説明

メッセージ配信システム、メッセージ配信サーバ、メッセージ配信方法、及びメッセージ配信プログラム

【課題】 特定エリア内の携帯通信端末間に限定したメッセージ配信を行う。
【解決手段】 メッセージ配信システム100が、複数の携帯通信端末10と、携帯通信端末10からのメッセージを、他の携帯通信端末10へ配信するメッセージ配信サーバ20とを備え、メッセージ配信サーバ20が、各携帯通信端末10について、他の携帯通信端末10からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、メッセージを配信する配信手段25を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ配信システムに関し、特に、特定エリア内の携帯通信端末間に限定したメッセージ配信を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯可能な通信端末(以下、携帯通信端末と称す)では、メール・メッセージの配信をするためには配信先のメールアドレスや電話番号を把握する必要がある。そのため、メーリングリストや広告メール等の複数相手へのメール配信を行う場合は、受信希望者があらかじめメールアドレス、電話番号等を配信者に通知する必要がある。
【0003】
ここで、関連技術として、特定エリア内の携帯通信端末に限定した広告情報等を配信するシステムが、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0004】
特許文献1では、配信側にて配信先地域を特定する情報を管理するための装置を準備する必要があり、主に広告業者等を対象としたシステムとなっている。
【0005】
特許文献2では、基地局に登録された携帯通信端末の位置登録を同期して、広告情報の通知を行うことで、該基地局がカバーするエリアの携帯通信端末に対して広告情報を通知することを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−216021号公報
【特許文献2】特開2002−354543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
背景技術による携帯通信端末間のメール・メッセージ送信手段では、メールアドレスや電話番号等によって送信先を指定する必要があり、送信先情報が不明な携帯通信端末への送信は不可能である。そのため、携帯通信端末から他の携帯通信端末へ1対多のメッセージ配信を行う場合、送信先情報の入手が必須であり、送信先情報が不明な携帯通信端末への送信はできないという課題があった。
【0008】
また、特許文献1に記載の技術では、配信側にて配信先地域を特定する情報を管理するための装置を準備する必要があるという課題があった。
【0009】
また、特許文献2に記載の技術では、配信する広告情報を記憶する装置を準備する必要があるという課題があった。
【0010】
(発明の目的)
本発明の目的は、上述の課題を解決し、特定エリア内の携帯通信端末間に限定したメッセージ配信を行うメッセージ配信システム、メッセージ配信サーバ、メッセージ配信方法、及びメッセージ配信プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1のメッセージ配信システムは、複数の携帯通信端末と、携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバとを備え、メッセージ配信サーバが、各携帯通信端末について、他の携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、メッセージを配信する配信手段を備える。
【0012】
本発明の第1のメッセージ配信サーバは、携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバであって、携帯通信端末について、他の携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、メッセージを配信する配信手段を備える。
【0013】
本発明の第1のメッセージ配信方法は、携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバのメッセージ配信方法であって、携帯通信端末について、他の携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、メッセージを配信するステップを有する。
【0014】
本発明の第1のメッセージ配信プログラムは、携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバ上で動作するメッセージ配信プログラムであって、メッセージ配信サーバに、携帯通信端末について、他の携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、メッセージを配信する処理を、実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、特定エリア内の携帯通信端末間に限定したメッセージ配信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるメッセージ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態によるメッセージ配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態による配信可否情報管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態による携帯通信端末の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態による配信可否情報の登録の動作を示すシーケンス図である。
【図6】第1の実施の形態による配信可否情報の登録の動作を示すシーケンス図である。
【図7】第1の実施の形態によるメッセージ配信の登録の動作を示すシーケンス図である。
【図8】本発明のメッセージ配信サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明のメッセージ配信システムの最小限の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、携帯通信端末による、特定エリア内にいる他の複数の携帯通信端末を対象とした1対多のメッセージ配信を可能とする。
【0018】
このため、本発明は、エリア内に在圏する携帯通信端末を特定する情報を管理するサーバ、及び在圏する携帯通信端末への配信メッセージの配信可否を管理するサーバを設置する。メッセージ配信時、配信側携帯通信端末が在圏する基地局にて、指定エリアに在圏する携帯通信端末の端末情報、及び配信可否の情報を参照し、受信可とする携帯通信端末に対してメッセージを配信する。
【0019】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点を明確にすべく、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を以下に詳述する。なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題、その技術的課題を解決する手段及びその作用効果についても、以下の実施形態による開示によって明らかとなるものである。
【0020】
なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるメッセージ配信システム100の構成を示すブロック図である。
【0022】
図1を参照すると、メッセージ配信システム100は、携帯通信端末装置10(10a、10b、10c、10d)と、メッセージ配信サーバ20と、配信可否情報管理サーバ30と、から構成される。
【0023】
ここで、メッセージ配信サーバ20の構成を示すブロック図を図2に示す。
【0024】
メッセージ配信サーバ20は、端末情報管理テーブル21と、送受信手段22と、端末情報抽出手段23と、配信先情報取得手段24と、配信手段25と、配信可否情報通知手段26と、を備える。
【0025】
端末情報管理テーブル21は、自装置の担当エリア内にある携帯通信端末10の情報を管理する。
【0026】
送受信手段22は、任意の携帯通信端末10からのメッセージを受信し、端末情報抽出手段23へ渡す。
【0027】
また、送受信手段22は、携帯通信端末10から、他の携帯通信端末10からのメッセージが配信されることを希望するか否かの情報(以下、配信可否情報と称す)を受信し、端末情報抽出手段23へ渡す。
【0028】
また、送受信手段22は、配信可否情報の登録結果を、配信可否情報通知手段26から受け取り、携帯通信端末10へ送信する。
【0029】
端末情報抽出手段23は、任意の携帯通信端末10からのメッセージを送受信手段22から受け取り、該メッセージを送信した携帯通信端末10以外の携帯通信端末10の情報を、端末情報管理テーブル21から抽出し、配信先情報取得手段24へ渡す。
【0030】
例えば、携帯通信端末10aからメッセージを受信した場合、端末情報抽出手段23は、携帯通信端末10b、10c、10dの情報を端末情報管理テーブル21から抽出する。
【0031】
また、端末情報抽出手段23は、送受信手段22が、携帯通信端末10から配信可否情報を受け取ると、該携帯通信端末10の端末情報を端末情報管理テーブル21から抽出し、該配信可否情報及び端末情報を配信可否情報通知手段26へ渡す。
【0032】
配信先情報取得手段24は、端末情報抽出手段23で抽出された該携帯通信端末10がメッセージが配信されることを希望しているか否かを、配信可否情報管理サーバ30へ問い合わせることで、メッセージを配信する携帯通信端末10の情報(以下、配信先情報と称す)を取得する。
【0033】
配信手段25は、配信先情報に基づき、メッセージを所定の携帯通信端末10へ配信する。
【0034】
配信可否情報通知手段26は、端末情報抽出手段23から受け取った配信可否情報及び端末情報を、配信可否情報管理サーバ30に通知する。
【0035】
また、配信可否情報通知手段26は、配信可否情報の登録結果を配信可否情報管理サーバ30から受け取り、送受信手段22を介して携帯通信端末10へ送信する。
【0036】
ここで、配信可否情報管理サーバ30の構成を示すブロック図を図3に示す。
【0037】
配信可否情報管理サーバ30は、配信可否情報管理テーブル31と、配信先情報提供手段32と、配信可否情報登録手段33と、を備える。
【0038】
配信可否情報管理テーブル31は、配信可否情報を管理する。
【0039】
配信先情報提供手段32は、メッセージ配信サーバ20からの問い合わせに対し、メッセージが配信されることを希望する携帯通信端末10の情報を提供する。
【0040】
配信可否情報登録手段33は、メッセージ配信サーバ20から、所定の携帯通信端末10についての配信可否情報を受け取り、該情報を配信可否情報管理テーブル31へ登録する。
【0041】
なお、本実施の形態では、メッセージ配信サーバ20と配信可否情報管理サーバ30を別構成としたが、配信可否情報管理サーバ30の機能をメッセージ配信サーバ20が備える構成としても良い。
【0042】
ここで、携帯通信端末10の構成を示すブロック図を図4に示す。
【0043】
携帯通信端末10は、メッセージ配信サーバ20とデータのやりとりを行う送受信手段11を備える。
【0044】
送受信手段11は、利用者がメッセージを配信したい場合に該利用者によって入力されたメッセージをメッセージ配信サーバ20へ送信する。
【0045】
また、送受信手段11は、利用者の操作により、配信可否情報をメッセージ配信サーバ20へ通知し、その登録結果をメッセージ配信サーバ20から受信する。
【0046】
(第1の実施の形態の動作の説明)
次に、本実施の形態によるメッセージ配信システム100の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
なお、前提として、携帯通信端末装置10a、10b、10c、10dは、すべてメッセージ配信サーバ20の担当エリア内にある。
【0048】
また、各携帯通信端末10の利用者は、メッセージが配信されることを希望するか否かを、あらかじめ配信可否情報管理サーバ30に登録しているものとする。該登録情報は配信可否情報管理テーブル31で管理される。
【0049】
図5は、携帯通信端末10の利用者が、メッセージが配信されることを希望する場合に、配信可否情報管理サーバ30にその旨を登録する動作を示すシーケンス図である。
【0050】
以下、携帯通信端末10bの利用者が、メッセージが配信されることを希望する場合を例として説明する。
【0051】
携帯通信端末10bの利用者がメッセージが配信されること希望する場合、まず、該利用者の操作により、送受信手段11が、メッセージが配信されることを希望する旨の配信可否情報をメッセージ配信サーバ20へ通知する(ステップS501)。
【0052】
メッセージ配信サーバ20は、送受信手段22が該配信可否情報を受け取ると、端末情報抽出手段が該配信情報に係る携帯通信端末10bの端末情報を端末情報管理テーブル21から取得し、配信可否情報通知手段26が、該配信可否情報及び端末情報を配信可否情報管理サーバ30へ通知する(ステップS502)。
【0053】
ステップS502では、携帯通信端末10bの端末情報と、メッセージが配信されることを希望する旨の配信可否情報が、配信可否情報管理サーバ30へ通知される。
【0054】
次いで、配信可否情報管理サーバ30は、配信可否情報登録手段33が、該配信可否情報及び端末情報を受け取り、配信可否情報管理テーブル31へ登録し、登録願完了したことを登録結果としてメッセージ配信サーバ20へ通知する(ステップS503)。
【0055】
次いで、メッセージ配信サーバ20は、配信可否情報通知手段が該登録結果を受け取り、送受信手段22を介して携帯通信端末10bへ送信する(ステップS504)。
【0056】
図6は、携帯通信端末10の利用者がメッセージが配信されることを希望しない場合に、配信可否情報管理サーバ30にその旨を登録する動作を示すシーケンス図である。該動作は、配信可否情報の中身が異なる以外は図5と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0057】
図7は、携帯通信端末10aがメッセージを送信した場合の、他の携帯通信端末10へのメッセージ配信の動作を示すシーケンス図である。
【0058】
図7では、前提条件として、携帯通信端末10a、10b、10c、10dが同一エリアに在圏するものとする。また、配信可否情報管理テーブル31には、携帯通信端末10b及び10dが配信を希望する旨、携帯通信端末10cが配信を希望しない旨が登録されているものとする。
【0059】
まず、携帯通信端末10aの利用者がメッセージを入力して所定の操作を行うと、送受信手段11が、該メッセージをメッセージ配信サーバ20へ送信する(ステップS701)。
【0060】
メッセージ配信サーバ20は、送受信手段22が該メッセージを受け取り、端末情報が抽出手段23が携帯通信端末10aと同一エリアに在圏する携帯通信端末10の端末情報を取得し、配信先情報取得手段24が、該端末情報を配信可否情報管理サーバ30へ通知する(ステップS702)。
【0061】
ステップS702では、携帯通信端末10b〜10dの端末情報が通知される。
【0062】
配信可否情報管理サーバ30は、配信先情報提供手段32が該端末情報を受け取り、該端末情報に含まれる各携帯通信端末10について、メッセージ配信の可否を配信可否情報管理テーブル31を参照して確認し、配信が可能な携帯通信端末10の情報を配信先情報としてメッセージ配信サーバ20へ通知する(ステップS703)。
【0063】
なお、配信可否情報管理サーバ30で、受信した端末情報に含まれる全ての携帯通信端末10についての配信可否の情報を通知することとしても良い。この場合、該情報を元に配信手段25が配信先を特定することで、同様の動作を行うことができる。
【0064】
次いで、メッセージ配信サーバ20は、配信手段25が、該配信先情報に基づき、携帯通信端末10b、10dに、メッセージを配信する(ステップS704、S705)。
【0065】
(第1の実施の形態による効果)
【0066】
本実施の形態によれば、メッセージ配信サーバ20へメッセージを送信することにより、該メッセージが他の携帯通信端末10へ配信されるため、メッセージを配信したい利用者は、他の携帯通信端末10のメールアドレスや電話番号等の送信先情報が不明な複数の相手に対して、メッセージを配信することができる。
【0067】
また、本実施の形態によれば、メッセージ配信対象を同一エリアに限定することで、配信先の地域を限定して送信することができる。
【0068】
また、本実施の形態によれば、メッセージ配信対象が限定されることで、該当エリアに関連性の高い情報を効率的に配信することができる。
【0069】
なお、本実施の形態では、メッセージ配信サーバ20の担当エリア全てを、同一エリアとして説明を行ったが、メッセージ配信サーバ20が複数のエリアを担当し、本発明を実施することも可能である。
【0070】
この場合、端末情報管理テーブル21に各携帯通信端末10のエリア識別情報を登録することで、メッセージを送信した携帯通信端末10と同一エリアの携帯通信端末10を、端末情報抽出手段23が抽出することで、同一エリアの他の携帯通信端末10へメッセージ配信を行うことができる。
【0071】
なお、本発明の課題を解決できる最小限の構成を図9に示す。メッセージ配信システム100が、複数の携帯通信端末10と、携帯通信端末10からのメッセージを、他の携帯通信端末10へ配信するメッセージ配信サーバ20とを備え、メッセージ配信サーバ20が、各携帯通信端末10について、他の携帯通信端末10からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、メッセージを配信する配信手段25を備えることで、上述した本発明の課題を解決することができる。
【0072】
次に、本発明のメッセージ配信サーバ20のハードウェア構成例について、図8を参照して説明する。図8は、メッセージ配信サーバ20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0073】
図8を参照すると、メッセージ配信サーバ20は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成であり、CPU(Central Processing Unit)801、RAM(Random Access Memory)等のメモリからなる、データの作業領域やデータの一時退避領域に用いられる主記憶部802、ネットワークを介してデータの送受信を行う通信部803、入力装置805や出力装置806及び記憶装置807と接続してデータの送受信を行う入出力インタフェース部804、上記各構成要素を相互に接続するシステムバス808を備えている。記憶装置807は、例えば、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリから構成されるハードディスク装置等で実現される。
【0074】
本発明のメッセージ配信サーバ20の各機能は、プログラムを組み込んだ、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品である回路部品を実装することにより、その動作をハードウェア的に実現することは勿論として、その機能を提供するプログラムを、記憶装置807に格納し、そのプログラムを主記憶部802にロードしてCPU801で実行することにより、ソフトウェア的に実現することも可能である。
【0075】
また、本発明の配信可否情報管理サーバ30も、上記のようなハードウェア構成を有し、配信可否情報管理サーバ30が有する各機能をハードウェア的又はソフトウェア的に実現する。
【0076】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0077】
なお、以上の構成要素の任意の組み合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0078】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0079】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施する時には、その複数の手順の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0080】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【0081】
さらに、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これに限定されない。
【0082】
(付記1)
複数の携帯通信端末と、
前記携帯通信端末からのメッセージを、他の前記携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバとを備え、
前記メッセージ配信サーバが、
各前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信する配信手段
を備えることを特徴とするメッセージ配信システム。
【0083】
(付記2)
前記配信可否情報を管理する配信可否情報管理テーブルと、前記配信可否情報管理テーブルを参照し、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望する前記携帯通信端末の情報を配信先情報として前記メッセージ配信サーバに提供する配信先情報提供手段と、を含む配信可否情報管理サーバを備え、
前記メッセージ配信サーバが、
前記携帯通信端末からメッセージを受信した場合に、他の前記携帯通信端末についてのメッセージの配信可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せ、前記配信先情報を取得する配信先情報取得手段を含み、
前記配信手段が、
前記配信先情報に基づいて前記メッセージを配信する
ことを特徴とする付記1に記載のメッセージ配信システム。
【0084】
(付記3)
前記メッセージ配信サーバが、
各前記携帯通信端末の所定の情報を端末情報として管理する端末情報管理テーブルと、前記携帯通信端末からのメッセージを受信した場合に、他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する端末情報抽出手段とを含み、
前記配信先情報取得手段が、
抽出された前記端末情報に係る前記携帯通信端末について、メッセージの配信の可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せる
ことを特徴とする付記2に記載のメッセージ配信システム。
【0085】
(付記4)
前記端末情報が、前記携帯通信端末が在圏するエリアの情報を含み、
前記端末情報抽出手段が、
メッセージを送信した前記携帯通信端末と同一エリアに在圏する他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する
ことを特徴とする付記3に記載のメッセージ配信システム。
【0086】
(付記5)
前記メッセージ配信サーバが、
前記携帯通信端末から受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理サーバへ通知する配信可否情報通知手段を備え、
前記配信可否情報管理サーバが、
前記メッセージ配信サーバから受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理テーブルに登録する配信可否情報登録手段を備える
ことを特徴とする付記2から付記4の何れか1項に記載のメッセージ配信システム。
【0087】
(付記6)
携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバであって、
前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信する配信手段
を備えることを特徴とするメッセージ配信サーバ。
【0088】
(付記7)
前記携帯通信端末からメッセージを受信した場合に、他の前記携帯通信端末についてのメッセージの配信可否を、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望する前記携帯通信端末の情報を配信先情報として前記メッセージ配信サーバに提供する配信可否情報管理サーバに問合せ、前記配信先情報を取得する配信先情報取得手段を含み、
前記配信手段が、
前記配信先情報に基づいて前記メッセージを配信する
ことを特徴とする付記6に記載のメッセージ配信サーバ。
【0089】
(付記8)
各前記携帯通信端末の所定の情報を端末情報として管理する端末情報管理テーブルと、前記携帯通信端末からのメッセージを受信した場合に、他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する端末情報抽出手段とを含み、
前記配信先情報取得手段が、
抽出された前記端末情報に係る前記携帯通信端末について、メッセージの配信の可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せる
ことを特徴とする付記7に記載のメッセージ配信サーバ。
【0090】
(付記9)
前記端末情報が、前記携帯通信端末が在圏するエリアの情報を含み、
前記端末情報抽出手段が、
メッセージを送信した前記携帯通信端末と同一エリアに在圏する他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する
ことを特徴とする付記8に記載のメッセージ配信サーバ。
【0091】
(付記10)
前記携帯通信端末から受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理サーバへ通知する配信可否情報通知手段を備えることを特徴とする付記7から付記9の何れか1項に記載のメッセージ配信サーバ。
【0092】
(付記11)
携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバのメッセージ配信方法であって、
前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信するステップを有することを特徴とするメッセージ配信方法。
【0093】
(付記12)
前記携帯通信端末からメッセージを受信した場合に、他の前記携帯通信端末についてのメッセージの配信可否を、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望する前記携帯通信端末の情報を配信先情報として前記メッセージ配信サーバに提供する配信可否情報管理サーバに問合せ、前記配信先情報を取得し、
前記配信先情報に基づいて前記メッセージを配信する
ことを特徴とする付記11に記載のメッセージ配信方法。
【0094】
(付記13)
前記携帯通信端末からのメッセージを受信した場合に、他の前記端末情報を、各前記携帯通信端末の所定の情報を端末情報として管理する端末情報管理テーブルから抽出し、
抽出された前記端末情報に係る前記携帯通信端末について、メッセージの配信の可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せる
ことを特徴とする付記12に記載のメッセージ配信方法。
【0095】
(付記14)
前記端末情報が、前記携帯通信端末が在圏するエリアの情報を含み、
メッセージを送信した前記携帯通信端末と同一エリアに在圏する他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する
ことを特徴とする付記13に記載のメッセージ配信方法。
【0096】
(付記15)
前記携帯通信端末から受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理サーバへ通知するステップを含むことを特徴とする付記12から付記14の何れか1項に記載のメッセージ配信方法。
【0097】
(付記16)
携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバ上で動作するメッセージ配信プログラムであって、
前記メッセージ配信サーバに、
前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信する処理を、実行させることを特徴とするメッセージ配信プログラム。
【0098】
(付記17)
前記メッセージ配信サーバに、
前記携帯通信端末からメッセージを受信した場合に、他の前記携帯通信端末についてのメッセージの配信可否を、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望する前記携帯通信端末の情報を配信先情報として前記メッセージ配信サーバに提供する配信可否情報管理サーバに問合せ、前記配信先情報を取得する処理と、
前記配信先情報に基づいて前記メッセージを配信する処理とを、実行させることを特徴とする付記16に記載のメッセージ配信プログラム。
【0099】
(付記18)
前記メッセージ配信サーバに、
前記携帯通信端末からのメッセージを受信した場合に、他の前記端末情報を、各前記携帯通信端末の所定の情報を端末情報として管理する端末情報管理テーブルから抽出する処理と、
抽出された前記端末情報に係る前記携帯通信端末について、メッセージの配信の可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せる処理とを、実行させることを特徴とする付記17に記載のメッセージ配信プログラム。
【0100】
(付記19)
前記端末情報が、前記携帯通信端末が在圏するエリアの情報を含み、
前記メッセージ配信サーバに、
メッセージを送信した前記携帯通信端末と同一エリアに在圏する他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する処理を、実行させることを特徴とする付記18に記載のメッセージ配信プログラム。
【0101】
(付記20)
前記携帯通信端末から受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理サーバへ通知する処理を含むことを特徴とする付記17から付記19の何れか1項に記載のメッセージ配信プログラム。
【符号の説明】
【0102】
100:メッセージ配信システム
10(10a〜10d)携帯通信端末
11:送受信手段
20:メッセージ配信サーバ
21:端末情報管理テーブル
22:送受信手段
23:端末情報抽出手段
24:配信先情報取得手段
25:配信手段
26:配信可否情報通知手段
30:配信可否管理サーバ
31:配信可否情報管理テーブル
32:配信先情報提供手段
33:配信可否情報登録手段
801:CPU
802:主記憶部
803:通信部
804:入出力インタフェース部
805:入力装置
806:出力装置
807:記憶装置
808:システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯通信端末と、
前記携帯通信端末からのメッセージを、他の前記携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバとを備え、
前記メッセージ配信サーバが、
各前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信する配信手段
を備えることを特徴とするメッセージ配信システム。
【請求項2】
前記配信可否情報を管理する配信可否情報管理テーブルと、前記配信可否情報管理テーブルを参照し、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望する前記携帯通信端末の情報を配信先情報として前記メッセージ配信サーバに提供する配信先情報提供手段と、を含む配信可否情報管理サーバを備え、
前記メッセージ配信サーバが、
前記携帯通信端末からメッセージを受信した場合に、他の前記携帯通信端末についてのメッセージの配信可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せ、前記配信先情報を取得する配信先情報取得手段を含み、
前記配信手段が、
前記配信先情報に基づいて前記メッセージを配信する
ことを特徴とする請求項1に記載のメッセージ配信システム。
【請求項3】
前記メッセージ配信サーバが、
各前記携帯通信端末の所定の情報を端末情報として管理する端末情報管理テーブルと、前記携帯通信端末からのメッセージを受信した場合に、他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する端末情報抽出手段とを含み、
前記配信先情報取得手段が、
抽出された前記端末情報に係る前記携帯通信端末について、メッセージの配信の可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せる
ことを特徴とする請求項2に記載のメッセージ配信システム。
【請求項4】
前記端末情報が、前記携帯通信端末が在圏するエリアの情報を含み、
前記端末情報抽出手段が、
メッセージを送信した前記携帯通信端末と同一エリアに在圏する他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する
ことを特徴とする請求項3に記載のメッセージ配信システム。
【請求項5】
前記メッセージ配信サーバが、
前記携帯通信端末から受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理サーバへ通知する配信可否情報通知手段を備え、
前記配信可否情報管理サーバが、
前記メッセージ配信サーバから受信した前記配信可否情報を前記配信可否情報管理テーブルに登録する配信可否情報登録手段を備える
ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載のメッセージ配信システム。
【請求項6】
携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバであって、
前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信する配信手段
を備えることを特徴とするメッセージ配信サーバ。
【請求項7】
前記携帯通信端末からメッセージを受信した場合に、他の前記携帯通信端末についてのメッセージの配信可否を、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望する前記携帯通信端末の情報を配信先情報として前記メッセージ配信サーバに提供する配信可否情報管理サーバに問合せ、前記配信先情報を取得する配信先情報取得手段を含み、
前記配信手段が、
前記配信先情報に基づいて前記メッセージを配信する
ことを特徴とする請求項6に記載のメッセージ配信サーバ。
【請求項8】
各前記携帯通信端末の所定の情報を端末情報として管理する端末情報管理テーブルと、前記携帯通信端末からのメッセージを受信した場合に、他の前記端末情報を前記端末情報管理テーブルから抽出する端末情報抽出手段とを含み、
前記配信先情報取得手段が、
抽出された前記端末情報に係る前記携帯通信端末について、メッセージの配信の可否を前記配信可否情報管理サーバに問合せる
ことを特徴とする請求項7に記載のメッセージ配信サーバ。
【請求項9】
携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバのメッセージ配信方法であって、
前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信するステップを有することを特徴とするメッセージ配信方法。
【請求項10】
携帯通信端末からのメッセージを、他の携帯通信端末へ配信するメッセージ配信サーバ上で動作するメッセージ配信プログラムであって、
前記メッセージ配信サーバに、
前記携帯通信端末について、他の前記携帯通信端末からのメッセージの配信を希望するか否かを示す配信可否情報に基づき、前記メッセージを配信する処理を、実行させることを特徴とするメッセージ配信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−205271(P2012−205271A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70698(P2011−70698)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】