説明

プロジェクターおよび音声出力方法

【課題】複数種の音声を入力して同時に出力し得る状況で、音声をより適切に出力し得るプロジェクター等を提供すること。
【解決手段】プロジェクター101が、第1の音声信号を入力する第1の音声入力部であるマイク入力端子110と、第2の音声信号を入力する第2の音声入力部であるライン入力端子120と、前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成する第1の音声増幅部であるスピーカーアンプ部171と、前記第2の音声信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成する第2の音声増幅部であるスピーカーアンプ部172と、前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を出力する第1の音声出力部であるマイク用スピーカー181と、前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を出力する第2の音声出力部であるメインスピーカー182を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクターおよび音声出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マイク入力端子と、ライン入力端子と、スピーカーを内蔵したプロジェクターの場合、マイク入力端子からの音声と、ライン入力端子からの音声をミキシングしてスピーカーから出力している。
【0003】
例えば、特開平5−64286号公報では、マイク入力端子にマイクピンが挿入されるとオンになるスイッチと、スイッチがオンになるとミキサーに入力されるミュージックレベルを低下させる回路を備えたマイクミキシング回路を用いて歪みのない音声出力を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−64286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記公報の手法のように、音声出力レベルを低下させる制御が行われた場合、ユーザーがボリュームを増加させる操作を行った場合であっても十分な音量を得られないことがある。なぜなら、プロジェクター等は、複数種の入力端子からの複数種の音声をミキシングするためには、スピーカー等の出力許容範囲を各音声に割り当てる必要があるからである。例えば、プロジェクター等が、マイク入力端子からの音声と、ライン入力端子からの音声のそれぞれに半分ずつの出力許容範囲を割り当てると、各音声の音圧レベルが低下してしまい、ユーザーがボリュームを増加させる操作を行った場合であっても十分な音量を得られない。
【0006】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決することにより、複数種の音声を入力して同時に出力し得る状況で、音声をより適切に出力し得るプロジェクターおよび音声出力方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様の1つであるプロジェクターは、第1の音声信号を入力する第1の音声入力部と、第2の音声信号を入力する第2の音声入力部と、前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成する第1の音声増幅部と、前記第2の音声信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成する第2の音声増幅部と、前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を出力する第1の音声出力部と、前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を出力する第2の音声出力部と、前記第1の音声信号または前記第1の増幅音声信号が閾値を超えるかどうかを判定することによって前記第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の態様の1つである音声出力方法は、第1の音声出力部および第2の音声出力部を有するプロジェクターにおける音声出力方法であって、第1の音声信号を入力し、第2の音声信号を入力し、前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成し、前記第2の音声信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成し、前記第1の音声信号または前記第1の増幅音声信号が閾値を超えるかどうかを判定することによって第1の音声信号が入力されているかどうかを判定し、前記第1の音声信号が入力されていると判定した場合に、前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を前記第1の音声出力部に出力させ、前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を前記第2の音声出力部に出力させることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、プロジェクターは、複数種の音声を入力して同時に出力し得る状況であっても、各音声を異なる音声出力部から出力できるため、音声をより適切に出力することができる。
【0010】
また、本発明の態様の1つであるプロジェクターは、第1の音声信号を入力する第1の音声入力部と、第2の音声信号を入力する第2の音声入力部と、前記第2の音声信号の右チャンネル信号または左チャンネル信号あるいは前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成する第1の音声増幅部と、前記第2の音声信号の左チャンネル信号または右チャンネル信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成する第2の音声増幅部と、前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を出力する第1の音声出力部と、前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を出力する第2の音声出力部と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の態様の1つである音声出力方法は、第1の音声出力部および第2の音声出力部を有するプロジェクターにおける音声出力方法であって、第1の音声信号を入力し、第2の音声信号を入力し、前記第1の音声信号が入力されていない場合に、前記第2の音声信号の右チャンネル信号または左チャンネル信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成し、前記第1の音声信号が入力されている場合に、前記第1の音声信号を増幅して前記第1の増幅音声信号を生成し、前記第2の音声信号の左チャンネル信号または右チャンネル信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成し、前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を前記第1の音声出力部に出力させ、前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を前記第2の音声出力部に出力させることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、プロジェクターは、複数種の音声を入力して同時に出力し得る状況であっても、各音声を異なる音声出力部から出力できるため、音声をより適切に出力することができる。
【0013】
また、前記プロジェクターは、前記第1の音声信号が入力されていない場合に、前記第2の音声信号の右チャンネル信号または左チャンネル信号を前記第1の音声増幅部に入力し、前記第1の音声信号が入力されている場合に、前記第1の音声信号を前記第1の音声増幅部に入力する選択部を含んでもよい。
【0014】
これによれば、プロジェクターは、第1の音声信号の入力有無に応じて使用する音声信号を選択することができる。
【0015】
また、前記プロジェクターは、前記第1の音声信号または前記第1の増幅音声信号が閾値を超えるかどうかを判定することによって前記第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部を含んでもよい。
【0016】
これによれば、プロジェクターは、実際に音声が入力されているかどうかに応じて第1の音声信号が入力されているかどうかを判定することができるため、より正確に判定を行うことができる。
【0017】
また、前記第1の音声入力部における端子の接触を検出することによって前記第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部を含んでもよい。
【0018】
これによれば、プロジェクターは、端子の接触を検出することによって第1の音声信号が入力されているかどうかを判定することができるため、より簡易に判定を行うことができる。
【0019】
また、前記第1の音声入力部は、前記第1の音声信号として、マイクからのマイク音声信号を入力するマイク入力端子を含んでもよい。
【0020】
これによれば、プロジェクターは、マイク音声信号を入力する場合にマイク音声をより適切に出力することができる。
【0021】
また、前記第2の音声入力部は、前記第2の音声信号として、音声出力装置からの音声信号を入力する音声入力端子を含んでもよい。
【0022】
これによれば、プロジェクターは、音声出力装置からの音声信号を入力する場合に音声をより適切に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】従来のプロジェクターの機能ブロック図である。
【図2】第1の実施例におけるプロジェクターの機能ブロック図である。
【図3】第1の実施例における音声出力手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施例におけるプロジェクターの機能ブロック図である。
【図5】第2の実施例における音声出力手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明をプロジェクターに適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0025】
(第1の実施例)
図1は、従来のプロジェクター100の機能ブロック図である。プロジェクター100は、マイクに接続されたマイク端子と接続されるマイク入力端子110と、マイク入力端子110からのマイク音声を増幅するマイクアンプ部112と、ライン入力端子120と、マイクアンプ部112からのマイク音声のレベルを検出するとともに、ライン入力端子120からのライン音声のレベルを検出するレベル検出部130を含んで構成されている。
【0026】
また、プロジェクター100は、マイク音声の音量等を調整するゲイン調整部150と、ライン音声の音量等を調整するゲイン調整部151と、レベル検出部130によって検出されたレベル等に応じてゲイン調整部150等を制御する制御部140と、マイク音声とライン音声のミキシングを行う混合部160と、混合部160からの音声を増幅するスピーカーアンプ部170と、スピーカーアンプ部170からの音声を出力するメインスピーカー180を含んで構成されている。
【0027】
このように、従来のプロジェクタ100は、マイク音声とライン音声のミキシングを行った音声を出力するため、適切な音量の音声を出力できない場合がある。
【0028】
図2は、第1の実施例におけるプロジェクター101の機能ブロック図である。プロジェクター101は、第1の音声入力部であるマイク入力端子110と、マイクアンプ部112と、第2の音声入力部であるライン入力端子120と、レベル検出部131を含んで構成されている。
【0029】
また、プロジェクター101は、マイク音声の音量等を調整するゲイン調整部152と、ライン音声の音量等を調整するゲイン調整部153と、レベル検出部131によって検出されたレベル等に応じてゲイン調整部152等を制御する制御部141と、第1の音声増幅部であるスピーカーアンプ部171と、第2の音声増幅部であるスピーカーアンプ部172と、第1の音声出力部であるマイク用スピーカー181と、第2の音声出力部であるメインスピーカー182を含んで構成されている。
【0030】
なお、制御部141は、第1の音声信号であるマイク音声のレベルが閾値を超えるかどうかを判定することによって第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部としても機能する。
【0031】
また、例えば、レベル検出部131およびゲイン調整部152、153はオーディオコントローラーとして機能するDSP(Digital Signal Processor)等であってもよく、制御部141はCPU等であってもよい。その他の各部は、一般的な端子、アンプ、スピーカー等である。
【0032】
次に、これらの各部を用いたプロジェクター101における音声出力手順について説明する。図3は、第1の実施例における音声出力手順を示すフローチャートである。
【0033】
マイク入力端子110は、マイクからマイク音声信号を入力し、外部の音声出力装置(例えば、CDプレーヤー、アンプ等)からの音声信号を入力する音声入力端子の一種であるライン入力端子120は、音声出力装置からライン音声信号を入力する(ステップS1)。マイクアンプ部112は、マイク入力端子110からのマイク音声を増幅する。
【0034】
レベル検出部131は、マイクアンプ部112からのマイク音声信号の音圧レベルを検出し、ライン入力端子120からのライン音声信号の音圧レベルを検出する(ステップS2)。
【0035】
制御部141は、マイク音声信号の音圧レベルが閾値を超えているかどうかを判定する(ステップS3)。なお、この閾値は、例えば、人による音声として識別可能な数値であり、ノイズを除去可能な数値である。
【0036】
マイク音声信号の音圧レベルが閾値を超えている場合、制御部141は、ゲイン調整部152を制御してマイク音声信号のゲインを調整させ(ステップS4)、スピーカーアンプ部171を制御してマイク音声信号を増幅させ(ステップS5)、マイク用スピーカー181は、増幅されたマイク音声信号に基づき、マイク音声を出力する(ステップS6)。
【0037】
また、制御部141は、マイク音声信号の音圧レベルに関わらず、ゲイン調整部153を制御してライン音声信号のゲインを調整させ(ステップS7)、スピーカーアンプ部172を制御してライン音声信号を増幅させ(ステップS8)、メインスピーカー182は、増幅されたライン音声信号に基づき、ライン音声を出力する(ステップS9)。
【0038】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクター101は、複数種の音声を入力して同時に出力し得る状況であっても、各音声を異なる音声出力部から出力することができるため、各音声を内部でミキシングする必要がない。これにより、プロジェクター101は、十分な音量を確保できる上、音声切替等によるノイズ音の発生も抑制できるため、音声をより適切に出力することができる。
【0039】
また、本実施例によれば、プロジェクター101は、マイク音声信号の音圧レベルが閾値を超えているかどうかを判定することにより、実際にマイク音声が入力されているかどうかを判定することができるため、より正確に判定を行うことができる。また、本実施例によれば、ユーザーは、設定を行うことなく、マイク端子を抜き挿しすることによってマイク音声およびライン音声の同時出力とライン音声のみの出力を切り替えることができる。
【0040】
(第2の実施例)
第1の実施例では、複数のスピーカーを有するプロジェクター101について説明したが、次に、1つのスピーカーを有するプロジェクターについて説明する。
【0041】
図4は、第2の実施例におけるプロジェクター102の機能ブロック図である。プロジェクター102は、第1の音声入力部であるマイク入力端子110と、マイクアンプ部112と、第2の音声入力部であるライン入力端子120と、レベル検出部131を含んで構成されている。
【0042】
また、プロジェクター102は、マイク音声の音量等を調整するゲイン調整部154と、ライン音声の音量等を調整するゲイン調整部155と、レベル検出部131によって検出されたレベル等に応じてゲイン調整部154等を制御する制御部142と、第1の音声増幅部であるスピーカーアンプ部173と、第2の音声増幅部であるスピーカーアンプ部174と、第1の音声出力部であるメインスピーカー183と、第2の音声出力部であるメインスピーカー184を含んで構成されている。なお、メインスピーカー183とメインスピーカー184は一体的に構成されており、通常時は、メインスピーカー183が、R音声信号(右チャンネルの音声信号)に基づき、R音声(右チャンネルの音声)を出力し、メインスピーカー184が、L音声信号(左チャンネルの音声信号)に基づき、L音声(左チャンネルの音声)を出力するように構成されている。
【0043】
また、プロジェクター102は、マイク入力端子110にマイク端子が接触しているかどうかを判定する判定部190と、制御部142による制御に応じて、ゲイン調整部155からのRチャンネルの音声信号またはゲイン調整部154からのマイク音声信号を選択する選択部192を含んで構成されている。
【0044】
なお、判定部190は、例えば、スイッチ、CPU等、選択部192は、例えば、セレクター等であってもよい。これら以外のハードウェア構成は第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0045】
次に、これらの各部を用いたプロジェクター102における音声出力手順について説明する。図5は、第2の実施例における音声出力手順を示すフローチャートである。
【0046】
マイク入力端子110は、マイクからマイク音声信号を入力し、ライン入力端子120は、ライン音声信号を入力する(ステップS11)。レベル検出部131は、マイクアンプ部112からのマイク音声信号の音圧レベルを検出し、ライン入力端子120からのライン音声信号の音圧レベルを検出する(ステップS12)。
【0047】
制御部142は、ゲイン調整部155を制御してライン音声信号のゲインを調整させる(ステップS13)。
【0048】
判定部190は、物理的接触を検出するスイッチ等を用いてマイク入力端子110にマイク端子が接触しているかどうかを判定する(ステップS14)。
【0049】
マイク端子が接触している場合、制御部142は、ゲイン調整部154を制御してマイク音声信号のゲインを調整させ(ステップS15)、選択部192にマイク音声信号を選択させ(ステップS16)、スピーカーアンプ部173を制御してマイク音声信号を増幅させ(ステップS17)、メインスピーカー183は、増幅されたマイク音声信号に基づき、マイク音声を出力する(ステップS18)。
【0050】
一方、マイク端子が接触していない場合、制御部142は、選択部192を制御してライン音声信号に含まれるR音声信号を選択させ(ステップS19)、スピーカーアンプ部173を制御してR音声信号を増幅させ(ステップS20)、メインスピーカー183は、増幅されたR音声信号に基づき、R音声を出力する(ステップS21)。
【0051】
また、制御部142は、マイク端子の接触に関わらず、スピーカーアンプ部174を制御してライン音声信号に含まれるL音声信号を増幅させ(ステップS22)、メインスピーカー184は、増幅されたL音声信号に基づき、L音声を出力する(ステップS23)。
【0052】
以上のように、本実施例によっても、プロジェクター102は、第1の実施例と同様の作用効果を奏する。例えば、プロジェクター102は、ライン音声信号とマイク音声信号が入力されている場合、マイク音声とL音声を同時に出力することができ、ライン音声信号のみが入力されている場合、R音声とL音声を同時に出力することができる。
【0053】
また、本実施例によれば、マイク専用のスピーカーが不要であるため、製造業者は、第1の実施例よりも低コストでプロジェクター102を製造することができる。
【0054】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、制御部141は、スピーカーアンプ部171によって増幅された音声信号やマイクアンプ部112によって増幅されていない音声信号が閾値を超えるかどうかを判定してもよい。
【0055】
また、マイク入力端子110や音声入力端子の個数は1つに限定されず、複数の端子が設けられてもよい。また、音声入力端子は、ステレオミニ端子であるライン入力端子120に限定されず、例えば、R端子とL端子で構成されるRCA端子、光デジタル音声端子等であってもよい。
【0056】
また、第1の実施例のプロジェクター101は、第2の実施例の判定部190を有してもよいし、第2の実施例のプロジェクター102は、判定部190に代えて第1の実施例の音圧レベルが閾値を超えているかどうかを判定する判定部を有してもよい。
【0057】
また、制御部141は、マイク音声信号が入力されていない場合、スピーカーアンプ部171、マイク用スピーカー181等への電力供給を停止するように電力供給部を制御してもよい。これによれば、プロジェクター101は、より少ない電力で動作することができる。
【0058】
また、第1の音声信号と第2の音声信号は、マイク音声信号とライン音声信号に限定されない。例えば、第1の音声信号は、音声データに変換されたマイク音声を示す音声信号等であってもよい。
【0059】
また、第2の実施例において、選択部192がマイク音声信号またはL音声信号を選択し、メインスピーカー183がR音声を出力し、メインスピーカー184がマイク音声またはL音声を出力してもよい。
【0060】
また、プロジェクター101、102は、液晶プロジェクター(透過型、LCOS等の反射型)に限定されず、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いたプロジェクター等であってもよい。なお、DMDは米国テキサス・インスツルメンツ社の商標である。また、プロジェクター101、102の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクター等)に分散してもよい。
【符号の説明】
【0061】
101、102 プロジェクター、110 マイク入力端子(第1の音声入力部)、112 マイクアンプ部、120 ライン入力端子(第2の音声入力部、音声入力端子)、131 レベル検出部、141 制御部(判定部)、142 制御部、152〜155 ゲイン調整部、171、173 スピーカーアンプ部(第1の音声増幅部)、172、174 スピーカーアンプ部(第2の音声増幅部)、181 マイク用スピーカー(第1の音声出力部)、182、184 メインスピーカー(第2の音声出力部)、183 メインスピーカー(第1の音声出力部)、190 判定部、192 選択部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の音声信号を入力する第1の音声入力部と、
第2の音声信号を入力する第2の音声入力部と、
前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成する第1の音声増幅部と、
前記第2の音声信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成する第2の音声増幅部と、
前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を出力する第1の音声出力部と、
前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を出力する第2の音声出力部と、
前記第1の音声信号または前記第1の増幅音声信号が閾値を超えるかどうかを判定することによって前記第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部と、
を含むプロジェクター。
【請求項2】
第1の音声信号を入力する第1の音声入力部と、
第2の音声信号を入力する第2の音声入力部と、
前記第2の音声信号の右チャンネル信号または左チャンネル信号あるいは前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成する第1の音声増幅部と、
前記第2の音声信号の左チャンネル信号または右チャンネル信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成する第2の音声増幅部と、
前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を出力する第1の音声出力部と、
前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を出力する第2の音声出力部と、
を含むプロジェクター。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1の音声信号が入力されていない場合に、前記第2の音声信号の右チャンネル信号または左チャンネル信号を前記第1の音声増幅部に入力し、前記第1の音声信号が入力されている場合に、前記第1の音声信号を前記第1の音声増幅部に入力する選択部を含むプロジェクター。
【請求項4】
請求項2、3のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記第1の音声信号または前記第1の増幅音声信号が閾値を超えるかどうかを判定することによって前記第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部を含むプロジェクター。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記第1の音声入力部における端子の接触を検出することによって前記第1の音声信号が入力されているかどうかを判定する判定部を含むプロジェクター。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記第1の音声入力部は、前記第1の音声信号として、マイクからのマイク音声信号を入力するマイク入力端子を含む、
プロジェクター。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記第2の音声入力部は、前記第2の音声信号として、音声出力装置からの音声信号を入力する音声入力端子を含む、
プロジェクター。
【請求項8】
第1の音声出力部および第2の音声出力部を有するプロジェクターにおける音声出力方法であって、
第1の音声信号を入力し、
第2の音声信号を入力し、
前記第1の音声信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成し、
前記第2の音声信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成し、
前記第1の音声信号または前記第1の増幅音声信号が閾値を超えるかどうかを判定することによって第1の音声信号が入力されているかどうかを判定し、
前記第1の音声信号が入力されていると判定した場合に、前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を前記第1の音声出力部に出力させ、
前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を前記第2の音声出力部に出力させる、
音声出力方法。
【請求項9】
第1の音声出力部および第2の音声出力部を有するプロジェクターにおける音声出力方法であって、
第1の音声信号を入力し、
第2の音声信号を入力し、
前記第1の音声信号が入力されていない場合に、前記第2の音声信号の右チャンネル信号または左チャンネル信号を増幅して第1の増幅音声信号を生成し、
前記第1の音声信号が入力されている場合に、前記第1の音声信号を増幅して前記第1の増幅音声信号を生成し、
前記第2の音声信号の左チャンネル信号または右チャンネル信号を増幅して第2の増幅音声信号を生成し、
前記第1の増幅音声信号に基づき、第1の音声を前記第1の音声出力部に出力させ、
前記第2の増幅音声信号に基づき、第2の音声を前記第2の音声出力部に出力させる、
音声出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−3944(P2011−3944A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142880(P2009−142880)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】