説明

ヘッドホンのユニット収納装置

【課題】ヘッドホンのユニットを簡単に収納、取り出し、コードの絡みを防止する形状可変の装置。
【解決手段】耳介の内にあてがうヘッドホンの左右のユニット1、2を簡単な操作で収納、取り出しを行うため、左右のユニットが重なっても入れられる開口部11と、左右のユニットの屈曲部4、5が引っかかりにくい円弧状断面の傘部13が設けられる。分岐したコード8、9が引っ張られて移動しやすく摩擦で止まるために、開口部と反対側にスリット18が形成された弾性変形開部19が配置される。端部が交互につながれた複数の筒状部12、14、17が中心軸を共通に重ねられ短縮された凹凸状に弾性材で形成され、外から2番目の筒状部14と連続する端子間の部分15、16が薄く屈曲変形し易くされ、展開して形成される袋状の内に左右のユニットが容易に収納される。また、袋状から凹凸状に容易に戻って短縮され、左右のユニットが取出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドホンのユニットを収納する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
左右の耳介の内に当てて音を再生するイヤホン(ヘッドホン)のユニットを収納する装置の従来技術として、特許文献1で示されるコード付電気部品収納ケースがある。収納時には、ケースを開けてコードを引っ張り、コードの先端のユニットをケースに収め、はめ込んで固定してケースを閉める。使用時には、ケースを開き、はめ込まれたユニットをはずし、ユニットを引き出し、コードを固定するための挟む位置を調整してケースを閉める。収納時、使用時における手間が掛かり、また異なるイヤホンに用いることができず、重いものになる。
【0003】
扱いが比較的簡単なイヤホン(ヘッドホン)コードの従来技術として、特許文献2で示される。クリップの2箇所の凹部にイヤホンの左右のユニットの根元部をはさみ込んで固定する。使用時には、クリップの挟みを開放するだけで簡単だが、収納時には左右のユニットの根元部をクリップの2箇所の凹部に位置決めし、それぞれを保持しながら挟む手間がかかる。また、異なるイヤホンに用いることができない。ユニットの屈曲部やクリップ近傍でコードが巻きついて絡みやすい。
【0004】
ヘッドホンのコードが絡まるのを防止する従来技術として、特許文献3で示される。伸縮自在の蛇腹手段の内にコードをカール状に収納する。蛇腹手段が長くなることが問題で、また、コードを収納させるのに手間がかかるか、充分に収めるのが困難である。また、異なるヘッドホンに用いることはできない。
【0005】
ヘッドホンのコードの絡まりを少なくする従来技術として、左右に分岐されたコードが通り、移動可能にされた2つの孔を近接して有する小部品を用いたものがある。使用時にはコード分岐部の近傍に小部品を移してユニットを耳に装着でき、非使用時にはヘッドホンのユニットの根元部まで移動してユニットが大きく離れないようにする機構が用いられている。操作が簡単で、小さく、部品負担も少ないが、コードがユニットの屈曲した部分や根元部の近くで絡みやすく、コードの絡みを防ぐには十分でない。又、コードが衣服に触れて擦れる時にコードを伝って騒音が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】公開実用新案公報 平2−98686
【0007】
【特許文献2】公開特許公報 2005−86417
【0008】
【特許文献3】公開実用新案公報 平6−70394
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明のヘッドホンのユニット収納装置は、耳介の内にあてがう異なる種類、形状のヘッドホン(イヤホン)を使用することを前提に以下の課題を解決する。耳介の内にあてがうとは、耳の孔に入れることも含む。
【0010】
解決されるべき課題の1は、使用時あるいは非使用時のヘッドホンのユニットの取り出し、収納を簡単にする。
【0011】
解決されるべき課題の2は、ヘッドホンのユニット収納時にコードの絡みが生じにくくする。
【0012】
解決されるべき課題の3は、ヘッドホンのユニット非収納時の外形寸法を小さくし、軽いものにする。
【0013】
解決されるべき課題の4は、デザインに発展性を持たせ、襟や胸ポケットなどに簡単に取り付けられる構成にする。
【0014】
解決されるべき課題の5は、コードが衣服に擦れるときの騒音を少なくする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のヘッドホンのユニット収納装置は課題を解決するために以下の手段をとる。
【0016】
請求項1において示されるように、中心軸を共有する大きい面積の開口部と小さい面積の弾性変形開部が形成され、ヘッドホンの左右のユニットに連結したコードが貫通される。さらに、開口部と弾性変形開部の間に複数の筒状部が配置され、隣接する筒状部の端部間の部分を交互に接続することで連続した凹凸状に弾性材で形成される。
【0017】
開口部と弾性変形開部の部分を中心軸方向に移動して離し、内側の筒状部の一部とその筒状部の端部から連続する弾性材の部分を中心軸方向に折り返して袋状に展開し、またこの展開過程と逆に、袋状にされた状態から弾性変形開部を中心軸方向に移動して開口部の近くに戻し、複数の筒状部を中心軸を共通にして重ねることで外形を短縮した構成にする。
【0018】
弾性変形開部に通したコードを引くことでヘッドホンの左右のユニットの一部が弾性変形開部に当たり、袋状に展開されてヘッドホンのユニットが収められ、袋状から短縮することでユニットを取り出すことことができる。
【0019】
請求項2においては、最外の筒状部から偶数番目に内側の筒状部と、この偶数番目の筒状部から連続する端部間の部分が相対的に薄い弾性材で形成され、屈曲変形によって中心軸方向に反転し易くされ、ヘッドホンのユニット収納装置の展開と短縮が容易にされる。
【0020】
請求項3では、最外の筒状部から外側に連続して中心軸を含む面における円弧状断面の傘部が形成され、左右のユニットの屈曲した部分や窪んだ箇所が引っかかりにくくし、展開された袋状の中に納まり易くされる。
【0021】
請求項4では、最外の筒状部の内側に密着して筒状の部分を有する樹脂材が配置されて、剛性を大きくしながら軽量化をはかり摩擦を小さくして左右のユニットが収まり易くされる。
【0022】
請求項5では、最内の筒状部の端部の弾性変形開部を構成する部分にスリットが形成され、弾性変形することで、スリットの幅より大きい径のコードが中心軸方向に移動可能にされ、摩擦で止まることを可能にする。
【0023】
請求項6では、最内の筒状部の端部の弾性変形開部を構成する面に貫通孔が形成され、弾性変形することで、コードが中心軸方向に移動可能にされ、摩擦で止まることを可能にする。
【0024】
請求項7では、最内の筒状部の近傍に中心軸と平行な孔が形成され、この孔より太めの突起部を有するクリップがはめ込まれて一体化される。クリップで衣類に挟んで全体を固定し、コードの衣服との擦れを少なくする。
【発明の効果】
【0025】
本発明のヘッドホンのユニット収納装置は、耳介の内にあてがう一般的なヘッドホン(イヤホン)に広く適用できる。
【0026】
また、ヘッドホンのユニットがコードを引くだけで収納され、単に袋状の底に指をあてがってユニットを出す動作のみで使用状態にできる簡単な操作で済む。
【0027】
また、ヘッドホンのユニットが袋状の内側に収納されて、ユニットの屈曲した部分あるいは窪んだ箇所が隠されることでコードが絡みにくくなる。
【0028】
また、袋状に展開した大きい外形から、複数の筒状部を重ねて凹凸形状に短縮することで、ヘッドホン使用時の外形を小さくできる。
【0029】
また、コードが衣服を擦る時に生じる騒音を大きく低減する。
【0030】
また、クリップの使用、不使用が選択できる。
【0031】
そして、デザインを重視した形状を選択しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】ヘッドホンのユニットを収納する前の短縮された本発明の実施例1を断面図で示す。
【図2】ヘッドホンのユニットが収納する展開された本発明の実施例1を断面図で示す。
【図3】ユニット未収納時の短縮された本発明の実施例2を断面図で示す。
【図4】短縮された本発明の実施例3を断面図で示す。
【図5】本発明の実施例3を斜視図で示す。
【図6】短縮された本発明の実施例4を断面図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明のヘッドホンのユニット収納装置を説明するため、以下の実施例で記述する。
【実施例1】
【0034】
図1は、実施例1の本発明のヘッドホンのユニット収納装置1を示す。ヘッドホンの左右のユニット2、3が収納されず、中心軸方向に外形が短縮された形状の断面図である。左右のユニット2、3全体が袋状に展開されるヘッドホンのユニット収納装置1の内に収納されることで、左右のユニット2、3の屈曲部4、5や根元部6、7の窪んだ箇所が覆われ、分岐したコード8、9や、一体化したコード10が絡みにくくすることを意図する。
【0035】
ヘッドホンのユニット収納装置1は、左右のユニット2、3が重なった状態でも入るように、適当に大きい面積の開口部11を有する。左右のユニット2、3の屈曲部4、5がひっかかりにくいように、最外の筒状部12の端部で形成される開口部11から外側に連続して、中心軸を含む面での断面が円弧状の傘部13が連続して形成される。片方の手でヘッドホンのユニット収納装置1を持ち、他方の手で一体化したコード10を中心軸方向に引っ張ることで左右のユニット2、3が収納される。
【0036】
形状の大きい左右のユニット2、3全体をヘッドホンのユニット収納装置1に収納するには、ヘッドホンのユニット収納装置1の形状を中心軸方向に袋状に展開して容積を大きくする必要がある。図1では、ヘッドホンのユニット収納装置1は中心軸方向に短縮された非収納状態が示されている。中心軸方向に形状を可変にするには、開口部11を形成する最外の筒状部12を固定し、外から2番目の筒状部14、および外から2番目の筒状部14の端部から連続する端部間の部分15、16を中心軸方向に反転して袋状に展開できる構成にする。
【0037】
実施例1で示されるヘッドホンのユニット収納装置1は、傘部13から最外の筒状部12、端部間の部分15、外から2番目の筒状部14、端部間の部分16、最内の筒状部17、および弾性変形開部19までゴムや軟質塩化ビニール樹脂などの弾性材で凹凸形状に連続して形成される。最外の筒状部12は比較的厚くて比較的高剛性に、それぞれの端部間の部分15、16および外から2番目の筒状部14は相対的に薄くされて屈曲変形し易く、そして最内の筒状部17は相対的に厚くされる。最内の筒状部17の端部にはスリット18を有して相対的に面積が小さくされた弾性変形開部19が設けられる。スリット18は、中心近傍を通る1本で、あるいは中心近傍から複数の方向に分岐した形で形成される。
【0038】
弾性変形開部19のスリット18は分岐したコード8、9の径より狭い幅にされ、分岐したコード8、9が中心軸方向に移動しやすく、引く力がなくなると摩擦で止まるように、弾性変形して弾性力を分岐したコード8、9に加える。また、一体化したコード10の端に設けられるヘッドホン端子20を通すこと、および、大きくされることもある分岐部21も通す長さと形状のスリット18を有する弾性変形開部19にされる。弾性変形開部19は最内の筒状部17の底、あるいは、ヘッドホンのユニット収納装置1が展開されて形成される袋状の底に相当する。
【0039】
図2は、図1の実施例1で示したヘッドホンのユニット収納装置1が中心軸方向に展開され、袋状にされて左右のユニット2、3が収納された状態を断面図で示す。断面図で示されるのはヘッドホンのユニット収納装置1のみである。左右のユニット2、3の屈曲部4、5、および根元部6、7は袋状の空間の内側に隠されることで、分岐したコード8、9および一体化したコード10が左右のユニット2、3に絡まない。
【0040】
左右のユニット2、3は一体化したコード10で引かれ、根元部6、7が底に相当する弾性変形開部19の近傍で止められことで全体が収納される。収納される過程で、図1のように中心軸を共通にして複数の筒状部12、14および17が重なって全体が短縮された状態から、外から2番目の筒状部14と、連続する端部間の部分15、16の相対的に薄い弾性材が屈曲変形を伴って中心軸と平行で弾性変形開部19の移動する方向に形状を変えていく。左右のユニット2、3の屈曲部4、5は傘部13に当たりながら止まらずに開口部11に入る。主な変形が終わると展開された袋状で安定し、分岐したコード8、9は弾性変形開部19のスリット18による摩擦で止められ、左右のユニット2、3は袋状の空間内にとどまる。
【0041】
図2の袋状に展開されて左右のユニット2、3が収納された状態から、図1で示される非収納の短縮された状態に戻すには、図2の最外の筒状部12を持ちながら、底に相当する弾性変形開部19、あるいは最内の筒状部17の端部を押すことで左右のユニット2、3を簡単に外に押し出すことができる。少しユニット2、3が出たら、左右のユニット2、3を持ちながら、分岐したコード8、9を必要な長さまで引き出す。図1の短縮された状態から図2の展開された形状にされる過程で反転された部分は、開口部11の方向に押されて屈曲変形しながら図1の形状に自ら復帰して安定し、中心軸方向に短縮された状態になる。
【実施例2】
【0042】
図3は、実施例2を示すものである。本発明のヘッドホンのユニット収納装置22が中心軸方向に短縮された断面図で示される。実施例1で示されたように、傘部23、最外の筒状部24、外から2番目の筒状部25、最内の筒状部26および弾性変形開部27まで凹凸状に弾性材で連続して形成される。隣接する最外の筒状部24と外から2番目の筒状部25、外から2番目の筒状部25と最内の筒状部26は交互に端部間の部分28と29で連続される。端部間の部分28、29は、外から2番目の筒状部25とともに相対的に薄くされた弾性材で形成されて屈曲変形し易くされる。
【0043】
最外の筒状部24の内側に筒状の部分を有する高剛性の樹脂材30が密着して配置され、傘部23に近接して傘状にされて外側に延長される。樹脂材30は、最外の筒状部24と傘部23の剛性を補い、手による外力が加わった場合にも開口部31がつぶれないようにされ、左右のユニット32、33を収め易くする。また、左右のユニット32、33が開口部31の周辺に当たって移動する場合の摩擦を小さくして開口部31から入り易くされる。樹脂材30が配置されることにより、最外の筒状部24や傘部23を薄くしても必要な剛性を確保でき、軽量化を図ることができる。図3のヘッドホンのユニット収納装置22における短縮された状態から左右のユニット32、33を収納する過程は、図1と図2で示した実施例1の左右のユニット2、3を収納する過程と同じである。
【実施例3】
【0044】
図4は、本発明のヘッドホンのユニット収納装置の実施例3を断面図で示すものである。ヘッドホンのユニット収納装置34の最内の筒状部35の近傍に中心軸と平行な孔36が形成される。孔36の中心が、図4では最内の筒状部35の内側に形成されているが、最内の筒状部35と一致する位置、あるいは外側に配置されてもよい。孔36に近似した形状で少し太い断面の突出部37を有するクリップ38が、孔36に突出部37がはめ込まれることによってヘッドホンのユニット収納装置34に一体化される。
【0045】
突出部37を有するクリップ38は、比較的柔らかい樹脂材で一体的に成形され、金属の板ばね39が操作部40の内側に配置される。挟み部41で衣服の襟や胸ポケットなどを挟むことによってヘッドホンのユニット収納装置34が固定され、分岐したコード42、43が耳から適当な長さにされる。使用時に、分岐したコード42、43、あるいは一体化したコード44のたるみや揺れが少なされる。さらに、各コードを衣服と擦りにくくし、弾性変形開部45の弾性材で各コードを止めることにより、分岐したコード42、43を伝播して左右のユニットから入る騒音のレベルを低減できる。
【0046】
図5は、図4で示したクリップ38を一体化した実施例3の本発明のヘッドホンのユニット収納装置34を斜視図で示すものである。ヘッドホンのユニット収納装置34は、図3の実施例2で示されたヘッドホンのユニット収納装置22と同様の形態を有する。弾性材の傘部46に近接して樹脂材47が中心軸方向の外側に配置される。樹脂材47の端の形状は、図示されてない左右のユニットが収納され易くする機能を有すかぎり、必ずしも端の形状が円形にされる必要はない。また、樹脂材47の色は、弾性材の傘部46および内側の部分48と色の異なるものにできる。結果、選択できるデザインの範囲を広くできる。
【0047】
クリップ38はヘッドホンのユニット収納装置34に密着して固定され、クリップ38の外形状が比較的小さく滑らかにされることで、分岐したコード42、43、および一体化したコード44と絡みにくくされる。
【実施例4】
【0048】
図6は、本発明のヘッドホンのユニット収納装置の実施例4を示す。ヘッドホンのユニット収納装置49が断面図で示される。外から最外の筒状部50、外から2番目の筒状部51、3番目の筒状部52、4番目の筒状部53、そして最内である5番目の筒状部54が中心軸を共通にして重ねて配置され、各筒状部の端部が交互に端部間の部分55、56、57、58で接続されることにより連続した凹凸状に弾性材で形成される。
【0049】
外から偶数番目の筒状部51、53、および筒状部51、53の端部に接続される端部間の部分55、56、57、58は相対的に薄い弾性材で連続して形成され、一体化したコード59が中心軸方向に引かれて左右のユニット60、61の根元部62、63が弾性変形開部64に当たると、あるいは当たる前に相対的に薄い弾性材の部分が屈曲変形しながら中心軸方向(図6の上から下の方向)に反転され、ヘッドホンのユニット収納装置49が袋状に展開され、左右のユニット60、61が内に収納される。
【0050】
複数の筒状部の数が多くなると、左右のユニット60、61を収納する袋状の深さを一定にした場合、個々の筒状部の中心軸方向の高さを小さくでき、複数の筒状部を重ねた状態の高さを小さくできることで外形を小さくできる。
【0051】
分岐したコード65、66が引かれて通り、止められる弾性変形開部64に貫通孔67を形成しても良い。実施例1や実施例2で示したスリット18と異なり、貫通孔67の形や径を変化させる必要があるため、貫通孔67近傍の弾性材を相対的に薄くするとよい。この貫通孔67にはヘッドホン端子68や分岐部69も通るようにされる必要があり、実施例1で示されたスリット18と併用されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
携帯用機器の耳介の内に当てる構成のヘッドホンの種類、形状を選ばず、簡単な操作でユニットの収納と取り出しができ、コードの絡みをより少なくし、擦れによる騒音を少なく、デザイン選択を広くできる。
【符号の説明】
【0053】
1、22、34、49 ヘッドホンのユニット収納装置
2、3、32、33、60、61 左右のユニット
4、5 屈曲部
6、7、62、63 根元部
8、9、42、43、65、66 分岐したコード
10、44、59 一体化したコード
11、31 開口部
13、22、46 傘部
12、24、50 最外の筒状部
14、25、51 外から2番目の筒状部
17、26、35、54 最内の筒状部
18 スリット
19、27、45、64 弾性変形開部
20 ヘッドホン端子
30、47 樹脂材
36 孔
37 突出部
38 クリップ
67 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面積の大きい開口部と面積の小さい弾性変形開部が中心軸を共通にして配置され、該開口部と該弾性変形開部の間に該中心軸を共通にする複数の筒状部が配置され、該筒状部の端部間の部分を交互に連続することで凹凸形状に弾性材で形成され、中心軸方向の移動による袋形状への展開と複数の前記筒状部を重ねる短縮が可能にされたヘッドホンのユニット収納装置。
【請求項2】
最外の前記筒状部から内側に偶数番目の前記筒状部と、偶数番目の前記筒状部から連続する端部間の部分が相対的に薄い弾性材で形成される請求項1記載のヘッドホンのユニット収納装置。
【請求項3】
前記開口部を形成する最外の前記筒状部の端部から外側に、前記中心軸を含む断面において円弧状の傘部が形成される請求項1または請求項2のいずれかに記載のヘッドホンのユニット収納装置。
【請求項4】
最外の前記筒状部に密着して筒状の部分を有する樹脂材が配置される請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヘッドホンのユニット収納装置。
【請求項5】
最内の前記筒状部の端部の面にスリットが設けられることで前記弾性変形開部が形成される請求項1から請求項4までのいずれかに記載のヘッドホンのユニット収納装置。
【請求項6】
最内の前記筒状部の端部の面に貫通孔が設けられることで前記弾性変形開部が形成される請求項1から請求項5までのいずれかに記載のヘッドホンのユニット収納装置。
【請求項7】
最内の前記筒状部に近接して前記中心軸に平行な孔が形成され、突起部を有するクリップが該孔にはめ込まれて固定される請求項1から請求項6までのいずれかに記載のヘッドホンのユニット収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−199713(P2011−199713A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65776(P2010−65776)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(597026685)エーシーイーテック有限会社 (8)
【Fターム(参考)】