説明

ホットスタンプ箔を用いた箔転写方法および箔転写装置

【課題】被転写材の形状にかかわらず箔転写を容易に行えるようにする。
【解決手段】パーソナル・コンピュータ1およびレーザプリンタ2を用いて、ホットスタンプ箔12の箔層122に、所望パターンの左右反転パターン11をトナー13で印刷する。その後、熱圧着装置3において、パターンが印刷されたホットスタンプ箔12を、パターン印刷面が被転写材14と対向するように被転写材14に重ねた状態で熱圧着して、トナー13を被転写材14に接着させることにより、印刷パターン部分の箔層122aを被転写材14に転写する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットスタンプ箔を用いて被転写材に箔を転写する箔転写方法および箔転写装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被転写材に箔を転写する方法として、従来から箔押(ホットスタンピング)が知られている。この方法は、ベースフイルム、離型層、着色層、蒸着層、及び接着層からなるホットスタンプ箔を、予め所望パターンを形成した専用の金属型で熱圧着することにより、ベースフイルム以外の離型層、着色層、蒸着層及び接着層からなる箔層を軟化させて箔を被転写材に転写する方法である(後掲の特許文献1参照)。また、抜き取りリボンを利用して、サーマルヘッドでホットスタンプ箔から所望パターン以外の箔を抜き取った転写箔を作成し、これを被転写材に箔転写させるようにしたホットスタンピング法が知られている(後掲の特許文献2参照)。
【0003】
しかしながら、従来から一般に行われている箔押では、専用の型で熱圧着することにより箔転写を行うため、装置自体が大型となるばかりか、印刷パターンの違いにより別個の型が必要となり、コストがかかる。また、被転写材の材質に合ったホットスタンプ箔の種類を選択する必要があり、ガラス等の融点の高い被転写材への箔押は困難である。さらに、被転写材の形状(例えば曲面)によっては、直接の箔押が困難な場合がある。
【0004】
一方、特許文献2のホットスタンピング法は、転写箔作成と箔転写の2工程を必要とするものの、一品一様の箔転写が安価な機構や技術で実現できるという利点がある。しかし、本方式は、ホットスタンプ箔から所望パターン以外の箔を抜き取るので、印字率が通常印刷時と逆になり、通常印刷時の印字率が10〜15%であるのに対し、本方式では印字率が85〜90%となる。このため、特に、転写箔を連続して作成するときは、サーマルヘッドの過熱現象が生じ、これが原因で所望パターン以上の箔を抜き取る等の現象が発生する。この結果、転写箔で形成される文字や図形が不鮮明になったりする。また、その転写箔は最終的に被転写材に転写されるが、その際には熱ロール等による箔転写が必要であり、このとき転写箔は箔部分だけでなく全体が加熱状態で押圧されるため、被転写材の箔以外の部分に不要な光沢(俗にいう「てかり」)が発生することがある。
【0005】
一方、下記の特許文献3および特許文献4には、レーザプリンタによりトナーで文字が印刷された用紙(本の表紙)を、箔シートと重ねて熱圧着し、その後、用紙と箔シートとを引き剥がすことにより、用紙の文字印刷部分にのみ箔を接着する箔転写方法が開示されている。しかしながら、これらの文献の方法は、被転写材(用紙)にレーザプリンタで文字を印刷し、この文字部分に箔シートの箔を転写するものであるため、被転写材はレーザプリンタで印刷が可能な薄いシート状の媒体に限られ、厚みのある被転写材や形状の複雑な被転写材への箔転写を行うには、被転写材への文字印刷、箔シートによる熱圧着、および箔シートの剥離といった作業に煩雑さや困難を伴う。
【0006】
【特許文献1】特開平7−186523号公報
【特許文献2】特許第3270822号公報
【特許文献3】特開平8−2098号公報
【特許文献4】特開2000−15944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の課題は、被転写材の形状にかかわらず箔転写を容易に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、文字・図形等のパターンをトナーやインクで箔に直接印刷するという、従来には全くなかった新規な着想に基づいている。すなわち、本発明の箔転写方法は、ホットスタンプ箔に直接トナーまたはインクを印刷する工程と、ホットスタンプ箔の箔層を、トナーまたはインクとともに被転写材に転写する工程とを備えたことを特徴としている。また、本発明の箔転写装置は、ホットスタンプ箔に直接トナーまたはインクを印刷する手段と、ホットスタンプ箔の箔層を、トナーまたはインクとともに被転写材に転写する手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
具体的な実施形態として、本発明の箔転写方法は、ホットスタンプ箔の箔層に、所望パターンの左右反転パターンをトナーまたはインクで直接印刷する工程と、この左右反転パターンが印刷されたホットスタンプ箔を、パターン印刷面が被転写材と対向するように当該被転写材に重ねる工程と、ホットスタンプ箔を被転写材に重ねた状態で熱圧着して、トナーまたはインクを被転写材に接着させることにより、印刷パターン部分の箔層を被転写材に転写する工程とを備える。また、本発明の箔転写装置は、ホットスタンプ箔の箔層に、所望パターンの左右反転パターンをトナーまたはインクで印刷する印刷手段と、この印刷手段により左右反転パターンが印刷されたホットスタンプ箔を、パターン印刷面が被転写材と対向するように当該被転写材に重ねた状態で熱圧着して、トナーまたはインクを被転写材に接着させることにより、印刷パターン部分の箔層を被転写材に転写する転写手段とを備える。
【0010】
本発明の第1実施形態では、印刷手段がトナーによる印刷を行うレーザプリンタから構成され、転写手段がホットローラおよびプラテンを備えた熱圧着装置から構成され、これらが独立したユニットとなっている。これによると、特別な装置を必要とせず、既存のレーザプリンタや熱圧着装置を用いて箔転写を行うことができる。
【0011】
本発明の第2実施形態では、第1実施形態の印刷手段(レーザプリンタ)と転写手段(熱圧着装置)とが一体化されている。これによると、箔転写装置をコンパクトに構成することができる。この場合、レーザプリンタに備わっている定着部を箔転写のための熱圧着装置として兼用すれば、構成はさらに簡単となって安価に実現することができる。
【0012】
本発明の第3実施形態では、印刷手段がインクによる印刷を行うインクジェットプリンタから構成され、転写手段がホットローラおよびプラテンを備えた熱圧着装置から構成され、これらが独立したユニットとなっている。これによると、特別な装置を必要とせず、既存のインクジェットプリンタや熱圧着装置を用いて箔転写を行うことができる。
【0013】
本発明の第4実施形態では、第3実施形態の印刷手段(インクジェットプリンタ)と転写手段(熱圧着装置)とが一体化されている。これによると、箔転写装置をコンパクトに構成することができる。
【0014】
本発明の第5実施形態では、印刷手段がインクリボンにより印刷を行うサーマルプリンタから構成され、転写手段がホットローラおよびプラテンを備えた熱圧着装置から構成され、これらが独立したユニットとなっている。これによると、特別な装置を必要とせず、既存のサーマルプリンタや熱圧着装置を用いて箔転写を行うことができる。
【0015】
本発明の第6実施形態では、第5実施形態の印刷手段(サーマルプリンタ)と転写手段(熱圧着装置)とが一体化されている。これによると、箔転写装置をコンパクトに構成することができる。
【0016】
本発明の第7実施形態では、印刷手段がスクリーン印刷装置から構成され、転写手段がホットローラおよびプラテンを備えた熱圧着装置から構成され、これらが独立したユニットとなっている。これによると、特別な装置を必要とせず、既存のスクリーン印刷装置や熱圧着装置を用いて箔転写を行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ホットスタンプ箔に直接トナーまたはインクを印刷し、トナーやインクを接着剤として利用するので、この箔を転写用の箔として用いることで、厚みのある被転写材や形状の複雑な被転写材に対しても箔転写が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。図1〜図5は、第1実施形態を示した図であって、図1は箔転写装置のシステム構成図、図2はホットスタンプ箔の断面図、図3はホットスタンプ箔の他の例の断面図、図4および図5は本発明の箔転写方法を説明する工程図である。
【0019】
図1において、1はパターン入力手段としてのPC(パーソナル・コンピュータ)であって、本体1a、モニタ1bおよびキーボード1cを備えている。2は印刷手段としてのレーザプリンタであって、PC1の本体1aとケーブル10で接続されている。3は転写手段としての熱圧着装置であって、加熱および加圧を行うためのホットローラ31を備えている。ここでは、熱圧着装置3はPC1から分離しているが、熱圧着装置3をPC1に接続して、PC1側で熱圧着装置3の動作をコントロールするようにしてもよい。以上のPC1、レーザプリンタ2および熱圧着装置3は、いずれも公知のものをそのまま用いることができるので、個々の装置についての詳細な説明は省略する。
【0020】
次に、図1のシステムにおける箔転写方法について説明する。まず、図1(a)に示したように、PC1のキーボード1cの操作により、被転写材14(図1(c))に印刷すべき所望のパターン(ここでは「ABC」の文字)を左右反転したパターン11を、モニタ1b上で作成する。次に、この作成した反転パターン11を印刷する操作を行うと、反転パターン11のデータがケーブル10を介してレーザプリンタ2へ送られる。レーザプリンタ2には、あらかじめホットスタンプ箔がセットされており、図1(b)に示したように、ホットスタンプ箔12に反転パターンがトナー13により印刷される。
【0021】
ホットスタンプ箔12は、一般にベース層121と箔層122とからなる。ベース層121は、被転写材14に転写されずに残る部分であって、図2(a)に示したように、ベースフィルム12aで構成されている。箔層122は、ベース層121から離れて被転写材14に転写される部分であり、図2(a)に示した離型層12b、着色層12c、蒸着層12dおよび接着層12eから構成されている。なお、着色層12cが顔料からなる場合は、蒸着層12dは省略されることもある。図1(b)における反転パターンのトナー13は、図2(b)に示すように、箔層122の表面(接着層12e)に接着する。
【0022】
なお、図2では接着層12eを備えたホットスタンプ箔12を示したが、本発明で用いるホットスタンプ箔12は、図3(a)に示したような、接着層12eを有しないホットスタンプ箔12であってもよい。この場合は、図1(b)における反転パターンのトナー13は、図3(b)に示すように、蒸着層12dの表面に接着する。
【0023】
次に、トナー13によるパターンが印刷されたホットスタンプ箔12を、箔層122を下側にして被転写材14の上に重ね、熱圧着装置3へ挿入してホットローラ31で熱圧着すると、トナー13が軟化して被転写材14に接着される。また、トナー13の部分の箔層122はトナーと接着しているので、トナー13が被転写材14に接着することによって、当該トナー部分の箔層もトナー13とともに被転写材14に移る。これにより、図1(c)に示したように、印刷パターン「ABC」の部分の箔層122aのみが、被転写材14に転写される。15は、転写後の箔層122aの抜け跡である。
【0024】
上述した第1実施形態の箔転写装置によれば、既存のPC、レーザプリンタ、熱圧着装置を用いてシステムを構成できるので、特別な装置を必要とせず、簡便な手段によって本発明の箔転写を実現することができる。なお、レーザプリンタに代えて、光源にLED(発光ダイオード)を用いたLEDプリンタを用いても、本発明を実施することができる。
【0025】
図4および図5は、熱圧着装置3における箔転写の様子を示した図である。熱圧着装置3には、図4のように、前述のホットローラ31と、このホットローラ31と対向するプラテン(支持台)32とが設けられている。ホットスタンプ箔12と被転写材14とを、箔12のパターン印刷面(トナー13が接着している面)が被転写材14と対向するように重ね合わせ、ホットローラ31とプラテン32の間へX方向に搬送する。この搬送は、図示しない搬送ローラによって行われる。このとき、ホットローラ31に内蔵されたヒータ(図示省略)の熱によりトナー13が軟化して接着力が生じ、ホットローラ31のY方向への加圧力により、トナー13は被転写材14へ接着される。また、図5に示すように、トナー13と接着している部分の箔層122aも、ベース層121から剥離して、トナー13とともに被転写材14側へ移り、トナー13で印刷されたパターン部分の箔層122aのみが被転写材14へ転写される。
【0026】
ここで、図2に示したような接着層12eを有するホットスタンプ箔12を用いた場合は、次の(1)(2)のいずれかの条件を満たすことによって、上述したトナー部分の箔層のみの転写が実現できる。
(1)被転写材14と、トナー13以外の部分の接着層12eとの間に接着適合性がない。
(2)トナー13の部分の溶融温度が、トナー13以外の部分の接着層12eの溶融温度より相対的に低温である(この温度差を利用して、先にトナー部分を軟化させ、その接着機能により当該トナー部分の箔層のみを転写させる)。
また、図3に示したような接着層12eを有さないホットスタンプ箔12を用いた場合は、箔12と被転写材14との間の接着は問題とならないので、上記(1)(2)の条件に関係なく、トナー部分の箔層のみを転写させることができる。
【0027】
上述した箔転写方法によると、ホットスタンプ箔12に左右反転パターン11を直接トナー13で印刷し、トナー13を接着剤として利用するので、パターンの印刷に必要なトナーしか使用せず、トナー13が無駄にならないため、ランニングコストを低減することができる。また、ホットスタンプ箔12に直接パターンを形成するので、この箔12を転写用の箔として用いることで、厚みのある被転写材や形状の複雑な被転写材に対しても箔転写が可能となる。さらに、パターン印刷時におけるフォントや太字印字の選択、あるいはカラープリント用の複数のトナーカートリッジの活用などにより、接着力を強化させたりパターンにボリューム感を持たせることができる。
【0028】
上記の例では、ホットスタンプ箔12と被転写材14とをあらかじめ重ねた状態で熱圧着装置3へ供給したが、被転写材14またはホットスタンプ箔12を熱圧着装置3内にセットしておき、ホットスタンプ箔12または被転写材14のみを熱圧着装置3へ供給して、熱圧着装置3内でホットスタンプ箔12と被転写材14とを重ねるようにしてもよい。また、上記の例では転写手段として、ホットローラ31とプラテン32とを内蔵した自動搬送式の熱圧着装置3を用いたが、手動式のホットローラとプラテンとを用いて箔転写を行うようにしてもよい。この場合は、被転写材14が例えば曲面を有する形状のようなものであっても、ホットスタンプ箔12を被転写材14の形状に適合させて箔転写を行うことができる。
【0029】
図6は、本発明の第2実施形態に係る箔転写装置の概略構成図である。第1実施形態(図1)の場合は、レーザプリンタ2と熱圧着装置3とが独立していたが、第2実施形態の箔転写装置では、レーザプリンタと熱圧着装置とが一体化されており、かつ、レーザプリンタの定着部で熱圧着装置を兼用している。図6において、100は箔転写装置としてのレーザプリンタであって、図1の場合と同様にPCに接続されているが、図6ではPCの図示を省略してある。
【0030】
レーザプリンタ100において、51はレーザ光の照射によって印刷パターンに対応した潜像が形成される感光ドラム、52は感光ドラム51へトナーを供給するトナー供給部、53は感光ドラム51の表面に電荷を帯電させる帯電器、54は感光ドラム51の表面に付着したトナーを印刷媒体であるホットスタンプ箔12に転写する転写部で、これらの各部は印刷手段を構成する。55は感光ドラム51に残留したトナーを除去するクリーナ部、56は被転写材14を搬送する1対の搬送ローラ、57は箔転写が終了した被転写材14が排出される排出口である。60は熱圧着装置を兼用する定着部であって、転写部54で転写されたホットスタンプ箔12のトナーを箔層とともに被転写材14に転写させるための一対のローラ61、62からなる。ローラ61はヒータを内蔵したホットローラであり、ローラ62はホットローラ61と対向して設けられたプラテンローラである。この定着部60は転写手段を構成する。なお、ローラ61はヒータを内蔵した固定式のホットプレートであってもよい(後述する巻き取り用のロール64が駆動源となるため)。
【0031】
63はホットスタンプ箔12を巻回したロールであって、このロール63から繰り出されたホットスタンプ箔12は、感光ドラム51と転写部54の間に搬送され、この部分でトナーが転写される。トナーが転写されたホットスタンプ箔12は定着部60へ送られ、ここで熱圧着によってトナーとともに箔層が被転写材14に転写される。64は転写が終了したホットスタンプ箔12を巻き取るロール、65および66はホットスタンプ箔12をガイドするガイドローラである。
【0032】
なお、レーザプリンタ100には、以上のほか、レーザ光を発する光源や、レーザー光を走査して感光ドラム51に照射するポリゴンミラー、レンズ等が備わっているが、図6ではこれらの図示を省略してある。
【0033】
以上のようなレーザプリンタ100を用いて箔転写を行うには、図1の場合と同様に、まずPCにおいて、被転写材14に印刷する所望パターンの左右反転パターンを作成する。そして、そのパターンのデータをレーザプリンタ100へ送ると、レーザプリンタ100ではレーザ光の走査によって上記パターンに応じた潜像が感光ドラム51上に形成され、当該潜像部分にトナーが付着する。この感光ドラム51上のトナーは、転写部54においてホットスタンプ箔12へ転写される。このとき、トナーはまだホットスタンプ箔12に定着していないが、本発明でいう「印刷」には、このようなトナーの未定着状態での転写も含まれる。トナーが転写されたホットスタンプ箔12は、定着部60のホットローラ61とプラテンローラ62との間に送られる。一方、被転写材14は搬送ローラ56により定着部60へ搬送され、ここでホットスタンプ箔12の上に重ねられる。そして、この重なった部分において、ホットローラ61とプラテンローラ62とによる熱圧着が行われる。この結果、ホットスタンプ箔12の未定着トナーが軟化して被転写材14に接着し、箔12の箔層がトナーとともに被転写材14に転写される。箔転写が終了した被転写材14は排出口57から排出され、箔層が抜けたホットスタンプ箔12はロール64に巻き取られる。
【0034】
上述した第2実施形態の箔転写装置によれば、レーザプリンタ100が熱圧着装置としての機能も備えているので、装置をコンパクトに構成することができる。特に、本実施形態では、レーザプリンタに備わっている定着部60で熱圧着装置を兼用しているので、熱圧着装置を別に組み込む必要がなく、小型で安価な箔転写装置を実現することができる。但し、これは本発明にとって必須ではなく、レーザプリンタの定着部でいったんホットスタンプ箔12にトナーを定着させた後、定着部とは別に設けた熱圧着装置でトナーとともに箔層を転写させるようにしてもよい。また、第2実施形態の箔転写装置の場合、感光ドラム51、トナー供給部52、帯電器53、転写部54、クリーナ部55、定着部60などは、一般のレーザプリンタに備わっているものをそのまま利用することができるので、既存のレーザプリンタにわずかな改造を加えるだけで、本発明の箔転写装置を得ることができる。
【0035】
なお、図6では被転写材14を搬送ローラ56によって定着部60へ供給するようにしたが、転写の都度、被転写材14を定着部60へ手でセットするようにしてもよい。また、プラテンローラ62を上下方向に可動として、ローラ61、62の間隙を調整できるようにし、種々の厚さの被転写材14に対応できるようにしてもよい。さらに、図6ではホットスタンプ箔12をロール63に巻回して、あらかじめレーザプリンタ100の内部に収納したが、ホットスタンプ箔をレーザプリンタ100の外部から供給するようにしてもよい。
【0036】
図7は、本発明の第3実施形態に係る箔転写装置のシステム構成図である。第1実施形態(図1)では、印刷手段としてレーザプリンタ2を用いたが、第3実施形態の箔転写装置では、レーザプリンタ2に代えてインクジェットプリンタ4が印刷手段として用いられる。その他の構成については図1と同じであるので、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0037】
図7の箔転写装置により箔転写を行う手順は、前述のトナーがインクに代わるだけで、第1実施形態の場合の手順と基本的に同じである。すなわち、図7(a)のように、PC1において、被転写材14に印刷する所望パターンの左右反転パターン11を作成し、そのデータをインクジェットプリンタ4へ送ると、インクジェットプリンタ4では、上記パターンに応じたインクがインクカートリッジから噴射され、図7(b)のように、ホットスタンプ箔12の箔層122の表面にインク23による反転パターンが印刷される。
【0038】
次に、インク23によるパターンが印刷されたホットスタンプ箔12を、箔層122を下側にして被転写材14の上に重ね、熱圧着装置3へ挿入してホットローラ31で熱圧着すると、インク23が軟化して被転写材14に接着される。また、インク23の部分の箔層122はインクと接着しているので、インク23が被転写材14に接着することによって、当該インク部分の箔層もインク23とともに被転写材14に移る。これにより、図7(c)に示したように、印刷パターン「ABC」の部分の箔層122aのみが、被転写材14に転写される。15は、転写後の箔層122aの抜け跡である。熱圧着装置3における箔転写のしくみは、図4および図5と基本的に同じであり、トナー13がインク23に代わるだけであるので、詳細な説明は省略する。
【0039】
このように、トナー13に代えてインク23を用いた場合でも、パターンの印刷に必要なインクしか使用しないのでインク23が無駄にならず、ランニングコストを低減することができる。また、ホットスタンプ箔12に直接パターンを形成するので、この箔12を転写用の箔として用いることで、厚みのある被転写材や形状の複雑な被転写材に対しても箔転写が可能となる。さらに、パターン印刷時におけるフォントや太字印字の選択、あるいはカラープリント用の複数のインクカートリッジの活用などにより、接着力を強化させたりパターンにボリューム感を持たせることができる。さらに、第3実施形態の箔転写装置によれば、既存のPC、インクジェットプリンタ、熱圧着装置を用いてシステムを構成できるので、特別な装置を必要とせず、簡便な手段によって本発明の箔転写を実現することができる。
【0040】
図8は、本発明の第4実施形態に係る箔転写装置の概略構成図である。第3実施形態(図7)の場合は、インクジェットプリンタ4と熱圧着装置3とが独立していたが、第4実施形態の箔転写装置では、インクジェットプリンタと熱圧着装置とが一体化されている。図8において、200は箔転写装置としてのインクジェットプリンタであって、図1の場合と同様にPCに接続されているが、図8ではPCの図示を省略してある。
【0041】
インクジェットプリンタ200において、71は印刷用のインクを収納したインクカートリッジであって、その下面にはインクを噴射するノズルを備えた印字ヘッド72が設けられている。73は印字ヘッド72と対向して設けられたプラテンである。インクカートリッジ71とプラテン73とによって、印刷手段が構成される。76は被転写材14を搬送する1対の搬送ローラ、77は箔転写が終了した被転写材14が排出される排出口である。80は熱圧着装置であって、ホットスタンプ箔12のインクを箔層とともに被転写材14に転写させるためのホットーラ81およびプラテンローラ82からなる。これらのローラ81、82は、図6で示したローラ61、62と同じものである。
【0042】
83はホットスタンプ箔12を巻回したロールであって、このロール83から繰り出されたホットスタンプ箔12は、印字ヘッド72とプラテン73の間に搬送され、この部分でインクによるパターン印刷が行われる。パターンが印刷されたホットスタンプ箔12は熱圧着装置80へ送られ、ここで熱圧着によってインクとともに箔層が被転写材14に転写される。84は転写が終了したホットスタンプ箔12を巻き取るロール、85および86はホットスタンプ箔12をガイドするガイドローラである。
【0043】
なお、インクジェットプリンタ200には、以上のほか、インクカートリッジ71を保持して往復動するインクキャリアや、インクキャリアを駆動するための駆動機構等が備わっているが、図8ではこれらの図示を省略してある。
【0044】
以上のようなインクジェットプリンタ200を用いて箔転写を行うには、図7の場合と同様に、まずPCにおいて、被転写材14に印刷する所望パターンの左右反転パターンを作成する。そして、そのパターンのデータをインクジェットプリンタ200へ送ると、インクジェットプリンタ200では、上記パターンに応じて印字ヘッド72から噴射するインクによって、ホットスタンプ箔12に左右反転パターンが印刷される。こうしてインクのパターンが印刷されたホットスタンプ箔12は、熱圧着装置80のホットローラ81とプラテンローラ82との間に送られる。一方、被転写材14は搬送ローラ76により、熱圧着装置80へ搬送され、ここでホットスタンプ箔12の上に重ねられる。そして、この重なった部分において、ホットローラ81とプラテンローラ82とによる熱圧着が行われる。この結果、ホットスタンプ箔12に印刷されたインクが軟化して被転写材14に接着し、箔12の箔層がインクとともに被転写材14に転写される。箔転写が終了した被転写材14は排出口77から排出され、箔層が抜けたホットスタンプ箔12はロール84に巻き取られる。
【0045】
上述した第4実施形態の箔転写装置によれば、インクジェットプリンタ200が熱圧着装置としての機能も備えているので、装置をコンパクトに構成することができる。また、インクによる印刷機構は一般のインクジェットプリンタに備わっているものをそのまま利用することができるので、既存のインクジェットプリンタにわずかな改造を加えるだけで、本発明の箔転写装置を得ることができる。
【0046】
なお、図8では被転写材14を搬送ローラ76によって熱圧着装置80へ供給するようにしたが、転写の都度、被転写材14を熱圧着装置80へ手でセットするようにしてもよい。また、プラテンローラ82を上下方向に可動として、ホットローラ81とプラテンローラ82との間隙を調整できるようにし、種々の厚さの被転写材14に対応できるようにしてもよい。さらに、図8ではホットスタンプ箔12をロール83に巻回して、あらかじめインクジェットプリンタ200の内部に収納したが、ホットスタンプ箔をインクジェットプリンタ200の外部から供給するようにしてもよい。
【0047】
図9は、本発明の第5実施形態に係る箔転写装置のシステム構成図である。第3実施形態(図7)では、印刷手段としてインクジェットプリンタ4を用いたが、第5実施形態の箔転写装置では、インクジェットプリンタ4に代えてサーマルプリンタ5が印刷手段として用いられる。その他の構成については図7と同じであるので、図7と同一部分には同一符号を付してある。
【0048】
図9の箔転写装置により箔転写を行う手順は、インクジェットプリンタの場合のインクカートリッジがインクリボンとサーマルヘッドに代わるだけで、第3実施形態の場合の手順と基本的に同じである。すなわち、図9(a)のように、PC1において、被転写材14に印刷する所望パターンの左右反転パターン11を作成し、そのデータをサーマルプリンタ5へ送ると、サーマルプリンタ5では、サーマルヘッドの発熱によって、上記パターンに応じたインクがインクリボンからホットスタンプ箔12へ熱転写され、図9(b)のように、ホットスタンプ箔12の箔層122の表面にインク42による左右反転パターンが印刷される。
【0049】
図10は、インクリボンのインク転写を説明する断面図である。(a)はインクリボン40Aの断面図を示しており、410はPETフィルム等からなるベース層、420はベース層410の上に形成されたインク層である。(b)はインクリボン40Aからホットスタンプ箔12へインクを転写する様子を示しており、サーマルヘッド43を発熱させることにより、発熱部分におけるインク層420のインク42がベース層410から分離して、ホットスタンプ箔12の箔層122に転写される。
【0050】
次に、インク42によるパターンが印刷されたホットスタンプ箔12を、箔層122を下側にして被転写材14の上に重ね、熱圧着装置3へ挿入してホットローラ31で熱圧着すると、インク42が軟化して被転写材14に接着される。また、インク42の部分の箔層122はインクと接着しているので、インク42が被転写材14に接着することによって、当該インク部分の箔層もインク42とともに被転写材14に移る。これにより、図9(c)に示すように、印刷パターン「ABC」の部分の箔層122aのみが、被転写材14に転写される。15は、転写後の箔層122aの抜け跡である。熱圧着装置3における箔転写のしくみは、図4および図5と基本的に同じであり、トナー13がインク42に代わるだけであるので、詳細な説明は省略する。
【0051】
このように、インクリボンのインクを接着剤として用いる場合も、ホットスタンプ箔12に直接パターンを形成するので、この箔12を転写用の箔として用いることで、厚みのある被転写材や形状の複雑な被転写材に対しても箔転写が可能となる。ただ、通常のインクリボンを用いた場合、インクの材質によっては接着力が十分でなかったり、印刷にボリューム感を持たせるのが困難なことがある。そこで、この対策として、図11に示すような特殊なインクリボンを用いる方法が考えられる。
【0052】
図11において、(a)はインクリボン40Bの断面図を示しており、410はPETフィルム等からなるベース層、440はベース層410の上に形成されたインク層である。インク層440は、スクリーン印刷等によりドットパターンに形成されており、インク層440のインクには、ホットメルト接着剤が含有されている。(b)はインクリボン40Bからホットスタンプ箔12へインクを転写する様子を示しており、サーマルヘッド43を発熱させることにより、発熱部分におけるインク層440のインク44がベース層410から分離して、ホットスタンプ箔12の箔層122にドット状に転写される。その後の工程については、図10の場合と同じである。
【0053】
このようなインクリボン40Bを用いると、ホットメルト接着剤によりインク44の接着力が強化されるので、あらゆる材質や形状の被転写材に対しても箔転写が可能となる。しかも、インク層440の膜厚を調整することによって、転写後の文字や図形等にスクリーン印刷並のボリューム感を持たせることができる。さらには、ホットスタンプ箔の選択に当たって、箔と被転写材との接着適合性についての配慮が不要となり、市場に流通している既存の箔から自由に選択することができる。また、ホットスタンプ箔12に接着剤としてのインク44がドット状に印刷され、各ドットが独立しているため、インク44が連続している場合に比べて、被転写材14への箔転写時に箔切れが良くなり、印刷品位が向上する。
【0054】
なお、インクリボンがベース層とインク層との間に離型層を有している場合、この離型層は、離型材の種類によって、熱転写時にベース層側に一部が残るものと全部が残るものとがあるが、本発明では全部が残るものを採用するのが好ましい。これは、インクリボンのインクを箔に転写する際に、離型層がベース層から剥れてインクと共に箔側に転写されると、箔のインクを被転写材に再転写する際に、離型層の介在により接着力が低下するためである。
【0055】
上述した第5実施形態の箔転写装置によれば、既存のPC、サーマルプリンタ、熱圧着装置を用いてシステムを構成できるので、特別な装置を必要とせず、簡便な手段によって本発明の箔転写を実現することができる。
【0056】
図12は、本発明の第6実施形態に係る箔転写装置の概略構成図である。第5実施形態(図9)の場合は、サーマルプリンタ5と熱圧着装置3とが独立していたが、第6実施形態の箔転写装置では、サーマルプリンタと熱圧着装置とが一体化されている。図12において、300は箔転写装置としてのサーマルプリンタであって、図9の場合と同様にPCに接続されているが、図12ではPCの図示を省略してある。
【0057】
サーマルプリンタ300の構成は、図8のインクジェットプリンタ200と共通する部分が多いので、図12では図8と同一または対応する部分に同一符号を付してある。また、以下の説明では、インクリボン40A,40Bをまとめて符号40で表す。43は前述のサーマルヘッドであって、プラテン73と対向して設けられている。87はインクリボン40を巻回したロール、88はインクリボン40を巻き取るロールである。インクリボン40とサーマルヘッド43とプラテン73とによって、印刷手段が構成される。ロール87から繰り出されたインクリボン40は、サーマルヘッド43とプラテン73との間を通って、ロール88に巻き取られる。一方、ロール83から繰り出されたホットスタンプ箔12は、サーマルヘッド43とプラテン73の間に搬送され、この部分でインクリボン40によるパターン印刷が行われる。パターンが印刷されたホットスタンプ箔12は熱圧着装置80へ送られ、ここで熱圧着によってインクとともに箔層が被転写材14に転写される。
【0058】
以上のようなサーマルプリンタ300を用いて箔転写を行うには、図9の場合と同様に、まずPCにおいて、被転写材14に印刷する所望パターンの左右反転パターンを作成する。そして、そのパターンのデータをサーマルプリンタ300へ送ると、サーマルプリンタ300では、上記パターンに応じてサーマルヘッド43が発熱して、インクリボン40のインクによりホットスタンプ箔12に左右反転パターンが印刷される。こうしてインクのパターンが印刷されたホットスタンプ箔12は、熱圧着装置80のホットローラ81とプラテンローラ82との間に送られる。一方、被転写材14は搬送ローラ76により、熱圧着装置80へ搬送され、ここでホットスタンプ箔12の上に重ねられる。そして、この重なった部分において、ホットローラ81とプラテンローラ82とによる熱圧着が行われる。この結果、ホットスタンプ箔12に印刷されたインクが軟化して被転写材14に接着し、箔12の箔層がインクとともに被転写材14に転写される。箔転写が終了した被転写材14は排出口77から排出され、箔層が抜けたホットスタンプ箔12はロール84に巻き取られる。
【0059】
上述した第6実施形態の箔転写装置によれば、サーマルプリンタ300が熱圧着装置としての機能も備えているので、装置をコンパクトに構成することができる。また、インクリボン40による印刷機構は一般のサーマルプリンタに備わっているものをそのまま利用することができるので、既存のサーマルプリンタにわずかな改造を加えるだけで、本発明の箔転写装置を得ることができる。
【0060】
なお、図12では被転写材14を搬送ローラ76によって熱圧着装置80へ供給するようにしたが、転写の都度、被転写材14を熱圧着装置80へ手でセットするようにしてもよい。また、プラテンローラ82を上下方向に可動として、ホットローラ81とプラテンローラ82との間隙を調整できるようにし、種々の厚さの被転写材14に対応できるようにしてもよい。さらに、図12ではホットスタンプ箔12をロール83に巻回して、あらかじめサーマルプリンタ300の内部に収納したが、ホットスタンプ箔をサーマルプリンタ300の外部から供給するようにしてもよい。
【0061】
図13は、本発明の第7実施形態に係る箔転写装置の構成を示している。本実施形態の箔転写装置では、スクリーン印刷装置が印刷手段として用いられる。その他の構成については図1と同じであるので、図1と同一部分には同一符号を付してある。図13(a)はスクリーン版Sを示しており、90は版枠、91はこの版枠90に張られたスクリーンである。スクリーン91は、絹、ナイロン、テトロン等の化学繊維からなり、微細な格子状の網目を有している。92は所望パターンを左右反転した左右反転パターンであって、スクリーン91上の左右反転パターン92以外の部分は版膜(レジスト)で覆われている。図13(b)はスクリーン印刷装置6を示しており、93はスクリーン91の上方に配置されたインク塗布用のスキージ、94はスクリーン91の下方に配置されホットスタンプ箔12を受けるプレート、95はプレート94を支持する支持台、96は版枠90内に投入されたインクである。
【0062】
次に、図13の装置における箔転写方法について説明する。まず、図13(a)に示したように、版枠90に張られたスクリーン91に、左右反転パターン92の部分を残して、感光性乳剤を露光で硬化させる写真的方法などにより、版膜(レジスト)を形成する。これにより、左右反転パターン92以外の目を塞いだスクリーン版Sが出来上がる。次に、図13(b)のように、ホットスタンプ箔12をベース層121(図2、図3)が下側となるようにプレート94上に載置し、インク96を版枠90の中に投入した後、スキージ93をスクリーン91の表面を加圧するように矢印方向へ移動させる。すると、インク96がスクリーン91における左右反転パターン92の部分の網目を透過して押し出され、ホットスタンプ箔12に左右反転パターンがインク96で印刷される。
【0063】
次に、インク96による左右反転パターンが印刷されたホットスタンプ箔12を、箔層122を下側にして被転写材14の上に重ね、熱圧着装置3へ挿入してホットローラ31で熱圧着すると、インク96が軟化して被転写材14に接着される。また、インク96の部分の箔層122はインクと接着しているので、インク96が被転写材14に接着することによって、当該インク部分の箔層もインク96とともに被転写材14に移る。これにより、図13(c)に示したように、印刷パターン「ABC」の部分の箔層122aのみが、被転写材14に転写される。15は、転写後の箔層122aの抜け跡である。熱圧着装置3における箔転写のしくみは、図4および図5と基本的に同じであり、トナー13がインク96に代わるだけであるので、詳細な説明は省略する。
【0064】
このように、スクリーン印刷による場合も、ホットスタンプ箔12に直接パターンを形成するので、この箔12を転写用の箔として用いることで、厚みのある被転写材や形状の複雑な被転写材に対しても箔転写が可能となる。さらに、スクリーン印刷によれば、印刷後のインク96の膜厚を大きくできるため、接着力を強化させたりパターンにボリューム感を持たせることができる。
【0065】
上述した第7実施形態の箔転写装置によれば、既存のスクリーン印刷装置と熱圧着装置を利用できるので、特別な装置を必要とせず、簡便な手段によって本発明の箔転写を実現することができる。
【0066】
以上述べた実施形態においては、ホットスタンプ箔にインクでパターン印刷を行う場合に、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、スクリーン印刷装置を用いる例を挙げたが、本発明は、グラビア印刷やオフセット印刷、あるいはディスペンサー等によりインクでパターン印刷を行う場合にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の第1実施形態に係る箔転写装置のシステム構成図である。
【図2】ホットスタンプ箔の断面図である。
【図3】ホットスタンプ箔の他の例の断面図である。
【図4】本発明の箔転写方法を説明する工程図である。
【図5】本発明の箔転写方法を説明する工程図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る箔転写装置の概略構成図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る箔転写装置のシステム構成図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る箔転写装置の概略構成図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る箔転写装置のシステム構成図である。
【図10】インクリボンのインク転写を説明する断面図である。
【図11】他のインクリボンによるインク転写を説明する断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る箔転写装置の概略構成図である。
【図13】本発明の第7実施形態に係る箔転写装置の構成図である。
【符号の説明】
【0068】
1 PC
2 レーザプリンタ
3 熱圧着装置
4 インクジェットプリンタ
5 サーマルプリンタ
6 スクリーン印刷装置
11 左右反転パターン
12 ホットスタンプ箔
13 トナー
14 被転写材
23 インク
31 ホットローラ
32 プラテン
40A,40B インクリボン
42,44 インク
43 サーマルヘッド
60 定着部
80 熱圧着装置
92 左右反転パターン
96 インク
100 レーザプリンタ
200 インクジェットプリンタ
300 サーマルプリンタ
121 ベース層
122,122a 箔層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホットスタンプ箔を用いた箔転写方法において、
前記ホットスタンプ箔に直接トナーまたはインクを印刷する工程と、
前記ホットスタンプ箔の箔層を、前記トナーまたはインクとともに被転写材に転写する工程と、
を備えたことを特徴とする箔転写方法。
【請求項2】
ホットスタンプ箔を用いて箔転写を行なう箔転写装置において、
前記ホットスタンプ箔に直接トナーまたはインクを印刷する手段と、
前記ホットスタンプ箔の箔層を、前記トナーまたはインクとともに被転写材に転写する手段と、
を備えたことを特徴とする箔転写装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2006−150930(P2006−150930A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−177230(P2005−177230)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【出願人】(503456821)日本エキュマテック株式会社 (7)
【Fターム(参考)】