説明

マウスピース用貼付材

【課題】操作性が簡便であるとともに、唾液の排出をおこないやすくし、医療従事者や患者にかかる負担を軽減することが可能なマウスピース用貼付材を提供する。
【解決手段】基材21と、基材21の一面に形成された粘着剤層22と、粘着剤層22の他面に設けられた剥離シート23とからなるマウスピースを固定するための貼付材1であって、前記貼付材1の中央部に口内に連通する開口部3を設け、前記開口部3に隣接して、または前記開口部3と間隔をあけた近い位置に口内から唾液を排出するための唾液排出部4を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスピースを固定するための貼付材であって、より詳しくは、医療従事者が扱いやすいマウスピース用貼付材に関する。
また、本発明は、唾液を排出しやすいマウスピース用貼付材にも関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、気管支、食道、胃、十二指腸等の上部消化管内の検査や治療に内視鏡が用いられている。また、内視鏡を用いた施術方法として、内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection:ESD)や内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection:EMR)等が知られている。
【0003】
内視鏡を口腔から体腔内に挿入案内する際において、患者が内視鏡の体内挿入部(可撓管)を噛んで破損させてしまうことがあるため、内視鏡用マウスピースを使用する場合がある(特許文献1参照)。
【0004】
このとき、マウスピースがズレてしまうと、医療従事者が可撓管を持って作業しづらくなる。
そこで、マウスピースのズレや口から外れることを防ぐために、市販の医療用貼付材等によってマウスピースを口唇周囲の皮膚に固定する方法が、医療現場ではよく行われている。
【0005】
【特許文献1】特開2000‐325302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、医療従事者は、患者に処置を施す際に感染予防の観点等からゴム手袋等を着用している。
しかしながら、市販の医療用貼付材を用いて固定しようとすると、医療用貼付材の基材の全面に設けられた粘着剤層によって貼付材がゴム手袋等に貼り付いてしまい、扱いづらいといった問題がある。
また、市販の医療用貼付材を用いた場合には、手技の統一がはかれず、作業時間の増大や貼り直し等を招き、医療従事者や患者に負担がかかるといった問題がある。
さらに、ゴム手袋等に貼付材が貼り付いてしまうことで、貼付作業の煩わしさが増大したり、貼り直しによるコストの増加を招いたりするといった問題もある。
【0007】
一方、中央に開口部を設けた1枚の大きな貼付材によって、マウスピースと口唇周囲全体を固定させる方法も考えられる。
しかしながら、かかる方法においては、マウスピースの開口部と連通する開口部を通じてしか唾液の排出ができないため、患者によっては口腔内に貯留した唾液によって誤嚥を招く虞がある。
【0008】
さらに、貼付材を口唇周囲に密着させた場合、患者の状態が急変した際に、剥離に手間取るという問題もある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、操作性が簡便であるとともに、唾液の排出をおこないやすくし、医療従事者や患者にかかる負担を軽減することを目的としたマウスピース用貼付材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明のマウスピース用貼付材は、基材と、基材の一面に形成された粘着剤層と、粘着剤層の他面に設けられた剥離シートとからなるマウスピースを固定するための貼付材であって、前記貼付材の中央部に口内に連通する開口部を設け、前記開口部に隣接して、または前記開口部と間隔をあけた近い位置に口内から唾液を排出するための唾液排出部を設けたことを特徴とする。
【0011】
前記発明の実施態様の発明としては下記が好ましい。
【0012】
即ち、前記唾液排出部と前記開口部とは、連続して一体形成されたことを特徴とする。また、前記唾液排出部が、切り欠きまたはスリットで形成されたことを特徴とする。
【0013】
さらに、前記基材の長手方向の両端部に、粘着剤層を有しないか若しくは粘着力を有さない領域を設けたことを特徴とする。また、前記開口部に、貼付用目印を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、貼付材に設けられた開口部以外に、唾液排出部を設けることによって、開口部以外からも唾液を排出させることができる。これにより、口腔内に唾液が溜まらないため、患者の息苦しさを緩和できる。
また、唾液の排出口から唾液を排出することによって、誤嚥などを防ぐことができる。
【0015】
さらに、本発明によれば、貼付材の一部に貼付剤層を有しないか若しくは粘着力を有さない領域を設けたため、剥離シートを剥がした状態などであっても、ゴム手袋等にマウスピース用貼付材が貼りつくことを防ぐことができる。これにより、ゴム手袋をはめた状態であっても、取り扱いを容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
参照する図面において、図1は、本発明のマウスピース用貼付材を示す六面図である。
なお、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【0017】
≪マウスピース用貼付材1について≫
本実施形態にかかるマウスピース用貼付材1は、図1に示すように、貼付部2と、貼付部2の中央部に設けられた開口部3と、開口部3の端に設けられた唾液排出部4とから構成されている。
【0018】
<貼付部2>
本実施形態における貼付部2は、口唇周囲とマウスピースとに接着するための部位であって、50mm×170mmの平面視略矩形状に形成されている。また、貼付部2の中央部には、後記する開口部3と、開口部3の端に連続するように唾液排出部4とが構成されている。なお、短手方向の長さとしては40〜60mmであることが好ましく、長手方向の長さとしては100〜300mmであることが好ましい。
【0019】
本実施形態における貼付部は、図1に示すように、基材21と、基材21の一面に形成された粘着剤層22と、粘着剤層22の他面に設けられた剥離シート23と、から構成されている。
【0020】
(基材21)
【0021】
本発明における基材21の形態としては、不織布、編布、織布等の繊維シート、プラスチックフィルム、フォームシート、紙等が挙げられ、これらを単独で使用してもよいし、同一又は異なる種類を複数組み合わせて使用してもよい。また、ラミネートした積層構造として使用してもよい。
なお、ラミネートすることにより、後記する唾液排出部4から排出された唾液が基材21に染み込むことを防ぐことができる。
【0022】
繊維シートの材料としては、例えば、綿、ビスコースレーヨン、ポリノジック、銅アンモニアレーヨン、リヨセル等のセルロース系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリウレタン系繊維、ビニロン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維等を利用できる。
これらの材料は、単一で使用してもよく、二種類以上を混紡して使用してもよい。
【0023】
プラスチックフィルムの材料としては、例えば、ポリウレタン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン・メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン・メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン・メタクリル酸重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)等のオレフィン系共重合体;ポリビニルアルコール;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン;シリコーン;等をあげることができる。
より好ましくは、水蒸気透過性のあるポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド等が好ましい。
なお、これらの材料は、単一で使用してもよく、二種類以上を混合して使用してもよい。
【0024】
フォームシートの材料としては、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリル、クロロプレンゴム、シリコーン等をあげることができる。
【0025】
紙としては、従来から知られている上質紙、クラフト紙、グラシン紙、コート紙等が使用できる。
【0026】
本実施形態にかかる基材21としては、身体に追従し得る柔軟性、後記する剥離シート23からの剥がし易さと貼付のし易さの観点から、厚さが15〜500μm、単位面積当りの重さが10〜150g/mであること好ましい。また、使用中に破断しないように、基材21の引っ張り強度が10N/インチ以上であることが好ましく、30N/インチ以上であることがより好ましい。
【0027】
(粘着剤層22)
粘着剤層22としては、種々の感圧性粘着剤が使用でき、例えばアクリル系、シリコーン系、ポリエステル系、ウレタン系、ビニルエーテル系、天然ゴム系、合成ゴム系等の感圧性粘着剤が使用できる。
本実施形態においては、アクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
【0028】
本実施形態にかかる粘着剤層22は、厚さが10〜500μm、塗工重量が10〜500g/m2の範囲であることが好ましい。また、粘着力は、フェノール樹脂板(タイコーライトFL−102;二村化学株式会社製)を用いて、JIS Z0237に準じた試験を行った際に、2〜30N/インチであることが好ましく、より好ましくは5〜10N/インチである。
【0029】
(剥離シート23)
貼付部21に使用する剥離シート23としては、公知の剥離紙、剥離フィルムが利用でき、紙やフィルムの表面にシリコーン樹脂処理やフッソ樹脂処理等を施したものを利用できる。また、これらの剥離シート23にエンボス等の凹凸を設け、把持しやすいように加工してもよい。
【0030】
(把持部25)
把持部25は、剥離シート23を剥がしやすくするとともに、医療従事者がマウスピース用貼付材1を患者に貼り付ける際に把持しやすくするためのものであって、基材21の長手方向の両端に設けられている。
【0031】
本実施形態においては、図1に示すように、基材21の端部から長手方向に渡って長さtの領域に粘着剤層22を設けないことにより、把持部25が形成されている。ここで、tの長さとしては、5〜40mmであることが好ましく、10〜20mmであることがより好ましい。
【0032】
なお、本実施形態においては、粘着剤層22を設けないことにより把持部25を形成しているが、これに限られるものではなく、粘着剤層22の上にシリコーン等を塗工したり、PETフィルムを設けたりすることによって、粘着力を有しない領域を設けてもよい。かかる構成とすることで、粘着力を有さない領域が、把持部25の役割をはたす。また、把持部25の形状は、基材21の形状を変更するか、粘着剤層22を設ける範囲を変えることなどによって、適宜変更可能である。
【0033】
<開口部3>
開口部3は、マウスピースの開口部と略同じ大きさであって、マウスピース用貼付材1をマウスピースと口唇周囲の皮膚に貼付した際に、マウスピースの開口部と連通し、口腔内に可撓管を導入案内するためのものである。
本実施形態においては、図1に示すように、開口部3は楕円形状であり、基材21の長手方向に長軸が、短手方向に短軸がくるように設けられている。また、開口部3はマウスピース用貼付材1の中央部に設けられている。
【0034】
<唾液排出部4>
唾液排出部4は、口内から口外へ唾液を排出するためのものである。
本実施形態における唾液排出部4は、図1に示すように、開口部3の長軸の両端に開口部3と連続するように設けられている。言い換えると、本実施形態における唾液排出部4は、開口部3の長軸の円周から把持部25側に向かって円弧状に切り欠かれた形状となっている。
【0035】
本実施形態における唾液排出部4の大きさとしては、直径15〜30mmであることが好ましいが、特に大きさは制限されるものではない。また、唾液排出部4の数は特に制限されるものではなく、複数設けてもよい。
さらに、本実施形態においては、マウスピース用貼付材1の一方の唾液排出部4の端から他方の唾液排出部4の端までの長さLが、40〜90mmであることが好ましく、50〜60mmであることがより好ましい。40mm未満だと、マウスピースによって唾液排出部4が塞がってしまい、90mmよりも大きいと、口を開けることができてしまうため、マウスピースを固定できない。
【0036】
<マウスピース用貼付材1の使用方法>
マウスピース用貼付材1の使用方法について図1及び図2を参照しつつ、説明する。
図2は、マウスピース用貼付材1の使用方法を説明するための状態説明図である。
【0037】
図2に示すように、はじめに、患者はマウスピースMを咥える。
マウスピースMを咥えた後、医療従事者はマウスピース用貼付材1の剥離シート23を剥がす。このとき、本実施形態においては、貼付部2には把持部25の領域分だけ粘着剤層22が設けられていないため、剥離シート23を摘みやすく、容易に剥離シート23を剥がすことができる。これにより、医療従事者がゴム手袋などを着用した状態であっても、操作性を向上させることができる。
また、把持部25を把持したまま作業ができるため、マウスピースMと接触する粘着剤層22に医療従事者の手が触れることがなく、衛生的に保つことができる。
【0038】
さらに、本発明においては、図1に示すように、短手方向に沿って剥離シート23にスリットS1が設けてある。これにより、剥離シート23を分割して剥がすことができるため、一度に剥離シート23を剥がした場合に比べて、粘着剤層22が予期せぬ場所に貼り付くことを防ぐことができる。
また、剥離シート23を分割して剥がすことによって、マウスピースMの外側(口腔外)に面した開口部周囲と口唇周囲とに、皺などを発生させないように密着して貼り付けることができる。
なお、長手方向におけるスリットS1の位置としては、特に限定されるものではない。
【0039】
次に、医療従事者は把持部25を持って、マウスピース用貼付材1の開口部3が、マウスピースMの開口部6と一致するように貼り付ける。このとき、マウスピース用粘着剤1を、マウスピースMの外側(口腔外)に面した開口部周囲と、口唇周囲とに密着するように貼り付ける。これにより、マウスピース用貼付材1が、マウスピースMと口唇周囲にまたがって接するので、マウスピースMの位置ズレや吐き出しを防止することができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、マウスピース用貼付材1を貼付した際に、唾液排出部4がマウスピースM及び口唇周囲によって塞がれることがないため、唾液排出部4が直接口内と連通した状態となる。言い換えると、唾液排出部4は、マウスピースMの口腔外に面した部分よりも外側に切り欠かれているため、マウスピースMとの間に口腔内に続く隙間が形成される。
【0041】
その後、医療従事者は、マウスピース用貼付材1からマウスピースMの開口部6を通じて可撓管を挿入案内し、検査を行う。
なお、通常、患者は横向きに寝た状態で検査を受けるが、口内に溜まった唾液は唾液排出部4を通って口外へ排出されるため、患者の口内に唾液が溜まりにくい。したがって、息苦しさを軽減でき、また、誤嚥の発生を防ぐことができる。
また、本実施形態にかかるマウスピース用貼付材1は、口の開口範囲を制限することができる。これにより、マウスピースMの飛び出しを制限したり、患者がマウスピースMを吐き出したりすることを防止することができる。
【0042】
さらに、本実施形態においては、吸引ポンプに接続したカテーテルを唾液排出口4から口腔内に導入してもよい。これにより、意識のない患者や唾液を上手に排出できない高齢者などに対しても唾液の排出を効率よく行うことができる。
なお、このときの吸引ポンプの吸引圧としては、大気圧から10〜150mmHg程度減圧して行うことが好ましく、10〜50mmHg程度減圧して行うことがより好ましい。
【0043】
検査や施術が終わった後は、把持部25を摘んで引っ張ることで、比較的容易に剥がすことができる。
ここで、従来のように医療用貼付材を用いてマウスピースを固定した場合、基材の全面に粘着剤層が設けられていたため、ゴム手袋を着用した状態では剥がしにくかった。
しかし、本実施形態においては、把持部25に粘着剤層22を設けていないため、把持部25を摘んで引っ張ることにより比較的容易に剥がすことができる。これにより、検査や施術中の緊急時においても、素早くマウスピース用貼付材1を剥がすことができる。
【0044】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、以下に示す実施形態においても、平面図と裏面図、正面図と背面図、右側面図と左側面図とは、それぞれ対照となっている。
【0045】
例えば、図3に示すように、剥離シート23をマウスピース用貼付材1の長手方向のいずれかで折り曲げる構成としてもよい。ここで、図3は他の実施形態にかかるマウスピース用貼付材1の背面図である。
かかる構成とすることで、剥離シート23を剥がしやすくすることができる。
【0046】
さらに、図4に示すように、マウスピース用貼付材1の口唇周囲と接着する面積を増やす構造としてもよい。ここで、図4は、他の実施形態にかかるマウスピース用貼付材1の平面図である。
例えば、図4(a)、(b)に示すように、左右両側の貼付材の面積を増やしてもよい。これにより、頬での接着面積を増やすことが出来るので、より剥がれにくくすることができる。また、図4(c)、(d)に示すような形状とすることにより、口唇周囲と接着する面積を増やしてもよい。
【0047】
本発明において、マウスピース用貼付材1をマウスピースM(図2参照)の適した位置に貼り付けるために、マウスピース用貼付材1に目印を設けてもよい。ここで図5は、本発明にかかるマウスピース用貼付材1に、貼付目印を設けた構成を示す図である。
例えば、図5(a)、(b)に示すように、開口部3の円周上に凸部31または凹部32を設けることにより、貼付する際の位置決め目印として機能させることができる。
これにより、マウスピース用貼付材1の開口部3と、マウスピースMの開口部とが一致するように貼れるので、貼り直しなどの手間を省くことができる。
【0048】
本発明においては、マウスピースやチューブなどに糊残りが発生しないように、開口部周囲の粘着剤層の粘着力を、口唇周囲の皮膚に接触する粘着剤層の粘着力よりも弱めてもよい。
【0049】
図6は、唾液排出部の別の形態を示した図である。
上記実施形態においては、唾液排出部4を開口部3と連続するように構成したが(図1参照)、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図6(a)、(b)に示すよう様なスリットS2、S3によって唾液排出部4を構成しても良い。かかる構成とすることで、装着時にスリットS2、S3が広がり唾液排出部4として機能する。また、図6(c)に示すように、開口部3と連続することなく、開口部3の近傍に独立して唾液排出部4aを設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本実施形態にかかるマウスピース用貼付材の六面図である。
【図2】本実施形態にかかるマウスピース用貼付材の使用状態を説明する状態説明図である。
【図3】他の実施形態にかかる剥離シートの構造を示したマウスピース用貼付材の背面図である。
【図4】他の実施形態にかかる基材の形状を示したマウスピース用貼付材の平面図である。
【図5】他の実施形態にかかる位置決め目印を設けた構造を示したマウスピース用貼付材の平面図である。
【図6】他の実施形態にかかる唾液排出部の形状を示したマウスピース用貼付材の平面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 マウスピース用貼付材
2 貼付部
21 基材
22 粘着剤層
23 剥離シート
25 把持部
3 開口部
31 凸部
32 凹部
4、4a 唾液排出部
6 マウスピースの開口部
L 長さ
M マウスピース
S1、S2、S3 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、基材の一面に形成された粘着剤層と、粘着剤層の他面に設けられた剥離シートとからなるマウスピースを固定するための貼付材であって、
前記貼付材の中央部に口内に連通する開口部を設け、前記開口部に隣接して、または前記開口部と間隔をあけた近い位置に口内から唾液を排出するための唾液排出部を設けたことを特徴とするマウスピース用貼付材。
【請求項2】
前記唾液排出部と前記開口部とは、連続して一体形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマウスピース用貼付材。
【請求項3】
前記唾液排出部が、切り欠きまたはスリットで形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のマウスピース用貼付材。
【請求項4】
前記基材の長手方向の両端部に、粘着剤層を有しないか若しくは粘着力を有さない領域を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のマウスピース用貼付材。
【請求項5】
前記開口部に、貼付用目印を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のマウスピース用貼付材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−254676(P2009−254676A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−108937(P2008−108937)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【出願人】(000151380)アルケア株式会社 (88)
【Fターム(参考)】