プロファイル情報を利用するためのシステムおよび方法
【課題】汎用設定および応用設定を設定かつ維持するためのプロファイル情報を利用するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】コンピュータ装置は、動作タイプを決定する動作モジュールと、コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を決定する設定モジュールとを備える。さらに、コンピュータ装置は、コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を取得する獲得モジュールをさらに備える。方法は、(1)コンピュータ装置上の動作を決定すること、(2)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を決定すること、(3)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を取得することによって動作する。
【解決手段】コンピュータ装置は、動作タイプを決定する動作モジュールと、コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を決定する設定モジュールとを備える。さらに、コンピュータ装置は、コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を取得する獲得モジュールをさらに備える。方法は、(1)コンピュータ装置上の動作を決定すること、(2)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を決定すること、(3)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を取得することによって動作する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ動作を維持するための方法およびシステムに関し、より具体的には、汎用設定および応用設定を設定および維持するためのプロファイル情報を利用する方法およびシステムに関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2002年7月19日に出願された「電子メールアクセラレータ−サービス事務支援(EMAIL ACCELERATOR PRODUCT−SERVICE BUREAU SUPPORT)」という名称の米国特許出願公開第60/397049号の利益を主張し、参照により本明細書にその全文を組み込むものとする。
【背景技術】
【0003】
多くのビジネス環境において、多数の従業員およびビジネスの遠隔ユーザに関係するデータを記憶するのにサーバが使用される。このサーバは、通常、遠隔ユーザに対しての情報の利用性を高めるために、遠隔コンピュータ装置(「クライアント」)によるアクセスが可能である。遠隔コンピュータ装置によるアクセスが可能なサーバ上にファイルを設けることによって、会社内での情報の配布が増加する。データへの遠隔アクセスは、販売要員または多数の従業員がオフィスから離れて営業する環境においては、より重要である。一例として、遠隔従業員は、最新の情報に頼って、在庫変化、価格データ、および企業行事についての通知を受ける。
【0004】
この種のコンピュータ環境に対する1つの問題は、汎用設定および応用設定を設定および維持することである。現在、ユーザは、コンピュータと、応用設定とを個々に入手して維持しなくてはならない。このことは、ユーザだけではなく、サーバおよびアプリケーションの管理者にも非常な重荷となることがある。
【0005】
別の問題は、ユーザが、各自の特有の状況に対する設定の最適選択が何かを知らない場合があることである。多様なアプリケーションと異なる接続形式によって、異なる設定を必要とする多種多様な異なるシナリオにつながる可能性がある。したがって、接続および/またはアプリケーションの効率を最大化することは、最も高度なコンピュータユーザを除く、すべてのユーザには不可能に近い。
【0006】
さらに別の問題は、ユーザが設定のすべてを維持しなくてはならない場合に、会社の管理者は、ユーザ設定のいずれに対しても支配権がないことである。重荷となり得る設定としては、それに限定はされないが、同期される電子メールの大きさ、セキュリティ、暗号設定、メールサーバがユーザをサポートするユーザが使用を許可される装置およびその他がある。
【0007】
したがって、前記の欠点を迅速かつ効率的に解決する、未解決のニーズが業界において存在している。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、汎用設定および応用設定を設定および維持するためのプロファイル情報を利用するシステムおよび方法を提供する。本発明は、前記動作を実行するためのコンピュータ装置として概念化することができる。このコンピュータ装置は、動作タイプを決定する動作モジュールと、コンピュータ装置上で前記動作を実行するための設定の組を決定する設定モジュールとを含む。さらに、このコンピュータ装置は、コンピュータ装置上で前記動作を実行するための設定の組を獲得する獲得モジュールをさらに含む。
【0009】
本発明は、汎用設定および応用設定を設定および維持するためのプロファイル情報を利用する方法として概念化することもでき、この方法は、(1)コンピュータ装置上での動作を決定するステップ、(2)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を決定するステップ、および(3)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を獲得するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
請求の範囲に定義される本発明は、以下に示す図面を参照すればよりよく理解することができる。図面内における構成要素は、必ずしも相対的に縮尺されていないが、その代わりに本発明の原理を明確に説明することを重視したものである。
【図1】本発明のプロファイルシステムを使用するサーバコンピュータシステムおよび遠
【図2A】図1に示す、本発明のプロファイルシステムを使用するサーバの一例を示すブロック図である。
【図2B】図1に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する遠隔装置の一例を示すブロック図である。
【図2C】図1に示す、本発明のプロファイルシステムが使用することのできる、例示「パワーユーザ」グループ用の例示「受信箱」プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェースの一例を示す図である。
【図2D】図1に示す、本発明のプロファイルシステムが使用することのできる、例示「マーケティング」グループ用の例示プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェ
【図2E】図1に示す、本発明のプロファイルシステムが使用することのできる例示個人ユーザSuzy Que用の例示プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェースの一例を示す図である。
【図3】図1および2Aに示す、サーバ上の本発明のプロファイルシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、管理者生成プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、インポートプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、ユーザインポートプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、グループインポートプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、ユーザサインアッププロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、ユーザ同期発見プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、プロファイル定義プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、プロファイル割当てプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、優先順位確立プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】図1〜12に示す、本発明のプロファイル設定を使用する、遠隔装置のプロセスフローの一例を示すフローチャートである。
【図14A】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、遠隔装置上で動作する同期プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図14B】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、サーバ同期プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図15A】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、クライアントプロファイル交換プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図15B】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、サーバプロファイル交換プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、クライアント設定編集プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、クライアント設定使用プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に記述する発明は、汎用設定および応用設定を設定して維持するためのプロファイル情報を利用する、すべてのコンピュータ処理システムに応用可能である。以下では、単独コンピュータに関して記述するが、遠隔装置データ同期システム用のシステムおよび方法は、通常、ネットワーク化コンピュータ設備に実装され、そのような設備では、多数のコンピュータ装置が、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、またはLANとWANの組合せを介して通信する。
【0012】
本発明のプロファイルシステムは、管理者に汎用設定および応用設定をグループ化する論理的方法を提供し、それによってグループに設定を割り当てることができる。これは設定と割当ての複雑なマトリックスである。本発明のプロファイルシステムは、次の3つの主目標を達成する。すなわち、(1)簡単明瞭であるとともに、管理者がユーザ/グループに割り当てることのできる設定の群(すなわち、設定の組)を生成するタスクを簡略化する、管理者用のユーザインターフェースを生成するとともに、ユーザがオーバライドするのが適当な場合にこのインターフェースをユーザに拡張する、(2)他のアプリケーションによって容易に使用することができるフレームワークを生成する、(3)管理者に、特定の設定を命令するか、または同期のアクティビティのデフォルト特性を簡単に設定するとともに、それらのユーザまたはグループに適用される設定のみを設定する能力を与えることである。1組の設定とは、プロファイルと同義語である。
【0013】
本発明のプロファイルシステムの特徴としては、それに限定はされないが、次のものがある。
【0014】
・応用設定は、すべてのアプリケーションに適用できる。
【0015】
・設定の組(すなわちプロファイル)をデフォルトシステム用に構成することができる。
【0016】
・設定の組は、所与の環境に対する応用設定の獲得の解決(resolution)であり、ここでの環境としては、それに限定はされないが、ユーザ、グループ、システム特性、1日の時刻、企業政策または資源利用可能性などがある。
【0017】
・応用設定は、ユーザ、グループ配布リストおよび/または組織単位に割り当てられる。
【0018】
・管理者は、任意のアプリケーションに対する個々の設定を、オーバライド可能にするか、または見えるように設定することができる。
【0019】
・設定の組の適用は、ユーザ、配布リスト、組織単位、またはこれらの応用設定の部分ではないユーザをグループ化する任意の方法に対して行うことができる。一例としては、特定のユーザに対するメールボックス名がある。
【0020】
・応用設定は、それに限定はされないが、例えば、電子メール、課金情報、パーソナルインフォメーションマネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル転送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、プッシュ同期(Push Sync)、レディ同期(ReadySync)、その他がある。各アプリケーション(すなわち、「電子メール、PIM、個人化情報設定、ウェブサイト転送」)に対して、設定の獲得が構成されて、命名される。「電子メール設定」、「PIM設定」および「個人化情報設定」は、すべて異なる応用設定の獲得(collection)である。
【0021】
各カテゴリのプロファイルは、実装時に事前構成されたデフォルトプロファイルを有する。管理者は、最初にこれらのデフォルト設定を構成することができる。次に、管理者は、これらのデフォルト応用設定をオーバライドすることのできる応用設定を生成、設定、かつ命名することができる。次いで、管理者は、これらの生成した応用設定を、任意のユーザ、グループまたは配布リストに承認することができる。必要な場合には装置またはアプリケーションを追加するにはプログラムによる方法もある。管理者は、任意選択でその他の応用設定の組を追加して、これらの設定を、デフォルト設定のオーバライドを必要とする特定のユーザ/グループに割り当てることができる。
【0022】
一般に、管理者は、その顧客が認可されているすべてのアプリケーションとの「AdminConsole」インターフェースを見る。「AdminConsole」によって、管理者は、ユーザの管理、異なるアプリケーションの構成およびプロファイルの管理を含む、システムを構成することが可能になる。これらのプロファイルメニューの下で、プロファイルは、プロファイルの汎用組(すなわち、設定の組の組)と、各アプリケーションに対するプロファイルの組とにセグメント化される。各種類のプロファイルは、「カテゴリ」と呼ばれる。カテゴリのそれぞれの下には、実装時に生成される「デフォルト」と呼ばれるプロファイルがあり、このデフォルトには、明示的な割当てが実行されなかったときに使用する設定が含まれる。
【0023】
管理者は、カテゴリをクリックすることによって特定のカテゴリ内に新規プロファイルを生成することができる。管理者は、「Power Sales」のような、プロファイル(または命名された設定の組)上をクリックすることができる。個人応用設定が定義されると、それらはその命名されたプロファイルの下に保存される。次いで、そのプロファイルを、ユーザまたはグループに割り当てることができる。管理者は、特定のユーザまたはグループに対する設定を管理する。管理者が、特定のユーザまたはグループに対する「特性」を選択すると、ダイアログボックスが現れる。実装された各アプリケーションによって、プロファイルを、選択されたユーザまたはグループに対して適用することが可能となる。配設が完了すると、「管理者」は終了する。
【0024】
理想的には、管理者ユーザインターフェースの配置は、次の集約の少なくともいくつかを含む。管理、ユーザ、グループ、ログ、警報、報告、ファイル配布、システム管理、移動データ同期、電子メール、PIM、プロファイル、応用設定および汎用設定。管理ユーザインターフェースは、ログ、警報、ユーザ、グループなどのような共有管理者要素に対するグローバルプレースホルダとなる。
【0025】
これは、ユーザ、グループ、ログ、警報および報告は、1つのダイアログボックスに入ることを意味する。管理者は、これらを管理目的でこのように論理的にグループ化するのを好む場合がある。そのときには、各プロダクトがそれ自体のログまたは警報などを有する場合には、それらが、管理ツリーの中にあり、それらの個別ツリーの中にはない、親グループの下の後続ノードに現れる。プロファイルは命名されたエンティティではないことがあり、それらを割り当てるために管理者はユーザまたはグループをクリックする必要があるので、プロファイルを、ツリーのノードとして表し、かたわらに、プロファイルを設定する方法についての命令を示すことも可能である。したがって、それらを「公開する(unhide)」には、片方で、HTMLか何かで示した命令を用いて、ツリーの上に示される。
【0026】
プロファイルについては、それらは、それ自体のダイアログボックスに入れることが可能であり、それぞれの対応するアプリケーションの下にリストする必要がない。この理由は、管理者は一般にプロファイルをマクロな観点から考えており、したがって電子メールノードに入り、電子メール設定を設定して、次いで、システム管理ノードに入り、再び同じ設定を設定することを望まないであろう。このように、プロファイルはすべて一緒にグループ化される。上述のように、プロファイルノードは、その下にいくつかのサブノードを有し、可能なサブノードの一部を挙げると、「汎用設定」、「電子メール+PIM設定」、「システム管理設定」、「ファイル転送設定」、および「データ同期設定」などである。各サブノードの下には、異なるカテゴリのプロファイルがある。
【0027】
本発明のプロファイルシステムを利用するアプリケーションの一例は、遠隔装置に対する同期事象の動作がある。一例としての遠隔装置データ同期システムは、中央データベース12などのリポジトリを含むことがある。
【0028】
この例示遠隔装置データ同期システムは、同期されている装置とリポジトリの間のデータ変更を調停して、ユーザ同期セッションを管理する。各遠隔クライアント装置は、その装置を同期させるために書かれたクライアントソフトウェアを使用する。このクライアントのファンクションは、それに限定はされないが、Palm OS、MSアウトルック、その他を含むクライアント装置の固有のデータフォーマットとのインターフェースを提供し、遠隔装置データ同期システムとデータ変更を伝達することである。この伝達は、HTTPまたはHTTPS(ユーザ選択可能)を介して実行することが可能であり、したがってそれは保護されており、ファイアウォール構成に影響を与えない。
【0029】
例示的なプロファイルカテゴリとして、「受信箱設定(Inbox settings)」がある。通常、同期システムは、サーバのメールボックスと遠隔装置の電子メールアプリケーションの間で同期される電子メールの量と種類に対する制御を可能にする。標準的な設定には、電子メールをその本文をある文字数に制限することによって切り捨てること、添付物をダウンロードするかどうか、またそれが許可する場合にはダウンロードされた添付物の大きさを制限すること、電子メールを同期するのに有効な日数、およびファイル拡張子(マイクロソフトWord文書の場合の.docなど)によって識別される添付の種類に対する制御が含まれる。
【0030】
多くのユーザは、特に低帯域幅接続(例えば、広域無線)に応用される場合に、これらの設定の分枝を理解することができない。したがって、管理者は、合理的なデフォルトを提供するか、または特定の設定の変更を許可しないことも必要となる。管理者は、「パワーユーザ」と呼ばれる見識のあるユーザに対する「受信箱」カテゴリに対するプロファイルと、「ビギナーユーザ(Novice User)」と呼ばれるプロファイルとを設定することもできる。「パワーユーザ」プロファイルは、電子メール本文に対する2000文字制限および添付なしをデフォルトとする以外のすべての設定を遠隔装置上で調節することをユーザに許可するのに対して、「ビギナーユーザ」プロファイルは、多数の設定の変更をユーザに許可しないことになる。見識の低いユーザの能力を制限することによってそれらのユーザが望む電子メールのすべてを見ることは禁止されるが、それによって、組織が無線アクセス課金による不合理な費用をこうむることがなくなる。
【0031】
例示の遠隔装置データ同期システムは、プロファイル情報の新規バージョンが利用可能な場合には、ユーザが同期するときに、クライアントプロファイル情報の自動更新の案内も提供する。サーバが、新規のプロファイル情報を送り出し、同期プロセスの一部としてそれを遠隔装置に実装する。したがって、通常、ユーザまたは管理者による中断は必要ではない。
【0032】
一代替実施形態においては、本発明のプロファイルシステムは、「移動サービス局」が使用することにより多数のサービスへのアクセスを提供することができる。これらのサービスとしては、それに限定はされないが、「エクスチェンジ(Exchange)」および「ドミノ(Domino)」がある。「移動サービス局」は多重デバイス型サポートも提供することができる。
【0033】
「移動サービス局」は、組織体に対して電子メールサービスを提供することができる。契約を結ぶと、「移動サービス局」は、その組織体のメールサーバに接続するサーバを配備することになる。この接続は、一般に、VPNを介して行われ、その場合に、移動サーバは、組織体メールサーバへ常時接続の保護された接続を維持することになる。「移動サービス局」は、それ自体のドメイン下で動作し、VPNを介して組織体ドメインに接続する。有効なサービス局には、組織体のサーバ設置に対してほとんど修正を必要としない。
【0034】
「移動サービス局」は、組織体メールサーバに接続するためのユーザリストおよびインフラストラクチャーを管理する。ファンクション、デバイスおよびサーバサポートの基本特徴を別にして、その第1の利点は、この解決策は組織体のインフラストラクチャーへの侵入が最小であることである。この限定は、「移動サービス局」のサービスを利用するために、組織体がVPN接続を構成/許可しなくてはならないことを意味する。他のすべての構成は、「移動サービス局」側で構築される。これには、ドメイントラスト、ユーザ権利、メール構成その他が含まれる。
【0035】
「移動サービス局」は、それ自体のサーバマシーンを、組織体サーバからの一方向の委託(trust)を使用するように構成している。この委託によって、組織体のサーバマシーンは、組織体サービス管理アカウントの下でメールサーバにアクセスする間に、「移動サービス局」ドメイン下で作動することを許可されている。
【0036】
クライアントが契約するときには、少ないユーザアカウントで開始することが多い。「移動サービス局」は、これらの少数のユーザアカウントをサポートするのにサーバ(単数または複数)全体を構成することを望まないのは理解ができることである。時間が経過すると、初期のアカウントが有効に実装されると、このアカウントをサポートするのに1つまたは多数のサーバを専用にすることは当然のことである。
【0037】
しかしながら、サービス局を適用する初期においては、単一の同期サーバが、多数の組織体サーバからの接続および同期を行うことができるであろう。装置所有者は、インターネット上で同期サーバに接続することになる。次いで、この同期サーバは、ユーザアカウント証明およびユーザの対象組織体電子メールサーバを決定する。それによってユーザは、同期を継続することができる。
【0038】
これが「組織外」解決策であるとすると、セキュリティが極めて重要である。通信は暗号化するとともに、ユーザ証明を暗号化しなくてはならない。サーバ上の情報蓄積は最少にしなくてはならない。サーバ上に記憶される情報は、秘匿対策がとられていなければならない。例えば、組織Aのユーザまたは管理者が、組織Bに関する情報を見ることがあってはならない。組織Aのユーザまたは管理者は、そのサーバ上の組織Bの存在を知ることさえあってはならない。
【0039】
いかなる感度尺度の電子メールサーバ上に記憶された情報も、「移動サービス局」管理者に対してアクセス可能であってはならない。例えば、交信、スケジュール、またはメールは、技術サポートを含むいかなる理由によっても「移動サービス局」に対してアクセス可能であってはならない。
【0040】
「移動サービス局」実装におけるプロファイルへの応用は、所与のユーザに対するメールサーバ、したがってそのユーザが属する組織を決定することである。「移動サービス局」管理者は、(その組織がどの種類のメールサーバを使用するかに応じて)マイクロソフトExchangeまたはロータスDominoカテゴリの下で各組織に対する命名プロファイルを設定し、組織のユーザをそれぞれのプロファイルに割り当てる。
【0041】
事象の順序は次のとおりである。ユーザが「移動サービス局」サーバに接続するとき、そのユーザは、そのシステムの許可されたユーザとして認証される。次いで、ユーザは、システムの実存するユーザとして検証される。ユーザのプロファイル情報が解決(resolve)される。具体的には、メールサーバ(マイクロソフトExchangeまたはロータスDomino)に対するプロファイルが解決されて、その中に、それに対してメールサーバを同期させる設定、そのメールサーバにアクセスするために使用する証明書がある。このアクセス方法は、組織によって異なり(以下を参照)、また証明書ももちろん異なる。この設定は、それら組織のメールボックスにアクセスするのに使用される。したがって、それらをそれらの組織のメールサーバに秘匿処理して接続して維持し、それと同時に、単一の同期サーバ上の複数の組織をサポートする。
【0042】
上述のように、メールサーバおよび使用される証明書へのアクセスは、様々な方法を用いて行うことができる。「Exchange」への「サービス管理者アカウント」アクセスは、定義された「サービス管理」ユーザ(「Exchange」によって定義されている)が、特定のユーザに対するメールにアクセスすることである。「サービス管理」ユーザは、「Exchange」定義によって、すべてのユーザのメールボックスに対する全権を有する。Dominoの下での「Courierアカウント」アクセスは、少し異なるが、主題は同じである。管理者は、特定のマネージャレベルのアカウントを定義し、同期する各ユーザに対して、そのメールボックスへの完全アクセスを提供するように、それらユーザのメールボックスを構成する。
【0043】
別の例は、セキュリティおよび暗号化設定に関する。暗号化設定には、サーバと遠隔装置の間で送信されるデータの暗号化または復号化に使用する暗号化アルゴリズムの種類(例えば、暗号化なし、SSLまたはAES)が含まれる。セキュリティ設定には、証明書の満了期間が含まれる。ここで、ユーザは、各同期の度に、または定期的(おそらく、数時間毎、数日毎、またはなし)にだけ、その認証証明書を入力することを要求されることもある。
【0044】
この種のプロファイルの応用の一つは、ある種の組織体のファイアウォールの背後にアクセスするための要件にある。多くの組織体が、ファイアウォールの背後、したがって同期サーバにアクセスするには、VPN接続を使用することを要求する。VPNは、データを暗号化するので、同期ソフトウェアもそれを暗号化するのは冗長である。これらのユーザに対しては、暗号化を完全に使用不能にしたプロファイルを生成することもできる。ファイアウォール内部から同期サーバにアクセスするだけのユーザに対しては、提供されるアルゴリズムの任意のものを使用して、暗号化を動作可能にすることもできる。
【0045】
別のプロファイルカテゴリは、クライアント設置と配備である。これらの設定を使用して、管理者は、ユーザが使用することを許可されている装置の種類に基づいて、プロファイルを生成することもできる。このプロファイルには、ユーザが、遠隔装置ソフトウェアをそれに実装することが許可されている装置の種類を定義する設定が含まれる。管理者は、許可された装置のみを包含するプロファイルを生成することによって、Palm OS、ポケットPCまたはその他のサポートされる装置のみへの実装に、ユーザを限定することもできる。このようにして、組織体がユーザに使わせたい装置にユーザを限定する。
【0046】
さらに別の例は、プロファイル「受信箱(Inbox)」設定に関して以前に議論したものの拡張である。管理者にとって、(自身で帯域幅を管理する能力に基づいて)ユーザがそれに基づいて同期している「受信箱」を同期するときに、送信されるデータ量を制限することは有用なことである。しかし、ソフトウェアを用いてこれを行うのがより現実的である。例えば、管理者は、どのユーザだけでなく、ユーザが使用している接続の種類に応じたプロファイルを有することもできる。高帯域幅接続用のプロファイルは、(おそらく、ある大きさまで)添付物の同期を可能とし、本文テキストを切り捨てることがない。低帯域幅接続用のプロファイルは、本文テキストの大きさを制限し、添付を同期せずに、おそらくユーザが低帯域幅接続のための添付物を同期することを禁止することさえある。
【0047】
別の例においては、プロファイル分解能(resolution)は、使用される装置に依存することがある。「受信箱」プロファイル例をさらに拡張するために、管理者は、上記の例のいずれかにおけるのと同様に送付されるデータを制限するプロファイル、または送付されるデータ量を制限しないか、またはより少ない程度に制限する1つまたは複数のプロファイルを生成することもできる。次いで、管理者は、装置の種類(ウインドウズCE、Palm OSまたはウインドウズPC)に基づいてユーザの装置にこれらのプロファイルの1つを割り当てることができる。データを制限するプロファイルは、ユーザのPalm OS装置に割り当てることができるが、それはこれらの装置は一般に電子メールおよびその他の情報用に利用できる物理的記憶が少ないからである。本明細書を記述する時点において、ポケットPCは、もう少し多くの記憶が利用可能である。したがって、管理者は、このユーザにPalm OSに割り当てたよりもデータ量の制約がやや小さいプロファイルを割り当てることもできる。最後に、ユーザのPCには、ウインドウズPCは一般にほとんどの電子メールデータに対する豊富な記憶を含むことを想定すれば、データの量を制限しないプロファイルを割り当てることもできる。
【0048】
以上、様々な状況において、いくつかの種類の設定カテゴリを含んで使用されているプロファイルの例について述べるとともに、それらを異なる方法で適用し、解決できることを示した。最も簡単なのは、ユーザ自体に対する解決である。その次は、使用されている接続の速度であり、最後にはその時にユーザが使用している装置の種類である。その他にも、プロファイルを解決するのに使用することのできる多くの特徴がある。一例としては、利用可能な記憶量に基づく解決である。これは、上記の装置に基づく例を洗練するものである。異なるユーザおよびグループに対するプロファイル、および異なる状況におけるプロファイルを解決するのに使用することのできる無数のこれらの変数および特徴がある。
【0049】
次に図面を参照すると、これらの図面では同一の数字はいくつかの図を通して同一の要素を示している。図1は、本発明の好ましい実施形態に関係して使用されるプロファイルシステムを使用するシステム10の基本構成要素を示す。このシステム10は、遠隔クライアントシステム15、17、18および19を含む。各クライアントは、アプリケーションを有するとともに、ローカルファイルまたはデータベース16を有することがある。コンピュータサーバ11、21および23は、アプリケーションを包含し、サーバ11は、ネットワーク13上で、それぞれ、中間接続14(a〜d)を介してクライアントシステム15、17、18、19によってアクセス可能な、サーバデータベース12をさらに含む。サーバ11は、コンピュータネットワーク用の管理ソフトウェアを実行して、ネットワーク一部または全部およびその装置類へのアクセスを制御する。クライアントシステム15、17、18および19は、データベース12上に記憶されたサーバデータを共有するとともに、それに限定はされないが、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)などのネットワーク13を介して、モデムを使用する電話線、その他の同様のネットワークまたはこれらのネットワークの任意の組合せを介して、サーバ11にアクセスすることができる。サーバ11は、組織体内のローカルエリアネットワーク(LAN)に接続することもできる。サーバ11も、例えば、それに限定はされないが、メールサーバ、データベースまたはファイルサーバなどのその他の情報サーバまたはデータベースに接続することもできる。
【0050】
プロファイルシステム10の構造および動作によって、サーバ11およびそれに関連するデータベース12は、従来知られているシステムよりも効率良く、クライアントを取り扱うことができる。特に、本発明のプロファイルシステムは、遠隔クライアントシステムをより効率的に動作させられるように遠隔装置を編成する方法を提供する。本明細書に示す同期例においては、各クライアントに対して、最後の更新からのすべての関連する変化を含む、修正(「変更」、「デルタ」、または「更新」)ファイルが、サーバによって定期的に生成される。クライアントシステム15、17、18および19(図1)がサーバ11に接続するとき、そのクライアントに関連する修正ファイルは、サーバによって転送されて、各クライアントの更新のために使用される。
【0051】
クライアントシステム15、17、18および19は、それぞれ遠隔地に配置することができる。クライアントシステム15、17、18および19としては、それに限定はされないが、PC、ワークステーション、ラップトップ、PDA、ページャ、WAP装置、非WAP装置、セル電話、パームデバイスおよびその他がある。すなわち、遠隔クライアントシステム15、17、18および19の1つにおけるユーザが、サーバ11にある共有ファイルからの現在情報を更新することを望む場合に、クライアントシステム15、17、18および19は、それに限定はされないが、WAN、インターネット、または電話回線などのネットワーク13を介して通信することによってサーバ11にアクセスする。
【0052】
第三者コンピュータシステム21および23ならびにデータベース22および24には、遠隔装置に配布するための情報を得るために、プロファイルシステムサーバ11がアクセスすることができる。第三者コンピュータシステム21および23ならびにデータベース22および24から得られるデータは、後にユーザ遠隔装置15、17、18および19がアクセスできるようにするために、プロファイルシステムサーバ11上に記憶することができる。ある種のデータに対して、遠隔ユーザ装置15、17、18および19は、ネットワーク13を使用して、直接的に第三者データにアクセスすることも考えられる。代替的な一実施形態においては、遠隔ユーザ装置15、17、18および19が、組織体のサービスへの導管として作用するサーバ11を介して、コンピュータシステム23およびデータベース24にアクセスすることが考えられる。
【0053】
図2Aに示すのは、図1に示す、本発明のプロファイルシステム100を利用する、サーバ11の例を示すブロック図である。図2Bに示すのは、本発明のプロファイルシステムを利用する遠隔装置15、17、18および19を示す一例である。遠隔装置15、17、18および19としては、それには限定されないが、PC、ワークステーション、ラップトップ、PDA、ページャ、WAP装置、非WAP装置、セル電話、パームデバイスおよびその他がある。遠隔装置15、17、18および19の構成要素は、サーバ11(図2A)についての記述のものと実質的に類似している。しかしながら、ユーザ遠隔装置15、17、18および19内の構成要素の多くは、一般機能においてより限定されたものであることが考えられる。
【0054】
一般的に、ハードウェアアーキテクチャの観点では、本明細書に示すコンピュータデバイス11、15、17、18および19は、図2Aに示すように、プロセッサ41、記憶装置42メモリ42、およびローカルインターフェース43を介して通信可能に結合された1つまたは複数の入出力(I/O)装置(または周辺装置)を含む。ローカルインターフェース43は、例えば、それに限定はされないが、1つまたは複数のバス、あるいは当該技術において知られている、その他の有線または無線の接続とすることができる。ローカルインターフェース43には、簡単にするために省略してあるが、通信を可能にするために、コントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、中継器、および受信器などの追加の要素を含めることができる。さらに、ローカルインターフェース43には、前述の構成要素間の適切な通信を可能にするために、アドレス、制御、および/またはデータ接続を含めることができる。
【0055】
プロセッサ41は、メモリ42に記憶することのできるソフトウェアを実行するためのハードウェアデバイスである。プロセッサ41は、実質的に任意の専用または市販のプロセッサ、中央処理装置(CPU)またはコンピュータ11、21および23に関連するいくつかのプロセッサ間の補助プロセッサ、および(マイクロチップの形態の)半導体ベースマイクロプロセッサまたはマクロプロセッサである。好適な市販のマイクロプロセッサの例としては次のものがある。それは、米国インテル社(Intel Corporation)の80x86またはPentium(登録商標)シリーズマイクロプロセッサ、米国IBM社のPowerPCマイクロプロセッサ、サンマイクロシステムズ社(Sun Microsystems, Inc.)のSparcマイクロプロセッサ、米国Hewlett−Packard社のPA−RISCシリーズマイクロプロセッサ、または米国モトローラ社(Motorola Corporation)の68xxxシリーズマイクロプロセッサである。
【0056】
メモリ42は、揮発性メモリ要素(例えば、ランダムアクセスメモリ(ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)などのRAM)および非揮発性メモリ要素(例えば、ROM、消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(EEPROM)、プログラム可能読出し専用メモリ(PROM)、テープ、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、ディスク、ディスケット、カートリッジ、カセットまたはその他など)の任意のもの、または組合せとすることができる。さらに、メモリ42には、電気式、磁気式、光学式、および/またはその他の種類の記憶媒体を組み入れることができる。ここでメモリ42は、分散型アーキテクチャを有してもよく、様々な構成要素が互いに遠隔位置に配置されるが、プロセッサ41によってアクセス可能であることに注意されたい。
【0057】
メモリ42内のソフトウェアには、1つまたは複数の個別のプログラムを含めて、その各々が論理機能を実現するための実行可能な命令の順序リストを備えてもよい。図2Aに示す例において、メモリ42内のソフトウェアは、好適なオペレーティングシステム(O/S)51および本発明のプロファイルシステム100を含む。図示した例においては、管理者に、汎用および応用設定をグループに割り当てられるように、それらをグループ化する論理的方法を与えるのは、本発明のプロファイルシステム100である。これは、設定および割当ての複雑なマトリックスである。本発明のプロファイルシステム100は、3つの主要目標を達成する。それは、(1)簡単明瞭であって、グループに割り当てることのできる設定の群を生成する管理者のタスクを簡略化する、管理者用ユーザインターフェースを生成し、ユーザがオーバライドするのが適当な場合には、そのインターフェースをユーザにまで拡大する、(2)その他のアプリケーションによって容易に使用することのできるフレームワークを生成する、および(3)管理者に特定の設定を指定する能力を与えることである。
【0058】
本発明のプロファイルシステム100は、遠隔装置15、17、18および19の動作を制御するために、システム管理者が設定の群および個々の設定を確立することを可能にする作用をする。プロファイルシステム100は、管理プロセス120、インポートプロセス140、ユーザサインアッププロセス200、ユーザ同期発見プロセス220、プロファイル定義プロセス240、プロファイル割当てプロセス260、優先順位確立プロセス280、サーバ同期プロセス340およびサーバプロファイル交換プロセス360を含む。
【0059】
好適な市販のオペレーティングシステム51の例の非網羅的リストは次のとおりである。米国マイクロソフト社のWindows(登録商標)オペレーティングシステム、米国のNovell,Inc.から入手可能なNetwareオペレーティングシステム、米国IBM社から入手可能なオペレーティングシステム、多くの供給業者から入手可能な任意のLINUXオペレーティングシステム、または米国ヒューレットパッカード社(Hewlett−Packard Company)、サンマイクロシステムズ社(Sun Microsystems Inc.)、および米国AT&T社などの多くの供給業者から購入可能なUNIX(登録商標)オペレーティングシステム。オペレーティングシステム51は、プロファイルシステム100などのその他のコンピュータプログラムの実行を本質的に制御し、スケジューリング、入出力制御、ファイルおよびデータ管理、メモリ管理、ならびに通信制御および関係するサービスを提供する。しかしながら、本願発明者らは、本発明のプロファイルシステム100は、その他のすべての市販のオペレーティングシステムに適用可能であると考える。
【0060】
プロファイルシステム100は、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト、または実行すべき1組の命令を含む、その他任意のエンティティである。ソースプログラム、したがってプログラムは、通常、コンパイラ、アセンブラ、インタープリタ、その他を介して変換され、これらはメモリ42内に含めても、含めなくてもよく、それによってO/S51と関係して適切に動作させることができる。さらに、プロファイルシステム100は、データおよび方法のクラスを有する、(a)オブジェクト指向プログラミング言語、またはルーチン、サブルーチン、および/または関数を有する、例えば、それに限定はされないが、C、C++、パスカル、ベーシック、フォートラン、コボル、Perl、Java(登録商標)、ADAおよびその他の(b)手続きプログラミング言語で書くことが可能である。
【0061】
このI/O装置には、入力デバイス、例えば、それに限定はされないが、キーボード45、マウス44、スキャナ(図示せず)、マイクロフォン(図示せず)、その他を含めることができる。さらに、I/O装置には、出力装置、例えば、それに限定はされないがプリンタ(図示せず)、ディスプレイ46、その他を含めてもよい。最終的に、I/O装置には、入力と出力の両方を伝達する装置、例えば、それに限定はされないが、(その他のファイル、デバイス、システム、またはネットワークにアクセスするための)NICまたは変調器/復調器47、無線周波数(RF)またはWi−Fiもしくはその他(図示せず)などのその他の送受信器、電話インターフェース(図示せず)、ブリッジ(図示せず)、ルータ(図示せず)などを含めてもよい。
【0062】
コンピュータ11、21および23が、PC、ワークステーション、インテリジェントデバイスまたはその他である場合には、メモリ42内のソフトウェアには、基本入出力システム(BIOS)(簡単にするために省略)を含めてもよい。BIOSは、一組の重要なソフトウェアルーチンであり、これらは、起動時にハードウェアを初期化して試験し、O/S51を始動し、ハードウェア装置間でのデータの転送をサポートする。BIOSは、ROM、PROM、EPROM、EEPROMなどの、ある種の読出し専用メモリに記憶され、その結果としてコンピュータ11、15、16、18、19、21および23が起動されるときに、BIOSを実行することができる。
【0063】
コンピュータ11、15、16、18、19、21および23が動作中のときに、プロセッサ41は、メモリ42内部に記憶されたソフトウェアを実行し、メモリ42との間でデータを送受信し、ソフトウェアに従って、コンピュータ11、15、16、18、19、21および23の動作を全体的に制御するように構成されている。プロファイルシステム100およびO/S51は、プロセッサ41によって、全体または一部を読み出され、おそらくプロセッサ41内でバッファに入れられ、次いで実行される。
【0064】
プロファイルシステム100がソフトウェアに実装されるとき、図2Aおよび2Bに示すように、プロファイルシステム100は、任意のコンピュータ関係システムまたは方法による使用、またはそれと関係しての使用のために、実質的に任意のコンピュータ可読媒体上に記憶できることに留意すべきである。この明細書の文脈においては、コンピュータ可読媒体とは、コンピュータ関係システムまたは方法による使用、またはそれと関係する使用のためのコンピュータプログラムを包含または記憶することのできる、電子式、磁気式、光学式、またはその他の物理的デバイスまたは手段である。プロファイルシステム100は、コンピュータベースシステム、プロセッサ包含システム、または命令を実行するシステムから命令をフェッチすることのできるその他のシステムなどの命令実行システム、器具、または装置による使用、またはそれらに関係した使用のための、任意のコンピュータ可読媒体に具現することができる。
【0065】
この明細書の文脈においては、「コンピュータ可読媒体」とは、命令実行システム、器具または装置による使用、またはそれらと関係する使用のためのプログラムを、記憶、伝達、伝播、または移送することのできる任意の手段であり得る。コンピュータ可読媒体は、例えば、それに限定はされないが、電子式、磁気式、光学式、電磁気式、赤外線、または半導体式のシステム、器具、装置、または伝播媒体である。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅リスト)としては、次のものがある。それは、1つまたは複数の配線を有する電気接続(電子式)、ポータブルコンピュータディスケット(磁気式)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(電子式)、読出し専用メモリ(ROM)(電子式)、消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリ)(電子式)、光ファイバ(光学式)、およびポータブルコンパクトディスク読出し専用メモリ(CDROM)(光学式)がある。ここで、例えば、紙またはその他の媒体は、光学的にスキャニングすることによって、プログラムを電子的に取り込み、次いでコンパイルして、解釈実行するか、または必要であれば適当な方法でその他の処理をして、次いで、コンピュータメモリに記憶することができるので、コンピュータ可読媒体は、プログラムをその上に印刷する紙または別の適当な媒体でもよいことに留意されたい。
【0066】
代替一実施形態においては、プロファイルシステム100はハードウェアに実装されており、このプロファイルシステム100は、それぞれは当該技術において周知の次の技術の任意の1つまたは組合せを用いて実装することができる。それは、データ信号に論理関数を実装するための論理ゲートを有するディスクリート論理回路(単数または複数)、適当な組合せ論理ゲートを有する特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能ゲートアレイ(PGA)、利用者書込み可能ゲートアレイ(FPGA)、その他である。
【0067】
図2Bに示してあるのは、図1に示す本発明のプロファイルシステム100を利用する遠隔装置15、17、18および19の例を示すブロック図である。図のように、遠隔装置15、17、18および19は、図2Aに関して説明したサーバ11と同様の構成要素の多くを含む。メモリ62の中には、遠隔装置システム300が位置し、これは以下に示すプロセス、例えば、それには限定されないが、クライアントプロファイル交換プロセス340をさらに含む同期プロセス320、クライアント設定編集プロセス360およびクライアント設定使用プロセス400などを含む。遠隔装置システム300が、図2Bに示すように、ソフトウェアで実装される場合には、それは、任意のコンピュータ関係システムまたは方法による使用、またはそれと関係した使用のための、実質的に任意のコンピュータ可読媒体上に記憶することができる。
【0068】
一代替実施形態においては、遠隔装置システム300はハードウェア中に実装され、この遠隔装置システム300は、プロファイルシステム100(図2A)に関して上記に説明したのと同様の方法で実装することができる。示した例においては、本発明のプロファイルシステム100と相互作用するのは、クライアントプロファイル交換プロセス340、クライアント設定編集プロセス400およびクライアント設定使用プロセス420である。クライアントプロファイル交換プロセス360は、ユーザプロファイルの生成を可能にし、クライアント設定編集プロセス400は、それにプロファイル設定を追加するユーザのためのファンクションを提供し、クライアント設定使用プロセス420は、プロファイル設定を利用するための説明例である。
【0069】
図2Cに示すのは、図1に示すような、本発明のプロファイルシステム100が利用することのできる、例示的な「パワーユーザ」グループのための例示的「受信箱(Inbox)」設定70に入力するためのユーザインターフェースの例を示す図である。図のように、ユーザインターフェースにおける、パワーユーザ用の受信箱設定70の例には、多様な異なる種類の設定が含まれる。受信箱設定70に対する設定は、他のプロファイルへの参照を含まない個別の種類の設定に対してであり、したがって受信箱設定70は、スタンドアローンプロファイルの例である。
【0070】
例えば、第1の種類の設定は、パワーユーザグループ用の受信箱設定のためのものであり、「同期」71設定およびSyncXpress72設定を含む。「同期」71に対するパワーユーザグループ用の受信箱設定70は、接続または装置種類にかかわらず、遠隔装置の完全同期のための設定である。SyncXpress72に対するパワーユーザグループ用の受信箱設定は、遠隔装置の限定された同期のためである。この種の限定された同期は、一般に、データ伝送に対するコストが非常に高いピーク時間中に実施される。SyncXpress72設定に対する同期動作も、接続が低品質であるかまたは低帯域幅であるときに好ましい。これは、低帯域幅接続は、ある時間において伝送されるデータ量を制限するからであり、伝送される最小量のデータだけが望ましい。
【0071】
「同期」71設定を使用するパワーユーザ用の受信箱設定70は、それに限定はされないが、実行しようとする同期機能の種類を含む。図示した例において特定の種類の設定を「同期」動作に含まれることを指示する方法は、望ましい種類の受信箱同期機能のそれぞれに対して箱73を能動的にマークすることによっている。同期受信箱設定70の種類としては、例えば、それに限定はされないが、受信箱の同期を行うかどうか74A、同期を行う日数74B、指示された文字数の後は電子メールを切り捨てるかどうか74C、それぞれ74Dおよび74Eで示される、添付物を送付するか否か、および最大添付サイズである。
【0072】
パワーユーザ用の受信箱設定70の他の例としては、指示された日数よりも古い記録を遠隔装置15から除去するかどうか74F、送付した電子メールのコピーを遠隔装置15に記憶するかどうか74G、74Hに指示されるようにファイル拡張子の種類を用いてフィルタリングするかどうか、および同期の後にメールの閲覧を行うかどうか74Iがある。
【0073】
追加の設定77としては、「同期」71設定に対して定義された、パワーユーザ用の同様の受信箱設定を、SyncXpress72設定に適用するかどうかがある。動作制御には、それに限定はされないが、設定の保存78A、設定の取消し78、設定の適用78C、または設定機能についてのヘルプ78Dがある。さらに別の追加の設定としては、ユーザが、オーバライド設定79を使用して特徴機能設定74A〜74Iをオーバライドできるか否か79がある。この設定を実装することによって、プロファイルは、ユーザに対して、74A〜74Iの項目で定義された特徴または機能に対して、先に設定されたプロファイル設定の任意のものをオーバライドすることを可能にする。
【0074】
上述の受信箱グループ設定70は、本発明のプロファイルシステム100によって生成することのできるプロファイルにおいて、どのような種類の設定が可能であるかを実証するための、説明だけを目的とするものである。
【0075】
図2Dに示すのは、図1に示すように、本発明のプロファイルシステム100によって利用することのできる、例示「マーケティング」設定80に対する例示プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェースの例を説明する図である。マーケティング設定80は、設定またはプロファイルの他グループへの参照を含む、プロファイルである。プロファイルの設定の他グループへの参照は、上記の図2Cに示すような、スタンドアローンプロファイルするか、または応用設定84Bを参照して示すような、その他のグループプロファイル設定への割当てを含めることができる。このようなグループ設定によって、管理者は、多数の異なる設定を指示することが可能になる。
【0076】
マーケティンググループ設定80は、様々な異なる種類の装置に対する設定を含み、その装置としては、それに限定はされないが、オフィスPC 81A、代替PC 81B、ポケットPC 81C、パーム81D、ブラックベリーデバイス81E、ハンドヘルドPC 81F、およびSyncMLデバイス81Gなどがある。それぞれの種類の装置81A〜81Gに対して1つのプロファイルがあり、それには異なる特徴/機能に対する設定が含まれる。これは、コンピュータ動作用のプロファイルを解決するためのキーとなる、環境特徴の例、すなわちデバイス種類である。
【0077】
各デバイスに対するユーザインターフェースは、ある数の異なる設定ヘッダーを含み、このヘッダーはさらに、オン/オフ82A、アプリケーション83A、応用設定84Aおよびオーバライド85Aを含む。各装置種類およびカテゴリに対する実際の設定は、ヘッダーの下に指示されており、オン/オフ設定類82B、アプリケーション類83B、応用設定類84B(すなわち、その他のプロファイルリストを含めることが可能)およびオーバライド設定類85Bを含む。
【0078】
オン/オフ設定82Bによって、管理者は、83Bにリストされるアプリケーションが、81に指示される装置種類に対して許可されるかどうかを指示することができる。84Bの領域において、管理者は、83Bに指示されるアプリケーションに対して、どの種類の応用設定を使用するかを指示する。これらの応用設定80Bは、図2Cに関して上述したように、スタンドアローンプロファイル設定とするか、または他のプロファイル設定の群とすることができる。さらに別の追加の設定は、ユーザが84Bの設定をオーバライドできるか否か85Bである。設定を実装することによって、プロファイルは、ユーザが項目82B〜84Bに定義する特徴/機能に対する先に設定されたプロファイル設定の任意のものをオーバライドすることを可能にする。
【0079】
追加の設定には動作制御が含まれ、これには、それに限定はされないが、設定の保存88A、設定のキャンセル88、設定の適用88C、または設定機能のヘルプ88Dがある。
【0080】
上記のマーケティンググループ設定は、本発明のプロファイルシステム100によって生成することのできるプロファイルグループにおいてどのような種類の設定が可能かを示すために、説明目的でのみ記述したものである。
【0081】
図2Eに示すのは、図1に示す、本発明のプロファイルシステム100によって利用することのできる、「Suzy Que」用の例示的な個人ユーザ設定90用の例示プロファイル設定のためのユーザインターフェースの例を示す図である。説明の目的で、個人ユーザに対するポイント設定90は、図2Dに関して上述したマーケティングプロファイルと同一のものとして示してある。しかしながら、図2Dのマーケティンググループ設定80について説明したグループプロファイルとは対照的に、個々のユーザに対しては、異なるアプリケーションおよび応用設定を定義することができることを理解されたい。
【0082】
上述の個人ユーザ「Suzy Que」プロファイル設定は、本発明のプロファイルシステム100によって生成することのできる、プロファイルグループ化においてどのような種類の設定が可能であるかを示すために、説明目的だけで記述したものである。
【0083】
図3に示すのは、図1および2Aに示す、サーバ11上での本発明のプロファイルシステム100の動作の例を示すフローチャートである。本発明のプロファイルシステム100は、管理者に、汎用および応用設定をグループ化するための論理的方法を与え、それによってそれらの設定をグループに割り当てることができる。これは、設定と割当てのマトリックスである。さらに、本発明のプロファイルシステム100は、管理者に、簡単明瞭であって、グループに割り当てることのできる設定の群を生成するタスクを簡略化する管理者用ユーザインターフェースを提供するとともに、ユーザがオーバライドするのが適当な場合には、ユーザに対してそのインターフェースを拡張することのできるユーザインターフェースを提供する。また、その他のアプリケーションが容易に使用することのできるフレームワークを生成する。さらに、本発明のプロファイルシステム100は、管理者に、特定の設定を指定するか、または同期のアクティビティのデフォルト特徴を単に設定するとともに、それらのユーザまたはグループに適用する設定だけを設定する能力を提供する。
【0084】
最初にステップ101において、プロファイルシステム100が初期化される。この初期化には、起動ルーチンおよびサーバ11のBIOSに埋め込まれたプロセスが含まれる。初期化には、また、プロファイルシステム100において使用される特定のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0085】
ステップ102において、プロファイルシステム100は、ユーザまたはグループ生成が指示されているかどうかを判定する。ユーザまたはグループ生成は、管理者が新規ユーザまたはグループを生成することを可能にする。ステップ102において、ユーザまたはグループ生成は指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100はステップ104に進む。しかしながら、ステップ102において、ユーザまたはグループの生成が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ103において管理者生成プロセス(admin create process)を実行する。ここでの管理者生成プロセスは、図4に関してさらに詳細に定義される。ステップ103における管理者生成プロセスを実行した後に、プロファイルシステム100は、ステップ117へと進む。
【0086】
ステップ104において、プロファイルシステム100は、ユーザまたはグループ情報インポート動作が指示されているかどうかを判定する。このユーザまたはグループ情報インポート動作によって、管理者は、新規のユーザまたはグループに対する設定をインポートすることが可能となる。ステップ104において、ユーザまたはグループインポート動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ106へと進む。しかしながら、ステップ104において、ユーザまたはグループインポート動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ105おいてインポートプロセスを実行する。ここでのインポートプロセスは、図5に関してより詳細に定義される。ステップ105においてインポートプロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117に進む。
【0087】
ステップ106において、プロファイルシステム100は、ユーザサインアップが指示されているかどうかを判定する。ユーザサインアップ指示は、新規のユーザがプロファイルシステム100に登録するときに行われる。ステップ106において、ユーザサインアップが指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ108に進む。しかしながら、ステップ106において、ユーザサインアップが指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ107においてユーザサインアッププロセスを実行する。ここでのユーザサインアッププロセスは、図8に関してより詳細に定義される。ステップ107においてユーザサインアッププロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0088】
ステップ108において、プロファイルシステム100は、同期の間にユーザが発見されたかどうかを判定する。プロファイスシステム100によって、ユーザは、関係する同期動作中に登録することが可能となる。ステップ108において、同期中に新規ユーザが発見されなかったと判定されると、プロファイルシステム100はステップ111に進む。しかしながら、ステップ108において、同期中にユーザが発見されたと判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ109においてユーザ同期発見プロセス(user sync discover process)を実行する。ここでのユーザ同期発見プロセスは、図9と関係してより詳細に定義される。ステップ109において、ユーザ同期発見プロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0089】
ステップ111において、プロファイルシステム100は、プロファイル定義動作が指示されているかどうかを判定する。このプロファイル定義動作によって、管理者は、新規プロファイルを定義することが可能となる。ステップ111において、プロファイル定義動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100はステップ113に進む。しかしながら、ステップ111において、プロファイル定義動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ112においてプロファイル定義プロセスを実行する。ここでのプロファイル定義プロセスは、図10に関してより詳細が定義される。ステップ112においてプロファイル定義プロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0090】
ステップ113において、プロファイルシステム100は、プロファイル割当て動作が指示されているかどうかを判定する。プロファイル割当て指示は、管理者が既存のプロファイル設定を新規に生成されたプロファイルに割り当てたいと望むときに、行われる。ステップ113において、プロファイル割当て動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム110はステップ115に進む。しかしながら、ステップ113において、プロファイル割当て動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ114においてプロファイル割当てプロセスを実行する。ここでのプロファイル割当てプロセスは、図11に関してより詳細を定義される。ステップ114において、プロファイル割当てプロセスを実行した後に、プロファイルシステム100は、ステップ117へと進む。
【0091】
ステップ115において、プロファイルシステム100は、優先順位確立動作が指示されているかどうかを判定する。優先順位確立動作指示は、管理者が既存のプロファイル設定に対して優先順位を割り当てたいと望むときに、行われる。ステップ115において、優先順位確立動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム110はステップ117に進む。しかしながら、ステップ115において、優先順位確立動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100はステップ116において優先順位確立プロセスを実行する。ここでの優先順位確立プロセスは、図12に関係してより詳細を定義されている。優先順位確立プロセス116を実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0092】
ステップ117において、プロファイルシステム100は、実行すべき動作がさらにあるかどうかを判定する。ステップ117において、実行すべき動作がさらにあると判定されると、プロファイルシステム100は、復帰してステップ102〜117を反復する。しかしながら、ステップ117において、実行すべき動作がもうないと判定されると、プロファイルシステム100はステップ119で終了する。
【0093】
図4に示すのは、図1〜3に示す本発明のプロファイルシステム100が使用する管理者生成プロセス120の一例を説明するフローチャートである。この管理者生成プロセス120によって、管理者は、新規のユーザまたはグループを生成することが可能となる。新規のユーザまたはグループには、それには限定されないが、識別、名、姓、住所およびその他を含めることができる。
【0094】
最初に、ステップ121で、管理者生成プロセス120が初期化されて、上述のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、管理者生成プロセス120に使用される特定のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0095】
次にステップ122において、管理者生成プロセス120は、ユーザ追加動作を実行すべきかどうかを判定する。ユーザ追加動作を実行すべきではないと判定されると、管理者生成プロセス120はステップ131に進む。しかしながら、ユーザ追加動作を実行すべきであると判定されると、管理者生成プロセス120は、ステップ123においてユーザ情報の入力を許可する。好ましい実施形態においては、管理者は、ユーザ情報を入力する。この情報は、それに限定はされないが、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含む、多数の異なる入力装置手段を使用して入力することができる。代替実施形態においては、この情報は、サーバ11上またはそれに接続された別のデータ源から取り込むことができる。
【0096】
ステップ124において、管理者は、ユーザに対して含めようとするデフォルトプロファイルを割り当てる。ステップ125において、管理者は、ユーザをデータベースに追加し、ステップ126において、さらに追加すべきユーザがいるかどうかを判定する。ステップ126において、追加すべきユーザがさらにいると判定されると、管理者生成プロセス120は復帰してステップ123〜126を反復する。
【0097】
ステップ131において、管理者生成プロセス120は、グループ追加動作を実行すべきかどうかを判定する。ステップ131において、グループ追加動作は実行すべきでないと判定されると、管理者生成プロセス120はステップ139に進んで終了する。しかしながら、ステップ131においてグループ追加動作を実行すべきと判定されると、管理者生成プロセス120は、ステップ132において管理者が新規プロファイルグループを生成することを可能にする。ステップ133において、管理者は、グループにデフォルトプロファイルを割り当てることができる。このデフォルトプロファイルには、後に管理者が変更することのできる、デフォルト設定が含まれる。次いで、ステップ134において、管理者生成プロセス120が、グループをデータベース12に追加する。
【0098】
ステップ135において、管理者は、追加されるグループのメンバを定義する。ステップ136において、管理者生成プロセス120は、さらに追加すべきグループがあるかどうかを判定する。ステップ136においてさらに追加すべきグループがあると判定されると、管理者生成プロセス120は復帰してステップ132〜136を反復する。しかしながら、ステップ136において、追加すべきグループがもうないと判定されると、管理者生成プロセス120はステップ139において終了する。
【0099】
図5に示すのは、図2A〜3に示す本発明のプロファイルシステム100が使用するインポートプロセス140の動作の例を示すフローチャートである。インポートプロセス140によって、管理者が、情報を他の供給源から新規生成のユーザおよび/またはグループプロファイル中にインポートすることが可能になる。
【0100】
最初に、ステップ141においてインポートプロセス140が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。初期化には、インポートプロセス140において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0101】
次に、ステップ142において、インポート源が定義される。この源は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスなどの任意の数の周知の入力装置を介して、管理者が入力によって定義することができるか、またはプログラム上で行うことができる。ステップ143において、ユーザ情報をインポートすべきかどうかが判定される。ステップ143において、ユーザ情報をインポートすべきでないと判定されると、インポートプロセス140はステップ145へとスキップする。しかしながら、ステップ143において、ユーザ情報をインポートすべきと判定されると、インポートプロセス140は、ステップ144においてユーザインポートプロセスを実行する。ここでのユーザインポートプロセスは、図6に関してより詳細に定義されている。
【0102】
ステップ145において、グループ情報をインポートすべきかどうかが判定される。ステップ145において、グループ情報をインポートすべきでないと判定されると、インポートプロセス140は、次いでステップ147に進む。しかしながら、ステップ145において、グループ情報をインポートすべきであると判定されると、次いで、インポートプロセス140は、ステップ146においてグループインポートプロセスを実行する。ここでのグループインポートプロセスは、図7に関してより詳細に定義される。
【0103】
ステップ147において、インポートプロセス140は、さらなるユーザおよび/またはグループをインポートすべきかどうかを判定する。ステップ147において、さらにユーザまたはグループをインポートすべきと判定されると、インポートプロセス140は復帰して、ステップ142〜147を反復する。しかしながら、ステップ147において、インポートすべきユーザまたはグループはもうないと判定されると、インポートプロセス140は、ステップ149において終了する。
【0104】
図6に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100によって使用されるユーザインポートプロセス160の動作の例を示すフローチャートである。このユーザインポートプロセス160は、情報をインポートし、プロファイルシステム100のためのデータベース12内に新規ユーザを生成するために実行される。
【0105】
最初に、ステップ161において、ユーザインポートプロセス160が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、ユーザインポートプロセス160において使用される固有のデータ構造用のデータ値の確立も含まれる。
【0106】
ステップ162において、ユーザインポートプロセスは、インポートすべきユーザがいるかどうかを判定する。ステップ162においてインポートすべきユーザがいないと判定されると、ユーザインポートプロセス160はステップ169に進んで終了する。しかしながら、ステップ162において、インポートすべきユーザがいると判定されると、ステップ163において、ユーザインポートプロセス160は、管理者にインポート源を選ぶことを可能にする。インポート源の選択は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスを使用して行うか、またはプログラム上で行うことができる。好ましい実施形態においては、利用可能な入力源は、ユーザインターフェースに表示されて、管理者が、望ましいインポート源を選択することが可能になる。
【0107】
ステップ164において、ユーザインポートプロセス160は、ユーザ情報に入力を可能にする。ユーザ情報の入力は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスを使用して行うか、またはデータファイルの入力を使用してプログラム的に達成することができる。ステップ165において、管理者はユーザインポートプロセス160に対するデフォルトプロファイルを割り当てる。ステップ166において、ユーザ情報が、プロファイルシステム100内のデータベース112に追加される。
【0108】
ステップ167において、ユーザインポートプロセス160は、ユーザの追加が終了したかどうかを判定する。ステップ167において、追加すべきユーザがいないと判定されると、ユーザインポートプロセス160はステップ169において終了する。しかしながら、追加すべきユーザがまだあると判定されると、ユーザインポートプロセス160は、復帰してステップ163〜167を反復する。
【0109】
図7に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100が使用するグループインポートプロセス180の動作の例を示すフローチャートである。グループインポートプロセス180は、情報をインポートして、プロファイルシステム100のためのデータベース12内に新規グループを生成するために実行される。
【0110】
最初に、ステップ181において、グループインポートプロセス180が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、グループインポートプロセス180において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0111】
ステップ182において、グループインポートプロセスは、管理者がインポート源を選択することを可能にする。このインポート源の選択は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスを使用して行うか、プログラム上で行うことができる。好ましい実施形態においては、利用可能な入力源が、ユーザインターフェースに表示されて、管理者が望ましいインポート源を選択することが可能になる。ステップ183において、グループインポートプロセス180は、選択されたインポート源からどのグループを生成すべきかを、管理者が選ぶことを可能にする(ステップ182)。
【0112】
ステップ184において、グループインポートプロセス180は、新規グループを生成する。ステップ185において、新規グループにデフォルトプロファイルが割り当てられて、データベース12に追加される。これらの割当てデフォルトファイルは、管理者によるか、またはプログラム上で割り当てることができる。好ましい実施形態においては、ユーザインターフェースが表示されて、管理者がグループに含めるべきデフォルトファイルを選択することが可能となる。
【0113】
ステップ186において、グループのメンバを生成されたばかりのグループに追加することができる。ステップ191において、グループインポートプロセス180は、ステップ186において生成されたグループに追加されたメンバがあるかどうかを判定する。ステップ191において、グループのメンバとして追加されたユーザが現存すると判定されると、グループインポートプロセス180はステップ195へと進む。しかしながら、ステップ191において、グループに追加されたメンバがいないと判定されると、ステップ192において、グループインポートプロセス180は、選択された源からユーザ情報を取り込む。ステップ193においてグループインポートプロセス180は、デフォルトプロファイルを割り当てて、ステップ194においてユーザをデータベース12に追加する。
【0114】
ステップ195において、ここで定義されたユーザがグループに追加される。ステップ196において、グループに追加すべきユーザがいないかどうかが判定される。ステップ196において、新規に生成したグループに追加するユーザがまだいると判定されると、グループインポートプロセス180は復帰してステップ186〜196を反復する。
【0115】
しかしながら、ステップ196において、グループに追加するユーザがもういないと判定されると、グループインポートプロセス180は、新規に生成されたグループに追加すべきグループがまだあるかどうかを判定する。ステップ197において、追加すべきグループがまだあると判定されると、グループインポートプロセス180は復帰してステップ184〜197を反復する。
【0116】
しかしながら、ステップ197において現在選択されている源に対して追加すべきグループがもうないと判定されると、ステップ198において、グループインポートプロセス180は、処理すべきグループに対してまだ源があるかどうかを判定する。ステップ198において処理すべき源がまだあると判定されると、グループインポートプロセス180が復帰してステップ182〜198を反復する。しかしながら、処理すべき源がもうないと判定されると、グループインポートプロセス180はステップ199で終了する。
【0117】
図8に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するユーザサインアッププロセス200の動作の例を示すフローチャートである。ユーザサインアッププロセス200は、プロファイルシステム100に新規ユーザを登録するときに実行される。ユーザサインアッププロセスの動作の例にはウェブサイトへの接続が含まれているが、その他の種類のネットワーク接続も可能であることが理解される。
【0118】
最初に、ステップ201においてユーザサインアッププロセス200が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、サインアッププロセス200において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。ステップ202において、ユーザサインアッププロセス220は、ウェブサイトへの接続を受け入れる。しかしながら、このファンクションは、サーバへの任意の種類の接続を介して達成することができることを理解すべきである。
【0119】
ステップ203において、ユーザサインアッププロセス200は、ユーザIDおよびPIN入力を受け入れる。ステップ204において、ユーザサインアッププロセス200は、接続ユーザがすでに登録ユーザであるかどうかを判定する。ステップ204において接続ユーザがすでに登録ユーザであると判定されると、サインアッププロセス200はステップ209に進む。
【0120】
しかしながら、ステップ204において、接続されたユーザがすでに登録されたユーザではないと判定されると、ステップ205において、ユーザサインアッププロセス200はユーザ情報の入力を受け入れる。ステップ206において、ユーザサインアッププロセス200は、ユーザにデフォルトプロファイルを割り当てて、ステップ207において、データベース12にユーザを追加する。次いで、ユーザサインアッププロセスは、ステップ209で終了する。
【0121】
図9に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するユーザ同期発見プロセス220の動作の例を示すフローチャートである。ユーザ同期発見プロセス220は、関係する同期動作中にユーザが登録することを可能にする。本発明のプロファイルシステム100を定義するための、本明細書に記載する同期の例は、ユーザが同期動作中に同期サービスに登録することを可能にする機能を有する。
【0122】
最初に、ステップ221において、ユーザ同期発見プロセス220が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、ユーザ同期発見プロセス220において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0123】
ステップ222において、ユーザ同期発見プロセス220は、ユーザ入力IDおよびPIN情報を受け入れる。ステップ223において、ユーザ同期発見プロセスは、ユーザが認証ユーザかどうかを判定する。ユーザが認証ユーザでないと判定されると、ユーザ同期発見プロセス220はステップ229に進む。そうではなく、ユーザが認証ユーザである場合には、ステップ224において、ユーザ同期発見プロセス220が、ユーザがすでにアカウントを有するかどうかを判定する。ステップ224において、ユーザがすでにアカウントを有すると判定されると、ユーザ同期発見プロセス220はステップ229に進む。
【0124】
しかしながら、ステップ224においてユーザがまだアカウントを有していないと判定されると、ユーザ同期発見プロセス220は、ステップ225において、ユーザにユーザ情報を入力することを許可する。この好ましい実施形態においては、この情報は、遠隔装置15、17、18および19のユーザインターフェースを使用して獲得される。ステップ226において、ユーザ同期発見プロセス220は、デフォルトプロファイルを割り当てて、ステップ227においてユーザをデータベースに追加する。次いで、ステップ229において、ユーザ同期発見プロセス220は終了する。
【0125】
図10に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するプロファイル定義プロセス240の動作の例を示すフローチャートである。プロファイル定義プロセス240は、管理者が新規プロファイルを定義することを可能にする。この好ましい実施形態においては、新規プロファイルが、既存のプロファイルをテンプレートとして使用して生成される。本願発明者は、一般に、これがプロファイルを生成するより効率的な方法であると理解するものである。しかしながら、本願発明者らは、プロファイルの生成と個々のプロファイルの割当てを含む、その他の方法を実施することも可能であることを理解している。
【0126】
最初に、ステップ241において、プロファイル定義プロセス240が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、プロファイル定義プロセス240において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0127】
ステップ242において、プロファイル定義プロセス240は、管理者に定義しようとするプロファイルに対するカテゴリを選ぶことを許可する。ステップ243において、管理者は新規プロファイルの割当て名を与える。ステップ244において、管理者は、新規プロファイル用のテンプレートとして使用する既存のプロファイルを選択することができる。管理者は、一般に、所望の新規プロファイルの入力によりよく類似する既存のプロファイルを選択しようとする。新規プロファイルは独立に生成することができることがわかっているが、既存のプロファイルをコピーして、必要な変更だけを行うのが、より効率的であると仮定している。このプロファイル定義プロセス240によって、管理者は、望ましい場合にはステップ245において、新規プルーフプロファイル内の既存設定を変更することが可能になる。
【0128】
次いでステップ246において新規固有プロファイルIDが計算される。この固有プロファイルIDは、任意の種類の固有識別子とすることができる。この好ましい実施形態においては、ハッシュIDが、プロファイル内の情報から生成される。ステップ247において、新規プロファイルがデータベース12に追加される。ステップ248において、さらなるプロファイルを生成すべきかどうかが判定される。さらにプロファイルを生成すべきであると判定されると、プロファイル定義プロセス240が復帰してステップ242〜248を反復する。しかしながら、ステップ248において、生成すべきプロファイルはもうないと判定されると、プロファイル定義プロセス240はステップ249で終了する。
【0129】
図11に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するプロファイル割当てプロセス260の動作の例を示すフローチャートである。プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、異なる既存プロファイルをユーザおよび/またはグループプロファイルに割り当てることが可能になる。既存プロファイルは、スタンドアローンプロファイルとするか、またはその他のプロファイルの群を含む1つのプロファイルとすることもできる。
【0130】
最初に、ステップ261において、プロファイル割当てプロセス260が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、プロファイル割当てプロセス260において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0131】
ステップ262において、プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、修正しようとするユーザまたはグループプロファイルを選択することが可能になる。ステップ263において、プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、ステップ262において選択されたユーザまたはグループに対するカテゴリを選ぶことが可能となる。ステップ264において、プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、リストから既存プロファイルを選択することが可能になる。この好ましい実施形態においては、このリストは、ユーザインターフェースに表示されるが、当該技術で知られているように、このアクティビティを実現するには他の方法がある。
【0132】
ステップ265において、プロファイル割当てプロセス260は、ステップ262において選択されるユーザまたはグループに対して選択すべきカテゴリがまだあるかどうかを判定する。ステップ265において選択すべきカテゴリがまだあると判定されると、プロファイル割当てプロセス260は復帰して、ステップ263〜265を反復する。ステップ265において、割り当てるべき追加のカテゴリがもうないと判定されると、ステップ266において、プロファイル割当てプロセス260は処理されたプロファイルを保存する。
【0133】
ステップ267において、プロファイル割当てプロセス260は、処理すべき追加のユーザまたはグループがあるかどうかを判定する。ステップ267において、処理すべき追加のユーザまたはグループがあると判定されると、プロファイル割当てプロセス260が復帰して、ステップ262〜267を反復する。しかしながら、ステップ267において処理すべき追加のユーザまたはグループがないと判定されると、プロファイル割当てプロセス260はステップ269で終了する。
【0134】
図12に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用する優先順位確立プロセス280の動作の例を示すフローチャートである。優先順位確立プロセス280によって、管理者は、既存のプロファイル設定に優先順位を割り当てることができる。
【0135】
最初に、ステップ281において、優先順位確立プロセス280が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、優先順位確立プロセス280において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0136】
ステップ282において、優先順位確立プロセス280は、既存グループの優先順序を指示する。この好ましい実施形態においては、グループの優先順序は、ユーザインターフェース内のリストを使用して指示される。しかしながら、それには限定されないが、数字またはアルファベット記号、階層指標、およびその他による優先順位の指示を含む、グループの優先順位を指示するその他の方法も同様に許容できることを理解されたい。ステップ283において、管理者は、ステップ284においてグループ優先順位を再割当てすることのできる、グループを選択することができる。
【0137】
ステップ285において、優先順位変更をすべきグループがあるかどうかが判定される。ステップ285において、優先順位を再割当てすべきグループがまだあると判定されると、優先順位確立プロセス280は復帰してステップ283〜285を反復する。しかしながら、ステップ285において、変更するグループ優先順位が他にないと判定されると、ステップ286において、優先順位確立プロセス280は、グループの優先順序をデータベース12に保存する。次いで、優先順位確立プロセス280はステップ289で終了する。
【0138】
図13に示すのは、図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステム100のプロファイル設定を使用する遠隔装置15、17、18および19のプロセスフロー300の例を示すフローチャートである。以後、遠隔装置15、17、18および19は、簡単にするために、遠隔装置15と呼ぶことにする。図示した例において、本発明のプロファイルシステム100を、同期アクティビティを使用して説明する。
【0139】
最初に、ステップ301において、遠隔装置15が初期化される。この初期化には、起動ルーチンおよび遠隔装置15のBIOSに埋め込まれたプロセスが含まれる。この初期化には、遠隔装置15において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。ステップ302において、ユーザは、通常の動作モードで遠隔装置15を操作する。
【0140】
ステップ303において、同期アクティビティ指示が検出されるかどうかが判定される。ステップ303において、同期アクティビティが検出されないと判定されると、プロセスフロー300はステップ305に進む。しかしながら、ステップ303において、同期アクティビティが検出されたと判定されると、ステップ304において同期プロセスが実行される。ここでの同期プロセスは、図14に関して詳細に定義されている。
【0141】
ステップ305において、設定編集アクティビティが検出されるかどうかが判定される。ステップ305において、設定編集アクティビティが検出されないと判定されると、プロセスフロー300はステップ311に進む。しかしながら、ステップ305において、設定編集アクティビティが検出されたと判定されると、ステップ306において、クライアント設定編集プロセスが実行される。ここでのクライアント設定編集プロセスは、図16に関して詳細に定義されている。
【0142】
ステップ311において、クライアント設定を使用するプロセスが検出されるかどうかが判定される。ステップ311において、クライアント設定を使用するプロセスが検出されないと判定されると、プロセスフロー300はステップ313に進む。しかしながら、ステップ311においてクライアント設定を使用するプロセスが検出されたと判定されると、ステップ312において、クライアント設定使用プロセスが実行される。ここでのクライアント設定使用プロセスを使用する汎用プロセスの一例は、図17に関してさらに詳細に定義されている。
【0143】
ステップ313において、遠隔装置上のプロセスフロー300は、さらに行うべきプロセスがあるかどうかを判定する。ステップ313において、行うべきプロセスがもうないと判定されると、プロセスフロー300が復帰してステップ302〜313を反復する。しかしながら、ステップ313において、実行すべき処理がもうないと判定されると、ステップ319において遠隔装置15上のプロセスフロー300は終了する。
【0144】
図14Aに示すのは、図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステム100を使用する遠隔装置15上で動作する同期プロセス320の動作の例を示すフローチャートである。図示した同期プロセス320の例は、遠隔装置15上のデータとサーバ11上のデータ(図1、2Aおよび2B)を同期させる。同期されるデータには、それに限定はされないが、遠隔装置15上のユーザの連絡先、カレンダー、予定事項、メモ、個人別情報データおよびその他がある。遠隔装置15上の情報の同期の別の例は、2002年1月3日出願の「リモートデバイス間でのデータ同期の方法におけるシステム(A SYSTEM IN METHOD FOR DATA SYNCHRONIZATION BETWEEN REMOTE DEVICES)」という名称の米国特許出願第10/037626号に記載されており、これを参照により本明細書に組み入れてある。
【0145】
最初に、ステップ321において、同期プロセス320が初期化されて、上記の遠隔装置15用のプロセスフロー300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、同期プロセス320において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0146】
ステップ322において、同期プロセス320は、サーバ11(図2A)との通信のための機密保持チャネルを確立する。ステップ323において、同期プロセス320は、クライアントを認証することを試みる。この認証は、サーバに証明書を送り、サーバが要求される認証システムで検証することによって実行される。この認証は、接続を試みるユーザが、システムの正当なユーザであることを判定するものである。
【0147】
ステップ324において、同期プロセス320は、クライアントプロファイル交換プロセスを実行する。プロファイル交換プロセスは、同期アクティビティのための遠隔装置15とサーバ11との間の整合性を確保するために、すべての同期アクティビティに先立って実行される。ここでのクライアントプロファイル交換プロセスは、図15に関してより詳細に定義されている。
【0148】
ステップ325において、ステップ324において実行されるクライアントプロファイル交換プロセス中に発見される同期プロセス320に利用可能なプラグインがあるかどうかが判定される。ステップ325において、プラグインが発見されないと判定されると、同期プロセス320はステップ327に進む。しかしながら、ステップ325において、遠隔装置15上に現在実装されているプラグインがあると判定されると、ステップ326において、これらのプラグインの同期が実行される。
【0149】
ステップ327において、同期プロセス320は、同期すべき追加のプラグインがあるかどうかを判定する。同期すべき追加のプラグインがある場合には、同期プロセス320が復帰してステップ325〜327を反復する。しかしながら、ステップ327において、同期すべき追加のプラグインがないと判定されると、ステップ328において、同期プロセス320は通常の同期ステップを実行する。ステップ329において同期プロセス320は終了する。
【0150】
図14Bは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するサーバ同期プロセス340の動作の例を示すフローチャートである。図示した同期プロセス340の例は、遠隔装置15上のデータを、サーバ11(図1、2Aおよび2B)からのデータと同期させる。同期されるデータとしては、それに限定はされないが、遠隔装置15上のユーザの連絡先、カレンダー、予定項目、メモ、個人別情報データおよびその他がある。
【0151】
最初に、ステップ341において、サーバ同期プロセス340が初期化されて、上記の(図3)プロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、サーバ同期プロセス340において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0152】
ステップ342において、サーバ11上のサーバ同期プロセス340は、遠隔装置15、17、18および19(図2B)が、サーバ11(図2A)との通信用の機密保持チャネルを確立するのを待つ。ステップ343において、サーバ同期プロセス340は、ユーザの認証を試みる。この認証は、移動サービス局によって実行される。
【0153】
ステップ344において、同期プロセス340はサーバプロファイル交換プロセスを実行する。サーバプロファイル交換プロセスは、同期アクティビティのために遠隔装置15とサーバ11との間の整合性を確保するために、すべての同期アクティビティに先立って実行される。ここでのサーバプロファイル交換プロセスは図15Bに関してさらに詳細が定義されている。
【0154】
ステップ345において、クライアントプロファイル交換プロセス320(図14A)による同期プロセス340から要求されるプラグインがあるかどうかが判定される。ステップ345において、要求されるプラグインがないと判定されると、同期プロセス340はステップ355に進む。しかしながら、ステップ345において、クライアントプロファイル交換プロセス320の間に要求されるプラグインがあると判定されると、ステップ346においてプラグインを同期すべきかどうかが判定される。ステップ346において、プラグインを同期すべきではないと判定されると、でサーバ同期プロセス340はステップ351に飛ぶ。しかしながら、ステップ346において、プラグインを同期すべきであると判定されると、ステップ347において、サーバ同期プロセス340が、ユーザ用の電子メールプロファイルの検索を実行する。ステップ348において、サーバ同期プロセス340が、電子メールメールボックスを同期させる。
【0155】
ステップ351において、処理すべき他のプラグインがあるかどうかが判定される。ステップ351において、処理すべきプラグインがないと判定されると、サーバ同期プロセス340はステップ355に進む。しかしながら、ステップ351において、処理すべき他のプラグインがあると判定されると、ステップ352において、識別されたユーザに対するその他のプロファイルの検索が実行される。ステップ353において、見出されたプラグインが処理され、ステップ354において同期要求が処理されて、サーバ同期プロセス340が復帰してステップ345を反復する。
【0156】
ステップ355において、通常同期におけるように、ログが処理され、次いでステップ359でサーバ11上の同期プロセス340が終了する。
【0157】
図15Aに示すのは、図1〜14に示す、本発明のプロファイルシステム100を使用するクライアントプロファイル交換プロセス360の動作の例を示すフローチャートである。クライアントプロファイル交換プロセス360は、プロファイル設定をサーバ11上(図2A)のプロファイルシステム100と通信する、遠隔装置15の能力をもたらす。クライアントプロファイル交換プロセス360は、遠隔装置15上の既存の設定を確立し、これらをサーバ11上の本発明のプロファイルシステム100により提供される設定と調和させる。さらに、クライアントプロファイル交換プロセス360は、ユーザが、サーバ11から受け取る設定をオーバライドできるようにする。
【0158】
最初に、ステップ361において、クライアントプロファイル交換プロセス360が初期化されて、上記の遠隔装置15用のプロセスフロー300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、クライアントプロファイル交換プロセス360において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0159】
ステップ362および363それぞれにおいて、フレームワークおよびプラグインプロファイルが、サーバ11へ伝送するために記録されている。ステップ364において、遠隔装置15上の各プロファイルに対するプロファイルIDおよびバージョンIDが、それらの正当性の試験のために検索される。ステップ365において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、プロファイルIDおよびバージョンIDを、遠隔装置15上に存在するプロファイルを試験するために、サーバに送る。すべての交換プロセス360のクライアントが、ステップ366において、サーバ11からの応答を待ち受ける。
【0160】
サーバ11からの応答を受け取ると、ステップ367において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、処理すべきプロファイルがまだあるかどうかを判定する。処理すべきプロファイルはもうないと判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360はステップ375に進み、その他の同期アクティビティを実行する。しかしながら、処理すべきプロファイルがまだあると判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360は、ステップ368において、最初または次のプロファイルを取得して、そのプロファイルおよびバージョンIDを保存する。
【0161】
ステップ371において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、処理すべき設定がまだあるかどうかを判定する。処理すべき設定がこれ以上ない場合には、クライアントプロファイル交換プロセス360は復帰してステップ367を反復する。しかしながら、ステップ371において、処理すべき設定がまだあると判定されると、ステップ372において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、設定がオーバライド可能かどうかを判定する。ステップ372において、現在設定がオーバライド可能であると判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360はステップ374に進む。しかしながら、ステップ372において、受け取られた設定がオーバライド不能であると判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360は、その特定のプロファイル内の特定の設定に対する、すべてのオーバライド設定および値を消去する。ステップ374において、クライアントプロファイル交換プロセス360はサーバ11から受け取るデータ(すなわち設定)にサーバ値オーバライド設定を設定し、復帰してステップ371を反復する。
【0162】
次いで、ステップ375において、クライアントプロファイル交換プロセス360が、他のすべての同期アクティビティを実行し、この同期アクティビティが完了すると、ステップ315において終了する。
【0163】
図15Bに示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するサーバプロファイル交換プロセス380の動作の例を示すフローチャートである。サーバプロファイル交換プロセス380は、プロファイル設定を遠隔装置15(図2B)と通信する、サーバ11(図2A)上のプロファイルシステム100の能力を与える。サーバプロファイル交換プロセス380は、サーバ11上の本発明のプロファイルシステム100によって提供される既存の設定を遠隔装置15に対して確立して、これらを遠隔装置15から受け取る設定と調和させる。
【0164】
最初に、プロファイルIDおよびバージョンID試験に対するクライアント要求を受け取ると、サーバプロファイル交換プロセス380が起動される。ステップ381において、サーバプロファイル交換プロセス380が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、サーバプロファイル交換プロセス380において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0165】
ステップ382において、サーバプロファイル交換プロセス380は、第1および第2のプロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプを遠隔装置15(すなわち、クライアント)から取得する。ステップ383において、サーバ11上の現在プロファイルが、第1/第2プロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプについて判定される。ステップ384において、サーバプロファイル交換プロセス380が、第1/第2プロファイルIDに対するバージョンID、ユーザおよびデバイスタイプを取得する。
【0166】
ステップ385において、遠隔装置15から受け取る第1/第2プロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプと、第1/第2プロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプに対するサーバ11上の現在プロファイルとの比較が行われる。ステップ386においてバージョンが等しいと判定されると、サーバプロファイル交換プロセス380はステップ391に進む。しかしながら、ステップ386においてバージョンが等しくないと判定されると、ステップ387において、サーバプロファイル交換プロセス380は、そのプロファイルを、クライアント上で更新すべきプロファイルのリストに加える。
【0167】
次いで、ステップ391において、サーバプロファイル交換プロセス380は、遠隔装置15からの処理すべきプロファイルがまだあるかどうかを判定する。遠隔装置15から受け取られたものから処理すべきプロファイルがまだあると判定されると、サーバプロファイル交換プロセス380が復帰してステップ382〜391を反復する。しかしながら、ステップ391において、処理すべきプロファイルがそれ以上ないと判定されると、ステップ392において、サーバプロファイル交換プロセス380が、更新されたプロファイルの値のリストを、遠隔装置15(すなわちクライアント)に送り、ステップ399において終了する。
【0168】
図16に示すのは、図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステム100を使用するクライアント設定編集プロセス400の動作の例を示すフローチャートである。クライアント設定編集プロセス400は、ユーザが、サーバ11(図2A)によって提供されるプロファイル設定をオーバライドすることを可能にする。
【0169】
最初に、ステップ401において、クライアント設定編集プロセス400が初期化されて、上記の遠隔装置15用の遠隔装置システム300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、クライアント設定編集プロセス400において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0170】
ステップ402において、サーバ11から受け取られる設定が表示される。この好ましい実施形態においては、設定はユーザインターフェースに表示される。しかしながら、この情報をユーザに表示するにはその他の多数の周知の方法があることを理解されたい。ステップ403において、現在の表示設定がオーバライド可能であるかどうかが判定される。ステップ403において、現在の表示設定がオーバライド不能であると判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ406へと進む。
【0171】
しかしながら、表示された現在設定がオーバライド可能であると判定されると、ステップ404において現在設定がオーバライドされたかどうかが判定される。現在設定がオーバライドされていないと判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ407に進む。現在設定がオーバライドされていると判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ405でオーバライド値を取得して、ステップ408へと進む。
【0172】
ステップ406において、クライアント設定編集プロセス400は、設定入力を使用不能にする。ステップ407において、クライアント設定編集プロセス400は、設定入力に対するサーバ値を取得する。
【0173】
ステップ408において、クライアント設定編集プロセス400は、処理すべき設定がまだあるかどうかを判定する。ステップ408において、処理すべき設定がまだあると判定されると、クライアント設定編集プロセス400は復帰してステップ402〜408を反復する。しかしながら、ステップ408において、処理すべき設定がもうないと判定されると、ステップ411において、クライアント設定編集プロセス400は、ユーザが設定を編集できるようにする。
【0174】
ステップ412において、ユーザによって編集される設定が、サーバ値にリセットする必要があるかどうかが判定される。ステップ412において、設定をサーバ値にリセットすべきであると判定されると、ステップ417において、クライアント設定編集プロセス400は、設定値をサーバ11上のプロファイルシステム100から受け取る値にリセットする。次いで、クライアント設定編集プロセス400はステップ419に進んで終了する。
【0175】
しかしながら、ステップ412において、設定がサーバ値にリセットすべきではないと判定されると、クライアント設定編集プロセス400は、ステップ413において変更された設定を推定する。ステップ414において、設定に対するオーバライド値およびフラグが更新される。ステップ415において、推定すべきユーザ編集設定がまだあるかどうかが判定される。ステップ415において、推定すべきユーザ設定がまだあると判定されると、クライアント設定編集プロセス400が復帰してステップ413〜415を反復する。しかしながら、ステップ415において、推定すべき設定がもうないと判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ419で終了する。
【0176】
図17に示すのは、図1〜16に示す、本発明のプロファイルシステム100からのプロファイル情報を使用するクライアント設定使用プロセス420の動作の例を示すフローチャートである。クライアント設定使用プロセス420は、すべてのプロファイル設定が利用できる方法の例として記載する。
【0177】
最初に、ステップ421において、クライアント設定使用プロセス420が初期化されて、上記の遠隔装置15用の遠隔装置システム300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、クライアント設定使用プロセス420において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0178】
ステップ422において、プロファイル設定がオーバライドされているかどうかが判定される。ステップ422において、プロファイル設定がオーバライドされていると判定されると、ステップ423において、クライアント設定使用プロセスは、そのオーバライド値を取得する。しかしながら、ステップ42において、プロファイル設定がオーバライドされていないと判定されると、ステップ424において、クライアント設定使用プロセス420は、設定のためのサーバ値を取得する。
【0179】
ステップ425において、プロファイル設定はプロセス動作に使用される。プロセス動作を完了した後に、次いで、クライアント設定使用プロセス420がステップ429で終了する。
【0180】
当業者には、本発明の原理から実質的に逸脱することなく、上述の本発明の実施形態に対して多数の修正および変更が可能であることは明白であろう。そのような修正および変更のすべては、添付の請求の範囲に定義される、本発明の範囲に包含されることを意図するものである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ動作を維持するための方法およびシステムに関し、より具体的には、汎用設定および応用設定を設定および維持するためのプロファイル情報を利用する方法およびシステムに関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2002年7月19日に出願された「電子メールアクセラレータ−サービス事務支援(EMAIL ACCELERATOR PRODUCT−SERVICE BUREAU SUPPORT)」という名称の米国特許出願公開第60/397049号の利益を主張し、参照により本明細書にその全文を組み込むものとする。
【背景技術】
【0003】
多くのビジネス環境において、多数の従業員およびビジネスの遠隔ユーザに関係するデータを記憶するのにサーバが使用される。このサーバは、通常、遠隔ユーザに対しての情報の利用性を高めるために、遠隔コンピュータ装置(「クライアント」)によるアクセスが可能である。遠隔コンピュータ装置によるアクセスが可能なサーバ上にファイルを設けることによって、会社内での情報の配布が増加する。データへの遠隔アクセスは、販売要員または多数の従業員がオフィスから離れて営業する環境においては、より重要である。一例として、遠隔従業員は、最新の情報に頼って、在庫変化、価格データ、および企業行事についての通知を受ける。
【0004】
この種のコンピュータ環境に対する1つの問題は、汎用設定および応用設定を設定および維持することである。現在、ユーザは、コンピュータと、応用設定とを個々に入手して維持しなくてはならない。このことは、ユーザだけではなく、サーバおよびアプリケーションの管理者にも非常な重荷となることがある。
【0005】
別の問題は、ユーザが、各自の特有の状況に対する設定の最適選択が何かを知らない場合があることである。多様なアプリケーションと異なる接続形式によって、異なる設定を必要とする多種多様な異なるシナリオにつながる可能性がある。したがって、接続および/またはアプリケーションの効率を最大化することは、最も高度なコンピュータユーザを除く、すべてのユーザには不可能に近い。
【0006】
さらに別の問題は、ユーザが設定のすべてを維持しなくてはならない場合に、会社の管理者は、ユーザ設定のいずれに対しても支配権がないことである。重荷となり得る設定としては、それに限定はされないが、同期される電子メールの大きさ、セキュリティ、暗号設定、メールサーバがユーザをサポートするユーザが使用を許可される装置およびその他がある。
【0007】
したがって、前記の欠点を迅速かつ効率的に解決する、未解決のニーズが業界において存在している。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、汎用設定および応用設定を設定および維持するためのプロファイル情報を利用するシステムおよび方法を提供する。本発明は、前記動作を実行するためのコンピュータ装置として概念化することができる。このコンピュータ装置は、動作タイプを決定する動作モジュールと、コンピュータ装置上で前記動作を実行するための設定の組を決定する設定モジュールとを含む。さらに、このコンピュータ装置は、コンピュータ装置上で前記動作を実行するための設定の組を獲得する獲得モジュールをさらに含む。
【0009】
本発明は、汎用設定および応用設定を設定および維持するためのプロファイル情報を利用する方法として概念化することもでき、この方法は、(1)コンピュータ装置上での動作を決定するステップ、(2)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を決定するステップ、および(3)コンピュータ装置上で動作を実行するための設定の組を獲得するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
請求の範囲に定義される本発明は、以下に示す図面を参照すればよりよく理解することができる。図面内における構成要素は、必ずしも相対的に縮尺されていないが、その代わりに本発明の原理を明確に説明することを重視したものである。
【図1】本発明のプロファイルシステムを使用するサーバコンピュータシステムおよび遠
【図2A】図1に示す、本発明のプロファイルシステムを使用するサーバの一例を示すブロック図である。
【図2B】図1に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する遠隔装置の一例を示すブロック図である。
【図2C】図1に示す、本発明のプロファイルシステムが使用することのできる、例示「パワーユーザ」グループ用の例示「受信箱」プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェースの一例を示す図である。
【図2D】図1に示す、本発明のプロファイルシステムが使用することのできる、例示「マーケティング」グループ用の例示プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェ
【図2E】図1に示す、本発明のプロファイルシステムが使用することのできる例示個人ユーザSuzy Que用の例示プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェースの一例を示す図である。
【図3】図1および2Aに示す、サーバ上の本発明のプロファイルシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、管理者生成プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、インポートプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、ユーザインポートプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、グループインポートプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、ユーザサインアッププロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、ユーザ同期発見プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、プロファイル定義プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、プロファイル割当てプロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、優先順位確立プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】図1〜12に示す、本発明のプロファイル設定を使用する、遠隔装置のプロセスフローの一例を示すフローチャートである。
【図14A】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、遠隔装置上で動作する同期プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図14B】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、サーバ同期プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図15A】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、クライアントプロファイル交換プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図15B】図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステムが使用する、サーバプロファイル交換プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、クライアント設定編集プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステムを使用する、クライアント設定使用プロセスの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に記述する発明は、汎用設定および応用設定を設定して維持するためのプロファイル情報を利用する、すべてのコンピュータ処理システムに応用可能である。以下では、単独コンピュータに関して記述するが、遠隔装置データ同期システム用のシステムおよび方法は、通常、ネットワーク化コンピュータ設備に実装され、そのような設備では、多数のコンピュータ装置が、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、またはLANとWANの組合せを介して通信する。
【0012】
本発明のプロファイルシステムは、管理者に汎用設定および応用設定をグループ化する論理的方法を提供し、それによってグループに設定を割り当てることができる。これは設定と割当ての複雑なマトリックスである。本発明のプロファイルシステムは、次の3つの主目標を達成する。すなわち、(1)簡単明瞭であるとともに、管理者がユーザ/グループに割り当てることのできる設定の群(すなわち、設定の組)を生成するタスクを簡略化する、管理者用のユーザインターフェースを生成するとともに、ユーザがオーバライドするのが適当な場合にこのインターフェースをユーザに拡張する、(2)他のアプリケーションによって容易に使用することができるフレームワークを生成する、(3)管理者に、特定の設定を命令するか、または同期のアクティビティのデフォルト特性を簡単に設定するとともに、それらのユーザまたはグループに適用される設定のみを設定する能力を与えることである。1組の設定とは、プロファイルと同義語である。
【0013】
本発明のプロファイルシステムの特徴としては、それに限定はされないが、次のものがある。
【0014】
・応用設定は、すべてのアプリケーションに適用できる。
【0015】
・設定の組(すなわちプロファイル)をデフォルトシステム用に構成することができる。
【0016】
・設定の組は、所与の環境に対する応用設定の獲得の解決(resolution)であり、ここでの環境としては、それに限定はされないが、ユーザ、グループ、システム特性、1日の時刻、企業政策または資源利用可能性などがある。
【0017】
・応用設定は、ユーザ、グループ配布リストおよび/または組織単位に割り当てられる。
【0018】
・管理者は、任意のアプリケーションに対する個々の設定を、オーバライド可能にするか、または見えるように設定することができる。
【0019】
・設定の組の適用は、ユーザ、配布リスト、組織単位、またはこれらの応用設定の部分ではないユーザをグループ化する任意の方法に対して行うことができる。一例としては、特定のユーザに対するメールボックス名がある。
【0020】
・応用設定は、それに限定はされないが、例えば、電子メール、課金情報、パーソナルインフォメーションマネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル転送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、プッシュ同期(Push Sync)、レディ同期(ReadySync)、その他がある。各アプリケーション(すなわち、「電子メール、PIM、個人化情報設定、ウェブサイト転送」)に対して、設定の獲得が構成されて、命名される。「電子メール設定」、「PIM設定」および「個人化情報設定」は、すべて異なる応用設定の獲得(collection)である。
【0021】
各カテゴリのプロファイルは、実装時に事前構成されたデフォルトプロファイルを有する。管理者は、最初にこれらのデフォルト設定を構成することができる。次に、管理者は、これらのデフォルト応用設定をオーバライドすることのできる応用設定を生成、設定、かつ命名することができる。次いで、管理者は、これらの生成した応用設定を、任意のユーザ、グループまたは配布リストに承認することができる。必要な場合には装置またはアプリケーションを追加するにはプログラムによる方法もある。管理者は、任意選択でその他の応用設定の組を追加して、これらの設定を、デフォルト設定のオーバライドを必要とする特定のユーザ/グループに割り当てることができる。
【0022】
一般に、管理者は、その顧客が認可されているすべてのアプリケーションとの「AdminConsole」インターフェースを見る。「AdminConsole」によって、管理者は、ユーザの管理、異なるアプリケーションの構成およびプロファイルの管理を含む、システムを構成することが可能になる。これらのプロファイルメニューの下で、プロファイルは、プロファイルの汎用組(すなわち、設定の組の組)と、各アプリケーションに対するプロファイルの組とにセグメント化される。各種類のプロファイルは、「カテゴリ」と呼ばれる。カテゴリのそれぞれの下には、実装時に生成される「デフォルト」と呼ばれるプロファイルがあり、このデフォルトには、明示的な割当てが実行されなかったときに使用する設定が含まれる。
【0023】
管理者は、カテゴリをクリックすることによって特定のカテゴリ内に新規プロファイルを生成することができる。管理者は、「Power Sales」のような、プロファイル(または命名された設定の組)上をクリックすることができる。個人応用設定が定義されると、それらはその命名されたプロファイルの下に保存される。次いで、そのプロファイルを、ユーザまたはグループに割り当てることができる。管理者は、特定のユーザまたはグループに対する設定を管理する。管理者が、特定のユーザまたはグループに対する「特性」を選択すると、ダイアログボックスが現れる。実装された各アプリケーションによって、プロファイルを、選択されたユーザまたはグループに対して適用することが可能となる。配設が完了すると、「管理者」は終了する。
【0024】
理想的には、管理者ユーザインターフェースの配置は、次の集約の少なくともいくつかを含む。管理、ユーザ、グループ、ログ、警報、報告、ファイル配布、システム管理、移動データ同期、電子メール、PIM、プロファイル、応用設定および汎用設定。管理ユーザインターフェースは、ログ、警報、ユーザ、グループなどのような共有管理者要素に対するグローバルプレースホルダとなる。
【0025】
これは、ユーザ、グループ、ログ、警報および報告は、1つのダイアログボックスに入ることを意味する。管理者は、これらを管理目的でこのように論理的にグループ化するのを好む場合がある。そのときには、各プロダクトがそれ自体のログまたは警報などを有する場合には、それらが、管理ツリーの中にあり、それらの個別ツリーの中にはない、親グループの下の後続ノードに現れる。プロファイルは命名されたエンティティではないことがあり、それらを割り当てるために管理者はユーザまたはグループをクリックする必要があるので、プロファイルを、ツリーのノードとして表し、かたわらに、プロファイルを設定する方法についての命令を示すことも可能である。したがって、それらを「公開する(unhide)」には、片方で、HTMLか何かで示した命令を用いて、ツリーの上に示される。
【0026】
プロファイルについては、それらは、それ自体のダイアログボックスに入れることが可能であり、それぞれの対応するアプリケーションの下にリストする必要がない。この理由は、管理者は一般にプロファイルをマクロな観点から考えており、したがって電子メールノードに入り、電子メール設定を設定して、次いで、システム管理ノードに入り、再び同じ設定を設定することを望まないであろう。このように、プロファイルはすべて一緒にグループ化される。上述のように、プロファイルノードは、その下にいくつかのサブノードを有し、可能なサブノードの一部を挙げると、「汎用設定」、「電子メール+PIM設定」、「システム管理設定」、「ファイル転送設定」、および「データ同期設定」などである。各サブノードの下には、異なるカテゴリのプロファイルがある。
【0027】
本発明のプロファイルシステムを利用するアプリケーションの一例は、遠隔装置に対する同期事象の動作がある。一例としての遠隔装置データ同期システムは、中央データベース12などのリポジトリを含むことがある。
【0028】
この例示遠隔装置データ同期システムは、同期されている装置とリポジトリの間のデータ変更を調停して、ユーザ同期セッションを管理する。各遠隔クライアント装置は、その装置を同期させるために書かれたクライアントソフトウェアを使用する。このクライアントのファンクションは、それに限定はされないが、Palm OS、MSアウトルック、その他を含むクライアント装置の固有のデータフォーマットとのインターフェースを提供し、遠隔装置データ同期システムとデータ変更を伝達することである。この伝達は、HTTPまたはHTTPS(ユーザ選択可能)を介して実行することが可能であり、したがってそれは保護されており、ファイアウォール構成に影響を与えない。
【0029】
例示的なプロファイルカテゴリとして、「受信箱設定(Inbox settings)」がある。通常、同期システムは、サーバのメールボックスと遠隔装置の電子メールアプリケーションの間で同期される電子メールの量と種類に対する制御を可能にする。標準的な設定には、電子メールをその本文をある文字数に制限することによって切り捨てること、添付物をダウンロードするかどうか、またそれが許可する場合にはダウンロードされた添付物の大きさを制限すること、電子メールを同期するのに有効な日数、およびファイル拡張子(マイクロソフトWord文書の場合の.docなど)によって識別される添付の種類に対する制御が含まれる。
【0030】
多くのユーザは、特に低帯域幅接続(例えば、広域無線)に応用される場合に、これらの設定の分枝を理解することができない。したがって、管理者は、合理的なデフォルトを提供するか、または特定の設定の変更を許可しないことも必要となる。管理者は、「パワーユーザ」と呼ばれる見識のあるユーザに対する「受信箱」カテゴリに対するプロファイルと、「ビギナーユーザ(Novice User)」と呼ばれるプロファイルとを設定することもできる。「パワーユーザ」プロファイルは、電子メール本文に対する2000文字制限および添付なしをデフォルトとする以外のすべての設定を遠隔装置上で調節することをユーザに許可するのに対して、「ビギナーユーザ」プロファイルは、多数の設定の変更をユーザに許可しないことになる。見識の低いユーザの能力を制限することによってそれらのユーザが望む電子メールのすべてを見ることは禁止されるが、それによって、組織が無線アクセス課金による不合理な費用をこうむることがなくなる。
【0031】
例示の遠隔装置データ同期システムは、プロファイル情報の新規バージョンが利用可能な場合には、ユーザが同期するときに、クライアントプロファイル情報の自動更新の案内も提供する。サーバが、新規のプロファイル情報を送り出し、同期プロセスの一部としてそれを遠隔装置に実装する。したがって、通常、ユーザまたは管理者による中断は必要ではない。
【0032】
一代替実施形態においては、本発明のプロファイルシステムは、「移動サービス局」が使用することにより多数のサービスへのアクセスを提供することができる。これらのサービスとしては、それに限定はされないが、「エクスチェンジ(Exchange)」および「ドミノ(Domino)」がある。「移動サービス局」は多重デバイス型サポートも提供することができる。
【0033】
「移動サービス局」は、組織体に対して電子メールサービスを提供することができる。契約を結ぶと、「移動サービス局」は、その組織体のメールサーバに接続するサーバを配備することになる。この接続は、一般に、VPNを介して行われ、その場合に、移動サーバは、組織体メールサーバへ常時接続の保護された接続を維持することになる。「移動サービス局」は、それ自体のドメイン下で動作し、VPNを介して組織体ドメインに接続する。有効なサービス局には、組織体のサーバ設置に対してほとんど修正を必要としない。
【0034】
「移動サービス局」は、組織体メールサーバに接続するためのユーザリストおよびインフラストラクチャーを管理する。ファンクション、デバイスおよびサーバサポートの基本特徴を別にして、その第1の利点は、この解決策は組織体のインフラストラクチャーへの侵入が最小であることである。この限定は、「移動サービス局」のサービスを利用するために、組織体がVPN接続を構成/許可しなくてはならないことを意味する。他のすべての構成は、「移動サービス局」側で構築される。これには、ドメイントラスト、ユーザ権利、メール構成その他が含まれる。
【0035】
「移動サービス局」は、それ自体のサーバマシーンを、組織体サーバからの一方向の委託(trust)を使用するように構成している。この委託によって、組織体のサーバマシーンは、組織体サービス管理アカウントの下でメールサーバにアクセスする間に、「移動サービス局」ドメイン下で作動することを許可されている。
【0036】
クライアントが契約するときには、少ないユーザアカウントで開始することが多い。「移動サービス局」は、これらの少数のユーザアカウントをサポートするのにサーバ(単数または複数)全体を構成することを望まないのは理解ができることである。時間が経過すると、初期のアカウントが有効に実装されると、このアカウントをサポートするのに1つまたは多数のサーバを専用にすることは当然のことである。
【0037】
しかしながら、サービス局を適用する初期においては、単一の同期サーバが、多数の組織体サーバからの接続および同期を行うことができるであろう。装置所有者は、インターネット上で同期サーバに接続することになる。次いで、この同期サーバは、ユーザアカウント証明およびユーザの対象組織体電子メールサーバを決定する。それによってユーザは、同期を継続することができる。
【0038】
これが「組織外」解決策であるとすると、セキュリティが極めて重要である。通信は暗号化するとともに、ユーザ証明を暗号化しなくてはならない。サーバ上の情報蓄積は最少にしなくてはならない。サーバ上に記憶される情報は、秘匿対策がとられていなければならない。例えば、組織Aのユーザまたは管理者が、組織Bに関する情報を見ることがあってはならない。組織Aのユーザまたは管理者は、そのサーバ上の組織Bの存在を知ることさえあってはならない。
【0039】
いかなる感度尺度の電子メールサーバ上に記憶された情報も、「移動サービス局」管理者に対してアクセス可能であってはならない。例えば、交信、スケジュール、またはメールは、技術サポートを含むいかなる理由によっても「移動サービス局」に対してアクセス可能であってはならない。
【0040】
「移動サービス局」実装におけるプロファイルへの応用は、所与のユーザに対するメールサーバ、したがってそのユーザが属する組織を決定することである。「移動サービス局」管理者は、(その組織がどの種類のメールサーバを使用するかに応じて)マイクロソフトExchangeまたはロータスDominoカテゴリの下で各組織に対する命名プロファイルを設定し、組織のユーザをそれぞれのプロファイルに割り当てる。
【0041】
事象の順序は次のとおりである。ユーザが「移動サービス局」サーバに接続するとき、そのユーザは、そのシステムの許可されたユーザとして認証される。次いで、ユーザは、システムの実存するユーザとして検証される。ユーザのプロファイル情報が解決(resolve)される。具体的には、メールサーバ(マイクロソフトExchangeまたはロータスDomino)に対するプロファイルが解決されて、その中に、それに対してメールサーバを同期させる設定、そのメールサーバにアクセスするために使用する証明書がある。このアクセス方法は、組織によって異なり(以下を参照)、また証明書ももちろん異なる。この設定は、それら組織のメールボックスにアクセスするのに使用される。したがって、それらをそれらの組織のメールサーバに秘匿処理して接続して維持し、それと同時に、単一の同期サーバ上の複数の組織をサポートする。
【0042】
上述のように、メールサーバおよび使用される証明書へのアクセスは、様々な方法を用いて行うことができる。「Exchange」への「サービス管理者アカウント」アクセスは、定義された「サービス管理」ユーザ(「Exchange」によって定義されている)が、特定のユーザに対するメールにアクセスすることである。「サービス管理」ユーザは、「Exchange」定義によって、すべてのユーザのメールボックスに対する全権を有する。Dominoの下での「Courierアカウント」アクセスは、少し異なるが、主題は同じである。管理者は、特定のマネージャレベルのアカウントを定義し、同期する各ユーザに対して、そのメールボックスへの完全アクセスを提供するように、それらユーザのメールボックスを構成する。
【0043】
別の例は、セキュリティおよび暗号化設定に関する。暗号化設定には、サーバと遠隔装置の間で送信されるデータの暗号化または復号化に使用する暗号化アルゴリズムの種類(例えば、暗号化なし、SSLまたはAES)が含まれる。セキュリティ設定には、証明書の満了期間が含まれる。ここで、ユーザは、各同期の度に、または定期的(おそらく、数時間毎、数日毎、またはなし)にだけ、その認証証明書を入力することを要求されることもある。
【0044】
この種のプロファイルの応用の一つは、ある種の組織体のファイアウォールの背後にアクセスするための要件にある。多くの組織体が、ファイアウォールの背後、したがって同期サーバにアクセスするには、VPN接続を使用することを要求する。VPNは、データを暗号化するので、同期ソフトウェアもそれを暗号化するのは冗長である。これらのユーザに対しては、暗号化を完全に使用不能にしたプロファイルを生成することもできる。ファイアウォール内部から同期サーバにアクセスするだけのユーザに対しては、提供されるアルゴリズムの任意のものを使用して、暗号化を動作可能にすることもできる。
【0045】
別のプロファイルカテゴリは、クライアント設置と配備である。これらの設定を使用して、管理者は、ユーザが使用することを許可されている装置の種類に基づいて、プロファイルを生成することもできる。このプロファイルには、ユーザが、遠隔装置ソフトウェアをそれに実装することが許可されている装置の種類を定義する設定が含まれる。管理者は、許可された装置のみを包含するプロファイルを生成することによって、Palm OS、ポケットPCまたはその他のサポートされる装置のみへの実装に、ユーザを限定することもできる。このようにして、組織体がユーザに使わせたい装置にユーザを限定する。
【0046】
さらに別の例は、プロファイル「受信箱(Inbox)」設定に関して以前に議論したものの拡張である。管理者にとって、(自身で帯域幅を管理する能力に基づいて)ユーザがそれに基づいて同期している「受信箱」を同期するときに、送信されるデータ量を制限することは有用なことである。しかし、ソフトウェアを用いてこれを行うのがより現実的である。例えば、管理者は、どのユーザだけでなく、ユーザが使用している接続の種類に応じたプロファイルを有することもできる。高帯域幅接続用のプロファイルは、(おそらく、ある大きさまで)添付物の同期を可能とし、本文テキストを切り捨てることがない。低帯域幅接続用のプロファイルは、本文テキストの大きさを制限し、添付を同期せずに、おそらくユーザが低帯域幅接続のための添付物を同期することを禁止することさえある。
【0047】
別の例においては、プロファイル分解能(resolution)は、使用される装置に依存することがある。「受信箱」プロファイル例をさらに拡張するために、管理者は、上記の例のいずれかにおけるのと同様に送付されるデータを制限するプロファイル、または送付されるデータ量を制限しないか、またはより少ない程度に制限する1つまたは複数のプロファイルを生成することもできる。次いで、管理者は、装置の種類(ウインドウズCE、Palm OSまたはウインドウズPC)に基づいてユーザの装置にこれらのプロファイルの1つを割り当てることができる。データを制限するプロファイルは、ユーザのPalm OS装置に割り当てることができるが、それはこれらの装置は一般に電子メールおよびその他の情報用に利用できる物理的記憶が少ないからである。本明細書を記述する時点において、ポケットPCは、もう少し多くの記憶が利用可能である。したがって、管理者は、このユーザにPalm OSに割り当てたよりもデータ量の制約がやや小さいプロファイルを割り当てることもできる。最後に、ユーザのPCには、ウインドウズPCは一般にほとんどの電子メールデータに対する豊富な記憶を含むことを想定すれば、データの量を制限しないプロファイルを割り当てることもできる。
【0048】
以上、様々な状況において、いくつかの種類の設定カテゴリを含んで使用されているプロファイルの例について述べるとともに、それらを異なる方法で適用し、解決できることを示した。最も簡単なのは、ユーザ自体に対する解決である。その次は、使用されている接続の速度であり、最後にはその時にユーザが使用している装置の種類である。その他にも、プロファイルを解決するのに使用することのできる多くの特徴がある。一例としては、利用可能な記憶量に基づく解決である。これは、上記の装置に基づく例を洗練するものである。異なるユーザおよびグループに対するプロファイル、および異なる状況におけるプロファイルを解決するのに使用することのできる無数のこれらの変数および特徴がある。
【0049】
次に図面を参照すると、これらの図面では同一の数字はいくつかの図を通して同一の要素を示している。図1は、本発明の好ましい実施形態に関係して使用されるプロファイルシステムを使用するシステム10の基本構成要素を示す。このシステム10は、遠隔クライアントシステム15、17、18および19を含む。各クライアントは、アプリケーションを有するとともに、ローカルファイルまたはデータベース16を有することがある。コンピュータサーバ11、21および23は、アプリケーションを包含し、サーバ11は、ネットワーク13上で、それぞれ、中間接続14(a〜d)を介してクライアントシステム15、17、18、19によってアクセス可能な、サーバデータベース12をさらに含む。サーバ11は、コンピュータネットワーク用の管理ソフトウェアを実行して、ネットワーク一部または全部およびその装置類へのアクセスを制御する。クライアントシステム15、17、18および19は、データベース12上に記憶されたサーバデータを共有するとともに、それに限定はされないが、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)などのネットワーク13を介して、モデムを使用する電話線、その他の同様のネットワークまたはこれらのネットワークの任意の組合せを介して、サーバ11にアクセスすることができる。サーバ11は、組織体内のローカルエリアネットワーク(LAN)に接続することもできる。サーバ11も、例えば、それに限定はされないが、メールサーバ、データベースまたはファイルサーバなどのその他の情報サーバまたはデータベースに接続することもできる。
【0050】
プロファイルシステム10の構造および動作によって、サーバ11およびそれに関連するデータベース12は、従来知られているシステムよりも効率良く、クライアントを取り扱うことができる。特に、本発明のプロファイルシステムは、遠隔クライアントシステムをより効率的に動作させられるように遠隔装置を編成する方法を提供する。本明細書に示す同期例においては、各クライアントに対して、最後の更新からのすべての関連する変化を含む、修正(「変更」、「デルタ」、または「更新」)ファイルが、サーバによって定期的に生成される。クライアントシステム15、17、18および19(図1)がサーバ11に接続するとき、そのクライアントに関連する修正ファイルは、サーバによって転送されて、各クライアントの更新のために使用される。
【0051】
クライアントシステム15、17、18および19は、それぞれ遠隔地に配置することができる。クライアントシステム15、17、18および19としては、それに限定はされないが、PC、ワークステーション、ラップトップ、PDA、ページャ、WAP装置、非WAP装置、セル電話、パームデバイスおよびその他がある。すなわち、遠隔クライアントシステム15、17、18および19の1つにおけるユーザが、サーバ11にある共有ファイルからの現在情報を更新することを望む場合に、クライアントシステム15、17、18および19は、それに限定はされないが、WAN、インターネット、または電話回線などのネットワーク13を介して通信することによってサーバ11にアクセスする。
【0052】
第三者コンピュータシステム21および23ならびにデータベース22および24には、遠隔装置に配布するための情報を得るために、プロファイルシステムサーバ11がアクセスすることができる。第三者コンピュータシステム21および23ならびにデータベース22および24から得られるデータは、後にユーザ遠隔装置15、17、18および19がアクセスできるようにするために、プロファイルシステムサーバ11上に記憶することができる。ある種のデータに対して、遠隔ユーザ装置15、17、18および19は、ネットワーク13を使用して、直接的に第三者データにアクセスすることも考えられる。代替的な一実施形態においては、遠隔ユーザ装置15、17、18および19が、組織体のサービスへの導管として作用するサーバ11を介して、コンピュータシステム23およびデータベース24にアクセスすることが考えられる。
【0053】
図2Aに示すのは、図1に示す、本発明のプロファイルシステム100を利用する、サーバ11の例を示すブロック図である。図2Bに示すのは、本発明のプロファイルシステムを利用する遠隔装置15、17、18および19を示す一例である。遠隔装置15、17、18および19としては、それには限定されないが、PC、ワークステーション、ラップトップ、PDA、ページャ、WAP装置、非WAP装置、セル電話、パームデバイスおよびその他がある。遠隔装置15、17、18および19の構成要素は、サーバ11(図2A)についての記述のものと実質的に類似している。しかしながら、ユーザ遠隔装置15、17、18および19内の構成要素の多くは、一般機能においてより限定されたものであることが考えられる。
【0054】
一般的に、ハードウェアアーキテクチャの観点では、本明細書に示すコンピュータデバイス11、15、17、18および19は、図2Aに示すように、プロセッサ41、記憶装置42メモリ42、およびローカルインターフェース43を介して通信可能に結合された1つまたは複数の入出力(I/O)装置(または周辺装置)を含む。ローカルインターフェース43は、例えば、それに限定はされないが、1つまたは複数のバス、あるいは当該技術において知られている、その他の有線または無線の接続とすることができる。ローカルインターフェース43には、簡単にするために省略してあるが、通信を可能にするために、コントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、中継器、および受信器などの追加の要素を含めることができる。さらに、ローカルインターフェース43には、前述の構成要素間の適切な通信を可能にするために、アドレス、制御、および/またはデータ接続を含めることができる。
【0055】
プロセッサ41は、メモリ42に記憶することのできるソフトウェアを実行するためのハードウェアデバイスである。プロセッサ41は、実質的に任意の専用または市販のプロセッサ、中央処理装置(CPU)またはコンピュータ11、21および23に関連するいくつかのプロセッサ間の補助プロセッサ、および(マイクロチップの形態の)半導体ベースマイクロプロセッサまたはマクロプロセッサである。好適な市販のマイクロプロセッサの例としては次のものがある。それは、米国インテル社(Intel Corporation)の80x86またはPentium(登録商標)シリーズマイクロプロセッサ、米国IBM社のPowerPCマイクロプロセッサ、サンマイクロシステムズ社(Sun Microsystems, Inc.)のSparcマイクロプロセッサ、米国Hewlett−Packard社のPA−RISCシリーズマイクロプロセッサ、または米国モトローラ社(Motorola Corporation)の68xxxシリーズマイクロプロセッサである。
【0056】
メモリ42は、揮発性メモリ要素(例えば、ランダムアクセスメモリ(ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)などのRAM)および非揮発性メモリ要素(例えば、ROM、消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(EEPROM)、プログラム可能読出し専用メモリ(PROM)、テープ、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、ディスク、ディスケット、カートリッジ、カセットまたはその他など)の任意のもの、または組合せとすることができる。さらに、メモリ42には、電気式、磁気式、光学式、および/またはその他の種類の記憶媒体を組み入れることができる。ここでメモリ42は、分散型アーキテクチャを有してもよく、様々な構成要素が互いに遠隔位置に配置されるが、プロセッサ41によってアクセス可能であることに注意されたい。
【0057】
メモリ42内のソフトウェアには、1つまたは複数の個別のプログラムを含めて、その各々が論理機能を実現するための実行可能な命令の順序リストを備えてもよい。図2Aに示す例において、メモリ42内のソフトウェアは、好適なオペレーティングシステム(O/S)51および本発明のプロファイルシステム100を含む。図示した例においては、管理者に、汎用および応用設定をグループに割り当てられるように、それらをグループ化する論理的方法を与えるのは、本発明のプロファイルシステム100である。これは、設定および割当ての複雑なマトリックスである。本発明のプロファイルシステム100は、3つの主要目標を達成する。それは、(1)簡単明瞭であって、グループに割り当てることのできる設定の群を生成する管理者のタスクを簡略化する、管理者用ユーザインターフェースを生成し、ユーザがオーバライドするのが適当な場合には、そのインターフェースをユーザにまで拡大する、(2)その他のアプリケーションによって容易に使用することのできるフレームワークを生成する、および(3)管理者に特定の設定を指定する能力を与えることである。
【0058】
本発明のプロファイルシステム100は、遠隔装置15、17、18および19の動作を制御するために、システム管理者が設定の群および個々の設定を確立することを可能にする作用をする。プロファイルシステム100は、管理プロセス120、インポートプロセス140、ユーザサインアッププロセス200、ユーザ同期発見プロセス220、プロファイル定義プロセス240、プロファイル割当てプロセス260、優先順位確立プロセス280、サーバ同期プロセス340およびサーバプロファイル交換プロセス360を含む。
【0059】
好適な市販のオペレーティングシステム51の例の非網羅的リストは次のとおりである。米国マイクロソフト社のWindows(登録商標)オペレーティングシステム、米国のNovell,Inc.から入手可能なNetwareオペレーティングシステム、米国IBM社から入手可能なオペレーティングシステム、多くの供給業者から入手可能な任意のLINUXオペレーティングシステム、または米国ヒューレットパッカード社(Hewlett−Packard Company)、サンマイクロシステムズ社(Sun Microsystems Inc.)、および米国AT&T社などの多くの供給業者から購入可能なUNIX(登録商標)オペレーティングシステム。オペレーティングシステム51は、プロファイルシステム100などのその他のコンピュータプログラムの実行を本質的に制御し、スケジューリング、入出力制御、ファイルおよびデータ管理、メモリ管理、ならびに通信制御および関係するサービスを提供する。しかしながら、本願発明者らは、本発明のプロファイルシステム100は、その他のすべての市販のオペレーティングシステムに適用可能であると考える。
【0060】
プロファイルシステム100は、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト、または実行すべき1組の命令を含む、その他任意のエンティティである。ソースプログラム、したがってプログラムは、通常、コンパイラ、アセンブラ、インタープリタ、その他を介して変換され、これらはメモリ42内に含めても、含めなくてもよく、それによってO/S51と関係して適切に動作させることができる。さらに、プロファイルシステム100は、データおよび方法のクラスを有する、(a)オブジェクト指向プログラミング言語、またはルーチン、サブルーチン、および/または関数を有する、例えば、それに限定はされないが、C、C++、パスカル、ベーシック、フォートラン、コボル、Perl、Java(登録商標)、ADAおよびその他の(b)手続きプログラミング言語で書くことが可能である。
【0061】
このI/O装置には、入力デバイス、例えば、それに限定はされないが、キーボード45、マウス44、スキャナ(図示せず)、マイクロフォン(図示せず)、その他を含めることができる。さらに、I/O装置には、出力装置、例えば、それに限定はされないがプリンタ(図示せず)、ディスプレイ46、その他を含めてもよい。最終的に、I/O装置には、入力と出力の両方を伝達する装置、例えば、それに限定はされないが、(その他のファイル、デバイス、システム、またはネットワークにアクセスするための)NICまたは変調器/復調器47、無線周波数(RF)またはWi−Fiもしくはその他(図示せず)などのその他の送受信器、電話インターフェース(図示せず)、ブリッジ(図示せず)、ルータ(図示せず)などを含めてもよい。
【0062】
コンピュータ11、21および23が、PC、ワークステーション、インテリジェントデバイスまたはその他である場合には、メモリ42内のソフトウェアには、基本入出力システム(BIOS)(簡単にするために省略)を含めてもよい。BIOSは、一組の重要なソフトウェアルーチンであり、これらは、起動時にハードウェアを初期化して試験し、O/S51を始動し、ハードウェア装置間でのデータの転送をサポートする。BIOSは、ROM、PROM、EPROM、EEPROMなどの、ある種の読出し専用メモリに記憶され、その結果としてコンピュータ11、15、16、18、19、21および23が起動されるときに、BIOSを実行することができる。
【0063】
コンピュータ11、15、16、18、19、21および23が動作中のときに、プロセッサ41は、メモリ42内部に記憶されたソフトウェアを実行し、メモリ42との間でデータを送受信し、ソフトウェアに従って、コンピュータ11、15、16、18、19、21および23の動作を全体的に制御するように構成されている。プロファイルシステム100およびO/S51は、プロセッサ41によって、全体または一部を読み出され、おそらくプロセッサ41内でバッファに入れられ、次いで実行される。
【0064】
プロファイルシステム100がソフトウェアに実装されるとき、図2Aおよび2Bに示すように、プロファイルシステム100は、任意のコンピュータ関係システムまたは方法による使用、またはそれと関係しての使用のために、実質的に任意のコンピュータ可読媒体上に記憶できることに留意すべきである。この明細書の文脈においては、コンピュータ可読媒体とは、コンピュータ関係システムまたは方法による使用、またはそれと関係する使用のためのコンピュータプログラムを包含または記憶することのできる、電子式、磁気式、光学式、またはその他の物理的デバイスまたは手段である。プロファイルシステム100は、コンピュータベースシステム、プロセッサ包含システム、または命令を実行するシステムから命令をフェッチすることのできるその他のシステムなどの命令実行システム、器具、または装置による使用、またはそれらに関係した使用のための、任意のコンピュータ可読媒体に具現することができる。
【0065】
この明細書の文脈においては、「コンピュータ可読媒体」とは、命令実行システム、器具または装置による使用、またはそれらと関係する使用のためのプログラムを、記憶、伝達、伝播、または移送することのできる任意の手段であり得る。コンピュータ可読媒体は、例えば、それに限定はされないが、電子式、磁気式、光学式、電磁気式、赤外線、または半導体式のシステム、器具、装置、または伝播媒体である。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅リスト)としては、次のものがある。それは、1つまたは複数の配線を有する電気接続(電子式)、ポータブルコンピュータディスケット(磁気式)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(電子式)、読出し専用メモリ(ROM)(電子式)、消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリ)(電子式)、光ファイバ(光学式)、およびポータブルコンパクトディスク読出し専用メモリ(CDROM)(光学式)がある。ここで、例えば、紙またはその他の媒体は、光学的にスキャニングすることによって、プログラムを電子的に取り込み、次いでコンパイルして、解釈実行するか、または必要であれば適当な方法でその他の処理をして、次いで、コンピュータメモリに記憶することができるので、コンピュータ可読媒体は、プログラムをその上に印刷する紙または別の適当な媒体でもよいことに留意されたい。
【0066】
代替一実施形態においては、プロファイルシステム100はハードウェアに実装されており、このプロファイルシステム100は、それぞれは当該技術において周知の次の技術の任意の1つまたは組合せを用いて実装することができる。それは、データ信号に論理関数を実装するための論理ゲートを有するディスクリート論理回路(単数または複数)、適当な組合せ論理ゲートを有する特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能ゲートアレイ(PGA)、利用者書込み可能ゲートアレイ(FPGA)、その他である。
【0067】
図2Bに示してあるのは、図1に示す本発明のプロファイルシステム100を利用する遠隔装置15、17、18および19の例を示すブロック図である。図のように、遠隔装置15、17、18および19は、図2Aに関して説明したサーバ11と同様の構成要素の多くを含む。メモリ62の中には、遠隔装置システム300が位置し、これは以下に示すプロセス、例えば、それには限定されないが、クライアントプロファイル交換プロセス340をさらに含む同期プロセス320、クライアント設定編集プロセス360およびクライアント設定使用プロセス400などを含む。遠隔装置システム300が、図2Bに示すように、ソフトウェアで実装される場合には、それは、任意のコンピュータ関係システムまたは方法による使用、またはそれと関係した使用のための、実質的に任意のコンピュータ可読媒体上に記憶することができる。
【0068】
一代替実施形態においては、遠隔装置システム300はハードウェア中に実装され、この遠隔装置システム300は、プロファイルシステム100(図2A)に関して上記に説明したのと同様の方法で実装することができる。示した例においては、本発明のプロファイルシステム100と相互作用するのは、クライアントプロファイル交換プロセス340、クライアント設定編集プロセス400およびクライアント設定使用プロセス420である。クライアントプロファイル交換プロセス360は、ユーザプロファイルの生成を可能にし、クライアント設定編集プロセス400は、それにプロファイル設定を追加するユーザのためのファンクションを提供し、クライアント設定使用プロセス420は、プロファイル設定を利用するための説明例である。
【0069】
図2Cに示すのは、図1に示すような、本発明のプロファイルシステム100が利用することのできる、例示的な「パワーユーザ」グループのための例示的「受信箱(Inbox)」設定70に入力するためのユーザインターフェースの例を示す図である。図のように、ユーザインターフェースにおける、パワーユーザ用の受信箱設定70の例には、多様な異なる種類の設定が含まれる。受信箱設定70に対する設定は、他のプロファイルへの参照を含まない個別の種類の設定に対してであり、したがって受信箱設定70は、スタンドアローンプロファイルの例である。
【0070】
例えば、第1の種類の設定は、パワーユーザグループ用の受信箱設定のためのものであり、「同期」71設定およびSyncXpress72設定を含む。「同期」71に対するパワーユーザグループ用の受信箱設定70は、接続または装置種類にかかわらず、遠隔装置の完全同期のための設定である。SyncXpress72に対するパワーユーザグループ用の受信箱設定は、遠隔装置の限定された同期のためである。この種の限定された同期は、一般に、データ伝送に対するコストが非常に高いピーク時間中に実施される。SyncXpress72設定に対する同期動作も、接続が低品質であるかまたは低帯域幅であるときに好ましい。これは、低帯域幅接続は、ある時間において伝送されるデータ量を制限するからであり、伝送される最小量のデータだけが望ましい。
【0071】
「同期」71設定を使用するパワーユーザ用の受信箱設定70は、それに限定はされないが、実行しようとする同期機能の種類を含む。図示した例において特定の種類の設定を「同期」動作に含まれることを指示する方法は、望ましい種類の受信箱同期機能のそれぞれに対して箱73を能動的にマークすることによっている。同期受信箱設定70の種類としては、例えば、それに限定はされないが、受信箱の同期を行うかどうか74A、同期を行う日数74B、指示された文字数の後は電子メールを切り捨てるかどうか74C、それぞれ74Dおよび74Eで示される、添付物を送付するか否か、および最大添付サイズである。
【0072】
パワーユーザ用の受信箱設定70の他の例としては、指示された日数よりも古い記録を遠隔装置15から除去するかどうか74F、送付した電子メールのコピーを遠隔装置15に記憶するかどうか74G、74Hに指示されるようにファイル拡張子の種類を用いてフィルタリングするかどうか、および同期の後にメールの閲覧を行うかどうか74Iがある。
【0073】
追加の設定77としては、「同期」71設定に対して定義された、パワーユーザ用の同様の受信箱設定を、SyncXpress72設定に適用するかどうかがある。動作制御には、それに限定はされないが、設定の保存78A、設定の取消し78、設定の適用78C、または設定機能についてのヘルプ78Dがある。さらに別の追加の設定としては、ユーザが、オーバライド設定79を使用して特徴機能設定74A〜74Iをオーバライドできるか否か79がある。この設定を実装することによって、プロファイルは、ユーザに対して、74A〜74Iの項目で定義された特徴または機能に対して、先に設定されたプロファイル設定の任意のものをオーバライドすることを可能にする。
【0074】
上述の受信箱グループ設定70は、本発明のプロファイルシステム100によって生成することのできるプロファイルにおいて、どのような種類の設定が可能であるかを実証するための、説明だけを目的とするものである。
【0075】
図2Dに示すのは、図1に示すように、本発明のプロファイルシステム100によって利用することのできる、例示「マーケティング」設定80に対する例示プロファイル設定を入力するためのユーザインターフェースの例を説明する図である。マーケティング設定80は、設定またはプロファイルの他グループへの参照を含む、プロファイルである。プロファイルの設定の他グループへの参照は、上記の図2Cに示すような、スタンドアローンプロファイルするか、または応用設定84Bを参照して示すような、その他のグループプロファイル設定への割当てを含めることができる。このようなグループ設定によって、管理者は、多数の異なる設定を指示することが可能になる。
【0076】
マーケティンググループ設定80は、様々な異なる種類の装置に対する設定を含み、その装置としては、それに限定はされないが、オフィスPC 81A、代替PC 81B、ポケットPC 81C、パーム81D、ブラックベリーデバイス81E、ハンドヘルドPC 81F、およびSyncMLデバイス81Gなどがある。それぞれの種類の装置81A〜81Gに対して1つのプロファイルがあり、それには異なる特徴/機能に対する設定が含まれる。これは、コンピュータ動作用のプロファイルを解決するためのキーとなる、環境特徴の例、すなわちデバイス種類である。
【0077】
各デバイスに対するユーザインターフェースは、ある数の異なる設定ヘッダーを含み、このヘッダーはさらに、オン/オフ82A、アプリケーション83A、応用設定84Aおよびオーバライド85Aを含む。各装置種類およびカテゴリに対する実際の設定は、ヘッダーの下に指示されており、オン/オフ設定類82B、アプリケーション類83B、応用設定類84B(すなわち、その他のプロファイルリストを含めることが可能)およびオーバライド設定類85Bを含む。
【0078】
オン/オフ設定82Bによって、管理者は、83Bにリストされるアプリケーションが、81に指示される装置種類に対して許可されるかどうかを指示することができる。84Bの領域において、管理者は、83Bに指示されるアプリケーションに対して、どの種類の応用設定を使用するかを指示する。これらの応用設定80Bは、図2Cに関して上述したように、スタンドアローンプロファイル設定とするか、または他のプロファイル設定の群とすることができる。さらに別の追加の設定は、ユーザが84Bの設定をオーバライドできるか否か85Bである。設定を実装することによって、プロファイルは、ユーザが項目82B〜84Bに定義する特徴/機能に対する先に設定されたプロファイル設定の任意のものをオーバライドすることを可能にする。
【0079】
追加の設定には動作制御が含まれ、これには、それに限定はされないが、設定の保存88A、設定のキャンセル88、設定の適用88C、または設定機能のヘルプ88Dがある。
【0080】
上記のマーケティンググループ設定は、本発明のプロファイルシステム100によって生成することのできるプロファイルグループにおいてどのような種類の設定が可能かを示すために、説明目的でのみ記述したものである。
【0081】
図2Eに示すのは、図1に示す、本発明のプロファイルシステム100によって利用することのできる、「Suzy Que」用の例示的な個人ユーザ設定90用の例示プロファイル設定のためのユーザインターフェースの例を示す図である。説明の目的で、個人ユーザに対するポイント設定90は、図2Dに関して上述したマーケティングプロファイルと同一のものとして示してある。しかしながら、図2Dのマーケティンググループ設定80について説明したグループプロファイルとは対照的に、個々のユーザに対しては、異なるアプリケーションおよび応用設定を定義することができることを理解されたい。
【0082】
上述の個人ユーザ「Suzy Que」プロファイル設定は、本発明のプロファイルシステム100によって生成することのできる、プロファイルグループ化においてどのような種類の設定が可能であるかを示すために、説明目的だけで記述したものである。
【0083】
図3に示すのは、図1および2Aに示す、サーバ11上での本発明のプロファイルシステム100の動作の例を示すフローチャートである。本発明のプロファイルシステム100は、管理者に、汎用および応用設定をグループ化するための論理的方法を与え、それによってそれらの設定をグループに割り当てることができる。これは、設定と割当てのマトリックスである。さらに、本発明のプロファイルシステム100は、管理者に、簡単明瞭であって、グループに割り当てることのできる設定の群を生成するタスクを簡略化する管理者用ユーザインターフェースを提供するとともに、ユーザがオーバライドするのが適当な場合には、ユーザに対してそのインターフェースを拡張することのできるユーザインターフェースを提供する。また、その他のアプリケーションが容易に使用することのできるフレームワークを生成する。さらに、本発明のプロファイルシステム100は、管理者に、特定の設定を指定するか、または同期のアクティビティのデフォルト特徴を単に設定するとともに、それらのユーザまたはグループに適用する設定だけを設定する能力を提供する。
【0084】
最初にステップ101において、プロファイルシステム100が初期化される。この初期化には、起動ルーチンおよびサーバ11のBIOSに埋め込まれたプロセスが含まれる。初期化には、また、プロファイルシステム100において使用される特定のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0085】
ステップ102において、プロファイルシステム100は、ユーザまたはグループ生成が指示されているかどうかを判定する。ユーザまたはグループ生成は、管理者が新規ユーザまたはグループを生成することを可能にする。ステップ102において、ユーザまたはグループ生成は指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100はステップ104に進む。しかしながら、ステップ102において、ユーザまたはグループの生成が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ103において管理者生成プロセス(admin create process)を実行する。ここでの管理者生成プロセスは、図4に関してさらに詳細に定義される。ステップ103における管理者生成プロセスを実行した後に、プロファイルシステム100は、ステップ117へと進む。
【0086】
ステップ104において、プロファイルシステム100は、ユーザまたはグループ情報インポート動作が指示されているかどうかを判定する。このユーザまたはグループ情報インポート動作によって、管理者は、新規のユーザまたはグループに対する設定をインポートすることが可能となる。ステップ104において、ユーザまたはグループインポート動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ106へと進む。しかしながら、ステップ104において、ユーザまたはグループインポート動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ105おいてインポートプロセスを実行する。ここでのインポートプロセスは、図5に関してより詳細に定義される。ステップ105においてインポートプロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117に進む。
【0087】
ステップ106において、プロファイルシステム100は、ユーザサインアップが指示されているかどうかを判定する。ユーザサインアップ指示は、新規のユーザがプロファイルシステム100に登録するときに行われる。ステップ106において、ユーザサインアップが指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ108に進む。しかしながら、ステップ106において、ユーザサインアップが指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ107においてユーザサインアッププロセスを実行する。ここでのユーザサインアッププロセスは、図8に関してより詳細に定義される。ステップ107においてユーザサインアッププロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0088】
ステップ108において、プロファイルシステム100は、同期の間にユーザが発見されたかどうかを判定する。プロファイスシステム100によって、ユーザは、関係する同期動作中に登録することが可能となる。ステップ108において、同期中に新規ユーザが発見されなかったと判定されると、プロファイルシステム100はステップ111に進む。しかしながら、ステップ108において、同期中にユーザが発見されたと判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ109においてユーザ同期発見プロセス(user sync discover process)を実行する。ここでのユーザ同期発見プロセスは、図9と関係してより詳細に定義される。ステップ109において、ユーザ同期発見プロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0089】
ステップ111において、プロファイルシステム100は、プロファイル定義動作が指示されているかどうかを判定する。このプロファイル定義動作によって、管理者は、新規プロファイルを定義することが可能となる。ステップ111において、プロファイル定義動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム100はステップ113に進む。しかしながら、ステップ111において、プロファイル定義動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ112においてプロファイル定義プロセスを実行する。ここでのプロファイル定義プロセスは、図10に関してより詳細が定義される。ステップ112においてプロファイル定義プロセスを実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0090】
ステップ113において、プロファイルシステム100は、プロファイル割当て動作が指示されているかどうかを判定する。プロファイル割当て指示は、管理者が既存のプロファイル設定を新規に生成されたプロファイルに割り当てたいと望むときに、行われる。ステップ113において、プロファイル割当て動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム110はステップ115に進む。しかしながら、ステップ113において、プロファイル割当て動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100は、ステップ114においてプロファイル割当てプロセスを実行する。ここでのプロファイル割当てプロセスは、図11に関してより詳細を定義される。ステップ114において、プロファイル割当てプロセスを実行した後に、プロファイルシステム100は、ステップ117へと進む。
【0091】
ステップ115において、プロファイルシステム100は、優先順位確立動作が指示されているかどうかを判定する。優先順位確立動作指示は、管理者が既存のプロファイル設定に対して優先順位を割り当てたいと望むときに、行われる。ステップ115において、優先順位確立動作が指示されていないと判定されると、プロファイルシステム110はステップ117に進む。しかしながら、ステップ115において、優先順位確立動作が指示されていると判定されると、プロファイルシステム100はステップ116において優先順位確立プロセスを実行する。ここでの優先順位確立プロセスは、図12に関係してより詳細を定義されている。優先順位確立プロセス116を実行した後に、プロファイルシステム100はステップ117へと進む。
【0092】
ステップ117において、プロファイルシステム100は、実行すべき動作がさらにあるかどうかを判定する。ステップ117において、実行すべき動作がさらにあると判定されると、プロファイルシステム100は、復帰してステップ102〜117を反復する。しかしながら、ステップ117において、実行すべき動作がもうないと判定されると、プロファイルシステム100はステップ119で終了する。
【0093】
図4に示すのは、図1〜3に示す本発明のプロファイルシステム100が使用する管理者生成プロセス120の一例を説明するフローチャートである。この管理者生成プロセス120によって、管理者は、新規のユーザまたはグループを生成することが可能となる。新規のユーザまたはグループには、それには限定されないが、識別、名、姓、住所およびその他を含めることができる。
【0094】
最初に、ステップ121で、管理者生成プロセス120が初期化されて、上述のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、管理者生成プロセス120に使用される特定のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0095】
次にステップ122において、管理者生成プロセス120は、ユーザ追加動作を実行すべきかどうかを判定する。ユーザ追加動作を実行すべきではないと判定されると、管理者生成プロセス120はステップ131に進む。しかしながら、ユーザ追加動作を実行すべきであると判定されると、管理者生成プロセス120は、ステップ123においてユーザ情報の入力を許可する。好ましい実施形態においては、管理者は、ユーザ情報を入力する。この情報は、それに限定はされないが、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含む、多数の異なる入力装置手段を使用して入力することができる。代替実施形態においては、この情報は、サーバ11上またはそれに接続された別のデータ源から取り込むことができる。
【0096】
ステップ124において、管理者は、ユーザに対して含めようとするデフォルトプロファイルを割り当てる。ステップ125において、管理者は、ユーザをデータベースに追加し、ステップ126において、さらに追加すべきユーザがいるかどうかを判定する。ステップ126において、追加すべきユーザがさらにいると判定されると、管理者生成プロセス120は復帰してステップ123〜126を反復する。
【0097】
ステップ131において、管理者生成プロセス120は、グループ追加動作を実行すべきかどうかを判定する。ステップ131において、グループ追加動作は実行すべきでないと判定されると、管理者生成プロセス120はステップ139に進んで終了する。しかしながら、ステップ131においてグループ追加動作を実行すべきと判定されると、管理者生成プロセス120は、ステップ132において管理者が新規プロファイルグループを生成することを可能にする。ステップ133において、管理者は、グループにデフォルトプロファイルを割り当てることができる。このデフォルトプロファイルには、後に管理者が変更することのできる、デフォルト設定が含まれる。次いで、ステップ134において、管理者生成プロセス120が、グループをデータベース12に追加する。
【0098】
ステップ135において、管理者は、追加されるグループのメンバを定義する。ステップ136において、管理者生成プロセス120は、さらに追加すべきグループがあるかどうかを判定する。ステップ136においてさらに追加すべきグループがあると判定されると、管理者生成プロセス120は復帰してステップ132〜136を反復する。しかしながら、ステップ136において、追加すべきグループがもうないと判定されると、管理者生成プロセス120はステップ139において終了する。
【0099】
図5に示すのは、図2A〜3に示す本発明のプロファイルシステム100が使用するインポートプロセス140の動作の例を示すフローチャートである。インポートプロセス140によって、管理者が、情報を他の供給源から新規生成のユーザおよび/またはグループプロファイル中にインポートすることが可能になる。
【0100】
最初に、ステップ141においてインポートプロセス140が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。初期化には、インポートプロセス140において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0101】
次に、ステップ142において、インポート源が定義される。この源は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスなどの任意の数の周知の入力装置を介して、管理者が入力によって定義することができるか、またはプログラム上で行うことができる。ステップ143において、ユーザ情報をインポートすべきかどうかが判定される。ステップ143において、ユーザ情報をインポートすべきでないと判定されると、インポートプロセス140はステップ145へとスキップする。しかしながら、ステップ143において、ユーザ情報をインポートすべきと判定されると、インポートプロセス140は、ステップ144においてユーザインポートプロセスを実行する。ここでのユーザインポートプロセスは、図6に関してより詳細に定義されている。
【0102】
ステップ145において、グループ情報をインポートすべきかどうかが判定される。ステップ145において、グループ情報をインポートすべきでないと判定されると、インポートプロセス140は、次いでステップ147に進む。しかしながら、ステップ145において、グループ情報をインポートすべきであると判定されると、次いで、インポートプロセス140は、ステップ146においてグループインポートプロセスを実行する。ここでのグループインポートプロセスは、図7に関してより詳細に定義される。
【0103】
ステップ147において、インポートプロセス140は、さらなるユーザおよび/またはグループをインポートすべきかどうかを判定する。ステップ147において、さらにユーザまたはグループをインポートすべきと判定されると、インポートプロセス140は復帰して、ステップ142〜147を反復する。しかしながら、ステップ147において、インポートすべきユーザまたはグループはもうないと判定されると、インポートプロセス140は、ステップ149において終了する。
【0104】
図6に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100によって使用されるユーザインポートプロセス160の動作の例を示すフローチャートである。このユーザインポートプロセス160は、情報をインポートし、プロファイルシステム100のためのデータベース12内に新規ユーザを生成するために実行される。
【0105】
最初に、ステップ161において、ユーザインポートプロセス160が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、ユーザインポートプロセス160において使用される固有のデータ構造用のデータ値の確立も含まれる。
【0106】
ステップ162において、ユーザインポートプロセスは、インポートすべきユーザがいるかどうかを判定する。ステップ162においてインポートすべきユーザがいないと判定されると、ユーザインポートプロセス160はステップ169に進んで終了する。しかしながら、ステップ162において、インポートすべきユーザがいると判定されると、ステップ163において、ユーザインポートプロセス160は、管理者にインポート源を選ぶことを可能にする。インポート源の選択は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスを使用して行うか、またはプログラム上で行うことができる。好ましい実施形態においては、利用可能な入力源は、ユーザインターフェースに表示されて、管理者が、望ましいインポート源を選択することが可能になる。
【0107】
ステップ164において、ユーザインポートプロセス160は、ユーザ情報に入力を可能にする。ユーザ情報の入力は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスを使用して行うか、またはデータファイルの入力を使用してプログラム的に達成することができる。ステップ165において、管理者はユーザインポートプロセス160に対するデフォルトプロファイルを割り当てる。ステップ166において、ユーザ情報が、プロファイルシステム100内のデータベース112に追加される。
【0108】
ステップ167において、ユーザインポートプロセス160は、ユーザの追加が終了したかどうかを判定する。ステップ167において、追加すべきユーザがいないと判定されると、ユーザインポートプロセス160はステップ169において終了する。しかしながら、追加すべきユーザがまだあると判定されると、ユーザインポートプロセス160は、復帰してステップ163〜167を反復する。
【0109】
図7に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100が使用するグループインポートプロセス180の動作の例を示すフローチャートである。グループインポートプロセス180は、情報をインポートして、プロファイルシステム100のためのデータベース12内に新規グループを生成するために実行される。
【0110】
最初に、ステップ181において、グループインポートプロセス180が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、グループインポートプロセス180において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0111】
ステップ182において、グループインポートプロセスは、管理者がインポート源を選択することを可能にする。このインポート源の選択は、ユーザインターフェースまたはダイアログボックスを使用して行うか、プログラム上で行うことができる。好ましい実施形態においては、利用可能な入力源が、ユーザインターフェースに表示されて、管理者が望ましいインポート源を選択することが可能になる。ステップ183において、グループインポートプロセス180は、選択されたインポート源からどのグループを生成すべきかを、管理者が選ぶことを可能にする(ステップ182)。
【0112】
ステップ184において、グループインポートプロセス180は、新規グループを生成する。ステップ185において、新規グループにデフォルトプロファイルが割り当てられて、データベース12に追加される。これらの割当てデフォルトファイルは、管理者によるか、またはプログラム上で割り当てることができる。好ましい実施形態においては、ユーザインターフェースが表示されて、管理者がグループに含めるべきデフォルトファイルを選択することが可能となる。
【0113】
ステップ186において、グループのメンバを生成されたばかりのグループに追加することができる。ステップ191において、グループインポートプロセス180は、ステップ186において生成されたグループに追加されたメンバがあるかどうかを判定する。ステップ191において、グループのメンバとして追加されたユーザが現存すると判定されると、グループインポートプロセス180はステップ195へと進む。しかしながら、ステップ191において、グループに追加されたメンバがいないと判定されると、ステップ192において、グループインポートプロセス180は、選択された源からユーザ情報を取り込む。ステップ193においてグループインポートプロセス180は、デフォルトプロファイルを割り当てて、ステップ194においてユーザをデータベース12に追加する。
【0114】
ステップ195において、ここで定義されたユーザがグループに追加される。ステップ196において、グループに追加すべきユーザがいないかどうかが判定される。ステップ196において、新規に生成したグループに追加するユーザがまだいると判定されると、グループインポートプロセス180は復帰してステップ186〜196を反復する。
【0115】
しかしながら、ステップ196において、グループに追加するユーザがもういないと判定されると、グループインポートプロセス180は、新規に生成されたグループに追加すべきグループがまだあるかどうかを判定する。ステップ197において、追加すべきグループがまだあると判定されると、グループインポートプロセス180は復帰してステップ184〜197を反復する。
【0116】
しかしながら、ステップ197において現在選択されている源に対して追加すべきグループがもうないと判定されると、ステップ198において、グループインポートプロセス180は、処理すべきグループに対してまだ源があるかどうかを判定する。ステップ198において処理すべき源がまだあると判定されると、グループインポートプロセス180が復帰してステップ182〜198を反復する。しかしながら、処理すべき源がもうないと判定されると、グループインポートプロセス180はステップ199で終了する。
【0117】
図8に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するユーザサインアッププロセス200の動作の例を示すフローチャートである。ユーザサインアッププロセス200は、プロファイルシステム100に新規ユーザを登録するときに実行される。ユーザサインアッププロセスの動作の例にはウェブサイトへの接続が含まれているが、その他の種類のネットワーク接続も可能であることが理解される。
【0118】
最初に、ステップ201においてユーザサインアッププロセス200が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、サインアッププロセス200において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。ステップ202において、ユーザサインアッププロセス220は、ウェブサイトへの接続を受け入れる。しかしながら、このファンクションは、サーバへの任意の種類の接続を介して達成することができることを理解すべきである。
【0119】
ステップ203において、ユーザサインアッププロセス200は、ユーザIDおよびPIN入力を受け入れる。ステップ204において、ユーザサインアッププロセス200は、接続ユーザがすでに登録ユーザであるかどうかを判定する。ステップ204において接続ユーザがすでに登録ユーザであると判定されると、サインアッププロセス200はステップ209に進む。
【0120】
しかしながら、ステップ204において、接続されたユーザがすでに登録されたユーザではないと判定されると、ステップ205において、ユーザサインアッププロセス200はユーザ情報の入力を受け入れる。ステップ206において、ユーザサインアッププロセス200は、ユーザにデフォルトプロファイルを割り当てて、ステップ207において、データベース12にユーザを追加する。次いで、ユーザサインアッププロセスは、ステップ209で終了する。
【0121】
図9に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するユーザ同期発見プロセス220の動作の例を示すフローチャートである。ユーザ同期発見プロセス220は、関係する同期動作中にユーザが登録することを可能にする。本発明のプロファイルシステム100を定義するための、本明細書に記載する同期の例は、ユーザが同期動作中に同期サービスに登録することを可能にする機能を有する。
【0122】
最初に、ステップ221において、ユーザ同期発見プロセス220が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、ユーザ同期発見プロセス220において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0123】
ステップ222において、ユーザ同期発見プロセス220は、ユーザ入力IDおよびPIN情報を受け入れる。ステップ223において、ユーザ同期発見プロセスは、ユーザが認証ユーザかどうかを判定する。ユーザが認証ユーザでないと判定されると、ユーザ同期発見プロセス220はステップ229に進む。そうではなく、ユーザが認証ユーザである場合には、ステップ224において、ユーザ同期発見プロセス220が、ユーザがすでにアカウントを有するかどうかを判定する。ステップ224において、ユーザがすでにアカウントを有すると判定されると、ユーザ同期発見プロセス220はステップ229に進む。
【0124】
しかしながら、ステップ224においてユーザがまだアカウントを有していないと判定されると、ユーザ同期発見プロセス220は、ステップ225において、ユーザにユーザ情報を入力することを許可する。この好ましい実施形態においては、この情報は、遠隔装置15、17、18および19のユーザインターフェースを使用して獲得される。ステップ226において、ユーザ同期発見プロセス220は、デフォルトプロファイルを割り当てて、ステップ227においてユーザをデータベースに追加する。次いで、ステップ229において、ユーザ同期発見プロセス220は終了する。
【0125】
図10に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するプロファイル定義プロセス240の動作の例を示すフローチャートである。プロファイル定義プロセス240は、管理者が新規プロファイルを定義することを可能にする。この好ましい実施形態においては、新規プロファイルが、既存のプロファイルをテンプレートとして使用して生成される。本願発明者は、一般に、これがプロファイルを生成するより効率的な方法であると理解するものである。しかしながら、本願発明者らは、プロファイルの生成と個々のプロファイルの割当てを含む、その他の方法を実施することも可能であることを理解している。
【0126】
最初に、ステップ241において、プロファイル定義プロセス240が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、プロファイル定義プロセス240において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0127】
ステップ242において、プロファイル定義プロセス240は、管理者に定義しようとするプロファイルに対するカテゴリを選ぶことを許可する。ステップ243において、管理者は新規プロファイルの割当て名を与える。ステップ244において、管理者は、新規プロファイル用のテンプレートとして使用する既存のプロファイルを選択することができる。管理者は、一般に、所望の新規プロファイルの入力によりよく類似する既存のプロファイルを選択しようとする。新規プロファイルは独立に生成することができることがわかっているが、既存のプロファイルをコピーして、必要な変更だけを行うのが、より効率的であると仮定している。このプロファイル定義プロセス240によって、管理者は、望ましい場合にはステップ245において、新規プルーフプロファイル内の既存設定を変更することが可能になる。
【0128】
次いでステップ246において新規固有プロファイルIDが計算される。この固有プロファイルIDは、任意の種類の固有識別子とすることができる。この好ましい実施形態においては、ハッシュIDが、プロファイル内の情報から生成される。ステップ247において、新規プロファイルがデータベース12に追加される。ステップ248において、さらなるプロファイルを生成すべきかどうかが判定される。さらにプロファイルを生成すべきであると判定されると、プロファイル定義プロセス240が復帰してステップ242〜248を反復する。しかしながら、ステップ248において、生成すべきプロファイルはもうないと判定されると、プロファイル定義プロセス240はステップ249で終了する。
【0129】
図11に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するプロファイル割当てプロセス260の動作の例を示すフローチャートである。プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、異なる既存プロファイルをユーザおよび/またはグループプロファイルに割り当てることが可能になる。既存プロファイルは、スタンドアローンプロファイルとするか、またはその他のプロファイルの群を含む1つのプロファイルとすることもできる。
【0130】
最初に、ステップ261において、プロファイル割当てプロセス260が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、プロファイル割当てプロセス260において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0131】
ステップ262において、プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、修正しようとするユーザまたはグループプロファイルを選択することが可能になる。ステップ263において、プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、ステップ262において選択されたユーザまたはグループに対するカテゴリを選ぶことが可能となる。ステップ264において、プロファイル割当てプロセス260によって、管理者は、リストから既存プロファイルを選択することが可能になる。この好ましい実施形態においては、このリストは、ユーザインターフェースに表示されるが、当該技術で知られているように、このアクティビティを実現するには他の方法がある。
【0132】
ステップ265において、プロファイル割当てプロセス260は、ステップ262において選択されるユーザまたはグループに対して選択すべきカテゴリがまだあるかどうかを判定する。ステップ265において選択すべきカテゴリがまだあると判定されると、プロファイル割当てプロセス260は復帰して、ステップ263〜265を反復する。ステップ265において、割り当てるべき追加のカテゴリがもうないと判定されると、ステップ266において、プロファイル割当てプロセス260は処理されたプロファイルを保存する。
【0133】
ステップ267において、プロファイル割当てプロセス260は、処理すべき追加のユーザまたはグループがあるかどうかを判定する。ステップ267において、処理すべき追加のユーザまたはグループがあると判定されると、プロファイル割当てプロセス260が復帰して、ステップ262〜267を反復する。しかしながら、ステップ267において処理すべき追加のユーザまたはグループがないと判定されると、プロファイル割当てプロセス260はステップ269で終了する。
【0134】
図12に示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用する優先順位確立プロセス280の動作の例を示すフローチャートである。優先順位確立プロセス280によって、管理者は、既存のプロファイル設定に優先順位を割り当てることができる。
【0135】
最初に、ステップ281において、優先順位確立プロセス280が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、優先順位確立プロセス280において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0136】
ステップ282において、優先順位確立プロセス280は、既存グループの優先順序を指示する。この好ましい実施形態においては、グループの優先順序は、ユーザインターフェース内のリストを使用して指示される。しかしながら、それには限定されないが、数字またはアルファベット記号、階層指標、およびその他による優先順位の指示を含む、グループの優先順位を指示するその他の方法も同様に許容できることを理解されたい。ステップ283において、管理者は、ステップ284においてグループ優先順位を再割当てすることのできる、グループを選択することができる。
【0137】
ステップ285において、優先順位変更をすべきグループがあるかどうかが判定される。ステップ285において、優先順位を再割当てすべきグループがまだあると判定されると、優先順位確立プロセス280は復帰してステップ283〜285を反復する。しかしながら、ステップ285において、変更するグループ優先順位が他にないと判定されると、ステップ286において、優先順位確立プロセス280は、グループの優先順序をデータベース12に保存する。次いで、優先順位確立プロセス280はステップ289で終了する。
【0138】
図13に示すのは、図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステム100のプロファイル設定を使用する遠隔装置15、17、18および19のプロセスフロー300の例を示すフローチャートである。以後、遠隔装置15、17、18および19は、簡単にするために、遠隔装置15と呼ぶことにする。図示した例において、本発明のプロファイルシステム100を、同期アクティビティを使用して説明する。
【0139】
最初に、ステップ301において、遠隔装置15が初期化される。この初期化には、起動ルーチンおよび遠隔装置15のBIOSに埋め込まれたプロセスが含まれる。この初期化には、遠隔装置15において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。ステップ302において、ユーザは、通常の動作モードで遠隔装置15を操作する。
【0140】
ステップ303において、同期アクティビティ指示が検出されるかどうかが判定される。ステップ303において、同期アクティビティが検出されないと判定されると、プロセスフロー300はステップ305に進む。しかしながら、ステップ303において、同期アクティビティが検出されたと判定されると、ステップ304において同期プロセスが実行される。ここでの同期プロセスは、図14に関して詳細に定義されている。
【0141】
ステップ305において、設定編集アクティビティが検出されるかどうかが判定される。ステップ305において、設定編集アクティビティが検出されないと判定されると、プロセスフロー300はステップ311に進む。しかしながら、ステップ305において、設定編集アクティビティが検出されたと判定されると、ステップ306において、クライアント設定編集プロセスが実行される。ここでのクライアント設定編集プロセスは、図16に関して詳細に定義されている。
【0142】
ステップ311において、クライアント設定を使用するプロセスが検出されるかどうかが判定される。ステップ311において、クライアント設定を使用するプロセスが検出されないと判定されると、プロセスフロー300はステップ313に進む。しかしながら、ステップ311においてクライアント設定を使用するプロセスが検出されたと判定されると、ステップ312において、クライアント設定使用プロセスが実行される。ここでのクライアント設定使用プロセスを使用する汎用プロセスの一例は、図17に関してさらに詳細に定義されている。
【0143】
ステップ313において、遠隔装置上のプロセスフロー300は、さらに行うべきプロセスがあるかどうかを判定する。ステップ313において、行うべきプロセスがもうないと判定されると、プロセスフロー300が復帰してステップ302〜313を反復する。しかしながら、ステップ313において、実行すべき処理がもうないと判定されると、ステップ319において遠隔装置15上のプロセスフロー300は終了する。
【0144】
図14Aに示すのは、図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステム100を使用する遠隔装置15上で動作する同期プロセス320の動作の例を示すフローチャートである。図示した同期プロセス320の例は、遠隔装置15上のデータとサーバ11上のデータ(図1、2Aおよび2B)を同期させる。同期されるデータには、それに限定はされないが、遠隔装置15上のユーザの連絡先、カレンダー、予定事項、メモ、個人別情報データおよびその他がある。遠隔装置15上の情報の同期の別の例は、2002年1月3日出願の「リモートデバイス間でのデータ同期の方法におけるシステム(A SYSTEM IN METHOD FOR DATA SYNCHRONIZATION BETWEEN REMOTE DEVICES)」という名称の米国特許出願第10/037626号に記載されており、これを参照により本明細書に組み入れてある。
【0145】
最初に、ステップ321において、同期プロセス320が初期化されて、上記の遠隔装置15用のプロセスフロー300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、同期プロセス320において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0146】
ステップ322において、同期プロセス320は、サーバ11(図2A)との通信のための機密保持チャネルを確立する。ステップ323において、同期プロセス320は、クライアントを認証することを試みる。この認証は、サーバに証明書を送り、サーバが要求される認証システムで検証することによって実行される。この認証は、接続を試みるユーザが、システムの正当なユーザであることを判定するものである。
【0147】
ステップ324において、同期プロセス320は、クライアントプロファイル交換プロセスを実行する。プロファイル交換プロセスは、同期アクティビティのための遠隔装置15とサーバ11との間の整合性を確保するために、すべての同期アクティビティに先立って実行される。ここでのクライアントプロファイル交換プロセスは、図15に関してより詳細に定義されている。
【0148】
ステップ325において、ステップ324において実行されるクライアントプロファイル交換プロセス中に発見される同期プロセス320に利用可能なプラグインがあるかどうかが判定される。ステップ325において、プラグインが発見されないと判定されると、同期プロセス320はステップ327に進む。しかしながら、ステップ325において、遠隔装置15上に現在実装されているプラグインがあると判定されると、ステップ326において、これらのプラグインの同期が実行される。
【0149】
ステップ327において、同期プロセス320は、同期すべき追加のプラグインがあるかどうかを判定する。同期すべき追加のプラグインがある場合には、同期プロセス320が復帰してステップ325〜327を反復する。しかしながら、ステップ327において、同期すべき追加のプラグインがないと判定されると、ステップ328において、同期プロセス320は通常の同期ステップを実行する。ステップ329において同期プロセス320は終了する。
【0150】
図14Bは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するサーバ同期プロセス340の動作の例を示すフローチャートである。図示した同期プロセス340の例は、遠隔装置15上のデータを、サーバ11(図1、2Aおよび2B)からのデータと同期させる。同期されるデータとしては、それに限定はされないが、遠隔装置15上のユーザの連絡先、カレンダー、予定項目、メモ、個人別情報データおよびその他がある。
【0151】
最初に、ステップ341において、サーバ同期プロセス340が初期化されて、上記の(図3)プロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、サーバ同期プロセス340において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0152】
ステップ342において、サーバ11上のサーバ同期プロセス340は、遠隔装置15、17、18および19(図2B)が、サーバ11(図2A)との通信用の機密保持チャネルを確立するのを待つ。ステップ343において、サーバ同期プロセス340は、ユーザの認証を試みる。この認証は、移動サービス局によって実行される。
【0153】
ステップ344において、同期プロセス340はサーバプロファイル交換プロセスを実行する。サーバプロファイル交換プロセスは、同期アクティビティのために遠隔装置15とサーバ11との間の整合性を確保するために、すべての同期アクティビティに先立って実行される。ここでのサーバプロファイル交換プロセスは図15Bに関してさらに詳細が定義されている。
【0154】
ステップ345において、クライアントプロファイル交換プロセス320(図14A)による同期プロセス340から要求されるプラグインがあるかどうかが判定される。ステップ345において、要求されるプラグインがないと判定されると、同期プロセス340はステップ355に進む。しかしながら、ステップ345において、クライアントプロファイル交換プロセス320の間に要求されるプラグインがあると判定されると、ステップ346においてプラグインを同期すべきかどうかが判定される。ステップ346において、プラグインを同期すべきではないと判定されると、でサーバ同期プロセス340はステップ351に飛ぶ。しかしながら、ステップ346において、プラグインを同期すべきであると判定されると、ステップ347において、サーバ同期プロセス340が、ユーザ用の電子メールプロファイルの検索を実行する。ステップ348において、サーバ同期プロセス340が、電子メールメールボックスを同期させる。
【0155】
ステップ351において、処理すべき他のプラグインがあるかどうかが判定される。ステップ351において、処理すべきプラグインがないと判定されると、サーバ同期プロセス340はステップ355に進む。しかしながら、ステップ351において、処理すべき他のプラグインがあると判定されると、ステップ352において、識別されたユーザに対するその他のプロファイルの検索が実行される。ステップ353において、見出されたプラグインが処理され、ステップ354において同期要求が処理されて、サーバ同期プロセス340が復帰してステップ345を反復する。
【0156】
ステップ355において、通常同期におけるように、ログが処理され、次いでステップ359でサーバ11上の同期プロセス340が終了する。
【0157】
図15Aに示すのは、図1〜14に示す、本発明のプロファイルシステム100を使用するクライアントプロファイル交換プロセス360の動作の例を示すフローチャートである。クライアントプロファイル交換プロセス360は、プロファイル設定をサーバ11上(図2A)のプロファイルシステム100と通信する、遠隔装置15の能力をもたらす。クライアントプロファイル交換プロセス360は、遠隔装置15上の既存の設定を確立し、これらをサーバ11上の本発明のプロファイルシステム100により提供される設定と調和させる。さらに、クライアントプロファイル交換プロセス360は、ユーザが、サーバ11から受け取る設定をオーバライドできるようにする。
【0158】
最初に、ステップ361において、クライアントプロファイル交換プロセス360が初期化されて、上記の遠隔装置15用のプロセスフロー300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、クライアントプロファイル交換プロセス360において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0159】
ステップ362および363それぞれにおいて、フレームワークおよびプラグインプロファイルが、サーバ11へ伝送するために記録されている。ステップ364において、遠隔装置15上の各プロファイルに対するプロファイルIDおよびバージョンIDが、それらの正当性の試験のために検索される。ステップ365において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、プロファイルIDおよびバージョンIDを、遠隔装置15上に存在するプロファイルを試験するために、サーバに送る。すべての交換プロセス360のクライアントが、ステップ366において、サーバ11からの応答を待ち受ける。
【0160】
サーバ11からの応答を受け取ると、ステップ367において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、処理すべきプロファイルがまだあるかどうかを判定する。処理すべきプロファイルはもうないと判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360はステップ375に進み、その他の同期アクティビティを実行する。しかしながら、処理すべきプロファイルがまだあると判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360は、ステップ368において、最初または次のプロファイルを取得して、そのプロファイルおよびバージョンIDを保存する。
【0161】
ステップ371において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、処理すべき設定がまだあるかどうかを判定する。処理すべき設定がこれ以上ない場合には、クライアントプロファイル交換プロセス360は復帰してステップ367を反復する。しかしながら、ステップ371において、処理すべき設定がまだあると判定されると、ステップ372において、クライアントプロファイル交換プロセス360は、設定がオーバライド可能かどうかを判定する。ステップ372において、現在設定がオーバライド可能であると判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360はステップ374に進む。しかしながら、ステップ372において、受け取られた設定がオーバライド不能であると判定されると、クライアントプロファイル交換プロセス360は、その特定のプロファイル内の特定の設定に対する、すべてのオーバライド設定および値を消去する。ステップ374において、クライアントプロファイル交換プロセス360はサーバ11から受け取るデータ(すなわち設定)にサーバ値オーバライド設定を設定し、復帰してステップ371を反復する。
【0162】
次いで、ステップ375において、クライアントプロファイル交換プロセス360が、他のすべての同期アクティビティを実行し、この同期アクティビティが完了すると、ステップ315において終了する。
【0163】
図15Bに示すのは、図2A〜3に示す、本発明のプロファイルシステム100において使用するサーバプロファイル交換プロセス380の動作の例を示すフローチャートである。サーバプロファイル交換プロセス380は、プロファイル設定を遠隔装置15(図2B)と通信する、サーバ11(図2A)上のプロファイルシステム100の能力を与える。サーバプロファイル交換プロセス380は、サーバ11上の本発明のプロファイルシステム100によって提供される既存の設定を遠隔装置15に対して確立して、これらを遠隔装置15から受け取る設定と調和させる。
【0164】
最初に、プロファイルIDおよびバージョンID試験に対するクライアント要求を受け取ると、サーバプロファイル交換プロセス380が起動される。ステップ381において、サーバプロファイル交換プロセス380が初期化されて、上記のプロファイルシステム100の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、サーバプロファイル交換プロセス380において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0165】
ステップ382において、サーバプロファイル交換プロセス380は、第1および第2のプロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプを遠隔装置15(すなわち、クライアント)から取得する。ステップ383において、サーバ11上の現在プロファイルが、第1/第2プロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプについて判定される。ステップ384において、サーバプロファイル交換プロセス380が、第1/第2プロファイルIDに対するバージョンID、ユーザおよびデバイスタイプを取得する。
【0166】
ステップ385において、遠隔装置15から受け取る第1/第2プロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプと、第1/第2プロファイルID、ユーザおよびデバイスタイプに対するサーバ11上の現在プロファイルとの比較が行われる。ステップ386においてバージョンが等しいと判定されると、サーバプロファイル交換プロセス380はステップ391に進む。しかしながら、ステップ386においてバージョンが等しくないと判定されると、ステップ387において、サーバプロファイル交換プロセス380は、そのプロファイルを、クライアント上で更新すべきプロファイルのリストに加える。
【0167】
次いで、ステップ391において、サーバプロファイル交換プロセス380は、遠隔装置15からの処理すべきプロファイルがまだあるかどうかを判定する。遠隔装置15から受け取られたものから処理すべきプロファイルがまだあると判定されると、サーバプロファイル交換プロセス380が復帰してステップ382〜391を反復する。しかしながら、ステップ391において、処理すべきプロファイルがそれ以上ないと判定されると、ステップ392において、サーバプロファイル交換プロセス380が、更新されたプロファイルの値のリストを、遠隔装置15(すなわちクライアント)に送り、ステップ399において終了する。
【0168】
図16に示すのは、図1〜12に示す、本発明のプロファイルシステム100を使用するクライアント設定編集プロセス400の動作の例を示すフローチャートである。クライアント設定編集プロセス400は、ユーザが、サーバ11(図2A)によって提供されるプロファイル設定をオーバライドすることを可能にする。
【0169】
最初に、ステップ401において、クライアント設定編集プロセス400が初期化されて、上記の遠隔装置15用の遠隔装置システム300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、クライアント設定編集プロセス400において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0170】
ステップ402において、サーバ11から受け取られる設定が表示される。この好ましい実施形態においては、設定はユーザインターフェースに表示される。しかしながら、この情報をユーザに表示するにはその他の多数の周知の方法があることを理解されたい。ステップ403において、現在の表示設定がオーバライド可能であるかどうかが判定される。ステップ403において、現在の表示設定がオーバライド不能であると判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ406へと進む。
【0171】
しかしながら、表示された現在設定がオーバライド可能であると判定されると、ステップ404において現在設定がオーバライドされたかどうかが判定される。現在設定がオーバライドされていないと判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ407に進む。現在設定がオーバライドされていると判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ405でオーバライド値を取得して、ステップ408へと進む。
【0172】
ステップ406において、クライアント設定編集プロセス400は、設定入力を使用不能にする。ステップ407において、クライアント設定編集プロセス400は、設定入力に対するサーバ値を取得する。
【0173】
ステップ408において、クライアント設定編集プロセス400は、処理すべき設定がまだあるかどうかを判定する。ステップ408において、処理すべき設定がまだあると判定されると、クライアント設定編集プロセス400は復帰してステップ402〜408を反復する。しかしながら、ステップ408において、処理すべき設定がもうないと判定されると、ステップ411において、クライアント設定編集プロセス400は、ユーザが設定を編集できるようにする。
【0174】
ステップ412において、ユーザによって編集される設定が、サーバ値にリセットする必要があるかどうかが判定される。ステップ412において、設定をサーバ値にリセットすべきであると判定されると、ステップ417において、クライアント設定編集プロセス400は、設定値をサーバ11上のプロファイルシステム100から受け取る値にリセットする。次いで、クライアント設定編集プロセス400はステップ419に進んで終了する。
【0175】
しかしながら、ステップ412において、設定がサーバ値にリセットすべきではないと判定されると、クライアント設定編集プロセス400は、ステップ413において変更された設定を推定する。ステップ414において、設定に対するオーバライド値およびフラグが更新される。ステップ415において、推定すべきユーザ編集設定がまだあるかどうかが判定される。ステップ415において、推定すべきユーザ設定がまだあると判定されると、クライアント設定編集プロセス400が復帰してステップ413〜415を反復する。しかしながら、ステップ415において、推定すべき設定がもうないと判定されると、クライアント設定編集プロセス400はステップ419で終了する。
【0176】
図17に示すのは、図1〜16に示す、本発明のプロファイルシステム100からのプロファイル情報を使用するクライアント設定使用プロセス420の動作の例を示すフローチャートである。クライアント設定使用プロセス420は、すべてのプロファイル設定が利用できる方法の例として記載する。
【0177】
最初に、ステップ421において、クライアント設定使用プロセス420が初期化されて、上記の遠隔装置15用の遠隔装置システム300の初期化と類似のファンクションを実行する。この初期化には、クライアント設定使用プロセス420において使用される固有のデータ構造に対するデータ値の確立も含まれる。
【0178】
ステップ422において、プロファイル設定がオーバライドされているかどうかが判定される。ステップ422において、プロファイル設定がオーバライドされていると判定されると、ステップ423において、クライアント設定使用プロセスは、そのオーバライド値を取得する。しかしながら、ステップ42において、プロファイル設定がオーバライドされていないと判定されると、ステップ424において、クライアント設定使用プロセス420は、設定のためのサーバ値を取得する。
【0179】
ステップ425において、プロファイル設定はプロセス動作に使用される。プロセス動作を完了した後に、次いで、クライアント設定使用プロセス420がステップ429で終了する。
【0180】
当業者には、本発明の原理から実質的に逸脱することなく、上述の本発明の実施形態に対して多数の修正および変更が可能であることは明白であろう。そのような修正および変更のすべては、添付の請求の範囲に定義される、本発明の範囲に包含されることを意図するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置上の動作において使用する1組の設定を決定する方法であって、
前記コンピュータ装置上での前記動作を決定するステップと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を決定するステップと、
前記コンピュータ装置上での前記動作を実行するために前記1組の設定を獲得するステップとを含む方法。
【請求項2】
前記1組の設定を獲得する前記ステップが、
前記1組の設定を探してデータベースを探索するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
データベース内に前記1組の設定を生成するステップをさらに含み、前記ステップが、
既存の1組の設定を選択するステップと、
前記既存の1組の設定内のデータを、前記データベース内の前記1組の設定用の場所にコピーするステップと、
前記1組の設定を修正するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1組の設定を獲得する前記ステップが、
前記1組の設定内の設定から第2の組の設定を決定するステップと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するために前記第2の組の設定を獲得するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記動作を実行するために前記第2の組の設定を決定する前記ステップが、
複数組の設定間に矛盾があるときに、前記複数組の設定間の優先権を決定するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
複数組の間の優先権を決定する前記ステップが、
複数組の設定に優先順位による順序付けをするステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記1組の設定を決定する前記ステップが、
前記コンピュータ装置の環境を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記動作を実行するために前記1組の設定を決定する前記ステップが、
ユーザのための前記1組の設定を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが、ユーザのグループである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1組の設定を決定する前記ステップが、
前記コンピュータ装置上の前記動作のための応用設定を決定するステップをさらに含み、前記応用設定が、電子メール、課金情報、個人情報マネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル配送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、暗号化、プッシュ同期およびレディ同期の設定からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
動作において使用される1組の設定を決定するシステムであって、
前記動作を実行するためのコンピュータ装置を含み、前記コンピュータ装置が、
動作タイプを決定する動作モジュールと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を決定する設定モジュールと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を獲得する獲得モジュールとを含むシステム。
【請求項12】
前記1組の設定を探してデータベースを探索する探索モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
データベース内に前記1組の設定を生成する生成モジュールをさらに含み、前記生成モジュールが、
既存の1組の設定を選択する選択モジュールと、
前記既存の1組の設定内のデータを、前記データベース内の前記1組の設定用の場所にコピーするコピーモジュールと、
前記1組の設定を修正する修正モジュールとを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記1組の設定内の設定から第2の組の設定を決定する第2の決定モジュールと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するために前記第2の組の設定を獲得する第2の獲得モジュールとをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
複数組の設定間に矛盾があるときに、前記複数組の設定間の優先権を決定する優先権モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記優先権モジュールがさらに、
複数組の設定に優先順位による順序付けをする順位付けモジュールを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コンピュータ装置の環境を決定する環境モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記コンピュータ装置上の前記動作のための応用設定を決定する応用決定モジュールをさらに含み、前記応用設定が、電子メール、課金情報、個人情報マネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル配送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、暗号化、プッシュ同期およびレディ同期の設定からなる群から選択される、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
ユーザのための前記1組の設定を決定するユーザ決定モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記ユーザが、ユーザのグループである、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
コンピュータ装置上の動作において使用される1組の設定を決定する論理のためのコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータ装置上の前記動作を決定するための論理と、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を決定する論理と、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を獲得する論理とを含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記獲得する論理が、
前記1組の設定を探してデータベースを探索する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
データベース内に前記1組の設定を生成する論理をさらに含み、前記論理が、
既存の1組の設定を選択する論理と、
前記既存の1組の設定内のデータを、前記データベース内の前記1組の設定用の場所にコピーする論理と、
前記1組の設定を修正する論理とを含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記1組の設定内の設定から第2の組の設定を決定する論理と、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するために前記第2の組の設定を獲得する論理とをさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
複数組の設定間に矛盾があるときに、前記複数組の設定間の優先権を決定する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項26】
前記1組の設定を探してデータベースを探索する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項27】
前記コンピュータ装置の環境を決定する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項28】
前記コンピュータ装置上の前記動作のための応用設定を決定する論理をさらに含み、前記応用設定が、電子メール、課金情報、個人情報マネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル配送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、暗号化、プッシュ同期およびレディ同期の設定からなる群から選択される、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項29】
ユーザのための前記1組の設定を決定する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記ユーザが、ユーザのグループである、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項1】
コンピュータ装置上の動作において使用する1組の設定を決定する方法であって、
前記コンピュータ装置上での前記動作を決定するステップと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を決定するステップと、
前記コンピュータ装置上での前記動作を実行するために前記1組の設定を獲得するステップとを含む方法。
【請求項2】
前記1組の設定を獲得する前記ステップが、
前記1組の設定を探してデータベースを探索するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
データベース内に前記1組の設定を生成するステップをさらに含み、前記ステップが、
既存の1組の設定を選択するステップと、
前記既存の1組の設定内のデータを、前記データベース内の前記1組の設定用の場所にコピーするステップと、
前記1組の設定を修正するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1組の設定を獲得する前記ステップが、
前記1組の設定内の設定から第2の組の設定を決定するステップと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するために前記第2の組の設定を獲得するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記動作を実行するために前記第2の組の設定を決定する前記ステップが、
複数組の設定間に矛盾があるときに、前記複数組の設定間の優先権を決定するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
複数組の間の優先権を決定する前記ステップが、
複数組の設定に優先順位による順序付けをするステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記1組の設定を決定する前記ステップが、
前記コンピュータ装置の環境を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記動作を実行するために前記1組の設定を決定する前記ステップが、
ユーザのための前記1組の設定を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが、ユーザのグループである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1組の設定を決定する前記ステップが、
前記コンピュータ装置上の前記動作のための応用設定を決定するステップをさらに含み、前記応用設定が、電子メール、課金情報、個人情報マネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル配送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、暗号化、プッシュ同期およびレディ同期の設定からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
動作において使用される1組の設定を決定するシステムであって、
前記動作を実行するためのコンピュータ装置を含み、前記コンピュータ装置が、
動作タイプを決定する動作モジュールと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を決定する設定モジュールと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を獲得する獲得モジュールとを含むシステム。
【請求項12】
前記1組の設定を探してデータベースを探索する探索モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
データベース内に前記1組の設定を生成する生成モジュールをさらに含み、前記生成モジュールが、
既存の1組の設定を選択する選択モジュールと、
前記既存の1組の設定内のデータを、前記データベース内の前記1組の設定用の場所にコピーするコピーモジュールと、
前記1組の設定を修正する修正モジュールとを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記1組の設定内の設定から第2の組の設定を決定する第2の決定モジュールと、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するために前記第2の組の設定を獲得する第2の獲得モジュールとをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
複数組の設定間に矛盾があるときに、前記複数組の設定間の優先権を決定する優先権モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記優先権モジュールがさらに、
複数組の設定に優先順位による順序付けをする順位付けモジュールを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コンピュータ装置の環境を決定する環境モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記コンピュータ装置上の前記動作のための応用設定を決定する応用決定モジュールをさらに含み、前記応用設定が、電子メール、課金情報、個人情報マネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル配送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、暗号化、プッシュ同期およびレディ同期の設定からなる群から選択される、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
ユーザのための前記1組の設定を決定するユーザ決定モジュールをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記ユーザが、ユーザのグループである、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
コンピュータ装置上の動作において使用される1組の設定を決定する論理のためのコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータ装置上の前記動作を決定するための論理と、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を決定する論理と、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するための前記1組の設定を獲得する論理とを含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記獲得する論理が、
前記1組の設定を探してデータベースを探索する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
データベース内に前記1組の設定を生成する論理をさらに含み、前記論理が、
既存の1組の設定を選択する論理と、
前記既存の1組の設定内のデータを、前記データベース内の前記1組の設定用の場所にコピーする論理と、
前記1組の設定を修正する論理とを含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記1組の設定内の設定から第2の組の設定を決定する論理と、
前記コンピュータ装置上で前記動作を実行するために前記第2の組の設定を獲得する論理とをさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
複数組の設定間に矛盾があるときに、前記複数組の設定間の優先権を決定する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項26】
前記1組の設定を探してデータベースを探索する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項27】
前記コンピュータ装置の環境を決定する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項28】
前記コンピュータ装置上の前記動作のための応用設定を決定する論理をさらに含み、前記応用設定が、電子メール、課金情報、個人情報マネージャ(PIM)、個人化情報、ファイル配送、システム管理、ソフトウェア更新、ウェブサイト、ファイルバックアップ、データ同期応用、帯域幅管理、認証、暗号化、プッシュ同期およびレディ同期の設定からなる群から選択される、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項29】
ユーザのための前記1組の設定を決定する論理をさらに含む、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記ユーザが、ユーザのグループである、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−123911(P2011−123911A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−15493(P2011−15493)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【分割の表示】特願2004−523554(P2004−523554)の分割
【原出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.Linux
【出願人】(511058741)インテリシンク コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15493(P2011−15493)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【分割の表示】特願2004−523554(P2004−523554)の分割
【原出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.Linux
【出願人】(511058741)インテリシンク コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】
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