説明

ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ及びこれを組み立てる方法

ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ(100)及びこれを組み立てる方法。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリは、一緒に連結されるように適合されたイヤウェア(104)及びヘッドギア(102)を含み得る。イヤウェアは、長さを有するコードなどの細長い部材(106)及び細長い部材に連結されるイヤピース(108)を含み得る。ヘッドギアは主表面(112)及びヘッドギアの主表面に実質的に沿って配向されるチャネル(120)を含み得る。チャネルは、細長い部材の長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように構成され得る。本方法は、細長い部材の長さの少なくとも一部がチャネル内に取り外し可能に収容されるように、細長い部材の少なくとも一部をチャネル内に位置付ける工程を含み得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般的に、ヘッドギア−イヤウェア、及びヘッドギア−イヤウェアアセンブリを組み立てるための方法、並びに具体的にはイヤウェアとヘッドギアとの間の摺動自在な係合を可能にするヘッドギア−イヤウェアアセンブリ、より具体的には、ヘッドギア及びイヤウェアが所望されるまで互いに分離することを阻止される、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリに関連する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの工業的又は建設環境において、労働者は、その頭部、顔面及び/又は目をくずから保護し、その耳を過剰な騒音レベルから保護するため、頭部、顔面、目及び/又は耳の保護装置を着用する。いくつかの場合において、ユーザーはその頭部、顔面及び/又は目、加えてその耳を全て同時に保護する必要がある。いくつかの場合において、ユーザーは、その頭部、顔面及び/又は目を被覆する装置を着用していることがあり、かつまた音の受信に関心を抱くことがある(例えば、通信装置、メディアプレイヤーなどを使用している間)。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示のいくつかの実施形態は、一緒に連結されるように構成されたイヤウェア及びヘッドギアを含み得る、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを提供する。イヤウェアは長さを有する細長い部材及び細長い部材に連結されるイヤピースを含み得る。ヘッドギアは、主表面及びヘッドギアの主表面に実質的に沿って配向されるチャネルを含み得る。チャネルは、細長い部材の長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように構成され得る。
【0004】
いくつかの実施形態において、本開示は、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを組み立てる方法を提供する。本方法は、イヤウェア及びヘッドギアを提供する工程を含み得る。イヤウェアは、長さを有する細長い部材及び細長い部材に連結されるイヤピースを含み得る。ヘッドギアは、主表面及びヘッドギアの主表面に実質的に沿って配向されるチャネルを含み得る。本方法は、細長い部材の長さの少なくとも一部がチャネル内に取り外し可能に収容されるように、細長い部材の少なくとも一部をチャネル内に位置付ける工程を更に含み得る。
【0005】
本開示のいくつかの実施形態は、アイシールド及びアイシールドに連結されるつるを含み得る、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを提供する。つるは長さ及びその長さに実質的に沿って配向される長手方向を含み得る。アセンブリは、長さ及びその長さに実質的に沿って配向される長手方向を有するコードと、コードに連結されるイヤピースと、を更に含み得る。アセンブリは、つるの少なくとも一部によって画定されるチャネルを更に含み得る。チャネルは、つるの長手方向に実質的に沿って配向され得、チャネルはコードの長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように適合され得る。
【0006】
本開示の他の特徴及び態様は、発明を実施するための形態及び付属の図面を考慮することによって明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本開示の一実施形態によるヘッドギア−イヤウェアアセンブリの正面斜視図。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリはユーザーの頭部上にあるものとして示されている。
【図2】図1のヘッドギア−イヤウェアアセンブリの拡大正面斜視図。
【図3】図2の3−3に沿って取った、図1及び図2のヘッドギア−イヤウェアアセンブリの側断面図。
【図3A】本開示の別の実施形態による、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリの側断面図。
【図4】本開示の別の実施形態によるヘッドギア−イヤウェアアセンブリの拡大正面斜視図。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリはヘッドギア及びイヤウェアを含んでいる。
【図5】明確性のためにイヤウェアを取り除いた、図4のヘッドギア−イヤウェアアセンブリの背面分解図。
【図6】明確性のためにイヤウェアを取り除いた、図4及び図5のヘッドギア−イヤウェアアセンブリの正面図。
【図7】明確性のためにイヤウェアを取り除いた、図4〜6のヘッドギア−イヤウェアアセンブリの背面図。
【図8】図4の8−8に沿って取った、図4〜7のヘッドギア−イヤウェアアセンブリの側断面図。
【図8A】本開示の別の実施形態による、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリの断面図。
【図9】本開示の別の実施形態による、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリの正面斜視図。
【図10】本開示の別の実施形態による、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリの正面斜視図。
【図11】本開示の一実施形態により、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを組み立てるための方法。
【図12】本開示の一実施形態により、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを組み立てるための方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示のいずれの実施形態が詳細に説明される前に、本発明は、以下の記述で説明される、又は以下の図面に図示される構成の詳細及び構成要素の配置の用途に限定されないことが理解される。本発明には他の実施形態が可能であり、本発明は様々な方法で実施又は実行することが可能である。また、本明細書で使用される専門語及び専門用語は、説明目的のためであり、限定するものと見なされるべきではないことが理解されるべきである。「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変形は、それらの後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包含することを意味するものである。特に指示されるか又は限定しないかぎり、「組み立てられた」及び「連結された」、並びにその変化形は広義の意味で使用され、直接及び間接的な組み立て及び連結の両方を含むものである。更に、「連結された」は、物理的又は機械的な連結に限定されない。その他の実施形態を利用することも可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく構造的又は論理的な変更を行うことが可能である点は理解されるべきである。更に、「前」、「後」、「上」、「下」といった用語は、各要素の互いに対する関係を説明するためにのみ用いられるものであり、装置の特定の配向を説明すること、装置に必要とされる若しくは求められる配向を指示又は示唆すること、又は本明細書に記載される発明が、使用時にどのように使用、装着、表示、又は配置されるかを特定することを目的とするものでは決してない。
【0009】
本開示は一般的に、ヘッドギア及びイヤウェアが一緒に連結されているときに互いに対して可動であり、かつ通常の動作条件において互いから分離することを阻止されるように、互いに取り外し可能に連結するように適合されるヘッドギア及びイヤウェアを含む、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリに関連する。
【0010】
用語「ヘッドギア」は一般的に、ユーザーの頭部、顔面、目及び/若しくは耳の少なくとも一部を被覆し、並びに/又はこれと連結するように適合されるいずれかの装置に言及するために使用される。これらの装置は、物理的物体(例えば、くず)、放射線(例えば、電磁放射線)、温度(例えば、高温又は低温)などからの保護の目的のためであり得る。ヘッドギアの例としては、1つ以上の眼鏡(eyeglasses)、サングラス、安全眼鏡、眼鏡(spectacles)、ゴーグル、フェースシールド、アイシールド、ヘルメット、ヘッドバンド、帽子、その一部又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
【0011】
用語「イヤウェア」は一般的に、その一部がユーザーの耳を被覆する、及び/又はこれと連結するように適合される、いずれかの装置に言及するために使用される。このような装置は、例えば、雑音環境における聴覚保護及び/若しくは保全の目的、並びに/又は例えば放射線(例:電磁放射線)、騒音、温度(例えば、高温又は低温)などからの他の種類の保護の目的のためであり得る。加えて又は別の方法として、このような装置は、通信装置(例えば、ヘッドセット、トランシーバー、電話器など)及び/又はメディアプレイヤー(例えば、mp3プレイヤー、ステレオ、ラジオなど)と共に使用され得るスピーカーなどの、音の受容及び/又は送達に使用され得る。イヤウェアは、コードなどの細長い部材を含む場合があり、1つ以上のイヤピースがこのコードに連結され得る。
【0012】
用語「イヤピース」は一般的に、ユーザーの耳を被覆する、及び/又はこれと連結するように適合されるイヤウェアの部分に言及するために使用される。イヤピースの例としては、1つ以上の聴覚保護及び/又は保全装置(例えば、耳栓、耳覆い、イヤカップなど)、音送達装置(例えば、イヤホン、ヘッドホンなど)、その部分又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの代表的な実施形態において、1つ以上のイヤピースとしては、受動的聴覚保護及び/又は保全装置、例えば受動的な耳栓が挙げられる。いくつかの代表的な実施形態において、1つ以上のイヤピースとしては、能動的雑音低減(ANR)電子機器などの聴覚保護及び/又は保全装置が挙げられる。1つ以上の代表的なイヤピースとしては、耳栓及びANR電子機器などの受動的聴覚保護の組み合わせが挙げられる。
【0013】
イヤピースは、ユーザーの耳の一部の形状(例えば、エウスタキオ管、外耳、耳介、外耳道、耳珠、対珠、耳の他の部分又はこれらの組み合わせ)にぴったりと一致するように適合され得る。例えば、耳栓は、少なくとも部分的にユーザーの耳に挿入されるように(例えば、少なくとも部分的にユーザーの外耳道内に)構成され得る。イヤピースは、例えば、耐久性があり、圧縮可能で、弾力的であり、及び/又は変形可能である材料など、様々な材料から形成され得る。イヤピースを形成するために使用され得る材料の例としては、フォーム、ゴム、エラストマー、ポリマー、米国特許第RE 29,487号(Gardner,Jr.)、米国特許第4,774,938号(Leight)、同第4,158,087号(Wood)に開示される耳栓材料若しくはこれらの組み合わせ、他の好適な材料又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0014】
表現「実質的に沿って」は一般的に、第1構造又は方向が第2構造に実質的に沿って又は第2方向と実質的に同じ方向に配向され得ること、及び/又は第1構造又は方向が第2構造又は方向と実質的に平行であり得ることを述べるために使用される。例えば、本開示全体を通じて、様々な構造が、表面に実質的に沿って配向されるものとして称される。これは、表面又はその一部にあるか、表面とほぼ並行であるものと解釈され得る。加えて、本開示全体を通じて、様々な構造又は方向が、別の第1方向に実質的に沿って配向されるものとして称される。これは、第1方向と同じ方向又は第1方向と実質的に平行に配向されるものとして解釈され得る。
【0015】
いくつかの場合において、ユーザーはその頭部、顔面及び/若しくは目、加えてその耳を全て同時に被覆する又は保護する(若しくはその耳に音を送達する)必要があり得る。しかしながら、いくつかの既存の環境(例えば、工場設備)において、頭部、顔面及び/目保護装置は、互いに又はイヤウェアから離れて位置している。結果として、労働者は、所与の状況において2つ以上の装置が必要であり得る際に、1つの装置のみを着用しようとする場合がある。加えて、イヤウェアが使用中に落ち、それによってユーザーがイヤウェアを探している間又はユーザーが追加のイヤウェアを取り出す間に、耳保護及び/又は音送達を一時的に失う場合がある。本開示は、頭部、顔面及び/又は耳被覆装置の1つ以上をイヤウェア(例えば、耳保護装置及び/又は音送達装置)を単一の便利かつ使いやすいアセンブリへと組み立てる。しかしながら、このような装置の組み合わせを含むいくつかのアセンブリにおいてさえも、例えばヘッドギア及びイヤウェアが通常の使用条件において互いに容易に分離すること及び/又はヘッドギア及びイヤウェアが恒久的に又は半恒久的に一緒に連結され、それによってヘッドギア及びイヤウェアを分離させることがあまりに煩わしいか又はあまりに困難であることなど、潜在的な問題が存在し得る。本開示は一般的に、ヘッドギア及びイヤウェアが取り外し可能に連結され、かつ望ましくない分離を阻止されるヘッドギア−イヤウェアの組み合わせを含むアセンブリを対象とする。
【0016】
図1〜3は、本開示の一実施形態により、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100を例示する。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100が、ユーザー10の頭部12上に位置付けられるものとして示される。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100は、ヘッドギア102及びイヤウェア104を含む場合があり、ヘッドギア102及びイヤウェア104は取り外し可能に一緒に連結されているものとして例示される。イヤウェア104は、細長い部材としてのコード106、及びコード106に、特にコード106の端部107に連結されるイヤピース108を含み得る。いくつかの実施形態において、イヤピース108は耳栓であり得るか、耳栓を含み得る。いくつかの実施形態において、コード106は第2イヤピースが連結され得る別の端部を含み得る。第2イヤピースは、コード106の端部107に連結されるイヤピース108と同じであるか又は異なる場合がある。
【0017】
図1に示されるように、いくつかの実施形態において、コード106は、ランヤードであり得るか、その一部を形成し得るか、又はこれに連結され得る。このようなランヤードは、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100、又はその一部(例えば、ヘッドギア102)が使用されていないときに、ユーザーの首の周囲に吊るされるように適合され得る。このような場合において、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100又はその一部は、必要とされるまでユーザーの首から吊るされ得る。加えて、ランヤードは、例えば、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100又はその一部が使用されるときは、ユーザーの後ろに位置するか吊るされるように適合され得る。上記のように、イヤピース108は様々な実施形態及び構成を含む場合があり、イヤピース108は図1及び図2においては耳栓として、単に例として例示されている。
【0018】
上記のように、ヘッドギア102は、様々な実施形態及び構成を含む場合があり、図1〜3に例示される実施形態においては、ヘッドギア102は単に例として眼鏡を含むものとして示されている。したがって、図1〜3に例示されるヘッドギア102はアイシールド109、及びユーザー10の耳14の上に位置するように適合される、アイシールド109に連結されるつる110を含む。ヘッドギア102は、ユーザー10の頭部12の反対側に位置付けられる第2つるを含むが、追加的なつるは単純性及び明確性のために示されていない。例示されるつる110に関するいずれかの説明を別のつるに適用することができ、又はもう一方のつるは異なる構成を有してもよいことが理解されるべきである。
【0019】
図1に示されるように、ヘッドギア102は主表面112を含み得る。図1〜3に例示される実施形態において、主表面112は例えば、ヘッドギア102がユーザー10の頭部12に連結される際に外側に面するものとして示される。主表面112はヘッドギア102の外側に面する部分を構成する全表面を含み得る。
【0020】
図1〜3に示されるように、ヘッドギア102又はその部分、例えばつる110は、コード106の長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように適合されるチャネル120を更に含み得る。図1及び図2に示されるように、チャネル120は、ヘッドギア102に連結されるコード106の長さの部分に対応する長さを有し得る。図1及び図2に示されるように、チャネル120はヘッドギア102の主表面112に実質的に沿って配向され得る。加えて、図2に示されるように、チャネル120は、つる110の長手方向Dに実質的に沿って(すなわち、つるがアイシールド109から後方に延びる方向に沿って)配向され得る。換言すると、チャネル120は、その長さに実質的に沿って配向される長手方向Dを有する場合があり、チャネル120の長手方向Dは、つる110の長手方向Dに実質的に沿って配向され得る。
【0021】
図2及び図3に示されるように、ヘッドギア102は、チャネル120の付近に位置付けられ、チャネル120に対して開いている(すなわち、これと連通する)開口122を更に含み得る。単に例として、開口122及びチャネル120は外側に向くものとして例示されているが、これは、例えばヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100がユーザー10上に位置付けられる間に、ヘッドギア102及びイヤウェア104の連結及び分離を促進し得る。しかしながら、他の構成が可能であり、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0022】
いくつかの実施形態において、図1〜3に示されるように、開口122はまた、ヘッドギア102に連結されるコード106の長さの部分に対応する長さを有し得る。加えて、開口122は、ヘッドギア102の主表面112に実質的に沿って配向され得る。更に、チャネル120と同様に、開口122はつる110の長手方向Dに実質的に沿って配向され得る。換言すれば、開口122はその長さに実質的に沿って配向される長手方向(明確性のために図示されない)を有する場合があり、開口122の長手方向は、チャネル120の長手方向D及びつる110の長手方向Dの1つ以上に実質的に沿って配向され得る。
【0023】
更に、コード106は長さを有し、その長さの一部が、例えばヘッドギア102及びイヤウェア104が互いに連結されるときに、チャネル120内に位置付けられ得る。コード106はその長さに沿って長手方向を有し、コード106がそのチャネル120(及び/又は開口122)内に位置付けられるとき、コード106の長手方向はチャネル120の長手方向Dに実質的に沿って(及び/又は開口122の長手方向に実質的に沿って)及び/又はつる110の長手方向Dに実質的に沿って配向され得る。当然、コード106がチャネル120(及び/又は開口122)の長手方向Dに実質的に沿って配向されるとき、コード106は完全に真っ直ぐである必要はない。むしろ、コード106は、少なくとも部分的にコード106の材料構成によって、チャネル120に対して僅かな波形又はうねりを含み得る。
【0024】
コード106は、布地、ポリマー(例えば、PVC、再利用PVC、ポリカーボネート、ナイロン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、他の好適なポリマー又はこれらの組み合わせ)、熱可塑性エラストマー(例えば、スチレンブロックコポリマー、天然ゴム、人工ゴム、他の好適な熱可塑性エラストマー若しくはこれらの組み合わせ)、他の好適なコード材料又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない、様々な材料によって形成され得る。加えて、コード106は任意の所望の形状(例えば、断面形状)又は大きさを有することができ、これらはヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100の所望の用途又は使用によって決定され得る。
【0025】
開口122は、コード106のための、チャネル120への入口として機能し得る。図2及び図3に示されるように、いくつかの実施形態において、開口122は、チャネル120の幅128よりも小さく及び/又はコード106の幅(明確性のために図示されない)よりも小さい幅126を有し得る。図2及び図3に示されるように、用語「幅」は、開口122、チャネル120又はコード106それぞれの長手方向にほぼ垂直に配向される横方向寸法に言及するために使用される。例えば、いくつかの実施形態において、コード106は実質的に丸い又は円形の断面形状を有し、コード106の幅又は横方向寸法はコード106の直径であり得る。いくつかの実施形態において、コード106は圧縮可能な材料から形成され、開口122は、開口122の幅126がコード106の圧縮不可能な、不変の又は元々の幅若しくは横方向の寸法より小さくなるように構成され得る。
【0026】
より狭い開口122(すなわち、チャネル120及びコード106の1つ以上よりも狭い)は、コード106のチャネル120からの事故的な又は望ましくない脱出を阻止し得る。加えて、このような実施形態において、コード106は、開口部に隣接するコード106を開口122に位置付け、コード106の長さの少なくとも一部を開口122に、その後更にチャネル120内に押し込むことによって、チャネル120内に位置付けられ得る。このコード位置は図2及び図3内に例示される。コード106をチャネル120内に位置付けるための方法はまた、コード106をその長さに沿って伸張させる工程を含み得る(例えば、コード106が少なくとも若干弾性又はエラストマーの材料から形成され、コード106の長さが増加する際にコード106の幅/厚さが低減し得る場合)。
【0027】
図1〜3に示されるように、いくつかの実施形態において、開口122はヘッドギア102(例えば、つる110の)の前壁146内に形成されるか、これによって画定され得る。単に例として、図2及び図3に示されるように、前壁146は共に開口122を画定する上部148及び下部150を含む。図3に示されるように、上部148及び下部150は開口がその長さに沿って実質的に真っ直ぐであるように開口部122を画定する。すなわち、上部148及び下部150はそれぞれ、上方表面(又は壁)147及び下方表面149を含み、これらはそれぞれ、開口122を少なくとも部分的に画定する。上方壁147及び下方壁149はそれぞれ、その対応する長さに沿って実質的に真っ直ぐであり得る。いくつかの実施形態において、上方壁147及び下方壁149は平坦であるか、丸いか、ないしは別の形状であり、結果上方壁147及び下方壁149は開口122の深さ方向において完全に平坦である必要はない。いくつかの実施形態において、上方壁147及び下方壁149は一般的に均一な断面形状を有し、それによって開口122はその長さに沿って実質的に真っ直ぐであり及び/又は均一である。
【0028】
図3に示されるように、いくつかの実施形態において、上方壁147及び下方壁149は平行であり得るが、いくつかの実施形態において、上方壁147及び下方壁149はこれらが平行であるように配置され得る。例えば、いくつかの実施形態において、開口122は、チャネル120の方に向かい、又は反対方向に向かい、その長さに沿ってテーパ形状であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、上方壁147はチャネル120により近い位置において(すなわち、図3の左側に向かって)下方壁149からより近い距離に位置付けられる場合があり、チャネル120から遠い位置において(すなわち、図3の右側に向かって)下方壁149からより遠い距離に位置付けられる場合があり、若しくはその逆であるか、又はこれらの組み合わせである。開口122がその深さに沿って(すなわち、チャネル120の方に向かい、又は反対方向に向かい)平坦であっても、又はその深さに沿って内側若しくは外側にテーパ状であっても、上部148及び下部150は開口122の長さに沿って開口122の真っ直ぐな外形を画定し得る。
【0029】
コード106が開口122又はチャネル120内に位置付けられた後、コード106はヘッドギア102に対して、及び特にチャネル120(及び/又は開口122)に対して摺動自在であり得る。特に、コード106は、コード106がチャネル120内に位置付けられる間、及びヘッドギア102及びイヤウェア104が互いに連結される間、チャネル120と摺動自在に係合し得る。図1〜3に例示される実施形態において、少なくとも部分的には、コード106の幅及び/又はチャネル120の幅128よりも小さい幅126を有する開口122のために、コード106は、コード106が所望されるまでチャネル120から脱出することなく、チャネル120に対して可動であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、ヘッドギアアセンブリ100は、ユーザー10がその頭部12をあらゆる向きに向けることができ、及び/又はコード106ヘッドギア102に対して移動し得る(例えば、摺動する)ように、コード106が重力などの過剰な受動的外力によって若しくはコード106のチャネル120内における垂直方向の移動によりチャネル120から取り外されるように、構成され得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、ユーザー10はヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100をその頭部に位置付けることができ、その後イヤウェア104(例えば、イヤピース108)を前方に(すなわち、アイシールド109に向かって前方に)、ユーザー10がコード106の所望の長さを達成するまで引き、イヤピース108がその耳14内に位置付けられ得る。別の方法として、ユーザーの耳14の上に出ているコード106の弛みの程度を低減するため(例えば、イヤピース108が使用されているとき又は使用されていないとき)、ユーザー10はコード106の後側部分をアイシールド109と反対の方向(すなわち、後方)に引くことができる。例えば、イヤピース108が使用されていないとき、コード106は、イヤピース108が図2に示される位置に到達するまで後方に摺動され得、それによってイヤピース108は過度にぶらつかず又はユーザー10の注意を逸らすか若しくはユーザー10にとって不快であることがない。
【0031】
図1〜3に例示される実施形態において、コード106がチャネル120から開口122へと動かされ、コード106を開口122から、かつヘッドギア102との連結から解放するために十分な力が適用されるまで、コード106を開口122の方向に引くことにより、コード106はヘッドギア102との係合から、及び特にチャネル120との係合から取り外され得る。コード106の取り外しはまた、コード106をその長手方向に沿って伸張させること、並びに/又はコード106をチャネル120及び/若しくは開口122に対して摺動させることを含み得る。
【0032】
図1〜3に例示される実施形態において、チャネル120の幅128及び形状、並びに開口122の幅126及び形状はその対応する長さに沿って比較的均一であるものとして示されているが、いくつかの実施形態において、チャネル120の幅128及び/又は形状はその長さに沿って変化し得ることが理解されるべきである。同様に、いくつかの実施形態において、開口122の幅126及び/又は形状は、その長さに沿って変化してもよく、その一例が以下により詳細に記載され、図4〜8に例示される。
【0033】
その上、チャネル120は実質的に円形の断面形状を有するものとして図3に例示されるが、これはコード106の外側寸法と少なくとも幾分対応するように適合される(例えば、コード106が実質的に円形の断面形状を有するとき)。しかしながら、いくつかの実施形態において、チャネル120は任意の所望の断面形状を有することができ、コード106の断面形状と対応する必要がないことが理解されるべきである。更に、いくつかの実施形態において、チャネル120の内側表面とコード106の外側表面との間には、図3に例示されたものより大きな間隔が存在し得る。同様に、開口部122は断面が実質的に矩形であるものとして示され、かつ開口122の幅126はコード106の幅(例えば、直径)より僅かに大きさが小さく、それによってコード106が開口122を通じて圧迫されてチャネル120内に位置付けられ得、通常の使用中、所望されるまで開口122からの脱出を阻止され得る。しかしながら、開口122の任意の断面形状が利用され得、本開示は断面が矩形である開口122に限定されないことが理解されるべきである。加えて、コード106の幅の開口122の幅126に対する比率、コード106の幅のチャネル120の幅128に対する比率、及び開口122の幅126のチャネル120の幅128に対する比率は、単に例として示され、様々な比率が利用され得る。しかしながら、開口122の幅126がコード106の幅よりも少なくとも僅かに小さい場合に特定の有用性が達成され得る。
【0034】
更に、図1〜3に例示される実施形態において、チャネル120及び開口122は、ヘッドギア102の少なくとも一部によって画定され得る。しかしながら、いくつかの実施形態において、チャネル120及び/又は開口122は別の要素又は装置(例えば、チャネルホルダー)内に形成され得、これがその後ヘッドギア102の一部に連結される。このような実施形態の例は以下でより詳細に記載され、図9及び図10に例示される。このような実施形態において、チャネル120及び/又は開口部122は、依然としてヘッドギア102の少なくとも一部内に形成される又はこれによって画定されると称され得るが、いくつかの実施形態においては、チャネル120及び/又は開口122はヘッドギア102の別の構成要素に連結される1つの構成要素内に形成されるか又はこれによって画定され得る。
【0035】
図1〜3に示されるように、いくつかの実施形態において、ヘッドギア102又はその一部は取り扱いを促進する及び/又はヘッドギア102とイヤウェア104を一緒に連結することを促進するような形状であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、つる110は、つる110の取り扱い並びにコード106のチャネル120及び/又は開口122への挿入を促進するような形状であり得る。図1〜3に示されるように、いくつかの実施形態において、図1〜3に例示されるヘッドギア102又はその一部、つる110は、湾曲した外側部分132及びテーパ状端部134を含み得る。そのような湾曲した外側部分132は把持領域を形成することができ、コード106をチャネル120(及び/又は開口122)内に挿入する及び/又はコード106をそこから取り出す間の、つる110の取り扱いを促進し得る。このようなテーパ状端部134は、コード106を開口122を通じチャネル120内へと推進するように促進することができ、またつる110の所望の機能及び審美性を維持することができる。更に他の構成が可能であり、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0036】
更に、図1〜3に示されるように、いくつかの実施形態において、ヘッドギア102又はその一部、例えばつる110は2つ以上の構成要素及び/又は材料から形成され得る。例えば、図1〜3に示されるいくつかの実施形態において、つる110の長さに沿った少なくとも一部分において、つる110は前部152及び後部154を含む場合があり、各前部152及び第2部分154は同じ又は異なる材料で形成され得る。いくつかの実施形態において、第1部分152はコード106の容易な挿入及び取り外しを可能にするために十分な剛性及び/又は平滑な質感を有し得る。いくつかの実施形態において、第2部分154は、つる110又は少なくともチャネル120に隣接するつる110の一部が、例えばコード106の挿入及び取り外しの間の取り扱いを促進するように適合され得るために十分に柔軟であり及び/又は弾力的であり得る。このような多部分つる110は、様々な好適な製造プロセスによって形成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、第2部分154は第1部分152上にオーバーモールドされ得、第1部分152及び第2部分154は、例えばこれらが化学的に一緒に結合されるように、化学的に適合する材料によって形成され得る。例えば例示されるつる110などの、多部分又は他材料要素の利用はまた、各部分152又は154が異なる色、質感、不透明性などを含み得るために、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100の審美性を向上し得る。
【0037】
図1〜3に示されるつる110などの、眼鏡のつるの少なくとも一部によってチャネル120(及び任意により開口122)が画定される実施形態において、つる110は前側部分又は端部136(図1に示される)及び後側部分又は端部138(図1及び図2に示される)を含む場合があり、チャネル120(及び任意により開口122)は後側部分138内に形成され得る。
【0038】
図1及び図2に図示されるように、いくつかの実施形態において、イヤウェア104及びヘッドギア102が一緒に連結される際に、イヤピース108がチャネル120の前側に位置付けられるように、イヤウェア104がヘッドギア102に連結され得る。このような構成は、特に眼鏡が顔面及び耳から取り外され、ユーザー10の首の周囲に吊るしておく際に、コード106のチャネル120内での摺動を促進し得る(例えば、コード106がランヤードである、その一部を形成する又はそれに連結される場合)。しかしながら、イヤウェア104及びヘッドギア102が一緒に連結される際に、イヤピース108がチャネル120の後側に位置付けられるように、反対の構成もまた使用され得ることが理解されるべきである。
【0039】
コード106のヘッドギア102への挿入を可能にする及びその脱出を阻止する手段が、チャネル120及び開口122として上記に記載されている。しかしながら、いくつかの実施形態においてコード106を取り外し可能に収容するように適合されるヘッドギア102の全開放部分(例えば、チャネル120及び開口122として先に記載されたもの)は、チャネル120と称される場合があり、チャネル120は単に深さに関して変化する幅を有するものとして記載され得る。例えば、このようなチャネル120の幅は、その開口部においてより狭い場合があり、幅はその開放端部からその閉鎖端部にかけて増加し得る(例えば、図3において示されるように1つの位置において別個に、又は連続的に)(例えば、深さの増加に伴って幅が増加し得る)。あるいは、開口部122は単純に、チャネル120の後側部分よりも狭い幅を有するチャネル120の前側部分と称され得る。
【0040】
しかしながら、いくつかの実施形態において、チャネル120の幅128はチャネルの深さと共に変化せず、このような実施形態はヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100Aとして図3Aに例示される。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ100Aが断面図で示され、つる110Aを含むヘッドギア102A及びコード106Aを含むイヤウェア104Aを含む。ヘッドギア102Aはチャネル120Aを更に含む。単に例として、つる110Aは1つの構成要素又は材料で形成されるものとして示される。
【0041】
図3Aに示されるように、チャネル120Aは、例えば、その幅に沿って及び任意によりその長さに沿って、実質的に一定の幅128Aを有し得る。いくつかの実施形態において、コード106及びチャネル120Aは、コード106Aをチャネル120Aの中に、これが取り外されることを所望されるまで保持するような大きさであり得る。例えば、図3Aに示されるように、チャネル120Aは、図3に示されるチャネル120及び開口122を組み合わせたものと同じ全体深さを有する。単に例として、チャネル120Aの深さはコード106Aの幅(例えば、直径)よりも大きく、それによってコード106Aがチャネル120A内に位置する際にチャネル120Aへと開口部から十分に離れて位置付けられるよう、コード106Aのための十分な空間が存在し、その結果コード106Aはチャネル120Aから容易に落ちない。このような実施形態において、コード106A及びチャネル120Aはまた、コード106A及びチャネル120Aの摩擦(摺動自在な)係合を可能にするために、コード106Aの外側表面とチャネル120Aの内側表面との間に十分な干渉が存在するような、大きさを互いに対して有してもよい。このような摩擦係合は依然としてコード106Aとチャネル120Aとの間の相対運動(例えば、摺動)を可能にし得るが、またコード106のチャネル120Aからの取り外しを所望されるまで阻止し得る。コード106は、コード106とチャネル120Aとの間の摩擦力を克服するために十分な力を提供することによって、チャネル120Aから取り外され得る。
【0042】
図4〜8は本開示の別の実施形態によるヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200を図示し、類似の数字は類似の要素を表す。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200は、図1〜3に図示された実施形態に関連して上述したものと同一の多くの要素及び特徴を共有する。したがって、図1〜3の図示された実施形態の要素及び特徴部に対応する要素及び特徴部は、200番台において同じ参照番号が提供される。図4〜図8に図示される実施形態の特徴部及び要素(並びに特徴部及び要素の代替)をより完全に説明するために、図1〜図3に関してなされた上記説明を参照する。
【0043】
ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200は取り外し可能に一緒に連結されたヘッドギア202及びイヤウェア204を含み得る。イヤウェア204は、コード206、及びコード206に連結されたイヤピース208を含み得る。ヘッドギア202は単に例として、眼鏡であり、つる210を含むものとして例示され、イヤピース208は単に例として、耳栓として例示される。イヤウェア204は明確性のために図5〜7から取り除かれている。
【0044】
ヘッドギア202は主表面212を含み得る。図4〜8に例示される実施形態において、主表面212は、例えば、ヘッドギア202がユーザーの頭部に連結される際に、外側に面するものとして示される。主表面212は、ヘッドギア202の外側に面する部分を構成する全表面を含み得る。
【0045】
図4〜8に示されるように、ヘッドギア202又はその部分、例えばつる210はコード206の長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように適合されたチャネル220を更に含み得る。図4に示されるように、チャネル220は、ヘッドギア202に連結されるコード206の長さの部分と対応する長さを有し得る。図4に示されるように、チャネル220はヘッドギア202の主表面212に実質的に沿って配向され得る。加えて、図4に示されるように、チャネル220は、つる210の長手方向D’に実質的に沿って配向され得る。換言すると、チャネル220はその長さに沿って配向される長手方向D’を有する場合があり、チャネル220の長手方向D’はつる210の長手方向D’に実質的に沿って配向され得る。
【0046】
図4〜8に示されるように、ヘッドギア202は、チャネル220の付近に位置付けられ、チャネル220に対して開いている(又はこれと連通する)開口222を更に含み得る。単に例として、開口222及びチャネル220は外側に向くものとして例示されているが、これは、例えばヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200がユーザー上に位置付けられる間に、ヘッドギア202及びイヤウェア204の連結及び分離を促進し得る。しかしながら、他の構成が可能であり、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0047】
いくつかの実施形態において、図4〜8に示されるように、開口222はまた、ヘッドギア202に連結されるコード206の長さの少なくとも一部に対応する長さを有し得る。加えて、開口222は、ヘッドギア202の主表面212に実質的に沿って配向され得る。更に、チャネル220と同様に、開口222はつる210の長手方向D’に実質的に沿って配向され得る。換言すれば、開口222はその長さに実質的に沿って配向される全体長手方向(明確性のために図示されない)を有する場合があり、開口222の全体長手方向は、チャネル220の長手方向D’及びつる210の長手方向D’の1つ以上に実質的に沿って配向され得る。
【0048】
図1〜3に例示される実施形態とは異なり、図4〜8に例示される開口222は波形であるか、うねっているか又は蛇行している。開口222は波形であるか、うねっているか若しくは蛇行している外形を含むか、又はこれによって画定され得、1つ以上のうねり又は突起部223(及び/又はそれに応じて陥没部若しくは谷部)を更に含むか、又はこれによって画定され得る。しかしながら、開口222は依然として一般的に、ヘッドギア202の主表面212に沿って配向され、開口222は依然としてチャネル220の長手方向D’及びつる210の長手方向D’の1つ以上の実質的に沿って配向された一般的な長手方向を有する。
【0049】
このような、うねっている又は蛇行している開口222はコード206のチャネル220内への比較的容易な挿入を可能にし、また通常使用中におけるコード206のチャネル220からの脱出を阻止し得る。開口222のうねっている形状が図4〜8に単に例として示されるが、任意の好適な蛇行している(例えば、うねっている)形状(例えば、正弦波、方形波、複数の突起部223ではなく1つの突起部223のみにより形成される波形、他の好適な波形形状又はこれらの組み合わせ)が本開示の趣旨及び範囲内で利用され得ることが理解されるべきである。結果として、任意の好適な形状の突起部223が、所望の開口形状を形成するように利用され得る。
【0050】
加えて、開口222が2つ以上の突起部223によって画定されるいくつかの実施形態において、開口222は規則的及び/又は均一の突起部223を含み得る。しかしながら、いくつかの実施形態において、突起部223は全て同じ形状又は大きさを有する必要はなく、むしろ不規則、ランダム及び/又は不均等であり得る。その上、開口222が1つ以上の突起部223によって画定されていても、そうでなくても、開口222の「うねっている形状」は、これがもう一方の方向においてうねるのと同様にうねる必要はなく、用語「うねっている」は均一な波形形状に限定されるべきではない。
【0051】
図4に示されるように、例えばヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200の実施形態において、コード206がチャネル220内に位置付けられる場合に、コード206がつる210の前壁246の後ろに位置付けられる場合があり、開口222は前壁246内に形成され得るか、これによって画定され得る。例えば、図4及び図6に示されるように、前壁246は上部248及び下部250を含み、これらが共に蛇行する開口222(及びこれに応じて突起部223)を画定する。しかしながら、いくつかの実施形態において、上部248及び下部250の一方のみが1つ以上の突起部223を含む。結果として、いくつかの実施形態において、開口222はうねっている上方表面又は下方表面及び実質的に平坦な上方表面又は下方表面を含む(又はこれによって画定される)場合がある。すなわち、図4〜8に例示される実施形態において、上部248及び下部250の両方が開口222のうねっている外形に寄与するが、これが妥当する必要性はない。換言すれば、いくつかの実施形態において、上部248及び下部250の一方又は両方が1つ以上の突起部223を含み得る。上部248及び下部250の両方が突起部223を含むいくつかの実施形態において、上部248によって形成される突起部223は、下部248の陥没部又は逆の突起部223と協調するか、又はその逆であり得る。すなわち、いくつかの実施形態において、上部248によって形成される突起部233は、下部250の陥没部又は谷部(又は隣接する突起部223の間の空間)と対応する場合があり、それによって上部248によって形成される突起部223は、下部250によって形成される突起部とずれている場合がある。
【0052】
いくつかの実施形態において、開口222の突起部223は、図4〜8の実施形態に示されるものよりも、極端である。すなわち、いくつかの実施形態において開口222はつる220の幅にわたって更に揺動し、隣接する突起部223の間の角度は図4〜8に示されるものよりも小さい。しかしながら、いくつかの実施形態において開口222(及びその長手方向又は長さ)は依然として、ヘッドギア202の主表面212に沿って、つる210の長手方向D’に沿って、及び/又はチャネル220の長手方向D’に沿って延びるものと考えることができる。
【0053】
加えて、いくつかの実施形態において、開口222は図4〜8に示されるものよりも少ない又は多い突起部223を含み得る。単に例として、図4〜8に示される開口222は約2.5個の突起部223を含む。しかしながら、より少ない又はより多い突起部223が利用され得ること、及びより多くの突起部223がコード206のチャネル220への挿入をより困難にし得るが、使用中のコード206の保持を改善し得ることが理解されるべきである。あるいは、より少ない突起部223はコード206のチャネル220への挿入を促進し得るが、ヘッドギア102のコード206を保持する能力を低減し得る。
【0054】
更に、コード206は長さを有し、その長さの一部が、例えばヘッドギア202及びイヤウェア204が互いに連結されるときに、チャネル220内に位置付けられ得る。コード206はヘッドギア202に連結されるその長さに沿って長手方向を有し、コード206がチャネル220(及び/又は開口222)内に位置付けられるとき、コード206の長手方向はチャネル220の長手方向D’に実質的に沿って(及び/又は開口222の長手方向に実質的に沿って)配向され得る。当然、コード206がチャネル220内に(例えば、つる210の前壁246の後ろに)に位置付けられ、チャネル220の(及び/又は開口222の)長手方向D’に実質的に沿って配向される場合、コード206は完全に真っ直ぐである必要はない。むしろ、コード206は、少なくとも部分的にコード206の材料構成によって、チャネル220に対して、僅かな波形又はうねりをそれ自体が含み得る。
【0055】
図1〜3に関して上記に記載された開口122と同様に、開口222はコード206のための、チャネル220への入口として機能し得る。コード206のチャネル220への挿入のための1つの代表的な方法は、以下でより詳細に記載され、図11及び図12に例示される。
【0056】
図6及び図8に示されるように、一実施形態において、開口222は幅226を有する場合があり、幅226の少なくとも一部がチャネル220の幅228よりも小さい場合がある。加えて、幅226の少なくとも一部がコード206の幅(例えば、直径)よりも小さい場合がある。開口222の幅226の少なくとも一部とコード206の幅(例えば、直径)との間のこのような比率は使用中におけるチャネル220内のコード206の保持を向上させる場合があり、かつコード206のチャネル220からの事故的な又は望ましくない脱出を更に阻止する場合がある。
【0057】
いくつかの実施形態において、図6に示されるように、開口222の幅226は開口222の長さに沿って変化し得る。例えば、いくつかの実施形態において、開口222の幅226は開口222の端部に向かって最も狭くなり、開口222の中央に向かって最も広くなる場合がある。単に比較として、図6に示されるように、開口226は開口222の端部に向かって第1のより狭い幅226A及び開口222の長さ方向中央に向かってより広い幅226Bを含み得る。変化する幅226(例えば、幅226A及び226B)は、コード206のチャネル220(及び/又は開口222)内への挿入を促進する一方で、コード206のチャネル220(及び/又は開口222)からの脱出を阻止するように機能し得る。変化する幅226が単に例として示されるが、様々な開口幅構成がコード206の挿入の促進及び脱出の阻止のために利用され得ることが理解されるべきである。加えて又は別の方法として、いくつかの実施形態において開口222の幅226は、開口222の深さに沿って変化し得る。
【0058】
コード206が開口222又はチャネル220内に位置付けられた後、コード206はヘッドギア202に対して、及び特にチャネル220(及び/又は222)に対して摺動自在であり得る。特に、コード206は、コード206がチャネル220内に位置付けられる間、及びヘッドギア202及びイヤウェア204が互いに連結される間、チャネル220と摺動自在に係合し得る。図4〜8に例示される実施形態において、少なくとも部分的には、チャネル220の幅228(コード206の幅)よりも小さい幅226を有する開口222のために、コード206は、コード206が所望されるまでチャネル220から脱出することなく、チャネル220に対して可動であり得る。
【0059】
図1〜3に例示される実施形態と同様に、コード206がチャネル220から開口222へと移動され、コード206を開口222から、かつヘッドギア202との連結から解放するために十分な力が適用されるまで、コード206を開口222の方向に引く(及び任意によりコード206を開口222の外へと戻し、開口222を画定又は形成する突起部223を超えるように通す)ことにより、コード206がヘッドギア202との係合から及び特に、チャネル220との係合から取り外され得る。コード206の取り外しはまた、コード206をその長手方向に沿って伸張させること、並びに/又はコード206をチャネル220及び/若しくは開口222に対して摺動させることを含み得る。コード206をヘッドギア202との連結から取り外すために、いくつかの実施形態において、コード206を一端のみから引くことができ、いくつかの実施形態において、コード206両端から引くことができる。
【0060】
図4〜8に例示される実施形態において、チャネル220は断面がほぼ楕円であるものとして例示され(図8参照)、チャネル220の幅228及び形状はその長さに沿って比較的均一であるものとして示される。しかしながら、チャネル220は任意の断面形状を含むことができ、いくつかの実施形態において、チャネル220の幅228及び/又は形状はその長さに沿って変化し得ることが理解されるべきである。
【0061】
図1〜3に例示される実施形態と同様に、ヘッドギア202又はその部分は取り扱いを促進する及び/又はヘッドギア202とイヤウェア204を一緒に連結することを促進するような形状であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、つる210は、つる210の取り扱い、並びにコード206のチャネル220及び/又は開口222への挿入を促進するような形状であり得る。図4〜8に示されるように、いくつかの実施形態において、ヘッドギア202又はその一部、例えばつる210は、湾曲した外側部分232及びテーパ状端部234を含み得る(図5〜7参照)。そのような湾曲した外側部分232は把持領域を形成することができ、コード206をチャネル220(及び/又は開口222)内に挿入する及び/又はコード206をそこから取り出す間の、つる210の取り扱いを促進し得る。このようなテーパ状端部234は、コード206を開口222を通じてチャネル220内へと推進するように促進し得る。更に他の構成が可能であり、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0062】
更に、図4〜8に示されるように、いくつかの実施形態において、ヘッドギア202又はその一部、例えばつる210は2つ以上の構成要素及び/又は材料から形成され得る。例えば、図4〜8に示されるいくつかの実施形態において、つる210の長さに沿った少なくとも一部分において、つる210は前部252及び後部254を含む場合があり、各前部252及び第2部分254は同じ又は異なる材料で形成され得る。いくつかの実施形態において、第1部分252はコード206の容易な挿入及び取り外しを可能にするために十分な剛性及び/又は平滑な質感を有し得る。いくつかの実施形態において、第2部分254は、つる210、又は少なくともチャネル220に隣接するつる210の一部が、例えばコード206の挿入及び取り外しの間の取り扱いを促進するように適合され得るために十分に柔軟であり、及び/又は弾力的である。このような多部分つる210は、様々な好適な製造プロセスによって形成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、第2部分254は第1部分252上にオーバーモールドされ得、第1部分252及び第2部分254は、例えばこれらが化学的に一緒に結合されるように、化学的に適合性のある材料によって形成され得る。例えば例示されるつる210などの、多部分又は他材料要素の利用はまた、各部分252又は254が異なる色、質感、不透明性などを含み得るために、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200の審美性を向上し得る。
【0063】
図4〜8に示されるように、いくつかの実施形態において、ヘッドギア202、例えば、つる210は第2開口260を含み得る。第2開口260はまたチャネル220に隣接する場合があり、チャネル220に対して開いている(又は連通している)場合がある。図4〜8に示されるように、いくつかの実施形態において、第2開口260が、開口222のチャネル220の反対に位置付けられる場合がある(例えば、図8参照)。第2開口260はまた「後方開口」と称される場合があり、コード206のチャネル220への挿入を促進するために、コード206につる210を完全に通過させるために使用され得、これは図11及び図12を参照に以下でより詳細に記載される。
【0064】
上記のように、図4〜8に例示される実施形態は、単に例として前側部分252及び後側部分254を含む。結果として、いくつかの実施形態において、前側部分252は第1後側開口259を含む場合があり、後側部分254は第2後側開口261を含む場合があり、これらは共に全体後側開口260を画定する(図5及び図8参照)。後側開口260はコード206のチャネル220への挿入を促進し得るが、後側開口260は全ての実施形態において必要ではなく、単に例として示される。いくつかの実施形態において、前側部分252及び後側部分254は、前側部分252が開口222を画定し、後側部分254が後側開口254を画定し、前側部分252及び後側部分254が共にチャネル220を画定するように構成され得る。
【0065】
上記のように、いくつかの実施形態において、チャネル220は、矩形又は別の平行六面体状(例えば、台形)の断面形状を含む、様々な断面形状を有し得る。このような実施形態は、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200Aとして図8Aに例示される。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200Aが断面図で示され、つる210Aを含むヘッドギア202Aと、コード206Aを含むイヤウェア204Aと、を含む。ヘッドギア202Aはチャネル220Aを更に含む。単に例として、つる210Aは1つの構成要素又は材料から形成されるものとして示され、つる210A及びチャネル220Aは両方ともほぼ台形の断面形状を有するものとして示される。開口222Aは、図4〜8に例示される上記の開口222と同様である。
【0066】
図4〜8に例示される実施形態と同様に、開口222Aの幅226Aはチャネル220Aの幅228Aよりも小さい。しかしながら、単に例として、開口幅226Aのチャネルの幅228Aに対する比率は、図4〜8に例示される開口幅226のチャネル幅228に対する比率よりも小さい。
【0067】
加えて、ヘッドギア202A及び特につる210Aは、単一の構成要素210Aによって形成される後側開口260Aを含む。単に例として、後側開口260Aはまた、ほぼ台形の断面形状を有するものとして図8Aに例示される。
【0068】
図9は本開示の別の実施形態によるヘッドギア−イヤウェアアセンブリ300を例示し、類似の数字は類似の要素を表す。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ300は、図4〜8に図示された実施形態に関連して上述したものと同一の多くの要素及び特徴を共有する。したがって、図4〜8の図示された実施形態の要素及び機構に対応する要素及び機構は、300番台において同様の参照番号が提供される。図9に示される実施形態の特徴及び要素(並びにこうした特徴及び要素の代替的要素)のより完全な説明については、図4〜8に伴う上記の説明を参照されたい。
【0069】
ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ300は取り外し可能に一緒に連結され得るヘッドギア302及びイヤウェアを含み得る。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ300のイヤウェアは明確性のために図9には示されないが、本発明において記載されるいずれかのイヤウェアがヘッドギア−イヤウェアアセンブリ300と共に利用され得る。図9に例示される実施形態において、ヘッドギア302はチャネルホルダー303を含み(又はこれと連結され得)、チャネルホルダー303は、上記で記載され図4〜8に例示されるチャネル220及び開口222と同様のチャネル320及び開口322を含む。すなわち、チャネル320はイヤウェアのコードを取り外し可能に収容するように適合され、開口322は、コードがチャネル320内に挿入されることを可能にする一方で、コードの使用中におけるチャネル320からの望ましくない脱出を阻止する突起部323を含む。単に例として、開口322は約3つの突起部又はうねり323を含むが、開口322は代わりに、図4〜8に示される開口222と同じ構成を含み得る又は開口322は別の構成を含み得ることが理解されるべきである。
【0070】
図9に示されるように、いくつかの実施形態において、チャネルホルダー303は第2の又は後側開口360を更に含む場合があり、これはコードのチャネル320内への取り付けを促進するために使用され得る。
【0071】
図9に示されるように、チャネルホルダー303はヘッドギア302の別の部分に連結されるように適合される第1部分362及びイヤウェアに連結され、かつ例えばチャネル320を収容するように適合される第2部分364を含み得る。いくつかの実施形態において、第1部分362及び第2部分364は重複する場合があり、2つの部分362と364との間に明確な境界が存在する必要はない。図9に例示される実施形態において、第1部分362は細長く、一対の眼鏡のつる(例えば、つる110又はつる210)に連結されるように適合される。特に、単に例として、第1部分362は、一対の眼鏡のつるの少なくとも一部を受容するような形状及び寸法である中央ボア366を含む。すなわち、いくつかの実施形態において、チャネルホルダー303は、眼鏡のつるの端部を形成するように適合される「つる先端部」を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、つる先端部は、金属つるの端部に連結され得る。
【0072】
図9に示されるように、第2部分364は第1部分362に対して後側に位置付けられる場合があり、それによってチャネルホルダー303がつるに連結されるときに、第2部分364がユーザーの耳の上及び/又は僅かに後ろに位置付けられ得る(例えば、図1参照)。このような配置又は構成は、イヤウェアを、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ300の使用中に、ヘッドギア302又はイヤウェアの通常の動作と干渉することなく、アクセスできるようにする場合がある。しかしながら、様々な配置が代わりに利用され得ることが理解されるべきである。
【0073】
図9に更に示されるように、ヘッドギア302及び特に、チャネルホルダー303は主表面312を含む場合があり、チャネル320は主表面312に実質的に沿って配向され得る。加えて、ヘッドギア302又はその一部、例えばつる又はチャネルホルダー303は、長手方向D”を更に含む場合があり、チャネル320は長手方向D”に実質的に沿って配向され得る。換言すると、チャネル320は、その長さに実質的に沿って配向される長手方向D”を有する場合があり、チャネル320の長手方向D”はヘッドギア302/チャネルホルダー303/つるの長手方向D”に実質的に沿って配向され得る。
【0074】
加えて、開口322はまた、ヘッドギア302及び/又はチャネルホルダー303の主表面312に実質的に沿って配向され得る。更に、開口322は長手方向D”に実質的に沿って配向され得る。換言すれば、開口322はその長さに実質的に沿って配向される長手方向(明確性のために図示されない)を有する場合があり、開口322の長手方向は、チャネル320の長手方向D”及びヘッドギア302/チャネルホルダー303/つるの長手方向D”の1つ以上に実質的に沿って配向され得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、図9に示されるように、開口322の幅326は開口322の長さに沿って変化し得る。例えば、いくつかの実施形態において、開口322の幅326は開口322の端部に向かって最も狭くなり、開口322の中央に向かって最も広くなる場合がある。単に比較として、図9に示されるように、開口326は開口322の端部に向かって第1のより狭い幅326A及び開口322の長さ方向中央に向かってより広い幅326Bを含み得る。加えて、又は別の方法として、いくつかの実施形態において、開口322の幅326は、開口322の深さに沿って変化し得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、ヘッドギア302又はその一部、例えばチャネル303の第2部分364は、取り扱いを促進する及び/又はヘッドギア302とイヤウェアを一緒に連結することを促進するような形状であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、図9に示されるように、第2部分364は第1部分362よりも広い場合がある。加えて、湾曲した、テーパ状の形状、多数の構成要素又は材料から形成されることなど、図1〜8に記載される実施形態の追加的な詳細又は代替のいずれかがまた、図9に例示される実施形態適用され得ることが理解されるべきである。
【0077】
図10は本開示の別の実施形態によるヘッドギア−イヤウェアアセンブリ400を例示し、類似の数字は類似の要素を表す。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ400は、図4〜9に例示された実施形態に関連して上述したものと同一の多くの要素及び特徴を共有する。したがって、図4〜図9の例示の実施形態の要素及び機構に対応する要素及び機構には、400番台の同じ参照番号を付すものとする。図10に示される実施形態の特徴及び要素(並びにこうした特徴及び要素の代替的要素)のより完全な説明については、図4〜9に伴う上記の説明を参照されたい。
【0078】
ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ400は取り外し可能に一緒に連結され得るヘッドギア402及びイヤウェアを含み得る。ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ400のイヤウェアは明確性のために図10には示されない。図10に例示される実施形態において、ヘッドギア402はチャネルホルダー403を含み(又はこれと連結され得)、チャネルホルダー403は、上記で記載され図4〜8に例示されるチャネル220及び開口222と同様のチャネル420及び開口422を含む。すなわち、チャネル420はイヤウェアのコードを取り外し可能に収容するように適合され、開口422はコードがチャネル420内に挿入されることを可能にする一方でコードの使用中におけるチャネル420からの望ましくない脱出を阻止するうねった外形を含む。単に例として、開口422は図4〜8に示され、上記で記載される開口222と同様の約2.5個の突起部又はうねり423を含む。しかしながら、開口422は代わりに、図9に示される開口322と同様の構成、又は別の構成を含み得ることが理解されるべきである。
【0079】
図10に示されるように、いくつかの実施形態において、チャネルホルダー403はクリップの形状であり得、それによってチャネルホルダー403はヘッドギア402の別の部分405に留めることができる。例えば、いくつかの実施形態において、ヘッドギア402はヘッドバンド又はフェースシールドを含む場合があり、チャネルホルダー403はこのようなヘッドバンド又はフェースシールドの部分405に、所望の位置又は向きで留めることができる。当然、上記のヘッドギア構成のいずれかを利用することができ、チャネルホルダー403はそのいずれかの部分に連結されるように構成され得る。したがって、図10は、チャネルホルダー403がヘッドギア402の部分405に取り外し可能又は可逆的に、容易に連結することができる、実施形態の一例を例示する。いくつかの実施形態において、チャネルホルダー403は、各個別のユーザーによって、そのユーザーにとって快適であり、注意を逸らさずかつ有用な位置へと移動され得る。加えて、チャネルホルダー403は必要に応じて使用中に部分405から分離され得る。
【0080】
いくつかの実施形態において、チャネルホルダー403は、ヘッドギア402の部分405に連結されるものとして適合される第1部分462を含む場合があり、これは図10においてクリップを含むものとして示される。チャネルホルダー403は、イヤウェアに連結され、例えばチャネル420を収容するように適合される第2部分464を更に含み得る。第1部分462及び第2部分464は、同じ又は異なる材料から形成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、チャネルホルダー403の第1部分462は、第1部分462がヘッドギア402になんらかの損傷を生じることなく、ヘッドギア402の部分405に確実に連結されることを可能にする材料から形成される必要があり得る。チャネルホルダー403の第2部分464は、チャネル420及び/又は開口422の構造的一体性を維持するために好適に剛性及び/又は平滑である材料から形成される必要があり得る。
【0081】
図10に示されるように、第1部分462は前側クリップ部分468及び後側クリップ部分470を含む場合があり、少なくともその上部が互いに向かって付勢されている。付勢力(例えば、これはばね又は他の好適な構造によって提供され得る)は、前側クリップ部分468及び後側クリップ部分470の下部を互いに向かって圧迫することによって克服することができ、それによって前部クリップ部分468及び後側クリップ部分470の上部の間の開口部472を拡げ、それによってヘッドギア402の部分405は、前側クリップ部分468と後側クリップ部分470の中間に(すなわち、開口部472に)位置付けることができる。
【0082】
加えて、上記に記載され、図4〜8、及び9に示されるチャネル220及び320と同様に、チャネル420はヘッドギア402の主表面412に実質的に沿って配向され得る。主表面412は、チャネルホルダー403、チャネルホルダー403が連結されるヘッドギアの一部402、又はこれらの組み合わせによって形成され得る。更に、開口222及び322に関して上記のように、開口422は変化する幅426を有する場合があり、その端部で最も狭く、その中央で最も広い場合がある。更に、チャネルホルダー403は第2の又は後側開口460を含む場合があり、これはコードをチャネル420に取り付けるために使用され得る。
【0083】
加えて、湾曲した、テーパ状の形状、多数の構成要素又は材料などから形成されることなど、図1〜9に記載される実施形態の追加的な詳細又は代替のいずれかがまた、図10に例示される実施形態にまた適用され得ることが理解されるべきである。
【0084】
図11及び図12はヘッドギア−イヤウェアアセンブリの方法を例示する。図11及び図12に例示される方法は、単に例として図4〜8に例示されるヘッドギア−イヤウェアアセンブリ200に関して記載される。しかしながら、本方法はコードを、波形の開口222、222A、322及び422、並びに後側開口260、260A、360及び460を利用する、本明細書において記載されるヘッドギア−イヤウェアシステム200、200A、300及び400のいずれかに取り付けるために使用され得ることが理解されるべきである。
【0085】
図11に示されるように、コード206は把持され(例えば、親指16及び人差し指18との間で)、ループ275に形成され、これは開口222を通じ、チャネル220を通じ、後側開口260の外へと送達され得る。図12に示されるように、ループ275は、例えば親指18をループ275を通じて配置することによって、ヘッドギア202(例えば、つる210)の後ろに保持され得る。加えて、ループ275は、必要に応じて後側開口260の外に更に引かれ得る。図12に示されるように、ループ275(又はコード206の一部)が適所に保持される間にコード206が側方に引かれる(例えば、親指16によって)場合があり、これによりコード206が開口222を通され、チャネル220内に取り付けられる。コード206のチャネル220への取り付けを完成させるために、同じ動作が反対側で行われ得る(例えば、同時に又は連続的に)。
【0086】
すなわち、図12に示されるように、コード206をチャネル220内に位置付けることは、コード206の長手方向を、チャネル220の長手方向D’に実質的に沿って配向することを含み得る。加えて、コード206を開口222及び/又はチャネル220内に位置付けることは、コード206を挿入する前又はコード206を開口222及び/又はチャネル220に挿入する際にコード206を伸張させる(例えば、長さ方向に)することを含み得る。
【0087】
上記のような、同じ方法が、ヘッドギア−イヤウェアシステム300及び400を組み立てるために使用され得る。このような実施形態を組み立てる方法は、チャネルホルダー303、403をヘッドギア302、402の別の部分(例えば、405)に連結することを更に含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、チャネルホルダー303をヘッドギア302の別の部分に連結することは、チャネルホルダー303の第1部分362をヘッドギア302のつるに連結することを含み得る。いくつかの実施形態において、チャネルホルダー403をヘッドギア402の部分405に連結することは、チャネルホルダー403を部分405に留めることを含み得る。
【0088】
図11及び図12に例示され、上記される方法は、単に例として含まれるが、本開示はこの組み立て方法に限定されず、他の方法が本開示の趣旨及び範囲内である。
【0089】
上記され、図面に示した実施形態はあくまで一例として示したものであり、本開示の概念及び原理に対する限定を意図したものではない。したがって、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく各要素並びにその構成及び配置における様々な変更が可能である点は認識されるであろう。本開示の様々な特徴及び態様が以下の「特許請求の範囲」において記載される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤウェアであって、前記イヤウェアは、
長さを有する細長い部材及び
前記細長い部材と連結されるイヤピースを含む、イヤウェアと、
ヘッドギアであって、前記ヘッドギア及び前記イヤウェアは一緒に連結されるように適合され、前記ヘッドギアは主表面を有し、
前記ヘッドギアの前記主表面に実質的に沿って配向されるチャネルであって、前記チャネルは前記細長い部材の前記長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように構成されるチャネルを含む、ヘッドギアと、を含む、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ。
【請求項2】
ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを組み立てる方法であって、前記方法は、
イヤウェアを提供する工程であって、前記イヤウェアは、
長さを有する細長い部材及び
前記細長い部材と連結されるイヤピースを含む、工程と、
主表面を有し、
前記ヘッドギアの前記主表面に実質的に沿って配向されるチャネルを含むヘッドギアを提供する工程と、
前記細長い部材の前記長さの少なくとも一部が前記チャネル内に取り外し可能に収容されるように、前記細長い部材の少なくとも一部を前記チャネル内に位置付ける工程と、を含む、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリを組み立てる方法。
【請求項3】
前記細長い部材がコード及びランヤードの少なくとも一方の少なくとも一部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ヘッドギアがつるを含み、前記チャネルが前記つるの少なくとも一部によって画定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項5】
前記チャネルの長手方向が、前記つるの長手方向に実質的に沿って配向される、請求項4に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項6】
前記イヤウェアが前記ヘッドギアに連結される際に、前記細長い部材の長手方向が前記つるの長手方向に実質的に沿って配向される、請求項4又は請求項5に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項7】
前記ヘッドギアがアイシールドを更に含み、前記つるが前記アイシールドの方に位置付けられる前側部分及び前記アイシールドから反対方向に位置付けられる後側部分を含み、前記チャネルが前記つるの前記後側部分に位置する、請求項4〜6のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項8】
前記チャネルが長さ及びその長さに実質的に沿って配向される長手方向を有し、前記細長い部材が長さ及びその長さに実質的に沿って配向される長手方向を有し、前記細長い部材が前記チャネル内に位置付けられる際に、前記細長い部材の前記長手方向が前記チャネルの前記長手方向に実質的に沿って配向される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項9】
前記ヘッドギアが、通常の動作条件下において、前記細長い部材の前記チャネルからの脱出を阻止するように構成される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項10】
前記細長い部材が前記チャネル内に位置付けられる際に、前記細長い部材は前記チャネルと摺動係合し、それによって前記細長い部材が前記チャネル内に位置付けられる一方で前記細長い部材は前記チャネルに対して移動され得る、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項11】
記細長い部材が前記チャネル内に位置付けられるときに、前記チャネル及び前記細長い部材は摺動及び摩擦係合する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項12】
前記細長い部材が端部を含み、前記イヤピースが前記細長い部材の前記端部に連結される、請求項1〜11のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項13】
前記チャネルが外側を向いている、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項14】
前記チャネルは実質的に円形の断面形状を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項15】
前記ヘッドギアが開口を更に含み、前記開口が前記チャネルの付近に位置付けられ、前記チャネルに対して開いている、請求項1〜14のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項16】
前記開口の長手方向が、前記チャネルの前記長手方向に実質的に沿って配向される、請求項15に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項17】
前記開口の前記長さが、前記チャネルの前記長さ以下である、請求項15又は16に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項18】
前記開口はその長さの少なくとも一部に沿って実質的に真っ直ぐである、請求項15〜17のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項19】
前記開口の少なくとも一部の幅が、前記チャネルの少なくとも一部の幅よりも小さい、請求項15〜18に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項20】
前記細長い部材は、その長手方向に対して実質的に垂直に配向される横方向寸法を有し、前記開口の少なくとも一部の前記幅は前記細長い部材の前記横方向寸法よりも小さい、請求項15〜19に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項21】
前記細長い部材の前記長さの少なくとも一部を前記チャネル内に位置付ける工程が、前記細長い部材の長手方向を、前記チャネルの長手方向に実質的に沿って配向することを含む、請求項2〜20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記チャネル内の前記細長い部材の前記長さの少なくとも一部を位置付ける工程が、前記細長い部材の前記長さの少なくとも一部を前記チャネル内に位置付ける前に、前記細長い部材の前記少なくとも一部を伸張させることを含む、請求項2〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記ヘッドギアが、ゴーグル、眼鏡(eyeglasses)、眼鏡(spectacles)及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項1〜22のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項24】
前記イヤピースが聴覚保護装置を含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項25】
前記聴覚保護装置が耳栓を含む、請求項24に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項26】
前記イヤピースが第1イヤピースであり、前記第1イヤピースが前記細長い部材の第1端部に連結され、前記イヤウェアが前記細長い部材の第2端部に連結される第2イヤピースを更に含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載のアセンブリ又は方法。
【請求項27】
ヘッドギア−イヤウェアアセンブリであって、前記アセンブリが、
アイシールドと、
前記アイシールドに連結されるつるであって、前記つるは長さ及びその長さに実質的に沿って配向される長手方向を有する、つると、
長さ及びその長さに実質的に沿って配向される長手方向を有するコードと、
前記コードに連結されるイヤピースと、
前記つるの少なくとも一部によって画定されるチャネルであって、前記チャネルは前記つるの前記長手方向に実質的に沿って配向され、前記チャネルは前記コードの前記長さの少なくとも一部を取り外し可能に収容するように適合される、チャネルとを含む、ヘッドギア−イヤウェアアセンブリ。
【請求項28】
前記チャネルが長手方向を有し、前記コードが前記チャネル内に位置付けられる際に、前記コードの長手方向が前記チャネルの前記長手方向に実質的に沿って配向される、請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記コードが前記チャネル内に位置付けられる際に、前記コードが前記つるの前記長手方向に実質的に沿って配向される、請求項27又は28に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記コードがランヤードの少なくとも一部を形成する、請求項27〜29のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記アイシールドが、ゴーグル、眼鏡(eyeglasses)、眼鏡(spectacles)及びこれらの組み合わせの少なくとも1つによって形成される、請求項27〜30のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記イヤピースが聴覚保護装置を含む、請求項27〜31のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記聴覚保護装置が耳栓を含む、請求項32に記載のアセンブリ。
【請求項34】
前記イヤピースが第1イヤピースであり、前記第1イヤピースは前記コードの第1端部に連結され、前記コードの第2端部に連結される第2イヤピースを更に含む、請求項27〜33のいずれか一項に記載のアセンブリ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公表番号】特表2012−531251(P2012−531251A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517513(P2012−517513)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/029538
【国際公開番号】WO2010/151356
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)