説明

リフォーム用窓枠取付構造

【課題】施工に手間がかからずかつ施工時の事故をできるだけ防止し、かつ密着性断熱性に優れたリフォーム用窓枠の取付構造を提供する。
【解決手段】既存の窓枠のフレーム枠3を残存し、旧窓枠の中に新窓枠9を取付けるリフォーム用窓枠の取付構造において、既存のフレーム枠3を覆い、かつ、ビスにて固定された第一の額縁5と、新窓枠9の外周部に配置された第二の額縁11とを設け、第一の額縁5の内側上部、内側下部、及び内側側面に、屋外側から屋内側に向かう第一の翼片部8を設け、第二の額縁11の、第一の翼片部5に対応する位置に、屋内側から屋外側に向かう第二の翼片部13を設け、第二の翼片部13を第一の翼片部8に挿入して、新窓枠9を固定することにより新窓枠9が設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓のリフォームに係り、新設窓枠の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、旧窓枠の老朽化、家屋のリフォーム等の場合に伴って旧窓枠のフレーム枠を除去することなく、この旧窓枠のフレーム枠を利用して新窓枠を設置することがなされてきた。また近年、断熱性を高め、かつ、結露を防止するため新窓枠は樹脂製サッシが使用されている。その例として、既設のアルミサッシのフレーム材に新設の樹脂サッシを装着配置する取付構造が特許文献1に記載されている
【特許文献1】特開2001−254572
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
リフォーム工事は、作業効率を向上させ、かつ、密着性を高める必要があるが、施工効率は必ずしも高いとは言えない。
例えば特許文献1においては、その図4に、取り付け時の水平断面の構造を例示する。図4及び段落[0022]、[0023]によると、樹脂サッシを組み込み時には、最奥部の外周にある取付フィンを窓開口部の駆体(柱、窓台、梁材など)に当接させ、適宜の手段、例えば木ビスによって取付フィンを固定する。両側面、下面、上面、いずれも同じように行う。次いで、額縁を嵌め込んで、これを樹脂サッシと外枠材(露出面)に固定する。
【0004】
しかしながら、特許文献1の施工手順によると、樹脂サッシは、施工初期、取付フィンのみで固定されるので、この固定作業のとき、樹脂サッシを手で支える必要があり、支持する力が必要である。また人手が必要な場合もあり、手間もかかり、力が抜けると、所定位置に固定できなくなる可能性があり、また落下事故を引き起す可能性もある。
【0005】
また、取付フィンにて樹脂サッシを仮固定した後でも、樹脂サッシの落下を防止するため、手で支える必要がある。その後、樹脂サッシと既存フレームの間に額縁を嵌めこむが、その時も樹脂サッシを手で支える必要があるので、人手や、手間がかかり、かつ嵌め込みがうまく出来ない可能性がある。
【0006】
また、上記手順の不具合を防止するため、額縁を先に固定することが考えられるが、その場合は樹脂サッシがうまく挿入固定できない可能性がある。さらにその後、ビス等にて額縁と樹脂サッシを固定するが、これも手間がかかる。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、施工に手間がかからず、かつ施工時の事故をできるだけ防止し、かつ密着性断熱性に優れたリフォーム用窓枠の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するために、既存の窓枠のフレーム枠を残存し、旧窓枠の中に新窓枠を取付けるリフォーム用窓枠の取付構造において、既存のフレーム枠を覆い、かつ、ビス又は釘にて固定された第一の額縁と、新窓枠の外周部に配置された第二の額縁とを設け、第一の額縁の内側上部、内側下部、及び内側側面のうちの少なくとも1つに、屋外側から屋内側に向かう第一の翼片部を設け、第二の額縁の、第一の翼片部に対応する位置に、屋内側から屋外側に向かう第二の翼片部を設け、第二の翼片部を第一の翼片部に挿入して、新窓枠を固定することにより、新窓枠が設置されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述の課題を解決するために、既存の窓枠のフレーム枠を残存し、旧窓枠の中に新窓枠を取り付けるリフォーム用窓枠の取付構造において、既存のフレーム枠を覆い、かつ、ビス又は釘にて固定された第一の額縁と、新窓枠の外周部に配置された第二の額縁とを設け、第一の額縁の内側上部、内側下部、及び内側側面のうちの少なくとも1つに、屋内側から屋外側に向かう第一の翼片部を設け、第二の額縁の、第一の翼片部に対応する位置に、屋外側から屋内側に向かう第二の翼片部を設け、第二の翼片部を第一の翼片部に挿入して、新窓枠を固定することにより、新窓枠が設置されることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、第二の額縁は、第二の額縁本体及び第二の額縁翼片部とを含み、第二の額縁本体は新窓枠の外周部に固定され、第二の額縁翼片部は、第一の額縁の翼片部と対向しかつ第一の翼片部に挿入固定される第二の翼片部を含み、第二の額縁翼片部は第二の額縁本体の外周部に固定されていてもよい。
【0011】
さらに、第二の額縁に新窓枠の外周面と密着する当接面を設け、かつ第一の額縁に当設する補強部を設け、第二の翼片部に、第一の額縁の内周面に密着する当接面を設け、第二の額縁は新窓枠に固定されることが好ましい。
【0012】
本発明においては、第二の額縁翼片部は、新窓枠を構成する各辺にそれぞれが対応する複数の互いに固着されていない棒状体で用意され、新窓枠を構成する各辺に対応する第二の額縁本体の各片に、第二の額縁翼片部のそれぞれが固定されることにより、第二の額縁が額縁状に形成されてもよい。
【0013】
なお、第一の額縁および第二の額縁翼片部はアルミニウム製であることが好ましい。そして、第二の額縁は樹脂製であることが好ましい。
また、第一の額縁の外側に化粧枠体を備えてもよい。なお、第一の額縁のうちの下部と、既存のフレーム枠との間の空隙に補強部材を設けてもよい。
【0014】
さらに、第一の額縁の翼片部及び第二の額縁の翼片部は、それぞれ、少なくとも第一の額縁の翼片部及び第二の額縁の翼片部が互いに接合する表層部に、凹凸を有してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、手間もかからず、人手及び力もかからず、簡単に新窓枠を設置することができる。本発明の翼片部に挿入する形式のリフォーム用窓枠の取付構造においては、翼片部を持つ第一の額縁と、当該翼片部に挿入させる第二の額縁の翼片部は当接できるので、密着性も良好である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に添付図面を参照して、本発明によるリフォーム用窓枠取付構造の実施例を詳細に説明する。図1〜図3は、それぞれ、本発明に係る新窓枠取付構造の第1、第2、及び第3の実施形態を示す斜視図である。
【0017】
図1は、左より第一の額縁5、既存フレーム3、新窓枠9および第二の額縁11を示す。第1の実施形態では、既存の窓枠のフレーム枠3を残存し、旧窓枠の中に新窓枠9を取付けるリフォーム用窓枠の取付構造において、既存のフレーム枠3を覆い、かつ、ビス又は釘にて固定された第一の額縁5と、新窓枠9の外周部に配置された第二の額縁11とを設け、第一の額縁5の内側上部、内側下部、及び内側側面に、屋外側から屋内側に向かう第一の翼片部を設け、第二の額縁11の、第一の翼片部に対応する位置に、屋内側から屋外側に向かう第二の翼片部を設け、第二の翼片部を第一の翼片部に挿入して、新窓枠9を固定することにより新窓枠9が設置される。
【0018】
図2は、左より第一の額縁5、既存フレーム3、新窓枠9、第二の額縁本体11−1及び第二の額縁翼片部11−2を示し、第二の額縁翼片部11−2は額縁形状を形成している。第2の実施形態では、第二の額縁は、第二の額縁本体11−1及び第二の額縁翼片部11−2とを含み、第二の額縁本体11−1は新窓枠9の外周部に固定され、第二の額縁翼片部11−2は、第一の額縁の翼片部と対向し、かつ第一の翼片部に挿入固定される第二の翼片部を含み、第二の額縁翼片部11−2は第二の額縁本体11−1の外周部に固定されている。
【0019】
図3は、左より第一の額縁5、既存フレーム3、新窓枠9、第二の額縁本体11−1及び第二の額縁翼片部11−3を示し、第二の額縁翼片部11−3は棒状であり、第二の額縁本体11−1に固定後、第二の額縁翼片部11−3は額縁状を形成する。第3の実施形態では、第二の額縁翼片部11−3は、新窓枠9を構成する各辺にそれぞれが対応する複数の互いに固着されていない棒状体11−3で用意され、新窓枠9を構成する各辺に対応する第二の額縁本体11−1の各片に、第二の額縁翼片部11−3のそれぞれが固定されることにより、第二の額縁が額縁状に形成される。
【0020】
図4〜図9は、本発明によるリフォーム用窓枠取付構造の第1、第2、及び第3の実施形態の詳細を説明するための図であり、かつリフォーム用窓枠取付構造の設置手順も示す。図4から図9の順で施工が行なわれる。
【0021】
図4は、既存の窓枠取付構造を示す。既存障子1とその上下方向に既存サッシ(レール)2が当設されている。既存フレーム3が家屋に固定され、室内側に既存窓枠4が設置されている。
【0022】
図5は、既存窓枠から、既存サッシ2が嵌合された既存障子1を取り除いた状態である。既存フレーム3は残存させる。
図6は、既存フレーム3に第一の額縁5を取り付けた状態である。第一の額縁5は、既存フレーム3の室外側側面、上部、下部及び左右の側面を覆う。第一の額縁5は、既存フレーム3の室外側側面と当設し、既存フレーム3の内周部、及び既存サッシ(レール軌道部)2の一番高い部分(すなわち、レール部先端)6と当設する。
【0023】
第一の額縁5は、既存フレーム3とビス7により固定される。別の実施形態として、溶接又は接着剤により固定されてもよい。第一の額縁5の内側上部、下部、及び左右の側面には、第二の額縁11の翼片部13が挿入されて新窓枠9を固定するための第一の額縁の翼片部8を設ける。
【0024】
図7aは、第1の実施形態における第二の額縁11が固定された新窓枠9の構造を示す。第1の実施形態においては、第一の額縁の内側上部、内側下部、及び内側側面に、屋外側から屋内側に向かう第一の翼片部を設け、第二の額縁の、第一の翼片部に対応する位置に、屋内側から屋外側に向かう第二の翼片部を設けている。第一の額縁の内側上部、内側下部、及び内側側面のうちの少なくとも1つに、屋外側から屋内側に向かう第一の翼片部を設けてもよい。
【0025】
第二の額縁11は、新窓枠9の外周部に当接固定される部分26と、第一の額縁5の翼片部8と挿入固定する第二の額縁の翼片部13を備える。第二の額縁11は、新窓枠にビス12にて固定される。当接固定される部分26は、第二の額縁11に設けられた、新窓枠9の外周面と密着する当接面である。
【0026】
第二の額縁11には、さらに、第一の額縁5に当設する補強部24が外周部に設けられている。第二の翼片部11には、第一の額縁5の内周面に密着する当接面28が設けられている。
【0027】
別の実施形態では、第二の額縁11を新窓枠に固定する方法として、ビスではなくて、接着剤を使用する接着固定又は溶接法を使用する固着なども可能である。
図7bに示す第3の実施形態では、第二の額縁11は、第二の額縁本体11−1及び第二の額縁翼片部11−3に分けられ、第二の額縁本体は、新窓枠の外周部に当接固定される。第二の額縁翼片部は、第一の額縁の翼片部と対向し、かつ第一の額縁の翼片部に挿入固定するための翼片部を備えている。
【0028】
第二の額縁本体11−1と第二の額縁翼片部11−3は、第二の額縁本体11−1の外周部に備えられた突起部101a,101bにより、嵌合により第二の額縁本体11−1の外周部に固定される。新窓枠9、第二の額縁本体11−1及び第二の額縁翼片部11−3は、ビス12にて互いに貫通固定される。
【0029】
第3の実施形態では、第二の額縁翼片部11−3は、あらかじめ額縁状でなく、棒状として第二の額縁本体11−1の各辺に固定することにより、結果的に額縁状にすることができる。さらに第2の実施形態では、新窓枠9と第二の額縁本体11−1を予め、ビス止め、接着剤を使用しての接着固定、又は溶接法を使用しての固着を行い、その後、額縁状に形成されている第二の額縁翼片部11−2を第二の額縁本体11−1に挿入して、固定することができる。
【0030】
新窓枠9の内側に新障子10が固定される。通常、新障子10は、新窓枠9が家屋に完全に固定された後に取り付けられる。取付時の重量を軽減し、施工性を向上させるためである。図7a、7bに示すように、新窓枠9の外周部に第二の額縁11が固定されている。本実施形態ではビス12でビス止めして、固定されている。第二の額縁の室外側先端部に、第一の額縁の翼片部8に挿入固定するための、第二の額縁の翼片部13が設置されている。
【0031】
図8a及び図8bは、新窓枠9を固定した状態を示す。図8aおよび図8bは、それぞれ、第1の実施形態及び第3の実施形態を示す。
新窓枠9を固定するために、第二の額縁11と一体化した新窓枠9を室内側から室内側にスライドさせる。そうすると、第二の額縁の翼片部13が第一の額縁の翼片部8に挿入されて、固定される。図8a及び図8bは、第一の額縁の翼片部8と第二の額縁の翼片部13が固定された状態を示す。挿入固定をスムーズに行うために、各翼片部先端にテーパー加工を行っても良い。さらに新窓枠9と既存窓枠4との段差を埋めるために、新窓枠取付フィン15と既存窓枠4の間に、スペーサー14を挟んで、ビス16でビス止めして固定する。このようにして新窓枠9が固定される。
【0032】
図9a及び図9bは、各化粧枠体を設置した状態を示す。図9aおよび図9bは、それぞれ、第1の実施形態及び第3の実施形態を示す。新窓枠取付フィン15と既存窓枠4の間にスペーサー14を挟んで、ビス16でビス止めで固定した後に、化粧枠体20は、ビス止めで固定した状態を隠すために設けられる。
【0033】
一方、既述のように、第一の額縁5は、既存フレーム3とビス7により固定されている。化粧カバー19は、ビス7の姿を隠すために設けられる。さらに新窓枠9の固定を完全にするために、新窓枠9の上側から第二の額縁11を貫通して、第一の額縁5に向ってビス18で固定する。新窓枠9の上部及び下部の第一の額縁5との隙間にコーキング処理21を施す。最後に新障子10を取り付けて完成する。
【0034】
各翼片部の構造は施工条件により適宜決められる。例えば、図10に示す第4の実施形態では、第一の額縁5の翼片部8を室内側から室外側に配置し、さらに第二の額縁11の翼片部13を室外側から室内側に配置し、新窓枠9は、室外側から室内側にスライドさせることにより固定される。他の点については既述の実施形態と同じである。
【0035】
図10では、第一の額縁5の内側上部、内側下部、及び内側側面に、屋内側から屋外側に向かう第一の翼片部8を設け、第二の額縁11の、第一の翼片部8に対応する位置に、屋外側から屋内側に向かう第二の翼片部13を設けている。第一の額縁5の内側上部、内側下部、及び内側側面のうちの少なくとも1つに、屋内側から屋外側に向かう第一の翼片部を設けてもよい。
【0036】
別の実施形態を示す図11では、第1〜第4の実施形態において、さらに、窓枠下部の既存フレーム3と第一の額縁5の間に、補強板22−1又は補強板22−2を設置する。新窓枠9を更にしっかりと支えるためである。補強板は、補強板22−1及び補強板22−2の両方を使用してもよいし、どちらか一方を使用してもよい。これは施工条件により適宜決められる。
【0037】
既述の実施形態において、第一の額縁の材質はアルミニウムが好適である。その他、鉄製及び樹脂製の第一の額縁も使用できる。材料の選択は施工条件等で適宜決められる。当該額縁は、各1辺が押し出し成形により製造される。その後、各片の端部を溶接等により接着し、額縁形状に形成される。
【0038】
第1の実施形態において、第二の額縁の材質は樹脂が好適である。その他、鉄製及びアルミニウム製の第二の額縁も使用できる。材料の選択は施工条件等で適宜決められる。当該額縁は、各1辺が押し出し成形により製造される。その後、各片の端部を溶接等により接着し、額縁形状に形成される。
【0039】
第2、第3の実施形態において、第二の額縁本体の材質は樹脂が好適である。その他、鉄製及びアルミニウム製の第二の額縁本体も使用できる。材料の選択は施工条件等で適宜決められる。当該額縁は、各1辺が押し出し成形により製造される。その後、各片の端部を溶接等により接着し、四角形状、いわゆる額縁形状に形成される。
【0040】
第二の額縁翼片部の材質はアルミニウムが好適である。その他、鉄製及び樹脂製の第二の額縁翼片部も使用できる。材料の選択は施工条件等で適宜決められる。当該額縁は、各1辺が押し出し成形により製造される。その後、各片の端部を溶接等により接着し、額縁形状に形成される。新窓枠は樹脂製が好適に使用される。
【0041】
上記で挙げられた樹脂製材料は、例えば塩化ビニル製、アクリル製が好適に使用される。新窓枠に取り付けられる障子については、上げ下げ窓、引き違い窓、辷り出し窓、片引き窓、開き窓、FIX窓、内開き窓、外開き窓等の各種窓が好適に使用される。図12に示すように、第一の額縁の翼片部8及び第二の額縁の翼片部13については、接合を確実にするため表層部に、こまかい凹凸をつけることができる。
【0042】
なお、既述の実施形態では、第一の額縁および第二の額縁に備えられた翼片部は、各額縁の内周部又は外周部に、各額縁の長手方向に連続的に備えられているが、別の実施形態では、翼片部は一定間隔で備えてもよい。図13は、第3の実施形態において、第二の額縁に備えられた翼片部を示し、図13(a)では、翼片部は、一定間隔で備えられているが、図13(b)では、翼片部は、額縁の外周部に、額縁の長手方向に連続的に備えられている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るリフォーム用窓枠の取付構造の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るリフォーム用窓枠の取付構造の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るリフォーム用窓枠の取付構造の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図4】既存の窓枠取付構造を示す断面図である。
【図5】既存の窓枠から、既存サッシ2が当設された既存障子1を取り除いた状態を示す断面図である。
【図6】既存フレーム3に第一の額縁5を取り付けた状態を示す断面図である。
【図7a】第二の額縁が固定された新窓枠の構造を示す断面図である。
【図7b】第二の額縁本体と第二の額縁翼片部に分かれている場合について、第二の額縁が固定された新窓枠の構造を示す断面図である。
【図8a】新窓枠を固定した構造を示す断面図である。
【図8b】第二の額縁本体と第二の額縁翼片部に分かれている場合について、新窓枠を固定した構造を示す断面図である。
【図9a】化粧枠体を設置した構造を示す断面図である。
【図9b】第二の額縁本体と第二の額縁翼片部に分かれている場合について、化粧枠体を設置した構造を示す断面図である。
【図10】新窓枠を、室外側から室内側に挿入して固定した構造を示す断面図である。
【図11】窓枠下部に補強板を設置した状態を示す断面図である。
【図12】翼片部を拡大して示す断面図である。
【図13】翼片部の複数の実施形態について、翼片部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1 既存障子
2 既存サッシ
3 既存フレーム
4 既存窓枠
5 第一の額縁
6 レール部先端
7 ビス
8 第一の額縁の翼片部
9 新窓枠
10 新障子
11 第二の額縁
11−1 第二の額縁本体
11−2 第二の額縁翼片部(額縁状態)
11−3 第二の額縁翼片部(棒状形態)
12 ビス
13 第二の額縁の翼片部
14 スペーサー
15 新窓枠取付フィン
16 ビス
18 ビス
19 化粧カバー
20 化粧枠体
21 コーキング処理
22−1 補強板
22−2 補強板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の窓枠のフレーム枠を残存し、旧窓枠の中に新窓枠を取付けるリフォーム用窓枠の取付構造において、
前記既存のフレーム枠を覆い、かつ、ビス又は釘にて固定された第一の額縁と、
前記新窓枠の外周部に配置された第二の額縁とを設け、
前記第一の額縁の内側上部、内側下部、及び内側側面のうちの少なくとも1つに、屋外側から屋内側に向かう第一の翼片部を設け、
前記第二の額縁の、前記第一の翼片部に対応する位置に、屋内側から屋外側に向かう第二の翼片部を設け、
前記第二の翼片部を前記第一の翼片部に挿入して、前記新窓枠を固定することにより前記新窓枠が設置されることを特徴とするリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項2】
既存の窓枠のフレーム枠を残存し、旧窓枠の中に新窓枠を取り付けるリフォーム用窓枠の取付構造において、
前記既存のフレーム枠を覆い、かつ、ビス又は釘にて固定された第一の額縁と、
前記新窓枠の外周部に配置された第二の額縁とを設け、
前記第一の額縁の内側上部、内側下部、及び内側側面のうちの少なくとも1つに、屋内側から屋外側に向かう第一の翼片部を設け、
前記第二の額縁の、前記第一の翼片部に対応する位置に、屋外側から屋内側に向かう第二の翼片部を設け、
前記第二の翼片部を前記第一の翼片部に挿入して、前記新窓枠を固定することにより前記新窓枠が設置されることを特徴とするリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項3】
前記第二の額縁は、第二の額縁本体及び第二の額縁翼片部とを含み、前記第二の額縁本体は前記新窓枠の外周部に固定され、
前記第二の額縁翼片部は、前記第一の額縁の翼片部と対向しかつ前記第一の翼片部に挿入固定される前記第二の翼片部を含み、
前記第二の額縁翼片部は第二の額縁本体の外周部に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項4】
前記第二の額縁に前記新窓枠の外周面と密着する当接面を設け、かつ前記第一の額縁に当設する補強部を設け、
前記第二の翼片部に、前記第一の額縁の内周面に密着する当接面を設け、
前記第二の額縁は新窓枠に固定される、請求項1から3までのいずれかに記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項5】
前記第二の額縁翼片部は、前記新窓枠を構成する各辺にそれぞれが対応する複数の互いに固着されていない棒状体で用意され、
前記新窓枠を構成する各辺に対応する前記第二の額縁本体の各片に、前記第二の額縁翼片部のそれぞれが固定されることにより、前記第二の額縁が額縁状に形成される請求項3に記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項6】
前記第一の額縁および前記第二の額縁翼片部はアルミニウム製であることを特徴とする請求項3または5に記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項7】
前記第二の額縁は樹脂製であることを特徴とした請求項1から6までのいずれかに記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項8】
前記第一の額縁の外側に化粧枠体を備えることを特徴とした請求項1から7までのいずれかに記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項9】
前記第一の額縁のうちの下部と、前記既存のフレーム枠との間の空隙に補強部材を設けることを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載のリフォーム用窓枠取付構造。
【請求項10】
前記第一の額縁の翼片部及び前記第二の額縁の翼片部は、それぞれ、少なくとも前記第一の額縁の翼片部及び前記第二の額縁の翼片部が互いに接合する表層部に、凹凸を有することを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記載のリフォーム用窓枠取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−112113(P2010−112113A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287522(P2008−287522)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(390030351)クレトイシ株式会社 (6)
【Fターム(参考)】