説明

ページ表示制御装置およびその動作方法

【課題】表示されたページに関連するページを表示可能なページ表示制御装置を提供する。
【解決手段】最新の履歴情報でなく且つ主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求める(S102)。次に、当該表示対象の主ページのページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出す(S103)。次に、表示順序値が最大値よりも大きいか否かを判定する(S104)。S104でNOと判定されたなら、表示対象のページに埋め込むリンク情報によるリンク先のページのページIDを求める(S107)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ページ表示制御装置およびその動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多機能の機器の普及に伴い、そのセットアップや利用時の機器操作などが複雑化している。機器操作の際にユーザはマニュアルを参照しながら作業を行うが、複雑化によりユーザが作業中に困難に陥ることが少なくない。
【0003】
ユーザが機器のセットアップ時に陥る困難に対して、セットアップに用いる部品とマニュアルを一体のものとして提供する装置がある(特許文献1参照)。これは、設定の手順がある部品に対して、設定手順が記載されているマニュアルの記載部位の近傍の部位に、部品が貼り付けられている装置であり、ユーザのセットアップ時のミスの発見及び設定の終了確認の支援を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−92829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
モノの組み立てや機器の操作や設定などを行うために、ユーザ自身が電子マニュアルを見ながらの作業を行うことがある。しかし、たとえば、電子マニュアルに記載されている内容を理解できなかったときに内容に関するより詳しい情報を電子マニュアル内で探そうとした場合、ユーザは多くの情報からなる電子マニュアルの中で自分が見たいと思うページ、必要とする情報を見つけるのに多くの時間を要したり、見つけ出すことができなかったりすることがある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示されたページに関連するページを表示可能なページ表示制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係るページ表示制御装置は、複数のページを構成する複数の主ページ並びに複数の副ページを有するページデータベースと、前記各主ページについて主ページのページID並びに当該主ページに関連するページのページIDである関連ページID並びに当該主ページについての前記複数の主ページの中での正しい選択および表示の順序を示す表示順序値を含むページ情報を有し且つ前記各副ページについて副ページのページID並びに当該副ページに関連するページのページIDである関連ページIDを含むページ情報を有するページ情報記憶部と、選択されたページを表示する処理が複数回なされたときの各回について当該回で表示されたページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を有する履歴情報記憶部と、表示対象の主ページであるページが選択および表示される際に、前記履歴情報記憶部から主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、前記ページ情報記憶部から当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求め、前記ページ情報記憶部から当該表示対象の主ページの主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、当該表示順序値が当該最大値よりも大きいか否かを判定し、当該表示順序値が当該最大値未満なら、前記ページ情報記憶部から当該表示対象のぺージIDである関連ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報からページIDを読み出す処理部と、前記ページデータベースから当該表示対象のページを読み出し、該ページに対し、当該読み出したページIDに対応するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、該リンク情報が埋め込まれたページを表示する表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るページ表示制御装置の動作方法は、ページ表示制御装置の動作方法であって、前記ページ表示制御装置は、複数のページを構成する複数の主ページ並びに複数の副ページを有するページデータベースと、前記各主ページについて主ページのページID並びに当該主ページに関連するページのページIDである関連ページID並びに当該主ページについての前記複数の主ページの中での正しい選択および表示の順序を示す表示順序値を含むページ情報を有し且つ前記各副ページについて副ページのページID並びに当該副ページに関連するページのページIDである関連ページIDを含むページ情報を有するページ情報記憶部と、選択されたページを表示する処理が複数回なされたときの各回について当該回で表示されたページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を有する履歴情報記憶部とを備え、前記動作方法は、前記ページ表示制御装置の処理部が、表示対象の主ページであるページが選択および表示される際に、前記履歴情報記憶部から主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、前記ページ情報記憶部から当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求め、前記ページ情報記憶部から当該表示対象の主ページの主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、当該表示順序値が当該最大値よりも大きいか否かを判定し、当該表示順序値が当該最大値未満なら、前記ページ情報記憶部から当該表示対象のぺージIDである関連ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報からページIDを読み出す工程と、前記ページ表示制御装置の表示制御部が、前記ページデータベースから当該表示対象のページを読み出し、該ページに対し、当該読み出したページIDに対応するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、該リンク情報が埋め込まれたページを表示する工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ページが逆行して表示された場合に関連するページを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施の形態に係るページ表示制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ページデータベース11の構成を示す図である。
【図3】ページ情報記憶部12の構成を示す図である。
【図4】表示されるページを切り替える様子を示す図である。
【図5】履歴情報記憶部13の構成を示す図である。
【図6】ページ表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。
【図7】処理部14の動作を示すフローチャートである。
【図8】ステップS105の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【図9】ステップS109の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【図10】ステップS113の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【図11】ステップS123の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【図12】第2の実施の形態におけるページ情報記憶部12の構成を示す図である。
【図13】第2の実施の形態における履歴情報記憶部13の構成を示す図である。
【図14】第2の実施の形態における処理部14のフローチャートである。
【図15】ステップS53の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係るページ表示制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
ページ表示制御装置1は、例えば、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータに構成され、マウス、キーボードなどの入力装置2、ディスプレイなどと称される表示装置3に接続されている。表示装置3は、コンピュータ用の表示装置、テレビジョン用の表示装置などである。
【0014】
ページ表示制御装置1は、例えば電子マニュアルを構成する複数のページを有するページデータベース11と、各ページに関するページ情報を有するページ情報記憶部12と、ページが表示された各回に関する履歴情報を有する履歴情報記憶部13と、ページが表示される際に処理を行う処理部14と、ページを表示装置3に表示させる表示制御部15とを備える。
【0015】
図2は、ページデータベース11の構成を示す図である。
ページデータベース11は、例えば、一部には動きがあっても全体としては静止しているウェブページ(実際にはHTMLファイルと画像、音声、動画などの関連ファイル)を記憶している。
【0016】
ページデータベース11は、複数のページを構成する複数の主ページP1、P2、P3、…並びに複数の副ページp1、p2、p3、…を有する。本実施の形態では、まず主ページP1が選択および表示され、次に主ページP2が選択および表示され、次に主ページP3が選択および表示されるというように参照符号の数字順の順序が正しい順序であると決められている。
【0017】
各副ページp1、p2、p3、…は、対応する1以上の主ページ内の情報に関する情報(用語の説明やFAQ(よくある質問と回答))を有し、当該主ページに関連づけられている。
【0018】
図3は、表示されるページを切り替える様子を示す図である。
図3(a)に示すように、表示された主ページP1に埋め込まれたリンク情報により表示されたボタンBをクリックすると主ページP1に代えて主ページP2が表示されるいうように、各主ページは表示される。
【0019】
また、図3(b)に示すように、表示されたページに埋め込まれたリンク情報により指定された箇所Tをクリックすると当該ページに代えてリンク情報により指定されたリンク先のページが表示される。
【0020】
図4は、ページ情報記憶部12の構成を示す図である。
ページ情報記憶部12は、各ページに関するページ情報を有する。各ページ情報は、該当のページを示すページ識別情報(以下、ページID)、当該ページが主ページであることを示す属性「主」または当該ページが副ページであることを示す属性「副」を含む。
【0021】
特に主ページのページ情報は、該当のページの主ページP1、P2、P3、…の中での正しい順序を示す表示順序値を含む。
【0022】
特に副ページのページ情報は、該当の副ページに関連づけられた主ページのページID(以下、関連ページIDという)、当該副ページの主題(トピック)の重要性が比較的大きいことを示すトピックレベル「大」または当該副ページの主題の重要性が比較的小さいことを示すトピックレベル「小」、当該副ページの内容に関連する項目を示すタグを含む。
【0023】
副ページに関連づけられた主ページに記載された手続きを完了できずかつその場合には当該副ページを参照すべきであるなら、当該副ページのページ情報にはトピックレベル「大」が含まれる。
【0024】
副ページに関連づけられた主ページ内の用語の説明が当該副ページにあるなら、当該副ページのページ情報にはトピックレベル「小」が含まれる。
【0025】
図5は、履歴情報記憶部13の構成を示す図である。
履歴情報記憶部13は、ページを表示させる処理が複数回なされたときの各回について履歴情報を記憶する。各履歴情報は、該当の履歴情報を示す履歴番号と、該当の回で表示されたページのページIDである履歴ページIDを含む。各履歴情報は、主ページP1、P2、P3、…の中で該当の回に最も近い回で表示された主ページのページIDである直近表示主ページIDを含む。
【0026】
(ページ表示制御装置1の動作)
次に、ページ表示制御装置1の動作を説明する。
【0027】
図6は、ページ表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。
ページ表示制御装置1は、入力装置2からの入力信号を待機し(S1)、入力信号がないなら、S1に戻る。
【0028】
ページ表示制御装置1は、ユーザが所望のページを表示させるべく入力装置2を操作し、これにより、入力装置2から入力信号が送信されたなら、入力信号の内容に基づき、当該表示対象のページの表示回に関する履歴情報を生成し、これを最新の履歴情報として、履歴情報記憶部13に記憶させる(S3)。
【0029】
ページ表示制御装置1は、ここでは、入力信号の内容に基づき、当該ページのページIDを検出し、当該ページIDを履歴ページIDとして当該履歴情報に含ませる。
【0030】
また、ページ表示制御装置1は、主ページを表示させる回の中で最も新しい回に対応する主ページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を履歴情報記憶部13から検索し、当該履歴情報から履歴ページIDを読み出し、該履歴ページIDを直近表示ページIDとして、最新の履歴情報に含ませる。
【0031】
次に、処理部14は、当該表示対象のページが表示される際に必要な処理を行う(S5)。
【0032】
図7は、処理部14の動作を示すフローチャートである。以下の動作は、処理部14が予め記憶された処理ルールを記載したコンピュータプログラムを実行することによりなされる。
【0033】
処理部14は、まず、当該表示対象のページが主ページか否かを判定する(S101)。ここでは、処理部14は、最新の履歴情報から履歴ページIDを読み出し、該履歴ページIDであるページIDを含むページ情報をページ情報記憶部12から検索し、該ページ情報に属性「主」が含まれるか否かを判定する(S101)。
【0034】
処理部14は、表示対象のページが主ページであるつまりページ情報に属性「主」が含まれるなら(S101:YES)、履歴情報記憶部13から最新の履歴情報でなく且つ主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、ページ情報記憶部12から当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求める(S102)。
【0035】
処理部14は、次に、ページ情報記憶部12から当該表示対象の主ページのページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出す(S103)。
【0036】
処理部14は、次に、当該表示順序値が当該最大値よりも大きいか否かを判定する(S104)。
【0037】
ページが正しい順序で表示されているときは、表示順序値は最大値よりも大きい。よって、ステップS104は、ページが正しい順序で表示されているか否かを判定していることになる。
【0038】
処理部14は、ステップS104でYESと判定されたなら、つまり、ページが正しい順序で表示されることとなるなら、表示制御部15に対し、表示対象のページのページIDつまり最新の履歴情報から読み出した履歴ページIDであるページIDを通知し、当該ページIDのページを表示するように指示し(S105)、処理を終える。
【0039】
図6に戻り、表示制御部15は、通知されたページIDに該当するページをページデータベース11から読み出し(S7)、表示装置3に表示させ(S9)、処理を終える。
【0040】
図8は、ステップS105の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
表示装置3には、表示対象のページ以外には何も表示されない。
【0041】
図7に戻り、処理部14は、ステップS104でNOと判定されたなら、つまり、ページが正しい順序で表示されることにならないなら、表示対象のページに埋め込むリンク情報によるリンク先のページのページIDを求める(S107)。
【0042】
処理部14は、ステップS107では、まず、最新の履歴情報から読み出した履歴ページIDである関連ページIDとトピックレベル「大」を含むページ情報つまり副ページのページ情報をページ情報記憶部12から検索する。次に、処理部14は、該ページ情報からページIDつまりリンク先のページのページIDを読み出す。
【0043】
処理部14は、次に、表示制御部15に対し、表示対象のページのページID、リンク先のページのページIDを通知し、表示対象のページにリンク先のページのリンク情報を埋め込み表示するように指示し(S109)、処理を終える。
【0044】
図6に戻り、表示制御部15は、表示対象のページのページIDに該当するページをページデータベース11から読み出し(S7)、リンク先のページのページIDに該当するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、表示装置3に表示させ(S9)、処理を終える。
【0045】
図9は、ステップS109の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【0046】
表示装置3には、表示対象のページ並びにリンク先ページの表題H1、H2などが表示される。ユーザがリンク先のページを表示させるべく入力装置2を操作し、表題がクリックされると、入力信号が送信される。これにより、図5において、ステップS1でYESと判定され、制御がステップS3に移る。これにより、リンク先のページが表示される。
【0047】
図7に戻り、処理部14は、ステップS101でNOと判定されたなら、最新の履歴情報から履歴ページIDと直近表示主ページIDを読み出し、該履歴ページIDと直近表示主ページIDを含む履歴情報が履歴情報記憶部13に3つ以上あるか否かを判定する(S111)。つまり、処理部14は、履歴ページIDのページつまり表示対象のページが表示された場合においては、直近表示主ページIDの主ページから他の主ページを経ずに表示対象のページが3回以上表示されたことになるか否かを判定する(S111)。
【0048】
処理部14は、ステップS111でYESと判定されたなら、表示制御部15に対し、表示対象のページのページIDを通知し、表示対象のページにサポートのための連絡先の情報(電話番号や電子メールアドレス)を埋め込んで表示するように指示し(S113)、処理を終える。
【0049】
図6に戻り、表示制御部15は、表示対象のページのページIDに該当するページをページデータベース11から読み出し(S7)、予めページ表示制御装置1に記憶された連絡先の情報を埋め込み、表示装置3に表示させ(S9)、処理を終える。
【0050】
図10は、ステップS113の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【0051】
表示装置3には、表示対象のページ並びに連絡先の情報SSが表示される。ユーザは、例えば、連絡先に連絡し、表示対象のページに関して質問を行う。
【0052】
図7に戻り、処理部14は、ステップS111でNOと判定されたなら、最新の1つ前の回の履歴情報と2つ前の履歴情報の中に、最新の履歴情報から読み出した直近表示主ページIDを含むという条件を充足する履歴情報があるか否かを判定する(S115)。
【0053】
処理部14は、ステップS115でNOと判定されたなら、ステップS107へ制御を移す。
【0054】
処理部14は、ステップS115でYESと判定されたなら、最新の履歴情報から読み出した直近表示主ページIDである関連ページIDを含むページ情報つまり副ページのページ情報をページ情報記憶部12から検索する(S117)。
【0055】
処理部14は、次に、ステップS115の条件を充足した履歴情報から直近表示主ページIDを読み出し、該直近表示主ページIDである関連ページIDを含むページ情報つまり副ページのページ情報をページ情報記憶部12から検索する(S119)。
【0056】
処理部14は、次に、ステップS119で検索したページ情報の少なくとも1つが、ステップS117で検索したページ情報内のタグと共通のタグを含むか否かを判定する(S121)。
【0057】
処理部14は、ステップS121でYESと判定されたなら、表示制御部15に対し、表示対象のページのページID、当該共通のタグを通知し、表示対象のページに当該タグの内容を有するリンク先のページのリンク情報を埋め込み表示するように指示し(S123)、処理を終える。
【0058】
図6に戻り、表示制御部15は、表示対象のページのページIDに該当するページをページデータベース11から読み出し(S7)、通知されたタグの内容を有するページをページデータベース11から検索し、読み出したページに、検索したページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、表示装置3に表示させる(S9)。リンク情報にはリンク先ページを示す表題などが含まれる。
【0059】
図11は、ステップS123の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【0060】
表示装置3には、表示対象のページ並びにリンク先ページの表題H11、H12など表示される。ユーザがリンク先のページを表示させるべく入力装置2を操作し、表題がクリックされると、入力信号が送信される。これにより、図5において、ステップS1でYESと判定され、制御がステップS3に移る。これにより、リンク先のページが表示される。
【0061】
図7に戻り、処理部14は、ステップS121でNOと判定されたなら、ステップS107へ制御を移す。
【0062】
(実施例1)
例えば、図5において、履歴番号「1」の履歴情報までが履歴情報記憶部13に記憶され、次の入力信号が送信された場合の動作は以下のようになる。
【0063】
まず、ステップS3において、ページ表示制御装置1は、入力信号の内容に基づき、ページID「102」を検出する。また、ページ表示制御装置1は、履歴番号「2」を含む履歴情報を履歴情報記憶部13に生成する。また、ページID「102」を履歴ページIDとして当該履歴情報に含ませる。
【0064】
ステップS3において、ページ表示制御装置1は、主ページを表示させる回の中で最も新しい回に対応する主ページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報つまり履歴番号「2」の履歴情報を検索し、当該履歴情報から履歴ページID「102」を読み出し、該履歴ページIDを直近表示ページIDとして、最新の履歴情報つまり履歴番号「2」の履歴情報に含ませる。
【0065】
次に、処理部14は、最新の履歴情報つまり履歴番号「2」の履歴情報から履歴ページID「102」を読み出し、該履歴ページIDであるページIDを含むページ情報(図4の上から2番目のページ情報)を検索し、該ページ情報に属性「主」が含まれると判定する(S101:YES)。
【0066】
次に、処理部14は、最新の履歴情報でなく且つ主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報つまり履歴番号「1」の履歴情報を検索し、当該主ページIDを含むページ情報(図4の上から1番目のページ情報)を検索し、該ページ情報から表示順序値「1」を読み出し、該表示順序値の最大値「1」を求める(S102)。
【0067】
処理部14は、次に、表示対象の主ページのページIDを含むページ情報(図4の上から2番目のページ情報)を検索し、該ページ情報から表示順序値「2」を読み出す(S103)。
【0068】
処理部14は、次に、表示順序値「2」が最大値「1」よりも大きいと判定する(S104:YES)。
【0069】
処理部14は、次に、表示制御部15に対し、表示対象のページのページIDつまり最新の履歴情報から読み出した履歴ページIDであるページID「102」を通知し、当該ページIDのページを表示するように指示する(S105)。
【0070】
次に、表示制御部15は、ページID「102」に該当する主ページP2をページデータベース11から読み出し(S7)、表示装置3に表示させる(S9)。
【0071】
表示装置3には、表示対象の主ページP2以外には何も表示されない。
【0072】
(実施例2)
例えば、図5において、履歴番号「5」の履歴情報までが履歴情報記憶部13に記憶され、次の入力信号が送信された場合の動作は以下のようになる。
【0073】
まず、ステップS3において、ページ表示制御装置1は、入力信号の内容に基づき、ページID「101」を検出する。また、ページ表示制御装置1は、履歴番号「6」を含む履歴情報を履歴情報記憶部13に生成する。また、ページID「101」を履歴ページIDとして当該履歴情報に含ませる。
【0074】
ステップS3において、ページ表示制御装置1は、主ページを表示させる回の中で最も新しい回に対応する主ページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報つまり履歴番号「6」の履歴情報を検索し、当該履歴情報から履歴ページID「101」を読み出し、該履歴ページIDを直近表示ページIDとして、最新の履歴情報つまり履歴番号「6」の履歴情報に含ませる。
【0075】
次に、処理部14は、最新の履歴情報つまり履歴番号「6」の履歴情報から履歴ページID「101」を読み出し、該履歴ページIDであるページIDを含むページ情報(図4の上から1番目のページ情報)を検索し、該ページ情報に属性「主」が含まれると判定する(S101:YES)。
【0076】
次に、処理部14は、最新の履歴情報でなく且つ主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報つまり履歴番号「1」、「2」、「5」の履歴情報を検索し、当該主ページIDを含むページ情報(図4の上から1、2番目のページ情報)を検索し、該ページ情報から表示順序値「1」、「2」を読み出し、該表示順序値の最大値「2」を求める(S102)。
【0077】
処理部14は、次に、表示対象の主ページのページIDを含むページ情報(図4の上から2番目のページ情報)を検索し、該ページ情報から表示順序値「2」を読み出す(S103)。
処理部14は、次に、表示順序値「2」が最大値「2」以下であると判定する(S104:NO)。
【0078】
次に、処理部14は、最新の履歴情報から読み出した履歴ページIDである関連ページID「101」とトピックレベル「大」を含むページ情報つまり副ページのページ情報(図4の上から4、5、7、9番目のページ情報)を検索する(S107)。
【0079】
次に、処理部14は、該ページ情報からページIDつまりリンク先のページのページID「201」、「202」、「204」、「206」を読み出す。
【0080】
処理部14は、次に、表示制御部15に対し、表示対象のページのページID「101」、リンク先のページのページID「201」、「202」、「204」、「206」を通知し、表示対象のページにリンク先のページのリンク情報を埋め込んで表示するように指示する(S109)。
【0081】
次に、表示制御部15は、ページID「101」に該当する主ページP1をページデータベース11から読み出し(S7)、リンク先のページのページID「201」、「202」、「204」、「206」に該当するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、表示装置3に表示させる(S9)。
【0082】
表示装置3には、表示対象の主ページP1並びにリンク先の副ページp1、p2、p4、p5の表題などが表示される。ユーザが、例えば副ページp1を表示させるべく入力装置2を操作し、副ページp1の表題がクリックされると、入力信号が送信され、次の回では、副ページp1が表示される。
【0083】
(実施例3)
例えば、図5において、履歴番号「8」の履歴情報までが履歴情報記憶部13に記憶され、次の入力信号が送信された場合の動作は以下のようになる。
【0084】
まず、ステップS3において、ページ表示制御装置1は、入力信号の内容に基づき、ページID「201」を検出する。また、ページ表示制御装置1は、履歴番号「9」を含む履歴情報を履歴情報記憶部13に生成する。また、ページID「201」を履歴ページIDとして当該履歴情報に含ませる。
【0085】
ステップS3において、ページ表示制御装置1は、主ページを表示させる回の中で最も新しい回に対応する主ページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報つまり履歴番号「6」の履歴情報を検索し、当該履歴情報から履歴ページID「101」を読み出し、該履歴ページIDを直近表示ページIDとして、最新の履歴情報つまり履歴番号「9」の履歴情報に含ませる。
【0086】
次に、処理部14は、最新の履歴情報つまり履歴番号「9」の履歴情報から履歴ページID「201」を読み出し、該履歴ページIDであるページIDを含むページ情報(図4の上から4番目のページ情報)を検索し、該ページ情報に属性「主」が含まれないと判定する(S101:NO)。
【0087】
次に、処理部14は、最新の履歴情報から履歴ページID「201」と直近表示主ページID「101」を読み出し、該履歴ページID「201」と直近表示主ページID「101」を含む履歴情報が履歴情報記憶部13に3つ以上ないと判定する(S111:NO)。
【0088】
次に、処理部14は、最新の1つ前の回の履歴情報と2つ前の履歴情報の中につまり履歴番号「8」、「7」の履歴情報の中に、最新の履歴情報つまり履歴番号「9」の履歴情報から読み出した直近表示主ページID「101」を含むという条件を充足する履歴情報があると判定する(S115:YES)。
【0089】
次に、処理部14は、最新の履歴情報から読み出した直近表示主ページID「101」である関連ページIDを含むページ情報つまり副ページのページ情報(図4の上から4、5、6番目のページ情報)を検索する(S117)。
【0090】
処理部14は、次に、ステップS115の条件を充足した履歴番号「8」、「7」の履歴情報から直近表示主ページID「101」、「101」を読み出し、該直近表示主ページIDである関連ページIDを含むページ情報つまり副ページのページ情報(図4の上から4、5、6番目のページ情報)を検索する(S119)。
【0091】
処理部14は、次に、ステップS119で検索したページ情報の少なくとも1つが、ステップS117で検索したページ情報内のタグと共通のタグ「LANケーブル」を含むと判定する(S121:YES)。
【0092】
処理部14は、次に、表示制御部15に対し、表示対象の副ページp1のページID「201」、当該共通のタグ「LANケーブル」を通知し、副ページp1に当該タグの内容を有するリンク先のページのリンク情報を埋め込んで表示するように指示する(S123)。
【0093】
表示制御部15は、ページID「201」に該当する副ページp1をページデータベース11から読み出し(S7)、通知されたタグの内容を有するページ(例えば、副ページp2、p3)をページデータベース11から検索し、読み出した副ページp1に、検索したページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、表示装置3に表示させる(S9)。
【0094】
表示装置3には、表示対象の副ページp1並びにリンク先の副ページp2、p3の表題などが表示される。ユーザが、例えば副ページp2を表示させるべく入力装置2を操作し、副ページp2の表題がクリックされると、入力信号が送信され、次の回では、副ページp2が表示される。
【0095】
なお、第1の実施の形態では、リンク先のページへリンクするためのリンク情報を表示対象のページに埋め込み表示させたが、複数のウィンドウにページや所望の情報を表示できる場合においては、リンク情報を含むページを生成し、表示対象のページを表示するウィンドウとは別のウィンドウに当該生成したページを表示させ、当該ページ内の表題のクリックによりリンク先のページを表示させてもよい。
【0096】
また、ウィンドウ内にウィンドウを構成できる場合においては、リンク情報を含むページを生成し、表示対象のページのウィンドウ内のウィンドウに当該生成したページを表示させ、当該ページ内の表題のクリックによりリンク先のページを表示させてもよい。
【0097】
なお、ページ表示制御装置はパーソナルコンピュータに構成されるとしたが、専用装置に構成してもよい。また、ページ表示制御装置はネットワークに接続されたとしたが、ネットワークに接続されないローカルな装置でもよい。
【0098】
また、ページデータベースのページは電子マニュアルを構成するとしたが、電子マニュアルでなく、教科書や教則、小説などでもよい。この場合、主ページに対して、解説や補足資料が副ページとなる。
【0099】
また、ページは、ウェブページのような全体としては静止しているものとしたが、全体として動いているもの、例えば、映像のみを表示するものであってもよい。
【0100】
また、所望のページを表示させていくことは、HTMLファイルでなく、FLASHやPDFを用いても行えるので、そのようにしてもよい。
【0101】
また、リンク先ページの表示は、その表題などのクリックにより行ったが、所定の時間長が経過したこと、入力装置2(マウス、キーボードなど)における所定の操作があったことなどにより行ってもよい。
【0102】
また、入力装置2は、タッチパネルや専用の装置でもよい。
【0103】
また、履歴情報は、履歴ページID、直近表示主ページID、表示開始時刻を含むとしたが、例えば、更に、リンク元となったページのページIDや閲覧時間、該当ページが閲覧された際のユーザの操作内容などを含ませてもよい。
【0104】
また、ページ情報は、ページID、属性、表示順序値、関連ページID、トピックレベル、タグ、最短表示時間長を含むとしたが、例えば、更に該当ページにリンクするページのページID、該当ページ内のテキスト情報、該当ページのデータサイズといったメタ情報などを含めてもよい。
【0105】
また、副ページに関連づけられた主ページに記載された手続きを完了できずかつその場合には当該副ページを参照すべきであるなら、当該副ページのページ情報にはトピックレベル「大」が含まれ、副ページに関連づけられた主ページ内の用語の説明が当該副ページにあるなら、当該副ページのページ情報にはトピックレベル「小」が含まれるとしたが、トピックレベルの大きさの定義はこれに限らない。
【0106】
また、処理部14により実行されるコンピュータプログラムにより、図7の動作が実行されるが、利用に際し、コンピュータプログラムに追加、削除、一部または全体の入れ替えを行い、別の動作を実行してもよい。
【0107】
また、表示対象のページが表示されるのは、該ページのみが表示される場合(図8)、表示対象のページ並びにトピックレベルにより決定したリンク先ページの表題などが表示される場合(図9)、表示対象のページ並びに連絡先の情報が表示される場合(図10)、表示対象のページ並びにタグにより決定したリンク先ページの表題などが表示される場合(図11)、の4つであるが、表示対象のページが表示される場合の数をより少なくまたは多くしてもよい。
【0108】
また、リンク先ページの表題を表示させる場合においては、表題に代えて、リンク先ページのサムネイル、タグ、ページ番号などを表示させてもよい。
【0109】
また、リンク先ページは、トピックレベル、タグにより決定したものでなくてもよい。
また、連絡先の情報は電話番号や電子メールアドレスでなくてもよい。
【0110】
また、リンク先ページの表題などや連絡先の情報といった情報は、色を変えて表示したり、枠で囲って表示したり、すなわち強調して表示してもよい。
【0111】
また、S111では、条件を満たす履歴情報が履歴情報記憶部13に3つ以上あるか否かを判定したが、この場合に3とした数を別な数に変更してもよい。
【0112】
また、S115では、2つの履歴情報(最新の1つ前と2つ前の履歴情報)の中に、最新の履歴情報から読み出した直近表示主ページIDを含むという条件を充足する履歴情報があるか否かを判定したが、この場合に2とした履歴情報別な数に変更してもよい。また、かかる数を、ページ情報記憶部12内の総ページ数や閲覧されたページ数に所定の割合を乗じて計算してもよい。
【0113】
したがって、第1の実施の形態によれば、履歴情報記憶部から主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、ページ情報記憶部から当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求め(S102)、ページ情報記憶部から当該表示対象の主ページの主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し(S103)、当該表示順序値が当該最大値よりも大きいか否かを判定し(S104)、当該表示順序値が当該最大値未満なら(S104:NO)、ページ情報記憶部から表示対象のぺージIDである関連ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報からページIDを読み出し(S107)、ページデータベースから当該表示対象のページを読み出し(S7)、該ページに対し、当該読み出したページIDに対応するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、該リンク情報が埋め込まれたページを表示する(S9)、または、当該読み出したページ並びに当該リンク情報を含むページを表示することで、ページが逆行して表示された場合、関連するページが表示され、その結果、ページを逆行させるようなつまり迷いながらページを表示させているようなユーザに対して表示対象のページよりも多い情報を提供することができる。よって、ユーザの迷いを払拭させる一助となることができる。
【0114】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係るページ表示制御装置について説明する。
第2の実施の形態に係るページ表示制御装置は、第1の実施の形態に係るページ表示制御装置1と類似の構成要素を有するので、図示省略し、ページ表示制御装置1との差異を中心に説明する。説明において、名称と符号は第1の実施の形態のものを便宜的に用いる。
【0115】
図12は、第2の実施の形態におけるページ情報記憶部12の構成を示す図である。
各ページ情報は、該当ページに対応する最短表示時間長(例えば、秒数)を含み、かかる点以外は第1の実施の形態と同様である。最短表示時間長は、該当ページの理解に必要な時間の長さである。
【0116】
図13は、第2の実施の形態における履歴情報記憶部13の構成を示す図である。
各履歴情報は、該当ページに対応する表示開始時刻を含み、かかる点以外は第1の実施の形態と同様である。表示開始時刻は、該当ページの表示に際して、入力装置2から入力信号が送信された時刻で代用される。
【0117】
次に、図6を援用し、ページ表示制御装置の動作を説明する。
ページ表示制御装置は、入力装置2から入力信号が送信されたなら(S1:YES)、最新の履歴情報を履歴情報記憶部13に記憶させる(S3)。
【0118】
ページ表示制御装置は、ここでは、第1の実施の形態と同様に、履歴ページIDと直近表示ページIDを最新の履歴情報に含ませる。また、ページ表示制御装置は、第2の実施の形態では、入力信号が送信された時刻を表示開始時刻として最回の履歴情報に含ませる。
【0119】
次に、処理部14は、表示対象のページが表示される際に必要な処理を行う(S5)。
【0120】
図14は、第2の実施の形態における処理部14のフローチャートである。
処理部14は、まず、最新の1つ前の回で表示されたページの表示時間長が該当の最短表示時間長より短いか否かを判定する(S51)。
【0121】
処理部14は、ステップS51では、まず、最新の履歴情報と1つ前の回の履歴情報とを履歴情報記憶部13から検索し、各履歴情報から表示開始時刻を読み出す。処理部14は、次に、最新の履歴情報から履歴ページIDを読み出し、該履歴ページIDであるページIDを含むページ情報をページ情報記憶部12から検索し、該ページ情報から最短表示時間長を読み出す。処理部14は、次に、最新の履歴情報の表示開始時刻から1つ前の回の履歴情報の表示開始時刻を減算し、減算後の値つまり1つ前の回で表示されたページの表示時間長が当該最短表示時間長より短いか否かを判定する。
【0122】
処理部14は、ステップS51でYESと判定されたなら、表示制御部15に対し、表示対象のページのページIDを通知し、表示対象のページに検索窓を埋め込んで表示するように指示し(S53)、処理を終える。
【0123】
処理部14は、ステップS51でNOと判定されたなら、ステップS101へ制御を移す。
【0124】
図6に戻り、表示制御部15は、表示対象のページのページIDに該当するページをページデータベース11から読み出し(S7)、検索窓を表示させるための情報を埋め込み、表示装置3に表示させ(S9)、処理を終える。
【0125】
図15は、ステップS53の指示を受けた表示制御部15により表示された内容を示す図である。
【0126】
表示装置3には、表示対象のページ並びに検索窓Wが表示される。ユーザが入力装置2を操作し、例えば、表示対象のページに記載された不明確な単語などがキーワードとして検索窓に入力されると、ページ表示制御装置は、キーワードを含むページをページ情報記憶部12から検索し、表示装置3に表示させる。
【0127】
なお、第2の実施の形態においては、検索窓を表示対象のページに埋め込み表示させたが、複数のウィンドウにページや所望の情報を表示できる場合においては、検索窓を含むページを生成し、表示対象のページを表示するウィンドウとは別のウィンドウに当該生成したページを表示させてもよい。
【0128】
また、ウィンドウ内にウィンドウを構成できる場合においては、検索窓を含むページを生成し、表示対象のページのウィンドウ内のウィンドウに当該生成したページを表示させてもよい。
【0129】
また、履歴情報が表示開始時刻を含むとしたが、表示開始時刻から表示終了時刻までを計測し、表示終了時刻から表示開始時刻を減算し、こうして、表示時間長を計算し、これを履歴情報に記憶させてもよい。
【0130】
また、第2の実施の形態では、ページ情報が最短表示時間長(例えば、秒数)を含むとしたが、最短表示時間長は秒数でなくてもよい。例えば、主ページP1の表示時間長の1.1倍などを最短表示時間長としてもよく、つまり、履歴情報の表示時間長に基づく相対値であってもよい。
【0131】
また、第2の実施の形態では、検索窓に入力されたキーワードを含むページをページ情報記憶部12から検索し表示させたが、検索対象はページ情報記憶部12には限らない。また、検索窓でなく、トピックレベル「大」に対応する全ての副ページへリンクするための各副ページの表題を表示させ、いずれかの表題がクリックされたら、該当の副ページを表示させてもよい。または、表示対象となる可能性の高いページへリンクするための当該ページの表題を表示させ、表題がクリックされたら、該当のページを表示させてもよい。
【0132】
したがって、第2の実施の形態によれば、履歴情報記憶部から現在表示されているページの履歴情報を検索し、履歴情報から表示開始時刻を読み出し、ページ情報記憶部から現在表示されているページのページ情報を検索し、ページ情報から最短表示時間長を読み出し、当該表示開始時刻から現在までの時間長が最短表示時間長より短いか否かを判定し(S51、表示開始時刻から現在までの時間長が最短表示時間長より短いなら、読み出したページに対し、該ページに関連する情報を知るための情報を埋め込み、該情報が埋め込まれたページを表示する(S9)、または、当該読み出したページ並びに当該関連する情報を知るための情報を含むページを表示することで、ページの表示時間が短い場合、関連するページが表示され、その結果、ページの表示時間が短くなるようなつまり迷いながらページを表示させているようなユーザに対して表示対象のページよりも多い情報を提供することができる。よって、ユーザの迷いを払拭させる一助となることができる。
【0133】
なお、各実施の形態に係るページ表示制御装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0134】
1 ページ表示制御装置
2 入力装置
3 表示装置
11 ページデータベース
12 ページ情報記憶部
13 履歴情報記憶部
14 処理部
15 表示制御部
P1、P2、P3… 主ページ
p1、p2、p3… 副ページ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のページを構成する複数の主ページ並びに複数の副ページを有するページデータベースと、
前記各主ページについて主ページのページID並びに当該主ページに関連するページのページIDである関連ページID並びに当該主ページについての前記複数の主ページの中での正しい選択および表示の順序を示す表示順序値を含むページ情報を有し且つ前記各副ページについて副ページのページID並びに当該副ページに関連するページのページIDである関連ページIDを含むページ情報を有するページ情報記憶部と、
選択されたページを表示する処理が複数回なされたときの各回について当該回で表示されたページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を有する履歴情報記憶部と、
表示対象の主ページであるページが選択および表示される際に、前記履歴情報記憶部から主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、前記ページ情報記憶部から当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求め、前記ページ情報記憶部から当該表示対象の主ページの主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、当該表示順序値が当該最大値よりも大きいか否かを判定し、当該表示順序値が当該最大値未満なら、前記ページ情報記憶部から当該表示対象のぺージIDである関連ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報からページIDを読み出す処理部と、
前記ページデータベースから当該表示対象のページを読み出し、該ページに対し、当該読み出したページIDに対応するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、該リンク情報が埋め込まれたページを表示する表示制御部と
を備えることを特徴とするページ表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記リンク情報を含むページを生成し、前記読み出したページと当該生成したページを表示することを特徴とする請求項1記載のページ表示制御装置。
【請求項3】
前記履歴情報は、前記複数の主ページの中で当該履歴情報に対応する回に最も近い回で表示された主ページのページIDである直近表示主ページIDを含み、
前記処理部は、表示対象の副ページのページIDである履歴ページID並びに前記複数の主ページの中で最も新しい回で表示された主ページのページIDである直近表示主ページIDを含む履歴情報が予め定められた数以上あるか否かを判定し、
前記表示制御部は、当該判定の結果に応じた情報を表示する
ことを特徴とする請求項1または2記載のページ表示制御装置。
【請求項4】
前記履歴情報は、前記複数の主ページの中で当該履歴情報に対応する回に最も近い回で表示された主ページのページIDである直近表示主ページIDを含み、
前記処理部は、前記複数の主ページの中で最も新しい回で表示された主ページのページIDである直近表示主ページIDを含む履歴情報が予め定められた数以上あるか否かを判定し、
前記表示制御部は、当該判定の結果に応じた情報を表示する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のページ表示制御装置。
【請求項5】
前記ページ情報は、該当ページに対応する最短表示時間長を含み、
前記履歴情報は、該当ページに対応する表示開始時刻を含み、
前記処理部は、表示対象のページが選択および表示される際に、前記履歴情報記憶部から現在表示されているページの履歴情報を検索し、履歴情報から表示開始時刻を読み出し、前記ページ情報記憶部から現在表示されているページのページ情報を検索し、ページ情報から最短表示時間長を読み出し、当該表示開始時刻から現在までの時間長が最短表示時間長より短いか否かを判定し、
前記表示制御部は、当該表示開始時刻から現在までの時間長が最短表示時間長より短いなら、前記読み出したページに対し、該ページに関連する情報を知るための情報を埋め込み、該情報が埋め込まれたページを表示する、または、当該読み出したページ並びに当該関連する情報を知るための情報を含むページを表示する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のページ表示制御装置。
【請求項6】
ページ表示制御装置の動作方法であって、
前記ページ表示制御装置は、
複数のページを構成する複数の主ページ並びに複数の副ページを有するページデータベースと、
前記各主ページについて主ページのページID並びに当該主ページに関連するページのページIDである関連ページID並びに当該主ページについての前記複数の主ページの中での正しい選択および表示の順序を示す表示順序値を含むページ情報を有し且つ前記各副ページについて副ページのページID並びに当該副ページに関連するページのページIDである関連ページIDを含むページ情報を有するページ情報記憶部と、
選択されたページを表示する処理が複数回なされたときの各回について当該回で表示されたページのページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を有する履歴情報記憶部とを備え、
前記動作方法は、
前記ページ表示制御装置の処理部が、表示対象の主ページであるページが選択および表示される際に、前記履歴情報記憶部から主ページIDである履歴ページIDを含む履歴情報を検索し、前記ページ情報記憶部から当該主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、該表示順序値の最大値を求め、前記ページ情報記憶部から当該表示対象の主ページの主ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報から表示順序値を読み出し、当該表示順序値が当該最大値よりも大きいか否かを判定し、当該表示順序値が当該最大値未満なら、前記ページ情報記憶部から当該表示対象のぺージIDである関連ページIDを含むページ情報を検索し、該ページ情報からページIDを読み出す工程と、
前記ページ表示制御装置の表示制御部が、前記ページデータベースから当該表示対象のページを読み出し、該ページに対し、当該読み出したページIDに対応するページへリンクするためのリンク情報を埋め込み、該リンク情報が埋め込まれたページを表示する工程と
を備えることを特徴とするページ表示制御装置の動作方法。
【請求項7】
前記ページ情報は、該当ページに対応する最短表示時間長を含み、
前記履歴情報は、該当ページに対応する表示開始時刻を含み、
前記処理部は、表示対象のページが選択および表示される際に、前記履歴情報記憶部から現在表示されているページの履歴情報を検索し、履歴情報から表示開始時刻を読み出し、前記ページ情報記憶部から現在表示されているページのページ情報を検索し、ページ情報から最短表示時間長を読み出し、当該表示開始時刻から現在までの時間長が最短表示時間長より短いか否かを判定し、
前記表示制御部は、当該表示開始時刻から現在までの時間長が最短表示時間長より短いなら、前記読み出したページに対し、該ページに関連する情報を知るための情報を埋め込み、該情報が埋め込まれたページを表示する、または、当該読み出したページ並びに当該関連する情報を知るための情報を含むページを表示する
ことを特徴とする請求項6記載のページ表示制御装置の動作方法。
【請求項8】
請求項1ないし5のいずれかに記載のページ表示制御装置としてとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−79163(P2012−79163A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−224926(P2010−224926)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】