説明

ポケットフィルタ組立体

ポケットフィルタ組立体が、多数のフィルタポケット開口3と、同じ数のフィルタポケット2とを有するフレーム構造体を含み、各フィルタポケットが、対応するフィルタポケット開口に密封取着されたポケット入口を有する。フレーム構造体は、フィルタポケット開口を形成する副枠の開口部に沿って分布するロック位置でロック部材のみにより互いにロック結合された外側副枠15、16、17と、対応する内側副枠14とを含む。各ロック位置で、フィルタポケット入口が、副枠の協働する開口部間に密封状に締着されている。ロック部材は、内側副枠のアンダーカットフック形の突起61と、外側副枠の協働する受け孔とを含み、副枠を相互ロックし、同時に、組み合うフィルタポケットのフィルタポケット入口材料を突起と受け孔の間に取り込み、もって相互ロック部が密封される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気またはガス流から、粒子または気体汚染物質等の汚染物質を除去するためのポケットフィルタ組立体(袋状フィルタ組立体)であって、多数のフィルタポケット開口を、同じ数のフィルタポケットを伴なうフレーム構造体を含む組立体に関するものである。各フィルタポケットは、対応するフィルタポケット開口に密封固定したポケット入口を有する。このフレーム構造体は、互いにロック(錠止)結合された外側副枠(外側副フレーム)および対応する内側副枠を含み、これらのフィルタポケット入口は、これらの副枠の協働する開口部間に密封状態で締着されている。
【背景技術】
【0002】
米国特許第5554203号は、上に定義する一般的種類のフィルタ・エレメントを開示する。このフィルタ・エレメントは、フレームそれ自体と、フィルタポケット開口を形成する横断棒またはリブとを含む剛体主支持枠を含む。この主支持枠は、内側副枠の上にぴったりと嵌る外側副枠で作ってある。これらのフィルタポケットの縁は、対向する副枠壁部が相互係合する。これらの嵌合する副枠は、互いにおよびフィルタポケットに取外し可能に結合してある。この内側副枠の外周上に、多数の突起があり、それらは、外側副枠の外周に設けた対応する受け孔にスナップ係合せしめられ(弾発性を利用した係合関係であり、通常、係合時にパチンという音がする)、フィルタポケットを交換するために容易にロック解除できる副枠間の相互ロック係合を可能にする。好適例では、これら副枠の横断棒またはリブも、所謂磁気作動式セキュリティ手段等の解除可能なセキュリティ手段によって互いにロックされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、生産、組立および取付けが容易で、空気またはガス漏れに関して秀れた密封特性を有し、かつ、後方業務上有利な、前記一般的種類の改良されたポケットフィルタ組立体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これらの目的は、独立請求項1で定義された特徴を有するポケットフィルタ組立体によって達成される。好適形態は、従属請求項で規定されている。
【0005】
本発明は、互いに取外し可能に結合された副枠を作ることを止め、フィルタポケット開口を形成する副枠の開口部に対する副枠の相互連結に焦点を当てることによって実質的な利益が得られるという洞察に基づく。
【0006】
内側副枠が外側副枠内に設けられる。すなわち、内側副枠部分が中空外側副枠部分内に受容される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
好適には、中空外側副枠のフィルタポケット開口を、副枠の溝状部分によって形成し、この副枠は、前記溝状部分の壁と協働する内側副枠の対応する部分を受け、同時にこれらのフィルタポケット入口の締着部分をそれらの間で締着する。
【0008】
これらのフィルタポケット入口の締付けられた部分は、全体として対応するフィルタポケット開口を通ってフィルタポケットに入る空気またはガス流の方向に伸びるのが好ましい。
【0009】
本発明によれば、これらの副枠を前記フィルタポケット開口を形成する副枠の開口部に沿って分散したロック位置で互いに結合および固定する。各ロック位置に、これらの副枠の協働する開口部にロック部材があり、それらは、副枠の一つに突起および副枠のもう一つに協働する受け孔または凹みを含んでこれらの副枠を互いに連結し、同時に、関連するフィルタポケットのフィルタポケット入口材料を前記突起と前記孔の間に巻込み、それによって前記連結部を密封するようにする。あらゆる連結部に、すなわち、あらゆるロック位置で、フィルタポケット材料を巻込むことによって、この連結部の必要な密封を確保することに加えて、余分なフィルタポケット保持効果を得る。これは、好適例に従って連結部を密封するフィルタポケット材料が関連する突起と協働する孔の間に提供されるとき、特に顕著である。
【0010】
前記ロック部材がこれらの副枠を互いに結合し、ロックするための単独で作用するロック部材であることが有利である。これは、外側副枠の外周辺部を連結目的に使う必要がなく、密封目的に使えることを意味する。例えば、この周辺外側面が、密封面として使えるように、実質的に平坦かつ非貫通でもよく、これは多くのフィルタ施設で有利である。
【0011】
また、これらの副枠の外周辺部が副枠の連結に巻込まれないので、有利にそれらをこのポケットフィルタ組立体上にガスケットを設けるために使うことができる。それで、この外側副枠がこの組立体の入口前側に外周周辺溝を有する実施例では、ガスケットがこの溝に設けてある。この内側副枠がこの組立体の後出口側に外周周辺溝を有する更なる実施例では、ガスケットがこの溝に設けてある。その様なガスケットは、本発明によるポケットフィルタ組立体を使う場所に取付けるのを容易にする。
【0012】
ロック位置での連結は、スナップ作用を伴うのが好ましい。この連結は取外し可能である必要がないので、取外し不能なぴったり嵌る型式かまたはアンダーカット的性質を持つのが好ましい。スナップ作用を使いながらこの組立体を組立てるのを容易にするために、関連するこれらの副枠の協働部分は、少なくともその一つが好適には弾性的または弾発的であるべきである。
【0013】
ロック部材に関して、好ましくは貫通孔である受け孔または凹みを外側副枠に設け、突起を内側副枠に設けるか、または、その逆でもよい。しかし、現時点では、第1代替案が好ましいと考える。
【0014】
或る例では、突起が各々関連する受け孔または凹みと協働するためのフックまたはフック端を含む。このフック端は、対応してアンダーカットであるのが好ましい。また、受け孔は、各々関連する突起のアンダーカットフック端と協働するためのアンダーカット突当て面を有することができる。この様にして、非常に確実で安定な連結が得られる。
【0015】
これらの受け孔は、好適にはこの外側副枠の開口部の貫通孔であることができ、一方前記フック端は、対応する内側副枠の開口部から横に突出するか、またはその逆である。
【0016】
ある実施例で、この外側副枠は、概ね平坦であり、本質的にU字形断面を有する枠部分を有し、開いた内部空間が、このポケットフィルタ組立体を通る空気またはガス流の方向に関して、下流を向きかつ伸びる。これらの開いた枠部分は、協働する内側副枠の枠部分を受け、同時にフィルタポケット入口をそれらの間に締付ける。その様な開いた枠部分は、それを副枠の連結のために使うとき、スナップ作用を可能にするために適当な弾力性または弾性を与えることが容易にできる。
【0017】
ある実施例で、この内側副枠がベースを含み、それから突起が上方に突出してこの外側副枠の関連する枠部分の内部空間の中へ入る。その様な上方に突出する突起を設計し、かつ前記内部空間の内壁面と協働してフィルタポケット入口をそれらの間に締付けられるような特徴を有する。
【0018】
内側副枠の非周辺副枠部分に関して、前記ベースから関連する外側副枠の内部空間の中へ上方に突出する部分は、前記内部空間の対応する傾斜壁面と協働するための傾斜側壁面を有する固体でもよい。しかし、材料を節約しおよびスナップ作用を伴う連結を使うときに弾力性を与えるために、好適例では、上方に突出する部分を、幾らか互いの方に上方の突出する二つの別々のフランジで置換える。この内側副枠の周辺部に関して、外側副枠の関連する周辺部の対応する傾斜内壁面と協力し、外側副枠の最外周辺壁をこれらの副枠の連結に影響されないままにするために、一つのフランジだけが上方に突出することが必要である。
【0019】
ある実施例では、内側副枠を多数の部分に分割することも考えられるが、両副枠を一体構成に作る。これらの副枠は、好適にはプラスチック材料を成形し、副枠上にロック部材を作るのを非常に容易にする。
【0020】
前記特徴および利点は、他のものと共に、図面を参照して、以下の本発明の実施例の説明を読めばより明白となろう。
【実施例】
【0021】
図示されたポケットフィルタ組立体の実施例は、フレーム構造体1、および、フレーム構造体の対応するフィルタポケット開口3に密封固定したポケット入口のある多数の独立したフィルタポケット2を含む。このフレーム構造体は、矩形であり、四つの周囲枠部分5、6、7、8および、縦方向のフィルタポケット開口3を形成するように、二つの対向する周囲枠部分5、8の間を互いに平行に別々に伸びる多数の枠リブ9を含む。これらのフィルタポケット開口3の各端部は、11で分るように、丸味を付与している。従って、このフレーム構造体は、全体として、平坦な「すのこ状体」または格子形状体である。
【0022】
このフレーム構造体は、外側副枠13と、対応する内側副枠14を含む(図3、図4参照)。この内側副枠14は、後ろから見て、すなわち、このポケットフィルタ組立体に、従ってフィルタポケット2に通すべき空気またはガスの流れの方向に関して下流側から見て、この外側副枠内に位置する。これらのフィルタポケットの口は、二つの副枠の協働する部分の間に固定してあり、かつ、後で議論するように、これらの副枠を互いに連結するロック部材によっても保持してある。
【0023】
外側副枠13は、各々同一平面に平らな前面および下方に(すなわち、下流に向いて)開いた本質的にU字形断面および下方に幾らか伸びる内部空間を有する、15、16、17のようなチャンネル状部分を含む。15、16のような周辺副枠部分は、それぞれ関連する前面に垂直な19、20のような、実質的に平坦かつ非貫通外側面を有する。
【0024】
さて、図5、図6を特に参照して、16のような周辺外側副枠部分の内部空間23は、内側の内壁または脚27の面25が内方に、すなわち、このポケットフィルタ組立体の軸の方へ傾斜し、一方対向する外壁面26が前面22に実質的に垂直であるので、下方に伸びまたは発散する。内側副枠14の対応する周辺部は、フィルタポケット入口部を前記内壁面25に締付けながら、内部空間23で受けられる。これらの副枠間の連結(図5)は、後に説明する。
【0025】
次に、図7、図8を参照して、外側副枠13のリブ部17は、二つの発散する側壁または脚29、30、内側副枠14の対応する部分を受けるための空間を形成する内壁面31、32およびそれらの間に配置され、かつ締付けられたフィルタポケット入口部のために、下方に(先に定義したように)伸びまたは発散する内部空間27を備える対称設計である。これらの副枠間の連結(図7)は、後に説明する。
【0026】
内側副枠14に関しては、先に示したように、必要なフィルタポケット締付け効果をもたらしながら、外側副枠の内部空間内に受けられるように、外側副枠15、16、17に対応して設計してある。それで、この内側副枠も周辺およびリブ副枠部分の両方を含み、全てがベースを含み、それからフィルタポケット締付け部が上方に、すなわち、上流に前記内部空間内へ突出する。
【0027】
この内側副枠の周辺部に関して(図5、図6参照)、それらは、周辺ベース35および、外側副枠13の関連する周辺部16にある内部空間23の傾斜内壁面25と協働するための上方突出締付けフランジ37を含む。フランジ37は、ベース35の内縁から突出し、かつ外側副枠13の周辺部16の関連する壁または脚27の傾斜に対応する傾斜の締付け面を有する。フランジ37は、後に議論するように、このポケットフィルタ組立体を組立てるときに利用するある柔軟性が与えられることを理解すべきである。
【0028】
反対の外縁に、ベース35は、矩形断面であり外側副枠13の周辺部16の外壁またはリムの自由端にある対応する凹み41で受けられる突当て部39を備える。
【0029】
内側副枠14のリブ部に関して(図5、図6参照)、それらは、リブベース43および外側副枠13の関連するリブ部17の壁または脚29、30の傾斜壁面31、32と協働締付けするためにリブベース43の縁から上方に突出する二つの対向する締付けフランジ44、45を含む。これら二つのフランジ44、45の締付け面は、関連する傾斜壁面32、32の傾斜に対応して互いの方に傾斜する。
【0030】
理解すべきであるように、この設計は、後に議論するように、このポケットフィルタ組立体を組立てるとき、フランジ44、45のある可撓性を同時に可能にしながら、この内側副枠の材料をかなり減少することを意味する。
【0031】
種々の図、特に図6、図8は、フィルタポケット2の口がどのように外および内側副枠の協働する開口部の種々の締付け面間に締付けられ、かつ保持されるかをはっきりと示す。次に説明するように、副枠相互の連結によって更なる保持をする。
【0032】
外および内側副枠13、14は、図1に符号4で概略的に示す、多数のロック位置でだけ互いに連結する。ロック位置4は、各ポケット開口3に沿って、すなわち、各ポケット開口3の両側に沿って均等に分布している。これらのポケット開口の丸い端は、図示する実施例では、ポケット開口3が比較的狭いので、ロック位置4がない。この場合、二つのロック位置間の縦距離は、これらのポケット開口の幅と同じオーダである。しかし、当業者は、ロック位置の数および分布を種々のポケットフィルタ組立体について個別的に決めるべきであることが分るだろう。
【0033】
特に図5、図7、図9、図10を参照して、各ロック位置には、内側副枠14の一部上の固定突起および外側副枠13の協働する部分にある協働ロック孔がある。
【0034】
各ロック孔は、27および29、30のような、関連する壁または脚にある貫通孔51であり、これらの孔は、この壁または脚のほぼ半分の高さに設けてある。これらの孔は、問題の外側副枠部分の内部空間23、28から見たアンダーカットである下(図で見て)平坦突当て面53を有する。この外側副枠は、好適にはプラスチック材料を成形してあるので、各孔51の上に間隙溝55がある。また、前記孔および溝55を補う、この孔の上の壁または脚厚の局部増加による、各孔での外側副枠部分の関連する補強がある。
【0035】
各固定突起は、内側副枠14の、37、44、45のような、関連する締付けフランジの自由端から出る。各突起は、横に突出し、かつ関連する孔51の対応する突当て面53との協働に適合した平坦アンダーカット突当て面63を有するフック61の形をしている。フック61のサイズは、孔のサイズに適合している、すなわち、このフックが孔に入り込め、一方同時にフィルタポケット入口材料をこの孔に押込み、かつ押通して前記材料がフックと孔の間のあらゆる隙間を密封するように、孔のサイズより幾らか小さい。既に理解したように、外および内側副枠の非常に効率的で確実な方法での互いの相互接続に加えて得たこの連結もフィルタポケット入口の余分な保持をもたらす。
【0036】
図5、図6から明らかなように、本発明による組立体のフレーム構造体は、前ガスケットおよび後ガスケットの両方を容易に設けることができる。それで、周辺外側副枠部分の、21および22のような、前面は、中に発泡プラスチック材料のガスケット73のある外周溝71を備える。同様なガスケット75が関連する周辺内側副枠部分の後ベース面に外周溝77に設けてある。
【0037】
やはり図5、図6から明らかなように、これらの周辺副枠部分だけが内方に向いた側面に、すなわち、この外周フレーム構造体側から離れて、ロック位置を有する。これは、15、16のような、周辺外側副枠部分の外壁または脚を優れた枠安定性、外側面を密封目的に使う可能性、およびポケットフィルタ組立体に組立てる前に製造、備蓄および運搬に関連して外側副枠を互いに積重ねる可能性を与えるように設計できることを意味する。
【0038】
積重ねに関して、図5、図6に示すように、この周辺外側副枠部分16は、都合よく前部に凹み41を補う外上側凹み79を備え、それがこの外側副枠の周辺およびリブ部の内部空間の発散性と組合わさって、図1〜図9に類似する本発明の実施例を示すがフィルタポケットの数が違う図10、図12に概略的に示すように、外側副枠の効率的積重ねを可能にする。
【0039】
内側副枠に関しては、種々の図に示すように、この内側副枠が各丸くなったポケット開口端3に一体の湾曲したスカート81を備えるのが都合がよい。スカート81は、内側副枠14のベースから下流へ突出し、前記端3でポケット入口を支持する。その上、これらのスカートは、ガスケット75をまだ嵌め込みながら内側副枠14の効率的積重ねも可能にし、外側副枠に関して述べたのと同じ積重ね利益をもたらす。これを、図10、図12のような実施例に関して、図11、図13に概略的に示す。
【0040】
当業者に明白なように、本発明によるポケットフィルタ組立体は、図3に全体的に略記したような構成から出発して非常に効率的方法で組立てることができる。好適には、フィルタポケット2と外側副枠13は、フィルタポケットの口が関連する外側副枠部分の内部空間内に位置するように係合し、その後フィルタポケットをこの内側副枠のフィルタポケット開口を通過させながら、内側副枠14を後ろから外側副枠13と係合させる。
【0041】
固定フックを有する内側副枠フランジがロック孔を有する壁または脚が形成する外側副枠の内部空間に入るとき、前記壁または脚および/または前記フランジは、中間フィルタポケット材料をこれらの孔に押込みながら、これらのフックが孔に入るまで曲る。一旦これらのフックがこれらの孔とパチンと固定係合すると、これらの副枠は、完全に気密の方法で互いにしっかりと、かつ確実に連結する。
【0042】
図14、図15は、修正したロック部材を有する、本発明によるポケットフィルタ組立体の実施例を概略的に示し、図1〜図13の実施例に対応する部品は同一符号で示してある。
【0043】
図14、図5の実施例と図1〜図13の実施例との間の主な差違は、外側副枠13の固定貫通孔51が、各々この内側副枠の関連するフランジ37、44上の協働フック面95のための固定突当て面93を備える、関連するリブ脚27、29、30の内壁面にある固定凹み91で置換えてあることである。図示する実施例では、協働する面93および95がアンダーカットではないが、当業者は、もし更に確実な連結を望むなら、それらがアンダーカットでもよいことが分るだろう。
【0044】
また理解すべきであるように、図14、図15に示す実施例は、ロック孔または凹みを内側副枠に設け、すなわち、面95によって形成され、かつ固定突起を外側副枠に設け、すなわち、外側副枠の脚27、29、30のフック形下端上の面93によって形成される実施例を考えてもよい。容易に理解できるように、この態様は、これらの内および外側副枠の協働部分を更に修正することによって精巧に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明によるポケットフィルタ組立体の実施例の概略透視正面図である。
【図2】後ろから、すなわちこの組立体の下流側から描いた、図1の実施例の概略透視図である。
【図3】図1および2の実施例の概略分解透視図である。
【図4】ロック位置を通る、図1の線IV−IVによる概略断面図である。
【図5】図4の周辺連結の概略拡大部分断面図である。
【図6】図5に類似するがロック位置から離して採った概略拡大部分断面図である。
【図7】図5に類似するが非周辺連結を示す概略図である。
【図8】図7に類似するがロック位置から離して採った概略図である。
【図9】図1〜図8の実施例のフレーム構造体の、すなわち、フィルタポケットなしの、下流側から描いた、概略透視図である。
【図10】前または上流側を上に向けて、重ねて配置した、異なる数のフィルタポケットを有する二つの外側副枠の実施例の概略透視図である。
【図11】上流側を上に向けて、重ねて配置した、図10のような二つの内側副枠の実施例の概略透視図である。
【図12】フィルタポケット開口の湾曲端部による、図10の外側副枠の概略部分断面図である。
【図13】やはりフィルタポケット開口の湾曲端部による、図11の内側副枠の概略部分断面図である。
【図14】図4に類似するが、本発明のポケットフィルタ組立体の他の実施例の概略断面図である。
【図15】ロック位置から離して採った、図14の実施例の概略断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気またはガス流から汚染物質を除去するためのポケットフィルタ組立体であって、該ポケットフィルタ組立体がフレーム構造体を含み、
該フレーム構造体が、多数のフィルタポケット開口および同じ数のフィルタポケットを有し、各フィルタポケットが、対応するフィルタポケット開口に密封固定されたポケット入口を有する構成のポケットフィルタ組立体において、
前記フレーム構造体が、外側副枠と、対応する内側副枠とを含み、これら外側副枠と内側副枠は、前記フィルタポケット開口を形成する前記副枠の開口部ロック結合され、、前記外側副枠は中空であり、前記内側副枠は、前記中空の外側副枠内に受容されており、
前記フィルタポケット入口は、前記副枠の協働する開口部の間で密封状態で締着されており、前記フィルタポケット入口の前記締着部分は、好ましくは、概ね、前記対応するフィルタポケット開口を通る空気またはガス流の方向に延在し、また
前記ロック部材は、前記副枠の前記協働開口部における各ロック位置で、前記副枠の一方における突起と、前記副枠の他方における協働する受け孔とを含み、もって、前記副枠相互間のロックが行われるとともに、組み付けられる前記フィルタポケットのフィルタポケット入口材料が前記突起と前記受け孔との間に取り込まれて、前記相互ロック部分が密封されて成るポケットフィルタ組立体。
【請求項2】
中空の前記外側副枠の前記フィルタポケット開口が、前記内側副枠の対応する部分を受容する前記外側副枠の溝状部分によって形成され、前記内側副枠は、前記溝状部分の壁と協働して、前記フィルタポケット入口の締着部分を両者間で締着している請求項1に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項3】
前記副枠間の相互ロックが、好適には、スナップ作用を伴う、通常取外し不可能なぴったり嵌る型式か、または、アンダーカット的性質を有する請求項1または請求項2に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項4】
前記各相互ロック部を密封する前記フィルタポケット材料が、前記組み合わされた突起と協働する受け孔の間に存在する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項5】
前記受け孔が前記外側副枠に設けられ、前記突起が前記内側副枠に設けられている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項6】
前記ロック部材が、前記副枠を互いにロック結合するための唯一のロック部材である請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項7】
少なくとも前記外側副枠が、好適には、前記副枠の両方が単一品である請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項8】
前記フレーム構造体が概ね平坦であり、
前記外側副枠が、下流側に向かって開放された内部空間を有するとともに前記内側副枠の協働する枠部分を受容する事実上U字形の横断面を有する枠部分を含み、
前記枠部分の下流側に伸長する脚の少なくとも一つがフィルタポケット開口を形成し、
組み付けられたフィルタポケットの入口が、前記少なくとも一つの脚の内面に対して密封状態で締着されている請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項9】
前記外側副枠の前記枠部分がリブ形状の非周辺枠部分を含み、
第1フィルタポケットの入口が、かかるリブ形状の枠部分の前記少なくとも一つの脚の内面に対して密封状態で締着されており、また
隣接するフィルタポケットの入口が、かかるリブ形状の枠部分の対向する他方の内部脚の表面に密封状態で締着されている請求項8に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項10】
前記突起の各々が、組み合う受け孔と協働するためのフックを含む請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項11】
前記フックがアンダーカットである請求項10に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項12】
前記受け孔の各々が、組み合う突起の前記アンダーカット・フックと協働するためのアンダーカット突当て面を有する請求項11に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項13】
前記受け孔が前記少なくとも一つの脚に設けられ、
前記フックが、前記外側副枠の組み合う枠部分の前記内部空間に受容された内側副枠部分から横向きに突出している請求項8または請求項9に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項14】
前記内側副枠が、ベースと、上方に向かって、前記外側副枠の組み合う枠部分の前記内部空間内に突出して、協働する内部脚の表面と接触するとともに、フィルタポケット入口をそれらの間に締着するフランジとを含む請求項13に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項15】
前記突起が、前記フランジの自由縁部に設けられたフック突起である請求項14に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項16】
少なくとも、前記少なくとも一つの脚が弾発性であり、それによって、前記フックが組み合う前記受け孔にスナップ係合するまで、前記内側副枠が前記外側副枠内に押し込まれ得るようになている請求項13から請求項15までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項17】
前記フィルタポケットの開口が縦長であり、好ましくは事実上矩形である請求項1から請求項16までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項18】
前記ロック位置が、前記フィルタポケットの開口の二つの対向する長辺に沿って分布している請求項17に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項19】
前記受け孔が貫通孔である請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項20】
前記フレーム構造体が、すのこ形状または格子形状を有する請求項1から請求項19までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項21】
前記外側副枠が、入口前側に外周辺溝を有し、ガスケットが該溝に付与され、かつ前記内側副枠が、後出口側に外周辺溝を有し、ガスケットが該溝に付与されている請求項1から請求項20までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。
【請求項22】
前記外側副枠が、密封面として使用できるように、事実上平坦な周辺側面を有する請求項1から請求項21までのいずれか1項に記載されたポケットフィルタ組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−542006(P2008−542006A)
【公表日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−513409(P2008−513409)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【国際出願番号】PCT/SE2006/000591
【国際公開番号】WO2006/126937
【国際公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(505275697)
【Fターム(参考)】