説明

マルチメディア電子メールシステム

【課題】 特殊な装置を設けることなくマルチメディア情報を容易に送受信することができるとともに、宛先が多数の場合でもネットワーク負荷の少ないマルチメディア電子メールを実現することができる。
【解決手段】 送信情報のテキスト情報部分をHTMLプログラム5bとして作成し、マルチメディア情報をWWWサーバ2に格納しておき、HTMLプログラム5bが参照しているWWWサーバ2のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報とテキスト情報のHTMLプログラム5bを含む送信情報を受信側に送信し、受信側のHTML走査表示手段7でHTMLプログラム5bのテキスト情報を書式指定に従って表示し、ディレクトリパスを示すURL情報に基づいてWWWアクセス手段8により通信網10を経由してWWWサーバ2から該当するマルチメディア情報ファイルを読み取ってHTML走査表示手段7に転送するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチメディア電子メールシステムに係り、詳しくは、文字情報、画像情報、音声情報等を組み合せたマルチメディア電子メールシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ通信の普及に伴い、電子メールシステムの利用が広がっているが、多くは文字情報の送受信に限定されており、画像、音声等のマルチメディア情報は、文字情報とは独立したファイルとして送信されているのが一般的である。一方、コンピュータで作動する文書編集プログラム、所謂ワープロソフトでは、文字とイメージ情報を同時に表示でき、かつレイアウトの編集も可能になっており、電子メールシステムは、これらのワープロソフトで作成したものと同様のイメージで送受信できることが待望されている。
【0003】従来、このようなマルチメディア情報を含めたメールシステムを実現するものとして、テキスト・画像・音声ファイルを一個のファイルで統合して送信し、受信側で展開する複合文書管理システムについては、例えば特開平7−73122号公報で報告されたものが挙げられる。また、テキスト・画像・音声を時間的、空間的に同期させて表示するために、各々の情報をオブジェクトとして扱い、各オブジェクトの掲示開始時刻、掲示位置を示す制御情報とともに送信し受信側で制御情報に基づいて提示するマルチメディア電子メールシステムについては、例えば特開平6−77992号公報で報告されたものが挙げられる。また、複数種類のメディアで構成されるオリジナル情報を、そのメディアの再生契機、再生位置毎に部品メールとして分離し、その部品メールの一覧等の情報を有するコントロールメールを組にして電子メールとして構成するマルチメディア情報の電子メール作成装置及びマルチメディア情報転送方法については、例えば特開平6−276222号公報で報告されたものが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来のマルチメディア電子メールシステムでは、何れも送信側と受信側にマルチメディア情報用と文字情報用の独自の装置を対で用意しなければならず、マルチメディア情報用には特殊な送受信装置を設けなければならないため、マルチメディア情報を含むメールの送受信は、その特殊な装置を有するグループ内でしか利用できないという制約があるという問題があった。
【0005】また、従来のマルチメディア電子メールシステムでは、情報量が多くなり易いマルチメディア情報をメールの宛先全てに同時に配送するため、宛先が多数の場合、ネットワーク回線の負荷が高くなるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、特殊な装置を設けることなくマルチメディア情報を容易に送受信することができるとともに、宛先が多数の場合でもネットワーク負荷の少ないマルチメディア電子メールを実現することができるマルチメディア電子メールシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、マルチメディア情報ファイルを格納するWWW(World Wide Web)サーバと、WWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を含む送信情報のテキスト情報部分をHTML(Hyper Text Markup Language)プログラムとして作成するHTML編集手段と、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムを含む送信情報を電子メールとして送信する送信手段とを有するマルチメディア電子メール送信システムと、送信手段から通信網を経由して送信されるHTMLプログラムを含む送信情報を受信する受信手段と、受信手段から転送されるHTMLプログラムを走査して、HTMLプログラムに含まれるテキスト情報をHTMLプログラムで示された書式指定に従って表示するHTML走査表示手段と、HTML走査表示手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報に基づいて、通信網を経由してWWWサーバから該当するマルチメディア情報ファイルを読み取ってHTML走査表示手段に転送するWWWアクセス手段とを有するマルチメディア電子メール受信システムとを備えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、送信手段が、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているWWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加する場合、該ファイル参照パスを示す情報をメールヘッダに付加して送信情報を送信し、マルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加しない場合、メール本文中のファイル参照情報をフルパスに変換して送信情報を送信することを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、送信手段が、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムを走査し、HTMLプログラムが参照しているファイル参照パスを示す情報をフルパスに変換して送信情報を送信することを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段が、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されている場合、メールヘッダからファイル参照パスを示す情報を抽出し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム部分をメールヘッダから抽出したファイル参照パスを示す情報とともにHTML走査表示手段に転送し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段に転送することを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段が、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム部分をHTML走査表示手段に転送し、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段に転送することを特徴とするものである。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項2乃至5の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、HTML編集手段は、送信するHTMLプログラムの前後の少なくとも何れか一方に、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報を配置することを特徴とするものである。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段が、送信手段から送信される送信情報のテキスト情報を走査し、HTMLプログラム部分とHTMLプログラムとは異なる部分を判別し、HTMLプログラム部分のテキスト情報に対しては、WWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報をメールヘッダに付加してHTML走査表示手段に転送し、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報部分は、メールのテキストの状態でHTML走査表示手段に転送することを特徴とするものである。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項2,4乃至6の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、HTML走査表示手段が、受信手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているファイル参照パスがフルパスで指定されていない場合、ファイル参照情報をメールヘッダのファイル参照パスを示す情報と組み合せてフルパスに変換してWWWアクセス手段に転送することを特徴とするものである。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、WWWアクセス手段が、HTML走査表示手段から転送されるマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスに基づいてWWWアクセス手段に付属する参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、参照情報記憶手段から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出してHTML走査表示手段に転送し、参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、通信網を経由してWWWサーバから該当するマルチメディア情報ファイルを読み取って、参照情報記憶手段に格納するとともに、HTML走査表示手段に転送することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1のマルチメディア電子メールシステムの構成を示すブロック図である。図1において、1はメールで送信するHTML(Hyper Text Markup Language)プログラムを作成するHTML編集手段であり、2は要求に応じて画像情報、音声情報等のマルチメディア情報を送信するWWW(World Wide Web)サーバであり、3はHTMLプログラムから参照されているマルチメディア情報ファイルを記憶するディスク装置等のマルチメディア情報記憶手段である。
【0017】4はHTMLプログラムをメールヘッダとともにメールとして送信する送信手段であり、5は送信手段4で作成される送信情報であり、6はメールの受信手段であり、7は受信したメールに含まれるHTMLプログラムを走査し表示するHTML走査表示手段である。
【0018】8はHTMLプログラムから参照されているマルチメディア情報をWWWサーバ2から抽出するWWWアクセス手段であり、9はWWWサーバ2から抽出したマルチメディア情報を格納する参照情報記憶手段であり、10は送信側と受信側を繋ぐ通信網である。
【0019】図2〜4は図1に示すマルチメディア電子メールシステムを実施の形態に則して更に詳細に示した図である。図2〜4において、HTML編集手段1は、送信するHTMLプログラムの作成機能を有する。送信内容にマルチメディア情報が含まれる場合、それらのマルチメディア情報は、WWWサーバ2に付属するマルチメディア情報記憶手段3に、マルチメディア情報ファイルとして格納される。送信内容及びその表示位置に対応して、それらのマルチメディア情報ファイルは、HTML編集手段1で作成するHTMLプログラムから参照される。
【0020】送信手段4は、HTML編集手段1によって作成されたHTMLプログラムをメールで送信する機能を有する。メールの送信情報5は、送信手段4によって作成され、メールヘッダ5a及びHTMLプログラム5bから構成される。受信手段6は、送信手段4から送信される送信情報5を読み取る機能を有する。HTML走査表示手段7は、受信手段6から転送される送信情報5を受け取り、受信メール表示画面7aにマルチメディア情報を含むメールの内容を表示する。
【0021】WWWアクセス手段8は、HTML走査表示手段7から呼び出され、WWWサーバ2に付属するマルチメディア情報記憶手段3のマルチメディア情報ファイルを読み取る機能を有する。参照情報記憶手段9は、WWWアクセス手段8によって読み取られたマルチメディア情報ファイルを格納する。通信網10は、送信手段4で作成した送信情報5の受信手段6への送信及びWWWアクセス手段8とWWWサーバ2の接続に使用される公衆網等の通信手段である。
【0022】次に、図1,2に示すマルチメディア電子メールシステムの動作について説明する。図5は図1,2に示す送信手段の処理フローを示すフローチャート、図6は図1,2に示す送信情報のメールヘッダのURL指定を行うか否かを決定する操作画面の一例を示す図、図7は図1,2に示す受信手段の処理フローを示すフローチャート、図8は図1,2に示すHTML走査表示手段の処理フローを示すフローチャート、図9は図1,2に示すWWWアクセス手段の処理フローを示すフローチャートである。
【0023】HTML編集手段1は、送信情報のテキスト情報部分をHTMLプログラム5bとして作成して、送信手段4に転送する。送信手段4は、送信先の情報等を記述したメールヘッダ5aを作成し(ステップS1)、例えば図6に示す操作画面を用いてメールヘッダ5aへのURL指定が行われると(ステップS2)、HTMLプログラム5bが参照しているマルチメディア情報ファイルの位置を示すために、WWWサーバ2とそれに付属するマルチメディア情報記憶手段3のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパス(ファイル参照パス)をURL情報として、メールヘッダ5aに追加して(ステップS3)、メールを送信する(ステップS5)。
【0024】送信手段4は、送信情報のメールヘッダ5aへのURL指定が行われないと、即ちマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示す情報を送信情報のメールヘッダ5aに付加しない場合(ステップS2)、メール本文中のファイル参照情報をフルパスのURL情報に変換して(ステップS4)、メールを送信する(ステップS5)。
【0025】受信手段6は、受信した送信情報5のメールヘッダ5aをチェックして、メールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されていると(ステップS11)、メールヘッダ5aからそのディレクトリパスを示すURL情報を抽出する(ステップS12)。次いで、受信手段6は、送信情報5の本文から<HTML>と</HTML>で囲まれたHTMLプログラム5b部分を抽出する(ステップS13)。
【0026】一方、受信手段6は、メールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されていないと(ステップS11)、メールヘッダ5aからURL情報を抽出する処理を行わないでステップS13へ進む。
【0027】受信手段6は、送信情報5のメール本文から<HTML>と</HTML>で囲まれたHTMLプログラム5b部分を抽出すると(ステップS14)、抽出したHTMLプログラム5b部分をメールヘッダ5aから抽出したディレクトリパスを示すURL情報とともに、HTML走査表示手段7に転送する(ステップS15)。なお、受信手段は、メールヘッダ5aにURL情報が付加されていない場合、メール本文から抽出したHTMLプログラム部分5bをHTML走査表示手段7に転送する(ステップS15)。
【0028】受信手段6は、メールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出されない場合(ステップS11〜14)、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段7に転送する(ステップS16)。
【0029】HTML走査表示手段7は、受信手段6から転送されたHTMLプログラム5b部分を走査し、HTMLプログラム5bに含まれるテキスト情報をHTMLプログラム5bで指定された書式に従って受信メール表示画面7aに表示する。その際、HTML走査表示手段7は、受信手段6から転送されるHTMLプログラム5bが参照しているディレクトリパスがフルパスで指定されていない場合(ステップS21)、そのファイル参照情報をメールヘッダ5aのディレクトリパスを示すURL情報と組み合せてフルパスURL情報に変換し(ステップS22)、そのフルパスURL情報をWWWアクセス手段8に転送する(ステップS23)。
【0030】WWWアクセス手段8は、HTML走査表示手段7から転送されるHTMLプログラム5bが参照しているマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すフルパスURL情報に基づいて、通信網10を経由してWWWサーバ2から該当するマルチメディア情報ファイルを読み取って、HTML走査表示手段7に転送する。HTML走査表示手段7は、WWWアクセス手段8から転送されたマルチメディア情報ファイルをHTMLプログラム5bで指定される位置に表示する(ステップS24)。
【0031】一方、受信手段6は、送信情報5の本文から<HTML>と</HTML>で囲まれたHTMLプログラム5b部分を抽出しない場合(ステップS14)、送信情報5のメール本文をそのままHTML走査表示手段7に転送する(ステップS16)。HTML走査表示手段7は、転送された本文中のファイル参照情報がフルパスで指定されている場合(ステップS21)、ステップS22の処理を行わないでステップS23へ進む。
【0032】WWWアクセス手段8は、HTML走査表示手段7から転送されるフルパスURL情報によって通信網10を経由してWWWサーバ2に該当するマルチメディア情報ファイルの送信を要求するが、それに先立ち、HTML走査表示手段7から転送されるマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスに基づいてWWWアクセス手段8に付属する参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルが有るか否かを検索し、参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合(ステップS31)、WWWサーバ2にアクセスすることなく、参照情報記憶手段9から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出し(ステップS34)、読み出したマルチメディア情報ファイルをHTML走査表示手段7に転送する(ステップS35)。
【0033】WWWアクセス手段8は、参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合(ステップS31)、通信網10を経由してWWWサーバ2にアクセスして該当するマルチメディア情報ファイルを読み取り(ステップS32)、読み取ったマルチメディア情報ファイルを参照情報記憶手段9に格納するとともに、HTML走査表示手段7に転送する。これにより、WWWアクセス手段8による参照情報記憶手段9への2回目以降の該当するマルチメディア情報ファイルの参照は、通信網10を経由することなく参照情報記憶手段9から読み取ることができる。
【0034】このように、本実施の形態では、送信情報のテキスト情報部分をHTMLプログラム5bとして作成し、画像、音声等のマルチメディア情報をWWWサーバ2に格納しておき、HTMLプログラム5bが参照しているマルチメディア情報ファイルの存在位置を示すWWWサーバ2のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報とテキスト情報のHTMLプログラム5bを含む送信情報を受信側に送信し、受信側のHTML走査表示手段7でHTMLプログラム5bのテキスト情報を文字の大きさ、書体等の書式指定に従って表示し、HTMLプログラム5bが参照しているマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報に基づいてWWWアクセス手段8により通信網10を経由してWWWサーバ2から該当するマルチメディア情報ファイルを読み取ってHTML走査表示手段7に転送するように構成しているため、メール本体にマルチメディア情報を付加して送信情報を受信側に送信することなく、受信側でテキスト情報だけでなくマルチメディア情報を受信して表示することができる。また、従来のような特殊な装置を設けることなくマルチメディア情報を送受信することができるとともに、宛先が多数の場合でも、ネットワーク負荷の少ないマルチメディア電子メールを実現することができる。
【0035】本実施の形態では、送信手段4が、HTML編集手段1から転送されるHTMLプログラムが参照しているWWWサーバ2のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報を送信情報のメールヘッダ5aに付加する場合、そのディレクトリパスを示すURL情報をメールヘッダ5aに付加して送信情報を送信し、マルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報を送信情報のメールヘッダ5aに付加しない場合、メール本文中のファイル参照情報をフルパスに変換して送信情報を送信するように構成したため、受信側でHTMLプログラム5bが参照しているWWWサーバ2のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報を取得することができるとともに、マルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報を送信情報のメールヘッダ5aに付加しない場合、受信側でフルパスに変換されたメール本文中のファイル参照情報を取得することができる。
【0036】本実施の形態では、受信手段6が、送信手段4から送信される送信情報のメールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されている場合、メールヘッダ5aからディレクトリパスを示すURL情報を抽出し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム5b部分をメールヘッダ5aから抽出したディレクトリパスを示すURL情報とともにHTML走査表示手段7に転送し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段7に転送するように構成したため、HTML走査表示手段7は、取得したHTMLプログラム5bのテキスト情報を表示することができるとともに、取得したマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報をWWWアクセス手段8に転送することができ、受信手段6で送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出されない場合、取得したメール本文をそのまま表示することができる。
【0037】本実施の形態では、受信手段6が、送信手段4から送信される送信情報のメールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム5b部分をHTML走査表示手段7に転送し、送信手段4から送信される送信情報のメールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段7に転送するように構成したため、送信情報のメールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出された場合、HTML走査表示手段7は、取得したHTMLプログラム5bのテキスト情報を表示することができ、送信情報のメールヘッダ5aにマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム5b部分が抽出されない場合、取得した送信情報のメール本文をそのまま表示することができる。
【0038】本実施の形態では、HTML走査表示手段7が、受信手段6から転送されるHTMLプログラム5bが参照しているディレクトリパスがフルパスで指定されていない場合、ファイル参照情報をメールヘッダ5aのディレクトリパスを示すURL情報と組み合せてフルパスに変換してWWWアクセス手段8に転送するように構成したため、WWWアクセス手段8は、取得したディレクトリパスを示すURL情報に基づいてWWWサーバ2あるいは参照情報記憶手段9から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出してHTML走査表示手段7に転送することができる。
【0039】本実施の形態では、WWWアクセス手段8が、HTML走査表示手段7から転送されるマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスに基づいてWWWアクセス手段8に付属する参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、参照情報記憶手段9から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出してHTML走査表示手段7に転送し、参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、通信網10を経由してWWWサーバ2から該当するマルチメディア情報ファイルを読み取って参照情報記憶手段9に格納するとともに、HTML走査表示手段7に転送するように構成したため、マルチメディア情報ファイルのディレクトリパスに基づいてWWWアクセス手段8に付属する参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、HTML走査表示手段7は、取得したマルチメディア情報ファイルを表示することができ、該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、参照情報記憶手段9は、格納したマルチメディア情報ファイルを次回の検索用に使用することができ、該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、HTML走査表示手段7は、WWWアクセス手段8を介してWWWサーバ2から取得したマルチメディア情報ファイルを表示することができる。また、参照情報記憶手段9に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、WWWアクセス手段8は、通信網を経由してWWWサーバ2への検索を行わないで済ませることができるため、高速な情報抽出を実現することができる。
【0040】実施の形態2.図10〜12は本発明にかかる実施の形態2のマルチメディア電子メールシステムの構成を示すブロック図である。図10〜12において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示す。本実施の形態において、送信手段4は、HTML編集手段1から転送されるHTMLプログラム5bを走査し、HTMLプログラム5bが参照しているWWWサーバ2のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報をフルパスに変換し、メールヘッダ5aにはURL情報を配置しないで通常のメールとして、フルパス変更後のHTMLプログラム5bを送信する。他の構成要素の動作は、実施の形態1と同様である。
【0041】本実施の形態では、送信するHTMLプログラム5bのファイル参照情報を送信側で予めフルパスに変換してから送信するように構成したため、メールヘッダ5aにディレクトリパスを示すURL情報を付加する必要がなくなり、受信側でHTMLプログラム5bの走査表示を行う時、ディレクトリパスを示すURL情報をフルパスに変換する処理を行うことなく、HTMLプログラム5bを走査表示することができる。
【0042】なお、上記実施の形態1,2では、送信するHTMLプログラム5bの前後にHTMLプログラム5bとは異なるテキスト情報を配置しなかったが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、HTML編集手段1により、送信するHTMLプログラム5bの前後の少なくとも何れか一方に、HTMLプログラム5bとは異なるテキスト情報を配置して作成し、送信手段4に転送するように構成してもよく、この場合、HTMLプログラム5bにより表示される画像、音声用のテキスト情報以外のテキスト情報を表示する場合にも対応することができる。
【0043】HTMLプログラム5bと異なるテキスト情報を配置して行う場合は、受信手段6が、送信手段4から送信される送信情報のテキスト情報を走査し、HTMLプログラム5b部分とHTMLプログラム5bとは異なる部分を判別し、HTMLプログラム5b部分のテキスト情報に対しては、WWWサーバ2のマルチメディア情報ファイルのディレクトリパスを示すURL情報とともにHTML走査転送手段7に転送し、HTMLプログラム5bとは異なるテキスト情報部分は、メールのテキストの状態でHTML走査表示手段7に転送するように構成する。これにより、HTML走査表示手段7は、取得したメールヘッダ5aのディレクトリパスを示すURL情報をWWWアクセス手段8に転送することができるとともに、テキストプログラム5bとは異なるテキスト情報を受信メール表示画面7aに表示することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、送信情報のテキスト情報部分をHTMLプログラムとして作成し、画像、音声等のマルチメディア情報をWWWサーバに格納しておき、HTMLプログラムが参照しているマルチメディア情報ファイルの存在位置を示すWWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報とテキスト情報のHTMLプログラムを含む送信情報を受信側に送信し、受信側のHTML走査表示手段でHTMLプログラムのテキスト情報を文字の大きさ、書体等の書式指定に従って表示し、HTMLプログラムが参照しているマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報に基づいてWWWアクセス手段により通信網を経由してWWWサーバから該当するマルチメディア情報ファイルを読み取ってHTML走査表示手段に転送するように構成しているため、メール本体にマルチメディア情報を付加して送信情報を受信側に送信することなく、受信側でテキスト情報だけでなくマルチメディア情報を表示することができるという効果がある。また、従来のような特殊な装置を設けることなくマルチメディア情報を送受信することができるとともに、宛先が多数の場合でも、ネットワーク負荷の少ないマルチメディア電子メールを実現することができるという効果がある。
【0045】請求項2記載の発明では、請求項1に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、送信手段が、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているWWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加する場合、該ファイル参照パスを示す情報をメールヘッダに付加して送信情報を送信し、マルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加しない場合、メール本文中のファイル参照情報をフルパスに変換して送信情報を送信するように構成することにより、受信側でHTMLプログラムが参照しているWWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を取得することができるとともに、マルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加しない場合、受信側でフルパスに変換されたメール本文中のファイル参照情報を取得することができるという効果がある。
【0046】請求項3記載の発明では、請求項1に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、送信手段が、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムを走査し、HTMLプログラムが参照しているファイル参照パスを示す情報をフルパスに変換して送信情報を送信するように構成することにより、送信するHTMLプログラムのファイル参照パスを示す情報を送信側で予めフルパスに変換しているので、メールヘッダにファイル参照パスを示す情報を付加する必要がなくなり、受信側でHTMLプログラムの走査表示を行う時、ファイル参照パスを示す情報をフルパスに変換する処理を行うことなく、HTMLプログラムを走査表示することができるという効果がある。
【0047】請求項4記載の発明は、請求項2に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段が、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されている場合、メールヘッダからファイル参照パスを示す情報を抽出し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム部分をメールヘッダから抽出したファイル参照パスを示す情報とともにHTML走査表示手段に転送し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段に転送するように構成することにより、HTML走査表示手段は、取得したHTMLプログラムのテキスト情報を表示することができるとともに、取得したマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報をWWWアクセス手段に転送することができ、受信手段で送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、取得したメール本文を表示することができるという効果がある。
【0048】請求項5記載の発明では、請求項2、4の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段が、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム部分をHTML走査表示手段に転送し、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段に転送するように構成することにより、送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、HTML走査表示手段は、取得したHTMLプログラムのテキスト情報を表示することができ、送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、取得した送信情報のメール本文を表示することができるという効果がある。
【0049】請求項6記載の発明では、請求項1〜5の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、HTML編集手段により、送信するHTMLプログラムの前後の少なくとも何れか一方に、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報を配置するように構成することにより、HTMLプログラムにより表示される画像、音声用のテキスト情報以外のテキスト情報を表示する場合にも対応することができるという効果がある。
【0050】請求項7記載の発明は、請求項6に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段が、送信手段から送信される送信情報のテキスト情報を走査し、HTMLプログラム部分とHTMLプログラムとは異なる部分を判別し、HTMLプログラム部分のテキスト情報に対しては、WWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報をメールヘッダに付加してHTML転送手段に転送し、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報部分は、メールのテキストの状態でHTML走査表示手段に転送するように構成することにより、HTML走査表示手段は、取得したメールヘッダのファイル参照パスを示す情報をWWWアクセス手段に転送することができるとともに、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報を表示することができるという効果がある。
【0051】請求項8記載の発明では、請求項1のマルチメディア電子メールシステムにおいて、HTML走査表示手段が、受信手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているファイル参照パスがフルパスで指定されていない場合、ファイル参照情報をメールヘッダのファイル参照パスを示す情報と組み合せてフルパスに変換してWWWアクセス手段に転送するように構成することにより、WWWアクセス手段は、取得したファイル参照パスを示す情報に基づいてWWWサーバあるいは参照情報記憶手段から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出してHTML走査表示手段に転送することができるという効果がある。
【0052】請求項9記載の発明では、請求項1のマルチメディア電子メールシステムにおいて、WWWアクセス手段が、HTML走査表示手段から転送されるマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスに基づいてWWWアクセス手段に付属する参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、参照情報記憶手段から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出してHTML走査表示手段に転送し、該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、通信網を経由してWWWサーバから該当するマルチメディア情報ファイルを読み取って参照情報記憶手段に格納するとともに、HTML走査表示手段に転送するように構成することにより、マルチメディア情報ファイルのファイル参照パスに基づいてWWWアクセス手段に付属する参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、HTML走査表示手段は、取得したマルチメディア情報ファイルを表示することができ、該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、参照情報記憶手段は、格納したマルチメディア情報ファイルを次回の検索用に使用することができ、該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、HTML走査表示手段は、WWWアクセス手段を介してWWWサーバから取得したマルチメディア情報ファイルを表示することができるという効果がある。また、参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、WWWアクセス手段は、通信網を経由してWWWサーバへの検索を行わないで済ませることができるため、高速な情報抽出を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1のマルチメディア電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態1のマルチメディア電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示すHTML編集手段の詳細を示す図である。
【図4】 図2に示す送信情報の詳細を示す図である。
【図5】 図1,2に示す送信手段の処理フローを示すフローチャートである。
【図6】 図1,2に示す送信情報のメールヘッダのURL指定を行うか否かを決定する操作画面の一例を示す図である。
【図7】 図1,2に示す受信手段の処理フローを示すフローチャートである。
【図8】 図1,2に示すHTML走査表示手段の処理フローを示すフローチャートである。
【図9】 図1,2に示すWWWアクセス手段の処理フローを示すフローチャートである。
【図10】 本発明に係る実施の形態2のマルチメディア電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【図11】 図10に示すHTML編集手段の詳細を示す図である。
【図12】 図10に示す送信情報の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 HTML編集手段、2 WWWサーバ、3 マルチメディア情報記憶手段、4 送信手段、5 送信情報、5a メールヘッダ、5b HTMLプログラム、6 受信手段、7 HTML走査表示手段、7a 受信メール表示画面、8WWWアクセス手段、9 参照情報記憶手段、10 通信網。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 マルチメディア情報ファイルを格納するWWW(WorldWide Web)サーバと、WWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を含む送信情報のテキスト情報部分をHTML(Hyper Text Markup Language)プログラムとして作成するHTML編集手段と、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムを含む送信情報を電子メールとして送信する送信手段とを有するマルチメディア電子メール送信システムと、送信手段から通信網を経由して送信されるHTMLプログラムを含む送信情報を受信する受信手段と、受信手段から転送されるHTMLプログラムを走査して、HTMLプログラムに含まれるテキスト情報をHTMLプログラムで示された書式指定に従って表示するHTML走査表示手段と、HTML走査表示手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報に基づいて、通信網を経由してWWWサーバから該当するマルチメディア情報ファイルを読み取ってHTML走査表示手段に転送するWWWアクセス手段とを有するマルチメディア電子メール受信システムとを備えたことを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項2】 請求項1に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、送信手段は、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているWWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加する場合、該ファイル参照パスを示す情報をメールヘッダに付加して送信情報を送信し、マルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報を送信情報のメールヘッダに付加しない場合、メール本文中のファイル参照情報をフルパスに変換して送信情報を送信することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項3】 請求項1に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、送信手段は、HTML編集手段から転送されるHTMLプログラムを走査し、HTMLプログラムが参照しているファイル参照パスを示す情報をフルパスに変換して送信情報を送信することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項4】 請求項2に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段は、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されている場合、メールヘッダからファイル参照パスを示す情報を抽出し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム部分をメールヘッダから抽出したファイル参照パスを示す情報とともにHTML走査表示手段に転送し、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段に転送することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段は、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出された場合、抽出したHTMLプログラム部分をHTML走査表示手段に転送し、送信手段から送信される送信情報のメールヘッダにマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報が付加されていない時に、送信情報のメール本文からHTMLプログラム部分が抽出されない場合、送信情報のメール本文をHTML走査表示手段に転送することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項6】 請求項2乃至5の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、HTML編集手段は、送信するHTMLプログラムの前後の少なくとも何れか一方に、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報を配置することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項7】 請求項6に記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、受信手段は、送信手段から送信される送信情報のテキスト情報を走査し、HTMLプログラム部分とHTMLプログラムとは異なる部分を判別し、HTMLプログラム部分のテキスト情報に対しては、WWWサーバのマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスを示す情報をメールヘッダに付加してHTML走査表示手段に転送し、HTMLプログラムとは異なるテキスト情報部分は、メールのテキストの状態でHTML走査表示手段に転送することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項8】 請求項2,4乃至6の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、HTML走査表示手段は、受信手段から転送されるHTMLプログラムが参照しているファイル参照パスがフルパスで指定されていない場合、ファイル参照情報をメールヘッダのファイル参照パスを示す情報と組み合せてフルパスに変換してWWWアクセス手段に転送することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。
【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載のマルチメディア電子メールシステムにおいて、WWWアクセス手段は、HTML走査表示手段から転送されるマルチメディア情報ファイルのファイル参照パスに基づいてWWWアクセス手段に付属する参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがあると判断した場合、参照情報記憶手段から該当するマルチメディア情報ファイルを読み出してHTML走査表示手段に転送し、参照情報記憶手段に該当するマルチメディア情報ファイルがないと判断した場合、通信網を経由してWWWサーバから該当するマルチメディア情報ファイルを読み取って参照情報記憶手段に格納するとともに、HTML走査表示手段に転送することを特徴とするマルチメディア電子メールシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図8】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図10】
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