説明

プロジェクター保持具

【課題】プロジェクターの機種を変更した場合でも、使用可能であって、X、Y、Z軸の角度調整可能なプロジェクター設置具を提供する。
【解決手段】3本以上のアーム1と、アームホルダー11と、X軸保持具51と、Y軸保持具44と、Z軸ボルトと天井ブラケット31を備えたプロジェクター保持具であって、アーム1の一方端部をプロジェクター固定穴に固定し、アーム1はアームホルダー11に対し自在位置に固定し、アームホルダー11はX軸保持具51に対し回動可能に固定し、X軸保持具51はY軸保持具44に対し回動可能に固定し、Z軸ボルトは天井ブラケット31に対し、回動可能に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、プロジェクターを部屋の壁面あるいは天井に設置する為のプロジェクター設置具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プロジェクターは、多くのメーカーから販売されていて、その設置具もメーカーの専用具が販売されている。しかしながらメーカーオリジナル設置具は高価であった。また、プロジェクター専用形態であるため、プロジェクターを買い換えた時、固定具もまた買い直す必要があった。
【0003】
この為、各メーカーのプロジェクターに対応しながら、X、Y、Z軸において角度調整可能なプロジェクター設置具が望まれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、プロジェクターの機種を変更した場合でも、使用可能であって、X、Y、Z軸の角度調整可能なプロジェクター設置具を提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、3本以上のアームと、アームホルダーと、X軸保持具と、Y軸保持具と、Z軸ボルトと天井ブラケットを備えたプロジェクター保持具であって、アームの一方端部をプロジェクター固定穴に固定し、アームはアームホルダーに対し自在位置に固定し、アームホルダーはX軸保持具に対し回動可能に固定し、X軸保持具はY軸保持具に対し回動可能に固定し、Z軸ボルトは天井ブラケットに対し、回動可能に固定する事を最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のプロジェクター保持具は、アームをアームホルダーに対し、自在位置に固定する事によって、機種によって様々な位置となる固定ボス位置に対応し、よってプロジェクターを次々に変更しても、本発明のプロジェクター保持具にてプロジェクターを保持できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
コの字のY軸保持具に対し、保持具の一部をL型に曲げたL曲げY軸保持具を使用する事によって、天吊り型に対し壁面固定型のプロジェクター保持具とする事ができる。
【実施例1】
【0008】
図1は、アームの斜視図である。1はアームであって、2は固定穴、3は長穴を示している。固定穴2はアーム1の一方端部に配置されている。
【0009】
図2は、アームをアームホルダーに固定した状態を示す斜視図である。11はアームホルダーを示し、12は長穴、13はフック、14はボルトを示している。アーム1とアームホルダー11は、アーム1の長穴2とアームホルダー11の長穴12にボルト14を通し、ナットにて固定されている。ボルトを締め付ける前は、長穴2と長穴12によって、アームは自在方向へ自在な位置で動かす事が可能であり、様々な位置のプロジェクター固定ボス位置に対応が可能としている。
【0010】
図3は、図2に対しアームをプロジェクターに固定した状態を示す斜視図である。プロジェクターの機種によっては、固定ボスが3個、4個のモデルもあり、実施例の図ではアームを4本としているが、固定ボス3個のプロジェクターの場合は、3本のアームを使用する場合もある。
【0011】
図4は、壁面ブラケットを示す斜視図である。31は壁面ブラケットを示し、32はナット、33ブラケット固定穴である。ナット32は、壁面ブラケット31に対し固定されている。ナット32を固定する場合カシメナットを使用する場合もある。壁面ブラケット31は、ブラケット固定穴33を使用し、ビスを用いて壁面あるいは天井面に固定する。
【0012】
図5は、図4に対しZ軸高さ出し具とY軸保持具を固定した状態を示す斜視図である。41はZ軸高さ出し具であって、42はZ軸ボルト頭、43はZ軸ボルト先端部、44はY軸保持具、45はY軸固定穴である。Z軸ボルト42は、Y軸固定具44とZ軸高さ出し具41を貫通してナット32に締め付けられている。この時Y軸固定具44とZ軸高さ出し具41は、壁面ブラケット31に対し、任意の角度位置にて固定する事を可能としている。
【0013】
図6は、X軸保持具を示す斜視図である。51はX軸保持具を示し、52は固定穴、53はX軸ボルトである。固定穴52は反対面に設けられていて、内側にはナットがX軸保持具に対し固定されている。またX軸ボルト53も反対面にも設けられていてX軸保持具に対し固定されている。
【0014】
図7は、図5に対しX軸保持具を組立てた状態を示す斜視図である。54はワッシャを示し、55はボルトである。ボルト55をY軸保持具44のY軸固定穴45を通し、固定穴52に締め付ける事によって、X軸保持具51はY軸保持具44に対し、任意の角度位置にて固定する事を可能としている。
【0015】
図8は、図3で示すブロックと図7で示すブロックを組立てた状態を示す斜視図である。61はワッシャを示し、62はナットである。天井に固定した図7ブロックのX軸ボルト53に対し、アームホルダー11のフック13をぶら下げる形で組立、その後X軸ボルト53にワッシャ61、ナット62を締め付ける事によって、図3のブロックはX軸保持具51に対し、任意の角度位置にて固定する事を可能としている。
【0016】
図9は、プロジェクター保持具の斜視図である。
【0017】
図10は、図9に対しZ軸高さ出し具を伸ばした状態を示す斜視図である。71はZ軸高さ出し具Lを示ししている。この時Z軸ボルト41の長さは、Z軸高さ出し具Lの長さに合せて長くすることは言うまでも無い。
【0018】
図11は、図10に対しY軸保持具44の形状を90度曲げた90度曲げY軸保持具81備えた状態を示す斜視図である。81は90度曲げY軸保持具を示している。90度曲げY軸保持具81を使用する事により、プロジェクター保持具は、天吊り型保持具から壁面固定型保持具として使用することができる。
【0019】
図12は、図9に対しZ軸高さ出し具51を外し、Y軸保持具44に対し壁面ブラケット31を直接固定した状態を示す斜視図である。この時Z軸ボルト42はその距離に応じた短いボルトを使用する事は言うまでも無い。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明のプロジェクター保持具は、プロジェクターの機種を変更した場合でも、使用可能であって、X、Y、Z軸の角度調整可能なプロジェクター設置具として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】アームの斜視図。
【図2】アームをアームホルダーに固定した状態を示す斜視図。
【図3】図2に対しアームをプロジェクターに固定した状態を示す斜視図。
【図4】壁面ブラケットを示す斜視図。
【図5】図4に対しZ軸高さ出し具とY軸保持具を固定した状態を示す斜視図。
【図6】X軸保持具を示す斜視図。
【図7】図5に対しX軸保持具を組立てた状態を示す斜視図。
【図8】図3で示すブロックと図7で示すブロックを組立てた状態を示す斜視図。
【図9】プロジェクター保持具の斜視図。
【図10】図9に対しZ軸高さ出し具を伸ばした状態を示す斜視図。
【図11】図10に対しY軸保持具44の形状を90度曲げた90度曲げY軸保持具81備えた状態を示す斜視図。
【図12】図9に対しZ軸高さ出し具51を外し、Y軸保持具44に対し壁面ブラケット31を直接固定した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
【0022】
1 アーム
2 アーム固定穴
3 アーム長穴
11 アームホルダー
12 長穴
13 フック
14 ボルト
20 プロジェクター
21 ビス
31 壁面ブラケット
32 ナット
33 ブラケット固定穴
41 Z軸高さ出し具
42 Z軸ボルト
43 Z軸ボルト先端部
44 Y軸保持具
45 Y軸固定穴
51 X軸保持具
52 固定穴
53 X軸ボルト
54 ワッシャ
55 ボルト
61 ワッシャ
62 ナット
71 Z軸高さ出し具L
81 90度曲げY軸保持具







【特許請求の範囲】
【請求項1】
3本以上のアームと、アームホルダーと、X軸保持具と、Y軸保持具と、Z軸ボルトと天井ブラケットを備えたプロジェクター保持具であって、アームの一方端部をプロジェクター固定穴に固定し、アームはアームホルダーに対し自在位置に固定し、アームホルダーはX軸保持具に対し回動可能に固定し、X軸保持具はY軸保持具に対し回動可能に固定し、Z軸ボルトは天井ブラケットに対し、回動可能に固定する事を最も主要な特徴とするプロジェクター保持具。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図2】
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【図3】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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