説明

リスト表示装置

【課題】スクロール操作の実行中における描画処理の負担を減らすことのできるリスト表示装置を提供する。
【解決手段】順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示し、ユーザのスクロール指示に応じた速度で画面に表示されている項目画像をスクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで画面に表示されていなかった項目画像をスクロール方向に沿って画面外から画面内に移動させて新たに画面に表示させるリスト表示装置であって、新たに表示される項目画像をスクロール方向に沿って画面S内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、スクロール方向と交差する交差方向に沿って画面外から画面内に所定の速度で移動させるリスト表示装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の項目からなるリストを表示するリスト表示装置、リスト表示制御方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが投稿したメッセージや、複数の楽曲データなど、多数の項目を画面に表示させる場合には、各種の基準によりソートされた複数の項目を一次元的に配列したリストのうち、一部の表示対象範囲に含まれる項目を画面に表示させるとともに、ユーザのスクロール操作に応じてこの表示対象範囲を移動させるユーザインタフェース技術が採用されることが多い。例えば、画面がタッチスクリーンの場合、ユーザは自身の指などを画面上でスライドさせることにより、スクロール操作を指示して、画面に表示される項目をスクロールさせることができる。このユーザインタフェースによれば、画面内に全ての項目を一度に表示できない場合であっても、ユーザはスクロール操作によりリスト内の任意の項目を画面に表示させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記ユーザインタフェース技術によると、リスト内の表示対象範囲を大きく移動させるスクロール操作を行う場合、スクロール操作の実行中に表示対象範囲を通過する項目を全て描画する必要があり、処理負荷がかかる。そして、各項目の描画に時間がかかると、描画処理が間に合わず、スクロール操作自体のスピードが制限されるおそれも生じる。一方で、スクロール操作の実行中に表示対象範囲内の項目を全く描画しないこととすると、ユーザはスクロール操作によってどの程度表示対象範囲が移動しているか画面表示から判断できず、スクロール操作によって目的とする項目を画面に表示させることが難しくなってしまう。
【0004】
本発明は上記課題を考慮してなされたものであって、その目的の一つは、スクロール操作の実行中における描画処理の負担を減らすことのできるリスト表示装置、リスト表示制御方法、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るリスト表示装置は、順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を、所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示させるリスト表示制御手段と、ユーザのスクロール指示に応じた速度で、前記画面に表示されている項目画像を前記スクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで前記画面に表示されていなかった項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面外から前記画面内に移動させて新たに前記画面に表示させるスクロール制御手段と、を含み、前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、前記スクロール方向と交差する交差方向に沿って前記画面外から前記画面内に所定の速度で移動させることを特徴とする。
【0006】
前記複数の項目画像のそれぞれは、前記交差方向に沿って並んで配置される複数の表示要素を含み、前記リスト表示装置は、前記スクロール制御手段により新たに前記画面に表示される項目画像に含まれる前記複数の表示要素のそれぞれを描画する項目画像描画手段をさらに含み、前記項目画像描画手段は、前記複数の表示要素のうち、前記新たに表示される項目画像が前記画面を通過するまでの間に前記画面内に表示されない表示要素については、描画対象から除外することとしてもよい。
【0007】
また、前記リスト表示装置において、前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像の前記交差方向における一端が前記画面に含まれる初期位置から開始して、前記交差方向に沿って当該項目画像を移動させることとしてもよい。
【0008】
また、前記リスト表示装置において、前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像の前記スクロール方向に沿った位置が前記画面内に含まれた後、所定の遅延時間が経過するのを待ってから、前記交差方向に沿った当該項目画像の移動を開始することとしてもよい。
【0009】
また、本発明に係るリスト表示制御方法は、順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を、所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示させるリスト表示制御ステップと、ユーザのスクロール指示に応じた速度で、前記画面に表示されている項目画像を前記スクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで前記画面に表示されていなかった項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面外から前記画面内に移動させて新たに前記画面に表示させるスクロール制御ステップと、を含み、前記スクロール制御ステップでは、前記新たに表示される項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、前記スクロール方向と交差する交差方向に沿って前記画面外から前記画面内に所定の速度で移動させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るプログラムは、順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を、所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示させるリスト表示制御手段、及び、ユーザのスクロール指示に応じた速度で、前記画面に表示されている項目画像を前記スクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで前記画面に表示されていなかった項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面外から前記画面内に移動させて新たに前記画面に表示させるスクロール制御手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、前記スクロール方向と交差する交差方向に沿って前記画面外から前記画面内に所定の速度で移動させることを特徴とする。このプログラムは、光ディスクやメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係るリスト表示装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るリスト表示装置のハードウェア構成を示す構成図である。
【図3】スクロール開始前の画面を示す図である。
【図4A】低速でスクロール中の画面を示す図である。
【図4B】低速でスクロール中の画面を示す図である。
【図4C】低速でスクロール中の画面を示す図である。
【図5A】高速でスクロール中の画面を示す図である。
【図5B】高速でスクロール中の画面を示す図である。
【図5C】高速でスクロール中の画面を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るリスト表示装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図7】項目画像を表すオブジェクトが配置された仮想平面の様子を示す図である。
【図8】オブジェクトが配置された仮想平面の別の例を示す図である。
【図9】オブジェクトが配置された仮想平面のさらに別の例を示す図である。
【図10】項目画像の一部分だけをX軸方向に沿って移動させる場合の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係るリスト表示装置1の外観を示す斜視図である。図1に示されるように、リスト表示装置1は薄型箱状の筐体を有する携帯型の情報処理装置であって、その前面にタッチパネル10が配置されている。このタッチパネル10は、ディスプレイ10aとタッチセンサ10bとを含んで構成されている。ディスプレイ10aは、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどであってよく、その画面に各種の画像を表示する。タッチセンサ10bは、ディスプレイ10aの表示画面と重なる検出面を備え、検出面に対して接触する物体(例えばユーザの指やスタイラスなど)の位置を検出して出力する。タッチセンサ10bは、例えば静電容量式や感圧式など、各種の方式のものであってよい。なお、以下ではタッチパネル10の左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向と表記する。また、画面向かって右方向をX軸の正方向、上方向をY軸の正方向とする。
【0014】
図2は、リスト表示装置1のハードウェア構成を示す構成図である。同図に示すように、リスト表示装置1は、制御部11と、記憶部12と、画像処理部13と、を含んで構成されている。
【0015】
制御部11は、CPU等であって、記憶部12に記憶されているプログラムに従って各種の情報処理を実行する。特に本実施形態では、制御部11は、タッチセンサ10bに対してユーザが指を接触させて行う各種の操作入力に応じた処理を実行する。記憶部12は、RAMやROM等のメモリ素子を含んで構成され、制御部11が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は制御部11のワークメモリとしても機能する。
【0016】
画像処理部13は、GPU及びフレームメモリ等を含んで構成され、制御部11の指示に従ってディスプレイ10aの画面に表示する画像を描画する。具体的に画像処理部13は、仮想平面内に配置されたオブジェクトの様子を示す画像をフレームメモリに描画する。このフレームメモリに描画された画像が所定時間おきに映像信号に変換され、ディスプレイ10aの画面に表示される。
【0017】
以下、本実施形態に係るリスト表示装置1によるリストのスクロール制御について、図3〜図5Cの説明図を用いて説明する。リスト表示装置1は、順に並んだ複数の項目画像IからなるリストLの一部分をディスプレイ10aの画面Sに表示する。このときリスト表示装置1は、リストLに含まれる各項目画像Iを所定の方向(ここではY軸方向とする)に沿って配列して画面に表示する。図3は、このようにY軸方向に沿って配列された複数の項目画像Iを表示する画面Sを示している。
【0018】
複数の項目画像Iは、それぞれが対応する1つの項目を表す画像であって、この場合の項目は、例えばユーザが投稿したメッセージや、記憶部12に記憶されている音楽や画像のファイルなど各種のものであってよい。以下では具体例として、各項目画像Iはユーザが投稿した1つのメッセージに対応し、メッセージを投稿したユーザを表すアイコン画像Iuと投稿されたメッセージの内容を示すメッセージ画像Imとを含むものとする。各項目画像Iは、X軸方向に沿って延伸する矩形の形状を有しており、アイコン画像Iu及びメッセージ画像Imは、このX軸方向に沿って並んで配置されている。なお、以下では各項目画像Iの右上の一点を当該項目画像Iの代表点とし、当該項目画像Iの位置を代表点の位置座標で表す。リストLは、所定の順序で並ぶ複数の項目画像Iによって構成される。ここではリストLは、メッセージが投稿された時期の順に並ぶN個の項目画像I(1)〜I(N)を含むこととする。画面Sには、このうち先頭の5個の項目画像I(1)〜I(5)が表示されている。項目画像I(n)の位置座標を(xn,yn)とすると、
yn=y1−(n−1)Δy
となる。ここで、Δyは、隣接する項目画像I間の距離である。また、各項目画像IはY軸方向に沿って直線的に配列されているので、xnはどの項目画像I(n)についても同じ値になっている。以下では、この停止状態における各項目画像I(n)のX軸方向の位置を基準位置xrという。
【0019】
この状態でユーザがスクロール指示を行うと、リスト表示装置1は、画面Sに表示されている項目画像Iをスクロール方向に沿って移動させる。ここでのスクロール方向は、画面S内で各項目画像Iが配列された方向(すなわち、Y軸方向)に一致する。本実施形態では、ユーザはスクロール指示として、タッチセンサ11上でスクロール方向に沿って指をスライドさせる操作を行うこととする。このスクロール制御によって、これまで画面Sに表示されていなかった項目画像Iが画面S内にスクロールインして新たに表示される。具体的に、図3の状態でユーザが上方向へのスライド操作を行うと、画面Sに表示されている項目画像I(1)〜I(5)は上方向へ移動し、項目画像I(1)から順に画面Sの上方へスクロールアウトしていく。その代わりに、新たに項目画像I(6)、I(7)、・・・が順に下方から画面S内にスクロールインする。このスクロール制御によって、スクロール前から表示されていた項目画像I(n)の位置座標は(xn,yn+vy・t)に変化する。ここで、tはスクロール開始後の経過時間を示し、vyはスクロール指示に応じた各項目画像InのY軸方向に沿った移動速度(スクロール速度)を示している。
【0020】
さらに本実施形態では、リスト表示装置1は、ユーザのスクロール指示に応じて新たに画面S内に表示される項目画像I(以下、新規表示項目画像という)については、スクロール方向に沿って移動させるだけでなく、その少なくとも一部分を、スクロール方向と交差する交差方向(ここではX軸方向)にも移動させる。より具体的に、リスト表示装置1は、基準位置xrを目標位置として、新規表示項目画像を所定の初期位置からこの基準位置xrまでX軸方向に沿って移動させる。図4A〜図4Cは、図3に示す状態でユーザがY軸正方向へのスクロール指示を行った場合の、新規表示項目画像の表示過程を示しており、図4A、図4B、及び図4Cの順に、時間経過に従って各項目画像Iが画面S内を移動する様子を示している。この図の例では、画面S左端からX軸正方向に向かって新規表示項目画像を移動させることとしている。なお、図中の破線の矢印は各項目画像Iの移動方向を示している。また、項目画像I内部のユーザ画像Iuやメッセージ画像Imは、実際には画面S内に表示されたままスクロールされるが、これ以降の図では簡略化のために項目画像I内部の図示を省略している。
【0021】
ここで、リスト表示装置1は、各項目画像Iのスクロール速度vyを、ユーザのスクロール指示の内容に応じて変化させることとする。具体的に、ユーザが素早く画面S上で指を動かした場合、速いスクロール速度vyで各項目画像Iを移動させ、ユーザがゆっくり指を動かした場合には、遅いスクロール速度vyで各項目画像Iを移動させる。なお、いずれの場合も、リスト表示装置1は一定時間にわたって各項目画像Iをスクロールさせることとする。一方で、前述したX軸方向に沿った新規表示項目画像の移動速度vxは、スクロール速度vyに関わらず一定であるものとする。そのため、スクロール速度vyが所定値以上の場合には、新規表示項目画像のX軸方向に沿った基準位置xrまでの移動が完了する前に、当該新規表示項目画像が画面SをY軸方向に通過して画面Sの上方にスクロールアウトしてしまうことになる。この場合、新規表示項目画像の少なくとも一部分は、スクロールインからスクロールアウトまでの間、全く画面Sに表示されない。図5A〜図5Cは、このように図4A〜図4Cに示した場合よりスクロール速度vyが速い場合における、各項目画像Iの移動過程を示している。この図の例では、項目画像I(6)は、その左側の部分が画面S内に表示されることなく、画面Sからスクロールアウトしている。
【0022】
このように、スクロール開始前に表示されていなかった新規表示項目画像の全体が表示される前に、当該新規表示項目画像がスクロールアウトしてしまう場合、リスト表示装置1は、新規表示項目画像の全体を描画する必要はないことになる。一方、もし仮にX軸方向への移動を行わずに単に新規表示項目画像をY軸方向に沿ってスクロールさせる場合、新規表示項目画像の全体が画面Sに表示された状態でスクロールが行われるので、リスト表示装置1は、新規表示項目画像の全体を必ず描画しなければならない。すなわち、本実施形態のスクロール制御によれば、X軸方向への移動制御を行わずに必ず新規表示項目画像の全体を描画する場合と比較して、描画処理の負担を軽減できる。特にスクロールが高速に行われる場合、その途中で画面Sを通過する新規表示項目画像はほとんど描画する必要がなくなるので、描画処理の負担を軽減でき、高速にスクロール処理を行うことができる。
【0023】
なお、スクロール制御が終了した時点で画面Sにその全体が表示されていない新規表示項目画像については、スクロール終了後もX軸方向に沿った移動を続け、必ず基準位置xrまで移動してから画面S内で停止するものとする。これにより各項目画像Iは、スクロールが停止した状態では、その全体が画面S内に表示される。
【0024】
以下、このようなスクロール制御を実現するためにリスト表示装置1が備える機能について、図6の機能ブロック図を用いて説明する。リスト表示装置1は、仮想平面内に複数の項目画像Iのそれぞれに対応するオブジェクトOを配置し、この仮想平面内の表示対象範囲Rに含まれるオブジェクトOを画面Sに表示する。ここで表示対象範囲Rは、画面Sに対応する形状及び大きさの領域である。リスト表示装置1は、機能的に図6に示すように、初期配置部21と、スクロール制御部22と、項目画像描画部23と、表示画像生成部24と、を含んで構成されている。これらの機能は、制御部11が記憶部12に格納されているプログラムを実行することにより実現される。このプログラムは、光ディスクやメモリカード等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、インターネット等の通信ネットワーク経由でリスト表示装置1に提供されてもよい。
【0025】
初期配置部21は、リスト表示装置1がリストLの表示を開始する際に、最初に画面Sに表示すべき項目画像Iに対応するオブジェクトOを仮想平面内に配置する。図3に示す初期画面を表示する場合、項目画像I(1)〜I(5)を表す5個のオブジェクトO1〜O5が仮想平面内に配置される。図7はオブジェクトOが配置された仮想平面の様子を示しており、表示対象範囲R内に5個のオブジェクトOがY軸方向に沿って並んで配置されている。なお、図7に示すように、表示対象範囲Rの外にも、スクロール制御が行われた場合に次に表示対象となる項目画像I(6)を表すオブジェクトO6が配置される。本実施形態では、前述した交差方向への移動制御を実現するために、オブジェクトO6については、そのX軸の位置座標が既に表示対象範囲Rに含まれているオブジェクトO1〜O5の基準位置xrに対して各オブジェクトOの横幅以上ずれている。この状態でのオブジェクトO6のX軸の位置座標を初期位置xiとする。
【0026】
スクロール制御部22は、初期配置部21によってオブジェクトOが配置された後に、ユーザからスクロール指示を受け付け、当該指示に応じて仮想平面内のオブジェクトOを移動させる。ここでスクロール制御部22は、前述したように、スクロール指示に応じてスクロール方向(Y軸方向)に各オブジェクトOを移動させるだけでなく、新規表示項目画像に対応するオブジェクトO(図7の例ではオブジェクトO6)についてはスクロール方向に交差する方向(X軸方向)にも移動させる。この移動制御によって、新規表示項目画像に対応するオブジェクトOは、そのY軸の位置座標が表示対象範囲Rに含まれた後、そのX軸の位置座標が初期位置xiから基準位置xrまで移動することになる。
【0027】
なお、本実施形態では、リストLに含まれる項目画像Iの数が多い場合であっても、リスト表示装置1は、一度に画面S内に表示される最大の項目画像Iの数に対応する数のオブジェクトOしか仮想平面内に配置しないこととする。具体的に、図3の例ではスクロール制御が行われていないときは5個の項目画像Iが表示され、スクロール中にも最大で6個の項目画像Iしか一度に画面Sに表示されない。そこで初期配置部21は、6個のオブジェクトO1〜O6だけを仮想平面に配置する。スクロール制御部22は、スクロール制御によって表示対象範囲R内から表示対象範囲R外にオブジェクトOが移動する(すなわち、スクロールアウトする)と、そのオブジェクトOの位置座標を更新して、新規表示項目画像に対応するオブジェクトOとして再利用する。図7の例では、各項目画像Iを画面Sの上方にスクロールさせる指示が行われた場合、オブジェクトO1が最初に表示対象範囲R外にスクロールアウトすることになる。このオブジェクトO1を、表示対象範囲R下方のスクロール開始前にオブジェクトO6が配置されていた位置に移動させて、項目画像I(7)を表すオブジェクトOとして再利用する。さらにスクロール制御が続いている間は、オブジェクトO2を項目画像I(8)の表示に、オブジェクトO3を項目画像I(9)に表示に、順に再配置して利用していく。
【0028】
項目画像描画部23は、画面Sに表示すべき項目画像Iを描画して、オブジェクトO1〜O6にテクスチャとして貼り付ける。例えば項目画像描画部23は、記憶部12に記憶されるユーザアイコンの画像データに基づいて各項目画像Iに含まれるビットマップ形式のアイコン画像Iuを生成する。また、投稿メッセージのテキストデータに基づいてメッセージ画像Imを生成する。そして、生成したアイコン画像Iu及びメッセージ画像Imを対応するオブジェクトOに貼り付ける。これにより、各オブジェクトOは対応する項目画像Iを表すことができる。
【0029】
ここで項目画像描画部23は、スクロール制御部22がスクロール指示を受け付けたタイミングで、次に新規表示項目画像として表示されることになる項目画像Iの描画を開始する。しかしながら、スクロール速度vyが一定値以上であって、次に描画の対象となる項目画像Iの全体が画面Sに表示される前に当該項目画像Iがスクロールアウトしてしまうと予測される場合には、当該項目画像Iの少なくとも一部の描画を制限する。これにより、項目画像描画部23による描画処理の負荷を軽減できる。なお、項目画像描画部23は、例えば個々のオブジェクトOに貼り付けるテクスチャの単位で描画を制限してもよい。例えば図5A〜図5Cの例では、スクロール速度vyが速いために、項目画像I(6)に含まれるメッセージ画像Imは画面Sに表示されるが、アイコン画像Iuは画面Sに表示されないまま項目画像I(6)はスクロールアウトする。このような場合、項目画像描画部23は、項目画像I(6)に含まれるメッセージ画像Imは描画するが、アイコン画像Iuは描画しないこととする。
【0030】
表示画像生成部24は、所定時間おきに、表示対象範囲R内に含まれるオブジェクトOの様子を示す画像を生成して画面Sに表示させるよう画像処理部13に指示する。すなわち、表示画像生成部24は、項目画像描画部23によって描画されたテクスチャが貼り付けられ、スクロール制御部22によって表示対象範囲R内を移動するオブジェクトOを表す画像を生成する。これにより、複数の項目画像Iがユーザの指示に応じてスクロールする様子が画面Sに表示されることになる。
【0031】
以上の説明において、新規表示項目画像を表すオブジェクトOの仮想平面内における初期位置xiを調整することによって、スクロール中に新規表示項目画像が画面Sに表示され始めるタイミングを制御できる。ここでは、スクロール指示によってオブジェクトOの上端又は下端のY軸の位置座標が表示対象範囲RのY軸に沿った位置と重なると、スクロール制御部22は当該オブジェクトOのX軸に沿った移動を開始するものとする。図7の例では、オブジェクトOのY軸の位置座標がy0以上になると、当該オブジェクトOのX軸方向に沿った移動が開始される。なお、各オブジェクトOが下方にスクロールする場合には、オブジェクトOの下端の位置座標がymax以下になると、当該オブジェクトOのX軸方向に沿った移動が開始される。この場合、オブジェクトOの初期位置xiの表示対象範囲Rの左端x0からの距離(図7におけるd)が長くなればなるほど、オブジェクトOのX軸に沿った移動が開始された後、当該オブジェクトOの右端が表示対象範囲Rに進入するまでの所要時間が長くなる。そのため、この距離dが大きくなるように初期位置xiを定めることによって、スクロール速度vyがある程度速い場合に、新規表示項目画像が全く画面S内に表示されることなくスクロールアウトしてしまうよう制御できる。また、距離dが大きければ、スクロールアウトするまでに新規表示項目画像の一部が画面S内に表示される場合にも、その表示範囲が比較的小さくなる。なお、オブジェクトOの初期位置xiを調整する代わりに、オブジェクトOのY軸位置が表示対象範囲Rに含まれた後、オブジェクトOのX軸方向に沿った移動を開始するまでの間の遅延時間を調整することとしてもよい。遅延時間を0にすれば、オブジェクトOはすぐに表示対象範囲R内に進入するが、遅延時間を長くすると、オブジェクトOはなかなか表示対象範囲R内に進入しないことになる。そのため、遅延時間を長くすると、スクロール速度vyが比較的遅くとも、新規表示項目画像が画面S内に表示されないようにすることができる。
【0032】
また、オブジェクトOそのものの初期位置xiを調整する代わりに、オブジェクトOに対するテクスチャの貼り付け位置を調整してもよい。すなわち、オブジェクトOの横幅を、テクスチャとして貼り付けられるアイコン画像Iu及びメッセージ画像Imの横幅の総和よりも長くし、オブジェクトOの右端にマージンをとるようにする。こうすれば、オブジェクトOがX軸方向に沿って移動してもメッセージ画像Imがすぐには表示されず、またアイコン画像Iuが表示され始めるまでに要する時間も長くなるので、アイコン画像Iuやメッセージ画像Imを描画せずにすむ可能性が高くなる。なお、この場合において、オブジェクトOの表面を無地にしておけば、アイコン画像Iu及びメッセージ画像Imが貼り付けられる領域以外のオブジェクトOの部分が画面S内に表示される場合に、表示による処理負荷が低くなる。
【0033】
なお、以上説明したような調整によってスクロール速度vyが速いときに新規表示項目画像が全く画面S内に表示されないようにすると、どの程度の速さでスクロールが行われているのか、またどの程度の数の項目画像Iが画面S内を通過したのかがユーザに分からなくなってしまう。そのため、スクロールバーを画面Sの一端に表示して、リストLのどの部分が現在画面Sに表示されているのかを示してもよい。また、オブジェクトOの右端が必ず表示対象範囲Rに含まれるように初期位置xiを決定し、オブジェクトOの右端だけはスクロール速度vyが速い場合にも画面Sに必ず表示させることとしてもよい。この場合、新規表示項目画像に対応するオブジェクトOの初期位置xiを、表示対象範囲RのX軸方向に沿った範囲と重なる位置にしておく(すなわち、xi>x0とする)。図8は、この場合のオブジェクトOの初期配置を示している。この場合にも、オブジェクトOの右端にマージンを設け、画面S内に必ず表示される部分をアイコン画像Iu及びメッセージ画像Im以外の無地の部分にしておけば、オブジェクトOの右端を必ず画面Sに表示させるとしても描画処理の負荷がそれほどかからないようにすることができる。
【0034】
また、表示対象範囲Rの横幅を超える長さのオブジェクトOを用意し、新規表示項目画像に対応するオブジェクトOについては、その表示対象範囲Rに含まれない位置に項目画像描画部23が描画したテクスチャを貼り付けることとしてもよい。図9は、この場合のオブジェクトOの初期配置を示している。この例では、各オブジェクトOは表示対象範囲Rを左右方向に貫通する長さの横幅を持っており、スクロール前から表示対象範囲Rに含まれるオブジェクトO1〜O5については、アイコン画像Iu及びメニュー画像Imからなる項目画像Iが表示対象範囲Rに含まれる位置に配置されている。一方、新規表示項目画像に対応するオブジェクトO6については、これらのオブジェクトO1〜O5とはX軸方向の位置がずれて配置されているが、X軸方向に沿った位置が表示対象範囲Rと重なるように仮想平面内に配置されている。こうすれば、オブジェクトO6に貼り付けられた新規表示項目画像が画面S内に表示される前にオブジェクトO6がスクロールアウトしてしまう場合であっても、オブジェクトO6の無地の部分が画面S内を移動する様子が表示されることになる。
【0035】
なお、以上の説明では項目画像Iを画面上方にスクロールさせる場合を例として説明したが、項目画像Iを画面下方にスクロールさせる場合にも同様に項目画像IをX軸方向に沿って移動させる制御を行ってよい。
【0036】
また、本実施形態に係るリスト表示装置1では、リストLの端(先頭又は末尾)の項目画像Iが画面Sに表示された状態で、さらに先頭より前、又は末尾より後に進む方向のスクロール指示があった場合に、これ以上スクロールできないことをユーザに提示するために、画面S内に表示中の項目画像Iをその場で一定時間振動させる表示を行ってもよい。このときの振動方向は、スクロール方向と交差する交差方向であってもよいし、ランダムに決定される方向であってもよい。また、この場合において、振動の振幅をリストL内の位置に応じて変化させてもよい。例えば、リストLの端に位置する項目画像Iを最も大きく振動させ、端から離れるほど振動の振幅を小さくさせることとする。あるいは、振動の振幅をスクロール指示の内容に応じて変化させてもよい。例えばより速いスクロール速度vyでスクロールさせる指示があった場合、より大きく項目画像Iを振動させてもよい。このような表示を行うことにより、リストLの端に位置する項目画像Iが既に画面Sに表示され、これ以上スクロールができないことをユーザは容易に把握することができる。
【0037】
以上説明した本実施形態に係るリスト表示装置1によれば、スクロール速度vyが速い場合に、ある項目画像Iがスクロールによって画面Sを通過する間、その少なくとも一部を画面Sに表示させないようにすることで、項目画像Iの描画に要する処理負荷を軽減することができる。
【0038】
なお、本発明は以上説明したものに限られない。例えば以上の説明では、新規表示項目画像を画面Sに向かって左側から右側に向けて移動させることとしたが、これとは逆向きに各項目画像Iを移動させてもよい。また、項目画像IごとにX軸方向に沿った移動の向きを変化させてもよい。具体例として、新たに画面Sにスクロールインする複数の項目画像Iについて、1つずつ交互にX軸方向に沿った移動の向きを変化させてもよい。この場合、奇数番目の項目画像Iは右から、偶数番目の項目画像Iは左から、というように新たに表示される項目画像Iは左右両側から交互に画面S内に進入することになる。また、項目画像Iの種類ごとに進入方向を変化させてもよい。一例として、リスト表示装置1のユーザ自身が投稿したメッセージを表す項目画像Iは左側から、他のユーザが投稿したメッセージを表す項目画像Iは右側から画面Sに進入することとしてもよい。さらに、項目画像Iに含まれる表示要素の種類及び配置に応じて、X軸方向に沿った移動の向きを決定してもよい。具体的に、描画のために必要な処理負荷が比較的高い表示要素と比較的低い表示要素が並んで項目画像I内に含まれている場合、処理負荷が低い表示要素が先に画面S内に進入するようにX軸方向に沿った移動の向きを決定する。これまで説明した例においても、文字だけから構成されるメッセージ画像Imの方がユーザ画像Iuよりも描画処理が容易なので、項目画像Iの右側に配置されたメッセージ画像Imがユーザ画像Iuよりも先に表示されるように、向かって右側に新規表示項目画像を移動させることとしている。これにより、より処理負荷が高いアイコン画像Iuの描画処理が不要となる可能性が高くなる。特に項目画像Iごとに内部の表示要素の配置順序が変化する場合には、各項目画像I内で処理負荷が高い表示要素を特定し、当該表示要素が後から画面S内に進入するように各項目画像IのX軸方向に沿った移動の向きを決定することで、描画処理に要する負荷を軽減できる。
【0039】
また、以上の説明ではスクロール方向をY軸方向、交差方向をX軸方向としたが、スクロール方向と交差方向とを入れ替えてもよい。すなわち、X軸方向に沿って並んだ項目画像IをX軸方向に沿ってスクロールさせる場合に、新規表示項目画像をY軸方向に沿って移動させて画面S内に表示させることとしてもよい。
【0040】
また、以上の説明では新規表示項目画像を表すオブジェクトOの全体をX軸方向に沿って移動させることとしたが、その一部分だけをX軸方向に沿って移動させることとし、それ以外の部分についてはX軸方向に沿った移動を行わずに単にスクロール方向への移動のみを行うこととしてもよい。具体的に、例えばメッセージ画像Imのように処理負荷の低い表示要素についてはX軸方向に沿った移動を行わずに、アイコン画像Iuのように処理負荷の高い表示要素のみX軸方向に沿って画面Sの外部から画面S内部の所定位置まで移動させることとする。図10はこの例におけるスクロール途中の画面Sの表示の様子を示している。ここでは、項目画像I(n)を構成するアイコン画像Iu及びメッセージ画像ImをそれぞれIu(n)及びIm(n)と表記している。また、各表示要素の移動方向を破線の矢印で示している。この例では、メッセージ画像Imは全てY軸正方向にスクロールしているが、アイコン画像Iuについては、スクロール前から表示されていたアイコン画像Iu(2)〜Iu(5)はY軸正方向にスクロールしているものの、アイコン画像Iu(6)及びIu(7)はこのようなスクロール方向への移動に加えてX軸正方向にも移動しており、これにより画面S左端から画面S内に進入している。こうすれば、スクロール速度vyが速い場合に、メッセージ画像Imについては全て描画する必要があるものの、アイコン画像Iuについては描画を省略することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 リスト表示装置、10 タッチパネル、10a ディスプレイ、10b タッチセンサ、11 制御部、12 記憶部、13 画像処理部、21 初期配置部、22 スクロール制御部、23 項目画像描画部、24 表示画像生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を、所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示させるリスト表示制御手段と、
ユーザのスクロール指示に応じた速度で、前記画面に表示されている項目画像を前記スクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで前記画面に表示されていなかった項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面外から前記画面内に移動させて新たに前記画面に表示させるスクロール制御手段と、
を含み、
前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、前記スクロール方向と交差する交差方向に沿って前記画面外から前記画面内に所定の速度で移動させる
ことを特徴とするリスト表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリスト表示装置において、
前記複数の項目画像のそれぞれは、前記交差方向に沿って並んで配置される複数の表示要素を含み、
前記リスト表示装置は、前記スクロール制御手段により新たに前記画面に表示される項目画像に含まれる前記複数の表示要素のそれぞれを描画する項目画像描画手段をさらに含み、
前記項目画像描画手段は、前記複数の表示要素のうち、前記新たに表示される項目画像が前記画面を通過するまでの間に前記画面内に表示されない表示要素については、描画対象から除外する
ことを特徴とするリスト表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリスト表示装置において、
前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像の前記交差方向における一端が前記画面に含まれる初期位置から開始して、前記交差方向に沿って当該項目画像を移動させる
ことを特徴とするリスト表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のリスト表示装置において、
前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像の前記スクロール方向に沿った位置が前記画面内に含まれた後、所定の遅延時間が経過するのを待ってから、前記交差方向に沿った当該項目画像の移動を開始する
ことを特徴とするリスト表示装置。
【請求項5】
順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を、所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示させるリスト表示制御ステップと、
ユーザのスクロール指示に応じた速度で、前記画面に表示されている項目画像を前記スクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで前記画面に表示されていなかった項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面外から前記画面内に移動させて新たに前記画面に表示させるスクロール制御ステップと、
を含み、
前記スクロール制御ステップでは、前記新たに表示される項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、前記スクロール方向と交差する交差方向に沿って前記画面外から前記画面内に所定の速度で移動させる
ことを特徴とするリスト表示制御方法。
【請求項6】
順に並んだ複数の項目画像からなるリストのうちの一部範囲に含まれる項目画像を、所定のスクロール方向に沿って配列して画面に表示させるリスト表示制御手段、及び、
ユーザのスクロール指示に応じた速度で、前記画面に表示されている項目画像を前記スクロール方向に沿って移動させるとともに、それまで前記画面に表示されていなかった項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面外から前記画面内に移動させて新たに前記画面に表示させるスクロール制御手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記スクロール制御手段は、前記新たに表示される項目画像を前記スクロール方向に沿って前記画面内に移動する際に、当該項目画像の少なくとも一部分を、前記スクロール方向と交差する交差方向に沿って前記画面外から前記画面内に所定の速度で移動させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−3651(P2013−3651A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−131176(P2011−131176)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(310021766)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (417)
【Fターム(参考)】