説明

マルチシート用紙ホルダを備えた印刷表示デバイス

【課題】優れた印刷表示デバイスを得る。
【解決手段】印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、前記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、備える。また、印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えている。また、前記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、前記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に同時に印刷することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、統合印刷・フラットパネルディスプレイユニットに関する。
【0002】
本発明は、主に、マッキントッシュ(登録商標)またはIBMに適合するPC等のパーソナルコンピュータに接続可能な統合周辺機器として開発されてきた。しかしながら、当業者であれば分かるように、本発明はこれらの用途に限定されない。
【0003】
本発明に関連する様々な方法、システム、装置が、本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属米国明細書に開示されている。FDP001US、FPD002US、FPD003US、FPD004US、FPD005US、FPD006US、FPD007USが該当する。
【0004】
これらの同時係属出願の開示内容は、相互参照することにより本願に組み込まれる。各出願は整理番号によって仮分類される。これは、利用可能な場合には、対応するUSSNにより取って代えられる。
【0005】
本発明に関連する様々な方法、システム、装置が、本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属米国明細書に開示されている。これらの同時係属米国出願の全ての開示内容は、相互参照することにより本願に組み込まれる。PEA01US,PEA02US,PEA03US,PEA04US,PEA05US,PEA06US,PEA07US,PEA08US,PEA09US,PEA10US,PEA11US,PEA12US,PEA13US,PEA14US,PEA15US,PEA16US,PEA17US,PEA18US,PEA19US,PEA20US,PEA21US,PEA22US,PEA23US,PEA24US,PEA25US,PEA26US,PEA27US,PEA28US,09/575197,09/575187(特許文献1)が該当する。
【0006】
これらの出願の一部は、それらの整理番号によって仮分類される。これは、利用可能な場合には、対応するUSSNにより取って代えられる。
【背景技術】
【0007】
フラットパネルディスプレイは既知である。現在一般的に使用されている技術は、各薄膜トランジスタによって駆動される液晶ピクセル素子の配列を備える薄膜トランジスタ(TFT)液晶ディスプレイ(LCD)である。各素子において、液晶はガラス板間に挟まれる。ディスプレイが視認される位置に対してLCD層の後側には、バックライトが位置される。バックライトとLCD層との間には、偏光スクリーンが配置されており、他の偏光スクリーンがLCD層の他方側に配置されている。偏光スクリーンは、互いに対して垂直に偏光するように方向付けられている。
【0008】
液晶素子に印加される電圧を変えるために対応するTFTを使用すると、その結晶構造中に変化が生じ、それに応じて、バックライトから素子を通過する光の偏向が変化する。偏光におけるこの変化により、偏光スクリーンおよびLCD素子を通じて伝えられる光の量には、対応する変化が生じる。
【0009】
各ピクセル毎に個別に制御可能な複数のLCDピクセル素子を各ピクセルに対して与えることにより、複数の色が処理され、それにより、様々な色の組み合わせが可能になる。
【0010】
TFT LCDスクリーンの構造および動作は、当業者には周知であるため、この文書では更に詳細に説明しない。
【0011】
一般的に、TFT LCDディスプレイを含むフラットパネルディスプレイは、匹敵する性能を有するブラウン管(CRT)ディスプレイよりも高価である。しかしながら、フラットパネルディスプレイの相対的な軽さおよびコンパクトさ(特に、前後の奥行きに関して)は、小さなフットプリントが望ましい状況に特に適している。フラットパネルディスプレイは、ラップトップコンピュータの至るところに存在しており、多くのデスクトップコンピュータのユーザにとって魅力的となり得る程度にまで十分に価格が下がってきている。前後の奥行きが比較的小さいため、ディスプレイは、多くの状況においてCRTを用いて可能な場合よりも更にユーザから離れて押し戻すことができ、それにより、快適で良好な視認性を得ることができる。また、フラットパネルディスプレイにより、ユーザは、等価なCRTディスプレイを用いて可能な場合よりもかなり狭い面積において利用することもできる。これは、ディスプレイが位置される作業領域の近傍に壁、隔壁、または、仕切りが配置されている状況において重要となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第6987573号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しばしば、コンピュータユーザは、ドキュメント、画像、ウェブページ等のハードコピーを印刷したいと考える。通常、適当なケーブルを使用してコンピュータに接続できる周辺装置としてプリンタが設けられる。あるいは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または他の通信ネットワークを介してコンピュータを接続することができる。プリンタは、かさばっている可能性がある、また、ユーザの作業領域で更なる空間を占める傾向にある。空間が重んじられる場合には、そのようなプリンタは、厄介者であり、あるいは、少なくとも不便が生じる。フラットパネルディスプレイが選択される多くの場合には、空間が既に重んじられており、そのため、プリンタが問題を悪化させる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の態様において、本発明は、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、プリンタとを備え、上記プリンタが用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含む印刷表示デバイスを提供する。
【0015】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズは40cmを超えていることが好ましい。
【0016】
上記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができることが有益である。
【0017】
印刷表示デバイスが、印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されていると有益である。
【0018】
印刷表示デバイスは、コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、印刷表示デバイスに対するコンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含むことが好ましい。
【0019】
上記接続部は、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含むことが有益である。
【0020】
上記接続部は、印刷データおよび/または表示データを受けるための無線受信器を含むことが好ましい。
【0021】
上記接続部が汎用同期バス(USB)接続部であることが有益である。
【0022】
印刷表示デバイスは、印刷のために用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、上記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられていると有益である。
【0023】
上記用紙供給機構は、フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が略平行となるように用紙を位置決めするように構成されていることが好ましい。
【0024】
上記用紙供給機構は、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されていることが有益である。
【0025】
上記用紙供給機構は、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含むことが好ましい。
【0026】
上記プリンタがプロセスカラープリンタであることが好ましい。
【0027】
上記プリンタがインクジェットプリンタであることが有益である。
【0028】
上記プリンタが5000個のインクジェットノズルを有することが好ましい。
【0029】
上記プリンタがページ幅プリンタであることが有益である。
【0030】
印刷表示デバイスが少なくとも2つの印字ヘッドを更に含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う用紙の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、1枚の用紙の両側に略同時に印刷することができると有益である。
【0031】
印刷表示デバイスは、標準A4またはレターサイズの用紙の印刷が可能となるように構成されていると有益である。
【0032】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイの上縁に隣接する領域から印刷用の印字ヘッドを通り過ぎてフラットパネルディスプレイの下縁の近傍でデバイスから排出されるように用紙を方向付ける用紙経路内へと印刷用紙が手動で供給されるように構成されていると有益である。
【0033】
印刷表示デバイスは、印刷された用紙がデバイスから出る際に水平に押し出されるように、デバイスの使用時に上記フラットパネルディスプレイの下側に配置される湾曲された用紙ガイドを更に含むことが好ましい。
【0034】
上記フラットパネルディスプレイは、以下のタイプのうちの1つであることが好ましい。
a.液晶ディスプレイ(LCD)
b.有機発光ダイオード(OLED)
c.電界放射ディスプレイ(FED)
d.プラズマディスプレイパネル(PDP)
上記印字ヘッドは、印刷媒体上に印刷されるハーフトーン印刷データを受けるように構成されていることが有益である。
【0035】
印刷表示デバイスは、ハーフトーン画像データを生成してそれを印刷のために印字ヘッドに供給するためのハーフトーン化ユニットを更に含むことが好ましい。
【0036】
上記印字ヘッドは、写真画像を印刷するように構成されていることが好ましい。
【0037】
上記印字ヘッドは、画像およびテキストデータを印刷するように構成されていることが有益である。
【0038】
上記コンピュータシステムがパーソナルコンピュータであることが好ましい。
【0039】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含むことが好ましい。
【0040】
印刷表示デバイスは、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを更に備えることが好ましい。
【0041】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を更に備え、上記デバイスは、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されていることが有益である。
【0042】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、を更に備えることが好ましい。
【0043】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を更に備えることが有益である。
【0044】
印刷表示デバイスは、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるとともに、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されていることが好ましい。
【0045】
第2の態様において、本発明は、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、プリンタとを備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含む印刷表示デバイスを提供する。
【0046】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えていることが好ましい。
【0047】
上記少なくとも1つのレセプタクルは、上記スタンドのベース部に形成されていることが有益である。
【0048】
印刷表示デバイスは、上記カートリッジが上記レセプタクルと係合される際に上記カートリッジから上記印字ヘッドに対してインクを供給するように構成された少なくとも1つのインク管路を更に含むと有益である。
【0049】
上記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができることが好ましい。
【0050】
印刷表示デバイスは、印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されていることが有益である。
【0051】
印刷表示デバイスは、コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、印刷表示デバイスに対するコンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含むことが好ましい。
【0052】
上記接続部は、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含むことが有益である。
【0053】
上記接続部は、印刷データおよび/または表示データを受けるための無線受信器を含むことが好ましい。
【0054】
上記接続部が汎用同期バス(USB)接続部であることが有益である。
【0055】
印刷表示デバイスは、印刷のために用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、上記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられていることが好ましい。
【0056】
上記用紙供給機構は、フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が略平行となるように用紙を位置決めするように構成されていることが有益である。
【0057】
上記用紙供給機構は、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されていることが好ましい。
【0058】
上記用紙供給機構は、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含むことが有益である。
【0059】
上記プリンタがプロセスカラープリンタであることが好ましい。
【0060】
上記プリンタがインクジェットプリンタであることが有益である。
【0061】
上記プリンタが5000個のインクジェットノズルを有することが好ましい。
【0062】
上記プリンタがページ幅プリンタであることが好ましい。
【0063】
上記フラットパネルディスプレイは、対角線に沿って測定された長さが少なくとも14インチであることが有益である。
【0064】
印刷表示デバイスは、少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う用紙の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、1枚の用紙の両側に略同時に印刷することができることが好ましい。
【0065】
印刷表示デバイスは、標準A4またはレターサイズの用紙の印刷が可能となるように構成されていることが有益である。
【0066】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイの上縁に隣接する領域から印刷用の印字ヘッドを通り過ぎてフラットパネルディスプレイの下縁の近傍でデバイスから排出されるように用紙を方向付ける用紙経路内へと印刷用紙が手動で供給されるように構成されていることが好ましい。
【0067】
印刷表示デバイスは、印刷された用紙がデバイスから出る際に水平に押し出されるように、デバイスの使用時に上記フラットパネルディスプレイの下側に配置される湾曲された用紙ガイドを更に含むことが有益である。
【0068】
上記フラットパネルディスプレイは、以下のタイプのうちの1つであることが好ましい。
液晶ディスプレイ(LCD)
有機発光ダイオード(OLED)
電界放射ディスプレイ(FED)
プラズマディスプレイパネル(PDP)
上記印字ヘッドは、印刷媒体上に印刷されるハーフトーン印刷データを受けるように構成されていることが有益である。
【0069】
印刷表示デバイスは、ハーフトーン画像データを生成してそれを印刷のために印字ヘッドに供給するためのハーフトーン化ユニットを更に含むことが好ましい。
【0070】
上記印字ヘッドは、写真画像を印刷するように構成されていることが好ましい。
【0071】
上記印字ヘッドは、画像およびテキストデータを印刷するように構成されていることが有益である。
【0072】
上記コンピュータシステムがパーソナルコンピュータであることが好ましい。
【0073】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、プリンタとを更に含み、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含むと有益である。
【0074】
印刷表示デバイスは、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを更に含むと有益である。
【0075】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を更に含み、上記デバイスは、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されていると有益である。
【0076】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、を更に含むと有益である。
【0077】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を更に含むと有益である。
【0078】
印刷表示デバイスは、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるとともに、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されていると有益である。
【0079】
第3の態様において、本発明は、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを備える印刷表示デバイスを提供する。
【0080】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えていることが好ましい。
【0081】
上記データ接続ハブは、上記データ接続部と同じ汎用プロトコルにしたがって動作することが有益である。
【0082】
上記データ接続ハブは、これに接続可能な少なくとも幾つかのデバイスからデータを受けるように構成されていることが好ましい。
【0083】
上記プロトコルが汎用同期バスプロトコルであることが有益である。
【0084】
上記プロトコルがUSB1.1またはUSB2.0であることが好ましい。
【0085】
上記プロトコルがIEEE1394である段落1〜3に記載の印刷表示デバイス。
【0086】
上記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができることが有益である。
【0087】
印刷表示デバイスは、印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されていると有益である。
【0088】
印刷表示デバイスは、コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、印刷表示デバイスに対するコンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含むことが好ましい。
【0089】
上記接続部は、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含むことが有益である。
【0090】
上記接続部は、印刷データおよび/または表示データを受けるための無線受信器を含むことが好ましい。
【0091】
上記接続部が汎用同期バス(USB)接続部であることが有益である。
【0092】
印刷表示デバイスは、印刷のために用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、上記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられていることが好ましい。
【0093】
上記用紙供給機構は、フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が略平行となるように用紙を位置決めするように構成されていることが好ましい。
【0094】
上記用紙供給機構は、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されている、請求項13または14に記載の印刷表示デバイス。
【0095】
上記用紙供給機構は、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含むことが有益である。
【0096】
上記プリンタがプロセスカラープリンタであることが好ましい。
【0097】
上記プリンタがインクジェットプリンタであることが有益である。
【0098】
上記プリンタが5000個のインクジェットノズルを有することが好ましい。
【0099】
上記プリンタがページ幅プリンタであることが有益である。
【0100】
上記フラットパネルディスプレイは、対角線に沿って測定された長さが少なくとも14インチであることが好ましい。
【0101】
印刷表示デバイスは少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う用紙の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、1枚の用紙の両側に略同時に印刷することができると有益である。
【0102】
印刷表示デバイスは、標準A4またはレターサイズの用紙の印刷が可能となるように構成されていることが好ましい。
【0103】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイの上縁に隣接する領域から印刷用の印字ヘッドを通り過ぎてフラットパネルディスプレイの下縁の近傍でデバイスから排出されるように用紙を方向付ける用紙経路内へと印刷用紙が手動で供給されるように構成されていることが有益である。
【0104】
印刷表示デバイスは、印刷された用紙がデバイスから出る際に水平に押し出されるように、デバイスの使用時に上記フラットパネルディスプレイの下側に配置される湾曲された用紙ガイドを更に含むことが好ましい。
【0105】
上記フラットパネルディスプレイは、以下のタイプのうちの1つであることが好ましい。
液晶ディスプレイ(LCD)
有機発光ダイオード(OLED)
電界放射ディスプレイ(FED)
プラズマディスプレイパネル(PDP)
上記印字ヘッドは、印刷媒体上に印刷されるハーフトーン印刷データを受けるように構成されていることが有益である。
【0106】
印刷表示デバイスは、ハーフトーン画像データを生成してそれを印刷のために印字ヘッドに供給するためのハーフトーン化ユニットを更に含むことが好ましい。
【0107】
上記印字ヘッドは、写真画像を印刷するように構成されていることが好ましい。
【0108】
上記印字ヘッドは、画像およびテキストデータを印刷するように構成されていることが有益である。
【0109】
上記コンピュータシステムがパーソナルコンピュータであることが好ましい。
【0110】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含むと有益である。
【0111】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含むと有益である。
【0112】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を更に備え、上記デバイスは、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されていると有益である。
【0113】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、を更に備えると有益である。
【0114】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を更に備えると有益である。
【0115】
印刷表示デバイスは、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるとともに、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されていると有益である。
【0116】
第4の態様において、本発明は、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を備え、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されている印刷表示デバイスを提供する。
【0117】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えていることが好ましい。
【0118】
上記印字ヘッドが上記フラットパネルディスプレイの下縁に隣接して配置されていることが有益である。
【0119】
上記印字ヘッドは、デバイスの使用時、水平に延びていることが好ましい。
【0120】
上記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができることが有益である。
【0121】
印刷表示デバイスは、印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されていることが好ましい。
【0122】
印刷表示デバイスは、コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、印刷表示デバイスに対するコンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含むことが有益である。
【0123】
上記接続部は、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含むことが好ましい。
【0124】
上記接続部は、印刷データおよび/または表示データを受けるための無線受信器を含むことが有益である。
【0125】
上記接続部が汎用同期バス(USB)接続部であることが好ましい。
【0126】
印刷表示デバイスは、印刷のために用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、上記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられていると有益である。
【0127】
上記用紙供給機構は、フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が略平行となるように用紙を位置決めするように構成されていることが好ましい。
【0128】
上記用紙供給機構は、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されていることが有益である。
【0129】
上記用紙供給機構は、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含むことが好ましい。
【0130】
上記プリンタがプロセスカラープリンタであることが有益である。
【0131】
上記プリンタがインクジェットプリンタであることが好ましい。
【0132】
上記プリンタが5000個のインクジェットノズルを有することが有益である。
【0133】
上記プリンタがページ幅プリンタであることが好ましい。
【0134】
上記フラットパネルディスプレイは、対角線に沿って測定された長さが少なくとも14インチであることが有益である。
【0135】
印刷表示デバイスは、少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う用紙の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、1枚の用紙の両側に略同時に印刷することができると有益である。
【0136】
印刷表示デバイスは、標準A4またはレターサイズの用紙の印刷が可能となるように構成されていることが好ましい。
【0137】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイの上縁に隣接する領域から印刷用の印字ヘッドを通り過ぎてフラットパネルディスプレイの下縁の近傍でデバイスから排出されるように用紙を方向付ける用紙経路内へと印刷用紙が手動で供給されるように構成されていることが有益である。
【0138】
印刷表示デバイスは、印刷された用紙がデバイスから出る際に水平に押し出されるように、デバイスの使用時に上記フラットパネルディスプレイの下側に配置される湾曲された用紙ガイドを更に含むことが好ましい。
【0139】
上記フラットパネルディスプレイは、以下のタイプのうちの1つであることが有益である。
液晶ディスプレイ(LCD)
有機発光ダイオード(OLED)
電界放射ディスプレイ(FED)
プラズマディスプレイパネル(PDP)
上記印字ヘッドは、印刷媒体上に印刷されるハーフトーン印刷データを受けるように構成されていることが好ましい。
【0140】
ハーフトーン画像データを生成してそれを印刷のために印字ヘッドに供給するためのハーフトーン化ユニットを更に含むことが有益である。
【0141】
上記印字ヘッドは、写真画像を印刷するように構成されていることが好ましい。
【0142】
上記印字ヘッドは、画像およびテキストデータを印刷するように構成されていることが好ましい。
【0143】
上記コンピュータシステムがパーソナルコンピュータであることが有益である。
【0144】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含むと有益である。
【0145】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含むことが好ましい。
【0146】
印刷表示デバイスは、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを更に備えることが有益である。
【0147】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、を更に備えると有益である。
【0148】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を更に備えると有益である。
【0149】
印刷表示デバイスは、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるとともに、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されていることが有益である。
【0150】
第5の態様において、本発明は、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器とを備える印刷表示デバイスを提供する。
【0151】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えていることが好ましい。
【0152】
上記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができることが有益である。
【0153】
印刷表示デバイスは、印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されていることが好ましい。
【0154】
印刷表示デバイスは、コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、印刷表示デバイスに対するコンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含むことが有益である。
【0155】
上記接続部は、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含むことが好ましい。
【0156】
上記接続部は、印刷データおよび/または表示データを受けるための無線受信器を含むことが有益である。
【0157】
上記接続部が汎用同期バス(USB)接続部であることが好ましい。
【0158】
印刷表示デバイスは、印刷のために用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、上記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられていることが好ましい。
【0159】
上記用紙供給機構は、フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が略平行となるように用紙を位置決めするように構成されていることが好ましい。
【0160】
上記用紙供給機構は、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されていることが有益である。
【0161】
上記用紙供給機構は、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含むことが好ましい。
【0162】
上記プリンタがプロセスカラープリンタであることが有益である。
【0163】
上記プリンタがインクジェットプリンタであることが好ましい。
【0164】
上記プリンタが5000個のインクジェットノズルを有することが有益である。
【0165】
上記プリンタがページ幅プリンタであることが好ましい。
【0166】
上記フラットパネルディスプレイは、対角線に沿って測定された長さが少なくとも14インチであることが好ましい。
【0167】
印刷表示デバイスは、少なくとも2つの印字ヘッドを含み、上記印字ヘッドは、印刷を行う用紙の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、1枚の用紙の両側に略同時に印刷することができると有益である。
【0168】
印刷表示デバイスは、標準A4またはレターサイズの用紙の印刷が可能となるように構成されていることが好ましい。
【0169】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイの上縁に隣接する領域から印刷用の印字ヘッドを通り過ぎてフラットパネルディスプレイの下縁の近傍でデバイスから排出されるように用紙を方向付ける用紙経路内へと印刷用紙が手動で供給されるように構成されていることが有益である。
【0170】
印刷表示デバイスは、印刷された用紙がデバイスから出る際に水平に押し出されるように、デバイスの使用時に上記フラットパネルディスプレイの下側に配置される湾曲された用紙ガイドを更に含むことが好ましい。
【0171】
上記フラットパネルディスプレイは、以下のタイプのうちの1つであることが有益である。
液晶ディスプレイ(LCD)
有機発光ダイオード(OLED)
電界放射ディスプレイ(FED)
プラズマディスプレイパネル(PDP)
上記印字ヘッドは、印刷媒体上に印刷されるハーフトーン印刷データを受けるように構成されていることが有益である。
【0172】
印刷表示デバイスは、ハーフトーン画像データを生成してそれを印刷のために印字ヘッドに供給するためのハーフトーン化ユニットを更に含むことが好ましい。
【0173】
上記印字ヘッドは、写真画像を印刷するように構成されていることが好ましい。
【0174】
上記印字ヘッドは、画像およびテキストデータを印刷するように構成されていることが有益である。
【0175】
上記コンピュータシステムがパーソナルコンピュータであることが好ましい。
【0176】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含むと有益である。
【0177】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含むと有益である。
【0178】
印刷表示デバイスは、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを更に備えると有益である。
【0179】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を更に備え、上記デバイスは、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されていると有益である。
【0180】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を更に備えると有益である。
【0181】
印刷表示デバイスは、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるとともに、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されていることが好ましい。
【0182】
第6の態様において、本発明は、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を備える印刷表示デバイスを提供する。
【0183】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えていることが好ましい。
【0184】
印刷表示デバイスは、印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されていることが有益である。
【0185】
印刷表示デバイスは、コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、印刷表示デバイスに対するコンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含むことが好ましい。
【0186】
上記接続部は、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含むことが有益である。
【0187】
上記接続部は、印刷データおよび/または表示データを受けるための無線受信器を含むことが好ましい。
【0188】
上記接続部が汎用同期バス(USB)接続部であることが有益である。
【0189】
印刷表示デバイスは、印刷のために用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、上記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられていることが好ましい。
【0190】
上記用紙供給機構は、フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が略平行となるように用紙を位置決めするように構成されていることが好ましい。
【0191】
上記用紙供給機構は、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されていることが有益である。
【0192】
上記用紙供給機構は、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含むことが好ましい。
【0193】
上記プリンタがプロセスカラープリンタであることが有益である。
【0194】
上記プリンタがインクジェットプリンタであることが好ましい。
【0195】
上記プリンタが5000個のインクジェットノズルを有することが有益である。
【0196】
上記プリンタがページ幅プリンタであることが好ましい。
【0197】
上記フラットパネルディスプレイは、対角線に沿って測定された長さが少なくとも14インチであることが有益である。
【0198】
印刷表示デバイスは、標準A4またはレターサイズの用紙の印刷が可能となるように構成されていることが好ましい。
【0199】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイの上縁に隣接する領域から印刷用の印字ヘッドを通り過ぎてフラットパネルディスプレイの下縁の近傍でデバイスから排出されるように用紙を方向付ける用紙経路内へと印刷用紙が手動で供給されるように構成されていることが好ましい。
【0200】
印刷表示デバイスは、印刷された用紙がデバイスから出る際に水平に押し出されるように、デバイスの使用時に上記フラットパネルディスプレイの下側に配置される湾曲された用紙ガイドを更に含むことが好ましい。
【0201】
上記フラットパネルディスプレイは、以下のタイプのうちの1つであることが好ましい。
液晶ディスプレイ(LCD)
有機発光ダイオード(OLED)
電界放射ディスプレイ(FED)
プラズマディスプレイパネル(PDP)
上記印字ヘッドは、印刷媒体上に印刷されるハーフトーン印刷データを受けるように構成されていることが有益である。
【0202】
印刷表示デバイスは、ハーフトーン画像データを生成してそれを印刷のために印字ヘッドに供給するためのハーフトーン化ユニットを更に含むことが好ましい。
【0203】
上記印字ヘッドは、写真画像を印刷するように構成されていることが好ましい。
【0204】
上記印字ヘッドは、画像およびテキストデータを印刷するように構成されていることが有益である。
【0205】
上記コンピュータシステムがパーソナルコンピュータであることが好ましい。
【0206】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含むことが有益である。
【0207】
印刷表示デバイスは、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、プリンタとを更に備え、上記プリンタは、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含むことが有益である。
【0208】
印刷表示デバイスは、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを更に備えることが有益である。
【0209】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を更に備え、上記デバイスは、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されていることが有益である。
【0210】
印刷表示デバイスは、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、を更に備えることが有益である。
【0211】
印刷表示デバイスは、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるとともに、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されていることが好ましい。
【0212】
第7の態様において、本発明は、印刷されるドキュメントをコンピュータシステムから受けるように構成されるプリンタであって、インタフェースを含み、また、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、印刷表示デバイスからコンピュータシステムへ印刷要求を送り、コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成されているプリンタを提供する。
【0213】
コンピュータシステムから受けられるドキュメントは、コンピュータシステムによって表示される現在のアクティブドキュメントであることが好ましい。
【0214】
プリンタは、グラフィカルユーザインタフェースを表示するためのディスプレイを有するハウジング内に収容されていることが有益である。
【0215】
上記ディスプレイは、対角線に沿って測定された少なくとも40cmの視認可能領域を有することが好ましい。
【0216】
上記ディスプレイがフラットパネルディスプレイであることが有益である。
【0217】
上記フラットパネルディスプレイが1つの面を規定し、上記プリンタは、上記面と平行略平面である構成要素を含む用紙経路を含んで有することが好ましい。
【0218】
上記インタフェースが「印刷」ボタンを含むことが有益である。
【0219】
プリンタは、上記「印刷」ボタンの1回の押圧操作を入力として解釈するように構成されていることが好ましい。
【0220】
上記コンピュータシステムは、1つ以上のウインドウを有するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を表示するように構成されてプログラムされており、上記ウインドゥのうちの1つが常にフォーカスウインドウであり、上記アクティブドキュメントは、印刷要求が受けられる時にフォーカスであるウインドウとなることが有益である。
【0221】
印刷システムがプリンタとコンピュータシステムとを含み、上記コンピュータシステムが、印刷制御プログラムおよびユーザへのドキュメントを表示または生成することができる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを実行し、上記アプリケーションプログラムは、上記印刷制御プログラムによって呼び出すことができる印刷機能を与え、上記コンピュータシステムは、印刷要求の受信に応じて上記印刷制御プログラムが上記アプリケーションプログラムの与えられた印刷機能を呼び出すことによりドキュメントが印刷のためにプリンタへ送られるように構成されてプログラムされていると有益である。
【0222】
上記コンピュータシステムは、1つ以上のウインドウを有するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を表示し、上記各ウインドウが1つのアプリケーションプログラムに関連付けられ、1つのウインドウだけが常にフォーカスウインドウであり、上記印刷制御プログラムは、複数のアプリケーションプログラムのうち、1つ以上のいずれのアプリケーションプログラムがフォーカスウインドウに関連付けられているかを決定するとともに、そのアプリケーションプログラムの与えられた印刷機能を呼び出すように構成されていることが好ましい。
【0223】
コンピュータ上で実行する複数のアプリケーションプログラムのそれぞれの記録がテーブルに記憶され、上記印刷制御プログラムは、上記テーブルに問い合わせることにより、アプリケーションプログラムのうちのいずれがフォーカスウインドウに関連付けられるのかを決定するように構成されていることが有益である。
【0224】
上記テーブルが実行オブジェクトテーブルであることが好ましい。
【0225】
少なくとも1つのアプリケーションの複数のドキュメントをコンピュータシステム上で同時に実行することができ、各ドキュメントがそれ自体のウインドウを有し、上記印刷制御プログラムは、アプリケーションの複数のドキュメントのうちのいずれが、あるいはいずれのアプリケーションがフォーカスウインドウに関連付けられるのかを決定するように構成されていることが有益である。
【0226】
与えられた上記印刷機能がオートメーションインタフェース機能であることが好ましい。
【0227】
更なる態様において、本発明は、インタフェースを介してコンピュータシステムに接続される周辺デバイスであって、上記コンピュータシステムは、周辺デバイスからの印刷要求の受信に応じて印刷される印刷データをプリンタに対して送るように構成され、上記周辺デバイスは、インタフェースを含むとともに、印刷コマンドを示すユーザからの入力を上記インタフェースを介して受け、コンピュータシステム上で実行する現在のアクティブプログラムからの印刷データの印刷を行うための印刷要求を、上記周辺デバイスから上記コンピュータシステムへと送る、ように構成されている周辺デバイスを提供する。
【0228】
他の態様において、本発明は、コンピュータシステムに対して遠隔的に接続され且つインタフェースを有するプリンタによってドキュメントの印刷を行う方法であって、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受けるステップと、上記プリンタから上記コンピュータシステムへ印刷要求を送るステップと、上記コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受けるステップと、上記プリンタで上記ドキュメントを印刷するステップと、を含む方法を提供する。
【0229】
コンピュータシステムから受けられるドキュメントは、コンピュータシステムによって表示される現在のアクティブドキュメントであることが好ましい。
【0230】
上記インタフェースが「印刷」ボタンを含み、ユーザからの入力を受ける上記ステップは、上記「印刷」ボタンが押されたことを決定することから成ることが有益である。
【0231】
ユーザからの入力を受ける上記ステップは、上記「印刷」ボタンが1回押されたことを決定することから成ることが好ましい。
【0232】
上記コンピュータシステムは、1つ以上のウインドウを有するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を表示し、上記ウインドゥのうちの1つが常にフォーカスウインドウであり、上記アクティブドキュメントは、印刷要求が受けられる時にフォーカスであるウインドウとなることが有益である。
【0233】
上記コンピュータシステムは、印刷制御プログラムおよびドキュメントを表示または生成することができる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを実行するように構成され、上記アプリケーションプログラムは、上記印刷制御プログラムによって呼び出すことができる印刷機能を与え、上記コンピュータシステムは、印刷要求の受信に応じて上記印刷制御プログラムが上記アプリケーションプログラムの与えられた印刷機能を呼び出すことによりドキュメントが印刷のためにプリンタへ送られるように構成されてプログラムされていることが好ましい。
【0234】
上記コンピュータは、複数のアプリケーションプログラムを同時に実行することができ、複数のアプリケーションプログラムのうちの1つ以上が常にフォーカスであり、上記印刷制御プログラムは、複数のアプリケーションプログラムのうち、1つ以上のいずれのアプリケーションプログラムがフォーカスに関連付けられているかを決定するとともに、そのアプリケーションプログラムの与えられた印刷機能を呼び出すように構成されていることが有益である。
【0235】
オペレーティングシステムは、1つのアプリケーションプログラムだけが常にフォーカスとなり得るように構成されていることが好ましい。
【0236】
コンピュータ上で実行する複数のアプリケーションプログラムのそれぞれの記録がテーブルに記憶され、上記印刷制御プログラムは、上記テーブルに問い合わせることにより、アプリケーションプログラムのうちのいずれがフォーカスウインドウに関連付けられるのかを決定するように構成されていることが有益である。
【0237】
上記テーブルが実行オブジェクトテーブルであることが好ましい。
【0238】
少なくとも1つのアプリケーションの複数のドキュメントをコンピュータシステム上で同時に実行することができ、各ドキュメントがそれ自体のウインドウを有し、上記方法は、アプリケーションの複数のドキュメントのうちのいずれが、あるいはいずれのアプリケーションがフォーカスに関連付けられるのかを決定する印刷制御プログラムのステップを含むことが有益である。
【0239】
与えられた上記印刷機能がオートメーションインタフェース機能であることが好ましい。
【0240】
更なる態様において、本発明は、インタフェースを有するプリンタであって、上記インタフェースを介して、印刷コマンドを示すユーザからの入力を受け、上記プリンタから上記コンピュータシステムへ印刷要求を送り、上記コンピュータシステムから、上記印刷要求に応じて、印刷されるドキュメントを受け、上記ドキュメントを印刷するように構成され、コンピュータシステムまたはプリンタによって表示されるユーザからの更なる入力をダイアログボックスが必要とすることなく、上記ドキュメントが上記入力に応じて印刷されるプリンタを提供する。
【0241】
プリンタは、上記インタフェースに関連付けられた識別情報を記憶するとともに、上記入力に応じて上記識別情報をコンピュータシステムに対して送るように構成されていることが好ましい。
【0242】
プリンタは、印刷要求を伴う識別情報を含むように構成されていることが有益である。
【0243】
上記識別情報がプリンタのアドレスであり、コンピュータシステムから送られるドキュメントが上記アドレスを用いてアドレス指定されることが好ましい。
【0244】
コンピュータシステムは、1つ以上のウインドウを有するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を表示するように構成され、上記ウインドゥのうちの1つが常にフォーカスウインドウであり、プリンタに送られるドキュメントは、印刷要求が受けられる時にフォーカスウインドウであるウインドウに関連付けられることが有益である。
【0245】
上記プリンタは、上記インタフェースに関連付けられた識別情報を記憶し、上記識別情報は、ユーザ入力に応じてコンピュータシステムに対して送られることが好ましい。
【0246】
上記プリンタは、印刷要求を伴う識別情報を含むように構成されていることが有益である。
【0247】
上記識別情報がプリンタのアドレスであり、上記コンピュータシステムは、ドキュメントを上記アドレスに送るように構成されていることが好ましい。
【0248】
上記コンピュータシステムは、印刷制御プログラムおよびドキュメントを生成することができる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを実行するように構成され、コンピュータシステムが実行できる上記少なくとも1つのアプリケーションプログラムは、上記印刷制御プログラムによって呼び出すことができる印刷機能を与え、また、印刷要求の受信に応じて、上記印刷制御プログラムが、アプリケーションプログラムが印刷機能を与えない場合にフォーカスウインドウに関連付けられる上記アプリケーションプログラムの与えられた印刷機能を呼び出すことにより、ドキュメントが印刷のためにプリンタへ送られるように、上記コンピュータシステムが構成されてプログラムされていることが有益である。
【0249】
コンピュータシステムは、フォーカスウインドウに関連付けられたアプリケーションプログラムが印刷機能を与える場合に、幾つかの他の機構を介して印刷を行うためのドキュメントを送るように構成されていることが有益である。
【0250】
上記機構は、印刷ダイアログ要求およびキャリッジリターンを有するキーボードシーケンスをシミュレートすることを含み、これにより、ユーザインタフェースを介した入力以外のユーザからの入力を全く伴うことなく、印刷のためにドキュメントが送られることが好ましい。
【0251】
上記プリンタは、コンピュータシステムの規定のプリンタではないことが有益である。
【0252】
上記コンピュータシステムは、コンピュータ上で実行するアプリケーションのリストと、ユーザからの更なる入力を必要とすることなく印刷のためにドキュメントを送るように各アプリケーションを促すことができる印刷方法とを含むルックアップテーブルを記憶していることが好ましい。
【0253】
上記テーブルは、アプリケーション名によってインデックスが付されていることが有益である。
【0254】
上記プリンタインタフェースは、それに関連付けられた識別情報を有しており、上記印刷制御プログラムは、上記識別情報とその識別情報に関連付けられたプリンタの名前との間の関係を記憶するように構成されており、上記プリンタは、上記入力の受信時に印刷要求および識別情報をコンピュータシステムに送るように構成されていることが好ましい。
【0255】
上記印刷制御プログラムは、印刷要求の受信時に上記識別情報および上記関係からプリンタの名前を識別するように構成されており、上記コンピュータシステムは、その名前のプリンタに対してドキュメントを送るように構成されていることが有益である。
【0256】
上記コンピュータシステムは、インタフェース識別情報と対応するプリンタ名との間の複数の関係を記憶することが好ましい。
【0257】
少なくとも幾つかのアプリケーションの印刷方法は、キーシーケンスをシミュレートすること、キャリッジリターンを含むキーシーケンスをシミュレートすること、アプリケーションの与えられた印刷機能を呼び出すこと、を含むグループから選択されることが有益である。
【0258】
本発明の少なくとも好ましい実施形態は、プリンタを組み込んだ印刷表示デバイスであって、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを含むプリンタとを含む印刷表示デバイスを提供すると有益である。
【0259】
印刷表示デバイスがプリンタを組み込み、印刷表示デバイスが、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記フラットパネルディスプレイを作動位置に保持するためのスタンドと、用紙に対して印刷するための印字ヘッドを有するプリンタとを含み、上記スタンドは、インクをプリンタに供給するための少なくとも1つの交換式のインクカートリッジを受け入れるように構成された少なくとも1つのレセプタクルを含むと有益である。
【0260】
印刷表示デバイスがプリンタを組み込み、印刷表示デバイスが、コンピュータから印刷データを受けるためのデータ接続部と、コンピュータから受けた画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、上記印刷データに基づいて用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、印刷表示デバイスに対する少なくとも1つのデータ受信デバイスの接続を可能にして上記データ受信デバイスがコンピュータからデータを受信できるようにするべく構成されたデータ接続ハブとを含むと有益である。
【0261】
印刷表示デバイスがプリンタを組み込み、印刷表示デバイスが、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、を含み、上記デバイスは、印刷中に印刷される用紙が上記フラットパネルディスプレイと上記印字ヘッドとの間を通過するようにあるいは上記フラットパネルディスプレイの視認位置に対して上記印字ヘッドおよび上記フラットパネルディスプレイの後側を通過するように構成されていると有益である。
【0262】
印刷表示デバイスがプリンタを組み込み、印刷表示デバイスが、フラットパネルディスプレイと、用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、マルチシート用紙ホルダと、上記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、を含むと有益である。
【0263】
印刷表示デバイスがプリンタを組み込み、印刷表示デバイスが、コンピュータからの画像を表示するためのフラットパネルディスプレイと、少なくとも2つの印字ヘッドを含むプリンタであって、上記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に略同時に印刷することができるプリンタと、を含むと有益である。
【図面の簡単な説明】
【0264】
【図1】印刷システムにおけるドキュメントデータフローの概略図である。
【図2】図1の印刷システムで使用されるアーキテクチャを示す更に詳細な概略図である。
【図3】図1の印刷システムで使用されるページ要素のデータ表示である。
【図4】図1の印刷システムと共に使用するための制御ブロックおよびCMOSドライブを示す概略図である。
【図5】図4のCMOSブロックにおけるドットシフトレジスタとノズル列との間の関係と示す概略図である。
【図6】単位セルと、図5のドットシフトレジスタとノズル列に対する単位セルとの関係とを示す更に詳細な概略図である。
【図7】図1のプリンタにおける1つのプリンタノズルにおける論理を示す回路図である。
【図8】本発明に係るプリンタを組み込んだフラットパネルディスプレイの斜視図である。
【図9】ページを印刷する途中の図8のフラットパネルディスプレイの斜視図である。
【図10】図8のフラットパネルディスプレイの後側斜視図である。
【図11】図9のフラットパネルディスプレイの正面図である。
【図12】図9のフラットパネルディスプレイの右側面図である。
【図13】図9のフラットパネルディスプレイの平面図である。
【図14】図9のフラットパネルディスプレイの左側面図である。
【図15】図9のフラットパネルディスプレイの背面図である。
【図16】図8のフラットパネルディスプレイの分解斜視図である。
【図17】スタンドが取り付けられた図8のフラットパネルディスプレイの後側斜視図である。
【図18】リアカバーが除去された図8のフラットパネルディスプレイの後側斜視図である。
【図19】シールドが除去された図8のフラットパネルディスプレイの後側斜視図である。
【図20】コア電気構成部品および電子構成部品を示す図8のフラットパネルディスプレイの後側斜視図である。
【図21】図8のフラットパネルディスプレイで使用される相互接続されたプリント回路基板の斜視図である。
【図22】図8のフラットパネルディスプレイで使用されるプリントエンジンの斜視図である。
【図23】印字ヘッドを見せるために幾つかの構成部品が除去された図22のプリントエンジンの斜視図である。
【図24】図8のフラットパネルディスプレイの中心線に沿う垂直断面図である。
【図25】図24の垂直断面の詳細な拡大図である。
【図26】本発明に係る複合印字ヘッドを組み込んだフラットパネルディスプレイの第2の実施形態の垂直断面の詳細な拡大図である。
【図27】本発明に係るマルチペーパーフィーダを組み込んだフラットパネルディスプレイの第3の実施形態の中心線に沿う垂直断面図である。
【図28】図27の垂直断面の詳細な拡大図である。
【図29】そのベースに電源とデータの接続部を有する本発明に係るフラットパネルディスプレイの他の実施形態の後側斜視図である。
【図30】そのベースに電力入力部、データ入力部、データ出力部を有する本発明に係るフラットパネルディスプレイの他の実施形態の後側斜視図である。
【図31】そのベースに電源とデータの接続部を有し且つその装着プレートにインクカートリッジを有する本発明に係るフラットパネルディスプレイの他の実施形態の後側斜視図である。
【図32】そのベースにインクカートリッジ、電源入力部、データ接続を有する本発明に係るフラットパネルディスプレイの他の実施形態の後側斜視図である。
【図33】図8のフラットパネルディスプレイで使用するためのバイリシック印字ヘッドの斜視図である。
【図34】図33のバイリシック印字ヘッドの後側斜視図である。
【図35】図33のバイリシック印字ヘッドの側面図、平面図、反対側側面図、逆平面図をそれぞれ示している。
【図36】図33のバイリシック印字ヘッドの拡大端面図を示している。
【図37】図33のバイリシック印字ヘッドの拡大端面図を示している。
【図38】図33のバイリシック印字ヘッドの一端の詳細な拡大平面図である。
【図39】図38の45−45線に沿う断面図である。
【図40】図33のバイリシック印字ヘッドの一端の詳細な拡大斜視図である。
【図41】図33のバイリシック印字ヘッドの反対側の端部の詳細な拡大斜視図である。
【図42】図33のバイリシック印字ヘッドの分解斜視図である。
【図43】図38の49−49線に沿う断面図である。
【図44】図8のフラットパネルディスプレイの構成部品を示す概略図である。
【図45】図8のフラットパネルディスプレイ内に組み込まれるプリントエンジンチップの概略図である。
【図46】本発明と共に使用するための静止状態におけるインク噴射ノズルの垂直断面図である。
【図47】最初の作動段階中における図46のノズルの垂直断面図である。
【図48】作動段階の後半における図57のノズルの垂直断面図である。
【図49】図48に示される作動状態における図48のノズルの斜視部分垂直断面図である。
【図50】インクが省かれた図46のノズルの斜視垂直断面図である。
【図51】図50のノズルの垂直断面図である。
【図52】図47に示される作動状態における図46のノズルの斜視部分垂直断面図である。
【図53】図46のノズルの平面図である。
【図54】明確にするためにレバーアームおよび可動ノズルが除去された図46のノズルの平面図である。
【図55】図46に示されたタイプの複数のノズル構造を組み込んだ印字へッドチップの一部の斜視垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0265】
ここで、単なる一例として、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。
【0266】
図1に示されるように、好ましい実施形態において、本発明の印刷態様は、コンピュータシステム102によって供給されるドキュメントを印刷するA4/レタープリンタ100において具現化される。コンピュータシステム102は、ドキュメントを受け(ステップ103)、ドキュメントをバッファリングし(ステップ104)、ドキュメントをラスタライズし(ステップ106)、その後、プリンタ100へ送信するためにドキュメントを圧縮する(ステップ108)ことを含むドキュメントの印刷に関与する様々なステップを行うようにプログラムされる。
【0267】
圧縮された多層ページ画像は、プリンタ100での受信時にバッファリングされ(ステップ110)、その後、展開される(ステップ112)。展開されたコントーン層はディザリングされ(ステップ114)、その後、展開ステップからのブラック層がディザリングされたコントーン層上に合成される(ステップ116)。また、コード化されたデータをレンダリングして、人の眼に実質的に見えない赤外線インクを使用して(好ましい形式で)印刷される更なる層を形成することもできる(ステップ118)。ブラック層、ディザリングされたコントーン層、赤外層が組み合わされ(ステップ120)、それにより、印刷を行うための印字ヘッドに供給されるページが形成される(ステップ122)。好ましい実施形態において、印字ヘッドは、ページ幅フォーマットにおいて6色で印刷するように構成されたバイリシック(bi−lithic)印字ヘッドであるが、任意の所望の数の色を使用して印刷するように設計することもでき、また、実施に応じてモノリシックであっても良くあるいは複数の基板を必要としてもよい。
【0268】
好ましい実施形態は、プリンタデータを、テキストのための高解像度の二値マスク層と、画像または背景色のための線画・中解像度コントーンカラー画像層とに分割する。選択的に、カラーテキストは、画像またはフラットカラーから得られたカラーデータを用いてテキストおよび線画をテクスチャリングするための中−高解像度コントーンテクスチャ層の付加によってサポートすることができる。好ましい印刷アーキテクチャは、その要素については以下に詳細に説明するが、これらのコントーン層を画像データまたはフラットカラーデータと称することができる抽象「画像」層および抽象「テクスチャ」層で表わすことにより一般化する。コンテンツに基づくデータの複数の層への分割は、ITU−T.44で定められたベースモード複合ラスターコンテンツ(MRC)モデルに従う。MRCベースモードと同様に、好ましい印刷アーキテクチャは、印刷されるデータが重なり合うような場合には、妥協する。特に、好ましい形態において、全ての重なり合いは、妥協を明示的に具現化するプロセス(衝突解消)において、3層表示まで減少される。
【0269】
図3に示されるように、好ましい印刷アーキテクチャのための中心データ構造は、ページ要素と呼ばれる3層の一般化された表示である。ページ要素は、レンダリングエンジンから現れる1つのレンダリングされた要素から印刷ジョブの全群へと及ぶ単位を表わすために使用することができる。図3は、ページ要素300の簡略化されたUML図を示している。概念的には、後述するように、二値記号領域が2つのカラーソース間で選択する。
【0270】
印刷アーキテクチャ
図2および図3を参照して、印刷アーキテクチャについて更に詳細に説明する。図2に示されるアーキテクチャ208の構成要素は、一般的に、これらがデータを更に下流側のソフトウェアコンポーネントまたはハードウェアコンポーネントによって必要とされる形式へと処理するという点で、デバイス依存性があることは言うまでもない。
【0271】
図2において、レンダリング器209は、更に一般的なプリンタシステムパイプラインの外側に存在している。その目的は、印刷されるファイルをレンダリングするとともに、その目的のためにデータ受信器210によって露呈されたAPI(「アプリケーションプログラミングインタフェース」)を使用してレンダリングされた要素をパイプラインのデータ受信器210へ送出するためである。レンダリングされた要素は、画像処理の当業者に周知のペインタのアルゴリズムに従った順番で供給される。APIを介して送られたデータは、データ受信器210により、後のステージで処理するためのページ要素および辞書のリストに変換される。
【0272】
衝突解消器211は、データ受信器によって形成された簡単なページ要素を受け入れるとともに、背景を有する新たな要素と既に存在する任意の要素との各交わり毎に、完全に不透明な「解消された」ページ要素を形成する。基本的に、衝突解消器は、全ページが不透明要素でタイリングされるようにする。
【0273】
ストリッパ212は、一群のデータを、水平に重なり合う断片に分割する。これは、必要な出力ドットレートを達成するために比較的幅広いあるいは高速のプリンタが複数の並行デバイスを使用する場合に行われさえすればよい。そのような場合、水平に重なり合う各断片は、下流側の対応するデバイスへと供給される。そのようなデータ分割が必要ない場合には、ストリッパ212を省くことができる。
【0274】
異なる印刷コンフィギュレーションは、下流側のハードウェアへの供給のために異なる層構成を必要とする。層再編成器213は、3層ページ要素を、特定の構成のための適切な2層または3層の形式に変換する。この場合も同様に、この機能が必要とされない場合が存在することもあり、その場合には、層編成器を省くことができる。
【0275】
コントーン結合器214は、全てのページ要素の画像層とテクスチャ層とを組み合わせるとともに、これらを下流側のハードフェアによって必要とされる1つの画像と複数のテクスチャ層とにクリップする。
【0276】
色変換器215は、全てのページ要素のコントーン面を、入力された色空間からデバイス固有の色空間(通常、CMYKである)へと変換する。
【0277】
マスク結合器216は、コントーン結合器がコントーン層に関して行う動作と同じ動作をマスク層に関して行う。全ての要素は、ストリップ境界へとクリップされるとともに、1つのマスクバッファへ引き込まれる。
【0278】
デンシトメータ218は、全体の可能な密度のパーセンテージとして、現在のページの密度を測定する。この動作は、供給電力では密度が十分に高いページを最高速度で処理することができないかもしれない低価格プリンタにおいてのみ必要である。
【0279】
コントーン圧縮器220は、下流側のメモリおよび/または送信帯域幅要件を減らすために、全てのページ要素のコントーン層を圧縮する。
【0280】
マスクフォーマッタ222は、設置された記号基準の領域として表されてもよいページ要素のマスク層を、下流側のマスク解凍器によって求められる形式に変換する。
【0281】
サイズリミッタ224は、帯域を更に小さい帯域に分割しあるいはデータを解凍して、制約が満たされるまで繰り返すことにより、帯域および全ページに関する全てのサイズ制限が厳守されるようにする。
【0282】
パイプラインステージ間でデータがプリンタに送信されると、直列化された形式のデータ構造が、(シリアライザ226において)生成されて送信され、その後、(デシリアライザ228において)非直列化される。
【0283】
プリンタ内で、ディストリビュータ230は、所有者表示からのデータをハードウェア固有の表示に変換するとともに、各ストリップにおけるデータが正しいハードウェアデバイスへと送られるようにする一方で、これらのデバイスへのデータ送信に関する任意の制約または要件を監視する。ディストリビュータは、変換されたデータを、複数のパイプライン232のうちの適切なパイプラインに対して分配する。パイプラインは、互いに同一であり、基本的に、解凍、スケーリング、印刷可能なドット出力の組を生成するためのドット合成機能を行う。
【0284】
各パイプライン232は、データを受けるためのバッファ234を有する。コントーン解凍器236はカラーコントーン面を解凍し、マスク解凍器238はモノトーン(テキスト)層を解凍する。コントーンスケーラ240およびマスクスケーラ242は、解凍されたコントーン面およびマスク面をそれぞれスケーリングして、ページが印刷される媒体のサイズを考慮する。
【0285】
スケーリングされたコントーン面は、その後、ディザラ244によってディザリングされる。好ましい形態においては、確率分散ドットディザリングが使用される。クラスタドット(または振幅変調)ディザリングとは異なり、分散ドット(または周波数変調)ディザリングは、眼によって空間的に統合される際に、ドット解像度の限界のところまで高い空間周波数(すなわち画像内容)を再生すると同時に、そのフルカラーの濃度まで低い空間周波数を再生する。確率ディザマトリクスは、画像にわたってタイリングされる際は、障害となる低周波パターンがあまり生じないように注意深く設計される。そのため、そのサイズは、一般的に、特定の数の強度レベルをサポートするために必要な最小サイズを超える(例えば257段階の強度レベルにおいて16×16×8ビット)。
【0286】
ディザリングされた面は、その後、ドット毎にドット合成器246で合成され、これにより、印刷に適したドットデータが供給される。このデータはデータ分配ドライブ回路248に送られる。また、データ分配ドライブ回路248はデータを正しいノズルアクチュエータ250へ分配し、ノズルアクチュエータ250によりインクが正確な時間に正しいノズル252から噴出される。このプロセスについては以下で詳細に説明する。
【0287】
アーキテクチャ208は、主にソフトウェアベースのコンピュータシステム部をシリアライザ226の手前に有するとともに、主にハードウェアベースのプリンタ部を有しており、このプリンタ部は、デシリアライザ228から前方に全てを含むコンピュータシステムから離れたプリンタ内に配置されている。しかしながら、コンピュータシステムとプリンタとの間の表示された分割がある程度任意であり、アーキテクチャの動作を全体として実質的に変更することなく分割の異なる側に様々な構成要素を配置できることは言うまでもない。また、アーキテクチャ208の構成要素の一部をメインコンピュータシステムおよびプリンタから離れてハードウェアまたはソフトフェアで扱うことができることは言うまでもない。例えば、パーソナルコンピュータの汎用プロセッサに依存せずに、専用のハードウェアを使用してアーキテクチャの構成要素の一部を加速(促進)させることができる。
【0288】
SoPECデバイス
好ましい形態において、ハードウェアパイプライン232は、図2に示され且つ後述するソーホー(SOHO)プリンタエンジンコントローラ(SoPEC)において具現化される。また、プリンタは、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)構成要素と、印刷パイプラインに関して前述した機能の一部または全てを行うように構成されたプリントエンジンパイプライン制御アプリケーション固有論理とを含んで有することが好ましい。
【0289】
図45に示されるように、最高の観点から、SoPECデバイスは、3つの異なるサブシステム、すなわち、中央処理ユニット(CPU)サブシステム301と、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)サブシステム302と、プリントエンジンパイプライン(PEP)サブシステム303とから成る。
【0290】
CPUサブシステム301は、他のサブシステムの態様全てを制御して構成するCPU30を含んで有する。CPUサブシステム301は、外部プリンタを内部プリンタエンジンに接続して同期させるための一般的なサポートを行う。また、CPUサブシステム301は、QAチップ(この明細書の他の部分で説明する)への低速通信を制御する。また、CPUサブシステム301は、CPUを支援するため、汎用入出力部(モータ制御装置を含むGPIO)、割り込み制御ユニット(ICU)、LSSマスター、一般的なタイマ等の様々な周辺機器を有する。CPUサブシステム上のシリアル通信ブロック(SCB)は、全速USB1.1インタフェースをホストに供給するとともに、インターSoPECインタフェース(ISI)を他のSoPECデバイス(図示せず)に供給する。
【0291】
DRAMサブシステム302は、CPUのシリアル通信ブロック(SCB)から要求を受け入れるとともに、PEPサブシステム内でブロックする。DRAMサブシステム302および特にDRAMインタフェースユニット(DIU)は、様々な要求をアービトレーションするとともに、いずれの要求がDRAMへのアクセスを得るべきかを決定する。DIUは、構成されたパラメータに基づいてアービトレーションし、全ての要求元に対してDRAMへの十分なアクセスを許容する。また、DIUは、ページサイズ、バンクの数、リフレッシュ速度等のDRAMの実施仕様を隠す。
【0292】
プリントエンジンパイプライン(PEP)サブシステム303は、圧縮されたページをDRAMから受け入れるとともに、バイリシック印字ヘッドの最大で2つのセグメントと直接に通信する印字ヘッドインタフェースの対象とされる所定の印刷ラインにおいて、受け入れたこれらのページを二値ドットにレンダリングする。ページ展開パイプラインの第1のステージは、コントーンデコーダユニット(CDU)、可逆二値デコーダ(LBD)、タグエンコーダ(TE)である。CDUは、JPEG圧縮されたコントーン(一般的にCMYK)層を展開し、LBDは、圧縮された二値層(一般的にK)を展開し、TEは、その後のレンダリングのためにネットページタグをエンコードする(一般的にIRまたはKインクで)。第1のステージからの出力は、一組のバッファ、すなわち、コントーンFIFOユニット(CFU)、スポットFIFOユニット(SFU)、タグFIFOユニット(TFU)である。CFUバッファおよびSFUバッファはDRAM内に実装される。
【0293】
第2のステージは、コントーン層をディザリングし且つ結果として得られた二値ディザリング層にわたって位置決めタグと二値スポット層とを合成するハーフトーン合成器ユニット(HCU)である。
【0294】
SoPECデバイスが使用される印字ヘッドに応じて、多数の合成オプションを実施できる。このステージから、最大で6チャンネルの二値データが生成されるが、全てのチャンネルが印字ヘッド上に存在しているとは限らない。例えば、印字ヘッドは、KがCMYチャンネル内に押し込まれ且つIRが無視された、CMYだけであってもよい。あるいは、IRインクが利用できない場合(あるいは、試験目的のため)には、エンコードされたタグがKで印刷されてもよい。
【0295】
第3のステージにおいて、デッドノズル補償器(DNC)は、周囲ドット中へのデッドノズルデータのエラー拡散および色冗長度により、印字ヘッドにおけるデッドノズルを補償する。
【0296】
結果として得られた二値6チャンネルドットデータ(一般的にCMYK、赤外線、定着剤)は、ドットライン書き込みユニット(DWU)を介して、DRAMに記憶された一組のラインバッファにバッファリングされて書き込まれる。
【0297】
最後に、ドットデータは、DRAMからロードバックされ、ドットFIFOを介して印字ヘッドインタフェースに送られる。ドットFIFOは、システムクロック速度(pclk)でラインローダユニット(LLU)からデータを受け入れ、一方、印字ヘッドインタフェース(PHI)は、FIFOからデータを除去するとともに、それをシステムクロック速度の2/3倍の速度で印字ヘッドに送る。
【0298】
好ましい形態において、DRAMは2.5メガバイトのサイズであり、そのうちの約2メガバイトは、圧縮ページ記憶データのために利用できる。圧縮されたページは、2つ以上の帯域で受けられる。この場合、多くの帯域がメモリ内に記憶されている。ページの帯域が印刷のためにPEPサブシステム303によって費やされると、新たな帯域をダウンロードすることができる。新たな帯域は、現在のページのためのものであっても良く、あるいは、次のページのためのものであっても構わない。
【0299】
バンディング技術を使用すると、完全圧縮されたページがダウンロードされる前にページの印刷を始めることができるが、印刷のためにデータを常に利用できるようにしあるいはバッファアンダーランが生じ得るべく注意しなければならない。
【0300】
組み込みUSB1.1デバイスは、圧縮されたページデータおよび制御コマンドをホストPCから受け入れるとともに、DRAM(または、後述するマルチSoPECシステムにおける他のSoPECデバイス)へのデータ転送を容易にする。
【0301】
他の実施形態においては複数のSoPECデバイスを使用することができ、これらのSoPECデバイスは、特定の実施に応じて異なる機能を果たすことができる。例えば、ある場合においては、1つのSoPECデバイスをそのオンボードDRAMのためだけに使用することができ、一方、他のSoPECデバイスを前述した様々な解凍・フォーマッティング機能に当てることができる。これにより、1つのページのための全てのデータが受信される前にそのページ印刷をプリンタが開始し且つ残りのデータが時間内に受信されない場合に起こり得るバッファアンダーランの機会を減らすことができる。そのメモリバッファリング能力のために余分なSoPECデバイスを加えると、更なるチップの他の能力が全く利用されない場合であっても、バッファリング可能なデータ量が2倍になる。
【0302】
各SoPECシステムは、プリンタ機構の品質、印刷中に印字ヘッドノズルを損傷させないようなインク供給の品質、印字ヘッドおよび機構を損傷させないようにするソフトウェアの品質を確保するように互いに協働するべく形成された幾つかの品質保証(QA)デバイスを有していてもよい。
【0303】
通常、各印刷SoPECは、最大印刷速度等のプリンタ属性情報を記憶する対応するプリンタQAを有する。また、システムと共に使用できるインクカートリッジも、インク残量等のカートリッジ情報を記憶するインクQAチップを有する。また、印字ヘッドは、デッドノズルマッピングや印字ヘッド特性等の印字ヘッド固有の情報を記憶するROMとして(効果的にはEEPROMとして)の機能を果たすように構成されたQAチップも有する。SoPECデバイスのCPUは、選択的に、シリアルEEPROMとしての機能を効果的に果たすQAチップからプログラムコードをロードして実行することができる。最後に、SoPECデバイスのCPUは、論理QAチップ(すなわち、ソフトウェアQAチップ)を実行する。
【0304】
通常、システムにおける全てのQAチップは物理的に同一であり、フラッシュメモリの内容だけが互いに異なっている。
【0305】
各SoPECデバイスは、システム認証およびインク使用アカウンティングのためのQAデバイスと通信できる2つのLSSシステムバスを有する。各バス毎に多数のQAデバイスを使用することができ、また、システムにおけるその位置は、プリンタQAデバイスおよびインクQAデバイスが別個のLSSバス上に存在しなければならない点を除き、制限されない。
【0306】
使用時、論理QAは、インクQAと通信して、残りのインクを決定する。インクQAからの応答は、プリンタQAに関して認証される。プリンタQAからの検証はそれ自体が論理QAによって認証され、これにより、インクQAからの応答に対して更なる認証レベルが加えられる。
【0307】
印字ヘッドQA以外のQAチップ間で送られたデータは、デジタル署名によって認証される。好ましい実施形態においては、データのためにHMAC−SHA1認証が使用され、プログラムコードのためにRSAが使用されるが、代わりに他の方式を使用することができる。
【0308】
1つのSoPECデバイスは、2つのバイリシック印字ヘッドおよび最大で6個のカラーチャンネルを制御できる。カラーインクの6個のチャンネルは、消費者SOHOまたはオフィスバイリシック印刷環境において予測し得る最大値であり、以下を含む。
・標準的なカラー印刷を行うためのCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)
・黒テキスト、線画像、グレースケール印刷を行うK(ブラック)
・ネットページ使用可能用途のためのIR(赤外線)
・高速で印刷できるF(定着剤)
バイリシックプリンタは非常に高速での印刷を可能としているため、ページが既に印刷されたページに触れる前にインクを乾燥できるように定着剤を必要とする場合がある。そうしないと、インクがページ間で滲んでしまう場合がある。比較的低速の印刷環境においては、定着剤が不要となる場合がある。
【0309】
好ましい形態において、SoPECデバイスは色空間が不可知である。SoPECデバイスはCMYXまたはRGBX(Xは、選択的な4番目のチャンネルである)としてコントーンデータを受け入れることができるが、任意の印刷色空間内のコントーンデータを受け入れることもできる。更に、SoPECは、インク最適化のためのドット合成、および、任意の数の他のチャンネルに基づくチャンネル生成を含む、入力チャンネルの任意のマッピングのための機構を出力チャンネルに供給する。しかしながら、入力は、一般的に、コントーン入力のためのCMYK(Kは二値入力のためのものである)であり、また、選択的なネットページタグドットは、一般的に、赤外層へレンダリングされる。定着剤チャンネルは、一般的に、高速印刷用途のために生成される。
【0310】
好ましい形態においては、SoPECデバイスも解像度が不可知である。SoPECデバイスは、単に、スケール係数により入力解像度と出力解像度との間でマッピングを行う。好ましい実施形態において予期される出力解像度は1600dpiであるが、SoPECは、実際には、バイリシック印字ヘッドの物理的解像度に関する情報が全くない。
【0311】
好ましい形態において、SoPECデバイスはページ長が不可知である。連続ページは、一般的に、複数の帯域(群)に分割され、情報の各帯域(群)がそれぞれ消費されるにつれてページ記憶部へダウンロードされる。
【0312】
以下の3つの表は、SoPECデバイスを形成する3つの異なるサブシステムのそれぞれの構成要素を示している。特に、各欄は、ユニット頭文字、ユニット名、各ユニットによって果たされる機能の説明を与えている。
【表1】


【表2】


【表3】


印字ヘッド機構
好ましい形態において、メムジェットプリンタ(Memjet printer)は、ページ幅印字ヘッドを形成するために互いに隣接して実装された2つの印字ヘッド集積回路を有する。一般的に、印字ヘッドICは、サイズが2インチから8インチまで様々あり、そのため、幾つかの組み合わせを使用して例えばA4ページ幅印字ヘッドを形成することができる。例えば、7インチと3インチ、2インチと4インチ、または、5インチと5インチの2つの印字ヘッドICを使用してA4印字ヘッドを形成することができる(表記は7:3)。同様に、6インチと4インチ(6:4)、あるいは5インチと5インチ(5:5)の組み合わせも可能である。例えば8インチおよび6インチの印字ヘッド集積回路からA3印字ヘッドを構成することができる。写真印刷法において、特にカメラにおいては、より小さな印字ヘッドを使用することができる。また、1つの印字ヘッド集積回路または3つ以上の印字ヘッド集積回路を使用して所要の印字ヘッド幅を得ることもできることは言うまでもない。
【0313】
ここで、図33〜図43を参照しながら、好ましい印字ヘッド実施形態について説明する。図33〜図35および図42に最も良く示されるように、印字ヘッド420は細長いユニットの形態を成している。図42に最も良く示されるように、印字ヘッド420の構成部品は、支持部材421と、フレキシブルPCB422と、インク分配成形品423と、インク分配プレート424と、第1および第2の印字ヘッド集積回路(IC)425,426を備えるMEMS印字ヘッドと、バスバー427とを含む。
【0314】
支持部材421は、金属やプラスチック等の任意の適当な材料によって形成することができるとともに、押し出し成形、金型成形、あるいは、任意の他の方法によって形成することができる。支持部材421は、印字ヘッドを全体として硬質で強固にしつつ、他の構成部品を互いに対して適切な配置で保持できるように十分強固でなければならない。
【0315】
フレキシブルPCBは、印字ヘッド420の全長にわたって延びており、第1および第2の電気コネクタ428,429を含んで有する。電気コネクタ428,429は、図22に示されるフレキシブルコネクタ147に対応している。電気コネクタは、使用時にSoPECチップ166(図21)からの対応する出力コネクタ(図示せず)と接触して位置される接点領域148,159を有する。SoPECチップ166からのデータは、電気コネクタ428,429に沿って送られ、第1および第2の印字ヘッドIC425,426の各端部に分配される。
【0316】
図43に示されるように、インク分配成形品423は、流体(すなわち、カラーインク、赤外線インク、定着剤)およびエアポンプからの圧縮空気を印字ヘッド420(図42)の全長に沿って分配する複数の細長い管路430を有する。インク分配成形品423の全長に沿って配置された流体開口431の組(図39)は、管路430からの流体および空気をインク分配プレート424に対して分配する。流体および空気は、プリンタの対応するソケット(図示せず)に差し込まれるプラグ441(図35)上に形成されたノズル440を介して供給される。
【0317】
分配プレート424は、流体開口431から局所的に供給される流体を受け且つ受けた流体を更に小さい分配開口432を通じて印字ヘッドIC425,426へと分配するように構成された多層構造である(図39に示されるように)。
【0318】
印字ヘッドIC425,426は、端末相互間に位置されるとともに、分配プレート424と接触した状態に保持されており、それにより、小さい分配開口432からのインクを印字ヘッドIC425,426の対応する開口(図示せず)へ供給できるようになっている。
【0319】
バスバー427は、駆動電流を印字ヘッドノズルのアクチュエータ(後述する)へ供給するように位置決めされた比較的大容量の導体である。図39〜図41に最も良く示されるように、バスバー427は、一端がソケット433により所定位置に保持されるとともに、両端がフレキシブルPCB422の巻き付けウイング434によって所定位置に保持される。また、図38,40,41に最も良く示されるように、バスバーは、印字ヘッドIC425を所定位置に保持するのに役立つ。
【0320】
図40,41,42に最も良く示されるように、組立時、フレキシブルPCB422は、他の構成部品の周囲に効果的に巻き付けられ、これにより、これらの構成部品を互いに接触させた状態で保持する。この結合作用にもかかわらず、支持部材421は、印字ヘッド420全体の必要な強度および剛性の多くの割合を占める。
【0321】
印字ヘッドCMOS
ここで、図4〜図7を参照して、印字ヘッド420(印字ヘッドIC425,426を備える)の好ましい実施形態について説明する。明確にするため、図4には1つの印字ヘッドIC425だけが示されているが、対応する構成が印字ヘッドIC426においても実施されることは言うまでもない。
【0322】
図4は、印字ヘッド425の概要およびSoPECデバイス166に対するその接続を示している。印字ヘッドIC425は、各ノズルを発射させるための繰り返し論理を有するノズルコアアレー401と、ノズルを発射させるためのタイミング信号を生成するノズル制御論理402とを有する。ノズル制御論理402は、高速リンクを介してSoPECチップ166からデータを受ける。好ましい形態においては、1つのSoPECチップ166が2つの印字ヘッドIC425,426に印刷データを供給する。
【0323】
ノズル制御論理402は、印刷のためにリンク407を介してシリアルデータをノズルアレーコアに対して送るように構成されている。リンク407は、印字ヘッド425においては、電気コネクタ428である。ノズルアレーコア401についての状態および他の動作情報は、他のリンク408を介して元のノズル制御論理へと通信される。この他のリンク408も電気コネクタ428上に設けられている。
【0324】
図5および図6には、ノズルアレーコア401が更に詳細に示されている。図5において分かるように、ノズルアレーコアは、複数のノズル列501から成るアレー(配列)を備える。アレーは、ファイア(発射)/セレクト(選択)シフトレジスタ502と、最大で6個のカラーチャンネルとを備えて有する。各カラーチャンネルは、対応するドットシフトレジスタ503によって表わされている。
【0325】
図6に示されるように、ファイア/セレクトシフトレジスタ502は、フォワードパスファイアシフトレジスタ600と、リバースパスファイアシフトレジスタ601と、セレクトシフトレジスタ602とを有する。各ドットシフトレジスタ503は、奇数ドットシフトレジスタ603と、偶数ドットシフトレジスタ604とを有する。奇数および偶数ドットシフトレジスタ603,604は、データが奇数シフトレジスタ603を介して一方向で記録(クロック送信)された後に偶数シフトレジスタ604を介して逆方向で記録(クロック送信)されるように一端が接続されている。最後の偶数ドットシフトレジスタを除く全ての出力は、マルチプレクサ605の一方の入力に供給される。マルチプレクサのこの入力は、製造後の試験中に信号(同時再スキャン)により選択される。通常の動作において、同時再スキャン信号は、マルチプレクサ605の他方の入力に供給されるドットデータ入力Dot[x]を選択する。これにより、各色におけるDot[x]が対応するドットシフトレジスタ503に対して供給される。
【0326】
ここで、図6を参照しながら、1つの縦列Nについて説明する。図示の実施形態において、縦列Nは、6個のドットシフトレジスタのそれぞれのための奇数データ値606と偶数データ値607とを含む12個のデータ値を有する。また、縦列Nは、フォワードファイアシフトレジスタ600からの奇数ファイア値608と、リバースファイアシフトレジスタ601からの偶数ファイア値609とを有しており、これらの値はマルチプレクサ610に対して入力として供給される。マルチプレクサ610の出力は、セレクトシフトレジスタ602における選択値611によって制御される。選択値がゼロの場合には奇数ファイア値が出力され、選択値が1の場合には偶数ファイア値が出力される。
【0327】
奇数データ値606および偶数データ値607はそれぞれ、対応する奇数ドットラッチ612および偶数ドットラッチ613に対してそれぞれ入力として与えられる。
【0328】
各ドットラッチおよびその関連するデータ値は、単位セル614等の単位セルを形成する。図7には単位セルが更に詳細に示されている。ドットラッチ612は、奇数ドットシフトレジスタ603の素子を形成するD型フリップフロップ614によって保持されるデータ値606の出力を受け入れるD型フリップフロップである。フリップフロップ614へのデータ入力は、奇数ドットシフトレジスタにおける前の素子の出力から与えられる(考慮中の素子がシフトレジスタの最初の素子でない場合;その場合、その入力はDot[x]値である)。データは、LsyncLによって与えられたマイナスパルスの受信時に、フリップフロップ614の出力からラッチ612へと記録(クロック送信)される。
【0329】
ラッチ612の出力は、3−入力ANDゲート615への入力のうちの1つとして与えられる。ANDゲート615への他の入力は、Fr信号(マルチプレクサ610の出力からの信号)およびパルスプロファイル信号Prである。ノズルの発射時間は、パルスプロファイル信号Prによって制御されるとともに、例えば低バッテリ(バッテリ電源式の実施形態において)に起因して生じる低電圧状態を考慮するように延ばすことができる。これは、ノズル発射時に比較的一貫性のあるインク量が各ノズルから効率的に噴射されることを確保するためである。前述した実施形態において、プロファイル信号Prは、各ドットシフトレジスタにおいて同じであり、これにより、複雑さ、コスト、性能のバランスがとられる。しかしながら、他の実施形態においては、Pr信号を全体的に適用することができ(すなわち、Pr信号が全てのノズルにおいて同一である)、あるいは、Pr信号を各単位セルまたは各ノズルに対して個々に合わせることができる。
【0330】
データがラッチ612にロードされると、ファイア(発射)イネーブルFr信号およびパルスプロファイルPr信号がANDゲート615に加えられ、これにより、ノズルがトリガされて、論理1を含むラッチ612毎にインクドットが噴射される。
【0331】
各ノズルチャンネルのための信号は、以下の表で要約する。
【表4】


図7に示されるように、ファイア(発射)信号Frは対角的にルーティング(経路指定)され、これにより、現在の縦列内の1つの色の発射、次の縦列内の次の色の発射等が可能になる。これは、時間遅延方式で6個の縦列にわたって現在の要求を広げることにより、現在の要求を平均化する。
【0332】
ドットラッチおよび様々なシフトレジスタを形成するラッチは、この実施形態では完全に静的であり、CMOSを基本としている。ラッチのデザインおよび構成は、集積回路技術の当業者に周知であり、そのため、この文書では詳細に説明しない。
【0333】
組み合わされた印字ヘッドICは、各色毎に13824個のノズルを有する印字ヘッドを形成する。したがって、印字ヘッドIC425,426の長さが等しい場合、各印字ヘッドICは各色毎に6912個のノズルを有する。各ノズルをサポートする回路は同じであるが、MEMSノズルの物理的な位置合わせに起因してノズルのペアリングが起こる。すなわち、奇数ノズルおよび偶数ノズルは実際には同じ水平ライン上にない。
【0334】
印字ヘッドICの全長に沿って配置されたパッドを介して電力およびグランドが与えられる。パッドは、前述したように導電接着剤を使用してバスバー427に対して接続される。
【0335】
印字ヘッドノズルおよびアクチェータ
ここで、図46〜図55を参照しながら、ノズルと対応するアクチェータとを備える好ましい印字ヘッドノズル構成について説明する。図47は、シリコン基板8015上に形成されたノズル構造801のアレー(配列)を示している。ノズル構造は同一であるが、好ましい実施形態においては、異なるカラーインクおよび定着剤が異なるノズル構造に対して供給される。なお、ノズル構造801の複数の横列は互いに千鳥状に配置されており、これにより、印刷中におけるインクドットの間隔を、ノズルの1つの横列を用いて可能な間隔よりも近づけることができる。また、複数の横列により、冗長性を得ることができ(必要に応じて)、これにより、ノズル1個当りの故障率を所定の割合に留めることができる。
【0336】
各ノズル構造801は集積回路組立技術の結果(産物)である。特に、ノズル構造801はマイクロ電気機械システム(MEMS)を形成する。
【0337】
明確にするため、また、説明を簡単にするため、図46〜図54を参照しながら、1つのノズル構造801の構成および動作について説明する。
【0338】
各インクジェット印字ヘッドチップ425,426は、シリコンウエハ基板8015を含んで有する。シリコンウエハ基板8015上には0.35ミクロン1P4M12ボルトCMOS超小型演算処理回路が位置されている。
【0339】
ウエア基板8015上には二酸化珪素(あるいはガラス)層8017が位置されている。二酸化珪素層8017はCMOS誘電体層を形成している。CMOS最上位金属は、二酸化珪素層8017上に配置された一対の位置合わせされたアルミニウム電極接点層8030を形成する。略円形断面(平面図において)を有するインクジェットチャンネル8014を形成するために、シリコンウエハ基板8015および二酸化珪素層8017の両方がエッチングされる。インクジェットチャンネル8014の周囲には、CMOS金属1、CMOS金属2/3、CMOS最上位金属から成るアルミニウム拡散バリア8028が二酸化珪素層8017内に位置されている。拡散バリア8028は、駆動回路層8017のCMOS酸化物層を通じたヒドロキシルイオンの拡散を抑制するのに役立つ。
【0340】
アルミニウム接点層8030および二酸化珪素層8017上にわたって、シリコンナイトライド層の形態を成す不活性層8031が位置されている。接点層8030上に位置される不活性層8031の各部分には、接点803にアクセスするための開口8032が形成されている。
【0341】
ノズル構造801は、平面図で円形を成すノズルリム804で終端する環状ノズル壁8033によって形成されるノズルチャンバ8029を含んで有する。インクジェットチャンネル8014はノズルチャンバ8029と流体連通している。ノズル壁の下端には、移動シールリップ8040を有する移動リム8010が配置されている。包囲壁8038は、可動ノズルを取り囲んでいるとともに、静止シールリップ8039を有する。静止シールリップ8039は、ノズルが図46に示されるように静止している時に移動リム8010に隣接する。静止シールリップ8039と移動シールリップ8040との間で捕捉されるインクの表面張力によって流体シール8011が形成されている。これにより、包囲壁8038とノズル壁8033との間での低抵抗結合を行いつつ、チャンバからのインクの漏れが防止される。
【0342】
図47に最も良く示されるように、ノズルリム804の周囲の天井部8034には、径方向に延びる複数の凹部8035が形成されている。凹部8035は、インクがノズルリム804を通り過ぎて逃げた結果としての径方向インク流を収容するのに役立つ。
【0343】
ノズル壁8033は、シリコンナイトライド層8031に取り付けられたベース8037を有する略U字形状の形態を成すキャリア8036に装着されたレバー構造の一部を形成する。
【0344】
また、レバー構造は、ノズル壁から延びるレバーアーム8018を有するとともに、横方向補強ビーム8022を組み込んでいる。レバーアーム8018は、受動ビーム806の対に対して取り付けられている。図49および図54に最も良く示されるように、受動ビーム806は、窒化チタン(TiN)によって形成されるとともに、ノズル構造の両側に位置されている。受動ビーム806の他端はキャリア8036に取り付けられている。
【0345】
また、レバーアーム8018は、TiNによって形成されたアクチュエータビーム807に取り付けられている。なお、アクチュエータビームに対するこの取り付けは、小さいが受動ビーム806に取り付けられるよりも高い重大な距離の点で行われる。
【0346】
図49および図52に最も良く示されるように、アクチュエータビーム807は、平面図で略U字形状を成しており、電極809と反対側の電極8041との間で電流経路を形成する。各電極809,8041は、接点層8030の対応する点に対して電気的に接続されている(図46および図51に示されている)。アクチュエータビームは、アンカー808に対して接点809を介して電気的に接続されるとともに機械的に固定されている。アンカー808は、ノズル構造が動作中の時にアクチュエータビーム807の図46〜図48の左側への動きを抑制するように構成されている。
【0347】
アクチュエータビーム807のTiNは、導電性を有するが、電流が電極809,8041間を流れる時に自己発熱する十分に高い電気抵抗を有する。電流は受動ビーム806を通じて流れないため、受動ビームは膨張しない。
【0348】
使用時、静止状態のデバイスには、表面張力の影響下でメニスカス(半月)803を形成するインク8013(図46)が満たされる。インクは、メニスカスによってチャンバ8029内に保持され、幾つかの他の物理的な影響がなければ殆ど漏れ出ることがない。
【0349】
図47に示されるように、ノズルからインクを噴射するため、接点809,8014間に電流が流される。この電流はアクチュエータビーム807を通じて流れる。ビーム807の抵抗に起因する自己発熱により、ビームが膨張する。アクチュエータビーム807の寸法および構成は、図46〜図48に関して水平方向の拡張の大部分を意味している。拡張はアンカー808によって左側に制約されるため、レバーアーム8018に隣接するアンカービーム807の端部は右側に推進される。
【0350】
受動ビーム806の相対的な水平方向の不撓性は、受動ビームがレバーアーム8018に対して水平方向に大きく移動できないようにする。しかしながら、レバーアームに対する受動ビームおよびアクチュエータビームの取り付け点各々の相対的な変位は、レバーアーム8018をほぼ下方に移動させるねじれ動作を引き起こす。この動作は、事実上、旋回動作またはヒンジ動作である。しかしながら、真の旋回点が存在しないことにより、回転は、受動ビーム806の曲げにより規定される旋回領域を中心とする。
【0351】
レバーアーム8018の下向きの動き(および僅かな回転)は、受動ビーム806からのノズル壁8033の距離によって増幅される。ノズル壁および天井部の下向きの動きはチャンバ8029内で圧力の増大を引き起こし、それにより、メニスカスが図47に示されるように膨らむ。なお、インクの表面張力により、流体シール8011は、インクを漏出させることなく、この動きによって引き延ばされる。
【0352】
図48に示されるように、適切な時間に、駆動電流が停止され、アクチュエータビーム807が急速に冷えて収縮する。この収縮により、レバーアームがその静止位置へと戻り始め、それにより、チャンバ8029内の圧力が減少する。膨らんだインクの弾みとその本来のの表面張力との相互作用、および、ノズルチャンバ8029の上向きの動きによって引き起こされる負圧により、細くて最終的に弾発性を持った膨らんだメニスカスは、隣接する印刷媒体と接触するまで上方へと続くインク滴802を形成する。
【0353】
インク滴802が分離した直後、メニスカスは、図48に示される凹部形状を形成する。表面張力により、チャンバ8029内の圧力は、インクが入口8014を通じて上方に吸込まれるまで比較的低く保たれ、それにより、ノズル構造およびインクが図48に示される静止状態に戻る。
【0354】
図49に最も良く示されるように、ノズル構造は、製造後および印字ヘッドが取り付けられた後に定期的に使用できる試験機構も組み込んでいる。この試験機構は、試験回路(図示せず)に接続される一対の接点8020を含んで有する。レバーアーム8018から延びるフィンガ8043上にはブリッジ接点8019が設けられている。ブリッジ接点8019は受動アーム806の反対側にあるため、ノズルの作動により、ブリッジ接点が上方に移動して接点8020と接触する。試験回路は、上記作動によって接点8019,8020により形成される回路がこのように閉じることを確認する。回路が適切に閉じた場合、一般的に、ノズルが作動していると見なすことができる。
【0355】
統合プリンタを有するフラットパネルディスプレイデバイス
本発明の好ましい実施形態が図8〜図25に示されている。特に図8〜図15を参照すると、フラットパネルディスプレイユニット141は、スタンド143により支持されたフラットパネルディスプレイ142を含んで有する。本発明は、主に、フラットパネルディスプレイの対角線に沿って測定されたフラットパネルディスプレイの視認可能サイズが40cmを超えるフラットパネルディスプレイに適用される。スタンド143は、アーム145を支持するベース部144を有する。アーム145には、ディスプレイ142のためのハウジング146がヒンジ接続されている。ディスプレイユニット141には、コントラスト、輝度、色温度等の表示機能を制御するための様々な制御ボタン148が設けられている。
【0356】
ディスプレイユニット141は、図8〜図32に示される好ましい実施形態において1枚の標準的なA4またはUSレター用紙(便箋)149を受け入れるページ幅プリンタ(後述する)を組み込んでいる。湾曲した用紙ガイド150により、プリンタから排出される用紙は、図9および図12に最も良く示されるように、ディスプレイユニット141のベース144から離れるように方向付けられる。
【0357】
ディスプレイユニット141を備えるサブコンポーネントが図16に分解図で示されている。装着プレート151は、アーム145に対してヒンジ装着されているとともに、プラスチック材料によって形成されたリヤカバー成形品152に対して取り付けられている。カバー成形品は、空気の対流によってディスプレイユニット141内の電子回路を冷却できるように穿孔が設けられている。
【0358】
金属無線周波数妨害・電磁妨害(RFI/EMI)シールド153は、リヤカバー成形品152の凹部側に嵌め込まれている。シールド153は、回路によって生成され且つディスプレイユニット141から送られる任意の放射線を減少しつつ、様々な回路素子を外部放射線から仕切る。シールド153は、回路の通気を可能にする冷却穴を有するケージの形態を成している。更なるシールド154が印字ヘッドをカバーしている(図23に関して後述する)。
【0359】
図19〜図21に最も良く示されるように、プリンタを構成する様々な電子的、機械的、電磁的な構成要素が、相互に接続されたプリント回路基板(PCB)155上に実装されている。PCB155は、印字ヘッドPCB156と、アナログ変換器PCB157と、バックライトインバータPCB158と、電源ユニット(PSU)159とを含む。PSU159は、適切な電圧および電流の電力を、配線160を介して様々な他のPCBに対して供給する。
【0360】
図22を参照すると、印字ヘッドPCBは、プリントエンジンアセンブリ161の一部を形成している。また、プリントエンジンアセンブリ161は、給紙ローラ162と、用紙が印字ヘッドを通り過ぎて供給される時に用紙を支持するためのプラテン163と、印字ヘッドに対して圧縮空気を供給するためのエアポンプ164と、プリントエンジンPCB上のプリントエンジンチップからのデータを印字ヘッドに対して供給するためのフレキシブルコネクタ147と、インク供給バス165と、プリントエンジンコントローラ(SoPEC)チップ166とを有する。給紙ローラ162は、用紙駆動モータ197および駆動アセンブリ198によって駆動される。
【0361】
また、図23に示されるように(図中、明確にするため、プラテンおよび供給ローラは除かれている)、プリントエンジンアセンブリ161は、様々な構成部品を装着するための支持メタルワーク167と、給電リード線169から印字ヘッドへ電力を供給するための銅バスバー168と、フレキシブル用紙ガイドフィンガ170と有する。インクチャンネル成形品171は、インク供給バス165からのインクの経路を定める。また、インク供給バス165は、インクカートリッジ(後述する)とプリントエンジンアセンブリとの間の通信を可能にする電気接点173を有する。なお、本実施形態は、この文書で先に説明したように、ページ幅印字ヘッドを協働して形成する長さが等しい2つの印字ヘッドセグメント174,175を有する。
【0362】
再び図16を参照すると、用紙をディスプレイの後側および下方の印字ヘッドへ案内するために、金属用紙シュート176が設けられている。プラスチック前面カバー成形品178によって取り囲まれて保護されるディスプレイ142を支持するために、金属シャーシ177が設けられている。メニューPCB179は、メニューボタン148および対応する状態LEDを保持する。
【0363】
図10に最も良く示されるように、ディスプレイユニット141には、コンセント(主電源)コード180および対応するコンセントプラグ181を介して電力が供給される。コンセントプラグ181はコンセントソケット182内に挿入される。なお、コンセントソケット182は、コンセントプラグ181が除去された状態で図17に示されている。コンセントソケット182は、PSU159に対して配線接続されている。
【0364】
ビデオ入力ケーブル183および対応するビデオプラグ184は、コンピュータからビデオデータを供給する。ビデオプラグ184はビデオソケット185内に挿入される。なお、ビデオソケット185は、明確のためにビデオプラグ184が除去された状態で図17に示されている。
【0365】
データケーブル186および対応するデータプラグ187により、USB2リンクの形態を成すデータ接続が行われる。プラグ187はUSB2規格対応のデータソケット188内に挿入される。なお、データソケット188は、明確のためにデータプラグ187が除去された状態で図17に示されている。
【0366】
図21に示されるように、プリンタの動作のために必要な様々なインクを収容するインクカートリッジ189は、後部成形品152中に形成された開口190(図16)を介してインク供給バス165に係脱自在に係合する。カートリッジは、締まりばめによって所定の位置に保持されることが好ましいが、他の実施形態では、クリップ等の積極的な保持機構を設けることもできる。図21に最も良く示されるように、インク供給バス165は、カートリッジに形成された対応する流体出力部(図示せず)と係合する複数の流体ポート191を有する。図示の実施形態において、各流体ポート191は、対応する流体出力部のシール(図示せず)を突き通す中空ニードル192を有する。シールは、脆弱な膜を有する環状の弾性シール、または、カートリッジ189が動作位置に挿入される際にニードル192の周囲を自己密封する単なる脆弱な膜であってもよい。
【0367】
カートリッジ189は、プリンタと共に使用される際に必要なインクを収容している。カラーインクの様々な可能な組み合わせ(CMY)、ブラックインク、赤外線インク、定着剤については、この文書の他の箇所で説明する。また、カートリッジ189は、インクレベル残量(好ましくは、基本的にインク毎に)、カートリッジ内に収容されたインクのタイプ、カートリッジがプリンタの要求に準拠することを確保するためのセキュリティデータ、挿入された特定のカートリッジに基づいてプリンタの動作のために役立ち得る任意の他のデータ等のSoPECチップ166によってアクセス可能な情報を記憶するように構成されたQA(「質問応答」)チップを含んで有する。QAチップは、インク供給バス165の縁部で電気接点173と動作可能に係合する一組の接点(図示せず)に対して電気的に接続されている。電気接点により、必要に応じてカートリッジ189のQAチップから情報を読み取ることができる。これは、カートリッジが最初に挿入される時に可能であり、また、その後定期的に可能となる。好ましい実施形態において、SoPECチップ166は、元のカートリッジに書き込むこともできる。一般的に、これは、使用されたインクの量を決定し、その後、カートリッジのQAチップを更新することを含む。
【0368】
他の図に示されていないディスプレイユニット141の多くの他の要素が図44に示されている。なお、フラットパネルディスプレイ142は、薄膜トランジスタ(TFT)液晶ディスプレイ(LCD)であることが好ましい。しかしながら、フラットパネルディスプレイ142で使用される特殊な技術が本発明にとって重大ではないことは言うまでもない。したがって、フラットパネルディスプレイ142は、有機発光ダイオード(OLED)、電界放射ディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)技術を使用するタイプを含む任意の他のタイプであってもよい。
【0369】
図44に示されるように、ディスプレイユニットは、アナログ変換器PCB157上に配置された画像プロセッサ195によって入力信号が供給される横列ドライバ193および縦列ドライバ194を含んで有する。
【0370】
画像プロセッサは、ビデオソケット185を介してパーソナルコンピュータ(図示せず)から表示データを受ける。蛍光バックライトインバータPCB158は蛍光バックライト196を駆動する。
【0371】
USB入力188(図17)は、USB2プロトコルにしたがって、データをSoPECチップ166に供給する。また、画像プロセッサ195は、後述するように、SoPECチップ166に対してデータを供給することもできる。
【0372】
ここで、図44を参照しながら、ディスプレイユニットの動作について説明する。表示データは、パーソナルコンピュータまたは他の適当なビデオデータソースからビデオ入力ソケット185を介して受けられる。表示データは画像プロセッサ195に対して供給され、画像プロセッサ195は、表示データを処理してこれを横列ドライバ193および縦列ドライバ194への供給に適したフォーマットに変換する。これらは、フラットパネルディスプレイ142上に画像を表示するために必要な様々なTFTを駆動する。蛍光バックライト196は、TFTの後側から照明を行うことにより、表示される画像の視認性を高める。制御装置148を介して、コントラスト、輝度、解像度等の様々な表示設定をユーザにより変更することができる。
【0373】
USB入力ソケット188は、図1のパーソナルコンピュータ102等の接続されたパーソナルコンピュータからUSBフォーマットされたデータを受け入れる。このデータは、ネットワーク接続または任意の他のデータ通信リンク等の任意の他の適当なソースからもたらされてもよいことは言うまでもない。
【0374】
受信時、データは、内部USBリンクを介して印字ヘッドPCB156およびSoPECチップ166へ送られる。データは、図2に関して説明したハードウェア232を使用して、図1に示されるステップにしたがって解凍されてフォーマットされる。フォーマットされたデータは、SoPECチップ166からメムジェット印字ヘッド174,175へと送られる。その後、データは、印字ヘッドを通り過ぎて駆動されると、用紙上に印字される。
【0375】
好ましい実施形態においては、現在表示された画像のプリントアウトを生成するために、印刷ボタン200(図8および図9)を使用することができる。これにより、マウス、キーボード、または、パーソナルコンピュータ102に関連付けられた他の制御装置を使用することなく、スクリーンのプリントアウトを得ることができる。
【0376】
本発明は、従来技術を超える多くの利点を有する。プリンタとフラットパネルディスプレイとの組み合わせにより、別個のディスプレイ・プリンタ組み合わせと比べて、かなりの大きさの空間を節約できる。好ましい実施形態において、印刷された媒体は、大部分が非常に大きくてユーザの前に直接に配置することができない従来のプリンタの場合とは異なり、ユーザの前に排出される。
【0377】
前述した特に好ましい実施形態においては、プリンタのページ幅特性およびそのインクジェット・レーザプリンタと比べて比較的コンパクトな寸法のそれぞれにより、フラットパネルディスプレイのケーシングサイズを実質的に増大させることなく、高品質な印刷を行うことができる。フラットパネルディスプレイの主要な利点がそのコンパクトさであることを考えると、これが好ましい実施形態の主要な特徴であると見なすことができる。ページ幅印字ヘッドを用いると、往復インクジェット印字ヘッドを用いた場合ほど振動が生じず、そのため、印刷しながらユーザがディスプレイを見る場合の画像が更に安定する。
【0378】
本発明の他の実施形態が図26に示されている。この図において、同様の参照符号は、図8〜図25の実施形態に関して説明した特徴に対応する特徴を示している。図26の実施形態は、一対の印字ヘッド304,305を含む複合プリンタである。これらの印字ヘッドは、単一印字ヘッドと同じ構成を備えて有することが好ましく、各印字ヘッドは、2つの印字ヘッドセグメントを有する。好ましい実施形態において、各印字ヘッド304,305は、それ自体の対応するSoPECデバイスを有する。
【0379】
動作時、図26の実施形態は、用紙149が印字ヘッド304,305間に供給される際に用紙149の両側に印刷する。
【0380】
更なる実施形態が図27および図28に示されている。この実施形態において、同様の参照符号は、図8〜図25の実施形態に関して説明した特徴に対応する特徴を示している。この実施形態はマルチシートフィーダ312を有しており、このマルチシートフィーダ312により1枚のシートを一度に用紙の積層体から抜き出して印字ヘッドを通過して供給することができる。フィーダ312は、図28に最も良く示されており、用紙の積層体203を所定位置に保持する用紙ストッパ205を有する。積層体203の好ましい収容量(枚数)は約50シートであるが、他の収容量を使用することもできる。用紙ストッパ205の上端にわたってフレキシブルシム206が延びており、このシムはピックアップローラ204の下側に隣接する縁部で終端している。ピックアップローラ204は、断面が略円形であるが、平坦部313を有する。
【0381】
使用時、用紙積層体203は、用紙ストッパ205によって支持されたフレキシブルシム206上に載置されるようにロードされる。ピックアップローラ204は、平坦部313(図28)が積層体中の最も近い用紙片と位置合わせされるように回転可能に位置決めされる。その後、ピックアップローラ204は、円形部が用紙片と係合するまで時計周り(図28に対して)に回転される。この回転により、用紙とローラとの間の摩擦が増大し、用紙に下向きの力が発生する。フレキシブルシム206により、1枚の用紙が積層体203から分離されて供給ローラ162に向けて下方に押し出される。用紙が供給ローラと係合すると、平坦部が図28に示される元の位置まで回転し、これにより、ピックアップローラと用紙との間の摩擦が減少する。そのため、供給ローラは、印字ヘッドを通り過ぎて用紙を押し出すことができる。
【0382】
1枚のシートを積層体から抜き出してそれを印刷のために給紙する任意の他の既知の用紙供給機構を使用できることは言うまでもない。また、マルチシート供給機構と共に、図26に示されるような複合印字ヘッド構造も使用できることは言うまでもない。
【0383】
他の実施形態が図29に示されている。この実施形態では、ディスプレイユニットのベース部144にソケット182,185,188が位置されている。これによれば、ケーブルを後部成形品までずっと経路を付ける必要がないため、ケーブルのすっきりとした構造が可能になる。むしろ、内部配線は、ソケットからア−ム145の内部を介して関連する構成要素へと電力およびデータを引き出す。
【0384】
図30は他の実施形態を示している。この実施形態において、ベース部144はデータハブとしての機能を果たす。ベース部144の回路(図示せず)により、ソケット188により使用可能なUSB接続は、ハブコネクタ207を介してデータを他のデバイスとの間で送受信することができる。これにより、ディスプレイユニットが接続されるパーソナルコンピュータのポートやソケットにアクセスする必要なく、ネットワークから周辺デバイスへと至るどのようなものもベース部144を介して接続することができる。これは、パーソナルコンピュータのポートおよびソケットが多くの場合に比較的アクセスし難い場所に位置されることを考えると、有益となり得る。多くの場合、コンピュータデバイス自体は、机の下側などといった不適当な場所に位置され、そのため、従来技術でデータ接続を行うというこの不都合を生ぜしめる可能性がある。
【0385】
図31に示される更に他の実施形態において、インクバス165は、インクカートリッジ189が装着プレート151上に配置されるように位置決めされる。
【0386】
図32は本発明の他の実施形態を示している。この実施形態において、インクカートリッジ189は、ディスプレイユニットのベース部144に位置されている。この場合、アーム145は、カートリッジ189からプリンタへインクを供給するためのインク管路も含んで有する。ある場合においては、アーム145の管路を通じて上方へインクを押し出すために、ある形式のポンプまたは他の加圧装置を設ける必要がある場合もある。
【0387】
ワンタッチプリントボタン
パーソナルコンピュータ(PC)に取り付けられたデスクトッププリンタは、通常、「印刷」ボタンを備えており、このボタンを押すと、介在するプリントダイアログなくして、PCのアクティブWindows(登録商標)アプリケーションがその全体のアクティブドキュメントをプリンタに印刷する。
【0388】
このテーマにおける変形として、プリンタがフラットパネルディスプレイ(FPD)に組み込まれる場合には、印刷ボタンがディスプレイに組み込まれてもよい。
【0389】
アクティブアプリケーションとは、そのウインドウが最上であり且つユーザが現在に主としてやりとりしているアプリケーションのことである。アクティブドキュメントとは、アクティブアプリケーションの最上ウインドウに表示されたドキュメントのことである。
【0390】
印刷ボタンがプリンタに組み込まれる場合、ボタンがそのプリンタに対して印刷し始めることが重要である。印刷ボタンがディスプレイに組み込まれる場合には、インパネルプリンタとなるように構成されてもされなくてもよい規定のプリンタに印刷し始めることが妥当である。
【0391】
ウインドウズ印刷背景
マイクロソフトWindowsにおいては、そのアクティブドキュメントを規定のあるいは指定されたプリンタに対して印刷するようにアクティブアプリケーションに対してプログラムで指示する1つの標準的な方法は存在しない。しかしながら、アプリケーションタイプの殆どのものをカバーする利用できる幾つかの機構が存在する。ここでは検討しないが、他のオペレーションシステムや、アップルMacOS、UNIX(登録商標)、X−Windows、Linux等を含むウインドウ機能システムの下では、匹敵する機構が存在する。当業者であれば分かるように、本発明が任意の特定のハードウェア、オペレーティングシステムまたはソフトウェアコンビネーションと共に使用されることに限定されない。
【0392】
印刷ユーザインタフェース
殆どのマイクロソフトWindowsアプリケーションは、従来の問題として、極めて標準的な印刷ユーザインタフェースを提供する。これは、(a)印刷ダイアログを表示して現在のドキュメントを印刷する、通常において2つのキーボードシーケンスALT,F,PおよびCTRL+Pを介してアクセス可能なファイルメニュー上の印刷オプションと、(b)印刷ダイアログを表示することなく現在のドキュメントを規定のプリンタに対して印刷するツールバー上の印刷プロトコル(プリンタアイコンとして示される)とから成る。ダイアログがないダイレクトプリントは、標準的なキーボードショートカットを有していない。
【0393】
アクティブアプリケーションがこのようにしてキーボードシーケンスを受け入れる場合、クライアントアプリケーションは、適切なキーボードイベント(Keybd_eventまたはSendInput SDK機能を使用して)を待ち行列(キュー)に入れることによりあるいは適切なキーボードメッセージ(AttachThreadInput、GetFocus、PostMessage SDKl機能を使用して)を待ち行列(キュー)に入れることにより印刷するようにキーボードシーケンスに対して指示することができる。
【0394】
ダイレクトプリントは、キャリッジリターンをキーボードシーケンスに付加することによりシミュレートでき、これにより、更なるユーザ入力なくして、印刷ダイアログを完了させることができる。
【0395】
オートメーション
ワードやエクセル等のマクロソフトオフィスアプリケーションを含む幾つかのWindowsアプリケーションは、これを別個のアプリケーションによって制御できるオートメーションインタフェース(以前は、OLEオートメーションとして知られていた)を与える。例えば、ワード(多くの他のマイクロソフトアプリケーションと同様に)は、直接にドキュメントを印刷するためにアクティブドキュメント上で呼び出すことができるプリントアウト方法を与える。クライアントアプリケーションは、オープンワードドキュメントを発見してそれをこのようにして印刷することができる。クライアントアプリケーションは、プリントアウト方法を呼び出す前にプリンタの名前をワードのアクティブプリンタ属性に割り当てることにより、特定のプリンタを指定することができる。
【0396】
オフィスアプリケーション等のオートメーションサーバは、実行オブジェクトテーブル(ROT)中のそれ自体の実行インスタンスを登録する。マルチインスタンスアプリケーション(例えばエクセルおよびワードの幾つかのバージョン)は、ROT中の1つのアプリケーションエントリだけを展開することができる。しかしながら、マルチインスタンスアプリケーションは、一般的に、そのオープンドキュメントのそれぞれを別個にROT中に登録し、それにより、クライアントアプリケーションは、特定のドキュメントに対応するアプリケーションインスタンスを、ROT中のドキュメントのエントリを介して見出すことができる。
【0397】
クライアントアプリケーションは、ROTにわたって繰り返すことができ、対象の各サーバアプリケーションに加えることができ、アプリケーションがフォアグラウンドウインドウに関連付けられるかどうかを確認することができる。サーバアプリケーションがフォアグラウンドウインドウ(GetForegroundWindow SDK機能によって確認される)に関連付けられている場合には、クライアントアプリケーションは、アクティブドキュメントを印刷するためにアプリケーションのプリントアウト方法(あるいは同等の方法)を呼び出すことができる。
【0398】
シングルインスタンスアプリケーション(PowerPoint(登録商標)等)の場合、クライアントアプリケーションは、ROTエントリを介して直接にサーバアプリケーションに加える。マルチインスタンスアプリケーション(例えばエクセル)の場合、クライアントアプリケーションは、ROT中のドキュメントエントリを介してサーバアプリケーションに加える。
【0399】
WindowsSDKは、ROTへのポインタを得るとともにそれを通じて繰り返す標準的な機能を与える。ROT中のドキュメントエントリおよびアプリケーションエントリは容易に認識される。これは、各エントリがクラス固有のプログラム識別子に関連付けられているからである。例えば、Word(登録商標)アプリケーションは、プログラム識別子“Word.Application.x”(xはアプリケーションバージョンを示している)を有しており、また、ワードドキュメントは、識別子“Word.Document.y”(yはドキュメントバージョンを示している)を有する。ROT中のアプリケーションエントリは、従来、その名前のアプリケーションのクラス識別子を含んでおり、この識別子から、Windowsレジストリを介して、対応するプログラム識別子を得ることができる。ROT中のドキュメントエントリにより、そのプログラム識別子を、ドキュメントの持続性インタフェースに関連付けられたクラス識別子を介して発見することができる。
【0400】
現在のアプリケーションに対してそのアクティブドキュメントを規定のあるいは指定されたプリンタへ印刷するようにプログラムで指示する幾つかの方法が存在するため、また、全てのアプリケーションに最適な1つの方法が存在しないため、現在のアプリケーションのタイプにしたがって現在のアプリケーションに最も適する機構を呼び出すことによる「印刷」ボタンのためのサポートが最も良く行われる(この実施形態において)。その最も簡単な形態において、これは、最初にROT中でアクティブアプリケーションを見つけることを試み、アクティブアプリケーションのアクティブプリンタ特性を設定することにより対象のプリンタを特定し、アクティブアプリケーションのプリントアウト方法を呼び出すことからなる。アクティブアプリケーションがROT中において見つけられない場合、フォールバックは、標準的な印刷呼び出しキーボードシーケンス(すなわち、コントロールキーダウン、Pキーダウン、Pキーアップ、コントロールキーアップ、CRキーダウン、CRキーアップ)を待ち行列(キュー)に入れることから成る。
【0401】
更に高度な実施方法としては、各アプリケーションタイプに最も適する機構、すなわち、オートメーション対キーボードシーケンス、使用するための正確なアプリケーション特性および方法、あるいは、送るための正確なキーボードシーケンスをリストアップするアプリケーションのテーブルが形成される。オートメーションサーバアプリケーションは、そのプログラム識別子によって識別される。一方、従来のアプリケーションは、その名前によって識別される。例えば、ワードは、そのプログラム識別子“Word.Application.x”によって識別されるが、ノートパッドは、その名前“Notepad”によって識別される。フォアグラウンドウインドウを識別し(GetForegroudWindowSDK機能により)且つウインいずれのタイトルから対応するアクティブアプリケーションの名前を抽出する(GetWindowTextSDK機能により)ことは簡単である。
【0402】
「印刷」ボタンは、物理的な一時的スイッチとすることができ、あるいは、タッチセンシティブディスプレイ等のプリンタ(またはFPD)上の他のインタフェースによってシミュレートすることもできる。いずれにせよ、ユーザが印刷ボタンを押すと、イベント(事象)は、前述したように対応する印刷機能を呼び出すPC上のバックグラウンドアプリケーションへ中継される。バックグラウンドアプリケーションは、既に実行していても良く、すなわち、イベントを待っていても良く、あるいは、「印刷」ボタンを押すというユーザの行為により起動することができる。ボタン操作イベントは、プリンタの通信インタフェースおよびそのプリンタドライバを介して、プリンタの制御ソフトウェアによって中継することができ、それから、バックグラウンドアプリケーションへと送られる。
【0403】
あるいは、ボタンイベントは、それ自体の通信インタフェースおよびドライバによって中継することができる。この場合、ドライバおよびバックグランドアプリケーションは全く同一であってもよい。例えば、USBバス上の別個のユニバーサルシリアルバス(USB)デバイスの形態で印刷ボタンを設けることができるが、印刷ボタンがプリンタ(またはFPD)とPCとの間の物理的なUSB接続を共有してもよい。
【0404】
好ましい実施形態において、バックグラウンドアプリケーションは、複数のデバイスの「印刷」ボタンを扱うことができる。複数のボタンを区別できるようにするため、この実施形態の各ボタンイベントは、その発生ボタンを独自に識別する。イベントは、ボタンが組み込まれたプリンタに関連付けられた固有の識別子を含んでいても良く、あるいは、ボタンに取り付けられた不揮発性の記憶装置から検索されるボタン自体に関連付けられる固有の識別子を含んでいてもよい。
【0405】
アクティブサーバアプリケーションのアクティブプリンタ特性によって対象のプリンタを選択できる場合。バックグラウンドアプリケーションは、いずれのプリンタ名を特定すべきかを知っていなければならない。バックグラウンドアプリケーションがその担っている特定の「印刷」ボタンに関連付けられたプリンタの名前を知ることは困難な場合もあるため、ボタンの固有の識別子によりインデックスが付された各ボタンに対してプリンタをユーザによって関連付けることができるようにすることは有益である。関連付けられたプリンタを有していないボタンが押されると、バックグラウンドアプリケーションは、幾つのプリンタがPC上に設定されているかを決定することができる。1つのプリンタしか存在しない場合には、プリンタを特定する必要がないため、アプリケーションはプリンタを特定する必要がない。幾つかのプリンタが存在する場合には、アプリケーションは、1つを選択するようにユーザに促すことができ、選択されたプリンタとボタンとの間の関連性を記録することができる。バックグラウンドアプリケーションがEnumPrintersSDK機能を使用して利用可能なプリンタを列挙することは簡単である。
【0406】
本発明の様々な例示的な非制限的態様は、以下の番号付けされた段落に示されている。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラットパネルディスプレイと、
用紙に印刷を行うための印字ヘッドを含むプリンタと、
マルチシート用紙ホルダと、
前記用紙ホルダ内の用紙から1枚の用紙シートを分離して印字ヘッドへ供給するように構成された用紙シート分離器と、
備える印刷表示デバイス。
【請求項2】
印刷表示デバイスの対角線に沿って測定された印刷表示デバイスの視認可能サイズが40cmを超えている、請求項1に記載の印刷表示デバイス。
【請求項3】
前記プリンタが少なくとも2つの印字ヘッドを含み、前記印字ヘッドが、印刷を行う印刷媒体の供給経路の両側のいずれかに配置され、これにより、印刷媒体の両側に同時に印刷することができる、請求項1に記載の印刷表示デバイス。
【請求項4】
印刷される印刷データおよび表示される表示データをコンピュータシステムから受けるように構成されている、請求項1に記載の印刷表示デバイス。
【請求項5】
前記印刷表示デバイスが、前記コンピュータシステムから印刷データおよび表示データを受けるため、前記印刷表示デバイスに対する前記コンピュータシステムの解除可能な動作接続を可能にするように構成された接続部を含む、請求項4に記載の印刷表示デバイス。
【請求項6】
前記接続部が、少なくとも1つの対応するデータケーブルを受け入れるための少なくとも1つのソケットを含む、請求項5に記載の印刷表示デバイス。
【請求項7】
前記接続部が、印刷データと表示データの両方または一方を受けるための無線受信器を含む、請求項5に記載の印刷表示デバイス。
【請求項8】
前記接続部が汎用同期バス(USB)接続部である、請求項5に記載の印刷表示デバイス。
【請求項9】
印刷のために用紙を前記印字ヘッドへ供給するための用紙供給機構を更に含み、前記印字ヘッドが用紙に印刷するように設けられている、請求項1に記載の印刷表示デバイス。
【請求項10】
前記用紙供給機構が、前記フラットパネルディスプレイによって規定される面に対して少なくとも1方向が平行となるように用紙を位置決めするように構成されている、請求項9に記載の印刷表示デバイス。
【請求項11】
前記用紙供給機構が、印刷のために1枚の用紙を一度に受け入れるように構成されている、請求項9または10に記載の印刷表示デバイス。
【請求項12】
前記用紙供給機構が、用紙積層体から1枚の用紙を印字ヘッドへ供給するための用紙分離器を含む、請求項9または10に記載の印刷表示デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【公開番号】特開2009−274453(P2009−274453A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−161151(P2009−161151)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【分割の表示】特願2006−500418(P2006−500418)の分割
【原出願日】平成16年3月17日(2004.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.Linux
【出願人】(303024600)シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド (150)
【Fターム(参考)】