説明

ポリマー着色のための染料及び染料混合物、それらの調製法、並びにそれらの使用

本発明は、一般式(1):
【化1】


[式中、R〜R12及びrはそれぞれ請求項1において定義されたものである]の染料、一般式(1)の染料を2種以上含む染料混合物、それらの調製法、並びにポリマー特にポリウレタン及びポリウレタンフォームを着色するためのそれらの使用、に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
染料を用いて各種の方法によりポリマーを着色することができる。一つの方法は、ポリマーの大量着色であって、その方法では、たとえば顔料又は染料をポリマーと混合し、そのポリマーを溶融させて、その染料をポリマーのマトリックスの中に送り込む。また別なプロセスは、ポリマーを着色する、より正確には、溶液又は分散体からそのポリマーの中に拡散させた染料によって染色することを含み、たとえば分散染料、カチオン染料、酸性染料、含金属染料若しくは反応性染料を用いて、たとえばポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、セルロース若しくはポリアミドからなるポリマー繊維を染色するが、反応性染料を使用すると、その染料と基材の間に共有結合が生成し、その染色に特に高い堅牢性を与える。ポリマーを着色するためのさらに別の方法では、ポリマーが製造されるより前若しくは製造途中に、ポリマーのためのモノマー若しくはオリゴマーに対して染料を添加する。ポリマー骨格と共有結合を形成することが可能な染料は、同様に、堅牢性の高い着色を与える。このために、それに使用される染料、より正確には、それらの染料発色団が重合条件下で充分な安定性を有していなければならない。そのための必要条件は、重合のタイプによって変化する。ポリウレタンは、基本的には、イソシアネートをジオール又はポリオールと重合させることによって製造される。ポリウレタンフォームは、その反応混合物に水を添加するか、あるいは発泡ガスを使用することにより生成させる。さらに、重合させる前に、安定剤及び活性化剤たとえば、アミン、シリコーン及びスズ化合物を反応剤に添加する。反応性が高い化合物及び中間物質の存在下に、その重合は高温で進行する。着色ポリウレタンを製造するためには、重合させる前に、ジオール又はポリオール成分に少なくとも2個のヒドロキシル基を含む染料を添加しておくのがよく、それによって重合の間にポリマー鎖の中にその染料を共役結合的に組み込むことが可能となり、結果としての連鎖停止が起きない。使用された染料が、そのポリウレタンの機械的性質に悪影響をおよぼすようなことがあってはならない。使用する染料が固体物質であるような場合は、溶媒の中にそれを予め溶解させておくか、あるいはたとえばポリオール中での染料分散体として使用するのが有利である。
【背景技術】
【0002】
このタイプの染料は公知であって、たとえば特許文献1及び特許文献2に記載されている。しかしながら、それら公知の染料は、特殊な重合条件下における染料安定性の面ですべての期待を満たしている訳ではない。ポリウレタンフォームを製造する場合、いくつかの染料はフォームの構造、従ってフォームの機械的性質に悪影響を与えるために、その着色フォームが非着色フォームとは異なった機械的性質を有することとなるが、これは望ましいことではない。着色ポリウレタンフォームを製造するのに適した実際に入手可能な分散染料が、色空間におけるすべての望ましい領域をカバーすることを可能としている訳ではない。したがって、所定の性質を有し、そのためにポリウレタンを着色するのに有用であるような染料が必要とされている。
【0003】
【特許文献1】独国特許第2259435号明細書
【特許文献2】独国特許第2357933号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般式(1)の染料が、ポリウレタン着色における上述の難点を克服し、適用条件下で高い安定性を有し、高い堅牢性を有する着色を与えることが今や見出された。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明は、一般式(1)の染料を提供する。
【化1】

[式中、
は、少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され、さらにアルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されていてもよいアリール;少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され、さらにアルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル−、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されているか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR13(ここでR13は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)によって介在されていてもよい(C〜C60)−アルキルであり;
は、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されたアリール;(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR14(ここで、R14は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)により介在された(C〜C60)−アルキルであり;
及びRは、独立して、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されたアリール;(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR15(ここで、R15は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)により介在された(C〜C60)−アルキルであり;
及びRは、独立して、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されたアリール;(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR16(ここで、R16は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)により介在された(C〜C60)−アルキルであり;
は、水素又は(C〜C)−アルキルであり;
は、シアノ、カルバモイル又はスルホメチルであり;
〜R12は、独立して、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換されたアリール;ヒドロキシル、アルコキシ、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR17(ここで、R17は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンによって介在されたアルキルである)によって介在された(C〜C60)−アルキルであるか;又は
〜R12基の内の二つが、それらが結合している炭素原子と組み合わさって、ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されていてもよい環を形成し;そして
rは、0又は1であり;
〜R17基の1個又は複数がそれぞれ、少なくとも1個のヒドロキシル基を含んでいる]
【0006】
一般式(1)の好ましい染料においては、好ましくは、
が、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル又はヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキルであり;
が、水素、(C〜C)−アルキル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル又はヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキルであり;
及びRがそれぞれ水素であり;
及びRが独立して、水素;(C〜C)−アルキル;ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル;ヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル;(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル;フェニル;又は、(C〜C)−アルキル若しくは(C〜C)−アルコキシにより置換されたフェニルであり;
が、(C〜C)−アルキルであり;
が、シアノであり;そして
及びR12が独立して、水素、(C〜C)−アルキル又は(C〜C)−アルコキシであり;そして
rが、0又は1である。
【0007】
直鎖状であっても分岐状であってもよい(C〜C)−アルキル基は、たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル又はイソブチルである。同様にして、(C〜C)−アルコキシ基にも同じことがあてはまる。
【0008】
又はRが水素であるか、又は置換基R及びRの少なくとも一つが、独立してヒドロキシル基を有しているような、一般式(1)の染料がさらに好ましい。
【0009】
rが0であるような、一般式(1)の本発明の染料は、一般式(1a)で表される。
【化2】

[式中、R〜R12はそれぞれ、先に定義されたものである]一般式(1a)の化合物が好ましく、R〜R12が先に好ましいとして示された意味合いを有していれば、特に好ましい。
【0010】
rが1であるような、一般式(1)の本発明の染料は、一般式(1b)で表される。
【化3】

[式中、R〜R12はそれぞれ、先に定義されたものである]
【0011】
本発明の特に好ましい染料は、一般式(1c)に一致する。
【化4】

[式中、
は、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシエトキシエチルであり、
は、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシエトキシエチルであり、
及びRは独立して、水素、(C〜C)−アルキル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシエチル、エトキシ−(C〜C)−アルキル、メトキシ−(C〜C)−アルキル、フェニル、メチルフェニル又はメトキシフェニルであり;そして
及びR10は独立して、水素、メチル又はメトキシである]
【0012】
本発明の一般式(1)の化合物は、たとえば、一般式(D1):
【化5】

[式中、R、R、R〜R12及びrはそれぞれ先に定義されたものである]の化合物をジアゾ化させ、一般式(K1):
【化6】

[式中、R〜Rはそれぞれ、先に定義されたものである]の化合物とカップリングさせることにより、得ることができる。
【0013】
ジアゾ化及びカップリングは一般的に、当業者に公知の方法を用いて実施される。たとえば、ジアゾ化は、酸性媒体中で亜硝酸ナトリウムを用いて実施され、一方カップリングは、たとえば、−5〜80℃、好ましくは0〜40℃で、pH値が<0から10まで、好ましくはpH値が0〜5の範囲で実施する。
【0014】
一般式(D1)の化合物は、一般式(A1):
【化7】

の2−(アミノアリールスルホニル)エチル硫酸モノエステル又はそのアルカリ金属塩[式中、r及びR〜R12はそれぞれ、先に定義されたものである]を、一般式HNR[式中、R及びRはそれぞれ、先に定義されたものである]のアミンと反応させることにより、得ることができる。
【0015】
この反応は、水中で、好ましくは25〜95℃、特に35〜60℃で、pHが好ましくは9〜11.5、特には10〜11で実施するのが好ましい。
【0016】
一般式(K1)の化合物は、公知の方法を用いて、一般式(C1):
【化8】

[式中、R及びRはそれぞれ、先に定義されたものである]のジクロロピリジンと、式HNR及びHNR[式中、R〜Rはそれぞれ、先に定義されたものである]のアミンとから得ることができる。
【0017】
必要に応じて、R〜R基にさらなる置換を行わせることも可能であって、その例としては、鹸化、エステル化、エーテル化、アミド生成、アルキル化及びハロゲン化などがあるが、これについてはたとえば、独国特許第3025904号明細書に記載がある。
【0018】
本発明の一般式(1)の化合物を調製するためのさらなるプロセスにおいては、一般式(ZP1):
【化9】

[式中、R〜R12、さらにrは、それぞれ先に定義されたものである]の化合物を、式HNR[式中、R及びRはそれぞれ、先に定義されたものである]のアミンと反応させる。
【0019】
一般式(ZP1)の化合物は、従来の方法により、一般式(A1)の化合物をジアゾ化させ、一般式(K1)の化合物にカップリングさせることにより得ることができる。
【0020】
硫酸エステル基のHOSOCHCHSO−は、所望により、一般式(A1)の化合物においてのみならず、一般式(ZP1)の化合物においても、それらを一般式HNRのアミンと反応させる前に、アルカリを添加することによって、ビニルの形態であるHC=CHSO−に転化させておくこともできる。
【0021】
一般式(D1)の化合物の例を以下に示す:
【化10】

【化11】

【化12】

【0022】
一般式(K1)の化合物の例を以下に示す:
【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【0023】
合成したままでは、一般式(K1)の化合物は一般に混合物の形態、たとえば式K1−2aの化合物が式K1−2bの化合物と混合された形態で存在する。そのような混合物を本発明のプロセスにおいて使用した場合には、一般式(1)の化合物のそれらに対応する混合物が形成される。さらに、本発明の一般式(1)の染料又はそれらの混合物は、合成したままで、たとえば加水分解生成物のような副生物を含んでいてもよい。そのような加水分解生成物は、たとえば、一般式(A1)の化合物の中の硫酸モノエステル基が加水分解したり、一般式(A1)の化合物から得られるビニル化合物が水を付加したり、あるいは、一般式(1)の染料が一般式HNRのアミンを水と交換したりした場合に、生成する可能性がある。加水分解生成物にはさらに、官能基たとえばニトリル、酸アミド又はエステル基の加水分解又は鹸化によって生成されうる反応生成物も含まれる。
【0024】
したがって本発明はさらに、2種以上の一般式(1)染料を含む染料混合物も提供する。
【0025】
本発明の染料及び染料混合物は、固形物として、あるいは液状物すなわち溶液として得ることができる。
【0026】
したがって、それらは、吸引濾過と乾燥、噴霧乾燥、蒸発、又は抽出と蒸発によって単離することができる。
【0027】
本発明の染料及び染料混合物は、ポリマー着色に直接使用することもでき、あるいは仕上作業にかけてもよい。仕上プロセスは、単一の染料若しくは複数の染料の混合物、及びさらには他のタイプの染料たとえば顔料若しくは溶媒染料との混合物から、必要に応じてたとえば液状又は固体状のキャリヤー物質の中に分散、懸濁又は溶解させた助剤、たとえば表面変性剤、分散剤を補助的に使用し、さらには必要に応じて所望の色強度(color strength)及び所望の色相に標準化させ、そして必要に応じて、そのようにして得られた調製物を乾燥させることによって、実施することができる。後者の場合には、防塵加工剤をさらに添加することもできる。染料を分散又は懸濁させるならば、その染料粒子を、たとえばビードミル中で摩砕させることによって微粉化させてもよい。
【0028】
本発明はさらに、ポリマーを着色するための、本発明の染料及び染料混合物の使用も提供する。可能な手順としては、本発明の染料及び染料混合物を、重合の間に反応混合物の中に計量仕込みするか、あるいは重合の前に出発物質の一つに混合しておく。
【0029】
本発明の染料及び染料混合物は、ポリウレタンを着色させるのに使用するのが好ましく、それには本発明の化合物を、ジオール/ポリオールとイソシアネートの重合をさせている間に添加するか、又は重合させる前に、出発物質の一つに添加しておく。たとえば、本発明の一般式(1)の染料をポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールと混合しておいて、次いでその調製物を、ジイソシアネートとの重合に使用することができる。
【0030】
その重合においては、前述の安定剤、活性化剤、又は触媒を通常使用する。
【0031】
本発明の染料及び染料混合物は、ポリウレタンフォームを着色するために使用するのが特に好ましい。ポリウレタンフォームは、ポリウレタンのための上述の原理に従って製造されるが、フォームは、ジオール/ポリオール成分に発泡ガスを添加するか、あるいは水を添加しそれによって二酸化炭素発泡ガスを生成させることによって製造される。
【0032】
そのため、本発明の染料及び染料混合物を使用することによって、フォーム構造に欠陥がなく、良好な堅牢性を有する着色ポリウレタンフォームを製造することが可能となるが、このこともまた本発明の主題の一部である。
【0033】
本発明を説明するために以下の実施例を挙げるが、本発明がそれらの実施例に限定されるものではない。部及びパーセントは、特に記さない限り、重量によるものである。重量部と容積部の関係は、キログラムとリットルの関係に等しい。
【実施例】
【0034】
実施例1
281部のパラベースエステル(para base ester)と1000部の水から調製し、55部の炭酸ナトリウムを用いてpH5に調節した溶液に、75部の2−メチルアミノエタノールを添加してから40℃に加熱し、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH10〜11に調節し、40℃で撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液を用いてそのpHを維持しながら、目的の生成物が形成される反応を完了させる。目的の生成物が形成される反応が完了したかどうかは、クロマトグラフィーによって調べる。その反応時間は約4時間である。それに続けて、250部の31%塩酸を用いて酸性化させてそのpHを1未満にまで下げると、アミン(D1−1)及びそのプロトン化された形を含む2342部の溶液が得られる。
【0035】
そのようにして得られた234.2部の溶液に含まれる(D1−1)を、常法に従って、0〜5℃で亜硝酸ナトリウム溶液を用いてジアゾ化させ、得られた反応混合物の半分を11.6部のカップリング剤(K1−1)と混合する。30分以内に、57部の15%炭酸ナトリウム溶液を用いてそのpHを調節して2.5とし、その反応混合物をpH2.5で撹拌して、反応剤の反応を完結させるが、その間にその反応混合物の温度を上昇させて室温とする。そのようにして得られた生成物を、吸引濾過し、得られたプレスケーキを水中に懸濁させ、その懸濁液のpHを7〜8に調節し、吸引濾過し、そのプレスケーキを、水を用いて洗浄して塩を除去し、減圧下50℃で乾燥させ、摩砕すると、24.3部の式(1−1)のイエロー染料が得られる。
【化17】

【0036】
実施例2
281部のパラベースエステルと105部の2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エタノールとを用いて実施例1を繰り返すと、アミン(D1−2)が得られ、酸性条件下で溶解させて2515部の溶液とする。
【0037】
そのようにして得られた251.1部の溶液に含まれるアミン(D1−2)を、常法に従って、0〜5℃で亜硝酸ナトリウム溶液を用いてジアゾ化させ、得られた反応混合物の半分を11.6部のカップリング剤(K1−1)と混合する。30分以内に、15%炭酸ナトリウム溶液を用いてそのpHを調節して2.5とし、その反応混合物をpH2.5で撹拌して、反応剤の反応を完結させるが、その間にその反応混合物の温度を上昇させて室温とする。その懸濁液のpHを調節して7〜8とし、吸引濾過し、そのプレスケーキを、水を用いて洗浄して塩を除去し、減圧下50℃で乾燥させ、摩砕すると、25.6部の式(1−2)のイエロー染料が得られる。
【化18】

【0038】
実施例3
56部のパラベースエステルと27部の1−(2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロパン−2−オールとを用いて実施例1を繰り返すと、アミン(D1−3)が酸性溶液として得られるので、それを、常法に従って0〜5℃で亜硝酸ナトリウム溶液を用いてジアゾ化させ、得られた反応混合物の1/4を、11.8部のカップリング剤、K1−1(2,6−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メチルニコチノニトリル)と混合する。90分以内に、15%炭酸ナトリウム溶液を用いてそのpHを調節して2.5とし、その反応混合物をpH2.5で撹拌して、反応剤の反応を完結させるが、その間にその反応混合物の温度を上昇させて室温とする。そのようにして得られた懸濁液を調節してpH7〜8とし、吸引濾過し、そのプレスケーキを、水を用いて洗浄して塩を除去し、減圧下50℃で乾燥させ、摩砕すると、27部の式(1−3)のイエロー染料が立体異性体の混合物として得られる。
【化19】

【0039】
実施例4
アミンD1−1からD1−3と同様にして、アミン(D1−4)、(D1−5)及び(D1−6)を調製して、酸性条件下に溶解させる。116部のアミンD1−4、159部のD1−5及び166部のD1−6の混合物を、上述のようにして酸性条件下に溶解させ、常法に従って0〜5℃でジアゾ化させる。得られたジアゾニウム塩の溶液に、78.8部のカップリング剤K1−2(2−アミノ−6−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]−4−メチルニコチノニトリルと6−アミノ−2−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]−4−メチルニコチノニトリルとの異性体混合物からなる)と、176部のカップリング剤K1−3(2−アミノ−6−[2−(4−ヒドロキシブトキシ)エチルアミノ]−4−メチルニコチノニトリルと6−アミノ−2−[2−(4−ヒドロキシブトキシ)エチルアミノ]−4−メチル−ニコチノニトリルとの異性体混合物からなる)との混合物を添加する。
【0040】
その反応混合物を8時間撹拌し、加熱して40℃としてさらに3時間撹拌し、冷却して室温とし、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH8.5に調節し、クロロホルムを用いて抽出する。そのクロロホルム相を、水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、濾過し、減圧下でクロロホルムを蒸発させると、染料混合物1−4を含む油状の残分が残る。
【化20】

【0041】
実施例5
常法に従って、アミン(D1−4)を調製し、ジアゾ化させる。35部のアミン(D1−4)から得られたジアゾニウム塩溶液を、予め塩酸中に溶解させておいた31部のカップリング剤混合物(K1−4)と混合する。その反応混合物を撹拌して、反応剤の反応を完結させ、温度が上昇して室温となるまで放置する。その反応混合物のpHを、水酸化ナトリウム水溶液を用いて調節して8.5とし、その染料を吸引濾過し、水を用いて洗浄して塩を除去し、減圧下50℃で乾燥させ、摩砕する。得られた染料混合物は、式(1−5)に一致する。
【化21】

【0042】
実施例6
実施例1〜5と同様にして、アミン(D1−6)及びカップリング剤(K1−4)から染料混合物(1−6)が得られる。
【化22】

【0043】
実施例7
実施例4及び実施例5と同様にして染料混合物1−7が得られるが、それぞれ、実施例3に記載のジアゾニウム塩の溶液、及び、そのジアゾニウム塩のカップリング剤(K1−4)との反応を使用する。
【化23】

【0044】
実施例8
20部の実施例5の染料混合物(1−5)を、80部のウルトラモール(Ultramol)(登録商標)中に懸濁させ、次いで、ビードミル(サスマイヤー(Sussmeyer)・SME−MkII、0.4〜0.7mmZrOビーズ273部使用)中で摩砕する。得られた染料分散体を加熱して60℃とし、遠心分離にかけてビーズを除去する。
【0045】
100部のエラストパン(Elastopan)S7521/102ポリオール成分(エラストグラン社(Elastogran GmbH)製)を、第一の仕込み成分として存在させる。上述の染料ペーストの1部をその第一の仕込み成分に添加する。溶解ディスクを使用し、20〜30秒かけて、それらすべてを共に激しく撹拌する。次いで、60部のアイソMMDI(IsoMMDI)92220ジイソシアネート(エラストグラン社(Elastogran GmbH)製)を迅速に添加してから、溶解ディスクの手段により7秒間共に激しく撹拌する。次いでその内容物を容器に注いでフォームを形成させるが、そのためには、紙製又は板紙製の容器を使用するのが好適である。約5分後には、それらの成分が反応し終え、さらに10分後にはそのフォームは硬化している。放置して室温にまで冷却させる。冷却してから20分後に、そのフォームを裁断してその色相を調べる。得られたフォームは、明るい赤みがかったオレンジ色を有していて、ペルクロロエチレンに対して良好な堅牢性を有している。
【0046】
実施例9
実施例5の式(1−5)に相当する染料混合物の0.17部を、1部のN−メチルピロリドン(NMP)の中に溶解させる。
【0047】
100部のエラストパン(Elastopan)S7521/102ポリオール成分(エラストグラン社(Elastogran GmbH)製)を、第一の仕込み成分として存在させる。上述の染料−NMP溶液の1部をその第一の仕込み成分に添加する。溶解ディスクを使用し、20〜30秒かけて、それらすべてを共に激しく撹拌する。次いで、60部のアイソMMDI(IsoMMDI)92220ジイソシアネート(エラストグラン社(Elastogran GmbH)製)を迅速に添加してから、溶解ディスクの手段により7秒間共に激しく撹拌する。次いでその内容物を容器に注いでフォームを形成させるが、そのためには、紙製又は板紙製の容器を使用するのが好適である。約5分後には、それらの成分が反応し終え、さらに10分後にはそのフォームは硬化している。放置して室温にまで冷却させる。冷却してから20分後に、そのフォームを裁断してその色相を調べる。得られたフォームは、明るい赤みがかったオレンジ色を有していて、ペルクロロエチレンに対して良好な堅牢性を有している。
【0048】
実施例10
実施例6の染料混合物(1−6)の0.2部を使用して、実施例8を繰り返すと、ペルクロロエチレンに対して良好な堅牢性を有する、ゴールデンイエロー色のフォームが得られる。
【0049】
実施例11
実施例4の染料混合物(1−4)の70部を、70部のウルトラモール(Ultramol)(登録商標)中に溶解させる。上述のような手順で、0.3部のこのウルトラモール(Ultramol)染料溶液をポリオール成分に添加すると、ペルクロロエチレンに対して良好な堅牢性を有する、ゴールデンイエロー色のポリウレタンフォームが得られる。
【0050】
以下の実施例12〜31の染料又は染料混合物は、先行する実施例に記載の方法と同様にして得ることができる。
【0051】
実施例12
【化24】

【0052】
実施例13
【化25】

【0053】
実施例14
【化26】

【0054】
実施例15
【化27】

【0055】
実施例16
【化28】

【0056】
実施例17
【化29】

【0057】
実施例18
【化30】

【0058】
実施例19
【化31】

【0059】
実施例20
【化32】

【0060】
実施例21
【化33】

【0061】
実施例22
【化34】

【0062】
実施例23
【化35】

【0063】
実施例24
【化36】

【0064】
実施例25
【化37】

【0065】
実施例26
【化38】

【0066】
実施例27
【化39】

【0067】
実施例28
【化40】

【0068】
実施例29
【化41】

【0069】
実施例30
【化42】

【0070】
実施例31
【化43】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1):
【化1】

[式中、
は、少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され、さらにアルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されていてもよいアリール;少なくとも1個のヒドロキシル基により置換され、さらにアルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル−、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されているか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR13(ここでR13は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)によって介在されていてもよい(C〜C60)−アルキルであり;
は、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されたアリール;(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR14(ここで、R14は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)により介在された(C〜C60)−アルキルであり;
及びRは、独立して、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されたアリール;(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR15(ここで、R15は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)により介在された(C〜C60)−アルキルであり;
及びRは、独立して、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されたアリール;(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR16(ここで、R16は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンにより介在されたアルキルである)により介在された(C〜C60)−アルキルであり;
は、水素又は(C〜C)−アルキルであり;
は、シアノ、カルバモイル又はスルホメチルであり;
〜R12は、独立して、水素;アリール;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換されたアリール;ヒドロキシル、アルコキシ、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノにより置換された(C〜C60)−アルキル;又は、酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド、スルホン若しくはNR17(ここで、R17は、水素、アリール、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルであるか、又は酸素、アルコキシレン、アリーレン、カルボニル、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはスルホンによって介在されたアルキルである)によって介在された(C〜C60)−アルキルであるか;又は
〜R12基の内の二つが、それらが結合している炭素原子と組み合わさって、ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシ−(C〜C40)−アルキル、(C〜C40)−アルキル、アリール、(C〜C40)−アルキレン、ハロゲン、カルボン酸エステル、カルボキサミド若しくはシアノによって置換されていてもよい環を形成し;そして
rは、0又は1であり;
〜R17基の1個又は複数がそれぞれ、少なくとも1個のヒドロキシル基を含んでいる]
の染料。
【請求項2】
一般式(1)において、
が、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル又はヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキルであり;
が、水素、(C〜C)−アルキル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル又はヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキルであり;
及びRがそれぞれ水素であり;
及びRが独立して、水素;(C〜C)−アルキル;ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル;ヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル;(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル;フェニル;又は、(C〜C)−アルキル若しくは(C〜C)−アルコキシにより置換されたフェニルであり;
が、(C〜C)−アルキルであり;
が、シアノであり;そして
及びR12が独立して、水素、(C〜C)−アルキル又は(C〜C)−アルコキシであり;そして
rが、0又は1である、
請求項1に記載の染料。
【請求項3】
一般式(1a):
【化2】

[式中、R〜R12はそれぞれ、請求項1又は2において定義されたものである]
で表される、請求項1又は2に記載の染料。
【請求項4】
一般式(1c):
【化3】

[式中、
は、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシエトキシエチルであり、
は、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシエトキシエチルであり、
及びRは独立して、水素、(C〜C)−アルキル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルコキシエチル、エトキシ−(C〜C)−アルキル、メトキシ−(C〜C)−アルキル、フェニル、メチルフェニル又はメトキシフェニルであり;そして
及びR10は独立して、水素、メチル又はメトキシである]
で表される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の染料。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(1)の染料を調製するためのプロセスであって、
一般式(D1):
【化4】

[式中、R、R、R〜R12及びrはそれぞれ請求項1において定義されたものである]の化合物をジアゾ化させ、一般式(K1):
【化5】

[式中、R〜Rはそれぞれ、先に定義されたものである]の化合物とカップリングさせることを含む、プロセス。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(1)の染料を調製するためのプロセスであって、
一般式(ZP1):
【化6】

[式中、R〜R12、さらにrは、それぞれ請求項1において定義されたものである]の化合物を、式HNRのアミン[式中、R及びRはそれぞれ請求項1において定義されたものである]と反応させることを含む、プロセス。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(1)の染料を2種以上含む、染料混合物。
【請求項8】
ポリマーを着色するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(1)の染料又は請求項7に記載の染料混合物の使用。
【請求項9】
前記ポリマーがポリウレタンである、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記ポリマーがポリウレタンフォームである、請求項8又は9に記載の使用。

【公表番号】特表2009−510204(P2009−510204A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532771(P2008−532771)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【国際出願番号】PCT/EP2006/066766
【国際公開番号】WO2007/039525
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(503412791)ダイスター・テクスティルファルベン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・ドイッチュラント・コマンデイトゲゼルシャフト (40)
【Fターム(参考)】