説明

ボトル型クラッカー

【課題】 祝いの席上で充分華やかさを演出することができるとともに、意外性にとんだクラッカーを提供する。
【解決手段】 外装容器を構成するボトル型容器(1)と、該ボトル型容器(1)の内部に収容配置されるクラッカー本体(2)とからなるクラッカーである。クラッカー本体(2)の舞散物放出口(12)をボトル型容器(1)の口部に位置させて装着するとともに、クラッカー本体(2)から連出した引紐(13)の操作部(14)をボトル型容器(1)の底壁部分(5)に外部から操作可能な状態で位置させてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種パーティや催会における演出効果の1つとして用いられるもので、引紐の引っ張り操作により、火薬体を爆発させて、その爆発力により筒体内に収納されている小巻きテープや紙吹雪等の舞散物を爆音とともに空中に発射させるようにしたクラツカーに関し、特に、シャンパン等の発泡性ワインを模したボトル型のクラッカーに関する。
【背景技術】
【0002】
パーティ、結婚式、誕生日などのお祝いの席や同窓会などの各種宴会の席で、その場を盛り上げるためにクラツカーが使用されている。従来のクラッカーとしては、例えば特許文献1に示されているような中空円錐形状の筒体内部に舞散物と火薬体とを収容したものや、特許文献2に示されているような中空円筒体の内部に舞散物と火薬体とを収容したものが一般的である。
【特許文献1】実用新案登録第3005538号公報
【特許文献2】特開平8-121999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のクラッカーは、前記したように外観が円錐形状あるいは円筒形状をしていることから、趣に欠けるきらいがあった。そこで、本出願人は、先にバズーカ式のクラッカーやマシンガン式クラッカーを提供したが、バズーカ式のクラッカーやマシンガン式クラッカーでは使用する会場の雰囲気や集会の趣旨にそぐわないこともあった。
【0004】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、祝いの席上で充分華やかさを演出することができるとともに、意外性に富んだクラッカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために請求項1に記載の本発明は、外装容器を構成するボトル型容器と、該ボトル型容器の内部に収容配置されるクラッカー本体とからなり、クラッカー本体の舞散物放出口をボトル型容器の口部に位置させて装着するとともに、クラッカー本体から連出した引紐の操作部をボトル型容器の底壁部分に外部から操作可能な状態で位置させたことを特徴としている。
【0006】
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載した構成に加えて、ボトル型容器の底壁部分の内面にクラッカー本体の支持台を一体に形成したことを特徴とし、請求項3に記載の本発明では、ボトル型容器の底壁部分を開閉可能に構成し、クラッカー本体を取替え可能に構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明では、例えばシャンパン等の発泡性ワインのボトルを模して形成したボトル型容器の内部に、クラッカー本体をその舞散物放出口がボトル型容器の口部に臨む状態に位置させて配置し、このクラッカー本体から連出した引紐の操作部をボトル型容器の底壁部分に外部から操作可能に構成しているので、発泡性ワインのボトルの開栓したと同様の破裂音に伴って、小巻きテープや紙吹雪等の舞散物がボトル型容器の口部から噴出飛散することから、お祝いの席上で充分華やかさを演出することができる。
【0008】
請求項2に記載の本発明では、ボトル型容器の底壁部分の内面にクラッカー本体の支持台が一体に形成に形成してあることから、クラッカー本体の舞散物放出口とボトル型容器の口部とを正確に対応させて配置することができ、クラッカー本体内の舞散物を効率よくボトル型容器外に噴出飛散させることができることになる。
【0009】
請求項3に記載の本発明では、ボトル型容器の底壁部分を開閉可能に構成し、クラッカー本体を取替え可能に構成していることから、ボトル型容器を繰り返し使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面は、本発明の一実施形態を示し、図1はボトル型クラッカーの縦断正面図である。
このボトル型クラッカーは、シャンパン等の発泡性ワインのボトルを模して合成樹脂で形成したボトル型容器(1)と、このボトル型容器(1)の内部に収容配置されるクラッカー本体(2)とで構成してある。
【0011】
ボトル型容器(1)は、胴部分(3)と、この胴部分(1)の下端より部分にねじ嵌合により着脱可能に装着した底蓋部分(4)とで構成してある。そしてこの底蓋部分(4)は図2に示すように、その底壁(5)の内面にクラッカー本体(2)の支持台(6)が一体に形成に形成してある。
【0012】
この支持台(6)は底蓋部分(4)の底壁(5)から突出形成した円錐台部分(7)と、円錐台部分(7)の先端に形成したクラッカー本体(2)を挿嵌する保持部(8)とで形成してあり、この保持部(8)の底板部分(9)と、保持部(8)及び円錐台部分(7)の周側壁(10)とにスリット溝(11)が形成してある。
【0013】
クラッカー本体(2)は、前記保持部(8)に挿嵌固定される口径の円筒状に形成してあり、その一端部を紙吹雪や小巻きテープ等の舞散物を噴出放射する舞散物放出口(12)とするとともに、他端部から火薬体に連結されている引紐(13)を導出して構成してあり、この引紐(13)の導出先端部に指掛となる操作部(14)が取り付けてある。クラッカー本体(2)の他端部を支持台(6)に装着固定した状態では、引紐(13)及び操作部(14)は支持台(6)に形成したスリット溝(11)を通して、容器外側となる円錐台部分(7)の内側に位置しており、ボトル型容器(1)の底壁部分(4)の外側から操作部(14)が操作可能となる。
【0014】
クラッカー本体(2)を支持台(6)に装着し、かつ底蓋部分(4)を胴部分(3)に組み付けた状態では、クラッカー本体(2)の舞散物放出口(12)を形成している一端(上端)より部分の周面が、ボトル型容器(1)の胴部分(3)でのボトル首部の内周面で保持される状態となり、舞散物放出口(12)がボトル型容器(1)の開口部分に臨む状態となっている。
【0015】
このような構成のボトル型クラッカーでは、ボトル型容器(1)の首部を一方の手で持ち、引紐(13)の操作部(14)を他の手で引くことにより、クラッカー本体(2)内の火薬部が破裂し、その破裂時の圧力上昇に伴って、紙吹雪や小巻きテープ等の舞散物がボトル型容器(1)の先端開口部から噴出飛散することになるから、あたかも発泡性ワインを開栓したような雰囲気を醸し出し、シャンパンシャワーを擬似体験することができる。
【0016】
さらに、クラッカー本体(2)は、支持台(6)の保持部(8)に挿嵌固定されるとともに、ボトル型容器(1)の胴部分(3)でのボトル首部の内周面で保持されことで、ボトル型容器(1)内に装着されていることから、クラッカー本体(2)を交換することで、ボトル型容器(1)自体は、繰り返し使用することができることになる。
【0017】
なお、上記の実施形態では、ボトル型容器(1)の胴部分(3)と底蓋部分(4)とをねじ結合するように構成しているが、ボトル型容器(1)の胴部分(3)の外周面と底蓋部分(4)のは内周面に形成した係合溝とリング状係合突起との嵌合い係合で着脱可能に装着するように構成してもよい。
【0018】
また、ボトル型容器(1)の内部に収容配置されるクラッカー本体(2)としては、前述の円筒状のものに限らず、円錐状のものや他の形状のものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、結婚式場やパーティ会場での演出品として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態を示す中央縦断正面図である。
【図2】底蓋部分とクラッカー本体との取出し斜視図である。
【符号の説明】
【0021】
1…ボトル型容器、2…クラッカー本体、5…ボトル型容器の底壁部分、6…クラッカー本体の支持台、12…舞散物放出口、13…引紐、14…引紐の操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装容器を構成するボトル型容器(1)と、該ボトル型容器(1)の内部に収容配置されるクラッカー本体(2)とからなり、クラッカー本体(2)の舞散物放出口(12)をボトル型容器(1)の口部に位置させて装着するとともに、クラッカー本体(2)から連出した引紐(13)の操作部(14)をボトル型容器(1)の底壁部分(5)に外部から操作可能な状態で位置させてあるボトル型クラッカー。
【請求項2】
ボトル型容器(1)の底壁部分(5)の内面にクラッカー本体(2)の支持台(6)が一体に形成してある請求項1に記載のボトル型クラッカー。
【請求項3】
ボトル型容器(1)の底壁部分(5)を開閉可能に構成し、クラッカー本体(2)を取替え可能に構成した請求項1または2に記載のボトル型クラッカー。
【請求項4】
クラッカー本体(2)が円筒型クラッカーである請求項1〜3のいずれか1項に記載のボトル型クラッカー。

【図1】
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【図2】
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