説明

ペット処置用器具台

【課題】キャスターによって水平方向の方向転換作業を行わなくても、牽引装置やトレーの水平方向の向きを自由自在に変えることができるようにする。
【解決手段】下部可動台1と、該下部可動台1の上面から垂設した支柱2と、該支柱2上端に設けた上部載置台3とから成り、該上部載置台3にトレー、牽引装置等のペット処置用器具4を脱着可能に取り付ける。ペット処置用器具4としてのトレー、牽引装置を上部載置台3に回動自在に架設する。トレーは、当該トレーに載せられている手術用器具のコード類を引き出すための切欠部4cを四隅に形成する。牽引装置は、紐体19の先端にペットPを牽引するためのフック18を有する紐体19の後端を一対の保持ローラ20a、20b間に挟持することで係止固定するストッパ機構20を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用の手術用器具を載せるためのトレーとして、あるいは骨折したペットの手術前に当該骨折部分を牽引しておくための牽引装置等として使用される移動可能なペット処置用器具台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ペット用手術台、ペット用治療台等には脚部下端にキャスターが付いているものが公知となっている。これらは脚部下端のキャスターを介して、脚部を含む台全体の水平方向を自在に変えている。
【0003】
また、ペット用の手術用器具を載せるためのトレーも同様にして脚部下端のキャスターを介して、脚部を含むトレー全体の水平方向を自在に変えている。
【0004】
さらに、ペットが骨折した場合、その骨折した骨同士が互いに入り込むことがあるため、手術前に当該骨折部分を牽引し保持しておく必要があるが、この作業は殆どが人手による作業で行われているのが実状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来においては、脚部下端のキャスターを介して、脚部を含む台・トレー全体の水平方向を変えているので、当該台・トレーの水平方向の方向転換作業が非常に面倒で、使い勝手も悪いものであった。
【0007】
また、トレーにはエコー診断・胸腔穿刺・心電図・筋電図・四肢エックス線撮影等の診断デバイス等の種々の手術用器具を載せられるのであるが、これらの手術用器具のコード類がトレーの側壁を跨ぐようにして外方へ引き出されているので、これらコード類が邪魔となって手術作業自体に支障を来す虞がある。
【0008】
さらに、骨折したペットの手術前に当該骨折部分を牽引し保持しておく場合には、殆どが人手による作業で行われているため、手術作業が非常に面倒なものとなる。しかも、このような人手を要するものに替わる牽引装置なるもの自体も未だに存在していないのが実状である。
【0009】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、骨折したペットの手術前に当該骨折部分を牽引し保持しておくための牽引装置を提供すると共に、キャスターによって水平方向の方向転換作業を行わなくても、牽引装置やトレーの水平方向の向きを自由自在に変えることができ、さらにトレーに載せられている手術用器具のコード類によって手術作業自体に支障を来さないようにすることができるペット処置用器具台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、下部可動台と、該下部可動台の上面から垂設した支柱と、該支柱上端に設けられた上部載置台とから成り、該上部載置台にトレー、牽引装置等のペット処置用器具を脱着可能に取り付けられることを特徴とする。
【0011】
ペット処置用器具としてのトレーを前記上部載置台に回動自在に架設して成る。
【0012】
ペット処置用器具としての牽引装置を前記上部載置台に回動自在に架設して成る。
【0013】
ペット処置用器具としてのトレーは、当該トレーに載せられている手術用器具のコード類を引き出すための切欠部を四隅に形成して成る。
【0014】
ペット処置用器具としての牽引装置は、先端にペットを牽引するためのフックを有する紐体の後端を一対の保持ローラ間に挟持させることで係止固定するストッパ機構を備えて成る。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、骨折したペットの手術前に当該骨折部分を牽引し保持しておくための牽引装置を提供すると共に、キャスターによって水平方向の方向転換作業を行わなくても、牽引装置やトレーの水平方向の向きを自由自在に変えることができ、さらにトレーに載せられている手術用器具のコード類によって手術作業自体に支障を来さないようにすることができる。
【0016】
すなわち、本発明は、下部可動台と、該下部可動台の上面から垂設した支柱と、該支柱上端に設けられた上部載置台とから成り、該上部載置台にトレー、牽引装置等のペット処置用器具を脱着可能に取り付けられるので、キャスターによって水平方向の方向転換作業を行わなくても、牽引装置やトレー等のペット処置用器具の水平方向の向きを自由自在に変えることができる。
【0017】
ペット処置用器具としてのトレーを前記上部載置台に回動自在に架設して成るので、キャスターによって下部可動台・支柱・上部載置台の水平方向の方向転換作業を行わなくても、ペット処置用器具であるトレーの水平方向の向きを自由自在に変えることができる。
【0018】
ペット処置用器具としての牽引装置を前記上部載置台に回動自在に架設して成るので、キャスターによって下部可動台・支柱・上部載置台の水平方向の方向転換作業を行わなくても、ペット処置用器具である牽引装置の水平方向の向きを自由自在に変えることができる。
【0019】
ペット処置用器具としてのトレーは、当該トレーに載せられている手術用器具のコード類を引き出すための切欠部を四隅に形成して成るので、トレーに載せられている手術用器具のコード類を切欠部を介して外方に引き出すことによって当該コード類が手術作業の邪魔とはならず、手術自体に支障を来さないようにすることができる。
【0020】
ペット処置用器具としての牽引装置は、先端にペットを牽引するためのフックを有する紐体の後端を一対の保持ローラ間に挟持させることで係止固定するストッパ機構を備えて成るので、骨折したペットの手術前に当該骨折部分を牽引し保持しておくための牽引装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を実施するための一形態におけるペット処置用器具台の使用の一例を示し、上部載置台からトレーが外されている状態の分解斜視図である。
【図2】同じく上部載置台の支持用差込孔に、トレー下部の支軸を差し込み、締め付けリングをネジで締め付ける状態の斜視図である。
【図3】同じく上部載置台の支持孔に、トレー下部の支軸を差し込み、締め付けネジで固定した状態の下面図である。
【図4】同じくペット処置用器具台の使用状態の斜視図である。
【図5】同じくペット処置用器具台の他の使用例を示し、上部載置台から牽引装置が外されている状態の分解斜視図である。
【図6】同じく牽引装置の使用状態を示す斜視図である。
【図7】同じく牽引装置の構成の詳細を示す斜視図である。
【図8】同じくストッパ機構の一例を示す平面図である。
【図9】同じく牽引装置のクッション台の取付例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を詳細に説明する。
本発明に係るペット処置用器具台は、図1に示すように、キャスターKによって移動可能とした下部可動台1と、該下部可動台1の上面から垂設した支柱2と、該支柱2上端に設けられ、例えば、後述するトレー、牽引装置等のペット処置用器具4を脱着可能に取り付た上部載置台3とから構成されている。
【0023】
下部可動台1は、図1、図4、図5、図6に示すように、左右一対の水平脚部1aの各中央部同士を、若干幅広となった横架材1bを介して連結することで全体略H型に形成されている。そして、各水平脚部1aの両端下面にはキャスターKが付設され、下部可動台1の四隅の合計4個のキャスターKによって下部可動台1自体が移動可能となっている。
【0024】
支柱2は、図1、図4、図5、図6に示すように、下部可動台1の横架材1bの一端上部に垂設した縦長板状の支持突部2aと、該支持突部2aに上方から鞘状に差し込められる支持筒部2bとから構成されている。また、支持突部2aの左右対向位置には長手方向に沿って凹溝条によるガイドレール2cが形成され、該ガイドレール2cに対応して、支持筒部2b内壁の左右対向位置には長手方向に沿って凸条による不図示のスライド突起が形成されている。
【0025】
そして、このスライド突起がガイドレール2cに若干きつめに嵌り込むことで、支持筒部2bが支持突部2aに沿って上下にスライドした位置で固定できるようになっており、これによって上部載置台3の高さ調整が可能となっている。
尚、支持筒部2bの支持突部2aに対するスライド位置の固定方式として、例えば両部材2a、2bに貫通するロックピン等を使用しても良い。
【0026】
上部載置台3は、図1、図2、図3、図5、図6、図7に示すように、支柱2の支持筒部2b上端に固着された水平な矩形状板体によって形成されている。この上部載置台3の一端部側には支持用差込孔3aが形成され、上部載置台3の下面側には当該支持用差込孔3aに連通するように締め付けリング5が付設されている。この締め付けリング5は、割り溝5aを介して全体略Cリング状に形成されており、この割り溝5aの外端には一対の突出片5bが対向状態となって設けられている。また、これら突出片5bにはネジ孔5cが対向状態となって穿設されている。
【0027】
ネジ孔5cには、図2および図3に示すように、ダイヤル型の締め付けネジ6が螺着されており、この締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5の一対の突出片5bが接離され、これによって締め付けリング5が縮径あるいは緩径される。
【0028】
ペット処置用器具4としてのトレーは、図1に示すように、矩形板状の底面部4aと、該底面部4aの周囲に立設した4枚の壁面部4bとから成り、トレーの四隅を略三角形状に切断することで、壁面部4bの角部が僅かな隙間となって開口された切欠部4cに形成されている。そして、トレーに載せられている手術用器具のコード類Lをこの切欠部4cから外方へ引き出せるようになっている。
【0029】
また、図1乃至図3に示すように、トレーの下面片側にはロッド状の支軸7が垂下突設されている。そして、この支軸7は、上部載置台3の支持用差込孔3aに上側から差し込まれ、差込設定後には、支軸7を回転軸として所望の方向にトレーを水平回転させておいてから、締め付けネジ6によって締め付けリング5を締め付けることで当該トレーが固定されるものとなっている。
【0030】
尚、図4に示すように、使用時にはトレー全体に、滅菌済みの綿布Sが被せられ、これによって、トレーにペットPの血液等の付着防止、器具の滑り防止、器具の打撃による消音等の種々な機能が発揮される。
【0031】
ペット処置用器具4としての牽引装置は、図5、図6および図7に示すように、水平ビーム状の処置台11の先端上面に、牽引操作部10が後述する固定金具16によって設置されて成る。また、この処置台11の後端側には、略T字型となるように2個一対のクッション台12a、12bが脱着可能に配設されている。
【0032】
すなわち、処置台11は、自体が伸縮可能となるよう一方の筒体11a内に他方の筒体11bが挿入されており、両者の側面同士に貫挿される長さ調整用ネジ11cによって任意の長さに固定できるようになっている。また、処置台11の後端上側のクッション台12aは、図9に示すように、その下面に等間隔毎に嵌合凹部13を設けてあり、これに対応して処置台11の上面には固定ガイド14が設けられている。この固定ガイド14の上面には、クッション台12aの隣接する嵌合凹部13同士の間隔に対応して、2つの嵌合凸部15が形成されている。そして、固定ガイド14の2つの嵌合凸部15を任意の隣接する2つの嵌合凹部13に嵌合させることで処置台11の長手方向に任意の位置でクッション台12aが固定されるようになっている。
【0033】
こうして、ペットPの大きさに対応して、上側のクッション台12aの前後方向の位置調整が行えるようにしてある。また、後方の直角に設けられたクッション台12bはペットPのボディ等を支えるときの受け具として使用される。これもまた左右方向への位置調整が上記構成と同様に可能となっている。
【0034】
また、処置台11の下面片側には、前記トレーと同様に支軸7が設けられており、水平な上部載置台3の一端に設けられた支持用差込孔3aに差し込まれ、差込設定後には、支軸7を回転軸として所望の方向に処置台11を水平回転させておいてから、締め付けネジ6によって締め付けリング5を締め付けることで処置台11が上部載置台3に固定されるものとなっている。
【0035】
固定金具16は、図7に示すように、処置台11の先端に装着される箱型状の牽引操作部10の上面隅所に設けられ、先端にコ字枠状の引っ掛け部16bを備えたバックル型の引っ掛け具16aと、該引っ掛け具16aに対向すべく処置台11の先端上面隅所に設けらた折り返し片状の被係架部16cとによって構成され、前記引っ掛け部16bを被係架部16cに引っ掛けてから引っ掛け具16aを後方側に倒すように押し込むことで、処置台11に牽引操作部10が固定されるようになっている。
【0036】
また、引っ掛け具16aと対称位置にある牽引操作部10の上面隅所には、第1ガイドローラ17aが水平面内で回転自在となって枢着されている。
【0037】
さらに、牽引操作部10の上面先端側には、先端にペットPを牽引するためのフック18を有する紐体19の後端側を一対の保持ローラ20a、20b間に挟持させることで係止固定するストッパ機構20を備えている。
【0038】
すなわち、ストッパ機構20として、図7、図8に示すように、牽引操作部10の上面先端側には回転可能な円板状の水平揺動台21の上面端部に、一対の保持ローラ20a、20bを、紐体19の太さよりも若干狭い間隔の隙間が形成されるように、左右並列状に対向配置させている。これら両保持ローラ20a、20bは、図8に示すように、平面が略タマゴ型に形成され、その先細となった片側面には三角歯状の滑り止め部22が形成されている。そして、両保持ローラ20a、20bは、不図示の復帰バネ機構によって、先細となった片側面同士が互いに閉塞する方向に回転付勢(図8中の太線矢印A方向)されている。さらに、水平揺動台21の上面他端側には、紐体19を挿入可能とした支持枠23が取り付けられ、加えて、支持枠23と一対の保持ローラ20a、20bとの間には、アーチ状のガイド枠24が取り付けられている。
【0039】
この保持ローラ20a、20bは、紐体19を引っ張るときには不図示の復帰バネに抗して当該保持ローラ20a、20b同士が拡開方向に回転し(図8中の点線矢印B方向)、紐体19の引っ張り力を解放したときには当該保持ローラ20a、20b同士が復帰バネに任せて閉塞方向に回転し(図8中の実線矢印C方向)、両保持ローラ20a、20bの滑り止め部22により紐体19を固定するようにしてある。
【0040】
紐体19は、その先端に第2ガイドローラ17bが軸受を介してフリーな状態となって取り付けられており、第2ガイドローラ17bの軸受側面には、ペットP牽引用のフック18が取り付けられている。このフック18はペットPの脚部先端に付設した金具類等に引っ掛けるようにして使用する。そして、紐体19の第2ガイドローラ17b位置よりも後方に延びた部分を、前記第1ガイドローラ17aに掛架させてから、第2ガイドローラ17bに掛架させ、さらに紐体19の後部側を支持枠23、ガイド枠24を介して前記ストッパ機構20の一対の保持ローラ20a、20b相互間に挿入させてある。
尚、ストッパ機構20より下方に引き出されている紐体19には不図示の取っ手が取り付けられている。
【0041】
上記したようにガイドローラ17a、17bは、ペットPの牽引力の低減のために複数個、本形態では2個を使用しているが、1個でも良いことは勿論である。また、牽引操作部10の固定金具16は、処置台11に脱着自在に嵌め込まれるもので、洗浄等に便利なものとなっている。
【0042】
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例について説明する。
図1に示すように、支柱2における支持突部2aに沿って支持筒部2bを上下にスライドすることによって上部載置台3の高さ調整を行う。
【0043】
そして、図2に示すように、締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5をいったん緩径させておき、トレーの支軸7を上部載置台3の支持用差込孔3aに差し込み、トレーを所望の高さ位置にしておいてから、締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5を再度縮径させてトレーの支軸7を固定する。
【0044】
このとき、隣接する手術台R(図6に示す)に対して、トレーの向きを変える必要があるときは、締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5をいったん緩径させておき、トレーの水平方向を所望の向きにしておいてから、締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5を再度縮径させてトレーの支軸7を固定させれば良い。
【0045】
また、ペット処置用器具4として牽引装置を上部載置台3に取り付ける場合には、上記したトレーの場合と同様に、締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5をいったん緩径させておき、処置台11の支軸を上部載置台3の支持用差込孔3aに差し込み、処置台11を所望の高さ位置にしておいてから、締め付けネジ6のダイヤル回動操作によって締め付けリング5を再度縮径させて処置台11の支軸を固定する。
【0046】
そして、図5、図6および図7に示すように、牽引操作部10を処置台11の先端上面に固定金具によって設置する。処置台11の上側にあるクッション台12にペットPの脚を載せる。このとき、ペットPを縛って固定することもあるが、縛らなくても良い場合もある。
【0047】
ペットPの大きさに対応して、上側のクッション台12、および後方の直角に設けられたクッション台12それぞれの前後方向の位置調整を行う。また、後方の直角に設けられたクッション台12はペットPのボディ等を支えるときの受け具として使用される。
【0048】
手術に際し、処置台11の上側にあるクッション台12にペットPの脚を載せ、後方の直角に設けられたクッション台12後方に手術台を隣接させ、ペットPのボディは手術台の方に位置させる。
【0049】
ペットPの脚部先端に付設した金具類等に、紐体19先端のフック18を引っ掛ける。そして、紐体19の第2ガイドローラ17b位置よりも後方に延びた部分を、前記第1ガイドローラ17aに掛架させてから、第2ガイドローラ17bに掛架させ、さらに紐体19の後部側を支持枠23、ガイド枠24を介して前記ストッパ機構20の一対の保持ローラ20a、20b相互間に挿入する。
【0050】
ストッパ機構20より下方に引き出されている紐体19に取り付けた取っ手を引っ張ると、不図示の復帰バネに抗して当該保持ローラ20a、20b同士が拡開方向に回転し(図8中の点線矢印B方向)紐体19の牽引を許容する。一方、引っ張り力を解放したときには保持ローラ20a、20b同士が復帰バネに任せて閉塞方向に回転し(図8中の実線矢印C方向)、両保持ローラ20a、20bの滑り止め部により紐体19が固定される。 尚、手術するときは、血液等の付着を、滅菌処理されているカバー用の綿布S等で防ぐ。
【符号の説明】
【0051】
P ペット
K キャスター
L 手術用器具のコード類
R 手術台
S 綿布
1 下部可動台
1a 水平脚部
1b 横架材
2 支柱
2a 支持突部
2b 支持筒部
2c ガイドレール
3 上部載置台
3a 支持用差込孔
4 ペット処置用器具(トレー、牽引装置)
4a 底面部
4b 壁面部
4c 切欠部
5 締め付けリング
5a 割り溝
5b 突出片
5c ネジ孔
6 締め付けネジ
7 支軸
10 牽引操作部
11 処置台
11a、11b 筒体
11c 長さ調整用ネジ
12a、12b クッション台
13 嵌合凹部
14 固定ガイド
15 嵌合凸部
16 固定金具
16a 引っ掛け具
16b 引っ掛け部
16c 被係架部
17a 第1ガイドローラ
17b 第2ガイドローラ
18 フック
19 紐体
20 ストッパ機構
20a、20b 保持ローラ
21 水平揺動台
22 滑り止め部
23 支持枠
24 ガイド枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部可動台と、該下部可動台の上面から垂設した支柱と、該支柱上端に設けられた上部載置台とから成り、該上部載置台にトレー、牽引装置等のペット処置用器具を脱着可能に取り付けられることを特徴とするペット処置用器具台。
【請求項2】
ペット処置用器具としてのトレーを前記上部載置台に回動自在に架設して成る請求項1記載のペット処置用器具台。
【請求項3】
ペット処置用器具としての牽引装置を前記上部載置台に回動自在に架設して成る請求項1記載のペット処置用器具台。
【請求項4】
ペット処置用器具としてのトレーは、当該トレーに載せられている手術用器具のコード類を引き出すための切欠部を四隅に形成して成る請求項1または2記載のペット処置用器具台。。
【請求項5】
ペット処置用器具としての牽引装置は、先端にペットを牽引するためのフックを有する紐体の後端を一対の保持ローラ間に挟持させることで係止固定するストッパ機構を備えて成る請求項1または3記載のペット処置用器具台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−62383(P2011−62383A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−216511(P2009−216511)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(591160707)株式会社東京メニックス (18)