説明

マッサージチェアー

【課題】 使用済みカード、パチンコ球、パチスロ機用コインのいずれかを投入してマッサージ器を作動し、遊戯者にリラックスしてもらう。
【解決手段】 背凭れ、座部等にマッサージ器を備え、かつ該器具を制御する制御装置を設けたマッサージチェアーにおいて、チェアーの肘掛け部にコイン投入口を有し、内部にコイン検知・計数装置を備えたコイン投入装置、パチンコ球投入口を有し、内部にパチンコ球検知・計数装置を備えたパチンコ球投入装置、および使用済みカード投入口を有し、内部にカード読取り装置を備えたカード投入装置を配置し、前記投入装置の検知・計数装置および読取り装置をマッサージ器を制御する制御装置と関連接続したことを特徴とするマッサージチェアー。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案はパチンコホールで遊戯者の休憩所等に設置して遊戯者が疲れ休めに使用するマッサージチェアーに関し、遊戯者が手持ちのパチスロ機用コイン、パチンコ球、使用済みのプリペードカードのいずれを使用してもマッサージ器を作動しうるようにしたマッサージチェアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、旅館、銭湯等の休憩所に置かれているマッサージチェアーでは肘掛け部等に硬貨投入口だけを設けて、客が所定の金額を投入すると一定時間マッサージ器を作動するようにしたものは公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の所定の金額の硬貨を投入するマッサージチェアーをパチンコホールの休憩所に置くだけでは、パチンコ遊戯者が使用に際しその都度お金を使わなければならず、お金を払ってまで使用する者は少ない。この考案者はパチンコホールの休憩所に折角このマッサージチェアーを設置しても使用されなければ無駄になることから、遊戯者が休憩時使用しやすいように、お金は使わず、遊戯者が持っている使用済みのパチンコ球購入用プリペードカード、テレホンカード、ハイウエーカード、或いは所定数のパチンコ球、パチスロ機用コイン等のいずれかを使用してマッサージチェアーを利用できるようにした。すなわちこの考案は肘掛けにコイン、パチンコ球、カードそれぞれの投入装置を設け、遊戯者がコイン、パチンコ球、カードのいずれかを投入口に投入すれば、マッサージ器を作動しうるようにして便利とし、気軽に利用でき、使用率を向上させ、併せて、遊戯者にリラックスしてもらうようにしたマッサージチェアーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の請求項1のマッサージチェアーは、背凭れ、座部等にマッサージ器を備え、かつそのマッサージ器を制御する制御装置を設けたマッサージチェアーにおいて、チェアーの肘掛け部にコイン投入口を有し、内部にコイン検知・計数装置を備えたコイン投入装置、パチンコ球投入口を有し、内部にパチンコ球検知・計数装置を備えたパチンコ球投入装置、および使用済みカード投入口を有し、内部にカード読取り装置を備えたカード投入装置を配置し、前記各投入装置の検知・計数装置および読取り装置をマッサージ器を制御する制御装置と関連接続し、前記投入装置のいずれかにコイン、パチンコ球、カードを投入するとマッサージ器を作動しうるようにしたことを特徴とするものである。
【0005】前記構成としたこの考案によれば、遊戯者がマッサージチェアーに座って、手持ちの使用済みのパチンコ球購入用プリペードカード、テレホンカード、ハイウエーカード、或いは所定数のパチンコ球、パチスロ機用コイン等をコイン投入装置、パチンコ球投入装置、カード投入装置の投入口のいずれかに投入すれば、マッサージ器を所定時間作動してマッサージを受けることができる。
【0006】
【考案の実施の形態】図1に示すこの考案の実施形態としては、パチスロ機用コイン投入口11を有するコイン投入装置1、パチンコ球投入口21を有するパチンコ球投入装置2、および使用済みカード投入口31を有するカード投入装置3を背凭れにマッサージ器Mを備えたマッサージチェアーAの肘掛け部Bに並べて配置してあり、図2のブロック図に示すように各投入装置1、2、3の内部の検知計数装置12、22および読取り装置32をマッサージ器Mの作動、停止を制御する制御装置4と関連接続してある。
【0007】コイン投入装置1は上面にコイン投入口11を設け、内部に通過コインを検知し、その検知した個数を計数する検知・計数装置12を備え、該検知・計数装置12をマッサージ器Mの制御装置4と接続し、所定枚数のコインを投入することによりマッサージ器Mを所定時間作動するように設けてある。
【0008】パチンコ球投入装置2は上面にパチンコ球投入口21を設け、内部に通過するパチンコ球を検知し、その検知個数を計数する検知・計数装置22を備え、該検知・計数装置22をマッサージ器Mの制御装置4と接続し、所定個数のパチンコ球を投入することによりマッサージ器Mを所定時間作動するように設けてある。
【0009】使用済みカード投入装置3は、肘掛け部Bの段部に使用済みカード投入口31を設け、内部にカードの読取り装置32を設ける。カードの読取り装置32には使用済みのパンチ孔の有無を読取る残数有無読取りセンサーとカードの種別用バーコードを読取る種別読取りセンサーを備え、これらをマッサージ器Mの制御装置4と接続し、遊戯者が使用済みカードを投入したとき、そのカードが使用済みであるか否かを確認し、かつ種別を判断してそれに応じて予め決めた時間マッサージ器を作動するように設けてある。
【0010】以上の実施形態を示したが、この考案はこの形態に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施しうるものである。
【0011】
【実施例】この考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1において、Aはマッサージチェアーで、背凭れCにマッサージ器Mとして指圧体Dを上下移動自由に設け、該マッサージ器Mを制御装置4と接続し、かつ、肘掛け部Bを座部Eより前方に張出した形に設け、その肘掛け部Bの上面にパチスロ機用コイン投入口11を有するコイン投入装置1、パチンコ球投入口21を有するパチンコ球投入装置2、および使用済みカード投入口31を有するカード投入装置3を一列に配置し、該各装置の内部の検知・計数装置、読取り装置を前記制御装置4と接続してある。
【0012】コイン投入装置1は上面にコイン投入口11と、側方にコイン排出口13とを設け、内部には通過コインを検知し、その検知個数を計数する検知・計数装置12を備え、該検知・計数装置12をマッサージ器Mの制御装置4と接続し、所定枚数、例えば15枚のコインを投入することによりマッサージ器を所定時間作動するように設けてある。投入したコインはコイン回収箱13に回収する。余分のコインはコイン返却口14より返却する。15は回収箱の取出し用扉である。
【0013】パチンコ球投入装置2は上面にパチンコ球投入口21と球排出口23とを設け、内部には通過するパチンコ球を検知し、その検知個数を計数する検知・計数装置22を備え、該検知・計数装置22をマッサージ器Mの制御装置4と接続し、所定個数、例えば30個のパチンコ球を投入することによりマッサージ器を所定時間作動するように設けてある。投入したパチンコ球はパチンコ球回収箱24に回収する。余分のパチンコ球は返却口23より返却する。25は回収箱の取出し用扉である。
【0014】使用済みカード投入装置3は、肘掛け部Bの段部に使用済みカード投入口31を設け、内部にカードの読取り装置32を設ける。カードの読取り装置32には使用済みのパンチ孔の有無を読取る残数有無読取りセンサーとカードの種別用バーコードを読取る種別読取りセンサーを備え、これらをマッサージ器Mの制御装置4と接続し、使用済みカードを投入し、読取り装置32で差し込んだカードが使用済みかどうかを判別し、残数「無し」の信号を発したとき、使用済みカードをカード回収箱34へ送り、まだ残数が「有り」の信号を発したとき、駆動装置でカードを投入口31に返却するようにしてある。カードの回収箱34の取出口は側方又は後方に設けてある。
【0015】また、カードの種別を判別して、カードの種類に応じてマッサージ器の作動時間を変えるようにしてある。例えば、パチンコ専用のプリペードカードの場合、2000円、3000円、5000円、10000円のカードを判別してその金額に応じてマッサージ器の作動時間を変えてある。テレホンカードでも500円と1000円のカードの別を、又ハイウエーカードでも5000円、10000円、30000円の別を判別し、そのカードの金額により同様にマッサージ器の作動時間を変えてある。
【0016】
【考案の効果】この考案の請求項1のマッサージチェアーによれば、遊戯者が持っている使用済みのパチンコ球購入用プリペードカード、テレホンカード、ハイウエーカード、或いは所定数のパチンコ球、パチスロ機用コイン等のいずれかを肘掛け部に備えたコイン投入口、パチンコ球投入口、使用済みカード投入口のいずれかの投入口に投入すれば、カードの場合にはそのカードの種別により予め決めた時間だけマッサージ器を作動でき、また、パチンコ球、パチスロ機用コインの場合には所定数入れることにより所定時間だけマッサージ器を作動できるので、遊戯者はお金を使うことなく、手持ちの使用済みプリペードカード、テレホンカード、ハイウエーカード、或いは所定数のパチンコ球、パチスロ機用コイン等を休憩時に用意して気軽に利用することができる。しかも、カードの場合には、このチェアーで使用済みカードを回収できるので、便利であり、磁気カードを無暗みにごみとして捨てるのを防ぎ、又、不正使用の防止にもなる。かつ又、マッサージチェアーはパチンコ球数、コインの数ともに少ない個数で利用できるようにして、遊戯者にホールの床面に散らばっている球、コインを集めて使用してもらえば、散らばっている球、コインを従業員が拾い集める作業を少なくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のマッサージチェアーの斜視図である。
【図2】コイン投入装置、パチンコ球投入装置、カード投入装置とマッサージ器の関連を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…コイン投入装置、11…コイン投入口、12…コイン検知・計数装置、2…パチンコ球投入装置、21…パチンコ球投入口、22…パチンコ球検知・計数装置、3…カード投入装置、31…カード投入口、32…カード読取り装置、4…制御装置、A…マッサージチェアー、B…肘掛け、M…マッサージ器。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】背凭れ、座部等にマッサージ器を備え、かつそのマッサージ器を制御する制御装置を設けたマッサージチェアーにおいて、チェアーの肘掛け部にコイン投入口を有し、内部にコイン検知・計数装置を備えたコイン投入装置、パチンコ球投入口を有し、内部にパチンコ球検知・計数装置を備えたパチンコ球投入装置、および使用済みカード投入口を有し、内部にカード読取り装置を備えたカード投入装置を配置し、前記各投入装置の検知・計数装置および読取り装置をマッサージ器を制御する制御装置と関連接続し、前記投入装置のいずれかにコイン、パチンコ球、カードを投入するとマッサージ器を作動しうるようにしたことを特徴とするマッサージチェアー。

【図1】
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【図2】
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