ヘッドギアアセンブリ
対象物をユーザの頭部に取り付けるためのヘッドギアアセンブリ(30, 150, 180)は、ユーザの首及び/又は頭部の後部を包むように適応された第1(32, 152, 182)及び第2(34, 154, 184)ビームによって定められる。第1及び第2ビームは、一般に平らであり、平らに広げられると第1平面に配置されるように適合される。第1ビームは、第1平面中に定められる第1曲率半径を持ち、第2ビームは、第1曲率半径と同じ向きで第1平面中に定められる第2曲率半径を持つ。第1部材は、第1ビームを第2ビームに結合させる。ユーザによって装着されると、ヘッドギアアセンブリは一般に、人の頭部の後部に合致する球面の形状を呈する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般、ユーザの頭部に対象物を支持するように適応されたヘッドギアに関し、より詳しくは、ユーザによって装着されたときにヘッドギアが球状構造を呈することを可能にする湾曲ビームを持つヘッドギアに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの状況において、ユーザの顔面に対象物をつなぐことが必要である。例えば、非侵襲性のベンチレーション及び圧力支持療法は、一般的に、患者の顔面上で、鼻を覆う鼻マスク、鼻及び口を覆う経鼻/経口マスク、又は患者の顔面を覆うフルフェイスマスクである患者インタフェース機器の配置を必要とする。患者インタフェース装置は、患者の気道とベンチレータ又は圧力サポート装置とをインタフェースし、呼吸ガスの流動は、圧力/流動生成装置から患者の気道へ供給されることができる。一般的に、非侵襲性のベンチレーションは、患者に挿管したり患者の食道に外科的に気管内チューブを挿入したりせずに、患者の気道に換気性ガスを供給することを必要とする。圧力支持療法は、睡眠時無呼吸症候群(特に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA))又はうっ血性心不全のような医学的障害を治療するために、患者呼吸サイクルによって(二相性圧力サポート)又は患者の状態によって(自動滴定圧力サポート)変化する、持続性気道陽圧(CPAP)又は可変の気道圧力のような圧力を供給することを必要とする。
【0003】
マスクの対向する側及びその上部に提供される接続素子中に通される対向する端を各々が持つ上部及び下部ストラップを備えるヘッドギアによって、着用者の顔面上にそのようなマスクを保持することが知られている。そのようなマスクは一般的に長期間着用されるので、ヘッドギアが、不快感を伴わないように患者の顔面に対して十分にしっかりと密着してマスクを保持することが重要である。
【0004】
1つのそのようなヘッドギアは、米国特許第5,517,986号(986特許)(出願人,特許権者はRespironics, Inc., Pittsburgh, PA)に開示される。986特許によって教示されるヘッドギアは、患者の頭部の頭頂部及び後部にフィットするように適応されたキャップようなヘルメット(headpiece)を含む。下部ストラップは、ガス供給マスクとの2点接続を供給する。ヘルメットに従属するストラップは、下部ストラップに接続されて、下部ストラップに対して移動可能である。さらに、必要な場合、一組の上部ストラップが、ガス供給マスクとの4点接続を形成するのに用いられることができる。
【0005】
また、Respironics社によって製造される別のヘッドギアは、患者頭部の背面部分に沿って位置決め可能である背面接続部品からスター状に伸びる5つのストラップを含む。3つの一番上のストラップが、患者の頭部にフィットするように適応される。中央の最上部ストラップは、接続部品から患者頭部の頂上を横切って患者の額まで伸びる。最上部ストラップの両側に設けられている上側ストラップは、接続部品から耳の上を患者頭部の側面に沿って伸び、患者の額で最上部ストラップに取り付けられる。最上部ストラップは一組の細長い開口を含み、その中を上側ストラップが通される。
【0006】
他の従来のヘッドギアは、Deluxe Patient Interface Headgear及びSimpleStrap(TM) Patient Interface Headgearを含み、それらは共に、本出願の譲受人であるRespironics社(Pittsburgh, PA)によって製造販売される。Deluxe Patient Interface Headgear及びSimpleStrap Patient Interface Headgearは共に、ユーザの頭部/首の周囲を包むまっすぐな(線状の)最上部ストラップ及びまっすぐな(線状の)下部ストラップを含む。最上部及び下部ストラップは互いに平行である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの及び他の従来のヘッドギアは、ユーザ頭部への患者インタフェース機器の便利な取り付けを提供する。しかしながら、それらは、ユーザの頭部/首上でのヘッドギアの快適さを最適化しない。それらはまた、患者インタフェース機器がユーザに確実に取り付けられるようにヘッドギアの安定性を最大化しない。したがって、使用及び調整が容易であり、快適であり、ユーザに取り付けられる対象物を安定して支持し、あまり患者の頭髪上に留まらないヘッドギアが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、従来のヘッドギアの欠点を克服するヘッドギアを提供することが本発明の目的である。この目的は、対象物をユーザの頭部に取り付けるためのヘッドギアアセンブリを提供することによって、本発明の1つの実施の形態によって達成される。ヘッドギアアセンブリは、第1ビーム及び第2ビームを含み、それらの両方は、ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部の周囲を包むように適応される。第1ビームは一般に平らであり、ヘッドギアアセンブリが平らに広げられたときに、第1平面中に配置されるように適応される。この位置にある場合、第1ビームは、第1平面中に定められる第1曲率半径を持つ。第2ビームもまた一般的に平らであり、ヘッドギアアセンブリが平らな場所に置かれたときに、第1平面中に配置されるように適応される。第2ビームは、第1曲率半径と同じ向きで第1平面中に定められる第2曲率半径を持つ。加えて、第1部材が、第2ビームに第1ビームをつなぐ。このような湾曲を有する第1及び第2ビームを設けることによって、少なくともユーザの頭部/首の後部上に延在する部分において、ヘッドギアアセンブリは、一般に球面の形状を呈する。これは、より良く人の解剖学的構造の形をなすヘッドギアを提供し、そして快適かつ安定した装置をもたらす。
【0009】
操作方法、構造及び部品の組み合わせの関連した要素の機能、並びに製造の経済と同様に、本発明のこれらの及び他の目的、特徴及び特性は、添付の図面を参照して以下の説明及び添付された請求の範囲を考慮することで、より明らかになる。すべての図面はこの明細書の一部を構成し、それぞれの図において、同様の参照番号は対応する部分を指す。しかしながら、図面は図示及び説明のみを目的とするものであって、本発明の範囲を定めるものとしては意図されていないことが明白に理解されるべきである。本明細書及び請求の範囲において用いられるように、単数形の名詞は、別途特に述べられない限り、その名詞が指すものが複数存在することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の原理による第1の実施の形態のヘッドギアアセンブリの一部の平面図。
【図2】図1に示されるヘッドギアの一部の斜視図。
【図3】図1に示される部分を含むヘッドギアアセンブリの平面図。
【図4】接続部材の動作を示し、補強材を含む図3のヘッドギアアセンブリの平面図。
【図5】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第2の実施の形態の一部の平面図。
【図6】図5に示されるヘッドギアの一部の斜視図。
【図7】ヘッドギアアセンブリの第2の実施の形態のための他の構造の一部の平面図。
【図8】接続部材及び関連部品の斜視図。
【図9】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第3の実施の形態の平面図。
【図10】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第4の実施の形態の平面図。
【図11】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第5実施の形態の平面図。
【図12】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第6の実施の形態の平面図。
【図13】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第7の実施の形態の斜視図。
【図14】ユーザによって着用されている図13のヘッドギアアセンブリを示す側面図。
【図15】オプションのクロスバーを有する本発明の原理によるヘッドギアアセンブリを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1-4は、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ30及びその一部の例示的な第1の実施の形態を示す。ヘッドギアアセンブリ30は第1ビーム32及び第2ビーム34を含み、それらの両方は、ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部の周囲を包むように適応される。ヘッドギアがユーザによって着用されると、第1ビーム32は第2ビームよりも頭部の頂上に近く、第2ビームは首に近い。したがって、ユーザ上でのそれらのそれぞれの配置と関連して、第1ビームは「頂上」ビームとみなされ、第2ビームは「下部」ビームとみなされる。
【0012】
第1ビーム32及び第2ビーム34は、一般に平面で、すなわち比較的薄く、そして柔軟又は半剛体である。このように、ヘッドギアアセンブリが平らに広げられる場合、それらは第1平面中に配置される。言い換えると、ヘッドギアアセンブリが、例えば平らな面上に平らに置かれると、第1ビーム及び第2ビームも、その面に平らに置かれる。第1ビーム32は、それが第1平面中に定められる第1曲率半径R1を持つように、その長さに沿って湾曲する。第2ビーム34も、それがまた第1平面中に定められる第2曲率半径R2を持つように、その長手方向の軸に対して湾曲する。第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2は、同じ向きである。例示的な実施の形態において、第1曲率半径R1は25-42インチの範囲、第2曲率半径R2は5-18インチの範囲である。本発明では、第1曲率半径及び第2曲率半径が同じである必要はなく、曲率半径の中心は異なるか、又は異なってもよいことが想定される。
【0013】
第1ビーム32及び第2ビーム34は、また、それらのそれぞれの広がりの程度に関して記述されることができる。広がりの程度は、そのビームの曲率半径の中心から測定されるビームの一端からもう一方への角度である。第1ビーム32に対して、広がりの程度は、図3において角度θによって示される。第2ビーム34の広がりの程度は、角度λによって示される。広がりの角度は両方のビームで同じであることができ(すなわちθ= λ)、又はビームの広がりの角度は異なることができる。例示的な実施の形態において、各々のビームの広がりの角度は、8°から55°の範囲である。広がりの角度が、どこを第1ビーム及び第2ビームの端と定義するかによって影響されることが認識される。したがって、何処を第1ビーム及び第2ビームの端とみなすかによって、より小さい角度及びより大きな角度が可能である。
【0014】
第1部材36が、第2ビームに第1ビームをつなぐ。加えて、第2部材38は、第2ビームに第1ビームをつなぐ。示された実施の形態において、2つの部材36及び38が第1及び第2ビームをつないでいることが示されるが、これらのビームを接続するためには1つの部材で十分であることが理解されるべきである。逆に、2つを超えるそのような部材が提供されることができる。第1部材36、第2部材38及びそのような他のいかなる部材も、様々な形状、サイズ及び構造のうちの任意の1つを持つことができる。第1ビーム32、第2ビーム34、第1部材36及び第2部材38は、この第1の例示的な実施の形態において、構造全体が剛体又は半剛体であるように形成される。この目的のため、「半剛体」は、これらの構造が、負荷が掛けられていないときはそれらの形状を保つが、負荷が加えられたときに圧力点を減らすために、それらが患者に合致することを可能にするためにある程度曲がることを意味する。
【0015】
本発明の例示的な実施の形態において、第1ビーム32、第2ビーム34、第1部材36及び第2部材38は、一体構造として形成される。より具体的には、第1ビーム32、第2ビーム34、第1部材36及び第2部材38によって定められる全体の構造は、UBL(破れないループ裏地)、有孔ネオプレン(空気を通すゴム)、UBLから形成される少なくとも1つの側を有する発泡体積層又は発泡体と共に積層されるライクラのような、織物又は布材料から形成されることを、本発明は意図する。ユーザと接触する軟かい表面を提供するために、パッド又はクッションが、1つ以上の場所で、又は構造全体にわたって設けられる。そのようなパッドのための適切な材料の例は、発泡体、布、シリコーン、ゴム又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0016】
図4に示されるように、本発明は、ヘッドギアアセンブリ上の様々な位置に補強材40を提供することを意図する。示された実施の形態において、補強材40は、第1ビーム32と第2ビーム34との間の間隔を維持することを補助するために、第1部材36及び第2部材38に結合される。補強材40は、任意の従来の技術を用いて提供されることができる。例えば、剛体若しくは半剛体のサポート又は当て材(batten)が、ヘッドギアの一部を形成する織物又は材料で提供されることができる。補強材又は補剛の量を変更又は取り外すことを可能にするために、補強部材をヘッドギアに選択的に取り付けるためのポケット又は他のメカニズムが意図される。ヘッドギアアセンブリの一部を補強することは、また、補強材が要求されるヘッドギアアセンブリの部分に、例えばスクリーン印刷プロセスを用いて、硬化剤を積層する又は供給することによって達成されることができる。
【0017】
多分最もよく図2に示されるように、ヘッドギアアセンブリ30がユーザによって着用されるとき、第1ビーム32及び第2ビーム34は曲がり、すなわちユーザの頭部/首の周囲を包む。第1及び第2ビームが、上に述べたように曲率半径R1及びR2を持つので、第1及び第2ビームによって定められる構造は一般に球面の形状を持ち、ビームが人の頭部/首の解剖学的構造により密接に合致することを可能にする。これにより、ヘッドギアアセンブリが、幅広い患者に対して快適であるように確実かつ安定してユーザにフィットすることが可能になる。
【0018】
接続部材42a及び42bが、第1ビーム32の各々の端44a及び44bに取り付けられる。同様に、接続部材46a及び46bは、第2ビーム34の各々の端48a及び48bに取り付けられる。これらの接続部材は、患者インタフェース機器をヘッドギアアセンブリに取り付けるために用いられる。示された実施の形態において、接続部材は、ヘッドギアアセンブリ一方の側の接続部材(例えば接続部材42a及び46a)が一般に互いに平行であるように、第1及び第2ビームの端から伸びる。
【0019】
例示的な実施の形態において、接続部材42a、42b、46及び46bは、柔軟かつ軽量であるように布又は織物であり、任意の従来の方法で第1及び第2ビームの端に取り付けられる。例えば、接続部材は、第1及び第2ビームの端へ、縫い合わせられ、縫い付けられ、又は音波/熱溶着されることができる。接続部材42a、42b、46及び46bは、様々なサイズ、形状及び構造を持つことができる。
【0020】
接続部材の第1及び第2ビームへの取り付けは、固定され又は調節可能であることができ、そして選択的に着脱可能であることができる。例えば、接続部材42a、42b、46及び46bは、第1及び第2ビーム32及び32、患者インタフェース機器、又はその両方に、回転自在に取り付けられることができる。加えて、接続部材が、ユーザの都合が良いように、第1及び第2ビーム又はインタフェース機器から取り外され、そして再び取り付けられることができるように、接続部材は、スナップ又は他の着脱可能なコネクタを介して、第1及び第2ビーム、インタフェース機器又はその両方に接続されることができる。
【0021】
示された接続部材を患者インタフェース機器に取り付けるために、本発明は、患者インタフェース又は患者インタフェースコネクタ中に提供されるスロット又はオリフィス中に、接続部材の自由端50を装着することを意図する。例えば、図4の矢印Aによって示されるように、接続部材の自由端はそれから、残りの接続部材に取り付けられる。任意の従来の技術が、接続部材の自由端をそれ自体に取り付けるために用いられることができる。例えば、フック及びループ結合方法(例えばVELCRO(R))が、用いられることができる。その場合、接続部材の自由端は、マジックテープ(hook and loop fastener)の一方の部分を含み、マジックテープの他方の部分は、接続部材の長さに沿った一つ以上の所に提供される。更なる例示的な実施の形態において、一つ以上の接続部材又はそれらの一部は、スパンデックス弾性バンド又はストラップであるVELSTRETCH(R)のような、伸ばすことのできる留め具材料から作られる。
【0022】
次に図5-7を参照して、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ60の第2の実施の形態が説明される。先の実施の形態にあるように、ヘッドギアアセンブリ60は、それぞれ、第1及び第2ビーム62及び64、並びに第1及び第2接続部材66及び68を含む。しかしながら、本実施例において、第1ビーム62は、弾性部72によって分離される端部分70a及び70bを含む。端部分70a, 70b、第2ビーム62並びに第1及び第2接続部材66及び68は、半剛体の伸縮性が無い一体構造として定められる。この一体構造の形成に適した材料の例は、スパンデックス、ライクラ積層、シリコーンストリップを含むゴムバンド、VELSTRETCH、又はそれらの任意の組み合わせを含む。図7に示されるように、患者の快適さを最大化するために、パッド74が半剛体の材料の上に提供されることができる。パッド74は、図示されるように構造の大半の上に設けられることができ、又は選択された場所のみに設けられることができる。
【0023】
第1ビームの弾性部は、頂上ビームが快適にユーザにフィットするように順応することを可能にする。任意の適切な弾性材料が、ヘッドギアアセンブリのこの部分のために用いられることができる。本発明は、弾性部のサイズ、形状、弾性、構造、数及び場所が、図示されたものから変更されることができることを意図する。例えば、弾性部は、第2ビーム64、第1部材66、第2部材68、接続部材、任意のこれらの構成要素の接合部又はそれらの任意の組み合わせに設けられることができる。
【0024】
ヘッドギアアセンブリの実施の形態のいずれかとの使用に適した接続部材80及び付随する構成要素の例が、図8に示される。本実施例において、接続部材80は、第1又は第2ビームの末端部に取り付けられるストラップである。ストラップは、患者インタフェースコネクタ84に設けられているスロット82に装着される。示された実施の形態において、患者インタフェースコネクタ84は、患者インタフェース機器に設けられている結合器に取り付けられるボール及びソケットコネクタである。同様の患者インタフェースコネクタ及びそのようなコネクタを用いた患者インタフェース機器が、米国特許第7,066,179号(本明細書にその内容が参考として組み込まれる)中に記述される。
【0025】
本実施例において、自由端86はクリップ88につながれ、接続部材80はまたクリップに通される。接続部材80の長さに沿ってクリップ88を動かすことで接続部材の有効長さが変わり、ユーザが、ユーザ上の患者インタフェース機器を締め又は緩めることを可能にする。クリップを動かすことを容易にするために、グリップ90がクリップの一端に接続される。
【0026】
ヘッドギアアセンブリ100, 110, 120及び170の様々な構造が、それぞれ図9-12に示される。これらの他の構造は、本発明のヘッドギアアセンブリが様々な異なる構造を持つことができることを図示及び強調するために提供される。これらの実施の形態の各々におけるヘッドギアアセンブリは、第1曲率半径及び第1の広がり角を有する第1ビーム102, 112, 122及び172、並びに第2曲率半径及び第2の広がり角を有する第2ビーム104, 114, 124及び174を含む。図11は、第1及び第2湾曲が同じである必要がないことを明確に示す。本実施例において、第1曲率半径R1は、第2曲率半径R2未満である。各々の実施の形態において、第1ビームを第2ビームにつなぐ第1部材及び第2部材は、補強要素又は領域130を含む。
【0027】
また、図9-12中に示されるこれらのヘッドギアアセンブリは、第1ビームに取り付けられる接続部材140a, 140b、及び第2ビームにつながれる接続部材142a, 142bを含む。図9-11のヘッドギアアセンブリの各々の側の接続部材は、ゼロ以外の角度αで離れていくように、第1及び第2ビームから伸びる。角度αは、接続部材の中心から測定される。しかしながら、図12に図示された実施例において、接続部材140aと140bの間の角度αは、ゼロ未満(-α)である。つまり、接続部材は、互いから離れるように伸びるのではなく、互いの方へ向かうように広がる。本発明は、角度αが、-10°から20°まで範囲を持つことを意図する。図12の実施の形態において、第1ビーム172の曲率半径R1及び第2ビーム174の曲率半径R2は、同じ中心をもつ。
【0028】
図13及び14は、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ150の第6の実施の形態を示す。先の実施の形態にあるように、ヘッドギアアセンブリ150は第1及び第2ビーム152及び154をそれぞれ含み、第1及び第2部材156及び158が、第1及び第2ビームにまたがる。接続部材162a, 162bは第1ビーム152の端部160a, 160bに取り付けられ、接続部材166, 166bは、第2ビーム154の端部164a, 164bに取り付けられる。本実施例において、異なる種類の患者インタフェース機器に合うように、矢印Bによって示されるように接続部材が動かされること、すなわち回されることができるように、接続部材162a, 162bは、端部160a, 160bに回転自在に取り付けられる。図14は、また、ユーザの顔において比較的低い位置の第1患者インタフェース機器170、及び顔の高い位置の第2患者インタフェース装置180(破線で示される)を示す。上の接続部材が回転できるようにすることで、同じヘッドギアアセンブリが様々な異なる種類の患者インタフェース機器に用いられることができる。
【0029】
図13及び14において、下の接続部材166a及び166bは、回転自在に第2ビームにつながれていない。しかしながら、本発明は、接続部材166a及び166bを、第2ビーム154の端部164a, 164bに回転自在に取り付けることも意図する。
【0030】
患者インタフェース機器170, 180は、患者の気道にガス供給管路190(一般的に患者回路と呼ばれる)をつなぐ。患者回路190は、一般的に、患者インタフェース機器につながれる柔軟なチューブである。本発明のヘッドギアアセンブリでの使用に適した患者インタフェース機器は、鼻マスク、経口マスク、経鼻/経口マスク、フルフェイスマスク、経鼻カニューレ、顎装着マスク、又は患者の気道とインタフェースする任意の他の装置を含む、任意の従来の患者インタフェース機器であることができることが留意されるべきである。概略的に図14に示されるように、患者回路190は、ガスがガス流動発生器から患者の気道まで供給されるように、ガス流動生成装置195(例えば従来の圧力サポートシステム又はベンチレータ)からのガスの流動を給送する。
【0031】
ガス流動生成装置195は、この機能を達成する任意の従来の装置(例えばCPAP装置、二相性装置、自動滴定装置又は任意の従来の治療供給モードを用いた任意の他の圧力サポートシステム若しくはベンチレータ)であることができる。患者回路190が一つのリム回路であるとして図14に示されるが、本発明は、患者回路が、複数のリムを含むことができ、他の素子(例えばフィルタ、排気ポート、流量制御弁、圧力逃しバルブ、加湿器及びセンサ)を含むことができることを意図する。
【0032】
図15は、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ180のさらに他の実施の形態を示す。本実施例において、ヘッドギアアセンブリは、ヘッドギアアセンブリがユーザによって装着される場合にユーザの頭部の頂上にまたがるクロスストラップ186を含む。クロスストラップ186の一端188aは第1ビーム182の第1部分に取り付けられ、クロスストラップの他端188bは第1ビームの第2部分に取り付けられる。クロスストラップ186は、曲がって、ユーザの頭部の頂上の形状にフィットすることが可能である柔軟な又は半剛体の部材である。
【0033】
本発明は、クロスストラップが、任意の従来の方法で、固定された(永久の)又は分離可能な態様で、第1ビームに取り付けられることができることを意図する。例えば、端部188aは、縫い合わせられること、縫い付けられること、又は融着されることによって、第1ビームに永久に結合されることができる。端部188bは、例えばクロスストラップへの第1ビームのフック及びループ結合を使用することにより直接的に、又は第1ビームに設けられるひも穴190を通してクロスストラップを輪に結ぶことによって間接的に、第1ビームの第2部分に係合する。その場合には、クロスストラップの自由端は、矢印Cによって示されるように、ひも穴に巻きつけられ、クロスストラップに再度取り付けられることができる。このようにクロスストラップ186を追加することによって、顎装着アプリケーション又は小型の経鼻-経口アプリケーションのような下方に装着されるマスクの安定性が増加する。
【0034】
本発明のヘッドギアアセンブリでの使用に適している患者インタフェース機器として用いられることができる対象の数、種類、サイズ、機能及び他の特性は、ほぼ無制限であることが理解される。例えば、本発明のヘッドギアアセンブリは、患者に他の医用装置(例えば肺活量計又は他のモニタ)を取り付けるために用いられることができる。他方では、ヘッドギアアセンブリは、また、非医療装置(例えばガスマスク、美顔用物体、電気的装置又は衣類)をユーザの頭部に取り付けるのに用いられることができる。本明細書では、本発明のヘッドギアアセンブリによって患者の頭部に保持されることができるインタフェース機器として用いられる異なる種類の物体を挙げることは試みられない。
【0035】
本発明が、最も実用的かつ好ましい実施の形態であると現在考えられるものに基づいて解説のために詳細に説明されたが、そのような詳細は単にその目的のためであって、本発明は、開示された実施の形態に制限されず、それどころか、添付された請求の範囲の精神及び範囲内である変更及び同等の装置をカバーすることが意図される。例えば、可能な限り、本発明が、本発明の任意の実施の形態の一つ以上の特徴は任意の他の実施の形態の特徴と組み合わせられることができることを意図することが理解される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般、ユーザの頭部に対象物を支持するように適応されたヘッドギアに関し、より詳しくは、ユーザによって装着されたときにヘッドギアが球状構造を呈することを可能にする湾曲ビームを持つヘッドギアに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの状況において、ユーザの顔面に対象物をつなぐことが必要である。例えば、非侵襲性のベンチレーション及び圧力支持療法は、一般的に、患者の顔面上で、鼻を覆う鼻マスク、鼻及び口を覆う経鼻/経口マスク、又は患者の顔面を覆うフルフェイスマスクである患者インタフェース機器の配置を必要とする。患者インタフェース装置は、患者の気道とベンチレータ又は圧力サポート装置とをインタフェースし、呼吸ガスの流動は、圧力/流動生成装置から患者の気道へ供給されることができる。一般的に、非侵襲性のベンチレーションは、患者に挿管したり患者の食道に外科的に気管内チューブを挿入したりせずに、患者の気道に換気性ガスを供給することを必要とする。圧力支持療法は、睡眠時無呼吸症候群(特に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA))又はうっ血性心不全のような医学的障害を治療するために、患者呼吸サイクルによって(二相性圧力サポート)又は患者の状態によって(自動滴定圧力サポート)変化する、持続性気道陽圧(CPAP)又は可変の気道圧力のような圧力を供給することを必要とする。
【0003】
マスクの対向する側及びその上部に提供される接続素子中に通される対向する端を各々が持つ上部及び下部ストラップを備えるヘッドギアによって、着用者の顔面上にそのようなマスクを保持することが知られている。そのようなマスクは一般的に長期間着用されるので、ヘッドギアが、不快感を伴わないように患者の顔面に対して十分にしっかりと密着してマスクを保持することが重要である。
【0004】
1つのそのようなヘッドギアは、米国特許第5,517,986号(986特許)(出願人,特許権者はRespironics, Inc., Pittsburgh, PA)に開示される。986特許によって教示されるヘッドギアは、患者の頭部の頭頂部及び後部にフィットするように適応されたキャップようなヘルメット(headpiece)を含む。下部ストラップは、ガス供給マスクとの2点接続を供給する。ヘルメットに従属するストラップは、下部ストラップに接続されて、下部ストラップに対して移動可能である。さらに、必要な場合、一組の上部ストラップが、ガス供給マスクとの4点接続を形成するのに用いられることができる。
【0005】
また、Respironics社によって製造される別のヘッドギアは、患者頭部の背面部分に沿って位置決め可能である背面接続部品からスター状に伸びる5つのストラップを含む。3つの一番上のストラップが、患者の頭部にフィットするように適応される。中央の最上部ストラップは、接続部品から患者頭部の頂上を横切って患者の額まで伸びる。最上部ストラップの両側に設けられている上側ストラップは、接続部品から耳の上を患者頭部の側面に沿って伸び、患者の額で最上部ストラップに取り付けられる。最上部ストラップは一組の細長い開口を含み、その中を上側ストラップが通される。
【0006】
他の従来のヘッドギアは、Deluxe Patient Interface Headgear及びSimpleStrap(TM) Patient Interface Headgearを含み、それらは共に、本出願の譲受人であるRespironics社(Pittsburgh, PA)によって製造販売される。Deluxe Patient Interface Headgear及びSimpleStrap Patient Interface Headgearは共に、ユーザの頭部/首の周囲を包むまっすぐな(線状の)最上部ストラップ及びまっすぐな(線状の)下部ストラップを含む。最上部及び下部ストラップは互いに平行である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの及び他の従来のヘッドギアは、ユーザ頭部への患者インタフェース機器の便利な取り付けを提供する。しかしながら、それらは、ユーザの頭部/首上でのヘッドギアの快適さを最適化しない。それらはまた、患者インタフェース機器がユーザに確実に取り付けられるようにヘッドギアの安定性を最大化しない。したがって、使用及び調整が容易であり、快適であり、ユーザに取り付けられる対象物を安定して支持し、あまり患者の頭髪上に留まらないヘッドギアが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、従来のヘッドギアの欠点を克服するヘッドギアを提供することが本発明の目的である。この目的は、対象物をユーザの頭部に取り付けるためのヘッドギアアセンブリを提供することによって、本発明の1つの実施の形態によって達成される。ヘッドギアアセンブリは、第1ビーム及び第2ビームを含み、それらの両方は、ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部の周囲を包むように適応される。第1ビームは一般に平らであり、ヘッドギアアセンブリが平らに広げられたときに、第1平面中に配置されるように適応される。この位置にある場合、第1ビームは、第1平面中に定められる第1曲率半径を持つ。第2ビームもまた一般的に平らであり、ヘッドギアアセンブリが平らな場所に置かれたときに、第1平面中に配置されるように適応される。第2ビームは、第1曲率半径と同じ向きで第1平面中に定められる第2曲率半径を持つ。加えて、第1部材が、第2ビームに第1ビームをつなぐ。このような湾曲を有する第1及び第2ビームを設けることによって、少なくともユーザの頭部/首の後部上に延在する部分において、ヘッドギアアセンブリは、一般に球面の形状を呈する。これは、より良く人の解剖学的構造の形をなすヘッドギアを提供し、そして快適かつ安定した装置をもたらす。
【0009】
操作方法、構造及び部品の組み合わせの関連した要素の機能、並びに製造の経済と同様に、本発明のこれらの及び他の目的、特徴及び特性は、添付の図面を参照して以下の説明及び添付された請求の範囲を考慮することで、より明らかになる。すべての図面はこの明細書の一部を構成し、それぞれの図において、同様の参照番号は対応する部分を指す。しかしながら、図面は図示及び説明のみを目的とするものであって、本発明の範囲を定めるものとしては意図されていないことが明白に理解されるべきである。本明細書及び請求の範囲において用いられるように、単数形の名詞は、別途特に述べられない限り、その名詞が指すものが複数存在することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の原理による第1の実施の形態のヘッドギアアセンブリの一部の平面図。
【図2】図1に示されるヘッドギアの一部の斜視図。
【図3】図1に示される部分を含むヘッドギアアセンブリの平面図。
【図4】接続部材の動作を示し、補強材を含む図3のヘッドギアアセンブリの平面図。
【図5】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第2の実施の形態の一部の平面図。
【図6】図5に示されるヘッドギアの一部の斜視図。
【図7】ヘッドギアアセンブリの第2の実施の形態のための他の構造の一部の平面図。
【図8】接続部材及び関連部品の斜視図。
【図9】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第3の実施の形態の平面図。
【図10】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第4の実施の形態の平面図。
【図11】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第5実施の形態の平面図。
【図12】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第6の実施の形態の平面図。
【図13】本発明の原理によるヘッドギアアセンブリの第7の実施の形態の斜視図。
【図14】ユーザによって着用されている図13のヘッドギアアセンブリを示す側面図。
【図15】オプションのクロスバーを有する本発明の原理によるヘッドギアアセンブリを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1-4は、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ30及びその一部の例示的な第1の実施の形態を示す。ヘッドギアアセンブリ30は第1ビーム32及び第2ビーム34を含み、それらの両方は、ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部の周囲を包むように適応される。ヘッドギアがユーザによって着用されると、第1ビーム32は第2ビームよりも頭部の頂上に近く、第2ビームは首に近い。したがって、ユーザ上でのそれらのそれぞれの配置と関連して、第1ビームは「頂上」ビームとみなされ、第2ビームは「下部」ビームとみなされる。
【0012】
第1ビーム32及び第2ビーム34は、一般に平面で、すなわち比較的薄く、そして柔軟又は半剛体である。このように、ヘッドギアアセンブリが平らに広げられる場合、それらは第1平面中に配置される。言い換えると、ヘッドギアアセンブリが、例えば平らな面上に平らに置かれると、第1ビーム及び第2ビームも、その面に平らに置かれる。第1ビーム32は、それが第1平面中に定められる第1曲率半径R1を持つように、その長さに沿って湾曲する。第2ビーム34も、それがまた第1平面中に定められる第2曲率半径R2を持つように、その長手方向の軸に対して湾曲する。第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2は、同じ向きである。例示的な実施の形態において、第1曲率半径R1は25-42インチの範囲、第2曲率半径R2は5-18インチの範囲である。本発明では、第1曲率半径及び第2曲率半径が同じである必要はなく、曲率半径の中心は異なるか、又は異なってもよいことが想定される。
【0013】
第1ビーム32及び第2ビーム34は、また、それらのそれぞれの広がりの程度に関して記述されることができる。広がりの程度は、そのビームの曲率半径の中心から測定されるビームの一端からもう一方への角度である。第1ビーム32に対して、広がりの程度は、図3において角度θによって示される。第2ビーム34の広がりの程度は、角度λによって示される。広がりの角度は両方のビームで同じであることができ(すなわちθ= λ)、又はビームの広がりの角度は異なることができる。例示的な実施の形態において、各々のビームの広がりの角度は、8°から55°の範囲である。広がりの角度が、どこを第1ビーム及び第2ビームの端と定義するかによって影響されることが認識される。したがって、何処を第1ビーム及び第2ビームの端とみなすかによって、より小さい角度及びより大きな角度が可能である。
【0014】
第1部材36が、第2ビームに第1ビームをつなぐ。加えて、第2部材38は、第2ビームに第1ビームをつなぐ。示された実施の形態において、2つの部材36及び38が第1及び第2ビームをつないでいることが示されるが、これらのビームを接続するためには1つの部材で十分であることが理解されるべきである。逆に、2つを超えるそのような部材が提供されることができる。第1部材36、第2部材38及びそのような他のいかなる部材も、様々な形状、サイズ及び構造のうちの任意の1つを持つことができる。第1ビーム32、第2ビーム34、第1部材36及び第2部材38は、この第1の例示的な実施の形態において、構造全体が剛体又は半剛体であるように形成される。この目的のため、「半剛体」は、これらの構造が、負荷が掛けられていないときはそれらの形状を保つが、負荷が加えられたときに圧力点を減らすために、それらが患者に合致することを可能にするためにある程度曲がることを意味する。
【0015】
本発明の例示的な実施の形態において、第1ビーム32、第2ビーム34、第1部材36及び第2部材38は、一体構造として形成される。より具体的には、第1ビーム32、第2ビーム34、第1部材36及び第2部材38によって定められる全体の構造は、UBL(破れないループ裏地)、有孔ネオプレン(空気を通すゴム)、UBLから形成される少なくとも1つの側を有する発泡体積層又は発泡体と共に積層されるライクラのような、織物又は布材料から形成されることを、本発明は意図する。ユーザと接触する軟かい表面を提供するために、パッド又はクッションが、1つ以上の場所で、又は構造全体にわたって設けられる。そのようなパッドのための適切な材料の例は、発泡体、布、シリコーン、ゴム又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0016】
図4に示されるように、本発明は、ヘッドギアアセンブリ上の様々な位置に補強材40を提供することを意図する。示された実施の形態において、補強材40は、第1ビーム32と第2ビーム34との間の間隔を維持することを補助するために、第1部材36及び第2部材38に結合される。補強材40は、任意の従来の技術を用いて提供されることができる。例えば、剛体若しくは半剛体のサポート又は当て材(batten)が、ヘッドギアの一部を形成する織物又は材料で提供されることができる。補強材又は補剛の量を変更又は取り外すことを可能にするために、補強部材をヘッドギアに選択的に取り付けるためのポケット又は他のメカニズムが意図される。ヘッドギアアセンブリの一部を補強することは、また、補強材が要求されるヘッドギアアセンブリの部分に、例えばスクリーン印刷プロセスを用いて、硬化剤を積層する又は供給することによって達成されることができる。
【0017】
多分最もよく図2に示されるように、ヘッドギアアセンブリ30がユーザによって着用されるとき、第1ビーム32及び第2ビーム34は曲がり、すなわちユーザの頭部/首の周囲を包む。第1及び第2ビームが、上に述べたように曲率半径R1及びR2を持つので、第1及び第2ビームによって定められる構造は一般に球面の形状を持ち、ビームが人の頭部/首の解剖学的構造により密接に合致することを可能にする。これにより、ヘッドギアアセンブリが、幅広い患者に対して快適であるように確実かつ安定してユーザにフィットすることが可能になる。
【0018】
接続部材42a及び42bが、第1ビーム32の各々の端44a及び44bに取り付けられる。同様に、接続部材46a及び46bは、第2ビーム34の各々の端48a及び48bに取り付けられる。これらの接続部材は、患者インタフェース機器をヘッドギアアセンブリに取り付けるために用いられる。示された実施の形態において、接続部材は、ヘッドギアアセンブリ一方の側の接続部材(例えば接続部材42a及び46a)が一般に互いに平行であるように、第1及び第2ビームの端から伸びる。
【0019】
例示的な実施の形態において、接続部材42a、42b、46及び46bは、柔軟かつ軽量であるように布又は織物であり、任意の従来の方法で第1及び第2ビームの端に取り付けられる。例えば、接続部材は、第1及び第2ビームの端へ、縫い合わせられ、縫い付けられ、又は音波/熱溶着されることができる。接続部材42a、42b、46及び46bは、様々なサイズ、形状及び構造を持つことができる。
【0020】
接続部材の第1及び第2ビームへの取り付けは、固定され又は調節可能であることができ、そして選択的に着脱可能であることができる。例えば、接続部材42a、42b、46及び46bは、第1及び第2ビーム32及び32、患者インタフェース機器、又はその両方に、回転自在に取り付けられることができる。加えて、接続部材が、ユーザの都合が良いように、第1及び第2ビーム又はインタフェース機器から取り外され、そして再び取り付けられることができるように、接続部材は、スナップ又は他の着脱可能なコネクタを介して、第1及び第2ビーム、インタフェース機器又はその両方に接続されることができる。
【0021】
示された接続部材を患者インタフェース機器に取り付けるために、本発明は、患者インタフェース又は患者インタフェースコネクタ中に提供されるスロット又はオリフィス中に、接続部材の自由端50を装着することを意図する。例えば、図4の矢印Aによって示されるように、接続部材の自由端はそれから、残りの接続部材に取り付けられる。任意の従来の技術が、接続部材の自由端をそれ自体に取り付けるために用いられることができる。例えば、フック及びループ結合方法(例えばVELCRO(R))が、用いられることができる。その場合、接続部材の自由端は、マジックテープ(hook and loop fastener)の一方の部分を含み、マジックテープの他方の部分は、接続部材の長さに沿った一つ以上の所に提供される。更なる例示的な実施の形態において、一つ以上の接続部材又はそれらの一部は、スパンデックス弾性バンド又はストラップであるVELSTRETCH(R)のような、伸ばすことのできる留め具材料から作られる。
【0022】
次に図5-7を参照して、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ60の第2の実施の形態が説明される。先の実施の形態にあるように、ヘッドギアアセンブリ60は、それぞれ、第1及び第2ビーム62及び64、並びに第1及び第2接続部材66及び68を含む。しかしながら、本実施例において、第1ビーム62は、弾性部72によって分離される端部分70a及び70bを含む。端部分70a, 70b、第2ビーム62並びに第1及び第2接続部材66及び68は、半剛体の伸縮性が無い一体構造として定められる。この一体構造の形成に適した材料の例は、スパンデックス、ライクラ積層、シリコーンストリップを含むゴムバンド、VELSTRETCH、又はそれらの任意の組み合わせを含む。図7に示されるように、患者の快適さを最大化するために、パッド74が半剛体の材料の上に提供されることができる。パッド74は、図示されるように構造の大半の上に設けられることができ、又は選択された場所のみに設けられることができる。
【0023】
第1ビームの弾性部は、頂上ビームが快適にユーザにフィットするように順応することを可能にする。任意の適切な弾性材料が、ヘッドギアアセンブリのこの部分のために用いられることができる。本発明は、弾性部のサイズ、形状、弾性、構造、数及び場所が、図示されたものから変更されることができることを意図する。例えば、弾性部は、第2ビーム64、第1部材66、第2部材68、接続部材、任意のこれらの構成要素の接合部又はそれらの任意の組み合わせに設けられることができる。
【0024】
ヘッドギアアセンブリの実施の形態のいずれかとの使用に適した接続部材80及び付随する構成要素の例が、図8に示される。本実施例において、接続部材80は、第1又は第2ビームの末端部に取り付けられるストラップである。ストラップは、患者インタフェースコネクタ84に設けられているスロット82に装着される。示された実施の形態において、患者インタフェースコネクタ84は、患者インタフェース機器に設けられている結合器に取り付けられるボール及びソケットコネクタである。同様の患者インタフェースコネクタ及びそのようなコネクタを用いた患者インタフェース機器が、米国特許第7,066,179号(本明細書にその内容が参考として組み込まれる)中に記述される。
【0025】
本実施例において、自由端86はクリップ88につながれ、接続部材80はまたクリップに通される。接続部材80の長さに沿ってクリップ88を動かすことで接続部材の有効長さが変わり、ユーザが、ユーザ上の患者インタフェース機器を締め又は緩めることを可能にする。クリップを動かすことを容易にするために、グリップ90がクリップの一端に接続される。
【0026】
ヘッドギアアセンブリ100, 110, 120及び170の様々な構造が、それぞれ図9-12に示される。これらの他の構造は、本発明のヘッドギアアセンブリが様々な異なる構造を持つことができることを図示及び強調するために提供される。これらの実施の形態の各々におけるヘッドギアアセンブリは、第1曲率半径及び第1の広がり角を有する第1ビーム102, 112, 122及び172、並びに第2曲率半径及び第2の広がり角を有する第2ビーム104, 114, 124及び174を含む。図11は、第1及び第2湾曲が同じである必要がないことを明確に示す。本実施例において、第1曲率半径R1は、第2曲率半径R2未満である。各々の実施の形態において、第1ビームを第2ビームにつなぐ第1部材及び第2部材は、補強要素又は領域130を含む。
【0027】
また、図9-12中に示されるこれらのヘッドギアアセンブリは、第1ビームに取り付けられる接続部材140a, 140b、及び第2ビームにつながれる接続部材142a, 142bを含む。図9-11のヘッドギアアセンブリの各々の側の接続部材は、ゼロ以外の角度αで離れていくように、第1及び第2ビームから伸びる。角度αは、接続部材の中心から測定される。しかしながら、図12に図示された実施例において、接続部材140aと140bの間の角度αは、ゼロ未満(-α)である。つまり、接続部材は、互いから離れるように伸びるのではなく、互いの方へ向かうように広がる。本発明は、角度αが、-10°から20°まで範囲を持つことを意図する。図12の実施の形態において、第1ビーム172の曲率半径R1及び第2ビーム174の曲率半径R2は、同じ中心をもつ。
【0028】
図13及び14は、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ150の第6の実施の形態を示す。先の実施の形態にあるように、ヘッドギアアセンブリ150は第1及び第2ビーム152及び154をそれぞれ含み、第1及び第2部材156及び158が、第1及び第2ビームにまたがる。接続部材162a, 162bは第1ビーム152の端部160a, 160bに取り付けられ、接続部材166, 166bは、第2ビーム154の端部164a, 164bに取り付けられる。本実施例において、異なる種類の患者インタフェース機器に合うように、矢印Bによって示されるように接続部材が動かされること、すなわち回されることができるように、接続部材162a, 162bは、端部160a, 160bに回転自在に取り付けられる。図14は、また、ユーザの顔において比較的低い位置の第1患者インタフェース機器170、及び顔の高い位置の第2患者インタフェース装置180(破線で示される)を示す。上の接続部材が回転できるようにすることで、同じヘッドギアアセンブリが様々な異なる種類の患者インタフェース機器に用いられることができる。
【0029】
図13及び14において、下の接続部材166a及び166bは、回転自在に第2ビームにつながれていない。しかしながら、本発明は、接続部材166a及び166bを、第2ビーム154の端部164a, 164bに回転自在に取り付けることも意図する。
【0030】
患者インタフェース機器170, 180は、患者の気道にガス供給管路190(一般的に患者回路と呼ばれる)をつなぐ。患者回路190は、一般的に、患者インタフェース機器につながれる柔軟なチューブである。本発明のヘッドギアアセンブリでの使用に適した患者インタフェース機器は、鼻マスク、経口マスク、経鼻/経口マスク、フルフェイスマスク、経鼻カニューレ、顎装着マスク、又は患者の気道とインタフェースする任意の他の装置を含む、任意の従来の患者インタフェース機器であることができることが留意されるべきである。概略的に図14に示されるように、患者回路190は、ガスがガス流動発生器から患者の気道まで供給されるように、ガス流動生成装置195(例えば従来の圧力サポートシステム又はベンチレータ)からのガスの流動を給送する。
【0031】
ガス流動生成装置195は、この機能を達成する任意の従来の装置(例えばCPAP装置、二相性装置、自動滴定装置又は任意の従来の治療供給モードを用いた任意の他の圧力サポートシステム若しくはベンチレータ)であることができる。患者回路190が一つのリム回路であるとして図14に示されるが、本発明は、患者回路が、複数のリムを含むことができ、他の素子(例えばフィルタ、排気ポート、流量制御弁、圧力逃しバルブ、加湿器及びセンサ)を含むことができることを意図する。
【0032】
図15は、本発明の原理によるヘッドギアアセンブリ180のさらに他の実施の形態を示す。本実施例において、ヘッドギアアセンブリは、ヘッドギアアセンブリがユーザによって装着される場合にユーザの頭部の頂上にまたがるクロスストラップ186を含む。クロスストラップ186の一端188aは第1ビーム182の第1部分に取り付けられ、クロスストラップの他端188bは第1ビームの第2部分に取り付けられる。クロスストラップ186は、曲がって、ユーザの頭部の頂上の形状にフィットすることが可能である柔軟な又は半剛体の部材である。
【0033】
本発明は、クロスストラップが、任意の従来の方法で、固定された(永久の)又は分離可能な態様で、第1ビームに取り付けられることができることを意図する。例えば、端部188aは、縫い合わせられること、縫い付けられること、又は融着されることによって、第1ビームに永久に結合されることができる。端部188bは、例えばクロスストラップへの第1ビームのフック及びループ結合を使用することにより直接的に、又は第1ビームに設けられるひも穴190を通してクロスストラップを輪に結ぶことによって間接的に、第1ビームの第2部分に係合する。その場合には、クロスストラップの自由端は、矢印Cによって示されるように、ひも穴に巻きつけられ、クロスストラップに再度取り付けられることができる。このようにクロスストラップ186を追加することによって、顎装着アプリケーション又は小型の経鼻-経口アプリケーションのような下方に装着されるマスクの安定性が増加する。
【0034】
本発明のヘッドギアアセンブリでの使用に適している患者インタフェース機器として用いられることができる対象の数、種類、サイズ、機能及び他の特性は、ほぼ無制限であることが理解される。例えば、本発明のヘッドギアアセンブリは、患者に他の医用装置(例えば肺活量計又は他のモニタ)を取り付けるために用いられることができる。他方では、ヘッドギアアセンブリは、また、非医療装置(例えばガスマスク、美顔用物体、電気的装置又は衣類)をユーザの頭部に取り付けるのに用いられることができる。本明細書では、本発明のヘッドギアアセンブリによって患者の頭部に保持されることができるインタフェース機器として用いられる異なる種類の物体を挙げることは試みられない。
【0035】
本発明が、最も実用的かつ好ましい実施の形態であると現在考えられるものに基づいて解説のために詳細に説明されたが、そのような詳細は単にその目的のためであって、本発明は、開示された実施の形態に制限されず、それどころか、添付された請求の範囲の精神及び範囲内である変更及び同等の装置をカバーすることが意図される。例えば、可能な限り、本発明が、本発明の任意の実施の形態の一つ以上の特徴は任意の他の実施の形態の特徴と組み合わせられることができることを意図することが理解される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの頭部に対象物を取り付けるためのヘッドギアアセンブリであって、
ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部を包み、平らであり、平らに広げられると第1平面中に配置され、第1平面中に定められる第1曲率半径を有する第1ビーム、
ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部を包み、平らであり、平らに広げられると第1平面中に配置され、第1曲率半径と同じ向きで第1平面中に定められる第2曲率半径を有する第2ビーム、及び
第1ビームを第2ビームに結合する第1部材、
を有するヘッドギアアセンブリ。
【請求項2】
第1曲率半径及び第2曲率半径が実質的に同じか、又は第1曲率半径が第2曲率半径よりも大きい、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項3】
第1ビームが第1の長さを有し、第2ビームが第2の長さを有し、第1の長さが第2の長さと実質的に同じであるか、又は第1の長さが第2の長さよりも長い、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項4】
第1ビームを第2ビームに結合する第2部材をさらに有する、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項5】
第1ビーム、第2ビーム及び第1部材が一体構造として定められる請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項6】
第1ビーム、第2ビーム、第1部材又はそれらの任意の組み合わせに選択的に結合される補強部材をさらに有する、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項7】
第1ビーム、第2ビーム、第1部材の少なくとも一部が、伸縮自在の材料又は半剛体の材料によって定められる、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項8】
第1部材が、平らに広げられると第1平面中に配置される、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項9】
第1ビームの第1端部に取り付けられる第1結合部材、並びに
第2ビームの第1端部に取り付けられる第2結合部材をさらに有し、
第1及び第2結合部材は直線状であり、第1ビームの第1端部及び第2ビームの第2端部が前記ヘッドギアアセンブリの片側に配置され、第1及び第2ビームが、前記ヘッドギアアセンブリが平らに広げられたときに第1及び第2結合部材が互いに平行にならないように構成される、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項10】
中心線がヘッドギアアセンブリの第1の半分をヘッドギアアセンブリの第2の半分から区分し、第1ビーム、第2ビーム又はそれらの両方が、前記中心線に対して対称である、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項11】
第1ビーム、第2ビーム又はそれらの両方の端部に取り付けられる結合部材をさらに有し、前記結合部材がまっすぐである、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項12】
前記結合部材の長さを調節するための、前記結合部材に結合された調節メカニズムをさらに有する、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項13】
前記結合部材が、第1ビーム、第2ビーム又はそれらの両方の端部に回転自在に取り付けられている、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項14】
各々の結合部材に有効に結合される患者インタフェースコネクタをさらに有する、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項15】
前記患者インタフェースコネクタが、当該患者インタフェースコネクタが結合される前記結合部材の長さに沿って移動可能である、請求項14に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項16】
前記結合部材の少なくとも一つの少なくとも一部が、伸縮自在の材料によって定められる、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項17】
前記伸縮自在の材料が、伸縮性をもたせた固定用材料である、請求項16に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項18】
第1ビームの2か所の間にまたがるクロスストラップをさらに有する請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項1】
ユーザの頭部に対象物を取り付けるためのヘッドギアアセンブリであって、
ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部を包み、平らであり、平らに広げられると第1平面中に配置され、第1平面中に定められる第1曲率半径を有する第1ビーム、
ユーザの首の後部又はユーザの頭部の後部を包み、平らであり、平らに広げられると第1平面中に配置され、第1曲率半径と同じ向きで第1平面中に定められる第2曲率半径を有する第2ビーム、及び
第1ビームを第2ビームに結合する第1部材、
を有するヘッドギアアセンブリ。
【請求項2】
第1曲率半径及び第2曲率半径が実質的に同じか、又は第1曲率半径が第2曲率半径よりも大きい、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項3】
第1ビームが第1の長さを有し、第2ビームが第2の長さを有し、第1の長さが第2の長さと実質的に同じであるか、又は第1の長さが第2の長さよりも長い、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項4】
第1ビームを第2ビームに結合する第2部材をさらに有する、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項5】
第1ビーム、第2ビーム及び第1部材が一体構造として定められる請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項6】
第1ビーム、第2ビーム、第1部材又はそれらの任意の組み合わせに選択的に結合される補強部材をさらに有する、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項7】
第1ビーム、第2ビーム、第1部材の少なくとも一部が、伸縮自在の材料又は半剛体の材料によって定められる、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項8】
第1部材が、平らに広げられると第1平面中に配置される、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項9】
第1ビームの第1端部に取り付けられる第1結合部材、並びに
第2ビームの第1端部に取り付けられる第2結合部材をさらに有し、
第1及び第2結合部材は直線状であり、第1ビームの第1端部及び第2ビームの第2端部が前記ヘッドギアアセンブリの片側に配置され、第1及び第2ビームが、前記ヘッドギアアセンブリが平らに広げられたときに第1及び第2結合部材が互いに平行にならないように構成される、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項10】
中心線がヘッドギアアセンブリの第1の半分をヘッドギアアセンブリの第2の半分から区分し、第1ビーム、第2ビーム又はそれらの両方が、前記中心線に対して対称である、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項11】
第1ビーム、第2ビーム又はそれらの両方の端部に取り付けられる結合部材をさらに有し、前記結合部材がまっすぐである、請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項12】
前記結合部材の長さを調節するための、前記結合部材に結合された調節メカニズムをさらに有する、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項13】
前記結合部材が、第1ビーム、第2ビーム又はそれらの両方の端部に回転自在に取り付けられている、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項14】
各々の結合部材に有効に結合される患者インタフェースコネクタをさらに有する、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項15】
前記患者インタフェースコネクタが、当該患者インタフェースコネクタが結合される前記結合部材の長さに沿って移動可能である、請求項14に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項16】
前記結合部材の少なくとも一つの少なくとも一部が、伸縮自在の材料によって定められる、請求項11に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項17】
前記伸縮自在の材料が、伸縮性をもたせた固定用材料である、請求項16に記載のヘッドギアアセンブリ。
【請求項18】
第1ビームの2か所の間にまたがるクロスストラップをさらに有する請求項1に記載のヘッドギアアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2010−509942(P2010−509942A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527525(P2009−527525)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/077573
【国際公開番号】WO2008/030831
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(505338497)アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー (81)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/077573
【国際公開番号】WO2008/030831
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(505338497)アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー (81)
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