説明

リフター装置

【課題】小径のスプロケットを使用しても円滑で安定な昇降動作を行うことができるとともに、チェーンの収納幅が小さくコンパクトなリフター装置を提供すること。
【解決手段】正逆回転可能な一対のスプロケット16によりそれぞれ進退可能に繰り出される一対のチェーン12a、12bを対向配置すると共に、前記チェーン12a、12bの対向する側に屈曲規制部材15を突設し、前記屈曲規制部材15を相互に係合させることにより、チェーン12a、12bを伸長状態で自立させてワークを昇降させるリフター装置10において、前記一対のスプロケット16a、16bが、前記屈曲規制部材15を相互に係合させる領域で、前記チェーン12a、12bとの噛み合い位置をチェーンの1ピッチ以内の範囲で上下にずらして対向配置されているリフター装置10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対のチェーンにそれぞれ設けた屈曲規制部材を相互に係合させることにより、チェーンを伸長状態で自立させてワークを昇降させるリフター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、正逆回転可能な一対のスプロケットによりそれぞれ進退可能に繰り出される一対のチェーンを対向させてチェーンを伸長状態で自立させてワークを昇降させるリフター装置としては、チェーンの対向する側にブロック状の屈曲規制部材を突設し、前記屈曲規制部材を相互に係合させることにより、チェーンを伸長状態で自立させるものがある(特許文献1参照)。
また、噛み合い部を備えたチェーンを用い、噛み合い部を屈曲規制部材として相互に係合させることにより、チェーンを伸長状態で自立させるものがある(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平8−169693号公報
【特許文献2】特許第3370928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、これら従来のリフター装置では、間隔を置いて配置された一対のスプロケットの左右にチェーンの収納部を配置し、該収納部に屈曲または巻回されているチェーン水平方向から繰り出して垂直方向に向きを変えてチェーン同士を対向させるように、スプロケットの巻き付け角を90°以上としているため、収納幅を小さくできないという問題がある。
【0004】
また、収納幅を小さくするように、チェーンの巻き付け角を0°とすると、小径のスプロケットではチェーンと噛み合う歯数も少なく、噛み外れや歯飛びなどが起こりやすく安定してチェーンを昇降させることはできないため、大径のスプロケットが必要となり、結局収納幅を小さくできないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題、すなわち、本発明の目的は、小径のスプロケットを使用しても円滑で安定な昇降動作を行うことができるとともに、チェーンの収納幅が小さくコンパクトなリフター装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
まず、本請求項1に係る発明は、正逆回転可能な一対のスプロケットによりそれぞれ進退可能に繰り出される一対のチェーンを対向配置すると共に、前記チェーンの対向する側に屈曲規制部材を突設し、前記屈曲規制部材を相互に係合させることにより、チェーンを伸長状態で自立させてワークを昇降させるリフト装置において、前記一対のスプロケットが、前記屈曲規制部材を相互に係合させた領域で、前記チェーンとの噛み合い位置をチェーンの1ピッチ以内の範囲で上下にずらして対向配置されていることによって、前記課題を解決するものである。
【0007】
また、本請求項2に係るリフター装置は、本請求項1に係る発明において、前記一対のスプロケットが、前記チェーンとの噛み合い位置を昇降方向においてチェーンの1/2ピッチ上下にずらして対向配置されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0008】
さらに、本請求項3に係るリフター装置は、本請求項1または請求項2に係る発明において、前記チェーンの走行方向をスプロケットの下方でUターンさせる一対のチェーンガイドが、チェーンの屈曲内周側に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
【0009】
また、本請求項4に係るリフター装置は、本請求項1乃至請求項3のいずれかに係る発明において、前記チェーンの伸張状態での自立を支持する一対のチェーンガイドが、スプロケットの上方に設けられていることにより、前記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、上述したような構成を備えることによって、以下のような特有の効果を奏するものである。
すなわち、本請求項1に係るリフター装置は、一対のスプロケットが、前記屈曲規制部材を相互に係合させた領域で、前記チェーンとの噛み合い位置をチェーンの1ピッチ以内の範囲で上下にずらして対向配置されていることによって、一対のチェーンが同時に噛み外れて生じるピッチ単位の間欠送り出し状態を回避した、要するに、いずれかのチェーンがスプロケットと噛み合って生じる連続送り出し状態を確保でき、しかも、小径のスプロケットであっても一対のスプロケット間で噛み合い位置をずらした分だけ噛み合い率を増加させることができるため、噛み外れ、歯飛びなどがなく円滑で安定した昇降動作を行うことができる。
【0011】
また、小径のスプロケットを使用できるので、付随する設備も小型化できるため、リフター装置をコンパクトにでき、しかも、チェーンを屈曲して収納する際し、スプロケットによってチェーンを屈曲させないので、チェーンの収納幅を小さくでき、前記小径のスプロケットの使用と相乗してリフター装置をさらにコンパクトにできる。
【0012】
また、本請求項2に係るリフター装置は、一対のスプロケットが、前記チェーンとの噛み合い位置をチェーンの1/2ピッチずらして対向配置されていることにより、一対のスプロケットは、1/2周期ずれて均一に噛み合うため、いずれかのチェーンがスプロケットと噛み合って生じる連続送り出し状態を平均化して確保でき、前記請求項1に係る発明の効果をさらに向上できる。
【0013】
さらに、本請求項3に係るリフター装置は、本請求項1または請求項2に係る発明において、前記チェーンの走行方向をスプロケットの下方でUターンさせる一対のチェーンガイドが、チェーンの屈曲内周側に設けられているので、前述した本請求項1に係る発明及び請求項2に係るリフター装置における効果に加えて、チェーンをU字状に曲げて収納できるので収納幅を小さくできるとともに、チェーンの昇降がガイドによって案内されるので昇降動作の安定性をさらに向上することができる。
【0014】
また、本請求項4に係るリフター装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る発明において、前記チェーンの伸張状態での自立を支持する一対のチェーンガイドが、スプロケットの上方に設けられているので、前述した本請求項1に係る発明乃至請求項3に係るリフター装置における効果に加えて、スプロケットから繰り出されて伸長状態で自立しているチェーンは、チェーンガイドにより屈曲規制部材の係合が確実になって自立性が高められ昇降動作の安定性をさらに向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を、図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施例のリフター装置の斜視図であり、図2は、第1実施例のリフター装置を上昇させた斜視図であり、図3は、第1実施例のチェーンとスプロケットとの噛み合い状態を示す斜視図であり、図4は、第1実施例のチェーン、スプロケット及び歯車の配置を示した断面図であり、図5は、第1実施例の屈曲規制部材の斜視図であり、図6は、本発明の第2実施例のリフター装置の斜視図である。
【0016】
まず、本発明の第1実施例のリフター装置10は、図1に示すように、機体11の左右それぞれに、一対のローラチェーン12a、12bが、外周面をU字状とした一対のチェーンガイド13a、13bに支持されて対向配置され、一対のローラチェーン12a、12bの一端部にワーク支持部材14を設けると共に、この支持部材14で一対のローラチェーン12a、12bの端部を固定している。また、ローラチェーン12a、12bの外周面には屈曲規制手段であるブロック15がローラチェーン12a、12bの1ピッチ毎に配置され、一対のローラチェーン12a、12bが対向する領域において、互いにブロック15が係合するようにしている。また、一対のローラチェーン12a、12bが対向している領域の上部には、正逆回転する一対のスプロケット16a、16bが、それぞれのローラチェーン12a、12bに噛み合うように対向してチェーンガイド13a、13b内に配置されている。そして、一対のスプロケット16a、16bを正回転させることにより、図2に示すように、一対のローラチェーン12a、12bは、チェーンガイド13a、13bから繰り出され、自立して伸張し、一対のスプロケット16a、16bを逆回転させることにより、一対のローラチェーン12a、12bは、チェーンガイド13a、13bに繰り込まれて、図1に示すような収納状態に戻る。
【0017】
機体11には、図3及び図4に示すように、一対のスプロケット16a、16bの駆動源である正逆転可能なモータ17及びモータ17からの出力をスプロケットに伝達する伝動機構を収容した伝動機構収納ケース18が配置され、この伝動機構収納ケース18には、伝動機構を構成する、減速幾19、同形の平歯車で構成される駆動歯車20、連動歯車21a、21b及び被動歯車22からなる歯車列及び一対のスプロケット駆動軸23a、23bを収容している。
【0018】
また、左右それぞれに設けられている一対のスプロケット16a、16bは、伝動機構収納ケース18から突出した一対のスプロケット駆動軸23a、23bの両端部に固定されており、この一対の駆動軸23a、23bには一対の連動歯車21a、21bがそれぞれ固定され、一方の駆動軸23aに固定された連動歯車21aは減速幾19の出力軸に固定された駆動歯車20に噛み合い、他方の駆動軸23bに固定された連動歯車21bは被動歯車22に噛み合い、さらに、被動歯車22は駆動歯車20に噛み合っており、正逆転可能なモータ17の回転を減速幾19で減速して、駆動歯車20から一方の連動歯車21aに伝達し、また、被動歯車22を介して他方の連動歯車21bに伝達して一対のスプロケット駆動軸23a、23b回転させることにより、一対のスプロケット16a、16bを互いに反対向きに同期回転させている。なお、図3では、右側の一対のスプロケット16a、16bに係合するローラチェーンは省略している。
【0019】
そして、一対のスプロケット16a、16bは、図4に示すように、一方のスプロケット16bは他方のスプロケット16aに対してチェーンの1ピッチ以内の範囲である1/2ピッチ(p)だけ中心位置、すなわち、噛み合い位置を下方にずらして対向配置されている。そのため、一方のスプロケット16aがローラチェーン12aとピッチ点で噛み合っているときに、他方のスプロケット16bが噛み合いを開始するように、1/2周期の差をもって均一に噛み合うため、チェーンの1ピッチ以内の範囲で噛み合い位置を上下にずらしすことによる、いずれかのチェーンがスプロケットと噛み合って生じる連続送り状態は平均化されて極めて円滑な昇降動作を行うことができる。
【0020】
また、一対のチェーンガイド13a、13bは、図1及び図2に示すように、チェーン12a、12bの屈曲内周側に設けられ、チェーン12a、12bの走行方向をスプロケット16a、16bの下方でUターンさせるように、外周面132をU字状とした一対の板状体131a、131bを対向配置し、それぞれの板状体131a、131bの内面には、板状体の外周に沿ってU字状に配置された案内溝133が設けられ、一対のローラチェーン12a、12bのリンク121から突出した連結ピン122の両端部をそれぞれの板状体131の案内溝132に挿入してU字状に支持して、一対のローラチェーン12a、12bのブロック15を互いに係合させるとともに、一対のローラチェーン12a、12bを昇降自在に案内している。
【0021】
屈曲規制部材であるブロック15は、図5に示すように、箱状のブロックであり、上面151には補強と位置決めを兼ねるリブ152が設けられ、下面153には前記リブ152が嵌入できる大きさの凹部154が設けられ、内部にはローラチェーンのリンク121に設けたアタッチメント123の係止孔124を介して連結する連結孔155が一対設けてあり、連結ピン等の連結手段(図示せず)を連結孔155及びアタッチメントの係止孔124に挿通して端部をアタッチメント123に係止することにより一対のローラチェーン12a、12bに一ピッチ毎に取り付けられる。その際、上下方向に隣接するブロック15のリブ152は凹部154に嵌合して位置のズレを防止している。
【0022】
次ぎに、第2実施例を図6により説明する。
この実施例は、一対の円板状のスプロケット16a、16bの外周に、ローラチェーンのリンク121から突出している連結ピン122に係合する円弧状の凹部161をローラチェーンの一ピッチ毎に設け、この一対のスプロケット16a、16bの円弧状凹部と一対のローラチェーン12a、12bの連結ピン122とを噛み合わせることにより一対のローラチェーン12a、12bを駆動するようにしたもので、第1実施例と同様に、一対のスプロケット16a、16bの一方のスプロケット16bは他方のスプロケット16aに対してチェーンの1/2ピッチだけ中心位置、すなわち、噛み合い位置をずらして対向配置されて、ローラチェーン12a、12bの連結ピン121に係合させるため、チェーンガイド13a、13bの上方に配置している。また、一対のスプロケット16a、16bの上方に、伸長状態で自立している一対のローラチェーン12a、12bを支持案内する一対の自立支持用チェーンガイド24a、24bをそれぞれ設けており、前記U字状のチェーンガイド13a、13bと同様に、自立支持用チェーンガイド24a、24bの内面に設けた一対の案内溝に一対のローラチェーン12a、12bのリンク121から突出した連結ピン122の両端部を挿入して、伸張状態での自立を支持案内している。その他の構成は、図1乃至図5の第1実施例と同様であるので説明は省略する。
【0023】
なお、上記第2実施例では、一対のローラチェーン12a、12bを支持案内するために、スプロケットの下方にU字状のチェーンガイド13a、13bを設け、スプロケットの上方に、一対のローラチェーン16a、16bを伸張状態での自立を支持案内する一対の自立支持用チェーンガイド24a、24bを設けているが、一対の自立支持用チェーンガイド24a、24bのみで一対のローラチェーン12a、12bを支持案内してもよい。この場合には、一対のローラチェーン12a、12bを自重によりU字状となるように、一対のローラチェーン12a、12bの自由端部を取付手段(図示せず)等を用い機体11に取り付けることが好ましく、このように、自重によりU字状となるようにすると、一対のローラチェーン12a、12bの自由端部の機体11への取り付け位置を簡単に変更できるので、収納幅の変更が容易である。
【0024】
本発明は上記のように構成されているので、図6に示すように、ローラコンベアCからリフター装置10上に搬送されてきたワークWは、一対のローラチェーン12a、12bの端部に設けられたワーク支持部材14に載置され、モータ17を正回転することにより、図2に示すように、一対のローラチェーン12a、12bが自立して伸張し、ワーク支持部材14に乗せられたワークが所定位置まで上昇する。所定の位置になると、センサー(図示せず)によりモータを停止して、所定の位置で停止させる。また、モータ17を逆回転すると、一対のローラチェーン12a、12bはチェーンガイド13a、13bに案内されて降下して、図1で示すようなU字状に曲げられた収納状態に戻る。
【0025】
なお、第1実施例、第2実施例では一対のローラチェーン12a、12bを2組用いて機体左右に配置しているが、一組の一対のローラチェーン12a、12bを用いてリフター装置を構成してもよく、チェーンも、スプロケットと係合して移動できるれば、ローラチェーンに限らず種々チェーンが適宜選択し得る。また、ワーク支持部材14は、ローラチェーンに上下方向複数設けているが、端部のみとしてもよい。さらに、チェーンガイド13a、13b、24は必ずしも必要としないが、昇降安定性からは設けることが好ましい。
【0026】
以上のように、本発明は、一対のスプロケットが、屈曲規制部材を相互に係合させた領域で、チェーンの1ピッチ以内の範囲で噛み合い位置を上下にずらして対向配置されていることをにより、小径のスプロケットを使用しても安定な昇降動作を行うことができるとともに、チェーンの収納幅が小さくコンパクトなリフター装置が得られるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1実施例のリフター装置の斜視図。
【図2】本発明の第1実施例のリフター装置を上昇させた斜視図。
【図3】本発明の第1実施例のチェーンとスプロケットとの噛み合い状態を示す斜視図。
【図4】本発明の第1実施例のチェーンとスプロケットとの噛み合い状態を示す断面図。
【図5】本発明の第1実施例の屈曲規制部材の斜視図。
【図6】本発明の第2実施例のリフター装置の斜視図。
【符号の説明】
【0028】
10 ・・・リフター装置
11 ・・・機体
12a、12b・・・一対のローラチェーン
121・・・リンク
122・・・連結ピン
123・・・アタッチメント
124・・・係止孔
13a、13b・・・一対のチェーンガイド
131a、131b・・・一対の板状体
14 ・・・ワーク支持部材
15 ・・・ブロック
151・・・上面
152・・・リブ
153・・・下面
154・・・凹部
155・・・連結孔
16a、16b・・・一対のスプロケット
161・・・円弧状の凹部
17 ・・・モータ
18 ・・・伝達機構収納ケース
19 ・・・変速機
20 ・・・駆動歯車
21a、21b・・・一対の連動歯車
22 ・・・被動歯車
23a、23b・・・一対のスプロケット駆動軸
24a、24b・・・一対の自立支持用チェーンガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正逆回転可能な一対のスプロケットによりそれぞれ進退可能に繰り出される一対のチェーンを対向配置すると共に、前記一対のチェーンの対向する側に屈曲規制部材を突設し、前記屈曲規制部材を相互に係合させることにより、チェーンを伸長状態で自立させてワークを昇降させるリフター装置において、
前記一対のスプロケットが、前記屈曲規制部材を相互に係合させた領域で、前記チェーンとの噛み合い位置をチェーンの1ピッチ以内の範囲で上下にずらして対向配置されていることを特徴とするリフター装置。
【請求項2】
前記一対のスプロケットが、前記チェーンとの噛み合い位置をチェーンの1/2ピッチ上下にずらして対向配置されていること特徴とする請求項1に記載のリフター装置。
【請求項3】
前記チェーンの走行方向をスプロケットの下方でUターンさせる一対のチェーンガイドが、チェーンの屈曲内周側に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリフター装置。
【請求項4】
前記チェーンの伸張状態での自立を支持する一対のチェーンガイドが、スプロケットの上方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリフター装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−44881(P2006−44881A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−228369(P2004−228369)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【出願人】(000003355)株式会社椿本チエイン (861)