説明

ベルトジャンクションコンベヤ

【課題】 搬送される搬送物に対して搬送物の破損を防止するため側面などからの衝撃を与えず、かつ搬送される搬送物を安定して確実に仕分ける。
【解決手段】搬送物の搬送方向における搬送コンベヤ部の上流側に、第1の連結ロッドの他端側及び第2の連結ロッドの他端側を回動中心とし、且つ第1の連結ロッドの回動中心と第2の連結ロッドの回動中心とが一致するように第1の連結ロッド及び第2の連結ロッドが取り付けられ、第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとが相反する方向に回動するように、第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとを連動させる連動機構を設けるとともに、搬送コンベヤ部における搬送方向における下流側に設けられ、第1の連結ロッドの他端側を回動中心として主支持枠を回動させることで、連動機構を介して副支持枠を回動させる駆動機構と、を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトコンベヤで搬送される搬送物を仕分けるベルトジャンクションコンベヤに関し、特に、搬送物を搬送する搬送コンベヤ部を左右に回動させて、該搬送物を仕分けるベルトジャンクションコンベヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、空港手荷物、郵便物などの搬送物はベルトコンベヤにて搬送される過程で、搬送物が仕分けられるのが一般的である。搬送される過程で搬送物を仕分ける方法としては、例えば本流となるベルトコンベヤと、このベルトコンベヤから分岐するベルトコンベヤとの分岐部分にプッシャを配置し、このプッシャによって搬送物を押し出すか否かによって搬送物を仕分ける方法や、搬送物を搬送する搬送コンベヤ部を左右に回動させることにより搬送物を仕分ける方法などが提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2など)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の場合、左右フレームを複数の連結杆を用いて連結したコンベヤフレームの内部に、一端がコンベヤフレームに回動自在に軸支される2つの折り返しローラを配置し、これらローラのうち、上流側に配置される折り返しローラの他端側に、基枠に取り付けられたシリンダの他端を取り付け、また、上流側に配置される折り返しローラの他端側と、下流側に配置される折り返しローラの他端側とをリンクにより連結させたベルトジャンクションコンベヤが提案されている。このベルトジャンクションコンベヤにおいては、シリンダを伸縮させることにより、基枠に対する折り返しローラの位置や角度を変化させることで、コンベヤフレームの形状が変化する。これにより、ベルトジャンクションコンベヤによって搬送される搬送物の搬送方向を切り替える、つまり搬送物を仕分けることが可能となる。しかしながら、このような構成のベルトジャンクションコンベヤにおいては、装置構成が複雑であり、また、搬送物の搬送方向を的確に切り替えることは難しい。さらに、コンベヤフレームの変形による両側フレーム間の接近により、搬送ベルトが側方からフレームに干渉されないようにするため両側のコンベヤフレームの連結杆の間隔が幅広くなること、シリンダとリンク機構とが振り分けコンベヤ搬送面の側方に大きく張り出させる必要があることから、振り分けコンベヤの周辺に広い空間が必要となる。また、駆動の機構上、大きな回転角度を設定することは不可能である。
【0004】
また、特許文献2の場合、搬送コンベヤ部と可動ベルト部分との間に形成されたベルト屈曲部を支持する可動部材と可動ベルト部分を指示する可動ベルト支持部材とを回動軸に回動自在に支持し、仕分機構部の駆動源を用いてこれら部材をそれぞれ所定量回動させることで、搬送ベルト部で搬送される搬送物を仕分けることが提案されている。この特許文献2においては、特許文献1に比べて複雑な機構を用いなくとも搬送物の搬送方向を切り替えることが可能となるが、この特許文献2の場合には、可動ベルト支持部材及び可動部材をこれら部材の略中心近傍で回動させることから、回動時に発生する慣性モーメントを考えた場合には、出力性能が高い、つまり回動軸を高トルクで回動させ、且つ停止精度の良い駆動源を用いる必要がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために発明されたものであり、搬送される搬送物を、容易な構成で且つ安定して確実に仕分けることができ、且つ、設置面積も最小限で、搬送面側方に邪魔で荷が引っかかる虞のある構造物のないすっきりとした構造であるベルトジャンクションコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために、本発明のベルトジャンクションコンベヤは、搬送物を仕分ける搬送コンベヤ部が形成された無端ベルトを走行させるドライブプーリが回転可能に取り付けられる主支持枠と、前記無端ベルトが巻き掛けられたテールプーリが回転可能に取り付けられる副支持枠と、前記主支持枠及び前記副支持枠が載置され、前記ドライブプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられた無端ベルトを、前記搬送コンベヤ部が上面に位置するように、且つ前記搬送物の搬送方向における前記搬送コンベヤ部の上流側で折り返す2つの折返し部材が取り付けられる基枠と、前記主支持枠が一端側に取り付けられる第1の連結ロッドと、前記副支持枠が一端側に取り付けられる第2の連結ロッドと、前記第1の連結ロッドの他端側及び前記第2の連結ロッドの他端側を回動中心とし、且つ前記第1の連結ロッドの回動中心と前記第2の連結ロッドの回動中心とが一致するように前記第1の連結ロッド及び前記第2の連結ロッドが取り付けられ、前記第1の連結ロッドと前記第2の連結ロッドとが相反する方向に回動するように、前記第1の連結ロッドと前記第2の連結ロッドとを連動させる連動機構と、前記搬送コンベヤ部における搬送方向における下流側に設けられ、前記第1の連結ロッドの他端側を回動中心として前記主支持枠を回動させることで、前記連動機構を介して前記副支持枠を回動させる駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、前記連動機構は、前記第1の連結ロッドの他端が取り付けられる第1のギアと、前記第2の連結ロッドの他端が取り付けられ、前記第1のギアと同軸に、且つ該第1のギアとは個別に回転するように配置された第2のギアと、前記第1のギアが回転したときに、前記第2のギアの回転方向が前記第1のギアの回転方向と相反する方向となるように、且つ前記第2のギアの回転量が前記第1のギアの回転量と等しくなるように、該第1のギアの回転を前記第2のギアに伝達する複数のギアと、から構成されることが好ましい。
【0008】
また、前記駆動機構は、前記基枠に設けられ、円弧形状からなるレールと、両端部が前記レールの両端部にて固定されるタイミングベルトと、前記タイミングベルトが巻きかけられるプーリと、前記プーリが回転軸に固定され、前記主支持枠に取り付けられるモータと、前記プーリに巻き掛けられる前記タイミングベルトの巻掛量を一定に保持する複数のピンチローラと、から構成されることが好ましい。
【0009】
また、前記駆動機構は、歯車が回転軸に固定され、前記主支持枠に取り付けられるモータと、前記基枠に設けられ、前記歯車と噛合する歯面が円弧形状に形成されたラックと、から構成されること構成されることが好ましい。
【0010】
また、前記駆動機構は、前記主支持枠に設けられた金属切片と、前記基枠に複数設けられ、駆動時に磁界を発生させることで該磁界に挿通された前記金属切片を所定の方向に押し出すリニアモータと、から構成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明のベルトジャンクションコンベヤによれば、プッシャや分岐アーム等を用いなくとも搬送物を仕分けることができる。つまり、分岐アームやプッシャなどによる仕分け時の搬送物側面からの衝撃を、搬送物に与えずに済むので、搬送物の破損を防止することができるとともに、分岐アームの下端と搬送ベルト上面との間に生じた隙間に搬送物を挟み込んだり、引っ掛けることがなく、搬送物を安定して仕分けることができる。また、駆動機構を、主支持枠の回動中心から離して配置することで、主支持枠を回動させる際に要する駆動モータの駆動力(軸回転に必要なトルク)を抑えることができる。このように駆動モータの駆動力(軸回転に必要なトルク)を抑えることで、駆動モータの容量は小さいもの、つまり小型のモータで足りることとなり、主支持枠を停止させる際の駆動モータに係る負荷をも抑えることが可能となる。また、駆動機構を搬送ベルト部の下流側、且つ搬送面の下方に配置することで、ベルトジャンクションコンベヤを構成する各機構を基枠内に収めることができるので、装置自体を小型化することが可能となる。
【0012】
また、連動機構として複数のギアから構成することにより、リンク機構を用いた場合に比べて、ベルトジャンクションコンベヤとしての設備を小さくできるので、ベルトジャンクションコンベヤの製造コストを抑えることができる。
【0013】
また、駆動機構に用いられるアクチュエータとして駆動モータを用いた場合には、モータへ給電する電圧調整や電源交流周波数の調整、或いは動作速度を調整する(加減速などの調整)を行うことができるので、主支持枠、副支持枠などベルトジャンクションコンベヤの各部への衝撃をやわらげるように滑らかに動作させることが可能となる。それに加えて、ベルトジャンクションコンベヤの状態を駆動モータを用いて切り替える場合には、ストッパなどに当接させて停止させずに駆動モータの駆動停止で対応することから、ベルトジャンクションコンベヤの各部への衝撃を低減できるので、ベルトジャンクションコンベヤの各部を長寿命化でき、また、振動音や衝撃音等の騒音の発生等を防止することができる。
【0014】
また、駆動機構を駆動モータの回転軸に取り付けられるプーリと、円弧形状のレールに取り付けられるタイミングベルトとから構成した場合には、ベルトジャンクションコンベヤの駆動時に生じる騒音の発生を抑えることができる。また、駆動機構を駆動モータの回転軸に取り付けられる歯車(ピニオンギア)と、円弧状のラックとを用いた場合には、他の部品を用いずに済み、テークアップ機構が不要で、停止制度を向上するのも例えばモータの回転軸にエンコーダを追加するだけで達成可能にもなる。さらに、リニアモータと、金属切片とから、駆動機構を構成した場合には、上述した駆動モータを駆動させたときに生じる駆動音の発生を抑えることができるので、ベルトジャンクションコンベヤの駆動時に発生する騒音をさらに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ベルトジャンクションコンベヤが第1搬送状態となる場合を示す図である。
【図2】ベルトジャンクションコンベヤが第2搬送状態となる場合を示す図である。
【図3】ベルトジャンクションコンベヤが第3搬送状態となる場合を示す図である。
【図4】ベルトジャンクションコンベヤの側面を示す図である。
【図5】連動機構の構成を示す図である。
【図6】連動機構の動きを示す図である。
【図7】主支持枠、駆動機構及び連結ロッドの位置関係を示す図である。
【図8】駆動機構の動きを示す図である。
【図9】ドライブプーリ近傍の構成を示す図である。
【図10】ベルトジャンクションコンベヤが第1搬送状態となる場合の主支持枠と副支持枠との位置関係を示す図である。
【図11】ベルトジャンクションコンベヤが第2搬送状態となる場合の主支持枠と副支持枠との位置関係を示す図である。
【図12】ベルトジャンクションコンベヤが第3搬送状態となる場合の主支持枠と副支持枠との位置関係を示す図である。
【図13】駆動機構としてラック&ピニオンを用いた場合の、主支持枠、駆動機構及び連結ロッドの位置関係を示す図である。
【図14】駆動機構としてリニアモータを用いた場合の、主支持枠、駆動機構及び連結ロッドの位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜図3に示すように、本発明のベルトジャンクションコンベヤ10は、上流側に配置されたベルトコンベヤ11によって搬送された搬送物を移載し、下流側に設けられたベルトコンベヤ12,13,14の何れかに向けて搬送することで、搬送される搬送物を仕分ける装置である。
【0017】
以下では、ベルトコンベヤ12に向けて搬送物を搬送するときのベルトジャンクションコンベヤ10の状態を第1搬送状態とし、ベルトコンベヤ13に向けて搬送物を搬送するときのベルトジャンクションコンベヤ10の状態を第2搬送状態、ベルトコンベヤ14に向けて搬送物を搬送するときのベルトジャンクションコンベヤ10の状態を第3搬送状態として説明する。また、ベルトジャンクションコンベヤ10を第1搬送状態と第2搬送状態との間、又は第1搬送状態と第3搬送状態との間で切り替えるときには、後述する主支持枠21と副支持枠22とを相反する方向にそれぞれ30°回動させるものとして説明する。また、ベルトジャンクションコンベヤ10を第2搬送状態と第3搬送状態との間で切り替える時には、主支持枠21と副支持枠22とを相反する方向にそれぞれ60°回動させるものとして説明する。
【0018】
図4に示すように、ベルトジャンクションコンベヤ10は、主支持枠21、副支持枠22、基枠23、連結ロッド24,25、連動機構26及び駆動機構27を備えている。主支持枠21は、ドライブプーリ31、エンドプーリ32、テークアッププーリ33及びテンションプーリ34がそれぞれ回転可能に、且つそれぞれの軸方向が平行となるように主支持枠21に軸支される。
【0019】
ドライブプーリ31は、主支持枠21の幅方向と直交する方向において、主支持枠21の略中央となる位置に配置されている。このドライブプーリ31の回転軸31aは、その一端が後述の駆動部を下部に備える駆動モータ35に設けられた出力軸である嵌入型のフォローシャフト35aに嵌入される。これによって雄と雌の回転軸を接続するカップリング等が不要となり、且つモートル部と駆動伝達部が一体でコンパクト化されたフォローシャフト35aを備えた駆動モータ35を利用することにより、主支持枠21の重量を抑えることができ、主支持枠21の回動時の慣性モーメントが減少する。
【0020】
エンドプーリ32は、主支持枠21の幅方向と直交する方向における主支持枠21の一端側(図中右側端部)、つまり、無端ベルト85に設けられる搬送ベルト部における搬送方向の下流側に配置される。このエンドプーリ32としては、望ましくはアルミニウム製の管部分を有するプーリが用いられるのが良い。テークアッププーリ33は、走行する無端ベルト85の経年変化による弛みを防止する。また、テンションプーリ34は、折り返しプーリと、テークアッププーリ33との間に配置され、これらプーリ間を走行する無端ベルト85の弛みを防止する。
【0021】
これらプーリが軸支される主支持枠21の側面には、ドライブプーリ31を回転させるための駆動モータ35が設けられる。この駆動モータ35は、モートルの回転軸の回動方向を変換する駆動部を一体化したもので、駆動部にはモートルの回転軸と直交する方向にドライブプーリ31の回転軸31aを嵌入させるフォローシャフト35aが設けられている。また、駆動モータ35は、主支持枠21の下面にピン35bで引っかかるようにしたトルクアームによりわずかにフォローシャフト35aの周りに遊びを持って固定される(図9参照)。このような固定方法を用いることで、駆動モータ35の作動時にモータ自体が回転しないように、かつ主支持枠21に固定することができる。これにより、トルクアームを用いないで主支持枠21にボルトで遊びなく強固に固定した場合に起こる、ドライブプーリ31の回転軸31aのぶれが直に駆動モータ35のフォローシャフト35aに伝わり破損することが防止される。
【0022】
この主支持枠21の下面には、基枠23の上面に配置された円弧形状のレール53の上面に当接するキャスター36と、基枠23の上面に設けられた板面(以下、第1ステージ)51に当接するキャスター37とを備えている。これらキャスター36,37を設けることで、主支持枠21を安定して且つ小さい力で回動させることができる。なお、これらキャスター36,37は、軸L1を支軸見通し先として設けられている。
【0023】
また、キャスター36の近傍には、該キャスター36が当接される基枠のレールの内面に当接されるホイール38が設けられている。このホイール38を設けることで、主支持枠21の回動時や、その停止時に発生する主支持枠21の浮き上がりを防止することができる。
【0024】
さらに、主支持枠21の下面には、ベルトジャンクションコンベヤ10の作動時に主支持枠21の位置合わせに用いられる位置検出片39が設けられている(図10参照)。この位置検出片39は、ベルトジャンクションコンベヤ10が第2搬送状態となるときに基枠23に設けられたフォトインタラプタ40によって検出される(図11参照)。なお、フォトインタラプタ40の位置は、これに限定される必要はなく、ベルトジャンクションコンベヤ10が第1搬送状態、或いは第3搬送状態のときに位置検出片39を検出できるように、フォトインタラプタ40を配置してもよい。
【0025】
この主支持枠21は、その幅方向と平行な方向に延び、主支持枠21の両側面を繋ぐ連結部材を備えており、キャスター37の近傍において連結ロッド24の一端が前記連結部材に取り付けられる。
【0026】
副支持枠22は、テールプーリ45を備えている。このテールプーリ45は、その幅方向に直交する方向における両端部のうち、副支持枠22の回動中心(L1)から離れた端部に副支持枠22に回転可能に軸支される。また、このテールプーリ45が軸支される端部とは反対側、つまり副支持枠22の回動中心(L1)側の端部には、連結ロッド25の一端が取り付けられる。また、この副支持枠22にはキャスター46が3カ所に、軸L1を各キャスター46の車輪の支軸見通し先として設けられている。これらキャスター46により、副支持枠22を安定して回動させることができる。
【0027】
基枠23は、上述した主支持枠21及び副支持枠22が載置される。この基枠23の上面には、第1ステージ51、第2ステージ52及びレール53が設けられている。第1ステージ51の上面には主支持枠21のキャスター37が、レール53の上面には、主支持枠21のキャスター36がそれぞれ当接される。また、第2ステージに52は、副支持枠22のキャスター46がそれぞれ当接される。なお、上述したレール53は、例えば、断面がコ字状からなり、その長手方向が円弧状に湾曲している形状からなる。
【0028】
この基枠23は、その幅方向と直交する方向における一端部に折返しローラ55,56が回転自在に軸支される。このうち、折返しローラ55は、エンドプーリ32と上面を同じレベルになるように軸支され、無端ベルト85の折返しローラとエンドプーリ32との間に張設される部分が最上面になるように設けられる。これら折返しローラ55,56は、その軸方向が基枠23の幅方向と一致するように、且つ所定間隔を空けて上下に配置される。
【0029】
連結ロッド24は、折返しローラ56及び第2ステージ52の下方に配置される。この連結ロッド24は、その一端部が主支持枠21に、他端部が連動機構26にそれぞれ取り付けられる。また、連結ロッド25は、折返しローラ55と折返しローラ56との間の空間部に、かつ第2ステージ52の上方に配置される。この連結ロッド25は、その一端部が副支持枠22に、他端部が連動機構26にそれぞれ取り付けられる。
【0030】
連動機構26は、基枠23の上面で、且つ折返しローラ55,56の近傍に配置される。この連動機構26は、連結ロッド24の回動と連結ロッド25の回動とを連動させる機構である。この連動機構26は、複数のギア61〜66、軸67〜69、保持枠70から構成される。
【0031】
図5に示すように、複数のギア61〜66は、それぞれのギアの歯数が同一となるギアからそれぞれ構成される。なお、これらギア61〜66は、平歯車であっても、はすば歯車であってもよい。これらギア61〜66のうち、ギア61、62は図示を省略したベアリングを介して軸67に、所定の間隔を空けて取り付けられる。これらギア61,62をベアリングを介して回転軸67に取り付けることで、これらギア61,62が個別に回転することが可能となる。なお、ギア61には連結ロッド24の一端が、ギア62には連結ロッド25の一端がそれぞれ取り付けられる。これにより、連結ロッド24と連結ロッド25とを、軸67を回動中心として回動させることが可能となる。つまり、この軸67の中心軸が軸L1となる。また、ギア63,64は軸68に、ギア65,66は軸69にそれぞれ固定される。ギア63はギア61と噛合し、ギア64は軸69に固定されたギア65と噛合する。また、ギア66はギア62と噛合する。
【0032】
軸67は、保持枠70の上面を構成するブラケット70a及び下面を構成するブラケット70bに設けられた軸受け71,72を介して保持枠70に固定される。また、軸68は、ブラケット70a及びブラケット70bに設けられた軸受け73,75を介して、軸69は、ブラケット70a及びブラケット70bに設けられた軸受け74,76を介して、保持枠70に回転可能にそれぞれ取り付けられる。
【0033】
図6に示すように、連結ロッド24がA方向に回動すると、連結ロッド24が取り付けられるギア61が連結ロッド24と同方向(この場合A方向)に回転する。なお、ギア61はベアリングを介して軸67に取り付けられていることから、連結ロッド24がA方向に回動したときには、ギア62はA方向に回転せずに、ギア61のみがA方向に回転する。このギア61は、ギア63と噛合していることから、ギア61のA方向への回転に合わせて、ギア63がB方向に回転する。なお、ギア63はギア64とともに軸68に固定されていることから、このギア63の回転時には、軸68及び該軸68に固定されているギア64もB方向に回転する。
【0034】
ギア64は、ギア65と噛合していることから、ギア64のB方向への回転に合わせて、ギア65がC方向に回転する。ギア65はギア66とともに軸69に固定されていることから、このギア65の回転に合わせて軸69及び該軸69に固定されているギア66もC方向に回転する。なお、ギア66は、ギア62と噛合しているので、このギア66のC方向の回転に合わせてギア62がD方向に回転する。上述したように、ギア62には、連結ロッド25が取り付けられているので、このギア62のD方向の回転により、連結ロッド24がD方向に回動する。
【0035】
一方、連結ロッド24がE方向に回動すると、連結ロッド24が取り付けられたギア61もE方向に回転する。このギア61のE方向への回転に合わせて、ギア61と噛合しているギア63がF方向に回転する。このギア63のF方向への回転に合わせて、軸68及び軸68に固定されたギア64もF方向に回転する。ギア64がF方向へ回転すると、ギア64に噛合するギア65がG方向に回転する。このギア65のG方向への回転に合わせて、軸69及び軸69に固定されたギア65もG方向に回転する。ギア65は、ギア62と噛合しているので、このギア65のG方向への回転に合わせてギア62がH方向に回転する。ギア62には連結ロッド25が取り付けられているので、ギア62のH方向の回転により、連結ロッド25もH方向に回転する。
【0036】
このように、連動機構26を設けることで、連結ロッド24の回動に連動して、連結ロッド25が、連結ロッド24の回動方向と相反する方向に回動する。複数のギア61〜66のそれぞれの歯数を同一とすることで、連結ロッド24が回動したときの回動角度と、連動する連結ロッド25の回動角度とが同一の角度となる。なお、連結ロッド24が回動する角度と連結ロッド25が回動する角度を同一角度とするために、歯数が同一となる6個のギア61〜66を用いているが、これに限定する必要はなく、ギア61の回転角度とギア62の回転角度とが同一角度で、それぞれのギア61,62の回転方向が相反する方向に設定できるのであれば、連動機構26に用いるギアの数やギアの歯数は、本実施形態に限定される必要はない。
【0037】
駆動機構27は、主支持枠21を回動中心として回動させるために設けられている。図7,8に示すように、駆動機構27は、駆動モータ76、タイミングプーリ77、ピンチローラ78,79、タイミングベルト80から構成される。
【0038】
駆動モータ76は、ブラケット81を介して主支持枠21に取り付けられる。なお、このブラケット81により、駆動モータ61は主支持枠21の幅方向と直交する方向における両端部のうち、連結ロッド24が取り付けられる端部とは反対側の端部に、つまり、無端ベルト85の搬送ベルト部における搬送方向の下流側に配置される。この駆動モータ76には、例えばサーボモータが用いられる。この駆動モータ76の駆動軸76aには、タイミングプーリ77がブラケット81の下面から突出するように固着される。
【0039】
ピンチローラ78,79は、ブラケット81の下面に軸着される。なお、ピンチローラ78,79は、ベルトジャンクションコンベヤ10の高さ方向において、タイミングプーリ77の高さと略同一の高さとなるように配置される。これらピンチローラ78,79を設けることで、タイミングプーリ77に巻き掛けられるタイミングベルト80の巻掛量を一定に保つことが可能となる。タイミングベルト80は、その両端部が、基枠23に設けられる円弧状のレール53の側面の両端部にて固定される。なお、このレール53の周面の両端部には、タイミングベルト80の張設状態を調節することができる調整機構(図示省略)が設けられ、この調整機構を介してタイミングベルト80の両端部がそれぞれレール53に取り付けられる。
【0040】
例えば駆動モータ76が駆動してタイミングプーリ77がP方向に回転すると、タイミングベルト80はQ方向に引っ張られる。しかしながら、タイミングベルト80はその両端部がレール53の側面の両端部に固定されているので、タイミングベルト80は移動することができない。これにより、タイミングプーリ77がR方向に移動する、このタイミングプーリ77は、駆動モータ76の駆動軸76aに取り付けられていることから、タイミングプーリ77のR方向への移動に合わせて駆動モータ76もR方向に移動する。この駆動モータ76は主支持枠21に取り付けられていることから、駆動モータ76のR方向への移動によって、主支持枠21が上述した軸67を回動中心としてR方向に回動する。
【0041】
一方、駆動モータ76が駆動してタイミングプーリ62がS方向に回転すると、タイミングベルト80はT方向に引っ張られるが、上述したようにタイミングベルト80は、その両端部がレール53の側面に固定されているので、タイミングプーリ77がU方向に移動する。このタイミングプーリ77のU方向への移動に合わせて駆動モータ76も同一方向に移動する。なお、駆動モータ76は主支持枠21に取り付けられていることから、この駆動モータ76のU方向への移動によって主支持枠21が、上述した軸67を回動中心としてU方向に回動する。
【0042】
無端ベルト85は、主支持枠21及び副支持枠22のそれぞれに取り付けられたプーリに巻き掛けられる。つまり、無端ベルト85は、ドライブプーリ31を起点とした場合に、ベルトジャンクションコンベヤ10上面の搬送面における搬送方向の下流側に向けて折り返されるようにドライブプーリ31に巻き掛けられた後、ベルトジャンクションコンベヤ10上面の搬送面における搬送方向の上流側に向けて再度折り返されるようにエンドプーリ32及びテークアッププーリ33にそれぞれ巻き掛けられる。そして、ベルトジャンクションコンベヤ10上面の搬送面における搬送方向の上流側に折り返された無端ベルト85は、ベルトジャンクションコンベヤ10上面の搬送面における搬送方向の下流側に折り返されるように折返しプーリ55,56にそれぞれ巻き掛けられた後、再びベルトジャンクションコンベヤ10上面の搬送面における搬送方向の下流側に折り返されてテールプーリ45に巻き掛けられ、該プーリ表面で無端状となっている。
【0043】
これらプーリに巻き掛けられた無端ベルト85のうち、折返しプーリ55,56とエンドプーリ32との間に張設される上面が搬送物を載置して搬送仕分けする搬送ベルト部となる。この無端ベルト85は、そのベルトジャンクションコンベヤ10に掛け回された状態における搬送ベルト部上面となる面側で、且つ無端ベルト85の幅方向の両端部に、無端ベルト85の走行方向全長に亘って肉厚縁部85aが設けられる。このとき、無端ベルト85の肉厚縁部85a間の幅をW1とし、ドライブプーリ31の長さW2とすると、無端ベルト85の肉厚縁部85a間の幅W1をドライブプーリ31の長さW2よりも長くすることで、無端ベルト85の肉厚縁部85aがドライブプーリ31の外側に配置される。このように無端ベルト85の幅を設定することで、巻き掛けられる無端ベルト85は、その肉厚縁部85aがドライブプーリ31の両端部によって、無端ベルト85の幅方向の位置が規制されるので、走行時に生じる無端ベルト85の蛇行が防止される。
【0044】
次に、このようにして構成されたベルトジャンクションコンベヤ10の動作について図10〜図12を用いて説明する。なお、これら図においては、主支持枠21及び副支持枠22の動作をわかりやすくするために、無端ベルト85が張設されていない状態を示している。
【0045】
ベルトジャンクションコンベヤ10が第1搬送状態となる場合、主支持枠21と副支持枠22とは、それぞれに掛け回される無端ベルト85の走行方向が同一方向となるように、つまり、連結ロッド24と連結ロッド25とのそれぞれの軸方向が平行となるように位置している。ベルトジャンクションコンベヤ10を第1搬送状態から第2搬送状態へと切り替える場合には、駆動モータ76を作動させ、タイミングプーリ77をS方向に回転させる。なお、タイミングベルト80の両端部はレール53の側面に固定されていることから、タイミングプーリ77がS方向に回転することによって、タイミングプーリ77がU方向に移動する。これに合わせて、駆動モータ76及び該駆動モータ76が取り付けられた主支持枠21がU方向に移動する。
【0046】
上述したように、主支持枠21は連結ロッド24を介して連動機構26のギア61に取り付けられていることから、主支持枠21がU方向に移動したときには、ギア61が取り付けられた軸67を回動中心として回動する。
【0047】
この主支持枠21の回動に併せて連結ロッド24も回動する。上述したように連結ロッド24の一端はギア61に取り付けられていることから、この連結ロッド24の回動に併せて、ギア61が回転する。このギア61の回転に併せて、連動機構26を構成する各ギア62〜66が所定方向に回転する。なお、ギア66は、連結ロッド25の一端が取り付けられていることから、このギア66の回転に併せて、連結ロッド25がR方向に回動する。この連結ロッド25は副支持枠22に取り付けられているので、この連結ロッド25の回動に併せて、副支持枠22が主支持枠21と相反する方向(R方向)に回動する。例えば駆動モータ76は駆動してから所定時間駆動すると停止される。この所定時間は例えば主支持枠21を30°回動させる時間である。これにより、主支持枠21がU方向に30°回動した後停止する。この主支持枠21の回動に合わせて副支持枠22が主支持枠21の回動方向と相反する方向に30°回動し停止される。これにより、ベルトジャンクションコンベヤ10が第2搬送状態となる。
【0048】
ベルトジャンクションコンベヤ10の状態を第2搬送状態から第1搬送状態に切り替えるときには、駆動モータ76の作動により、タイミングプーリ77をP方向に回転させる。このタイミングプーリ77の回転により、タイミングプーリ77がR方向に移動する。つまり駆動モータ76及び駆動モータ76が取り付けられる主支持枠21がR方向に移動する。なお、主支持枠21は連結ロッド24を介して連動機構26のギア61に取り付けられていることから、主支持枠21がR方向に移動したときには、ギア61が取り付けられた軸67を回動中心として回動する。この主支持枠21の回動に合わせて、副支持枠22が連動機構26を介して回動する。なお、この場合も主支持枠21が回動する方向と、副支持枠22が回動する方向は相反する方向となる。そして、駆動モータ76が所定時間駆動した後停止されるので、主支持枠21及び副支持枠22の回動がそれぞれ停止される。これにより、ベルトジャンクションコンベヤ10が第1搬送状態となる。
【0049】
なお、ベルトジャンクションコンベヤ10を第1搬送状態から第3搬送状態に切り替えるときには、タイミングプーリ77をP方向に回転させるように駆動モータ76を駆動制御する。また、ベルトジャンクションコンベヤ10を第3搬送状態から第1搬送状態に切り替えるときには、タイミングプーリ77をP方向に回転させるように駆動モータ76を駆動制御すればよい。
【0050】
さらに、ベルトジャンクションコンベヤ10を第2搬送状態から第3搬送状態に切り替えるときには、タイミングプーリ77をP方向に回転させるように駆動モータ76を駆動制御し、ベルトジャンクションコンベヤ10を第3搬送状態から第2搬送状態に切り替えるときには、タイミングプーリ77をS方向に回転させるように駆動モータ76を駆動制御すればよい。
【0051】
これにより、ベルトジャンクションコンベヤ10を第1搬送状態と第2搬送状態との間、第1搬送状態と第3搬送状態との間、及び第2搬送状態と第3搬送状態との間で高速で切り替えることができるので、搬送される搬送物が高速で搬送された場合であっても、高速に且つ確実に仕分けることができる。また、主支持枠21と副支持枠22とを回動させるだけで、無端ベルト85の搬送ベルト部による搬送方向の切替が行えることから、搬送方向の切替時に、搬送物に衝撃を与えることを防止できる上に、仕分け時に搬送物を仕分け装置に生じる隙間に引っかける、又は引き込むことを防止することができ、安定した確実な搬送物の仕分けを行うことができる。
【0052】
また、駆動機構27を主支持枠21に対して、その回動中心から離れた位置に設けることにより、主支持枠21を回動させる際に必要となる駆動力が小さくて済むので、駆動モータとして出力性能の高いものを用いずに済む。
【0053】
本実施形態では、第1搬送状態から第2搬送状態又は第3搬送状態に切り替えるときに、主支持枠21と副支持枠22とを回動させる角度を30°としているが、これに限定される必要はなく、例えば20〜45°の範囲であってもよい。
【0054】
また、ベルトジャンクションコンベヤ10によって搬送物を下流側に設けられた3つのベルトコンベヤのいずれかに仕分ける場合について説明しているが、仕分ける際に用いるベルトコンベヤの数は3つに限定される必要はなく、3つ以上のベルトコンベヤに搬送物を仕分ける場合であっても、本発明のベルトジャンクションコンベヤ10を用いることも可能である。つまり、このような場合には駆動モータの駆動時間を制御することで主支持枠21及び副支持枠22が回動する角度を制御すればよい。
【0055】
本実施形態では、駆動モータ76、タイミングプーリ77、テンションローラ78,79及びタイミングベルト80を用いた駆動機構27を例に取り上げているが、駆動機構27の構成はこれに限定されるものではない。例えば駆動機構27としては、ラック&ピニオンを用いた駆動機構27や、リニアモータを用いた駆動機構27を用いることも可能である。図13に示すように、ラック&ピニオンを用いた駆動機構27の場合には、基枠23に設けられるレール53の周面に主支持枠21の回動中心を中心とする円弧形状からなるラック91を設けるとともに、該ラック91に噛合する平歯車(ピニオンギア)92を駆動モータ93の駆動軸に取り付ければよい。この場合、駆動モータ93は、ブラケット94を介して主支持枠21に取り付けることになるが、本実施形態と同様に、主支持枠21の幅方向と直交する方向における両端部のうち、連結ロッド24が取り付けられる一端とは反対側の端部、つまり無端ベルトの搬送コンベヤ部における搬送方向の下流側に、駆動モータ94を取り付ければよい。
【0056】
また、図14に示すように、リニアモータを用いた駆動機構27の場合には、基枠23の上面に所定角度ピッチ間隔を空けてリニアモータ96を複数設ける。また、主支持枠21の幅方向と直交する方向における両端部のうち、連結ロッド24が取り付けられる一端とは反対側の端部に金属切片97を設ける。周知であることから、その詳細を省略するが、リニアモータ96は、コイルとコイルとの間に磁界を発生させ、発生させた磁界に金属切片97が入り込んだときに、該金属切片97に生じる磁力とリニアモータ96によって生じた磁界とを反発又は吸引させることにより、金属切片97を所定の方向に移動させる。なお、金属切片97の代わりに永久磁石を単数、或いは複数支持枠に設け、これら永久磁石をリニアモータ96によって発生する磁界によって吸引及び反発させることで、永久磁石を所定の方向に移動させることも可能である。なお、リニアモータ96を配置するにあたり、所定角度ピッチ間隔としているが、金属切片97の一部がリニアモータ96にて発生させる磁場のいずれかに入り込むように配置すればよい。駆動機構27としてリニアモータを用いることで、ベルトジャンクションコンベヤ10の構成を容易な構成とすることが可能となる。
【符号の説明】
【0057】
10…ベルトジャンクションコンベヤ、21…主支持枠、22…副支持枠、23…基枠、24,25…連結ロッド、26…連動機構、27…駆動機構、31…ドライブプーリ、45…エンドプーリ、53…レール、55,56…折返しローラ、61〜66…ギア、67〜69…軸
【先行技術文献】
【特許文献】
【0058】
【特許文献1】特開2005−96988号公報
【特許文献2】実公平8−5143号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送物を仕分ける搬送コンベヤ部が形成された無端ベルトを走行させるドライブプーリが回転可能に取り付けられる主支持枠と、
前記無端ベルトが巻き掛けられたテールプーリが回転可能に取り付けられる副支持枠と、
前記主支持枠及び前記副支持枠が載置され、前記ドライブプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられた無端ベルトを、前記搬送コンベヤ部が上面に位置するように、且つ前記搬送物の搬送方向における前記搬送コンベヤ部の上流側で折り返す2つの折返し部材が取り付けられる基枠と、
前記主支持枠が一端側に取り付けられる第1の連結ロッドと、
前記副支持枠が一端側に取り付けられる第2の連結ロッドと、
前記第1の連結ロッドの他端側及び前記第2の連結ロッドの他端側を回動中心とし、且つ前記第1の連結ロッドの回動中心と前記第2の連結ロッドの回動中心とが一致するように前記第1の連結ロッド及び前記第2の連結ロッドが取り付けられ、前記第1の連結ロッドと前記第2の連結ロッドとが相反する方向に回動するように、前記第1の連結ロッドと前記第2の連結ロッドとを連動させる連動機構と、
前記搬送コンベヤ部における搬送方向における下流側に設けられ、前記第1の連結ロッドの他端側を回動中心として前記主支持枠を回動させることで、前記連動機構を介して前記副支持枠を回動させる駆動機構と、
を備えたことを特徴とするベルトジャンクションコンベヤ。
【請求項2】
請求項1に記載のベルトジャンクションコンベヤにおいて、
前記連動機構は、前記基枠の前記搬送コンベヤ部の上流側となる位置に設けられ、
前記第1の連結ロッドの他端が取り付けられる第1のギアと、
前記第2の連結ロッドの他端が取り付けられ、前記第1のギアと同軸に、且つ該第1のギアとは個別に回転するように配置された第2のギアと、
前記第1のギアが回転したときに、前記第2のギアの回転方向が前記第1のギアの回転方向と相反する方向となるように、且つ前記第2のギアの回転量が前記第1のギアの回転量と等しくなるように、該第1のギアの回転を前記第2のギアに伝達する複数のギアと、
から構成されることを特徴とするベルトジャンクションコンベヤ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のベルトジャンクションコンベヤにおいて、
前記駆動機構は、
前記基枠に設けられ、円弧形状からなるレールと、
両端部が前記レールの両端部にて固定されるタイミングベルトと、
前記タイミングベルトが巻き掛けられるプーリと、
前記プーリが回転軸に固定され、前記主支持枠に取り付けられるモータと、
前記プーリに巻き掛けられる前記タイミングベルトの巻掛量を一定に保持する複数のピンチローラと、
から構成されることを特徴とするベルトジャンクションコンベヤ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のベルトジャンクションコンベヤにおいて、
前記駆動機構は、
歯車が回転軸に固定され、前記主支持枠に取り付けられるモータと、
前記基枠に設けられ、前記歯車と噛合する歯面が円弧形状に形成されたラックと、
から構成されることを特徴とするベルトジャンクションコンベヤ。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のベルトジャンクションコンベヤにおいて、
前記駆動機構は、
前記主支持枠に設けられた金属切片と、
前記基枠に複数設けられ、駆動時に磁界を発生させることで該磁界に挿通された前記金属切片を所定の方向に押し出すリニアモータと、
から構成されることを特徴とするベルトジャンクションコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−163243(P2010−163243A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−6337(P2009−6337)
【出願日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(000001834)三機工業株式会社 (316)
【Fターム(参考)】