍にはランプ状態報知部30が備えられている。
なお、筐体2の右側面2rの内側にはランプユニットカバー31の開閉状態を検出する、ランプユニットカバー検出部33、及びランプユニット11の装着状態を検出するランプユニット装着検出部34が備えられている(いずれも図示せず)。
【0017】
図2は、本実施形態のプロジェクター1の回路構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、光源制御部22、入力操作部23、画像信号入力部5、画像信号処理部3、OSD処理部4、ランプ状態報知部30、ヒューズ導通状態検出部32、ランプユニットカバー検出部33、ランプユニット装着検出部34、電源端子6、電源部7等で構成されており、これらは筐体2(図1)の内部に収容されている。
【0018】
画像投写部10は、ランプユニット11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R、12G、12B、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動部14等を含んでいる。画像投写部10は、ランプユニット11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bで変調し、投写レンズ13から投写することによってスクリーンSC等に画像を表示する。
【0019】
ランプユニット11は、筐体2から取り外し可能に備えられており、光源110と、ヒューズ111とを含んで構成されている。光源110は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ110aと、光源ランプ110aが放射した光を液晶ライトバルブ12R、12G、12B側に反射するリフレクター110bとを含んで構成される。
光源110から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R、12G、12Bに入射する。
【0020】
液晶ライトバルブ12R、12G、12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R、12G、12Bには、マトリックス状に配列された複数の画素(図示せず)が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。
液晶駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源110から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R、12G、12Bを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。
形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13によってスクリーンSC等に拡大投写される。
【0021】
ヒューズ111は、ランプユニット11内に溶断可能に備えられており、導通状態の場合は未使用品、溶断されている場合は使用済みであることを表し、後述するヒューズ導通状態検出部32により、導通状態の検出、及び溶断がされる。
【0022】
上記実施形態では、光源として光源ランプ110aを用いて投写するプロジェクター1を例示したが、本発明は、光源としてLED(Light emitting diode)光源やレーザー光源などを用いて投写するプロジェクターにも適用することができる。
なお、上記実施形態では、画像投写部10は、光源110を含むランプユニット11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R、12G、12Bを用いた透過型液晶方式の投写光学系を例示したが、反射型液晶表示方式やマイクロミラーデバイス方式(ライトスイッチ表示方式)など、他の表示方式の光変調装置を採用しても良い。
【0023】
制御部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラム(図示せず)に従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。
【0024】
記憶部21は、フラッシュメモリーやFeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の書き換え可能な不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
【0025】
入力操作部23は、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。入力操作部23が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを交互に切り替えるための電源キーや、画像信号入力部5に入力される複数の画像入力端子を切り替えるための入力切替キー、各種設定を行うための設定メニューを重畳表示させるメニューキー、メニューからユーザーが設定項目を選択するカーソルキー、決定キー、エスケープキー等がある。
【0026】
ユーザーが入力操作部23の各種操作キーを操作すると、入力操作部23は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部23は、リモートコントローラー(リモコン)信号受信部(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラー(図示せず)を有した構成としてもよい。
この場合、リモートコントローラーは、使用者の操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、リモコン信号受信部がこれを受信して制御情報として制御部20に伝達する。
【0027】
画像信号入力部5は、上述したように複数の画像入力端子を備えており、各画像入力端子より、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、外部の画像出力装置から、図示しないケーブルを介して画像情報が入力される。
【0028】
画像信号処理部3は、画像信号入力部5から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bの各画素の階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R、12G、12Bのすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素を透過し射出する光の強弱(階調)が規定される。
【0029】
OSD処理部4は、制御部20の指示に基づいて、投写画像上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理部4は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。
【0030】
制御部20が、OSD画像の重畳表示を指示すると、OSD処理部4は、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、投写画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像信号処理部3から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、液晶駆動部14に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部4は、画像信号処理部3から入力される画像情報を、そのまま液晶駆動部14に出力する。
【0031】
液晶駆動部14は本実施形態における画像形成部であり、OSD処理部4から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R、12G、12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bは、画像情報に応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
【0032】
電源部7には、電源端子6を介してAC100V等の電力が外部から供給される。電源部7は、入力した電力(交流電力)を所定の直流電力に変換して、プロジェクター1の各部に電力を供給する。また、電源部7は、制御部20の指示に基づいて、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(電源オン状態)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(スタンバイ状態)とを切り替えることができる。
【0033】
光源制御部22は、制御部20の指示に基づいて、光源110に対する電力の供給と停止とを制御し、光源110の点灯、及び消灯を切り替える。
【0034】
ランプ状態報知部30は、LED(発光ダイオード)やブザーなどで構成され、制御部20の指示に基づいて、ランプユニット11が未使用品か、使用済みか、ランプユニット11が装着されているか、の情報をその表示状態または音声鳴動状態を切り替えることにより、ユーザーに報知する。
【0035】
ヒューズ導通状態検出部32は、ヒューズ111の導通状態を検出し、制御部20に通知する。また、ヒューズ導通状態検出部32は、ヒューズ溶断部としても動作する。プロジェクター1が起動し、ヒューズ導通状態検出部32により、ヒューズ111の導通状態を調べ、導通している場合は新品のランプユニット11が装着されたと判断し、ヒューズ111に溶断電流を流して溶断させる。
【0036】
ランプユニットカバー検出部33は、メカスイッチなどで構成され、ランプユニットカバー31の開閉状態を検出し、制御部20に通知する。
【0037】
ランプユニット装着検出部34は、メカスイッチなどで構成され、ランプユニット11の装着状態を検出し、制御部20に通知する。
【0038】
次に、本実施形態のプロジェクター1の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。図3はプロジェクター1がスタンバイ中にランプユニットカバー31の開放を検出したときの動作を示すフローチャートである。
【0039】
図3に示すように、プロジェクター1のスタンバイ中に、ランプユニットカバー検出部33により、ランプユニットカバー31の開放を検出すると(ステップS101:ランプユニットカバー検出ステップに相当する。)、ステップS102に遷移する。
【0040】
ステップS102において制御部20は、ランプユニット装着検出部34の検出結果に基づき、ランプユニット11が装着されているか否かを調べる。ランプユニット11が装着されている場合(ステップS102:Y)、ステップS103に遷移する。ランプユニット11が装着されていない場合(ステップS102:N)、ステップS105に遷移する。
【0041】
ステップS103において制御部20は、ヒューズ導通状態検出部32により、ヒューズ111の導通状態を取得し(ヒューズ導通状態検出ステップに相当する。)、ランプユニット11が未使用か使用済みかの情報をランプ状態報知部30により報知し(ステップS104:ランプチェックステップに相当する。)、ステップS106に遷移する。
具体的にはLEDの表示色、点滅パターン、ブザー音の鳴動パターンなどにより報知する。
【0042】
ステップS105において制御部20は、ランプユニット11が未装着である旨の情報をランプ状態報知部30により報知し、ステップS106に遷移する。
【0043】
ステップS106において制御部20は、ランプユニットカバー31が閉鎖されているか否かを調べる。ランプユニットカバー31が閉鎖されている場合(ステップS106:Y)、ステップS107に遷移する。ランプユニットカバー31が閉鎖されていない、即ち開放されている場合(ステップS106:N)、ステップS102に遷移する。
【0044】
ステップS107において制御部20は、ランプ状態報知部30による報知を終了させ、ステップS108に遷移する。
【0045】
ステップS108において制御部20はプロジェクター1をスタンバイ状態に移行させ、本動作フローを終了する。
【0046】
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、ランプユニットカバー31を開放した場合、ヒューズ111が導通しているか、即ちランプユニット11が新品か、またはヒューズ111が溶断されているか、即ちランプユニット11が使用済みか否かをランプ状態報知部30により、報知する。これにより、プロジェクター1本体を起動することなく、装着したランプユニット11が使用済みか、未使用品であるかを判断することが可能となる。
【0047】
また、ランプユニット装着検出部34により、ランプユニット11が装着されているか否かをランプ状態報知部30により報知する。これにより、ランプユニット11の装着が不完全なことによる、ヒューズ111の導通状態が正しく取得できない状態を回避することが可能となる。
【0048】
(変形例1)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上述した実施形態においては、ランプ状態報知部30は筐体2内部の、ランプユニット11の近傍に備えられているが、筐体2の上面2tの入力操作部23の近傍に配置し、プロジェクター1の動作状態報知部を兼ねてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1…プロジェクター、2…筐体、3…画像信号処理部、4…OSD処理部、5…画像信号入力部、6…電源端子、7…電源部、10…画像投写部、11…ランプユニット、110…光源、111…ヒューズ、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御部、21…記憶部、22…光源制御部、23…入力操作部、30…ランプ状態報知部、31…ランプユニットカバー、32…ヒューズ導通状態検出部、33…ランプユニットカバー検出部、34…ランプユニット装着検出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部を備えたプロジェクターであって、
光源、および前記光源の初回点灯時に溶断されるヒューズを有するランプユニットと、
前記ヒューズが導通状態であるか否かを検出するヒューズ導通状態検出部と、
前記ランプユニットが収容される部分を覆うためのランプユニットカバーと、
前記ランプユニットカバーの開閉状態を検出するランプユニットカバー検出部と、
前記光源が未使用か否かを表示するランプ状態報知部と、
当該プロジェクターの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記ランプユニットカバー検出部により、前記ランプユニットカバーが開放されていることを検出した場合に、前記ヒューズ導通状態検出部によって検出された前記ヒューズの導通状態の検出結果に基づき、前記ランプ状態報知部に前記光源が未使用か否かの状態を報知させることを特徴とする、プロジェクター。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記ランプユニットが装着されているか否かのランプユニット装着検出部をさらに備え、
前記ランプ状態報知部は前記ランプユニットが装着されているか否かをさらに報知することを特徴とする、プロジェクター。
【請求項3】
光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部と、
光源、および前記光源の初回点灯時に溶断されるヒューズを有するランプユニットと、を備えたプロジェクターの制御方法であって、
前記光源が未使用か否かを表示するランプ状態報知部と、
前記ランプユニットが収容される部分を覆うためのランプユニットカバーと、を備え、
前記ランプユニットカバーの開閉状態を検出するランプユニットカバー検出ステップと、
前記ヒューズが導通状態であるか否かを検出するヒューズ導通状態検出ステップと、
前記ランプユニットカバーが開放されていることを検出した場合に、前記ヒューズ導通状態検出部によって検出された前記ヒューズの導通状態の検出結果に基づき、前記ランプ状態報知部に前記光源が未使用か否かの状態を報知させるランプチェックステップと、を有することを特徴とする、プロジェクターの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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