ポケットブラジャー付き女性衣料

【課題】女性の胸回りを締め付けることなく、バストを姿よく保持しながら、夏季の体感温度を下げられるように、女性衣料の前身頃にポケットブラジャーを設けた、バックレスブラジャー付き女性衣料を提供する。
【解決手段】女性衣料の前身頃（１）に胸当て布（２）を設け、胸当て布（２）に、ブラジャーパッド（３）の出し入れが容易なブラジャーポケット（４）を設けた、ポケットブラジャー付き女性衣料を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、女性衣料の前身頃に胸当て布を設け、その布にブラジャーパッドを有するポケット布を設けたブラジャー付き女性衣料に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、女性は、気温３０℃を超える夏の季節もブラジャーを着用し、その上にインナーと上衣を重ね着していた。
【先行技術文献】
【０００３】
【特許文献１】
【非特許文献１】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この装いには、次のような欠点があった。
従来、ブラジャー着用時の締め付け感と、ブラジャー内の発汗による夏季特有の不快感が生まれていた。近年の地球温暖化による気温の上昇は、この現象を一層深刻なものにしている。
女性の乳房を守るという使命をもったブラジャーと女性衣料の重ね着は、女性の胸回りを熱く窮屈な環境へと追い込んでいるのである。
本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
女性衣料の前身頃（１）に胸当て布（２）を設け、胸当て布（２）の左右に、ブラジャーパッド（３）を有する乳房受けポケット（４）を設ける。
本発明は、以上の構成よりなるポケットブラジャー付き女性衣料である。
【発明の効果】
【０００６】
ブラジャーが女性衣料の前身頃と一体になっているので、ブラジャーのバックバンドを必要としない。よって、胸回りの締め付けは解消され、胸当て布に設けた乳房受けポケットによって、乳房を支え、安定させることができる。また、ニット生地によって設けられた胸当て布全体がブラジャーの役目を果たすため、乳房がブラジャーパッドのサイズ（Ｓ，Ｍ，Ｌ）よりも多少大きくても小さくてもブラジャーを着用した効果がある。むしろ、パッドにゆとりがあるほうが、より涼しく着用できる。
胸当て布の胸幅サイズは、前身頃の胸幅と同サイズである。ゆえにこのポケットブラジャーは身体にゆとりを保ちながら、形よく乳房を安定させることが可能なのである。
従来、３枚のアイテムを重ね着するところを、半数としたため、夏季の日常着として猛暑日にも活用できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の表側斜視図である。
【図２】本発明の裏側正面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
女性衣料上衣の前見頃（１）に、ニット生地による胸当て布（２）を設ける。胸当て布（２）の左右に、既製のブラジャーパッド（３）が出し入れ可能なブラジャーポケット（４）をニット生地で作り、縫い付ける。胸当て布（２）の下端にゴムを通し、アンダーバストサイズに適応させる。
このポケットブラジャー（５）を上衣の前身頃（１）に合わせ、通常に仕立て、縫製する。
本発明は以上のような構造である。
これを着用するのは、猛暑日が最も有効である。気温の変化によって、肌寒さを覚えるときは、本衣料の上にもう一枚羽織って、ブラジャー付きインナー衣料として活用できる。
また、ノースリーブや長袖のインナーに直接ブラジャーポケットを設けると、ブラジャー付きインナーとなる。
【符号の説明】
【０００９】
１女性衣料上衣の前見頃
２胸当て布
３ブラジャーパッド
４ブラジャーポケット
５ポケットブラジャー

【特許請求の範囲】
【請求項１】
女性衣料の前身頃（１）に胸当て布（２）を設け、布（２）にブラジャーパッド（３）を有する乳房受けポケット（４）を設けたブラジャー付き女性衣料。

【図１】