説明

マイクロ波プラズマ酸素や水素ラジカル反応を応用した電線やリード線、コイル類の絶縁被膜の剥離方法とその装置及びその製品

【課題】元の線材の電気容量及び線材面積を減らすことなく、半田付けや圧着端子等のコネクター類端末処理をスムーズに行うことが出来るようにした電
子反応方法とその装置及びその製品を作ること。
【解決手段】理想は大気中で大気プラズマガスラジカル反応を応用して絶縁被膜を剥離灰化することだが、勿論真空中においてもより可能なのでその方法と装置で商品化したものを技術革新したい。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明はプラズマ化学ラジカル反応を応用した、電線、リード線、コイル類等の絶縁被膜の剥離方法及び装置とその製品類である。
【0002】
アルミや銅線等の線材にコーティングされている絶縁被膜を酸素ガスや水素ガスをプラズマ化させラジカル反応(アッシング)技術を応用した低温灰化技術。
【背景技術】
【0003】
一般的には酸素プラズマによる低温灰化技術は公知の通りだがアルミや銅線類の線材の絶縁被膜を剥離する方法や装置はまだ見知していない。
【0004】
現状は400℃〜500℃の高温で焼き剥がすか強アルカリ性の剥離剤に漬けるか又は塗布するか、苛性ソーダを500℃以上の高温にした槽に漬け剥離するか、又はカッターやヤスリ、ペーパーやクラインダーで削り取る作業が一般的である。
【0005】
【特許文献1】特開2007−151285(P−2007−151285A)
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の方法では工程が多く時間がかかりすぎ、又資源も無駄であり、作業環境、自然環境、生活環境も悪く、又作業者が長年この仕事に従事しているとダイオキシンやVOCガスを吸引して年を重ねると癌の発症もみられる。
【0007】
[0006]を解消したくプラズマラジカル反応を応用すれば全て問題を解決することが出来る。
【0008】
資源環境コストも今までの比ではなく自動化装置にすると100分の1位の効果を発揮する技術である。
【課題を解決する為の手段】
【0009】
本発明の酸素や水素、その他のガスをイオンプラズマ化し、ラジカル反応で高分子系の有機物を灰化する技術だが、
【0010】
例えばアルミ線材等は低温酸素プラズマラジカル処理をするだけでよく、
【0011】
銅線材等は酸素プラズマと水素プラズマをラジカル化して酸化還元反応を応用しないといけないので、無機の線材によっては使用するガスを選択する必要がある。
【発明の効果】
【0012】
プラズマラジカル反応処理を行うことで、線材はんだ付けや端子の圧着が簡単になり、品質の不良も低下し、銅線がアルミ線でもよくなったり、金線、銀線材が銅や銅の合金線材でよくなったり、自動車や飛行機、宇宙産業へのコスト削減や安定した技術が約束されます。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1は、真空プラズマ装置を用いてアルミ撚線をラジカル反応を応用して線材の被膜を灰化させる方法を示している。吸引排気口には活性炭フィルターを使用することで室内でも排気ガスはほとんど無害である。
【0014】
図2は、大気プラズマ装置を用いてアルミ撚線をラジカル反応を応用して線材の被膜を灰化させる方法を示している。
【0015】
アルミ線材は図1▲3▼の酸素ガスを使用して酸素ラジカルとする。
【0016】
銅線材は▲3▼の酸素ガスを入れて酸素プラズマ化してラジカル反応で灰化する。▲4▼の水素ガスプラズマ化し、ラジカル反応で還元し完了である。
時間は1〜2分でよい。
【符号の説明】
【0017】
図1
▲1▼真空プラズマチャンバー
▲2▼マイクロプラズマ発生器
▲3▼酸素ガス配管
▲4▼水素ガス配管
▲5▼ワーク撚線
▲6▼単線のワーク
▲7▼ベース台
▲8▼ワーク撚線の剥離させたい部分
▲9▼吸引排気菅
▲10▼活性炭フィルター
▲11▼線止めホルダー
【0018】
図2
▲1▼大気プラズマ装置
▲2▼酸素ガス入口
▲3▼水素ガス入口
▲4▼密閉チャンバー
▲5▼線材撚線
▲6▼線材クランプホルダー
▲7▼線材のプラズマラジカル反応をさせて剥離した筒部
▲8▼ワーク台
▲9▼吸入排気筒
▲10▼活性炭フィルター
【図1】

【図2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマのラジカル反応を応用した銅、アルミ、他金属線材の単線、撚線、平線等の絶縁被膜を剥離させる方法とその装置及び製品群。
【請求項2】
アルミ線、単線及び撚線、角線にポリアミドやA108等の強固な耐熱性の絶縁被膜を酸素プラズマラジカルを応用して剥離させる方法とその装置及び製品群。
【請求項3】
アルミ線、単線及び撚線、角線にポリアミドやA108等の強固な耐熱性の絶縁被膜を酸素・水素プラズマラジカルを応用して剥離させる方法とその装置及び製品群。
【請求項4】
電線、コイル、ケーブル類の金属線材に使用された高分子絶縁被覆被膜をプラズマラジカル反応を応用して剥離して灰化させる方法とその装置化とその製品群。

【公開番号】特開2013−45763(P2013−45763A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196522(P2011−196522)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(594033813)株式会社大成化研 (33)