ペーパーホルダー
【課題】低位置に配置した場合にも容易にトイレットロールを利用できるペーパーホルダーを提供する。
【解決手段】トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持するロール支持部55を備える。ロール支持部55で支持されたトイレットロールの前方に位置してトイレットロールの下部から紙を前側に出すための紙出口81を備える。紙出口81の下縁部がトイレットロールの下部から引き出された紙を下から支持する紙支持部83を構成する。紙支持部83よりも前方且つ上方に紙出口81から引き出された紙を切断するための切断部77が設けられる。
【解決手段】トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持するロール支持部55を備える。ロール支持部55で支持されたトイレットロールの前方に位置してトイレットロールの下部から紙を前側に出すための紙出口81を備える。紙出口81の下縁部がトイレットロールの下部から引き出された紙を下から支持する紙支持部83を構成する。紙支持部83よりも前方且つ上方に紙出口81から引き出された紙を切断するための切断部77が設けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレットロールを支持するペーパーホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、老人、身体障害者、病人等が利用する介護用の可搬便器に設けられるペーパーホルダーが開示されている。
【0003】
ところで、一般的なペーパーホルダーは、トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持する。そして、トイレットロールを使用する場合、トイレットペーパーから下側に向けて紙を引き出し、この引き出した紙をペーパーホルダーに設けられた刃等で切断する。
【0004】
ここで、特許文献1のペーパーホルダーは便器側面に設けられており、利用者が着座する便座よりも低位置に配置されている。このため、トイレットロールから下方に紙を引き出す際、便座に着座した利用者は下方に大きく手を伸ばす必要があり、便座上に着座した利用者にとってトイレットロールが利用し難くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−196469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、比較的低位置に配置した場合にも容易にトイレットロールを利用できるペーパーホルダーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明のペーパーホルダーは、トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持するロール支持部と、このロール支持部で支持されたトイレットロールの前方に位置して当該トイレットロールの下部から紙を前側に出すための紙出口を備え、この紙出口の下縁部が前記トイレットロールの下部から引き出された紙を下から支持する紙支持部を構成し、この紙支持部よりも前方且つ上方に前記紙出口から引き出された紙を切断するための切断部が設けられたことを特徴とする。
【0008】
また、前記ロール支持部が前記トイレットロールを受けて下方から支持するロール受部を有し、このロール受部の前部に前記紙出口が形成されることが好ましい。
【0009】
また、前記ロール受部は前記トイレットロールの下面に線接触又は点接触する接触部を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にあっては、ペーパーホルダーを低位置に配置した場合にも容易にトイレットロールを利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態のペーパーホルダーの斜視図である。
【図2】便蓋を起立位置に配置した際の可搬便器の斜視図である。
【図3】便器外郭の斜視図である。
【図4】可搬便器の側面断面図である。
【図5】図2において便座の図示を省略した斜視図である。
【図6】台座の斜視図である。
【図7】可搬便器の肘掛設置体の内部構造を示す一部破断した斜視図である。
【図8】肘掛けの斜視図である。
【図9】ペーパーホルダーを示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【図10】図9(b)のA−A断面図である。
【図11】トイレットロールを収納したペーパーホルダーの斜視図である。
【図12】トイレットロールを収納したペーパーホルダーの斜視図であり、(a)はトイレットロールの紙を上方に引き出した状態を示し、(b)は前記引き出した紙を切断した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。図2に示されるように、本実施形態のペーパーホルダー10は、老人、身体障害者、病人等が利用する介護用の便器として、設置位置を容易に変更できる可搬便器1に着脱自在に取り付けられる。
【0013】
可搬便器1は、床上に配置される台座2と、台座2に高さ調節可能に支持される便器外郭3と、便器外郭3の後端部に左右軸回りに回動自在に連結される、便座4及び便蓋5と、便器外郭3の内側に設けられる汚物受け6を備えている。なお、前記「左右軸回り」とは、回転軸方向が左右方向と平行であることを意味する。
【0014】
可搬便器1は、便器外郭3の後端部上に立設される背もたれ7と、便器外郭3の左右両側端部に立設される高さ調節可能な肘掛け8を備えた、椅子型の便器となっている。また、可搬便器1はペーパーホルダー10とは別にトイレットロール9を支持するためのペーパーハンガー11を備えており、ペーパーハンガー11も便器外郭3に着脱自在に取り付けられている。
【0015】
図3に示されるように、便器外郭3の上面の左右方向中央部には下方に凹没した凹没部16が形成されている。また、便器外郭3の上面部中央には凹没部16の底部中央を上下に貫通する上開口17が形成されている。
【0016】
汚物受け6は、上開口17を介して、図4に示されるように便器外郭3内に収納されている。汚物受け6は、屎尿を受ける便容器19と、便容器19が収納される防汚容器20とで構成された二重容器からなる。図4中21は用便後における便容器19の上開口を閉塞する容器蓋であり、容器蓋21は用便時に便容器19から取り外される。なお、取り外した容器蓋21は、図4に二点鎖線で示すように台座2上に起立させることができる。
【0017】
図5に示されるように防汚容器20の上縁部には外方に突出した防汚容器被載置部22が周方向の全長に亘って形成されている。防汚容器20は上開口17を介して便器外郭3内に出し入れ可能に挿入されている。
【0018】
防汚容器20は、防汚容器被載置部22を便器外郭3の上開口17の周縁部を含む凹没部16の底部上に載置することで懸架されている。
【0019】
便容器19の上縁部には、外方に突出した便容器被載置部24が周方向の全長に亘って形成されている。便容器19は防汚容器20内に上方から出し入れ可能に挿入され、便容器被載置部24を防汚容器20の防汚容器被載置部22の内周部上に載置することで、防汚容器20に懸架されている。
【0020】
図6に示されるように、台座2の後端部には複数のキャスター30が設けられ、このキャスター30を利用して可搬便器1を床上で走行できるようになっている。
【0021】
図2に示されるように便器外郭3の上面の左右両側端部上には肘掛設置体60が取り付けられ、各肘掛設置体60には肘掛け8が立設されている。
【0022】
各肘掛け8は、肘を載せる肘載部62の前後から下方に向けて円筒状の柱部63を突出したものである。各肘掛け8の前後の柱部63は対応する肘掛設置体60に上下位置調節可能に取り付けられ、これにより肘掛け8は高さ調節自在となっている。以下、肘掛け8の高さ調節機構について説明する。
【0023】
各肘掛設置体60の外郭を構成するケース68の上面部前後2箇所には、上下両方向に突出した円筒状のガイド筒部61が形成されている。各ガイド筒部61の内側には上方から対応する肘掛け8の柱部63が上下方向にスライド自在に挿入されている。図8に示されるように、各肘掛け8の前側の柱部63の後面及び後側の柱部63の前面には、ストッパー嵌込溝72が上下に等間隔で複数形成されており、これらストッパー嵌込溝72は柱部63においてガイド筒部61に挿入される下部に設けられている。
【0024】
各ガイド筒部61のケース68の上面部からケース68内の下方に向けて突出する下突出部64には、図7に示されるように通孔65が形成されている。前側のガイド筒部61が有する通孔65は下突出部64の後端部に位置し、後側のガイド筒部61が有する通孔65は下突出部64の前端部に位置している。
【0025】
各肘掛設置体60のケース68内の前後には、対応するガイド筒部61の下突出部64に対向するスライダー66が前後方向にスライド自在に内装されている。前側のスライダー66は前側のガイド筒部61の下突出部64の後方に配置され、後側のスライダー66は後側のガイド筒部61の下突出部64の前方に配置されている。また、各肘掛設置体60のケース68には、各スライダー66を対応するガイド筒部61側に付勢するばね71が内装されている。
【0026】
各スライダー66には対応するガイド筒部61側に向けて突出したストッパー部67が形成され、各ストッパー部67は対応するガイド筒部61の通孔65に挿入されている。
【0027】
各スライダー66は、ばね71の付勢力以外の外力が加わっていない状態では、図7の紙面左側に示されるようにばね71により対応するガイド筒部61に押し付けられる。この際、各ストッパー部67の先端部は対応する肘掛け8のストッパー嵌込溝72に嵌め込まれ、肘掛け8の柱部63の上下方向の移動規制がなされる。また、図7の紙面右側に示されるように各スライダー66がばね71に抗して対応するガイド筒部61と反対側に移動すると、前記ストッパー部67がストッパー嵌込溝72から抜け出し、前記柱部63の上下方向の移動規制が解除される。
【0028】
各スライダー66にはケース68の外側面部に形成された操作用孔69を介して可搬便器1の外側に臨む操作部70が形成されている。前後のスライダー66の操作部70はケース68の外側から前後の操作用孔69に挿入した指で摘むことができ、これによって前後のスライダー66を互いに近づく方向に移動することができる。
【0029】
各肘掛け8の高さ調節を行うには、まず前述のように前後のスライダー66の操作部70を操作して、前後のスライダー66をばね71に抗って近づけ、前後の柱部63の上下方向の移動規制を解除した状態とする。続いて、肘掛け8が所望の高さとなるよう、前後のガイド筒部61に挿入された柱部63を上下に移動し、前記指による前後のスライダー66を近づける力を解除する。すると、前後のスライダー66はばね71の付勢力によって対応するガイド筒部61側に移動し、前後のスライダー66のストッパー部67が対応する肘掛け8のストッパー嵌込溝72に嵌め込まれ、肘掛け8の柱部63の上下方向の移動が規制される。このようにして、各肘掛け8の高さ調節は行われる。
【0030】
ペーパーホルダー10は、図2のように背面側を可搬便器1側に向け、左右方向を可搬便器1の前後に向けた状態で、便器外郭3のガイド筒部61に取り付けられる。
【0031】
図1に示されるように、ペーパーホルダー10は、ロール支持部55と、便器外郭3のガイド筒部61に着脱自在に取り付けられる被取付体76を備えており、ロール支持部55によりトイレットロール9の軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持する。
【0032】
ロール支持部55は、前面部を後面部よりも低くした側断面略J字状の支持片部56と、支持片部56の両側縁部から側断面略J字状の支持片部56の内方に向けて突出する側片部58で構成されている。
【0033】
図11に示されるように、トイレットロール9は、ロール支持部55の内側に上方から収納され、これにより軸回り方向に回転自在に支持される。この収納状態では、トイレットロール9の外周面が支持片部56に沿うと共にトイレットロール9の軸方向両側の端面が対応する側片部58の内面に沿う。なお、トイレットロール9はその下端部が紙82を引き出す方向となる前方に向かって回動する向きでロール支持部55に収納される。
【0034】
図1に示されるように支持片部56の後面部上部の背面には被取付体76が取り付けられている。被取付体76は上下方向の複数箇所をビス78により支持片部56に固着することで支持片部56に取り付けられる。
【0035】
被取付体76には平面視で後方に開口する略C字状の嵌着部80が形成されている。図9(b)に示されるように、嵌着部80の上端部左右両側の内面には突起79が形成されている。
【0036】
ペーパーホルダー10は、前記嵌着部80を弾性変形させて図2のようにガイド筒部61の外側に嵌め込むことで便器外郭3に取り付けられ、これにより便座4に座った利用者の太股と略同レベルに配置される。
【0037】
この取付状態では、嵌着部80の内面に形成された両突起79がガイド筒部61の外周面に押圧されて、嵌着部80はガイド筒部61にしっかりと取り付けられる。
【0038】
嵌着部80をガイド筒部61に嵌め込むにあたっては、嵌着部80を肘掛け8のガイド筒部61よりも小径の柱部63に被せ、この後、ペーパーホルダー10を下方に移動して、嵌着部80をガイド筒部61に嵌め込むのがよい。このようにすると、嵌着部80は小径の柱部63に対しては大きく弾性変形させることなく被せることができ、且つ、ガイド筒部61には上方から嵌着部80を大きく弾性変形させることなく嵌め込むことができる。従って、嵌着部80をガイド筒部61に容易に嵌め込むことができる。
【0039】
支持片部56の下部は、図10に示されるように、側断面で下に突となる略半円弧状のロール受部57で構成されている。この略半円弧状のロール受部57の内径は未使用のトイレットロール9の外径と略同じ寸法にしてあり、トイレットロール9はロール受部57によって下方から支持される。
【0040】
ロール支持部55の前面部はロール受部57の前部により構成されている。ロール受部57の前部には、前記ロール受部57で受けられたトイレットロール9の前方に位置して当該トイレットロール9の下部から紙82を前側に引き出すための紙出口81が形成されている。紙出口81はロール受部57の左右方向の全長に亘って形成され、正面視矩形状をしている。また、この矩形状の紙出口81の下縁部は前記トイレットロール9の下部から引き出された紙82を下から支持する紙支持部83を構成している。
【0041】
ロール支持部55の前面部の上端部には前斜め下方に向けて突出する刃台部84が左右方向の全長に亘って形成されている。刃台部84には刃体85が刃台部84の前側の面に沿って取り付けられており、刃体85は刃台部84の左右方向の略全長に亘っている。刃体85の刃先は、トイレットロール9から引き出された紙82を切断するための切断部77を構成する。なお、切断部77は刃体85で構成されるものに限られず、例えばロール支持部55に板状部を形成して、この板状部の縁部で切断部77を構成しても構わない。
【0042】
刃体85の先端部は刃台部84よりも下方に突出し、該刃体85の刃先、すなわち切断部77は、前記紙出口81から前斜め上方に引き出された紙82と直交する向きとなるよう前斜め下方に向けられている。また、切断部77は前記紙支持部83よりも前方且つ上方で、紙出口81の上縁よりも前方且つ上方に位置し、さらにロール支持部55で支持されたトイレットロール9が未使用の場合、当該トイレットロール9の下部前方に位置する。
【0043】
ロール受部57の下端部には、側断面形状が下に突となる円弧状の弧状部74が形成されている。ロール受部57の下部において弧状部74を挟む前後には、トイレットロール9の下面に接触する接触部75が形成されている。前側の接触部75は弧状部74の前端から前斜め上方に向けて突出し、後側の接触部75は弧状部74の後端から後斜め上方に向けて突出している。両接触部75は弧状部74を介して滑らかに連続し、このうち、前側の接触部75の前縁部は、前記紙支持部83が構成されている。
【0044】
両接触部75は共に側断面形状が直線状に形成されており、ロール支持部55に収納されたトイレットロール9の下面に線接触で接触する。
【0045】
ペーパーホルダー10で支持したトイレットロール9の使用は例えば以下のように行われる。まず、図11に示されるようにトイレットロール9の紙出口81から引き出されて紙支持部83の前側に垂れた紙82を手で持つ。次に図12(a)のように前記紙82を使用分だけ切断部77よりも上方に位置するように引き上げる。続いて、このように引き上げられた紙82を捻って図12(b)のように切断部77で切断する。このようにトイレットロール9の紙82が切断されると、当該紙82の紙支持部83で支持された箇所から切断端部までの部分が自重により垂れ下がり、図11のように再び紙出口81から引き出された紙82の上端部が紙支持部83により下方(裏側)から支持された状態に戻る。
【0046】
以上説明したペーパーホルダー10は、ロール支持部55で支持されたトイレットロール9の前方に位置してトイレットロール9の下部から紙82を前側に出すための紙出口81を備えている。そして、紙出口81の下縁部が前記トイレットロール9の下部から引き出された紙82を下から支持する紙支持部83を構成し、紙出口81から引き出された紙82を切断するための切断部77が紙支持部83よりも前方且つ上方に設けられている。このため、トイレットロール9の紙82を切断部77で切断する際には、紙82を上方に引き上げればよい。従って、本実施形態のようにペーパーホルダー10を比較的低位置に配置した場合には、紙82を切断するにあたって紙82を持った手を下方に大きく伸ばす必要がなく、体の不自由な人等でも容易にトイレットロールを利用することができる。また、紙出口81から引き出された紙82を切断部77で切断した際には、図11のようにトイレットロール9の紙82の紙支持部83で支持された箇所から切断端部までの部分が紙出口81から引き出された状態となる。このためトイレットロール9を利用する際に、トイレットロール9の紙82を紙出口81から引き出す必要がなく、この点でもトイレットロール9を容易に利用できる。
【0047】
また、本実施形態ではロール支持部55がトイレットロール9を受けて下方から支持するロール受部57を有しているので、ロール支持部55により、図11のように芯のあるトイレットロール9だけでなく、無芯のトイレットロール9を支持することができる。また、トイレットロール9を使用してトイレットロール9の径が小さくなった場合にも、トイレットロール9の径が大きい場合と同様にトイレットロール9の紙82を紙支持部83で支持することができる。つまり、トイレットロール9の径が小さくなった場合にも、トイレットロール9の紙82の紙支持部83で支持された箇所から切断端部までの部分を紙出口81から引き出された状態とすることができる。なお、本実施形態のロール支持部55はトイレットロール9を回転自在に受けるものであるが、ロール支持部55はトイレットロール9の芯を回転自在に支持する軸等で構成してもよい。
【0048】
また、本実施形態のロール受部57はトイレットロール9の下面に線接触する接触部75を有している。このため、トイレットロール9の回転する際の抵抗を小さくしてトイレットロール9から紙82をスムーズに引き出すことができる。なお、本実施形態の接触部75はトイレットロール9の下面に線接触するものであるが、例えばロール受部57から上方に突出する点状の突起等で接触部を構成してもよい。この場合、接触部をトイレットロール9の下面に点接触させることができ、上記と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0049】
9 トイレットロール
10 ペーパーホルダー
55 ロール支持部
57 ロール受部
75 接触部
77 切断部
81 紙出口
82 紙
83 紙支持部
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレットロールを支持するペーパーホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、老人、身体障害者、病人等が利用する介護用の可搬便器に設けられるペーパーホルダーが開示されている。
【0003】
ところで、一般的なペーパーホルダーは、トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持する。そして、トイレットロールを使用する場合、トイレットペーパーから下側に向けて紙を引き出し、この引き出した紙をペーパーホルダーに設けられた刃等で切断する。
【0004】
ここで、特許文献1のペーパーホルダーは便器側面に設けられており、利用者が着座する便座よりも低位置に配置されている。このため、トイレットロールから下方に紙を引き出す際、便座に着座した利用者は下方に大きく手を伸ばす必要があり、便座上に着座した利用者にとってトイレットロールが利用し難くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−196469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、比較的低位置に配置した場合にも容易にトイレットロールを利用できるペーパーホルダーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明のペーパーホルダーは、トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持するロール支持部と、このロール支持部で支持されたトイレットロールの前方に位置して当該トイレットロールの下部から紙を前側に出すための紙出口を備え、この紙出口の下縁部が前記トイレットロールの下部から引き出された紙を下から支持する紙支持部を構成し、この紙支持部よりも前方且つ上方に前記紙出口から引き出された紙を切断するための切断部が設けられたことを特徴とする。
【0008】
また、前記ロール支持部が前記トイレットロールを受けて下方から支持するロール受部を有し、このロール受部の前部に前記紙出口が形成されることが好ましい。
【0009】
また、前記ロール受部は前記トイレットロールの下面に線接触又は点接触する接触部を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にあっては、ペーパーホルダーを低位置に配置した場合にも容易にトイレットロールを利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態のペーパーホルダーの斜視図である。
【図2】便蓋を起立位置に配置した際の可搬便器の斜視図である。
【図3】便器外郭の斜視図である。
【図4】可搬便器の側面断面図である。
【図5】図2において便座の図示を省略した斜視図である。
【図6】台座の斜視図である。
【図7】可搬便器の肘掛設置体の内部構造を示す一部破断した斜視図である。
【図8】肘掛けの斜視図である。
【図9】ペーパーホルダーを示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【図10】図9(b)のA−A断面図である。
【図11】トイレットロールを収納したペーパーホルダーの斜視図である。
【図12】トイレットロールを収納したペーパーホルダーの斜視図であり、(a)はトイレットロールの紙を上方に引き出した状態を示し、(b)は前記引き出した紙を切断した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。図2に示されるように、本実施形態のペーパーホルダー10は、老人、身体障害者、病人等が利用する介護用の便器として、設置位置を容易に変更できる可搬便器1に着脱自在に取り付けられる。
【0013】
可搬便器1は、床上に配置される台座2と、台座2に高さ調節可能に支持される便器外郭3と、便器外郭3の後端部に左右軸回りに回動自在に連結される、便座4及び便蓋5と、便器外郭3の内側に設けられる汚物受け6を備えている。なお、前記「左右軸回り」とは、回転軸方向が左右方向と平行であることを意味する。
【0014】
可搬便器1は、便器外郭3の後端部上に立設される背もたれ7と、便器外郭3の左右両側端部に立設される高さ調節可能な肘掛け8を備えた、椅子型の便器となっている。また、可搬便器1はペーパーホルダー10とは別にトイレットロール9を支持するためのペーパーハンガー11を備えており、ペーパーハンガー11も便器外郭3に着脱自在に取り付けられている。
【0015】
図3に示されるように、便器外郭3の上面の左右方向中央部には下方に凹没した凹没部16が形成されている。また、便器外郭3の上面部中央には凹没部16の底部中央を上下に貫通する上開口17が形成されている。
【0016】
汚物受け6は、上開口17を介して、図4に示されるように便器外郭3内に収納されている。汚物受け6は、屎尿を受ける便容器19と、便容器19が収納される防汚容器20とで構成された二重容器からなる。図4中21は用便後における便容器19の上開口を閉塞する容器蓋であり、容器蓋21は用便時に便容器19から取り外される。なお、取り外した容器蓋21は、図4に二点鎖線で示すように台座2上に起立させることができる。
【0017】
図5に示されるように防汚容器20の上縁部には外方に突出した防汚容器被載置部22が周方向の全長に亘って形成されている。防汚容器20は上開口17を介して便器外郭3内に出し入れ可能に挿入されている。
【0018】
防汚容器20は、防汚容器被載置部22を便器外郭3の上開口17の周縁部を含む凹没部16の底部上に載置することで懸架されている。
【0019】
便容器19の上縁部には、外方に突出した便容器被載置部24が周方向の全長に亘って形成されている。便容器19は防汚容器20内に上方から出し入れ可能に挿入され、便容器被載置部24を防汚容器20の防汚容器被載置部22の内周部上に載置することで、防汚容器20に懸架されている。
【0020】
図6に示されるように、台座2の後端部には複数のキャスター30が設けられ、このキャスター30を利用して可搬便器1を床上で走行できるようになっている。
【0021】
図2に示されるように便器外郭3の上面の左右両側端部上には肘掛設置体60が取り付けられ、各肘掛設置体60には肘掛け8が立設されている。
【0022】
各肘掛け8は、肘を載せる肘載部62の前後から下方に向けて円筒状の柱部63を突出したものである。各肘掛け8の前後の柱部63は対応する肘掛設置体60に上下位置調節可能に取り付けられ、これにより肘掛け8は高さ調節自在となっている。以下、肘掛け8の高さ調節機構について説明する。
【0023】
各肘掛設置体60の外郭を構成するケース68の上面部前後2箇所には、上下両方向に突出した円筒状のガイド筒部61が形成されている。各ガイド筒部61の内側には上方から対応する肘掛け8の柱部63が上下方向にスライド自在に挿入されている。図8に示されるように、各肘掛け8の前側の柱部63の後面及び後側の柱部63の前面には、ストッパー嵌込溝72が上下に等間隔で複数形成されており、これらストッパー嵌込溝72は柱部63においてガイド筒部61に挿入される下部に設けられている。
【0024】
各ガイド筒部61のケース68の上面部からケース68内の下方に向けて突出する下突出部64には、図7に示されるように通孔65が形成されている。前側のガイド筒部61が有する通孔65は下突出部64の後端部に位置し、後側のガイド筒部61が有する通孔65は下突出部64の前端部に位置している。
【0025】
各肘掛設置体60のケース68内の前後には、対応するガイド筒部61の下突出部64に対向するスライダー66が前後方向にスライド自在に内装されている。前側のスライダー66は前側のガイド筒部61の下突出部64の後方に配置され、後側のスライダー66は後側のガイド筒部61の下突出部64の前方に配置されている。また、各肘掛設置体60のケース68には、各スライダー66を対応するガイド筒部61側に付勢するばね71が内装されている。
【0026】
各スライダー66には対応するガイド筒部61側に向けて突出したストッパー部67が形成され、各ストッパー部67は対応するガイド筒部61の通孔65に挿入されている。
【0027】
各スライダー66は、ばね71の付勢力以外の外力が加わっていない状態では、図7の紙面左側に示されるようにばね71により対応するガイド筒部61に押し付けられる。この際、各ストッパー部67の先端部は対応する肘掛け8のストッパー嵌込溝72に嵌め込まれ、肘掛け8の柱部63の上下方向の移動規制がなされる。また、図7の紙面右側に示されるように各スライダー66がばね71に抗して対応するガイド筒部61と反対側に移動すると、前記ストッパー部67がストッパー嵌込溝72から抜け出し、前記柱部63の上下方向の移動規制が解除される。
【0028】
各スライダー66にはケース68の外側面部に形成された操作用孔69を介して可搬便器1の外側に臨む操作部70が形成されている。前後のスライダー66の操作部70はケース68の外側から前後の操作用孔69に挿入した指で摘むことができ、これによって前後のスライダー66を互いに近づく方向に移動することができる。
【0029】
各肘掛け8の高さ調節を行うには、まず前述のように前後のスライダー66の操作部70を操作して、前後のスライダー66をばね71に抗って近づけ、前後の柱部63の上下方向の移動規制を解除した状態とする。続いて、肘掛け8が所望の高さとなるよう、前後のガイド筒部61に挿入された柱部63を上下に移動し、前記指による前後のスライダー66を近づける力を解除する。すると、前後のスライダー66はばね71の付勢力によって対応するガイド筒部61側に移動し、前後のスライダー66のストッパー部67が対応する肘掛け8のストッパー嵌込溝72に嵌め込まれ、肘掛け8の柱部63の上下方向の移動が規制される。このようにして、各肘掛け8の高さ調節は行われる。
【0030】
ペーパーホルダー10は、図2のように背面側を可搬便器1側に向け、左右方向を可搬便器1の前後に向けた状態で、便器外郭3のガイド筒部61に取り付けられる。
【0031】
図1に示されるように、ペーパーホルダー10は、ロール支持部55と、便器外郭3のガイド筒部61に着脱自在に取り付けられる被取付体76を備えており、ロール支持部55によりトイレットロール9の軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持する。
【0032】
ロール支持部55は、前面部を後面部よりも低くした側断面略J字状の支持片部56と、支持片部56の両側縁部から側断面略J字状の支持片部56の内方に向けて突出する側片部58で構成されている。
【0033】
図11に示されるように、トイレットロール9は、ロール支持部55の内側に上方から収納され、これにより軸回り方向に回転自在に支持される。この収納状態では、トイレットロール9の外周面が支持片部56に沿うと共にトイレットロール9の軸方向両側の端面が対応する側片部58の内面に沿う。なお、トイレットロール9はその下端部が紙82を引き出す方向となる前方に向かって回動する向きでロール支持部55に収納される。
【0034】
図1に示されるように支持片部56の後面部上部の背面には被取付体76が取り付けられている。被取付体76は上下方向の複数箇所をビス78により支持片部56に固着することで支持片部56に取り付けられる。
【0035】
被取付体76には平面視で後方に開口する略C字状の嵌着部80が形成されている。図9(b)に示されるように、嵌着部80の上端部左右両側の内面には突起79が形成されている。
【0036】
ペーパーホルダー10は、前記嵌着部80を弾性変形させて図2のようにガイド筒部61の外側に嵌め込むことで便器外郭3に取り付けられ、これにより便座4に座った利用者の太股と略同レベルに配置される。
【0037】
この取付状態では、嵌着部80の内面に形成された両突起79がガイド筒部61の外周面に押圧されて、嵌着部80はガイド筒部61にしっかりと取り付けられる。
【0038】
嵌着部80をガイド筒部61に嵌め込むにあたっては、嵌着部80を肘掛け8のガイド筒部61よりも小径の柱部63に被せ、この後、ペーパーホルダー10を下方に移動して、嵌着部80をガイド筒部61に嵌め込むのがよい。このようにすると、嵌着部80は小径の柱部63に対しては大きく弾性変形させることなく被せることができ、且つ、ガイド筒部61には上方から嵌着部80を大きく弾性変形させることなく嵌め込むことができる。従って、嵌着部80をガイド筒部61に容易に嵌め込むことができる。
【0039】
支持片部56の下部は、図10に示されるように、側断面で下に突となる略半円弧状のロール受部57で構成されている。この略半円弧状のロール受部57の内径は未使用のトイレットロール9の外径と略同じ寸法にしてあり、トイレットロール9はロール受部57によって下方から支持される。
【0040】
ロール支持部55の前面部はロール受部57の前部により構成されている。ロール受部57の前部には、前記ロール受部57で受けられたトイレットロール9の前方に位置して当該トイレットロール9の下部から紙82を前側に引き出すための紙出口81が形成されている。紙出口81はロール受部57の左右方向の全長に亘って形成され、正面視矩形状をしている。また、この矩形状の紙出口81の下縁部は前記トイレットロール9の下部から引き出された紙82を下から支持する紙支持部83を構成している。
【0041】
ロール支持部55の前面部の上端部には前斜め下方に向けて突出する刃台部84が左右方向の全長に亘って形成されている。刃台部84には刃体85が刃台部84の前側の面に沿って取り付けられており、刃体85は刃台部84の左右方向の略全長に亘っている。刃体85の刃先は、トイレットロール9から引き出された紙82を切断するための切断部77を構成する。なお、切断部77は刃体85で構成されるものに限られず、例えばロール支持部55に板状部を形成して、この板状部の縁部で切断部77を構成しても構わない。
【0042】
刃体85の先端部は刃台部84よりも下方に突出し、該刃体85の刃先、すなわち切断部77は、前記紙出口81から前斜め上方に引き出された紙82と直交する向きとなるよう前斜め下方に向けられている。また、切断部77は前記紙支持部83よりも前方且つ上方で、紙出口81の上縁よりも前方且つ上方に位置し、さらにロール支持部55で支持されたトイレットロール9が未使用の場合、当該トイレットロール9の下部前方に位置する。
【0043】
ロール受部57の下端部には、側断面形状が下に突となる円弧状の弧状部74が形成されている。ロール受部57の下部において弧状部74を挟む前後には、トイレットロール9の下面に接触する接触部75が形成されている。前側の接触部75は弧状部74の前端から前斜め上方に向けて突出し、後側の接触部75は弧状部74の後端から後斜め上方に向けて突出している。両接触部75は弧状部74を介して滑らかに連続し、このうち、前側の接触部75の前縁部は、前記紙支持部83が構成されている。
【0044】
両接触部75は共に側断面形状が直線状に形成されており、ロール支持部55に収納されたトイレットロール9の下面に線接触で接触する。
【0045】
ペーパーホルダー10で支持したトイレットロール9の使用は例えば以下のように行われる。まず、図11に示されるようにトイレットロール9の紙出口81から引き出されて紙支持部83の前側に垂れた紙82を手で持つ。次に図12(a)のように前記紙82を使用分だけ切断部77よりも上方に位置するように引き上げる。続いて、このように引き上げられた紙82を捻って図12(b)のように切断部77で切断する。このようにトイレットロール9の紙82が切断されると、当該紙82の紙支持部83で支持された箇所から切断端部までの部分が自重により垂れ下がり、図11のように再び紙出口81から引き出された紙82の上端部が紙支持部83により下方(裏側)から支持された状態に戻る。
【0046】
以上説明したペーパーホルダー10は、ロール支持部55で支持されたトイレットロール9の前方に位置してトイレットロール9の下部から紙82を前側に出すための紙出口81を備えている。そして、紙出口81の下縁部が前記トイレットロール9の下部から引き出された紙82を下から支持する紙支持部83を構成し、紙出口81から引き出された紙82を切断するための切断部77が紙支持部83よりも前方且つ上方に設けられている。このため、トイレットロール9の紙82を切断部77で切断する際には、紙82を上方に引き上げればよい。従って、本実施形態のようにペーパーホルダー10を比較的低位置に配置した場合には、紙82を切断するにあたって紙82を持った手を下方に大きく伸ばす必要がなく、体の不自由な人等でも容易にトイレットロールを利用することができる。また、紙出口81から引き出された紙82を切断部77で切断した際には、図11のようにトイレットロール9の紙82の紙支持部83で支持された箇所から切断端部までの部分が紙出口81から引き出された状態となる。このためトイレットロール9を利用する際に、トイレットロール9の紙82を紙出口81から引き出す必要がなく、この点でもトイレットロール9を容易に利用できる。
【0047】
また、本実施形態ではロール支持部55がトイレットロール9を受けて下方から支持するロール受部57を有しているので、ロール支持部55により、図11のように芯のあるトイレットロール9だけでなく、無芯のトイレットロール9を支持することができる。また、トイレットロール9を使用してトイレットロール9の径が小さくなった場合にも、トイレットロール9の径が大きい場合と同様にトイレットロール9の紙82を紙支持部83で支持することができる。つまり、トイレットロール9の径が小さくなった場合にも、トイレットロール9の紙82の紙支持部83で支持された箇所から切断端部までの部分を紙出口81から引き出された状態とすることができる。なお、本実施形態のロール支持部55はトイレットロール9を回転自在に受けるものであるが、ロール支持部55はトイレットロール9の芯を回転自在に支持する軸等で構成してもよい。
【0048】
また、本実施形態のロール受部57はトイレットロール9の下面に線接触する接触部75を有している。このため、トイレットロール9の回転する際の抵抗を小さくしてトイレットロール9から紙82をスムーズに引き出すことができる。なお、本実施形態の接触部75はトイレットロール9の下面に線接触するものであるが、例えばロール受部57から上方に突出する点状の突起等で接触部を構成してもよい。この場合、接触部をトイレットロール9の下面に点接触させることができ、上記と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0049】
9 トイレットロール
10 ペーパーホルダー
55 ロール支持部
57 ロール受部
75 接触部
77 切断部
81 紙出口
82 紙
83 紙支持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持するロール支持部と、このロール支持部で支持されたトイレットロールの前方に位置して当該トイレットロールの下部から紙を前側に出すための紙出口を備え、この紙出口の下縁部が前記トイレットロールの下部から引き出された紙を下から支持する紙支持部を構成し、この紙支持部よりも前方且つ上方に前記紙出口から引き出された紙を切断するための切断部が設けられたことを特徴とするペーパーホルダー。
【請求項2】
前記ロール支持部が前記トイレットロールを受けて下方から支持するロール受部を有し、このロール受部の前部に前記紙出口が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のペーパーホルダー。
【請求項3】
前記ロール受部は前記トイレットロールの下面に線接触又は点接触する接触部を有することを特徴とする請求項2に記載のペーパーホルダー。
【請求項1】
トイレットロールの軸方向を左右方向と平行にして軸回り方向に回転自在に支持するロール支持部と、このロール支持部で支持されたトイレットロールの前方に位置して当該トイレットロールの下部から紙を前側に出すための紙出口を備え、この紙出口の下縁部が前記トイレットロールの下部から引き出された紙を下から支持する紙支持部を構成し、この紙支持部よりも前方且つ上方に前記紙出口から引き出された紙を切断するための切断部が設けられたことを特徴とするペーパーホルダー。
【請求項2】
前記ロール支持部が前記トイレットロールを受けて下方から支持するロール受部を有し、このロール受部の前部に前記紙出口が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のペーパーホルダー。
【請求項3】
前記ロール受部は前記トイレットロールの下面に線接触又は点接触する接触部を有することを特徴とする請求項2に記載のペーパーホルダー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−152255(P2012−152255A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11590(P2011−11590)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(506218756)パナソニックエイジフリーライフテック株式会社 (12)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(506218756)パナソニックエイジフリーライフテック株式会社 (12)
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