ユニットルームのドア上パネルの取付構造
【課題】 ドア上パネルの取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングルの上端でドア上パネルを仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができるユニットルームのドア上パネルの取付構造を提供する。
【解決手段】 壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを設け、そのドア上パネルの上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームの上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるドア上パネルの取り付け構造であって、上記ドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルに、壁パネルの高さよりドア上パネルの高さ分だけ短いドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルを床面に接するように夫々取り付ける。
【解決手段】 壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを設け、そのドア上パネルの上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームの上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるドア上パネルの取り付け構造であって、上記ドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルに、壁パネルの高さよりドア上パネルの高さ分だけ短いドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルを床面に接するように夫々取り付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、浴室ユニット等のユニットルームのドア上パネルの取付構造に係り、特に、ユニットルームにおける壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを一人の作業員で簡易に取付けることができるユニットルームのドア上パネルの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユニットルームの出入口であるドア本体の上方には、壁パネルで挟まれたドア枠上にドア上パネルを取付けている。
【0003】
このドア上パネルの取付構造には、例えば、工場出荷時にドア上パネルをドア枠の上面に載置させ、両者をネジで固定した一体構造のものもあるが、一般には、ユニットルーム等を設置する施工現場において、壁パネルに挟まれて設置されたドア枠の上方にドア上パネルを載置して固定される。
【0004】
具体的には、ドア本体がユニットルーム等のコーナー部に設置される場合には、ドア本体に直交して隣接される壁パネルの側端面に断面L形のドアジョイナーを固定しておき、この固定したドアジョイナーにネジを貫通させて、壁パネルとドア枠とを固定連結する。
【0005】
そして、この固定連結されたドア枠の上に、箱状のドア上パネルを載置すると共に、複数のネジを壁パネル裏側からドアジョイナーを通じてドア上パネルの側面に螺着して、ドア上パネルをドアジョイナーに固定した後、ドア上パネルの上端を天井パネルに連結ネジ等で固定して取付ける構造にしているが、この構造では、壁パネル裏側のスペースが狭小な場合には、壁パネル側からネジの締付け作業が難しいだけでなく、例えば、ドア上パネルを設置後、パネル壁裏側に間仕切り壁等が設置された場合には、一担取付けたドア上パネルを取り外しできないという問題もあった。
【0006】
かかる問題を解決するため、従来のこの種のパネルの取付構造の改良案として、例えば、特許文献1に示すものが公知である。この改良取付構造は、壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上小壁を設け、そのドア上小壁の上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームにおいて、上記ドア上小壁は、その両側端に、底片と立ち上がり片とで構成された一対のL字型固定具を介在させて上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるようにした取り付け構造であって、上記ドア上小壁は、その下端と上記L字型固定具の底片とを、嵌合手段で固定し、かつ上記L字型固定具の上記立ち上がり片を直接上記壁パネルに取り付けるようにしたものである。
【0007】
【特許文献1】特開2006−266001号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の改良構造にあっても、ドア上パネルを、横側で固定する構造ではないため、該パネルが前後にぐらつき易く、また、該パネルの取付作業は、比較的高い所で行うため、作業性が非常に悪く、さらに部品点数が多いため、作業が煩雑であり、コスト高となる、という問題を有していた。
【0009】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、ドア上パネルの取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングルの上端でドア上パネルを仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができるユニットルームのドア上パネルの取付構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、この発明に係るユニットルームのドア上パネルの取付構造にあっては、壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを設け、そのドア上パネルの上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームの上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるドア上パネルの取り付け構造であって、上記ドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルに、壁パネルの高さよりドア上パネルの高さ分だけ短いドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルを床面に接するように夫々取り付け、次に、ドア上パネルの三角形状の両端部に、ドア上パネルと略同一高さのコーナージョイナとフラットジョイナを取り付け、ドア上パネルのコーナージョイナを上記ドアと直角をなす壁パネルの三角形状の端部に取り付けると共に、フラットジョイナをドアと一直線になる壁パネルの三角形状の端部に取り付け、該コーナージョイナとフラットジョイナは上記ドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルの上端と夫々当接させてドア上パネルの上端をドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの上端と略同一の高さとなるように設定し、ドア上パネルとドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの間にガスケットを差し込むことでドア上パネルを取り付けることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
それ故、この発明にあっては、ドア上パネルの取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングルの上端でドア上パネルを仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができる等、幾多の優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面に示す発明の一実施形態例に基づき、この発明を詳細に説明する。
【0013】
図1は、この発明の一実施形態例に係るユニットルームのドア上パネルの取付状態を示す斜視図を、図2は同取り付け構造に用いられるコーナージョイナの取り付け状態を示す斜視図を、図3は同取り付け構造に用いられるフラットジョイナの取り付け状態を示す斜視図を、図4は同取り付け構造に用いられるドア横コーナーアングルの平面図と正面図を、図5は同ドア横コーナーアングルの側面図を、図6は同ドア横コーナーアングルの使用状態を示す説明図を、図7は同取り付け構造に用いられるドア横フラットアングルの平面図と正面図を、図8は同ドア横フラットアングルの側面図を、図9は同ドア横フラットアングルの側面図を、図10は同取り付け構造に用いられるドア横アングル受けを示す平面図と正面図を、図11は同ドア横アングル受けの使用状態を示す説明図を、図12は同ドア上パネルとコーナージョイナの取り付け状態を示す分解斜視図を、図13は同ドア上パルとフラットジョイナの取り付け状態を示す分解斜視図を、図14は同取り付け構造に用いられるドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を示す斜視図を、図15はドア上パネルにドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を取り付けた状態を示す分解斜視図を、図16はドア上パネルの取り付け状態を示す斜視図を、図17は同取り付け構造に用いられるコーナーガスケットとフラットガスケットの取り付け状態を示す斜視説明図を、図18は同コーナーガスケットを示す正面図と平面図を、図19は同フラットガスケットを示す正面図と平面図を、図20は同コーナーガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図を、図21は同フラットガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図を、夫々示している。
【0014】
図1乃至図11に示すように、この実施形態例に係るユニットバスルームにおけるコーナー部のドア本体を包囲するドア枠1の上部にドア上パネル3を取り付ける構造を示しており、このドア上パネル3の上端と壁パネル9,11の上端とに天井パネル(図示せず)を取付けてユニットルームは構成されている。尚、ユニットルームの各壁パネル同士の固定や天井パネルの固定は、公知の取付構造を適用することができるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0015】
即ち、上記ドア枠1と上記壁パネル9,11で囲まれた空間に設置されるドア上パネル3は、上記ドアと直角をなす壁パネル9及びドアと一直線になる壁パネル11に、壁パネル9,11の高さよりドア上パネル3の高さ分だけ短いドア横コーナーアングル20(図4乃至図6参照)及びドア横フラットアングル30(図7乃至図8参照)を床面4に接するように夫々取り付けられる。尚、図10は、上記ドア横フラットアングル30のドア横アングル受け31を示している。
【0016】
ドア横フラットアングル30及びドア横アングル受け31を以上のように構成することで、図11に示すように、ドア横アングル受け31に形成された三角形状の溝33に、壁パネル11の三角形状の端部11Aを嵌合係止した後、ドア横フラットアングル30とドア横アングル受け31をねじ止めすることにより上記嵌合が外れないように取り付けられる。
【0017】
そして、ドア上パネル3は、板金を折曲加工して形成され、該ドア上パネル3の三角形状の両端部3A,3Bに、ドア上パネル3と略同一高さのコーナージョイナ40(図2、図12参照)とフラットジョイナ50(図3、図13参照)をねじ止め固定する。
【0018】
次に、ドア上パネル3に、図14に示すドア上壁パネルジョイナー下部固定金具70をねじ止め固定する。
【0019】
そして、図15及び図16に示すように、ドア上パネル3のコーナージョイナ40を上記壁パネル9の三角形状の端部9Aに押し付けるようにして取り付けると共に、フラットジョイナ50を壁パネル11の三角形状の端部11Aに押し付けるように取り付け、該コーナージョイナ40とフラットジョイナ50は、上記ドア横コーナーアングル20及びドア横フラットアングル30の上端と夫々当接させてドア上パネル3の上端を壁パネル9及び壁パネル11の上端と略同一の高さとなるように設定する。
【0020】
そして、ドア上パネル3と壁パネル9及び壁パネル11の間に、図17に示すように、ガスケット60、61を差し込むことでドア上パネルを取り付ける。この場合、ドア上パネル3の落下を防止するため、コーナーガスケット60(図18参照)及びフラットガスケット61(図19参照)を一旦仮とめする。この後、仮とめしていた短いコーナーガスケット60及びフラットガスケット61を外し、壁パネル9,11の下部にシリコーンを塗布し、続いて、コーナーガスケット60及びフラットガスケット61を打ち込む。この場合、コーナーガスケット60及びフラットガスケット61は、壁を組み込んだ際に打ち込んだ短いガスケットを取り付けた順に打ち込まれる。
【0021】
次に、図20と図21に示すように、ドア上パネル3には、図22に示すドア上パネル用ガスケット60,61を、天井設置後、打ち込むことで、作業は終了する。
【0022】
このように、本実施形態例に係るドア上パネル3の取り付け構造にあっては、ドア上パネル3の取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングル20,30の上端でドア上パネル3を仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができると共に、ドアの上方は天井があるので、該取り付け部が隠蔽され、また、該取り付け部の下部にねじを露呈させたくない、という要望にも応えることもできる。
【0023】
尚、上記実施形態例では、この発明を、例えば、浴室ユニットルームを想定し説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、各種組み立て式ユニットルームのドア上パネルの取り付けにも適用できること勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の一実施形態例に係るユニットルームのドア上パネルの取付状態を示す斜視図である。
【図2】同取り付け構造に用いられるコーナージョイナの取り付け状態を示す斜視図である。
【図3】同取り付け構造に用いられるフラットジョイナの取り付け状態を示す斜視図である。
【図4】同取り付け構造に用いられるドア横コーナーアングルの平面図と正面図である。
【図5】同ドア横コーナーアングルの側面図である。
【図6】同ドア横コーナーアングルの使用状態を示す説明図である。
【図7】同取り付け構造に用いられるドア横フラットアングルの平面図と正面図である。
【図8】同ドア横フラットアングルの側面図である。
【図9】同ドア横フラットアングルの側面図である。
【図10】同取り付け構造に用いられるドア横アングル受けを示す平面図と正面図である。
【図11】同ドア横アングル受けの使用状態を示す説明図である。
【図12】同ドア上パネルとコーナージョイナの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図13】同ドア上パネルとフラットジョイナの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図14】同取り付け構造に用いられるドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を示す斜視図である。
【図15】同ドア上パネルにドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を取り付けた状態を示す分解斜視図である。
【図16】ドア上パネルの取り付け状態を示す斜視図である。
【図17】同取り付け構造に用いられるコーナーガスケットとフラットガスケットの取り付け状態を示す斜視説明図である。
【図18】同コーナーガスケットを示す正面図と平面図である。
【図19】同フラットガスケットを示す正面図と平面図である。
【図20】同コーナーガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図である。
【図21】同フラットガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ドア枠
3 ドア上パネル
3A,3B 該ドア上パネルの三角形状の両端部
4 床面
9 ドアと直角をなす壁パネル
9A 壁パネルの三角形状の端部
11 ドアと一直線になる壁パネル
11A 壁パネルの三角形状の端部
20 ドア横コーナーアングル
30 ドア横フラットアングル
33 三角形状の溝
40 コーナージョイナ
50 フラットジョイナ
60 コーナーガスケット
61 フラットガスケット
70 ドア上壁パネルジョイナー下部固定金具
【技術分野】
【0001】
この発明は、浴室ユニット等のユニットルームのドア上パネルの取付構造に係り、特に、ユニットルームにおける壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを一人の作業員で簡易に取付けることができるユニットルームのドア上パネルの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユニットルームの出入口であるドア本体の上方には、壁パネルで挟まれたドア枠上にドア上パネルを取付けている。
【0003】
このドア上パネルの取付構造には、例えば、工場出荷時にドア上パネルをドア枠の上面に載置させ、両者をネジで固定した一体構造のものもあるが、一般には、ユニットルーム等を設置する施工現場において、壁パネルに挟まれて設置されたドア枠の上方にドア上パネルを載置して固定される。
【0004】
具体的には、ドア本体がユニットルーム等のコーナー部に設置される場合には、ドア本体に直交して隣接される壁パネルの側端面に断面L形のドアジョイナーを固定しておき、この固定したドアジョイナーにネジを貫通させて、壁パネルとドア枠とを固定連結する。
【0005】
そして、この固定連結されたドア枠の上に、箱状のドア上パネルを載置すると共に、複数のネジを壁パネル裏側からドアジョイナーを通じてドア上パネルの側面に螺着して、ドア上パネルをドアジョイナーに固定した後、ドア上パネルの上端を天井パネルに連結ネジ等で固定して取付ける構造にしているが、この構造では、壁パネル裏側のスペースが狭小な場合には、壁パネル側からネジの締付け作業が難しいだけでなく、例えば、ドア上パネルを設置後、パネル壁裏側に間仕切り壁等が設置された場合には、一担取付けたドア上パネルを取り外しできないという問題もあった。
【0006】
かかる問題を解決するため、従来のこの種のパネルの取付構造の改良案として、例えば、特許文献1に示すものが公知である。この改良取付構造は、壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上小壁を設け、そのドア上小壁の上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームにおいて、上記ドア上小壁は、その両側端に、底片と立ち上がり片とで構成された一対のL字型固定具を介在させて上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるようにした取り付け構造であって、上記ドア上小壁は、その下端と上記L字型固定具の底片とを、嵌合手段で固定し、かつ上記L字型固定具の上記立ち上がり片を直接上記壁パネルに取り付けるようにしたものである。
【0007】
【特許文献1】特開2006−266001号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の改良構造にあっても、ドア上パネルを、横側で固定する構造ではないため、該パネルが前後にぐらつき易く、また、該パネルの取付作業は、比較的高い所で行うため、作業性が非常に悪く、さらに部品点数が多いため、作業が煩雑であり、コスト高となる、という問題を有していた。
【0009】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、ドア上パネルの取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングルの上端でドア上パネルを仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができるユニットルームのドア上パネルの取付構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、この発明に係るユニットルームのドア上パネルの取付構造にあっては、壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを設け、そのドア上パネルの上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームの上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるドア上パネルの取り付け構造であって、上記ドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルに、壁パネルの高さよりドア上パネルの高さ分だけ短いドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルを床面に接するように夫々取り付け、次に、ドア上パネルの三角形状の両端部に、ドア上パネルと略同一高さのコーナージョイナとフラットジョイナを取り付け、ドア上パネルのコーナージョイナを上記ドアと直角をなす壁パネルの三角形状の端部に取り付けると共に、フラットジョイナをドアと一直線になる壁パネルの三角形状の端部に取り付け、該コーナージョイナとフラットジョイナは上記ドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルの上端と夫々当接させてドア上パネルの上端をドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの上端と略同一の高さとなるように設定し、ドア上パネルとドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの間にガスケットを差し込むことでドア上パネルを取り付けることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
それ故、この発明にあっては、ドア上パネルの取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングルの上端でドア上パネルを仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができる等、幾多の優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面に示す発明の一実施形態例に基づき、この発明を詳細に説明する。
【0013】
図1は、この発明の一実施形態例に係るユニットルームのドア上パネルの取付状態を示す斜視図を、図2は同取り付け構造に用いられるコーナージョイナの取り付け状態を示す斜視図を、図3は同取り付け構造に用いられるフラットジョイナの取り付け状態を示す斜視図を、図4は同取り付け構造に用いられるドア横コーナーアングルの平面図と正面図を、図5は同ドア横コーナーアングルの側面図を、図6は同ドア横コーナーアングルの使用状態を示す説明図を、図7は同取り付け構造に用いられるドア横フラットアングルの平面図と正面図を、図8は同ドア横フラットアングルの側面図を、図9は同ドア横フラットアングルの側面図を、図10は同取り付け構造に用いられるドア横アングル受けを示す平面図と正面図を、図11は同ドア横アングル受けの使用状態を示す説明図を、図12は同ドア上パネルとコーナージョイナの取り付け状態を示す分解斜視図を、図13は同ドア上パルとフラットジョイナの取り付け状態を示す分解斜視図を、図14は同取り付け構造に用いられるドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を示す斜視図を、図15はドア上パネルにドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を取り付けた状態を示す分解斜視図を、図16はドア上パネルの取り付け状態を示す斜視図を、図17は同取り付け構造に用いられるコーナーガスケットとフラットガスケットの取り付け状態を示す斜視説明図を、図18は同コーナーガスケットを示す正面図と平面図を、図19は同フラットガスケットを示す正面図と平面図を、図20は同コーナーガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図を、図21は同フラットガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図を、夫々示している。
【0014】
図1乃至図11に示すように、この実施形態例に係るユニットバスルームにおけるコーナー部のドア本体を包囲するドア枠1の上部にドア上パネル3を取り付ける構造を示しており、このドア上パネル3の上端と壁パネル9,11の上端とに天井パネル(図示せず)を取付けてユニットルームは構成されている。尚、ユニットルームの各壁パネル同士の固定や天井パネルの固定は、公知の取付構造を適用することができるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0015】
即ち、上記ドア枠1と上記壁パネル9,11で囲まれた空間に設置されるドア上パネル3は、上記ドアと直角をなす壁パネル9及びドアと一直線になる壁パネル11に、壁パネル9,11の高さよりドア上パネル3の高さ分だけ短いドア横コーナーアングル20(図4乃至図6参照)及びドア横フラットアングル30(図7乃至図8参照)を床面4に接するように夫々取り付けられる。尚、図10は、上記ドア横フラットアングル30のドア横アングル受け31を示している。
【0016】
ドア横フラットアングル30及びドア横アングル受け31を以上のように構成することで、図11に示すように、ドア横アングル受け31に形成された三角形状の溝33に、壁パネル11の三角形状の端部11Aを嵌合係止した後、ドア横フラットアングル30とドア横アングル受け31をねじ止めすることにより上記嵌合が外れないように取り付けられる。
【0017】
そして、ドア上パネル3は、板金を折曲加工して形成され、該ドア上パネル3の三角形状の両端部3A,3Bに、ドア上パネル3と略同一高さのコーナージョイナ40(図2、図12参照)とフラットジョイナ50(図3、図13参照)をねじ止め固定する。
【0018】
次に、ドア上パネル3に、図14に示すドア上壁パネルジョイナー下部固定金具70をねじ止め固定する。
【0019】
そして、図15及び図16に示すように、ドア上パネル3のコーナージョイナ40を上記壁パネル9の三角形状の端部9Aに押し付けるようにして取り付けると共に、フラットジョイナ50を壁パネル11の三角形状の端部11Aに押し付けるように取り付け、該コーナージョイナ40とフラットジョイナ50は、上記ドア横コーナーアングル20及びドア横フラットアングル30の上端と夫々当接させてドア上パネル3の上端を壁パネル9及び壁パネル11の上端と略同一の高さとなるように設定する。
【0020】
そして、ドア上パネル3と壁パネル9及び壁パネル11の間に、図17に示すように、ガスケット60、61を差し込むことでドア上パネルを取り付ける。この場合、ドア上パネル3の落下を防止するため、コーナーガスケット60(図18参照)及びフラットガスケット61(図19参照)を一旦仮とめする。この後、仮とめしていた短いコーナーガスケット60及びフラットガスケット61を外し、壁パネル9,11の下部にシリコーンを塗布し、続いて、コーナーガスケット60及びフラットガスケット61を打ち込む。この場合、コーナーガスケット60及びフラットガスケット61は、壁を組み込んだ際に打ち込んだ短いガスケットを取り付けた順に打ち込まれる。
【0021】
次に、図20と図21に示すように、ドア上パネル3には、図22に示すドア上パネル用ガスケット60,61を、天井設置後、打ち込むことで、作業は終了する。
【0022】
このように、本実施形態例に係るドア上パネル3の取り付け構造にあっては、ドア上パネル3の取り付けや取り外しを浴室内側からでき、浴室外側(洗面室側)に建築の壁が完成した後でも、交換や調整が簡易であり、また、ドア横アングル20,30の上端でドア上パネル3を仮置きできるので、一人の作業員で上記各作業を行うことができると共に、ドアの上方は天井があるので、該取り付け部が隠蔽され、また、該取り付け部の下部にねじを露呈させたくない、という要望にも応えることもできる。
【0023】
尚、上記実施形態例では、この発明を、例えば、浴室ユニットルームを想定し説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、各種組み立て式ユニットルームのドア上パネルの取り付けにも適用できること勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の一実施形態例に係るユニットルームのドア上パネルの取付状態を示す斜視図である。
【図2】同取り付け構造に用いられるコーナージョイナの取り付け状態を示す斜視図である。
【図3】同取り付け構造に用いられるフラットジョイナの取り付け状態を示す斜視図である。
【図4】同取り付け構造に用いられるドア横コーナーアングルの平面図と正面図である。
【図5】同ドア横コーナーアングルの側面図である。
【図6】同ドア横コーナーアングルの使用状態を示す説明図である。
【図7】同取り付け構造に用いられるドア横フラットアングルの平面図と正面図である。
【図8】同ドア横フラットアングルの側面図である。
【図9】同ドア横フラットアングルの側面図である。
【図10】同取り付け構造に用いられるドア横アングル受けを示す平面図と正面図である。
【図11】同ドア横アングル受けの使用状態を示す説明図である。
【図12】同ドア上パネルとコーナージョイナの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図13】同ドア上パネルとフラットジョイナの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図14】同取り付け構造に用いられるドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を示す斜視図である。
【図15】同ドア上パネルにドア上壁パネルジョイナー下部固定金具を取り付けた状態を示す分解斜視図である。
【図16】ドア上パネルの取り付け状態を示す斜視図である。
【図17】同取り付け構造に用いられるコーナーガスケットとフラットガスケットの取り付け状態を示す斜視説明図である。
【図18】同コーナーガスケットを示す正面図と平面図である。
【図19】同フラットガスケットを示す正面図と平面図である。
【図20】同コーナーガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図である。
【図21】同フラットガスケットを打ち込んだ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ドア枠
3 ドア上パネル
3A,3B 該ドア上パネルの三角形状の両端部
4 床面
9 ドアと直角をなす壁パネル
9A 壁パネルの三角形状の端部
11 ドアと一直線になる壁パネル
11A 壁パネルの三角形状の端部
20 ドア横コーナーアングル
30 ドア横フラットアングル
33 三角形状の溝
40 コーナージョイナ
50 フラットジョイナ
60 コーナーガスケット
61 フラットガスケット
70 ドア上壁パネルジョイナー下部固定金具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを設け、そのドア上パネルの上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームの上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるドア上パネルの取り付け構造であって、上記ドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルに、壁パネルの高さよりドア上パネルの高さ分だけ短いドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルを床面に接するように夫々取り付け、次に、ドア上パネルの三角形状の両端部に、ドア上パネルと略同一高さのコーナージョイナとフラットジョイナを取り付け、ドア上パネルのコーナージョイナを上記ドアと直角をなす壁パネルの三角形状の端部に取り付けると共に、フラットジョイナをドアと一直線になる壁パネルの三角形状の端部に取り付け、該コーナージョイナとフラットジョイナは上記ドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルの上端と夫々当接させてドア上パネルの上端をドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの上端と略同一の高さとなるように設定し、ドア上パネルとドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの間にガスケットを差し込むことでドア上パネルを取り付けることを特徴とするユニットルームのドア上パネルの取付構造。
【請求項1】
壁パネルで挟まれたドア枠の上方に、ドア上パネルを設け、そのドア上パネルの上端と壁パネルの上端とに天井パネルを取付けて構成されたユニットルームの上記ドア枠と上記壁パネルで囲まれた空間に設置されるドア上パネルの取り付け構造であって、上記ドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルに、壁パネルの高さよりドア上パネルの高さ分だけ短いドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルを床面に接するように夫々取り付け、次に、ドア上パネルの三角形状の両端部に、ドア上パネルと略同一高さのコーナージョイナとフラットジョイナを取り付け、ドア上パネルのコーナージョイナを上記ドアと直角をなす壁パネルの三角形状の端部に取り付けると共に、フラットジョイナをドアと一直線になる壁パネルの三角形状の端部に取り付け、該コーナージョイナとフラットジョイナは上記ドア横コーナーアングル及びドア横フラットアングルの上端と夫々当接させてドア上パネルの上端をドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの上端と略同一の高さとなるように設定し、ドア上パネルとドアと直角をなす壁パネル及びドアと一直線になる壁パネルの間にガスケットを差し込むことでドア上パネルを取り付けることを特徴とするユニットルームのドア上パネルの取付構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2009−114692(P2009−114692A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−287428(P2007−287428)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】
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