リレー
【課題】リレーのタブ端子の誤使用を防止する。
【解決手段】
本発明のリレー10は、基部12と、基部12に組み込まれたスイッチ16と、基部に組み込まれ、スイッチ16の一端と接続され、基部の第1の面に設けられた第1の端子46aと、基部に組み込まれ、スイッチ16の他端と接続され、第1の面に設けられた第2の端子50aと、第1の端子と基部の内部で接続され、第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子46bと、第2の端子と基部の内部で接続され、第2の面に設けられた第4の端子50bとを具備し、第3の端子の長さと第4の端子の長さとは異なる。
【解決手段】
本発明のリレー10は、基部12と、基部12に組み込まれたスイッチ16と、基部に組み込まれ、スイッチ16の一端と接続され、基部の第1の面に設けられた第1の端子46aと、基部に組み込まれ、スイッチ16の他端と接続され、第1の面に設けられた第2の端子50aと、第1の端子と基部の内部で接続され、第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子46bと、第2の端子と基部の内部で接続され、第2の面に設けられた第4の端子50bとを具備し、第3の端子の長さと第4の端子の長さとは異なる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーに関する。
【背景技術】
【0002】
電磁石と、電磁石により駆動されるスイッチとを、共通の基部に有するリレーが、高電圧負荷の開閉用途で開発されている。
特許文献1には、電磁石とスイッチとの間に所要の絶縁距離を確保できるとともに、外形寸法を増加させることなく電磁石の磁気吸引力を増大させることができる、二つの基板端子及び二つのタブ端子を有するリレーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−71754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、リレーが有する、基板端子の一方とタブ端子の一方とを使用する場合に、ユーザは二つのタブ端子を区別しにくい。そのため、ユーザは、タブ端子の他方をリセプタクルへ誤挿入する可能性がある。このとき、リレーと接続された回路が故障する場合がある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、リレーのタブ端子の誤使用を防止することにより、リレーと接続された回路の故障を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、基部と、前記基部に組み込まれたスイッチと、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、を具備し、前記第3の端子の長さと前記第4の端子の長さとは異なることを特徴とするリレーである。
【0007】
本発明によれば、ユーザは、タブ端子である第3の端子と、タブ端子である第4の端子とを、長さにより区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0008】
本発明は、基部と、前記基部に組み込まれたスイッチと、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、を具備し、前記第3の端子、及び、前記第4の端子のいずれか一方は折り曲げられていることを特徴とするリレーである。
【0009】
本発明によれば、ユーザは、タブ端子である第3の端子と、タブ端子である第4の端子とを、形状により区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0010】
上記構成において、前記第3の端子と前記第2の面の端との距離と、前記第4の端子と前記第2の面の端との距離と、が異なる構成とすることができる。これにより、ユーザは、タブ端子である第3の端子と、タブ端子である第4の端子とを、位置により区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0011】
上記構成において、前記スイッチは、前記基部に組み込まれた電磁石により駆動される構成とすることができる。
【0012】
上記構成において、前記第1の端子、及び、前記第2の端子は、プリント基板に接続される構成とすることができる。
【0013】
上記構成において、前記第3の端子、及び、前記第4の端子は、リセプタクルが嵌められる構成とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、リレーのタブ端子の誤使用を防止することにより、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は比較例1に係るタブ端子付きのリレーの斜視図である。
【図2】図2は比較例1に係るリレーの内部の正面図である。
【図3】図3は比較例1に係るリレーの内部を図2と反対方向から示した正面図である。
【図4】図4は比較例1に係るリレーを模式的に示す回路図である。
【図5】図5は比較例1に係るリレーのスイッチが閉成状態の場合に基板端子及びタブ端子が導通となる組み合わせを示す図である。
【図6】図6は比較例1に係るリレーのスイッチが閉成状態であるか否かによらず基板端子及びタブ端子が導通となる組み合わせを示す図である。
【図7】図7は実施例1に係るリレーの斜視図である。
【図8】図8は実施例1に係るリレーの斜視図である。
【図9】図9は実施例2に係るリレーの斜視図である。
【図10】図10は実施例2に係るリレーの斜視図である。
【図11】図11は実施例3に係るリレーの斜視図である。
【図12】図12は実施例3に係るリレーの斜視図である。
【図13】図13は実施例4に係るリレーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の説明では、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
【0017】
本発明の実施例との比較のため、図1から3を参照に、比較例1である二つの基板端子及び二つのタブ端子を有するリレーの構成を説明する。
【0018】
図1は、比較例1のリレー10の斜視図である。リレー10は、基部12と、中空箱状の箱11と、基板端子46a及び50aと、タブ端子46b及び50bと、を有する。基板端子46a及び50aが設けられている基部12の面を第1の面とする。タブ端子46b及び50bが設けられている基部12の面を第2の面とする。基板端子46a及び50aは、プリント基板の回路と接続され、また、プリント基板と固定するために使われる端子である。基板端子46a及び50aは、プリント基板との接続強度を高めるため、例えば、図1のように、第1の面の端に設けられる。タブ端子46b及び50bは、リセプタクルが嵌められる端子である。タブ端子46b及び50bは、リセプタクルを介して、基板端子46a及び50aと接続されるプリント基板とは異なるプリント基板の回路と接続される。タブ端子46b及び50bは、リセプタクルを嵌めるために、例えば、図1のように、第2の面の端と離して設けられる。
【0019】
図2及び図3は、箱11を除いたリレー10を、互いに反対の方向から示すリレー10の内部の正面図である。図2及び図3を参照に、リレー10は、電磁石28と、基部12に組み込まれたスイッチ16と、固定接点部材46と、可動接点部材50と、を有する。固定接点部材46、及び、可動接点部材50は、導電性の板金材料から所定形状に打ち抜いて折曲形成される。基板端子46a及びタブ端子46bは、固定接点部材46の一部であり、基板端子50a及びタブ端子50bは、可動接点部材50の一部である。よって、基板端子46aとタブ端子46bとは導通する。また、基板端子50aとタブ端子50bとは導通する。
【0020】
スイッチ16は、一端が固定接点部材46と接続され、他端が可動接点部材50と接続される。固定接点部材46が有する固定接点44と、可動接点部材50が有する可動接点48と、が電磁石28の作用によって接触することにより、スイッチ16は閉成状態となる。詳細については、後述する。
【0021】
リレー10は、上記の構造を有することから、基板端子46aと基板端子50a、タブ端子46bとタブ端子50b、基板端子46aとタブ端子50b、及び基板端子50aとタブ端子46b、の4つの組み合わせからいずれかを選択して使用することができる。
【0022】
以下、図2及び図3を参照に、リレー10の各部を説明する。
【0023】
基部12は、電気絶縁性の樹脂成形品からなり、電磁石28を受容する第1凹部22と、スイッチ16を受容する第2凹部24と、第1凹部22と第2凹部24とを互いに反対側に画定する隔壁26とを有する。
【0024】
電磁石28は、巻枠32と、巻枠32に巻回されるコイル34と、巻枠32に取り付けられる鉄心36a(電磁石28の内側の破線部)とを有する。巻枠32は、電気絶縁性の樹脂成形品であり、不図示の中空の胴部と、胴部の長手方向両端に連結される一対の鍔部32a、32bと、コイルの巻線端に接続される一対のコイル端子40とを有する。
【0025】
コイル34は、巻枠32の胴部に巻回され、巻枠32の両鍔部32a、32bの間に固定的に保持される。鉄心36aは、例えば磁性鋼から形成される柱状部材であり、その略円柱状の主部分が、巻枠32の胴部内に固定的に受容される。
【0026】
電磁石28の鉄心36aには、コイル34の周辺に磁路を形成する継鉄38が、例えば、かしめにより固定的に連結される。継鉄38は、例えば磁性鋼から形成されるL字板状部材であり、その短板部分が巻枠32の鍔部32bに沿って延設されるとともに、長板部分がコイル34の側方に離間してコイル34と略平行に延設される。
【0027】
接極子30は、例えば磁性鋼から形成されるL字板状部材であり、一方の平板部分30aで鉄心36aに対向して配置される。接極子30は、電磁石28によって駆動される。電磁石28の非作動時には、接極子30は、その平板部分30aが鉄心36aから所定距離だけ離れた位置に静止保持される。電磁石28が作動すると、磁気吸引力により接極子30は、その屈曲領域を中心に平板部分30aが鉄心36aに近する矢印70の方向へ動く。
【0028】
スイッチ16は、固定接点44を有する固定接点部材46と、可動接点48を有する可動接点部材50とを有する。固定接点部材46は、一端のピン状の基板端子46aと、基板端子46aに略平行に延びる他端の平板状のタブ端子46bと、両端子46a、46bに略直交する平板状の中間部分46cと、基板端子46aと中間部分46cとの間で中間部分46cに略直交して直線状に延びる脚部分46dとを有する。固定接点44は、所望の接点材料から形成されて、中間部分46cの基板端子46a側の表面に、例えば、かしめにより固定される。
【0029】
可動接点部材50は、一端のピン状の基板端子50aと、基板端子50aに略平行に延びる他端の平板状のタブ端子50bと、両端子50a、50bに略直交する平板状の中間部分50cと、基板端子50aと中間部分50cとの間で中間部分50cに略直交してクランク状に延びる脚部分50dとを有する。中間部分50cには、ばね用燐青銅等の薄板からなる接点ばね要素50eが、例えば、かしめにより連結されて、両端子50a、50bに略直交する方向へ延設される。可動接点48は、所望の接点材料から形成されて、接点ばね要素50eの自由端領域でタブ端子50b側の表面に、例えば、かしめにより固定される。
【0030】
固定接点部材46は、中間部分46cを基部12の第2凹部24に挿入して、基部12に固定される。また、可動接点部材50は、中間部分50c及び接点ばね要素50eを基部12の第2凹部24に挿入して、基部12に固定される。固定接点部材46及び可動接点部材50を基部12上で適正位置に取り付けると、第2凹部24内で固定接点44と可動接点48とが、図3の上下方向へ互いに所定間隙を空けて対向配置される。
【0031】
操作部材18は、電気絶縁性の樹脂材料から一体成形される袋構造を有する板状部材であり、電磁石28の鉄心36aから離れた側の接極子30の延長部分に固定される。操作部材18は、受容部60の反対側で外方に突出する突条62を有する。操作部材18は、電磁石28の励磁又は非励磁に伴う接極子30の揺動動作に連動して、矢印72の方向又は矢印72と逆方向へ動作する。
【0032】
図2及び図3を参照に、スイッチ16が閉成状態となる動作を説明する。
【0033】
電磁石28が作動すると、磁気吸引力により接極子30は、その平板部分30aが接点ばね要素50eのばね力に抗して鉄心36aに接近する矢印70の方向へ揺動する。それに伴い操作部材18は、接点ばね要素50eに対し押圧力を発揮しながら、往復揺動範囲の限界に向けて移動して、接点ばね要素50eを固定接点部材46に接近するように矢印72の方向へ弾性的に撓曲する。接極子30の平板部分30aが鉄心36aに完全吸着された時点で、操作部材18は往復揺動範囲の限界に達する。可動接点48は、操作部材18及び接極子30の動作に対応して矢印74の方向へ変位し、対向する固定接点44に導通接触する。これにより、スイッチ16は、閉成状態となる。
【0034】
図4及び図5を参照に、リレー10が有するスイッチ16が閉成状態となる場合に、基板端子の一方と、タブ端子の一方とが導通となる組み合わせについて、説明する。
【0035】
図4は、リレー10を模式的に示す回路図である。図4を参照に、リレー10は、基板端子46a及び50aと、タブ端子46b及び50bと、スイッチ16とを有する。スイッチ16は、電磁石により駆動されるメーク接点であり、電磁石が作動すると、閉成状態となる。
【0036】
図5(a)及び(b)は、図4のリレー10の回路図を利用して、リレー10が有するスイッチ16が閉成状態となる場合に、基板端子の一方と、タブ端子の一方と、が導通となる組み合わせを示す図である。図5(a)及び(b)を参照に、スイッチ16が閉成状態のとき導通となる組み合わせは、基板端子46aとタブ端子50b、及び、基板端子50aとタブ端子46b、の2つである。
【0037】
図6(a)及び(b)は、リレー10が有するスイッチ16が閉成状態であるか否かによらず、基板端子及びタブ端子が常に導通となる組み合わせを示す図である。図6(a)及び(b)を参照に、スイッチ16が閉成状態であるか否かによらず、常に導通となる組み合わせは、基板端子46aとタブ端子46b、及び、基板端子50aとタブ端子50b、の2つである。これらは、リレー10の誤った使い方である。図2及び図3で示したように、基板端子46aとタブ端子46bとは、固定接点部材46の一部である。また、基板端子50aとタブ端子50bとは、可動接点部材50の一部である。よって、上記の組み合わせにおいて、常に導通となる。
【0038】
リレー10のタブ端子46bとタブ端子50bとは、同じような長さ、形状であり、また、同じような位置に設けられているため、ユーザは、タブ端子46bとタブ端子50bとを区別しにくい。そのため、リレー10をプリント基板に固定した状態で、基板端子の一方と、タブ端子の一方とを使う場合に、ユーザはタブ端子の選択を誤って、リセプタクルを誤挿入する場合がある。このような場合、図6(a)及び(b)のように基板端子とタブ端子とが接続される。そのため、リレー10と接続された回路は、正常な動作が行われず、発熱等により、故障する可能性がある。
【0039】
以下、比較例1の課題を解決する実施例について図を参照に説明する。比較例1と同じ構成要素については説明を省略する。
【実施例1】
【0040】
図7及び図8は、実施例1のリレーの斜視図である。図7を参照に、実施例1のリレーは、比較例1と比較して、基板端子46aと基部12の内部で接続され、第1の面と対向する第2の面に設けられたタブ端子46bを有する。基板端子50aと基部12の内部で接続される端子は第2の面に設けられていない。図8を参照に、実施例1のリレーは、比較例1と比較して、基板端子50aと基部12の内部で接続され、第1の面と対向する第2の面に設けられたタブ端子50bを有する。基板端子46aと基部12の内部で接続される端子は第2の面に設けられていない。
【0041】
これにより、ユーザはタブ端子の選択を誤らず、タブ端子をリセプタクルへ誤挿入することが起きないため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0042】
実施例1によれば、リレーは、基板端子の一方と基部12の内部で接続され、第2の面に設けられたタブ端子を有する。基板端子の他方と基部12の内部で接続されるタブ端子は第2の面に設けられていない。すなわち、タブ端子46b及びタブ端子50bのいずれかのみが第2の面に設けられている。よって、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【実施例2】
【0043】
図9及び図10は、実施例2のリレーの斜視図である。図9を参照に、実施例2のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子50bの先端部分が切断され、タブ端子46bの長さとタブ端子50bの長さとは異なる。図10を参照に、実施例2のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子46bの先端部分が切断され、タブ端子46bの長さとタブ端子50bの長さとは異なる。
【0044】
これにより、ユーザは、2つのタブ端子46b、及び、50bを、長さにより区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0045】
図9を参照に、実施例2のリレーは、タブ端子46bと、タブ端子が設けられた第2の面の端との距離80と、タブ端子50bと、タブ端子が設けられた第2の面の端との距離82と、が異なる。
【0046】
これにより、ユーザは、2つのタブ端子46b、及び、50bを、長さに加え、位置により、区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0047】
実施例2によれば、タブ端子46bの長さとタブ端子50bの長さとは異なる。よって、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【実施例3】
【0048】
図11及び図12は、実施例3のリレーの斜視図である。図11を参照に、実施例3のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子50bが折り曲げられている。図12を参照に、実施例3のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子46bが折り曲げられている。
【0049】
これにより、ユーザは、タブ端子46bと、タブ端子50bとを、形状により区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0050】
実施例3によれば、タブ端子46b、及び、タブ端子50bのいずれか一方は折り曲げられている。よって、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【実施例4】
【0051】
図13は、実施例4のリレーの斜視図である。図13を参照に、実施例4のリレーは、図7のリレーにおいて、基部12とタブ端子46bとの隙間を接着剤90で塞いでいる。また、基部12と箱11との隙間を接着剤91で塞いでいる。これにより、リレーのタブ端子の誤使用を防止することに加え、塵埃、塩、腐食ガス等のリレー内部への侵入を防止して、リレーの故障を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0052】
実施例4において、図7のリレーに関して、基部12と第3の端子であるタブ端子46bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間の両方を接着剤で塞いだ例を示した。基部12と第3の端子であるタブ端子46bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間のいずれか一方を接着剤で塞いでもよい。また、図8のリレーに関して、基部12とタブ端子50bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間の両方、または、いずれか一方を接着剤で塞いでもよい。また、図9から12のリレーに関して、基部12とタブ端子46b及び50bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間の両方、または、いずれか一方を接着剤で塞いでもよい。
【0053】
実施例2において、タブ端子46bと、タブ端子が設けられた面の端との距離80と、タブ端子50bと、タブ端子が設けられた面の端との距離82と、が異なる例を説明した。実施例3及び4において、タブ端子46bと、タブ端子が設けられた面の端との距離と、タブ端子50bと、タブ端子が設けられた面の端との距離と、を異ならせてもよい。
【0054】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 リレー
11 箱
12 基部
16 スイッチ
28 電磁石
46a 基板端子
46b タブ端子
50a 基板端子
50b タブ端子
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーに関する。
【背景技術】
【0002】
電磁石と、電磁石により駆動されるスイッチとを、共通の基部に有するリレーが、高電圧負荷の開閉用途で開発されている。
特許文献1には、電磁石とスイッチとの間に所要の絶縁距離を確保できるとともに、外形寸法を増加させることなく電磁石の磁気吸引力を増大させることができる、二つの基板端子及び二つのタブ端子を有するリレーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−71754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、リレーが有する、基板端子の一方とタブ端子の一方とを使用する場合に、ユーザは二つのタブ端子を区別しにくい。そのため、ユーザは、タブ端子の他方をリセプタクルへ誤挿入する可能性がある。このとき、リレーと接続された回路が故障する場合がある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、リレーのタブ端子の誤使用を防止することにより、リレーと接続された回路の故障を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、基部と、前記基部に組み込まれたスイッチと、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、を具備し、前記第3の端子の長さと前記第4の端子の長さとは異なることを特徴とするリレーである。
【0007】
本発明によれば、ユーザは、タブ端子である第3の端子と、タブ端子である第4の端子とを、長さにより区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0008】
本発明は、基部と、前記基部に組み込まれたスイッチと、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、を具備し、前記第3の端子、及び、前記第4の端子のいずれか一方は折り曲げられていることを特徴とするリレーである。
【0009】
本発明によれば、ユーザは、タブ端子である第3の端子と、タブ端子である第4の端子とを、形状により区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0010】
上記構成において、前記第3の端子と前記第2の面の端との距離と、前記第4の端子と前記第2の面の端との距離と、が異なる構成とすることができる。これにより、ユーザは、タブ端子である第3の端子と、タブ端子である第4の端子とを、位置により区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0011】
上記構成において、前記スイッチは、前記基部に組み込まれた電磁石により駆動される構成とすることができる。
【0012】
上記構成において、前記第1の端子、及び、前記第2の端子は、プリント基板に接続される構成とすることができる。
【0013】
上記構成において、前記第3の端子、及び、前記第4の端子は、リセプタクルが嵌められる構成とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、リレーのタブ端子の誤使用を防止することにより、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は比較例1に係るタブ端子付きのリレーの斜視図である。
【図2】図2は比較例1に係るリレーの内部の正面図である。
【図3】図3は比較例1に係るリレーの内部を図2と反対方向から示した正面図である。
【図4】図4は比較例1に係るリレーを模式的に示す回路図である。
【図5】図5は比較例1に係るリレーのスイッチが閉成状態の場合に基板端子及びタブ端子が導通となる組み合わせを示す図である。
【図6】図6は比較例1に係るリレーのスイッチが閉成状態であるか否かによらず基板端子及びタブ端子が導通となる組み合わせを示す図である。
【図7】図7は実施例1に係るリレーの斜視図である。
【図8】図8は実施例1に係るリレーの斜視図である。
【図9】図9は実施例2に係るリレーの斜視図である。
【図10】図10は実施例2に係るリレーの斜視図である。
【図11】図11は実施例3に係るリレーの斜視図である。
【図12】図12は実施例3に係るリレーの斜視図である。
【図13】図13は実施例4に係るリレーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の説明では、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
【0017】
本発明の実施例との比較のため、図1から3を参照に、比較例1である二つの基板端子及び二つのタブ端子を有するリレーの構成を説明する。
【0018】
図1は、比較例1のリレー10の斜視図である。リレー10は、基部12と、中空箱状の箱11と、基板端子46a及び50aと、タブ端子46b及び50bと、を有する。基板端子46a及び50aが設けられている基部12の面を第1の面とする。タブ端子46b及び50bが設けられている基部12の面を第2の面とする。基板端子46a及び50aは、プリント基板の回路と接続され、また、プリント基板と固定するために使われる端子である。基板端子46a及び50aは、プリント基板との接続強度を高めるため、例えば、図1のように、第1の面の端に設けられる。タブ端子46b及び50bは、リセプタクルが嵌められる端子である。タブ端子46b及び50bは、リセプタクルを介して、基板端子46a及び50aと接続されるプリント基板とは異なるプリント基板の回路と接続される。タブ端子46b及び50bは、リセプタクルを嵌めるために、例えば、図1のように、第2の面の端と離して設けられる。
【0019】
図2及び図3は、箱11を除いたリレー10を、互いに反対の方向から示すリレー10の内部の正面図である。図2及び図3を参照に、リレー10は、電磁石28と、基部12に組み込まれたスイッチ16と、固定接点部材46と、可動接点部材50と、を有する。固定接点部材46、及び、可動接点部材50は、導電性の板金材料から所定形状に打ち抜いて折曲形成される。基板端子46a及びタブ端子46bは、固定接点部材46の一部であり、基板端子50a及びタブ端子50bは、可動接点部材50の一部である。よって、基板端子46aとタブ端子46bとは導通する。また、基板端子50aとタブ端子50bとは導通する。
【0020】
スイッチ16は、一端が固定接点部材46と接続され、他端が可動接点部材50と接続される。固定接点部材46が有する固定接点44と、可動接点部材50が有する可動接点48と、が電磁石28の作用によって接触することにより、スイッチ16は閉成状態となる。詳細については、後述する。
【0021】
リレー10は、上記の構造を有することから、基板端子46aと基板端子50a、タブ端子46bとタブ端子50b、基板端子46aとタブ端子50b、及び基板端子50aとタブ端子46b、の4つの組み合わせからいずれかを選択して使用することができる。
【0022】
以下、図2及び図3を参照に、リレー10の各部を説明する。
【0023】
基部12は、電気絶縁性の樹脂成形品からなり、電磁石28を受容する第1凹部22と、スイッチ16を受容する第2凹部24と、第1凹部22と第2凹部24とを互いに反対側に画定する隔壁26とを有する。
【0024】
電磁石28は、巻枠32と、巻枠32に巻回されるコイル34と、巻枠32に取り付けられる鉄心36a(電磁石28の内側の破線部)とを有する。巻枠32は、電気絶縁性の樹脂成形品であり、不図示の中空の胴部と、胴部の長手方向両端に連結される一対の鍔部32a、32bと、コイルの巻線端に接続される一対のコイル端子40とを有する。
【0025】
コイル34は、巻枠32の胴部に巻回され、巻枠32の両鍔部32a、32bの間に固定的に保持される。鉄心36aは、例えば磁性鋼から形成される柱状部材であり、その略円柱状の主部分が、巻枠32の胴部内に固定的に受容される。
【0026】
電磁石28の鉄心36aには、コイル34の周辺に磁路を形成する継鉄38が、例えば、かしめにより固定的に連結される。継鉄38は、例えば磁性鋼から形成されるL字板状部材であり、その短板部分が巻枠32の鍔部32bに沿って延設されるとともに、長板部分がコイル34の側方に離間してコイル34と略平行に延設される。
【0027】
接極子30は、例えば磁性鋼から形成されるL字板状部材であり、一方の平板部分30aで鉄心36aに対向して配置される。接極子30は、電磁石28によって駆動される。電磁石28の非作動時には、接極子30は、その平板部分30aが鉄心36aから所定距離だけ離れた位置に静止保持される。電磁石28が作動すると、磁気吸引力により接極子30は、その屈曲領域を中心に平板部分30aが鉄心36aに近する矢印70の方向へ動く。
【0028】
スイッチ16は、固定接点44を有する固定接点部材46と、可動接点48を有する可動接点部材50とを有する。固定接点部材46は、一端のピン状の基板端子46aと、基板端子46aに略平行に延びる他端の平板状のタブ端子46bと、両端子46a、46bに略直交する平板状の中間部分46cと、基板端子46aと中間部分46cとの間で中間部分46cに略直交して直線状に延びる脚部分46dとを有する。固定接点44は、所望の接点材料から形成されて、中間部分46cの基板端子46a側の表面に、例えば、かしめにより固定される。
【0029】
可動接点部材50は、一端のピン状の基板端子50aと、基板端子50aに略平行に延びる他端の平板状のタブ端子50bと、両端子50a、50bに略直交する平板状の中間部分50cと、基板端子50aと中間部分50cとの間で中間部分50cに略直交してクランク状に延びる脚部分50dとを有する。中間部分50cには、ばね用燐青銅等の薄板からなる接点ばね要素50eが、例えば、かしめにより連結されて、両端子50a、50bに略直交する方向へ延設される。可動接点48は、所望の接点材料から形成されて、接点ばね要素50eの自由端領域でタブ端子50b側の表面に、例えば、かしめにより固定される。
【0030】
固定接点部材46は、中間部分46cを基部12の第2凹部24に挿入して、基部12に固定される。また、可動接点部材50は、中間部分50c及び接点ばね要素50eを基部12の第2凹部24に挿入して、基部12に固定される。固定接点部材46及び可動接点部材50を基部12上で適正位置に取り付けると、第2凹部24内で固定接点44と可動接点48とが、図3の上下方向へ互いに所定間隙を空けて対向配置される。
【0031】
操作部材18は、電気絶縁性の樹脂材料から一体成形される袋構造を有する板状部材であり、電磁石28の鉄心36aから離れた側の接極子30の延長部分に固定される。操作部材18は、受容部60の反対側で外方に突出する突条62を有する。操作部材18は、電磁石28の励磁又は非励磁に伴う接極子30の揺動動作に連動して、矢印72の方向又は矢印72と逆方向へ動作する。
【0032】
図2及び図3を参照に、スイッチ16が閉成状態となる動作を説明する。
【0033】
電磁石28が作動すると、磁気吸引力により接極子30は、その平板部分30aが接点ばね要素50eのばね力に抗して鉄心36aに接近する矢印70の方向へ揺動する。それに伴い操作部材18は、接点ばね要素50eに対し押圧力を発揮しながら、往復揺動範囲の限界に向けて移動して、接点ばね要素50eを固定接点部材46に接近するように矢印72の方向へ弾性的に撓曲する。接極子30の平板部分30aが鉄心36aに完全吸着された時点で、操作部材18は往復揺動範囲の限界に達する。可動接点48は、操作部材18及び接極子30の動作に対応して矢印74の方向へ変位し、対向する固定接点44に導通接触する。これにより、スイッチ16は、閉成状態となる。
【0034】
図4及び図5を参照に、リレー10が有するスイッチ16が閉成状態となる場合に、基板端子の一方と、タブ端子の一方とが導通となる組み合わせについて、説明する。
【0035】
図4は、リレー10を模式的に示す回路図である。図4を参照に、リレー10は、基板端子46a及び50aと、タブ端子46b及び50bと、スイッチ16とを有する。スイッチ16は、電磁石により駆動されるメーク接点であり、電磁石が作動すると、閉成状態となる。
【0036】
図5(a)及び(b)は、図4のリレー10の回路図を利用して、リレー10が有するスイッチ16が閉成状態となる場合に、基板端子の一方と、タブ端子の一方と、が導通となる組み合わせを示す図である。図5(a)及び(b)を参照に、スイッチ16が閉成状態のとき導通となる組み合わせは、基板端子46aとタブ端子50b、及び、基板端子50aとタブ端子46b、の2つである。
【0037】
図6(a)及び(b)は、リレー10が有するスイッチ16が閉成状態であるか否かによらず、基板端子及びタブ端子が常に導通となる組み合わせを示す図である。図6(a)及び(b)を参照に、スイッチ16が閉成状態であるか否かによらず、常に導通となる組み合わせは、基板端子46aとタブ端子46b、及び、基板端子50aとタブ端子50b、の2つである。これらは、リレー10の誤った使い方である。図2及び図3で示したように、基板端子46aとタブ端子46bとは、固定接点部材46の一部である。また、基板端子50aとタブ端子50bとは、可動接点部材50の一部である。よって、上記の組み合わせにおいて、常に導通となる。
【0038】
リレー10のタブ端子46bとタブ端子50bとは、同じような長さ、形状であり、また、同じような位置に設けられているため、ユーザは、タブ端子46bとタブ端子50bとを区別しにくい。そのため、リレー10をプリント基板に固定した状態で、基板端子の一方と、タブ端子の一方とを使う場合に、ユーザはタブ端子の選択を誤って、リセプタクルを誤挿入する場合がある。このような場合、図6(a)及び(b)のように基板端子とタブ端子とが接続される。そのため、リレー10と接続された回路は、正常な動作が行われず、発熱等により、故障する可能性がある。
【0039】
以下、比較例1の課題を解決する実施例について図を参照に説明する。比較例1と同じ構成要素については説明を省略する。
【実施例1】
【0040】
図7及び図8は、実施例1のリレーの斜視図である。図7を参照に、実施例1のリレーは、比較例1と比較して、基板端子46aと基部12の内部で接続され、第1の面と対向する第2の面に設けられたタブ端子46bを有する。基板端子50aと基部12の内部で接続される端子は第2の面に設けられていない。図8を参照に、実施例1のリレーは、比較例1と比較して、基板端子50aと基部12の内部で接続され、第1の面と対向する第2の面に設けられたタブ端子50bを有する。基板端子46aと基部12の内部で接続される端子は第2の面に設けられていない。
【0041】
これにより、ユーザはタブ端子の選択を誤らず、タブ端子をリセプタクルへ誤挿入することが起きないため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0042】
実施例1によれば、リレーは、基板端子の一方と基部12の内部で接続され、第2の面に設けられたタブ端子を有する。基板端子の他方と基部12の内部で接続されるタブ端子は第2の面に設けられていない。すなわち、タブ端子46b及びタブ端子50bのいずれかのみが第2の面に設けられている。よって、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【実施例2】
【0043】
図9及び図10は、実施例2のリレーの斜視図である。図9を参照に、実施例2のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子50bの先端部分が切断され、タブ端子46bの長さとタブ端子50bの長さとは異なる。図10を参照に、実施例2のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子46bの先端部分が切断され、タブ端子46bの長さとタブ端子50bの長さとは異なる。
【0044】
これにより、ユーザは、2つのタブ端子46b、及び、50bを、長さにより区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0045】
図9を参照に、実施例2のリレーは、タブ端子46bと、タブ端子が設けられた第2の面の端との距離80と、タブ端子50bと、タブ端子が設けられた第2の面の端との距離82と、が異なる。
【0046】
これにより、ユーザは、2つのタブ端子46b、及び、50bを、長さに加え、位置により、区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0047】
実施例2によれば、タブ端子46bの長さとタブ端子50bの長さとは異なる。よって、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【実施例3】
【0048】
図11及び図12は、実施例3のリレーの斜視図である。図11を参照に、実施例3のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子50bが折り曲げられている。図12を参照に、実施例3のリレーは、比較例1と比較して、タブ端子46bが折り曲げられている。
【0049】
これにより、ユーザは、タブ端子46bと、タブ端子50bとを、形状により区別することができるため、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。よって、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0050】
実施例3によれば、タブ端子46b、及び、タブ端子50bのいずれか一方は折り曲げられている。よって、リレーのタブ端子の誤使用を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【実施例4】
【0051】
図13は、実施例4のリレーの斜視図である。図13を参照に、実施例4のリレーは、図7のリレーにおいて、基部12とタブ端子46bとの隙間を接着剤90で塞いでいる。また、基部12と箱11との隙間を接着剤91で塞いでいる。これにより、リレーのタブ端子の誤使用を防止することに加え、塵埃、塩、腐食ガス等のリレー内部への侵入を防止して、リレーの故障を防止することができる。ゆえに、リレーと接続された回路の故障を防止することができる。
【0052】
実施例4において、図7のリレーに関して、基部12と第3の端子であるタブ端子46bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間の両方を接着剤で塞いだ例を示した。基部12と第3の端子であるタブ端子46bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間のいずれか一方を接着剤で塞いでもよい。また、図8のリレーに関して、基部12とタブ端子50bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間の両方、または、いずれか一方を接着剤で塞いでもよい。また、図9から12のリレーに関して、基部12とタブ端子46b及び50bとの隙間、及び、箱11と基部12との隙間の両方、または、いずれか一方を接着剤で塞いでもよい。
【0053】
実施例2において、タブ端子46bと、タブ端子が設けられた面の端との距離80と、タブ端子50bと、タブ端子が設けられた面の端との距離82と、が異なる例を説明した。実施例3及び4において、タブ端子46bと、タブ端子が設けられた面の端との距離と、タブ端子50bと、タブ端子が設けられた面の端との距離と、を異ならせてもよい。
【0054】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 リレー
11 箱
12 基部
16 スイッチ
28 電磁石
46a 基板端子
46b タブ端子
50a 基板端子
50b タブ端子
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、
前記基部に組み込まれたスイッチと、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、
前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、
前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、
を具備し、前記第3の端子の長さと前記第4の端子の長さとは異なることを特徴とするリレー。
【請求項2】
基部と、
前記基部に組み込まれたスイッチと、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、
前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、
前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、
を具備し、前記第3の端子、及び、前記第4の端子のいずれか一方は折り曲げられていることを特徴とするリレー。
【請求項3】
前記第3の端子と前記第2の面の端との距離と、前記第4の端子と前記第2の面の端との距離と、が異なることを特徴とする請求項1又は2記載のリレー。
【請求項4】
前記スイッチは、前記基部に組み込まれた電磁石により駆動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のリレー。
【請求項5】
前記第1の端子、及び、前記第2の端子は、プリント基板に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のリレー。
【請求項6】
前記第3の端子、及び、前記第4の端子は、リセプタクルが嵌められることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載のリレー。
【請求項1】
基部と、
前記基部に組み込まれたスイッチと、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、
前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、
前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、
を具備し、前記第3の端子の長さと前記第4の端子の長さとは異なることを特徴とするリレー。
【請求項2】
基部と、
前記基部に組み込まれたスイッチと、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの一端と接続され、前記基部の第1の面に設けられた第1の端子と、
前記基部に組み込まれ、前記スイッチの他端と接続され、前記第1の面に設けられた第2の端子と、
前記第1の端子と前記基部の内部で接続され、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた第3の端子と、
前記第2の端子と前記基部の内部で接続され、前記第2の面に設けられた第4の端子と、
を具備し、前記第3の端子、及び、前記第4の端子のいずれか一方は折り曲げられていることを特徴とするリレー。
【請求項3】
前記第3の端子と前記第2の面の端との距離と、前記第4の端子と前記第2の面の端との距離と、が異なることを特徴とする請求項1又は2記載のリレー。
【請求項4】
前記スイッチは、前記基部に組み込まれた電磁石により駆動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のリレー。
【請求項5】
前記第1の端子、及び、前記第2の端子は、プリント基板に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のリレー。
【請求項6】
前記第3の端子、及び、前記第4の端子は、リセプタクルが嵌められることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載のリレー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−55075(P2013−55075A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−279836(P2012−279836)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2008−227471(P2008−227471)の分割
【原出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2008−227471(P2008−227471)の分割
【原出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
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