説明

ボルト止め方法

【課題】ボルトを上側から螺合してボルト止めを行う際に、施工性良く行うことができるボルト止め用ナット保持具を提供する。
【解決手段】ボルト止めを行うに際して、ナットを保持するためのボルト止め用ナット保持具1であって、保持具本体1Aの表面10aから所定深さで形成されるナット保持部11と、ボルト軸の外径よりも大きく、且つ、ナット保持部11の内径よりは小さい幅で、ナット保持部11から保持具本体1Aの一方の側面10bに貫通される取外用開口部16とを備えた構成とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルト止めを行う際に、ナットを保持しておくためのボルト止め用ナット保持具、及びこのボルト止め用ナット保持具を用いたボルト止め方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ボルト止めを行う際に、施工性を良く行うための工具が様々提案され、実施に供されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ボルトを下側から螺合する際に、勾配を有する特殊形状のワッシャーが共回りをしないように工夫した従来技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−191171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような従来技術では、ボルトを下側から螺合する際に用いるものであるため、近年多く実施されている太陽電池モジュールパネルなどの取付作業に用いるのには適していない。
【0006】
何故なら、太陽電池モジュールパネルなどは、頭部が上部になるように、ボルトを上側から螺合してしっかりと止めないと、ボルト軸に雨水が浸水して腐蝕し易いという弊害が有るうえに、意匠的外観も良くない。
【0007】
そこで、本発明は、ボルトを上側から螺合してボルト止めを行う際に、施工性良く行うことができるボルト止め用ナット保持具、及びこのボルト止め用ナット保持具を用いたボルト止め方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明のボルト止め用ナット保持具は、ボルト止めを行うに際して、ナットを保持するためのボルト止め用ナット保持具であって、保持具本体の表面から所定深さで形成されるナット保持部と、ボルト軸の外径よりも大きく、且つ、前記ナット保持部の内径よりは小さい幅で、前記ナット保持部から前記保持具本体の一方の側面に貫通される取外用開口部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記保持具本体の前記ナット保持部と連続して当該ナット保持部よりも浅部にワッシャー保持部が形成されているとよい。
【0010】
また、前記保持具本体の前記ナット保持部と連続して当該ナット保持部よりも深部に、ボルト軸の先端を受け入れるボルト軸受入部が形成されているとよい。
【0011】
さらに、前記保持具本体の前記取外用開口部よりも浅部に、前記ナット保持部に保持されるナットの外径よりも大きい幅の幅広部が形成されていてもよい。
【0012】
また、前記保持具本体の前記表面と対向する面が、略平面状に形成されているとよい。
【0013】
さらに、前記保持具本体には、取手が設けられているとよい。
【0014】
本発明のボルト止め方法は、上記したボルト止め用ナット保持具を用い、載置面から所定高さに設けられた取付板へボルトを上側から螺合してボルト止めを行うボルト止め方法であって、前記ボルト止め用ナット保持具の前記ナット保持部にナットを保持させる工程と、前記ボルト止め用ナット保持具の前記保持具本体を前記取付板に形成されたボルト孔の下方の前記載置面にセットする工程と、前記取付板の上側から前記ナット保持部に保持された前記ナットへボルトを螺合して締結する工程と、締結された前記ボルト及び前記ナットから前記取外用開口部を通じて前記ボルト止め用ナット保持具の前記保持具本体を取り外す工程とから成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
このような本発明のボルト止め用ナット保持具は、ボルト止めを行うに際して、ナットを保持するためのボルト止め用ナット保持具である。
【0016】
そして、保持具本体の表面から所定深さで形成されるナット保持部と、ボルト軸の外径よりも大きく、且つ、ナット保持部の内径よりは小さい幅で、ナット保持部から保持具本体の一方の側面に貫通される取外用開口部とを備えた構成とされている。
【0017】
こうした構成なので、例えば、太陽電池モジュールパネルの取付作業において、その取付板と屋根面との間の狭い隙間にナットをボルト止め位置に安定してセットでき、ボルト締結後に保持具本体は取外用開口部を通じて容易に取り外せるため、ボルトを上側から螺合してボルト止めを行う際に、施工性良く行うことができる。
【0018】
ここで、保持具本体のナット保持部と連続してナット保持部よりも浅部にワッシャー保持部が形成されている場合は、ボルトを、ワッシャーにより、緩みなく止めることができる。
【0019】
また、保持具本体のナット保持部と連続してナット保持部よりも深部に、ボルト軸の先端を受け入れるボルト軸受入部が形成されている場合は、長いボルト軸を有するボルトにも対応することができる。
【0020】
さらに、保持具本体の取外用開口部よりも浅部に、ナット保持部に保持されるナットの外径よりも大きい幅の幅広部が形成されている場合は、取付板と屋根面との間などが狭いときも、保持具本体を取り外すことができる。
【0021】
また、保持具本体の表面と対向する面が、略平面状に形成されている場合は、保持具本体をボルト止め位置下方の屋根面などへ安定した状態でセットすることができる。
【0022】
さらに、保持具本体には、取手が設けられている場合は、取手を使って保持具本体をボルト止め位置に容易にセットすることができる。
【0023】
このような本発明のボルト止め方法は、上記したボルト止め用ナット保持具を用い、載置面から所定高さに設けられた取付板へボルトを上側から螺合してボルト止めを行うボルト止め方法である。
【0024】
そして、ボルト止め用ナット保持具のナット保持部にナットを保持させる工程と、ボルト止め用ナット保持具の保持具本体を取付板に形成されたボルト孔の下方の載置面にセットする工程と、取付板の上側からナット保持部に保持されたナットへボルトを螺合して締結する工程と、締結されたボルト及びナットから取外用開口部を通じてボルト止め用ナット保持具の保持具本体を取り外す工程とから成る構成とされている。
【0025】
このような構成なので、上記したボルト止め用ナット保持具を用いるため、例えば、太陽電池モジュールパネルの取付作業において、ボルトを上側から螺合してボルト止めを行う際に、施工性良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施例のボルト止め用ナット保持具の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のボルト止め用ナット保持具の右側面図である。
【図4】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【図5】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【図6】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【図7】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【図8】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【図9】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【図10】実施例のボルト止め方法の施工段階を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0028】
先ず、実施例の構成について説明する。
【0029】
図1は、実施例のボルト止め用ナット保持具1の概略構成を示している。
【0030】
まず、このようなボルト止め用ナット保持具1は、保持具本体1Aと取手1Bとから主に構成されている。
【0031】
ここで、保持具本体1Aは、使用状態で上面となり、ボルト・ナット受入面としての表面10aが一辺30mmの正方形で厚さが31mmの直方体の外形を呈している。
【0032】
また、保持具本体1Aには、図2にも示したように、その表面10aから7mmから13mmの深さ範囲にナット保持部11が形成されている。
【0033】
ここで、ナット保持部11の内周には、10個の突起が設けられており、外径が14.6mmの六角ナット(以下、単にナットという。)を、挿入し易いうえに、回転を拘束して保持可能としている。
【0034】
また、保持具本体1Aには、ナット保持部11と連続して、その表面10aから4mmから7mmの深さ範囲に内径15.5mmのワッシャー保持部としてのスプリングワッシャー保持部12が形成されている。
【0035】
さらに、保持具本体1Aには、スプリングワッシャー保持部12と連続して、その表面10aから4mmから5mmの深さ範囲のテーパー部13を介して、その表面10aから5mmの深さ範囲に内径18mmのワッシャー保持部としての平ワッシャー保持部14が形成されている。
【0036】
また、保持具本体1Aには、ナット保持部11と連続して、底面まで貫通する内径8.5mmのボルト軸受入部15が形成されている。
【0037】
さらに、保持具本体1Aには、ナット保持部11、スプリングワッシャー保持部12、テーパー部13、及び平ワッシャー保持部14から保持具本体1Aの一方の側面10bに貫通する取外用開口部16が形成されている。
【0038】
ここで、取外用開口部16は、全体で、保持具本体1Aの表面10aから13mmの深さ範囲に形成されている。
【0039】
また、取外用開口部16は、図3に示したように、保持具本体1Aの表面10aから6mmから13mmの深さ範囲におけるボルト軸受入部15よりはやや幅広の幅9.0mmの幅狭部16aと、保持具本体1Aの表面10aから6mmから8mmの深さ範囲における傾斜部16bと、保持具本体1Aの表面10aから6mmの深さ範囲におけるナット保持部11よりはやや幅広で平ワッシャー保持部14の内径よりはやや幅狭の幅17mmの幅広部16cとから成る。
【0040】
なお、取手1Bは、保持具本体1Aの取外用開口部16が形成された側面10bと対向する側面に120°の角度で保持具本体1Aの表面10aと略平行に取り付けられている。
【0041】
次に、ボルト止め用ナット保持具1を用いたボルト止め方法について説明する。
【0042】
この実施例のボルト止め方法では、図4に示したように、載置面としての屋根面2から35mmの高さに略平行に設けられた取付板3に、太陽電池モジュールパネルの取付片4をボルト止めして、太陽電池モジュールパネルを設置する。
【0043】
なお、取付片4のみを図示し、太陽電池モジュールパネルの本体については図示を省略した。
【0044】
まず、図4に示したように、取付板3の上で取付片4を位置決めして、取付板3のボルト孔3aと太陽電池モジュールパネルの取付片4のボルト孔4aとを連通させる。
【0045】
続いて、図5に示したように、ナット5に、スプリングワッシャー7及び平ワッシャー8を介して、ボルト6を緩めに螺合したものを、ボルト止め用ナット保持具1へセットする。
【0046】
そして、図6に示したように、ボルト6を抜き取ると、ナット5、スプリングワッシャー7及び平ワッシャー8が、ボルト止め用ナット保持具1のナット保持部11、スプリングワッシャー保持部12及び平ワッシャー保持部14にそれぞれ保持された状態となる。
【0047】
続いて、図6に示した状態のボルト止め用ナット保持具1を、図7に示したように、取手1Bを用いて、取付板3のボルト孔3aの下方の屋根面2の上にセットする。
【0048】
続いて、図8に示したように、ボルト孔3a,4aへ上側からボルト6を挿入し、このボルト6を、図示省略のレンチなどの締結具によりナット5に螺合していくと、ナット5はナット保持部11に保持された状態で上昇していく。
【0049】
なお、ナット5がナット保持部11を超えて上昇した状態でも、ナット5の側面では、スプリングワッシャー保持部12との軽い接触により摩擦力が生じるため、ナット5は上昇し、ボルト6に螺合していく。
【0050】
さらに、スプリングワッシャー7が変形しはじめると、その反発による付勢力がナット5の上面に十分与えられるため、ナット5は共回りせずに、ボルト6に螺合していく。
【0051】
そして、図9に示したように、ボルト6とナット5とがしっかりと締結される。
【0052】
最後に、取手1Bを用いて、締結されたボルト6及びナット5から、取外用開口部16を通じて、紙面と直交する矢印Fの方向へボルト止め用ナット保持具1の保持具本体1Aを取り外すと、図10に示したように、太陽電池モジュールパネルの取付片4が、ボルト6及びナット5により、取付板3へしっかりと取り付けられた状態となる。
【0053】
そして、残る箇所も同様な作業を行って、太陽電池モジュールパネルが設置される。
【0054】
次に、実施例の作用効果について説明する。
【0055】
このような実施例のボルト止め用ナット保持具1は、ボルト止めを行うに際して、ナット5を保持するためのボルト止め用ナット保持具である。
【0056】
そして、保持具本体1Aの表面10aから上記した深さで形成されるナット保持部11と、ボルト軸の外径よりも大きく、且つ、ナット保持部11の内径よりは小さい幅で、ナット保持部11から保持具本体1Aの一方の側面10bに貫通される取外用開口部16とを備えた構成とされている。
【0057】
こうした構成なので、上記したように、太陽電池モジュールパネルの取付作業において、その取付板3と載置面としての屋根面2との間の狭い隙間にナット5をボルト止め位置に安定してセットでき、ボルト6の締結後に保持具本体1Aは取外用開口部16を通じて容易に取り外せるため、ボルト6を上側から螺合してボルト止めを行う際に、施工性良く行うことができる。
【0058】
ここで、保持具本体1Aのナット保持部11と連続してナット保持部11よりも浅部にワッシャー保持部としてのスプリングワッシャー保持部12及び平ワッシャー保持部14が形成されている。
【0059】
このため、ボルト6を、ワッシャーとしてのスプリングワッシャー7及び平ワッシャー8により、緩みなく止めることができる。
【0060】
また、保持具本体1Aのナット保持部11と連続してナット保持部11よりも深部に、ボルト軸の先端を受け入れるボルト軸受入部15が形成されている。
【0061】
このため、上記したような長いボルト軸を有するボルト6にも対応することができる。
【0062】
さらに、保持具本体1Aの取外用開口部16よりも浅部に、ナット保持部11に保持されるナット5の外径よりも大きい幅の幅広部16cが形成されている。
【0063】
このため、上記したような取付板3と載置面としての屋根面2との間が狭いときなども、保持具本体1Aを取り外すことができる。
【0064】
また、保持具本体1Aの表面10aと対向する底面が、略平面状に形成されている。
【0065】
このため、保持具本体1Aをボルト止め位置下方の載置面としての屋根面2などへ安定した状態でセットすることができる。
【0066】
さらに、保持具本体1Aには、取手1Bが設けられている。
【0067】
このため、取手1Bを使って保持具本体1Aをボルト止め位置に容易にセットすることができる。
【0068】
このような実施例のボルト止め方法は、上記したボルト止め用ナット保持具1を用い、載置面としての屋根面2から上記した高さに設けられた取付板3へボルト6を上側から螺合してボルト止めを行うボルト止め方法である。
【0069】
そして、ボルト止め用ナット保持具1のナット保持部11にナット5を保持させる工程と、ボルト止め用ナット保持具1の保持具本体1Aを取付板3に形成されたボルト孔3aの下方の屋根面2にセットする工程と、取付板3の上側からナット保持部11に保持されたナット5へボルト6を螺合して締結する工程と、締結されたボルト6及びナット5から取外用開口部16を通じてボルト止め用ナット保持具1の保持具本体1Aを取り外す工程とから成る構成とされている。
【0070】
このような構成なので、上記したように、ボルト止め用ナット保持具1を用いるため、太陽電池モジュールパネルの取付作業において、ボルト6を上側から螺合してボルト止めを行う際に、施工性良く行うことができる。
【0071】
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0072】
例えば、上記した実施例では、ボルト止め用ナット保持具1にスプリングワッシャー保持部12、テーパー部13、平ワッシャー保持部14、及びボルト軸受入部15を形成して実施したが、これに限定されず、ナット保持部11と取外用開口部16のみを設けたよりシンプルな形態などで実施してもよい。
【0073】
また、上記した実施例では、ボルト止め用ナット保持具1の保持具本体1Aの外形を直方体とし、そのサイズも記載したが、これに限定されず、用いる箇所やナットのサイズなどに適宜合わせて実施すればよい。
【0074】
さらに、上記した実施例では、ボルト止め用ナット保持具1を、太陽電池モジュールパネルを設置することのみに用いたが、これに限定されず、例えば、ボルト6を横側から螺合してボルト止めを行う際や下側から螺合してボルト止めを行う際などにも適用して実施することもできる。
【符号の説明】
【0075】
1 ボルト止め用ナット保持具
1A 保持具本体
1B 取手
10a 表面(ボルト・ナット受入面)
10b 側面
11 ナット保持部
12 スプリングワッシャー保持部(ワッシャー保持部)
13 テーパー部
14 平ワッシャー保持部(ワッシャー保持部)
15 ボルト軸受入部
16 取外用開口部
16a 幅狭部
16b 傾斜部
16c 幅広部
2 屋根面(載置面)
3 取付板
3a ボルト孔
4 取付片
4a ボルト孔
5 ナット
6 ボルト
7 スプリングワッシャー(ワッシャー)
8 平ワッシャー(ワッシャー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルト止めを行うに際して、ナットを保持するためのボルト止め用ナット保持具であって、
保持具本体の表面から所定深さで形成されるナット保持部と、ボルト軸の外径よりも大きく、且つ、前記ナット保持部の内径よりは小さい幅で、前記ナット保持部から前記保持具本体の一方の側面に貫通される取外用開口部とを備えていることを特徴とするボルト止め用ナット保持具。
【請求項2】
前記保持具本体の前記ナット保持部と連続して当該ナット保持部よりも浅部にワッシャー保持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボルト止め用ナット保持具。
【請求項3】
前記保持具本体の前記ナット保持部と連続して当該ナット保持部よりも深部に、ボルト軸の先端を受け入れるボルト軸受入部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト止め用ナット保持具。
【請求項4】
前記保持具本体の前記取外用開口部よりも浅部に、前記ナット保持部に保持されるナットの外径よりも大きい幅の幅広部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボルト止め用ナット保持具。
【請求項5】
前記保持具本体の前記表面と対向する面が、略平面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のボルト止め用ナット保持具。
【請求項6】
前記保持具本体には、取手が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のボルト止め用ナット保持具。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のボルト止め用ナット保持具を用い、載置面から所定高さに設けられた取付板へボルトを上側から螺合してボルト止めを行うボルト止め方法であって、
前記ボルト止め用ナット保持具の前記ナット保持部にナットを保持させる工程と、
前記ボルト止め用ナット保持具の前記保持具本体を前記取付板に形成されたボルト孔の下方の前記載置面にセットする工程と、
前記取付板の上側から前記ナット保持部に保持された前記ナットへボルトを螺合して締結する工程と、
締結された前記ボルト及び前記ナットから前記取外用開口部を通じて前記ボルト止め用ナット保持具の前記保持具本体を取り外す工程とから成ることを特徴とするボルト止め方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−157919(P2012−157919A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18364(P2011−18364)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【特許番号】特許第4814401号(P4814401)
【特許公報発行日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)