説明

ホーム柵

【課題】プラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)でき、列車の発着及び通過時などに生じる風圧に対応しつつ、補強工事などによる設備コストを抑える事又は不要にできるホーム柵を提供することなどを課題とする。
【解決手段】プラットホームの梁Bに対し移動可能に接合した柱状体10及び連結体40と、前記柱状体10と前記連結体40との間で伸縮するプラットホーム地面Eに対して略水平方向に設置した複数本の多段伸縮体20と、前記多段伸縮体20を間接的に駆動させる柱状体駆動装置80及び連結体駆動装置50などを備え、前記多段伸縮体20がプラットホーム地面Eに対して略水平方向に伸張することにより、プラットホームに待機する人又は車いす等の侵入を遮り、誤って線路内へ落下することを防止することができる侵入阻止設備であるホーム柵を提供する。
【選択図】図3

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、人や車いすなどの侵入を阻止する設備であるホーム柵に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、列車のプラットホームから線路内への乗客の侵入阻止、転落防止等の目的で設置される設備であるホーム柵において様々な問題点が指摘されている。
【0003】
例えば、戸袋がありプラットホームの長さ方向に柵(扉)が水平方向に出没する形式のホーム柵においては、ホーム柵の閉状態における全長が長くなるため、乗降口の間隔が短い列車(乗降口の多い列車)に対応することが困難であることが指摘されている。
【0004】
例えば、列車の発着及び通過時などで生じる風圧に対応するため、ホーム柵を設置するプラットホーム側設備についても強固にする必要が生じ、プラットホーム側設備の補強工事によるコストの問題などが指摘されている。
【0005】
前者の問題を解決するものとして、プラットホームドア装置の閉状態における全長を短縮することができるプラットホームドア装置が考案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−177580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1は、乗降口の間隔が短い列車(乗降口の多い列車)に対応することを可能としているが、更なる改良の余地もあるものと考える。
【0008】
そこで、本願発明では、乗降口の間隔が短い列車(乗降口の多い列車)に対応することを可能とするためにプラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)できるホーム柵を提供することを課題とする。
【0009】
また、本願発明では、列車の発着及び通過時などで生じる風圧に対応しつつも、プラットホーム側設備の補強工事による設備コストを抑える事又は不要にできるホーム柵を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するために、プラットホーム地面に対して略水平方向に伸縮する複数本の多段伸縮体と、当該多段伸縮体の一方の端部を結合しプラットホーム地面に対して略垂直方向に建立又は設置する柱状体と、前記多段伸縮体を直接的又は間接的に伸縮駆動させる駆動装置とを備え、前記多段伸縮体がプラットホーム地面に対して略水平方向に伸張することにより侵入者又は侵入物の侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵を提供する。
【0011】
上述の課題を解決するために、プラットホーム地面に対して略水平方向に伸縮する複数本の多段伸縮体と、当該多段伸縮体の一方の端部を結合しプラットホーム地面に対して略垂直方向に建立又は設置する柱状体と、前記多段伸縮体を直接的又は間接的に伸縮駆動させる駆動装置と、さらに前記複数本の多段伸縮体の他方の端部を結合し連結する連結体とを備え、前記多段伸縮体がプラットホーム地面に対して略水平方向に伸張することにより侵入者又は侵入物の侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵を提供する。
【0012】
また、上述の課題を解決するために、プラットホーム地面に対して略水平方向に伸縮する複数本の多段伸縮体と、当該多段伸縮体の一方の端部を結合しプラットホーム地面に対して略垂直方向に建立又は設置する柱状体と、前記複数本の多段伸縮体の他方の端部を結合し連結する連結体と、前記柱状体又は前記連結体のうちいずれか一方を駆動することにより間接的に前記多段伸縮体を伸縮駆動させる駆動装置とを備え、前記多段伸縮体がプラットホーム地面に対して略水平方向に伸張することにより侵入者又は侵入物の侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵を提供する。
【0013】
また、上述の課題を解決するために、プラットホーム地面に対して略水平方向に伸縮する複数本の多段伸縮体と、当該多段伸縮体の一方の端部を結合しプラットホーム地面に対して略垂直方向に建立又は設置する柱状体と、前記複数本の多段伸縮体の他方の端部を結合し連結する連結体と、前記柱状体及び前記連結体のいずれも駆動可能とすることにより間接的に前記多段伸縮体を伸縮駆動させる駆動装置とを備え、前記多段伸縮体がプラットホーム地面に対して略水平方向に伸張することにより侵入者又は侵入物の侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵を提供する。侵入阻止設備を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本願発明のホーム柵は、戸袋を必要としないためプラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)することができる。
【0015】
また、本願発明のホーム柵は、侵入者又は侵入物の阻止を、多段伸縮体を使用して行うことによっても、プラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)することができる。
【0016】
また、本願発明のホーム柵は、列車の発着及び通過時などで生じる風圧を受ける体積を少なくするために、複数の多段伸縮体を水平に設置する構成を採用したことにより、同時に軽量化も実現している。したがって、プラットホーム側設備の補強工事を抑えること又は不要にすることができ、補強工事による設備コストを低減する事ができる。
【0017】
また、本願発明のホーム柵は、駆動装置の台数を少なくできるので、駆動装置設備の設置コストを低減できるほか、保守にかかるコストや電気代などのランニングコストをも低減することができる。
【0018】
また、本願発明のホーム柵は、前記柱状体及び前記連結体のいずれも駆動可能とすることにより間接的に前記多段伸縮体を伸縮駆動させる駆動装置を備えることにより、多段伸縮体の伸縮方向を変更することができるので、乗降口の位置及び個数が異なる車両が発着するプラットホームにも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、実施例1の侵入阻止設備の開放状態を示す図である。
【図2】図2は、実施例1の侵入阻止設備の閉鎖状態を示す図である。
【図3】図3は、実施例2の侵入阻止設備の開放状態を示す図である。
【図4】図4は、実施例2の侵入阻止設備の閉鎖状態を示す図である。
【図5】図5は、実施例3の侵入阻止設備の開放状態を示す図である。
【図6】図6は、実施例3の侵入阻止設備の閉鎖状態を示す図である。
【図7】図7は、実施例4の侵入阻止設備の第1の開放状態を示す図である。
【図8】図8は、実施例4の侵入阻止設備の全閉鎖状態を示す図である。
【図9】図9は、実施例4の侵入阻止設備の第2の開放状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願発明に係るホーム柵を在来線が発着及び通過する列車のプラットホームに設置して使用する。
【実施例1】
【0021】
実施例1のホーム柵の構成を図1に従い説明する。
【0022】
人や車いすなどの侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵(1)は、プラットホーム地面(E)に対して略水平に設置した10本の多段伸縮体A1〜A5及びB1〜B5(201〜205及び211〜215)と、前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)の左端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に建立した柱状体A(100)及び前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)の右端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に建立した柱状体B(110)と、前記多段伸縮体A1〜B5(201〜215)ごとに対応し前記各々の多段伸縮体を各々直接伸縮駆動する10台の多段伸縮体駆動装置A1〜A5及びB1〜B5(301〜305及び311〜315)とで構成する。
【0023】
なお、実施例1のホーム柵の説明において、前記2本の柱状体A及びB(100及び110)を個別に区別する必要がない場合については、まとめて柱状体(10)と記述する場合もある。また、前記10本の多段伸縮体A1〜B5(201〜215)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて多段伸縮体(20)と記述する場合もある。また、前記10台の多段伸縮体駆動装置A1〜B5(301〜315)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて多段伸縮体駆動装置(30)と記述する場合もある。
【0024】
前記柱状体A(100)と前記柱状体B(110)の位置関係については、前記柱状体A(100)と前記柱状体B(110)を結ぶラインがプラットホームの縁端部に対して略平行となる様に設置する。
【0025】
前記柱状体(10)のプラットホームの長さ方向の幅及び材質については、200mmの鉄鋼材で設計しているが、列車の発着及び通過時などで生じる風圧及びプラットホームで待機する人や車いすとの衝突などで破損しない程度の強度を要していれば良く、適宜設計変更可能である。ただし、プラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)することを考慮すればプラットホームの長さ方向の幅については、より短い方が好ましい。
【0026】
前記多段伸縮体(20)の材質及び伸縮段数は、金属材の5段で設計しているが、列車の発着及び通過時などで生じる風圧及びプラットホームで待機する人や車いすとの衝突などで破損しない程度の強度を要していれば良く、適宜設計変更可能である。
【0027】
前記多段伸縮体(20)の形状は、列車の発着及び通過時などで生じる風圧の影響を極力抑えるために風圧を受ける面積が少ない円筒形で設計しているが、風圧などで破損しない程度の強度を要していれば良く、適宜設計変更可能である。例えば、角を丸くした四角筒形や楕円筒形なども好ましい形状であると考える。
【0028】
前記多段伸縮体(20)の間隔及び本数は、人の頭部が通過しない150mm程度の間隔になる様に前記柱状体(10)ごとに各5本で設計しているが、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。
【0029】
前記多段伸縮体(20)を構成する各段(個々)の伸縮体の長さについては、自由に設計可能である。ただし、プラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)することを考慮すれば前記柱状体(10)に結合する段の伸縮体の長さについては、より短い方が好ましい。
【0030】
前記多段伸縮体駆動装置(30)は、電気モータで設計しているが、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。例えば、油圧、水圧、空気圧などを使用する駆動装置などにも設計変更し得る。
【0031】
次に、実施例1のホーム柵(1)の伸張(閉鎖)動作について、図1及び図2に従い説明する。
【0032】
多段伸縮体駆動装置A1〜A5(301〜305)を作動することにより、前記多段伸縮体駆動装置A1〜A5(301〜305)と対応した各々の多段伸縮体A1〜A5(201〜205)が柱状体A(100)から右方向へ向かって水平に伸張する。
【0033】
同様に、多段伸縮体駆動装置B1〜B5(311〜315)を作動させることにより、前記多段伸縮体駆動装置B1〜B5(311〜315)と対応した各々の多段伸縮体B1〜B5(211〜215)が柱状体B(110)から左方向へ向かって水平に伸張する。
【0034】
前記水平に伸張した各々の多段伸縮体A1〜B5(201〜215)が、これ以上伸張しない最長伸張位置(図示5段目位置)まで伸張すると、前記多段伸縮体A1〜B5(201〜215)の伸張は停止する。
【0035】
なお、前記柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張する前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)と、前記柱状体B(110)から左方向へ向かって水平に伸張する前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)とが最長伸張位置に達したときの、対向する多段伸縮体同士の先端位置は、人又は車いす等が通過することができない程度の隙間になる様に設計しているので、プラットホームに待機する人又は車いすなどは前記多段伸縮体A1〜B5(201〜215)に遮られその侵入が阻止される。したがって、プラットホームに待機する人又は車いす等が誤って線路内へ落下することを防止することができる。
【実施例2】
【0036】
実施例2のホーム柵は、多段伸縮体駆動装置(30)の装備台数を減らすことにより設備コスト及び保守コスト等を低減した侵入阻止設備であり、その構成を図3に従い説明する。
【0037】
人や車いすなどの侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵(1)は、プラットホーム地面(E)に対して略水平に設置した18本の多段伸縮体A1〜A9及びB1〜B9(201〜209及び211〜219)と、前記多段伸縮体A1〜A9(201〜209)の左端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に建立した柱状体A(100)及び前記多段伸縮体B1〜B9(211〜219)の右端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に建立した柱状体B(110)と、前記多段伸縮体A1〜A9(201〜209)の右端部を結合し連結する連結体A(400)及び前記多段伸縮体B1〜B9(211〜219)の左端部を結合し連結する連結体B(410)と、前記多段伸縮体のうち略中央部に位置する多段伸縮体A5及びB5(205及び215)を直接伸縮駆動させる多段伸縮体駆動装置A5及びB5(305及び315)とで構成する。
【0038】
なお、実施例2のホーム柵の説明において、前記2本の柱状体A及びB(100及び110)を個別に区別する必要がない場合については、まとめて柱状体(10)と記述する場合もある。また、前記18本の多段伸縮体A1〜B9(201〜219)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて多段伸縮体(20)と記述する場合もある。また、前記2台の多段伸縮体駆動装置A5及びB5(305及び315)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて多段伸縮体駆動装置(30)と記述する場合もある。また、前記2本の連結体A及びB(400及び410)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体(40)と記述する場合がある。
【0039】
前記多段伸縮体(20)の間隔及び本数は、人の頭部が通過しない150mm程度の間隔になる様に前記柱状体(10)ごとに各9本で設計し、前記柱状体(10)から前記連結体(40)へ向かうほどだんだん細くなる多段伸縮体(201、203、205、207、209、211、213、215、217、219)と、逆向きに前記柱状体(10)から前記連結体(40)へ向かうほどだんだん太くなる多段伸縮体(202、204、206、208、212、214、216、218)とを交互に配置しているが、強度及びその他のバランスなどを考慮しながら適宜設計変更し得る。
【0040】
前記多段伸縮体駆動装置(30)は、多段伸縮体のうち略中央部に位置する多段伸縮体A5及びB5(205及び215)のみを直接伸縮させることにより、前記連結体(40)を間接的(従動的)に移動させる構成を採用しているが、前記その他の多段伸縮体を直接伸縮させたり、前記連結体(40)を直接駆動させる構成にも設計変更し得る。
【0041】
前記連結体(40)のプラットホームの長さ方向の幅及び材質については、100mmのアルミ材で設計しているが、列車の発着及び通過時などで生じる風圧及びプラットホームで待機する人や車いすとの衝突などで破損しない程度の強度を要していれば良く、適宜設計変更可能である。ただし、プラットホームの長さ方向の設置スペースを小さく(短く)することを考慮すれば前記連結体(40)のプラットホームの長さ方向の幅については、より短い方が好ましい。
【0042】
前記連結体(40)の高さ、奥行きのサイズについては、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。
【0043】
次に、実施例2のホーム柵(1)の伸張(閉鎖)動作について、図3及び図4に従い説明する。
【0044】
多段伸縮体駆動装置A5(305)が作動することにより、多段伸縮体A5(205)が柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張する。
【0045】
同様に、多段伸縮体駆動装置B(315)が作動することにより、多段伸縮体B5(215)が柱状体B(110)から左方向に向かって水平に伸張する。
【0046】
前記多段伸縮体A5(205)が、前記柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張することにより、前記多段伸縮体A5(205)の右端部が結合した連結体A(400)が、従動的に右方向(前記柱状体A(100)から遠ざかる方向)に向かって水平に移動する。
【0047】
同様に、前記多段伸縮体B5(215)が、前記柱状体B(110)から左方向に向かって水平に伸張することにより、前記多段伸縮体B5(215)の左端部が結合した連結体B(410)が、従動的に左方向(前記柱状体B(110)から遠ざかる方向)に向かって水平に移動する。
【0048】
前記連結体A(400)が右方向に向かって水平に移動することにより、前記連結体A(400)と右端部が結合した前記多段伸縮体A1〜A4及びA6〜A9(201〜204及び206〜209)も従動的に、前記柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張する。
【0049】
同様に、前記連結体B(410)が左方向に向かって水平に移動することにより、前記連結体B(410)と左端部が結合した前記多段伸縮体B1〜B4及びB6〜B9(211〜214及び216〜219)も従動的に、前記柱状体B(110)から左方向に向かって水平に伸張する。
【0050】
前記水平に伸張した多段伸縮体A5及びB5(205及び215)が、これ以上伸張しない最長伸張位置(図示5段目位置)まで伸張すると、前記多段伸縮体A5及びB5(205及び215)の伸張は停止する。
【0051】
また、従動的に移動する前記連結体A及びB(400及び410)の移動及び従動的に伸張する前記多段伸縮体A1〜A4及びA6〜A9(201〜204及び206〜209)、B1〜B4及びB6〜B9(211〜214及び216〜219)の伸張も停止する。
【0052】
なお、前記柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張する前記多段伸縮体A5(205)と、前記柱状体B(110)から左方向へ向かって水平に伸張する前記多段伸縮体B5(215)とが最長伸張位置に達したときの、対向する前記連結体同士の先端位置は、人又は車いす等が通過することができない程度の隙間になる様に設計しているので、プラットホームに待機する人又は車いすなどは前記多段伸縮体A1〜B9(201〜219)に遮られその侵入が阻止される。したがって、プラットホームに待機する人又は車いす等が誤って線路内へ落下することを防止することができる。
【実施例3】
【0053】
実施例3は、連結体を駆動することにより多段伸縮体を間接的に伸縮体駆動させるホーム柵であり、その構成を図5に従い説明する。
【0054】
人や車いすなどの侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵(1)は、プラットホーム地面(E)に対して略水平に設置した10本の多段伸縮体A1〜A5及びB1〜B5(201〜205及び211〜215)と、前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)の左端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に建立した柱状体A(100)及び前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)の右端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に建立した柱状体B(110)と、前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)の右端部を結合し連結する連結体A(400)及び前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)の左端部を結合し連結する連結体B(410)と、梁(B)に固設し前記連結体A(400)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)を伸縮駆動させる連結体駆動装置A(500)及び梁(B)に固設し前記連結体B(410)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)を伸縮駆動させる連結体駆動装置B(510)と、前記連結体A(400)の下端部に装備する連結体滑動体A(600)及び前記連結体B(410)の下端部に装備する連結体滑動体B(610)と、プラットホーム地面(E)を掘り下げて設けた滑動体レール(70)とで構成する。
【0055】
なお、実施例3のホーム柵の説明において、前記2本の柱状体A及びB(100及び110)を個別に区別する必要がない場合については、まとめて柱状体(10)と記述する場合もある。また、前記10本の多段伸縮体A1〜B5(201〜215)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて多段伸縮体(20)と記述する場合もある。また、前記2本の連結体A及びB(400及び410)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体(40)と記述する場合がある。また、前記2台の連結体駆動装置A及びB(500及び510)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体駆動装置(50)と記述する場合もある。また、前記2本の連結体滑動体A及びB(600及び610)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体滑動体(60)と記述する場合がある。
【0056】
なお、前記柱状体(10)の上端部は、前記梁(B)に固設し、前記梁(B)は、主柱(P)に固設されている。
【0057】
前記連結体駆動装置(50)は、電気モータで設計しているが、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。例えば、油圧、水圧、空気圧などを使用する駆動装置などにも設計変更し得る。
【0058】
前記連結体駆動装置(50)の設置位置は、前記連結体(40)上部の前記梁(B)上であるが、前記連結体(40)を駆動できれば良く、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。
【0059】
前記連結体滑動体(60)は、前記連結体(40)の水平方向への移動を滑らかにするために補助できるものであれば良く、下端部にローラや球体を備えたものでもよい。
【0060】
前記滑動体レール(70)は、プラットホーム地面(E)を掘り下げて設けているが、前記連結体(40)の水平方向への移動を滑らかにするために補助できるものであれば良く、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。
【0061】
次に、実施例3のホーム柵(1)の伸張(閉鎖)動作について、図5及び図6に従い説明する。
【0062】
連結体駆動装置A(500)が作動することにより、連結体A(400)が、連結体滑動体A(600)を滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら右方向(柱状体A(100)から遠ざかる方向)へ向かって水平に移動する。
【0063】
同様に、連結体駆動装置B(510)が作動することにより、連結体B(410)が、連結体滑動体B(610)を滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら左方向(柱状体B(110)から遠ざかる方向)へ向かって水平に移動する。
【0064】
前記連結体A(400)が右方向へ向かって水平に移動することにより、右端部を前記連結体A(400)に結合し左端部を前記柱状体A(100)に結合した多段伸縮体A1〜A5(201〜205)も従動的に、前記柱状体A(100)から右方向へ向かって水平に伸張する。つまり、前記連結体駆動装置A(500)は間接的に前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)を伸縮駆動させている。
【0065】
同様に、前記連結体B(410)が左方向へ向かって水平に移動することにより、左端部を前記連結体B(410)に結合し右端部を前記柱状体B(110)に結合した多段伸縮体B1〜B5(211〜215)も従動的に、前記柱状体B(110)から左方向へ向かって水平に伸張する。つまり、前記連結体駆動装置B(510)は間接的に前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)を伸縮駆動させている。
【0066】
前記水平に伸張した多段伸縮体A1〜B5(201〜215)が、これ以上伸張しない最長伸張位置(図示5段目位置)まで伸張すると、前記連結体A及びB(400及び410)の移動は停止する。
【0067】
また、従動的に伸張する前記多段伸縮体A1〜B5(201〜215)の伸張も停止する。
【0068】
なお、前記柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張する前記多段伸縮体A1〜A5(201〜205)と、前記柱状体B(110)から左方向へ向かって伸張する前記多段伸縮体B1〜B5(211〜215)とが最長伸張位置に達したときの、対向する前記連結体同士の先端位置は、人又は車いす等が通過することができない程度の隙間になる様に設計しているので、プラットホームに待機する人又は車いすなどは前記多段伸縮体A1〜B5(201〜215)に遮られその侵入が阻止される。したがって、プラットホームに待機する人又は車いす等が誤って線路内へ落下することを防止することができる。
【実施例4】
【0069】
実施例4は、連結体及び柱状体のいずれも駆動可能とすることにより多段伸縮体を間接的に伸縮駆動させるホーム柵であり、その構成を図7に従い説明する。
【0070】
人や車いすなどの侵入を阻止する侵入阻止設備であるホーム柵(1)は、プラットホーム地面(E)に対して略水平に設置した図示9本の多段伸縮体A1〜A3、B1〜B3及びC1〜C3(201〜203、211〜213及び221〜223)と、前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)の左端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に設置した柱状体A(100)、前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)の右端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に設置した柱状体B(110)及び前記多段伸縮体C1〜C3(221〜223)の左端部を結合しプラットホーム地面(E)に対して略垂直に設置した柱状体C(120)と、前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)の右端部を結合し連結する連結体A(400)、前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)の左端部を結合し連結する連結体B(410)及び前記多段伸縮体C1〜C3(221〜223)の右端部を結合し連結する連結体C(420)と、梁(B)に固設し前記連結体A(400)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)を伸縮駆動させる連結体駆動装置A(500)、梁(B)に固設し前記連結体B(410)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)を伸縮駆動させる連結体駆動装置B(510)及び梁(B)に固設し前記連結体C(420)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体C1〜C3(221〜223)を伸縮駆動させる連結体駆動装置C(520)と、前記連結体A(400)の下端部に装備する連結体滑動体A(600)、前記連結体B(410)の下端部に装備する連結体滑動体B(610)及び前記連結体C(420)の下端部に装備する連結体滑動体C(620)と、プラットホーム地面(E)を掘り下げて設けた滑動体レール(70)と、梁(B)に固設し前記柱状体A(100)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)を伸縮駆動させる柱状体駆動装置A(800)、梁(B)に固設し前記柱状体B(110)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)を伸縮駆動させる柱状体駆動装置B(810)及び梁(B)に固設し前記柱状体C(120)を直接駆動することにより間接的に前記多段伸縮体C1〜C3(221〜223)を伸縮駆動させる柱状体駆動装置C(820)と、前記柱状体A(100)の下端部に装備する柱状体滑動体A(900)、前記柱状体B(110)の下端部に装備する柱状体滑動体B(910)及び前記柱状体C(120)の下端部に装備する柱状体滑動体C(920)とで構成する。
【0071】
なお、実施例4のホーム柵の説明において、前記3本の柱状体A、B及びC(100、110及び120)を個別に区別する必要がない場合については、まとめて柱状体(10)と記述する場合もある。また、前記9本の多段伸縮体A1〜C3(201〜223)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて多段伸縮体(20)と記述する場合もある。また、前記3本の連結体A、B及びC(400、410及び420)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体(40)と記述する場合がある。また、前記3台の連結体駆動装置A、B及びC(500、510及び520)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体駆動装置(50)と記述する場合もある。また、前記3本の連結体滑動体A、B及びC(600、610及び620)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて連結体滑動体(60)と記述する場合がある。また、前記3本の柱状体駆動装置A、B及びC(800、810及び820)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて柱状体駆動装置(80)と記述する場合がある。また、前記3本の柱状体滑動体A、B及びC(900、910及び920)を個別に区別する必要がない場合は、まとめて柱状体滑動体(90)と記述する場合がある。
【0072】
なお、前記柱状体(10)の上端部は、前記梁(B)に対し移動可能に接合し、前記梁(B)は、主柱(P)に固設されている。
【0073】
前記柱状体駆動装置(80)は、電気モータで設計しているが、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。例えば、油圧、水圧、空気圧などを使用する駆動装置などにも設計変更し得る。
【0074】
前記柱状体駆動装置(80)の設置位置は、前記柱状体(10)の上部の前記梁(B)上であるが、前記柱状体(10)を駆動できれば良く、設置プラットホームの環境などに応じて適宜設計変更可能である。
【0075】
前記柱状体滑動体(90)は、前記柱状体(10)の水平方向への移動を滑らかにするために補助できるものであれば良く、下端部にローラや球体を備えたものでもよい。
【0076】
次に、実施例4のホーム柵(1)の伸張(閉鎖)動作について、図7及び図8に従い説明する。
【0077】
連結体駆動装置A(500)を作動させることにより、連結体A(400)が、連結体滑動体A(600)を滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら右方向(柱状体A(100)から遠ざかる方向)へ向かって水平に移動する。
【0078】
同様に、連結体駆動装置B(510)が作動することにより、連結体B(410)が、連結体滑動体B(610)を前記滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら左方向(柱状体B(110)から遠ざかる方向)へ向かって水平に移動する。
【0079】
同様に、連結体駆動装置C(520)が作動することにより、連結体C(420)が、連結体滑動体C(620)を前記滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら右方向(柱状体C(120)から遠ざかる方向)へ向かって水平に移動する。
【0080】
前記連結体A(400)が右方向へ向かって水平に移動することにより、右端部を前記連結体A(400)に結合し左端部を前記柱状体A(100)に結合した前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)も従動的に、前記柱状体A(100)から右方向へ向かって水平に伸張する。つまり、前記連結体駆動装置A(500)は間接的に前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)を伸縮駆動させている。
【0081】
同様に、前記連結体B(410)が左方向へ向かって水平に移動することにより、左端部を前記連結体B(410)に結合し右端部を前記柱状体B(110)に結合した前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)も従動的に、前記柱状体B(110)から左方向へ向かって水平に伸張する。つまり、前記連結体駆動装置B(510)は間接的に前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)を伸縮駆動させている。
【0082】
同様に、前記連結体C(420)が右方向へ向かって水平に移動することにより、右端部を前記連結体C(420)に結合し左端部を前記柱状体C(120)に結合した前記多段伸縮体C1〜C3(221〜223)も従動的に、前記柱状体C(120)から右方向へ向かって水平に伸張する。つまり、前記連結体駆動装置C(520)は間接的に前記多段伸縮体C1〜C3(221〜223)を伸縮駆動させている。
【0083】
前記水平方向に伸張した多段伸縮体A1〜C3(201〜223)が、これ以上伸張しない最長伸張位置(図示5段目位置)まで伸張すると、前記連結体A、B及びC(400、410及び420)の移動は停止する。
【0084】
また、従動的に伸張する前記多段伸縮体A1〜C3(201〜223)の伸張も停止する。
【0085】
なお、前記柱状体A(100)から右方向に向かって水平に伸張する前記多段伸縮体A1〜A3(201〜203)と、前記柱状体B(110)から左方向へ向かって伸張する前記多段伸縮体B1〜B3(211〜213)とが最長伸張位置に達したときの、対向する前記連結体同士の先端位置は、人又は車いす等が通過することができない程度の隙間になる様に設計しているので、プラットホームに待機する人又は車いすなどは前記多段伸縮体A1〜C3(201〜223)に遮られその侵入が阻止される。したがって、プラットホームに待機する人又は車いす等が誤って線路内へ落下することを防止することができる。
【0086】
次に、実施例4のホーム柵(1)の圧縮(開放)動作について、図8及び図9に従い説明する。
【0087】
柱状体駆動装置B(810)を作動させることにより、柱状体B(110)が、柱状体滑動体B(910)を滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら左方向(連結体B(410)に近づく方向)へ向かって水平に移動する。
【0088】
同様に、前記柱状体駆動装置C(820)が作動することにより、柱状体C(120)が柱状体滑動体C(920)を前記滑動体レール(70)上を滑らかに滑動しながら右方向(連結体C(420)に近づく方向)へ向かって水平に移動する。
【0089】
前記柱状体B(110)が左方向へ向かって水平に移動することにより、左端部を前記連結体B(410)に結合し右端部を前記柱状体B(110)に結合した多段伸縮体B1〜B3(211〜213)も従動的に、左方向へ向かって水平に圧縮する。
【0090】
同様に、前記柱状体C(120)が右方向へ向かって水平に移動することにより、右端部を前記連結体C(420)に結合し左端部を前記柱状体C(120)に結合した多段伸縮体C1〜C3(221〜223)も従動的に、右方向へ向かって水平に圧縮する。
【0091】
前記水平方向に圧縮した多段伸縮体B1〜C3(211〜223)が、これ以上圧縮しない最短伸張位置(図示1段目位置)まで圧縮すると、前記柱状体B及びC(110及び120)の移動は停止する。
【0092】
また、従動的に圧縮する前記多段伸縮体B1〜C3(211〜223)の圧縮も停止する。
【0093】
なお、実施例4のホーム柵は、上述のとおり第1の開放状態と第2の開放状態を使い分ける事が可能なため乗降口の位置又は個数が異なる車両を有する列車が発着するホームにも対応可能である。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本願発明の侵入阻止設備であるホーム柵は、簡単な構造でありながら設置スペース面及びコスト面でのメリットが飛躍的に向上するので産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0095】
1 ホーム柵(侵入阻止設備)
10 柱状体
100 柱状体A
110 柱状体B
120 柱状体C
20 多段伸縮体
201 多段伸縮体A1
202 多段伸縮体A2
203 多段伸縮体A3
204 多段伸縮体A4
205 多段伸縮体A5
206 多段伸縮体A6
207 多段伸縮体A7
208 多段伸縮体A8
209 多段伸縮体A9
211 多段伸縮体B1
212 多段伸縮体B2
213 多段伸縮体B3
214 多段伸縮体B4
215 多段伸縮体B5
216 多段伸縮体B6
217 多段伸縮体B7
218 多段伸縮体B8
219 多段伸縮体B9
221 多段伸縮体C1
222 多段伸縮体C2
223 多段伸縮体C3
30 多段伸縮体駆動装置
301 多段伸縮体駆動装置A1
302 多段伸縮体駆動装置A2
303 多段伸縮体駆動装置A3
304 多段伸縮体駆動装置A4
305 多段伸縮体駆動装置A5
311 多段伸縮体駆動装置B1
312 多段伸縮体駆動装置B2
313 多段伸縮体駆動装置B3
314 多段伸縮体駆動装置B4
315 多段伸縮体駆動装置B5
40 連結体
400 連結体A
410 連結体B
420 連結体C
50 連結体駆動装置
500 連結体駆動装置A
510 連結体駆動装置B
520 連結体駆動装置C
60 連結体滑動体
600 連結体滑動体A
610 連結体滑動体B
620 連結体滑動体C
70 滑動体レール
80 柱状体駆動装置
800 柱状体駆動装置A
810 柱状体駆動装置B
820 柱状体駆動装置C
90 柱状体滑動体
900 柱状体滑動体A
910 柱状体滑動体B
920 柱状体滑動体C
E プラットホーム地面
B 梁
P 主柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットホーム地面に対して略水平方向に伸縮する複数本の多段伸縮体と、
当該多段伸縮体の一方の端部を結合しプラットホーム地面に対して略垂直方向に建立又は設置する柱状体と、
前記多段伸縮体を直接的又は間接的に伸縮駆動させる駆動装置と、
を備え、
前記多段伸縮体がプラットホーム地面に対して略水平方向に伸張することにより侵入者又は侵入物の侵入を阻止する侵入阻止設備。
【請求項2】
前記複数本の多段伸縮体の他方の端部を結合し連結する連結体を備えた請求項1の侵入阻止設備。
【請求項3】
前記駆動装置が少なくとも柱状体又は連結体のうちいずれか一方を駆動することにより、間接的に前記多段伸縮体を伸縮駆動させる請求項2の侵入阻止設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−95207(P2013−95207A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238078(P2011−238078)
【出願日】平成23年10月30日(2011.10.30)
【特許番号】特許第4980487号(P4980487)
【特許公報発行日】平成24年7月18日(2012.7.18)
【出願人】(710006596)
【出願人】(511264146)
【出願人】(510230137)