説明

マイクロピペット装置

【課題】ノーズコーンが自然に外れることもなく、しかも、洗浄・修理・交換等のために、簡易かつ迅速に外すことができるようにする。
【解決手段】ピペットチップ除去手段17は、除去ロッド21と、この除去ロッド21の上端部に設けられ、ピペットチップ12を除去する際に指先で、除去ロッド21を押し下げるための除去ノブ22と、除去ロッド21を元の位置に戻すバネ部材23と、ノーズコーン11が挿通される管部を有し、ピペットチップ12を除去するためのチップエジェクタ24とから構成され、チップエジェクタ24の上端部には、側方に突出する側方突起部24aが設けられていて、除去ロッド21には、チップエジェクタ24の側方突起部24aが着脱可能に係着されるチップエジェクタ係着部21aが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、装置先端部に差し込まれたピペットチップ内に微量定量の液体を吸引採取する一方、吸引採取された液体をピペットチップ内から排出するためのマイクロピペット装置に係り、詳しくは、使用済みのピペットチップを装置先端部から除去するためのピペットチップ除去手段を備えてなるマイクロピペット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のマイクロピペット装置は、理化学、医科学分野の実験室で少量の液体を計量して採取するために用いられる。
図4は、従来のシングルチャネル式のマイクロピペット装置の構成を概略的に示す断面図である。
同図に示すように、この種の従来のマイクロピペット装置は、円錐台形状の先端部1aに使い捨て用のピペットチップ2が着脱可能に差し込まれるノーズコーン1と、このノーズコーン1に軸心を共通にして挿入される図示せぬピストンロッドと、このピストンロッドを上下動させて、ノーズコーン1の先端部1aに差し込まれたピペットチップ2内に予め設定された容量分の液体を吸引採取する一方、ピペットチップ2内の液体を排出するためのピストンロッド駆動機構3と、ピストンロッド駆動機構3の主要部を収納するハウジング4と、使用済みのピペットチップ2をノーズコーン1の先端部1aから除去するためのピペットチップ除去手段5とから概略構成されている。
【0003】
ピペットチップ2は、細く尖った先端開口部を有し、後端開口部が、ノーズコーン1の先端部1aに着脱可能に差し込まれ、使用後は、新しいピペットチップ2と交換され、これにより、液体を連続的に吸引採取する場合でも汚染を回避できるようになっている。
【0004】
上記ピペットチップ除去手段5は、除去ロッド6と、この除去ロッド6の上端部に設けられ、ピペットチップ2を除去する際に指先で、除去ロッド6を押し下げるための除去ノブ7と、操作伝達手段8と、ノーズコーン1が挿通される管部を有し、ピペットチップ2を除去するためのチップエジェクタ9とから構成され、チップエジェクタ9の上端部には、側方に突出する側方突起部9aが設けられていて、除去ロッド6には、チップエジェクタ9の側方突起部9aが固着される構成となっている(特許文献1参照)。
【0005】
このようにして、操作者は、ノーズコーン1から、使用後のピペットチップ2に触れることなく、ピペットチップ2を取り外すことができるので、操作者の汚染を防止できる。
【特許文献1】特開2000−107613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ピペットチップ2は使い捨てでも、ピストンロッドやノーズコーン1は、使い捨てではないため、長く使っている間に、汚れた場合は洗浄が必要であり、故障したときは、修理も必要であり、破損のときは、新しいものと交換しなければならない。このような事態に対処するために、従来から、チップエジェクタ9は着脱できる構成となっている。
【0007】
従来、チップエジェクタ9の着脱方法としては、チップエジェクタ9を本体の軸に差し込んで使用する方法(以下、第1の従来方法という)が知られている。しかしながら、この第1の従来方法だとピペットチップ2を外す度に、少しずつ下がってくるので不便である。例えば、チップエジェクタ9が、少しずつずり落ちてくると、ピペットチップ2にくっつきがちとなり、そうなると、チップエジェクタ9も、ピペットチップ2といっしょに、はじき出されてしまう結果を招いていた。
【0008】
また、チップエジェクタ9をネジ止めする方法(以下、第2の従来方法という)もあるが、この第2の従来方法だと、ネジをなくしたりして、脱着に不便さがある。
【0009】
さらに、チップエジェクタ9とノーズコーン1とが一体となったものも存在する(以下、第3の従来方法という)。しかし、この第3の従来方法だと、修理時に不必要なものまで交換することになり、高価なものになるという欠点がある。
【0010】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ノーズコーン(ピペットチップ除去手段)が自然に外れることもなく、しかも、洗浄・修理・交換等のために、ノーズコーンを外したいときは、簡易かつ迅速に外すことができるマイクロピペット装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、先端部にピペットチップが差し込まれるノーズコーンと、該ノーズコーンに軸心を共通にして挿入されるピストンロッドと、該ピストンロッドを上下動させて、前記ノーズコーンの先端部に差し込まれた前記ピペットチップ内に液体を吸引採取する一方、該ピペットチップ内の液体を排出するためのピストンロッド駆動機構と、該ピストンロッド駆動機構の主要部を収納するハウジングと、使用済みの前記ピペットチップを前記ノーズコーンの先端部から除去するためのピペットチップ除去手段とを備えてなるマイクロピペット装置に係り、前記ピペットチップ除去手段が、除去ロッドと、該除去ロッドの上端部に設けられ、前記ピペットチップを除去する際に指先で該除去ロッドを押し下げるための除去ノブと、前記除去ロッドを元の位置に戻すバネ部材と、前記ノーズコーンが挿通される管部を有し、前記ピペットチップを除去するためのチップエジェクタとからなると共に、該チップエジェクタの上端部には、側方に突出する側方突起部が設けられていて、前記除去ロッドには、前記チップエジェクタの前記側方突起部が着脱可能に係着されるチップエジェクタ係着部が設けられていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のマイクロピペット装置に係り、前記チップエジェクタ係着部が、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に係着される構成になされていることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のマイクロピペット装置に係り、前記チップエジェクタ係着部が、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される側方凹部からなることを特徴としている。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載のマイクロピペット装置に係り、前記チップエジェクタ係着部が、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される側方凹部からなると共に、該側方凹部は、底面と、天井面と、壁面とを有してなることを特徴としている。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、請求項2記載のマイクロピペット装置に係り、前記チップエジェクタ係着部が、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される断面コ字状の側方凹部からなることを特徴としている。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、請求項2記載のマイクロピペット装置に係り、前記チップエジェクタ係着部が、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される前面開口で後面閉塞の側方凹部からなることを特徴としている。
【0017】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載のマイクロピペット装置に係り、前記チップエジェクタ係着部が、前記除去ロッドと一体的に形成されていることを特徴としている。
【0018】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載のマイクロピペット装置に係り、前記除去ロッド部材が、長尺のロッド部材と、該ロッド部材に固定され、前記チップエジェクタ係着部を有する取付け部材とからなることを特徴としている。
【0019】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載のマイクロピペット装置に係り、前記除去ロッドが、長尺のロッド部材と、該ロッド部材に固定され、前記チップエジェクタ係着部を有する長尺の取付け部材とからなると共に、該取付け部材には溝部又は管部が設けられていて、前記溝部又は前記管部に前記ロッド部材が嵌着又は嵌入されていることを特徴としている。
【0020】
また、請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載のマイクロピペット装置に係り、前記除去ロッドが、金属製の前記ロッド部材と、樹脂製の前記取付け部材とからなることを特徴としている。
【0021】
また、請求項11記載の発明は、請求項1乃至10の何れか一つに記載のマイクロピペット装置に係り、下方配置の前記ノーズコーンと上方配置の前記ハウジングとを軸心を共通にして着脱自在に接合するための接合具が付加されていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項12記載の発明は、請求項1乃至10の何れか一つに記載のマイクロピペット装置に係り、前記ピペットチップ除去手段を構成する前記バネ部材と前記除去ロッドの少なくとも上半分とは、前記ハウジング内に収納されていて、前記チップエジェクタ係着部は、前記ハウジングの外側下方に配設されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0023】
この発明の構成によれば、ノーズコーン(ピペットチップ除去手段)が自然に外れることもなく、しかも、洗浄・修理・交換等のために、ノーズコーンを外したいときは、ピペットチップ除去手段を構成するチップエジェクタを捻るだけで、簡易かつ迅速に外すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
ピペットチップ除去手段は、除去ロッドと、該除去ロッドの上端部に設けられ、ピペットチップを除去する際に指先で該除去ロッドを押し下げるための除去ノブと、前記除去ロッドを元の位置に戻すバネ部材と、ノーズコーンが挿通される管部を有し、前記ピペットチップを除去するためのチップエジェクタとからなると共に、該チップエジェクタの上端部には、側方に突出する側方突起部が設けられていて、前記除去ロッドには、前記チップエジェクタの前記側方突起部が着脱可能に係着されるチップエジェクタ係着部が設けられている。
【実施例】
【0025】
図1は、この発明の一実施例であるマイクロピペット装置の構成を概略的に示す外観構成であり、同図(a)は、ピペットチップが装着されている様子を示す図、同図(b)は、使用後のピペットチップがはじき出される様子を示す図、図2は、同マイクロピペット装置の構成を分解して示す分解図、また、図3は、同マイクロピペット装置を構成するチップエジェクタを装置本体から取り外す様子を順を追って示す図である。
【0026】
この例のマイクロピペット装置は、図1乃至図3に示すように、円錐台形状の先端部11aに使い捨て用のピペットチップ12が着脱可能に差し込まれるノーズコーン11と、このノーズコーン11に軸心を共通にして挿入されるピストンロッド13と、このピストンロッド13を上下動させて、ノーズコーン11の先端部11aに差し込まれたピペットチップ12内に予め設定された容量分の液体を吸引採取する一方、ピペットチップ12内の液体を排出するためのピストンロッド駆動機構14と、ピストンロッド駆動機構14の主要部を収納するハウジング15と、このハウジング15にノーズコーン11の後端部11bを接続するためのコネクティングナット16と、使用済みのピペットチップ12をノーズコーン11の先端部11aから除去するためのピペットチップ除去手段17とから概略構成されている。
【0027】
上記ノーズコーン11は、液体吸引採取時、ピペットチップ12内のエアを吸引し、液体排出時、ピペットチップ12内にエアを送り込むためのエア通路を備えたシリンダ構成となっている。また、ピペットチップ12は、細く尖った先端開口部を有し、後端開口部が、ノーズコーン11の先端部11aに着脱可能に差し込まれ、使用後は、新しいピペットチップ12と交換され、これにより、液体を連続的に吸引採取する場合でも汚染を回避できるようになっている。また、ピストンロッド駆動機構14は、ピペットチップ12内に吸引採取される液体の容量を設定するための容量設定手段18と、ピストンロッド13を押し下げるためのプッシュボタン19と、押し下げたピストンロッド13を元の位置にまで押し上げるための圧縮ばね部材20とを備えている。
【0028】
上記容量設定手段18は、微量直読可能な三段ダイヤル式のデジタルメータにより容易に容量設定できる構成となっている。上記ピストンロッド13は、互いに軸心を共通にする複数のロッドを用いる複数段(少なくとも2段)構成からなり、例えば、この例では、プッシュボタン19の押圧力を伝達するためのオペレーティングロッド13a、このオペレーティングロッドと連動された(デジタルメータの軸部たる)ダイヤルロッド13bと、このダイヤルロッドと協働して上下動することにより、予め設定された容量分の液体をピペットチップ12内外に吸引排出するための吸引排出ロッド13c等からなっている。
【0029】
また、容量設定手段18には、液体を吸引する際の通常押圧力では、容量設定された位置でピストンロッド13を止める図示せぬ第1ストッパと、液体排出時、第1ストッパを越えて、ピストンロッド13を押し下げて、ピペットチップ12内に残った液体を強制的に吐き出させる(ブローアウトする)際のピストンロッド13の下限値を設定するための図示せぬ第2ストッパとが設けられている。
【0030】
上記圧縮ばね部材20は、少なくとも、ピストンロッド13を第1ストッパから押し上げる(復元する)ための上ばね20aと、ピストンロッド13を第2ストッパから押し上げる(復元する)ための下ばね20bとからなっている。
【0031】
上記ピペットチップ除去手段17は、除去ロッド21と、この除去ロッド21の上端部に設けられ、ピペットチップ12を除去する際に指先で、除去ロッド21を押し下げるための除去ノブ22と、除去ロッド21を元の位置に戻すバネ部材23と、ノーズコーン11が挿通される管部を有し、ピペットチップ12を除去するためのチップエジェクタ24とから構成され、チップエジェクタ24の上端部には、側方に突出する側方突起部24aが設けられていて、除去ロッド21には、チップエジェクタ24の側方突起部24aが着脱可能に係着されるチップエジェクタ係着部21aが設けられている。
【0032】
このようにして、操作者は、ノーズコーン11から、使用後のピペットチップ12に触れることなく、ピペットチップ12を取り外すことができるので、操作者の汚染を防止できる。
【0033】
上記除去ロッド21は、図1乃至図3に示すように、例えば、長尺の金属等のロッド部材25と、このロッド部材25に固定され、上記チップエジェクタ係着部21aを有する例えば樹脂製の取付け部材26とからなっている。上記取付け部材26には溝部又は管部が設けられていて、溝部又は管部にロッド部材25が嵌着又は嵌入されている。上記チップエジェクタ係着部21aは、図1乃至図3に示すように、例えば、取付け部材26の下部に、チップエジェクタ24の側方突起部24aが、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される前面開口で後面閉塞の側方凹部を形成することで得られる。この側方凹部は、断面コ字状で、底面と、天井面と、壁面とを有している。ピペットチップ除去手段を構成するバネ部材と除去ロッドの少なくとも上半分とは、ハウジング内に収納されていて、チップエジェクタ係着部は、ハウジングの外側下方に配設されている。
【0034】
次に、この例のマイクロピペット装置の動作について説明する。
液体吸引動作時、まず、容量設定手段18のデジタルメータ(ダイヤル)を回し容量設定する。次に、ノーズコーン11にピペットチップ12を差し込む。この後、プッシュボタン19を第1ストップ位置まで押しピペットチップ12先端を液体の中に入れる。そして、プッシュボタン19をゆっくりと上げ液体を吸引する。液体排出時は、プッシュボタン19を第2ストップ位置まで押して液体を吐き出す(ブローアウト)。この後、ピペットチップ除去手段17の除去ノブ22を押して、使用済みのピペットチップ12をはじき出す。
【0035】
このように、この例の構成によれば、ノーズコーン(ピペットチップ除去手段)が自然に外れることもなく、しかも、洗浄・修理・交換等のために、ノーズコーンを外したいときは、ピペットチップ除去手段を構成するチップエジェクタを捻るだけで、簡易かつ迅速に外すことができる。
【0036】
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、この発明は、シングルチャネル型に限らず、マイクロチャネル型にも適用できる。チップエジェクタ係着部は、除去ロッドと一体的に形成されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の一実施例であるマイクロピペット装置の構成を概略的に示す外観構成であり、同図(a)は、ピペットチップが装着されている様子を示す図、同図(b)は、使用後のピペットチップがはじき出される様子を示す図である。
【図2】同マイクロピペット装置の構成を分解して示す分解図である。
【図3】同マイクロピペット装置を構成するチップエジェクタを装置本体から取り外す様子を順を追って示す図である。
【図4】従来のシングルチャネル式のマイクロピペット装置の構成を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
11 ノーズコーン
11a ノーズコーンの先端部
12 ピペットチップ
13 ピストンロッド
14 ピストンロッド駆動機構
15 ハウジング
16 コネクティングナット(接合具)
17 ピペットチップ除去手段
24 チップエジェクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部にピペットチップが差し込まれるノーズコーンと、
該ノーズコーンに軸心を共通にして挿入されるピストンロッドと、
該ピストンロッドを上下動させて、前記ノーズコーンの先端部に差し込まれた前記ピペットチップ内に液体を吸引採取する一方、該ピペットチップ内の液体を排出するためのピストンロッド駆動機構と、
該ピストンロッド駆動機構の主要部を収納するハウジングと、
使用済みの前記ピペットチップを前記ノーズコーンの先端部から除去するためのピペットチップ除去手段とを備えてなるマイクロピペット装置であって、
前記ピペットチップ除去手段は、
除去ロッドと、該除去ロッドの上端部に設けられ、前記ピペットチップを除去する際に指先で該除去ロッドを押し下げるための除去ノブと、前記除去ロッドを元の位置に戻すバネ部材と、
前記ノーズコーンが挿通される管部を有し、前記ピペットチップを除去するためのチップエジェクタとからなると共に、
該チップエジェクタの上端部には、側方に突出する側方突起部が設けられていて、前記除去ロッドには、前記チップエジェクタの前記側方突起部が着脱可能に係着されるチップエジェクタ係着部が設けられていることを特徴とするマイクロピペット装置。
【請求項2】
前記チップエジェクタ係着部は、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に係着される構成になされていることを特徴とする請求項1記載のマイクロピペット装置。
【請求項3】
前記チップエジェクタ係着部は、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される側方凹部からなることを特徴とする請求項2記載のマイクロピペット装置。
【請求項4】
前記チップエジェクタ係着部は、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される側方凹部からなると共に、該側方凹部は、底面と、天井面と、壁面とを有してなることを特徴とする請求項2記載のマイクロピペット装置。
【請求項5】
前記チップエジェクタ係着部は、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される断面コ字状の側方凹部からなることを特徴とする請求項2記載のマイクロピペット装置。
【請求項6】
前記チップエジェクタ係着部は、前記チップエジェクタの前記側方突起部が、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される前面開口で後面閉塞の側方凹部からなることを特徴とする請求項2記載のマイクロピペット装置。
【請求項7】
前記チップエジェクタ係着部は、前記除去ロッドと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載のマイクロピペット装置。
【請求項8】
前記除去ロッドは、長尺のロッド部材と、該ロッド部材に固定され、前記チップエジェクタ係着部を有する取付け部材とからなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載のマイクロピペット装置。
【請求項9】
前記除去ロッドは、長尺のロッド部材と、該ロッド部材に固定され、前記チップエジェクタ係着部を有する長尺の取付け部材とからなると共に、該取付け部材には溝部又は管部が設けられていて、前記溝部又は前記管部に前記ロッド部材が嵌着又は嵌入されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載のマイクロピペット装置。
【請求項10】
前記除去ロッドは、金属製の前記ロッド部材と、樹脂製の前記取付け部材とからなることを特徴とする請求項8又は9記載のマイクロピペット装置。
【請求項11】
下方配置の前記ノーズコーンと上方配置の前記ハウジングとを軸心を共通にして着脱自在に接合するための接合具が付加されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一つに記載のマイクロピペット装置。
【請求項12】
前記ピペットチップ除去手段を構成する前記バネ部材と前記除去ロッドの少なくとも上半分とは、前記ハウジング内に収納されていて、前記チップエジェクタ係着部は、前記ハウジングの外側下方に配設されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一つに記載のマイクロピペット装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−12456(P2008−12456A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187287(P2006−187287)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(506232660)光陽化成有限会社 (3)
【Fターム(参考)】