説明

モール配設構造

【課題】見栄えの向上を図ることができるモール配設構造を得る。
【解決手段】リヤガラス20の下端部の側でモール30はコーナ部36に対応して車幅方向内方側へ延びている。リヤガラス20の下端部に沿った部分では、モール30の全体がリヤガラス20の裏側で、しかも、セラミック部36の裏側に位置し、セラミック部36(すなわち、リヤガラス20)に覆われて隠されている。このため、車両10の後ろ側からリヤガラス20に相対した状態でモール30は見え難く、モール30が不用意に露出することに起因した外観の悪化を防止でき、車両10の見栄えを効果的に向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体とガラス板との間にモールを取り付ける際のモール配設構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されたフロントウインドウガラスは、その上端部と左右両端部に沿ってウインドウガラスモールが取り付けられている。フロントウインドウガラスの左右両端側におけるウインドウガラスモールの下端はウインドウガラスの下端よりも下方に延ばされ、フロントフードにより覆うことができるようになっている。
【特許文献1】特開平7−40741号の公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような構成でウインドウガラスモールをウインドウガラスに取り付けると、フロントフードを開放した際にウインドウガラスモールの断面が露出してしまい見栄えが悪い。
【0004】
一方で、ウインドウガラスモールをウインドウガラスの外周部全域に沿って環状に設けることもあるが、このような構成では、ウインドウガラスの下端部における左右両端部(すなわち、ウインドウガラスの下端側におけるコーナ部)でウインドウガラスモールのリップ部上に砂や小石等の異物が溜まり易く、この意味でやはり見栄えが悪くなる。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、見栄えの向上を図ることができるモール配設構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明に係るモール配設構造は、車体側のガラス取付部の内側に嵌め込まれるガラス板の外周部に沿って前記ガラス板の裏面側に接着される接着部と、前記接着部から延出されて前記ガラス取付部の少なくとも一部と共に前記ガラス板の外周部の外側から入り込んだ水が流れる溝部を形成するリップ部と、を備えるモールを配設するためのモール配設構造であって、前記モールのうち前記ガラス板の下端部に沿って位置する部分の全体を前記ガラス板が覆うことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の本発明に係るモール配設構造では、ガラス板の外周部に沿ってガラス板の裏面にモールの接着部が接着される。この接着部からはリップ部が延出されており、モールの接着部がガラス板に接着された状態でガラス板を車体に設けられたガラス取付部に嵌め込んでガラス板を車体に取り付けると、ガラス取付部の少なくとも一部とモールのリップ部とで溝部が形成され、ガラス板の外周部から入り込んだ雨水等の水がこの溝部を流れて排水される。
【0008】
ここで、本発明に係るモール配設構造では、モールのうちガラス板の下端部に沿って位置する部分の全体をガラス板が覆うため、例えば、モールが非環状であってもモールの長手方向両端側での端面が外部から見え難く、これにより、見栄えが向上する。
【0009】
請求項2に記載の本発明に係るモール配設構造は、請求項1に記載の本発明において、長尺の非環状に前記モールを形成すると共に、前記ガラス板の下端部におけるコーナ部よりも前記ガラス板の厚さ方向及び上下方向の双方に対して交差する方向の端部よりも中央側に前記モールの長手方向端部の位置を設定したことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の本発明に係るモール配設構造によれば、長尺で非環状のモールの長手方向端部の位置が、ガラス板の下端部におけるコーナ部よりもガラス板の厚さ方向及び上下方向の双方に対して交差する方向の端部(例えば、ガラス板がフロントガラスやリヤガラスであればガラス板の左右方向端部)よりも中央側に設定される。
【0011】
このため、モールの長手方向端面はガラス板の厚さ方向及び上下方向の双方に対して交差する方向の中央側へ向く。これにより、ガラス板のガラス面と相対した状態ではモールの長手方向端面が見え難く、これにより、更に見栄えが向上する。
【0012】
請求項3に記載の本発明に係るモール配設構造は、請求項2に記載の本発明において、前記モールは、前記ガラス板の下端部におけるコーナ部側よりも長手方向端部側が下方へ傾斜することを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の本発明に係るモール配設構造に適用されるモールは、ガラス板の下端部におけるコーナ部側よりも長手方向端部側が下方へ傾斜しているため、溝部を流れる水がガラス板の下端部におけるコーナ部で滞留せずに流れやすくなる。これにより、雨水と共に溝部に流れ込んだ砂等の異物がガラス板の下端部におけるコーナ部で溜まらずに、水と共に流れ出る。
【0014】
請求項4に記載の本発明に係るモール配設構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記ガラス板のうち、前記ガラス板の下端部に沿った所定範囲に単位面積あたりの光の透過率が前記ガラス板の他の部分よりも低い低透過率部を設定し、当該低透過率部の裏面側に前記モールを配置したことを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の本発明に係るモール配設構造が適用されるガラス板は、その下端部に沿った所定範囲に単位面積あたりの光の透過率がガラス板の他の部分よりも低い低透過率部が設定され、この低透過率部の裏面側にモールが配置される。このため、この低透過率部が設定された部分ではモールが更に見え難くなり、更に見栄えが向上する。
【0016】
なお、本発明において、低透過率部は光の透過率がガラス板の他の部分よりも低く設定されていればよい。したがって、低透過率部では全く光を透過しない構成でもよいし、低透過率部ではガラス板が半透明に設定されていてもよい。
【0017】
また、低透過率部は単位面積あたりの光の透過率がガラス板の他の部分よりも低く設定されていればよく、低透過率部での光の透過率が全ての位置にて同じでなくてもよい。
【0018】
したがって、光の透過率を低くする材料をドット状(点状)に形成したドット部を所定間隔毎に低透過率部に設ける構成としてもよい。このような構成では、低透過率部が設定された部位でも、ドット部が設けられていない部位とドット部が設けられた部位とでは光の透過率が異なるが、平均すると低透過率部ではドット部を設けた分だけ光の透過率が低透過率部以外の部位よりも低くなる。
【0019】
請求項5に記載の本発明に係るモール配設構造は、請求項4に記載の本発明において、前記低透過率部は、前記ガラス板にセラミックが設けられたセラミック部であることを特徴としている。
【0020】
請求項5に記載の本発明に係るモール配設構造では、ガラス板の下端部に沿った所定範囲はセラミックが設けられたセラミック部とされ、このセラミック部を設けられた部分ではガラス板の他の部分に比べて光の透過率が低くなる(すなわち、このセラミック部が低透過率部となる)。このため、このセラミック部の裏面側にモールが配置されることで、モールが更に見え難くなり、更に見栄えが向上する。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係るモール配設構造では、モールの全体がガラス板で覆われるため、見栄えが向上する。
【0022】
請求項2に記載の本発明に係るモール配設構造では、ガラス板のガラス面と相対した状態ではモールの長手方向端面が見え難く、これにより、更に見栄えが向上する。
【0023】
請求項3に記載の本発明に係るモール配設構造では、雨水と共に溝部に流れ込んだ砂等の異物がガラス板の下端部におけるコーナ部で溜まりにくいため、これによっても見栄えが向上する。
【0024】
請求項4に記載の本発明に係るモール配設構造では、ガラス板の下端側では光の透過率がガラス板の他の部分よりも低い低透過率部が設定され、この低透過率部の裏面側にモールが配置されるので、この部分ではモールが更に見え難くなり、更に見栄えが向上する。
【0025】
請求項5に記載の本発明に係るモール配設構造では、ガラス板の下端側に設定されたセラミック部の裏面側にモールが配置されるので、この部分ではモールが更に見え難くなり、更に見栄えが向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
<本実施の形態の構成>
図2には本発明の一実施の形態に係るモール配設構造を適用した車両10の後部の一部が斜視図により示されている。
【0027】
この図に示されるように、車両10の後部では車両10の車体を構成するルーフパネル12、トランクルーム14の上側開口が設定されるアッパバックパネル16、及び左右のクォータピラー18の間にガラス板としてのリヤガラス20に対応してガラス取付部22が設定されている。図2のAで示される一点鎖線の円で囲まれる部分を拡大した断面図である図3や、図2のBで示される一点鎖線の円で囲まれる部分を拡大した断面図である図4に示されるように、ガラス取付部22は細幅板状の縦壁部24を備えている。
【0028】
ルーフパネル12の側において縦壁部24はその幅方向一端がルーフパネル12の後端部に繋がっており、この部分では縦壁部24の幅方向がルーフパネル12の厚さ方向に沿ったルーフパネル12の裏面の側へ向けて傾斜している。また、クォータピラー18の側において縦壁部24はその幅方向一端がクォータピラー18の略車幅(左右)方向内方側の端部に繋がっており、この部分では縦壁部24の幅方向がクォータピラー18の厚さ方向に沿ったクォータピラー18の裏面の側へ向いている。このため、車幅(左右)方向に沿ったルーフパネル12の両端部近傍で縦壁部24は幅方向を軸方向とする軸周りに屈曲又は湾曲し、これにより、クォータピラー18に対応した部分において縦壁部24はクォータピラー18の車幅方向内方側の端部に沿っており、全体的に縦壁部24はアッパバックパネル16の側へ向けて開口した凹形状となっている。
【0029】
この縦壁部24のルーフパネル12やクォータピラー18とは反対側の端部からは連続して対向部26が形成されている。この対向部26はルーフパネル12に対応した位置では厚さ方向がルーフパネル12の厚さ方向に沿うように形成され、クォータピラー18に対応した位置では対向部26の厚さ方向がクォータピラー18の厚さ方向に沿うように形成されている。さらに、上記の縦壁部24の間には上記のリヤガラス20が配置され、縦壁部24の間にリヤガラス20を配置した状態では、リヤガラス20の厚さ方向に沿って対向部26が対向する。
【0030】
この対向部26とリヤガラス20との間にはモール30が設けられている。モール30は基部32を備えている。基部32は基部本体34を備えている。基部本体34は断面矩形の長尺棒状(又は紐状)に形成されている。基部本体34に対応してリヤガラス20の外周部から内方側の所定範囲には低透過率部としてのセラミック部36がリヤガラス20に形成されている。セラミック部36が形成された部分では、例えば、リヤガラス20が黒色となっており、リヤガラス20の表面側から裏面側が見えない(すなわち、セラミック部36はリヤガラス20のセラミック部36以外の部分に比べて光の透過率が低い)。
【0031】
このセラミック部36と対向部26との間に上記の基部本体34は配置されており、ルーフパネル12の後端部及び車幅方向内方側でのクォータピラー18の端部に沿うように適宜に屈曲又は湾曲されている。基部本体34の上端部には上面が接着面とされた接着部38が形成されている。接着部38は基部本体34よりも幅広に形成されている。この接着部38とリヤガラス20のセラミック部36との間には接着剤40が介在しており、接着剤40によって接着部38(すなわち、モール30)がリヤガラス20の裏面に接着されている。
【0032】
なお、接着剤40は、接着部38のみならず、セラミック部36(すなわち、リヤガラス20)を対向部26に接着する構成であってもよいし、リヤガラス20の固定に関して接着剤40が特に寄与しない構成であってもよい。
【0033】
また、基部本体34の幅方向他端部(すなわち、リヤガラス20の外周側を向いた側の基部本体34の端部)からはリップ部42が延出されている。リップ部42はその先端側が縦壁部24に圧接し、これにより、車両10の略上方側を向くようにリップ部42が湾曲している。このように湾曲したリップ部42とリップ部42とで溝部44が構成されている。
【0034】
例えば、ルーフパネル12上を流れてルーフパネル12の後端部とリヤガラス20の上端部との間に入り込んだ雨水や、リヤガラス20上を流れて車幅方向両側のリヤガラス20の端部と車幅方向内方向側を向くクォータピラー18の端部との間に入り込んだ雨水は、この溝部44内をアッパバックパネル16へ向けて流れ落ちる。アッパバックパネル16上に流れ落ちた雨水は、トランクルーム14の開口縁に沿って設けられたモール46とアッパバックパネル16の一部を屈曲又は湾曲させることで形成された壁部48との間に設定された排水部50上を流れて排水されるようになっている。
【0035】
以上の構成のモール30は、図1に示されるように、リヤガラス20の下端側でのコーナ部52から車幅方向内方側へ湾曲又は屈曲されている。図5に示されるように、アッパバックパネル16にはガラス取付部22が設定されているものの、アッパバックパネル16の側ではガラス取付部22に縦壁部24が形成されておらず、このため、リップ部42はその先端側を圧接させる部位がない。したがって、アッパバックパネル16の側ではリップ部42は特に屈曲又は湾曲することなく基部本体34の幅方向他方の側へ伸び、溝部44は基部本体34の幅方向他方の側、すなわち、リヤガラス20の外周側へ向けて開放されている。
【0036】
また、図1及び図5に示されるように、コーナ部52から車幅方向内方側へ向けられたモール30は、コーナ部52の側よりも先端側が車両10の下方に位置するように傾斜している。さらに、上記のように、アッパバックパネル16の側(すなわち、リヤガラス20の下端部の側)ではリップ部42は湾曲又は屈曲させられていないが、アッパバックパネル16の側では、このリップ部42を含めてモール30はリヤガラス20に形成されたセラミック部36の裏面側に位置している。
【0037】
<本実施の形態の作用、効果>
本実施の形態を適用した車両10では、モール30の接着部38が接着剤40によりセラミック部36(すなわち、リヤガラス20)に接着され、モール30の基部本体34が対向部26に接していることで、対向部26とセラミック部36との間がモール30によって封止される。これにより、隙間風等の侵入を規制できる。
【0038】
しかも、上記のように、ルーフパネル12上を流れてルーフパネル12の後端部とリヤガラス20の上端部との間に入り込んだ雨水や、リヤガラス20上を流れて車幅方向両側のリヤガラス20の端部と車幅方向内方向側を向くクォータピラー18の端部との間に入り込んだ雨水は、この溝部44内をアッパバックパネル16へ向けて流れ落ちる。アッパバックパネル16上に流れ落ちた雨水は、トランクルーム14の開口縁に沿って設けられたモール46とアッパバックパネル16の一部を屈曲又は湾曲させることで形成された壁部48との間に設定された排水部50上を流れて排水される。これにより、対向部26とリヤガラス20との間から車両10の室内に雨水等が漏れ込むことを防止できる。
【0039】
さらに、本実施の形態を適用した車両10では、ルーフパネル12の後端部及び車幅方向内方側でのクォータピラー18の端部の側(すなわち、リヤガラス20の上端部及び車幅方向両端部の側)でモール30は基部本体34がセラミック部36の裏面側に配置されており、更には、アッパバックパネル16の側(すなわち、リヤガラス20の下端部の側)では、リップ部42が湾曲又は屈曲せずに伸びたにも関わらず、リップ部42を含めてモール30がセラミック部36の裏面側に位置している。
【0040】
このため、ルーフパネル12の後端部及び車幅方向内方側でのクォータピラー18の端部の側ではモール30の大部分がセラミック部36に覆われて隠され、アッパバックパネル16の側ではリップ部42を含めてモール30の全体がセラミック部36に覆われて隠される。これにより、車両10の後ろ側からリヤガラス20に相対した状態でモール30は見え難く、更に、トランクルーム14上に設置されてトランクルーム14を閉止するラゲッジドア54を回動させてトランクルーム14を開放状態にしても、リヤガラス20の下端側のモール30は極めて見え難い。これにより、モール30が不用意に露出することに起因した外観の悪化を防止でき、車両10の見栄えを効果的に向上できる。
【0041】
また、上記のようにモール30の長手方向両端はリヤガラス20の下端よりも下方に延ばされずに、コーナ部52に対応した部分からモール30は湾曲されてリヤガラス20の下端部に沿い車幅方向内方側に延ばされている。このため、モール30の先端面が概ね車幅方向内方側を向く。したがって、車両10の後ろ側からリヤガラス20に相対した状態でモール30の長手方向先端面は見え難く、これによっても車両10の見栄えを効果的に向上できる。
【0042】
さらに、モール30は、モール46の側よりも先端側で車両10の下方へ傾斜している。このため、溝部44を伝って流れる雨水が溝部44のモール46に対応した部分で滞留し難く、これにより、雨水と共に溝部44に入り込んだ砂や小石、落ち葉のかけら等の異物がモール46に対応した位置で溝部44に溜まることなく雨水と共に流れ出る。このため、溝部44に異物が溜まることに起因した外観の悪化を防止でき、これによっても車両10の見栄えを向上できる。
【0043】
なお、本実施の形態では、リヤガラス20に対応して設けられたモール30の配設に関して説明したが、本発明はフロントガラス(ウインドシールドガラス)等、リヤガラス20以外のガラス板に対応して設けられるモールの配設に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施の形態に係るモール配設構造を適用した車両のリヤガラスの下端部近傍を拡大した平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るモール配設構造を適用した車両の要部を後方から見た斜視図である。
【図3】図2のAで示される一点鎖線の円内を拡大した断面図である。
【図4】図2のBで示される一点鎖線の円内を拡大した断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿って切った拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
12 ルーフパネル(車体)
16 アッパバックパネル(車体)
18 クォータピラー(車体)
20 リヤガラス(ガラス板)
22 ガラス取付部
30 モール
36 セラミック部
38 接着部
42 リップ部
44 溝部
52 コーナ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側のガラス取付部の内側に嵌め込まれるガラス板の外周部に沿って前記ガラス板の裏面側に接着される接着部と、
前記接着部から延出されて前記ガラス取付部の少なくとも一部と共に前記ガラス板の外周部の外側から入り込んだ水が流れる溝部を形成するリップ部と、
を備えるモールを配設するためのモール配設構造であって、
前記モールのうち前記ガラス板の下端部に沿って位置する部分の全体を前記ガラス板が覆うことを特徴とするモール配設構造。
【請求項2】
長尺の非環状に前記モールを形成すると共に、前記ガラス板の下端部におけるコーナ部よりも前記ガラス板の厚さ方向及び上下方向の双方に対して交差する方向の端部よりも中央側に前記モールの長手方向端部の位置を設定したことを特徴とする請求項1に記載のモール配設構造。
【請求項3】
前記モールは、前記ガラス板の下端部におけるコーナ部側よりも長手方向端部側が下方へ傾斜することを特徴とする請求項2に記載のモール配設構造。
【請求項4】
前記ガラス板のうち、前記ガラス板の下端部に沿った所定範囲に単位面積あたりの光の透過率が前記ガラス板の他の部分よりも低い低透過率部を設定し、当該低透過率部の裏面側に前記モールを配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモール配設構造。
【請求項5】
前記低透過率部は、前記ガラス板にセラミックが設けられたセラミック部であることを特徴とする請求項4に記載のモール配設構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−110661(P2008−110661A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−294512(P2006−294512)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)