説明

リュックサック

【課題】ガス膨張保護システムを備え、物品を収容する本来の機能に加えて、二輪車の転倒等の災難に遭遇した使用者の保護を図ることができる機能をも具えたものとする。
【解決手段】本体部(10)と、ショルダーベルト(14L,14R) が設けられ、本体部が着脱可能に取り付けられる背負部(11)と、背負部に配されてガスの供給により収縮状態から膨張状態に移行するガス膨張バッグ(28,30,31)と、ガス膨張バッグにガスを供給する状態を背負部の状況に応じてとるガス供給手段(40)と本体部の背負部に対する取り付けを、本体部と背負部とを着脱可能に相互連結させることにより行い、本体部と背負部とが相互連絡されたもとでガス供給手段から供給されるガスによりガス膨張手段が膨張状態をとるとき、本体部の背負部から離隔する方向への移動を可能となす連結手段(50)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、種々の物品を収容するものとして、例えば、自転車やオートバイ等の二輪車に乗る搭乗者により背負われて使用されるリュックサックに関する。
【背景技術】
【0002】
エアバッグ等とされるガス膨張手段を有してベスト型あるいはジャケット型のものとして作成された救命胴衣が知られている。このような救命胴衣は、それに設けられたガス膨張手段がガスの供給により膨張してフロートあるいはクッションとしての役割を果たし、それを着用した使用者が遭遇する水難事故や雪崩滑落事故等に際して、当該使用者の保護を図るものとされる。また、ベスト型あるいはジャケット型に作成されて二輪車等に乗る搭乗者により着用されるものとされ、その搭乗者が二輪車から転落する等の事態がまねかれたとき、搭乗者の保護を図るようにされた胴衣も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような二輪車等に乗る搭乗者の保護を図るものとされる胴衣にあっては、通常時においては、適宜定められる折り曲げラインに沿って折り畳まれた膨張気室と、状況に応じて膨張気室にガスを供給する起動装置とが備えられる。そして、例えば、その胴衣を着用した搭乗者が二輪車等から意図することなく急激に離隔する事態が発生すると、起動装置が作動して膨張気室にガスを供給し、それにより、折り畳み状態とされた膨張気室が折り曲げラインに沿って外側に急速膨張して展開状態をとるものとなり、その結果、搭乗者の保護が図られるようにされる。
【0004】
上述のベスト型あるいはジャケット型とされる胴衣は、その使用者の安全が脅かされる事態の偶発が予想されるもとで使用者により着用される。このようなベスト型あるいはジャケット型とされて使用者に着用される胴衣に対し、使用者により背負われて使用され、物品の収容とされる本来的な機能に加えて、救命胴衣としての機能あるいは防災の機能をも備えるものとされたリュックサックが提案されている。
【0005】
救命胴衣としての機能を備えたリュックサックとしては、夫々、クッション材として浮力材が用いられて形成された肩ベルト,背負部(背面クッション部)及び浮袋(フロート)が内蔵された背面バックと、背負部が着脱可能に取り付けられるバック本体とが備えられ、連結ベルトにより、肩ベルトと背負部とが相互連結されるとともに背負部と背面バックとが相互連結されて、肩ベルト,背負部及び背面バックが一連のものとされたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
このようなリュックサックにあっては、通常時においては、リュックサック本来の役目を果たすべく、バック本体に背負部が取り付けられて持ち運ばれるが、救命胴衣として用いられるときには、バック本体が背負部から分離されるとともに、ガスボンベからのガスが浮袋に注入される。そして、バック本体が分離された背負部,肩ベルト及びガスが注入された浮袋を収納する背面バックにより、救命胴衣が形成される。このような救命胴衣は、それを着用した使用者と共に水中に浸かったとき、作用する浮力によって当該使用者の保護を図るものとされる。
【0007】
また、防災の機能を備えたリュックサックとしては、リュックサック本体(ザック本体)と、ザック本体に一体的に形成されたあるいは着脱自在に配された頭巾と、ザック本体に取り付けられた背負い紐とが備えられたものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。このリュックサックにあっては、頭巾の内側に、その頭巾を被る使用者の頭部や襟首を、例えば、震災時における落下物から保護するためのエアバッグが着脱自在に取り付けられるとともに、背負い紐に配されたエアバッグ収納部に、ザック本体を背負う使用者を、例えば、水難から保護するためのエアバッグが収納される。
【0008】
さらには、防災の機能を備えたリュックサックの他のものとして、リュックサック本体,頭巾、及び、リュックサック本体と頭巾とを相互連結するとともに二つ折り状態とされて頭巾の収納部を形成する頭巾収納用帯を備えたものも知られている(例えば、特許文献4参照。)。このリュックサックにあっては、頭巾の内側に、その頭巾を被る使用者の頭部等を、例えば、地震時における落下物から保護するためのガスバッグが収納される。
【0009】
頭巾がリュックサック本体と一体的に形成されたもの、あるいは、頭巾がリュックサック本体に着脱自在に配されたものとされるリュックサックにあっては、頭巾に着脱可能に取り付けられたエアバッグと、背負い紐に配されたエアバッグ収納部に収納されたエアバッグとの夫々に、ガスボンベを備えた自動ガス充填装置が設けられる。そして、背負い紐に配されたエアバッグ収納部に収納されたエアバッグに対して設けられた自動ガス充填装置は、それが水中に浸漬されると、エアバッグ収納部に収納されたエアバッグをガスボンベからのガスにより膨張させる状態に自動的におかれ、それにより膨張した当該エアバッグが浮袋としての役割を果たすものとされる。また、頭巾に着脱可能に取り付けられたエアバッグに対して設けられた自動ガス充填装置は、手動操作により、頭巾に着脱自在に取り付けられたエアバッグをガスボンベからのガスにより膨張させる状態におかれ、それにより膨張した当該エアバッグが頭巾を被る使用者の頭部や襟首を落下物等から保護する役割を果たすものとされる。
【0010】
また、リュックサック本体と頭巾とを相互連結する頭巾収納用帯を備えたリュックサックにあっては、二つ折り状態とされて頭巾を収納する頭巾収納用帯は、リュックサック本体に着脱自在に係止されて二つ折り状態が維持される。そして、頭巾の内側において排気状態とされて収納されているガスバッグへのガスの供給は、そのガスバッグに備えられたガス充填装置が手動操作により作動せしめられることにより行われる。そして、ガス充填装置からのガスがガスバッグに供給されると、そのガスによるガスバッグの膨張によって頭巾収納用帯のリュックサック本体に対する係止が外れ、二つ折り状態とされた頭巾収納用帯が頭巾を外部に露出させる開放状態に移行する。このように開放状態とされた頭巾収納用帯は、リュックサック本体を背負う使用者の襟首部を防護する。また、外部に露出した頭巾は、リュックサック本体を背負う使用者の頭部を覆うものとされることにより、膨張したエアバックは当該使用者の頭部等を保護するものとされる。
【特許文献1】特開2002−20907号公報
【特許文献2】特開2004−41392号公報
【特許文献3】特開平9−131222号公報
【特許文献4】特開平10−323224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
近年、リュックサックは、トレッキングやハイキング等の場合に限られることなく、広く日常的に用いられるものとされてきている。従って、このような日常的に用いられるリュックサックが、その使用者の安全及び保護を図る機能をも有するものとされる場合には、例えば、使用者の保護を図るためのベスト型あるいはジャケット型とされる胴衣の着用がなされなくても、使用者の保護が図られることになる。
【0012】
ところが、前述のような、肩ベルト,背負部及び背面バックが一連のものとされたリュックサックにあっては、クッション材として浮力材が用いられた肩ベルト,バック本体が分離された背負部及び背面バック、及び、ガスが注入された浮袋に作用する浮力によって、水中に浸かった使用者の安全を図るものとされる。また、同じく前述のような、頭巾がリュックサック本体と一体的に形成されたもの、あるいは、頭巾がリュックサック本体に着脱自在に配されたもの、さらには、リュックサック本体と頭巾とを相互連結する頭巾収納用帯を備えたものとされるリュックサックの夫々にあっては、取り分け、地震が発生したとき用いられることが前提とされていて、使用者を落下物から保護するものとされている。従って、これらのリュックサックは、例えば、その使用者が自転車やオートバイ等の二輪車に搭乗した状況のもとで二輪車の転倒等の災難に遭遇したとき、使用者の保護を図ることができるものとはされていない。
【0013】
また、このようなリュックサックに対し、前述の膨張気室が設けられたベスト型あるいはジャケット型のものとして作成され、二輪車等に乗る搭乗者により着用される胴衣は、搭乗者が二輪車等から転落する等の事態がまねかれたとき、膨張気室が起動装置からのガスにより急速膨張して搭乗者の保護を図るものとされているが、ベスト型あるいはジャケット型の胴衣であることによる問題を伴っている。即ち、ベスト型あるいはジャケット型のものとして作成された胴衣は、使用者が着用するものであることから、そのデザイン等が好き嫌いの対象とされて普及し難いという問題、さらには、一つのアイテムについて複数種のサイズのものを用意することが要求され、それにより生産コストが嵩むという問題等があり、それに加えて、気温の高い季節には使用が嫌われるという問題もある。
【0014】
それゆえ、一つのアイテムに対して要求されるサイズの種類が、ベスト型あるいはジャケット型とされる胴衣に比して少とされるリュックサックが、その使用者が、例えば、自転車やオートバイ等の二輪車に搭乗した状況にあるもとで二輪車の転倒等の災難に遭遇したとき、使用者の保護を図ることができる、ガス膨張手段と状況に応じてそれにガスを供給するガス供給手段とを含んで構成されるガス膨張保護システムを備えたものとされることが望まれるところとなる。このようなガス膨張保護システムを備えたリュックサックは、リュックサックが、元来、季節の如何に関係なく、広く日常的に用いられるものであることからして、その広範に亙る普及が期待できるものである。
【0015】
しかしながら、従来においては、その使用者が、例えば、自転車やオートバイ等の二輪車に搭乗した状況にあるもとで二輪車の転倒等の災難に遭遇したとき、使用者の保護を図ることができるガス膨張保護システムを備えたリュックサックは見当たらず、また、そのようなリュックサックが記載された文書等も見当たらない。
【0016】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、ガス膨張手段と状況に応じてそれにガスを供給するガス供給手段とを含んで構成されるガス膨張保護システムが設けられていて、物品を収容する本来の機能に加え、その使用者が、例えば、自転車やオートバイ等の二輪車に搭乗した状況にあるもとで二輪車の転倒等の災難に遭遇したとき、使用者の保護を図ることができる機能をも具えたリュックサックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項11までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックは、物品を収容する本体部と、ショルダーベルトが設けられ、本体部が着脱可能に取り付けられる背負部と、背負部に配され、ガスの供給により収縮状態から膨張状態に移行するガス膨張手段と、ガス膨張手段にガスを供給する状態を背負部の状況に応じてとるガス供給手段と、本体部の背負部に対する取り付けを、本体部と背負部とを着脱可能に相互連結させることにより行い、本体部と背負部とが相互連絡されたもとでガス供給手段から供給されるガスによりガス膨張手段が膨張状態をとるとき、本体部の背負部から離隔する方向への移動を可能となす連結手段と、を備えて構成される。
【0018】
特に、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載された発明に係るリュックサックは、背負部の急激な移動に応答して、ガス供給手段にガス膨張手段へガスを供給する状態をとらせるガス供給制御手段を備えるものとされる。
【発明の効果】
【0019】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項11までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックにあっては、背負部に配されたガス膨張手段とガス供給手段とが、ガス膨張保護システムを構成するものとされる。そして、このリュックサックにあっては、使用者により背負われて使用されているもとで、例えば、使用者の背上に配された背負部が急激に移動するとき、ガス膨張保護システムが作動する。ガス膨張保護システムが作動するときには、ガス供給手段からのガスがガス膨張手段に供給されてガス膨張手段が膨張するが、その際、背負部に本体部が取り付けられた状態にあると、膨張するガス膨張手段によって、背負部に取り付けられていた本体部が背負部から離隔する方向に移動せしめられ、それにより、ガス膨張手段が、本体部に妨げられることなく、急速かつ確実に膨張することができるものとされる。また、背負部に本体部が取り付けられていない状態で使用者により背負われて使用されているもとでは、例えば、使用者の背上に配された背負部が急激に移動してガス膨張保護システムが作動し、ガス供給手段からのガスがガス膨張手段に供給されると、ガス膨張手段は、他のものからの干渉を受けることなく、急速かつ確実に膨張する。
【0020】
従って、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項11までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックは、それを背負って使用する使用者が、例えば、自転車やオートバイ等の二輪車に搭乗した状況にあるもとで二輪車の転倒等の災難に遭遇したとき等において、背負部に本体部が取り付けられているか否かにかかわらず、ガス膨張手段が急速かつ確実に膨張するものとされる。その結果、このようなリュックサックによれば、物品を収容するものとしての本来の使い方をすることができることに加え、その使用者が、例えば、自転車やオートバイ等の二輪車に搭乗した状況にあるもとで二輪車の転倒等の災難に遭遇したとき、使用者の保護が確実に図られることになる。
【0021】
しかも、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項11までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックは、その使用者が着用するというものではないので、デザインあるいはサイズ等の面からの、あるいは、季節の如何による、使用者の使用に対する抵抗感が比較的小とされる利点が得られるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項11までのいずれかに記載された発明を実施するための最良の形態は、以下に述べられる実施例1,実施例2及び実施例3をもって説明される。
【実施例1】
【0023】
図2及び図3は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックの一例(実施例1)を示す。
【0024】
図2及び図3に示される例にあっては、種々の物品を収容する本体部10と、左右のウエストベルト13L及び13R、及び、左右のショルダーベルト14L及び14Rが配された背負部11とが備えられている。背負部11は、それが使用者により背負われたときその使用者の背部に対接する使用者側対接部11Aと、使用者側対接部とは反対側に位置し、本体部10に対向する本体部側対向部11Bとを有し、上端部にバッグ収納部16が設けられたものとされている。
【0025】
図4及び図5に示される如く、ウエストベルト13L及び13Rの夫々には、折り畳まれて収縮状態とされたガス膨張バッグ20が収納されたバッグ収納部21とそれから伸びる細帯部22とが設けられている。ガス膨張バッグ20には、状況に応じて、後述されるガス供給手段40からのガスが、例えば、図示が省略されたガス通路を通じて供給される。また、ショルダーベルト14L及び14Rの夫々にも、折り畳まれて収縮状態とされたガス膨張バッグ24が収納されたバッグ収納部25とそれから伸びる細帯部26とが設けられている。ガス膨張バッグ25にも、状況に応じて、後述されるガス供給手段40からのガスが、例えば、図示が省略されたガス通路を通じて供給される。
【0026】
ウエストベルト13Lは、そのバッグ収納部21が背負部11の下方左側部に取り付けられていて、バッグ収納部21から伸びる細帯部22の先端部に係合部27Aが設けられたものとされている。また、ウエストベルト13Rは、そのバッグ収納部21が背負部11の下方右側部に取り付けられていて、バッグ収納部21から伸びる細帯部22の先端部に、係合部27Aと選択的に相互係合状態におかれる被係合部27Bが設けられたものとされている。係合部27Aと被係合部27Bとは、背負部11を背負った使用者に対するウエストベルト13L及び13Rの装着を確実なものとするための相互係合状態と、互いに離隔する分離状態とを、選択的にとる。
【0027】
ショルダーベルト14Lにおいては、そのバッグ収納部25が背負部11の上端部に取り付けられるとともに、バッグ収納部25から伸びる細帯部26が、ウエストベルト13Lのバッグ収納部21に取り付けられている。また、ショルダーベルト14Rにおいても、そのバッグ収納部25が背負部11の上端部に取り付けられるとともに、バッグ収納部25から伸びる細帯部26が、ウエストベルト13Rのバッグ収納部21に取り付けられている。
【0028】
前述の背負部11に設けられたバッグ収納部16にも、折り畳まれて収縮状態とされたガス膨張バッグ28が収納されている。そして、ガス膨張バッグ28にも、状況に応じて、後述されるガス供給手段40からのガスが、例えば、図示が省略されたガス通路を通じて供給される。
【0029】
バッグ収納部16に収納されたガス膨張バッグ28は、ガス供給手段40からのガスが供給されるとき、そのガスにより急速膨張するものとされて、バッグ収納部16の外部に飛び出す膨張状態をとる。それにより、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分のそれらに加えられる衝撃等からの保護が図られる。また、ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収納されたガス膨張バッグ20は、ガス供給手段40からのガスが供給されるとき、そのガスにより急速膨張するものとされて、バッグ収納部21の外部に飛び出す膨張状態をとる。それにより、背負部11を背負った使用者の側腹部及びその周囲部分のそれらに加えられる衝撃等からの保護が図られる。さらに、ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収納されたガス膨張バッグ24は、ガス供給手段40からのガスが供給されるとき、そのガスにより急速膨張するものとされて、バッグ収納部25の外部に飛び出す膨張状態をとる。それにより、背負部11を背負った使用者の胸部及びその周囲部分のそれらに加えられる保護が図られる。
【0030】
なお、バッグ収納部16,21及び25の夫々は、図示が省略されているが、例えば、マジックファスナー(登録商標)等が用いられて開閉が容易とされたバッグ用開口部が設けられている。それにより、収縮状態をとるガス膨張バッグ28,20及び24の夫々は、ガスの供給を受けて急速膨張するとき、バッグ収納部16,21あるいは25に設けられたバッグ用開口部を瞬時に開状態として、その開状態とされたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す膨張状態を、確実にとることができるものとされる。
【0031】
背負部11にあっては、その本体部側対向部11Bに、折り畳まれて収縮状態とされた2つのガス膨張バッグ30及び31が上下方向に配されるとともに、本体部10が着脱可能に取り付けられる。ガス膨張バッグ30及び31の夫々にも、状況に応じて、後述されるガス供給手段40からのガスが、例えば、図示が省略されたガス通路を通じて供給される。ガス供給手段40からのガスが供給されたガス膨張バッグ30及び31の夫々は、そのガスによる急速膨張を行う。さらに、本体部側対向部11Bには、図示が省略されているが、ガスを受けて急速膨張するガス膨張バッグ30及び31の夫々を本体部側対向部11B外に飛び出させるための、例えば、マジックファスナー(登録商標)等が用いられて開閉が容易とされたバッグ用開口部が設けられている。
【0032】
ガス膨張バッグ30及び31のうちの上方側に位置するガス膨張バッグ30は、ガス供給手段40からのガスが供給されるとき、そのガスにより急速膨張して、背負部11における本体部側対向部11Bからバッグ用開口部を通じて外部に飛び出し、背負部11を背負った使用者の背部及びその周囲部分のそれらに加えられる衝撃等からの保護を図るものとされている。また、ガス膨張バッグ30及び31のうちの下方側に位置するガス膨張バッグ31は、ガス供給手段40からのガスが供給されるとき、そのガスにより急速膨張して、背負部11における本体部側対向部11Bからバッグ用開口部を通じて外部に飛び出し、背負部11を背負った使用者の腰部及びその周囲部分のそれらに加えられる衝撃等からの保護を図るものとされている。
【0033】
本体部10は、図1及び図6に示されるように、背負部11からの取り外しができるものとされている。そのため、本体部10及び背負部11には、それらを着脱可能に相互連結させ、それにより、本体部10を背負部11に着脱可能に取り付ける連結手段50が設けられている。
【0034】
連結手段50は、本体部10の周縁端部に連結される第1の開口端部35Aと背負部11の周縁端部に連結される第2の開口端部35Bとを有した環状伸縮部材35と、本体部10の周縁端部に環状伸縮部材35の第1の開口端部35Aが連結される部分に、所定の相互間距離を有して配された複数のホック機構を形成する係合部材37Aと、背負部11の周縁端部に環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bが連結される部分に、所定の相互間距離を有して配された複数のホック機構を形成する被係合部材37Bとを含んで構成されている。環状伸縮部材35にあっては、第1の開口端部35Aと第2の開口端部35Bとの間に環状の折り目35Cが設けられていて、折り目35Cを挟んで第1の開口端部35Aと第2の開口端部35Bとが相互に近接するように折り畳まれることにより収縮状態がとられ、折り目35Cを挟んで第1の開口端部35Aと第2の開口端部35Bとが相互に離隔するように引き伸ばされることにより伸長状態がとられる。
【0035】
本体部10の周縁端部と環状伸縮部材35の第1の開口端部35Aとの連結、及び、背負部11の周縁端部と環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bとの連結は、夫々、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いファスナー機構により行われ、このファスナー機構も連結手段50を構成している。例えば、背負部11の周縁端部と環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bとを連結するファスナー機構は、環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bに設けられた環状エレメント38Aと背負部11の周縁端部に沿って配された環状エレメント38Bとを含んで構成される。そして、環状エレメント38Aと環状エレメント38Bとは、相互係合状態と非係合状態とを選択的にとるものとされ、相互係合状態をとるとき、背負部11の周縁端部と環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bとを連結し、非係合状態をとるとき、背負部11の周縁端部と環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bとの連結を解除する。本体部10の周縁端部と環状伸縮部材35の第1の開口端部35Aとを連結するファスナー機構も、環状エレメント39A及び39Bを有して、背負部11の周縁端部と環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bとを連結するファスナー機構と同様に構成される。
【0036】
本体部10の周縁端部における環状伸縮部材35の第1の開口端部35Aが連結される部分に配された複数の係合部材37Aと、背負部11の周縁端部における環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bが連結される部分に配された複数の被係合部材37Bとは、本体部10の周縁端部に第1の開口端部35Aが連結されるとともに背負部11の周縁端部に第2の開口端部35Bが連結された環状伸縮部材35に収縮状態をとらせ、本体部10を背負部11における本体部側対向部11Bに、収縮状態をとる環状伸縮部材35を挟んで、近接させたもとで、図4に示されるように、対応するもの同士が相互離脱可能に相互係合状態をとるものとされる。このようにして、複数の係合部材37Aと複数の被係合部材37Bとにおける対応するもの同士が相互係合状態をとることにより、図4に示されるように、本体部10と背負部11とが、連結手段50により、本体部10が背負部11に近接した状態で相互連結され、本体部10が背負部11に取り付けられた状態がとられる。
【0037】
また、図6あるいは図7に示されるように、複数の係合部材37Aと複数の被係合部材37Bとにおける対応するもの同士が相互離脱状態とされるときには、図7に示されるように、本体部10の周縁端部に第1の開口端部35Aが連結されるとともに背負部11の周縁端部に第2の開口端部35Bが連結された環状伸縮部材35に伸長状態をとらせて、本体部10を背負部11から離隔させることが可能とされ、さらに、環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bと背負部11の周縁端部との連結,環状伸縮部材35の第1の開口端部35Aと本体部10との連結、あるいは、それらの両方が解除されたもとでは、例えば、図1あるいは図6に示されるように、本体部10を背負部11から取り外すことが可能とされる。
【0038】
なお、本体部10の周縁端部と環状伸縮部材35の第1の開口端部35Aとの連結、及び、背負部11の周縁端部と環状伸縮部材35の第2の開口端部35Bとの連結を行うファスナー機構は、夫々、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いものに代えて、マジックファスナー(登録商標)等と呼ばれることが多いものが用いられて構成されてもよい。
【0039】
背負部11の本体部側対向部11Bには、例えば、炭酸ガスが充填されたガスボンベを内蔵するガス供給手段40が配されており、ガス供給手段40には、先端部に接続部41Aが設けられたワイヤー41が取り付けられている。また、図示が省略されているが、ガス供給手段40に内蔵されたガスボンベのガス排出口は、ガス通路を通じて、背負部11に設けられたバッグ収納部16に収納されたガス膨張バッグ28,ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収納されたガス膨張バッグ20,ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収納されたガス膨張バッグ24、及び、背負部11の本体部側対向部11Bに配されたガス膨張バッグ30及び31の夫々に連結されている。
【0040】
そして、ガス供給手段40は、ワイヤー41を通じて所定以上の引っ張り力が作用せしめられるとき、内蔵するガスボンベのガス排出口を閉状態から開状態に移行させ、ガスボンベからのガスを、ガス通路を通じて、背負部11に設けられたバッグ収納部16に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ28,ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ20,ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ24、及び、背負部11の本体部側対向部11Bに収縮状態とされて配されたガス膨張バッグ30及び31の夫々に供給する。
【0041】
ガス供給手段40に取り付けられたワイヤー41は、背負部11を背負った使用者が、例えば、オートバイ等の二輪車に搭乗する際に、そのオートバイに備えられたフレームの一部等に先端部41Aが着脱可能に係止されて、オートバイに連結される。このようなもとで、オートバイに搭乗した使用者が転倒等の災難に遭遇して急激に移動すると、その使用者に背負われた背負部11も急激に移動し、それにより、ワイヤー41が、弛緩状態から緊張状態に急激に移行する。その際、ワイヤー41を通じてガス供給手段40に所定以上の引っ張り力が作用せしめられて、ガス供給手段40におけるガスボンベのガス排出口が閉状態から開状態に移行する。その結果、ガス供給手段40が、内蔵するガスボンベからのガスを、ガス通路を通じて、背負部11に設けられたバッグ収納部16に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ28,ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ20,ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ24、及び、背負部11の本体部側対向部11Bに収縮状態とされて配されたガス膨張バッグ30及び31の夫々に供給する状態におかれる。
【0042】
ガス供給手段40に内蔵されたガスボンベからのガスが供給されるガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々は、そのガスを受けて急速膨張し、夫々、バッグ収納部16,21及び25さらには背負部11の本体部側対向部11Bからバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す。
【0043】
即ち、ワイヤー41は、背負部11の急激な移動に応答して、ガス供給手段40に、それに内蔵されたガスボンベからのガスを、背負部11に設けられたバッグ収納部16に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ28,ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ20,ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ24、及び、背負部11の本体部側対向部11Bに収縮状態とされて配されたガス膨張バッグ30及び31の夫々に供給する状態をとらせるガス供給制御手段を形成しているのである。
【0044】
上述のような環状伸縮部材35を含んで構成される連結手段50が備えられた、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックの一例、即ち、実施例1にあっては、ガス膨張バッグ20,24,28,30及び31の夫々が、ガスの供給により収縮状態から膨張状態に移行するガス膨張手段を形成している。また、このようなガス膨張バッグ20,24,28,30及び31が形成するガス膨張手段,ガスボンベを内蔵するガス供給手段40、及び、ガス供給手段40に取り付けられたワイヤー41が形成するガス供給制御手段を含む部分によって、ガス膨張保護システムが構成されている。
【0045】
そして、実施例1が使用者により背負われて使用されているもとで、例えば、使用者の背上に配された背負部11が急激に移動すると、ガス膨張保護システムが作動する。その際には、背負部11の急激な移動に応答したワイヤー41を通じて、ガス供給手段40に所定以上の引っ張り力が作用せしめられ、ガス供給手段40におけるガスボンベのガス排出口が閉状態から開状態に移行して、前述のように、ガス供給手段40が、内蔵するガスボンベからのガスを、ガス通路を通じて、背負部11に設けられたバッグ収納部16に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ28,ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ20,ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ24、及び、背負部11の本体部側対向部11Bに収縮状態とされて配されたガス膨張バッグ30及び31の夫々に供給する状態におかれる。
【0046】
それにより、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々が、供給されるガスにより急速膨張するが、その際、図4に示されるように、本体部10と背負部11とが、連結手段50により、本体部10が背負部11に近接した状態で相互連結され、本体部10が背負部11に取り付けられた状態にあるときには、以下のような動作が行われる。即ち、図8に示されるように、ガス膨張バッグ28が、バッグ収納部16に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ20の夫々が、バッグ収納部21に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右側腹部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ24の夫々が、バッグ収納部25に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右胸部及びその周囲部分の保護を図るものとなる。さらに、ガス膨張バッグ30及び31が、急速膨張に伴って本体部10を背負部11の背後側に押圧し、複数のホック機構を形成するものとして相互係合状態にあった複数の係合部材37Aと複数の被係合部材37Bとにおける、対応するもの同士に相互離脱状態をとらせ、環状伸縮部材35を収縮状態から伸長状態に移行させつつ、本体部10を背負部11から離隔する方向に移動させる。それにより、ガス膨張バッグ30及び31の夫々が、図8に示されるように、本体部10と背負部11との間において、背負部11の本体部側対向部11Bに設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を、本体部10に妨げられることなく、確実に行って、背負部11を背負った使用者の背部,腰部及びそれらの周囲部分の保護を図るものとなる。
【0047】
また、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々が、供給されるガスにより急速膨張する際に、例えば、図1あるいは図6に示されるように、本体部10が背負部11から取り外された状態にあるときには、以下のような動作が行われる。即ち、図9に示されるように、ガス膨張バッグ28が、バッグ収納部16に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ20の夫々が、バッグ収納部21に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右側腹部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ24の夫々が、バッグ収納部25に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右胸部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、ガス膨張バッグ30及び31の夫々が、背負部11の本体部側対向部11Bに設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を、他のものからの干渉を受けることなく、確実に行って、背負部11を背負った使用者の背部,腰部及びそれらの周囲部分の保護を図るものとなる。
【0048】
なお、図示が省略されているが、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々には、ガスが供給されて急速膨張した後に供給されたガスを排気するための、1個もしくは複数個の小孔が設けられる。
【実施例2】
【0049】
図10,図11及び図12は、本願の特許請求の範囲における請求項11に記載された発明に係るリュックサックの一例(実施例2)を示す。
【0050】
図10,図11及び図12に示される例にあっては、図1,図2及び図3に示される例における本体部10に対応する、物品を収容する本体部が、2個の物品収容部51及び52に分割されて構成されている。また、図1,図2及び図3に示される例における環状伸縮部材35を含んで構成される連結手段50に代わるものとして、伸縮部材54及び55を夫々含んで構成される2個の連結手段60及び61が備えられている。図10,図11及び図12に示される例における他の部分及び部材等は、図1,図2及び図3に示される例におけるものと略同様のものとされるので、図10,図11及び頭12に示される例にあっては、図1,図2及び図3に示される例における各部及び各部材と同様とされる部分及び部材については、図1,図2及び図3に示される例における各部及び各部材と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。
【0051】
図10,図11及び図12に示される例においては、2個の物品収容部51及び52に分割されて構成されている本体部が、背負部11の本体部側対向部11Bに着脱可能に取り付けられる。そして、本体部を構成する物品収容部51及び52は、図10に示されるように、あるいは、図13に示されるように、背負部11からの取り外しができるものとされている。そのため、物品収容部51及び背負部11には、それらを着脱可能に相互連結させ、それにより、物品収容部51を背負部11に着脱可能に取り付ける連結手段60が設けられており、また、物品収容部52及び背負部11には、それらを着脱可能に相互連結させ、それにより、物品収容部52を背負部11に着脱可能に取り付ける連結手段61が設けられている。
【0052】
連結手段60は、物品収容部51に連結される第1の端部54Aと背負部11に連結される第2の端部54Bとを有した伸縮部材54と、物品収容部51における伸縮部材54の第1の端部54Aが連結される部分に、所定の相互間距離を有して配された複数のホック機構を形成する係合部材56Aと、背負部11における伸縮部材54の第2の端部54Bが連結される部分に、所定の相互間距離を有して配された複数のホック機構を形成する被係合部材56Bとを含んで構成されている。伸縮部材54にあっては、第1の端部54Aと第2の端部54Bとの間に環状の折り目54Cが設けられていて、折り目54Cを挟んで第1の端部54Aと第2の端部54Bとが相互に近接するように折り畳まれることにより収縮状態がとられ、折り目54Cを挟んで第1の端部54Aと第2の端部54Bとが相互に離隔するように引き伸ばされることにより伸長状態がとられる。
【0053】
物品収容部51と伸縮部材54の第1の端部54Aとの連結、及び、背負部11と伸縮部材54の第2の端部54Bとの連結は、夫々、例えば、チャック、ジッパー等と呼ばれることが多いファスナー機構により行われ、このファスナー機構も連結手段60を構成している。例えば、背負部11と伸縮部材54の第2の端部54Bとを連結するファスナー機構は、伸縮部材54の第2の端部54Bに設けられたエレメント58Aと背負部11に配されたエレメント58Bとを含んで構成される。そして、エレメント58Aとエレメント58Bとは、相互係合状態と非係合状態とを選択的にとるものとされ、相互係合状態をとるとき、背負部11と伸縮部材54の第2の端部54Bとを連結し、非係合状態をとるとき、背負部11と伸縮部材54の第2の端部54Bとの連結を解除する。物品収容部51と伸縮部材54の第1の端部54Aとを連結するファスナー機構も、エレメント59A及び59Bを有して、背負部11と伸縮部材54の第2の端部54Bとを連結するファスナー機構と同様に構成される。
【0054】
物品収容部51における伸縮部材54の第1の端部54Aが連結される部分に配された複数の係合部材56Aと、背負部11における伸縮部材54の第2の端部54Bが連結される部分に配された複数の被係合部材56Bとは、物品収容部51に第1の端部54Aが連結されるとともに背負部11に第2の端部54Bが連結された伸縮部材54に収縮状態をとらせ、物品収容部51を背負部11に、収縮状態をとる伸縮部材54を挟んで、近接させたもとで、対応するもの同士が相互離脱可能に相互係合状態をとるものとされる。このようにして、複数の係合部材56Aと複数の被係合部材56Bとにおける対応するもの同士が相互係合状態とされるときには、図12に示されるように、物品収容部51と背負部11とが、連結手段60により、物品収容部51が背負部11に近接した状態で相互連結され、物品収容部51が背負部11に取り付けられた状態がとられる。
【0055】
また、図10あるいは図13に示されるように、複数の係合部材56Aと複数の被係合部材56Bとにおける対応するもの同士が相互離脱状態とされるときには、図14に示されるように、物品収容部51に第1の端部54Aが連結されるとともに背負部11に第2の端部54Bが連結された伸縮部材54に伸長状態をとらせて、物品収容部51を背負部11から離隔させることが可能とされ、さらに、伸縮部材54の第2の端部54Bと背負部11との連結,伸縮部材54の第1の端部54Aと物品収容部51との連結、あるいは、それらの両方が解除されたもとでは、例えば、図13に示されるように、物品収容部51を背負部11から取り外すことが可能とされる。
【0056】
なお、物品収容部51と伸縮部材54の第1の端部54Aとの連結、及び、背負部11と伸縮部材54の第2の端部54Bとの連結を行うファスナー機構は、夫々、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いものに代えて、マジックファスナー(登録商標)等と呼ばれることが多いものが用いられて構成されてもよい。
【0057】
また、連結手段61は、物品収容部52に連結される第1の端部55Aと背負部11に連結される第2の端部55Bとを有した伸縮部材55と、物品収容部52における伸縮部材55の第1の端部55Aが連結される部分に、所定の相互間距離を有して配された複数のホック機構を形成する係合部材57Aと、背負部11における伸縮部材55の第2の端部55Bが連結される部分に、所定の相互間距離を有して配された複数のホック機構を形成する被係合部材57Bとを含んで構成されている。伸縮部材55にあっては、第1の端部55Aと第2の端部55Bとの間に環状の折り目55Cが設けられていて、折り目55Cを挟んで第1の端部55Aと第2の端部55Bとが相互に近接するように折り畳まれることにより収縮状態がとられ、折り目55Cを挟んで第1の端部55Aと第2の端部55Bとが相互に離隔するように引き伸ばされることにより伸長状態がとられる。
【0058】
物品収容部52と伸縮部材55の第1の端部55Aとの連結、及び、背負部11と伸縮部材55の第2の端部55Bとの連結は、夫々、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いファスナー機構により行われ、このファスナー機構も連結手段61を構成している。例えば、背負部11と伸縮部材55の第2の端部55Bとを連結するファスナー機構は、伸縮部材55の第2の端部55Bに設けられたエレメント62Aと背負部11に配されたエレメント62Bとを含んで構成される。そして、エレメント62Aとエレメント62Bとは、相互係合状態と非係合状態とを選択的にとるものとされ、相互係合状態をとるとき、背負部11と伸縮部材55の第2の端部55Bとを連結し、非係合状態をとるとき、背負部11と伸縮部材55の第2の端部55Bとの連結を解除する。物品収容部52と伸縮部材55の第1の端部55Aとを連結するファスナー機構も、エレメント63A及び63Bを有して、背負部11と伸縮部材55の第2の端部55Bとを連結するファスナー機構と同様に構成される。
【0059】
物品収容部52における伸縮部材55の第1の端部55Aが連結される部分に配された複数の係合部材57Aと、背負部11における伸縮部材55の第2の端部55Bが連結される部分に配された複数の被係合部材57Bとは、物品収容部52に第1の端部55Aが連結されるとともに背負部11に第2の端部55Bが連結された伸縮部材55に収縮状態をとらせ、物品収容部52を背負部11に、収縮状態をとる伸縮部材55を挟んで、近接させたもとで、対応するもの同士が相互離脱可能に相互係合状態をとるものとされる。このようにして、複数の係合部材57Aと複数の被係合部材57Bとにおける対応するもの同士が相互係合状態をとることにより、図12に示されるように、物品収容部52と背負部11とが、連結手段61により、物品収容部52が背負部11に近接した状態で相互連結され、物品収容部52が背負部11に取り付けられた状態がとられる。
【0060】
また、図10あるいは図13に示されるように、複数の係合部材57Aと複数の被係合部材57Bとにおける対応するもの同士が相互離脱状態とされるときには、図14に示されるように、物品収容部52に第1の端部55Aが連結されるとともに背負部11に第2の端部55Bが連結された伸縮部材55に伸長状態をとらせて、物品収容部52を背負部11から離隔させることが可能とされ、さらに、伸縮部材55の第2の端部55Bと背負部11との連結,伸縮部材55の第1の端部55Aと物品収容部52との連結、あるいは、それらの両方が解除されたもとでは、例えば、図13に示されるように、物品収容部52を背負部11から取り外すことが可能とされる。
【0061】
なお、物品収容部52と伸縮部材55の第1の端部55Aとの連結、及び、背負部11と伸縮部材55の第2の端部55Bとの連結を行うファスナー機構も、夫々、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いものに代えて、マジックファスナー(登録商標)等と呼ばれることが多いものが用いられて構成されてもよい。
【0062】
物品収容部51と物品収容部52とには、物品収容部51の下端部に配されたエレメント53Aと、物品収容部52の上端部に配されて、必要に応じてエレメント53Aと相互係合せしめられる状態におかれるエレメント53Bとを有して形成された、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いファスナー機構が設けられている。このファスナー機構は、エレメント53Aとエレメント53Bとが相互係合状態におかれることにより、物品収容部51と物品収容部52とを相互連結させるものとされている。
【0063】
この物品収容部51と物品収容部52とを相互連結させるファスナー機構も、例えば、チャック,ジッパー等と呼ばれることが多いものに代えて、マジックファスナー(登録商標)等と呼ばれることが多いものが用いられて構成されてもよい。
【0064】
上述のように、物品収容部51及び52,伸縮部材54を含んで構成される連結手段60及び伸縮部材55を含んで構成される連結手段61が備えられた、本願の特許請求の範囲における請求項11に記載された発明に係るリュックサックの例、即ち、実施例2にあっては、下記の第1の状態からから第4の状態までのうちのいずれかがとられる。
【0065】
第1の状態:背負部11に物品収容部51及び52の両者が取り付けられた状態。この状態のもとでは、エレメント53Aとエレメント53Bとにより構成されるファスナ機構により、物品収容部51と物品収容部52とを相互連結させることができる。
【0066】
第2の状態:背負部11に物品収容部51が取り付けられ、物品収容部52が背負部11から取り外された状態。
【0067】
第3の状態:背負部11に物品収容部52が取り付けられ、物品収容部51が背負部11から取り外された状態。
【0068】
第4の状態:物品収容部51及び52の両者が背負部11から取り外された状態。
【0069】
このような実施例2が使用者により背負われて使用されているもとで、例えば、使用者の背上に配された背負部11が急激に移動すると、ガス膨張バッグ20,24,28,30及び31が形成するガス膨張手段,ガスボンベを内蔵するガス供給手段40、及び、ガス供給手段40に取り付けられたワイヤー41が形成するガス供給制御手段を含む部分によって構成されるガス膨張保護システムが作動する。その際には、背負部11の急激な移動に応答したワイヤー41を通じて、ガス供給手段40に所定以上の引っ張り力が作用せしめられ、ガス供給手段40におけるガスボンベのガス排出口が閉状態から開状態に移行して、前述のように、ガス供給手段40が、内蔵するガスボンベからのガスを、ガス通路を通じて、背負部11に設けられたバッグ収納部16に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ28,ウエストベルト13L及び13Rの夫々に設けられたバッグ収納部21に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ20,ショルダーベルト14L及び14Rの夫々に設けられたバッグ収納部25に収縮状態とされて収納されたガス膨張バッグ24、及び、背負部11の本体部側対向部11Bに収縮状態とされて配されたガス膨張バッグ30及び31の夫々に供給する状態におかれる。
【0070】
それにより、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々が、供給されるガスにより急速膨張するが、その際、上述の第1の状態がとられているときには、以下のような動作が行われる。即ち、図14に示されるように、ガス膨張バッグ28が、バッグ収納部16に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ20の夫々が、バッグ収納部21に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右側腹部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ24の夫々が、バッグ収納部25に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右胸部及びその周囲部分の保護を図るものとなる。さらに、ガス膨張バッグ30及び31が、急速膨張に伴って物品収容部51及び52の両者を背負部11の背後側に押圧し、それにより、複数のホック機構を形成するものとして相互係合状態にあった複数の係合部材56Aと複数の被係合部材56Bとにおける対応するもの同士に、相互離脱状態をとらせ、また、複数のホック機構を形成するものとして相互係合状態にあった複数の係合部材57Aと複数の被係合部材57Bとにおける対応するもの同士にも、相互離脱状態をとらせて、伸縮部材54及び55の両者を収縮状態から伸長状態に移行させるとともに、物品収容部51及び52の両者を背負部11から離隔する方向に移動させる。それにより、ガス膨張バッグ30及び31の夫々が、図14に示されるように、物品収容部51及び52と背負部11との間において、背負部11の本体部側対向部11Bに設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を、物品収容部51及び52に妨げられることなく、確実に行って、背負部11を背負った使用者の背部,腰部及びそれらの周囲部分の保護を図るものとなる。
【0071】
また、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々が、供給されるガスにより急速膨張する際に、前述の第2の状態もしくは第3の状態がとられているときには、以下のような動作が行われる。即ち、ガス膨張バッグ28が、バッグ収納部16に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ20の夫々が、バッグ収納部21に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右側腹部及びその周囲部分の保護を図るものとなり、2つのガス膨張バッグ24の夫々が、バッグ収納部25に設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を確実に行って、背負部11を背負った使用者の左右胸部及びその周囲部分の保護を図るものとなる。さらに、ガス膨張バッグ30及び31が、急速膨張に伴って物品収容部51もしくは物品収容部52を背負部11の背後側に押圧し、それにより、複数のホック機構を形成するものとして相互係合状態にあった複数の係合部材56Aと複数の被係合部材56Bとにおける対応するもの同士に、相互離脱状態をとらせ、もしくは、複数のホック機構を形成するものとして相互係合状態にあった複数の係合部材57Aと複数の被係合部材57Bとにおける対応するもの同士に、相互離脱状態をとらせて、伸縮部材54もしくは伸縮部材55を収縮状態から伸長状態に移行させるとともに、物品収容部51もしくは物品収容部52を背負部11から離隔する方向に移動させる。それにより、ガス膨張バッグ30及び31の夫々が、物品収容部51もしくは物品収容部52と背負部11との間において、背負部11の本体部側対向部11Bに設けられたバッグ用開口部を通じて外部に飛び出す急速膨張を、物品収容部51もしくは物品収容部52に妨げられることなく、確実に行って、背負部11を背負った使用者の背部,腰部及びそれらの周囲部分の保護を図るものとなる。
【0072】
さらに、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々が、供給されるガスにより急速膨張する際に、前述の第4の状態がとられているときには、既に述べられた、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックの一例、即ち、実施例1において本体部10が背負部11から取り外された状態にあるときの動作と同様な動作が行われる。
【実施例3】
【0073】
上述の実施例1及び実施例2の夫々にあっては、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分,胸部及びその周囲部分,側腹部及びその周囲部分,背部及びその周囲部分、及び、腰部及びその周囲部分について、それら全ての保護を図るべく、背負部11,左右のウエストベルト13L及び13R、及び、左右のショルダーベルト14L及び14Rに複数のガス膨張バッグ28,20,24,30及び31が備えられているが、背負部11を背負った使用者の頸部及びその周囲部分,背部及びその周囲部分、及び、腰部及びその周囲部分のうちの少なくとも1つの保護を図るべく、備えられるガス膨張バッグが適宜選択されてもよい。また、ガス供給手段40は、備えられるガス膨張バッグの大きさや個数に応じて、その個数及び配置位置が適宜選定されてもよい。その際には、ガス供給制御手段を形成するものとされて、複数のガス供給手段に夫々取り付けられる複数のワイヤーが、例えば、各々の先端部が一つに纏められるものとされることが考えられる。
【0074】
また、環状伸縮部材35、さらには、伸縮部材54及び55の夫々は、折り畳まれた収縮状態とその折り畳まれた状態から解放された伸長状態とを選択的にとるものとされているが、環状伸縮部材35、さらには、伸縮部材54及び55の夫々が、ニット等の伸縮性素材が用いられたものとされ、その伸縮性素材により、収縮状態と伸長状態とを選択的にとるものとされてもよい。さらに、ガス膨張バッグ28,20,24,30及び31の夫々にガス供給手段40からのガスが供給される状態となすワイヤー41は、オートバイ等に連結されるものとされるのではなく、必要に応じて、例えば、背負部11を背負った使用者により引かれて、ガス供給手段40に所定以上の引っ張り力を作用させるものとされてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
以上のような本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックは、その使用者が、例えば、二輪車に搭乗しているもとでまねかれる災難等の様々な災難に遭遇したとき、当該使用者の保護を図ることができるものとして、広く活用され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るリュックサックの一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示される例の説明に供される背面図である。
【図3】図1に示される例の説明に供される斜視図である。
【図4】図1に示される例の説明に供される側面図である。
【図5】図1に示される例の説明に供される正面図である。
【図6】図1に示される例の説明に供される側面図である。
【図7】図1に示される例の説明に供される側面図である。
【図8】図1に示される例の説明に供される側面図である。
【図9】図1に示される例の説明に供される側面図である。
【図10】本願の特許請求の範囲における請求項11に記載された発明に係るリュックサックの一例を示す斜視図である。
【図11】図10に示される例の説明に供される背面図である。
【図12】図10に示される例の説明に供される側面図である。
【図13】図10に示される例の説明に供される側面図である。
【図14】図10に示される例の説明に供される側面図である。
【符号の説明】
【0077】
10,・・・本体部, 11・・・背負部, 13L,13R・・・ウエストベルト, 14L,14R・・・ショルダーベルト, 16,21,25・・・バッグ収納部, 20,24,28,30,31・・・ガス膨張バッグ, 35・・・環状伸縮部材, 37A,56A,57A・・・係合部材, 37B,56B,57B・・・被係合部材, 38A,38B,39A,39B・・・環状エレメント, 40・・・ガス供給手段, 41・・・ワイヤー, 50,60,61・・・連結手段, 51,52・・・物品収容部52, 53A,53B,58A,58B,59A,59B,62A,62B,63A,63B・・・エレメント, 54,55・・・伸縮部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収容する本体部と、
ショルダーベルトが設けられ、上記本体部が着脱可能に取り付けられる背負部と、
上記背負部に配され、ガスの供給により収縮状態から膨張状態に移行するガス膨張手段と、
該ガス膨張手段にガスを供給する状態を上記背負部の状況に応じてとるガス供給手段と、
上記本体部の上記背負部に対する取り付けを、上記本体部と上記背負部とを着脱可能に相互連結させることにより行い、上記本体部と上記背負部とが相互連絡されたもとで上記ガス供給手段から供給されるガスにより上記ガス膨張手段が膨張状態をとるとき、上記本体部の上記背負部から離隔する方向への移動を可能となす連結手段と、
を備えて構成されるリュックサック。
【請求項2】
上記背負部の急激な移動に応答して、上記ガス供給手段に上記ガス膨張手段へガスを供給する状態をとらせるガス供給制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載のリュックサック。
【請求項3】
上記背負部に、上記ショルダーベルトに加えてウエストベルトが配されたことを特徴とする請求項1記載のリュックサック。
【請求項4】
上記ガス膨張手段が、上記背負部を背負う使用者の背部,頸部,腰部,側腹部及び胸部の少なくとも1つを保護することができる部位に配されていることを特徴とする請求項3記載のリュックサック。
【請求項5】
上記ガス膨張手段が、上記背負部に加えて、上記ショルダーベルト及び上記ウエストベルトのうちの少なくとも一つに配されていることを特徴とする請求項3記載のリュックサック。
【請求項6】
上記ガス膨張手段が、上記背負部における上記本体部に対接する背後部分及び該背後部分の周囲部分のうちの少なくとも一つに配されていることを特徴とする請求項5記載のリュックサック。
【請求項7】
上記連結手段が、上記本体部と上記背負部との相互連結を、上記本体部を上記背負部に着脱可能に係合させて行う係合部材を含むものとされることを特徴とする請求項1記載のリュックサック。
【請求項8】
上記連結手段が、上記本体部が上記背負部に近接せしめられるとき折畳み状態をとり、上記本体部が上記背負部から離隔せしめられるとき伸長状態をとる伸縮連結部材を含むことを特徴とする請求項7記載のリュックサック。
【請求項9】
上記伸縮連結部材が、上記本体部に設けられて上記背負部と着脱可能に係合する状態をとることを特徴とする請求項8記載のリュックサック。
【請求項10】
上記伸縮連結部材が、上記本体部及び上記背負部の夫々と着脱可能に係合する状態をとることを特徴とする請求項8記載のリュックサック。
【請求項11】
上記本体部が、複数の物品収容部に分割されていることを特徴とする請求項1記載のリュックサック。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2006−141567(P2006−141567A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333650(P2004−333650)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(504426241)
【Fターム(参考)】