説明

リモートデスクトップシステム、端末装置及びそれらに用いるリモートデスクトップ環境構築方法

【課題】 インタネットカフェ内のPCにおいてビジネスユーザの外出先での自社サーバへのアクセス及び保存データの改版や参照の作業を容易に行わせることが可能なリモートデスクトップシステムを提供する。
【解決手段】 インターネットカフェ端末2はユーザ端末1から申込まれたユーザ情報のデータ登録及びサーバソフトウェアの配布の指示をASP3に対して行う。ASP3は利用者データの登録を独自に持つサーバファームに対して行うとともに、サーバソフトウェアをユーザ端末1に配布する。ユーザ端末1はリモートデスクトップとして利用したいと考えているユーザ端末に対して配布されてきたサーバソフトウェアのインストールを行う。ユーザ端末1は開始時に、デスクトップ画面の送信を行い、インタネットカフェ端末2はユーザ端末1から受取った画面情報を自端末の画面に投影する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリモートデスクトップシステム、端末装置及びそれらに用いるリモートデスクトップ環境構築方法並びにそのプログラムに関し、特にパーソナルコンピュータ端末を時間貸しするインタネットカフェ端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食店等の施設内に、インタネットに接続可能なPC(Personal Computer)を設置し、飲食を行いながらインタネットに接続して、Webサイトの閲覧や電子メール等の送受信を可能とするインタネットカフェ(いわゆる、ネットカフェ)が存在している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、ビジネスユーザは、モバイルPCやPHS(Personal Handy−phone System)等を持ち運び、外出先でダイアルアップやホットスポット等を利用することで、社外から自社のサーバにアクセスしたり、またはモバイルPCに保存しておいたデータを改版、参照している。
【0004】
上記のインタネットカフェ内に設置されたPCでは、情報漏洩等のセキュリティ上の問題があるため、ビジネスユーザの作業がインタネットカフェ内のPCで行われることは少ない。つまり、平日におけるインタネットカフェ内のPCの使用者は学生等のユーザが主流となっており、ビジネスユーザが利用することはあまりない。
【0005】
【特許文献1】特開2004−133584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来のインタネットカフェ内のPCでは、学生等の一般ユーザが対象であり、ビジネスユーザを取込むようなサービスは展開されていない。また、ビジネスユーザは、外出先でネットワークにつなぐことのできるホットスポットサービスやデータ通信サービスが利用可能になっているものの、外出先で作業を行うためにモバイルPCを持ち運ぶ必要があり、重量の問題や紛失時の情報漏洩等の問題を抱えている。
【0007】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、インタネットカフェ内のPCにおいてビジネスユーザの外出先での自社サーバへのアクセス及び保存データの改版や参照の作業を容易に行わせることができるリモートデスクトップシステム、端末装置及びそれらに用いるリモートデスクトップ環境構築方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるリモートデスクトップシステムは、第1及び第2の端末装置と、前記第1及び第2の端末装置へのソフトウェアの配付を行うASP(Application Service Provider)と、前記第2の端末装置を前記第1の端末装置が接続されたネットワークに接続するISP(Internet Service Provider)とからなるリモートデスクトップシステムであって、
前記ASPと前記ISPと前記第2の端末装置とを連携させ、
前記ASPから、前記第1の端末装置に対して前記第1の端末装置の画面に投影される画面情報をネットワーク経由で前記第2の端末装置に送信可能とする第1のソフトウェアを配付し、前記第2の端末装置に対して前記ネットワーク経由で受信した前記第1の端末装置からの画面情報を前記第2の端末装置の画面に投影可能とする第2のソフトウェアを配付している。
【0009】
本発明による端末装置は、ASP(Application Service Provider)から配付されるソフトウェアを実行し、他の装置が接続するネットワークにISP(Internet Service Provider)を介して接続されると端末装置であって、
自端末と前記ASPと前記ISPとを連携させることで、前記ASPから配付される第1のソフトウェアを実行することで、前記ASPから前記他の装置に配付された第1のソフトウェアの実行によって前記ネットワーク経由で送られてくる前記他の装置の画面に投影される画面情報を自端末の画面に投影している。
【0010】
本発明によるリモートデスクトップ環境構築方法は、第1及び第2の端末装置と、前記第1及び第2の端末装置へのソフトウェアの配付を行うASP(Application Service Provider)と、前記第2の端末装置を前記第1の端末装置が接続されたネットワークに接続するISP(Internet Service Provider)とからなるリモートデスクトップシステムに用いるリモートデスクトップ環境構築方法であって、
前記ASPと前記ISPと前記第2の端末装置とを連携させ、
前記ASPから、前記第1の端末装置に対して前記第1の端末装置の画面に投影される画面情報をネットワーク経由で前記第2の端末装置に送信可能とする第1のソフトウェアを配付し、前記第2の端末装置に対して前記ネットワーク経由で受信した前記第1の端末装置からの画面情報を前記第2の端末装置の画面に投影可能とする第2のソフトウェアを配付している。
【0011】
本発明によるリモートデスクトップ環境構築方法のプログラムは、ASP(Application Service Provider)から配付されるソフトウェアを実行し、他の装置が接続するネットワークにISP(Internet Service Provider)を介して接続されると端末装置に用いるリモートデスクトップ環境構築方法のプログラムであって、前記端末装置のコンピュータに、前記端末装置と前記ASPと前記ISPとを連携させる処理と、前記ASPから配付される第1のソフトウェアの実行にて前記ASPから前記他の装置に配付された第1のソフトウェアの実行によって前記ネットワーク経由で送られてくる前記他の装置の画面に投影される画面情報を前記端末装置の画面に投影する処理とを実行させている。
【0012】
すなわち、本発明のリモートデスクトップシステムは、ASP(Application Service Provider)と、ISP(Internet Service Provider)と、インタネットカフェ内のPC(Personal Computer)とを連携させることで、インタネットカフェ内のPCに会社のPCのデスクトップ画面を投影することで、モバイルPCを持ち歩くことなく、インタネットカフェ内のPCにおいてビジネスユーザの外出先での自社サーバへのアクセス及び保存データの改版や参照の作業を容易に行うことを可能となる。
【0013】
本発明のリモートデスクトップシステムでは、ASPとISPとインタネットカフェ内のPCとを連携させ、会社のPCに、自端末の画面に投影される画面情報をネットワーク経由で他の端末に送信可能とするソフトウェアを配付し、インタネットカフェ内PC等に、ネットワーク経由で受信した画面情報を自端末の画面に投影可能とするソフトウェアを配付し、ビジネスユーザの外出先での自社サーバへのアクセス及び保存データの改版や参照の作業を容易としている。
【0014】
また、本発明のリモートデスクトップシステムでは、会社のPCやインタネットカフェ内のPCに対してASPから上記のソフトウェアを配布し、ISPにてセキュリティを保つための第三者からのチェックを行うことで、インタネットを介した通信を可能としているため、インタネットカフェ内のPCにおいてセキュリティを保つことを可能としている。
【0015】
これによって、本発明のリモートデスクトップシステムでは、個人情報や機密情報等の漏洩を防止するとともに、比較的容易にインタネットカフェ事業者との協業を可能としている。よって、本発明のリモートデスクトップシステムでは、ビジネスユーザにおけるインタネットカフェ内のPCの利用機会を大幅に増加させることが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、インタネットカフェ内のPCにおいてビジネスユーザの外出先での自社サーバへのアクセス及び保存データの改版や参照の作業を容易に行わせることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムは、ユーザ端末1と、インタネットカフェ端末2と、ASP(Application Service Provider)3と、ISP(Internet Service Provider)4とから構成されている。
【0018】
ユーザ端末1はインタネット等のネットワーク100に接続可能なPC(Personal Computer)であり、インタネットカフェ端末2はISP4を介してネットワーク100に接続なPCである。ASP3はユーザ端末1やインタネットカフェ端末2へのソフトウェアの配布、サーバファームの提供等を行うサーバ装置である。ISP4はユーザ端末1やインタネットカフェ端末2を監視し、不正アクセスやネットワークチェック機構を担うサーバ装置である。
【0019】
ユーザ端末1は別のPC(図示せず)が投影する画面情報をネットワーク経由で送信することが可能なソフトウェアを実装しているPCであり、インタネットカフェ端末2にネットワーク100経由で画面情報を送信することができる。このソフトウェアはASP3から配布される。尚、初期登録情報としては、インタネットカフェ端末2のIPv4(Internet Protocol version 4)アドレスがある。
【0020】
インタネットカフェ端末2はインタネットカフェ内に配備されているPCであり、ネットワーク100経由で受信した画面情報を画面に投影することが可能なソフトウェアがASP3から配布されてインストールされている。このソフトウェアはインタネットカフェ端末2のキーボードやマウス等のデバイスの動作をシミュレートし、その情報をユーザ端末1へ送信し、ユーザ端末1からのレスポンスを受信して画面に投影する。このソフトウェアの一連の動作を以下、リモートデスクトップとする。
【0021】
ASP3はユーザ端末1やインタネットカフェ端末2にインストールするソフトウェアを一括管理し、ユーザ端末1やインタネットカフェ端末2に上記のソフトウェアを配布するとともに、ユーザ情報の管理を行う。また、ISP4はインタネットカフェ端末2のネットワーク100への接続を制御するとともに、ネットワーク100経由の不正アクセスを防止するサービスの提供を行う。
【0022】
図2は図1のユーザ端末1の構成を示すブロック図である。図2において、ユーザ端末1は各種処理(ASP3から配付されるソフトウェアの実行処理を含む)を実行するCPU(中央処理装置)11と、CPU11が実行する制御プログラム12aを格納するメインメモリ12と、CPU11が制御プログラム12aを実行する際に作業領域として使用する記憶装置13と、ネットワーク100との通信を制御する通信制御部14とから構成されている。尚、CPU11、メインメモリ12、記憶装置13、通信制御部14はそれぞれ内部バス110を介して相互に接続されている。
【0023】
記憶装置13はASP3から配付されるソフトウェアを保持する配付ソフトウェア保持部131と、別のPCが投影する画面情報を保持する画面情報保持部132とを含んで構成されている。
【0024】
図3は図1のインタネットカフェ端末2の構成を示すブロック図である。図3において、インタネットカフェ端末2は各種処理(ASP3から配付されるソフトウェアの実行処理を含む)を実行するCPU21と、CPU21が実行する制御プログラム22aを格納するメインメモリ22と、CPU21が制御プログラム22aを実行する際に作業領域として使用する記憶装置23と、ISP4との通信を制御する通信制御部24とから構成されている。尚、CPU21、メインメモリ22、記憶装置23、通信制御部24はそれぞれ内部バス210を介して相互に接続されている。
【0025】
記憶装置23はASP3から配付されるソフトウェアを保持する配付ソフトウェア保持部231と、ユーザ端末1からネットワーク100経由で送られてくる画面情報を保持する画面情報保持部232とを含んで構成されている。
【0026】
図4及び図5は本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムの動作を示すシーケンスチャートであり、図6は図1のユーザ端末1の初期設定画面を示す図である。これら図1〜図6を参照して本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムの動作について説明する。尚、図4及び図5に示すユーザ端末1及びインタネットカフェ端末2の動作はCPU11,21が制御プログラム12a,22aや配付ソフトウェア保持部131,231に保持された配付ソフトウェアを実行することで実現される。
【0027】
ユーザ端末1では、事前にインタネットカフェ端末2[あるいはインタネットカフェのサーバ装置(図示せず)]に対してサービスの申込みを行っておく(図4のa1参照)。
【0028】
インタネットカフェ端末2はユーザ端末1から申込まれたユーザ情報のデータ登録及びサーバソフトウェアの配布の指示をASP3に対して行う(図4のa2参照)。ASP3は利用者データの登録を独自に持つサーバファームに対して行うとともに、サーバソフトウェアをユーザ端末1に配布する(図4のa3参照)。
【0029】
ユーザ端末1は申込み完了通知の内容が確認されると(図4のa4参照)、ユーザがリモートデスクトップとして利用したいと考えているユーザ端末(この場合には同じ端末とする)に対して配布されてきたサーバソフトウェアのインストールを行い、そのインストールを行う際に初期設定画面に対して(図6参照)、IP(Internet Protocol)アドレス、認証パスワード等の必要な情報を登録する(図4のa5参照)。
【0030】
インタネットカフェ端末2はユーザ端末1に対してサービス申込み時に登録された情報によるテスト通信を行い(図4のa6参照)、テスト画面の通信が行われたことが確認できた時点で初期設定が終了となる。
【0031】
ユーザは外出先のインタネットカフェにおいて、インタネットカフェ端末2を利用し、初期設定済みのユーザ端末1にネットワーク100を経由してアクセスし、リモートデスクトップセッションの開始を通知する(図5のb1参照)。
【0032】
ユーザ端末1はリモートデスクトップセッション開始の承認を行うとともに、デスクトップ画面(画面情報)の送信を行うためのリモートデスクトップセッション開始をインタネットカフェ端末2に通知する(図5のb2参照)。インタネットカフェ端末2はユーザ端末1にリモートデスクトップセッションの開始承認を通知することで、ユーザ端末1との相互通信を開始する(図5のb3参照)。
【0033】
この相互通信においては、インタネットカフェ端末2がユーザ端末1から送られてくる画面情報を受取り、自端末の画面に画像を投影する。ユーザはインタネットカフェ端末2の画面に投影された情報に対して視覚的に判断し、マウスやキーボードを操作することができる。
【0034】
マウスやキーボードによる処理情報はインタネットカフェ端末2からネットワーク100を介してユーザ端末1に送られ、受信した処理情報を基にユーザ端末1内部で処理を行い(図5のb5参照)、出力された画像情報の送信を開始する。この動作をユーザがサービスを受け続ける間、継続する。サービスを継続している間、これらの通信は暗号化される必要がある。
【0035】
ISP4は基本的に、インタネットカフェ端末2がネットワーク100に接続するための業務を行うが、リモートデスクトップ端末(ユーザ端末1及びインタネットカフェ端末2)の監視サービスも行う(図5のb6参照)。
【0036】
ユーザがサービスを終了したい場合、インタネットカフェ端末2からユーザ端末1にリモートデスクトップセッションの終了通知を送信する(図5のb7参照)。ユーザ端末1はリモートデスクトップセッションの終了の指示を受取ると、リモートデスクトップセッションを終了し、インタネットカフェ端末2に対してリモートデスクトップセッションの終了通知を行う(図5のb8参照)。インタネットカフェ端末2はリモートデスクトップセッションの終了通知を受取ると、リモートデスクトップセッションを終了する(図5のb9参照)。
【0037】
このように、本実施例では、インタネットカフェ内のPCにおいてビジネスユーザの外出先での自社サーバへのアクセス及び保存データの改版や参照の作業を容易に行わせることができる。
【0038】
また、本実施例では、外出先で配置されている端末から常に社内情報を引き出し、作成するという利便性を備えているため、インタネットカフェ市場にビジネスユーザを取込めるという効果が得られる。
【0039】
さらに、本実施例では、ビジネスユーザが機密情報を備えたモバイルPCを持ち運ぶ必要性が少なくなり、情報漏えい事件が発生した場合、会社の信用失墜に繋がるため、セキュリティ面における効果を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、インタネットカフェ事業者やホットスポット事業者等への提供が考えられる。また、本発明は、アプリケーションの配布、ネットワークの管理やセキュリティを保つためのシステム監視サービス等を行う場合、ASP/ISPとの連携を行うことで、アライアンスをより幅広い分野に適用することができるため、より大きなビジネスに発展させることが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のインタネットカフェ端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図5】本発明の一実施例によるリモートデスクトップシステムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】図1のユーザ端末の初期設定画面を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ユーザ端末
2 インタネットカフェ端末
3 ASP
4 ISP
11,21 CPU
12,22 メインメモリ
12a,22a 制御プログラム
13,23 記憶装置
14,24 通信制御部
100 ネットワーク
110,210 内部バス
131,231 配付ソフトウェア保持部
132,232 画面情報保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2の端末装置と、前記第1及び第2の端末装置へのソフトウェアの配付を行うASP(Application Service Provider)と、前記第2の端末装置を前記第1の端末装置が接続されたネットワークに接続するISP(Internet Service Provider)とからなるリモートデスクトップシステムであって、
前記ASPと前記ISPと前記第2の端末装置とを連携させ、
前記ASPから、前記第1の端末装置に対して前記第1の端末装置の画面に投影される画面情報をネットワーク経由で前記第2の端末装置に送信可能とする第1のソフトウェアを配付し、前記第2の端末装置に対して前記ネットワーク経由で受信した前記第1の端末装置からの画面情報を前記第2の端末装置の画面に投影可能とする第2のソフトウェアを配付することを特徴とするリモートデスクトップシステム。
【請求項2】
前記ISPは、前記第1のソフトウェアが動作する前記第1の端末装置と前記第2のソフトウェアが動作する前記第2の端末装置とを監視することを特徴とする請求項1記載のリモートデスクトップシステム。
【請求項3】
前記ASPは、前記第2の端末装置からの指示に応じて前記第1の端末装置の利用者データの登録と当該第1の端末装置への前記第1のソフトウェアの配付とを行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のリモートデスクトップシステム。
【請求項4】
前記第2のソフトウェアは、前記インタネットカフェ端末に接続されるデバイスの動作をシミュレートしてその情報を前記第1の端末装置へ送信し、前記第1の端末装置からの応答を受信して前記第2の端末装置の画面に投影することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のリモートデスクトップシステム。
【請求項5】
前記第2の端末装置は、インタネットカフェ内に配設されるインタネットカフェ端末であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のリモートデスクトップシステム。
【請求項6】
ASP(Application Service Provider)から配付されるソフトウェアを実行し、他の装置が接続するネットワークにISP(Internet Service Provider)を介して接続されると端末装置であって、
自端末と前記ASPと前記ISPとを連携させることで、前記ASPから配付される第1のソフトウェアを実行することで、前記ASPから前記他の装置に配付された第1のソフトウェアの実行によって前記ネットワーク経由で送られてくる前記他の装置の画面に投影される画面情報を自端末の画面に投影することを特徴とする端末装置。
【請求項7】
前記第1のソフトウェアが動作する自端末が、前記第2のソフトウェアが動作する前記他の装置とともに前記ISPにて監視されることを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項8】
自端末からの指示に応じて前記ASPが前記他の装置の利用者データの登録と当該他の装置への前記第2のソフトウェアの配付とを行うことを特徴とする請求項5または請求項6記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1のソフトウェアは、自端末に接続されるデバイスの動作をシミュレートしてその情報を前記他の装置へ送信し、前記他の装置からの応答を受信して自端末の画面に投影することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載の端末装置。
【請求項10】
インタネットカフェ内に配設されるインタネットカフェ端末であることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか記載の端末装置。
【請求項11】
第1及び第2の端末装置と、前記第1及び第2の端末装置へのソフトウェアの配付を行うASP(Application Service Provider)と、前記第2の端末装置を前記第1の端末装置が接続されたネットワークに接続するISP(Internet Service Provider)とからなるリモートデスクトップシステムに用いるリモートデスクトップ環境構築方法であって、
前記ASPと前記ISPと前記第2の端末装置とを連携させ、
前記ASPから、前記第1の端末装置に対して前記第1の端末装置の画面に投影される画面情報をネットワーク経由で前記第2の端末装置に送信可能とする第1のソフトウェアを配付し、前記第2の端末装置に対して前記ネットワーク経由で受信した前記第1の端末装置からの画面情報を前記第2の端末装置の画面に投影可能とする第2のソフトウェアを配付することを特徴とするリモートデスクトップ環境構築方法。
【請求項12】
前記ISPは、前記第1のソフトウェアが動作するユーザ端末と前記第2のソフトウェアが動作するインタネットカフェ端末とを監視することを特徴とする請求項11記載のリモートデスクトップ環境構築方法。
【請求項13】
前記ASPは、前記インタネットカフェ端末からの指示に応じて前記ユーザ端末の利用者データの登録と当該ユーザ端末への前記第1のソフトウェアの配付とを行うことを特徴とする請求項11または請求項12記載のリモートデスクトップ環境構築方法。
【請求項14】
前記第2のソフトウェアは、前記インタネットカフェ端末に接続されるデバイスの動作をシミュレートしてその情報を前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末からの応答を受信して前記インタネットカフェ端末の画面に投影することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか記載のリモートデスクトップ環境構築方法。
【請求項15】
前記第2の端末装置が、インタネットカフェ内に配設されるインタネットカフェ端末であることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか記載のリモートデスクトップ環境構築方法。
【請求項16】
ASP(Application Service Provider)から配付されるソフトウェアを実行し、他の装置が接続するネットワークにISP(Internet Service Provider)を介して接続されると端末装置に用いるリモートデスクトップ環境構築方法のプログラムであって、前記端末装置のコンピュータに、前記端末装置と前記ASPと前記ISPとを連携させる処理と、前記ASPから配付される第1のソフトウェアの実行にて前記ASPから前記他の装置に配付された第1のソフトウェアの実行によって前記ネットワーク経由で送られてくる前記他の装置の画面に投影される画面情報を前記端末装置の画面に投影する処理とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−350581(P2006−350581A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−174457(P2005−174457)
【出願日】平成17年6月15日(2005.6.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】