説明

ミルクデザートベース

【課題】牛乳と混合することによりゲル状ないし粘性液状のミルクデザートを与えることができ、しかも線描き可能なフルーツソースとしても使用できるミルクデザートベースを提供する。
【解決手段】牛乳と混合することによりゲル状ないし粘性液状のミルクデザートを与えることが可能なミルクデザートベースは、HMペクチンとフィチン酸と微小繊維状セルロースとを含有し、pH3以上を示し、しかもフィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量は2〜400質量部である。好ましい組成は、HMペクチンが1〜4質量%、フィチン酸が0.0075〜2質量%、微小繊維状セルロースが0.01〜3質量%の割合である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、牛乳と混合することによりゲル状ないし粘性液状のミルクデザートを与えることができ、しかもそのままフルーツソースとしても使用できるミルクデザートベースに関する。
【背景技術】
【0002】
牛乳を混合することによりゲル状のミルクデザートを与えることができるゲル状食品用ベースとして、LMペクチン(メチルエステル化度が50%未満のペクチン)に、フィチン酸とグルコン酸又はメタリン酸ナトリウムとを組み合わせ、pHを3.5〜4.5に調整した液状又はペースト状のゲル状食品用ベースが提案されている(特許文献1)。このようなゲル状食品用ベースは、更に、糖類やフルーツピューレが配合され、ゲル状ミルクデザートを手軽に調製するためのミルクデザートベースとして市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3515703号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、ミルクデザートとして、特許文献1のゲル状食品用ベースが意図するようなゲル状ミルクデザートの他に、消費者の嗜好の多様化や消費者の嚥下能力差等のために、ゲル状食品からヨーグルトドリンクのような粘性液状飲料に至る様々な性状レベルのミルクデザートが求められるようにもなっている。
【0005】
しかしながら、特許文献1のゲル状食品用ベースの場合、ヨーグルトドリンクのような粘性液状のミルクデザートを調製する目的で、ゲル状食品用ベースに対する牛乳の混合量を増加させた場合、LMペクチンと牛乳中のカルシウムイオンとが反応して生成したゲル状粒が、粘性液状のミルクデザート中に不均一に浮遊してしまい、ミルクデザートとして、外観的、食感的に受け入れ難いという問題があった。
【0006】
また、特許文献1のゲル状食品用ベースの一つの態様として、糖類やフルーツピューレを配合したものがあり、それをアイスクリーム、ヨーグルト、ケーキなどの表面やそれらを供する皿に線描きするためのフルーツソースとして適用することが試みられたが、粘度が低すぎて線描きができないという問題があり、線描き可能なフルーツソースとしての使用は困難であった。このため、線描きできるように、特許文献1のゲル状食品用ベースの粘度を増大させることも試みられたが、牛乳との混合が困難になるという新たな問題が発生した。
【0007】
本発明の目的は、以上の従来の問題点を解決しようとするものであり、均一なゲル状食品からヨーグルトドリンクのような均一な粘性液状飲料に至る様々なレベルの性状のミルクデザートを、牛乳と混合することにより調製することができ、しかもそのまま線描き可能なフルーツソースとしても使用できるミルクデザートベースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、フィチン酸に加え、メチルエステル化度が50%以上の高メチルエステル化ペクチン(HMペクチン)を使用し、更に増粘作用や分散安定作用を示す微小繊維状セルロースを併用することにより、上述の目的を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、本発明は、牛乳と混合することによりゲル状ないし粘性液状のミルクデザートを与えることが可能な、pHが3以上のミルクデザートベースであって、
HMペクチンとフィチン酸と微小繊維状セルロースとを含有し、フィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量が2〜400質量部であるミルクデザートベースを提供する。
【0010】
また、本発明は、上述のミルクデザートベースと牛乳とを、質量比で1:0.5〜8の割合で均一に混合させて得たミルクデザートを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明のミルクデザートベースは、pHが3以上であり、HMペクチンとフィチン酸と微小繊維状セルロースとを含有し、且つフィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量が2〜400質量部となっている。このため、本発明のミルクデザートベースと牛乳とを、混合比を調整しつつ混合することにより、外観的に均一で滑らかなゲル状食品からヨーグルトドリンクのような粘性液状飲料に至る様々なレベルの性状のミルクデザートを調製することができる。また、本発明のミルクデザートベースは、果実又はそれを絞った果汁等を配合することによりそのまま線描き可能なフルーツソースとしても使用できる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のミルクデザートベースについて詳細に説明する。
【0013】
本発明のミルクデザートベースは、pHが3以上であり、HMペクチンと、フィチン酸と、微小繊維状セルロースとを含有し、且つフィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量が2〜400質量部となっているものであって、牛乳との混合割合に応じて、ゲル状ないし粘性液状のミルクデザートを与えることができるものであり、しかもそのままで線描き可能なフルーツソースとしても使用し得るものである。
【0014】
前述したように、本発明のミルクデザートベースは、pHが3以上、好ましくは3〜4.6の範囲に調整されている。これは、pHが3を下回ると、牛乳のタンパク質が凝集し、滑らかな舌触りのミルクデザートを調製することが困難になるからである。なお、pHが4.6を超えると常温での保存と美味しさの両立が難しい場合があるため、pHが4.6以下であることが好ましいが、保存性を特に考慮する必要がない場合には、pHが4.6を超えてもよい。
【0015】
本発明で使用するHMペクチンは、牛乳中のカルシウムイオンと結びついて牛乳をゲル化ないしは増粘させるための成分であり、様々なレベルの性状のミルクデザートを得る観点から、メチルエステル化度が50%以上、好ましくは55〜65%のペクチンを使用する。このようなHMペクチンとしては、市販品を使用することができる。
【0016】
このようなHMペクチンのミルクデザートベース中の配合量は、少なすぎるとゲル状のミルクデザートが得られない傾向があり、多すぎるとペクチン特有の臭いが生じ、また、果実又はそれを絞った果汁を配合するミルクデザートベースの場合には、フルーツの香りがマスキングされてしまう傾向があるので、好ましくは1〜4質量%、より好ましくは1.5〜3.5質量%である。
【0017】
なお、HMペクチンに代えてLMペクチンを使用した場合またはHMペクチンと併用した場合、先行技術の欄で記載した従来のゲル化食品用ベースと同様に、混合する牛乳量が多くなると、ゲル状粒が粘性液状のミルクデザート中に浮遊するようになる傾向があるので、LMペクチンの使用・併用は、ミルクデザートベースへの外観が損なわれない範囲に止めることが好ましい。
【0018】
本発明では、粘性液状のミルクデザート中に不均一に浮遊するようなゲル状粒が生成しないようにするために、フィチン酸を使用する。
【0019】
フィチン酸のミルクデザートベース中の配合量は、少なすぎるとゲル状粒が生じてしまう傾向があり、多すぎるとゲル状のミルクデザートが得られにくい傾向があるので、好ましくは0.0075〜2質量%、より好ましくは0.01〜0.5質量%である。
【0020】
本発明で使用する微小繊維状セルロースは、保水性に優れ、分散安定剤として機能するものであり、ペクチンによりゲル化したゲル状のミルクデザートの保形性を向上させる作用を示す。ここで、微小繊維状セルロースとは、高度に精製した純植物繊維を原料とし、超高圧ホモジナイザー処理による強力な機械的剪断力を加え、好ましくは0.01〜0.1μmの繊維径にまでミクロフィブリル化したものである。微小繊維状セルロースの市販品としては、ダイセル化学工業(株)のセリッシュ等が挙げられる。
【0021】
このような微小繊維状セルロースのミルクデザートベース中の配合量は、少なすぎると牛乳と混合した際にゲル状のミルクデザートが得られにくい傾向があり、多すぎると喉越しが悪く、牛乳と混合した際にゲル状粒が生じ、外観が損なわれる傾向があるので、好ましくは0.01〜3質量%、より好ましくは0.5〜2.5質量%である。
【0022】
本発明のミルクデザートベースにおいては、フィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量は、小さすぎると牛乳と混合した際に、ゲル状のミルクベースが得られにくい傾向があり、大きすぎると牛乳と混合した際に、ゲル状粒が生じてしまい食感や外観が損なわれてしまう傾向があるので、好ましくは2〜400質量部、より好ましくは10〜300質量部である。
【0023】
本発明のミルクデザートベースは、ミルクデザートに好ましい甘味を付与するために、砂糖を好ましくは20〜50質量%、より好ましくは25〜40質量%含有する。ミルクデザートをダイエット用途に使用する場合には、砂糖に代えて、あるいは砂糖の一部に代えてノンカロリー又は低カロリー甘味料を配合することができる。このようなノンカロリー又は低カロリー甘味料としては、アスパルテーム(商標)、エリスリトール、トレハロース、還元水飴、スクラロース等を挙げることができる。
【0024】
本発明のミルクデザートベースは、必要に応じて、バナナ、イチゴ、リンゴ、モモ、ブドウ、キウイ、ブルーベリー、ラズベリー、オレンジ、パイナップル、マンゴー、グアバ、パッションフルーツなどの果実又はこれを絞った果汁を好ましくは3〜25質量%、より好ましくは5〜20質量%で含有することができる。フルーツピューレを含有することにより、ミルクデザートに付加価値を付与することができ、しかもそれ自体で線描き可能なフルーツソースとして使用できるようになる。
【0025】
本発明のミルクデザートベースには、必要に応じて、清水、香料、着色剤、増粘剤、pH調整剤等公知の食品添加物を配合することができる。なお、増粘剤として、公知のものを使用することができるが、中でもフルーツソースとして線描きができ、口どけのよいミルクデザートベースを得るという点からキサンタンガムを好ましく使用することができる。キサンタンガムの配合量は、少なすぎるとその添加効果が得られず、多すぎると牛乳と混ざりにくくなる傾向があるので、好ましくは0.001〜0.2質量%、より好ましくは0.005〜0.1質量%である。
【0026】
以上説明した本発明のミルクデザートベースを、牛乳と質量比で1:1で混合して得た混合物のゲル強度は、好ましくは0.5×10〜1.5×10N/m(品温8℃)、より好ましくは0.8×10〜1.3×10N/m(品温8℃)となり、且つ牛乳と質量比1:4で混合して得た混合物の粘度が好ましくは100〜600mPa.s(品温8℃)、より好ましくは200〜400mPa.s(品温8℃)となるものである。
【0027】
なお、ミルクデザートのゲル強度は、ゲル状ミルクデザート(品温8℃)を直径40mm、高さ15mmの円柱容器に充填し、クリープメーター((株)山電製、製品名:RHEONER RE−3305、直径20mm円柱状プランジャー、圧縮速度:10mm/sec、クリアランス:10mm)を用いて測定することができる。また、粘度は粘性液状ミルクデザート(品温8℃)を、BH型粘度計(ローター:No.5、回転数:20rpm)を使用して測定することができる。
【0028】
以上説明したミルクデザートベースは、牛乳と質量比で1:0.5〜8の割合で均一に混合させることにより、均一なゲル状食品からヨーグルトドリンクのような均一な粘性液状飲料に至る様々なレベルの性状のミルクデザートを与えることができる。また、そのまま線描き可能なフルーツソースとしても使用できる。
【実施例】
【0029】
以下、本発明のミルクデザートベースについて、実施例に具体的に説明する。
【0030】
実施例1
表1の配合成分を、撹拌釜を用いて均一に混合することによりミルクデザートベースを得た。得られたミルクデザートベース1質量部(品温8℃)をコニカルビーカーに入れ、更に品温8℃の牛乳1質量部又は4質量部を投入し、薬匙を用いて均一に混合することによりゲル状又は粘性液状のミルクデザートを得た。なお、この粘性液状のミルクデザートベースは、そのままでも線描き用のフルーツソースとして使用できるものであった。
【0031】
得られたゲル状のミルクデザート(ミルクデザートベース:牛乳=1:1(質量基準))のゲル強度は、ゲル状ミルクデザート(品温8℃)を直径40mm、高さ15mmの円柱容器に充填し、クリープメーター((株)山電製、製品名:RHEONER RE−3305、直径20mm円柱状プランジャー、圧縮速度:10mm/sec、クリアランス:10mm)を用いて測定したところ、1.1×10N/mであった。
【0032】
また、得られた粘性液状のミルクデザート(ミルクデザートベース:牛乳=1:4(質量基準))の粘度を、品温8℃にて、BH型粘度計(ローター:No.5、回転数:20rpm、品温8℃)を用いて測定したところ、320mPa・sであった。
【0033】
実施例2〜12及び比較例1〜9
表1の配合に従って、実施例1と同様に粘性液状ミルクデザートベースを調製し、更にゲル状又は粘性液状のミルクデザートを得た。なお、実施例2〜12のミルクデザートベースは、そのままでも線描き可能なフルーツソースとして使用できるものであった。
【0034】
<ミルクデザートのゲル性状評価>
ミルクデザートベースに対し牛乳を1:1(質量基準)で混合して得た実施例1〜12及び比較例1〜9のミルクデザートのゲル性状を以下の基準にて評価した。得られた結果を表1に示す。実用上、評価ランクがA又はBであることが必要である。
【0035】
ランク 判断基準
A: ミルクデザートのゲルの硬さがゲル状食品として好ましいゲル性状である場合
B: ミルクデザートのゲルの硬さがゲル状食品としてやや柔らかめのゲル性状であるが、実用上問題ない程度である場合
C: ミルクデザートが流動性を有し、好ましいゲル性状が得られなかった場合
【0036】
<ミルクデザートの外観評価>
ミルクデザートベースに対し牛乳を1:4(質量基準)で混合して得た実施例1〜12及び比較例1〜9の粘性液状のミルクデザートの外観を目視観察し、以下の基準に従って評価した。得られた結果を表1に示す。実用上、評価ランクがA又はBであることが必要である。
【0037】
ランク 判断基準
A: 粘性液状のミルクデザート中に、浮遊しているゲル状粒が観察されず、ミルクデザートの外観が損なわれていない場合
B: 粘性液状のミルクデザート中にゲル状粒が浮遊されていることが観察されるが、実用上、ミルクデザートの外観が損なわれているとまでは言えない場合
C: 粘性液状のミルクデザート中にゲル状粒が浮遊しており、ミルクデザートの外観が損なわれている場合
【0038】
【表1】

【0039】
表1からわかるように、実施例1〜12のミルクデザートベースと牛乳とを1:1(質量比)で混合して得たゲル状ミルクデザートは、ゲル性状評価ランクが「A」又は「B」であった。また、実施例1〜12のミルクデザートベースと牛乳とを1:4(質量比)で混合して得た粘性液状のミルクデザートは、ゲル状粒が浮遊しておらず外観評価ランクが「A」又は「B」であった。
【0040】
なお、実施例1〜12のミルクデザートベースと牛乳とを1:1(質量比)で混合して得たゲル状ミルクデザートは、いずれもゲル強度が0.5×10〜1.5×10N/mの範囲にあった。また、実施例1〜12のミルクデザートベースと牛乳とを1:4(質量比)で混合して得た粘性液状のミルクデザートの粘度は、100〜600mPa・sの範囲にあった。
【0041】
それに対し、比較例1のミルクデザートベースの場合、ペクチンを含有していないので、等質量の牛乳と混合して得たゲル状ミルクデザートはゲル性状評価ランクが「C」であった。
【0042】
比較例2のミルクデザートベースの場合、HMペクチンではなくLMペクチンを使用したので、4質量倍の牛乳と混合して得た粘性液状ミルクデザートの外観評価ランクが「C」であった。
【0043】
比較例3のミルクデザートベースの場合、微小繊維状セルロースを含有していないので、等質量の牛乳と混合して得たゲル状ミルクデザートのゲル性状評価ランクが「C」であった。
【0044】
比較例4のミルクデザートベースの場合、微小繊維状セルロースではなく発酵セルロースを使用したので、等質量の牛乳と混合して得たゲル状ミルクデザートのゲル性状評価ランクが「C」であった。
【0045】
比較例5のミルクデザートベースの場合、フィチン酸を含有していないので、4質量倍の牛乳と混合して得た粘性液状ミルクデザートの外観評価ランクが「C」であった。
【0046】
比較例6のミルクデザートベースの場合、フィチン酸に代えてクエン酸を使用したので、4質量倍の牛乳と混合して得た粘性液状ミルクデザートの外観評価ランクが「C」であった。
【0047】
比較例7のミルクデザートベースの場合、pHが2.0と低いため、等質量の牛乳と混合して得たゲル状ミルクデザートのゲル性状評価が「C」であり、しかも、4質量倍の牛乳と混合して得た粘性液状ミルクデザートの外観評価ランクも「C」であった。
【0048】
比較例8のミルクデザートベースの場合、HMペクチン/フィチン酸の比率(質量基準)が1と低いので、等質量の牛乳と混合して得たゲル状ミルクデザートのゲル性状評価が「C」であった。
【0049】
比較例9のミルクデザートベースの場合、HMペクチン/フィチン酸の比率(質量基準)が800と高いので、4質量倍の牛乳と混合して得た粘性液状ミルクデザートの外観評価ランクが「C」であった。
【0050】
実施例3〜6、及び比較例8,9より、HMペクチン/フィチン酸の比率(質量基準)は2〜400が好ましく、10〜300がより好ましいことが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のミルクデザートベースは、pHが3以上であり、HMペクチンと、フィチン酸と、微小繊維状セルロースとを含有し、且つフィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量が2〜400質量部となっている。このため、本発明のミルクデザートベースと牛乳とを、混合比を調整しつつ混合することにより、均一なゲル状食品からヨーグルトドリンクのような均一な粘性液状飲料に至る様々なレベルの性状の、外観が損なわれていないミルクデザートを調製することができる。また、本発明のミルクデザートベースは、そのまま線描き可能なフルーツソースとしても使用できる。よって、ミルクデザートの調製に極めて有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
牛乳と混合することによりゲル状ないし粘性液状のミルクデザートを与えることが可能な、pHが3以上のミルクデザートベースであって、
HMペクチンとフィチン酸と微小繊維状セルロースとを含有し、フィチン酸1質量部に対するHMペクチンの含有量が2〜400質量部であるミルクデザートベース。
【請求項2】
HMペクチンを1〜4質量%、フィチン酸を0.0075〜2質量%、微小繊維状セルロースを0.01〜3質量%の割合で含有する請求項1記載のミルクデザートベース。
【請求項3】
pHが4.6以下である請求項1または2記載のミルクデザートベース。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のミルクデザートベースと牛乳とを、質量比で1:0.5〜8の割合で均一に混合させて得たミルクデザート。