説明

ユーザ関心情報および地図ベースのロケーション情報を使用して、広告を決定すること

【課題】広告の有用性および、結果的に、パフォーマンスを改善する。エンドユーザのロケーションと関心に関連する広告を決定する。
【解決手段】ランク付けされた広告が地図上に描かれてもよく、(地図の隣のリストとして)地図、衛星写真、他の地理的情報の視覚表現形態に関係付けられてもよい。広告の専用の場所に表示されるかもしれず、他の検索結果(例えば、イエローページリスト)より上位にされるかもしれない。リスト中に示され、地図上に描かれる広告の数は、地図または地理的画像の解像度によって異なるだろう。広告は、ランク付けまたはスコア付けされることができ、さまざまな広告の属性は、このようなスコアまたはランキングの関数であるかもしれない。スポンサー付き情報(画像、さらなる広告、等)を有するポップアップを提供するために、地図上の表示が選択可能であるかもしれない。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は広告に関連する。詳細には、本発明は、地図ベースのロケーション情報を使用して、広告を決定することに関連する。
【関連技術】
【0002】
テレビジョン、ラジオ、新聞、および雑誌のような、従来のメディアを使用した広告が周知である。残念なことに、さまざまなメディア手段の典型的聴衆についての人口統計学研究および完全に適正な仮定で準備しているときでさえも、広告主は彼らの広告予算の多くが単に無駄になっていることを認識している。さらに、このような無駄を識別することや、なくすことは非常に困難である。
【0003】
近年、よりインタラクティブなメディアを通しての広告が人気となってきた。例えば、インターネットを使用する人の数が爆発的に増加したので、インターネットを通して提供されるメディアとサービスは、潜在的に強力な広告方法であるとして、広告主は理解するようになってきた。
【0004】
インタラクティブ広告は、受け取り聴衆に対して広告主の広告をターゲット付けする機会を広告主に提供する。すなわち、広告は、何らかのユーザ動作(例えば、検索エンジンに対するユーザの検索クエリに関連性のある、ユーザにより要求されたドキュメント中のコンテンツに関連性のある等)から推論される、要求に関連性があるかもしれないので、エンドユーザにとって、ターゲット付けされた広告は、より有用であることが多い。クエリキーワードターゲットは、関連性のある広告を配信するために検索エンジンによって使用されてきた。例えば、カリフォルニア州、マウンテンビューのグーグル社(登録商標)(“グーグル”と呼ぶ)による、Ad Words(登録商標)広告システムは、検索クエリからのキーワードに対してターゲット付けされた広告を配信する。同様に、コンテンツターゲット付けされた広告配信システムが提案されてきた。例えば、“関連性のある広告を供給する方法および装置”と題され、2002年12月6日に出願され、Jeffrey A. Dean氏、 Georges R. Harik氏、および Paul Buchheit氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘427出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第10/314,427号と;“コンテンツに基づいた広告供給”と題され、2003年2月26日に出願され、Darrell Anderson氏、 Paul Buchheit氏、 Alex Carobus氏、 Claire Cui氏、 Jeffrey A. Dean氏、 Georges R. Harik氏、 Deepak Jindal氏、および Narayanan Shivakumar氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘900出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第10/375,900号は、例えば、ウェブページのようなドキュメントのコンテンツに関連性のある広告を提供する方法および装置を説明している。例えば、グーグルによるAd Sense(登録商標)広告システムのような、コンテンツターゲット付けされた広告配信システムが、ウェブページ上で広告を供給するのに使用されてきた。
【0005】
上記のことから理解できるように、テキストドキュメント中のテキスト概念に関連性のある広告を供給することと、検索クエリ中のキーワードに関連性のある広告を供給することとは有用であり、これは、おそらく、このような広告が現在のユーザの関心に関わっているためである。結果として、このようなオンライン広告は、ますます人気になってきた。さらに、他のターゲット技術を使用する広告や、ターゲット付けされていないオンライン広告さえも、ますます人気になってきた。
【0006】
テキストドキュメント中のテキストの概念に関連する広告を決定することと、検索クエリ中のキーワードに関連する広告を決定することとに加えて、“広告システムにおいてロケーション情報を決定および/または使用すること”と題され、2003年9月3日に出願され、Leslie Yeh氏、 Sridhar Ramaswamy氏、およびZhe Qian氏を発明者として記載する、(“‘265出願”として呼ばれ、ここに参照により組み込まれる)米国特許出願シリアル番号第10/654,265号は、エンドユーザのロケーションに関連する広告を決定するためのさまざまな技術を開示している。しかしながら、このような広告システムには、依然として改善の余地がある。
【0007】
上記のことを考慮して、広告の有用性および、結果的に、パフォーマンスを改善する必要性がある。特に、企業が彼らの広告を、反応を示す聴衆に対してよりよくターゲット付けできるようにする必要性がある。例えば、エンドユーザのロケーションとは異なっていてもよい、関心のロケーションに関連する広告を決定することが有用であろう。
【発明の概要】
【0008】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態は、企業が彼らの広告を、反応を示す聴衆に対して、よりよくターゲット付けできるようにする。このような実施形態は、地図によって規定された境界付けられているエリアのようなロケーション情報と、ユーザの関心を示す情報(例えば、検索クエリからのキーワード、カテゴリ、概念、トピック、ドキュメントコンテンツ等)とを決定および使用して、広告を決定することによって、よりよいターゲット付けを行ってもよい。“適格性のある広告”または“候補広告”として呼ばれる、1組のこのような広告は、オークションのようなアービトレーションプロセスで絞られて、地図に関連してレンダリングされることになる1組の広告を発生させてもよい。
【0009】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、地図を含むウィンドウ中に広告がレンダリングされてもよい。例えば、地図の隣の領域中に広告が表示されてもよい。
【0010】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、地図は、広告に関係して、地図上に広告主のロケーションを表す、グラフィックエレメント(例えば、プッシュピンまたはマーカーアイコン)を含んでもよい。本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、(例えば、マウスクリックまたはカーソルホバリングによって、)広告および/またはグラフィックエレメントを選択する際に、広告および/またはグラフィックエレメントに関係して、あるいは、広告および/またはグラフィックエレメントの代わりに、拡張情報がレンダリングされてもよい。
【0011】
本発明はまた、広告の関連性スコアを決定するときに、ロケーション情報を使用してもよい。
【0012】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態は、ユーザインターフェイスのようなツールを提供して、ターゲット付けのために使用されるロケーション情報のようなロケーション情報と、ロケーションに依存する価格情報(例えば、入札)とを、広告主が入力および/または変更できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、広告システムと対話することができる関係者またはエンティティを示す高水準図である。
【図2】図2は、本発明と一貫した実施形態がその中で動作し得る、または本発明と一貫した実施形態がそれを用いて動作し得る環境を図示する図である。
【図3】図3は、本発明と一貫した実施形態によって、実行してもよいさまざまな動作と、本発明と一貫した実施形態によって、使用してもよい、および/または、発生させてもよい情報とを図示するデータフロー図である。
【図4】図4は、本発明と一貫した例示的な要求情報を図示する。
【図5】図5は、本発明と一貫した例示的な広告情報を図示する。
【図6】図6は、本発明と一貫した方法で広告選択動作を実行するための例示的な方法のフロー図である。
【図7】図7は、本発明と一貫した方法でスコア付け動作を実行するための例示的な方法のフロー図である。
【図8】図8は、本発明と一貫した方法でユーザ挙動フィードバック動作を実行するための例示的な方法のフロー図である。
【図9】図9は、本発明と一貫した方法で広告情報エントリおよび/または管理動作を実行するための例示的な方法のフロー図である。
【図10】図10は、本発明と一貫した方法で、さまざまな動作を実行し、さまざまな情報を記憶するのに使用してもよい装置のブロック図である。
【図11】図11は、本発明と一貫した地図を含む例示的な表示スクリーンである。
【図12】図12は、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【図13】図13は、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【図14A】図14Aは、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【図14B】図14Bは、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【図15】図15は、マーカーアイコンを有する地図を含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンである。
【図16】図16は、検索結果と広告を含む例示的な表示スクリーンであり、これらの広告のうちのいくつかは、ユーザが地図上で広告主情報を見ることができるようにする選択可能エレメントを含む。
【図17】図17は、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【図18】図18は、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【図19】図19は、地図、広告、およびマーカーアイコンを含み、本発明と一貫した例示的な表示スクリーンを図示する。
【実施形態の詳細な説明】
【0014】
本発明は、地図ベースのロケーション情報を使用して、広告の選択を改善するための、新規な方法、装置、メッセージフォーマット、および/またはデータ構造に関する。以下の説明は、当業者が本発明を実施および使用できるように提示し、特定の応用と特定の応用の要求の状況で提供する。したがって、本発明と一貫した実施形態の以下の説明は、図示および説明を提供するが、網羅的なものであることを意図するものではなく、または、開示する正確な形態に本発明を制限することを意図するものではない。開示する実施形態に対するさまざまな変更が当業者に明らかになり、以下に述べる一般的原則は、他の実施形態および応用に適用されてもよい。例えば、フロー図を参照して一連の動作を説明するが、1つの動作の実行が他の動作の完了に依拠していないときは、他の実施では動作の順序が異なっていてもよい。さらに、従属していない動作は並列に実行されてもよい。また、ここで使用するように、冠詞“a”は1つ以上のアイテムを含むことを意図している。1つだけのアイテムを意図するところでは、用語“1つの(one)”または類似の言葉を使用する。以下では、“情報”は、実際の情報、または、このような情報に対するポインタ、このような情報の識別子、もしくは、このような情報のロケーションを指してもよい。詳細な説明中で使用されるどのエレメント、動作、または命令も、そうであるとして明示的に示さない限り、本発明に対して重大または不可欠であるとして解釈すべきでない。したがって、本発明は示している実施形態に制限されることを意図しておらず、発明者らは、何らかの特許可能な記述された主題を含むものとして本発明を考えている。
【0015】
以下において、明細書で使用する用語の定義をセクション4.1において提供する。次に、本発明がその中で動作し得る、または本発明がそれを用いて動作し得る環境をセクション4.2において説明する。本発明の例示的な実施形態をセクション4.3において説明する。最後に、本発明に関するいくつかの結論をセクション4.4において述べる。
【0016】
セクション4.1 定義
以下に図1および2に関して説明する例示的なシステムで、または、他の任意のシステムで使用されるもののような、オンライン広告はさまざまな固有の特徴を持つことがある。このような特徴は、アプリケーションおよび/または広告主によって指定されてもよい。これらの特徴は、以下で“広告特徴”として呼ぶ。例えば、テキスト広告のケースでは、広告特徴はタイトルライン、広告テキスト、および組み込みリンクを含んでいてもよい。画像広告のケースでは、広告特徴は、画像、実行可能コード、および埋め込みリンクを含んでいてもよい。オンライン広告のタイプに依拠して、広告特徴はテキスト、リンク、音声ファイル、ビデオファイル、画像ファイル、実行可能コード、埋め込み情報等のうちの1つ以上を含んでいてもよい。
【0017】
オンライン広告が供給されるとき、広告がどのように、いつ、および/またはどこで供給されたのかを記述するために1つ以上のパラメータを使用してもよい。これらのパラメータを、以下では“供給パラメータ”と呼ぶ。供給パラメータは、例えば、以下のうちの1つ以上を含んでよい。すなわち、その上に、または、それとともに、広告が供給されたドキュメント(その上の情報を含む)の特徴(例えば、その上に広告が供給された地図によって境界付けられているロケーション);広告の供給に関係付けられた検索クエリ、または検索結果;ユーザ特性(例えば、ユーザの地理的ロケーション、ユーザによって使用される言語、使用されるブラウザのタイプ、過去のページビュー、過去の挙動、ユーザアカウント、システムにより使用される任意のウェブクッキー、ユーザデバイス特性等);要求を開始したホストまたはアフェリエイト(例えば、アメリカオンライン(登録商標)、グーグル、ヤフー(登録商標))のサイト;広告が供給されたページ上の広告の絶対位置;供給された他の広告を基準にした広告の(空間的または時間的)位置;広告の絶対サイズ;他の広告を基準にした広告のサイズ;広告の色;供給された他の広告数;供給された他の広告のタイプ;供給時刻;供給曜日;供給時期等。本発明の状況で使用してもよい、他の供給パラメータがあるのは当然である。
【0018】
供給パラメータは、広告特徴にとっては付帯的であってよいが、これらは供給条件または制約として、広告に関係付けられてよい。供給条件または制約として使用されるとき、このような供給パラメータを、単に“供給制約”(または“ターゲット基準”)として呼ぶ。例えば、いくつかのシステムにおいては、広告主は、その広告が平日にのみ、一定の位置より高く、一定のロケーションのユーザにのみ等、供給されなければならないと指定することで、その広告を供給することをターゲット付けすることができる。他の例としては、いくつかのシステムにおいて、広告主は、ページまたは検索クエリが一定のキーワードまたはフレーズを含む場合にだけ、その広告が供給されなければならないと指定してもよい。さらに別の例としては、その上に、または、それとともに、供給されているドキュメントが一定のトピックまたは概念を含む場合、または、特定のクラスタ、もしくは何らかの他の分類(例えば、垂直型)に該当する場合にのみ、その広告が供給されなければならないと広告主が指定できるシステムもある。いくつかのシステムにおいて、広告主は、特定の特性を持つユーザデバイスのみに対して、その広告が供給されること(または供給されないこと)を指定してもよい。最後に、いくつかのシステムにおいて、特定のロケーションから発信される要求に応答して、または、特定のロケーションまたはエリアに関する要求に応答して、広告が供給されるように広告をターゲット付けしてもよい。
【0019】
“広告情報”は、広告特徴、広告供給制約、(“広告導出情報”として呼ばれる)広告特徴もしくは広告供給制約から導出可能な情報、および/または、(“広告関連情報”として呼ばれる)広告に関連した情報、とともにこのような情報の拡張(例えば、広告関連情報から導出される情報)を含んでいてもよい。
【0020】
広告のインプレッション数(すなわち、広告がレンダリングされる回数)に対する、広告を選択する数(例えば、クリックスルー)の比は、広告の“選択レート”(すなわち“クリックスルーレート”、すなわち“CTR”)として定義される。
【0021】
“コンバージョン”は、ユーザが以前に供給された広告に関連するトランザクションを完了させるときに発生すると言われている。コンバージョンを構成する内容はケースによって異なり、さまざまな方法で決定できる。例えば、ユーザが広告をクリックし、広告主のウェブページに導かれ、そのウェブページを離れる前にそこで購入を完了するときに、コンバージョンが発生するというケースがある。代わりに、コンバージョンは、ユーザが広告を見て、予め定められた時間(例えば7日間)内に広告主のウェブページで購入することとして定義されてよい。さらに別の代替案では、コンバージョンは、例えば、白書をダウンロードする、ウェブサイトの少なくとも所定の深さまでナビゲーションする、少なくとも一定数のウェブページを見る、少なくとも予め定められた時間量をウェブサイトまたはウェブページで費やす、ウェブサイトに登録する、複数のタブが付けられた広告の予め規定された数のタブを選択する等の、任意の測定可能/観察可能なユーザアクションであるとして、広告主によって定義してもよい。コンバージョンを構成するユーザアクションはこれらに制限されないが、ユーザアクションが購入の完了を示さない場合であっても、これらはセールスリードを示すことが多い。実際に、何がコンバージョンを構成するかについて他の多くの定義が考えられる。
【0022】
広告のインプレッション数(すなわち、広告がレンダリングされる回数)に対するコンバージョン数の比と、選択の数(または、他の何らかの以前のイベントの数)に対するコンバージョン数の比との両方が、“コンバージョンレート”、すなわち“CR”と呼ばれる。コンバージョンレートのタイプは、それが使用される状況から明らかになるだろう。広告の供給から予め定められた時間内に発生し得ること、とコンバージョンが定義される場合、コンバージョンレートの1つの考えられる定義は、過去に、予め定められた時間より長く供給されていた広告だけを考慮するかもしれない。
【0023】
“プロパティ”は、その上に広告を提示することができる何らかのものである。プロパティはオンラインコンテンツ(例えば、ウェブサイト、MP3音声プログラム、オンラインゲーム等)、オフラインコンテンツ(例えば、新聞、雑誌、劇プロダクション、コンサート、スポーツイベント等)、ならびに/あるいは、オフライン物体(例えば、電光掲示板、スタジアムスコアボード、および外野壁、トラックトレーラーの側面等)を含む。コンテンツ(例えば、雑誌、新聞、ウェブサイト、e−メールメッセージ等)を伴うプロパティは、“メディアプロパティ”として呼んでもよい。プロパティそれら自体は、オフラインであってもよいが、プロパティについての関係情報(例えば、属性、トピック、概念、カテゴリ、キーワード、関連性情報、サポートされる広告のタイプ等)は、オンラインで利用可能であってもよい。例えば、野外ジャズ音楽フェスティバルでは、トピック“音楽”および“ジャズ”、コンサートのロケーション、コンサートの時刻、フェスティバルに出演予定のアーティスト、ならびに、利用可能な広告スポットのタイプ(例えば、印刷されたプログラム、ステージ上のスポット、座席背面のスポット、スポンサーの音声アナウンス等)が入力されてもよい。
【0024】
“ドキュメント”は、何らかの機械読取可能および機械記憶可能な作業生産物を含むものとして幅広く解釈すべきである。ドキュメントは、ファイル、ファイルの組み合わせ、他のファイルへのリンクが埋め込まれた1つ以上のファイル等であってもよい。ファイルは、テキスト、音声、画像、ビデオ等の任意のタイプのものであってもよい。エンドユーザにレンダリングされるドキュメントの一部は、ドキュメントの“コンテンツ”と見なすことができる。ドキュメントは、コンテンツ(言葉、絵等)とそのコンテンツの意味の何らかの表示との両方(例えば、e−メールフィールドと関連データ、HTMLタグと関連データ等)を含む“構造化されたデータ”を含んでいてもよい。ドキュメント中の広告スポットは、埋め込まれた情報または命令で定義されてもよい。インターネットの状況において、普通のドキュメントはウェブページである。ウェブページはコンテンツを含むことが多く、(メタ情報、ハイパーリンク等のような)埋め込まれた情報、および/または(Java(登録商標)script等のような)埋め込まれた命令を含んでいてもよい。多くのケースでは、ドキュメントはアドレス指定可能な記憶ロケーションを有し、したがってこのアドレス指定可能なロケーションによって一意的に識別できる。ユニバーサルリソースロケータ(URL)は、インターネット上の情報にアクセスするために使用されるアドレスである。ドキュメントは、地図のような、地理的情報を含んでもよい。
【0025】
“ウェブドキュメント”はウェブ上で発行される任意のドキュメントを含む。ウェブドキュメントの例は、例えば、ウェブサイトまたはウェブページを含む。
【0026】
“ドキュメント情報”は、ドキュメントに含まれる任意の情報、(“ドキュメント導出情報”と呼ばれる)ドキュメント内に含まれる情報から導出することができる情報、および/または(“ドキュメント関連情報”と呼ばれる)ドキュメントに関連する情報、とともに、このような情報の拡張(例えば、関連情報から導出される情報)も含んでいてもよい。ドキュメント導出情報の例は、ドキュメントのテキストコンテンツに基づいた分類である。ドキュメント関連情報の例は、当該ドキュメントにリンクする、他のドキュメントからのドキュメント情報とともに、当該ドキュメントがリンクする、他のドキュメントからのドキュメント情報も含む。
【0027】
ドキュメントからのコンテンツは、“コンテンツレンダリングアプリケーションまたはデバイス”上でレンダリングされてよい。コンテンツレンダリングアプリケーションの例は、インターネットブラウザ(例えば、エクスプローラまたはネットスケープ、オペラ(登録商標)、ファイアフォックス(登録商標)等)、メディアプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ、Real networksストリーミング音声ファイルプレーヤ等)、ビューワ(例えば、アドビアクロバット(登録商標)pdfリーダ)等を含む。
【0028】
“コンテンツオーナ”は、メディアプロパティ(例えば、ドキュメント)のコンテンツに何らかの財産権を有する人物またはエンティティである。コンテンツオーナはコンテンツの著者であってよい。加えて、または代わりに、コンテンツオーナはコンテンツを再生する権利、コンテンツの派生作品を作成する権利、コンテンツを公表するもしくは公演する権利、および/またはコンテンツにおける他の禁止された権利を持っていてもよい。コンテンツサーバは、それが供給するドキュメントのコンテンツ中のコンテンツオーナである可能性があるが、これは必須ではない。“ウェブ発行者”は、コンテンツオーナの一例である。
【0029】
“地図”は、(マニュアルで、または自動的に)表わされた地図、航空画像、衛星画像、地球または他の物理的オブジェクトの、他の視覚表現等を含むとして広く解釈すべきである。地図は、一般的に、所定の地上ロケーションにおいて人的閲覧者によって見られるには、あまりに大きすぎるエリアを表す。地図は、2次元または3次元の表現であってもよい。地図は、地理的特徴、人工的特徴(例えば、建物)、または、これら両方の、画像または表現を含んでもよい。
【0030】
“ユーザ情報”はユーザ挙動情報、および/またはユーザプロファイル情報を含んでいてもよい。
【0031】
“e−メール情報”は、(“内部e−メール情報”とも呼ばれる)e−メールに含まれる情報や、e−メールに含まれる情報から導出することのできる情報、および/またはe−メールに関連する情報、とともに、このような情報の拡張(例えば、関連情報から導出される情報)も含んでいてもよい。e−メール情報から導出される情報の例は、e−メールの件名から抽出された用語で構成された検索クエリに応答して戻された検索結果から抽出されまたはそうでなければ導出された情報である。e−メール情報に関連する情報の例は、所定のe−メールと同じ送信者によって送信される1つ以上の他のe−メールについてのe−メール情報、またはe−メール受取人についてのユーザ情報を含む。e−メール情報から導出される、またはe−メール情報に関連する情報を“外部e−メール情報”と呼ぶことがある。
【0032】
セクション4.2 その中で本発明と一貫した実施形態が動作し得る、あるいはそれを用いて本発明が動作し得る例示的環境
図1は、その中で本発明と一貫した実施形態が動作し得る、広告環境の図である。環境は、(単に広告サーバとして呼ぶ)広告エントリ、メンテナンス、および配信システム120を含む。広告主110は、システム120において、直接的にまたは間接的に広告情報を入力し、維持し、および追跡する。広告はいわゆるバナー広告のようなグラフィック広告、テキストのみの広告、画像広告、音声広告、ビデオ広告、このような任意の構成要素の1つ以上の組み合わせの広告等の形態であってもよい。広告はリンクのような埋め込み情報、および/または、機械実行可能命令を含んでいてもよい。広告消費者130は、システム120に広告に対する要求を出してもよく、システム120から広告消費者130の要求に応答した広告を受け入れてもよく、システム120に対して利用情報を提供してもよい。広告消費者130以外のエンティティが広告に対する要求を開始してもよい。示していないが、他のエンティティがシステム120に対して、利用情報(例えば、広告に関連するコンバージョンまたは選択が発生したか否か)を提供してもよい。この利用情報は、供給された広告に関連して、測定または観察されたユーザの挙動を含んでいてもよい。
【0033】
広告サーバ120は、‘900出願で説明したものと類似していてもよい。広告プログラムは、アカウント、キャンペーン、クリエイティブ、ターゲット等に関する情報を含んでいてもよい。用語“アカウント”は、所定の広告主に対する情報(例えば、一意的なe−メールアドレス、パスワード、請求書発行情報等)に関連する。“キャンペーン”または“広告キャンペーン”は、1つ以上の広告の1つ以上のグループを指し、開始日、終了日、予算情報、地理的ロケーションターゲット情報、企業組合情報等を含んでいてもよい。例えば、ホンダは、その自動車ラインに対して1つの広告キャンペーンを、そして、そのオートバイラインに対して別の広告キャンペーンを持っていてもよい。その自動車ラインに対する広告キャンペーンは、それぞれが1つ以上の広告を含む、1つ以上の広告グループを持っていてもよい。それぞれの広告グループは、(例えば、1組のキーワード、1つ以上のトピックの組等の)ターゲット情報、および価格情報(例えば、(インプレッション毎、選択毎、コンバージョン毎の費用等の)費用、平均費用、または最大費用)を含んでいてもよい。したがって、単一費用、単一の最大費用、および/または単一の平均費用が、1つ以上のキーワードおよび/またはトピックに関係付けられてもよい。上に述べたように、それぞれの広告グループは1つ以上の広告または“クリエイティブ”(すなわち、エンドユーザに対して最終的にレンダリングされる広告コンテンツ)を持っていてもよい。それぞれの広告は、(例えば、広告主のホームページのようなランディングウェブページ、または、特定の製品もしくはサービスに関係付けられたウェブページ等の)URLに対するリンクを含んでいてもよい。広告情報は、より多くのまたはより少ない情報を含んでいてもよく、さまざまな異なる方法で組織化されてもよいのは当然である。
【0034】
図2は、その中で本発明を使用してもよい環境200を図示する。(“クライアント”または“クライアントデバイス”としても呼んでもよい)ユーザデバイス250は、(例えば、マイクロソフト(登録商標)によるエクスプローラブラウザ、ノルウェイのオペラソフトウェアによるオペラウェブブラウザ、またはAOL/タイムワーナー(登録商標)によるナビゲータブラウザ、モジラ(登録商標)によるファイアフォックスブラウザ等のような)ブラウザ機構、eメール機構(例えば、マイクロソフトによるアウトルック(登録商標))等を含んでいてもよい。検索エンジン220は、ユーザデバイス250がドキュメントの収集物(例えば、ウェブページ)を検索できるようにしてもよい。コンテンツサーバ230は、ユーザデバイス250がドキュメントおよび他の情報にアクセスするのを許容してもよい。コンテンツサーバ230の例は、Google MapsおよびGoogle Earthのような、地図サーバを含む。(グーグルによるGMail(登録商標)、マイクロソフトネットワークによるホットメール(登録商標)、ヤフーメール等のような)e−メールサーバ240を使用して、ユーザデバイス250に対してe−メール機能を提供してもよい。広告サーバ210を使用して、ユーザデバイス250に広告を供給してもよい。検索エンジン220により提供される検索結果に関係して、広告を供給してもよい。しかしながら、コンテンツ関連広告は、コンテンツサーバ230により提供されるコンテンツ、および/またはe−メールサーバ240によりサポートされるe−メール、ならびに/あるいはユーザデバイスのe−メール機構に関係して供給されてもよい。同様に、情報関連広告が、コンテンツサーバによって提供される情報(例えば、地図情報)に関係して供給されてもよい。したがって、コンテンツサーバ230は、記事のような、予め規定され、記憶されたコンテンツとともに、特定のロケーションにおいてセンタリングされ、特定の範囲を有する地図のような、動的に発生された情報を供給してもよい。
【0035】
‘900出願で説明したように、広告はコンテンツサーバにより供給されるドキュメントにターゲット付けされていてもよい。したがって、広告消費者130の一例は、(例えば、記事、議論スレッド、音楽、ビデオ、グラフィック、検索結果、ウェブページリスト、地図等の)ドキュメントに対する要求を受け取り、要求に応答して要求されたドキュメントまたは情報を取得し、そうでなければ要求にサービスする、一般的なコンテンツサーバ230である。コンテンツサーバ230は広告サーバ120/210に向けて広告に対する要求を出す。このような広告要求は、所望される広告数を含んでいてもよい。広告要求はドキュメント要求情報も含んでいてもよい。この情報は、ドキュメント自体(例えば、ページ)、ドキュメントのコンテンツ、またはドキュメント要求に対応している、カテゴリまたはトピック(例えば、芸術、ビジネス、コンピュータ、芸術−映画、芸術−音楽等)、ドキュメント要求の一部または全部、コンテンツ経年数、コンテンツタイプ(例えば、テキスト、グラフィック、ビデオ、音声、混合媒体等)、地理的ロケーション情報(例えば、地図情報を境界付けているエリアのロケーション)、ドキュメント情報等を含んでいてもよい。他のコンテンツサーバによって供給されるドキュメント中に、地図を統合することができるように、地図サーバが、別のコンテンツサーバに対して、地図を提供してもよいことに留意すべきである。
【0036】
コンテンツサーバ230は、要求されたドキュメントを、広告サーバ120/210により提供される1つ以上の広告と結合してもよい。ドキュメントコンテンツと広告とを含んでいるこの結合された情報は、次に、ユーザに対して提示するために、ドキュメントを要求したエンドユーザデバイス250に向けて転送される。最後に、コンテンツサーバ230は、広告についての情報と、広告がどのように、いつ、および/またはどこでレンダリングされたのかについての(例えば、位置、選択が発生したか否か、インプレッション時間、インプレッション日付、サイズ、コンバージョンが発生したか否か等の)情報とを広告サーバ120/210に返信してもよい。代わりに、または加えて、他の任意の手段でこのような情報を広告サーバ120/210に戻してもよい。
【0037】
オフラインコンテンツプロバイダ232は、これから出てくる発行物における広告スポット、および、おそらくは発行物についての情報(例えば、コンテンツ、または、コンテンツのトピックもしくは概念)を広告サーバ210に対して提供してもよい。応答して、広告サーバ210は、少なくともいくつかの広告スポットに対して、発行物のコンテンツに関連性のある1組の広告を提供してもよい。オフラインコンテンツプロバイダ232の例は、例えば、雑誌発行者、新聞発行者、書籍発行者、オフライン音楽発行者、オフラインビデオゲーム発行者、劇プロダクション、コンサート、スポーツイベント等を含む。
【0038】
オフライン広告スポットプロパティ234のオーナは、彼らのオフラインプロパティにおける広告スポット(例えば、テキサス州、サンアントニオにおけるNBAゲームに対するスタジアムスコアボードバナー広告)についての情報を提供してもよい。応答して、広告サーバは、少なくともいくつかの広告スポットに対するプロパティに関連性のある1組の広告を提供してもよい。オフラインプロパティ234の例は、例えば、電光掲示板、スタジアムスコアボード、および外野壁、トラックトレーラーの側面等を含む。
【0039】
広告消費者130の他の例は、検索エンジン220である。検索エンジン220は、検索結果のためのクエリを受け取ってもよい。応答して、検索エンジンは(例えば、ウェブページのインデックスから)関連性のある検索結果を取得してもよい。例示的な検索エンジンは、S.Brin氏およびL.Page氏により、オーストラリア、ブリズベン、第7回国際ワールドワイドウェブ会議において発表された論文“大規模ハイパーテキストの検索エンジンに関する解剖”、および、米国特許第6,285,999号(これらの両方はここで参照によって組み込まれている)に説明されている。このような検索結果は、例えば、ウェブページタイトルのリスト、これらのウェブページから抽出されたテキストの断片、および、これらのウェブページに対するハイパーテキストリンクを含んでいてもよく、予め定められた数(例えば、10)の検索結果へとグループ化されてもよい。
【0040】
検索エンジン220は広告サーバ120/210に要求を出してもよい。要求は、所望される広告数を含んでいてもよい。この数は、検索結果、検索結果により占められるスクリーンの分量またはページ空間、広告のサイズおよび形状等に依拠していてもよい。1つの実施形態では、所望される広告数は1から10、好ましくは3から5であるだろう。広告に対する要求は、(入力され、または構文解析された)クエリ、(地理的ロケーション情報、アフェリエイトから、およびこのようなアフェリエイトの識別子からクエリが由来しているか否かのような)クエリに基づいた情報、検索結果に関係した情報、または検索結果に基づいた情報を含んでいてもよい。このような情報は、例えば、検索結果に関連した識別子(例えば、ドキュメント識別子すなわち“docID”)、検索結果(例えば、クエリおよびドキュメントに対応した特徴ベクトルの内積のような情報検索(“IR”)スコア、ページランクスコア、および/または、IRスコアとページランクスコアの組み合わせ等)に関連したスコア、識別されたドキュメント(例えば、ウェブページ)から抽出されたテキストの断片、識別されたドキュメントの全文テキスト、識別されたドキュメントのトピック、識別されたドキュメントの特徴ベクトル等を含んでいてもよい。
【0041】
検索エンジン220は、検索結果を、広告サーバ120/210により提供される1つ以上の広告と結合してもよい。検索結果と広告とを含んでいるこの結合された情報は、次に、ユーザに対して提示するために、検索を行ったユーザに向けて転送される。有料の広告と、おそらくは中立的な検索結果との間でユーザが混乱することのないように、好ましくは、広告とは別のものとして検索結果が維持される。
【0042】
最後に、検索エンジン220は、広告についての情報と、広告がいつ、どこで、および/またはどのようにレンダリングされたのかについての(例えば、位置、選択が発生したか否か、インプレッション時間、インプレッション曜日、サイズ、コンバージョンが発生したのか否か等の)情報とを広告サーバ120/210に返信してもよい。代わりに、または、加えて、他の任意の手段でこのような情報を広告サーバ120/210に提供し戻してもよい。
【0043】
最後に、e−メールサーバ240は、一般的に、ドキュメントが供給されるコンテンツサーバとして考えてもよいが、その場合、供給されるコンテンツは単にe−メールであってもよい。さらに、e−メールを送受信するために、(例えば、マイクロソフトのアウトルックのような)e−メールアプリケーションを使用してもよい。したがって、e−メールサーバ240、またはアプリケーションは、広告消費者130であるとして考えてもよい。したがって、e−メールはドキュメントであるとして考えてもよく、ターゲット付けされた広告がこのようなドキュメントに関係して供給されてもよい。例えば、1つ以上の広告がe−メール中で、e−メール上で、そうでなければe−メールに関係して供給されてもよい。
【0044】
上記の説明は、(i)広告を要求し、(ii)広告をコンテンツと結合する、としてサーバを説明したが、これらの動作のうちの1つまたは両方が、(例えばエンドユーザのコンピュータのような)クライアントデバイスによって実行されてもよい。
【0045】
セクション4.3 例示的な実施形態
図3は、本発明と一貫した広告サーバによって、実行してもよいさまざまな動作と、このような動作によって、使用してもよい、および/または発生させてもよいさまざまな情報とを図示するデータフロー図である。広告情報330と要求情報320とを使用して、1つ以上の広告の組340を発生させるために、広告選択動作310を使用してもよい。本発明と一貫した例示的な実施形態では、1組の広告340は、要求情報320に関連する広告を含んでもよい。例えば、要求情報320が、検索クエリに関係付けられている場合、広告340は、検索クエリの用語に関連していてもよい。代わりに、要求情報320が、供給されることになるドキュメントに関係付けられている場合、広告340は、ドキュメントのコンテンツに関連していてもよい。いずれにしても、要求情報320は、地図ベースのロケーション情報を含む。例えば、要求情報320は、地図中で示されている地理的エリアの境界を含んでもよい。要求情報320と広告情報330とを記憶するのに使用してもよい例示的なデータ構造を、それぞれ図4および5に関連して、以下のセクション4.3.1において説明する。広告選択動作310を実行するのに使用してもよい例示的な方法を、図6に関連して、以下のセクション4.3.2において説明する。
【0046】
引き続き、図3を参照して、第1の広告の組340と広告情報330とを使用して、1つ以上の広告と、関係付けられたスコア(および/またはランキング)との組360を発生させるために、広告スコア付け動作350を使用してもよい。スコア付け動作350は、例えば、広告の、ロケーションパフォーマンス情報および/またはロケーション価格情報のような地図ベースのロケーション情報を考慮してもよい。代わりに、または、加えて、スコア付け動作350は、より一般的なパフォーマンス情報および価格情報を考慮してもよい。スコア付け動作350を実行するのに使用してもよい例示的な方法を、図7に関連して、以下のセクション4.3.2において説明する。
【0047】
広告情報330は、地図ベースのロケーションパフォーマンス情報を含んでもよい。このような情報は、ユーザ挙動フィードバック動作390によって、提供されてもよく、および/または追跡されてもよい。ユーザ挙動フィードバック動作を実行するために使用してもよい例示的な方法を、図9に関連して、以下のセクション4.3.2において説明する。
【0048】
最後に、広告情報330は、地図ベースのロケーションターゲット、および/または地図ベースのロケーション価格情報を含んでもよい。この情報は、広告情報エントリおよび/または管理動作335を通して、広告主、または彼らの代理人によって入力および/または変更されてもよい。これらの動作335を実行するのに使用してもよい例示的な方法を、図10に関連して、以下のセクション4.3.3において説明する。
【0049】
本発明と一貫した実施形態は、図3を参照して説明した動作および情報のすべてを提供および/または使用する必要はなく、示した順番で動作を実行する必要はない。最後に、本発明は、さまざまな動作に関連して説明した機能を結合させてもよく、または、分離させてもよい。例えば、選択動作310とスコア付け動作350とは、単一の動作に結合されてもよい。
【0050】
セクション4.3.1 例示的なデータ構造
図4は、本発明と一貫した例示的な広告要求情報320’を図示する。広告要求情報320’は、上記のセクション4.1.1において説明したもののような情報を含んでもよい。示したように、広告要求情報は、地図ベースのロケーション情報を含んでもよい。このような情報を使用して、広告の供給をターゲット付けしてもよい。広告のスコア付けまたはランク付けにおいても、このような情報を使用してもよい。
【0051】
地図ベースのロケーション情報は、さまざまな方法でエンコードされてもよい。例えば、地図ベースのロケーション情報は、地図の1つ以上のロケーション(例えば、角)の座標(例えば、緯度および経度)としてエンコードされてもよい。1対の座標だけが提供される場合、地図のサイズ(または、スケール)もまた、提供されるべきである。地図ベースのロケーション情報をエンコードする、他の方法を使用してもよい。
【0052】
図5は、本発明と一貫した例示的な広告情報330’を図示する。広告情報330’は、上記のセクション4.2において説明したもののような情報を含んでもよい。例えば、広告情報330’は、一意的な広告識別子、広告クリエイティブコンテンツ(または、このようなクリエイティブコンテンツに対するポインタ)、および/またはランディングページリンク等を含んでもよい。さらに、例示的な広告情報330’は、地図ロケーションターゲット情報と、地図ロケーション価格情報とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。(示していない)地図ロケーションパフォーマンス情報が追跡されてもよく、広告に関係付けられてもよい。
【0053】
地図ロケーションターゲット情報は、それに対して、広告主がその広告をターゲット付けすることを望む、1つ以上の地理的ロケーションおよび/またはエリアを含んでもよい。例えば、地図ロケーションターゲット情報は、特定のロケーション、および、指定されたサービス半径であってもよい。例えば、テーマパークは、リムジンサービスよりも、より大きなサービス半径を持っていてもよく、リムジンサービスは、ローカルピザ店舗よりも、より大きなサービス半径を持っていてもよい。地図ロケーション価格情報は、1つ以上のエリアのそれぞれに対する価格情報を含んでもよい。地図ロケーション価格情報は、地図ロケーションターゲット情報に対応すべきである。地図ロケーション価格情報は、特定のロケーションからの距離の関数であってもよい。例えば、“聴衆セグメント情報を使用した自動申出管理”と題され、2005年3月31日に出願され、Ross Koningstein氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘283出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第11/096,283号に説明された技術を使用してもよい。
【0054】
本発明の1つの実施形態では、地理的ロケーションターゲット情報は、地理的ロケーション価格情報から推論することができる。例えば、広告主が、ある地理的地点に対してインプレッション毎に$1.50の最大入札を出す場合、その地点を含む地図を閲覧しているエンドユーザに対して、広告主の広告をターゲット付けしたいと広告主が望んでいると仮定される。同様に、広告主が、所定の地理的エリアに対してインプレッション毎に$0.00の入札を出す場合、その所定の地理的エリアの地図を閲覧しているエンドユーザに対して、広告主の広告を供給することを回避したいと広告主が望んでいると仮定される。
【0055】
セクション4.3.2 例示的な方法
図6は、本発明と一貫した方法で広告選択動作310を実行するための例示的な方法310’のフロー図である。要求情報および広告情報を受け入れる(ブロック610)。要求情報は、特に、地図ベースのロケーション情報を含んでもよい。広告情報は、特に、地図ロケーションターゲット情報を含んでもよい。ループ620−640によって示したように、動作は、1つ以上の広告のそれぞれに対して実行される。より詳細には、広告の関連性尺度は、少なくとも、要求情報に関係付けられた地図ベースのロケーション情報と、広告に関係付けられた地図ロケーションターゲット情報とを使用して決定される(ブロック630)。1つ以上の広告のそれぞれが処理された後、方法310’が終了する(ノード650)。
【0056】
広告に関係付けられたキーワードターゲット情報、広告に関係付けられた広告関連性情報等を使用して、広告の関連性を決定してもよい。いずれにしても、少なくとも、要求の地図ベースのロケーション情報と広告とを使用して、広告の関連性を決定してもよい。本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、一致する地図ロケーション情報がより特定的(例えば、より小さい地理的エリア)であればあるほど、ロケーションの観点で、広告がより関連することになる。したがって、例えば、エンドユーザが、カリフォルニア州、サンディエゴを含む地図を閲覧している場合、他のすべての関連性要因が等しいと仮定すると、カリフォルニア州、サンディエゴに対する地図ターゲットを持つ広告が、カリフォルニア州に対する地図ターゲットを持つ広告よりも、より関連していてもよく、カリフォルニア州に対する地図ターゲットを持つ広告は、西海岸に対する地図ターゲットを持つ広告よりも、より関連していてもよく、西海岸に対する地図ターゲットを持つ広告は、米国に対する地図ターゲットを持つ広告よりも、より関連していてもよい。すなわち、異なるロケーション情報は、異なる範囲を持っていてもよく、他のロケーション情報を含んでもよいロケーション情報もある。一般的に、広告関連性を決定する目的で、より特定的なロケーション情報(例えば、より小さいエリア)の一致は、より特定性の少ないロケーション情報(例えば、より大きいエリア)の一致よりも、より重く重み付けられてもよい。
【0057】
地図ロケーションターゲットは、数多くの関連性要因のうちの単に1つのものであってもよいのは当然である。例えば、広告関連性はまた、(a)要求されたドキュメントのコンテンツに対する、広告関連性情報の比較、(b)検索クエリの用語に関する、広告キーワードターゲット、(c)ユーザ人口統計情報、(d)ユーザ挙動情報、(e)時間/日付/季節ターゲット情報、等を考慮してもよい。
【0058】
図7は、本発明と一貫した方法で、スコア付け動作350を実行する例示的な方法350’のフロー図である。スコアを使用して、広告の相対的提示属性(例えば、サイズ、色、音量、拡張エレメント、拡張マーカーアイコン属性、拡張情報吹き出し属性、等)を決定してもよい。2003年6月30日に出願され、“オンライン広告における競合を増加させる拡張広告機能の使用”と題され、Eric Veach氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘350出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第10/610,350号出願に説明された技術を使用して、拡張機能を適用してもよい。候補広告の広告情報を受け入れる(ブロック710)。ループ720−740によって示したように、1つ以上の広告のそれぞれに対して、動作を実行する。より詳細には、価格情報、(利用可能な場合)地図ロケーション価格情報、パフォーマンス情報、および(利用可能な場合)地図ロケーションパフォーマンス情報のうちの少なくとも1つを使用して、広告スコアを決定する(ブロック730)。一度、すべての候補広告を処理すると、方法350’が終了する(ノード750)。
【0059】
ブロック730と一貫して広告スコアを決定する数多くの方法がある。いくつかの例示的な方法を以下で説明する。広告システムが収益を最大化させることを望む場合、広告システムは、パフォーマンス価値毎の価格を、広告のパフォーマンスで乗算することによって、スコアを決定してもよい。例えば、広告システムは、クリック毎費用*クリックスルーレート、または、コンバージョン毎費用*コンバージョンレートを決定してもよい。価格は、割引されてもよく、または、調整されてもよい。有利なことに、本発明は、利用可能な場合、地図ロケーション情報を使用して、収益推定を改良してもよい。例えば、広告を向けられることになるエンドユーザが、サンディエゴを含む地図を閲覧していると仮定する。さらに、以下のような、それ以外は等しく関連する広告が、以下で示すような関連情報を持つと仮定する:
広告A:最大クリック毎費用=$0.25;
最大クリック毎費用=サンディエゴにおいて、$1.00;
CTR=米国において、0.02;
CTR=カリフォルニア州において、0.04;
CTR=サンディエゴにおいて、0.20;
広告B:最大クリック毎費用=$0.50;
最大クリック毎費用=フロリダにおいて、$2.00;
CTR=米国において、0.07;
CTR=カリフォルニア州において、0.02;
CTR=サンディエゴにおいて、0.02;
地図ロケーションスコア付けなしでは、広告Aに対する単純な積スコア(product score)は、0.0050(=0.25*0.02)となり、広告Bに対する単純な積スコアは、0.0350(=0.50*0.07)となるだろう。地図ロケーションスコア付けがあると、広告Aに対する単純な積スコアは、0.20(=1.00*0.20)となり、広告Bに対する単純な積スコアは、0.01(=0.50*0.02)となるだろう。したがって、地図ロケーション情報なしでは、広告Bが広告Aよりも、より高くスコア付けされるだろうが、地図ロケーション情報があると、広告Aが広告Bよりも、より高くスコア付けされるだろう。例えば、広告Aは、サンディエゴにおけるレストランのためのものであってもよく、広告Bは、フロリダ州において、大きな存在を持つレストランチェーンのためのものであるかもしれない。地図ロケーション情報を使用することにより、有利なことに、本発明は、広告Bに比して、広告Aを何らかの優先とともに供給してもよく、これは、サンディエゴを含む地図に関心のあるエンドユーザにとって、広告Aが通常、より有用であってもよいからである。
【0060】
本発明と一貫した実施形態はまた、スコアを決定するときに、(例えば、エンドユーザが入力した住所または位置、地図のセンター等に対する、)近接を使用してもよい。一般的に、他のすべての要因が等しい場合、地図のセンター、または、エンドユーザ指定されたロケーションに対してより近くのロケーションを持つ広告が、地図のセンター、または、エンドユーザ指定されたロケーションに対してより遠くのロケーションを持つ広告よりも、より高いスコアを持つだろう。広告スコアへのこのような距離の影響は、連続的に、または、離散的な量で適用されてもよい。広告をスコア付けするときに、さらに他の要因を考慮してもよい。このような要因は、エンドユーザによって探されているアイテムのローカル的な入手可能性を使用すること、広告主属性(例えば、広告主の最も近い小売店舗のロケーション)を使用すること等を含んでもよい。
【0061】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、広告スコア付けの目的で、一致する、最も特定のロケーション価格および/またはパフォーマンス情報が使用されるだろう。本発明と一貫したさまざまな実施形態では、(A)地図“に含まれる”ターゲット付けされたロケーション、(B)ターゲット付けされたロケーション“に含まれる”地図、および/または、(C)地図の少なくとも一部と、ターゲット付けされたロケーションの少なくとも一部との共通部分、を使用して、ターゲット付けすることができる。
【0062】
図8は、本発明と一貫した方法で、ユーザ挙動フィードバック動作390を実行するための例示的な方法390’のフロー図である。広告に対するスコアを決定する際に、地図ロケーション特有のパフォーマンス情報を使用してもよいことがスコア付け動作350から思い出される。図8の方法390’は、このような情報を追跡する1つの方法である。広告が供給されるそれぞれのときに、一意的なプロセス識別子(例えば、広告サーバIPアドレス、日付および時刻)によって、このイベントが識別されてもよい。プロセス識別子は、広告、または、関連する要求の地図ロケーション情報を供給するときに使用された、何らかの地図ロケーションターゲット情報に関係付けられていてもよい。広告のプロセス識別子とともに広告を供給してもよい(ブロック810)。イベントブロック820によって示したように、異なるイベントに応答して、方法390’の異なる分岐が実行されてもよい。例えば、ユーザ挙動情報が受信された場合、受信されたユーザ挙動情報は、プロセス識別子に関係付けられ(そして、したがって、元々広告を供給したときに使用された、地図ロケーション情報がある場合は、これに関係付けられ)(ブロック830)、その後で、方法390’分岐はイベントブロック820に戻る。パフォーマンス情報を更新するための条件が満たされた場合(例えば、パフォーマンス情報の受け取り、ある量のパフォーマンス情報の受け取り、最後の更新からの時間経過、絶対時間/日付等)、広告供給プロセスに関係付けられた、地図ロケーションターゲット情報、または地図ロケーション要求情報を考慮して、広告パフォーマンス情報を更新してもよく(ブロック840)、その後、方法390’は、イベントブロック820に戻る。
【0063】
したがって、方法390’を使用して、広告パフォーマンス情報を追跡してもよく、広告パフォーマンス情報は、広告を供給するときに使用されたかもしれない地図ロケーション情報の原因となるものである。地図ロケーション情報をパフォーマンス情報に関係付ける、さまざまな代替方法が可能である。示していないが、地図によって表現されたエリアのサイズを使用して、広告のパフォーマンスを追跡してもよい。例えば、コーヒーショップのためのクーポンを有する広告は、都市を表現する地図とともによりも、いくつかの区画を表現する地図とともに、はるかによりよく実行されるだろう。
【0064】
図9は、本発明と一貫した方法で、広告情報エントリおよび/または管理動作を実行する例示的な方法335’のフロー図である。広告情報330’が、地図ロケーションターゲット情報と、地図ロケーション価格情報とのうちの1つ以上を含んでもよいことが図5から思い出される。方法330’は、認可された/認証された広告ユーザ入力を受け入れる(ブロック910)。イベントブロック920によって示したように、さまざまな入力タイプに応答して、方法335’のさまざまな分岐を実行してもよい。広告主が、地図ロケーション価格情報を入力する場合、地図ロケーション価格情報が追加され、または更新される(ブロック930)。また、価格情報にしたがって、関係する地図ロケーションターゲット情報を読み込んでもよく、または改訂してもよい(ブロック940)。例えば、カリフォルニア州、任意の町、大通り123番地から、1マイルの半径内に対して、クリック毎に$0.80の最大価格をユーザが入力する場合、そして、広告がそのエリアに対する地図ロケーションターゲットを含んでいない場合、このような情報を追加してもよい。ユーザが後で、このエリアに対するクリック毎の最大価格を$0.00に変更する場合、このエリアに対する地図ロケーションターゲットは、ターンオフ、または除去されてもよい。戻って、ブロック920を参照すると、ユーザが地図ロケーションターゲット情報を入力する場合、地図ロケーションターゲット情報を追加、または更新する(ブロック950)。関係する地図ロケーション価格情報を要求してもよいが(ブロック960)、必ずしも提供する必要はない。
【0065】
本発明の1つの実施形態では、広告主が地理的ロケーションターゲット情報を入力する場合、キーワードターゲット付けにおいて使用されるロケーション変更子を除去させることが望ましいかもしれない。
【0066】
本発明の1つの実施形態では、入力される地図ロケーション情報の数、および/またはタイプの組み合わせにおいて、広告主を制限してもよい。
【0067】
広告情報の入力、および/または管理をより便利にするために、広告主ユーザインターフェイスの、他の機能を提供してもよい。例えば、任意の広告主が既存のキャンペーンを持っているが、地図ロケーションターゲット付けされたキャンペーンを追加することを望む場合、広告主が、共通の広告情報を再入力しなくてもよいように、一括インポートサポートを提供してもよい。入力された地図ロケーション情報に応答して、(同じタイプのより多くの、より特定的な、より一般的な等の)追加の地図ロケーション情報を提案するのに、ヘルプ機能を使用してもよい。
【0068】
セクション4.3.3 例示的な装置
図10は、上で説明した動作の1つ以上を実行してもよい機械1000の高水準ブロック図である。機械1000は、基本的に1つ以上のプロセッサ1010、1つ以上の入力/出力インターフェイスユニット1030、1つ以上の記憶デバイス1020、ならびに、結合されたエレメント間での情報の通信を容易にするための1つ以上のシステムバスおよび/またはネットワーク1040を含む。1つ以上の入力デバイス1032および1つ以上の出力デバイス1034が、1つ以上の入力/出力インターフェイス1030と結合されていてもよい。
【0069】
1つ以上のプロセッサ1010は、本発明の1つ以上の観点に影響を与えるために機械実行可能命令(例えば、カリフォルニア州パロアルトのサンマイクロシステムズ社から入手できるソラリスオペレーティングシステム上で、または、ノースカロライナ州ダーハムのレッドハット社のような多くのベンダから幅広く入手できるリナックス (登録商標)オペレーティングシステム上で実行するCまたはC++)を実行してもよい。少なくとも一部の機械実行可能命令を、1つ以上の記憶デバイス1020に(一時的に、もしくは、より恒久的に)記憶してもよく、および/または、1つ以上の入力インターフェイスユニット1030により外部ソースから受け取ってもよい。
【0070】
1つの実施形態では、機械1000は1つ以上の従来のパーソナルコンピュータであってもよい。このケースでは、処理ユニット1010は1つ以上のマイクロプロセッサであってもよい。バス1040はシステムバスを含んでいてもよい。記憶デバイス1020は、リードオンリーメモリ(ROM)および/またはランダムアクセスメモリ(RAM)のようなシステムメモリを含んでいてもよい。記憶デバイス1020は、ハードディスクから読み取るための、またはハードディスクに書き込むためのハードディスクドライブや、(例えば、リムーバブル)磁気ディスクから読み取るための、または(例えば、リムーバブル)磁気ディスクに書き込むための磁気ディスクドライブ、および、コンパクトディスクもしくは他の(磁気)光学媒体のようなリムーバブル(磁気)光ディスクから読み取るための、またはコンパクトディスクもしくは他の(磁気)光学媒体のようなリムーバブル(磁気)光ディスクに書き込むための光ディスクドライブも含んでいてもよい。
【0071】
ユーザは、例えばキーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウス)のような入力デバイス1032を通して、パーソナルコンピュータにコマンドと情報を入力してよい。これには、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナ、またはこれらに類するもののような他の入力デバイスも(または、代わりに)含まれてよい。これらの、および他の入力デバイスは、システムバス1040に結合される適切なインターフェイス1030を通して処理ユニット1010に接続されることが多い。出力デバイス1034は、モニタ、または、適切なインターフェイスによりシステムバス1040に接続され得る、他のタイプの表示デバイスを含んでよい。モニタに加えて(または、代わりに)、パーソナルコンピュータは、例えばスピーカとプリンタのような、他の(示していない)(周辺)出力デバイスを含んでよい。
【0072】
戻って、図2を参照すると、1つ以上の機械1000は、エンドユーザクライアントデバイス250、コンテンツサーバ230、検索エンジン220、eメールサーバ240、および/または、広告サーバ210として使用されてもよい。
【0073】
セクション4.3.4 例示的な広告−地図表示
図11は、ボックス1110中に入力されたクエリに応答して発生された地図の、例示的な表示1100である。示したように、地図は、検索されている住所に対応するマーカーアイコン1130と、吹き出しエレメント1140とを含み、吹き出しエレメント1140は、住所、ならびにロケーションへの方向に対するリンク、およびロケーションからの方向に対するリンクを有する。この例では、広告は、デフォルトでは表示されておらず、広告の供給をトリガする何らかのことをユーザが行った場合にのみ、表示される(これは、住所以外の他の情報が利用可能でなく、地図内の数多くの広告またはリストが、エンドユーザに関連するものでないかもしれず、またはエンドユーザにとって有用でないかもしれないためである。)。例えば、ユーザは、選択した該当するアイテム1120によって、ホテル、レストラン、イベント、WiFiホットスポット、および項目別広告(classifieds)のうちの1つ以上に対するローカルリストを検索することを選んでもよく、テキストエントリボックスにより、他のアイテムを検索してもよい。
【0074】
ユーザが、ホテルに対して、ローカルリストを検索することを選んだと仮定する。図12は、テキストボックス1210中に入力された情報(および/または、(地図がリサイズされている)図11の表示1100中での、ホテルリストを検索するユーザ選択)に基づいて生成された地図の例示的な表示1200である。この例において、用語“ホテル”のユーザエントリ(または、ホテルのユーザ選択)のために、ユーザがコマーシャルリストに関心があるとして仮定されてもよい。地図の隣の左欄は、第1の組のリスト(例えば、支払いがなされている、またはプレミアムのリスト)1220と、第2の組のリスト(例えば、ディレクトリ(例えば、イエローページ)から更新されたリストのような、支払いがなされていない、または標準のリスト)1230とを含む。示したように、第1の組のリスト1220は、カスタムロゴおよび/または他のブランディングエレメントを含んでもよい。示していないが、第1の組のリスト1220は、地図上の拡張(例えば、より大きい、より目立つ、アニメーション化された、より大きいフォント等の)マーカーアイコンに関係付けられていてもよい。この例では、第1のタイプのリスト1220のすべてと、第2のタイプのリスト1230の少なくともいくつかとは、リストに関係付けられたロケーションにおける、地図上のマーカーアイコン1235を含む。支払いがなされているリスト1220に対するマーカーアイコンを、支払いがなされていないリスト1230に対するマーカーアイコンよりも、より目立ち方を少なくすることが望ましいこともあることに留意すべきである。
【0075】
引き続き図12を参照して、(例えば、第2のリスト、および/または関係付けられたマーカーアイコン1225上を、ホバリングすること、および/またはクリックすることによって、)ユーザが第2のリストを選択したと仮定すると、拡張情報吹き出しが生成されてもよい。図13の表示1300において示したように、例示的な拡張情報吹き出し1340は、小さい画像、ブランディングエレメント、および、追加的情報(例えば、広告ランディングページに対するリンク、レビュー、クーポン等)を含む。例示的な拡張情報吹き出し1340は、複数のタブ(例えば、住所および詳細)を含んでもよいことにも注意せよ。他の(示していない)拡張機能は、クリック・ツー・コール機能を含んでもよい。
【0076】
図14Aおよび14Bは、本発明と一貫した、複数のタブが付けられた広告コンポーネントの異なるタブを図示する。図14Aは、たくさんのマーカーアイコン1410を含み、マーカーアイコンのうちの1つが選択されている、地図スクリーン1400を含む。マーカーアイコンの選択に応答して、複数のタブが付けられた情報吹き出しがレンダリングされる。第1のタブ1420は、住所情報を含む。図14Bの地図スクリーン1400’に示したように、第2のタブ1430は、(“スライドショー”のたくさんの画像のうちの1つであってもよい)画像、広告ランディングページまたはウェブサイトに対するリンク、および、クリック・ツー・コールテキストを含む。
【0077】
図15は、情報吹き出し広告1510と、関係するマーカーアイコン1520とを含むスクリーン1500を図示する。さらに、ユーザが地図上にWiFiホットスポットを表示させることを望むと仮定する。この例では、ユーザは、Show Meメニュー1530において、WiFiを選択した。この選択の結果として、さまざまなWiFiホットスポットに対応する、さまざまなマーカーアイコン1540が地図1500上で示される。“Show Me”ボックス1530におけるエレメントは、関連する情報(例えば、関連する検索)であってもよいことに留意せよ。広告を決定するために不十分な情報しかないインスタンスにおいて、このようなユーザ選択可能な関連情報は、望ましい度合いの関連性または有用性のために有用である。2003年12月29日に出願され、“所定のコンテンツに関連情報を識別すること、および/または、コンテンツ関連広告とともに関連情報を提示すること”と題され、Jeffrey A. Dean氏、 Krishna Bharat氏、および Paul Buchheit氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘870出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第10/748,870号と;2004年3月31日に出願され、“関連広告に対するリンクの提供”と題され、Brian Axe氏、 Jerry Felker氏、および Ross Koningstein氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘101出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第10/814,101号と;2005年11月16日に出願され、“例えば、ウェブページ上のようなドキュメントとともにテキストの関連コンテンツをレンダリングすること”と題され、Jeffery Eddings氏、 Jerry Felker氏、Shuman Ghosemajumder氏、Nathan Lucash氏、および Hunter Walk氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘267仮”として呼ばれる)米国仮出願シリアル番号第60/737,267号とに説明されたもののような技術を使用して、関連情報を決定してもよい。例えば、第三者が地図サーバから地図を得るためのAPIを使用するときに、(情報は、第三者のウェブページまたはウェ
ブサイトから導出し得るが、)関連情報を取得することが有用であるかもしれない。
【0078】
図16は、クエリ“配管工 ニューヨーク”に応答して発生された検索結果ページ1600を図示する。検索結果ページ1600は、プレミアム広告リスト1610、検索結果1620、およびキーワード関連広告1630を含む。広告1630のいくつかのものは、例えば、Google Mapsのような地図サーバ上のロケーションのリストに対してリンクする、コンパスアイコン(または、他の何らかのアイコン)1633、1636を含んでもよいことに注意せよ。地図ベースのロケーション情報と検索クエリ情報とを使用して、地図に対する追加の広告またはリストが生成されてもよい。
【0079】
図17に示したように、地図は、空中(例えば、衛星)画像を含んでもよい。画像1720は、リストおよびマーカーアイコンを含み、その1つは情報吹き出しを有してもよい。引き伸ばし1710は、カリフォルニア州、モントレーの近くのホテルのリストを含む。引き伸ばし1730は、住所、(スライドショーの一部であってもよい)画像、広告ランディングページに対するテキストリンク、およびクリック・ツー・コールテキストを含む、情報吹き出しを図示する。
【0080】
図18は、テキストボックス1810中のクエリに応答して生成された、スクリーン1800を含む。スクリーン1800は、地図と、地図の隣の関係するリスト1820および1830とを含む。リストは、地図上の関係するマーカーアイコンを含む。第1の組のリスト1820は、支払いがなされている広告主リストを含む。これらのリストは、複数行のマーケティングメッセージを含むことに注意せよ。第2の組のリスト1830は、ディレクトリからの情報を含んでもよい。マーカーアイコン1835は、固有の文字を使用して、第2のリスト1830に関係付けられている。第1の組のリスト1820は、電話番号を含むかもしれないが、(例えば、ユーザアクションに関して)広告パフォーマンスを追跡できるように、(コールを、ユーザ広告インタラクションに関係付けることができない限り、)このような番号を提供しないことが望ましいかもしれない。この特定の例示的な実施形態では、第1の組のリスト1820に対するマーカーアイコンは、第2の組のリスト1830に対するマーカーアイコンより、目立ち方が少ないことに注意せよ。したがって、コマーシャルリストは、より中立した、おそらくより有用なリストを損わない。他の実施形態は、両方のリストに対して、同様のマーカーアイコンを使用してもよく、または第1の組のリスト1820に対して、より良いマーカーアイコンを使用してもよいのは当然である。
【0081】
図19は、図18のスクリーン1800に類似しているが、拡張リストに関係付けられた情報吹き出し1940が表示されている、スクリーン1900を含む。
【0082】
上記のことから理解できるように、本発明と一貫したさまざまな実施形態において、さまざまなタイプの広告クリエイティブを使用してもよい。いくつかの例示的なタイプの広告クリエイティブを以下で説明する。
第1の広告クリエイティブタイプは、以下のうちの1つ以上を含んでもよい:
−広告タイトル(例えば、25文字);
−2行目のテキスト(例えば、35文字);
−3行目のテキスト(例えば、35文字);
−ロゴ(例えば、75x50ピクセル);
−広告主の企業または企業ロケーションの写真(例えば、180x150ピクセル);
−電話番号
広告タイトルは、ディレクトリリストから抽出された企業タイトルに設定されてもよい。同様に、電話番号は、ディレクトリリストから抽出された値に設定されてもよい。
第2の広告クリエイティブタイプは、以下のうちの1つ以上を含んでもよい:
−ロゴ(例えば、50x50ピクセル);
−広告主の企業または企業ロケーションの写真(例えば、100x200ピクセル);
−そのロケーションのための1行目のテキスト(タグライン)(例えば、35文字以下);
−(ディレクトリリストから抽出されてもよい)企業住所および電話番号。
【0083】
情報吹き出しの第1のタブに、さまざまな情報を表示することができる。代わりに、または加えて、情報吹き出しのデフォルトの第1のタブになることが可能な、新しい“スポンサー付きの”タブを作成してもよい。
【0084】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、地図上に表示されるマーカーアイコンは、そのマーカーアイコンを他のものから区別するのを支援するために、小さいロゴ、または、広告主との関係付けのための他の手段を含んでもよい。例えば、このような実施形態では、ユーザが“ピザ 10018”を検索する場合、いくつかのマーカーは、ドミノのロゴを示してもよい。このことは、広告主とエンドユーザの両方に対して有用であるだろう。
【0085】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、支払いがなされているリストに対するマーカーアイコンは、地図上で(それ以外のことが関連しない限り)ディレクトリリストより低い優先度を有し、より小さくされるかもしれない。支払いがなされているリストに対するマーカーアイコンをより大きく、より目立つように、または、より情報を与えるようにするのが有用であろうことは当然である。さらに他の実施形態では、マーカーアイコンの属性は、広告のスコアの関数であってもよい。このような実施形態では、より高くスコア付けされた広告は、より低くスコア付けされた広告よりも、より目立つ、および/または、より情報を与えるマーカーアイコンに関係付けられることができる。‘350出願において説明された技術を使用してもよい。
【0086】
セクション4.3.5 代替物および改良
セクション4.3.5.1 リストのタイプ
上記で説明した例示的な実施形態の多くのものは、地図上で示された地理的エリア中の関連する企業(例えば、ホテル、レストラン等)についての情報を提供するが、他のタイプの情報が提供されてもよい。他のタイプの情報の例は、不動産検索リスト、イベント検索リスト等を含む。
【0087】
本発明と一貫した実施形態は、セル電話機、メッシュWiFi等のような、他のタイプの、地理的に左右される広告とともに使用されてもよい。例えば、ユーザロケーションが決定されてもよく、少なくともユーザロケーションを使用して広告が決定されてもよく、そして、移動体電話機のような移動体デバイスのディスプレイ上にレンダリングされることになる地図上に、広告および/またはこれらのコンポーネント(例えば、マーカーアイコン)が提供されてもよい。本発明と一貫した実施形態を使用して、車、列車、飛行機、もしくはハンドヘルドワイヤレスデバイスにおいて使用される、GPSのような移動体アプリケーションにおいて使用される、または、他のこのようなデバイスにおいて使用される、地図上に広告を描いてもよい。広告情報を生成して、リアルタイムで移動体アプリケーションに対して送ってもよく、または、広告情報の静的バージョンを、移動体アプリケーション中で使用される地図とともに記憶させてもよい。
【0088】
セクション4.3.5.2 地図サーバ − 広告サーバ関係および企業組合
戻って、図2を参照すると、本発明と一貫したいくつかの実施形態では、広告サーバ210は、地図サーバ230と同じエンティティであってもよい(または、同じエンティティによって制御されてもよい)。しかしながら、本発明と一貫した、他の実施形態は、企業組合環境において使用されてもよく、企業組合環境では、広告サーバ210によって制御されていない第三者に対してマッピングアプリケーションが提供される。
【0089】
セクション4.3.5.3 広告フロントエンドインターフェイス
戻って、図3の動作335を参照すると、異なる広告主は、異なる方法で情報を提供することができる。例えば、本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、小規模な広告主は、彼らの店舗ロケーションのそれぞれに対して、新しいアカウントを作成してもよく、各ロケーションの住所を入力してもよい。別の例として、本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、分類されたリストをアップロードしているGoogle Base(登録商標)ユーザは、彼らの分類されたリストに対するトラフィックを活発にさせるのを支援するために、地図ベースの広告を通して、彼らの分類されたリストを広告する機会を与えられるかもしれない。
【0090】
グーグルによるAd Wordsのような現在の広告システムは、広告クリエイティブを複数の組のキーワードに関係付ける。本発明と一貫した実施形態では、広告クリエイティブおよび/または広告に関係付けられたマーカーアイコンを、地図上で適切に描けるように、ロケーション(例えば、住所、または、緯度、経度座標)が、各広告クリエイティブに関係付けられてもよい。広告サーバは、その情報を要求コンテンツ(例えば、地図)プロバイダに、地図座標(例えば、各クリエイティブおよび/またはマーカーアイコンに対する緯度および経度)として、返信すべきである。広告主はまた、その広告をターゲット付けおよび/またはスコア付けする際に使用するために、サービスの半径のような、サービスエリアを提供するように依頼されるかもしれない。
【0091】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、このようなロケーション情報をアップロードするために、グーグルによるGoogle Baseにおけるもののような、情報エントリのフロントエンドユーザインターフェイスを使用してもよい。本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、より大規模な広告主(例えば、予め規定された数(例えば、10)より多いロケーションの広告主)は、“住所フィード”をアップロードすることができる。したがって、例えば、Google Baseに対するロケーションのリストをアップロードする大規模で全国的な広告主は、検索クエリキーワード関連広告システム(例えば、グーグルによるAd Words)における拡張リストを作成するオプションを与えられるかもしれない。
【0092】
セクション4.3.5.4 広告を表示するか否かの決定
戻って、図4を参照すると、広告要求情報は、地図ベースのロケーション情報と、有用で関連する広告を決定するのに使用されてもよい他の情報とを含んでもよい。本発明と一貫した異なる実施形態は、異なる状況において、地図とともに、および/または、地図上で広告を表示してもよい。例えば、いくつかの実施形態は、地図がレンダリングされているときはいつでも、広告を表示するかもしれない。他の実施形態は、住所が検索されているときに広告を表示するかもしれず、他の実施形態は、ユーザがコマーシャル検索(例えば、シカゴのホテル)を開始したときにのみ、広告を表示するかもしれない。広告が常に表示されることになる場合、または、現在のエンドユーザの関心を検索クエリから容易に推論することができないインスタンスにおいて広告が表示されることになる場合、現在のユーザの関心に関係する、他のいくつかの情報が、関連広告を決定する際に有用であるかもしれない。例えば、第三者が、アプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して、地図を生成させる場合、関連する広告を決定するのに使用されるキーワードを提供する検索クエリが存在しない可能性があるだろう。関係する第三者ドキュメント(例えば、ウェブページ)に対する概念、トピック、クラスタ、および/または垂直型カテゴリを使用して、関連する広告を見つけるのを支援してもよい。例えば、関連する広告を決定するために、地図ベースのロケーション情報と協調して、‘427および‘900出願において説明された技術を使用してもよい。代わりに、または、加えて、検索、概念、垂直型カテゴリ等のような関連情報を、ユーザ選択のために提供することができる。‘870出願、‘101出願、‘267仮、ならびに、“ドキュメントおよび/またはクラスタのようなオブジェクトを、このような分類から導出されたタクソノミーおよびデータ構造に関して分類すること”と題され、2005年4月22日に出願され、David Gehrking氏、 Ching Law氏、および Andrew Maxwell氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘716出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第11/112,716号に説明されたような技術を、この目的のために使用してもよい。ユーザ選択の際に、関連する広告を決定するために、地図ベースのロケーション情報と協調して、選択された情報を使用してもよい。
【0093】
セクション4.3.5.5 請求書発行オプション
広告主は、さまざまな方法で請求されてもよい。例えば、2005年9月16日に出願され、“異なる価値提示を有する広告主がこのような価値提示を広告システムに対して表現できるようにする柔軟な広告システム”と題され、Sumit Agarwal氏、 Gregory Joseph Badros氏、および John Fu氏を発明者として記載する、(ここに参照により組み込まれ、“‘583出願”として呼ばれる)米国特許出願シリアル番号第11/228,583号に説明された技術を使用してもよい。本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、広告主は、以下のうちの1つ以上で支払を要求されてもよい。
(a)ユーザが以下のうちの1つ以上を選択する(例えば、これらをクリックする)ときの、選択毎費用(CPC)モデル
−企業名称、
−ロゴ、
−情報吹き出し中の可視のURL;
(b)以下のうちの1つ以上に基づいたインプレッション毎費用(CPM)モデル
−広告インプレッション毎、
−マーカーアイコンインプレッション毎、
−情報吹き出し拡張/インプレッション毎、
−情報吹き出しタブインプレッション毎;
(c)特に、情報吹き出しがクリック・ツー・コール機能を含む場合、コール毎ベース(例えば、ペイ・ツー・コール)
(d)クーポンのダウンロードがサポートされてもよく、広告主はクーポンダウンロードベース、および/または、クーポン使用ベースで、請求されてもよい;
情報吹き出しインプレッションと、情報吹き出しタブインプレッションとがユーザ選択のタイプであるとして考えられてもよい。
【0094】
本発明と一貫したいくつかの実施形態では、請求書発行は、加算的であってもよい(例えば、広告主は、マーカーアイコンインプレッション、タブ選択、およびランディングページに対するクリックスルーのそれぞれに対して、請求される)。本発明と一貫した、他の実施形態では、広告主は、発生したユーザアクションまたは条件の(例えば、広告主が入札したものに関して)最も高い価値のものに対してだけ請求されるかもしれない。このような実施形態では、広告主が、マーカーアイコンインプレッション毎に$0.008を、タブ選択毎に$0.10を、クリックスルー毎に$0.50を申出し、これら3つのすべてが発生する場合、広告主は、(おそらくは、割引、または、他の何らかの調整を受けて)$0.50クリックスルーに対してだけ請求される。
【0095】
セクション4.3.5.6 広告ネットワークポリシーチェック
さまざまな方法で、さまざまなポリシーへの準拠に対して、広告をチェックすることができる。本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、別の広告供給システム(例えば、グーグルによるAd Words、または、グーグルによるAd Sense)において、既に認可または使用されている広告または広告クリエイティブ情報が、広告サーバのポリシーに準拠していると推定されてもよい。本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、信頼されているディレクトリのリストから導出された、広告またはリストは、広告サーバのポリシーに準拠するとして推定されてもよい。広告クリエイティブ情報が、信頼されているソースから集められていない場合、広告主および/またはその広告は、供給前または供給後のポリシー準拠チェックを受けてもよい。
【0096】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、複数の広告主が、同一の企業リスト上で広告することができる。広告主(例えば、ヒルトン(登録商標))が、彼らのロケーション上で他の広告を望まない場合、広告主は、広告サーバに登録商標事務処理を申請するように要求されてもよい。これが行われた場合、企業タイトル(例えば、1行目のテキスト)における、登録商標付き単語が捕捉され、登録商標オーナによって認証されない限り、広告主が、その企業名称を使用することが防止されてもよい。
【0097】
本発明と一貫した少なくともいくつかの実施形態では、ロゴ、デザイン、アニメーション、画像等は、ポリシー準拠(例えば、ポルノグラフィー的な画像がないこと)に対して、マニュアルでレビューされてもよい。
【0098】
セクション4.3.5.7 スポンサー付きレイヤ
本発明と一貫した方法で、広告情報を表示することができる異なる方法がある。1つの方法は、スポンサー付きレイヤを通してである。スポンサー付きレイヤがあると、広告主は、ユーザが会社の名称(例えば、スターバックス(登録商標)、Hertz(登録商標)、ホリデーイン(登録商標))上でクリックしたときに、地図上に現れることになる一連のロケーションを作成することができる。このことは、大規模で全国的な広告主に対してより有用である。したがって、ディスプレイ上にレンダリングされることになる地図上の指定されたロケーションにおいて、複数のロケーションと、広告および/または広告のコンポーネント(例えば、マーカーアイコン)とが、提供されることを、広告主が指定することができる。
【0099】
セクション4.3.5.8 地図のリサイズおよび/またはリセンタリング
本発明と一貫したいくつかの実施形態では、広告情報を使用して、地図のサイズ、スケール、またはセンター位置を調整または再決定してもよい。リサイズおよび/またはリセンタリングを図示するさまざまなシナリオを説明する。スクリーンが地図を含み、ユーザが“レストラン”を見ることを望んでいると仮定する。1つのシナリオでは、レストランに対するほとんどの広告およびリストが、地図の1つの小さい部分に固まっていると仮定する。このようなシナリオでは、地図をリスケールおよび/またはリセンタリングして、その1つの小さい部分にズームインし、そして、その1つの小さい部分にセンタリングすることが望ましいかもしれない。このことは、地図上でマーカーアイコンを分離し、マーカーアイコンのオクルージョンが回避され、そして、情報がよりわかりやすい形態で提示されるという点で、エンドユーザに対して有利である。
【0100】
第2のシナリオの下で、現在の地図は、何らレストラン広告およびリストを(または、予め規定された数よりも少ないレストラン広告およびリストしか)含んでいないかもしれないが、地図の次のレベルのズームアウトは、レストランの広告/リストを含んでいるかもしれない。このようなリストを含むように地図をリスケールすることが望ましいかもしれない。同様に、地図の外部に位置する店を持つが、それ以外は関連している広告が、地図内にサービス半径を有する場合、その広告に対応するマーカーアイコンを含めるように、地図を再描画してもよく、または、そうでなければ地図を再レンダリングしてもよい。
【0101】
第3のシナリオの下で、現在の地図は、(情報オーバーロード、視覚的オーバーロード、マーカーオクルージョン等のために、)あまりにも多くのレストラン広告およびリストを含んでいるかもしれない。地図をリスケールして、現在の地図のセンター近くに位置する、より少ないリストへとズームすること、または、リストの固まりにセンタリングすることが望ましいかもしれない。
【0102】
セクション4.4 結論
上記のことから理解できるように、本発明は、地図ベースのロケーション情報を使用することによって、より関連する広告が供給されることを可能にしてもよい。本発明と一貫した実施形態を使用して、エンドユーザおよび広告主の両方の当事者、そして、広告サーバおよび/または地図コンテンツプロバイダにとって利益をもたらす、グラフィカルな方法で、エンドユーザおよび広告主を結びつける効率的な方法を作り出してもよい。本発明と一貫した実施形態は、広告サーバおよび地図サーバが共通して制御される環境(例えば、Google Maps)に対して、また、広告サーバおよび地図コンテンツが共通して制御されない環境(例えば、Google Earth)に対して、エンドユーザおよび/または広告主の観点から、一貫した広告ソリューションを提供してもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
要求に対する広告の関連性を決定する、コンピュータにより実現される方法において、
a)前記要求に関係付けられた地図ベースのロケーション情報を受け入れることと、
b)比較を発生させるために、前記受け入れられた前記要求に関係付けられた地図ベースのロケーション情報を、前記広告に関係付けられたロケーションターゲット情報と比較することと、
c)少なくとも前記比較を使用して、前記広告の関連性を決定することと
を含む方法。
【請求項2】
前記要求は、検索用語をさらに含み、
前記広告の関連性を決定する動作は、前記広告に関係付けられたキーワードターゲットと、前記検索用語との比較をさらに使用する、請求項1記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項3】
前記要求は、ドキュメント関連性情報をさらに含み、
前記広告の関連性を決定する動作は、広告関連性情報と、前記ドキュメント関連性情報との比較をさらに使用する、請求項1記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項4】
前記地図ベースのロケーション情報は、前記地図によって境界付けられているエリアを有する、請求項1記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項5】
前記地図ベースのロケーション情報は、地図センターロケーションを有し、
前記広告の関連性を決定する動作は、前記広告に関係付けられたロケーションと、前記地図センターロケーションとの間の距離をさらに使用する、請求項1記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項6】
広告のスコアを決定する、コンピュータにより実現される方法において、
a)要求に関係付けられた地図ベースのロケーション情報を受け入れることと、
b)前記広告が、前記受け入れられた地図ベースのロケーション情報に対応するロケーション価格情報を持っているか否かを決定することと、
c)前記広告が、前記受け入れられた地図ベースのロケーション情報に対応するロケーション価格情報を持っていることが決定された場合、次に、少なくとも前記ロケーション価格情報を使用して、前記スコアを決定することと
を含む方法。
【請求項7】
前記地図ベースのロケーション情報は、前記地図によって境界付けられているエリアを有する、請求項6記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項8】
広告のスコアを決定する、コンピュータにより実現される方法において、
a)要求に関係付けられた地図ベースのロケーション情報を受け入れることと、
b)前記広告が、前記受け入れられた地図ベースのロケーション情報に対応するロケーションパフォーマンス情報を持っているか否かを決定することと、
c)前記広告が、前記受け入れられた地図ベースのロケーション情報に対応するロケーションパフォーマンス情報を持っていることが決定された場合、次に、少なくとも前記ロケーションパフォーマンス情報を使用して、前記スコアを決定することと
を含む方法。
【請求項9】
前記地図ベースのロケーション情報は、前記地図によって境界付けられているエリアを有する、請求項8記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項10】
コンピュータにより実現される方法において、
a) (i)地図ベースのロケーション情報と、
(ii)ユーザの関心を示す情報と
を有する、広告要求を受け入れることと、
b)前記地図ベースのロケーション情報と、前記ユーザの関心を示す情報とを使用して、1つ以上の広告の組を決定することと、
c)前記広告に関係付けられたロケーションに対応する前記地図上のロケーションにおけるアイコンを、前記1つ以上の広告のそれぞれに対して有する地図をレンダリングすることと
を含む方法。
【請求項11】
d)前記地図を有するウィンドウ中に、前記1つ以上の広告のそれぞれをレンダリングすること
をさらに含む、請求項10記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項12】
e)前記レンダリングされた1つ以上の広告のうちの1つのユーザ選択を受け入れることと、
f)前記受け入れられたユーザ選択に応答して、前記選択された広告に対応する前記アイコンに関係して、または、前記アイコンの代わりに、拡張された情報をレンダリングすることと
をさらに含む、請求項11記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項13】
前記拡張された情報は、複数のタブが付けられた情報エレメントを有する、請求項12記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項14】
前記拡張された情報は、選択可能なクリック・ツー・コールエレメントを有する、請求項12記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項15】
前記地図ベースのロケーション情報は、前記地図によって境界付けられているエリアを有する、請求項10記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項16】
前記地図ベースのロケーション情報は、スケールおよびセンター位置を持つ地図に関係付けられており、
d)前記決定された1つ以上の広告の組を使用して、(A)異なるスケールと、(B)異なるセンター位置とのうちの少なくとも1つを持つ新しい地図を決定すること
をさらに含み、
前記レンダリングされた地図は、前記新しい地図である、請求項10記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項17】
前記1つ以上の広告の組のうちの少なくともいくつかの広告は、関係するサービスの範囲を有する、請求項10記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項18】
前記地図ベースのロケーション情報と、前記ユーザの関心を示す情報とを使用して、前記1つ以上の広告の組を決定する動作は、広告に関係付けられた、ロケーションおよびサービスの範囲をさらに使用する、請求項17記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項19】
コンピュータにより実現される方法において、
a) (i)地図ベースのロケーション情報と、
(ii)ユーザの関心を示す情報と
を有する、広告要求を受け入れることと、
b)前記地図ベースのロケーション情報と、前記ユーザの関心を示す情報とを使用して、1つ以上の広告の組を決定することと、
c)前記地図ベースのロケーション情報と、前記ユーザの関心を示す情報とを使用して、1つ以上のリストの組を決定することと、
d) i)前記1つ以上の広告のそれぞれに対する、前記広告に関係付けられたロケーションに対応する前記地図上のロケーションにおけるアイコンと、
ii)前記1つ以上のリストのそれぞれに対する、前記リストに関係付けられたロケーションに対応する前記地図上のロケーションにおけるアイコンと
を有する、地図をレンダリングすることと
を含み、
前記1つ以上の広告のそれぞれに関係付けられた広告主は、(A)インプレッション、(B)選択、および(C)コンバージョンのうちの少なくとも1つにおいて条件付けられている支払を行うことに同意している方法。
【請求項20】
前記地図ベースのロケーション情報は、前記地図によって境界付けられているエリアを有する、請求項19記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項21】
前記広告のそれぞれに対するアイコンは、第1のタイプのアイコンであり、
前記リストのそれぞれに対するアイコンは、前記第1のタイプのアイコンとは異なる第2のタイプのアイコンである、請求項19記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項22】
前記第1のタイプのアイコンは、前記広告主に関係付けられたロゴまたはデザインを有し、前記第2のタイプのアイコンは、前記広告主に関係付けられたロゴまたはデザインを有さない、請求項21記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項23】
前記第1のタイプのアイコンは、前記第2のタイプのアイコンより目立ち方が少ない、請求項21記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項24】
装置において、
a) (i)地図ベースのロケーション情報と、
(ii)ユーザの関心を示す情報と
を含む、広告要求を受け入れる手段と、
b)前記地図ベースのロケーション情報と、前記ユーザの関心を示す情報とを使用して、1つ以上の広告の組を決定する手段と、
c)前記広告に関係付けられたロケーションに対応する前記地図上のロケーションにおけるアイコンを、前記1つ以上の広告のそれぞれに対して有する地図をレンダリングする手段と
を具備する装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−48727(P2012−48727A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−201973(P2011−201973)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【分割の表示】特願2008−544520(P2008−544520)の分割
【原出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(502208397)グーグル インコーポレイテッド (161)