説明

マッサージ器

【課題】大きな力を必要とすることなく、容易に取り扱うことができるマッサージ器を提供する。
【解決手段】患部面に沿う移動経路L1,L2の一方側と他方側とを往復動自在に構成された少なくとも一対の押圧部1,2を備え、該一対の押圧部1,2が互いに反対方向に前記移動経路L1,L2上を往復移動するように該一対の押圧部1,2を駆動する駆動機構3を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の患部をほぐすための携帯式(手持ち式)のマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
かかるマッサージ器としては、手持ち部の先端側に備えたヘッド部と、このヘッド部の一端側から出退する叩きマッサージ部材と、この叩きマッサージ部材の駆動源となる駆動モータと、駆動モータの出力軸の回転運動を叩きマッサージ部材の出退運動に変換する運動変換機構とを備えた手持ち式マッサージ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−282322号公報(請求項1及び図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のマッサージ器は、上記特許文献1のように叩きマッサージ部材がヘッド部に対して出退動作することにより身体を打撃してマッサージする構成のものしかない。
近年において、指圧のように患部面に沿う移動経路上を押圧部が往復動して患部を刺激してほぐすようなマッサージ器が要望されているが、このような構成のマッサージ器は、押圧部が移動する度に大きな反力が発生するため、特に手持ち式のマッサージ器では、その大きな反力を手で支えなければならず、特に非力な老人や女性等では扱い難いものであった。
【0005】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、大きな力を必要とすることなく、容易に取り扱うことができるマッサージ器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマッサージ器は、前述の課題解決のために、患部面に沿う移動経路の一方側と他方側とを往復動自在に構成された少なくとも一対の押圧部を備え、該一対の押圧部が互いに反対方向に前記移動経路上を往復移動するように該一対の押圧部を駆動する駆動機構を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、一対の押圧部が互いに反対方向に移動することによって、一方の押圧部の移動によって発生する一方側への移動力と他方の押圧部の反対方向への移動によって発生する他方側への移動力とが打ち消され、マッサージ器を小さな力で支えることができる。
【0008】
また、本発明のマッサージ器は、前記一対の押圧部の移動経路が平行になるように該一対の押圧部を横並びにし、該一対の押圧部の対向箇所が切り欠かれて平行な面になっていてもよい。
【0009】
また、本発明のマッサージ器は、前記一対の押圧部が常に重なりができる範囲で往復動自在に構成されていてもよい。
【0010】
また、本発明のマッサージ器は、前記一対の押圧部が、揺動自在に設けられた一対の揺動部材の一端にそれぞれ取り付けられ、前記一対の揺動部材に回転自在に備えられ、患部面との当接により該揺動部材の揺動方向と反対方向に回転する構成であってもよい。
【0011】
また、本発明のマッサージ器は、前記一対の押圧部が、駆動機構を備えた本体部の開口から突出され、該突出した押圧部を覆う可撓性を有するカバー部材を前記本体部に備えていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
一対の押圧部が互いに反対方向に移動することによって、一方の押圧部の移動によって発生する一方側への移動力と他方の押圧部の反対方向への移動によって発生する他方側への移動力とが打ち消されることから、大きな力を必要とすることなく、容易に取り扱うことができるマッサージ器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】手持ち式のマッサージ器を示し、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は斜め下方から見た斜視図である。
【図2】手持ち式のマッサージ器を示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。
【図3】ケーシングを取り外した手持ち式のマッサージ器を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は斜め下方から見た斜視図である。
【図4】図3で示した手持ち式のマッサージ器において一対の押圧部が互いに反対方向に移動した状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は斜め上方から見た斜視図、(e)は正面図、(f)は斜め下方から見た斜視図である。
【図5】他の駆動機構が内蔵された手持ち式のマッサージ器を示し、(a)は縦断側面図、(b)は底面図、(c)は一対の押圧部の動きを示す説明図である。
【図6】マッサージ器を取り付けて身体に装着するための第1の装着具の斜視図である。
【図7】(a)は図6の装着具にマッサージ器を取り付ける直前の状態を示す縦断面図、(b)は図6の装着具にマッサージ器を取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図8】(a)はマッサージ器を取り付けて身体に装着するための第2の装着具の斜視図、(b),(c)は別の把持部の斜視図である。
【図9】(a)は図8の装着具にマッサージ器を取り付ける直前の状態を示す縦断面図、(b)は図8の装着具にマッサージ器を取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図10】マッサージ器が取り付けられた第3の装着具の斜視図である。
【図11】図10で示したマッサージ器を分解した分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜図4に、本発明の手持ち式のマッサージ器を示している。このマッサージ器は、患部面に沿う一対の移動経路L1,L2(図2(b)及び図4(c)参照)が平行になるように横並びに配置した一対の押圧部1,2と、該一対の押圧部1,2が互いに反対方向に前記移動経路L1,L2上を移動するように該一対の押圧部1,2を駆動する駆動機構3とをケーシング4に備えて構成されている。尚、図3及び図4は、ケーシング4を取り状態の外した図である。図4では、一方の押圧部1が移動経路L1の一方側の終端に位置した状態を示し、他方の押圧部2が移動経路L2の他方側の終端に位置した状態を示し、この状態から押圧部1,2がそれぞれ反対方向に移動し、これを繰り返すことにより移動経路L1,L2を往復移動するようになっている。
【0015】
前記ケーシング4は、後述する電動モータ8を収納するとともに基端が閉塞された円筒形状に構成され、かつ、手持ち部を構成する把持部4Aと、この把持部4Aの開放側先端に一体化するとともに下端開口4Kから押圧部1,2が突出した状態が維持されるドーム型の本体部4Bとを備えている。尚、本体部4Bは、把持部4Aの左右の幅寸法及び上下の縦寸法のいずれの寸法においても大きい寸法に構成している。
【0016】
前記一対の押圧部1,2は、一対の揺動部材5,6の一端(図では下端)にそれぞれ取り付けられている。揺動部材5,6は、縦長状に形成された縦長部5A,6Aと、これら縦長部5A,6Aの下端部に互いに接近する側に延びる横長部5A,6Aと、横長部5A,6Aの下面のうちの内側部分から下方に延びると共に前記押圧部1,2を取り付ける取付部5C,6Cとを備え、前記横長部5B,6Bがケーシング4の本体部4Bの左右壁部4C,4Dに渡って貫通支持された棒状の支軸7に貫通支持され、支軸7の軸芯回りで揺動自在に構成されている。
【0017】
前記駆動機構3は、電動モータ8の出力軸8Aの端部に一体回転状態で取り付けられた駆動ベベルギヤ9と、駆動ベベルギヤ9に噛合う正転ベベルギヤ10及び逆転ベベルギヤ11と、正転ベベルギヤ10及び逆転ベベルギヤ11の回転中心から径方向外方側の位置に備えられ、かつ、一対の揺動部材5,6を互いに反対方向に揺動するべく、前記一対の揺動部材5,6の長手方向の上部側に備えた長孔5a,6aに嵌合する連結部材としての連結ピン12,13とを備えている。連結ピン12,13の左右方向外側端は、本体部4Bの左右壁部4C,4Dに支持された支軸14,15に回転自在に取り付けられた回転板16,17に貫通支持されている。回転電動モータ8の出力軸8Aは、電動モータ8の駆動軸(図示せず)に減速ギヤ機構18が連結され、その減速ギヤ機構18からの出力軸である。
【0018】
従って、電動モータ8を駆動すると、駆動ベベルギヤ9が回転することにより、正転ベベルギヤ10及び逆転ベベルギヤ11が回転する。これに伴って、連結ピン12,13が円周上を移動することにより、揺動部材5,6が支軸7の軸芯回りで揺動して、一対の押圧部1,2が互いに反対方向に往復動する。このように一対の押圧部1,2が互いに反対方向に移動することによって、一方の押圧部1が移動することにより発生する一方側への移動力と他方の押圧部2が反対方向へ移動することにより発生する他方側への移動力とが相殺され、マッサージ器を大きな力で支える必要がなく、操作性に優れるマッサージ器を提供することができる。
【0019】
前記一対の押圧部1,2は、略1/4球状に形成され、互いに対向する箇所が切り欠かれて平行な偏平面に形成されている。従って、球状に構成した場合に比べて、押圧部1,2を作製するために必要となる材料の量を少なくすることができるだけでなく、両押圧部1,2全体をより接近して配置することができる。両押圧部1,2全体をより接近して配置することにより、押圧部1,2の往復移動時に押圧部1,2が回転運動をすることなく直線状に移動し、その結果、一層振動の少ないマッサージ器にすることができる。また、一対の押圧部1,2が常に重なりができる範囲で往復動自在に構成していることから、身体を押圧部1,2で指圧している最中に、両押圧部1,2間に身体の一部分を挟み込むことを確実に回避することができる利点がある。尚、両押圧部1,2同士の間隔は、互いに接触しない間隔であり、例えば、押圧部1,2の半径の1/2以下(または10mm以下)の間隔が好ましいが、より好ましくは4mm以下である。
【0020】
また、前記一対の押圧部1,2は、前記一対の揺動部材5,6に回転自在に備えられ、人体の患部面との当接により前記一対の揺動部材5,6の揺動方向と反対方向に回転するように該一対の揺動部材5,6の取付部5C,6Cにビス止めされている。このように一対の揺動部材5,6の揺動に伴って一対の押圧部1,2の人体の患部との当接位置が変更されるときに、押圧部1,2が揺動部材5,6の揺動方向と反対方向に回転することで、押圧部1,2と人体の患部との間に摩擦力が発生することがない。このことにより、押圧部1,2が患部を違和感なくスムーズに移動することができる。
【0021】
図1(b)に示すように、前記本体部4Bの開口から突出した押圧部1,2を覆う可撓性を有するカバー部材としての布製のカバー19を本体部4Bの下端のフランジ部4Fに取り付けて実施してもよい。このカバー19を備えている場合に、前記のように一対の押圧部1,2がカバー19との当接により回転することによって、一対の押圧部1,2とカバー19との間に摩擦力が発生しにくい。そのため、カバー19が早期に破損するようなことがなく、耐久性の高いマッサージ器を提供することができる。尚、カバー19を取り付けることによりマッサージ器に通電が行える安全スイッチを設けて実施してもよい。
【0022】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0023】
前記実施形態では、駆動ベベルギヤ9と、駆動ベベルギヤ9に噛合う正転ベベルギヤ10及び逆転ベベルギヤ11とを備えたベベルギヤ機構により押圧部1,2を駆動する構成としたが、図5に示すようにクランクシャフト20により押圧部1,2を駆動する構成であってもよい。前記クランクシャフト20は、電動モータ8からの出力軸から軸方向に延びる第1クランクジャーナル20Aと、第1クランクジャーナル20Aから径方向外側に延びる第1クランクアーム20Bと、第1クランクアーム20Bの延出端から軸方向と平行に延びるとともに揺動部材5にそれの長孔5aを介して連結される第1クランクピン20Cと、第1クランクピン20Cの延出端から径方向内側に延びる第2クランクアーム20Dと、第2クランクアーム20Dから軸方向に延びる第2クランクジャーナル20Eと、第2クランクジャーナル20Eから径方向外側に延びる第3クランクアーム20Fと、第3クランクアーム20Fの延出端から軸方向と平行に延びるとともに揺動部材6にそれの長孔6aを介して連結される第2クランクピン20Gと、第2クランクピン20Gの延出端から径方向内側に延びる第4クランクアーム20Hと、第4クランクアーム20Hから軸方向に延びる第3クランクジャーナル20Iとを備えている。そして、軸方向における第1クランクアーム20Bと第2クランクアーム20Dの位相と第3クランクアーム20Fと第4クランクアーム20Hとの位相を180°異ならせることによって、図5(c)に示すように軸方向において前後に位置する押圧部1,2を互いに反対方向に移動させることができるようになっている。
【0024】
また、前記実施形態では、手持ち式のマッサージ器を示したが、図6に示すように、手の届き難い背中や腰回りを有効にマッサージすることができるようにマッサージ器を保形性のある円弧状に湾曲した補助ツール21に取り付けてマッサージを行うようにしてもよい。この補助ツール21は、両端に把持部22A,23Aを備え、一方の把持部22Aには、それから二股状に延びるとともに延出端側ほど互いに間隔が広くなるように構成された一対の棒状部22Bと、それら棒状部22Bの延出端側を連結する連結部22Cとを備え、他方の把持部23Aには、それから二股状に延びるとともに延出端側ほど互いに間隔が広くなるように構成された一対の棒状部23Bと、それら棒状部23Bの延出端側を連結するとともにマッサージ器を取り付けるための取付部を兼用する連結部23Cとを備え、一方の一対の棒状部22B,22Bの延出端22b,22bを他方の棒状部23B,23Bの延出端23b,23bに差し込んで係止及び該係止を解除することができる係止孔23Kを該他方の棒状部23Bの延出端23bに形成している。従って、売り場に展示する場合や使用しないで収納する場合に、係止状態の一方の一対の棒状部22B,22Bの延出端22b,22bを他方の棒状部23B,23Bの延出端23b,23bから抜いて係止解除することによって、補助ツール21をコンパクトに収納することができる利点がある。
前記連結部23Cは、ほぼ長方形状で板状の部材の中央にマッサージ器のケーシング4を入り込ませるための孔23Kを備え、その孔23Kに入り込ませた状態でマッサージ器を係止保持するための一対の係止部24A,24Bを備えている。一対の係止部24A,24Bのうちの長手方向一端に備えた係止部24Aは、連結部23Cに一体形成され、ケーシング4のフランジ部4Fの一端に係止する固定側の係止爪からなり、他方の係止部24Bは、固定側の係止爪24Aにケーシング4のフランジ部4Fの一端が係止されているケーシング4のフランジ部4Fの他端に対して接近して係止する位置と該他端から離間して係止解除する位置とに移動自在な係止爪からなっている。
このように補助ツール21を用いることによって、手で持っておく場合に比べて長時間のマッサージが容易に行える利点がある。また、この場合も、反力が相殺されることから、マッサージ器を補助ツール21に付けてもマッサージ効果を十分得ることができる。
【0025】
また、図6で示した前記補助ツール21を、図8(a)で示すように、可撓性を有する皮製や布製あるいは軟質素材からなるベルトから構成してもよい。この場合には、図6のように分割型にしなくても折り畳む、あるいは丸めることで補助ツール21をコンパクトに収納することができる。また、図8(a)で示す把持部21A,21Aを、錨型に構成してもよいし、図8(b)に示すように把持部21Aを楕円型でリング状に構成してもよいし、また図8(c)に示すように把持部21Aを底部が円弧状となす山形状でリング状に構成してもよく、把持部21Aの形状は自由に変更することができる。図8(a)及び図9(a),(b)で示す連結部23Cは、図6及び図7(a),(b)と同一であるため、同一の符号を付すとともに説明を省略する。この場合も、補助ツール21を用いることによって、手で持っておく場合に比べて長時間のマッサージが容易に行える利点がある。また、この場合も、反力が相殺されることから、マッサージ器を補助ツール21に付けてもマッサージ効果を十分得ることができる。
【0026】
また、前記補助ツール21を、図10に示すように円形の環状部材25から構成してもよい。この環状部材25は、図11にも示すように、4つの円弧状のパイプ部材26,27,28,29からなり、図において上下に位置するパイプ部材26,28の両端に他の部分よりも小径となる差込部26A,26A、28A,28Aを備えさせてあり、これらと隣り合う2つのパイプ部材27,29の端部に、差込部26A,26A、28A,28Aを差し込むだけで環状部材25を構成できるようになっている。このように4つ(複数)の円弧状のパイプ部材26,27,28,29から構成することによって、不要時や販売時などには、パイプ部材26,27,28,29に分解しておけば、省スペースに抑えることができ、好ましいが、1本のパイプから構成することもできる。また、環状部材25を角型や楕円型、あるいは多角形に構成してもよい。また、3つのパイプ部材27,28,29の内面に、複数の円弧状の突起27T…、28T…、29T…を周方向に間隔を置いて形成しており、パイプ部材の強度アップの他、取扱時にパイプを持つ手が滑ることがないようにしているが、突起は無くてもよい。また、残りのパイプ部材26のケーシング4を取り付ける取付部26Bを除いた両側の内面に保形用の突起26T,26Tを備えているが、無くてもよい。前記ケーシング4を環状部材25に取り付けるには、図7又は図9で示した構成を用いてもよいし、別の構成で取り付けるようにしてもよい。図10及び図11で示したマッサージ器は、図1で示したマッサージ器と同じものを示しているが、他の構成であってもよい。
【0027】
また、前記実施形態では、一対の押圧部1,2を備えたマッサージ器を示したが、一対の押圧部1,2を二組以上備えたマッサージ器であってもよい。この場合、移動経路の一方側に移動させる押圧部に対して他方側に移動させる押圧部が半数になるように設定することになるが、例えば4個の押圧部を設ける場合に押圧部並設方向で交互に移動方向が異なるように設定してもよいし、押圧部並設方向で隣り合う2個の押圧部を一方に移動させ、残りの押圧部を他方に移動させるようにしてもよく、どの押圧部を一方側に駆動するかは自由に選択することができる。また、前記実施形態では押圧部1,2を揺動部材に備えることにより円弧状に移動させたが、押圧部1,2を一直線上にスライドさせる構成であってもよい。また、一対の押圧部を並設する他、一直線状に一対の押圧部を配置し、互いに離間及び接近するように一対の押圧部を駆動することによって、一対の押圧部の反力を相殺するようにしてもよい。また、押圧部を奇数個設けて一部の押圧部の反力のみを相殺する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0028】
1,2…押圧部、3…駆動機構、4…ケーシング、4A…把持部、4B…本体部、4C,4D…左右壁部、4F…フランジ部、4K…下端開口、5,6…揺動部材、5A,6A…縦長部、5A,6A…横長部、5C,6C…取付部、5a,6a…長孔、7…支軸、8…電動モータ、8A…出力軸、9…駆動ベベルギヤ、10…正転ベベルギヤ、11…逆転ベベルギヤ、12,13…連結ピン、14,15…支軸、16,17…回転板、18…減速ギヤ機構、19…カバー、20…クランクシャフト、20A…クランクジャーナル、20B…クランクアーム、20C…クランクピン、20D…クランクアーム、20E…クランクジャーナル、20F…クランクアーム、20G…クランクピン、20H…クランクアーム、20I…クランクジャーナル、21…補助ツール、21A,22A,23A…把持部、22B…棒状部、22C…連結部、22b…延出端、23K…係止孔、23b…延出端、24A…係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患部面に沿う移動経路の一方側と他方側とを往復動自在に構成された少なくとも一対の押圧部を備え、該一対の押圧部が互いに反対方向に前記移動経路上を往復移動するように該一対の押圧部を駆動する駆動機構を備えたことを特徴とするマッサージ器。
【請求項2】
前記一対の押圧部の移動経路が平行になるように該一対の押圧部を横並びにし、該一対の押圧部の対向箇所が切り欠かれて平行な面になっていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ器。
【請求項3】
前記一対の押圧部が常に重なりができる範囲で往復動自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマッサージ器。
【請求項4】
前記一対の押圧部が、揺動自在に設けられた一対の揺動部材の一端にそれぞれ取り付けられ、前記一対の揺動部材に回転自在に備えられ、患部面との当接により該揺動部材の揺動方向と反対方向に回転することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のマッサージ器。
【請求項5】
前記一対の押圧部が、駆動機構を備えた本体部の開口から突出され、該突出した押圧部を覆う可撓性を有するカバー部材を前記本体部に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載のマッサージ器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−103908(P2011−103908A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−258764(P2009−258764)
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(391057052)株式会社サンパック (16)
【Fターム(参考)】