説明

リズム刺激付干渉低周波治療器

【課題】人体患部に継続的に、心地よく新鮮な干渉刺激を付与できるリズム刺激付干渉低周波治療器を提供すること。
【解決手段】干渉低周波治療器5において、出力される搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調して、パルス状の波形が付加された変調搬送波a・bを形成し、この変調搬送波a・bを人体に通電し、該人体に干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激を付与し、又、干渉低周波治療器5は、主制御部1と、出力発振部2a・2bと、増幅部3a・3bと、制御部4とを有し、出力発振部2a・2bから出力された搬送波A・Bは、増幅部3a・3bにて波形指示信号でそれぞれ振幅変調され、振幅変調された変調搬送波a・bは、拡大振幅部分Nを有する干渉波Dを人体内で発生し、該拡大振幅部分Nは人にパルス形振幅変調刺激を付与するリズム刺激付干渉低周波治療器である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体患部に互いに交叉させた二つ又は複数の中周波電流通電を行ない、二つの中周波電流の周波数の差に相当する刺激(=干渉刺激)を二つの中周波電流の交叉部位に生じさせ、当該干渉刺激を人に付与する干渉低周波治療器に関する。
【背景技術】
【0002】
干渉低周波治療器は、周波数1KHz乃至10KHz程度の異なる周波数の複数個の電流を体内に流し、この周波数の差によって体内に生じる干渉電流を刺激に応用したものであり、通常は2組の導子によって実施される。
この干渉電流の周波数を1Hz〜200Hz程度とすることで、人が知覚し得る低周波刺激を患部(=人体内)に与えることが出来る。
【0003】
干渉刺激は、複数組の中周波電流の周波数差により生じ、複数組の電流が交叉する部位で干渉刺激を発生する。
【特許文献1】特開2003−10344号公報
【特許文献2】特開2002−263200号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の特開2002−263200号のものは、搬送波を振幅変調するものであり、特開2003−10344号のものは、搬送波を、振幅変調と周波数変調とを行なうものである。
従来技術のものでは、マイルドな干渉波刺激を発生でき、また、1つの搬送波だけで筋肉を刺激できる。
【0005】
前掲従来技術のものは、前述のような特長を有しているが、干渉刺激が単調となり不都合である。
又、マイルドな電流刺激であって旧来のパルス電流による刺激に比して大きい電流が必要となり非効率であり、又大きい電流による火傷の危険性があった。
一方、パルス電流やバースト電流による刺激を付与する旧来の装置は、急激に電流が変化するため通電時に患者に痛みを感じさせたり不快感を与えたりし、不都合であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、人体患部に継続的に、心地よく新鮮な干渉刺激を付与できるリズム刺激付干渉低周波治療器を提供することにある。
【0007】
即ち本発明は、干渉低周波治療器5において、出力される搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調して、パルス状の波形が付加された変調搬送波a・bを形成し、
この変調搬送波a・bを人体に通電し、該人体に干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激を付与するリズム刺激付干渉低周波治療器である。
干渉低周波治療器5は、主制御部1と、出力発振部2a・2bと、増幅部3a・3bと、制御部4とを有し、出力発振部2a・2bから出力された搬送波A・Bは、増幅部3a・3bにて波形指示信号でそれぞれ振幅変調され、振幅変調された変調搬送波a・bは、拡大振幅部分Nを有する干渉波Dを人体内で発生し、該拡大振幅部分Nは人にパルス形振幅変調刺激を付与する。
予め主制御部1に、リズム刺激に係るパルス周波数(=1/パルス周期Fp)と、干渉刺激に係る干渉周波数(=1/干渉周期Fd)とを組み合わせてなる1単位のステップを、それぞれ異なる周波数を宛がって1又は複数個作成し記録し、前記ステップのいずれかを所定秒数ごとに択一的に出力し、生体に通電し、該生体にリズム刺激を付与する。
搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調させ、制御部4から出力する2個の波形指示信号は、互いに同期しており、変調した変調搬送波a・bには2個の波形指示信号に起因する拡大振幅部分K・Mが、互いに同期して形成され、同期した拡大振幅部分K・Mによって干渉波Dに間欠的な拡大振幅部分Nが現出する。
出力発振部2a・2bから出力された搬送波A・Bをパルス制御部4A・4bから出力された波形指示信号で振幅変調してなすリズムモードと、前記搬送波A・Bを低周波乙制御部13a・13bから出力された波形指示信号で、なだらかな低周波で振幅変調してなすその他のモードと、上記リズムモードとその他のモードを自動で択一的に切り替えて出力するミックスモードとを備えてなり、ミックスモードで出力する場合は、リズムモード出力によるリズム刺激、その他のモード出力による刺激を、択一し切り替えながら人体に付与できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る振幅変調された変調搬送波a・bは、人体に、干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激を付与するものであるから、リズミカルな刺激感が得られ、又、少ない電流で干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激の大きな刺激を付与でき、又、小電流のゆえに火傷を防止でき、好都合である。
通常の搬送波を振幅変調して、パルス形状の拡大振幅部分K・Mのある変調搬送波a・bとなしこれを用いて好適な刺激感を与え、又、効率的で火傷の起こりにくく、好都合である。
【0009】
本発明に係る振幅変調された変調搬送波a・bには、拡大振幅部分K・Mが形成され、拡大振幅部分K・Mは体内で拡大振幅部分Nを発生させるものであるから、該拡大振幅部分Nが、小電流でありながらパルス形振幅変調刺激の快適な叩き感を人に付与でき、好都合である。
【0010】
本発明は、予め主制御部1に、パルス周波数及び干渉周波数を組み合わせてなる1単位のステップを、1又は複数個作成し記録し、前記ステップのいずれかの出力を所定秒数ごとに択一的に取り出し、生体に付与するものであるから、複数個のステップに係る異なる刺激を生体に付与でき、慣れを防止でき、好都合である。
【0011】
本発明は変調された変調搬送波a・bにおける同期した拡大振幅部分K・Mによって干渉波Dに間欠的な拡大振幅部分Nを現出させるものであるから、拡大振幅部分K・Mが同期しておりこの出力を体内に付与し、間欠的な拡大振幅部分Nを生じせしめ、少ない電流で大きな間欠的な刺激、即ち、トントントンといった快適な刺激を人に付与でき、好都合である。
【0012】
本発明は、リズムモード及びその他のモードの中からいずれかを自動で択一的に出力するミックスモードを備え、ミックス刺激を行なう場合は、ミックスモードの出力をもって、リズム刺激、その他の刺激のいずれかを人体に付与できるから、複数種類の刺激感を人に付与でき、慣れを防止でき、又、リズム刺激、その他の刺激の複数種類の通電感が切り替わり得られ刺激の種類が変わることにより、期待感が生まれ、又新鮮感を維持でき、好都合である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
人体患部に継続的に、心地よく新鮮な干渉刺激を付与できるリズム刺激付干渉低周波治療器を提供するという目的を、干渉低周波治療器5において、出力される搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調して、パルス状の波形が付加された変調搬送波a・bを形成し、この変調搬送波a・bを人体に通電し、該人体に干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激を付与するリズム刺激付干渉低周波治療器をもって実現した。
【実施例1】
【0014】
実施例1の干渉低周波治療器5は、互いに別個の電源であるCh.1(=チャンネル1)A側電源とCh.1B側電源とによって、体内で交叉する様に人体患部に、搬送波A・Bに係る中周波電流を流す。
搬送波A・Bは互いに周波数が異なるため、その周波数の差の干渉電流(=干渉波D)が患部体内に生じ、これが干渉刺激となる。該干渉電流の波形を干渉波Dと称する。
【0015】
実施例1の干渉低周波治療器5のCh.1は、主制御部1と、制御部4(パルス制御部4a・4b)と、波形発生部2(=出力発振部2a・2b)と、増幅部3a・3bと、出力変圧器14a・14bとから構成される。
出力変圧器14a・14bの二次側に導子6が接続される。
【0016】
主制御部1は、出力発振部2a、2bを制御するものであり、パルス制御部4a・4bは増幅部3a・3bを制御するものである。
【0017】
出力発振部2a・2bは、搬送波A・Bを発振し出力するものである。
出力発振部2a・2bが出力する搬送波A・Bの周波数は、主制御部1で決められるものであって予め主制御部1に設定し記録されている。
【0018】
パルス制御部4a・4bは、振幅変調用のリズムを有する2個の波形指示信号を出力するものである。2個の波形指示信号は、互いに、同期しており大きさも同等である。
【0019】
増幅部3a・3bは、前記した各搬送波A・Bのそれぞれを、電力増幅すると共に前記波形指示信号で振幅変調するものである。
増幅部3a・3bが出力する変調された搬送波a・b(以下変調搬送波a・bという)には、波形指示信号が作用してパルス状の波形(=拡大振幅部分K・M)が付加される。
拡大振幅部分K・Mは、互いに、同期して同等の大きさであって、間欠的に形成される。
【0020】
出力変圧器14a・14bは、増幅された搬送波A・Bを電圧変換すると共に1次側(=入力側)と2次側(=出力側)の電気絶縁を図るものである。
【0021】
一対のA側導子6a・6bと、他の一対のB側導子7a・7bは、人体患部における通電路が互いに交差するように該人体表面に装着され、該患部に変調搬送波a・bを通電するものである。
【0022】
変調搬送波a・bは体内で干渉波Dを生じ、この時、前記拡大振幅部分K・Mに起因して干渉波Dに間欠的な拡大振幅部分Nを生じる。体内で、干渉波Dは人に干渉刺激を付与し、拡大振幅部分Nはパルス形振幅変調刺激を付与する。
【0023】
即ち、パルス制御部4a・4bの波形指示信号を得た増幅部3a・3bは、搬送波A・Bを該波形指示信号で振幅変調してリズムモードになす。
リズムモードの変調搬送波a・bを用いて人にリズム刺激を付与する。
【0024】
予め主制御部1に、リズム刺激に係るパルス周波数(=1/パルス周期Fp)と、干渉刺激に係る干渉周波数(=1/干渉周期Fd)とを組み合わせてなる1単位のステップをつくる。
【0025】
干渉波Dの周波数は、搬送波Aの周波数と搬送波Bの差が前記特定周波数となるよう、搬送波Aの周波数と搬送波Bの周波数を設定し主制御部1に記録されている。
1単位のステップをそれぞれ異なる適宜な周波数でステップG・H・I・Q・Rと名付けて複数個作成し記録している。
【0026】
具体例では、各ステップにおけるリズム刺激に係るパルス周波数と干渉刺激に係る干渉周波数との組み合わせは表1に示すものとする。
【表1】

これらのステップの1個のみを出力し、又は複数個のステップG・H・I・Q・Rのいずれかを所定秒数ごとに択一的に出力し、その出力を生体に付与しそれぞれ異なる刺激を発現させる。体内で干渉波Dは人に干渉刺激を付与し、拡大振幅部分Nはパルス形振幅変調刺激即ちリズム刺激(=リズムをもってトントントンと叩くような刺激)を付与する。
【0027】
実施例1のリズム刺激付干渉低周波治療器11の使用に際して、実施例1を作動させ、変調搬送波a・bが出力変圧器14a・14b及び導子6を経由して、二つの経路に通電し、体内に入ると、干渉波Dを生体に生じさせる。
【0028】
主制御部1は、出力発振部2a・2bを制御し、出力発振部2a・2bから所定周波数の搬送波A・Bを出力する。
パルス制御部4a・4bは、所定周波数の2つの波形指示信号を出力する。2つの波形指示信号は互いに同期している。
【0029】
増幅部3a・3bは、搬送波A・Bを振幅増幅すると共に、波形指示信号をもって振幅を変調する。
その結果、変調された変調搬送波a・bには波形指示信号に起因する拡大振幅部分K・Mが互いに同期して形成される。
Ch.1のA側導子6a・6bを、患部を挟むよう互いに間隔を空けて人体表皮に装着し一つ目の通電経路を作る。
次に、Ch.1のB側導子7a・7bを、一つ目の通電経路と交叉させ且つ患部をはさむように人体表皮に装着し、二つ目の通電経路を作る。
【0030】
人体表面に、A側導子6a・6bと、B側導子7a・7bを装着し電流を流す。二個通電経路の電流が互いに直交する部分(=患部体内)には、その直交のため、A側の電流とB側の電流とが影響し合い、干渉波Dが発生する。
図2(e)は、干渉波Dの発生状態を示す。同期した拡大振幅部分K・M(=パルス状の波形が付加された部分)によって、間欠的に拡大振幅部分Nが生体に生じる。干渉波Dは生体に干渉刺激を与え、拡大振幅部分Nは生体にパルス形振幅変調刺激(=リズム刺激)を与える。
【0031】
次に、主制御部1に記録しているステップG、H、I、Q、Rに付いて説明する。
実施例1は、主制御部1に記録したステップG、H、I、Q、Rで制御された変調搬送波a・bを出力し、前記二つの経路に、通電する。
【0032】
詳しく述べると、先ず、主制御部1に記録したステップGは、リズム刺激3Hz、干渉刺激0.5Hzである。
「リズム刺激3Hz」では、主制御部1はパルス周波数を3Hzに設定し指令発信する。パルス制御部4a・4bは、パルス周波数が3Hzとなるように波形指示信号を出力する。
「干渉刺激0.5Hz」では、主制御部1は搬送波Aの周波数と搬送波Bの周波数との差を0.5Hzに設定し指令発信する。
【0033】
変調搬送波a・bの振幅は、波形指示信号で振幅変調されており、変調搬送波a・bに間欠的に拡大振幅部分K・Mが形成される。上記のように作動して、人に、「リズム刺激3Hz」、「干渉刺激0.5Hz」のステップGの出力を4秒行なう。
【0034】
ステップGに続いて、主制御部1は、ステップHに係る出力を行なう。リズム刺激5Hz、干渉刺激1HzのステップHを4秒間行なう。
続いて、リズム刺激10Hz、干渉刺激1.5Hz、ステップIを4秒間行なう。
【0035】
続いて、リズム刺激15Hz、干渉刺激2HzのステップQを4秒間行なう。
更に続いて、リズム刺激20Hz、干渉刺激2.5Hz、ステップRを4秒間行なう。
次に、ステップGに戻って、前記のステップG、H、I、Q、Rを繰り返し行なう。
【0036】
繰り返しに係るステップの選択の他の仕方は、先ず、ステップG、H、Iの順にならべたグループ1を作る。
次に、H、Gの順にならべたグループ2を作る。
そして、4秒ごとに、グループ1、2から交互に、ならべた順に、ステップを1つずつ選択していく。即ち、ステップG、H、H、G、I、H、G、G、H、H、I…のように選択する。選択した各ステップを実施した出力を、患部に付与する。
【0037】
上述のように2つの搬送波A・Bをそれぞれ振幅変調して通電し、干渉波Dによる干渉刺激と、拡大振幅部分Nによるリズム刺激とを、患部に併せ与える。
干渉刺激は、2つの電流の交叉部位を中心に適宜な範囲を刺激する。リズム刺激は、各一対の導子6間を刺激し更に各導子6の周囲を刺激する。
【0038】
次に、実施例1で、ミックスモードによりミックス刺激を人に付与する場合を説明する。
即ち、前記リズム刺激に係るリズムモードに、その他のモードを加え、複数のモードを繰り返し実施するものである。
尚、リズムモード、その他のモード等を単独で実施し施療に供することも可能である。
【0039】
その他のモードに付いて説明すると、増幅部3a・3bは低周波甲制御部13a・13bが出力する波形指示信号を得て、搬送波A・Bをなだらかな30Hz程度の低周波甲で振幅変調する。
【0040】
低周波甲に係るモード(=その他のモード1)の出力を用いて、4個導子6に囲まれた範囲内で広範に起きる刺激を人に付与する。詳細には、低周波甲に係るモードの出力による刺激は、通常の干渉刺激に、変調に起因する刺激が加わり、2つの電流の交叉部位や各導子6周囲の広範囲な面積を刺激するものであり、広範囲な面積を治療できる。
【0041】
又、増幅部3a・3bは低周波乙制御部12a・12bが出力する波形指示信号を得て、搬送波A・Bをなだらかな120Hz程度の低周波乙で振幅変調する。
【0042】
低周波乙に係るモード(=その他のモード2)の出力を用いて、4個導子6に囲まれた範囲内で広範に起きる刺激を人に付与する。
【0043】
ミックスモードに付いて説明すると、制御部4は、前記波形指示信号、前記低周波甲に係る信号、前記低周波乙に係る信号、等のいずれか1つを自動で切り替えながら選択し発信する。
増幅部3a・3bは、制御部4から得た3種類のうちいずれか1つの信号をもって搬送波A・Bを振幅変調してミックスモードと為す。
【0044】
ミックスモードは、リズムモードとその他のモード1、2の中のいずれかを順次作成するものである。
ミックスモードの出力を用いてミックス刺激を人に付与する。ミックス刺激は、リズム刺激、その他のモード1、2等による刺激の中のいずれか1つを、所定時間ごとに入れ替えながら人体に付与する。
【0045】
尚、図1中の8は治療時間を設定し計るタイマースイッチ、9は4極通電モードと8極通電モードとを切り替えるモード選択スイッチ、10は出力ボリューム、15は、体表のみに適用され商用電源から絶縁された型(=BF型)に係るBF型装着部、16は吸着導子(図示省略)を作用させる吸引ポンプ、17は治療時間の残時間を表示する表示器、18は出力を停止させる停止スイッチ、19はチャンネル1(=Ch.1)に係るブロック、20はチャンネル2(=Ch.2)に係るブロック、21aはチャンネル1のA側の出力電流表示器、21bはチャンネル1のB側の出力電流表示器である。尚、前記8極通電を行なう場合は、Ch.1にCh.2を加えて作動させる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、干渉低周波治療器5において、出力される搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調して、パルス状の波形が付加された変調搬送波a・bを形成し、この変調搬送波a・bを人体に通電し、該人体に干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激を付与するリズム刺激付干渉低周波治療器に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の波形を示す図であり、(a)は搬送波A、(b)は搬送波B、(c)は変調搬送波a、(d)は変調搬送波b、(e)は干渉波Dを示す。
【図3】本発明の実施例1の外観図である。
【符号の説明】
【0048】
1 主制御部
2a 出力発振部
2b 出力発振部
3a 増幅部
3b 増幅部
4 制御部
4a パルス制御部
4b パルス制御部
5 干渉低周波治療器
6a A側導子
6b A側導子
7a B側導子
7b B側導子
13a 低周波乙制御部
13b 低周波乙制御部
A 搬送波
B 搬送波
a 変調搬送波
b 変調搬送波
D 干渉波
G ステップ
H ステップ
I ステップ
Q ステップ
R ステップ
K 搬送波Aの拡大振幅部分
M 搬送波Bの拡大振幅部分
N 干渉波Dの拡大振幅部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉低周波治療器5において、出力される搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調して、パルス状の波形が付加された変調搬送波a・bを形成し、
この変調搬送波a・bを人体に通電し、該人体に干渉刺激及びパルス形振幅変調刺激を付与するリズム刺激付干渉低周波治療器。
【請求項2】
干渉低周波治療器5は、主制御部1と、出力発振部2a・2bと、増幅部3a・3bと、制御部4とを有し、出力発振部2a・2bから出力された搬送波A・Bは、増幅部3a・3bにて波形指示信号でそれぞれ振幅変調され、
振幅変調された変調搬送波a・bは、拡大振幅部分Nを有する干渉波Dを人体内で発生し、該拡大振幅部分Nは人にパルス形振幅変調刺激を付与することを特徴とする請求項1記載のリズム刺激付干渉低周波治療器。
【請求項3】
予め主制御部1に、リズム刺激に係るパルス周波数(=1/パルス周期Fp)と、干渉刺激に係る干渉周波数(=1/干渉周期Fd)とを組み合わせてなる1単位のステップを、それぞれ異なる周波数を宛がって1又は複数個作成し記録し、
前記ステップのいずれかを所定秒数ごとに択一的に出力し、生体に通電し、該生体にリズム刺激を付与することを特徴とする請求項1又は2記載のリズム刺激付干渉低周波治療器。
【請求項4】
搬送波A・Bのそれぞれを振幅変調させ、制御部4から出力する2個の波形指示信号は、互いに同期しており、変調した変調搬送波a・bには2個の波形指示信号に起因する拡大振幅部分K・Mが、互いに同期して形成され、
同期した拡大振幅部分K・Mによって干渉波Dに間欠的な拡大振幅部分Nが現出することを特徴とする請求項1又は2又は3記載のリズム刺激付干渉低周波治療器。
【請求項5】
出力発振部2a・2bから出力された搬送波A・Bをパルス制御部4a・4bから出力された波形指示信号で振幅変調してなすリズムモードと、前記搬送波A・Bを低周波乙制御部13a・13bから出力された波形指示信号で、なだらかな低周波で振幅変調してなすその他のモードと、上記リズムモードとその他のモードを自動で択一的に切り替えて出力するミックスモードとを備えてなり、
ミックスモードで出力する場合は、リズムモード出力によるリズム刺激、その他のモード出力による刺激を、択一し切り替えながら人体に付与できることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載のリズム刺激付干渉低周波治療器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−131316(P2010−131316A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312414(P2008−312414)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(000103471)オージー技研株式会社 (109)
【Fターム(参考)】