説明

ユーザー端末の国情報抽出装置、方法及びコンピューター読取り可能な記録媒体

【課題】ユーザー端末でサーバー接続時に経由するネットワーク情報を用いて接続したユーザー端末が位置する国の情報を抽出することによって、国情報に基づいた効果的なユーザー管理が可能なユーザー端末の国情報抽出装置、方法を提供する。
【解決手段】ユーザー端末の国情報抽出装置において、ユーザー端末で収集された少なくとも一つのルーターに対するネットワーク情報を受信する受信部と、受信した前記ネットワーク情報から前記少なくとも一つのルーターの国情報を照会する位置情報照会部と、照会した前記国情報に基づいて前記ユーザー端末が位置する国情報を決定する国決定部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末の国情報抽出装置、方法及びコンピューター読取り可能な記録媒体に関し、より詳細には、サーバーに接続するユーザー端末のネットワーク接続経路に対する情報を用いてユーザー端末が位置する国の情報を抽出するユーザー端末の国情報抽出装置、方法及びコンピューター読取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、インターネットは、全世界どこでも、誰もが接続しようとする相手側のコンピューターにTCP/IPという共通のプロトコルを適用し、自由に接続して使用できるように構成された開放型ネットワークであって、基本的な文字情報の伝達はもちろん、圧縮技術の発展と共にマルチメディア情報の伝達に用いられるなど、電子メール、ファイル伝送、WWW(World Wide Web)などの多様なサービスを用いることができる。
【0003】
このようなインターネットは、国内を始めとして世界的に使用が急激に増加しながら、既存の産業の全部分にわたって効率性と生産性を高めるための戦略的な道具として重要性が急速に増大しており、インターネットを介した新しいビジネスチャンスが持続的に創出されることはもちろん、その領域も拡張される傾向にあり、インターネットを用いた事業者たちも漸次増加している。
【0004】
一方、インターネットが全世界に広く普及し、巨大なサイバー空間が形成されている現実では、インターネットに接続した各端末の位置を把握することが重要である。特に、サーバーで自分に接続した各端末が位置する国に対する情報を知っている場合、これをマーケティング又は接続者管理の用途で重要に活用することができる。
【0005】
一般に、サーバーでは、接続したコンピューター端末に対してユーザーの情報(例えば、IP(internet protocol)情報、コンピューター端末に入力した国情報)を用いて各ユーザーの接続国を確認できたが、このような従来の方式は、ユーザー側で容易に操作可能であるという短所を有する。また、共有IPを使用しているユーザーの場合は、IPを介して該当する端末の接続位置を見出すことが難しいだけでなく、IPの変調が可能であるので、悪意のある接続者が便乗的な方法で接続する場合、正確な国情報を得られなくなる。併せて、コンピューター端末のOS(operating system)で基本的に提供する言語、国、キーボード情報などは、ユーザーの設定によって容易に変更又は操作可能であるので、これに基づいて抽出された端末の接続国情報は信頼性のある用途として使用しにくいという問題を有する。
【0006】
このようなコンピューター端末の接続位置を抽出するための技術として、特許文献1の「ネットワークシグネチャーを使用した位置決定方法及び装置(タイムワーナーインク社)」には、多数のネットワークパラメーターからシグネチャーを得た後、得られたシグネチャーを用いてコンテンツ受給者が指定された地域内にいるかどうかを決定する方法が開示されている。
【0007】
しかし、特許文献1は、指定された地域内にある装置のみに対してコンテンツを提供するためのものであって、互いに同一の地域内に装置があるかどうかを決定するためには装置間の往復時間(RTT)を使用する。したがって、全世界の広範囲なインターネット空間で接続する各装置に対する国情報を抽出するには困難がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国特許出願公開第2007―0008672号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、ユーザー端末でサーバー接続時に経由するネットワーク情報を用いて接続したユーザー端末が位置する国の情報を抽出することによって、国情報に基づいた効果的なユーザー管理が可能なユーザー端末の国情報抽出装置、方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、ユーザー端末でサーバー接続時に経由するネットワーク情報を用いて接続したユーザー端末が位置する国情報を抽出することによって、ユーザーが悪意で接続情報を操作したとしてもユーザー端末の信頼性のある国情報を抽出できるユーザー端末の国情報抽出装置、方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の更に他の目的は、ユーザー端末でのプログラム動作時に設定されたアプリケーションによって自動的にネットワーク情報を収集し、これをサーバーに伝送することによって、信頼性のある効果的なユーザー情報収集が可能なユーザー端末の国情報抽出装置、方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以下では、前記のような本発明の目的を達成し、後述する本発明の特有の効果を達成するための本発明の特徴的な構成を説明する。
【0013】
本発明の一実施形態によると、ユーザー端末の国情報抽出装置において、ユーザー端末で収集された少なくとも一つのルーターに対するネットワーク情報を受信する受信部、前記受信されたネットワーク情報から前記少なくとも一つのルーターの国情報を照会する位置情報照会部、及び照会された前記国情報に基づいて前記ユーザー端末が位置する国情報を決定する国決定部を含む。
【0014】
本発明の他の実施形態によると、国情報抽出装置によって行われるユーザー端末の国情報抽出方法において、ユーザー端末で収集された少なくとも一つのルーターに対するネットワーク情報を受信し、受信した前記ネットワーク情報から前記少なくとも一つのルーターの国情報を照会し、照会した前記国情報に基づいて前記ユーザー端末が位置する国情報を決定することを含む。
【0015】
一方、前記ユーザー端末の国情報抽出方法の提供を受けるための情報は、サーバーで読取り可能な記録媒体に格納することができる。このような記録媒体は、コンピューターシステムによって読取られるようにプログラム及びデータが格納される全ての種類の記録媒体を含む。その例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Video Disk)―ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)の形態で実現されるものも含まれる。また、このような記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピューターシステムに分散され、分散方式のコンピューターで読取り可能なコードを格納して実行してもよい。
【発明の効果】
【0016】
上述したように、本発明によると、ユーザー端末でサーバー接続時に経由するネットワーク情報を用いて、接続したユーザー端末が位置する国の情報を抽出することによって、悪意のあるユーザーを国単位で効果的に遮断できるという効果を有する。また、抽出された国情報を各ユーザーに対する広告又はマーケティング情報などとして活用できる効果を有する。
【0017】
また、本発明によると、ユーザー端末のIP情報でなく、ユーザー端末でサーバー接続時に経由するネットワーク情報を用いて、接続したユーザー端末が位置する国の情報を抽出することによって、ユーザーが悪意的に接続情報を操作するとしてもユーザー端末の信頼性のある国情報を得られる効果を有する。
【0018】
また、本発明によると、ユーザー端末でのプログラム動作時に設定されたアプリケーションによって自動的にネットワーク情報を収集し、これをサーバーに伝送することによって、信頼性のある効果的なユーザー情報の収集が可能である効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るサーバーに接続したユーザー端末の国情報抽出の概念図である。
【図2】本発明に係るシステムの構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る国情報抽出アプリケーションが行う機能の細部構造を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るユーザー端末での国情報抽出手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る各ネットワーク−端末間の情報伝送を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る各ネットワーク−端末間の情報伝送を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
後述する本発明の詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として図示する添付の図面を参照する。これら実施形態は、当業者が本発明を十分に実施できるように詳細に説明する。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互排他的である必要はないことを理解しなければならない。例えば、ここに記載している特定の形状、構造及び特性は、一実施形態と関連して本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、他の実施形態に実現することができる。また、それぞれの開示された実施形態内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、変更可能であることを理解しなければならない。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味で解釈すべきものではなく、本発明の範囲は、適宜説明される場合、それら請求項の主張と均等な全ての範囲と共に、添付の請求項のみによって規定される。図面において、類似する参照符号は、多くの側面にわたって同一又は類似する機能を示す。
【0021】
本発明は、サーバーに接続したユーザー端末が位置する国の情報を抽出する装置及び方法を提案する。特に、本発明では、ユーザー端末がサーバー接続時に経由するネットワーク情報を用いて国情報を抽出する。より具体的には、本発明の実施形態によって、ユーザー端末がサーバー接続時に経由する少なくとも一つのルーターのIP情報(トレースホップ(trace hop)情報)に該当する国情報によって該当の接続したユーザー端末の国情報を決定する。また、他の実施形態において、ユーザー端末がサーバー接続時に接続するドメインネームサーバー(domain name server;以下、「DNS」という。)のIP情報に該当する国情報によって、該当する接続したユーザー端末の国情報を決定する。
【0022】
一方、このために、本発明では、ユーザー端末で自動的に実行されるアプリケーションが設定され、設定されたアプリケーションによって本発明の実施形態に従って自動的にネットワーク情報を収集してサーバーに伝送することにより、ユーザー端末が位置する国の情報を抽出することができる。このとき、本発明の実施形態によってユーザー端末で収集したネットワーク情報を通して直接国を決定して伝送することもでき、他の方法では、ユーザー端末からサーバーに収集したネットワーク情報を伝送すると、サーバーで伝送されたネットワーク情報から該当するユーザー端末が位置する国を決定することもできる。
【0023】
以下、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、本発明の好適な各実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
国情報抽出の概念
まず、図1を参照して本発明に係るユーザー端末の国情報抽出の概念を説明する。
【0025】
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るユーザー端末の国情報抽出概念を説明すると、第1の国(例えば、中国)に位置するユーザー端末120で第2の国(例えば、韓国)に位置するサーバー100と通信する場合、ユーザー端末120は、ネットワークスイッチ130及び少なくとも一つのルーター140a、140b、140c、140dを経て多様な経路の通信ネットワーク110を介してサーバー100と通信する。また、ユーザー端末120は、サーバー100と通信するとき、サーバー100のドメインネーム(例えば、図1では「www.naver.com」)に該当するサーバー100のIPアドレスを得るためにDNS150と通信するようになる。
【0026】
このとき、本発明では、サーバー100でユーザー端末120が位置する国情報(例えば、中国)を抽出するために、ユーザー端末120がサーバー100と通信するときに経由する各ネットワーク構成要素(例えば、少なくとも一つのルーター140、DNS150など)のIP情報を通して該当するネットワーク構成要素が位置する国情報を取得し、取得した各ネットワーク構成要素の国情報から該当するユーザー端末120が位置する国を識別するようになる。
【0027】
すなわち、ユーザー端末120は、サーバー100と通信するときに多様な経路を通して通信するようになり、このとき、ユーザー端末120から近接した位置にあるルーター140から他の各ルーター140を経由してサーバー100と通信する。例えば、図1では、データは、ユーザー端末120からネットワークスイッチ130、ルーター1 140a、ルーター2 140b、ルーター3 140c及びルーター4 140dを経て通信ネットワーク110を介してサーバー100に伝送される。したがって、ユーザー端末120が初期に経由する少なくとも一部のルーター140が位置する国は、ユーザー端末120と同じ国である。また、ユーザー端末120が通信するDNS150の場合、ユーザー端末120で特定のDNSを用いるように設定しない限り、ユーザー端末120と最も近い位置にあるDNS150と通信することが一般的であるので、該当するDNS150が位置する国は、ユーザー端末120が位置する国と同じ国である可能性が高い。
【0028】
一方、各ルーター140又はDNS150のIPに該当する国情報は、位置情報データベース(IP Location DB)160又はその他のデータベースなどに格納されて管理される。例えば、ルーター1 140aのIPアドレス「111.191.136.5」を位置情報データベース160に格納された情報を通して照会することによって、ルーター1 140aが「CN」、すなわち、中国に位置することが分かる。同様の方法で、ルーター2 140b、ルーター3 140c及びルーター4 140dの各IPアドレスを位置情報データベース160に格納された情報を通して照会することによって、ルーター2 140b、ルーター3 140c及びルーター4 140dが中国に位置することが分かる。
【0029】
したがって、ユーザー端末120では、各ルーター140及び/又はDNS150のIP情報から該当する位置の国情報を取得し、国識別部170では、取得した国情報を通してユーザー端末120が位置する国を識別するようになる。このとき、本発明の実施形態によって複数のルーター140から取得した各国情報が一致する場合、該当するユーザー端末120の国情報を該当する一致した情報を通して決定することが望ましく、複数のルーター140から取得した国情報が一致せずに二つ以上の国である場合、より多数の国情報を通して該当するユーザー端末120の国を識別することができる。例えば、図1とは異なり、ユーザー端末120でサーバー100の接続時に経由する4個のルーター140から取得した国情報のうち3個のルーターは中国に位置すると識別され、一つのルーターは韓国に位置すると識別される場合、該当するユーザー端末120の国位置を中国と決定することが望ましい。
【0030】
一方、本発明の他の実施形態によって複数のルーターから取得した国情報が異なる場合、測定する対象ルーターの数を増加又は減少させることによって国の決定の信頼度を高めることができる。例えば、4個のルーター140から取得した各国情報のうち3個のルーターは中国に位置すると識別され、一つのルーターは韓国に位置すると識別される場合、測定対象ルーターの数を3個に減らして再び測定する。このとき、測定された3個のルーターは、以前に取得した4個のルーター(すなわち、ルーター1〜ルーター4)の情報のうちユーザー端末120により近接した3個のルーターの情報であり得るので、3個のルーターの国を全て同一の国と識別することができる。一方、測定対象のルーターの数をより増加させることによって、より多くのルーターの情報を参照して決定することもできる。また、他の方法として、ユーザー端末120で最初に経由するルーター(例えば、ルーター1 140a)がユーザー端末120に最も近接する可能性が高いので、最初に経由するルーターの国をユーザー端末120の国と決定することもできる。
【0031】
また、ユーザー端末120からサーバー100に接続される通信経路上の各ルーター140の情報を取得する方法は、多様に実現することができる。例えば、各ルーター140の情報は、本発明の実施形態によってインターネット制御メッセージプロトコル(Internet Control Message Protocol;以下、「ICMP」という。)を用いて取得することができる。
【0032】
ICMPは、TCP/IP基盤のインターネット通信サービスでインターネットプロトコル(internet protocol;IP)と組み合わせて、通信中に発生するエラーの処理と伝送経路の変更などのための制御メッセージを取り扱うコネクションレス型通信(Connectionless Transmission)用プロトコルであって、OSI(Open Systems Interconnection)基本参照モデルのネットワーク階層に該当する。
【0033】
ICMPを用いる命令語としては、「トレースルーター(Tracert(Trace Router))」、「ピング(ping(Packet internet groper))」などがあり、列挙した命令語のみならず、ICMPを用いる既存の他の命令語を通して又はICMPを直接実現して本発明に係る各ネットワーク構成要素のIP情報を得ることができ、以下では、列挙した全ての方式を、ICMPを用いる命令語と総称する。
【0034】
一方、ICMPを用いる命令語では、選択的にTTL(Time to Live)値を設定することができ、TTL値を調節することによって特定のホップ(hop)に位置する各ルーターの情報を取得することができる。TTLは、ユーザー端末120から伝送されたデータパケットが一つのホップを経由する度に減少する値であって、TTLが「0」になったら、該当するルーターでは受信されたパケットを捨て、再びICMPメッセージをパケットが伝送された発信地ホスト(すなわち、ユーザー端末120)に伝送する。したがって、例えば、ユーザー端末120でTTLを「3」と設定して「Tracert」又は「ping」命令を行うと、最初に経由する3個のルーターに対するIP情報をユーザー端末120に返信するようになる。
【0035】
例えば、図1では、ICMPを用いた命令語のTTL値を4と設定して実行する場合、ゲートウェイの役割をしているネットワークスイッチ130、ルーター1 140a、ルーター2 140b及びルーター3 140cに対するIP情報、すなわち、「209.85.241.166」、「111.191.136.5」、「210.107.53.17」、「211.233.55.86」をユーザー端末120から得ることができる。ユーザー端末120では、受信された各IP情報を、位置情報データベース160を通して照会し、各IPに該当する国情報を取得する。図1では、ネットワークスイッチを始めとして3個のルーターのIP情報に該当する国情報が全て「CN」を示すので、ユーザー端末120が位置する国は中国であることが分かる。併せて、上述したように、ユーザー端末120に設定されたDNS150に対するIP情報に該当する国情報を、位置情報データベース160を通して取得することができる。
【0036】
したがって、ユーザー端末120では、上述したように、サーバー100への接続時に自動的に起動するアプリケーションによってICMPメッセージが伝送され、これを通して、経由する各ルーターのうち少なくとも一つのルーターに対するIPを取得するようになり、位置情報データベース160を通して取得したルーターIPにマッチングする国情報を抽出することによって該当するユーザー端末120が位置する国を識別することができる。また、他の実施形態によってユーザー端末120で接続するDNS150のIPにマッチングする国情報を抽出することによって、該当するユーザー端末120の位置に対する国を識別することができる。このように、識別されたユーザー端末120の国情報は自動的にサーバー100に伝送され、サーバーでは、接続された各ユーザー端末120の国情報を取り合わせる。このように、本発明の実施形態に係る方式を通して各ユーザー端末120が経由するネットワーク情報によって国情報を取得することによって、ユーザー端末120の操作又は不正な方法を通した接続可否とは関係なく、該当するユーザー端末120の正確な国情報を得ることができる。
【0037】
以下、図2及び図3を参照して本発明の実施形態に係るシステム及び装置を説明する。
【0038】
全体のシステム構成
図2は、本発明に係るシステムの構成を示す図である。図2を参照すると、本発明に係るシステムは、サービスサーバー200、通信ネットワーク210、ユーザー端末220、少なくとも一つのルーター230、DNS240、及び位置情報データベース250などで構成することができる。
【0039】
まず、サービスサーバー200は、接続された少なくとも一つのユーザー端末220に各種情報を提供したり、オンラインゲームサービスなどを提供するサーバーであって、本発明によって各ユーザー端末220の国情報を取得し、取得した国情報によって特定の国に対するサービスを制限したり各種サービス提供を実施し、取得した国情報を特定の国に対する広告又はマーケティング情報として活用することができる。一方、サービスサーバー200は、特定のサービス用途又は目的のサーバーに制限されず、通信ネットワーク210上に接続されてユーザー端末220が接続可能なサーバーであれば、如何なるサーバーでも本発明のサービスサーバー200になり得る。
【0040】
通信ネットワーク210は、有線及び無線のいずれの通信様態で構成してもよく、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN;Personal Area Network)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN;Local Area Network)、メトロポリタン エリア ネットワーク(MAN;Metropolitan Area Network)、ワイドエリアネットワーク(WAN;Wide Area Network)などの多様な通信網で構成することができる。また、通信ネットワーク210は、公知のワールドワイドウェブ(WWW;World Wide Web)であってもよく、赤外線(Infrared Data Association;IrDA)又はブルートゥース(Bluetooth(登録商標))のように短距離通信に用いられる無線伝送技術を全体又は部分的に用いることもできる。
【0041】
一方、ユーザー端末220は、通信ネットワーク210を介してサービスサーバー200と通信する場合、上述したように、少なくとも一つのルーター230を介して通信する。例えば、図示したように、データパケットは、ユーザー端末220から第1のルーター、第2のルーター、・・・、及び第Nのルーター(ここで、Nは1以上の整数)を通してサービスサーバー200に伝送される。このとき、データパケットは、ユーザー端末220から近接した各ルーター230を順次経由した後、サービスサーバー200に伝送される。したがって、ユーザー端末220に近接した各ルーター230に対する国情報を取得すると、ユーザー端末220で国情報を操作したとしても、ユーザー端末220が位置する国を正確に識別することができる。また、ユーザー端末220は、別途の設定がない場合、自分と最も近接したDNS240と通信することが一般的であるので、この場合、接続されたDNS240の国情報を取得すると、該当するユーザー端末220の国を識別することができる。また、ユーザー端末220は、ユーザー端末220に近接した各ルーター230に対する国情報及び接続されたDNS240の国情報を全て取得し、このうちいずれか一つから該当するユーザー端末220が位置する国を識別することができる。
【0042】
ユーザー端末220には、本発明に係るユーザー端末220の国情報識別のために国情報抽出アプリケーション221が設定されて実行され得る。国情報抽出アプリケーション221は、サービスサーバー200から提供を受けることができ、サービスサーバー200からユーザー端末220に提供される特定サービスプログラムにより自動的に設定されたり、特定サービスプログラムに含ませたりして実現することができる。例えば、ユーザー端末220がサービスサーバー200に接続して特定プログラムを実行するとき、国情報抽出アプリケーション221が自動的に実行されることによって、ネットワーク情報を収集して国情報を抽出することができる。
【0043】
すなわち、国情報抽出アプリケーション221が実行されると、上述したように、ICMPを用いた命令(例えば、「Tracert(Trace Router)」、「ping(Packet internet groper)」など)を自動的に実行することによってネットワーク情報を収集する。このとき、ICMPを用いた命令の目的地アドレスはサービスサーバー200に設定し、本発明の実施形態によってTTL値を追加的に設定することができる。
【0044】
例えば、ユーザー端末220でTTL値を3に設定し、ICMPを用いた命令を実行する場合、「Tracert」命令語は「tracert www.naver.com ―h3」のように設定することができ、「ping」命令語は「ping www.naver.com ―r3」のように設定することができる。一方、本発明は、命令語に限定されるものではなく、ICMPを用いた如何なる命令語も本発明に適用可能である。また、本発明は、ICMPに限定されるものではなく、ユーザー端末220が接続するネットワーク経路の情報を取得できる如何なるプロトコルでも使用して実現することができる。
【0045】
このように、国情報抽出アプリケーション221で上述した方法などを用いてネットワーク情報を取得することができ、ネットワーク情報は、ルーター230のIP情報又はドメインネーム情報を含む。また、ユーザー端末220では、設定されたTTL値によってユーザー端末220に近接した各ルーター230のIP情報の提供を受けるようになる。図2を参照すると、TTL値をNより小さく設定してICMPを用いた命令語を実行する場合、取得する情報に該当する各ルーター230は、いずれもユーザー端末220と同じ第2の国に属するようになる。
【0046】
次に、国情報抽出アプリケーション221は、位置情報データベース250を通して照会し、取得した各ルーター230のIP情報に該当する国情報を抽出する。一方、位置情報データベース250には、各ルーターに対するIP情報と該当するルーターが位置する国情報とがマッピングされて格納される。位置情報データベース250は、図2に示したように別途の位置に構築することもでき、サービスサーバー200内に構築することもできる。また、位置情報データベース250は、他の方法でユーザー端末220内に含ませることもできる。
【0047】
したがって、手順によって少なくとも一つのルーター230に対する国情報が抽出されると、これを通してユーザー端末220が位置する国を識別する。すなわち、図2に示したように、ユーザー端末220に最も近接した第1のルーターから順次接続される第Nのルーターはユーザー端末220と同じ国に位置しているので、第1のルーター〜第Nのルーターに対して抽出された国情報を通してユーザー端末220が位置する国を決定することができる。
【0048】
また、本発明の他の実施形態によって上述したようにユーザー端末220で接続するDNS240もユーザー端末220と同じ国に位置しているので、DNS240のIP情報を通してDNS240の国情報を取得し、取得したDNS240の国情報を通してユーザー端末220が位置する国を決定することができる。
【0049】
最後に、国情報抽出アプリケーション221では、決定されたユーザー端末220の国情報をサービスサーバー200に伝送する。サービスサーバー200では、各ユーザー端末220から該当するユーザー端末220が位置する国の情報を収集し、これを広告又はマーケティング情報として活用したり、各国別サービス提供に適用したりすることができる。
【0050】
国情報抽出アプリケーションの機能
図3は、ユーザー端末220に設定されて動作可能な本発明の一実施形態に係る国情報抽出アプリケーションが行う機能の細部構造を示すブロック図である。図3を参照すると、本発明の実施形態に係る国情報抽出アプリケーション221が行う機能は、ネットワーク情報要求部310、ネットワーク情報受信部320、国情報伝送部330、位置情報照会部340及び国決定部350などを含んで構成することができる。
【0051】
まず、ネットワーク情報要求部310では、例えば、ICMPを用いる命令語を実行することによって所定のパケットデータをサービスサーバー200に伝送する。伝送により、ネットワーク情報受信部320では、ネットワーク情報、すなわち、通信ネットワーク210を介してサービスサーバー200と通信する経路上に位置する少なくとも一つのルーターのIP情報を受信する。このとき、上述したように、ネットワーク情報要求部310ではTTL値を設定することができ、設定されたTTL値によってネットワーク情報受信部320で受信するルーターIP情報の個数が変わり得る。
【0052】
位置情報照会部340では、受信されたルーターのIP情報を、位置情報データベース250を通して照会することによって、ルーターのIP情報に該当する国情報を抽出するようになる。
【0053】
このとき、TTL設定によってIP情報を受信する該当するルーターは、ユーザー端末220と同じ国に位置する。したがって、国決定部350では、抽出されたルーターの国情報を通してユーザー端末220が位置する国を決定するようになる。一方、本発明の実施形態による国決定部350では、上述したように多様な方法を通してユーザー端末220の国を決定することができる。
【0054】
例えば、設定されたTTLによって複数のルーター230から取得した各国情報が一致する場合、ユーザー端末220の国情報を該当する一致した情報を通して決定することができる。また、複数のルーター230から取得した各国情報が一致せずに二つ以上の国である場合、より多数の国情報を通して該当するユーザー端末220の国を決定することができる。
【0055】
一方、本発明の他の実施形態によって、複数のルーターから取得した各国情報が異なる場合、測定する各対象ルーターの数を増加又は減少させることによって国の決定の信頼度を高めることができる。すなわち、国決定部350では、ネットワーク情報要求部310に、TTL値を増加又は減少させることによってICMPを用いた命令語を再伝送するように要求することができる。
【0056】
このように、国決定部350でユーザー端末220が位置する国が最終的に決定されると、国情報伝送部330では、決定された国情報を、通信ネットワーク210を介してサービスサーバー200に伝送する。
【0057】
一方、本発明の他の実施形態に係る位置情報照会部340では、ユーザー端末220が接続するDNS240のIP情報を通してDNS240の国情報を取得することができる。これによって、国決定部350では、DNS240の国情報を通してユーザー端末220の国を決定し、決定された国情報を、国情報伝送部330を通してサービスサーバー200に伝送することができる。
【0058】
以下、図4〜図6を参照して、国情報抽出アプリケーションによって国情報を抽出して伝送する手順を詳細に説明する。
【0059】
国情報抽出手順
図4は、本発明の実施形態に係るユーザー端末での国情報抽出手順を示すフローチャートである。図4を参照すると、ユーザー端末では、国情報抽出アプリケーションを通してネットワーク情報を収集し、収集されたネットワーク情報によって自分が位置する国を決定し、この国情報をサービスサーバーに伝送する。
【0060】
まず、国情報抽出アプリケーションでは、サービスサーバーに接続して通信するとき、サービスサーバーとの通信のために経由する少なくとも一つのルーター及び/又はDNSに対するIP情報を要求(S401)し、これによって要求されたDNS及び/又は各ルーターのIP情報を受信(S402)する。例えば、上述したように、IP情報の要求のためにICMPを用いた命令語を実行することによって、自分(すなわち、ユーザー端末)と近接した位置の各ルーターのIP情報を取得することができる。
【0061】
その後、受信されたDNS及び/又は各ルーターのIPに該当する国情報を、データベースを通して照会(S403)する。照会結果によって少なくとも一つの国情報を取得し、取得した少なくとも一つの国情報からユーザー端末の国を決定(S404)する。最後に、決定された国情報はサービスサーバーに伝送(S405)する。
【0062】
図5及び図6は、本発明の各実施形態に係るシステム内での情報伝送を示すフローチャートである。
【0063】
図5を参照すると、ユーザー端末220からサービスサーバー200にICMPを用いる命令を実行する方法などによってネットワーク情報を要求(S501)すると、命令実行によって少なくとも一つのルーター230を通してパケットデータが伝送され、その結果として、サービスサーバー200へのネットワーク接続経路上に位置する少なくとも一つのルーター230に対する情報を受信(S502)する。
【0064】
受信したネットワーク情報には、少なくとも一つのルーター230に対するIP情報を含み、ルーター230のIP情報を用いて該当するルーター230の国情報を、位置情報データベース250を通して照会(S503)する。照会結果として取得した少なくとも一つのルーター230に対する国情報からユーザー端末220が位置する国を決定(S504)する。決定されたユーザー端末220の国情報は、少なくとも一つのルーター230を通してサービスサーバー220に伝送(S505、S506)する。
【0065】
一方、本発明の他の実施形態に係るネットワーク情報収集はユーザー端末220で行い、これを通した該当するユーザー端末220の国決定は、サービスサーバー200で行うように実現することもできる。
【0066】
すなわち、図6を参照すると、ユーザー端末220からサービスサーバー200にICMPを用いる命令を実行する方法などによってネットワーク情報を要求(S601)すると、命令実行によって少なくとも一つのルーター230を通してパケットデータが伝送され、その結果として、サービスサーバー200へのネットワーク接続経路上に位置する少なくとも一つのルーター230に対する情報を受信(S602)する。
【0067】
受信したネットワーク情報には、少なくとも一つのルーター230に対するIP情報を含み、このとき、ユーザー端末220では、ユーザー端末220と近接した少なくとも一つのルーターのIP情報を抽出(S603)し、これをサービスサーバー200に伝送(S604、S605)する。サービスサーバー200では、ユーザー端末220から少なくとも一つのルーター230のIP情報を受信し、受信したルーター230のIP情報を用いて該当するルーター230の国情報を、位置情報データベース250を通して照会(S606)する。照会結果として取得した少なくとも一つのルーター230に対する国情報から該当するユーザー端末220が位置する国を決定(S607)する。
【0068】
このように、ユーザー端末で実行される国情報抽出アプリケーションによってサービスサーバーとの通信経路上に位置する各ルーターのうちユーザー端末と近接した位置にあるルーターのIP情報を収集し、収集したルーターのIP情報から該当するルーターの国情報を抽出することによって、ユーザー端末が位置する国情報を見出せるようになる。したがって、ユーザー端末で多様な方法で国情報を操作してサービスサーバーに接続する場合にも、ネットワーク情報を通して国情報を取得することによってユーザー端末の正確な国情報を得られるようになる。サービスサーバーでは、本発明の多様な実施形態によって取得した各ユーザー端末の国情報を広告などのマーケティング情報として活用したり、特定の国の接続を遮断したりするなどの用途で用いることができる。
【0069】
本発明に係る各実施形態は、多様なコンピューター処理手段を通して実行可能なプログラム命令形態で実現され、コンピューター読取り可能な媒体に記録することができる。コンピューター読取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含むことができる。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであってもよく、コンピューターソフトウェアの当業者に公知の使用可能なものであってもよい。コンピューター読取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープなどの磁気媒体、CD―ROM、DVDなどの光記録媒体、フロプティカルディスク(Floptical disk)などの磁気―光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって作られる機械語コードのみならず、インタプリターなどを使用してコンピューターによって実行可能な高級言語コードを含む。ハードウェア装置は、本発明の動作を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成することができ、その逆の場合も同様である。
【0070】
以上のように、本発明は、具体的な構成要素などの特定事項と限定された実施形態及び図面によって説明したが、これは、本発明のより全般的な理解を促進するために提供されたものに過ぎず、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0071】
したがって、本発明の思想は、上述した実施形態に限定して定めてはならなく、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等であるか、又は等価的変形を有する全てのものが本発明の思想の範疇に属すると言えるだろう。
【符号の説明】
【0072】
100、200:サービスサーバー、110、210:通信ネットワーク、120、220:クライアント端末、130:ネットワークスイッチ、140、230:ルーター、150、240:DNS、160、250:位置情報データベース、170:国識別部、221:国情報抽出アプリケーション、310:ネットワーク情報要求部、320:ネットワーク情報受信部、330:国情報伝送部、340:位置情報照会部、350:国決定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末の国情報抽出装置において、
ユーザー端末で収集された少なくとも一つのルーターに対するネットワーク情報を受信する受信部と、
受信した前記ネットワーク情報から前記少なくとも一つのルーターの国情報を照会する位置情報照会部と、
照会された前記国情報に基づいて前記ユーザー端末が位置する国情報を決定する国決定部と、を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記ネットワーク情報は、
前記ユーザー端末が前記装置と通信するネットワークの通信経路上に位置するルーターのうち少なくとも一つのルーターに対するIP情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記IP情報は、
前記装置を目的地アドレスとするICMPを用いた命令の実行を通して収集されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ICMPを用いた命令は、
トレースルーター又はピング命令であることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ICMPを用いた命令は、
設定されたTTL値をさらに含み、前記ユーザー端末で前記設定されたTTL値内の特定のホップに位置する少なくとも一つのルーターに対するIP情報を取得することを特徴とする請求項3又は4に記載の装置。
【請求項6】
前記ネットワーク情報が複数のルーターに対する複数のIP情報を含み、前記位置情報照会部によって照会された前記複数のルーターの各国情報が異なる場合、
前記国決定部は、前記複数のルーターのうち前記ユーザー端末から最初に接続されるルーターの国情報を通して前記ユーザー端末の国情報を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の装置。
【請求項7】
前記ネットワーク情報は、前記ユーザー端末が接続するドメインネームサーバーのIP情報をさらに収集し、
前記位置情報照会部は、前記ネットワーク情報に含まれたドメインネームサーバーのIP情報に該当する国情報をさらに照会し、
前記国決定部は、前記ネットワーク情報から照会された少なくとも一つのルーターの国情報及び前記ドメインネームサーバーの国情報のうち少なくとも一つに基づいて前記ユーザー端末が位置する国を決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の装置。
【請求項8】
国情報抽出装置によって行われるユーザー端末の国情報抽出方法において、
ユーザー端末で収集された少なくとも一つのルーターに対するネットワーク情報を受信し、
受信した前記ネットワーク情報から前記少なくとも一つのルーターの国情報を照会し、
照会した前記国情報に基づいて前記ユーザー端末が位置する国情報を決定することを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記ネットワーク情報は、
前記ユーザー端末が前記装置と通信するネットワークの通信経路上に位置するルーターのうち少なくとも一つのルーターに対するIP情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記IP情報は、
前記装置を目的地住所とするICMPを用いた命令の実行を通して収集されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ICMPを用いた命令は、
トレースルーター又はピング命令であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ICMPを用いた命令は、
設定されたTTL値をさらに含み、前記ユーザー端末で前記設定されたTTL値内の特定ホップに位置する少なくとも一つのルーターに対するIP情報を取得することを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワーク情報が複数のルーターに対する複数のIP情報を含み、前記照会した前記複数のルーターの国情報が異なる場合、
前記国情報を決定することは、
前記複数のルーターのうち前記ユーザー端末から最初に接続されるルーターの国情報を通して前記ユーザー端末の国情報を決定することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワーク情報は、前記ユーザー端末が接続するドメインネームサーバーのIP情報をさらに収集し、
前記国情報を照会することは、前記ネットワーク情報に含まれたドメインネームサーバーのIP情報に該当する国情報をさらに照会し、
前記国情報を決定することは、前記ネットワーク情報から照会された少なくとも一つのルーターの国情報及び前記ドメインネームサーバーの国情報のうち少なくとも一つに基づいて前記ユーザー端末が位置する国情報を決定することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の方法。
【請求項15】
請求項8乃至14のいずれか一の方法を実行するためのプログラムが記録されていることを特徴とするコンピューター読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−47948(P2013−47948A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−177938(P2012−177938)
【出願日】平成24年8月10日(2012.8.10)
【出願人】(509288208)エヌエイチエヌ ビジネス プラットフォーム コーポレーション (93)
【Fターム(参考)】