ポケットティッシュケース
【課題】 ポケットティッシュの補充が容易で、しかもポケットティッシュ内のティッシュペーパーを確実に1組ごとに取出可能なポケットティッシュケースを提供する。
【解決手段】 少なくともポケットティッシュPの外袋P1の切込部P1aが位置する前面P2を覆うケース本体2と、ケース本体2の切込部P1aと対向する位置に形成され、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーP4を取出すための取出口3と、ケース本体2に固定され、ポケットティッシュPの前面P2側をケース本体2に押付ける押圧バンド4と、を備え、ケース本体2の少なくとも一端部側は、ケース本体2に対するポケットティッシュPの出し入れが可能なように開放可能となっている。
【解決手段】 少なくともポケットティッシュPの外袋P1の切込部P1aが位置する前面P2を覆うケース本体2と、ケース本体2の切込部P1aと対向する位置に形成され、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーP4を取出すための取出口3と、ケース本体2に固定され、ポケットティッシュPの前面P2側をケース本体2に押付ける押圧バンド4と、を備え、ケース本体2の少なくとも一端部側は、ケース本体2に対するポケットティッシュPの出し入れが可能なように開放可能となっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ポケットティッシュを収納するためのポケットティッシュケースに関する。
【背景技術】
【0002】
ポケットティッシュを収納するためのケースとして、図11に示すように、ポケットティッシュPの外袋を覆うポケットティッシュケース100が広く知られている。このポケットティッシュケース100は、前面101の中央部に長手方向全長に延びる取出口102を備えている。このポケットティッシュケース100を携帯する人は、ティッシュペーパーを使用する際は、この取出口102を介してポケットティッシュP内のティッシュペーパーを1組ごとに取り出す。そして、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーの残量が少ない場合やティッシュペーパーがなくなった場合には、新たにポケットティッシュケース100内にポケットティッシュPを補充するようにしている。
【0003】
また、ティッシュペーパーの詰め替えが簡単に出来て、何度でも再利用可能出来るティッシュペーパーケースに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このティッシュペーパーケースは、ケースにファスナーとマチを設け、ケースの片面に、ティッシュペーパーを一枚ずつ取り出すための取り出し口を設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−040039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図11に示すようなポケットティッシュケース100の場合は、まず、取出口102から残量の減った使用中のポケットティッシュPを取り出し、新しいポケットティッシュPが使用中のポケットティッシュPの背面側に位置するようにして、取出口102から2つのポケットティッシュを中に押し込む必要がある。したがって、図11のような構造のポケットティッシュケース100では、ポケットティッシュPの補充が煩雑になり、手間を要するという問題がある。また、取出口102が前面101の長手方向全長に亘って形成され、取出口102が大きいので、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーの残量が少ない場合は、ポケットティッシュPが取出口102から出やすい状態となる。このため、ティッシュペーパーの取出し時に、複数組のティッシュペーパーがまとまって取出されてしまうという問題がある。
【0006】
そこで、この発明は、ポケットティッシュPの補充が容易で、しかもポケットティッシュP内のティッシュペーパーを確実に1組ごとに取出可能なポケットティッシュケースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくともポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体と、前記ケース本体の前記切込部と対向する位置に形成され、前記ポケットティッシュ内のティッシュペーパーを取出すための取出口と、前記ケース本体に固定され、前記ポケットティッシュの前面側を前記ケース本体に押付ける押圧バンドと、を備え、前記ケース本体の少なくとも一端部側は、前記ケース本体に対する前記ポケットティッシュの出し入れが可能なように開放可能となっている、ことを特徴とするポケットティッシュケースである。
【0008】
この発明によれば、ケース本体の一端部側が開放された状態では、ポケットティッシュの補充が行われる。また、押圧バンドによってポケットティッシュがケース本体に押圧された状態では、取出口を介してポケットティッシュ内のティッシュペーパーが取出される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のポケットティッシュケースにおいて、前記ケース本体には、前記取出口を開閉可能とする蓋部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のポケットティッシュケースにおいて、前記ケース本体は、前記ポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体前面部と、前記ポケットティッシュの前記前面の背面側に位置する前記外袋の後面を覆うためのケース本体後面部とを有しており、前記ケース本体前面部と前記ケース本体後面部は一体成形されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、押圧バンドによってポケットティッシュの外袋の前面側がケース本体に押付けられているので、ポケットティッシュが常時ケース本体に密着した状態となる。そのため、ティッシュペーパーの残量が少なくなった場合でも、取出口から複数組のティッシュペーパーがまとまって出にくくなり、ティッシュペーパーを確実に1組ごと取出すことができる。
【0012】
また、ケース本体の一端部側を開放させた状態では、ポケットティッシュがケース本体に対して出し入れ自在となるので、ポケットティッシュを補充する際には、開放部分からケース本体と押圧バンドとの間にポケットティッシュを入れるだけでよく、ポケットティッシュの補充が容易となる。
【0013】
さらに、ポケットティッシュの補充時には、例えば使用中のポケットティッシュをケース本体側に位置させるとともに、補充する(新しい)ポケットティッシュを押圧バンド側に位置させ、この状態で各ポケットティッシュを押圧バンドでケース本体側に押付けることにより、使用中のポケットティッシュのティッシュペーパーがなくなった後に、新しいポケットティッシュの使用を開始することができ、衛生的である。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ケース本体に取出口を開閉可能とする蓋部を設けるようにしているので、ポケットティッシュは、ティッシュペーパーを取出す以外は外部に露出せず、ポケットティッシュ内への異物の混入による汚損を防止することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、ポケットティッシュの外袋の前面と後面の双方をケース本体で覆うことができるので、例えばポケットティッシュの外袋のデザインが悪い場合であっても、ポケットティッシュの外袋の前面と後面は外部から見えなくなり、ポケットティッシュケースを使用する際の美観を高めることができる。また、ポケットティッシュをケース本体後面部を介して押圧バンドでケース本体前面部側に押し付けることができるので、押圧バンドの幅をポケットティッシュの幅と同じにしなくとも、ポケットティッシュの前面全体をケース本体前面部側に押付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の実施の形態1に係るポケットティッシュケースの斜視図である。
【図2】図1のポケットティッシュケースにおけるケース本体の一端部側を開放した状態を示す正面図である。
【図3】図1のポケットティッシュケースの正面図である。
【図4】図1のポケットティッシュケースの背面図である。
【図5】図1のポケットティッシュケースの側面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図7】この発明の実施の形態3に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図8】この発明の実施の形態4に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図9】この発明の実施の形態5に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図10】図1ないし図9の取出口の変形例を示すポケットティッシュケースの正面図である。
【図11】従来のポケットティッシュケースの一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1ないし図5は、この発明の実施の形態1を示している。図1に示すように、ポケットティッシュケース1は、主として、ケース本体2と取出口3と押圧バンド4とを備えている。
【0019】
ケース本体2は、ポケットティッシュPの外袋を覆うもので、図2に示すように、ケース本体前面部21とケース本体後面部22とケース本体蓋面部23とを有している。ケース本体2は、長方形状の皮革、合成皮革やフェルトなどの厚手の不織布などから構成されており、ケース本体前面部21とケース本体後面部22とケース本体蓋面部23とを有している。このケース本体2は、図3ないし図5に示すように、ケース本体前面部21とケース本体後面部22との間に折曲部2aが形成されており、ケース本体後面部22とケース本体蓋面部23との間に折曲部2bが形成されている。ケース本体2は、折曲部2a、2bの屈曲によって、ケース本体前面部21とケース本体後面部22とケース本体蓋面部23とが重なるようになっている。
【0020】
図1、図5に示すように、ケース本体2は折り重ねられた状態では、ケース本体前面部21とケース本体後面部22との間に、ポケットティッシュPが位置するようになっている。このケース本体前面部21は、少なくともポケットティッシュPの外袋の切込部P1aが位置する前面P2を覆うようになっている。ここで、切込部P1aとは、ポケットティッシュPの外袋P1に形成されたミシン目であり、ミシン目を切り裂くことにより、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーP4を切込部P1aを介して取出すことが可能となる。
【0021】
ケース本体後面部22は、ポケットティッシュPにおける外袋P1の前面P2の背面側に位置する外袋P1の後面P3を覆うようになっている。さらに、ケース本体蓋面部23は、図1、図5に示すように、折曲部2bによってケース本体後面部22に対して屈曲自在であり、ケース本体蓋面部23に配設されたスナップボタンやマグネットなどの係止具24によって、ケース本体前面部21に係止可能となっている。
【0022】
ケース本体2のケース本体前面部21の略中央部には、図3に示すように、取出口3が形成されている。取出口3は、図1に示すように、ケース本体前面部21のポケットティッシュPの外袋の切込部P1aと対向する位置に形成され、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーP4を取出すためのもので、ケース本体2のケース本体前面部21を略半楕円状に切り込んで形成されている。この取出口3の長さは、ポケットティッシュPの切込部P1aの長さより小に設定されている。また、取出口3には蓋部31が設けられ、取出口3が開閉可能となっている。蓋部31は、ケース本体前面部21の一部を切り起して形成したものであり、付け根を支点として開閉方向に揺動可能となっている。
【0023】
押圧バンド4は、図1に示すように、長手方向の端部がケース本体前面部21の両側端部に固定され、ポケットティッシュPの前面P2側をケース本体前面部21(取出口3側)に押付けるもので、ゴムなどの伸縮性を備えた帯状材で構成されている。この押圧バンド4は、ケース本体前面部21とケース本体後面部22との間にポケットティッシュPを収納するためのスペースを確保するように長さが設定されている。また、押圧バンド4は、図4、図5に示すように、ポケットティッシュPを取出口3の背面側から押付けるように、ケース本体前面部21の両側端部の固定位置が設定されている。
【0024】
次に、このポケットティッシュケース1の使用方法、作用について説明する。
【0025】
まず、ポケットティッシュPを収納する場合は、図3に示すように、スナップボタンなどの係止具24によってケース本体前面部21と係止状態にあるケース本体蓋面部23の係止を解除し、ケース本体2を図1の状態にする。この状態では、ケース本体の一端部側(上側)が開放された状態となり、開放部分からケース本体前面部21とケース本体後面部22との間にポケットティッシュPを挿入する。そして、図3に示すように、係止具24によってケース本体蓋面部23とケース本体前面部21とを係止する。
【0026】
つぎに、ポケットティッシュPを使用する場合は、蓋部31を開き、取出口3からティッシュペーパーP4を1組ずつ取出して使用する。このとき、図5に示すように、押圧バンド4によってポケットティッシュPの外袋P1の前面P2側がケース本体2のケース本体前面部21に押付けられているので、ポケットティッシュPは常時、ケース本体前面部21と密着した状態となる。
【0027】
そして、ポケットティッシュPの残量が少なくなり、ポケットティッシュPを補充する場合は、図1に示すように、係止具24を解除してケース本体蓋面部23を開き、押圧バンド4を手で引っ張るなどしてケース本体前面部21とケース本体後面部22との間を広げ、すでに収納されているポケットティッシュPとケース本体後面部22との間(ポケットティッシュPの外袋P1の後面P3側)に新しいポケットティッシュPを入れる。
【0028】
このように、ケース本体2のケース本体蓋面部23を開いた状態では、ケース本体2にポケットティッシュPの補充のための開放部が形成されることになり、開放部分を介してポケットティッシュPの出し入れが可能となる。また、ポケットティッシュPをケース本体2に収納した状態では、押圧バンド4によってポケットティッシュPは常にケース本体前面部21に押付けられ、ポケットティッシュPはケース本体前面部21と密着した状態に保たれる。
【0029】
以上のように、この実施の形態1に係る発明によれば、押圧バンド4によってポケットティッシュPの外袋P1の前面P2側がケース本体2に常時押付けられているので、ポケットティッシュPがケース本体2のケース本体前面部21に密着した状態となる。そのため、ティッシュペーパーP4の残量が少なくなった場合でも、取出口3から複数組のティッシュペーパーP4がまとまって出にくくなり、ティッシュペーパーP4を確実に1組ずつ取出すことができる。
【0030】
また、係止具24を解除してケース本体蓋面部23を開き、ケース本体2の一端部側を開放させた状態では、ポケットティッシュPがケース本体2に対して出入自在となるので、ポケットティッシュPを補充する際には、開放部分からケース本体2のケース本体前面部21と押圧バンド4によって押圧されるケース本体後面部22との間にポケットティッシュPを入れるだけでよく、ポケットティッシュPの補充が容易となる。
【0031】
さらに、ポケットティッシュPの補充時には、例えば使用中のポケットティッシュPをケース本体2のケース本体前面部21側に位置させるとともに、補充する(新しい)ポケットティッシュPを押圧バンド4によって押圧されるケース本体後面部22側に位置させる。そして、この状態で各ポケットティッシュPをケース本体後面部22を介して押圧バンド4でケース本体前面部21側に押付けることにより、使用中のポケットティッシュPのティッシュペーパーP4がなくなった後に、新しいポケットティッシュPの使用を開始することができるので、衛生的である。また、ケース本体2に取出口3を開閉可能とする蓋部31を設けるようにしているので、ポケットティッシュPは、ティッシュペーパーP4を取出す以外は外部に露出せず、ポケットティッシュP内への異物の混入や汚損を防止できる。
【0032】
実施の形態1においては、ポケットティッシュPにおける外袋P1の前面P2と後面P3の双方をケース本体2で覆うことができるので、ポケットティッシュPの外袋P1のデザインが悪い場合であっても、ポケットティッシュPの外袋P1の前面P2と後面P3は外部から見えなくなり、ポケットティッシュケース1を使用する際の美観を高めることができる。また、ポケットティッシュPをケース本体後面部22を介して押圧バンド4でケース本体前面部21側に押し付けることができるので、押圧バンド4の幅をポケットティッシュPの幅と同じにしなくとも、ポケットティッシュPの外袋P1の前面P2全体をケース本体前面部21側に押付けることが可能となる。
【0033】
さらに、ポケットティッシュPを収納するケース本体前面部21とケース本体後面部22とは、合成皮革などで構成されているので、外力からポケットティッシュPを保護することができ、ポケットティッシュPの型崩れを防止できる。
【0034】
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、ケース本体蓋面部25と、取出口5の形状であり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。後述する実施の形態3ないし実施の形態5についても同様である。
【0035】
図6に示すように、ケース本体蓋面部25はケース本体前面部21と略同等の面積を有し、ケース本体2を折り曲げた状態で、ケース本体蓋面部25がケース本体前面部21を全体的に覆うようになっている。また、取出口5は、ケース本体2のケース本体前面部21を略楕円状に切り抜いて形成されている。また、この実施の形態では、ケース本体蓋面部25が取出口5の蓋部となっている。このポケットティッシュケース1では、ケース本体蓋面部25を開くことで、取出口5からティッシュペーパーP4を取り出すことができる。
【0036】
この実施の形態2においては、ケース本体蓋面部25を開閉することで、取出口5を開閉できるので、実施の形態1よりもさらにティッシュペーパーP4の取出しが容易となる。また、取出口5の蓋部がケース本体蓋面部25であって、ケース本体前面部21に係止具24によって係止されるので、取出口5が外部に露出することを確実に防止し、ポケットティッシュPを衛生的に携帯できる。
【0037】
(実施の形態3)
図7は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3が実施の形態1と異なるところは、ケース本体蓋面部26がベルト状に形成されている点である。このケース本体蓋面部26は、ケース本体後面部22の上端側の略中央部に配設され、ケース本体前面部21の長手方向の略中央部と係止可能となっている。
【0038】
この実施の形態3においては、ケース本体蓋面部26がベルト状のため、ポケットティッシュケース1を小型化・軽量化することができる。つまり、より携帯性に優れたものとなる。
【0039】
(実施の形態4)
図8は、この発明の実施の形態4を示している。実施の形態4が実施の形態1と異なるところは、ケース本体前面部27、押圧バンド6の構成である。押圧ハンド6は、ケース本体前面部27と同程度の幅、大きさとなっている。この押圧バンド6と、ケース本体前面部27の底面部、両側面部とは縫合、接着されて一体となり、上側に開口部を有する袋状となっている。つまり、ケース本体前面部27と押圧バンド6とによって形成される袋状部分に、ポケットティッシュPを収納するようになっている。
【0040】
この実施の形態4においては、ケース本体2はケース本体前面部27のみから構成されているので、ポケットティッシュケース1の構成を簡素化することができ、ポケットティッシュケース1をより小型化・軽量化することができる。
【0041】
(実施の形態5)
図9は、この発明の実施の形態5を示している。実施の形態5が実施の形態1と異なるところは、ケース本体2長手方向の一方の側端部(図中右端部)に折曲部2aが形成され、他方の側端部(図中左端部)にケース本体蓋面部23を備える構成である。また、押圧バンド4は、ケース本体前面部21の長辺側(図中上下端側)に配設されている。この様な構成のポケットティッシュケース1は、ケース本体前面部21の図中左端側が開放された状態となり、開放部分からポケットティッシュPを出し入れ可能である。
【0042】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、取出口3は略半楕円形ではなく、図10に示すように、四角形の1辺を残して切り抜いた形状でもよい。このような取出口は、直線で形成されるため加工容易である。また、押圧バンド4は、ケース本体2を折り重ねた状態でケース本体後面部22の外周側に位置するようにして説明したが、ポケットティッシュPの残量に応じてケース本体後面部22の内周側に位置させて、直接ポケットティッシュPの外袋P1を押圧するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 ポケットティッシュケース
2 ケース本体
3 取出口
4 押圧バンド
21 ケース本体前面部
22 ケース本体後面部
23 ケース本体蓋面部
31 蓋部
P ポケットティッシュ
P1 外袋
P1a 切込部
P2 ポケットティッシュの外袋の前面
P3 ポケットティッシュの外袋の後面
P4 ティッシュペーパー
【技術分野】
【0001】
この発明は、ポケットティッシュを収納するためのポケットティッシュケースに関する。
【背景技術】
【0002】
ポケットティッシュを収納するためのケースとして、図11に示すように、ポケットティッシュPの外袋を覆うポケットティッシュケース100が広く知られている。このポケットティッシュケース100は、前面101の中央部に長手方向全長に延びる取出口102を備えている。このポケットティッシュケース100を携帯する人は、ティッシュペーパーを使用する際は、この取出口102を介してポケットティッシュP内のティッシュペーパーを1組ごとに取り出す。そして、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーの残量が少ない場合やティッシュペーパーがなくなった場合には、新たにポケットティッシュケース100内にポケットティッシュPを補充するようにしている。
【0003】
また、ティッシュペーパーの詰め替えが簡単に出来て、何度でも再利用可能出来るティッシュペーパーケースに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このティッシュペーパーケースは、ケースにファスナーとマチを設け、ケースの片面に、ティッシュペーパーを一枚ずつ取り出すための取り出し口を設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−040039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図11に示すようなポケットティッシュケース100の場合は、まず、取出口102から残量の減った使用中のポケットティッシュPを取り出し、新しいポケットティッシュPが使用中のポケットティッシュPの背面側に位置するようにして、取出口102から2つのポケットティッシュを中に押し込む必要がある。したがって、図11のような構造のポケットティッシュケース100では、ポケットティッシュPの補充が煩雑になり、手間を要するという問題がある。また、取出口102が前面101の長手方向全長に亘って形成され、取出口102が大きいので、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーの残量が少ない場合は、ポケットティッシュPが取出口102から出やすい状態となる。このため、ティッシュペーパーの取出し時に、複数組のティッシュペーパーがまとまって取出されてしまうという問題がある。
【0006】
そこで、この発明は、ポケットティッシュPの補充が容易で、しかもポケットティッシュP内のティッシュペーパーを確実に1組ごとに取出可能なポケットティッシュケースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくともポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体と、前記ケース本体の前記切込部と対向する位置に形成され、前記ポケットティッシュ内のティッシュペーパーを取出すための取出口と、前記ケース本体に固定され、前記ポケットティッシュの前面側を前記ケース本体に押付ける押圧バンドと、を備え、前記ケース本体の少なくとも一端部側は、前記ケース本体に対する前記ポケットティッシュの出し入れが可能なように開放可能となっている、ことを特徴とするポケットティッシュケースである。
【0008】
この発明によれば、ケース本体の一端部側が開放された状態では、ポケットティッシュの補充が行われる。また、押圧バンドによってポケットティッシュがケース本体に押圧された状態では、取出口を介してポケットティッシュ内のティッシュペーパーが取出される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のポケットティッシュケースにおいて、前記ケース本体には、前記取出口を開閉可能とする蓋部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のポケットティッシュケースにおいて、前記ケース本体は、前記ポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体前面部と、前記ポケットティッシュの前記前面の背面側に位置する前記外袋の後面を覆うためのケース本体後面部とを有しており、前記ケース本体前面部と前記ケース本体後面部は一体成形されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、押圧バンドによってポケットティッシュの外袋の前面側がケース本体に押付けられているので、ポケットティッシュが常時ケース本体に密着した状態となる。そのため、ティッシュペーパーの残量が少なくなった場合でも、取出口から複数組のティッシュペーパーがまとまって出にくくなり、ティッシュペーパーを確実に1組ごと取出すことができる。
【0012】
また、ケース本体の一端部側を開放させた状態では、ポケットティッシュがケース本体に対して出し入れ自在となるので、ポケットティッシュを補充する際には、開放部分からケース本体と押圧バンドとの間にポケットティッシュを入れるだけでよく、ポケットティッシュの補充が容易となる。
【0013】
さらに、ポケットティッシュの補充時には、例えば使用中のポケットティッシュをケース本体側に位置させるとともに、補充する(新しい)ポケットティッシュを押圧バンド側に位置させ、この状態で各ポケットティッシュを押圧バンドでケース本体側に押付けることにより、使用中のポケットティッシュのティッシュペーパーがなくなった後に、新しいポケットティッシュの使用を開始することができ、衛生的である。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ケース本体に取出口を開閉可能とする蓋部を設けるようにしているので、ポケットティッシュは、ティッシュペーパーを取出す以外は外部に露出せず、ポケットティッシュ内への異物の混入による汚損を防止することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、ポケットティッシュの外袋の前面と後面の双方をケース本体で覆うことができるので、例えばポケットティッシュの外袋のデザインが悪い場合であっても、ポケットティッシュの外袋の前面と後面は外部から見えなくなり、ポケットティッシュケースを使用する際の美観を高めることができる。また、ポケットティッシュをケース本体後面部を介して押圧バンドでケース本体前面部側に押し付けることができるので、押圧バンドの幅をポケットティッシュの幅と同じにしなくとも、ポケットティッシュの前面全体をケース本体前面部側に押付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の実施の形態1に係るポケットティッシュケースの斜視図である。
【図2】図1のポケットティッシュケースにおけるケース本体の一端部側を開放した状態を示す正面図である。
【図3】図1のポケットティッシュケースの正面図である。
【図4】図1のポケットティッシュケースの背面図である。
【図5】図1のポケットティッシュケースの側面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図7】この発明の実施の形態3に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図8】この発明の実施の形態4に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図9】この発明の実施の形態5に係るポケットティッシュケースの正面図である。
【図10】図1ないし図9の取出口の変形例を示すポケットティッシュケースの正面図である。
【図11】従来のポケットティッシュケースの一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1ないし図5は、この発明の実施の形態1を示している。図1に示すように、ポケットティッシュケース1は、主として、ケース本体2と取出口3と押圧バンド4とを備えている。
【0019】
ケース本体2は、ポケットティッシュPの外袋を覆うもので、図2に示すように、ケース本体前面部21とケース本体後面部22とケース本体蓋面部23とを有している。ケース本体2は、長方形状の皮革、合成皮革やフェルトなどの厚手の不織布などから構成されており、ケース本体前面部21とケース本体後面部22とケース本体蓋面部23とを有している。このケース本体2は、図3ないし図5に示すように、ケース本体前面部21とケース本体後面部22との間に折曲部2aが形成されており、ケース本体後面部22とケース本体蓋面部23との間に折曲部2bが形成されている。ケース本体2は、折曲部2a、2bの屈曲によって、ケース本体前面部21とケース本体後面部22とケース本体蓋面部23とが重なるようになっている。
【0020】
図1、図5に示すように、ケース本体2は折り重ねられた状態では、ケース本体前面部21とケース本体後面部22との間に、ポケットティッシュPが位置するようになっている。このケース本体前面部21は、少なくともポケットティッシュPの外袋の切込部P1aが位置する前面P2を覆うようになっている。ここで、切込部P1aとは、ポケットティッシュPの外袋P1に形成されたミシン目であり、ミシン目を切り裂くことにより、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーP4を切込部P1aを介して取出すことが可能となる。
【0021】
ケース本体後面部22は、ポケットティッシュPにおける外袋P1の前面P2の背面側に位置する外袋P1の後面P3を覆うようになっている。さらに、ケース本体蓋面部23は、図1、図5に示すように、折曲部2bによってケース本体後面部22に対して屈曲自在であり、ケース本体蓋面部23に配設されたスナップボタンやマグネットなどの係止具24によって、ケース本体前面部21に係止可能となっている。
【0022】
ケース本体2のケース本体前面部21の略中央部には、図3に示すように、取出口3が形成されている。取出口3は、図1に示すように、ケース本体前面部21のポケットティッシュPの外袋の切込部P1aと対向する位置に形成され、ポケットティッシュP内のティッシュペーパーP4を取出すためのもので、ケース本体2のケース本体前面部21を略半楕円状に切り込んで形成されている。この取出口3の長さは、ポケットティッシュPの切込部P1aの長さより小に設定されている。また、取出口3には蓋部31が設けられ、取出口3が開閉可能となっている。蓋部31は、ケース本体前面部21の一部を切り起して形成したものであり、付け根を支点として開閉方向に揺動可能となっている。
【0023】
押圧バンド4は、図1に示すように、長手方向の端部がケース本体前面部21の両側端部に固定され、ポケットティッシュPの前面P2側をケース本体前面部21(取出口3側)に押付けるもので、ゴムなどの伸縮性を備えた帯状材で構成されている。この押圧バンド4は、ケース本体前面部21とケース本体後面部22との間にポケットティッシュPを収納するためのスペースを確保するように長さが設定されている。また、押圧バンド4は、図4、図5に示すように、ポケットティッシュPを取出口3の背面側から押付けるように、ケース本体前面部21の両側端部の固定位置が設定されている。
【0024】
次に、このポケットティッシュケース1の使用方法、作用について説明する。
【0025】
まず、ポケットティッシュPを収納する場合は、図3に示すように、スナップボタンなどの係止具24によってケース本体前面部21と係止状態にあるケース本体蓋面部23の係止を解除し、ケース本体2を図1の状態にする。この状態では、ケース本体の一端部側(上側)が開放された状態となり、開放部分からケース本体前面部21とケース本体後面部22との間にポケットティッシュPを挿入する。そして、図3に示すように、係止具24によってケース本体蓋面部23とケース本体前面部21とを係止する。
【0026】
つぎに、ポケットティッシュPを使用する場合は、蓋部31を開き、取出口3からティッシュペーパーP4を1組ずつ取出して使用する。このとき、図5に示すように、押圧バンド4によってポケットティッシュPの外袋P1の前面P2側がケース本体2のケース本体前面部21に押付けられているので、ポケットティッシュPは常時、ケース本体前面部21と密着した状態となる。
【0027】
そして、ポケットティッシュPの残量が少なくなり、ポケットティッシュPを補充する場合は、図1に示すように、係止具24を解除してケース本体蓋面部23を開き、押圧バンド4を手で引っ張るなどしてケース本体前面部21とケース本体後面部22との間を広げ、すでに収納されているポケットティッシュPとケース本体後面部22との間(ポケットティッシュPの外袋P1の後面P3側)に新しいポケットティッシュPを入れる。
【0028】
このように、ケース本体2のケース本体蓋面部23を開いた状態では、ケース本体2にポケットティッシュPの補充のための開放部が形成されることになり、開放部分を介してポケットティッシュPの出し入れが可能となる。また、ポケットティッシュPをケース本体2に収納した状態では、押圧バンド4によってポケットティッシュPは常にケース本体前面部21に押付けられ、ポケットティッシュPはケース本体前面部21と密着した状態に保たれる。
【0029】
以上のように、この実施の形態1に係る発明によれば、押圧バンド4によってポケットティッシュPの外袋P1の前面P2側がケース本体2に常時押付けられているので、ポケットティッシュPがケース本体2のケース本体前面部21に密着した状態となる。そのため、ティッシュペーパーP4の残量が少なくなった場合でも、取出口3から複数組のティッシュペーパーP4がまとまって出にくくなり、ティッシュペーパーP4を確実に1組ずつ取出すことができる。
【0030】
また、係止具24を解除してケース本体蓋面部23を開き、ケース本体2の一端部側を開放させた状態では、ポケットティッシュPがケース本体2に対して出入自在となるので、ポケットティッシュPを補充する際には、開放部分からケース本体2のケース本体前面部21と押圧バンド4によって押圧されるケース本体後面部22との間にポケットティッシュPを入れるだけでよく、ポケットティッシュPの補充が容易となる。
【0031】
さらに、ポケットティッシュPの補充時には、例えば使用中のポケットティッシュPをケース本体2のケース本体前面部21側に位置させるとともに、補充する(新しい)ポケットティッシュPを押圧バンド4によって押圧されるケース本体後面部22側に位置させる。そして、この状態で各ポケットティッシュPをケース本体後面部22を介して押圧バンド4でケース本体前面部21側に押付けることにより、使用中のポケットティッシュPのティッシュペーパーP4がなくなった後に、新しいポケットティッシュPの使用を開始することができるので、衛生的である。また、ケース本体2に取出口3を開閉可能とする蓋部31を設けるようにしているので、ポケットティッシュPは、ティッシュペーパーP4を取出す以外は外部に露出せず、ポケットティッシュP内への異物の混入や汚損を防止できる。
【0032】
実施の形態1においては、ポケットティッシュPにおける外袋P1の前面P2と後面P3の双方をケース本体2で覆うことができるので、ポケットティッシュPの外袋P1のデザインが悪い場合であっても、ポケットティッシュPの外袋P1の前面P2と後面P3は外部から見えなくなり、ポケットティッシュケース1を使用する際の美観を高めることができる。また、ポケットティッシュPをケース本体後面部22を介して押圧バンド4でケース本体前面部21側に押し付けることができるので、押圧バンド4の幅をポケットティッシュPの幅と同じにしなくとも、ポケットティッシュPの外袋P1の前面P2全体をケース本体前面部21側に押付けることが可能となる。
【0033】
さらに、ポケットティッシュPを収納するケース本体前面部21とケース本体後面部22とは、合成皮革などで構成されているので、外力からポケットティッシュPを保護することができ、ポケットティッシュPの型崩れを防止できる。
【0034】
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、ケース本体蓋面部25と、取出口5の形状であり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。後述する実施の形態3ないし実施の形態5についても同様である。
【0035】
図6に示すように、ケース本体蓋面部25はケース本体前面部21と略同等の面積を有し、ケース本体2を折り曲げた状態で、ケース本体蓋面部25がケース本体前面部21を全体的に覆うようになっている。また、取出口5は、ケース本体2のケース本体前面部21を略楕円状に切り抜いて形成されている。また、この実施の形態では、ケース本体蓋面部25が取出口5の蓋部となっている。このポケットティッシュケース1では、ケース本体蓋面部25を開くことで、取出口5からティッシュペーパーP4を取り出すことができる。
【0036】
この実施の形態2においては、ケース本体蓋面部25を開閉することで、取出口5を開閉できるので、実施の形態1よりもさらにティッシュペーパーP4の取出しが容易となる。また、取出口5の蓋部がケース本体蓋面部25であって、ケース本体前面部21に係止具24によって係止されるので、取出口5が外部に露出することを確実に防止し、ポケットティッシュPを衛生的に携帯できる。
【0037】
(実施の形態3)
図7は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3が実施の形態1と異なるところは、ケース本体蓋面部26がベルト状に形成されている点である。このケース本体蓋面部26は、ケース本体後面部22の上端側の略中央部に配設され、ケース本体前面部21の長手方向の略中央部と係止可能となっている。
【0038】
この実施の形態3においては、ケース本体蓋面部26がベルト状のため、ポケットティッシュケース1を小型化・軽量化することができる。つまり、より携帯性に優れたものとなる。
【0039】
(実施の形態4)
図8は、この発明の実施の形態4を示している。実施の形態4が実施の形態1と異なるところは、ケース本体前面部27、押圧バンド6の構成である。押圧ハンド6は、ケース本体前面部27と同程度の幅、大きさとなっている。この押圧バンド6と、ケース本体前面部27の底面部、両側面部とは縫合、接着されて一体となり、上側に開口部を有する袋状となっている。つまり、ケース本体前面部27と押圧バンド6とによって形成される袋状部分に、ポケットティッシュPを収納するようになっている。
【0040】
この実施の形態4においては、ケース本体2はケース本体前面部27のみから構成されているので、ポケットティッシュケース1の構成を簡素化することができ、ポケットティッシュケース1をより小型化・軽量化することができる。
【0041】
(実施の形態5)
図9は、この発明の実施の形態5を示している。実施の形態5が実施の形態1と異なるところは、ケース本体2長手方向の一方の側端部(図中右端部)に折曲部2aが形成され、他方の側端部(図中左端部)にケース本体蓋面部23を備える構成である。また、押圧バンド4は、ケース本体前面部21の長辺側(図中上下端側)に配設されている。この様な構成のポケットティッシュケース1は、ケース本体前面部21の図中左端側が開放された状態となり、開放部分からポケットティッシュPを出し入れ可能である。
【0042】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、取出口3は略半楕円形ではなく、図10に示すように、四角形の1辺を残して切り抜いた形状でもよい。このような取出口は、直線で形成されるため加工容易である。また、押圧バンド4は、ケース本体2を折り重ねた状態でケース本体後面部22の外周側に位置するようにして説明したが、ポケットティッシュPの残量に応じてケース本体後面部22の内周側に位置させて、直接ポケットティッシュPの外袋P1を押圧するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 ポケットティッシュケース
2 ケース本体
3 取出口
4 押圧バンド
21 ケース本体前面部
22 ケース本体後面部
23 ケース本体蓋面部
31 蓋部
P ポケットティッシュ
P1 外袋
P1a 切込部
P2 ポケットティッシュの外袋の前面
P3 ポケットティッシュの外袋の後面
P4 ティッシュペーパー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体と、
前記ケース本体の前記切込部と対向する位置に形成され、前記ポケットティッシュ内のティッシュペーパーを取出すための取出口と、
前記ケース本体に固定され、前記ポケットティッシュの前面側を前記ケース本体に押付ける押圧バンドと、を備え、
前記ケース本体の少なくとも一端部側は、前記ケース本体に対する前記ポケットティッシュの出し入れが可能なように開放可能となっている、
ことを特徴とするポケットティッシュケース。
【請求項2】
前記ケース本体には、前記取出口を開閉可能とする蓋部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポケットティッシュケース。
【請求項3】
前記ケース本体は、前記ポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体前面部と、前記ポケットティッシュの前記前面の背面側に位置する前記外袋の後面を覆うためのケース本体後面部とを有しており、前記ケース本体前面部と前記ケース本体後面部は一体成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載のポケットティッシュケース。
【請求項1】
少なくともポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体と、
前記ケース本体の前記切込部と対向する位置に形成され、前記ポケットティッシュ内のティッシュペーパーを取出すための取出口と、
前記ケース本体に固定され、前記ポケットティッシュの前面側を前記ケース本体に押付ける押圧バンドと、を備え、
前記ケース本体の少なくとも一端部側は、前記ケース本体に対する前記ポケットティッシュの出し入れが可能なように開放可能となっている、
ことを特徴とするポケットティッシュケース。
【請求項2】
前記ケース本体には、前記取出口を開閉可能とする蓋部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポケットティッシュケース。
【請求項3】
前記ケース本体は、前記ポケットティッシュの外袋の切込部が位置する前面を覆うケース本体前面部と、前記ポケットティッシュの前記前面の背面側に位置する前記外袋の後面を覆うためのケース本体後面部とを有しており、前記ケース本体前面部と前記ケース本体後面部は一体成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載のポケットティッシュケース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−41066(P2012−41066A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183778(P2010−183778)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(310016407)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(310016407)
【Fターム(参考)】
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