ヘラ付き吊り具
【課題】ブリスターパックと同等の展示効果を有しつつ、ヘラとしても有効活用する。
【解決手段】薄板基材10の一端側に、吊り下げ孔1aを有するとともに端部11をテーパとしたヘラ部1が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部2がそれぞれ一体成型されて構成されたヘラ付き吊り具であって、取付部2におけるヘラ部1側に折切部3を設け、ヘラ部1の端部11の両側辺11aに鋸刃状の加工を施するとともに、取付部2に略O字状の形状の大きな孔を形成する。
【解決手段】薄板基材10の一端側に、吊り下げ孔1aを有するとともに端部11をテーパとしたヘラ部1が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部2がそれぞれ一体成型されて構成されたヘラ付き吊り具であって、取付部2におけるヘラ部1側に折切部3を設け、ヘラ部1の端部11の両側辺11aに鋸刃状の加工を施するとともに、取付部2に略O字状の形状の大きな孔を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器などを直接吊り下げることができる非ブリスターパック式のヘラ付き吊り具に関し、吊り下げた容器などに入った内容物を塗布するためのヘラとしても活用することができるヘラ付き吊り具に関する。
【背景技術】
【0002】
被包装物の形に合わせて、硬質ポリ塩化ビニルやハイインパクトポリスチレン等の樹脂シートから真空成形や圧空成形により凹部を形成し、そのシートの凹部に被包装物を挿入して台紙と共に包装するパック方式、所謂ブリスターパックを活用し、被包装物を吊り下げて商品展示することが昨今の店頭で一般的になり、極めて多種の物品に適用されている。この場合、台紙と共に包装された被包装物は、台紙に設けられた吊り下げ孔にラックやハンガーが挿通されて、店頭にて吊り下げ展示されことになる。
【0003】
しかし、ブリスターパックによる商品展示には、透明の樹脂シートが必要であって、その樹脂シートを被包装物(商品)の大きさに合わせて成形しなければならないという問題のほか、台紙が必須となって、商品に表示が印刷してあっても台紙にも印刷することが必要であるという問題などにより、ブリスターパックに要する材料費、成形コスト、印刷費等のコストがかなり大きいという課題がある。さらに、商品を挿入するために成形した凹状の樹脂シートと台紙とは、最終的に廃棄処分されるため、樹脂シートの焼却時に有害な化学物質が発生することを解決する必要もある。
【0004】
したがって、ブリスターパックによる商品展示のためのコスト負担を最小限に抑えるとともに、省資源および環境保全の観点から付随的な包装を可能な限り少なくする必要があり、例えば、下記特許文献1にて、ブリスターパックを使わないで接着剤容器を吊り下げ展示することができる非ブリスターパック方式接着剤容器に係る発明が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−85803号公報
【0006】
上記特許文献1にて提案された非ブリスターパック式接着剤容器は、ブリスターパックされることなく、容器自体が吊り下げ展示可能とされている接着剤容器であって、該接着剤容器は、上部側にノズルを備えた容器本体と、上部側にヘラを備えたキャップとで構成され、容器本体の口部側外周またはノズルの基端側外周には第1係合部が設けられており、一方キャップには上記第1係合部には着脱自在の第2係合部が設けられており、さらに上記ヘラには吊り下げ孔が設けられていることを特徴とし、必要不可欠の部材のみ、すなわち、容器、ノズル、キャップと、内容物である接着剤と、塗布に必要なヘラとで構成されているにもかかわらず、ヘラの部分で全体を吊り下げ展示することができ、ブリスターパックと同等あるいはそれ以上の展示効果を有するとともに、ブリスターパック自体を省略して低コスト化を実現し、かつ、省資源および環境保全の趨勢に沿うものとして提供することができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1にて提案された非ブリスターパック式接着剤容器は、容器が必須の構成要素となって、適用することができる実施範囲が極端に制限されるという問題がある。また、ヘラを使おうとする際には、常にキャップと一体化されているためにヘラの使い勝手が悪いという問題がある。さらに、例えば、容器の内容物が揮発性の接着剤である場合などにおいては、ヘラで塗布する際に、接着剤容器はキャップをする必要があり、結局、提案された非ブリスターパック式接着剤容器の構成部品としてのヘラを利用することができない場合も多々あって、実用的ではないものであるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑み提案され、非ブリスターパック式であるにもかかわらず、首部を有する被吊り下げ物であれば、容器のほかにも様々なものに適用して直接吊り下げることができるほか、吊り下げた容器などに入った内容物を使い勝手よく塗布することができる実用的なヘラを備えたヘラ付き吊り具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るヘラ付き吊り具は、薄板基材の一端側に、吊り下げ孔を有するとともに端部をテーパとしたヘラ部が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部がそれぞれ一体成型されてなり、前記ヘラ部と前記取付部とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部が設けられている、ことを特徴とする。
【0010】
特に、取付部は、略U字状の形状を有する、または、略O字状の形状の孔を有することが好ましい。
【0011】
また、ヘラ部の端部の一部には、鋸刃状の加工が施されていることがさらに好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るヘラ付き吊り具では、まず、薄板基材の一端側に、吊り下げ孔を有するとともに端部をテーパとしたヘラ部が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部がそれぞれ一体成型されてなるので、薄板基材であって嵩張らないで商品陳列に適したヘラ付き吊り具とすることができる。さらに、ヘラ部は端部がテーパとされるとともに、ヘラ部と取付部とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部が設けられているので、折切部を折り曲げて相互に垂直な状態にすることにより、商品陳列時には、取付部に取り付けた被吊り下げ物を水平に陳列することが可能となって、ブリスターパックと同等あるいはそれ以上の展示効果を有することができ、さらに、この折切部を力学的に分離すれば、端部がテーパとなったヘラを形成することができる。また、このヘラは、その他の要素を付随させていないため、吊り下げた被吊り下げ物、例えば、チューブの内容物、例えば、コーキング材などを使い勝手よく塗布することができる実用的なものとすることができる。もちろん、本発明は、ブリスターパック自体を省略しているので、低コスト化を実現することができ、省資源および環境保全の趨勢に沿うものとして提供することができる。
【0013】
さらに、本発明では、取付部が略U字状の形状を有すれば、被吊り下げ物を差し込んで取り付けることができるし、略O字状の形状の孔を有すれば、被吊り下げ物を引っ掛けてまたは挟み込んで取り付けることができるため、首部を有する様々な被吊り下げ物に適用することができる。
【0014】
また、ヘラ部の端部の一部に鋸刃状の加工が施されているので、塗布の際に、鋸刃の部分を利用することができ、より実用的なヘラを備えたヘラ付き吊り具を提供することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1に係るヘラ付き吊り具の正面図である。
【図2】実施例1に係るヘラ付き吊り具の左側面図である。
【図3】実施例1に係るヘラ付き吊り具の右側面図である。
【図4】実施例1に係るヘラ付き吊り具の平面図である。
【図5】実施例1に係るヘラ付き吊り具の底面図である。
【図6】実施例1に係るヘラ付き吊り具の背面図である。
【図7】実施例1に係るヘラ付き吊り具の折切部を折り曲げた状態を示す右側面図である。
【図8】実施例1に係るヘラ付き吊り具の使用状態を示す参考斜視図である。
【図9】実施例2に係るヘラ付き吊り具の正面図である。
【図10】実施例2に係るヘラ付き吊り具の左側面図である。
【図11】実施例2に係るヘラ付き吊り具の右側面図である。
【図12】実施例2に係るヘラ付き吊り具の平面図である。
【図13】実施例2に係るヘラ付き吊り具の底面図である。
【図14】実施例2に係るヘラ付き吊り具の背面図である。
【図15】実施例2に係るヘラ付き吊り具の折切部を折り曲げた状態を示す右側面図である。
【図16】実施例2に係るヘラ付き吊り具の使用状態を示す参考斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
(実施例1)
本発明に係るヘラ付き吊り具は、図1〜図6に示すように、薄板基材10の一端側に、吊り下げ孔1aを有するとともに端部11をテーパとしたヘラ部1が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部2がそれぞれ一体成型されて構成されている。特に、ヘラ部1と取付部2との間の例えば、取付部2におけるヘラ部1側には、ヘラ部1と取付部2とを対向する方向へ折り曲げたり、力学的に分離したりすることが可能な折切部3が設けられている。さらに、ヘラ部1の端部11の両側辺11aには、鋸刃状の加工が施され、取付部2には、略O字状の形状の大きな孔が形成されている。
【0018】
また、本発明は、図7、図8に示すように、ヘラ部1と取付部2との間の折切部3を折り曲げ、ヘラ部1と取付部2とが相互にほぼ垂直となる状態においても、被吊り下げ物の荷重に抵抗のある材料である限り、薄板基板10に任意の材料、例えば、汎用プラスチックを採用することができる。また、例えば、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネートの中から適宜のプラスチックを採用することができる。
また、この折切部3付近の材質のみを、薄板基板10の材質と異なるものとし、荷重への抵抗性を備えさせても良く、折切部3に補強部材を備えさせて荷重への抵抗性を持たせてもよい。
なお、薄板基板10は、透明であってもよく、半透明であってもよく、不透明であってもよい。また、商品展示効果を高めるために着色されたり、柄など何らかのデザインが施されていてもよいものである。
【0019】
ヘラ部1は、端部11となる3辺にテーパの加工が施されている。この端部11の最端部、すなわち、薄板基板の一端11bは、斜めにカットされて形成されている。また、この端部11の両側辺11aは、端部11が下方に向けて拡開するように形成され、テーパの加工とともに鋸刃状の加工も施されている。また、ヘラ部1のほぼ中央には、吊り下げ孔1aが設けられている。この吊り下げ孔1aは、本発明の実施時にラックやハンガーに挿通されて、被吊り下げ物を吊り下げ展示する孔となる。
【0020】
取付部2は、略O字状の形状の孔を有し、取付部2におけるヘラ部1側に、ヘラ部1と取付部2とを対向する方向へ折り曲げ、相互にほぼ垂直の状態にするための折切部3が設けられている。この略O字状の形状の孔部分には、被吊り下げ物が引っ掛けられて取り付けられる。略O字状の形状の孔部分は、代表的には円形の孔であるが、被吊り下げ物を引っ掛けて、または挟み込んで、取り付けることが可能である限り、または、被吊り下げ物の首部の形状に対応させて、適宜の形状の孔でよく、さらに、例えば、意匠効果を期待して、5角形や6角形の孔など多角形の孔であってもよい。
【0021】
なお、薄板基材10の一端側のヘラ部1、他端側の取付部2は、薄板基材10に一体的に成型されるものである。
【0022】
ここで、本実施例1に係るヘラ付き吊り具について、その製造から店頭での陳列、購入後の使用形態を、図1、図7および図8を参照しながら例示して説明する。
【0023】
まず、例えば、硬質ポリ塩化ビニルの薄板基材10を用意し、ヘラ部1を一端側に一端11bが斜めにカットされるように、取付部2を他端側に略O字形状の孔部分を有するようにして一体的に成型する。この際、ヘラ部1については端部11の3辺にテーパーを施すためにインジェクション成型を行うことに留意する。また、ヘラ部1の端部11の両側辺11aの鋸刃状の加工は、インジェクション成型または鋸のピッチによる抜き加工(本実施例1では、インジェクション成型)を選択して行えばよい。
さらに、取付部2におけるヘラ部1側に折切部3を設ける。これにより、本実施例1に係るヘラ付き吊り具が完成する。
【0024】
次に、店頭での陳列の際には、店頭に届いた段階で、本実施例1に係るヘラ付き吊り具の折切部3を折り曲げ、ヘラ部1と取付部2とが相互にほぼ垂直となる状態にする(図7参照)。続いて、取付部2の略O字形状の孔部分に、陳列しようとする被吊り下げ物(商品)、例えば、コーキング材入りチューブAを取り付ける。チューブなどの容器には、一般的にキャップと本体との間に首部を有するので、この首部を、取付部2の略O字形状の孔部分に引っ掛けてまたは挟み込んで取り付ければよい。
そして、ヘラ部1の吊り下げ孔1aにラックやハンガーを挿通して、コーキング材入りチューブAを吊り下げ、店頭に展示する(図8参照)。
【0025】
さらに、消費者がコーキング材入りチューブAを購入し、実際に使用する場面では、消費者は、コーキング材入りチューブAから、首部に取り付けられている本実施例1に係るヘラ付き吊り具を外すとともに、ヘラ付き吊り具の折切部3を引きちぎって、ヘラ部1を独立したヘラとして利用する。コーキング材入りチューブAからコーキング材を適宜の箇所に塗布するのに、例えば、テーパの部分や鋸刃状の部分で伸ばして塗布するなど、このヘラは、実用的に使用することが可能である。
【0026】
なお、上記ヘラは独立しているので、使い勝手がよいほか、コーキング材入りチューブAのコーキング材が揮発性のものであっても、コーキング材入りチューブAにキャップをすることが直ちに可能である。そして本実施例1に係るヘラ付き釣り具は、コーキング材入りチューブAを取り付ける場合を例示して説明した限りであって、首部を有する被吊り下げ物であれば、この首部が取付部2の略O字形状の孔より大きくない限り、引っ掛けてまたは挟み込んで取り付ることが可能であり、適用することができる被吊り下げ具の範囲が極端に制限されるということもない。
【0027】
(実施例2)
本実施例2に係るヘラ付き吊り具は、図9〜16に示すように、取付部21が略U字状の形状を有する点のみが、実施例1のものと異なる箇所であり、被吊り下げ物の首部を、この略U字状の形状の取付部21に差し込んで取り付けることができる。
本実施例2に係るヘラ付き吊り具の製造や、これを用いた店頭での陳列、消費者が購入後の使用形態等も同様とすればよい。なお、この略U字状の形状の取付部21は、被吊り下げ物の首部を差し込んで取り付けることが可能である限り、例えば、意匠効果を期待して、様々なデザインを施すことが可能である。
【0028】
したがって、上述したように、本発明に係るヘラ付き吊り具では、まず、薄板基材10の一端側に、吊り下げ孔1aを有するとともに端部11をテーパとしたヘラ部1が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部2、21がそれぞれ一体成型されてなるので、薄板の嵩張らない商品陳列に適したヘラ付き吊り具とすることができる。ヘラ部1は、端部11がテーパとされ、ヘラ部1と取付部2、21との間、具体的には、取付部2、21におけるヘラ部1側に、ヘラ部1と取付部2とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部3が設けられているので、ヘラ部1と取付部2、21との間の折切部3を折り曲げて相互に垂直な状態にすることにより、商品陳列時には、取付部2、21に取り付けたコーキング材入りチューブAを水平に陳列することが可能となって、ブリスターパックと同等あるいはそれ以上の展示効果を有することができ、さらに、折切部3を、例えば、引きちぎることにより端部がテーパとなったヘラを形成することができる。
また、このヘラは独立していて、その他の要素を付随させていないため、被吊り下げ物、例えば、コーキング材入りチューブAのコーキング材を使い勝手よく塗布することができ、さらに、端部11の両側辺11aが鋸刃状の加工が施されているので、塗布の際に鋸刃の部分を利用することもできるため、より実用的なヘラを備えたヘラ付き吊り具を提供するができる。もちろん、本発明は、ブリスターパック自体を省略しているので、低コスト化を実現することができ、省資源および環境保全の趨勢に沿うものとして提供することができる。
【0029】
さらに、上記実施例1では、取付部2が略O字状の形状の孔を有しているので、コーキング材入りチューブAなどの被吊り下げ物を引っ掛けてまたは挟み込んで取り付ることができるし、上記実施例2では、略U字状の形状を有しているので、コーキング材入りチューブAなどの被吊り下げ物を差し込んで取り付けることができるなど、本発明に係るヘラ付き吊り具は、首部を有する様々な被吊り下げ物に適用することができる。
【0030】
ここで、上記一実施形態では、ヘラ部の端部に形状に関し、一端を斜めにカットし、両側辺を下方に向けて拡開するようにしたものを例示して説明したが、実用的なヘラとなる形状である限り、上記実施形態の形状に限定されるものではない。また、取付部の形状に関しても、略O字状の形状の孔を有するもの、略U字状の形状を有しているもののほか、様々な形状が考えられ、これらを制限するものではない。
【0031】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。また、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱しなければ、本発明を構成する要素についても、公知または周知のものを使用できることはいうまでもない。例えば、インジェクション成型に用いる成型機、鋸刃状の抜き加工に用いる器具についても、公知または周知のものを使用することができる。
【0032】
さらに例えば、本発明に係るヘラ付き吊り具は、ヘラ部の端部の両側辺に施した鋸刃状の形態については、必須の構成要素となるものではない。例えば、ヘラ部の端部の両側辺鋸刃状の加工を施した本発明に係るヘラ付き吊り具を、乳幼児や小児等を対象としたオモチャなどの商品展示に用いた場合などでは、鋸刃によって乳幼児や小児等に切り傷などを負わせるおそれがあるため、鋸刃状の加工をしないヘラ付き吊り具を使って商品展示する場合も十分に考えられる。すなわち、ヘラ部の端部の両側辺に鋸刃状の加工を施さないで製造したヘラ付き吊り具であっても、本発明の特許請求の範囲となるものである。
【0033】
このほか、本発明に係るヘラ付き吊り具は、ヘラ部の端部についても、少なくとも斜めにカットされた一端をナイフの刃のようにテーパーを施せば実施可能であり、両側辺に施すことまでを必ずしも要求するものではない。
【符号の説明】
【0034】
10・・・薄板基板
1・・・・ヘラ部
1a・・・吊り下げ孔
11・・・端部
11a・・両側辺
11b・・一端
2・・・・取付部(実施例1)
21・・・取付部(実施例2)
3・・・・折切部
A・・・・コーキング材入りチューブ(被吊り下げ物)
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器などを直接吊り下げることができる非ブリスターパック式のヘラ付き吊り具に関し、吊り下げた容器などに入った内容物を塗布するためのヘラとしても活用することができるヘラ付き吊り具に関する。
【背景技術】
【0002】
被包装物の形に合わせて、硬質ポリ塩化ビニルやハイインパクトポリスチレン等の樹脂シートから真空成形や圧空成形により凹部を形成し、そのシートの凹部に被包装物を挿入して台紙と共に包装するパック方式、所謂ブリスターパックを活用し、被包装物を吊り下げて商品展示することが昨今の店頭で一般的になり、極めて多種の物品に適用されている。この場合、台紙と共に包装された被包装物は、台紙に設けられた吊り下げ孔にラックやハンガーが挿通されて、店頭にて吊り下げ展示されことになる。
【0003】
しかし、ブリスターパックによる商品展示には、透明の樹脂シートが必要であって、その樹脂シートを被包装物(商品)の大きさに合わせて成形しなければならないという問題のほか、台紙が必須となって、商品に表示が印刷してあっても台紙にも印刷することが必要であるという問題などにより、ブリスターパックに要する材料費、成形コスト、印刷費等のコストがかなり大きいという課題がある。さらに、商品を挿入するために成形した凹状の樹脂シートと台紙とは、最終的に廃棄処分されるため、樹脂シートの焼却時に有害な化学物質が発生することを解決する必要もある。
【0004】
したがって、ブリスターパックによる商品展示のためのコスト負担を最小限に抑えるとともに、省資源および環境保全の観点から付随的な包装を可能な限り少なくする必要があり、例えば、下記特許文献1にて、ブリスターパックを使わないで接着剤容器を吊り下げ展示することができる非ブリスターパック方式接着剤容器に係る発明が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−85803号公報
【0006】
上記特許文献1にて提案された非ブリスターパック式接着剤容器は、ブリスターパックされることなく、容器自体が吊り下げ展示可能とされている接着剤容器であって、該接着剤容器は、上部側にノズルを備えた容器本体と、上部側にヘラを備えたキャップとで構成され、容器本体の口部側外周またはノズルの基端側外周には第1係合部が設けられており、一方キャップには上記第1係合部には着脱自在の第2係合部が設けられており、さらに上記ヘラには吊り下げ孔が設けられていることを特徴とし、必要不可欠の部材のみ、すなわち、容器、ノズル、キャップと、内容物である接着剤と、塗布に必要なヘラとで構成されているにもかかわらず、ヘラの部分で全体を吊り下げ展示することができ、ブリスターパックと同等あるいはそれ以上の展示効果を有するとともに、ブリスターパック自体を省略して低コスト化を実現し、かつ、省資源および環境保全の趨勢に沿うものとして提供することができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1にて提案された非ブリスターパック式接着剤容器は、容器が必須の構成要素となって、適用することができる実施範囲が極端に制限されるという問題がある。また、ヘラを使おうとする際には、常にキャップと一体化されているためにヘラの使い勝手が悪いという問題がある。さらに、例えば、容器の内容物が揮発性の接着剤である場合などにおいては、ヘラで塗布する際に、接着剤容器はキャップをする必要があり、結局、提案された非ブリスターパック式接着剤容器の構成部品としてのヘラを利用することができない場合も多々あって、実用的ではないものであるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑み提案され、非ブリスターパック式であるにもかかわらず、首部を有する被吊り下げ物であれば、容器のほかにも様々なものに適用して直接吊り下げることができるほか、吊り下げた容器などに入った内容物を使い勝手よく塗布することができる実用的なヘラを備えたヘラ付き吊り具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るヘラ付き吊り具は、薄板基材の一端側に、吊り下げ孔を有するとともに端部をテーパとしたヘラ部が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部がそれぞれ一体成型されてなり、前記ヘラ部と前記取付部とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部が設けられている、ことを特徴とする。
【0010】
特に、取付部は、略U字状の形状を有する、または、略O字状の形状の孔を有することが好ましい。
【0011】
また、ヘラ部の端部の一部には、鋸刃状の加工が施されていることがさらに好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るヘラ付き吊り具では、まず、薄板基材の一端側に、吊り下げ孔を有するとともに端部をテーパとしたヘラ部が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部がそれぞれ一体成型されてなるので、薄板基材であって嵩張らないで商品陳列に適したヘラ付き吊り具とすることができる。さらに、ヘラ部は端部がテーパとされるとともに、ヘラ部と取付部とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部が設けられているので、折切部を折り曲げて相互に垂直な状態にすることにより、商品陳列時には、取付部に取り付けた被吊り下げ物を水平に陳列することが可能となって、ブリスターパックと同等あるいはそれ以上の展示効果を有することができ、さらに、この折切部を力学的に分離すれば、端部がテーパとなったヘラを形成することができる。また、このヘラは、その他の要素を付随させていないため、吊り下げた被吊り下げ物、例えば、チューブの内容物、例えば、コーキング材などを使い勝手よく塗布することができる実用的なものとすることができる。もちろん、本発明は、ブリスターパック自体を省略しているので、低コスト化を実現することができ、省資源および環境保全の趨勢に沿うものとして提供することができる。
【0013】
さらに、本発明では、取付部が略U字状の形状を有すれば、被吊り下げ物を差し込んで取り付けることができるし、略O字状の形状の孔を有すれば、被吊り下げ物を引っ掛けてまたは挟み込んで取り付けることができるため、首部を有する様々な被吊り下げ物に適用することができる。
【0014】
また、ヘラ部の端部の一部に鋸刃状の加工が施されているので、塗布の際に、鋸刃の部分を利用することができ、より実用的なヘラを備えたヘラ付き吊り具を提供することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1に係るヘラ付き吊り具の正面図である。
【図2】実施例1に係るヘラ付き吊り具の左側面図である。
【図3】実施例1に係るヘラ付き吊り具の右側面図である。
【図4】実施例1に係るヘラ付き吊り具の平面図である。
【図5】実施例1に係るヘラ付き吊り具の底面図である。
【図6】実施例1に係るヘラ付き吊り具の背面図である。
【図7】実施例1に係るヘラ付き吊り具の折切部を折り曲げた状態を示す右側面図である。
【図8】実施例1に係るヘラ付き吊り具の使用状態を示す参考斜視図である。
【図9】実施例2に係るヘラ付き吊り具の正面図である。
【図10】実施例2に係るヘラ付き吊り具の左側面図である。
【図11】実施例2に係るヘラ付き吊り具の右側面図である。
【図12】実施例2に係るヘラ付き吊り具の平面図である。
【図13】実施例2に係るヘラ付き吊り具の底面図である。
【図14】実施例2に係るヘラ付き吊り具の背面図である。
【図15】実施例2に係るヘラ付き吊り具の折切部を折り曲げた状態を示す右側面図である。
【図16】実施例2に係るヘラ付き吊り具の使用状態を示す参考斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
(実施例1)
本発明に係るヘラ付き吊り具は、図1〜図6に示すように、薄板基材10の一端側に、吊り下げ孔1aを有するとともに端部11をテーパとしたヘラ部1が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部2がそれぞれ一体成型されて構成されている。特に、ヘラ部1と取付部2との間の例えば、取付部2におけるヘラ部1側には、ヘラ部1と取付部2とを対向する方向へ折り曲げたり、力学的に分離したりすることが可能な折切部3が設けられている。さらに、ヘラ部1の端部11の両側辺11aには、鋸刃状の加工が施され、取付部2には、略O字状の形状の大きな孔が形成されている。
【0018】
また、本発明は、図7、図8に示すように、ヘラ部1と取付部2との間の折切部3を折り曲げ、ヘラ部1と取付部2とが相互にほぼ垂直となる状態においても、被吊り下げ物の荷重に抵抗のある材料である限り、薄板基板10に任意の材料、例えば、汎用プラスチックを採用することができる。また、例えば、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネートの中から適宜のプラスチックを採用することができる。
また、この折切部3付近の材質のみを、薄板基板10の材質と異なるものとし、荷重への抵抗性を備えさせても良く、折切部3に補強部材を備えさせて荷重への抵抗性を持たせてもよい。
なお、薄板基板10は、透明であってもよく、半透明であってもよく、不透明であってもよい。また、商品展示効果を高めるために着色されたり、柄など何らかのデザインが施されていてもよいものである。
【0019】
ヘラ部1は、端部11となる3辺にテーパの加工が施されている。この端部11の最端部、すなわち、薄板基板の一端11bは、斜めにカットされて形成されている。また、この端部11の両側辺11aは、端部11が下方に向けて拡開するように形成され、テーパの加工とともに鋸刃状の加工も施されている。また、ヘラ部1のほぼ中央には、吊り下げ孔1aが設けられている。この吊り下げ孔1aは、本発明の実施時にラックやハンガーに挿通されて、被吊り下げ物を吊り下げ展示する孔となる。
【0020】
取付部2は、略O字状の形状の孔を有し、取付部2におけるヘラ部1側に、ヘラ部1と取付部2とを対向する方向へ折り曲げ、相互にほぼ垂直の状態にするための折切部3が設けられている。この略O字状の形状の孔部分には、被吊り下げ物が引っ掛けられて取り付けられる。略O字状の形状の孔部分は、代表的には円形の孔であるが、被吊り下げ物を引っ掛けて、または挟み込んで、取り付けることが可能である限り、または、被吊り下げ物の首部の形状に対応させて、適宜の形状の孔でよく、さらに、例えば、意匠効果を期待して、5角形や6角形の孔など多角形の孔であってもよい。
【0021】
なお、薄板基材10の一端側のヘラ部1、他端側の取付部2は、薄板基材10に一体的に成型されるものである。
【0022】
ここで、本実施例1に係るヘラ付き吊り具について、その製造から店頭での陳列、購入後の使用形態を、図1、図7および図8を参照しながら例示して説明する。
【0023】
まず、例えば、硬質ポリ塩化ビニルの薄板基材10を用意し、ヘラ部1を一端側に一端11bが斜めにカットされるように、取付部2を他端側に略O字形状の孔部分を有するようにして一体的に成型する。この際、ヘラ部1については端部11の3辺にテーパーを施すためにインジェクション成型を行うことに留意する。また、ヘラ部1の端部11の両側辺11aの鋸刃状の加工は、インジェクション成型または鋸のピッチによる抜き加工(本実施例1では、インジェクション成型)を選択して行えばよい。
さらに、取付部2におけるヘラ部1側に折切部3を設ける。これにより、本実施例1に係るヘラ付き吊り具が完成する。
【0024】
次に、店頭での陳列の際には、店頭に届いた段階で、本実施例1に係るヘラ付き吊り具の折切部3を折り曲げ、ヘラ部1と取付部2とが相互にほぼ垂直となる状態にする(図7参照)。続いて、取付部2の略O字形状の孔部分に、陳列しようとする被吊り下げ物(商品)、例えば、コーキング材入りチューブAを取り付ける。チューブなどの容器には、一般的にキャップと本体との間に首部を有するので、この首部を、取付部2の略O字形状の孔部分に引っ掛けてまたは挟み込んで取り付ければよい。
そして、ヘラ部1の吊り下げ孔1aにラックやハンガーを挿通して、コーキング材入りチューブAを吊り下げ、店頭に展示する(図8参照)。
【0025】
さらに、消費者がコーキング材入りチューブAを購入し、実際に使用する場面では、消費者は、コーキング材入りチューブAから、首部に取り付けられている本実施例1に係るヘラ付き吊り具を外すとともに、ヘラ付き吊り具の折切部3を引きちぎって、ヘラ部1を独立したヘラとして利用する。コーキング材入りチューブAからコーキング材を適宜の箇所に塗布するのに、例えば、テーパの部分や鋸刃状の部分で伸ばして塗布するなど、このヘラは、実用的に使用することが可能である。
【0026】
なお、上記ヘラは独立しているので、使い勝手がよいほか、コーキング材入りチューブAのコーキング材が揮発性のものであっても、コーキング材入りチューブAにキャップをすることが直ちに可能である。そして本実施例1に係るヘラ付き釣り具は、コーキング材入りチューブAを取り付ける場合を例示して説明した限りであって、首部を有する被吊り下げ物であれば、この首部が取付部2の略O字形状の孔より大きくない限り、引っ掛けてまたは挟み込んで取り付ることが可能であり、適用することができる被吊り下げ具の範囲が極端に制限されるということもない。
【0027】
(実施例2)
本実施例2に係るヘラ付き吊り具は、図9〜16に示すように、取付部21が略U字状の形状を有する点のみが、実施例1のものと異なる箇所であり、被吊り下げ物の首部を、この略U字状の形状の取付部21に差し込んで取り付けることができる。
本実施例2に係るヘラ付き吊り具の製造や、これを用いた店頭での陳列、消費者が購入後の使用形態等も同様とすればよい。なお、この略U字状の形状の取付部21は、被吊り下げ物の首部を差し込んで取り付けることが可能である限り、例えば、意匠効果を期待して、様々なデザインを施すことが可能である。
【0028】
したがって、上述したように、本発明に係るヘラ付き吊り具では、まず、薄板基材10の一端側に、吊り下げ孔1aを有するとともに端部11をテーパとしたヘラ部1が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部2、21がそれぞれ一体成型されてなるので、薄板の嵩張らない商品陳列に適したヘラ付き吊り具とすることができる。ヘラ部1は、端部11がテーパとされ、ヘラ部1と取付部2、21との間、具体的には、取付部2、21におけるヘラ部1側に、ヘラ部1と取付部2とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部3が設けられているので、ヘラ部1と取付部2、21との間の折切部3を折り曲げて相互に垂直な状態にすることにより、商品陳列時には、取付部2、21に取り付けたコーキング材入りチューブAを水平に陳列することが可能となって、ブリスターパックと同等あるいはそれ以上の展示効果を有することができ、さらに、折切部3を、例えば、引きちぎることにより端部がテーパとなったヘラを形成することができる。
また、このヘラは独立していて、その他の要素を付随させていないため、被吊り下げ物、例えば、コーキング材入りチューブAのコーキング材を使い勝手よく塗布することができ、さらに、端部11の両側辺11aが鋸刃状の加工が施されているので、塗布の際に鋸刃の部分を利用することもできるため、より実用的なヘラを備えたヘラ付き吊り具を提供するができる。もちろん、本発明は、ブリスターパック自体を省略しているので、低コスト化を実現することができ、省資源および環境保全の趨勢に沿うものとして提供することができる。
【0029】
さらに、上記実施例1では、取付部2が略O字状の形状の孔を有しているので、コーキング材入りチューブAなどの被吊り下げ物を引っ掛けてまたは挟み込んで取り付ることができるし、上記実施例2では、略U字状の形状を有しているので、コーキング材入りチューブAなどの被吊り下げ物を差し込んで取り付けることができるなど、本発明に係るヘラ付き吊り具は、首部を有する様々な被吊り下げ物に適用することができる。
【0030】
ここで、上記一実施形態では、ヘラ部の端部に形状に関し、一端を斜めにカットし、両側辺を下方に向けて拡開するようにしたものを例示して説明したが、実用的なヘラとなる形状である限り、上記実施形態の形状に限定されるものではない。また、取付部の形状に関しても、略O字状の形状の孔を有するもの、略U字状の形状を有しているもののほか、様々な形状が考えられ、これらを制限するものではない。
【0031】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。また、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱しなければ、本発明を構成する要素についても、公知または周知のものを使用できることはいうまでもない。例えば、インジェクション成型に用いる成型機、鋸刃状の抜き加工に用いる器具についても、公知または周知のものを使用することができる。
【0032】
さらに例えば、本発明に係るヘラ付き吊り具は、ヘラ部の端部の両側辺に施した鋸刃状の形態については、必須の構成要素となるものではない。例えば、ヘラ部の端部の両側辺鋸刃状の加工を施した本発明に係るヘラ付き吊り具を、乳幼児や小児等を対象としたオモチャなどの商品展示に用いた場合などでは、鋸刃によって乳幼児や小児等に切り傷などを負わせるおそれがあるため、鋸刃状の加工をしないヘラ付き吊り具を使って商品展示する場合も十分に考えられる。すなわち、ヘラ部の端部の両側辺に鋸刃状の加工を施さないで製造したヘラ付き吊り具であっても、本発明の特許請求の範囲となるものである。
【0033】
このほか、本発明に係るヘラ付き吊り具は、ヘラ部の端部についても、少なくとも斜めにカットされた一端をナイフの刃のようにテーパーを施せば実施可能であり、両側辺に施すことまでを必ずしも要求するものではない。
【符号の説明】
【0034】
10・・・薄板基板
1・・・・ヘラ部
1a・・・吊り下げ孔
11・・・端部
11a・・両側辺
11b・・一端
2・・・・取付部(実施例1)
21・・・取付部(実施例2)
3・・・・折切部
A・・・・コーキング材入りチューブ(被吊り下げ物)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板基材の一端側に、吊り下げ孔を有するとともに端部をテーパとしたヘラ部が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部がそれぞれ一体成型されてなり、
前記ヘラ部と前記取付部とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部が設けられている、
ことを特徴とするヘラ付き吊り具。
【請求項2】
前記取付部は、略U字状の形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘラ付き吊り具。
【請求項3】
前記取付部は、略O字状の形状の孔を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘラ付き吊り具。
【請求項4】
前記ヘラ部の端部の一部には、鋸刃状の加工が施されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一つに記載のヘラ付き吊り具。
【請求項1】
薄板基材の一端側に、吊り下げ孔を有するとともに端部をテーパとしたヘラ部が、他端側には被吊り下げ物を取り付ける取付部がそれぞれ一体成型されてなり、
前記ヘラ部と前記取付部とを対向する方向へ折り曲げるとともに、力学的に分離することが可能な折切部が設けられている、
ことを特徴とするヘラ付き吊り具。
【請求項2】
前記取付部は、略U字状の形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘラ付き吊り具。
【請求項3】
前記取付部は、略O字状の形状の孔を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘラ付き吊り具。
【請求項4】
前記ヘラ部の端部の一部には、鋸刃状の加工が施されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一つに記載のヘラ付き吊り具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−268952(P2010−268952A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123053(P2009−123053)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(594091422)トチセン化成工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(594091422)トチセン化成工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
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