説明

モバイル・デバイスのための時間及びウェイポイントに基づくインセンティブ

ここに開示される主題は、モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすためのシステム及び方法に関する。1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかについての決定が行なわれうる。インセンティブは、モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすために、モバイル・デバイスのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、モバイル・デバイスに提供されうる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、米国特許仮出願第61/160,997号(2009年3月17日に出願された「モバイルのための時間及びウェイポイントに基づくインセンティブ」("Time and Waypoint Based Incentives for Mobiles"))に基づいて優先権を主張するものであり、その開示は、ここに完全に記載されるようにその全体を参照によって組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
ここに開示される主題は、モバイル・デバイスに時間及びウェイポイントに基づくインセンティブ(incentives)を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話、携帯情報端末(PDA)、あるいはその他任意のモバイル・デバイスなどのモバイル・デバイスのロケーションを決定するための種々の方法が存在している。例えば、いくつかのモバイル・デバイスは、それらのロケーションを決定するために衛星測位システム(SPS)を利用することができる。
【0004】
多くのモバイル・デバイスは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージのような、メッセージを受信する能力を有する。いくつかのワイヤレス・サービス・プロバイダは、サービスを更新するためのオファー(offers)又はインセンティブと共に、それらの顧客のもとへ周期的にメッセージを送ることができる。あるいは、企業体(レストランなど)が、特定の顧客の携帯電話番号を知っている場合には、企業体は、メッセージを介して顧客のもとへクーポンを送信することができる。しかしながら、現在このようなメッセージは、企業体が顧客の携帯電話番号を知っているという事実のみに基づいて顧客のもとへ送られうる。例えば、顧客がカリフォルニア州(CA)のサンノゼに住んでいる場合、サンノゼ,CAに位置する特定のレストランで使用されるクーポンは、顧客の携帯電話へSMSメッセージを介して送られうる。しかしながら、顧客がフロリダ州(FL)のマイアミに出張で旅行している場合、例えば、サンノゼ,CAに位置するレストランで指定された日にのみ使用できるクーポンは、顧客は出張で数千マイル遠方にいる間にこのクーポンを使用できないことがありうるので、顧客の携帯電話のメッセージング制限及びシステム・リソースのむだ使いになりうる。
【0005】
非限定的及び非網羅的な特徴が、下記の図面を参照して記述されており、ここで同様の参照番号は、様々な図面の全体にわたって同様の部分を指している。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、1つのインプリメンテーション(implementation)に従って、モバイル・デバイスにインセンティブを提供しうる複数のウェイポイントを有するショッピング・モールの例示的な平面図である。
【図2】図2は、1つのインプリメンテーションに従って、モバイル・デバイスに、インセンティブを含むメッセージを提供するためのシステムの例示的なブロック図である。
【図3】図3は、1つのインプリメンテーションに従って、エリア中にモバイル・デバイスを持ち運ぶユーザを示す、ショッピング・エリアの例示的な平面図である。
【図4】図4は、1つのインプリメンテーションに従って、ハードワイヤード接続を介して、ウェイポイントに配置された回路構成と、遠隔ネットワークとの間で通信するためのシステムの例示的なブロック図である。
【図5】図5は、1つのインプリメンテーションに従って、ユーザのモバイル・デバイスにインセンティブを提供することによって、ユーザの動きを導く(directing)ためのプロセスを例示するフロー図である。
【図6】図6は、モバイル・デバイスの特定のインプリメンテーションを例示する図である。
【発明の概要】
【0007】
1つの特定のインプリメンテーションでは、システム及び方法は、モバイル・デバイスのユーザの動きを導くために提供される。1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかについての決定が行なわれうる。「ウェイポイント(waypoint)」は、エリア内の事前定義された、もしくは既知のロケーションを指すことができる。インセンティブは、モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすために、モバイル・デバイスのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、モバイル・デバイスに提供されうる。しかしながら、これは単に実例的なインプリメンテーションにすぎず、特許請求される主題事項は、この点に限定されないことが理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
「1つの例」、[1つの特徴」、「例」又は「特徴」に対するこの明細書の全体にわたる参照は、特徴及び/又は例と関連して記述される特定の特徴、構造、又は特性(characteristic)が、特許請求される主題事項の少なくとも1つの特徴及び/又は例に含まれることを意味する。したがって、この明細書の全体にわたって様々な箇所に記載されている「1つの例では」、「例」、「1つの特徴では」又は「特徴」という語句は、必ずしも全てが同じ特徴及び/又は例を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の例及び/又は特徴において組み合わされうる。
【0009】
システムは、1つ又は複数のウェイポイントを含みうる。ここで使用される場合、「ウェイポイント」は、エリア内の事前定義された、もしくは既知のロケーションを指すことができる。例えば、ウェイポイントは、ショッピング・モールのような、インドア構内の既知のロケーションでありうる。1つのインプリメンテーションでは、ショッピング・モールにおけるウェイポイントは、特定の店内、あるいは店のセクション内に配置されうる。
【0010】
ワイヤレス・システムは、例えば、ある事前定義されたウェイポイントに対するユーザの近接(proximity)に基づいて、及び/又は、ユーザを、特定のウェイポイントの近くに移動させる及び/又は閾値かもしくは指定された量の時間の間特定のウェイポイントの近くに留まるように誘う(entice)ために、及び/又は、1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つの方向に向かって移動するように、ユーザに影響を及ぼすために、ユーザに特有のインセンティブを提供しうる。ここで使用される場合、「インセンティブ」は、例えば、モバイル・デバイスのユーザに、特定のロケーションに移動する及び/又は特定のロケーションに留まる、あるいは特定の商品(item)を購入するよう仕向けるために、ユーザのふるまいに影響を及ぼすための、モバイル・デバイスのユーザに提供される利益又は誘因(inducement)を指すことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、インセンティブは、ユーザが閾値の時間の長さ(threshold length of time)の間特定のロケーションに留まった後に提供されうる。インセンティブは、クーポン及び/又は、無料の携帯電話分(cell phone minutes)、インターネット・アクセス、及び/又はユーザの動きに影響を及ぼしうるその他任意のタイプの利益などの、何か他のタイプの財政上の利益を含みうる。インセンティブは、例えば、より速いサービスの約束などの非金銭的利益を具備することができる。1つのインプリメンテーションでは、インセンティブは、ユーザに対して、特定のエリアへ移動する、ある時間の長さの間特定のエリアに留まる、及び/又は異なるエリアへ移動するように影響を及ぼすために、ユーザに提供されうる。インセンティブは、事前定義された、もしくは既知のエリア内の様々なロケーションにユーザを導くために提供されうる。しかしながら、これらは単にインセンティブの例にすぎず、特許請求される主題事項は、この点に限定されないことが理解されるべきである。
【0011】
1つの特定の例では、モバイル・デバイスのユーザがデパートに入ってくる際に、ワイヤレス・システムは、ユーザをウェイポイントが配置された電子機器売り場の近くに移動するよう仕向けるために、モバイル・デバイスのユーザにインセンティブを提供しうる。1つのインプリメンテーションでは、ユーザのモバイル・デバイスは、電子機器売り場からの商品の購入に使用するためのクーポンを含むショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージを受信することができる。別のインプリメンテーションでは、ユーザは、事前定義された量の時間の間ウェイポイントの近くに留まった後に、クーポンなどのインセンティブを受信することができる。例えば、10分間電子機器セクションを見てまわった後、ユーザのモバイル・デバイスは、デジタル多目的ディスク(DVD)から20%引きのクーポンを受信することができる。
【0012】
ショッピング・モールのシナリオにおいて利用されるインプリメンテーションのような、別のインプリメンテーションでは、インセンティブは、特定の店にユーザを導くために提供されうる。例えば、「スティーヴのコーヒーショップ」のような特定のコーヒーショップの近くに配置されたウェイポイントがありうる、そしてこのウェイポイントのそばを通過する際に、「ジョーのコーヒーショップ」のような異なるコーヒーショップのためのクーポンなどのインセンティブが、ユーザのモバイル・デバイスに提供されうる。
【0013】
システムは、ウェイポイントのロケーションを知ることができ、例えば、ユーザのワイヤレス・サービス・プロバイダは、ユーザにインセンティブを提供しうる。1つのインプリメンテーションでは、ユーザのモバイル・デバイスは、以下に記述される1つ又は複数の技術を使用してそれ自体のロケーションを推定して、そのワイヤレス・サービス・プロバイダに対して、この推定されたロケーションを伴う1つ又は複数のメッセージを送信することができる。このようなワイヤレス・サービス・プロバイダは、ウェイポイントの近くにユーザが位置しているかどうかを決定し、1つ又は複数の近くのウェイポイントにユーザを導くためのインセンティブを提供しうる。1つのインプリメンテーションでは、ワイヤレス・システムの様々なワイヤレス・デバイスが、モバイル・デバイスのロケーションを決定しうる。例えば、モバイル・デバイスが、アウトドアのストリップ・モール(strip mall)の近くのような、アウトドアのロケーションにおいて持たれている場合には、移動局に関する衛星測位システム(SPS)座標が決定されうる。このようなSPSは、SPSsのほんの少数の例を挙げると、全地球測位システム(GPS)、ガリレオ(Galileo)、グロナス(GLONASS)、ナブスター(NAVSTAR)、又は準天頂衛星システム(QZSS)を具備することができる。
【0014】
1つのインプリメンテーションでは、インセンティブは、モバイル・デバイスのユーザのためのワイヤレス・サービス・プロバイダ以外のエンティティ(entity)によって提供されうる。例えば、ワイヤレス・サービス・プロバイダが、モバイル・デバイスはウェイポイントから事前定義された閾値の距離内にあると決定した場合、ワイヤレス・サービス・プロバイダは、インセンティブの送信を担当する第三者のもとへメッセージを送ることができる。ワイヤレス・サービス・プロバイダからのこのようなメッセージを受信した際に、第三者は、モバイル・デバイスに1つ又は複数のインセンティブを送ることができる。あるいは、第三者は、モバイル・デバイス自体から、又はモバイル・デバイスの動きをトラックする(tracking)何か他のシステムから、モバイル・デバイスのロケーションを受信することができる。
【0015】
1つのインプリメンテーションでは、モバイル・デバイスは、近くのワイヤレス・デバイスによって送信された信号を観察することによって、それ自体のロケーションを推定することができる。このような信号は、例えば、このようなワイヤレス・デバイスのためのワイヤレス・サービス・プロバイダへ送信された信号、及び/又は、例えば、電気電子学会(IEEE)802.11対応の信号などの、短距離信号を具備することができる。別のインプリメンテーションでは、モバイル・デバイスは、例えば、近くのアクセス・ポイント、フェムトセル又は基地局と通信することによって、それ自体のロケーションを推定することができる。1つのインプリメンテーションでは、ウェイポイントと関連づけられる送信機は、事前定義された範囲内のモバイル・デバイスへ周期的にメッセージをブロードキャストすることができる。例えば、ウェイポイントと関連づけられる受信機は、デパート内のモバイル・デバイスの動きをトラックしているロケーション・サーバからメッセージを受信することができる。このようなメッセージは、モバイル・デバイスと関連づけられる番号及び/又はアドレス(例えば、Eメール・アドレス)などの、このようなモバイル・デバイスに関するコンタクト情報を示すことができる。ユーザがデパートに入ってくる際に、例えば、クーポンなどの、なるインセンティブを含むメッセージは、店内の異なる売り場にユーザを導くためにモバイル・デバイスへ送信されうる。ユーザは、電子機器売り場である電子機器に使用するクーポンと、靴売り場内のある靴を購入するために使用する別のクーポンとを含むメッセージを受信することができる。
【0016】
1つのインプリメンテーションでは、モバイル・デバイスは、1つ又は複数の近くのフェムトセルと通信することによって、それ自体のロケーションを推定することができる。ここで使用される場合、「フェムトセル」は、小さなセルラ基地局を指すことができる。このようなフェムトセルは、(例えば、デジタル加入者回線(DSL)又はケーブルを介してなど)ブロードバンドを介して、サービス・プロバイダのネットワークに接続することができる。フェムトセルは、フェムトセルと互換性のある多くの可能な技術中のほんの少数の例を挙げると、例えば、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UTMS)、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、EV−DO(Evolution-Data Optimized又はEvolution-Data only)、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性(WiMAX)、符号分割多元接続(CDMA)−2000、又は時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)などの技術を利用することができる。
【0017】
いくつかのインプリメンテーションでは、ユーザは、ユーザが事前定義された時間の長さの間特定のウェイポイントの近くに留まる場合には、あるインセンティブが提供されるであろうことを示すメッセージを受信することができる。例えば、メッセージは、ユーザが少なくとも10分間電子機器売り場に留まる場合には、10%引きのクーポンを受信するであろうことを示すことができる。したがって、このようなインセンティブは、ユーザがさもなければ無視したであろう電子機器売り場内の商品を見てまわるように、ユーザを誘うことができる。
【0018】
いくつかのインプリメンテーションでは、ユーザのある習慣はトラックされることができ、また、インセンティブは、そのような習慣的なふるまい(例えば、ユーザによって開始される購入)に基づいて提供されうる。例えば、ユーザのショッピング履歴は、データベース中に記憶されることができ、また、インセンティブは、ユーザのショッピング履歴に基づいてユーザに提供されうる。例えば、ユーザのショッピング履歴が、ユーザはチョコレート商品を頻繁に購入するということを示す場合には、チョコレート菓子に使用されるクーポンは、例えば、ユーザが食料品店の近くにいるときに提供されうる。
【0019】
図1は、1つのインプリメンテーションに従って、モバイル・デバイスにインセンティブを提供しうる複数のウェイポイントを有するショッピング・モール100の平面図である。示されているように、ショッピング・モール100は、第1の店105、第2の店110、第3の店115、第1のコーヒーショップ120、第2のコーヒーショップ125、及び手洗所130を含む、マルチプルの店とショップを含んでいる。ウェイポイントは、ショッピング・モール100の様々なロケーションに分散されうる。この特定の例では、第1のウェイポイント135は、第1の店105内に配置されており、また、第2のウェイポイント140は、第1のコーヒーショップ120のすぐ外に配置されている。より多くの、あるいはより少数の、店及び/又はウェイポイントが、他のインプリメンテーションにおいて利用されうることが理解されるべきである。1つの特定のインプリメンテーションでは、例えば、各々の店又はショップは、それ自体の少なくとも1つのウェイポイントを含みうる。
【0020】
図1はまた、モバイル・デバイス150を持ち運ぶユーザ145を例示している。モバイル・デバイス150は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス・ノートブック、あるいはネットワークと通信するためにワイヤレス通信を送信する及び/又は受信することが可能なその他任意のタイプの電子デバイスでありうる。このようなワイヤレス通信は、ほんの少数の例を挙げると、SMSメッセージ、ボイスメール・メッセージ、及び/又はEメール・メッセージなどのメッセージを含みうる。ユーザ145は、ショッピング・モール100の中を歩いて、モバイル・デバイス150を介してインセンティブを受信することができる。このようなインセンティブは、特定のウェイポイントにユーザ145を導く及び/又はユーザ145に、ある時間の長さの間特定のウェイポイントの近くに留まったことに対して報酬を与えることができる。
【0021】
ユーザ145がショッピング・モール100の中を移動するとともに、モバイル・デバイス150は、第1のウェイポイント135と関連づけられるインセンティブを含むメッセージを受信することができる。例えば、モバイル・デバイス150は、第1の店105である商品の購入に使用するためのクーポンを含むメッセージを受信することができる。あるいは、インセンティブを含むメッセージは、モバイル・デバイス150が、事前定義された時間の長さの間第1のウェイポイント135のある近接内に留まった場合に提供されうる。このような閾値持続時間は、ユーザに第1の店105の内に留まって、売り出し中の商品を見てまわるよう仕向けることができる。例えば、第1の店105が書店である場合、第1のウェイポイント135は、モバイル・デバイス150が、5分間第1のウェイポイント135の事前定義された近接内に留まったことが決定された後、本に対して利用される20%引きのクーポンを提供しうる。
【0022】
論じられたように、インセンティブは、SMSメッセージのような、ワイヤレスに送信されるメッセージ、あるいはその他任意のメッセージング技術を介して提供されうる。あるいは、インセンティブは、モバイル・デバイス150に提供される、電話、ボイス・メール、及び/又はEメールを介して提供されうる。ユーザは、例えば、販売員にモバイル・デバイス150を見せることによって、特定のインセンティブを引き換える(redeem)ことができる。インセンティブが、SMSメッセージを介して送信されたクーポンである場合には、クーポン・コードがSMSメッセージ内に含まれうる。いくつかのインプリメンテーションでは、インセンティブは通知されないことがありうる、そして、ユーザは、このようなインセンティブを要求することがありうる。いくつかのインプリメンテーションでは、例えば、インセンティブは、全てのユーザに通知されないことがありうる。このようなインセンティブを受信するためには、ユーザは、サービスに申し込むか、もしくはインセンティブを受信したいという意向を示すことができる。インセンティブが非金銭的(例えば、空港におけるセキュリティー・ラインをより短くするためのもの)である場合、ユーザは、ユーザのモバイル・デバイス150に送信されうるインセンティブに付随する指示に従うことによって、インセンティブの利益を受けることができる。
【0023】
図1は、インセンティブが、モバイル・デバイス150のユーザ145のために、サービス・プロバイダによって提供されるインプリメンテーションを例示している。このインプリメンテーションでは、モバイル・デバイス150は、ワイヤレス・ネットワーク152と通信状態にありうる。ワイヤレス・ネットワーク152はまた、ロケーション・サーバ155と通信状態にありうる。ロケーション・サーバ155は、所与のエリア内のウェイポイントのマップあるいは他の表現を記憶することができる。あるいは、ロケーション・サーバ155は、このようなマップ又は表現が記憶されている別のエンティティと通信状態にありうる。ロケーション・サーバ155は、モバイル・デバイス150のユーザ145の現在のロケーションを周期的に推定することができる。このような推定は、GPS、ガリレオ、GLONASS、NAVSTAR、QZSS、あるいは移動局150のロケーションを決定するためのその他任意のタイプの衛星測位システムなどの、SPS技術に基づくことができる。しかしながら、ユーザ145が、1つ又は複数のSPSsからのナビゲーション信号が利用不可能であるビルディング内でモバイル・デバイス150を持ち運んでいる場合などの、SPSからのナビゲーション信号が利用可能でないことがありうるある状況が存在しうる。
【0024】
いくつかのインプリメンテーションでは、SPS座標がモバイル・デバイス150のために推定されうる。例えば、ユーザ145が、アウトドアのエリア内などの、SPSからのナビゲーション信号が利用可能なエリアから、このようなナビゲーション信号が利用不可能なエリアへモバイル・デバイス150を持ち運ぶ場合には、モバイル・デバイス150は、ナビゲーション信号が利用可能であるときに、そのSPS座標の正確な推定を有することができる。その後、このようなナビゲーション信号が利用不可能なエリアに入る際に、モバイル・デバイス150は、例えば、ユーザ145がモバイル・デバイス150を持ち運ぶにつれて、その位置を推定することができる。例えば、モバイル・デバイス150は、1つ又は複数の加速度計(accelerometer)、ジャイロスコープ(gyroscopes)、及び/又はモバイル・デバイス150の動きを測定することが可能なその他任意のデバイスを含みうる。したがって、モバイル・デバイス150は、例えば、そのロケーションはナビゲーション信号に基づいて以前に推定されているので、検出された動きに基づいて、モバイル・デバイスがどのくらい遠くへ及びどの方向に移動したかを推定することができる。
【0025】
SPSからのナビゲーション信号が利用不可能なエリア内において、モバイル・デバイス150のロケーションが決定されうる追加の方法が存在する。例えば、既知の、固定されたロケーションを有する、エリア内に配置されたデバイスが存在しうる。例えば、固定及び既知のロケーションを有する電子デバイスは、ショッピング・モールの至る所に分散されうる。このような電子デバイスは、ナビゲーション信号を送信することができ、また、モバイル・デバイス150は、このようなナビゲーション信号に基づいて、そのロケーションを三角測量(triangulate)することができる。ナビゲーション信号が利用不可能なエリアでは、例えば、モバイル・デバイスは、近くのワイヤレス・デバイスによって送信された信号を観察することによって、それ自体のロケーションを推定することができる。このような信号は、例えば、このようなワイヤレス・デバイスのためのワイヤレス・サービス・プロバイダへ送信された信号、及び/又は、例えば、電気電子学会(IEEE)802.11対応の信号などの短距離信号、あるいは近くのフェムトセルへ送信された信号を具備することができる。1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内のモバイル・デバイスの存在は、モバイル・デバイスによって、モバイル・デバイスの事前定義された範囲内の1つ又は複数のワイヤレス・デバイスからロケーション情報を有する1つ又は複数のワイヤレス信号を受信することによって決定されうる。
【0026】
クーポン、無料のインターネット・アクセスに関するオファー、無料のワイヤレス・サービス分、無料のテキスト・メッセージング性能、及び/又はその他任意のタイプの情報を含む、多くの異なるタイプのインセンティブが、モバイル・デバイス150に提供されうる。例えば、第1の店105が携帯電話店である場合、ユーザは、ユーザ145のモバイル・デバイス150が、ある時間の長さの間第1のウェイポイント135のある近接内に留まった場合には、あるワイヤレス・サービス・プランに対する割引又は無料分を受信することができる。
【0027】
ユーザ145は、第1のコーヒーショップ120の方向に向かってショッピング・モール100の中を移動することができる。示されているように、第2のウェイポイント140は、第1のコーヒーショップ120のすぐ外に配置されうる。ユーザ145が、第2のウェイポイント140の近接内にいる場合には、インセンティブは、ユーザ145を第2のコーヒーショップ125に訪れるよう誘うために、ユーザ145に提供されうる。言い換えれば、インセンティブは、ユーザ145に第1のコーヒーショップ120ではなく第2のコーヒーショップ125で、コーヒーなどの、商品を購入するよう仕向けるために提供されうる。
【0028】
1つのインプリメンテーションでは、ユーザ145のワイヤレス・サービス・プロバイダは、例えば、モバイル・デバイス150のロケーションをトラックし続ける(keep track)ことができ、モバイル・デバイス150に1つ又は複数のインセンティブを送信することができる。例えば、モバイル・デバイス150は、ワイヤレス・ネットワーク152へそのロケーションを周期的に送信することができる。あるいは、モバイル・デバイス150は、例えば、ショッピング・モール100内に配置されたローカル受信機へそのロケーションを送信することができ、また、このような受信機と関連づけられる送信機は、ロケーション・サーバ155へモバイル・デバイス150のロケーションを送信することができる。追加のインプリメンテーションでは、ショッピング・モール100内に配置された受信機は、モバイル・デバイス150からの通信を受信することができ、その後、モバイル・デバイス150が受信機のどこか近くに位置していることを示すために、ロケーション・サーバ155へメッセージを送信することができる。
【0029】
モバイル・デバイス150のために検出されたロケーションは、ロケーション・サーバ155へワイヤレス・ネットワーク152を通じて送られることができる。ロケーション・サーバ155は、ショッピング・モール100内の第1のウェイポイント135及び第2のウェイポイント140などの、様々なウェイポイントのロケーションに関する情報を有することができる。例えば、モバイル・デバイス150の周期的に更新されるロケーションに基づいて、ロケーション・サーバ155は、モバイル・デバイス150が任意のウェイポイントに近いかどうかを決定することができる。主制御装置160は、ロケーション・サーバ155と通信状態にあることができ、モバイル・デバイス150へ1つ又は複数のインセンティブを送るべきかどうかを決定することができる。具体的には、主制御装置160は、ショッピング・モール100の中のユーザ145の動きに影響を及ぼすために、モバイル・デバイス150へどの(複数の)インセンティブを送るかを決定することができる。ロケーション・サーバ155に記憶されたロケーション情報に基づいて、主制御160は、モバイル・デバイス150へワイヤレス・ネットワーク152を通じて1つ又は複数のインセンティブを送信するように通信デバイス165に指図することができる。図1において、ロケーション・サーバ155、主制御160、及び通信デバイス165は、個別のエンティティであるように示されているが、いくつかのインプリメンテーションでは、1つ又は複数のロケーション・サーバ155、主制御160、及び通信デバイス165は、単一のデバイス又はコンポーネントの内部に含まれうることが理解されるべきである。
【0030】
あるいは、インセンティブは、ローカル・エリア・ネットワークからモバイル・デバイス150へ送信されうる。例えば、ウェイポイントに配置されたワイヤレス送信機は、モバイル・デバイスがこのようなウェイポイントから事前定義された距離内にある場合、モバイル・デバイス150へインセンティブを送信することができる。このようなインセンティブを送信するためには、モバイル・デバイス150の識別が最初に決定されうる。例えば、モバイル・デバイス150へSMSメッセージを送信するためには、モバイル・デバイス150の電話番号が、このような送信機によって最初に得られうる。モバイル・デバイス150に関する電話番号は、主制御装置160の制御下の通信デバイス165によってこのような送信機に提供されうる。例えば、主制御装置160は、ロケーション・サーバ155によってアクセス可能であり且つ提供される、ウェイポイントに関するロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、モバイル・デバイス150が、第1のウェイポイント135から事前定義された距離内にあると決定された場合には、第1のウェイポイント135へメッセージを送信するように通信デバイス165に指示することができる。第1のウェイポイント135へ送信されるこのようなメッセージは、モバイル・デバイス150に関する電話番号を含みうる。あるいは、Eメール・アドレスのような他のコンタクト情報は、第1のウェイポイント135のための送信機/受信機へ送信されうる。このような情報を受信した際に、第1のウェイポイント135のための送信機は、モバイル・デバイス150へ1つ又は複数のインセンティブを送信することができる。
【0031】
1つの特定のインプリメンテーションでは、ウェイポイントは、モバイル・デバイス150へインセンティブを伴う1つ又は複数のメッセージを直接送信するための送信機を有するワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)又はアクセス・ポイントと関連づけられることができる。あるいは、上記に論じられたように、モバイル・デバイス150は、ワイヤレス・サービス・プロバイダのために、ロケーション・サーバ155へそのロケーションを決定して送信することができ、また、ワイヤレス・サービス・プロバイダは、任意のウェイポイントの近くにモバイル・デバイス150があるかどうかを決定し、もしあるならば、モバイル・デバイス150へインセンティブを提供しうる。例えば、ワイヤレス・サービス・プロバイダは、ウェイポイントのロケーションのアルマナック(almanac)又はマップへのアクセスを有することができ、例えば、ワイヤレス・サービス・プロバイダへモバイル・デバイスによって送信されたロケーションに基づいて、任意のこのようなウェイポイントの事前定義された距離内にモバイル・デバイス150があるかどうかを決定することができる。
【0032】
1つ又は複数のインセンティブはまた、ユーザのふるまい(例えば、ユーザの動き、ユーザによってたどられた特定の移動経路など)に基づいて、ユーザに提供されうる。例えば、ユーザ145が、第1の店105、第1のコーヒーショップ120、それから第3の店115へ、この特定の順序でモバイル・デバイス150を持ち運ぶ場合、この経路に特有のインセンティブがユーザ145に提供されうる。あるいは、ユーザ145が、第3の店115、第2のコーヒーショップ125、それから第2の店110へ、この特定の順序でモバイル・デバイス150を持ち運ぶ場合、この特定の経路に特有のインセンティブが、その代わりにユーザ145に提供されうる。経路ベースのインセンティブはまた、例えば、通行の流れを指示するために、いくつかのインプリメンテーションにおいて使用されうる。例えば、特定のインセンティブ(ガソリン割引のためのクーポンなど)は、ショッピング・モールの駐車場から特定の出口経路をたどったことに対して、あるいはラッシュアワーの間により混雑していない経路をとったことに対して、ユーザに報酬を与えるために提供されうる。1つ又は複数のインセンティブ(例えば、制限時間を有するインセンティブ)は、少なくとも2つのウェイポイントに向かって事前定義された経路に沿って移動するように、ユーザに影響を及ぼすために提供されうる。例えば、2つのクーポン(1つは、次の半時間で期限が切れる第1のコーヒーショップ120での割引用、及びもう1つは、次の数時間で期限が切れる第1の店105での割引用)は、ユーザに対して、第1のコーヒーショップ120(第2のウェイポイント140)に向かい、それから第1の店105(第1のウェイポイント135)に向かって移動するように影響を及ぼすために、ユーザのもとへ送られることができる。
【0033】
図2は、1つのインプリメンテーションに従って、モバイル・デバイス205に、インセンティブを含むメッセージを提供するためのシステム200を例示するブロック図である。図2に示されるインプリメンテーションでは、モバイル・デバイス205は、無線周波数識別(RFID)タグ210を含んでいる。RFIDタグ210は、モバイル・デバイス205と関連づけられる識別子を含みうる。モバイル・デバイス205が、特定のウェイポイント215の近くに移動された場合には、ウェイポイント215のためのRFID受信機220は、RFIDタグ210から識別子を獲得することができる。例えば、RFID受信機220は、モバイル・デバイス205に関する識別子を含むRFIDタグ210から信号を読み取る及び/又は受信することができる。このような識別子は、電話番号、Eメール・アドレス、及び/又はインセンティブを受信するための好ましい通信方式のタイプなどの、モバイル・デバイス205に関するコンタクト情報を含みうる。あるいは、このような識別子は、電話番号、Eメール・アドレス、及び/又はモバイル・デバイス205に関する(複数の)インセンティブを含むメッセージを受信するための好ましい通信方法のタイプを決定するための、ルックアップ・テーブル又はデータベースにおいて参照されうるコード又は番号でありうる。
【0034】
RFID受信機220が、RFIDタグ210から識別子を受信した場合、ウェイポイント215と関連づけられる送信機/受信機225は、モバイル・デバイス205がウェイポイント215の近くに位置していることを示すために、ロケーション・サーバ235へワイヤレス・ネットワーク230を介してメッセージを送信することができる。ロケーション・サーバ235は、モバイル・デバイス205とウェイポイント215の間の近接に少なくとも部分的に基づいて、(複数の)インセンティブが、モバイル・デバイス205に提供されるかどうかを示す情報を含みうる。主制御装置240は、ロケーション・サーバ235を制御して、モバイル・デバイス205へワイヤレス・ネットワーク230を介して(複数の)インセンティブを送信するように、通信デバイス245に指示することができる。あるいは、通信デバイス245は、モバイル・デバイス205にどの(複数の)インセンティブを提供するかを示すメッセージを送信機/受信機225へ送信することができる。通信デバイス245からこのようなメッセージを受信する際、送信機/受信機225は、モバイル・デバイス205へインセンティブを送信することができる。
【0035】
送信機/受信機225は、ワイヤレス・ネットワーク230を介して、ロケーション・サーバ235及び/又は通信デバイス245とワイヤレス通信状態にあるように示されているが、いくつかのインプリメンテーションでは、送信機/受信機225及びロケーション・サーバ235及び/又は通信デバイス245の間にハードワイヤード接続がありうることが理解されるべきである。例えば、送信機/受信機225は、インターネットあるいはハードワイヤード接続を伴う何か他のネットワークを介して、ロケーション・サーバ235及び/又は通信デバイス245と通信することができる。
【0036】
別のインプリメンテーションでは、RFIDタグは、特定のウェイポイントと関連づけられることができる。このようなRFIDタグは、例えば、ウェイポイントの近くの壁に貼り付けられる(affixed)ことができる。このようなRFIDタグは、モバイル・デバイス205の内部の受信機によって読み取られることができる。モバイル・デバイス205は、例えば、後にロケーション・サーバ235へRFIDタグの識別を中継することができる。
【0037】
図3は、1つのインプリメンテーションに従って、エリア中にモバイル・デバイス305を持ち運ぶユーザ300を示す、ショッピング・エリアの平面図を例示している。この例では、ユーザ300は、デパート310の中を移動することができる。デパート310は、紳士用品売り場315、電子機器売り場320、婦人用品売り場325、薬局330、及び靴売り場335のような、様々な売り場を含みうる。また、第1のウェイポイント340、第2のウェイポイント345、及び第3のウェイポイント350などの、デパート310の至る所に配置された様々なウェイポイントがありうる。
【0038】
インセンティブを含むメッセージは、例えば、ユーザ300にある売り場で買い物をするよう仕向けるために、様々なロケーションにユーザ300を導くために提供されうる。例えば、ユーザ300は、第1のウェイポイント340にユーザ300を導く、及び/又はユーザ300に、事前定義された閾値の時間の長さの間第1のウェイポイント340の事前定義された近接内に留まったことに対して報酬を与えるためのインセンティブを含むメッセージを受信することができる。このようなインセンティブは、ユーザ300に電子機器売り場320で買い物をするよう仕向けることができる。論じられたように、インセンティブを含むこのようなメッセージは、第1のウェイポイント340と関連づけられる送信機のような、ローカル・デバイスから及び/又は遠隔ワイヤレス・ネットワークから、モバイル・デバイス305へ送信されうる。
【0039】
ここで、例えば、TVの購入のために利用されるクーポンが、ユーザ300のモバイル・デバイス305に提供されうる。インセンティブを含むメッセージはまた、ユーザ300に薬局330で商品を購入するよう仕向けるために、ユーザ300が第2のウェイポイント345の近くにいる場合に提供されうる。同様に、インセンティブを含むメッセージは、ユーザ300に靴売り場335で買い物をするよう仕向けるために、ユーザ300が第3のウェイポイント350の近くに移動した場合に提供されうる。
【0040】
図4は、1つのインプリメンテーションに従って、ハードワイヤード接続を介して、ウェイポイント405に配置された回路構成と、遠隔ネットワークとの間で通信するためのシステム400の例示的なブロック図である。図4では、送信機410、モデム415、及び制御装置420は、ウェイポイント405と関連づけられることができる。いくつかのインプリメンテーションでは、送信機410は、モバイル・デバイス425へ、例えば、SMSメッセージのような、メッセージを介してインセンティブを送信することができる。
【0041】
モバイル・デバイス425は、例えば、無線ネットワークを介して、通信デバイス430へそのロケーションを周期的に送信することができる。通信デバイス430は、ロケーション・サーバ435へモバイル・デバイス425に関するロケーションを送信することができる。主制御装置440は、通信デバイス430及びロケーション・サーバ435のオペレーションを制御することができる。モバイル・デバイス425の動きに基づいて、主制御装置440は、モバイル・デバイス425に(複数の)インセンティブを提供すべきかどうか決定することができる。この例では、主制御装置440は、ネットワーク445を介してメッセージを送信するように、通信デバイス430に指示することができる。ネットワーク445は、例えば、地上通信線電話ネットワーク又はデジタル加入者回線(DSL)又はケーブルなどの、ハードワイヤード・ネットワークでありうる。通信デバイス430からのメッセージは、モデム415を介してネットワーク445から受信されることができ、モバイル・デバイス425にどの(複数の)インセンティブを提供するかを示す。このようなメッセージを受信した際に、制御装置420は、例えば、モバイル・デバイス425へ1つ又は複数のインセンティブを送信するように送信機410に指示することができる。図4は、インセンティブが、ウェイポイントと関連づけられる送信機410からモバイル・デバイス425へ送信される場合の例を例示しているが、いくつかのインプリメンテーションでは、このようなインセンティブは、論じられたものと同様の仕方で、遠隔通信デバイス430からワイヤレスに送信されうることが理解されるべきである。
【0042】
図5は、1つのインプリメンテーションに従って、ユーザのモバイル・デバイスにインセンティブを提供することによって、ユーザの動きを導くためのプロセスを500例示するフロー図である。最初に、オペレーション505では、1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかについての決定が行なわれる。このような決定は、例えば、ロケーション・サーバによって行なわれうる。次に、オペレーション510では、インセンティブは、1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つに向かう方向にモバイル・デバイスのユーザの動きを導くために、モバイル・デバイスのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、モバイル・デバイスに提供されうる。
【0043】
1つ又は複数のウェイポイントのための送信機及び/又は受信機のような、回路構成は、例えば、ワイヤレス広域ネットワーク(WWAN)、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、ワイヤレス・パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)などのような、様々なワイヤレス通信ネットワークの使用を通じて機能性を提供しうる。「ネットワーク」及び「システム」という用語は、しばしば置換可能に使用されうる。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワークなどでありうる。CDMAネットワークは、CDMA2000、広帯域CDMAなど(W−CDMA)などのような、1つ又は複数の無線アクセス技術(RATs)をインプリメントすることができる。CDMA2000は、IS−95、IS−2000、及びIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、グローバル通信システム(GSM)(登録商標)、デジタル・アドバンスド電話システム(D−AMPS)、あるいは何か他のRATをインプリメントすることができる。GSM及びW−CDMAは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)という名のコンソーシアムからの文書に記述されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)という名のコンソーシアムからの文書に記述されている。3GPP及び3GPP2の文書は、公的に利用可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークであることができ、また、WPANは、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))ネットワーク、IEEE802.15x、あるいは何か他のタイプのネットワークであることができる。この技術はまた、WWAN、WLAN及び/又はWPANの任意の組み合わせのために使用されうる。この技術は、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)ネットワーク、高レート・パケット・データ(HRPD)ネットワーク、CDMA2000 1Xネットワーク、GSM、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、及び/又はそれに類するものでの使用のためにインプリメントされうる。
【0044】
図6は、1つのインプリメンテーションに従って、モバイル・デバイス600の特定のインプリメンテーションを示している。モバイル・デバイス600は、その中で無線トランシーバが、RFキャリア上に、ボイス又はデータなどの、ベースバンド情報を有するRFキャリア信号を変調し、また、このようなベースバンド情報を得るために変調されたRFキャリアを復調するように適合されうる、移動局(MS)を具備することができる。
【0045】
モバイル・デバイス600は、処理ユニット605、ユーザ・インタフェース610、送信機615、受信機620、及びメモリ625などのいくつかの構成要素を含みうる。ユーザ・インタフェース610は、ボイス又はデータなどのユーザ情報を入力又は出力するための複数のデバイスを具備することができる。このようなデバイスは、ほんの少数の例を挙げると、例えば、キーボード、ディスプレイ画面、マイクロホン、スピーカー、ボタン及びつまみ(knobs)を含みうる。
【0046】
メモリ625は、機械可読命令を記憶するように適合されることができ、それらは、記述されたあるいは示唆された、1つ又は複数のプロセス、例、又はそのインプリメンテーションを行なうために実行可能である。処理ユニット605は、このような機械可読命令にアクセスして、実行するように適合されうる。これらの機械可読命令の実行を通じて、処理ユニット605は、1つ又は複数の機能を行なうようにモバイル・デバイス600の様々な構成要素に指示することができる。
【0047】
送信機615は、他のデバイスへパケット・ベースの通信のような通信を送信するために、アンテナを利用することができる。受信機620はまた、他のデバイスからパケット・ベースの通信のような通信を受信するために、このようなアンテナを利用することができる。
【0048】
詳細な説明のいくつかの部分は、プラットフォーム又は専用コンピューティング・デバイス又は特定の装置のメモリ内に格納された2値デジタル信号に対するオペレーションの象徴又はアルゴリズムによって示されている。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置、専用装置、あるいはそれに類する用語は、一旦それがプログラム・ソフトウェアからの命令に従って特定の機能を実行するようにプログラムされると、汎用コンピュータを含む。アルゴリズム的な記述又は象徴は、他の当業者にそれらの作業の実体(substance)を伝えるために、信号処理又は関連技術において当業者によって使用される技術の例である。ここで、及び一般に、アルゴリズムは、自己矛盾のないオペレーションのシーケンス、あるいは所望の結果がもたらされる同様の信号処理であると考えられている。このコンテキストでは、オペレーション又は処理は、物理量の物理的な操作を伴う。必ずしもではないが、典型的に、このような量は、記憶される、転送される、組み合わされる、比較される、もしくは操作されることが可能な電気的又は磁気的な信号の形式をとりうる。
【0049】
主に、一般的な用法の理由から、このような信号を、ビット、データ、値、エレメント、シンボル、キャラクター、項、番号、数字、あるいはそれに類するものとして称することは、時に便利であることが分かっている。しかしながら、これらの全て又は同様の用語は、適切な物理量と関連づけられるものであり、単に便利なラベルにすぎないことが理解されるべきである。他の方法で明確に規定されない限り、この明細書の全体にわたって、「処理すること」、「コンピューティングすること」、「計算すること」、「決定すること」、あるいはそれに類することなどの用語を利用している論述は、専用コンピュータ又は同様の専用電子コンピューティング・デバイスなどの、特定の装置の動作又はプロセスを指すことが理解される。したがって、この明細書のコンテキストでは、専用コンピュータ又は同様の専用電子コンピューティング・デバイスは、典型的に、専用コンピュータ又は同様の専用電子コンピューティング・デバイスのメモリ、レジスタ、又は他の情報記憶デバイス、送信デバイス、又はディスプレイ・デバイスの内部の物理的な電子の又は磁気的な量として表わされる信号を操作又は変換することが可能である。例えば、特定のコンピューティング装置、専用装置、あるいはそれに類するものは、1つ又は複数の特定の機能を行なうための命令を用いてプログラムされる1つ又は複数の処理ユニットを具備することができる。
【0050】
ここに記述された方法論(methodologies)は、特定の特徴及び/又は例によるアプリケーションに依存して、様々な手段によってインプリメントされうる。例えば、このような方法論は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はその組み合わせにおいて、インプリメントされうる。ハードウェア・インプリメンテーションでは、例えば、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGAs)、プロセッサ、制御装置、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここに記述された機能を行なうために設計された他のデバイス・ユニット、及び/又はそれらの組み合わせの内部にインプリメントされうる。
【0051】
ある方法論は、ここに記述された機能を行なうモジュール(例えば、手順、機能など)を用いてインプリメントされうる。命令を明白に具体化する(embodying)任意の機械可読媒体は、ここに記述される方法論のインプリメントにおいて使用されうる。例えば、ソフトウェア・コードは、アクセス・ポイント及び/又は移動局のメモリ中に記憶され、デバイスの処理ユニットによって実行されうる。メモリは、処理ユニットの内部にインプリメントされる、及び/又は処理ユニットの外部にありうる。ここで使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、あるいは他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリ又はメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0052】
ファームウェア及び/又はソフトウェアにおいてインプリメントされる場合には、機能は、コンピュータ可読媒体上に1つ又は複数の命令又はコードとして記憶されうる。例には、データ構造を用いて符号化されるコンピュータ可読媒体と、コンピュータ・プログラムを用いて符号化されるコンピュータ可読媒体とが含まれる。コンピュータ可読媒体は、製品の形式をとりうる。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶デバイス、あるいはコンピュータによってアクセス可能であり、データ構造又は命令の形式で所望のプログラム・コードを記憶するために使用可能なその他任意の媒体を具備することができる。ここで使用される場合、ディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクト・ディスク(CD)、レーザー・ディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、及びブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ここでディスク(disks)は、通常磁気的にデータを再生し、一方ディスク(discs)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0053】
コンピュータ可読媒体上の記憶に加えて、命令及び/又はデータが、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されうる。例えば、通信装置は、命令及びデータを示す信号を有するトランシーバを含みうる。命令及びデータは、1つ又は複数のプロセッサに請求項においてアウトラインされる機能をインプリメントさせるように構成される。すなわち、通信装置は、開示された機能を行なうための情報を示す信号を有する伝送媒体を含む。第1のときには、通信装置に含まれる伝送媒体は、開示された機能を行なうための情報の第1の部分を含むことができ、一方で、第2のときには、通信装置に含まれる伝送媒体は、開示された機能を行なうための情報の第2の部分を含みうる。
【0054】
ここで参照される「命令」は、1つ又は複数の論理オペレーションを表わす表現(expression)に関連する。例えば、命令は、1つ又は複数のデータ・オブジェクトに対して1つ又は複数のオペレーションを実行するための機械によって解釈可能であることによって、「機械可読」でありうる。しかしながら、これは、単に命令の例であるにすぎず、特許請求される主題事項は、この点において限定されない。別の例では、ここで参照される命令は、符号化されたコマンドを含むコマンド・セットを有する処理ユニットによって実行可能な符号化されたコマンドに関連しうる。このような命令は、処理ユニットによって理解される機械言語の形式で符号化されうる。また、これらは単に命令の例にすぎず、特許請求される主題事項は、この点において限定されない。
【0055】
ここで使用される場合、移動局(MS)は、セルラ又は他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)、パーソナル・インフォメーション・マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、又はワイヤレス通信及び/又はナビゲーション信号を受信することが可能な他の適切なモバイル・デバイスなどのデバイスを指す。「移動局」という用語はまた、衛星信号の受信、支援データの受信、及び/又はポジション関連の処理が、デバイスで生じるか、あるいはPNDで生じるかにかかわらず、短距離のワイヤレス、赤外線、有線の接続、あるいは他の接続などによって、パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)と通信するデバイスを含むように意図される。また、「移動局」は、衛星信号の受信、支援データの受信、及び/又はポジション関連の処理が、デバイスで生じるか、サーバで生じるか、あるいはネットワークと関連づけられる別のデバイスで生じるかにかかわらず、インターネット、Wi−Fi、あるいは他のネットワークなどを介してサーバとの通信することが可能な、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含む、全てのデバイスを含むように意図される。上記の任意の動作可能な組み合わせがまた、「移動局」と考えられる。
【0056】
衛星測位システム(SPS)は、典型的に、エンティティに、送信機から受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、地球上の又はその上方のそれらのロケーションを決定することを可能にさせるために配置された(positioned)送信機のシステムを含む。このような送信機は、典型的に、チップのセット数(a set number of chips)の反復する疑似−ランダムノイズ(PN)符号を用いて印された信号を送信し、また、地上ベース局、ユーザ機器、及び/又は宇宙飛行体に配置されうる。特定の例では、このような送信機は、地球周回軌道衛星飛行体(SVs)に配置されうる。例えば、全地球測位システム(GPS)、ガリレオ、グロナス(Glonass)又はコンパス(Compass)などの、全地球的航法衛星システム(GNSS)のコンスタレーションにおけるSVは、そのコンスタレーションで他のSVsによって送信されたPN符号と区別可能なPN符号を用いて(例えば、GPSにおけるのと同様に、各衛星からの異なるPN符号を使用して、あるいはグロナスにおけるのと同様に、異なる周波数上の同一の符号を使用して、)印された信号を送信することができる。ある態様によると、ここに示されている技術は、SPSのための全地球的システム(例えば、GNSS)に制限されない。例えば、ここで提供されている技術は、1つ又は複数の全地球的及び/又は地域的航法衛星システムでの使用に関連づけられるか、さもなければ使用可能にされうる様々な補強システム(例えば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS))、及び/又は、例えば、日本の上方の準天頂衛星システム(QZSS)、インドの上方のインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国の上方の北斗(Beidou)などのような、様々な地域的システム、での使用に適用されるか、さもなければ使用可能にされうる。限定ではなく例として、SBASは、インテグリティ情報(integrity information)、ディファレンシャル補正(differential corrections)などを提供する(複数の)補強システム、例えば、広域補強システム(WAAS)、欧州静止衛星型衛星航法補強サービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、運輸多目的衛星用補強システム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、GPSに補助された地上補強航法、又は、GPS及び地上補強航法システム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation system)、及び/又はそれに類するものを含みうる。したがって、ここで使用される場合、SPSは、1つ又は複数の全地球的及び/又は地域的航法衛星システム、及び/又は、補強システムの任意の組み合わせを含むことができ、SPS信号は、このような1つ又は複数のSPSと関連づけられる、SPS信号、SPSのような信号、及び/又は、他の信号を含みうる。
【0057】
実例的な特徴であると現在考慮されるものが例示及び記述されている一方で、特許請求される主題事項から逸脱することなく、様々な他の修正が行なわれることができ、同等のものは代用されうることが、当業者によって理解されるであろう。加えて、多くの修正が、ここに記述された主要な概念から逸脱することなく、特許請求される主題事項の教示に特定の状況を適合させるために行なわれうる。したがって、特許請求される主題事項は、開示された特定の例に限定されないが、このような特許請求される主題事項はまた、添付された特許請求の範囲内にある全ての態様、及びその同等のものを含みうるように意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかを決定することと、
前記モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすために、前記モバイル・デバイスのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイル・デバイスにインセンティブを提供することと、
を具備する方法。
【請求項2】
前記モバイル・デバイスに前記インセンティブを提供することは、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内にモバイル・フォンがある持続時間に、少なくとも部分的に、更に左右される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイル・デバイスの前記ロケーションを決定することを更に具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記インセンティブは、商品又はサービスと引き換え可能なクーポン、1つ又は複数のワイヤレス・サービスへのアクセス、及び/又は情報を具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内に前記モバイル・デバイスがあるかどうかを決定することは、前記モバイル・デバイスと関連づけられる無線周波数識別子(RFID)タグから識別子を受信することを具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内に前記モバイル・デバイスがあるかどうかを決定することは、前記モバイル・デバイスによって、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる無線周波数識別子(RFID)タグから識別子を受信することを具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内に前記モバイル・デバイスがあるかどうかを前記決定することは、前記モバイル・デバイスによって、前記モバイル・デバイスの事前定義された範囲内の1つ又は複数のワイヤレス・デバイスから、ロケーション情報を有する1つ又は複数のワイヤレス信号を受信することを具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つは、アクセス・ポイントを具備する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つは、フェムトセルを具備する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントから事前定義された距離内に前記モバイル・デバイスがあるかどうかを前記決定することは、ロケーション・サーバによってアクセス可能な、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントに関するロケーション情報に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記インセンティブは、前記モバイル・デバイスへ送信されるメッセージを介して提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記メッセージは、電子メール(Eメール)メッセージを介して提供される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記メッセージは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージを介して提供される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記メッセージは、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つと関連づけられる送信機によって送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記インセンティブは、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つの方向に向かって移動するように、ユーザに影響を及ぼすために提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記インセンティブは、少なくとも2つの事前定義されたウェイポイントに向かって事前定義された経路に沿って移動するように、前記ユーザに影響を及ぼすために提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記インセンティブは、前記ユーザが、少なくとも2つのウェイポイント間の事前定義された経路に沿って移動した結果として提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザの動きを具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザによって開始される購入を具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかを決定するためのロケーション・サーバと、
前記モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすために、前記モバイル・デバイスの決定されたロケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイル・デバイスにインセンティブを提供するための通信デバイスと、
を具備する装置。
【請求項21】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つは、前記モバイル・デバイスと関連づけられる無線周波数識別子(RFID)タグから識別子を受信するための1つ又は複数のRFID受信機と関連づけられる、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つは、前記モバイル・デバイスと関連づけられる無線周波数識別子(RFID)受信機に識別子を提供する1つ又は複数のRFIDタグと関連づけられる、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記通信デバイスは、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントからの事前定義された距離内にモバイル・フォンがある持続時間に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイル・デバイスに前記インセンティブを提供するように更に適合される、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記インセンティブは、商品又はサービスと引き換え可能なクーポン、1つ又は複数のワイヤレス・サービスへのアクセス、及び/又は情報を具備する、請求項20に記載の装置。
【請求項25】
前記通信デバイスは、送信されたメッセージを介して、前記モバイル・デバイスに前記インセンティブを提供するように適合される、請求項20に記載の装置。
【請求項26】
前記送信されたメッセージは、電子メール(Eメール)メッセージを介して提供される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記メッセージは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージを介して提供される、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントは、前記エリア内の事前定義されたロケーションを具備する、請求項20に記載の装置。
【請求項29】
前記インセンティブは、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つの方向に向かって移動するように、ユーザに影響を及ぼすために提供される、請求項20に記載の装置。
【請求項30】
前記インセンティブは、少なくとも2つの事前定義されたウェイポイントに向かって事前定義された経路に沿って移動するように、前記ユーザに影響を及ぼすために提供される、請求項20に記載の装置。
【請求項31】
前記インセンティブは、前記ユーザが、少なくとも2つのウェイポイント間の事前定義された経路に沿って移動した結果として提供される、請求項20に記載の装置。
【請求項32】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザの動きを具備する、請求項20に記載の装置。
【請求項33】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザによって開始される購入を具備する、請求項20に記載の装置。
【請求項34】
1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかを決定するための手段と、
前記モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすために、前記モバイル・デバイスのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイル・デバイスにインセンティブを提供するための手段と、
を具備する装置。
【請求項35】
前記モバイル・デバイスの前記ロケーションを決定するための手段を更に具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかを決定するための前記手段は、前記モバイル・デバイスと関連づけられる無線周波数識別子(RFID)タグから識別子を受信するための1つ又は複数のRFID受信機を具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つは、前記モバイル・デバイスと関連づけられる無線周波数識別子(RFID)受信機に識別子を提供する1つ又は複数のRFIDタグと関連づけられる、請求項34に記載の装置。
【請求項38】
インセンティブを提供するための前記手段は、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内に前記モバイル・フォンがある持続時間に、少なくとも部分的に、左右されて、前記モバイル・デバイスに前記インセンティブを提供することが更に可能である、請求項34に記載の装置。
【請求項39】
前記インセンティブは、クーポン、1つ又は複数のワイヤレス・サービス、及び/又は情報を具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項40】
インセンティブを提供するための前記手段は、前記モバイル・デバイスへ送信されるメッセージを介して前記インセンティブを提供するように適合される、請求項34に記載の装置。
【請求項41】
前記メッセージは、電子メール(Eメール)メッセージを介して提供される、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記メッセージは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージを介して提供される、請求項40に記載の装置。
【請求項43】
インセンティブを提供するための前記手段は、前記メッセージを送信するために、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つと関連づけられる送信機を具備する、請求項40に記載の装置。
【請求項44】
前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントは、事前定義されたエリア内の事前定義されたロケーションを具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項45】
前記インセンティブは、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントのうちの少なくとも1つの方向に向かって移動するように、ユーザに影響を及ぼすために提供される、請求項34に記載の装置。
【請求項46】
前記インセンティブは、前記ユーザが、少なくとも2つのウェイポイント間の事前定義された経路に沿って移動した結果として提供される、請求項34に記載の装置。
【請求項47】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザの動きを具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項48】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザによって開始される購入を具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項49】
その上に記憶された機械可読命令を備える記憶媒体を具備する物品であって、前記命令は、専用装置によって実行される場合、前記専用装置に、
1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられるエリア内にモバイル・デバイスがあるかどうかを決定し、
前記モバイル・デバイスのユーザのふるまいに影響を及ぼすために、前記モバイル・デバイスのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイル・デバイスにインセンティブを提供する、
ように指示するように適合される物品。
【請求項50】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、前記専用装置に、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる前記エリア内にモバイル・フォンがある持続時間に、少なくとも部分的に、更に左右されて、前記モバイル・デバイスに前記インセンティブを提供するように指示するように更に適合される、請求項49に記載の物品。
【請求項51】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、前記専用装置に、前記モバイル・デバイスの前記ロケーションを決定するように指示するように更に適合される、請求項49に記載の物品。
【請求項52】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、ロケーション・サーバによってアクセス可能な1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントに関するロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントから事前定義された距離内に前記モバイル・デバイスがあるかどうかを決定するように更に適合される、請求項49に記載の物品。
【請求項53】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、前記モバイル・デバイスへ送信されるメッセージを介して前記インセンティブを提供するように更に適合される、請求項49に記載の物品。
【請求項54】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、電子メール(Eメール)メッセージを介し前記メッセージを提供するように更に適合される、請求項53に記載の物品。
【請求項55】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージを介して前記メッセージを提供するように更に適合される、請求項53に記載の物品。
【請求項56】
前記命令は、前記専用装置によって実行される場合、前記1つ又は複数の事前定義されたウェイポイントと関連づけられる送信機を介して前記メッセージを送信するように更に適合される、請求項53に記載の物品。
【請求項57】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザの動きを具備する、請求項49に記載の物品。
【請求項58】
前記ユーザの前記ふるまいは、前記ユーザによって開始される購入を具備する、請求項49に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−521169(P2012−521169A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500897(P2012−500897)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/027515
【国際公開番号】WO2010/107817
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】