説明

マッサージ器具

【課題】ユーザの身体の部位を挟み込んだ状態でマッサージを行うことを可能とするマッサージ器具を提供する。
【解決手段】マッサージ器具1は、第1の棒状体11と、第1の棒状体11の長手方向の一方の端部において連結された第2の棒状体12と、第1の棒状体11における第2の棒状体12が連結されない側の長手方向の端部に取り付けられた回転ローラー13と、金属製の芯部14と、芯部14をカバーする覆い15とを備えている。第2の棒状体12における第1の棒状体11に連結していない側の端部は、マッサージを行う際にユーザの口内のいずれかの場所に接触する弾性部121を有している。弾性部121は、ユーザの口内壁に接触しつつ、当該ユーザの口外壁に接触する回転ローラー13とともに当該ユーザの身体の一部を挟み込み、回転ローラー13によるマッサージを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの身体に対してマッサージを行うマッサージ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回転軸を有する回転ローラーを使用して顔等の身体の部位のマッサージを行うマッサージ器具が、多く提案されている。それらは、主として、回転体であるローラーの押圧によりマッサージ効果を得るものである。
【0003】
例えば、特許文献1のマッサージ器具は、2個の金属球を通した1本の金属線を曲げて全体が構成されるものであり、簡便な構造を有しつつ体全体のマッサージを行うことを可能としている。
【0004】
また、特許文献2のマッサージ器具は、複数の筒状のローラーを有し、各ローラーの回転に必要な力を容易に変更可能とすることにより、良好な使用感が得られるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実登3129403号公報
【特許文献2】実登3145632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述の従来例は、マッサージの動作の支点が存在しないために、ユーザの身体の部位を挟み込んだ状態でのマッサージの動作を行うことが困難であるとともに、例えば耳のような、押圧によって形状が変化してしまうような部分に適用するには不都合であった。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザの身体の部位を挟み込んだ状態でマッサージを行うことを可能とするマッサージ器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的に鑑みて想到されたものであり、
第1の棒状体と、
前記第1の棒状体に1の点において連結された第2の棒状体と、
前記第1の棒状体の一方の端部に、前記第1の棒状体の長手方向の中心軸の周りに回動可能に取り付けられた回転ローラーと
を備えるマッサージ器具であって、
前記第1の棒状体と前記第2の棒状体は前記1の点を支点として開閉可能であり、
ユーザが前記回転ローラーと前記第2の棒状体の一方の端部により身体の一部を挟み込むように前記第1の棒状体と前記第2の棒状体を前記1の点を支点として閉じつつ前記マッサージ器具を前記身体の一部に対し移動させた場合に、前記回転ローラーは回転し、前記身体の一部を押圧してマッサージを行う
マッサージ器具
を提供する(第1の実施態様)。
【0009】
また、上記の第1の実施態様において、
前記第2の棒状体の前記一方の端部は、弾性部と前記弾性部を覆うカバーとを有し、
前記カバーは前記弾性部に対し着脱可能であり、
前記弾性部は前記カバーが外された状態でユーザの口内壁に接触しつつ、当該ユーザの口外壁に接触する前記回転ローラーとともに前記身体の一部を挟み込み、前記回転ローラーによるマッサージを可能とし、
前記カバーは前記弾性体を覆うように取り付けられた状態で前記回転ローラーとともにユーザの身体の外面の一部を挟み込み、前記回転ローラーによるマッサージを可能とする
構成を採用してもよい(第2の実施態様)。
【0010】
また、上記の第1または2の実施態様において、
前記第1の棒状体と前記第2の棒状体は前記第1の棒状体の少なくとも一部と前記第2の棒状体の少なくとも一部の内部に埋め込まれた金属製の芯部により連結されている
構成を採用してもよい(第3の実施態様)。
【0011】
また、上記の第1乃至3のいずれかの実施態様において、
前記回転ローラーは、前記回転ローラーの回転の軸と垂直な方向に突出する1以上の突起を有する
構成を採用してもよい(第4の実施態様)。
【0012】
また、上記の第1乃至4のいずれかの実施態様において、
ユーザにより前記マッサージ器具に対し外部から力が加えられない状態において、前記第1の棒状体と前記第2の棒状体が、前記1の点を支点とする開閉における開状態を維持するように前記第1の棒状体および前記第2の棒状体に対し付勢する構成を備える
構成を採用してもよい(第5の実施態様)。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の実施態様にかかるマッサージ器具によれば、ユーザの身体の一部を第1の棒状体と第2の棒状体とで挟み込んだ状態でマッサージを行うことができ、また押圧によって形状が変化してしまうような部分もマッサージを行うことができるため、その結果として、安定的にユーザの身体をマッサージして心地の良い状態で当該身体の一部の血行を良くすることができる。
【0014】
本発明の第2の実施態様にかかるマッサージ器具によれば、弾性部および当該弾性部に着脱可能なカバーを有するので、第2の棒状体の端部をユーザの身体に接触させる際に、当該ユーザの身体の部位の特徴に応じて、当該弾性部と当該カバーとを好適に使い分けることができる。
【0015】
本発明の第3の実施態様にかかるマッサージ器具によれば、金属性の芯部を有するので、第1の棒状体と第2の棒状体との開閉動作を繰り返しても、それらの連結部分が容易に破損することがない。
【0016】
本発明の第4の実施態様にかかるマッサージ器具によれば、回転ローラーの有する突起が好適にユーザの身体を押圧できる。
【0017】
本発明の第5の実施態様にかかるマッサージ器具によれば、外部から力が加えられない状態において、当該マッサージ器具の開状態を維持することができ、その結果として、マッサージを行う際の良好な使用感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施形態にかかるマッサージ器具の平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態にかかるマッサージ器具の芯部付近の構成を説明する概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態にかかるマッサージ器具の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態)
以下、本発明の一具体例である実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態にかかるマッサージ器具1の平面図である。なお、図1(b)は図1(a)に示される弾性部121を覆うようにカバー122を装着した状態のマッサージ器具1を示している。
【0020】
マッサージ器具1は、第1の棒状体11と、第1の棒状体11の長手方向の一方の端部において連結された第2の棒状体12と、第1の棒状体11における第2の棒状体12が連結されない側の長手方向の端部に取り付けられた回転ローラー13と、金属製の芯部14と、芯部14をカバーする覆い15とを備えている。
【0021】
第1の棒状体11は、合成樹脂製であり、概ね細長い円筒形状を有しているが、マッサージを行う際に握り易くするために長手方向に若干の曲率を有している。
【0022】
マッサージを行う際に、第1の棒状体11における第2の棒状体12が対向しない側の側面にユーザの手のひらの人差し指から小指までの4本の指の付け根辺りが触れることとなり、第1の棒状体11が長手方向に当該曲率を有していることにより、ユーザはマッサージ器具1を握り易くなる。
【0023】
なお、第1の棒状体11の長手方向の中心軸の長さは、例えば14センチメートルである。
【0024】
第1の棒状体11の長手方向の一方の端部には回転ローラー13が取り付けられており、第1の棒状体11における回転ローラー13が取り付けられていない側の長手方向の端部には第2の棒状体12の長手方向の一方の端部が連結されている。
【0025】
なお、第1の棒状体11と第2の棒状体12とは、芯部14および覆い15を介して、互いの長手方向の端部が連結されているものとする。
【0026】
第2の棒状体12は、合成樹脂製であり、概ね細長い円筒形状を有しているが、マッサージを行う際に握り易くするために長手方向に若干の曲率を有している。
【0027】
マッサージを行う際に、第2の棒状体12における第1の棒状体11が対向しない側の側面にユーザの手のひらの親指の付け根辺りが触れることとなり、第2の棒状体12が長手方向に当該曲率を有していることにより、ユーザはマッサージ器具1を握り易くなる。
【0028】
なお、第2の棒状体12の長手方向の中心軸の長さは、例えば21センチメートルである。
【0029】
第2の棒状体12における第1の棒状体11に連結していない側の端部は、マッサージを行う際にユーザの口内のいずれかの場所に接触する弾性部121を有している。
【0030】
弾性部121は、ユーザの口内壁に接触しつつ、当該ユーザの口外壁に接触する回転ローラー13とともに当該ユーザの身体の一部を挟み込み、回転ローラー13によるマッサージを可能とする。
【0031】
弾性部121は、第2の棒状体12の一端を覆うようにして第2の棒状体12の長手方向の一方の端部を構成している。
【0032】
また、弾性部121は、合成樹脂製であり、マッサージを行う際にユーザの口内のいずれかの場所に接触するために、当該口内を痛めないようにある程度の弾性を有している。
【0033】
また、弾性部121は、当該長手方向と垂直な断面が概ね楕円であり、全体としては楕円柱のような形状を有している。そして、弾性部121の長手方向の先端は、ユーザの口内壁と柔らかく接触させるために、概ね半球のような形状を有している。
【0034】
なお、弾性部121の長手方向の長さは、例えば4センチメートルであり、当該長手方向と垂直でありかつ第1の棒状体11および第2の棒状体12の長手方向の中心軸がともに存在する平面と平行な方向の厚みが、例えば9ミリメートルであり、当該長手方向と垂直でありかつ当該厚みの方向と垂直な方向の長さが、例えば14ミリメートルである。
【0035】
カバー122は弾性部121に対して着脱可能であり、マッサージを行わない際に弾性部121を保護するとともにマッサージを行う際にユーザの顔の表面のいずれかの場所に接触し、弾性部121を覆うように取り付けられた状態で回転ローラー13とともにユーザの身体の外面の一部を挟み込み、回転ローラー13によるマッサージを可能とする。
【0036】
第1の棒状体11と第2の棒状体12との連結部分においては、外部から力が加えられていない通常の状態では、第1の棒状体11および第2の棒状体12のそれぞれの長手方向の中心軸が約30度の角度(開状態)で接するものとする。そして、当該角度は、ユーザが顔用マッサージ器具1を握ることにより弾性的に変化し(閉状態)、力を取り除くと元の開状態(すなわち、約30度)に戻るようになっている。なぜなら、当該角度が開状態からずれると、当該開状態に戻るように、第1の棒状体11および第2の棒状体12がそれらの連結部において付勢されるからである。
【0037】
回転ローラー13は、合成樹脂製であり、弾性部121とともにユーザの顔もしくは口内のいずれかの場所を挟み込みながら、第1の本体部12の長手方向の中心軸を軸として回転し、マッサージを行う。
【0038】
回転ローラー13は、回転の軸を中心軸とする概ね円柱形状を有している。当該円柱の長手方向の長さは、例えば5.5センチメートルであり、当該円柱の長手方向と垂直な断面を構成する円の直径は、例えば2センチメートルである。
【0039】
また、回転ローラー13は、回転ローラー13の回転の軸と垂直な方向に突出する、マッサージを行う際にユーザの顔の表面を押圧するための複数の突起を有する。具体的には、これらの突起は、直径1センチメートルの半球状の形状で突出する。
【0040】
芯部14は、図2に示されるように、第1の棒状体11の少なくとも一部と第2の棒状体12の少なくとも一部の内部に埋め込まれており、第1の棒状体11と第2の棒状体12とを連結している。なお、芯部14が存在することにより、ユーザが第1の棒状体11と第2の棒状体12との開閉を繰り返し行っても、マッサージ器具1が容易に破損しないという効果を有する。
【0041】
また、マッサージ器具1は、芯部14および覆い15により、上述のように、第1の棒状体11と第2の棒状体12とが、外部から力を加えられていない場合に、上述の開状態を維持するように付勢される構成を有する。
【0042】
具体的には、マッサージ器具1を分解すると、図3に示されるような構成となる。すなわち、芯部14が第1の棒状体11と第2の棒状体12とを連結した状態で、覆い15が当該連結部分をカバーして、マッサージ器具1全体が構成されることになる。
【0043】
なお、覆い15は、合成樹脂製であり、中空の「く」の字状の三次元形状を有する。
【0044】
以上のような構成を有するマッサージ器具1の使用方法の例を、以下に説明する。
【0045】
先ず、カバー122を外した状態のマッサージ器具1の使用方法の一例を以下に説明する。ユーザは、第1の棒状体11が手のひらの人差し指から小指までの4本の指の付け根辺りにきて、第2の棒状体12が手のひらの親指の付け根辺りにくるようにして、マッサージ器具1を握る。
【0046】
次に、弾性部121を口の中に入れて、弾性部121が頬の裏側(上側の奥歯の辺り)に接触するようにする。なお、口の中はデリケートなので、弾性部121を強く押しつけたり、口の奥まで入れ過ぎたりしないようにする。
【0047】
そして、回転ローラー13が頬に当たるように第1の棒状体11および第2の棒状体12を軽く握り、上から下に向けて回転ローラー13を転がす。そのまま、回転ローラー13を、頬から唇にかけて転がしていく。この際、弾性部121が口の中に強く当たり過ぎない程度に、第1の棒状体11および第2の棒状体12を手のひらで握って、弾性部121と回転ローラー13とで挟み付けるようにする。
【0048】
さらに、頬から唇までの回転ローラー13の転がしの動作を、8回繰り返す。片方の頬のマッサージが終わったら、同じ動作を反対側の頬で行う。このような動作による左右の頬のマッサージを1セットとして、左右交互に3セットのマッサージを行う。
【0049】
以上のようなマッサージによって、お肌に心地よい状態で、顔の血行を良くし、緊張をほぐして疲労を取り去ることができる。
【0050】
続いて、カバー122を装着した状態のマッサージ器具1の使用方法の一例を以下に説明する。先ず、カバー122がユーザの顔の中心線上の顎の裏側付近に接触し、回転ローラー13がユーザの顔の顎の表側付近に接触するようにして、カバー122と回転ローラー13とでユーザの顎の先を軽く挟む。
【0051】
次に、顎を挟んだままで、耳に向かって回転ローラー13を転がす。この際、第1の棒状体11および第2の棒状体12に対するユーザの手のひらによる押圧を、波状に強くしたり弱くしたりする。なお、この顎から耳までの動作において、8回程度の回数で挟み付けによる押圧の変化を行うとよい。また、この際、ユーザの顔を回転ローラー13と逆の方向にゆっくり向けながらマッサージを行うと効果的である。
【0052】
そして、回転ローラー13の先端部分をユーザの耳の穴に軽く押し当てて、当該耳の外側からカバー122で軽く挟み付ける。この状態で、回転ローラー13の回転の中心軸を軸として、カバー122を耳の前側から後側へ向けてぐるりと回す。この動作を3回繰り返す。
【0053】
耳のマッサージが終わったら、回転ローラー13をユーザの首に当てて、コロコロと転がす。この際、カバー122は使用しないので、ユーザの身体から遠ざける方向に位置させる。
【0054】
さらに、上述の動作と同じ動作でユーザの身体における左右反対側を、マッサージする。以上のマッサージのための動作を1セットとして、3セットの動作を行う。
【0055】
これにより、カバー122を外した状態のマッサージ器具1では実現できなかった種類のマッサージを行うことができ、結果として、ユーザの顔の血行を良くし疲労を取り去ることができる。
【0056】
上述した実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形が可能である。
【0057】
例えば、上述のマッサージ器具1の各部分の長さを示した数値は、一例に過ぎず、状況に応じて変形が可能である。例えば、弾性部121の長手方向の長さを4センチメートルとしたが、口が小さい人のために当該長さを3センチメートルとしてもよい。
【0058】
また、回転ローラー13は、回転ローラー13の回転の軸と垂直な方向に突出する、マッサージを行う際にユーザの顔の表面を押圧するための複数の突起を有するとしたが、特に問題がなければ、当該突起は無くてもよい。また、当該突起の形状および大きさは、任意である。
【0059】
また、マッサージ器具1の各部分は芯部14を除いて合成樹脂製であるとしたが、特に問題がなければ、弾性部121を除いて、アルミ等の金属で作られていてもよい。
【0060】
また、特に問題がなければ、芯部14もしくは覆い15は設けられなくてもよい。この際、例えば、第1の棒状体11と第2の棒状体12とは、互いに連結された状態で一体成型されることが考えられる。そのような場合、マッサージ器具1は、一体成型された第1の棒状体11と第2の棒状体12との連結部分を構成する合成樹脂の部材により、第1の棒状体11と第2の棒状体12とが、外部から力を加えられていない場合に、上述の開状態を維持するように付勢される構成を有する。
【0061】
また、芯部14ではなくて、バネ構造によって、マッサージ器具1が上述の付勢のための構成を有するようにしてもよい。
【0062】
また、特に問題がなければ、マッサージ器具1は、第1の棒状体11と第2の棒状体12とが、外部から力を加えられていない場合に、上述の開状態を維持するように付勢される構成を有していなくてもよい。
【0063】
また、第1の棒状体11および第2の棒状体12は、長手方向に若干の曲率を有するものとしたが、特に問題がなければ、当該曲率は無くてもよい。
【0064】
また、第1の棒状体11と第2の棒状体12とは、互いの長手方向の端部が連結されているものとしたが、そのような構成でなくとも、第1の棒状体11の1の点において第2の棒状体が連結されていればよい。例えば、第1の棒状体11と第2の棒状体12とが、それらの連結点において回動するハサミのような構成を採用してもよい。
【0065】
また、第1の棒状体11と第2の棒状体12との連結部分においては、外部から力が加えられていない通常の状態では、第1の棒状体11および第2の棒状体12のそれぞれの長手方向の中心軸が約30度の角度(開状態)で接するものとしたが、当該角度はいかなる大きさであってもよい。
【0066】
また、弾性部121は、特に問題がなければ、設けられなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明のマッサージ器具によれば、ユーザは、顔に限らず身体の概ねあらゆる部位のマッサージを行うことが可能であり、健康増進のための様々なシチュエーションで用いられることが期待される。
【符号の説明】
【0068】
1…マッサージ器具、11…第1の棒状体、12…第2の棒状体、121…弾性部、122…カバー、13…回転ローラー、14…芯部、15…覆い

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の棒状体と、
前記第1の棒状体に1の点において連結された第2の棒状体と、
前記第1の棒状体の一方の端部に、前記第1の棒状体の長手方向の中心軸の周りに回動可能に取り付けられた回転ローラーと
を備えるマッサージ器具であって、
前記第1の棒状体と前記第2の棒状体は前記1の点を支点として開閉可能であり、
ユーザが前記回転ローラーと前記第2の棒状体の一方の端部により身体の一部を挟み込むように前記第1の棒状体と前記第2の棒状体を前記1の点を支点として閉じつつ前記マッサージ器具を前記身体の一部に対し移動させた場合に、前記回転ローラーは回転し、前記身体の一部を押圧してマッサージを行う
マッサージ器具。
【請求項2】
前記第2の棒状体の前記一方の端部は、弾性部と前記弾性部を覆うカバーとを有し、
前記カバーは前記弾性部に対し着脱可能であり、
前記弾性部は前記カバーが外された状態でユーザの口内壁に接触しつつ、当該ユーザの口外壁に接触する前記回転ローラーとともに前記身体の一部を挟み込み、前記回転ローラーによるマッサージを可能とし、
前記カバーは前記弾性体を覆うように取り付けられた状態で前記回転ローラーとともにユーザの身体の外面の一部を挟み込み、前記回転ローラーによるマッサージを可能とする
請求項1に記載のマッサージ器具。
【請求項3】
前記第1の棒状体と前記第2の棒状体は前記第1の棒状体の少なくとも一部と前記第2の棒状体の少なくとも一部の内部に埋め込まれた金属製の芯部により連結されている
請求項1または2に記載のマッサージ器具。
【請求項4】
前記回転ローラーは、前記回転ローラーの回転の軸と垂直な方向に突出する1以上の突起を有する
請求項1乃至3のいずれかに記載のマッサージ器具。
【請求項5】
ユーザにより前記マッサージ器具に対し外部から力が加えられない状態において、前記第1の棒状体と前記第2の棒状体が、前記1の点を支点とする開閉における開状態を維持するように前記第1の棒状体および前記第2の棒状体に対し付勢する構成を備える
請求項1乃至4のいずれかに記載のマッサージ器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−104236(P2011−104236A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264725(P2009−264725)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(506316627)株式会社コニー (2)
【Fターム(参考)】