説明

リモコン装置

【課題】不良品の発生割合を低く抑えられるリモコン装置を、部品点数を増やすことなく、低コストで実現する。
【解決手段】リモコン装置のトップケース2は、ボトムケース3の底面3aと面一となるトップケース底面を有し、トップケース底面には、トップケース2が有する側壁の一部24から突出する突出部29a、29bの底面が含まれる。また、ボトムケース3の外周の一部には側壁が無い部分が設けられて、ボトムケース3は平板部34を有し、平板部34の底面34a(3a)側の外周には段差部36a、36bが設けられ、段差部36a、36bが設けられる位置と対応する位置に設けられる突出部29a、29bによって平板部34の一部が覆われている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器を遠隔操作するために用いられるリモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばテレビジョン受像機、録画再生機、エアコンディショナ等の電子機器は、一般的にリモコン装置によって遠隔操作を行えるようになっている。従来の一般的なリモコン装置は、その外殻がトップケースとボトムケースとから構成される。そして、トップケースとボトムケースとを重ね合わせることによって形成される筐体内部に、ボタン形状の操作キーが複数形成されるキーラバー、回路基板、例えば赤外信号を送信する送信器、電池等が収容される構造となっている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
リモコン装置のトップケースには複数の貫通孔が形成されて、各貫通孔から上述の操作キーが表出した状態となっている。また、各操作キーはキーラバーが重ねられる回路基板から僅かに浮いた状態となっており、回路基板の各操作キーの真下に相当する位置にはスイッチ接点が設けられている。これにより、ユーザが操作キーを押すことによってスイッチ接点が接続し、そこに割り当てられた指令の信号(例えば赤外信号)が送信器より送信される。送信された信号は、操作対象となる電子機器の信号受光部で受光され、受け取った信号に基づいて電子機器は動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−156894号公報
【特許文献2】特開2006−41140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、リモコン装置は、外観意匠の観点等から様々なデザイン設計が行われている。図5は、新たにデザインされたリモコン装置の外観構成を示す図で、図5(a)は概略斜視図、図5(b)は前面側を正面から見た概略平面図である。図6は、図5に示すリモコン装置のトップケースの構成を示す概略斜視図であり、内面側を上とした場合の図である。図7は、図5に示すリモコン装置のボトムケースの構成を示す概略斜視図であり、内面側を上とした場合の図である。
【0006】
図5に示すように、新たにデザインされたリモコン装置10はトップケース2とボトムケース3とを備え、これらを重ね合わせることによって形成される筐体内部に、ボタン形状の操作キー4が複数形成されるキーラバー(図示せず)、回路基板(図示せず)、赤外信号を送信する送信部5、電池(図示せず)等が収容された構造となっている。操作キー4は、トップケース2に複数形成される貫通孔28(図6参照)から表出した状態となっている。また、送信部5は、トップケース2とボトムケース3とを重ね合わせることによって前面側に形成される送信部用の開口6から、その一部が露出した状態となっている。
【0007】
図6に示すように、樹脂成形品であるトップケース2は4つの側壁21〜24を有する。この内、前面側の側壁21(送信部5が設けられる側の側壁である)、左右面側の側壁22、23はトップケース2の表面25に対して略直交するように設けられている。一方、後面側の側壁24は、トップケース2の表面25に対して外側に向けて傾斜するように設けられ、前面側の側壁21よりもトップケース2の表面25からの高さが高くなっている。
【0008】
このような構成に対応して、左右面側の側壁22、23の後面側の端部は、ボトムケース3側に延出し、平面視略への字状に折れ曲がった状態となっている(図5(a)参照)。また、前面側の側壁21、左右面側の側壁22、23には、各側壁21〜23の底面内側寄りから突出するように、内側壁26が形成されている(図6はトップケース2を裏側向きに配置しているので、底面が上となっている点に注意)。内側壁26の左右面側の壁には、開口を外面側に有する係合溝27が4つ形成されている。
【0009】
図7に示すように、樹脂成形品であるボトムケース3は、前面側の側壁31及び左右面側の側壁32、33の3つの側壁を有し、後面側には側壁が形成されず、平板部34が設けられている。ボトムケース3の左右面側の側壁32、33には、トップケース2に形成される係合溝27の位置と対応するように配置された係合突起35が4つ形成されている。
【0010】
このようなリモコン装置10の組立てにあたっては、トップケース2の内側壁26がボトムケース3の側壁31〜33の内側に収容されるように、トップケース2をボトムケース3に重ね合わせる。そして、弾性変形を利用してボトムケース3の係合突起35をトップケース2の係合溝27に嵌め合わせる。これにより、トップケース2がボトムケース3に対して固定された状態となる。
【0011】
なお、この固定状態においては、トップケース2の後面側の側壁24の底面24aとトップケース2の左右面側の側壁22、23の一部の底面22a、23aとからなるトップケース底面と、ボトムケース3の底面3aとが面一となるように、トップケース2は設計されている。
【0012】
このように構成される新たなデザインのリモコン装置10においては、樹脂成形品であるボトムケース3の平面部34に反りが発生する場合があった。図8は、新たにデザインされたリモコン装置における問題点を説明するための説明図で、図8(a)は新たにデザインされたリモコン装置を底面側から見た場合の概略斜視図、図8(b)は図8(a)のB−B位置における概略断面図である。
【0013】
図8に示すように、ボトムケース3の平板部34に反りが生じると、平板部34の左右の端部側がトップケース2のトップケース底面(後面側の側壁24の底面24aと左右面側の側壁22、23の一部の底面22a、23aとからなる)に対して浮き上がって隙間Sが出来てしまう場合があった。そして、このような隙間Sが発生すると、リモコン装置10は不良品として取り扱われる場合があり、歩留まりを良くするために改善の必要があった。
【0014】
また、トップケース2をボトムケース3に固定するに際して、よりしっかりと固定するために、上述の係合突起35と係合溝27を用いた固定に加えてビス留めを行う場合がある。なお、ビス留めを行う場合には、例えばボトムケース3の底面側からトップケース2側に向けてビスを差し込んで固定する。そして、ビスで固定する箇所は、なるべくビス留め箇所を少なくするために、前面寄り(ボトムケース3基準で、前面側の側壁31寄りであって、左面側の側壁32と右面側の側壁33とのほぼ中間位置に相当する位置)及び後面寄り(ボトムケース3基準で、平板部34寄りであって左面側の側壁32と右面側の側壁33とのほぼ中間位置に相当する位置;図8の符号37で示す位置が相当)の2箇所とすることができる。
【0015】
このようにビス留めを行う場合、ビスを締める際に加わる力によって、平板部34において反りが発生したり、元々平板部34に反りが発生している場合には反りが助長されたりすることがわかった。この結果、リモコン装置10のトップケース2とボトムケース3との間に大きな隙間Sが出来てしまう場合があった。そして、このような隙間Sが発生すると、リモコン装置10は不良品として取り扱われる場合があり、歩留まりを良くするために改善の必要があった。
【0016】
以上に述べた平板部34の反りの影響を受けないようにするために、平板部34の左右の両端部をビス留めすることも考えられる。しかし、ビス留め箇所を増やすと、部品点数が増えてしまうと共に、トップケース2をボトムケース3に固定する際の作業時間が増加して好ましくない。
【0017】
また、部品点数を増やさない方法として、上述の係合突起35と係合溝27とからなる固定構造と同様の構造を、反りが発生する箇所に設けることも考えられる。しかし、このような構成の場合、リモコン装置10のトップケース2及びボトムケース3の両方にアンダーカットを導入する必要があり、金型にかかるコストが高くなって好ましくない。
【0018】
そこで、本発明の目的は、不良品の発生割合を低く抑えられるリモコン装置を、部品点数を増やすことなく、低コストで実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために本発明は、複数の貫通孔が形成されるトップケースと、前記トップケースと重ね合わされて部品が収容される筐体を形成するボトムケースと、前記筐体の前面側に配置される送信部と、を備え、前記貫通孔から表出する操作キーを操作して前記送信部から信号を送信可能に設けられ、電子機器を遠隔操作するために用いられるリモコン装置において、前記トップケースは、前記ボトムケースの底面と面一となるトップケース底面を有し、 前記トップケース底面には、前記トップケースが有する側壁の一部から突出する突出部の底面が含まれ、前記ボトムケースの外周の一部には側壁が無い部分が設けられて、前記ボトムケースは平板部を有し、前記平板部の底面側の外周には段差部が設けられ、前記段差部が設けられる位置と対応する位置に設けられる前記突出部によって前記平板部の一部が覆われていることを特徴としている。
【0020】
本構成によれば、ボトムケースの平板部が反りを有していても、また、ビス留めに伴ってボトムケースの平板部に反りが発生するような場合でも、トップケースに設けられる突出部が壁となって平板部の反りを矯正できる。このため、トップケースとボトムケースとの間に隙間が発生しないようにできる。すなわち、本発明によれば、リモコン装置の製造不良を低減して、歩留まりの向上を期待できる。また、この構成は、新たに部品を増やさずに実現でき、更には、トップケース側にのみアンダーカットを導入すれば実現できるために、金型に要する費用の上昇は低く抑えられる。すなわち、不良品の発生割合を低減できるリモコン装置を低コストで実現可能である。
【0021】
上記構成のリモコン装置の具体的な構成として、前記トップケース及び前記ボトムケースは平面視略矩形状に形成され、前記トップケースの左右面側の側壁は、後面側の端部が前記ボトムケース側に向かって延出するように折れ曲がっており、前記トップケース底面は、前記トップケースの後面側の側壁の底面と、前記トップケースの左右面側の側壁の一部の底面と、前記突出部の底面とからなり、前記突出部は前記後面側の側壁から内側に突出し、前記ボトムケースには、前面側の側壁と左右面側の側壁とが設けられ、後面側には側壁が設けられずに前記平板部が形成されていることとしてもよい。
【0022】
上記構成のリモコン装置の更に具体的な構成として、前記突出部は、前記後面側の側壁の左右の端部近傍に1つずつ設けられており、前記段差部は、前記平板部の左右の端部近傍に1つずつ設けられていることとしてもよい。
【0023】
上記構成のリモコン装置の更に具体的な構成として、前記ボトムケースの底面側から前記トップケースに向けてビスが挿入されて、前記トップケースと前記ボトムケースとはビス留めされ、前記ビス留めが行われる箇所は、前記筐体の前面寄りと後面寄りとの2箇所であることとしてもよい。ビス留めを行わなくてもトップケースとボトムケースとは固定できるが、ビス留めによって両者を更に確実に固定することができる。そして、本発明の構成によれば、このようなビス留めを行っても、リモコン装置の製造不良が発生する割合を低く抑えることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、不良品の発生割合を低く抑えられるリモコン装置を、部品点数を増やすことなく、低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施形態のリモコン装置が備えるトップケースの一部構成を示す概略斜視図
【図2】本実施形態のリモコン装置が備えるボトムケースの一部構成を示す概略斜視図
【図3】本実施形態のようにリモコン装置を構成した場合の効果を説明するための図
【図4】本実施形態のリモコン装置の変形例を示す図
【図5】新たにデザインされたリモコン装置の外観構成を示す図
【図6】新たにデザインされたリモコン装置のトップケースの構成を示す概略斜視図
【図7】新たにデザインされたリモコン装置のボトムケースの構成を示す概略斜視図
【図8】新たにデザインされたリモコン装置における問題点を説明するための説明図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明のリモコン装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
本実施形態のリモコン装置は、図5〜図7に示したリモコン装置10(新たにデザインされたリモコン装置)と基本的に同様の構成であり、一部を改良した構成となっている。このため、本実施形態のリモコン装置が有する各構成要素について、図5〜図7で用いた符合と同一の符号を用いて説明する。そして、原則として、先に説明した内容と重複する部分の説明については省略し、改良された部分について説明する。
【0028】
図1は、本実施形態のリモコン装置が備えるトップケースの一部構成を示す概略斜視図で、内面側から見た図である。図1に示すように、本実施形態のリモコン装置1が備えるトップケース2は、後面側の側壁24から内側(前面側)に向けて突出する板状の2つの突出部29a、29bを有する。第1突出部29aは後面側の側壁24の左側端部に形成され、第2突出部29bは後面側の側壁24の右側端部に形成されている。この2つの突出部29a、29bはトップケース2と一体的に形成されている。
【0029】
また、この2つの突出部29a、29bはいずれも平面視略矩形状に形成され、それぞれ、トップケース2の後面側の側壁24と左右面側の側壁22、23の一方と連続して繋がった状態となっている。そして、この2つの突出部29a、29bの底面291a、291bは、トップケース2の後面側の側壁24の底面24a及び左右面側の側壁22、23の一部の底面22a、23aと共に、トップケース底面を形成している。ここで、トップケース底面とは、ボトムケース3の底面3aと面一となるトップケース2の底面のことである。
【0030】
なお、一応断っておくが、本明細書では、トップケース2の表面25(図5参照)が上となるようにリモコン装置1を配置した場合を基準に底面という表現を用いている。
【0031】
図2は、本実施形態のリモコン装置が備えるボトムケースの一部構成を示す概略斜視図で、底面側から見た図である。図2に示すように、ボトムケース3の平板部34の底面側の左右の端部(外周)には、それぞれ第1段差部36aと第2段差部36bとが設けられている。この2つの段差部36a、36bは、トップケース2に形成される突出部29a、29bの形状に合わせて、その形状が決められている。
【0032】
なお、本実施形態のボトムケース3においては、段差部36a、36bを形成した部分については、下段部分361a、361bの強度を確保するために肉厚を追加しており、平板部34を内面側から見た場合に段差が形成されている(図2の破線の丸で囲まれた部分参照)。ただし、ボトムケース3の元々の肉厚が厚く、強度が確保される場合には、このように肉厚の追加を行う必要はない。
【0033】
このようにトップケース2とボトムケース3とを構成した場合の効果について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態のようにリモコン装置を構成した場合の効果を説明するための図で、図3(a)はトップケースとボトムケースとが嵌め合わされた状態の一部構成を示す概略斜視図、図3(b)は図3(a)のA−A位置における概略断面図である。なお、図3においてはリモコン装置1の底面側が上となっている。
【0034】
図3に示すように、トップケース2がボトムケース3に固定された状態においては、トップケース2の後面側の側壁24の底面24a、左右面側の側壁22、23の一部の底面22a、23a、及び突出部29a、29bの底面(これらは、本発明のトップケース底面に相当)が、ボトムケース3の底面と面一となっている。
【0035】
そして、トップケース2の突出部29a、29bは、それぞれボトムケース3の段差部36a、36bが設けられる位置と対応するように設けられている。このために、ボトムケース3にトップケース2が固定された状態においては、トップケース2の突出部29a、29bが平板部34(ボトムケース3)の一部を覆った状態となる。
【0036】
したがって、ボトムケース3の平板部34が反り(図3(b)に矢印で示す方向の反り)を有していても、突出部29a、29bが壁となって平板部34(ボトムケース3)の反りを矯正できる。また、トップケース2にボトムケース3の反りとは逆方向の反りが発生したとしても、段差部36a、36bの下段部分361a、361bが壁となってトップケース2の反りを矯正できる。
【0037】
このために、本実施形態のリモコン装置1では、トップケース2とボトムケース3との間に隙間が発生し難く、リモコン装置1の製造不良を低減して歩留まりを良くすることができる。
【0038】
なお、本実施形態のリモコン装置1は、トップケース2とボトムケース3とを確実に固定するために、両者をビス留めすることとしている。このビス留めは、ボトムケース3の底面側からトップケース2に向けてビスを挿入することによって行われる。また、ビス留めが行われる箇所は、上述したように、トップケース2とボトムケース3とが重ね合わされてできる筐体の前面寄りと後面寄りとの2箇所である。
【0039】
この場合には、後面寄り(符号37で示す部分)のビスを締める力によってボトムケース3の平板部34に反りが発生したり、反りが助長されたりすることがあるが、本実施形態の構成では、突出部29a、29bが壁となって平板部34の反りを矯正する。このため、リモコン装置1をビス留めする場合でも、トップケース2とボトムケース3との間に隙間が発生し難く、リモコン装置1の製造不良を低減して歩留まりを良くすることができる。
【0040】
また、本実施形態のリモコン装置1では、平板部34の反りによりトップケース2とボトムケース3との間に隙間が発生するのを防止するにあたって、部品点数が増えない。更に、平板部34の反りを矯正するにあたって、トップケース2側にアンダーカットを導入する構成(突出部29a、29bを設けることによる)ではあるが、突出部29a、29bの形状は簡単な形状であり、ボトムケース3側にはアンダーカットを導入しない。このために、金型に要する費用の上昇は低く抑えられる。すなわち、不良品の発生割合を低減できるリモコン装置を低コストで実現可能である。
【0041】
以上に示した実施形態は例示であって、本発明が適用される範囲は以上に示した実施形態の構成に限定されないのは言うまでもない。
【0042】
例えば、本実施形態のリモコン装置1ではビス留めを行う構成としたが、ビス留めを行わない構成としてもよい。
【0043】
また、本実施形態では、トップケース2に設ける突出部、及び、ボトムケース3に設ける段差部をそれぞれ、左右の端部側に分離して2つずつ形成した。しかしながら、この構成に限定される趣旨ではなく、平板部34の反りを矯正できれば、他の構成としても構わない。すなわち、例えば、突出部及び段差部のそれぞれについて、左右に分離した構成とするのではなく、図4に示すように、左側から右側に一続きに繋がった構成としても良い。なお、図4は本実施形態のリモコン装置の変形例を示す図で、図4(a)はトップケースの構成を示す概略斜視図、図4(b)はボトムケースの構成を示す概略斜視図である。図4(a)は、トップケースを内側から見た図で、図4(b)はボトムケースを底面側から見た図である。また、図4における符号29が本発明の突出部、符号36が本発明の段差部に該当する。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、例えばテレビジョン受像機、録画再生機、エアコンディショナ等の電子機器のリモコン装置に対して適用できる。
【符号の説明】
【0045】
1 リモコン装置
2 トップケース
3 ボトムケース
3a ボトムケースの底面
4 操作キー
5 送信部
21 トップケースの前面側の側壁
22 トップケースの左面側の側壁
22a トップケースの左面側の側壁の一部の底面
23 トップケースの右面側の側壁
23a トップケースの右面側の側壁の一部の底面
24 トップケースの後面側の側壁
24a トップケースの後面側の側壁の底面
28 貫通孔
29a、29b 突出部
31 ボトムケースの前面側の側壁
32 ボトムケースの左面側の側壁
33 ボトムケースの右面側の側壁
34 平板部
34a 平板部の底面
36a、36b 段差部
291a、291b 突出部の底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の貫通孔が形成されるトップケースと、
前記トップケースと重ね合わされて部品が収容される筐体を形成するボトムケースと、
前記筐体の前面側に配置される送信部と、を備え、
前記貫通孔から表出する操作キーを操作して前記送信部から信号を送信可能に設けられ、電子機器を遠隔操作するために用いられるリモコン装置において、
前記トップケースは、前記ボトムケースの底面と面一となるトップケース底面を有し、 前記トップケース底面には、前記トップケースが有する側壁の一部から突出する突出部の底面が含まれ、
前記ボトムケースの外周の一部には側壁が無い部分が設けられて、前記ボトムケースは平板部を有し、
前記平板部の底面側の外周には段差部が設けられ、前記段差部が設けられる位置と対応する位置に設けられる前記突出部によって前記平板部の一部が覆われていることを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
前記トップケース及び前記ボトムケースは平面視略矩形状に形成され、
前記トップケースの左右面側の側壁は、後面側の端部が前記ボトムケース側に向かって延出するように折れ曲がっており、
前記トップケース底面は、前記トップケースの後面側の側壁の底面と、前記トップケースの左右面側の側壁の一部の底面と、前記突出部の底面とからなり、
前記突出部は前記後面側の側壁から内側に突出し、
前記ボトムケースには、前面側の側壁と左右面側の側壁とが設けられ、後面側には側壁が設けられずに前記平板部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記突出部は、前記後面側の側壁の左右の端部近傍に1つずつ設けられており、
前記段差部は、前記平板部の左右の端部近傍に1つずつ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のリモコン装置。
【請求項4】
前記ボトムケースの底面側から前記トップケースに向けてビスが挿入されて、前記トップケースと前記ボトムケースとはビス留めされ、
前記ビス留めが行われる箇所は、前記筐体の前面寄りと後面寄りとの2箇所であることを特徴とする請求項3に記載のリモコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−15125(P2011−15125A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−156787(P2009−156787)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】